JP2010271413A - 基板、表示パネル、表示パネルの修正方法 - Google Patents

基板、表示パネル、表示パネルの修正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】参照配線や参照幹線に不良があった場合であっても、表示欠陥を防止できる基板、この基板を備える表示パネル、表示パネルの修正方法を提供すること。
【解決手段】参照配線113aに不良の有無を検出する工程と、不良が検出された場合には不良参照配線113sを特定して不良箇所Sを特定する工程とを有するとともに、不良が断線である場合には、不良参照配線113sと予備配線124とを短絡する工程と、不良参照配線113sが伝送する信号と同じ信号を伝送する所定の参照配線113mと予備配線124とを短絡する工程とを有し、不良が他の導体との短絡である場合には、不良参照配線113vの不良箇所Uの前後両側の箇所を切断する工程と、不良参照配線113vと予備配線124とを短絡する工程と、不良参照配線113vが伝送する信号と同じ信号を伝送する所定の参照配線113wと予備配線124とを短絡する工程とを有する。
【選択図】図19

Description

本発明は、基板、表示パネル、表示パネルの修正方法に関するものであり、特に好適には、液晶表示パネルなどの表示パネルに適用される基板(=表示パネル用の基板)と、この基板を備える表示パネルと、表示パネルに適用された基板の所定の配線に断線や他の導体との短絡があった場合の表示パネルの修正方法に関するものである。
一般的なアクティブマトリックスタイプの液晶表示パネルは、TFTアレイ基板と対向基板(対向基板としては、たとえばカラーフィルタが適用される)とを備える。そして、液晶表示パネルは、TFTアレイ基板と対向基板とが所定の微小な間隔をおいて対向して貼り合わせられ、それらの間に液晶が充填されるという構成を有する。
アクティブマトリックスタイプの液晶表示パネルに適用されるTFTアレイ基板には、一般的に、アクティブ領域(「表示領域」とも称する)と、このアクティブ領域を囲繞するパネル額縁領域が設けられる。
アクティブ領域には、所定の数の絵素電極がマトリックス状に配列されるとともに、各絵素電極を駆動するスイッチング素子(一般的には薄膜トランジスタ)が、同じくマトリックス状に配列される。さらにアクティブ領域には、所定のスイッチング素子のゲート電極に所定の信号を伝送するゲート配線(ゲートバスライン、走査線などとも称する)と、所定のスイッチング素子のソース電極に所定の信号を伝送するソース配線(ソースバスライン、データ線などとも称する)が設けられる。
また、パネル額縁領域には、ドライバIC(またはドライバLSI)(一般的にはゲートドライバまたはソースドライバと呼ばれる)が実装された回路基板を接続するための端子領域が設けられ、端子領域には、この回路基板に設けられる端子と接続するための配線電極端子が設けられる。そしてパネル額縁領域には、アクティブ領域から引き出されたゲート配線やソース配線が設けられ、これらゲート配線やソース配線の一端が所定の配線電極端子に電気的に接続される。これにより、ドライバICなどが生成した所定の信号を、端子領域に設けられる配線電極端子およびパネル額縁領域に引き出されるゲート配線やソース配線を通じて、アクティブ領域に設けられる所定のスイッチング素子に伝送することができる。
さらにTFTアレイ基板には、各絵素電極との間に蓄積容量(補助容量、保持容量と称することもある)を形成する参照配線(蓄積容量配線、補助容量配線と称することもある)が形成されるものがある。
参照配線が形成されるTFTアレイ基板は、たとえば次のような構成を有するものがある。TFTアレイ基板のアクティブ領域には、所定の間隔をおいて略平行に設けられる所定の数のゲート配線と、ゲート配線に略平行でゲート配線どうしの間に設けられる所定の数の参照配線と、ゲート配線および参照配線に略直交する方向に延伸する所定の数のソース配線とが設けられる。なお、ゲート配線および参照配線とソース配線との間には絶縁膜が形成されており、ゲート配線および参照配線とソース配線とは、この絶縁膜を挟んで立体交差する。そしてゲート配線とソース配線の交差点近傍にはスイッチング素子が設けられ、スイッチング素子のゲート電極がゲート配線に電気的に接続され、ソース電極がソース配線に電気的に接続され、ドレイン電極が絵素電極に電気的に接続される。さらに、所定の参照配線と所定の絵素電極との間に、蓄積容量が形成される。
また、パネル額縁領域には、ゲート配線およびソース配線が引き出され、それらの一端が、端子領域に設けられる配線電極端子に電気的に接続される。さらにパネル額縁領域には、参照配線が引き出されるとともに、参照配線に所定の信号を分配する配線(以下、この配線を「参照幹線」と称する)が設けられる。具体的には、参照幹線がアクティブ領域の外周に沿って形成され、この参照幹線と、アクティブ領域から引き出される参照配線とが電気的に接続される。
ところで、このような構成を有するTFTアレイ基板の製造工程において、何らかの理由により、パネル額縁領域に引き出される参照配線や、参照幹線が断線した状態に形成されることがある。たとえば、参照配線や参照幹線を形成する工程において、パターニング不良などによって、断線した状態に形成されることがある。参照配線や参照幹線が断線した状態に形成されると、断線した参照配線や参照幹線に接続される蓄積容量のうち、当該断線箇所よりも信号の流れの下流にある補助容量には、所定の信号を伝送できなくなる。この結果、このようなTFTTFTアレイ基板が適用された表示パネルには、表示欠陥が現れることがある。
また、TFTアレイ基板と対向基板とを貼り合わせる工程において、TFTアレイ基板と対向基板との間に導電性の異物が介在すると、この導電性の異物によって、特定の参照配線や参照幹線と他の導体(特に、対向基板に形成される共通電極)とが短絡することがある。特定の参照配線や参照幹線と他の導体とが短絡すると、当該特定の参照配線や参照幹線に連なる補助容量には、正常に信号を伝送できなくなる。この結果、このようなTFTアレイ基板が適用された表示パネルには、表示欠陥が現れることがある。
参照配線や参照幹線の断線または他の導体との短絡に起因する表示欠陥が現れると、表示パネルの品位を著しく損なう。また、このような表示パネルは、不良品となることがあるから、製品の歩留まりの低下を招く。
TFTアレイ基板に設けられる所定の配線の断線に起因する表示欠陥を修正する構成としては、たとえば、アクティブ領域の外側に、このアクティブ領域を囲繞するような予備配線を形成する構成が提案されている(特許文献1参照)。このような構成によれば、アクティブ領域内においてソース配線が断線している場合には、断線しているデータ線の基端部とこの予備配線とを電気的に接続するとともに、当該断線しているデータ線の先端部とこの予備配線とを電気的に接続することにより、表示欠陥を修正できる。すなわち、当該断線しているソース配線の先端部(=断線箇所よりも下流側)に、この予備配線を通じて所定の信号を伝送できるから、表示欠陥が発生しなくなる。
しかしながら、特許文献1の構成は、ソース配線の断線に起因する表示欠陥を修正することはできるが、参照幹線の断線に起因する表示欠陥を修正することはできない。また、参照配線や参照幹線と他の導体(特に、対向基板に設けられる共通電極)との短絡に起因する表示欠陥を修正することもできない。
特開平3−23425号公報
上記実情に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、参照配線もしくは参照幹線の断線に起因する表示欠陥を修正できる基板、この基板を備える表示パネル、この表示パネルの修正方法を提供すること、または、参照配線もしくは参照幹線と他の導体(特に対向基板に設けられる共通電極)との間との短絡に起因する表示欠陥を修正できる基板、この基板を備える表示パネル、この表示パネルの修正方法を提供することである。
前記課題を解決するため、本発明にかかる基板は、絵素電極と、前記絵素電極との間に容量を形成する複数の第一の配線と、絶縁膜と、前記複数の第一の配線に前記絶縁膜を挟んで重畳する部分を有する単数または複数の第二の配線と、を有することを要旨とするものである。
本発明にかかる基板は、複数の絵素電極と、前記複数の絵素電極のうちの所定の一部の絵素電極との間に容量を形成する複数の第一の配線と、絶縁膜と、前記複数の第一の配線に前記絶縁膜を挟んで重畳する部分を有する単数または複数の第二の配線とを有することを要旨とするものである。
本発明にかかる基板は、複数の絵素電極と、前記複数の絵素電極のうちの所定の一部の絵素電極との間に容量を形成する複数の第一の配線と、絶縁膜と、前記複数の第一の配線に前記絶縁膜を挟んで重畳する部分を有する単数または複数の第二の配線と、前記複数の絵素電極を駆動するトランジスタと、前記トランジスタのゲート電極に所定の信号を伝送するゲート配線と、前記トランジスタのソース電極に所定の信号を伝送するソース配線とを有することを要旨とするものである。
前記絶縁膜はゲート絶縁膜であり、前記複数の第一の配線は前記ゲート配線と同じ層に形成され、前記第二の配線は前記ソース配線と同じ層に形成される構成が適用できる。また、前記第一の配線は参照配線であり、前記複数の第一の配線と前記絵素電極との間に形成される容量は蓄積容量である構成が適用できる。
前記複数の第一の配線は互いに略平行に形成されるとともに、前記第二の配線は前記複数の第一の配線に略直交する方向に延伸するように形成される構成が適用できる。
前記第二の配線は、前記絵素電極が形成される領域の外側に前記領域の外周に沿うように設けられる構成が適用できる。
本発明にかかる基板は、絵素電極と、前記絵素電極との間に容量を形成する複数の第一の配線と、絶縁膜と、前記複数の第一の配線に前記絶縁膜を挟んで重畳する部分を有する単数または複数の第二の配線と、前記複数の第一の配線に電気的に接続して所定の信号を伝送する第三の配線とを有することを要旨とするものである。
本発明にかかる基板は、複数の絵素電極と、前記複数の絵素電極のうちの所定の一部の絵素電極との間に容量を形成する複数の第一の配線と、絶縁膜と、前記複数の第一の配線に前記絶縁膜を挟んで重畳する部分を有する単数または複数の第二の配線と、前記複数の第一の配線に所定の信号を伝送する第三の配線とを有することを要旨とするものである。
本発明にかかる基板は、複数の絵素電極と、前記複数の絵素電極のうちの所定の一部の絵素電極との間に容量を形成する複数の第一の配線と、絶縁膜と、前記複数の第一の配線に前記絶縁膜を挟んで重畳する部分を有する単数または複数の第二の配線と、前記複数の第一の配線に所定の信号を伝送する第三の配線と、前記複数の絵素電極を駆動する複数のトランジスタと、前記トランジスタのゲート電極に所定の信号を伝送するゲート配線と、前記トランジスタのソース電極に所定の信号を伝送するソース配線とを有することを要旨とするものである。
前記絶縁膜はゲート絶縁膜であり、前記複数の第一の配線は前記ゲート配線と同じ層に形成され、前記第二の配線および前記第三の配線は前記ソース配線と同じ層に形成される構成が適用できる。
前記複数の第一の配線は互いに略平行に形成されるとともに、前記第二の配線は前記複数の第一の配線に略直交する方向に延伸するように形成される構成が適用できる。
前記第二の配線は、前記絵素電極が形成される領域の外側に前記領域の外周に沿うように設けられる構成が適用できる。前記第二の配線は、前記絵素電極が形成される領域と前記第三の配線との間に設けられる構成が適用できる。さらに、前記第二の配線は前記第三の配線に略平行に設けられる構成が適用できる。
本発明にかかる基板は、複数の絵素電極と、前記複数の絵素電極のうちの所定の一部の絵素電極との間に容量を形成する複数の第一の配線と、絶縁膜と、前記複数の第一の配線に前記絶縁膜を挟んで重畳する部分を有する単数または複数の第二の配線と、前記複数の第一の配線のうちの所定の一部の第一の配線に電気的に接続して所定の信号を伝送する複数の第三の配線とを有することを要旨とするものである。
本発明にかかる基板は、複数の絵素電極と、前記複数の絵素電極のうちの所定の一部の絵素電極との間に容量を形成する複数の第一の配線と、絶縁膜と、前記複数の第一の配線に前記絶縁膜を挟んで重畳する部分を有する単数または複数の第二の配線と、前記複数の第一の配線のうちの所定の一部の第一の配線に所定の信号を伝送する複数の第三の配線と、前記複数の絵素電極を駆動する複数のトランジスタと、前記トランジスタのゲート電極に所定の信号を伝送するゲート配線と、前記トランジスタのソース電極に所定の信号を伝送するソース配線とを有することを要旨とするものである。
前記絶縁膜はゲート絶縁膜であり、前記複数の第一の配線は前記ゲート配線と同じ層に形成され、前記第二の配線および前記複数の第三の配線は前記ソース配線と同じ層に形成される構成が適用できる。
前記複数の第一の配線は互いに略平行に形成されるとともに、前記第二の配線は前記複数の第一の配線に略直交する方向に延伸するように形成される構成が適用できる。
前記第二の配線は、前記絵素電極が形成される領域の外側に前記領域の外周に沿って設けられる構成が適用できる。また、前記第二の配線は、前記絵素電極が形成される領域と前記複数の第三の配線との間に設けられる構成が適用できる。さらに、前記第二の配線は前記複数の第三の配線に略平行に設けられる構成が適用できる。
本発明にかかる表示パネルは、前記いずれかの基板と、対向基板と、を備え、前記基板と前記対向基板とが所定の間隔をおいて対向して貼り合わせられるとともに、前記基板と前記対向基板との間に液晶が充填されることを要旨とするものである。
本発明にかかる表示パネルの修正方法は、前記複数の第一の配線に不良の有無を検出する工程と、不良が検出された場合には不良を有する第一の配線を特定するとともに不良箇所を特定する工程とを有するとともに、前記不良が断線である場合には、前記不良を有する第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程と、前記不良を有する第一の配線が伝送する信号と同じ信号を伝送する他の第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程とを有し、前記不良が他の導体との短絡である場合には、前記不良を有する第一の配線の前記不良箇所の前後両側の箇所を切断する工程と、前記不良を有する第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程と、前記不良を有する第一の配線が伝送する信号と同じ信号を伝送する他の第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程とを有することを要旨とするものである。
前記不良を有する第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程においては、前記不良を有する第一の配線が前記絶縁膜を挟んで前記第二の配線に重畳する部分に光エネルギを照射することにより前記絶縁膜を除去するとともに前記不良を有する第一の配線と前記第二の配線の少なくとも一方を溶融させて短絡させ、前記不良を有する第一の配線が伝送する信号と同じ信号を伝送する他の第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程においては、前記他の第一の配線が前記絶縁膜を挟んで前記第二の配線に重畳する部分に光エネルギを照射して前記絶縁膜を除去するとともに前記他の第一の配線と前記第二の配線の少なくとも一方を溶融させて短絡させること構成が適用できる。
本発明にかかる表示パネルの修正方法は、前記複数の第一の配線に不良の有無を検出する工程と、不良が検出された場合には不良を有する第一の配線を特定するとともに不良箇所を特定する工程とを有するとともに、前記不良が断線である場合には、前記不良を有する第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程と、前記不良を有する第一の配線と電気的に接続する前記第三の配線に電気的に接続する他の第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程とを有し、前記不良が他の導体との短絡である場合には、前記不良を有する第一の配線の前記不良箇所の前後両側の箇所を切断する工程と、前記不良を有する第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程と、前記不良を有する第一の配線と電気的に接続する前記第三の配線に電気的に接続する他の第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程とを有することを要旨とするものである
前記不良を有する第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程においては、前記不良を有する第一の配線が前記絶縁膜を挟んで前記第二の配線に重畳する部分に光エネルギを照射することにより前記絶縁膜を除去するとともに前記不良を有する第一の配線と前記第二の配線の少なくとも一方を溶融させて短絡させ、前記不良を有する第一の配線と電気的に接続する前記第三の配線に電気的に接続する他の第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程においては、前記他の第一の配線が前記絶縁膜を挟んで前記第二の配線に重畳する部分に光エネルギを照射して前記絶縁膜を除去するとともに前記他の第一の配線と前記第二の配線の少なくとも一方を溶融させて短絡させる構成が適用できる。
本発明にかかる表示パネルの修正方法は、前記第三の配線に不良の有無を検出する工程と、不良が検出された場合には不良箇所を特定する工程と、前記不良が他の導体との短絡である場合には、前記第三の配線における前記不良箇所と前記不良箇所の一方側に位置する所定の第一の配線が電気的に接続する箇所との間の箇所を切断する工程と、前記第三の配線における前記不良箇所と前記不良箇所の他方側に位置する他の所定の第一の配線が電気的に接続する箇所との間の箇所を切断する工程と、前記所定の第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程と、
前記他の所定の第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程とを有することを要旨とするものである。
本発明にかかる表示パネルの修正方法は、前記複数の第三の配線に不良の有無を検出する工程と、不良が検出された場合には不良を有する第三の配線を特定するとともに不良箇所を特定する工程と、前記不良が他の導体との短絡である場合には、前記不良を有する第三の配線における前記不良箇所と前記不良箇所の一方側に位置する所定の第一の配線が電気的に接続する箇所との間の箇所を切断する工程と、前記不良を有する第三の配線における前記不良箇所と前記不良箇所の他方側に位置する他の所定の第一の配線が電気的に接続する箇所との間の箇所を切断する工程と、前記所定の第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程と、前記他の所定の第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程とを有することを要旨とするものである。
前記所定の第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程においては、前記所定の第一の配線が前記絶縁膜を挟んで前記第二の配線に重畳する部分に光エネルギを照射して前記絶縁膜を除去するとともに前記所定の第一の配線と前記第二の配線の少なくとも一方を溶融させて短絡させ、前記他の所定の第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程においては、前記他の所定の第一の配線が前記絶縁膜を挟んで前記第二の配線に重畳する部分に光エネルギを照射して前記絶縁膜を除去するとともに前記他の所定の第一の配線と前記第二の配線の少なくとも一方を溶融させて短絡させる構成が適用できる。
