JP2010271984A - 補正用データ生成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】検出データの補正に必要な記憶回路の容量を削減する。
【解決手段】補正用データ生成装置200は、受光素子Eの受光量を示す検出データD[m,n]の補正に使用される補正用データΔ[1]〜Δ[K]を生成する。差分取得部82は、光量RHの照射時における受光素子Eの検出データDH[m,n]と光量RHを下回る光量RLのもとでの受光素子Eの検出データD[m,n]との差分を示す差分データd[m,n]を複数の受光素子Eの各々について取得する。データ生成部86は、複数の受光素子Eを区分したK個の素子群G[1]〜G[K]の各々について、当該素子群G[k]に属する2以上の受光素子Eの差分データd[m,n]に応じた補正用データΔ[k]を生成する。
【選択図】図11

Description

本発明は、検出装置(イメージセンサ)における各受光素子の受光量を示すデータ(以下「検出データ」という)を補正する技術に関する。
検出装置における各受光素子の特性には誤差(目標値との相違や素子間のばらつき)が存在し得る。特許文献1には、各受光素子の特性の誤差が補償されるように検出データを補正する技術が開示されている。特許文献1の技術では、受光素子の受光量がゼロ(0%)である場合(暗時)の検出データDidと、所定の光量(100%)の照射時の検出データDiwから暗時の検出データDidを減算した数値(Diw−Did)とが、受光素子毎に記憶回路に格納される。各受光素子の検出データDiについて数式(A)の演算を実行することで補正後の検出データDが算定される。
D=A・(Di−Did)/(Diw−Did) ……(A)
特公昭61−14702号公報
しかし、特許文献1の技術においては、検出データDidおよび差分値(Diw−Did)の双方が複数の受光素子の各々について記憶されるから、検出データDiの補正に大容量の記憶回路が必要になるという問題がある。以上の事情を考慮して、本発明は、検出データの補正に必要な記憶回路の容量を削減することを目的とする。
以上の課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る補正用データ生成装置は、受光素子の受光量を示す検出データの補正に使用される補正用データを生成する装置であって、第1光量の照射時における受光素子の検出データと第1光量を下回る第2光量のもとでの受光素子の検出データとの差分を示す差分データを複数の受光素子の各々について取得する差分取得手段と、所定数を単位として複数の受光素子を区分した複数の素子群の各々について、当該素子群に属する2以上の受光素子の差分データに応じた補正用データを生成するデータ生成手段とを具備する。以上の態様においては、所定数を単位として複数の受光素子を区分した素子群毎に補正用データが生成されるから、複数の受光素子の各々について補正用データが用意される構成と比較して、補正用データの記憶に必要となる容量が削減されるという利点がある。
以上の態様に係る補正用データ生成装置のデータ生成手段が、各素子群に属する2以上の受光素子の差分データから補正用データを生成する方法は任意である。例えば、各素子群に属する2以上の受光素子の差分データの平均値を当該素子群の補正用データとして生成する構成が採用される。また、各素子群に属する2以上の受光素子の差分データのうち中央値を含む所定の範囲(例えば、昇順または降順に配列されたH個の差分データのうちの中央のH/3個の範囲)内の差分データから当該素子群の補正用データとして生成する構成や、各素子群に属する2以上の受光素子の差分データのうち昇順または降順で最大値から所定個(例えば最大値のみ)の差分データと最小値から所定個(例えば最小値のみ)の差分データとを除外した各差分データの平均値を当該素子群の補正用データとして生成する構成によれば、素子群に属する2以上の受光素子の差分データに誤差がある場合でも、誤差の影響を抑制した適切な補正用データを生成できるという利点がある。また、複数の受光素子の差分データを平滑化し、各素子群に属する2以上の受光素子の平滑化後の差分データから当該素子群の補正用データを生成する構成でも、同様の効果が実現される。
本発明の第2の態様は、第1の態様に係る補正用データ生成装置が生成した補正用データを利用して検出データを補正する補正装置である。第2の態様に係る補正装置は、受光素子の受光量を示す検出データを補正する装置であって、検出データを取得するデータ取得手段と、第1光量(例えば図4の光量RH)の照射時における受光素子の検出データ(例えば図4の検出データDH[m,n])と第1光量を下回る第2光量(例えば図4の光量RL)のもとでの受光素子の検出データ(例えば図4の検出データDL[m,n])との差分を示す補正用データを、所定数を単位として複数の受光素子を区分した素子群毎に不揮発的に記憶する第1記憶回路(例えば図2の記憶回路46)と、非照明時の受光素子についてデータ取得手段が取得した検出データを暗時データとして記憶する第2記憶回路(例えば図2の記憶回路48)と、データ取得手段が取得した検出データと暗時データとの差分を、当該受光素子が属する素子群の補正用データにより除算することで検出データを補正する補正手段とを具備する。
以上の態様においては、所定数を単位として複数の受光素子を区分した素子群毎に補正用データが用意されるから、複数の受光素子の各々について補正用データが用意される構成と比較して、第1記憶回路に必要となる容量が削減されるという利点がある。なお、受光素子が配置された検出体と、第2の態様に係る補正装置とを具備する検出装置においても同様の効果が実現される。
