JP2010267810A - 露光装置、露光方法、及びデバイス製造方法 - Google Patents

露光装置、露光方法、及びデバイス製造方法 Download PDF

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Abstract


【課題】露光不良の発生を抑制できる露光装置を提供する。
【解決手段】露光装置は、第1液体を介して露光光で基板を露光する。露光装置は、第1面を有する液浸部材を含み、露光光の光路が第1液体で満たされるように第1面の少なくとも一部と物体の表面との間で第1液体を保持して第1液浸空間を形成可能な第1液浸機構と、第1面の少なくとも一部と対向可能な第2面を有する可動部材を含み、第2面上の少なくとも一部に第2液体で第2液浸空間を形成可能な第2液浸機構と、記基板の非露光時に、第1面の少なくとも一部と第2面の少なくとも一部との間に第2液浸空間が形成されるように、第2液浸機構を制御する制御装置とを備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、露光装置、露光方法、及びデバイス製造方法に関する。
フォトリソグラフィ工程で用いられる露光装置において、例えば特許文献1に開示されているような、液体を介して露光光で基板を露光する液浸露光装置が知られている。
米国特許第7292313号明細書
液浸露光装置において、液体と接触する部材が汚染される可能性がある。例えば、その部材に異物が付着している状態を放置しておくと、その異物に起因して、基板に形成されるパターンに欠陥が生じる等、露光不良が発生する可能性がある。その結果、不良デバイスが製造される可能性がある。
本発明の態様は、露光不良の発生を抑制できる露光装置及び露光方法を提供することを目的とする。また本発明の態様は、不良デバイスの発生を抑制できるデバイス製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に従えば、第1液体を介して露光光で基板を露光する露光装置であって、第1面を有する液浸部材を含み、露光光の光路が第1液体で満たされるように第1面の少なくとも一部と物体の表面との間で第1液体を保持して第1液浸空間を形成可能な第1液浸機構と、第1面の少なくとも一部と対向可能な第2面を有する可動部材を含み、第2面上の少なくとも一部に第2液体で第2液浸空間を形成可能な第2液浸機構と、基板の非露光時に、第1面の少なくとも一部と第2面の少なくとも一部との間に第2液浸空間が形成されるように、第2液浸機構を制御する制御装置と、を備える露光装置が提供される。
本発明の第2の態様に従えば、第1の態様の露光装置を用いて基板を露光することと、露光された基板を現像することと、を含むデバイス製造方法が提供される。
本発明の第3の態様に従えば、第1液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、露光光の光路が第1液体で満たされるように、液浸部材の第1面の少なくとも一部と基板の表面との間で第1液体を保持して第1液浸空間を形成することと、第1液浸空間の第1液体を介して基板に露光光を照射することと、基板の非露光時に、第1面と可動部材の第2面とを対向させることと、可動部材の第2面の少なくとも一部と第1面の少なくとも一部との間に第2液体で第2液浸空間を形成することと、を含む露光方法が提供される。
本発明の第4の態様に従えば、第3の態様の露光方法を用いて基板を露光することと、露光された基板を現像することと、を含む露光方法が提供される。
本発明の態様によれば、露光不良の発生を抑制できる。また本発明の態様によれば、不良デバイスの発生を抑制できる。
第1実施形態に係る露光装置の一例を示す概略構成図である。 第1実施形態に係る第1液浸機構の一例を示す図である。 第1実施形態に係る第2液浸機構の一例を示す図である。 第1実施形態に係る第2液浸機構の一例を示す図である。 第1実施形態に係る露光装置の動作の一例を示す図である。 第1実施形態に係る露光装置の動作の一例を示す図である。 第1実施形態に係る露光装置の動作の一例を示す図である。 第2実施形態に係る第2液浸機構の一例を示す図である。 第2実施形態に係る第2液浸機構の一例を示す図である。 第2実施形態に係る露光装置の動作の一例を示す図である。 第3実施形態に係る露光装置の動作の一例を示す図である。 マイクロデバイスの製造工程の一例を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部の位置関係について説明する。水平面内の所定方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれと直交する方向(すなわち鉛直方向)をZ軸方向とする。また、X軸、Y軸、及びZ軸まわりの回転(傾斜)方向をそれぞれ、θX、θY、及びθZ方向とする。
<第1実施形態>
第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に係る露光装置EXの一例を示す概略構成図である。本実施形態の露光装置EXは、液体を介して露光光ELで基板Pを露光する液浸露光装置である。なお、後述するように、本実施形態においては、液体として、第1液体LQ1と第2液体LQ2とが使用され、露光光ELは、第1液体LQ1を介して基板Pに照射される。本実施形態においては、第1液体LQ1として、水(純水)を用いる。
図1において、露光装置EXは、マスクMを保持して移動可能なマスクステージ1と、基板Pを保持して移動可能な基板ステージ2と、基板Pを保持せずに、露光光ELを計測する計測器(計測部材)を搭載して移動可能な計測ステージ3と、マスクステージ1を移動する駆動システム4と、基板ステージ2を移動する駆動システム5と、計測ステージ3を移動する駆動システム6と、マスクMを露光光ELで照明する照明系ILと、露光光ELで照明されたマスクMのパターンの像を基板Pに投影する投影光学系PLと、露光装置EX全体の動作を制御する制御装置7とを備えている。
また、露光装置EXは、露光光ELの光路が第1液体LQ1で満たされるように第1液体LQ1で第1液浸空間LS1を形成可能な第1液浸機構20と、第2液体LQ2で第2液浸空間LS2を形成可能な第2液浸機構40とを備えている。液浸空間は、液体で満たされた部分(空間、領域)である。