本発明にかかる表示パネルの修正方法は、前記第三の配線に不良の有無を検出する工程と、不良が検出された場合には不良箇所を特定する工程と、前記不良が断線である場合には、前記不良箇所の一方側に位置し前記第三の配線に電気的に接続する第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程と、前記不良箇所の他方側に位置し前記第三の配線に電気的に接続する他の第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程とを含むことを要旨とするものである。
前記不良箇所の一方側に位置し前記第三の配線に電気的に接続する第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程においては、前記第一の配線が前記絶縁膜を挟んで前記第二の配線に重畳しする部分に光エネルギを照射して前記絶縁膜を除去するとともに前記第一の配線と前記第二の配線の少なくとも一方を溶融させて短絡させ、前記不良箇所の他方側に位置し前記第三の配線に電気的に接続する他の第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程においては、前記他の第一の配線が前記絶縁膜を挟んで前記第二の配線に重畳する部分に光エネルギを照射して前記絶縁膜を除去するとともに前記他の第一の配線と前記第二の配線の少なくとも一方を溶融させて短絡させる構成が適用できる。
本発明にかかる表示パネルの修正方法は、前記複数の第三の配線に不良の有無を検出する工程と、不良が検出された場合には不良を有する第三の配線を特定するとともに不良箇所を特定する工程と、前記不良が断線である場合には、前記不良箇所の一方側に位置し前記不良を有する第三の配線に電気的に接続する第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程と、前記不良箇所の他方側に位置し前記不良を有する第三の配線に電気的に接続する他の第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程とを含むことを要旨とするものである。
前記不良箇所の一方側に位置し前記不良を有する第三の配線に電気的に接続する第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程においては、前記第一の配線が前記絶縁膜を挟んで前記第二の配線に重畳する部分に光エネルギを照射して前記絶縁膜を除去するとともに前記第一の配線と前記第二の配線の少なくとも一方を溶融させて短絡させ、不良箇所の他方側に位置し前記不良を有する第三の配線に電気的に接続する他の第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程においては、前記他の第一の配線が前記絶縁膜を挟んで前記第二の配線に重畳する部分に光エネルギを照射して前記絶縁膜を除去するとともに前記他の第一の配線と前記第二の配線の少なくとも一方を溶融させて短絡させる構成が適用できる。
絵素電極との間に容量を形成する複数の第一の配線に不良を有するものが含まれると、不良を有する第一の配線は正常に信号を伝送できない場合がある。本発明によれば、絵素電極が設けられる領域の外側に第二の配線が設けられるとともに、第一の配線と第二の配線とが絶縁膜を挟んで重畳する部分が設けられる。このため、この重畳する部分において第一の配線と第二の配線とを短絡(=電気的に接続)することができる。したがって、不良箇所を迂回する経路を形成することができ、第一の配線の不良箇所の下流側に正常に信号を伝送できるようになる。
たとえば、不良が断線である場合には、断線箇所を迂回する経路を形成することにより、断線箇所よりも下流側に正常に信号を伝送できるようになる。不良が他の導体との短絡である場合には、短絡箇所の前後において第一の配線を切断して当該短絡箇所を電気的に独立させ(=短絡を解消し)、電気的に独立させた短絡箇所を迂回する経路を形成することにより、電気的に独立させた短絡箇所よりも下流側に正常に信号を伝送できるようになる。
絵素電極との間に蓄積容量を形成する複数の参照配線に不良を有するものが含まれると、不良を有する参照配線に電気的に接続する蓄積容量には正常に信号を伝送できない場合がある。蓄積容量に正常に信号を伝送できないと、この蓄積容量に電気的に接続する絵素電極が正常に作動しなくなり、表示欠陥が現れることがある。本発明によれば、絵素電極が設けられる領域の外側に予備配線が設けられるとともに、参照配線と予備配線とが絶縁膜(=ゲート絶縁膜)を挟んで重畳する部分が設けられる。そしてこの重畳する部分において、参照配線と予備配線とを短絡(=電気的に接続)することができる。このため、不良を有する参照配線と予備配線とを電気的に接続することにより、不良箇所を迂回する経路を形成することができる。したがって、不良を有する参照配線の不良箇所よりも下流側に正常に信号を伝送できるようになり、表示欠陥が解消する。
たとえば、不良が断線である場合には、断線箇所を迂回する経路を形成することにより、参照配線の断線箇所よりも下流側に正常に信号を伝送できるようになる。不良が他の導体との短絡である場合には、短絡箇所の前後において参照配線を切断して当該短絡箇所を電気的に独立させ(=短絡を解消し)、電気的に独立させた短絡箇所を迂回する経路を形成することにより、電気的に独立させた短絡箇所よりも下流側に正常に信号を伝送できるようになる。
複数の第一の配線に信号を伝送(分配)する第三の配線が設けられる構成において、第三の配線に不良があると、絵素電極との間に容量を形成する複数の第二の配線に正常に信号を伝送できなくなることがある。本発明によれば、絵素電極が設けられる領域の外側に第二の配線が設けられるとともに、第一の配線と第二の配線とが絶縁膜を挟んで重畳する部分が設けられる。そして、この重畳する部分において、第一の配線と第二の配線とを短絡することができる。このため、第三の配線の不良箇所の前後(上流側および下流側)において第三の配線に電気的に接続する第一の配線と第二の配線とを短絡することにより、不良箇所を迂回する経路を形成することができる。このため、すべての第一の配線に正常に信号を伝送できるようになる。
たとえば、不良が断線である場合には、断線箇所を迂回する経路を形成することにより、断線箇所よりも下流側において第三の配線に電気的に接続する第一の配線に正常に信号を伝送できるようになる。また、不良が他の導体との短絡である場合には、短絡箇所の前後において第三の配線を切断して当該短絡箇所を電気的に独立させる(=短絡を解消する)。そして、電気的に独立させた短絡箇所を迂回する経路を形成することができる。これにより、電気的に独立させた短絡箇所よりも下流側において第三の配線に電気的に接続する第一の配線に、正常に信号を伝送できるようになる。
複数の参照配線に信号を伝送(分配)する第三の配線が設けられる構成において、第三の配線に不良があると、絵素電極との間に蓄積容量を形成する複数の参照配線に正常に信号を伝送できなくなることがある。このため、蓄積容量に正常に信号を伝送できなくなり、表示欠陥が現れることがある。本発明によれば、絵素電極が設けられる領域の外側に予備配線が設けられるとともに、参照配線と予備配線とが絶縁膜を挟んで重畳する部分が設けられる。そして、この重畳する部分において、参照配線と予備配線とを短絡することができる。このため、第三の配線の不良箇所の前後(上流側および下流側)において第三の配線に電気的に接続する参照配線と予備配線とを短絡することにより、不良箇所を迂回する経路を形成することができる。このため、すべての参照配線に正常に信号を伝送できるようになり、すべての蓄積容量に正常に信号を伝送できるようになる。したがって、表示欠陥が解消する。
たとえば、不良が断線である場合には、断線箇所を迂回する経路を形成することにより、断線箇所よりも下流側において第三の配線に電気的に接続する参照配線に正常に信号を伝送できるようになる。また、不良が他の導体との短絡である場合には、短絡箇所の前後において第三の配線を切断して当該短絡箇所を電気的に独立させる(=短絡を解消する)。そして、電気的に独立させた短絡箇所を迂回する経路を形成することができる。これにより、電気的に独立させた短絡箇所よりも下流側において第三の配線に電気的に接続する参照配線に、正常に信号を伝送できるようになる。
本発明の第一実施形態にかかる基板の構成を、模式的に示した外観斜視図である。 本発明の第一実施形態にかかる基板に形成される配線を模式的に示した図である。 本発明の第一実施形態にかかる基板に形成される素子や配線の構成を示した等価回路であり、本発明の第一実施形態にかかる基板の一部を抜き出して示した図である。 本発明の第一実施形態にかかる基板に形成される絵素の構成を、模式的に示した平面図である。 本発明の第一実施形態にかかる基板の周縁部(=パネル額縁領域)の一部を抜き出して示した平面図である。 本発明の第二実施形態にかかる基板に形成される配線を模式的に示した図である。 本発明の第二実施形態にかかる基板の周縁部(=パネル額縁領域)の一部を抜き出して示した平面図である。 本発明の第一実施形態にかかる基板の製造方法(および本発明の第二実施形態にかかる基板の製造方法)の所定の工程を模式的に示した図であり、(a)はアクティブ領域を示し、(b)、(c)はパネル額縁領域を示す。 本発明の第一実施形態にかかる基板の製造方法(および本発明の第二実施形態にかかる基板の製造方法)の所定の工程を模式的に示した図であり、(a)はアクティブ領域を示し、(b)、(c)はパネル額縁領域を示す。 本発明の第一実施形態にかかる基板の製造方法(および本発明の第二実施形態にかかる基板の製造方法)の所定の工程を模式的に示した図であり、(a)はアクティブ領域を示し、(b)、(c)はパネル額縁領域を示す。 本発明の第一実施形態にかかる基板の製造方法(および本発明の第二実施形態にかかる基板の製造方法)の所定の工程を模式的に示した図であり、(a)はアクティブ領域を示し、(b)、(c)はパネル額縁領域を示す。 本発明の第一実施形態にかかる基板の製造方法(および本発明の第二実施形態にかかる基板の製造方法)の所定の工程を模式的に示した図であり、(a)はアクティブ領域を示し、(b)、(c)はパネル額縁領域を示す。 本発明の第一実施形態にかかる基板の製造方法(および本発明の第二実施形態にかかる基板の製造方法)の所定の工程を模式的に示した図であり、(a)はアクティブ領域を示し、(b)、(c)はパネル額縁領域を示す。 本発明の第一実施形態にかかる基板の製造方法(および本発明の第二実施形態にかかる基板の製造方法)の所定の工程を模式的に示した図であり、(a)はアクティブ領域を示し、(b)、(c)はパネル額縁領域を示す。 本発明の第一実施形態にかかる基板の製造方法(および本発明の第二実施形態にかかる基板の製造方法)の所定の工程を模式的に示した図であり、(a)はアクティブ領域を示し、(b)、(c)はパネル額縁領域を示す。 本発明の第一実施形態にかかる基板の製造方法(および本発明の第二実施形態にかかる基板の製造方法)の所定の工程を模式的に示した図であり、(a)はアクティブ領域を示し、(b)、(c)はパネル額縁領域を示す。 本発明の第一実施形態にかかる基板が適用された表示パネルおよび本発明の第二実施形態にかかる表示パネルの構成を、模式的に示した外観斜視図である。 対向基板の構成を模式的に示した図であり、(a)は対向基板の全体構造を模式的に示した斜視図、(b)は対向基板に形成される一絵素の構成を抜き出して示した平面図、(c)は(b)のF−F線断面図であって、絵素の断面構造を示した図である。 修正方法(1−1)を模式的に示した平面図であり、本発明の第一実施形態にかかる表示パネルに適用された本発明の第一実施形態にかかる基板のパネル額縁領域の一部を抜き出して示した図である。 修正方法(1−2)を模式的に示した平面図であり、本発明の第一実施形態にかかる表示パネルに適用された本発明の第一実施形態にかかる基板のパネル額縁領域の一部を抜き出して示した図である。 修正方法(1−3)を模式的に示した平面図であり、本発明の第一実施形態にかかる表示パネルに適用された本発明の第一実施形態にかかる基板のパネル額縁領域の一部を抜き出して示した図である。 修正方法(1−4)を模式的に示した平面図であり、本発明の第一実施形態にかかる表示パネルに適用された本発明の第一実施形態にかかる基板のパネル額縁領域の一部を抜き出して示した図である。 修正方法(2−1)を模式的に示した平面図であり、本発明の第二実施形態にかかる表示パネルに適用された本発明の第二実施形態にかかる基板のパネル額縁領域の一部を抜き出して示した図である。 修正方法(2−2)を模式的に示した平面図であり、本発明の第二実施形態にかかる表示パネルに適用された本発明の第二実施形態にかかる基板のパネル額縁領域の一部を抜き出して示した図である。 修正方法(2−3)を模式的に示した平面図であり、本発明の第二実施形態にかかる表示パネルに適用された本発明の第二実施形態にかかる基板のパネル額縁領域の一部を抜き出して示した図である。 修正方法(2−4)を模式的に示した平面図であり、本発明の第二実施形態にかかる表示パネルに適用された本発明の第二実施形態にかかる基板のパネル額縁領域の一部を抜き出して示した図である。
以下に、本発明の各種実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。以下に示す本発明の各実施形態にかかる基板は、アクティブマトリックスタイプの液晶表示パネルに適用されるTFTアレイ基板である。また、本発明の各実施形態にかかる表示パネルは、本発明のいずれかの実施形態にかかる基板が適用された表示パネルであり、アクティブマトリックスタイプの液晶表示パネルである。
図1は、本発明の第一実施形態にかかる基板1aの構成を、模式的に示した外観斜視図である。図2は、本発明の第一実施形態にかかる基板1aに形成される配線を模式的に示した図である。図3は、本発明の第一実施形態にかかる基板1aに設けられる配線や素子の等価回路の一部を抜き出して示した図である。図4は、本発明の第一実施形態にかかる基板1aに形成される絵素の構成を、模式的に示した平面図である。図5は、本発明の第一実施形態にかかる基板1aの周縁部(=パネル額縁領域12)の一部を抜き出して示した平面図である。なお、本発明の第一実施形態にかかる基板1aには、図2、図3、図4、図5に示すもの以外にも所定の配線や所定の要素が形成されるが、それらについては省略する。
図1と図2のそれぞれに示すように、本発明の第一実施形態にかかる基板1aには、アクティブ領域11(「表示領域」と称することもある)と、このアクティブ領域11を囲繞するパネル額縁領域12とが設けられる。
アクティブ領域11は、所定の数(複数)の絵素が形成される領域である。具体的には、アクティブ領域11の外周は略四辺形に形成され、図3と図4に示すように、アクティブ領域11の内部には、所定の数の絵素電極116がマトリックス状に配列される。そして図2、図3、図4に示すように、アクティブ領域11には、所定の数のゲート配線111が互いに略平行に形成されるとともに、所定の数の参照配線113a(特許請求の範囲の記載にいう「第一の配線」)が、ゲート配線111どうしの間に、ゲート配線111に略平行に形成される。所定の参照配線113aと所定の絵素電極116との間には、静電容量である蓄積容量117が形成される。さらに、所定の数のソース配線112が、ゲート配線111および参照配線113aの延伸方向に略直交する方向に延伸するように形成される。
ゲート配線111と参照配線113aとは同じ層に形成されており、ソース配線112は、ゲート配線111と参照配線113aが形成される層とは異なる層に形成される。そしてゲート配線111と参照配線113aが形成される層と、ソース配線112が形成される層との間には、絶縁膜(=ゲート絶縁膜)(図略)からなる層が形成される。このため、ソース配線112は、絶縁膜を挟んでゲート配線111および参照配線113aに立体交差しており、ソース配線112は、ゲート配線111と立体交差する箇所、および参照配線113aと立体交差する箇所においては、ゲート配線111と参照配線113aとは電気的に接続しておらず絶縁されている。
なお、ゲート配線111は、「走査線」、「ゲートバスライン」などの名称で呼ばれることがある。ソース配線112は、「データ線」、「ソースバスライン」などの名称で呼ばれることがある。参照配線113aは、「補助容量線」、「蓄積容量線」、「補助容量バスライン」「Cs配線」などの名称で呼ばれることがある。蓄積容量117は、「補助容量」の名称で呼ばれることがある。
そして、特に図4に示すように、ゲート配線111とソース配線112との交差点近傍には、絵素電極116を駆動するスイッチング素子としての薄膜トランジスタ115(TFT:Thin Film Transistor)が設けられる。各薄膜トランジスタ115のゲート電極1151は所定のゲート配線111と電気的に接続され、ソース電極1152は所定のソース配線112と電気的に接続され、ドレイン電極1153はドレイン配線114を通じて所定の絵素電極116に電気的に接続される。具体的には、薄膜トランジスタ115のゲート電極1151は、所定のゲート配線111と同じ導体により当該所定のゲート配線111と一体に形成され、ソース電極1152は、所定のソース配線112と同じ導体により当該所定のソース配線112に一体に形成され、ドレイン電極1153は所定のドレイン配線114と同じ導体により当該所定のドレイン配線114と一体に形成される。そして所定のドレイン配線114が所定の絵素電極116と電気的に接続する。
また、参照配線113aは、所定のドレイン配線114と絶縁膜を挟んで重畳する部分を有する。そして、ドレイン配線114と重畳する部分は蓄積容量117となる。ドレイン配線114は絵素電極に電気的に接続しているから、参照配線113aと絵素電極116との間に(ドレイン配線114を介して)容量が形成されることになる。
パネル額縁領域12は、図1と図2のそれぞれに示すように、アクティブ領域11の外側に当該アクティブ領域11を囲繞するように設けられる領域であり、本発明の第一実施形態にかかる基板1aの外周に沿って設けられる略四辺形の額縁状の領域である。パネル額縁領域12には、端子領域122とシールパターン領域121が設けられる。
端子領域122は、パネル額縁領域12の四辺のうちの所定の辺(本発明の第一実施形態にかかる基板1aおいては、長辺の一方と短辺の一方の計二辺)に、パネル額縁領域12の外周に沿って設けられる細い帯状の領域である。パネル額縁領域12の所定の辺(本発明の第一実施形態にかかる基板1aにおいては短辺)に設けられる端子領域122は、所定の薄膜トランジスタ115を駆動するゲート信号(「ゲートパルス」、「選択パルス」などと称することもある)を生成するドライバICまたはドライバLSI(以下、「ゲートドライバ」と称する)が実装されたフィルム状またはシート状の回路基板(たとえば、TAB(Tape Carrier Package))を装着する領域である。パネル額縁領域12の他の所定の辺(本発明の第一実施形態にかかる基板1aにおいては長辺)に設けられる端子領域122は、所定の絵素電極116に伝送する画像信号(「データ信号」、「階調信号」などと称することもある)を生成するドライバICまたはドライバLSI(以下、「ソースドライバ」と称する)が実装されたフィルム状またはシート状の回路基板を装着する領域である。
端子領域122には、所定の数の配線電極端子1221が、所定の間隔をおいて設けられる。配線電極端子1221は、たとえば導体からなる所定の数(複数)の接続ランドを有する。なお、端子領域122に設けられる各接続ランドを「配線電極端子」と称することがあるが、本発明においては、一纏まりに形成される複数の接続ランドの集合を、一つの「配線電極端子1221」と称するものとする。