第2の態様の補正装置において、各受光素子Eの受光量を第1光量や第2光量に正確に設定できる環境を生成する必要はない。また、非照明時の光量は検出装置の使用の環境に応じて変化してもよい。したがって、第1光量および第2光量が各受光素子に照射される環境を検出装置の使用のたびに生成する必要がある特許文献1の技術と比較して、検出データの補正に使用されるデータ(補正用データや暗時データ)を生成するための負荷が軽減されるという利点がある。
第1実施形態に係る検出装置の概略図である。 検出装置のブロック図である。 単位回路の回路図である。 検出データの補正について説明するためのグラフである。 第2実施形態における素子群について説明するための模式図である。 検出データの誤差の態様を説明するための模式図である。 検出データの補正時の動作のフローチャートである。 図7におけるステップSA2の内容を示すフローチャートである。 図7におけるステップSA4の内容を示すフローチャートである。 第2実施形態におけるステップSA4の動作のフローチャートである。 第3実施形態に係る補正用データ生成装置のブロック図である。 補正用データの生成時の動作のフローチャートである。 図12におけるステップSE7の内容を示すフローチャートである。 図12におけるステップSE8の内容を示すフローチャートである。 第4実施形態における補正用データの生成時の動作のフローチャートである。 図15におけるステップSE10の内容を示すフローチャートである。
<A:第1実施形態>
図1は、検出装置100の概略的な構造を示す模式図であり、図2は、検出装置100の機能的な構成を示すブロック図である。第1実施形態の検出装置100は、利用者の指Fの静脈を示す画像データ(指静脈パターン)DGを生成する静脈センサである。図1および図2に示すように、検出装置100は、検出体10と照明装置30と補正装置40とを具備する。
検出体10は、複数の単位回路Uが面状に配列された光検出部12を含んで構成される。各単位回路Uは受光素子E(図1)を含む。照明装置30は、検出体10(光検出部12)に対して間隔をあけて配置され、照明装置30と検出体10との間に挿入された指Fを照明する光源として機能する。照明装置30による照明光のうち指Fを透過した成分が各受光素子Eに到達する。補正装置40は、各受光素子Eによる受光量に応じた画像データDGを生成および出力する。したがって、指静脈パターンの画像データDGが補正装置40から出力される。
図2に示すように、検出体10の光検出部12内には、X方向に延在するM本の制御線14と、X方向に交差するY方向に延在するN本の検出線16とが形成される(M,Nは自然数)。各単位回路Uは、制御線14と検出線16との各交差に対応した位置に配置される。したがって、単位回路U(受光素子E)は、縦M行×横N列の行列状に配列する。
図3は、各単位回路Uの回路図である。図3においては、第m行(m=1〜M)の第n列(n=1〜N)に位置する1個の単位回路Uのみが代表的に図示されている。図3に示すように、単位回路Uは、受光素子Eと回路部20とを含んで構成される。なお、単位回路Uの構成は適宜に変更される。
受光素子Eは、受光量に応じた電流値の光電流IPを発生する。例えばフォトダイオードが受光素子Eとして好適に採用される。受光素子Eによる受光量は、光検出部12上の指Fの有無や静脈の有無に応じて変化する。回路部20は、光電流IPに応じた検出信号ISを生成して検出線16に出力する。図3に示すように、回路部20は、増幅トランジスタTAMと選択スイッチTSLと初期化スイッチTRSとを含んで構成される。なお、回路部20の各トランジスタの導電型は任意である。
増幅トランジスタTAMと選択スイッチTSLとは検出線16と給電線18との間に直列に配置される。給電線18には所定の電位VRSが供給される。増幅トランジスタTAMのゲートは受光素子Eに接続される。初期化スイッチTRSは、増幅トランジスタTAMのゲートと給電線18との間に介在する。図2の制御線14は、図3のように初期化線141と選択線142とで構成される。選択スイッチTSLのゲートは選択線142に接続され、初期化スイッチTRSのゲートは初期化線141に接続される。
図2に示すように、光検出部12の周辺には選択回路22と出力回路24とが配置される。選択回路22は、各単位回路Uを行単位で順次に選択し、初期化動作と検出動作と出力動作とを選択行のN個の単位回路Uに実行させる。各動作について以下に詳述する。
初期化動作は、増幅トランジスタTAMのゲートの電位VGを初期化する動作である。すなわち、選択回路22は、初期化線141の電位に応じて初期化スイッチTRSをオン状態に制御し、選択線142の電位に応じて選択スイッチTSLをオフ状態に制御する。したがって、増幅トランジスタTAMのゲートの電位VGは給電線18の電位VRSに初期化される。
次に、選択回路22は、初期化スイッチTRSをオフ状態に遷移させる。選択スイッチTSLは初期化動作から引続きオフ状態を維持するから、増幅トランジスタTAMのゲートは電気的なフローティング状態となる。したがって、増幅トランジスタTAMのゲートの電位VGは、受光素子Eの光電流IP(受光量)に応じて可変に設定される(検出動作)。
そして、選択回路22は、選択スイッチTSLをオン状態に遷移させる。したがって、直前の検出動作で設定された電位VGに応じた電流量(すなわち、指Fや静脈の有無に応じた電流量)の検出信号ISが給電線18から増幅トランジスタTAMと選択スイッチTSLとを経由して検出線16に出力される(出力動作)。以上の動作が各単位回路Uについて行単位で順次に実行される。