マスクMは、基板Pに投影されるデバイスパターンが形成されたレチクルを含む。マスクMは、例えばガラス板等の透明板と、その透明板上にクロム等の遮光材料を用いて形成されたパターンとを有する透過型マスクを含む。なお、マスクMとして、反射型マスクを用いることもできる。
基板Pは、デバイスを製造するための基板である。基板Pは、例えば半導体ウエハ等の基材と、その基材上に形成された感光膜とを含む。感光膜は、感光材(フォトレジスト)の膜である。また、基板Pが、感光膜に加えて別の膜を含んでもよい。例えば、基板Pが、反射防止膜を含んでもよいし、感光膜を保護する保護膜(トップコート膜)を含んでもよい。
照明系ILは、所定の照明領域IRに露光光ELを照射する。照明領域IRは、照明系ILから射出される露光光ELが照射可能な位置を含む。照明系ILは、照明領域IRに配置されたマスクMの少なくとも一部を、均一な照度分布の露光光ELで照明する。照明系ILから射出される露光光ELとして、例えば水銀ランプから射出される輝線(g線、h線、i線)及びKrFエキシマレーザ光(波長248nm)等の遠紫外光(DUV光)、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)、及びFレーザ光(波長157nm)等の真空紫外光(VUV光)等が用いられる。本実施形態においては、露光光ELとして、紫外光(真空紫外光)であるArFエキシマレーザ光を用いる。
マスクステージ1は、マスクMを保持した状態で、照明領域IRを含むベース部材8のガイド面8G上を移動可能である。駆動システム4は、ガイド面8G上でマスクステージ1を移動するための平面モータを含む。平面モータは、例えば米国特許第6452292号明細書に開示されているような、マスクステージ1に配置された可動子と、ベース部材8に配置された固定子とを有する。本実施形態においては、マスクステージ1は、駆動システム4の作動により、ガイド面8G上において、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZ方向の6つの方向に移動可能である。
投影光学系PLは、所定の投影領域PRに露光光ELを照射する。投影領域PRは、投影光学系PLから射出される露光光ELが照射可能な位置を含む。投影光学系PLは、投影領域PRに配置された基板Pの少なくとも一部に、マスクMのパターンの像を所定の投影倍率で投影する。本実施形態の投影光学系PLは、その投影倍率が例えば1/4、1/5、又は1/8等の縮小系である。なお、投影光学系PLは、等倍系及び拡大系のいずれでもよい。本実施形態においては、投影光学系PLの光軸は、Z軸と平行である。また、投影光学系PLは、反射光学素子を含まない屈折系、屈折光学素子を含まない反射系、反射光学素子と屈折光学素子とを含む反射屈折系のいずれであってもよい。また、投影光学系PLは、倒立像と正立像とのいずれを形成してもよい。
基板ステージ2は、基板Pを保持した状態で、投影領域PRを含むベース部材9のガイド面9G上を移動可能である。計測ステージ3は、計測器(計測部材)を搭載した状態で、投影領域PRを含むベース部材9のガイド面9G上を移動可能である。
基板ステージ2を移動するための駆動システム5は、ガイド面9G上で基板ステージ2を移動するための平面モータを含む。平面モータは、例えば米国特許第6452292号明細書に開示されているような、基板ステージ2に配置された可動子と、ベース部材9に配置された固定子とを有する。同様に、計測ステージ3を移動するための駆動システム6は、平面モータを含み、計測ステージ3に配置された可動子と、ベース部材9に配置された固定子とを有する。
基板ステージ2は、基板Pをリリース可能に保持する基板保持部2Hを有する。本実施形態において、基板保持部2Hに保持された基板Pの表面と、その基板Pの周囲に配置される基板ステージ2の上面10とは、同一平面内に配置される(面一である)。上面10は、平坦である。本実施形態において、基板保持部2Hに保持された基板Pの表面、及び基板ステージ2の上面10は、XY平面とほぼ平行である。
なお、基板保持部2Hに保持された基板Pの表面と上面10とが同一平面内に配置されてなくてもよいし、基板Pの表面及び上面10の少なくとも一方がXY平面と非平行でもよい。
なお、基板ステージ2の上面10が、例えば米国特許出願公開第2007/0177125号明細書、米国特許出願公開第2008/0049209号明細書等に開示されているような、基板ステージにリリース可能に保持されるプレート部材の上面でもよい。
計測ステージ3は、基板Pを保持しない。計測ステージ3は、露光光ELを計測する計測器(計測部材)を搭載する。本実施形態において、計測ステージ3の上面11は、平坦である。制御装置7は、駆動システム5,6を制御して、上面10と上面11とを同一平面内に配置することができる。
本実施形態において、マスクステージ1、基板ステージ2、及び計測ステージ3の位置情報は、レーザ干渉計ユニット12A、12Bを含む干渉計システム12によって計測される。レーザ干渉計ユニット12Aは、マスクステージ1に配置された計測ミラーを用いて、マスクステージ1の位置を計測可能である。レーザ干渉計ユニット12Bは、基板ステージ2に配置された計測ミラー、及び計測ステージ3に配置された計測ミラーを用いて、基板ステージ2及び計測ステージ3それぞれの位置を計測可能である。基板Pの露光処理を実行するとき、あるいは所定の計測処理を実行するとき、制御装置7は、干渉計システム12の計測結果に基づいて、駆動システム4,5,6を作動し、マスクステージ1(マスクM)、基板ステージ2(基板P)、及び計測ステージ3(計測器)の位置制御を実行する。
次に、第1液浸機構20について説明する。図2は、第1液浸機構20の一例を示す図である。第1液浸機構20は、露光光ELの光路の少なくとも一部が第1液体LQ1で満たされるように第1液浸空間LS1を形成する。本実施形態において、第1液浸機構20は、投影光学系PLの複数の光学素子のうち、投影光学系PLの像面に最も近い終端光学素子13から射出される露光光ELの光路が第1液体LQ1で満たされるように第1液浸空間LS1を形成する。終端光学素子13は、投影光学系PLの像面に向けて露光光ELを射出する射出面14を有する。本実施形態において、第1液浸空間LS1は、終端光学素子13と、終端光学素子13から射出される露光光ELが照射可能な位置(投影領域PR)に配置される物体との間の露光光ELの光路が第1液体LQ1で満たされるように形成される。本実施形態において、投影領域PRに配置可能な物体は、投影光学系PLの像面側(終端光学素子13の射出面14側)で投影領域PRに対して移動可能な物体であり、基板ステージ2、基板ステージ2に保持された基板P、及び計測ステージ3の少なくとも一つを含む。もちろん、投影領域PRに配置可能な物体は、基板ステージ2、基板ステージ2に保持された基板P、及び計測ステージ3の少なくとも一つに限られない。