そして、パネル額縁領域12の四辺のうち、端子領域122が設けられる所定の辺(一般的には短辺の一方または両方。本発明の第一実施形態にかかる基板1aにおいては短辺の一方)には、アクティブ領域11から延出するゲート配線111が形成される。アクティブ領域11から延出するゲート配線111の一端は端子領域122に達しており、端子領域122に設けられる所定の配線電極端子1221の所定の接続ランドに電気的に接続する。また、端子領域122が設けられる他の所定の辺(一般的には長辺の一方または両方。本発明の第一実施形態にかかる基板1aにおいては長辺の一方)には、アクティブ領域11から延出するソース配線112が形成される。アクティブ領域11から延出するソース配線112の一端は端子領域122に達しており、端子領域122に設けられる所定の配線電極端子1221の所定の接続ランドに電気的に接続する。
このような構成によれば、ゲートドライバが実装された回路基板が所定の辺に設けられる端子領域に装着されると、ゲートドライバが生成したゲート信号は、配線電極端子1221およびゲート配線111のうちのパネル額縁領域12に形成される部分(=アクティブ領域11から延出するゲート配線111)を通じて、ゲート配線111のうちのアクティブ領域11に形成される部分に伝送される。これにより、各ゲート配線111に接続される所定の薄膜トランジスタ115のゲート電極1151に、ゲート信号を伝送することができる。
また、ソースドライバが実装された回路基板が、他の所定の辺に設けられる端子領域122に装着されると、ソースドライバが生成した画像信号は、配線電極端子1221およびソース配線112のうちのパネル額縁領域12に形成される部分(=アクティブ領域11から延出するソース配線112)を通じて、アクティブ領域11に形成される部分に伝送される。これによって、各ソース配線112に接続される所定の薄膜トランジスタ115のソース電極1152に、画像信号を伝送することができる。
さらに、パネル額縁領域12の所定の辺(具体的にはアクティブ領域11から延出するゲート配線111が形成される辺)には、アクティブ領域11から延出する参照配線113aが形成される。アクティブ領域11から延出する参照配線113aの一端は端子領域122には達しておらず、パネル額縁領域12の幅方向(パネル額縁領域12の所定の辺の長手方向に直角な方向)の中間に位置する。
そして、パネル額縁領域12の四辺のうち、アクティブ領域11から延出する参照配線113aが形成される辺には、各参照配線113aに所定の信号を伝送する配線(特許請求の範囲の記載にいう「第三の配線」。以下「参照幹線123a」と称する)が形成される。この参照幹線123aは、パネル額縁領域12の前記辺において、アクティブ領域11の外周に沿うように形成される。また、この参照幹線123aの一端は、所定の配線電極端子1221の所定の接続ランドに電気的に接続する。具体的には、アクティブ領域11から延出するソース配線112が形成される辺の配線電極端子1221のうち、アクティブ領域11から延出するゲート配線111が形成される辺に最も近い配線電極端子1221の所定の接続ランドに電気的にする。そしてこの参照幹線123aは、アクティブ領域11から延出する参照配線113aのすべてに電気的に接続する。
このような構成によれば、本発明の第一実施形態にかかる基板1a(または本発明の第一実施形態にかかる基板1aが適用された表示パネル)の外部で生成された所定の信号は、ソースドライバが実装された回路基板のうちの所定の一つ(具体的には、アクティブ領域11から延出する参照配線113aが形成される辺に最も近い一つ)を通じて参照幹線123aに伝送され、参照幹線123aを通じて各参照配線113aに伝送される。
さらに、パネル額縁領域12には、予備配線124(特許請求の範囲の記載にいう「第二の配線」)が形成される。この予備配線124は、参照配線113aのうちパネル額縁領域12に形成される部分(=アクティブ領域11から延出する参照配線113a)に断線や他の導体との短絡があり、これに起因して参照配線113aが正常に信号を伝送できない場合において、信号を伝送するための経路(=バイパス)として機能する。また、この予備配線124は、参照幹線123aに断線や他の導体との短絡があり、これに起因して参照幹線123aが正常に信号を伝送できない場合にも、信号を伝送するための経路として機能する。
予備配線124は、特に図2と図5に示すように、パネル額縁領域12の四辺のうちのアクティブ領域11から延出する参照配線113aが形成される辺に、アクティブ領域11の外周と参照幹線123aとの間に形成される。すなわち、予備配線124は、アクティブ領域11の外側に形成される。そして、図2と図5に示すように、アクティブ領域11から延出する参照配線113aのすべてに交差する。なお、予備配線124は、他の導体や配線とは電気的に接続しておらず、いわゆる電気的な浮島状態にある。
アクティブ領域11から延出するゲート配線111、アクティブ領域11から延出する参照配線113a、参照幹線123aおよび予備配線124の物理的構成を、図5を参照して説明する。
アクティブ領域11から延出するゲート配線111とアクティブ領域11から延出する参照配線113aは、同じ層に形成される。参照幹線123aと予備配線124は同じ層(ただし、アクティブ領域11から延出するゲート配線111とアクティブ領域11から延出する参照配線113aが形成される層とは異なる層)に形成される。そして、アクティブ領域11から延出するゲート配線111とアクティブ領域11から延出する参照配線113aが形成される層と、参照幹線123aと予備配線124が形成される層との間には、絶縁膜からなる層が形成される。アクティブ領域11から延出する参照配線113aの先端部は、絶縁膜を挟んで参照幹線123aに重畳する。そして絶縁膜にはこの重畳する部分に開口部(=コンタクトホール)が形成されており、このコンタクトホールを通じて参照幹線123aとアクティブ領域11から延出する参照配線113aとが電気的に接続する。図5においては、塗り潰してある箇所において、参照幹線123aと参照配線113aが電気的に接続する。
また、予備配線124は、アクティブ領域11の外周と参照幹線123aとの間に、アクティブ領域11の外周に沿って形成される。このため予備配線124は、アクティブ領域11から延出する参照配線113aとは絶縁膜を挟んで立体交差する。すなわち、予備配線124は、アクティブ領域11から延出する参照配線113aと重畳する部分を有する。ただし、予備配線124が形成される層とアクティブ領域11から延出する参照配線113aが形成される層との間には、絶縁膜が形成されるから、予備配線124と参照配線113aとは電気的に接続していない。また、予備配線124は、アクティブ領域11から延出するゲート配線111とも立体交差しているが、絶縁膜によってアクティブ領域11から延出するゲート配線111から絶縁された状態にある。また、予備配線124は、参照幹線123aと同じ層に参照幹線123aに沿うように形成されるが、参照幹線123aとは電気的に接続していない。さらに予備配線124は、その他の配線や導体とは電気的に接続していない。このように予備配線124は、いわゆる電気的な浮島状態に形成される。
なお予備配線124の数は特に限定されるものではない。図2と図5には、二本の予備配線124が形成される構成を示すが、一本であってもよく、三本以上であってもよい。また、予備配線124は、絶縁膜を挟んでアクティブ領域11から延出する参照配線113aと重畳する部分を有していればよく、形状や寸法は限定されない。
次に、本発明の第二実施形態にかかる基板1bについて説明する。なお、本発明の第二実施形態にかかる基板1bと本発明の第一実施形態にかかる基板1aとは、主に参照幹線123bの数および参照幹線123bとアクティブ領域11から延出する参照配線113bとの接続の形態が相違し、他の部分は共通の構成を有する。このため、本発明の第一実施形態にかかる基板1aと共通の構成については同じ符号を付して示し、説明は省略することがある。
図6は、本発明の第二実施形態にかかる基板1bに形成される配線や素子の等価回路を模式的に示した図である。図7は、本発明の第二実施形態にかかる基板1bの周縁部(=パネル額縁領域12)の一部を抜き出して示した平面図である。
本発明の第二実施形態にかかる基板1bには、アクティブ領域11と、このアクティブ領域11を囲繞するパネル額縁領域12とが設けられる。アクティブ領域11の概略構成、パネル額縁領域12の概略構成、アクティブ領域11に形成される絵素や各種配線の構成、アクティブ領域11から延出するゲート配線111の構成、アクティブ領域11から延出するソース配線112の構成および予備配線124の構成は、本発明の第一実施形態にかかる基板1aと同じ構成が適用される。したがって説明は省略する(図1、図3、図4参照)。
パネル額縁領域12の四辺のうち、アクティブ領域11から延出する参照配線113bが形成される辺には、参照配線113bに所定の信号を伝送するN本(Nは2以上の整数。図6と図7においてはN=3)の参照幹線123bが形成される。これらN本の参照幹線123bは、パネル額縁領域12の前記辺に、互いに略平行でアクティブ領域11の外周に沿うように形成される。また、これらのN本の参照幹線123bの一端は、所定の配線電極端子1221の所定の接続ランドに電気的に接続する。具体的には、アクティブ領域11から延出するソース配線112が形成される辺の配線電極端子1221のうち、アクティブ領域11から延出するゲート配線111が形成される辺に最も近い配線電極端子1221の所定の接続ランドに電気的にする。
そして、アクティブ領域11から延出する参照配線113bは、N本の参照幹線123bのうちのいずれか1本に電気的に接続する。
たとえば、アクティブ領域11から延出する参照配線113bは互いに略平行に形成されており、N本ごとにある一本の参照幹線123bに電気的に接続する。具体的には、アクティブ領域11から延出するソース配線112が形成される辺側から数えて(xN+m)番目にあるアクティブ領域11から延出する参照配線113bは、略平行に形成されるN本の参照幹線123bのうち端からm番目の一本に電気的に接続する。ここで、xは0以上の整数(ただし、xの値は、(xN+m)の値が参照配線113bの本数以下の値となる条件を充足する)、mは1以上N以下の整数である。
すなわち、アクティブ領域11から延出する参照配線113bのうち、アクティブ領域11から延出するソース配線112が形成される辺側から数えて1番目、(N+1)番目、(2N+1)番目、(3N+1)番目、・・・のアクティブ領域11から延出する参照配線113bは、N本の参照幹線123bのうちの最も端に形成される一本に電気的に接続する。アクティブ領域11から延出するソース配線112が形成される辺側から数えて2番目、(N+2)番目、(2N+2)番目、(3N+2)番目、・・・のアクティブ領域11から延出する参照配線113bは、N本の参照幹線123bのうちの端から2番目に形成される一本に電気的に接続する。
三本の参照幹線123bが形成される構成であれば、アクティブ領域11から延出するソース配線112が形成される辺側から、1番目、4番目、7番目、10番目、・・・のアクティブ領域11から延出する参照配線113bは、一番端に形成される参照幹線123bに電気的に接続する。2番目、5番目、8番目、11番目、・・・のアクティブ領域11から延出する参照配線113bは、端から2番目に形成される参照幹線123bに電気的に接続する。3番目、6番目、9番目、12番目、・・・のアクティブ領域11から延出する参照配線113bは、端から3番目に形成される参照幹線123bに電気的に接続する。
このような構成によれば、本発明の第一実施形態にかかる基板1a(または本発明の第一実施形態にかかる表示パネル)の外部で生成された所定の信号は、ソースドライバが実装された回路基板のうちの所定の一つ(具体的には、アクティブ領域11から延出する参照配線113bが形成される辺に最も近い一つ)を通じて、N本の参照幹線のそれぞれに伝送され、N本の参照幹線123bを通じて所定の参照配線113bに伝送される。
なお、参照配線113bと参照幹線123bとの接続形態は、前記形態に限定されるものではない。前記のとおり、アクティブ領域11から延出する参照配線113bが、N本の参照幹線123bのうちのいずれか一本に電気的に接続される構成であればよい。
さらに、パネル額縁領域12には、予備配線124が形成される。この予備配線124は、参照配線113bのうちパネル額縁領域12に形成される部分(=アクティブ領域11から延出する参照配線113b)に断線や他の導体との短絡があり、これに起因して参照配線113bが正常に信号を伝送できない場合に、信号を伝送するための経路(=バイパス)として機能する。また、予備配線124は、参照幹線123bのいずれかに断線や他の導体との短絡があり、これに起因して参照幹線123bが正常に信号を伝送できない場合にも、信号を伝送するための経路として機能する。
これらの予備配線124は、特に図6と図7に示すように、パネル額縁領域12の四辺のうち、アクティブ領域11から延出する参照配線113bが形成される辺(すなわち、アクティブ領域11の四辺のうちの所定の辺の外側)に、アクティブ領域11の外周とN本の参照幹線123bのうちの最もアクティブ領域11に近い一本との間に形成される。そして、アクティブ領域11から延出する参照配線113bのすべてに交差する。予備配線124は、他の導体や配線とは電気的に接続しておらずいわゆる電気的な浮島状態にある。
アクティブ領域11から延出するゲート配線111、アクティブ領域11から延出する参照配線113b、N本の参照幹線123bおよび予備配線124の物理的構成を、図7を参照して説明する。
アクティブ領域11から延出するゲート配線111とアクティブ領域11から延出する参照配線113bは、同じ層に形成される。N本の参照幹線123bと予備配線124は同じ層(ただし、アクティブ領域11から延出するゲート配線111とアクティブ領域11から延出する参照配線113bが形成される層とは異なる層)に形成される。そして、アクティブ領域11から延出するゲート配線111とアクティブ領域11から延出する参照配線113bが形成される層と、参照幹線123bと予備配線124が形成される層との間には、絶縁膜(図略)からなる層が形成される。アクティブ領域11から延出する参照配線113bの先端部は、絶縁膜を挟んで所定の参照幹線123bに重畳する(参照配線113bによっては、他の参照幹線123bに重畳する部分を有するものもある)。絶縁膜の当該重畳する部分には開口部(=コンタクトホール)が形成されており、このコンタクトホールを通じてアクティブ領域11から延出する参照配線113bと所定の参照幹線123bとが電気的に接続する。図7においては、塗り潰されている部分において、参照幹線123bと参照配線113bとが電気的に接続する。
また、予備配線124は、アクティブ領域11とN本の参照幹線123bのうちの最もアクティブ領域11に近い一本との間に形成される。すなわち予備配線124は、アクティブ領域11の外側に、アクティブ領域11の外周に沿って形成される。このため予備配線124は、アクティブ領域11から延出する参照配線113bと絶縁膜を挟んで立体交差する。すなわち、予備配線124は、アクティブ領域11から延出する参照配線113bと重畳する部分を有する。ただし、予備配線124が形成される層とアクティブ領域11から延出する参照配線113bが形成される層との間には、絶縁膜の層が形成されるから、予備配線124と参照配線113bとは電気的に接続していない。
また、予備配線124は、アクティブ領域11から延出するゲート配線111とも立体交差しているが、アクティブ領域11から延出するゲート配線111とは絶縁膜によって絶縁された状態にある。さらに、予備配線124は、参照幹線123bと同じ層に参照幹線123bに沿うように形成されるが、N本の参照幹線123bのいずれとも電気的に接続していない。さらに予備配線124は、その他の配線や導体とは電気的に接続していない。このように予備配線124は、いわゆる電気的な浮島状態に形成される。
次に、本発明の第一実施形態にかかる基板1aの製造方法および本発明の第二実施形態にかかる基板1bの製造方法について説明する。なお、本発明の第一実施形態にかかる基板1aと本発明の第二実施形態にかかる基板1bとは、前記のとおり主に参照幹線123a,123bの数が相違するのみであり、製造方法の各工程の内容はほぼ同じである。このため、まとめて説明する。
図8〜図16は、本発明の第一実施形態にかかる基板1aの製造方法および本発明の第二実施形態にかかる基板1bの製造方法の各工程を、模式的に示した断面図である。それぞれ図8〜図16の(a)は、アクティブ領域11を示し、(b)、(c)は、パネル額縁領域12を示す。また、図8〜図16の(b)は、特にアクティブ領域11から延出する参照配線113a,113bの構成を示し、(c)は、アクティブ領域11から延出するゲート配線111の構成を示す。なお、これらの断面図は、本発明の第一実施形態にかかる基板1aの断面構造を模式的に示した図であり、特定の断面線に沿って切断した図ではない。
まず、図8(a)に示すように、ガラスなどからなる透明基板31の表面のアクティブ領域11に、ゲート配線111、参照配線113a,113bおよび薄膜トランジスタ115のゲート電極1151が形成される。同じ工程において、図8(b)、(c)に示すように、パネル額縁領域12には、アクティブ領域11から延出するゲート配線111、アクティブ領域11から延出するする参照配線113a,113bおよび配線電極端子1221の接続ランドが形成される。
具体的には、まず、透明基板31の片側表面の全面にわたって、クロム、タングステン、モリブデン、アルミニウムなどからなる単層または多層の導体膜(以下、第一の導体膜と称する)が形成される。この第一の導体膜の形成方法には、公知の各種スパッタリング法などが適用できる。なお、この第一の導体膜の厚さは特に限定されるものではないが、たとえば300nm程度の厚さが適用できる。
そして、形成された第一の導体膜が、アクティブ領域においては、図8(a)に示すように、ゲート配線111、参照配線113a,113bおよび薄膜トランジスタ115のゲート電極1151の形状にパターニングされる。また、パネル額縁領域12においては、図8(b)、(c)に示すように、アクティブ領域11から延出するゲート配線111、アクティブ領域11から延出する参照配線113a,113bおよび配線電極端子1221の接続ランドの形状にパターニングされる。第一の導体膜のパターニングには、公知の各種ウェットエッチングが適用できる。第一の導体膜がクロムからなる構成においては、(NH[Ce(NH]+HNO+HO液を用いたウェットエッチングが適用できる。
次に、図9(a)、(b)、(c)に示すように、前記工程を経た透明基板31の表面に絶縁膜32(=ゲート絶縁膜)が形成される。絶縁膜32には、厚さ300nm程度のSiNx(窒化シリコン)等が適用できる。絶縁膜32の形成方法には、プラズマCVD法などが適用できる。絶縁膜32が形成されると、アクティブ領域11においては、図9(a)に示すように、ゲート配線111、参照配線113a,113bおよび薄膜トランジスタ115のゲート電極1151が絶縁膜32により覆われる。パネル額縁領域12においては、図9(b)、(c)に示すように、アクティブ領域11から延出するゲート配線111およびアクティブ領域11から延出する参照配線113a,113bが、絶縁膜32により覆われる。