図2の出力回路24は、N本の検出線16の各々に出力される検出信号ISから順次に検出データD[m,n]を生成する。例えば、出力回路24は、N系統の検出信号ISを順次に選択して出力するP/S(parallel to serial)変換器と、P/S変換器からの出力をデジタルの検出データD[m,n]に変換するA/D変換器とを含んで構成される。検出データD[m,n]は、第m行の第n列に位置する単位回路Uの受光素子Eの受光量(光電流IPの電流値)を示すデータである。各単位回路Uに対応するM×N個の検出データD[1,1]〜D[M,N]が出力回路24から補正装置40に順次に供給される。
補正装置40は、出力回路24から供給される検出データD[m,n]を補正することで補正検出データDC[m,n]を生成する。図2に示すように、各検出データD[m,n]から生成されたM×N個の補正検出データDC[m,n]の集合(DC[1,1]〜DC[M,N])が画像データDGとして補正装置40から出力される。補正装置40から出力された画像データDGは各種の処理(例えば認証処理)に利用される。
図2に示すように、補正装置40は、制御回路42と演算処理回路44と記憶回路46と記憶回路48とを含んで構成される。制御回路42は、照明装置30の点灯/消灯を制御する。演算処理回路44は、データ取得部52および補正部54として機能する。例えば、プログラムの実行で各機能を実現するCPUや、補正検出データDC[m,n]の生成に専用される電子回路(DSP)が演算処理回路44として採用される。なお、データ取得部52および補正部54を別個の集積回路に分散した構成も採用される。
データ取得部52は、各受光素子Eの検出データD[m,n]を検出体10(出力回路24)から順次に取得する。補正部54は、データ取得部52が取得した検出データD[m,n]から補正検出データDC[m,n]を生成する。検出データD[m,n]と補正検出データDC[m,n]との関係を以下に説明する。
図4の直線C0は、第m行の第n列に位置する1個の受光素子Eの受光量R(横軸)と検出データD[m,n](縦軸)との関係を示すグラフである。図4の検出データDH[m,n]は、光量RHを受光したときの検出データD[m,n]を意味し、検出データDL[m,n]は、光量RHを下回る光量RLを受光したときの検出データD[m,n]を意味する。光量RHは、例えば、受光素子Eが受光し得る光量の最大値に相当し、光量RLは、例えば、受光素子Eが受光し得る光量の最小値(典型的にはゼロ)に相当する。
図4に示すように、検出データD[m,n]は、受光量Rとともに略線形に増加する。ただし、図4に直線C1で図示したように、受光量Rと検出データD[m,n]との関係は、各受光素子Eの特性の誤差に起因して受光素子E毎に相違する。すなわち、受光量Rが等しい場合でも、各受光素子Eの検出データD[m,n]は相異なる数値となり得る。
特許文献1に開示されるように、任意の受光素子Eの検出データD[m,n]について以下の数式(1)の演算を実行すると、受光量Rと演算後の検出データDA[m,n]との関係は、光検出部12内の各受光素子Eについて共通の関係(すなわち、原点を通過して係数Aに応じた傾きの直線CA)に補正される。すなわち、各受光素子Eの受光量Rが等しい場合には各受光素子Eの補正後の検出データDA[m,n]は相等しい数値となる。なお、係数Aは、所定の固定値、または例えば利用者からの指示に応じた可変値である。
DA[m,n]=A・(D[m,n]−DL[m,n])/(DH[m,n]−DL[m,n]) ……(1)
ところで、各受光素子Eに到来する外光(例えば太陽光や室内の照明光)を完全に遮断することは困難であるから、照明装置30が点灯していない場合(以下「非照明時」という)でも、検出体10が設置された環境に応じた光量RDが各受光素子Eに到達する。図4に示すように、光検出部12上に指Fが存在しない状態における非照明時の検出データ(光量RDの受光時の検出データ)D[m,n]を暗時データP[m,n]と定義すると、暗時データP[m,n]は、数式(1)の演算で以下の数式(2)の暗時データPA[m,n]に補正される。
PA[m,n]=A・(P[m,n]−DL[m,n])/(DH[m,n]−DL[m,n]) ……(2)
いま、数式(2)の暗時データPA[m,n]を補正検出データDC[m,n]の基準値とするために、検出データD[m,n]の補正後の検出データDC[m,n]を、以下の数式(3)や図4に示すように、数式(1)の演算で当該検出データD[m,n]から算定される検出データDA[m,n]と、数式(2)の暗時データPA[m,n]との差分値として定義する。
DC[m,n]=DA[m,n]−PA[m,n]
=A・(D[m,n]−DL[m,n])/(DH[m,n]−DL[m,n])
−A・(P[m,n]−DL[m,n])/(DH[m,n]−DL[m,n]) ……(3)
すなわち、補正検出データDC[m,n]は、図4に直線CBで示すように、受光量RDの場合にゼロ(基準値)となり、かつ、係数Aに応じた変化率(すなわち、各受光素子Eに共通の変化率)で受光量Rに応じて線形に変化する。したがって、受光量Rが等しい場合には各受光素子Eの補正検出データDC[m,n]は相等しい数値となる。