第1液浸機構20は、下面21を有する液浸部材22を含む。下面21は、投影領域PRに配置される物体と対向可能である。液浸部材22は、終端光学素子13の近傍に配置されている。本実施形態において、液浸部材22は、環状の部材であり、露光光ELの光路の周囲に配置される。本実施形態においては、液浸部材22の少なくとも一部が、終端光学素子13の周囲に配置される。液浸部材22は、投影領域PRに配置される物体との間で第1液体LQ1を保持することができる。第1液浸機構20は、露光光ELの光路が第1液体LQ1で満たされるように、液浸部材22の下面21の少なくとも一部と、投影領域PRに配置される物体の表面(上面)との間で第1液体LQ1を保持して、第1液浸空間LS1を形成可能である。一方側の射出面14及び下面21と、他方側の物体の表面(上面)との間に第1液体LQ1が保持されることによって、終端光学素子13と物体との間の露光光ELの光路が第1液体LQ1で満たされるように第1液浸空間LS1が形成される。
本実施形態においては、基板Pに露光光ELが照射されているとき、投影領域PRを含む基板Pの表面の一部の領域が第1液体LQ1で覆われるように第1液浸空間LS1が形成される。第1液体LQ1の界面(メニスカス、エッジ)LG1の少なくとも一部は、液浸部材22の下面21と基板Pの表面との間に形成される。すなわち、本実施形態の露光装置EXは、局所液浸方式を採用する。
なお、図2を用いる以下の説明においては、投影領域PR(終端光学素子13及び液浸部材22と対向する位置)に基板Pが配置される場合を例にして説明するが、上述のように、基板ステージ2、及び計測ステージ3等を配置することもできる。
図2に示すように、液浸部材22は、射出面14と対向する位置に開口22Kを有する。射出面14から射出された露光光ELは、開口22Kを通過して、基板Pに照射可能である。また、液浸部材22は、開口22Kの周囲に配置され、基板Pの表面と対向可能な平坦面23を有する。平坦面23は、基板Pの表面との間で第1液体LQ1を保持する。液浸部材22の下面21の少なくとも一部は、平坦面23を含む。
液浸部材22は、第1液体LQ1を供給可能な第1供給口24と、第1液体LQ1を回収可能な第1回収口25とを備えている。第1供給口24は、露光光ELの光路の近傍において、その光路に面するように配置されている。第1供給口24は、第1供給流路を介して、第1液体供給装置26と接続されている。第1液体供給装置26は、クリーンで温度調整された第1液体LQ1を送出可能である。第1供給流路は、液浸部材22の内部流路、及びその内部流路と第1液体供給装置26とを接続する供給管で形成される流路を含む。第1液体供給装置26から送出された第1液体LQ1は、第1供給流路を介して第1供給口24に供給される。
第1回収口25は、液浸部材22の下面21と対向する基板P(物体)上の第1液体LQ1の少なくとも一部を回収可能である。本実施形態においては、第1回収口25は、平坦面23の周囲に配置されている。第1回収口25は、基板Pの表面と対向する液浸部材22の所定位置に配置されている。第1回収口25には、複数の孔(openingsあるいはpores)を含むプレート状の多孔部材27が配置されている。なお、第1回収口25に、網目状に多数の小さい孔が形成された多孔部材であるメッシュフィルタが配置されてもよい。また、第1回収口25に多孔部材が配置されていなくてもよい。本実施形態において、液浸部材22の下面21の少なくとも一部は、多孔部材27の下面を含む。第1回収口25は、第1回収流路を介して、第1液体回収装置28と接続されている。第1液体回収装置28は、第1回収口25を真空システムに接続可能であり、第1回収口25を介して第1液体LQ1を吸引可能である。第1回収流路は、液浸部材22の内部流路、及びその内部流路と第1液体回収装置28とを接続する回収管で形成される流路を含む。第1回収口25から回収された第1液体LQ1は、第1回収流路を介して、第1液体回収装置28に回収される。
本実施形態においては、制御装置7は、第1供給口24からの第1液体LQ1の供給動作と並行して、第1回収口25からの第1液体LQ1の回収動作を実行することによって、一方側の終端光学素子13及び液浸部材22と、他方側の物体との間に第1液体LQ1で第1液浸空間LS1を形成可能である。
なお、液浸部材22として、例えば米国特許出願公開第2007/0132976号明細書、欧州特許出願公開第1768170号明細書に開示されているような液浸部材(ノズル部材)を用いることができる。
次に、第2液浸機構40について説明する。図3は、第2液浸機構40の一例を示す側面図、図4は、平面図である。第2液浸機構40は、第2液体LQ2で第2液浸空間LS2を形成する。本実施形態において、第2液体LQ2は、第1液体LQ1を含む。本実施形態において、第2液体LQ2と第1液体LQ1とは、同じ種類の液体である。すなわち、本実施形態においては、第2液体LQ2として、水(純水)を用いる。
本実施形態において、第2液浸機構40は、液浸部材22の下面21の少なくとも一部と対向可能な上面11を有する計測ステージ3を含む。第2液浸機構40は、上面11上の少なくとも一部に第2液体LQ2で第2液浸空間LS2を形成可能である。
第2液浸機構40は、液浸部材22の下面21の少なくとも一部と計測ステージ3の上面11の少なくとも一部との間に第2液浸空間LS2を形成することができる。計測ステージ3は、上面11の少なくとも一部と下面21の少なくとも一部との間で第2液体LQ2を保持して第2液浸空間LS2を形成可能である。
計測ステージ3は、上面11に設けられた第2供給口41と、上面11に設けられた第2回収口42とを備えている。第2供給口41は、第2液体LQ2を供給可能である。第2回収口42は、第2液体LQ2を回収可能である。
第2回収口42は、上面11において環状に設けられている。本実施形態において、第2回収口42は、円環状である。なお、第2回収口42が、円以外の所定形状(例えば楕円、矩形、八角形等)の環状でもよい。また、第2回収口42が、環状に配置される複数の回収口で構成されてもよい。