次いで、図10(a)に示すように、アクティブ領域11においては、絶縁膜32の表面の所定の位置に所定の形状の半導体膜34が形成される。具体的にはこの半導体膜34は、絶縁膜32を挟んでゲート電極1151に重畳する位置と、絶縁膜32を挟んで参照配線113a,113bに重畳する位置に形成される。この半導体膜34は、第一のサブ半導体膜341と第二のサブ半導体膜342とからなる二層構造を有する。第一のサブ半導体膜341には、厚さが100nm程度のアモルファスシリコンなどが適用できる。第二のサブ半導体膜342には、厚さが20nm程度のn型のアモルファスシリコンなどが適用できる。
第一のサブ半導体膜341は、エッチングによりソース配線やドレイン配線などを形成する工程において、エッチングストッパ層として機能する。第二のサブ半導体膜342は、第一のサブ半導体膜341とソース電極1152やドレイン電極1153(これらは後の工程で形成される)とのオーミックコンタクトを良好にするためのものである。
この半導体膜34(第一のサブ半導体膜341と第二のサブ半導体膜342)の形成方法には、プラズマCVD法とフォトリソグラフィ法が適用できる。
すなわち、まずプラズマCVD法を用いて、半導体膜34(第一のサブ半導体膜341と第二のサブ半導体膜342)の材料を、前記工程を経た透明基板31の片側表面に堆積させる。そして、堆積させることにより形成された半導体膜34(第一のサブ半導体膜341と第二のサブ半導体膜342)を、フォトリソグラフィ法などにより、所定の形状にパターニングする。具体的には、形成された半導体膜34の表面にフォトレジスト材料の層が形成される。フォトレジスト材料の層の形成には、スピンコータなどが適用できる。そして、形成されたフォトレジスト材料の層に、フォトマスクを用いて露光処理を施し、その後現像処理を施す。そうすると、アクティブ領域11における半導体膜34の表面には、所定のパターンのフォトレジスト材料の層が残る。
そして、パターニングされたフォトレジスト材料の層をマスクとして用いて、半導体膜34のパターニングを行う。このパターニングには、たとえばHF+HNO溶液を用いたウェットエッチングやClとSFガスを用いたドライエッチングが適用できる。これにより、半導体膜34(第一のサブ半導体膜341と第二のサブ半導体膜342)が、絶縁膜32を介してゲート電極1151に重畳する位置に形成されるとともに、参照配線113a,113bに重畳する位置に形成される。
なお、図10(b)、(c)に示すように、アクティブ領域11から延出する参照配線113a,113bおよびアクティブ領域11から延出するゲート配線111に重畳するような半導体膜34は形成されない。
次いで、図11(a)に示すように、アクティブ領域11においては、ソース配線112、ドレイン配線114および薄膜トランジスタ115のドレイン電極1153が、同じ材料により同じ工程で形成される。同時に、図11(b)、(c)に示すように、パネル額縁領域12においては、参照幹線123a,123bおよび予備配線124が、同じ材料により同じ工程で形成される。
具体的には、前記工程を経た透明基板31の表面に、第二の導体膜が形成される。この第二の導体膜は、チタン、アルミニウム、クロム、モリブデンなどからなる二層以上の積層構造を有する。本発明の第一実施形態にかかる基板1aおよび本発明の第二実施形態にかかる基板1bにおいては、第二の導体膜が二層構造を有する。すなわち、第二の導体膜は、透明基板31に近い側の第一のサブ導体膜と、遠い側の第二のサブ導体膜とからなる二層構造を有する。第一のサブ導体膜には、チタンなどが適用できる。第二のサブ導体膜には、アルミニウムなどが適用できる。
第二の導体膜の形成方法には、公知の各種スパッタリング法などが適用できる。第二の導体膜のパターニングには、ClとBClガスを用いたドライエッチングおよび燐酸、酢酸、硝酸を用いたウェットエッチングが適用できる。このパターニングによって、第二の導体膜からなるソース配線112、ドレイン配線114、ドレイン電極1153、参照幹線123a,123bおよび予備配線124が形成される。このパターニングにおいては、第一のサブ半導体膜をエッチングストッパ層として、第二のサブ半導体膜もエッチングされる。
特に図11(b)に示すように、参照幹線123a,123bは、アクティブ領域11から延出する参照配線113a,113bの先端部に、絶縁膜32を挟んで重畳する部分を有するように形成される。そして、この重畳する部分のうち所定のものには、参照幹線123a,123bに開口部(貫通孔)が形成される。
すなわち、本発明の第一実施形態にかかる基板1aのように、一本の参照幹線123aが形成され、一本の参照幹線123aがすべての参照配線113aと電気的に接続する構成においては、すべての参照配線113aと重畳する部分のすべてに開口部が形成される。また、本発明の第二実施形態にかかる基板1bのように、N本(=二本以上)の参照幹線123bが形成され、各参照幹線123bが所定の参照配線113aとが電気的に接続する構成においては、ある参照幹線123bには、当該ある参照幹線123bと電気的に接続する参照配線113bが重畳する部分に開口部が形成される。逆にいうと、ある参照幹線123bと電気的に接続しない参照配線113bとが重畳する部分には、開口は形成されない。
また、予備配線124は、参照幹線123a,123bのパネル額縁領域12の側に形成されるから、予備配線124も、絶縁膜32を挟んでアクティブ領域11から延出する参照配線113a,113bに重畳する部分を有する。
なお、図11(b)、(c)においては、二本の予備配線124と一本の参照幹線123a,123bが略平行に形成される構成を示す。前記のとおり、本発明の第一実施形態にかかる基板1aであれば、一本の参照幹線123aが形成され、本発明の第二実施形態にかかる基板1bであれば、N本の参照幹線123aが形成される。
以上の工程を経ると、図11(a)に示すように、アクティブ領域11には、薄膜トランジスタ115(すなわち、ゲート電極1151、ソース電極1152およびドレイン電極1153)、ゲート配線111、参照配線113a,113bおよびソース配線112が形成される。さらに、参照配線113a,113bと、ドレイン配線114の先端部が絶縁膜32および半導体膜34を介して重畳する。このため、参照配線113a,113bとドレイン配線114との重畳部分が蓄積容量117となる。また、図11(b)、(c)に示すように、パネル額縁領域12には、アクティブ領域11から延出するゲート配線111、アクティブ領域11から延出する参照配線113a,113b、配線電極端子1221、参照幹線123a,123bおよび予備配線124が形成される。
次いで、図12(a)、(b)、(c)に示すように、前記工程を経た透明基板31に、パッシベーション膜35が形成される。このパッシベーション膜35には厚さが300nm程度のSiNx(窒化シリコン)が適用できる。パッシベーション膜35の形成方法には、プラズマCVD法などが適用できる。
次いで、図13(a)、(b)、(c)に示すように、パッシベーション膜35の表面に有機絶縁膜36が形成される。有機絶縁膜36には、アクリル系の樹脂材料が適用できる。
そして、図14(a)、(b)、(c)に示すように、形成された有機絶縁膜36は、フォトリソグラフィ法などによって、所定のパターンにパターニングされる。具体的には、図14(a)に示すように、アクティブ領域11においては、絵素電極116とドレイン配線114とを電気的に接続するための開口部(すなわちコンタクトホール)が形成される。図14(b)、(c)に示すように、パネル額縁領域12においては、端子領域122を覆う部分が除去される。また、特に図14(b)に示すように、参照幹線123a,123bの開口部に重畳する部分が除去される。有機絶縁膜36がパターニングされて開口部が形成されたり除去されたりすると、開口部または除去された部分を通じて、パッシベーション膜35の所定の部分が露出する。
そして図15(a)、(b)、(c)に示すように、パターニングされた有機絶縁膜36をマスクとして用いて、パッシベーション膜35および絶縁膜32がパターニングされる。このパターニングによって、パッシベーション膜35および絶縁膜32のうち、有機絶縁膜36の開口部および除去された部分から露出する部分が除去される。これによりパッシベーション膜35に開口部(=コンタクトホール)が形成されるとともに、配線電極端子1221が露出する。
具体的には、図15(a)に示すように、アクティブ領域11においては、ドレイン配線114の先端部を覆うパッシベーション膜35が除去され、ドレイン配線114の先端部が露出する。また、図15(b)に示すように、参照幹線123a,123bと参照配線113a,113bとが重畳する部分に形成されるパッシベーション膜35が除去され、参照幹線123a,123bが露出する。さらに、参照幹線123a,123bに形成される開口部を通じて絶縁膜32が露出し、露出した絶縁膜32も除去される。このため、参照配線113a,113bの先端部が、参照幹線123a,123bに形成される開口部および絶縁膜32に形成される開口部(=コンタクトホール)を通じて露出する。さらに、図15(c)に示すように、端子領域122に形成されるパッシベーション膜35および絶縁膜32が除去され、配線電極端子1221が露出する。
このパッシベーション膜35および絶縁膜32のパターニングには、CF+OガスもしくはSF+Oガスを用いたドライエッチングが適用できる。
次いで、図16(a)に示すように、アクティブ領域11に絵素電極116が形成される。絵素電極116には、たとえば、厚さが100nm程度のITO(Indium Tin Oxide:インジウム酸化スズ)が適用できる。また絵素電極116の形成方法には、公知の各種スパッタリング法が適用できる。また、図16(b)に示すように、パネル額縁領域12に形成される開口部(参照幹線123a,123bおよび参照配線113a,113bが露出する開口部)には、導体膜125が形成される。そして、導体膜125によって、参照幹線123a,123bと参照配線113a,113bとが電気的に接続する。
絵素電極116および導体膜125には、たとえば、厚さが100nm程度のITO(Indium Tin Oxide:インジウム酸化スズ)が適用できる。また絵素電極116および導体膜125の形成方法には、公知の各種スパッタリング法が適用できる。なお、図16(c)に示すように、アクティブ領域11から延出するゲート配線111に重畳する部分には、絵素電極116や導体膜125は形成されない。
以上の工程を経て、本発明の第一実施形態にかかる基板1aまたは本発明の第二実施形態にかかる基板1bが製造される。
次に、本発明の第一実施形態にかかる基板1aが適用された表示パネル(以下、本発明の第一実施形態にかかる表示パネル2aと称する)と、本発明の第二実施形態にかかる基板1bが適用された表示パネル(以下、本発明の第二実施形態にかかる表示パネル2bと称する)について説明する。 図17は、本発明の第一実施形態にかかる表示パネル2aと本発明の第二実施形態にかかる表示パネル2bの構成を、模式的に示した外観斜視図である。
本発明の第一実施形態にかかる表示パネル2aおよび本発明の第二実施形態にかかる表示パネル2bは、アクティブマトリックスタイプの液晶表示パネルである。本発明の第一実施形態にかかる表示パネル2aは、本発明の第一実施形態にかかる基板1aと、対向基板5とを備える。そして本発明の第一実施形態にかかる基板1aと対向基板5とがシール材によって所定の間隔をおいて対向して貼り合わせられる。本発明の第一実施形態にかかる基板1aと対向基板5との間には液晶が充填され、シール材によって封止される。本発明の第二実施形態にかかる表示パネル2bは、本発明の第二実施形態にかかる基板1bと対向基板5とを備える。そして本発明の第二実施形態にかかる基板1bと対向基板5とがシール材によって所定の間隔をおいて対向して貼り合わせられる。本発明の第二実施形態にかかる基板1bと対向基板5との間には液晶が充填され、シール材によって封止される。
次に、本発明の第一実施形態にかかる表示パネル2aおよび本発明の第二実施形態にかかる表示パネル2bの製造方法について説明する。本発明の第一実施形態にかかる表示パネル2aの製造方法および本発明の第二実施形態にかかる表示パネル2bの製造方法は、TFTアレイ基板製造工程と、カラーフィルタ製造工程と、パネル製造工程(セル製造工程とも称する)とを含む。なお、TFTアレイ基板製造工程は、前記のとおりである。また、カラーフィルタ製造工程とパネル製造工程は、本発明の第一実施形態にかかる表示パネル2aの製造方法と本発明の第二実施形態にかかる表示パネル2bの製造方法とで同じであるから、まとめて説明する。
対向基板5(カラーフィルタ)の構成とカラーフィルタ製造工程は次のとおりである。図18は、対向基板5の構成を模式的に示した図であり、具体的には図18(a)は対向基板5の全体構造を模式的に示した斜視図、図18(b)は対向基板5に形成される一絵素の構成を抜き出して示した平面図、図18(c)は図18(b)のF−F線断面図であって、絵素の断面構造を示した図である。
この図18に示すように対向基板5は、ガラスなどからなる透明基板51の片側表面にブラックマトリックス52が形成され、ブラックマトリックス52の各格子の内側には、赤色、緑色、青色のそれぞれの色の着色感材からなる着色層53が形成される。そしてこれら各色の着色層53が形成される格子が、所定の順序で配列される。ブラックマトリックス52および各色の着色層53の表面には保護膜54が形成され、保護膜54の表面には透明電極(共通電極)55が形成される。透明電極(共通電極)55の表面には、液晶の配向を規制する配向規制構造物56が形成される。
カラーフィルタ製造工程には、ブラックマトリックス形成工程と、着色層形成工程と、保護膜形成工程と、透明電極(共通電極)形成工程とが含まれる。
ブラックマトリックス形成工程の内容は、たとえば樹脂BM法であれば次のとおりである。まず、透明基板51の表面にBMレジスト(黒色着色剤を含有する感光性樹脂組成物をいう)などが塗布される。次いで塗布されたBMレジストがフォトリソグラフィ法などを用いて所定のパターンに形成される。これにより、所定のパターンのブラックマトリックス52が得られる。
着色層形成工程では、カラー表示用の赤色、緑色、青色の各色の着色層53が形成される。たとえば着色感材法であれば次のとおりである。まず、ブラックマトリックス52が形成された透明基板51の表面に、着色感材(感光性材料に所定の色の顔料を分散した溶液をいう)が塗布される。次いで、塗布された着色感材が、フォトリソグラフィ法などを用いて所定のパターンに形成される。そしてこの工程が、赤色、緑色、青色の各色について行われる。これにより各色の着色層53が形成される。なお、着色層形成工程において、併せてセルギャップを規定するためのスペーサが形成されることがある。すなわち、着色感材からなる柱状の構造物(=スペーサ)が、対向基板の所定の箇所(たとえば、ブラックマトリックス52の表面)に形成されることがある。
ブラックマトリックス形成工程で用いる方法は、樹脂BM法に限定されるものではない。たとえばクロムBM法、重ね合わせ法などの公知の各種方法が適用できる。着色層形成工程で用いる方法も、着色感材法に限定されるものではない。たとえば印刷法、染色法、電着法、転写法、エッチング法など、公知の各種方法が適用できる。また、先に着色層53が形成され、その後にブラックマトリックス52が形成される背面露光法を用いてもよい。
保護膜形成工程では、ブラックマトリックス52および着色層53の表面に、保護膜54が形成される。たとえば、前記工程を経た透明基板51の表面に、スピンコータを用いて保護膜材料が塗布される方法(全面塗布法)や、印刷またはフォトリソグラフィ法などを用いて所定のパターンの保護膜54が形成される方法(パターニング法)などが適用できる。保護膜材料には、たとえばアクリル樹脂やエポキシ樹脂などが適用できる。
透明電極(共通電極)膜形成工程においては、保護膜54の表面に透明電極(共通電極)55が形成される。たとえばマスキング法であれば、前記工程を経た透明基板51の表面にマスクが配置され、スパッタリングなどによってインジウム酸化スズ(ITO:Indium Tin Oxide)などを蒸着させて透明電極(共通電極)55が形成される。
次いで配向規制構造物56が形成される。この配向規制構造物56は、たとえば感光性の樹脂材料などからなり、フォトリソグラフィ法などを用いて形成される。前記工程を経た透明基板51の表面に感光性材料が塗布され、フォトマスクを通じて所定のパターンに露光される。そしてその後の現像工程において不要な部分が除去され、所定のパターンの配向規制構造物56が得られる。
このような工程を経て、対向基板5が得られる。
次いで、パネル製造工程(セル製造工程とも称する)について説明する。
まず、前記工程を経て得たTFTアレイ基板(すなわち本発明のいずれかの実施形態にかかる基板1a,1b)と対向基板(カラーフィルタ)5のそれぞれの表面に、配向膜が形成される。そして形成された配向膜に配向処理が施される。その後、本発明の実施形態にかかる基板と対向基板とが貼り合わせるとともに、これらの間に液晶が充填される。
本発明のいずれかの実施形態にかかる基板1a,1bと対向基板5のそれぞれの表面に配向膜を形成する方法は次のとおりである。まず配向材塗布装置などを用いて、本発明のいずれかの実施形態にかかる基板1a,1bと対向基板5のそれぞれのアクティブ領域11の表面に配向材が塗布される。配向材とは、配向膜の原料となる物質を含む溶液をいう。配向材塗布装置には、インクジェット方式の印刷装置(ディスペンサ)が適用できる。
塗布された配向材は、配向膜焼成装置などを用いて加熱され、焼成される。そして、焼成された配向膜に配向処理が施される。この配向処理としては、ラビングロールなどを用いて配向膜の表面に微小な傷をつける方法や、配向膜の表面に紫外線などの光エネルギを照射して配向膜の表面性状を調整する光配向処理など、公知の各種処理方法が適用できる。なお、配向処理を施さない構成であっても良い。
次いで、シールパターニング装置などを用いて、本発明のいずれかの実施形態にかかる基板1a,1bのシールパターン領域121にシール材が塗布される。
そしてスペーサ散布装置などを用いて、セルギャップを所定の値に均一に保つためのスペーサ(たとえば、所定の径を有するプラスティックビーズなど)が、本発明の実施形態にかかる基板の表面に散布される。なお、対向基板(カラーフィルタ)5の表面に柱状のスペーサが形成される構成であれば、スペーサは散布されない。そして、液晶滴下装置などを用いて、本発明のいずれかの実施形態にかかる基板1a,1bの表面のシール材に囲まれる領域に、液晶が滴下される。
そして、減圧雰囲気下で本発明のいずれかの実施形態にかかる基板1a,1bと対向基板5とが貼り合わせられる。そしてシール材が固化させられる。たとえば、紫外線硬化型のシール材が適用される場合には、貼り合わせの後、シール材に紫外線が照射される。なお、シール材を固化させた後に、本発明のいずれかの実施形態にかかる基板1a,1bと対向基板(カラーフィルタ)5の間に液晶が注入される方法であってもよい。
このような工程を経て、本発明の各実施形態にかかる表示パネル2a,2bが得られる。
次に、本発明の実施形態にかかる表示パネルの修正方法について説明する。本発明の実施形態にかかる表示パネルの修正方法は、参照配線113a,113bまたは参照幹線123a,123bが不良を有し、この不良に起因する表示欠陥が生じた場合に、表示欠陥を解消するものである。具体的な不良の態様としては、(1)アクティブ領域11から延出する参照配線113a,113b(すなわち、参照配線113a,113bのうちのパネル額縁領域12に形成される部分)の断線、(2)参照幹線123a,123bの断線、(3)アクティブ領域11から延出する参照配線113a,113bと他の導体(特に、対向基板5に形成される透明電極(共通電極)55)との短絡、(4)参照幹線123a,123bと他の導体との短絡、の4種類が想定される。そしてこれらの不良により特定の蓄積容量117に正常に信号が伝送できないことに起因する表示欠陥を解消する。