数式(3)を整理すると以下の数式(4)が導出される。数式(4)の記号d[m,n]は、図4に示すように、光量RHの受光時の検出データDH[m,n]と光量RLの受光時の検出データDL[m,n]との差分に相当するデータ(以下「差分データ」という)である(d[m,n]=DH[m,n]−DL[m,n])。
DC[m,n]=A・(D[m,n]−P[m,n])/(DH[m,n]−DL[m,n])
=A・(D[m,n]−P[m,n])/d[m,n] ……(4)
数式(4)の差分データd[m,n]は単位回路U毎(受光素子E毎)のデータであるから、M×N個の単位回路Uの検出データD[m,n]について数式(4)の演算を実行するためには、M×N個の差分データd[m,n](d[1,1]〜d[M,N])を記憶する大容量の記憶回路が必要となる。そこで、第1実施形態では、図5に示すように、H個(Hは2以上の自然数)を単位として光検出部12内のM×N個の単位回路Uを区分したK個の集合(以下「素子群」という)G[1]〜G[K]の各々について生成された補正用データΔ[1]〜Δ[K]を、数式(4)の差分データd[m,n]の代わりに適用する(K<M×N)。
具体的には、図2の補正部54は、素子群G[k]に属する単位回路Uの検出データD[m,n]について、以下の数式(5)の演算を実行することで補正検出データDC[m,n](DC[1,1]〜DC[M,N])を順次に生成する。すなわち、同じ素子群G[k]に属するH個の単位回路Uの検出データD[m,n]の補正には共通の補正用データΔ[k]が適用される。
DC[m,n]=A・(D[m,n]−P[m,n])/Δ[k] ……(5)
素子群G[k](k=1〜K)の補正用データΔ[k]は、素子群G[k]に属する各単位回路UのH個の差分データd[m,n]の代表値である。例えば、H個の差分データd[m,n]の平均値(典型的には相加平均)が補正用データΔ[k]として生成される。補正用データΔ[k]を生成する方法の具体例は第3実施形態や第4実施形態として後述される。
図2の記憶回路46は、K個の素子群G[1]〜G[K]の各々の補正用データΔ[k](Δ[1]〜Δ[K])を不揮発的に記憶する。例えば、EPROM(erasable programmable ROM)やEEPROM(electrically erasable and programmable ROM)などの不揮発性の記録媒体が記憶回路46として好適に採用される。
各素子群G[k](k=1〜K)に属するH個の単位回路U(受光素子E)の組合せ(以下「素子群パターン」という)は、各単位回路Uの検出データD[m,n]の誤差が素子群G内で低減されるように、検出データD[m,n]の誤差の傾向に応じて選定される。図6は、受光素子Eによる受光量Rが等しい場合の各単位回路Uの検出データD[m,n]の数値を階調の濃淡で表現した概念図である。図6の部分(A)に示すように、所定数の列単位で検出データD[m,n]に誤差が発生する傾向がある場合(同じ列内では検出データD[m,n]の誤差が少ない場合)には、図5の部分(A)のように、Y方向に隣合うH個の単位回路U(受光素子E)の集合を単位として各素子群G[1]〜G[K]が画定される。
図2の記憶回路48は、数式(5)の演算に使用される暗時データP[m,n](P[1,1]〜P[M,N])をM×N個の受光素子Eの各々について記憶する。例えばDRAM(dynamic RAM)やSRAM(static RAM)などの揮発性の記録媒体が記憶回路48として好適に採用される。検出装置100が実際に使用される状況でデータ取得部52が非照明時に検出体10から取得した検出データD[m,n]が暗時データP[m,n]として記憶回路48に格納される(詳細は後述する)。非照明時の光量RDは検出装置100の使用の環境に応じて変化してもよいから、受光量RLや受光量RHを正確に目標値に設定するための環境と比較して、暗時データP[m,n]を取得する非照明時の環境は検出装置100の使用の段階でも容易に設定され得る。
補正装置40の具体的な動作の手順を説明する。図7は、補正装置40の動作のフローチャートである。図7の処理は、例えば検出装置100が起動されるたびに実行される。まず、制御回路42は、照明装置30を消灯させる(SA1)。すなわち、光検出部12の面上に指Fが存在しない非照明時の環境が生成される。データ取得部52は、非照明時の検出データD[m,m]を検出体10から取得したうえで暗時データP[m,n]として記憶回路48に格納する(SA2)。具体的には、図8に示すように、1個の単位回路U(受光素子E)を選択する処理(SB1)と、当該単位回路Uの検出データD[m,n]を検出体10から取得したうえで暗時データP[m,n]として記憶回路48に格納する処理(SB2)とが、光検出部12内のM×N個の単位回路Uの各々について順次に実行される(SB3)。
図8の暗時データP[m,n]の取得(SA2)が完了すると、制御回路42は、図7に示すように、照明装置30を点灯させる(SA3)。そして、照明装置30が点灯した状態で、検出データ(すなわち照明時の検出データ)D[m,n]の取得および補正が順次に反復される(SA4)。図9は、図7のステップSA4の具体的な内容を示すフローチャートである。
まず、データ取得部52は、1個の単位回路U(受光素子E)を選択し(SC1)、当該単位回路Uの検出データD[m,n]を検出体10から取得する(SC2)。補正部54は、選択中の単位回路Uが属する素子群G[k]に対応した補正用データΔ[k]を記憶回路46から取得する(SC3)。例えば、第m行の第n列の単位回路Uを選択している場合、補正部54は、K個の補正用データΔ[1]〜Δ[K]のうち第{(m/H)・N+n}番目の補正用データΔ[k](k=(m/H)・N+n)を記憶回路46から取得する。