本実施形態において、第2液浸空間LS2は、第2回収口42で囲まれた上面11の一部の領域11A上に形成される。第2液浸空間LS2は、第2回収口42で囲まれた領域11Aと液浸部材22の下面21との間に形成される。
第2供給口41は、第2回収口42で囲まれた領域11Aに設けられている。本実施形態において、第2供給口41は、領域11Aのほぼ中央に配置されている。本実施形態においては、第2供給口41は、領域11Aに一つだけ配置されている。なお、第2供給口41が、領域11Aに複数配置されてもよい。
第2供給口41は、第2供給流路を介して、第2液体供給装置43と接続されている。第2液体供給装置43は、クリーンで温度調整された第2液体LQ2を送出可能である。第2供給流路は、計測ステージ3の内部流路、及びその内部流路と第2液体供給装置43とを接続する供給管で形成される流路を含む。第2液体供給装置43から送出された第2液体LQ2は、第2供給流路を介して第2供給口41に供給される。
第2回収口42は、上面11上の第2液体LQ2の少なくとも一部を回収可能である。なお、第2回収口42に多孔部材が配置されてもよい。第2回収口42は、第2回収流路を介して、第2液体回収装置44と接続されている。第2液体回収装置44は、第2回収口42を真空システムに接続可能であり、第2回収口42を介して第2液体LQ2を吸引可能である。第2回収流路は、計測ステージ3の内部流路、及びその内部流路と第2液体回収装置44とを接続する回収管で形成される流路を含む。第2回収口42から回収された第2液体LQ2は、第2回収流路を介して、第2液体回収装置44に回収される。
本実施形態においては、制御装置7は、第2供給口41からの第2液体LQ2の供給動作と並行して、第2回収口42からの第2液体LQ2の回収動作を実行することによって、一方側の液浸部材22と、他方側の計測ステージ3との間に第2液体LQ2で第2液浸空間LS2を形成可能である。
本実施形態において、上面11における第2液浸空間LS2の大きさは、液浸部材22の下面21より小さい。換言すれば、XY平面内における第2液浸空間LS2の大きさは、XY平面内における下面21の外形より小さい。また、本実施形態においては、XY平面内における第2液浸空間LS2の大きさは、第1液浸空間LS1より小さい。なお、XY平面内における第2液浸空間LS2の大きさが、第1液浸空間LS1より大きくてもよい。
次に、上述の構成を有する露光装置EXを用いて、基板Pを露光する方法の一例について説明する。
制御装置7は、露光前の基板Pを基板ステージ2に搬入(ロード)するために、図5に示すように、基板ステージ2を、液浸部材22から離れた基板交換位置CPに移動する。基板交換位置CPは、基板Pの交換処理が実行可能な位置である。基板Pの交換処理は、搬送装置30を用いて、基板ステージ2(基板保持部2H)に保持された露光後の基板Pを基板ステージ2から搬出(アンロード)する処理、及び基板ステージ2(基板保持部2H)に露光前の基板Pを搬入(ロード)する処理の少なくとも一方を含む。制御装置7は、液浸部材22から離れた基板交換位置CPに基板ステージ2を移動して、基板Pの交換処理を実行する。
基板ステージ2が液浸部材22から離れている期間の少なくとも一部において、制御装置7は、計測ステージ3を液浸部材22に対して所定位置に配置して、終端光学素子13及び液浸部材22と計測ステージ3の上面11との間で第1液体LQ1を保持して、射出面14及び下面21と上面11との間で第1液浸液浸空間LS1を形成する。
また、基板ステージ2が液浸部材22から離れた期間の少なくとも一部において、必要に応じて、計測器(計測部材)を用いる計測処理が実行される。計測器(計測部材)を用いる計測処理を実行するとき、制御装置7は、終端光学素子13及び液浸部材22と計測ステージ3とを対向させ、終端光学素子13と計測器(計測部材)との間の光路が第1液体LQ1で満たされるように第1液浸空間LS1を形成する。制御装置7は、投影光学系PL及び第1液体LQ1を介して計測器(計測部材)に露光光ELを照射して、計測器(計測部材)を用いる計測処理を実行する。その計測処理の結果は、基板Pの露光処理に反映される。
露光前の基板Pが基板ステージにロードされ、計測器(計測部材)を用いる計測処理が終了した後、制御装置7は、基板ステージ2を投影領域PRに移動して、射出面14から射出される露光光ELの光路が第1液体LQ1で満たされるように、液浸部材22の下面21の少なくとも一部と基板Pの表面との間で第1液体LQ1を保持して第1液浸空間LS1を形成する。本実施形態においては、例えば米国特許出願公開第2006/0023186号明細書、米国特許出願公開第2007/0127006号明細書等に開示されているように、制御装置7は、基板ステージ2及び計測ステージ3の少なくとも一方と終端光学素子13及び液浸部材22との間に第1液体LQ1を保持可能な空間を形成し続けるように、基板ステージ2の上面10と計測ステージ3の上面11とを接近又は接触させた状態で、基板ステージ2の上面10及び計測ステージ3の上面11の少なくとも一方と終端光学素子13の射出面14及び液浸部材22の下面21とを対向させつつ、終端光学素子13及び液浸部材22に対して、基板ステージ2と計測ステージ3とをXY方向に同期移動させることができる。これにより、制御装置7は、終端光学素子13及び液浸部材22と基板ステージ2との間に第1液浸空間LS1が形成可能な状態、及び終端光学素子13及び液浸部材22と計測ステージ3との間に第1液浸空間LS1が形成可能な状態の一方から他方へ変化させることができる。すなわち、制御装置7は、第1液体LQ1の漏出を抑制しつつ、液浸部材22の下面21側に形成された第1液浸空間LS1が基板ステージ2の上面10上と計測ステージ3の上面11上との間を移動するように、基板ステージ2及び計測ステージ3を液浸部材22に対して移動させることができる。
以下の説明において、基板ステージ2の上面10と計測ステージ3の上面11とを接近又は接触させた状態で、終端光学素子13及び液浸部材22に対して、基板ステージ2と計測ステージ3とをXY方向に同期移動させる動作を適宜、スクラム移動、と称する。