なお、以下説明の便宜上、参照幹線123a,123bのうち、配線電極端子1221に電気的に接続する側を「上流側」と称し、その反対側を「下流側」と称する。図19〜図26においては、各図の上方が参照幹線123a,123bの上流側であり、下方が下流側である。また、各図の右側が参照配線113a,113bの上流側であり、左側が下流側である。また、参照配線113a,113bのうち、参照幹線123a,123bに電気的に接続する端部側を「上流側」と称し、その反対側を「下流側」と称する。また、不良を有する参照配線(=他の導体との予定しない短絡がある参照配線、予定しない断線がある参照配線)を、「不良参照配線」と称し、不良を有する参照幹線(=他の導体との予定しない短絡がある参照幹線、予定しない断線がある参照幹線)を、「不良参照幹線」と称する。
まず、本発明の第一実施形態にかかる表示パネル2aを修正する方法について説明する。ここでは、(1−1)ある参照配線に断線がある場合の修正方法、(1−2)参照幹線に断線がある場合の修正方法、(1−3)ある参照配線と他の導体とが短絡している場合の修正方法、(1−4)参照幹線と他の導体とが短絡している場合の修正方法、の四種類に分けて説明する。
(1−1)ある参照配線に断線がある場合の修正方法
図19は、修正方法(1−1)を模式的に示した平面図であり、本発明の第一実施形態にかかる表示パネル2aに適用された本発明の第一実施形態にかかる基板1aのパネル額縁領域12の一部を抜き出して示した図である。
修正方法(1−1)は、(a)アクティブ領域11から延出する参照配線113aに不良(=断線)があるか否かを検出する工程、(b)不良が検出された場合には不良参照配線を特定するとともに不良箇所(=断線箇所)を特定する工程、(c)不良参照配線と予備配線とを短絡する工程、(d)不良参照配線が伝送する信号と同じ信号を伝送する所定の参照配線と予備配線とを短絡する工程、を含む。
(a)アクティブ領域から延出する参照配線に不良(=断線)があるか否かを検出する工程
本発明の第一実施形態にかかる表示パネル2aに所定の画像を表示させ、表示欠陥が現れるか否かを調べる。不良参照配線113s(=パネル額縁領域12において断線している参照配線113s)が存在すると、不良参照配線113sに電気的に接続する蓄積容量には信号が伝送されない。このため、不良参照配線113sとの間に蓄積容量が形成される絵素電極116の表示態様は、他の絵素電極116と異なる。したがって、本発明の第一実施形態にかかる表示パネル2aが表示する画像には、不良参照配線113sが形成される位置に、不良参照配線113sの延伸方向に沿って、線状の表示欠陥が現れる。このように、本発明の第一実施形態にかかる表示パネル2aに所定の画像を表示させることによって、不良参照配線113sが存在するか否かを検出できる。
(b)不良が検出された場合には不良参照配線を特定するとともに不良箇所を特定する工程
前記工程(a)において、線状の表示欠陥が検出された場合には、線状の表示欠陥が現れる位置を特定することによって、不良参照配線113sを特定することができる。そして、不良参照配線113sを特定した後、顕微鏡などによってこの不良参照配線113sを観察することにより、不良箇所S(=断線箇所)の位置を特定することができる。
(c)不良参照配線と予備配線とを短絡する工程
この工程においては、不良参照配線113sと予備配線124とが絶縁膜32を挟んで重畳する部分(以下、重畳部分Aと称する)に、本発明の第一実施形態にかかる表示パネル2aの外側(本発明の第一実施形態にかかる基板1aの外側)から、光エネルギ(=所定のワット数のレーザ光)を照射する。なお、複数の予備配線124を備える構成においては、いずれか一本の任意の予備配線124が選択される。そして、光エネルギの熱によって、重畳部分Aに形成される絶縁膜32を溶融して除去する。さらに光エネルギによって、重畳部分Aにおいて不良参照配線113sと予備配線124の少なくとも一方を溶融させ、不良参照配線113sと予備配線124とを物理的に接合させる。これにより重畳部分Aにおいて不良参照配線113sと予備配線124とが短絡(=電気的に接続)する。
(d)不良参照配線が伝送する信号と同じ信号を伝送する所定の参照配線と予備配線とを短絡する工程
この工程においては、まず不良参照配線113s以外の参照配線113m(以下、修正方法(1−1)においては、所定の参照配線113mと称する)が選択される。所定の参照配線113mには、不良を有していない(たとえば、断線や他の導体との短絡がない)参照配線113aであって、不良参照配線113sと同じ信号を伝送する参照配線113mが選択される。または、不良を有していない参照配線113aであって、不良参照配線113sと電気的に接続する参照配線113mが選択される。なお、本発明の第一実施形態にかかる基板1aに設けられるすべての参照配線113aは、一本の参照幹線123aに電気的に接続しており、この一本の参照幹線123aから信号の分配を受ける。したがって、不良参照配線113s以外のすべての参照配線113aは、不良参照配線113sと同じ信号を伝送し、かつ不良参照配線113sに電気的に接続する。
したがって、不良を有していなければ、いずれの参照配線113aが所定の参照配線113mとして選択されてもよい。なお、好ましくは、不良参照配線113sに最も近い参照配線113aが所定の参照配線113mとして選択される。このような選択とすると、予備配線124の有効利用を図ることができる。
そして、所定の参照配線113mと予備配線124とが絶縁膜32を挟んで重畳する部分(以下、重畳部分Bと称する)に、本発明の第一実施形態にかかる表示パネル2aの外側(本発明の第一実施形態にかかる基板1aの外側)から、光エネルギ(=所定のワット数のレーザ光)を照射する。なお、複数の予備配線124を備える構成においては、前記工程(c)で選択された予備配線124との重畳部分Bに光エネルギを照射する。そして、光エネルギの熱によって、重畳部分Bに形成される絶縁膜32を溶融して除去する。さらに光エネルギの熱によって、重畳部分Bにおいて所定の参照配線113mと予備配線124の少なくとも一方を溶融させ、所定の参照配線113mと予備配線124とを物理的に接合させる。これにより重畳部分Bにおいて所定の参照配線113mと予備配線124とが短絡(=電気的に接続)する。
以上の工程を経ると、参照幹線123aに伝送された信号は、所定の参照配線113m、所定の参照配線113mと予備配線124との重畳部分B(光エネルギが照射された部分)、予備配線124、不良参照配線113sと予備配線124との重畳部分A(光エネルギが照射された部分)を通じて、不良参照配線113sの不良箇所S(=断線箇所)よりも下流側に信号を伝送できるようになる。すなわち、信号の迂回路が形成される。したがって、不良参照配線113sに電気的に接続する蓄積容量117に信号を伝送できるようになるから、表示欠陥が解消する。
(1−2)参照幹線に断線がある場合の修正方法
図20は、修正方法(1−2)を模式的に示した平面図であり、本発明の第一実施形態にかかる表示パネル2aに適用された本発明の第一実施形態にかかる基板1aのパネル額縁領域12の一部を抜き出して示した図である。
修正方法(1−2)は、(a)参照幹線に不良(=断線)があるか否かを検出する工程、(b)不良が検出された場合には不良箇所(=断線箇所)を特定する工程、(c)不良箇所の一方側に位置し参照幹線に電気的に接続する参照配線と予備配線とを短絡する工程、(d)不良箇所の他方側に位置し参照幹線に電気的に接続する所定の参照配線と予備配線とを短絡する工程、を含む。
(a)参照幹線に不良(=断線)があるか否かを検出する工程
この工程においては、本発明の第一実施形態にかかる表示パネル2aに所定の画像を表示させ、表示欠陥が現れるか否かを調べる。参照幹線123aに不良(=断線)があると、不良箇所T(=断線箇所)よりも下流側で参照幹線123aに電気的に接続する参照配線113aに信号を伝送できず、これらの参照配線113aに電気的に接続する蓄積容量117に信号を伝送できない。このため、不良箇所Tよりも上流側で参照幹線123aに電気的に接続する参照配線との間に蓄積容量117が形成される絵素電極116と、下流側で参照幹線123aに電気的に接続する参照配線113aとの間に蓄積容量117が形成される絵素電極116とは、表示態様が相違する。したがって、本発明の第一実施形態にかかる表示パネル2aが表示する画像には、面状の表示欠陥(たとえば、アクティブ領域11の下半分の表示が正常でないという表示欠陥)が現れる。このように、本発明の第一実施形態にかかる表示パネル2aに所定の画像を表示させることにより、参照幹線123aに不良(=断線)が発生しているか否かを検出することができる。
(b)不良が検出された場合には不良箇所(=断線箇所)を特定する工程
前記工程(a)において、面状の表示欠陥が現れた場合には、正常な表示を行っている領域と、不正常な表示を行っている領域との境界において、参照幹線123aに不良があると判断できる。したがって、参照幹線123aのうちのこの境界近傍を顕微鏡などで観察することによって、不良箇所T(=断線箇所)の位置を特定できる。
(c)不良箇所の一方側に位置し参照幹線に電気的に接続する参照配線と予備配線とを短絡する工程
この工程においては、参照幹線123aの不良箇所Tの一方側(上流側または下流側。ここでは、上流側とする)において参照幹線123aと電気的に接続する参照配線113tが選択される。説明の便宜上、修正方法(1−2)においては、この参照配線113tを所定の参照配線113tと称する。そして所定の参照配線113tと予備配線124とが絶縁膜32を挟んで重畳する部分C(以下、「重畳部分」と称する)に光エネルギ(=所定のワット数を有するレーザ光)を照射する。なお、複数の予備配線124が形成される構成においては、任意の一本の予備配線124との重畳部分Cに光エネルギを照射する。重畳部分Cに光エネルギを照射することにより、所定の参照配線113tと予備配線124との間にある絶縁膜32を光エネルギの熱により溶融して除去する。そして光エネルギの熱により、所定の参照配線113tと予備配線124の少なくとも一方を溶融し、重畳部分Cにおいて所定の参照配線113tと予備配線124とを物理的に接合する。これにより所定の参照配線113tと予備配線124とが、重畳部分Cにおいて短絡(=電気的に接続)する。
(d)不良箇所の他方側に位置し参照幹線に電気的に接続する他の所定の参照配線と予備配線とを短絡する工程
この工程においては、参照幹線123aの不良箇所Tの他方側(前記工程(c)で選択した側とは反対側。ここでは下流側)において参照幹線123と電気的に接続する参照配線113uが選択される。説明の便宜上、この参照配線113uを「他の所定の参照配線113u」と称する。そして他の所定の参照配線113uと予備配線124とが絶縁膜32を挟んで重畳する部分D(以下、「重畳部分D」と称する)に光エネルギを照射する。なお、複数の予備配線124が形成される構成においては、前記工程(c)で選択された一本の予備配線124との重畳部分Dに光エネルギを照射する。重畳部分Dに光エネルギを照射することにより、他の所定の参照配線113uと予備配線124との間にある絶縁膜32を光エネルギの熱により溶融して除去する。そして光エネルギの熱により、他の所定の参照配線113uと予備配線124の少なくとも一方を溶融し、重畳部分Dにおいて他の所定の参照配線113uと予備配線124とを物理的に接合する。これにより他の所定の参照配線113uと予備配線124とが重畳部分Dにおいて短絡(=電気的に接続)する。
以上の工程を経ると、参照幹線123aに伝送された信号は、所定の参照配線113t、所定の参照配線113tと予備配線124との重畳部分C、予備配線124、他の所定の参照配線113uと予備配線124との重畳部分D、他の所定の参照配線113u、という経路を通じて、参照幹線123aの不良箇所T(=断線箇所)よりも下流側に信号を伝送できるようになる。すなわち、信号の迂回路が形成される。したがって、不良箇所Tよりも下流側において参照幹線123aに電気的に接続する参照配線113a、およびこれらの参照配線113aに電気的に接続する蓄積容量117に信号を伝送できるようになるから、表示欠陥が解消される。
(1−3)特定の参照配線と他の導体とが短絡している場合の修正方法
図21は、修正方法(1−3)を模式的に示した平面図であり、本発明の第一実施形態にかかる表示パネル2aに適用された本発明の第一実施形態にかかる基板1aのパネル額縁領域12の一部を抜き出して示した図である。
修正方法(1−3)は、(a)参照配線に不良(=他の導体との短絡)があるか否かを検出する工程、(b)不良(=他の導体との短絡)が検出された場合には不良を有する参照配線を特定するとともに不良箇所(=短絡箇所)を特定する工程、(c)不良を有する参照配線の不良箇所の前後両側の箇所を切断する工程、(d)不良を有する参照配線と予備配線とを短絡する工程、(e)不良を有する参照配線が伝送する信号と同じ信号を伝送する所定の参照配線と予備配線とを短絡する工程、とを含む。
(a)参照配線に不良(=他の導体との短絡)があるか否かを検出する工程
他の導体と短絡する参照配線113v(以下、不良参照配線113vと称する)が存在すると、不良参照配線113vおよび不良参照配線113vに電気的に接続する他の参照配線113aの電位は、不良参照配線113vが短絡する他の導体の電位と略同じとなる。このため、不良参照配線113vに電気的に接続する蓄積容量117に加え、他の参照配線113aに電気的に接続する蓄積容量117にも、正常に信号を伝送できなくなる。たとえば、一本の参照幹線が形成される構成であれば、一本の参照幹線を通じてすべての参照配線113aが電気的に接続する。このため、このような構成であると、すべての蓄積容量に正常に信号を伝送できなくなる。したがって、このような構成において不良参照配線113vが存在すると、アクティブ領域11の全体にわたって正常な表示を行うことができなくなる。このため、参照配線113aまたは参照幹線に不良があると判断することができる。
(b)不良が検出された場合には不良を有する参照配線を特定するとともに不良箇所を特定する工程
パネル額縁領域において、参照配線113aまたは参照幹線に不良があると判断された場合には、不良参照配線113vを特定するとともに、不良箇所Uの位置を特定する。
不良参照配線113vと他の導体との間に短絡がある場合には、不良箇所Uを外部から加圧すると、不良参照配線113vと他の導体との間の導通状態(たとえば抵抗値)が変化する。このため、本発明の第一実施形態にかかる表示パネル2aのある部分を加圧したときに表示態様が変化した場合には、当該ある部分に他の導体との短絡箇所があると判断できる。
したがって、本発明の第一実施形態にかかる表示パネル2aに所定の画像を表示させながら、パネル額縁領域12のうち参照配線113aが形成される箇所を局所的に加圧していく。そして、表示態様が変化した場合には、加圧した箇所に不良参照配線113vの不良箇所Uまたは参照幹線の断線箇所があると判断する。そして、加圧した箇所を顕微鏡などで観察することにより、不良箇所Uを特定することができる。なお、短絡箇所が他の配線により隠れて外側からは見えない場合があるが、この場合には短絡によって過電流が流れ、不良箇所において不良参照配線113vまたは他の配線が焼損や変色する。このため焼損や変色している箇所を探すことにより、不良箇所Uを特定することができる。
(c)不良を有する参照配線の不良箇所の前後両側の箇所を切断する工程
この工程においては、不良参照配線113vの不良箇所U(=短絡箇所)の前後両側(不良箇所Uの上流側および下流側)を切断し、不良箇所Uを他の部分から電気的に独立させる(=電気的に絶縁する)。具体的には、不良箇所Uの上流側の所定の箇所α(具体的には、参照幹線123aに電気的に接続する部分の上流側であって不良箇所Uの下流側のいずれかの位置)と下流側の所定の箇所β(具体的には、不良箇所Uの下流側であって予備配線124に重畳する部分の上流側のいずれかの位置)に、本発明の第一実施形態にかかる表示パネル2aの外側(=本発明の第一実施形態にかかる基板1aの外側)から光エネルギ(=所定のワット数のレーザ光)を照射する。そして光エネルギの熱によって光エネルギを照射した箇所を溶融して切断する。この結果、不良箇所Uが他の部分から電気的に切り離され、不良箇所Uの下流側において切断された箇所βよりも下流側と、不良箇所Uの上流側において切断された箇所αの上流側は、他の導体と短絡しない状態となる。したがって、短絡箇所Uが不良参照配線113vから電気的に切り離される。
(d)不良を有する参照配線と予備配線とを短絡する工程
この工程においては、不良参照配線113vと予備配線124とが重畳する部分E(以下、「重畳部分E」と称する)に光エネルギを照射する。なお、複数の予備配線124を備える構成においては、任意の一本との重畳部分Eに光エネルギを照射する。そして光エネルギの熱によって、不良参照配線113vと予備配線124との間にある絶縁膜32を溶融して除去する。さらに光エネルギの熱によって、不良参照配線113vと予備配線124の少なくとも一方を溶融し、重畳部分Eにおいて、不良参照配線113vと予備配線124とを物理的に接合させる。これにより不良参照配線113vと予備配線124とが短絡(=電気的に接続)する。
(e)不良を有する参照配線が伝送する信号と同じ信号を伝送する所定の参照配線と予備配線とを短絡する工程
この工程においては、まず、不良参照配線113vと電気的に接続する参照配線113wか、または不良参照配線113vと同じ信号を伝送する参照配線113wが選択される。説明の便宜上、修正方法(1−3)においては、この参照配線113wを「所定の参照配線113w」と称する。本発明の第一実施形態にかかる基板1aは、一本の参照幹線123aが形成される構成を備えるから、すべての参照配線113aは、一本の参照幹線123aを通じて電気的に接続する。また、すべての参照配線113aは、一本の参照幹線123aから信号が伝送されるから、同じ信号を伝送する。したがって、所定の参照配線113wとしては、不良参照配線113v以外の参照配線であって、不良を有していない(たとえば、断線しておらず、かつ他の導体と短絡していない)参照配線113aであれば、いずれの参照配線113aが選択されてもよい。好ましくは、不良参照配線113vに隣接する参照配線113aが所定の参照配線113wとして選択される。このような参照配線113wが選択されると、予備配線124を有効利用することができる。
そして、所定の参照配線113wと予備配線124とが重畳する部分F(以下、「重畳部分F」と称する)に光エネルギを照射する。複数の予備配線124を備える構成においては、前記工程(d)で選択された予備配線124との重畳部分Fに光エネルギを照射する。そして光エネルギの熱によって、所定の参照配線113wと予備配線124との間にある絶縁膜32を溶融して除去する。さらに光エネルギの熱によって、所定の参照配線113wと予備配線124との少なくとも一方を溶融し、重畳部分Fにおいて、所定の参照配線113wと予備配線124とを物理的に接合する。これにより、重畳部分Fにおいて、所定の参照配線113wと予備配線124とが短絡(=電気的に接続)する。
以上の工程を経ると、不良箇所Uの前後両側(上流側および下流側)において不良参照配線113vが切断されるから、不良箇所Uが電気的に独立する。このため、不良参照配線113vと他の導体との短絡が解消される。したがって、不良参照配線113v以外の参照配線に電気的に接続する蓄積容量117に正常に信号を伝送できるようになる。また、不良参照配線113vには、参照幹線123a、所定の参照配線113w、所定の参照配線113wと予備配線124との重畳部分F、予備配線124、不良参照配線113vと予備配線124との重畳部分Eを通じて信号が伝送される。すなわち、信号の迂回路が形成される。このため、不良参照配線113vに電気的に接続する蓄積容量117に対しても、正常に信号を伝送できる。したがって、表示欠陥が解消する。