また、補正部54は、選択中の単位回路Uに対応する暗時データP[m,n]を記憶回路48から取得する(SC4)。そして、補正部54は、ステップSC2で取得した検出データD[m,n]とステップSC3の補正用データΔ[k]とステップSC4の暗時データP[m,n]とについて数式(5)の演算を実行する(すなわち、検出データD[m,n]と暗時データP[m,n]との差分を補正用データΔ[k]により除算する)ことで補正検出データDC[m,n]を算定する(SC5)。
ステップSC1からステップSC5までの処理が順次に反復されることで(SC6)、M×N個の受光素子Eの各々について補正検出データDC[m,n]が生成される。以上の手順で生成されたM×N個の補正検出データDC[m,n]の集合(DC[1,1]〜DC[M,N])が画像データDGとして出力される。
以上の形態においては、検出データD[m,n]の補正に適用される補正用データΔ[k]が素子群G[k]毎に記憶回路46に格納されるから、M×N個の単位回路Uの各々の差分データd[m,n](d[1,1]〜d[M,N])を使用する構成と比較して、記憶回路46に必要な容量が削減されるという利点がある。不揮発性の記憶回路46は揮発性の記憶回路(例えば記憶回路48)と比較して通常は高価であるから、記憶回路46の容量の削減という第1実施形態の効果は、検出装置100のコストを削減するという観点からすると格別に有効である。
ところで、差分データd[m,n]の生成時に検出データDH[m,n]から検出データDL[m,n]を減算することで、検出データDH[m,n]のうち暗時ノイズ(固定パターンノイズ)の成分(DL[m,n])が抑圧される結果となる。したがって、相近接する各単位回路Uの検出データDH[m,n](またはDL[m,n])が顕著に相違する場合でも、差分データd[m,n]は、相近接する各単位回路Uで近似の数値になり易いという傾向がある。したがって、素子群G内のH個の単位回路Uの差分データd[m,n]の代表値(例えば平均値)を適用する構成にも関わらず、数式(4)の演算で検出データD[m,n]を補正する構成と比較して、検出データD[m,n]の補正の精度が不当に低下することは防止される。
なお、補正用データΔ[k]は、例えば検出装置100の出荷前の段階(例えば工場内)で生成されて記憶回路46に格納される。出荷前の段階では、検出装置100が実際に使用される状況と比較して、各受光素子Eの受光量RLおよび受光量RHを正確かつ容易に目標値に設定することが可能である。例えば、検出体10を完全な暗室内に設置することで受光量RLは正確に光量の最小値(ゼロ)に設定され、専用の光源で検出体10を照明することで受光量RHは正確に光量の最大値に設定される。そして、記憶回路46は、補正用データΔ[k]を不揮発的に記憶するから、検出装置100が実際に使用される段階で補正用データΔ[k]を生成する必要はない。すなわち、受光量RLを正確に目標値に調整した環境(例えば完全な暗室)や、受光量RHを正確に目標値に調整した環境(例えば最大値に相当する光量を照射する光源が存在する環境)を検出装置100の使用時に利用者が生成する必要はない。他方、暗時データP[m,n]を取得する環境は照明装置30の消灯で容易に実現される。したがって、光量RLおよび光量RHの各々が各受光素子Eに照射される環境を検出装置100の使用のたびに生成する必要がある構成(例えば特許文献1)と比較して、検出データD[m,n]の補正に使用されるデータ(Δ[k],P[m,n])を生成するための利用者の作業の負担が軽減されるという利点もある。
<第1実施形態の変形例>
素子群パターンは任意に変更される。例えば、図6の部分(B)に示すように、所定数の行単位で検出データD[m,n]に誤差が発生する傾向がある場合には、図5の部分(B)の例示のように、X方向に隣合うH個の受光素子Eの集合を単位として各素子群Gが画定される。また、図6の部分(C)に示すように、X方向にかけて(またはY方向にかけて)検出データD[m,n]の数値が単調に増加(または減少)する場合には、図5の部分(C)の例示のように、X方向およびY方向に隣合う縦h個×横h個の受光素子Eの集合(h・h=H)を単位として各素子群Gが画定される。
また、補正用データΔ[k]は、H個の単位回路Uの差分データd[m,n]の平均値に限定されない。例えば、素子群G[k]に属する各単位回路UのH個の差分データd[m,n]のうちの中央値の付近(例えば、昇順または降順に配列されたH個の差分データd[m,n]のうち中央のH/3個の範囲内)の差分データd[m,n]から補正用データΔ[k](例えば中央値(メディアン)や最頻値(モード))を生成する構成や、素子群G[k]に属する各単位回路UのH個の差分データd[m,n]を昇順または降順に配列したときに最大値から所定個の差分データd[m,n]と最小値から所定個の差分データd[m,n]とを除外した各差分データd[m,n]の平均値を補正用データΔ[k]とする構成も採用される。
また、M×N個の差分データd[m,n](d[1,1]〜d[M,N])についてローパスフィルタ処理(例えば平滑化ないし平均化)を実行し、素子群G[k]の処理後(平滑化後)のH個の差分データd[m,n]から補正用データΔ[k]を生成する構成も好適である。例えば、平滑化後のH個の差分データd[m,n]の平均値を補正用データΔ[k]とする構成や、平滑化後のH個の差分データd[m,n]のうちの中央値の付近の差分データd[m,n]から補正用データΔ[k]を生成する構成が採用される。