スクラム移動を実行して、射出面14から射出される露光光ELの光路が第1液体LQ1で満たされるように、終端光学素子13及び液浸部材22と基板ステージ2(基板P)との間に第1液浸空間LS1が形成された後、制御装置7は、基板Pの露光処理を開始する。基板Pの露光処理を実行するとき、制御装置7は、終端光学素子13及び液浸部材22と基板ステージ2とを対向させ、終端光学素子13と基板Pとの間の光路が第1液体LQ1で満たされるように第1液浸空間LS1を形成する。制御装置7は、照明系ILにより露光光ELで照明されたマスクMからの露光光ELを投影光学系PL及び第1液浸空間LS1の第1液体LQ1を介して基板Pに照射する。これにより、基板Pは露光光ELで露光され、マスクMのパターンの像が基板Pに投影される。
本実施形態の露光装置EXは、マスクMと基板Pとを所定の走査方向に同期移動しつつ、マスクMのパターンの像を基板Pに投影する走査型露光装置(所謂スキャニングステッパ)である。本実施形態においては、基板Pの走査方向(同期移動方向)をY軸方向とし、マスクMの走査方向(同期移動方向)もY軸方向とする。制御装置7は、基板Pを投影光学系PLの投影領域PRに対してY軸方向に移動するとともに、その基板PのY軸方向への移動と同期して、照明系ILの照明領域IRに対してマスクMをY軸方向に移動しつつ、投影光学系PLと基板P上の第1液浸空間LS1の第1液体LQ1とを介して基板Pに露光光ELを照射する。
基板Pの露光処理が終了した後、制御装置7は、スクラム移動を実行し、終端光学素子13及び液浸部材22と計測ステージ3との間に第1液浸空間LS1が形成された後、基板ステージ2を基板交換位置CPに移動する。制御装置7は、基板交換位置CPに移動した基板ステージ2から露光後の基板Pを搬出し、露光前の基板Pを基板ステージ2に搬入する。
以下、制御装置7は、上述の処理を繰り返して、複数の基板Pを順次露光する。
ところで、基板Pの露光中、基板Pから発生(溶出)した物質(例えば感光材等の有機物)が、異物(汚染物、パーティクル)として第1液浸空間LS1の第1液体LQ1中に混入する可能性がある。また、基板Pから発生する物質のみならず、例えば空中を浮遊する異物が、第1液浸空間LS1の第1液体LQ1に混入する可能性もある。第1液浸空間LS1の第1液体LQ1中に異物が混入すると、その第1液体LQ1に接触する液浸部材22の下面21の少なくとも一部に異物が付着する可能性がある。
上述のように、本実施形態においては、局所液浸方式を採用しており、基板Pの交換処理、計測器(計測部材)を用いる計測処理、及び基板Pの露光処理を含む露光シーケンスの期間において、第1液浸空間LS1の第1液体LQ1は、液浸部材22の下面21の少なくとも一部と接触し続ける。例えば、第1液浸空間LS1の第1液体LQ1は、露光シーケンスの期間において、平坦面23及び多孔部材27の下面の一部を含む下面21の一部の領域と接触し続ける。以下の説明において、露光シーケンスの期間において第1液浸空間LS1の第1液体LQ1と接触し続ける液浸部材22の下面21の一部の領域を適宜、第1領域51、と称する。本実施形態において、第1領域51は、平坦面23、及びその平坦面23の周囲に配置される多孔部材27の下面の輪帯状の一部の領域を含む。第1領域51は、露光シーケンスの期間において、第1液浸空間LS1の第1液体LQ1とほぼ常時接触する。なお、第1領域51は、多孔部材27の下面を含んでいなくてもよいし、平坦面23の全面を含んでいなくてもよい。
一方、以下の説明において、第1領域51以外の下面21の一部の領域を適宜、第2領域52、と称する。第2領域52は、第1領域51の周囲の少なくとも一部に配置される。本実施形態において、第2領域52は、第1領域51の周囲に配置された多孔部材27の下面の一部の領域を含む。第2領域52は、露光シーケンスの期間において、第1液浸空間LS1の第1液体LQ1と時折接触する領域を含む。換言すれば、第2領域52は、露光シーケンスの期間において、第1液浸空間LS1の第1液体LQ1と接触する接触状態(接液状態)と接触しない非接触状態(非接液状態)との一方から他方へ変化する領域を含む。そのような領域は、例えば、液浸部材22と物体(基板ステージ2、基板P、及び計測ステージ3等)との間に第1液浸空間LS1が形成された状態で、物体をXY平面内において移動したときに、界面LG1の位置(形状)が変化することによって生じる。
露光シーケンスの期間において、第1領域51には第1供給口24からのクリーンな第1液体LQ1が供給され続け、第1領域51は、そのクリーンな第1液体LQ1と接触し続ける。また、第1領域51に接触した第1液体LQ1は、第1回収口25より回収される。したがって、第1液浸空間LS1の第1液体LQ1中の異物が第1領域51に付着する可能性は低い。また、異物が第1領域51に付着したとしても、その異物が第1領域51に付着している状態が放置される可能性は低い。
第2領域52は、第1液浸空間LS1の第1液体LQ1と接触する接液状態から接触しない非接液状態へ変化する。接液状態において第1液浸空間LS1の第1液体LQ1中の異物が第2領域52に付着した後、非接液状態になると、その第2領域52に付着した異物は、第2領域52から離れる(剥離する)ことが困難となる。例えば、接液状態において第1液浸空間LS1の第1液体LQ1中の異物が第2領域52に付着した後、非接液状態になると、その第2領域52及びその第2領域52に付着した異物が乾燥し、その異物が第2領域52から離れることが困難となる可能性がある。その結果、異物が第2領域52に付着している状態が放置されたり、第2領域52において異物が成長(大型化)したりする可能性がある。
すなわち、露光シーケンスの期間において、第1液体LQ1と常時接触している下面21の第1領域51においては、異物が付着したり、異物が成長したりする可能性は低いものの、第1液体LQ1と時折接触する下面21の第2領域52においては、異物が付着したり、異物が成長したりする可能性が高い。
第2領域52に異物が付着している状態を放置しておくと、その異物が露光中に基板Pに付着したり、第1供給口24から供給された第1液体LQ1と第2領域52とが接液状態となったときに第1液体LQ1が汚染されたりする可能性がある。その結果、露光不良が発生する可能性がある。
そこで、本実施形態においては、制御装置7は、基板Pの非露光時に、第2液浸機構40を用いて、液浸部材22の下面21の少なくとも一部と計測ステージ3の上面11の少なくとも一部との間に第2液体LQ2で第2液浸空間LS2を形成する。これにより、液浸部材22の下面21に対する異物の付着、あるいは異物の固着が抑制される。また、液浸部材22の下面21に付着した異物が除去される。すなわち、液浸部材22の下面21がクリーニングされる効果も期待できる。