(1−4)参照幹線と他の導体とが短絡している場合の修正方法
図22は、修正方法(1−4)を模式的に示した平面図であり、本発明の第一実施形態にかかる表示パネル2aに適用された本発明の第一実施形態にかかる基板1aのパネル額縁領域12の一部を抜き出して示した図である。
修正方法(1−4)は、(a)参照幹線に不良(=他の導体との短絡)があるか否かを検出する工程、(b)不良が検出された場合には不良箇所(=短絡箇所)を特定する工程、(c)参照幹線における不良箇所と不良箇所の一方側に位置する所定の参照配線が電気的に接続する箇所との間の箇所を切断する工程、(d)参照幹線における不良箇所と不良箇所の他方側に位置する他の所定の参照配線が電気的に接続する箇所との間の箇所を切断する工程、(e)所定の参照配線と予備配線とを短絡する工程、(f)他の所定の参照配線と予備配線とを短絡する工程、を含む。
(a)参照幹線に不良(=他の導体との短絡)があるか否かを検出する工程
この工程は、修正方法(1−3)における工程(a)と略同じである。したがって、説明は省略する。
(b)不良が検出された場合には不良箇所(=短絡箇所)を特定する工程
この工程は、修正方法(1−3)における工程(b)と略同じ内容である。すなわち、本発明の第二実施形態にかかる表示パネル2bに所定の画像を表示させながら、パネル額縁領域12を局所的に加圧し、これにより不良箇所V(=参照幹線と他の導体との短絡箇所)のおおよその位置を特定し、その後顕微鏡によって参照幹線123aを観察し、不良箇所Vの位置を厳密に特定する。
(c)参照幹線における不良箇所と不良箇所の一方側に位置する所定の参照配線が電気的に接続する箇所との間の箇所を切断する工程
この工程においては、参照幹線123aの不良箇所Vの一方側(上流側または下流側。ここでは上流側とする)の所定の箇所δを切断する。まず、参照幹線123aと参照配線113aとが電気的に接続する部分(参照幹線123aと参照配線113aとが絶縁膜32を挟んで重畳し、絶縁膜32に形成されたコンタクトホールによって電気的に接続する部分。図22においては、塗り潰された部分)のうち、参照幹線123aの不良箇所Vの上流側の直近に形成されるものが選択される。そして、参照幹線123aの不良箇所Vと選択されたものとの間のいずれかの箇所δ(=所定の箇所δ)おいて参照幹線123aを切断する。具体的には、所定の箇所δに本発明の第一実施形態にかかる表示パネル2aの外側(=本発明の第一実施形態にかかる基板1aの外側)から光エネルギ(=所定のワット数のレーザ光)を照射する。光エネルギが照射されると、光エネルギの熱によって参照幹線123aが溶融して切断される。
(d)参照幹線における短絡箇所と短絡箇所の他方側に位置する他の所定の参照配線が電気的に接続する箇所との間の箇所を切断する工程
この工程においては、参照幹線123aの不良箇所Vの他方側(前記工程(c)で選択された側とは反対側。ここでは下流側)の所定の箇所εを切断する。まず、参照幹線123aと参照配線113aとが電気的に接続する部分のうち、参照幹線123aの不良箇所Vの下流側の直近にあるものが選択される。そして、参照幹線123aの不良箇所Vと選択されたものとの間の所定の箇所ε(=所定の箇所ε)において参照幹線123aを切断する。切断方法は前記工程(c)と同じ方法が適用される。
前記工程(c)および工程(d)を経ると、不良箇所Vが参照幹線123aの他の部分から電気的に切り離される。このため、参照幹線123aと他の導体との短絡が解消する。なお、工程(c)と工程(d)の順序は限定されるものではなく、どちらの工程が先であってもよい。
(e)所定の参照配線と予備配線とを短絡する工程
この工程では、まず参照幹線123aの不良箇所Vの一方側(上流側または下流側。ここでは上流側とする)において参照幹線123aに電気的に接続する参照配線113xが選択される。説明の便宜上、この参照配線113xを、修正方法(1−4)においては、所定の参照配線113xと称する。所定の参照配線113xは、不良箇所Vの上流側において参照幹線123aに電気的に接続するものであればよい。ただし、不良箇所Vの上流側直近において参照幹線123aに電気的にするものが所定の参照配線113xとして選択されることが好ましい(図22においても、不良箇所の上流側直近で電気的に接続するものが所定の参照配線113xとして選択される構成を示す)。このような構成によれば、予備配線124の有効利用を図ることができる。
そして、所定の参照配線113xと予備配線124とが重畳する部分G(以下、重畳部分と称する)に光エネルギを照射する。なお、複数の予備配線124が形成される構成においては、任意の一本の予備配線124との重畳部分Gに光エネルギを照射する。そして、光エネルギの熱によって、所定の参照配線113xと予備配線124との間にある絶縁膜32を溶融して除去する。さらに光エネルギの熱によって、所定の参照配線113xと予備配線124との少なくとも一方を溶融し、重畳部分Gにおいて、所定の参照配線113xと予備配線124とを物理的に接合する。これにより、所定の参照配線113xと予備配線124とが、重畳部分Gにおいて短絡(=電気的に接続)する。
(f)他の所定の参照配線と予備配線とを短絡する工程
この工程では、まず、参照幹線123aの不良箇所Vの他方側(前記工程(e)において選択された側とは反対側。ここでは下流側)において参照幹線123aに電気的に接続する参照配線113yが選択される。修正方法(1−4)においては、この参照配線113yを他の所定の参照配線113yと称する。他の所定の参照配線113yは、不良箇所Vの下流側において参照幹線123aに電気的に接続するものであればよい。ただし、不良箇所Vの下流側直近において参照幹線に電気的に接続するものが、他の所定の参照配線113yとして選択されることが好ましい(図22においても、不良箇所Vの下流側直近で電気的に接続するものが、他の所定の参照配線113yとして選択される構成を示す)。このような構成によれば、予備配線124の有効利用を図ることができる。
そして、他の所定の参照配線113yと予備配線124とが重畳する部分H(以下、重畳部分Hと称する)に光エネルギを照射する。なお、複数の予備配線124が形成される構成においては、前記工程(e)で選択された予備配線124との重畳部分Hに光エネルギを照射する。そして、光エネルギの熱によって、他の所定の参照配線113yと予備配線124との間にある絶縁膜32を溶融して除去する。さらに光エネルギの熱によって、他の所定の参照配線113yと予備配線124との少なくとも一方を溶融し、重畳部分Hにおいて他の所定の参照配線113yと予備配線124とを物理的に接合する。これにより、他の所定の参照配線113yと予備配線124とが重畳部分Hにおいて短絡(=電気的に接続)する。
要は、所定の参照配線113xと他の所定の参照配線113yは、不良箇所Vを挟んで上流側で参照幹線123aに電気的に接続するものと、下流側で参照幹線に電気的に接続するもの二本が選択されるものであればよい。
以上の工程を経ると、まず、参照幹線123aと他の導体との短絡が解消される。このため、短絡が解消された状態で、不良箇所Vよりも上流側において参照幹線123aに電気的に接続する参照配線113aに、正常に信号を伝送できるようになる。また、参照幹線123aの不良箇所Vの下流側には、所定の参照配線113x、所定の参照配線113xと予備配線124との重畳部分G、予備配線124、他の所定の参照配線113yと予備配線124との重畳部分H、他の所定の参照配線113yを通じて信号を伝送できる。すなわち、信号の迂回路が形成される。したがって、不良箇所Vの下流側において参照幹線123aに電気的に接続する参照配線113aにも正常に信号を伝送できる。この結果、参照幹線123aと他の導体との間の短絡に起因する表示欠陥を解消することができ、さらにアクティブ領域11の全体にわたって正常に表示を行うことができる。
次に、本発明の第二実施形態にかかる表示パネル2bを修正する方法について説明する。以下、(2−1)特定の参照配線に断線がある場合の修正方法、(2−2)特定の参照幹線に断線がある場合の修正方法、(2−3)特定の参照配線と他の導体とが短絡している場合の修正方法、(2−4)特定の参照幹線と他の導体とが短絡している場合の修正方法、に分けて説明する。
(2−1)特定の参照配線に断線がある場合の修正方法
図23は、修正方法(2−1)を模式的に示した平面図であり、本発明の第二実施形態にかかる表示パネル2bに適用された本発明の第二実施形態にかかる基板1bのパネル額縁領域12の一部を抜き出して示した図である。なお、図23においては、参照幹線123bと参照配線113bとが電気的に接続する部分を塗り潰して示す。参照幹線123bと参照配線113bが重畳する部分であっても、塗り潰していない部分においては電気的に接続していない。
修正方法(2−1)は、(a)アクティブ領域から延出する参照配線に不良(=断線)があるか否かを検出する工程、(b)不良が検出された場合には不良を有する参照配線(以下、「不良参照配線」と称する)を特定するとともに不良箇所(=断線箇所)を特定する工程、(c)不良参照配線と予備配線とを短絡する工程、(d)不良参照配線と電気的に接続する参照幹線に電気的に接続する所定の参照配線と予備配線とを短絡する工程、を含む。
(a)アクティブ領域から延出する参照配線に不良(=断線)があるか否かを検出する工程
この工程においては、断線している参照配線113z(以下、不良参照配線113zと称する)が存在するか否かを検出する。
(b)不良が検出された場合には不良を有する参照配線(以下、「不良参照配線」と称する)を特定するとともに不良箇所(=断線箇所)を特定する工程
この工程は、不良参照配線113zの不良箇所W(=断線箇所)を特定する。
これらの工程(a)、工程(b)は、修正方法(1−1)の工程(a)および工程(b)と略同じである。したがって、説明は省略する。
(c)不良参照配線と予備配線とを短絡する工程
この工程においては、不良参照配線113zと予備配線124とが絶縁膜32を挟んで重畳する部分I(以下、重畳部分Iと称する)に、本発明の第二実施形態にかかる表示パネル2bの外側(本発明の第二実施形態にかかる基板1bの外側)から、光エネルギ(=所定のワット数のレーザ光)を照射する。なお、複数の予備配線124を備える構成においては、いずれか一本の任意の予備配線124との重畳部分Iが選択される。そして、光エネルギの熱によって、重畳部分Iに形成される絶縁膜32を溶融して除去する。さらに光エネルギの熱によって、重畳部分Iにおいて不良参照配線113zと予備配線124の少なくとも一方を溶融させ、不良参照配線113zと予備配線124とを物理的に接合させる。これにより重畳部分Iにおいて不良参照配線113zと予備配線124とが短絡(=電気的に接続)する。
(d)不良参照配線と電気的に接続する参照幹線に電気的に接続する所定の参照配線と予備配線とを短絡する工程
この工程においては、まず、不良を有していない(たとえば、断線や他の導体との短絡がない)参照配線113bのうちから、不良参照配線113zに電気的に接続する参照配線113nが選択される。修正方法(2−1)においては、この参照配線113nを「所定の参照配線113n」と称する。
なお、N本の参照幹線123bを備える構成において、N本の参照幹線123bがすべて異なる信号を伝送するものではなく、N本の参照幹線123bのうちの一部または全部が同じ信号を伝送することがある。このような構成においては、所定の参照配線113nとして、必ずしも一本の参照幹線123bを通じて電気的に接続するものが選択される必要はない。要は、不良参照配線113zとは異なる参照幹線123bに接続する参照配線113bであっても、当該異なる参照幹線123bが、不良参照配線113zに電気的に接続する参照幹線123bと同じ信号を伝送するものであれば、不良参照配線113zとは異なる参照幹線123bに接続する参照配線を所定の参照配線113nとして選択できる。
そして、所定の参照配線113nと予備配線124とが絶縁膜32を挟んで重畳する部分J(以下、重畳部分Jと称する)に、本発明の第二実施形態にかかる表示パネル2bの外側(本発明の第二実施形態にかかる基板1bの外側)から、光エネルギ(=所定のワット数のレーザ光)を照射する。なお、複数の予備配線124を備える構成においては、前記工程(c)で選択された予備配線124との重畳部分Jに光エネルギを照射する。そして、光エネルギの熱によって、重畳部分Jに形成される絶縁膜32を溶融して除去する。さらに光エネルギの熱によって、重畳部分Jにおいて所定の参照配線113nと予備配線124との少なくとも一方を溶融させ、所定の参照配線113nと予備配線124とを物理的に接合させる。これにより重畳部分Jにおいて所定の参照配線113nと予備配線124とが短絡(=電気的に接続)する。
以上の工程を経ると、ある一本の参照幹線123bに伝送された信号は、所定の参照配線113n、所定の参照配線113nと予備配線124との重畳部分J(光エネルギが照射された部分)、予備配線124、不良参照配線113zと予備配線124との重畳部分I(光エネルギが照射された部分)を通じて、本来伝送すべき信号を、不良参照配線113zの不良箇所W(=断線箇所)よりも下流側に伝送できるようになる。すなわち、信号の迂回路が形成される。したがって、不良参照配線113zに電気的に接続する蓄積容量117に信号を伝送できるようになるから、表示欠陥が解消する。
(2−2)特定の参照幹線に断線がある場合の修正方法
図24は、修正方法(2−2)を模式的に示した平面図であり、本発明の第二実施形態にかかる表示パネル2bに適用された本発明の第二実施形態にかかる基板1bのパネル額縁領域12の一部を抜き出して示した図である。なお、図24においては、参照幹線123bと参照配線113bとが電気的に接続する部分を塗り潰して示す。参照幹線123bと参照配線113bが重畳する部分であっても、塗り潰していない部分においては電気的に接続していない。
修正方法(2−2)は、(a)複数の参照幹線に不良(=断線)があるか否かを検出する工程、(b)不良が検出された場合には不良を有する参照幹線(以下、「不良参照幹線」と称する)を特定するとともに不良箇所(=断線箇所)を特定する工程、(c)不良箇所の一方側に位置し不良参照幹線に電気的に接続する参照配線と予備配線とを短絡する工程、(d)不良箇所の他方側に位置し不良参照幹線に電気的に接続する所定の参照配線と予備配線とを短絡する工程、を含む。
(a)複数の参照幹線に不良(=断線)があるか否かを検出する工程
この工程においては、本発明の第二実施形態にかかる表示パネル2bに所定の画像を表示させ、表示欠陥が現れるか否かを調べる。断線している参照幹線123x(以下、不良参照幹線123xと称する)が存在すると、不良箇所X(=断線箇所)よりも下流側で不良参照幹線123xに電気的に接続する参照配線113bに信号を伝送できず、これらの参照配線113bに電気的に接続する蓄積容量117に信号を伝送できない。このため、不良箇所Xよりも上流側で不良参照幹線123xに電気的に接続する参照配線113bとの間に蓄積容量117が形成される絵素電極116と、下流側で不良参照幹線123xに電気的に接続する参照配線113bとの間に蓄積容量117が形成される絵素電極116とは、表示態様が相違する。
ところで、本発明の第二実施形態にかかる基板1bにはN本の参照幹線123bが設けられ、参照配線113bはN本ごとに同じ参照幹線123bに電気的にするという構成を備える。したがって、本発明の第二実施形態にかかる表示パネル2bが表示する画像の所定の領域には、縞状の表示欠陥(たとえば、アクティブ領域11の下半分に縞状のムラが現れるという表示欠陥)が現れる。このように、本発明の第二実施形態にかかる表示パネル2bに所定の画像を表示させることにより、特定の参照幹線123xに不良(=断線)が発生しているか否かを検出することができる。
(b)不良が検出された場合には不良を有する参照幹線を特定するとともに不良箇所を特定する工程
前記工程(a)において、アクティブ領域11の特定の領域に縞状の表示ムラが現れる場合には、正常に画像を表示する領域と縞状のムラが現れる領域との境界において特定の参照幹線123xが断線していると判断できる。したがって、前記境界において、参照幹線123bを顕微鏡などで観察することによって、不良参照幹線123xを特定することができるとともに、不良箇所X(=断線箇所)の位置を特定できる。
(c)不良箇所の一方側に位置し不良参照幹線に電気的に接続する参照配線と予備配線とを短絡する工程
この工程においては、不良参照幹線123xの不良箇所Xの一方側(上流側または下流側。ここでは、上流側とする)において不良参照幹線123xと電気的に接続する参照配線113lが選択される。説明の便宜上、修正方法(2−2)においては、この参照配線113lを所定の参照配線113lと称する。なお、N本の参照幹線123bを備え、N本の参照幹線123bの一部または全部が同じ信号を伝送する構成が適用されることがある。このような構成においては、所定の参照配線113lには、必ずしも不良参照幹線123xに電気的に接続する参照配線が選択される必要はなく、不良参照幹線123xと同じ信号を伝送する参照幹線123bに電気的に接続する参照配線が選択されてもよい。
そして所定の参照配線113lと予備配線124とが絶縁膜32を挟んで重畳する部分K(以下、「重畳部分K」と称する)に、光エネルギ(=所定のワット数を有するレーザ光)を照射する。なお、複数の予備配線124が形成される構成においては、任意の一本の予備配線124との重畳部分Kに光エネルギを照射する。重畳部分Kに光エネルギを照射することにより、所定の参照配線113lと予備配線124との間にある絶縁膜32を、光エネルギの熱により溶融して除去する。そして光エネルギの熱により、所定の参照配線113lと予備配線124の少なくとも一方を溶融し、重畳部分Kにおいて所定の参照配線113lと予備配線124とを物理的に接合する。これにより所定の参照配線113lと予備配線124とが重畳部分Kにおいて短絡(=電気的に接続)する。
(d)不良箇所の他方側に位置し不良参照幹線に電気的に接続する所定の参照配線と予備配線とを短絡する工程
この工程においては、不良参照幹線123xの不良箇所Xの他方側(前記工程(c)で選択した側とは反対側。ここでは下流側)において不良参照幹線123xと電気的に接続する参照配線113kが選択される。説明の便宜上、この参照配線を、修正方法(2−2)においては、他の所定の参照配線113kと称する。そして他の所定の参照配線113kと予備配線124とが絶縁膜32を挟んで重畳する部分L(以下、「重畳部分L」と称する)に光エネルギを照射する。なお、複数の予備配線124が形成される構成においては、前記工程(c)で選択された一本の予備配線124との重畳部分Lに光エネルギを照射する。重畳部分Lに光エネルギを照射することにより、他の所定の参照配線113kと予備配線124との間にある絶縁膜32を、光エネルギの熱により溶融して除去する。そして光エネルギの熱により、他の所定の参照配線113kと予備配線124の少なくとも一方を溶融し、重畳部分Lにおいて、他の所定の参照配線113kと予備配線124とを物理的に接合する。これにより他の所定の参照配線113kと予備配線124とが重畳部分Lにおいて短絡(=電気的に接続)する。
以上の工程を経ると、不良参照幹線123xの不良箇所X(=断線箇所)の上流側に伝送された信号は、所定の参照配線113l、所定の参照配線113lと予備配線124との重畳部分K、予備配線124、他の所定の参照配線113kと予備配線124との重畳部分L、他の所定の参照配線113k、という経路を通じて、不良参照幹線123xの不良箇所Xよりも下流側に信号を伝送できるようになる。すなわち、信号の迂回路が形成される。