以上の変形例に例示した方法で補正用データΔ[k]を生成すれば、差分データd[m,n]の異常値(例えば点灯不良の受光素子Eの差分データd[m,n])の影響が低減されるという利点がある。以上の例示から理解されるように、好適な態様における補正用データΔ[k]は、素子群G[k]内の各単位回路UのH個の差分データd[m,n]の代表値として包括される。
<B:第2実施形態>
第2実施形態の記憶回路46には、図5に例示された複数種の素子群パターンの何れかに対応する各素子群G[k]のK個の補正用データΔ[k](Δ[1]〜Δ[K])と、当該素子群パターンを指定するパターンデータ(フラグ)とが格納される。
補正部54は、図10に示すように、図9のステップSC3の代わりにステップSC11からステップSC14を実行する。図10のステップSC11において、補正部54は、記憶回路46に格納されたパターンデータが何れの素子群パターンを指定するかを判定する。そして、補正部54は、選択中の単位回路Uが属する素子群G[k]に対応する補正用データΔ[k]を素子群パターンに応じて記憶回路46から取得する(SC12〜SC14)。
例えば、パターンデータが図5の部分(A)の素子群パターンを指定する場合、補正部54は、第1実施形態と同様に、K個の補正用データΔ[1]〜Δ[K]のうち第{(m/H)・N+n}番目の補正用データΔ[k](k=(m/H)・N+n)を記憶回路46から取得する(SC12)。他方、パターンデータが図5の部分(B)の素子群パターンを指定する場合、補正部54は、K個の補正用データΔ[1]〜Δ[K]のうち第{m・(N/H)+(n/H)}番目の補正用データΔ[k](k=m・(N/H)+(n/H))を記憶回路46から取得する(SC13)。また、パターンデータが図5の部分(C)の素子群パターンを指定する場合、補正部54は、K個の補正用データΔ[1]〜Δ[K]のうち第{(m/h)・(N/h)+(n/h)}番目の補正用データΔ[k](k=(m/h)・(N/h)+(n/h))を記憶回路46から取得する(SC14)。補正用データΔ[k]に応じた検出データD[m,n]の補正の方法は第1実施形態と同様である。
第2実施形態においても第1実施形態と同様の効果が実現される。また、第2実施形態においては、素子群パターンに応じた方法で補正用データΔ[k]が選択されるから、補正用データΔ[k]に実際に適用される素子群パターン(検出データD[m,n]に現れる誤差の傾向)に関わらず補正部54の動作を共通化できるという利点がある。
<C:第3実施形態>
第3実施形態は、第1実施形態や第2実施形態における補正用データΔ[k](Δ[1]〜Δ[K])を生成するための装置(以下「補正用データ生成装置」という)である。例えば、検出装置100の出荷前に補正用データ生成装置にて生成された補正用データΔ[k]が当該検出装置100の記憶回路46に格納される。図11は、補正用データ生成装置200のブロック図である。図11に示すように、補正用データ生成装置200は、演算処理回路72と記憶回路74とを含むコンピュータシステム(例えばパーソナルコンピュータ)で実現される。
記憶回路74は、演算処理回路72が実行するプログラムや演算処理回路72が使用するデータを記憶する。半導体記録媒体や磁気記録媒体などの公知の記録媒体が記憶回路74として任意に採用される。演算処理回路72は、記憶回路74に格納されたプログラムを実行することで、補正用データΔ[k]を生成するための複数の機能(差分取得部82,データ生成部86)として機能する。なお、演算処理回路72の各要素を複数の集積回路に分散した構成や、補正用データΔ[k]の生成に専用される電子回路(DSP)が各要素を実現する構成も採用される。
図11の差分取得部82は、検出装置100(検出体10)におけるM×N個の単位回路U(受光素子E)の各々について差分データd[m,n]を取得する。図11に示すように、差分取得部82は、減算部84を含んで構成される。減算部84は、光量RHの受光時の検出データDH[m,n]と光量RLの受光時の検出データDL[m,n]との差分を示す差分データd[m,n](d[m,n]=DH[m,n]−DL[m,n])をM×N個の単位回路Uの各々について算定する。
データ生成部86は、M×N個の単位回路U(受光素子E)を区分したK個の素子群G(G[1]〜G[K])の各々について、当該素子群G[k]に属するH個の単位回路Uの差分データd[m,n]に応じた補正用データΔ[k](Δ[1]〜Δ[K])を生成する。なお、素子群パターンは任意である。例えば、図5の部分(A)から部分(C)に例示された素子群パターンの何れかが採用される。
補正用データΔ[1]〜Δ[K]を生成する手順を説明する。まず、図12に示すように、各受光素子Eが光量RLを受光する環境に検出装置100(検出体10)を配置する(SE1)。例えば、受光量Rがゼロ(RL)となる完全な暗室に検出装置100を配置する。出荷前の段階(例えば工場)で以上の環境(暗室)を用意することは、検出装置100が実際に使用される段階と比較して容易である。
そして、以上の環境に配置された検出装置100を動作させる(SE2)。したがって、各単位回路Uの検出データDL[m,n]が検出装置100の出力回路24から順次に出力される。補正用データ生成装置200の差分取得部82は、出力回路24から出力された検出データDL[m,n](DL[1,1]〜DL[M,N])を取得して記憶回路74に格納する(SE3)。