次に、液浸部材22の下面21の少なくとも一部と計測ステージ3の上面11の少なくとも一部との間に第2液体LQ2で第2液浸空間LS2を形成する動作の一例について説明する。
図6に示すように、基板Pの非露光時において、制御装置7は、液浸部材22の下面21と計測ステージ3の上面11とを対向させ、第1液浸機構20及び第2液浸機構40を用いて、下面21の少なくとも一部と上面11の少なくとも一部との間に第1液体LQ1で第1液浸空間LS1を形成するとともに、第2液体LQ2で第2液浸空間LS2を形成する。すなわち、本実施形態において、第2液浸機構40は、第1液浸空間LS1が形成された状態で、第2液浸空間LS2を形成する。第1液浸機構20は、第2液浸空間LS2が形成された状態で、第1液浸空間LS1を形成する。
制御装置7は、第1供給口24からの第1液体LQ1の供給動作と並行して、第1回収口25からの第1液体LQ1の回収動作を実行して、下面21の少なくとも一部と上面11の少なくとも一部との間に第1液体LQ1で第1液浸空間LS1を形成する。また、制御装置7は、第2供給口41からの第2液体LQ2の供給動作と並行して、第2回収口42からの第2液体LQ2の回収動作を実行して、下面21の少なくとも一部と上面11の少なくとも一部との間に第2液体LQ2で第2液浸空間LS2を形成する。
なお、本実施形態においては、図6に示すように、第1液浸空間LS1と第2液浸空間LS2の一部とが重なるように、計測ステージ3が移動される。したがって、図6に示す例では、終端光学素子13からの露光光ELの光路を満たしている液体に第2供給口41からの第2液体LQ2が含まれてもよい。また、液浸部材22の下面21と計測ステージ3の上面11の領域11Aとの間に、第1供給口24からの第1液体LQ1が含まれてもよい。すなわち、第1供給口24からの第1液体LQ1は、第1回収口25のみならず、第2回収口42からも回収されてもよい。また、第2供給口41からの第2液体LQ2は、第2回収口42のみならず、第1回収口25からも回収されてもよい。
液浸部材22の下面21は、第1領域51とその第1領域51の周囲の少なくとも一部の第2領域52とを含み、第1供給口24から供給された第1液体LQ1は、少なくとも第1領域51に接触する。また、制御装置7は、第2液体LQ2が少なくとも第2領域52に接触するように、第2液浸機構40を制御する。
本実施形態においては、制御装置7は、第2液浸空間LS2を形成した状態で、液浸部材22に対して計測ステージ3を移動する。制御装置7は、液浸部材22の下面21の周縁領域と計測ステージ3の上面11の領域11Aとが対向した状態が維持されるように、液浸部材22に対して計測ステージ3を移動する。より具体的には、制御装置7は、第1回収口25(多孔部材27)の少なくとも一部と領域11Aの少なくとも一部とが対向した状態を維持しつつ、液浸部材22の下面の周縁領域に沿って領域11Aが移動するように、液浸部材22に対して計測ステージ3を移動する。本実施形態においては、制御装置7は、第2液浸空間LS2の第2液体LQ2が、少なくとも第2領域52の全部の領域に接触するように、液浸部材22に対して計測ステージ3を移動する。すなわち、制御装置7は、第2液浸空間LS2が、第1液浸空間LS1の周囲を、界面LG1に沿って移動するように、液浸部材22に対して計測ステージ3を移動する。例えば、制御装置7は、図7に示すように、第2液浸空間LS2(領域11)が、液浸部材22の下面21に対して矢印R1に沿って移動するように、液浸部材22に対して計測ステージ3を移動する。
これにより、第2液浸空間LS2の第2液体LQ2によって、液浸部材22の下面21の一部(特に、第2領域52)がクリーニングされる。また、液浸部材22の下面21と第2液体LQ2とを接触させることによって、下面21の乾燥が抑制されるので、下面21(特に、第2領域52)に異物が付着したり、異物が固着したり、異物が成長したりすることが抑制される。
第2液浸空間LS2を形成する動作が終了した後、制御装置7は、第2供給口41からの第2液体LQ2の供給動作を停止し、第2回収口42及び第1回収口25の少なくとも一方を用いて、第2液体LQ2を回収して、第2液浸空間LS2を無くす。制御装置7は、第2液体LQ2の回収が完了したと判断すると、第2回収口42の回収動作を停止するとともに、液浸部材22に対して計測ステージ3を移動する。これにより、液浸部材22と計測ステージ3の上面11との間に、第1液浸機構20によって第1液浸空間LS1のみが形成された状態となる。その後、制御装置7は、第1液浸空間LS1が形成された状態で、例えばスクラム移動を実行して、露光シーケンスを開始(再開)する。
以上説明したように、本実施形態によれば、第2液浸空間LS2を形成可能な第2液浸機構40を設けたので、液浸部材22の下面21の少なくとも一部の汚染を抑制することができる。したがって、露光不良の発生、及び不良デバイスの発生を抑制することができる。
なお、本実施形態において、第2液浸空間LSを形成する動作の少なくとも一部において、第1供給口24の供給動作と第1回収口25の回収動作の少なくとも一方を停止してもよい。
なお、本実施形態においては、第1液浸空間LS1が形成された状態で、第2液浸空間LS2が形成されることとしたが、第1液浸空間LS1を形成していない状態で、第2液浸空間LS2を形成してもよい。すなわち、終端光学素子13からの露光光の光路が液体で満たされていない状態で、第2液浸空間LS2を形成してもよい。その場合においても、液浸部材22の下面21の汚染を抑制することができる。
また、制御装置7は、第1液浸空間LS1を無くした状態で第2液浸空間LS2を形成する場合には、液浸部材22の下面21のほぼ全てが上面11上の第2液浸空間LS2の第2液体LQ2と接触するように、液浸部材22に対して計測ステージ3を移動することができる。
すなわち、制御装置7は、第1液浸空間LS1を無くした状態で第2液浸空間LS2を形成する場合には、液浸部材22の下面21の第1領域51が上面11上の第2液浸空間LS2の第2液体LQ2と接触するように、液浸部材22に対して計測ステージ3を移動することができる。