また、所定の参照配線113lとして、不良参照幹線123xと異なる参照幹線であって不良参照幹線123xと同じ信号を伝送する参照幹線に接続する参照配線が選択された場合には、不良参照幹線123xとは異なる参照幹線、所定の参照配線113l、所定の参照配線113lと予備配線124との重畳部分K、予備配線124、他の所定の参照配線113kと予備配線124との重畳部分L、他の所定の参照配線113kを通じて、不良参照幹線123xの不良箇所Xの下流側に信号を伝送できる。この信号は、不良参照幹線123xの上流側に伝送される信号と同じ信号である。
したがって、不良箇所Xよりも下流側において参照幹線123bに電気的に接続する参照配線113b、およびこれらの参照配線113bに電気的に接続する蓄積容量117に信号を伝送できるようになるから、表示欠陥が解消される。
(2−3)特定の参照配線と他の導体とが短絡している場合の修正方法
図25は、修正方法(2−3)を模式的に示した平面図であり、本発明の第二実施形態にかかる表示パネル2bに適用された本発明の第二実施形態にかかる基板1bのパネル額縁領域12の一部を抜き出して示した図である。なお、図25においては、参照幹線123bと参照配線113bとが電気的に接続する部分を塗り潰して示す。参照幹線123bと参照配線113bが重畳する部分であっても、塗り潰していない部分においては電気的に接続していない。
修正方法(2−3)は、(a)複数の参照配線に不良(=他の導体との短絡)があるか否かを検出する工程、(b)不良が検出された場合には不良を有する参照配線(以下、「不良参照配線」と称する)を特定するとともに不良箇所(=短絡箇所)を特定する工程、(c)不良参照配線の不良箇所の前後両側の箇所を切断する工程、(d)不良参照配線と予備配線とを短絡する工程、(e)不良参照配線と電気的に接続する参照幹線に電気的に接続する所定の参照配線と予備配線とを短絡する工程、を含む。
(a)複数の参照配線に不良(=他の導体との短絡)があるか否かを検出する工程
他の導体と短絡する参照配線113j(以下、不良参照配線113jと称する)が存在すると、不良参照配線113jおよび不良参照配線113jに電気的に接続する参照配線113bの電位は、不良参照配線113jが短絡する他の導体の電位と略同じとなる。このため、不良参照配線113jに電気的に接続する蓄積容量117に加え、他の参照配線113aに電気的に接続する蓄積容量117にも、正常に信号を伝送できなくなる。たとえば、N本の参照幹線123bが形成され、参照配線113bがN本ごとに同じ参照幹線に電気的に接続する構成であれば、不良参照配線113jにN本ごとに形成される参照配線113bは、不良参照配線113jに電気的に接続する。このような構成であると、不良参照配線113jおよび不良参照配線113jにN本ごとに形成される参照配線113bに電気的に接続する蓄積容量117に正常に信号を伝送できなくなる。このため、このような構成において不良参照配線113jが存在すると、アクティブ領域11の全体にわたって、縞状の表示欠陥が現れる。このため、ある参照配線またはある参照幹線に不良(=他の導体との短絡)があると判断できる。
(b)不良が検出された場合には不良を有する参照配線(以下、「不良参照配線」と称する)を特定するとともに不良箇所(=短絡箇所)を特定する工程
この工程は、修正方法(1−3)の工程(b)と同じ方法が適用できる。したがって、説明は省略する。
(c)不良参照配線の不良箇所の前後両側の箇所を切断する工程
この工程では、不良箇所Yの前後両側(上流側の所定の箇所θおよび下流側の所定の箇所ι)において、不良参照配線113jを切断する。上流側の所定の箇所θは、具体的には、不良箇所Yの上流側であって参照幹線123bと電気的に接続する部分の下流側のいずれかの位置である。または、下流側の所定の箇所ιは、不良箇所Yの下流側であって予備配線124と重畳する部分の上流側のいずれかの位置である。
(d)不良参照配線と予備配線とを短絡する工程
この工程では、不良参照配線113jと予備配線124とが重畳する部分N(以下、重畳部分Nと称する)において、不良参照配線113jと予備配線124とを短絡する。
これらの工程(c)および工程(d)は、修正方法(1−3)の工程(c)および工程(d)と同じ工程が適用できる。したがって説明は省略する。
(e)不良参照配線と電気的に接続する参照幹線に電気的に接続する所定の参照配線と予備配線とを短絡する工程
この工程においては、まず、不良参照配線113jと電気的に接続する参照配線113iが選択される。修正方法(2−3)においては、この参照配線113iを所定の参照配線113iと称する。本発明の第二実施形態にかかる基板1bは、N本の参照幹線123bが形成される構成を備える。したがって、N本の参照幹線123bのうち、不良参照配線113jに電気的に接続する参照幹線123bを選択し、この選択した参照幹線123bに電気的に接続する参照配線113bのうち、不良を有しないものを、所定の参照配線113iとして選択する。このように、所定の参照配線113iとして、所定の参照幹線123bを通じて不良参照配線113jに電気的に接続する参照配線113bが選択される。
なお、N本の参照幹線123bを備え、N本の参照幹線123bのうちの一部または全部が同じ信号を伝送する構成が適用される場合がある。このような構成においては、所定の参照配線113iとして、必ずしも不良参照配線113jと電気的に接続する参照配線が選択される必要はない。この場合には、所定の参照配線113iとして、不良参照配線113jに電気的に接続する参照幹線123bと同じ信号を伝送する参照幹線123bに電気的に接続する参照配線が選択されてもよい。
そして、所定の参照配線113iと予備配線124とが重畳する部分M(以下、「重畳部分M」と称する)に光エネルギを照射する。複数の予備配線124を備える構成においては、前記工程(d)で選択された予備配線124との重畳部分Mに光エネルギを照射する。そして光エネルギの熱によって、所定の参照配線113iと予備配線124との間にある絶縁膜32を溶融して除去する。さらに光エネルギの熱によって、所定の参照配線113iと予備配線124との少なくとも一方を溶融し、重畳部分Mにおいて、所定の参照配線113iと予備配線124とを物理的に接合する。これにより、重畳部分Mにおいて、所定の参照配線113iと予備配線124とが短絡(=電気的に接続)する。
以上の工程を経ると、不良箇所Yの前後両側(上流側および下流側)において不良参照配線113jが切断されるから、不良箇所Yが電気的に独立する。このため、不良参照配線113jと他の導体との短絡が解消される。したがって、不良参照配線113j以外の参照配線に電気的に接続する蓄積容量117に正常に信号を伝送できるようになる。すなわち、信号の迂回路が形成される。また、不良参照配線113jには、ある参照幹線123b、所定の参照配線113i、所定の参照配線113iと予備配線124との重畳部分M、予備配線124、不良参照配線113jと予備配線124との重畳部分Nを通じて信号が伝送される。
なお、所定の参照配線113iとして、不良参照配線113jに電気的に接続する参照幹線123bと同じ信号を伝送する参照幹線123b(不良参照配線113jに電気的に接続する参照幹線123bとは異なる参照幹線)に電気的に接続する参照配線が選択された場合には、他の参照幹線123b、所定の参照配線113i、所定の参照配線113iと予備配線124との重畳部分M、予備配線124、不良参照配線113jと予備配線124との重畳部分Nを通じて、不良参照配線113jに信号が伝送される。不良参照配線113jに伝送される信号は、不良参照配線113jが電気的に接続する参照幹線123bが伝送する信号と同じ信号である。このため、不良参照配線113jに電気的に接続する蓄積容量117に対しても、正常に信号を伝送できる。したがって、表示欠陥が解消する。
(2−4)ある参照幹線と他の導体とが短絡している場合の修正方法
図26は、修正方法(2−4)を模式的に示した平面図であり、本発明の第二実施形態にかかる表示パネル2bに適用された本発明の第二実施形態にかかる基板1bのパネル額縁領域12の一部を抜き出して示した図である。図26においては、参照幹線123bと参照配線113bとが電気的に接続する部分を塗り潰して示す。参照幹線123bと参照配線113bが重畳する部分であっても、塗り潰していない部分においては電気的に接続していない。
修正方法(2−4)は、(a)複数の参照幹線に不良(=他の導体と短絡)があるか否かを検出する工程、(b)不良が検出された場合には不良を有する参照幹線(以下、不良参照幹線と称する)を特定するとともに不良箇所(=短絡箇所)を特定する工程、(c)不良参照幹線における不良箇所と不良箇所の一方側に位置する所定の参照配線が電気的に接続する箇所との間の箇所を切断する工程、(d)不良参照幹線における不良箇所と不良箇所の他方側に位置する他の所定の参照配線が電気的に接続する箇所との間の箇所を切断する工程、(e)所定の参照配線と予備配線とを短絡する工程、(f)他の所定の参照配線と予備配線とを短絡する工程、を含む。
(a)複数の参照幹線に不良(=他の導体と短絡)があるか否かを検出する工程
この工程は、修正方法(2−3)の工程(a)と同じ工程が適用できる。したがって、説明は省略する。
(b)不良が検出された場合には不良を有する参照幹線(以下、不良参照幹線と称する)を特定するとともに不良箇所(=短絡箇所)を特定する工程
この工程においては、他の導体と短絡する参照幹線123y(以下不良参照幹線123yと称する)を特定するとともに、不良箇所Z(=短絡箇所)の位置を特定する。この工程は、修正方法(2−3)の工程(b)と同じ工程が適用できる。したがって、説明は省略する。
(c)不良参照幹線における不良箇所と不良箇所の一方側に位置する所定の参照配線が電気的に接続する箇所との間の箇所を切断する工程
この工程においては、不良参照幹線123yの不良箇所Zの一方側(上流側または下流側。ここでは上流側とする)の所定の箇所κを切断する。まず、不良参照幹線123yと参照配線113bとが電気的に接続する部分(不良参照幹線123yと参照配線113bとが絶縁膜32を挟んで重畳し、絶縁膜32に形成されたコンタクトホールによって電気的に接続する部分)のうち、不良参照幹線123yの不良箇所Zの上流側直近に形成されるものが選択される。そして、不良参照幹線123yの不良箇所Zと選択されたものとの間のいずれかの箇所(=所定の箇所κ)において、不良参照幹線123yを切断する。具体的には、所定の箇所κに本発明の第二実施形態にかかる表示パネル2bの外側(=本発明の第二実施形態にかかる基板1bの外側)から光エネルギ(=所定のワット数のレーザ光)を照射する。光エネルギが照射されると、光エネルギの熱によって不良参照幹線123yが溶融して切断される。
(d)不良参照幹線における不良箇所と不良箇所の他方側に位置する他の所定の参照配線が電気的に接続する箇所との間の箇所を切断する工程
この工程においては、不良参照幹線123yの不良箇所Zの他方側(前記工程で選択した側とは反対側。ここでは下流側)の所定の箇所λを切断する。まず、不良参照幹線123yと参照配線113bとが電気的に接続する部分のうち、不良参照幹線123yの不良箇所Zの下流側直近に形成されるものが選択される。そして、不良参照幹線123yの不良箇所Zと選択されたものとの間のいずれかの箇所(=所定の箇所λ)において、不良参照幹線123yを切断する。切断方法は、工程(c)と同じ方法が適用できる。
前記工程(c)および工程(d)を経ると、不良箇所Zが不良参照幹線123yの他の部分から電気的に切り離される。このため、不良参照幹線123yと他の導体との短絡が解消する。なお、工程(c)と工程(d)の順序は限定されるものではなく、どちらの工程が先であってもよい。
(e)所定の参照配線と予備配線とを短絡する工程
この工程においては、まず、不良参照幹線123yの不良箇所Zの一方側(上流側または下流側。ここでは上流側とする)において不良参照幹線123yに電気的に接続する参照配線113hが選択される。この参照配線113hを、修正方法(2−4)においては、所定の参照配線113hと称する。所定の参照配線113hは、不良箇所Zの上流側において不良参照幹線123yに電気的に接続する参照配線であればいずれの参照配線であってもよい。ただし、不良箇所Zの上流側直近において不良参照幹線123yに電気的にする参照配線が所定の参照配線113hとして選択されることが好ましい(図26においても、不良箇所Zの上流側直近で電気的に接続する参照配線が所定の参照配線113hとして選択される構成を示す)。
なお、N本の参照幹線123bのうちの一部または全部が同じ信号を伝送する構成が適用されることがある。この場合には、所定の参照配線113hとして、必ずしも不良参照幹線123yに電気的に接続する参照配線が選択される必要はない。この場合には、不良参照幹線123yと同じ信号を伝送する他の参照幹線123bに電気的に接続する参照配線113bが選択されてもよい。
そして、所定の参照配線113hと予備配線124とが重畳する部分O(以下、重畳部分Oと称する)に光エネルギを照射する。なお、複数の予備配線124が形成される構成においては、任意の一本の予備配線124との重畳部分Oに光エネルギを照射する。そして、光エネルギの熱によって、所定の参照配線113hと予備配線124との間にある絶縁膜32を溶融して除去する。さらに光エネルギの熱によって、所定の参照配線113hと予備配線124との少なくとも一方を溶融し、重畳部分Oにおいて所定の参照配線113hと予備配線124とを物理的に接合する。これにより、所定の参照配線113hと予備配線124とが重畳部分Oにおいて短絡(=電気的に接続)する。
(f)他の所定の参照配線と予備配線とを短絡する工程
この工程においては、まず、不良参照幹線123yの不良箇所Zの他方側(前記工程(c)において選択された側とは反対側。ここでは下流側)において不良参照幹線123yに電気的に接続する参照配線113gが選択される。この参照配線113gを、修正方法(2−4)における他の所定の参照配線113gと称する。他の所定の参照配線113gは、不良箇所Zの下流側において不良参照幹線123yに電気的に接続する参照配線であれば、いずれの参照配線であってもよい。ただし、不良箇所Zの下流側直近において不良参照幹線123yに電気的にする参照配線が、他の所定の参照配線113gとして選択されることが好ましい(図26においても、不良箇所の下流側直近で電気的に接続する参照配線が、他の所定の参照配線113gとして選択される構成を示す)。
そして、他の所定の参照配線113gと予備配線124とが重畳する部分P(以下、重畳部分と称する)に光エネルギを照射する。なお、複数の予備配線124が形成される構成においては、前記工程(e)で選択された予備配線124との重畳部分Pに光エネルギを照射する。そして、光エネルギの熱によって、他の所定の参照配線113gと予備配線124との間にある絶縁膜32を溶融して除去する。さらに光エネルギの熱によって、他の所定の参照配線113gと予備配線124との少なくとも一方を溶融し、重畳部分Pにおいて他の所定の参照配線113gと予備配線124とを物理的に接合する。これにより、他の所定の参照配線113gと予備配線124とが重畳部分Pにおいて短絡(=電気的に接続)する。
以上の工程を経ると、まず、不良参照幹線123yと他の導体との短絡が解消される。このため、不良箇所Zよりも上流側においては、不良参照幹線123yに電気的に接続する参照配線113bに、正常に信号を伝送できるようになる。不良参照幹線123yの不良箇所Zの下流側には、所定の参照配線113h、所定の参照配線113hと予備配線124との重畳部分O、予備配線124、他の所定の参照配線113gと予備配線124との重畳部分P、他の所定の参照配線113g、を通じて信号を伝送できる。すなわち、信号の迂回路が形成される。
また、所定の参照配線113gとして、不良参照幹線123y以外の参照幹線(ただし、不良参照幹線123yと同じ信号を伝送する他の参照幹線123b)に電気的に接続する参照配線113bが選択された場合には、他の参照幹線123b、所定の参照配線113h、所定の参照配線113hと予備配線124との重畳部分O、予備配線124、他の所定の参照配線113gと予備配線124との重畳部分P、他の所定の参照配線113gを通じて、不良参照幹線123yの不良箇所Zの下流側に信号が伝送される。この信号は、不良参照幹線123yの不良箇所Zよりも上流側に伝送される信号と同じ信号である。したがって、不良箇所Zの下流側において不良参照幹線123yに電気的に接続する参照配線113bにも、正常に信号を伝送できる。この結果、不良参照幹線123yと他の導体との間の短絡に起因する表示欠陥を解消することができ、さらにアクティブ領域11の全体にわたって正常に表示を行うことができる。
なお、上記各修正方法(1−1)(1−2)(1−3)(1−4)(2−1)(2−2)(2−3)(2−4)における工程(a)は共通の工程である。すなわち、本発明の第一実施形態にかかる表示パネル2aまたは本発明の第二実施形態にかかる表示パネル2bに所定の画像を表示させ、表示欠陥が現れるか否かを検査する。そして、表示欠陥が現れた場合には、表示欠陥の態様に基づいて、表示欠陥の原因が参照配線の断線であるか、参照幹線の断線であるか、参照配線と他の導体との短絡であるか、参照幹線と他の導体との短絡であるか、またはそれ以外であるかを判定する。そして、表示欠陥の原因が参照配線の断線であれば、修正方法(1−1)または修正方法(2−1)の工程(b)以下に進み、参照配線の断線であれば、修正方法(1−2)または修正方法(2−2)の工程(b)以下に進み、参照配線と他の導体との短絡であれば、修正方法(1−3)または修正方法(2−3)の工程(b)以下に進み、参照幹線と他の導体との短絡であれば、修正方法(1−4)または修正方法(2−4)の工程(b)以下に進む。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は前記実施形態になんら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の改変が可能である。
前記実施形態においては、薄膜トランジスタが形成される基板とカラーフィルタ層が形成される基板とが別々の基板であり、これらの基板を貼り合わせることにより液晶表示パネルを形成する構成を示したが、このような構成の表示パネル用の基板に限定されるものではない。たとえば、薄膜トランジスタ上にカラーフィルタ層が形成される基板、いわゆるCF on TFT(Color Filter on Thin Film Transistor)タイプの基板に対しても適用できる。要は、薄膜トランジスタが形成される基板であれば、他の要素の有無に関係なく適用することができる。
1a 本発明の第一実施形態にかかる基板
1b 本発明の第二実施形態にかかる基板
11 アクティブ領域
111 ゲート配線
112 ソース配線
113a,113b 参照配線
114 ドレイン配線
115 薄膜トランジスタ
1151 ゲート電極
1152 ソース電極
1153 ドレイン電極
116 絵素電極
117 蓄積容量
12 パネル額縁領域
121 シールパターン領域
122 端子領域
1221 配線電極端子
123a,123b 参照幹線
124 予備配線
125 導体膜
2a 本発明の第一実施形態にかかる表示パネル
2b 本発明の第二実施形態にかかる表示パネル
3 TFTアレイ基板に形成される各要素
31 透明基板
32 ゲート絶縁膜
33 接続ランド
34 半導体膜
341 第一のサブ半導体膜
342 第二のサブ半導体膜
35 パッシベーション膜
36 有機絶縁膜
5 対向基板(カラーフィルタ)
51 透明基板
52 ブラックマトリックス
53 着色層
54 保護膜
55 透明電極(共通電極)
56 配向規制構造物

修正方法(1−1)の説明における符号