次に、各受光素子Eが光量RHを受光する環境に検出装置100(検出体10)を配置する(SE4)。例えば、検出装置100の光検出部12に光源から所定の光量を照射する。以上の環境のもとで検出装置100を駆動することで各単位回路Uの検出データDH[m,n]を出力回路24から出力させる(SE5)。補正用データ生成装置200の差分取得部82は、出力回路24から出力された検出データDH[m,n](DH[1,1]〜DH[M,N])を取得して記憶回路74に格納する(SE6)。
次いで、差分取得部82は、M×N個の単位回路Uの各々について差分データd[m,n](d[1,1]〜d[M,N])を算定する(SE7)。図13は、ステップSE7の具体的なフローチャートである。図13に示すように、差分取得部82は、M×N個の単位回路Uの何れかを選択し(SF1)、当該単位回路UについてステップSE3で取得した検出データDL[m,n]とステップSE6で取得した検出データDH[m,n]とを記憶回路74から取得する(SF2)。そして、差分取得部82の減算部84は、ステップSF2で取得した検出データDH[m,n]から検出データDL[m,n]を減算することで差分データd[m,n]を算定して記憶回路74に格納する(SF3)。ステップSF1からステップSF3の処理が順次に反復されることで(SF4)、M×N個の単位回路Uの各々の差分データd[m,n](d[1,1]〜d[M,N])が記憶回路74に生成される。
差分データd[m,n]の生成が完了すると、データ生成部86は、図12に示すように、K個の素子群G[1]〜G[K]の各々について補正用データΔ[k](Δ[1]〜Δ[K])を生成する(SE8)。図14は、ステップSE8の具体的なフローチャートである。図14に示すように、データ生成部86は、K個の素子群G[1]〜G[K]の何れかを選択し(SG1)、当該素子群G[k]に属するH個の単位回路UについてステップSE7で生成したH個の差分データd[m,n]を記憶回路74から取得する(SG2)。そして、データ生成部86は、ステップSG2で取得した差分データd[m,n]の平均値を補正用データΔ[k]として生成して記憶回路74に格納する(SG3)。ステップSG1からステップSG3の処理が順次に反復されることで(SG4)、K個の素子群G[1]〜G[K]の各々の補正用データΔ[k](Δ[1]〜Δ[K])が記憶回路74に生成される。ステップSE8で生成されたK個の補正用データΔ[1]〜Δ[K]は、検出装置100の記憶回路46に転送される(SE9)。
以上のように素子群G[k]毎に補正用データΔ[k]が生成されるから、記憶回路46に必要な容量が削減されるという第1実施形態の効果が実現される。なお、以上の説明ではH個の差分データd[m,n]の平均で補正用データΔ[k]を生成したが、H個の差分データd[m,n]から補正用データΔ[k]を生成する方法(図14のステップSG3にて実行される処理)は第1実施形態のなかで説明したように任意である。例えば、素子群G[k]に属する各単位回路UのH個の差分データd[m,n]のうちの中央値の付近(例えば、昇順または降順に配列されたH個の差分データd[m,n]のうち中央のH/3個の範囲内)の差分データd[m,n]から補正用データΔ[k](例えば中央値(メディアン)や最頻値(モード))を生成する構成や、素子群G[k]に属する各単位回路UのH個の差分データd[m,n]を昇順または降順に配列したときに最大値から所定個の差分データd[m,n]と最小値から所定個の差分データd[m,n]とを除外した各差分データd[m,n]の平均値を補正用データΔ[k]とする構成も採用される。
また、図14のステップSG3で実行される処理としては、例えば、M×N個の差分データd[m,n](d[1,1]〜d[M,N])についてローパスフィルタ処理(例えば平滑化ないし平均化)を実行し、素子群G[k]の処理後(平滑化後)のH個の差分データd[m,n]から補正用データΔ[k]を生成する処理も好適である。例えば、平滑化後のH個の差分データd[m,n]の平均値を補正用データΔ[k]とする構成や、平滑化後のH個の差分データd[m,n]のうちの中央値の付近の差分データd[m,n]から補正用データΔ[k]を生成する構成が採用される。
<D:第4実施形態>
図15は、第4実施形態における補正用データΔ[1]〜Δ[K]の生成の手順を示すフローチャートである。補正用データ生成装置200の構成は第3実施形態(図11)と同様である。図15に示すように、検出データDL[m,n]を更新するステップSE10の処理(以下「DL更新処理」という)がステップSE3の直後にW回にわたって実行される(Wは自然数)。
図16は、第w回目(w=1〜W)のDL更新処理(SE10)のフローチャートである。図16に示すように、差分取得部82は、1個の単位回路Uを選択した(SH1)うえで当該単位回路Uの検出データDL[m,n]_wを検出装置100から取得し(SH2)、第(w−1)回目のDL更新処理による更新後の検出データDL[m,n](第1回目のDL更新処理においてはステップSE3にて取得した検出データDL[m,n])を当該検出データDL[m,n]_wに応じて更新する(SH3)。具体的には、差分取得部82は、第(w−1)回目の更新後の検出データDL[m,n]と今回の検出データDL[m,n]_wとの平均値を、第w回目の更新後の検出データDL[m,n]として算定する。ステップSH1からステップSH3までの処理がM×N個の単位回路Uの各々について反復され(SH4)、第W回目の更新後の検出データDL[m,n]が図15のステップSE7における差分データd[m,n]の算定に適用される。