なお、本実施形態においては、第1領域51が、露光シーケンスの期間において第1液体LQ1とほぼ常時接触する領域であり、第2領域52が、時折接触する領域であることとしたが、第1領域51は、第1液体LQ1と常時接触する領域でなくてもよい。例えば、第1領域51が第1液体LQ1と時折接触する領域(接液状態と非接液状態との一方から他方へ複数回変化する領域)であり、露光シーケンスの期間において第1領域51と第1液体LQ1との接触時間(積算接触時間)が、第2領域52と第1液体LQ1との接触時間(積算接触時間)より長い場合において、第1領域51より第2領域52のほうが汚染される可能性が高い場合には、第2液浸空間LS2の第2液体LQ2を第2領域52に接触させることによって、その第2領域52の汚染を抑制することができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図8は、第2実施形態に係る第2液浸機構40Bの一例を示す側面図、図9は、平面図である。第2液浸機構40Bは、計測ステージ3の上面11に設けられた第2供給口41Bと、上面11に設けられた第2回収口42Bとを備えている。第2回収口42Bは、上面11において環状に設けられている。第2液浸空間LS2は、第2回収口42Bで囲まれた上面11の一部の領域11B上に形成される。制御装置7は、第2供給口41Bからの第2液体LQ2の供給動作と並行して、第2回収口42Bからの第2液体LQ2の回収動作を実行することによって、第2液浸空間LS200を形成可能である。
本実施形態において、第2液浸空間LS200が形成される領域11Bの大きさは、液浸部材22の下面21より大きい。上面11における第2液浸空間LS200の大きさは、液浸部材22の下面21より大きい。なお、領域11Bの大きさが、液浸部材22の下面21の大きさとほぼ同じであってもよい。上面11における第2液浸空間LS200の大きさが、液浸部材22の下面21とほぼ同じでもよい。
図10は、第2液浸空間LS200の第2液体LQ2を液浸部材22の下面21に接触させている状態を示す図である。図10に示すように、基板Pの非露光時において、制御装置7は、計測ステージ3の上面11上に第2液体LQ2で第2液浸空間LS200を形成すると共に、液浸部材22の下面21のほぼ全てが上面11上の第2液浸空間LS2の第2液体LQ2と接触するように、液浸部材22に対する計測ステージ3の位置を制御する。これにより、液浸部材22の下面21(特に第2領域52)は、第2液浸空間LS2の第2液体LQ2によってクリーニングされる。また、液浸部材22の下面と第2液体LQ2とを接触させることによって、液浸部材22の下面21の乾燥が抑制されるので、液浸部材22の下面21(特に、第2領域52)に異物が付着したり、異物が固着したり、異物が成長したりすることが抑制される。
本実施形態においては、第1供給口24を用いる液体供給動作と、第1回収口25を用いた液体回収動作とを継続した状態で、第2液浸空間LS200が形成される。すなわち、第2液浸機構40Bは、第1液浸空間LS1が形成された状態で、第2液浸空間LS2を形成する。したがって、図10に示す例では、第1供給口24からの第1液体LQ1は、第1回収口25のみならず、第2回収口42Bからも回収されてもよいし、第2供給口41Bからの第2液体LQ2は、第2回収口42Bのみならず、第1回収口25からも回収されてもよい。
なお、第2液浸空間LS2が形成されるときの第1回収口25の液体回収力(単位時間当たりの液体回収量)が、基板Pの露光時(露光シーケンスの期間)における第1回収口25の液体回収力(単位時間当たりの液体回収量)と異なっていてもよいし、同じでもよい。
また、第2液浸空間LS200が形成されるときの第1供給口24からの単位時間あたりの液体供給量が、基板Pの露光時(露光シーケンスの期間)における第1供給口24から単位時間当たりの液体供給量と異なっていてもよいし、同じでもよい。
また、第1供給口24からの第1液体LQ1の供給動作を停止した状態で、第2液浸空間LS200が形成されてもよい。例えば、第1供給口24からの第1液体LQ1の供給動作を停止した状態で、第2供給口41Bからの第2液体LQ2の供給動作と並行して、第1回収口25及び第2回収口42Bからの液体回収動作を実行してもよい。また、第1供給口24からの第1液体LQ1の供給動作を停止し、且つ、第1回収口25からの液体回収動作を停止した状態で、第2供給口41Bからの第2液体LQ2の供給動作と並行して、第2回収口42Bからの液体回収動作を実行してもよい。
本実施形態においては、上面11における第2液浸空間LS200の大きさが、液浸部材22の下面21とほぼ同じ又は下面21より大きいので、液浸部材22に対して計測ステージ3を移動することなく、下面21に第2液体LQ2を接触させることができる。なお、制御装置7は、上面11上に第2液浸空間LS200を形成した状態で、液浸部材22に対して計測ステージ3を移動してもよい。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図11は、第3実施形態に係る第2液浸機構40Cの一例を示す側面図である。上述の第1,第2実施形態と異なる第3実施形態の特徴的な部分は、第2液体LQ2を供給する第2供給口が設けられていない点にある。
本実施形態において、第2液浸機構40は、計測ステージ3の上面11に設けられた第2回収口42Cを備えている。本実施形態において、第2液浸空間LS2は、第1供給口24からの第1液体LQ1で形成される。
図11に示すように、基板Pの非露光時において、制御装置7は、液浸部材22の下面21と計測ステージ3の上面11とを対向させる。制御装置7は、環状に設けられた第2回収口42Cの内側に、第1供給口24(開口22K)が配置されるように、液浸部材22に対する計測ステージ3の位置を制御する。すなわち、制御装置7は、液浸部材22の下面21と第2回収口42Cで囲まれた上面11の一部の領域11Cとが対向するように、液浸部材22に対する計測ステージ3の位置を制御する。
制御装置7は、第1供給口24からの第1液体LQ1の供給動作と並行して、第2回収口42Cからの第1液体LQ1の回収動作を実行する。第1供給口24から供給された第1液体LQ1は、開口22Kを介して、液浸部材22の下面21と計測ステージ3の上面11(領域11A)との間の空間に供給され、下面21と上面11(領域11A)との間に保持されて、第2液浸空間LS300を形成する。その第2液浸空間LS300を形成する第1液体LQ1の少なくとも一部は、上面11に設けられている第2回収口42Cから回収される。