113m 所定の参照配線
113s 不良参照配線
A 不良参照配線と予備配線との重畳部分
B 所定の参照配線と予備配線との重畳部分
S 不良箇所(不良参照配線の断線箇所)

修正方法(1−2)の説明における符号
113t 所定の参照配線
113u 他の所定の参照配線
C 所定の参照配線と予備配線との重畳部分
D 他の所定の参照配線と予備配線との重畳部分
T 不良箇所(参照幹線の断線箇所)

修正方法(1−3)の説明における符号
113v 不良参照配線
113w 所定の参照配線
α 不良箇所の上流側の切断箇所
β 不良箇所の下流側の切断箇所
E 不良参照配線と予備配線との重畳部分
F 所定の参照配線と予備配線との重畳部分
U 不良箇所(不良参照配線の短絡箇所)

修正方法(1−4)の説明における符号
113x 所定の参照配線
113y 他の所定の参照配線
δ 不良箇所の上流側の切断箇所
ε 不良箇所の下流側の切断箇所
G 所定の参照配線と予備配線との重畳部分
H 他の所定の参照配線と予備配線との重畳部分
V 不良箇所(参照幹線の短絡箇所)

修正方法(2−1)の説明における符号
113z 不良参照配線
113n 所定の参照配線
I 不良参照配線と予備配線との重畳部分(第五)
J 所定の参照配線と予備配線との重畳部分(第五)
W 不良箇所(参照配線の断線箇所)

修正方法(2−2)の説明における符号
123x 不良参照幹線
113l 所定の参照配線
113k 他の所定の参照配線
K 所定の参照配線と予備配線との重畳部分
L 他の所定の参照配線と予備配線との重畳部分
X 不良箇所(不良参照幹線の断線箇所)

修正方法(2−3)の説明における符号
113j 不良参照配線
113i 所定の参照配線
ι 不良箇所の上流側の切断箇所
θ 不良箇所の下流側の切断箇所
M 所定の参照配線と予備配線との重畳部分
N 不良参照配線と予備配線との重畳部分
Y 不良箇所(不良参照配線の短絡箇所)

修正方法(2−4)の説明における符号
123y 不良参照幹線
113h 所定の参照配線
113g 他の所定の参照配線
κ 不良箇所の上流側の切断箇所
λ 不良箇所の下流側の切断箇所
O 所定の参照配線と予備配線との重畳部分
P 他の所定の参照配線と予備配線との重畳部分
Z 不良箇所(不良参照幹線の短絡箇所)

Claims (34)

  1. 絵素電極と、前記絵素電極または絵素電極に電気的に接続する配線との間に容量を形成する複数の第一の配線と、絶縁膜と、前記複数の第一の配線に前記絶縁膜を挟んで重畳する部分を有する単数または複数の第二の配線と、を有することを特徴とする基板。
  2. 複数の絵素電極と、前記複数の絵素電極のうちの所定の一部の絵素電極との間に容量を形成する複数の第一の配線と、絶縁膜と、前記複数の第一の配線に前記絶縁膜を挟んで重畳する部分を有する単数または複数の第二の配線と、を有することを特徴とする基板。
  3. 複数の絵素電極と、前記複数の絵素電極のうちの所定の一部の絵素電極との間に容量を形成する複数の第一の配線と、絶縁膜と、前記複数の第一の配線に前記絶縁膜を挟んで重畳する部分を有する単数または複数の第二の配線と、前記複数の絵素電極を駆動するトランジスタと、前記トランジスタのゲート電極に所定の信号を伝送するゲート配線と、前記トランジスタのソース電極に所定の信号を伝送するソース配線と、を有することを特徴とする基板。
  4. 前記絶縁膜はゲート絶縁膜であり、前記複数の第一の配線は前記ゲート配線と同じ層に形成され、前記第二の配線は前記ソース配線と同じ層に形成されることを特徴とする請求項3に記載の基板。
  5. 前記第一の配線は参照配線であり、前記複数の第一の配線と前記絵素電極との間に形成される容量は蓄積容量であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の基板。
  6. 前記複数の第一の配線は互いに略平行に形成されるとともに、前記第二の配線は前記複数の第一の配線に略直交する方向に延伸するように形成されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の基板。
  7. 前記第二の配線は、前記絵素電極が形成される領域の外側に前記領域の外周に沿うように設けられることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の基板。
  8. 絵素電極と、前記絵素電極との間に容量を形成する複数の第一の配線と、絶縁膜と、前記複数の第一の配線に前記絶縁膜を挟んで重畳する部分を有する単数または複数の第二の配線と、前記複数の第一の配線に電気的に接続して所定の信号を伝送する第三の配線と、を有することを特徴とする基板。
  9. 複数の絵素電極と、前記複数の絵素電極のうちの所定の一部の絵素電極との間に容量を形成する複数の第一の配線と、絶縁膜と、前記複数の第一の配線に前記絶縁膜を挟んで重畳する部分を有する単数または複数の第二の配線と、前記複数の第一の配線に所定の信号を伝送する第三の配線と、を有することを特徴とする基板。
  10. 複数の絵素電極と、前記複数の絵素電極のうちの所定の一部の絵素電極との間に容量を形成する複数の第一の配線と、絶縁膜と、前記複数の第一の配線に前記絶縁膜を挟んで重畳する部分を有する単数または複数の第二の配線と、前記複数の第一の配線に所定の信号を伝送する第三の配線と、前記複数の絵素電極を駆動する複数のトランジスタと、前記トランジスタのゲート電極に所定の信号を伝送するゲート配線と、前記トランジスタのソース電極に所定の信号を伝送するソース配線と、を有することを特徴とする基板。
  11. 前記絶縁膜はゲート絶縁膜であり、前記複数の第一の配線は前記ゲート配線と同じ層に形成され、前記第二の配線および前記第三の配線は前記ソース配線と同じ層に形成されることを特徴とする請求項10に記載の基板。
  12. 前記複数の第一の配線は互いに略平行に形成されるとともに、前記第二の配線は前記複数の第一の配線に略直交する方向に延伸するように形成されることを特徴とする請求項8から請求項11のいずれか1項に記載の基板。
  13. 前記第二の配線は、前記絵素電極が形成される領域の外側に前記領域の外周に沿うように設けられることを特徴とする請求項8から請求項12のいずれか1項に記載の基板。
  14. 前記第二の配線は、前記絵素電極が形成される領域と前記第三の配線との間に設けられることを特徴とする請求項8から請求項13のいずれか1項に記載の基板。
  15. 前記第二の配線は前記第三の配線に略平行に設けられることを特徴とする請求項8から請求項14のいずれか1項に記載の基板。
  16. 複数の絵素電極と、前記複数の絵素電極のうちの所定の一部の絵素電極との間に容量を形成する複数の第一の配線と、絶縁膜と、前記複数の第一の配線に前記絶縁膜を挟んで重畳する部分を有する単数または複数の第二の配線と、前記複数の第一の配線のうちの所定の一部の第一の配線に電気的に接続して所定の信号を伝送する複数の第三の配線と、を有することを特徴とする基板。
  17. 複数の絵素電極と、前記複数の絵素電極のうちの所定の一部の絵素電極との間に容量を形成する複数の第一の配線と、絶縁膜と、前記複数の第一の配線に前記絶縁膜を挟んで重畳する部分を有する単数または複数の第二の配線と、前記複数の第一の配線のうちの所定の一部の第一の配線に所定の信号を伝送する複数の第三の配線と、前記複数の絵素電極を駆動する複数のトランジスタと、前記トランジスタのゲート電極に所定の信号を伝送するゲート配線と、前記トランジスタのソース電極に所定の信号を伝送するソース配線と、を有することを特徴とする基板。
  18. 前記絶縁膜はゲート絶縁膜であり、前記複数の第一の配線は前記ゲート配線と同じ層に形成され、前記第二の配線および前記複数の第三の配線は前記ソース配線と同じ層に形成されることを特徴とする請求項17に記載の基板。
  19. 前記複数の第一の配線は互いに略平行に形成されるとともに、前記第二の配線は前記複数の第一の配線に略直交する方向に延伸するように形成されることを特徴とする請求項16から請求項18のいずれか1項に記載の基板。
  20. 前記第二の配線は、前記絵素電極が形成される領域の外側に前記領域の外周に沿って設けられることを特徴とする請求項16から請求項19のいずれか1項に記載の基板。
  21. 前記第二の配線は、前記絵素電極が形成される領域と前記複数の第三の配線との間に設けられることを特徴とする請求項16から請求項20のいずれか1項に記載の基板。
  22. 前記第二の配線は前記複数の第三の配線に略平行に設けられることを特徴とする請求項16から請求項21のいずれか1項に記載の基板。
  23. 請求項1から請求項22のいずれか1項に記載の基板と、対向基板と、を備え、前記基板と前記対向基板とが所定の間隔をおいて対向して貼り合わせられるとともに、前記基板と前記対向基板との間に液晶が充填されることを特徴とする表示パネル。
  24. 請求項1から請求項22のいずれか1項に記載の基板を備える表示パネルの修正方法であって、
    前記複数の第一の配線に不良の有無を検出する工程と、
    不良が検出された場合には不良を有する第一の配線を特定するとともに不良箇所を特定する工程と、を有するとともに、
    前記不良が断線である場合には、
    前記不良を有する第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程と、
    前記不良を有する第一の配線が伝送する信号と同じ信号を伝送する他の第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程と、
    を有し、
    前記不良が他の導体との短絡である場合には、
    前記不良を有する第一の配線の前記不良箇所の前後両側の箇所を切断する工程と、
    前記不良を有する第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程と、
    前記不良を有する第一の配線が伝送する信号と同じ信号を伝送する他の第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程と、
    を有することを特徴とする表示パネルの修正方法。
  25. 前記不良を有する第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程においては、前記不良を有する第一の配線が前記絶縁膜を挟んで前記第二の配線に重畳する部分に光エネルギを照射することにより前記絶縁膜を除去するとともに前記不良を有する第一の配線と前記第二の配線の少なくとも一方を溶融させて短絡させ、前記不良を有する第一の配線が伝送する信号と同じ信号を伝送する他の第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程においては、前記他の第一の配線が前記絶縁膜を挟んで前記第二の配線に重畳する部分に光エネルギを照射して前記絶縁膜を除去するとともに前記他の第一の配線と前記第二の配線の少なくとも一方を溶融させて短絡させることを特徴とする請求項24に記載の表示パネルの修正方法。
  26. 請求項8から請求項22のいずれか1項に記載の基板を備える表示パネルの修正方法であって、
    前記複数の第一の配線に不良の有無を検出する工程と、
    不良が検出された場合には不良を有する第一の配線を特定するとともに不良箇所を特定する工程と、を有するとともに、
    前記不良が断線である場合には、
    前記不良を有する第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程と、
    前記不良を有する第一の配線と電気的に接続する前記第三の配線に電気的に接続する他の第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程と、
    を有し、
    前記不良が他の導体との短絡である場合には、
    前記不良を有する第一の配線の前記不良箇所の前後両側の箇所を切断する工程と、
    前記不良を有する第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程と、
    前記不良を有する第一の配線と電気的に接続する前記第三の配線に電気的に接続する他の第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程と、
    を有することを特徴する表示パネルの修正方法。
  27. 前記不良を有する第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程においては、前記不良を有する第一の配線が前記絶縁膜を挟んで前記第二の配線に重畳する部分に光エネルギを照射することにより前記絶縁膜を除去するとともに前記不良を有する第一の配線と前記第二の配線の少なくとも一方を溶融させて短絡させ、前記不良を有する第一の配線と電気的に接続する前記第三の配線に電気的に接続する他の第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程においては、前記他の第一の配線が前記絶縁膜を挟んで前記第二の配線に重畳する部分に光エネルギを照射して前記絶縁膜を除去するとともに前記他の第一の配線と前記第二の配線の少なくとも一方を溶融させて短絡させることを特徴とする請求項27に記載の表示パネルの修正方法。
  28. 請求項8から請求項15のいずれか1項に記載の基板を備える表示パネルの修正方法であって、
    前記第三の配線に不良の有無を検出する工程と、
    不良が検出された場合には不良箇所を特定する工程と、
    前記不良が他の導体との短絡である場合には、
    前記第三の配線における前記不良箇所と前記不良箇所の一方側に位置する所定の第一の配線が電気的に接続する箇所との間の箇所を切断する工程と、
    前記第三の配線における前記不良箇所と前記不良箇所の他方側に位置する他の所定の第一の配線が電気的に接続する箇所との間の箇所を切断する工程と、
    前記所定の第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程と、
    前記他の所定の第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程と、
    を有することを特徴とする表示パネルの修正方法。
  29. 請求項16から請求項22のいずれか1項に記載の基板を備える表示パネルの修正方法であって、
    前記複数の第三の配線に不良の有無を検出する工程と、
    不良が検出された場合には不良を有する第三の配線を特定するとともに不良箇所を特定する工程と、
    前記不良が他の導体との短絡である場合には、
    前記不良を有する第三の配線における前記不良箇所と前記不良箇所の一方側に位置する所定の第一の配線が電気的に接続する箇所との間の箇所を切断する工程と、
    前記不良を有する第三の配線における前記不良箇所と前記不良箇所の他方側に位置する他の所定の第一の配線が電気的に接続する箇所との間の箇所を切断する工程と、
    前記所定の第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程と、
    前記他の所定の第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程と、
    を有することを特徴とする表示パネルの修正方法。
  30. 前記所定の第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程においては、前記所定の第一の配線が前記絶縁膜を挟んで前記第二の配線に重畳する部分に光エネルギを照射して前記絶縁膜を除去するとともに前記所定の第一の配線と前記第二の配線の少なくとも一方を溶融させて短絡させ、前記他の所定の第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程においては、前記他の所定の第一の配線が前記絶縁膜を挟んで前記第二の配線に重畳する部分に光エネルギを照射して前記絶縁膜を除去するとともに前記他の所定の第一の配線と前記第二の配線の少なくとも一方を溶融させて短絡させることを特徴とする請求項30に記載の表示パネルの修正方法。
  31. 請求項8から請求項15のいずれか1項に記載の基板を備える表示パネルの修正方法であって、
    前記第三の配線に不良の有無を検出する工程と、
    不良が検出された場合には不良箇所を特定する工程と、
    前記不良が断線である場合には、
    前記不良箇所の一方側に位置し前記第三の配線に電気的に接続する第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程と、
    前記不良箇所の他方側に位置し前記第三の配線に電気的に接続する他の第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程と、
    を含むことを特徴とする表示パネルの修正方法。
  32. 前記不良箇所の一方側に位置し前記第三の配線に電気的に接続する第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程においては、前記第一の配線が前記絶縁膜を挟んで前記第二の配線に重畳する部分に光エネルギを照射して前記絶縁膜を除去するとともに前記第一の配線と前記第二の配線の少なくとも一方を溶融させて短絡させ、前記不良箇所の他方側に位置し前記第三の配線に電気的に接続する他の第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程においては、前記他の第一の配線が前記絶縁膜を挟んで前記第二の配線に重畳する部分に光エネルギを照射して前記絶縁膜を除去するとともに前記他の第一の配線と前記第二の配線の少なくとも一方を溶融させて短絡させることを特徴とする請求項31に記載の表示パネルの修正方法。
  33. 請求項16から請求項22のいずれか1項に記載の基板を備える表示パネルの修正方法であって、
    前記複数の第三の配線に不良の有無を検出する工程と、
    不良が検出された場合には不良を有する第三の配線を特定するとともに不良箇所を特定する工程と、
    前記不良が断線である場合には、
    前記不良箇所の一方側に位置し前記不良を有する第三の配線に電気的に接続する第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程と、
    前記不良箇所の他方側に位置し前記不良を有する第三の配線に電気的に接続する他の第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程と、
    を含むことを特徴とする表示パネルの修正方法。
  34. 前記不良箇所の一方側に位置し前記不良を有する第三の配線に電気的に接続する第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程においては、前記第一の配線が前記絶縁膜を挟んで前記第二の配線に重畳する部分に光エネルギを照射して前記絶縁膜を除去するとともに前記第一の配線と前記第二の配線の少なくとも一方を溶融させて短絡させ、不良箇所の他方側に位置し前記不良を有する第三の配線に電気的に接続する他の第一の配線と前記第二の配線とを短絡する工程においては、前記他の第一の配線が前記絶縁膜を挟んで前記第二の配線に重畳する部分に光エネルギを照射して前記絶縁膜を除去するとともに前記他の第一の配線と前記第二の配線の少なくとも一方を溶融させて短絡させることを特徴とする請求項33に記載の表示パネルの修正方法。
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