第4実施形態においても第3実施形態と同様の効果が実現される。また、第4実施形態においては、複数回の検出データDL[m,n]が差分データd[m,n]に反映されるから、例えば瞬間的なノイズに起因した検出データDL[m,n]の誤差の影響を差分データd[m,n]から低減できるという利点がある。なお、以上の形態においては検出データDL[m,n]_wを取得するたびに検出データDL[m,n]を更新したが、複数回にわたって取得した検出データDL[m,n]を記憶回路74に保持しておき、例えば差分データd[m,n]の算定の段階(SE7)で、複数回の検出データDL[m,n]の平均を算定して差分データd[m,n]の算定に適用するという構成も採用され得る。
<E:変形例>
以上の形態には様々な変形が加えられる。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は併合され得る。
(1)変形例1
第1実施形態や第2実施形態においては、照明装置30の消灯時の検出データD[m,n]を暗時データP[m,n]として取得するとともに照明装置30の点灯時の検出データD[m,n]を補正の対象としたが、照明装置30や制御回路42は検出装置100から省略され得る。例えば、検出装置100が設置された空間内の照明器具を消灯させたときの検出データD[m,n]を暗時データP[m,n]として取得し、当該照明器具を点灯させたときの検出データD[m,n]を補正部54が補正する構成も採用される。また、差分データd[m,n]の算定時に生成される検出データDL[m,n]を暗時データP[m.n]として記憶回路46(不揮発性の記憶回路)に格納した構成も好適である。
(2)変形例2
第3実施形態や第4実施形態においては、差分データd[m,n]の算定と補正用データΔ[k]の算定とを補正用データ生成装置200が実行する場合を例示したが、差分データd[m,n]の算定を検出装置100(演算処理回路44)が実行する構成も好適である。差分データd[m,n]を検出装置100が算定する構成では、補正用データ生成装置200の差分取得部82は、各単位回路Uの差分データd[m,n]を検出装置100から取得し、図11の減算部84は補正用データ生成装置200から省略される。以上の例示から理解されるように、差分取得部82は、各単位回路U(受光素子E)について差分データd[m,n]を取得(外部から取得または自身で算定)する要素として包括される。また、第3実施形態や第4実施形態においては検出装置100とは別体の補正用データ生成装置200を例示したが、補正用データ生成装置200を検出装置100に内蔵した構成も採用される。
(3)変形例3
検出装置100の用途は指Fの静脈の検出(静脈センサ)に限定されない。例えば、指Fの指紋を検出する指紋センサや利用者(例えば指F)の接触を検出するタッチパネルとしても検出装置100が利用される。また、原稿上の画像を読取る画像読取装置の撮像部(例えばCIS(contact image sensor)としても検出装置100が好適に採用される。
100……検出装置、10……検出体、12……光検出部、U……単位回路、E……受光素子、14……制御線、16……検出線、18……給電線、20……回路部、22……選択回路、24……出力回路、30……照明装置、40……補正装置、42……制御回路、44,72……演算処理回路、46,48,74……記憶回路、48……記憶回路、52……データ取得部、54……補正部、200……補正用データ生成装置、82……差分取得部、84……減算部、86……データ生成部。

Claims (6)

  1. 受光素子の受光量を示す検出データの補正に使用される補正用データを生成する装置であって、
    第1光量の照射時における受光素子の検出データと前記第1光量を下回る第2光量のもとでの受光素子の検出データとの差分を示す差分データを複数の受光素子の各々について取得する差分取得手段と、
    所定数を単位として前記複数の受光素子を区分した複数の素子群の各々について、当該素子群に属する2以上の受光素子の差分データに応じた補正用データを生成するデータ生成手段と
    を具備する補正用データ生成装置。
  2. 前記データ生成手段は、前記各素子群に属する2以上の受光素子の差分データの平均値を当該素子群の前記補正用データとして生成する
    請求項1の補正用データ生成装置。
  3. 前記データ生成手段は、前記各素子群に属する2以上の受光素子の差分データのうち中央値を含む所定の範囲内の差分データから当該素子群の前記補正用データを生成する
    請求項1の補正用データ生成装置。
  4. 前記データ生成手段は、前記各素子群に属する2以上の受光素子の差分データのうち昇順または降順で最大値から所定個の差分データと最小値から所定個の差分データとを除外した各差分データの平均値を当該素子群の前記補正用データとして生成する
    請求項1の補正用データ生成装置。
  5. 前記データ生成手段は、複数の受光素子の差分データを平滑化し、前記各素子群に属する2以上の受光素子の前記平滑化後の差分データから当該素子群の前記補正用データを生成する
    請求項1の補正用データ生成装置。
  6. 前記データ生成手段は、前記各素子群に属する2以上の受光素子の前記平滑化後の差分データの平均値、または中央値の付近の差分データを、当該素子群の前記補正用データとして生成する
    請求項5の補正用データ生成装置。
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