本実施形態においても、第2液浸空間LS300が形成される領域11Cの大きさは、液浸部材22の下面21とほぼ同じ、又は下面21より大きい。上面11における第2液浸空間LS300の大きさは、液浸部材22の下面21とほぼ同じ又は下面21より大きい。これにより、第2液浸空間LS2の第1液体LQ1は、下面21のほぼ全てに接触することができる。
なお、本実施形態において、第2液浸空間LS2が形成されるときの第1回収口25の液体回収力(単位時間当たりの液体回収量)が、基板Pの露光時(露光シーケンスの期間)における第1回収口25の液体回収力(単位時間当たりの液体回収量)より小さくてもよいし、同じでもよい。また、第2液浸空間LS300が形成されるときの第1供給口24からの単位時間あたりの液体供給量が、基板Pの露光時(露光シーケンスの期間)における第1供給口24から単位時間当たりの液体供給量と異なっていてもよいし、同じでもよい。
また、本実施形態において、第2液浸空間LS300が形成されるときに、第1回収口25からの第1液体LQ1の回収動作が実行されてもよいし、実行されなくてもよい。
なお、上述の第1〜第3実施形態において、液浸部材22と計測ステージ3との間に第2液浸空間(LS2、LS200、LS300)が形成される基板Pの非露光時は、露光装置EXが、露光動作、計測動作を行っていないアイドリング時を含む。より具体的には、制御装置7は、露光装置EXが、アイドリング状態が所定時間以上続くと判断したとき、あるいは、アイドリング状態が所定時間経過した後に、液浸部材22と計測ステージ3との第2液浸空間(LS2、LS200、LS300)を形成する動作を開始する。
なお、上述の第1〜第3実施形態においては、基板Pの露光中など、計測ステージ3と液浸部材22とが対向していない状態では、計測ステージ3の上面11に第2液浸空間(LS2、LS200、LS300)を形成していないが、第2液浸空間(LS2、LS200、LS300)が、形成されていてもよい。
なお、上述の各実施形態においては、第2液浸空間(LS2、LS200,LS300)が、基板Pを保持しない計測ステージ3の上面11上に形成されることとしたが、基板Pを保持する基板ステージ2の上面10上に形成されてもよい。また、基板ステージ2及び計測ステージ3とは別の可動部材(別のステージ)を設け、その可動部材の上面に第2液浸空間LS2を形成してもよい。
なお、上述の各実施形態においては、第1液体LQ1と第2液体LQ2とが同じ種類の液体である場合を例にして説明したが、異なる種類の液体でもよい。例えば、第2液体LQ2が、液浸部材22のクリーニングに適した液体でもよい。例えば、第2液体LQ2が、アルコール、アルカリ洗浄液等を含んでもよい。
なお、上述の各実施形態においては、投影光学系PLの終端光学素子13の射出側(像面側)の光路が液体で満たされているが、例えば国際公開第2004/019128号パンフレットに開示されているように、終端光学素子13の入射側(物体面側)の光路も液体で満たされる投影光学系PLを採用することができる。
なお、上述の各実施形態においては、第1液体LQ1として水を用いているが、水以外の液体であってもよい。第1液体LQ1としては、露光光ELに対して透過性であり、露光光ELに対して高い屈折率を有し、投影光学系PLあるいは基板Pの表面を形成する感光材(フォトレジスト)などの膜に対して安定なものが好ましい。例えば、第1液体LQ1として、ハイドロフロロエーテル(HFE)、過フッ化ポリエーテル(PFPE)、フォンブリンオイル等を用いることも可能である。また、第1液体LQ1として、種々の流体、例えば、超臨界流体を用いることも可能である。
なお、上述の各実施形態の基板Pとしては、半導体デバイス製造用の半導体ウエハのみならず、ディスプレイデバイス用のガラス基板、薄膜磁気ヘッド用のセラミックウエハ、あるいは露光装置で用いられるマスクまたはレチクルの原版(合成石英、シリコンウエハ)等が適用される。
露光装置EXとしては、マスクMと基板Pとを同期移動してマスクMのパターンを走査露光するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置(スキャニングステッパ)の他に、マスクMと基板Pとを静止した状態でマスクMのパターンを一括露光し、基板Pを順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステッパ)にも適用することができる。
さらに、ステップ・アンド・リピート方式の露光において、第1パターンと基板Pとをほぼ静止した状態で、投影光学系を用いて第1パターンの縮小像を基板P上に転写した後、第2パターンと基板Pとをほぼ静止した状態で、投影光学系を用いて第2パターンの縮小像を第1パターンと部分的に重ねて基板P上に一括露光してもよい(スティッチ方式の一括露光装置)。また、スティッチ方式の露光装置としては、基板P上で少なくとも2つのパターンを部分的に重ねて転写し、基板Pを順次移動させるステップ・アンド・スティッチ方式の露光装置にも適用できる。
また、例えば米国特許第6611316号明細書に開示されているように、2つのマスクのパターンを、投影光学系を介して基板上で合成し、1回の走査露光によって基板上の1つのショット領域をほぼ同時に二重露光する露光装置などにも本発明を適用することができる。また、プロキシミティ方式の露光装置、ミラープロジェクション・アライナーなどにも本発明を適用することができる。
また、本発明は、米国特許第6341007号明細書、米国特許第6208407号明細書、米国特許第6262796号明細書等に開示されているような、複数の基板ステージを備えたツインステージ型の露光装置にも適用できる。
また、複数の基板ステージと計測ステージとを備えた露光装置にも適用することができる。
露光装置EXの種類としては、基板Pに半導体素子パターンを露光する半導体素子製造用の露光装置に限られず、液晶表示素子製造用又はディスプレイ製造用の露光装置、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)、マイクロマシン、MEMS、DNAチップ、あるいはレチクル又はマスクなどを製造するための露光装置などにも広く適用できる。
なお、上述の各実施形態においては、レーザ干渉計を含む干渉計システムを用いて各ステージの位置情報を計測するものとしたが、これに限らず、例えば各ステージに設けられるスケール(回折格子)を検出するエンコーダシステムを用いてもよい。
なお、上述の実施形態においては、光透過性の基板上に所定の遮光パターン(又は位相パターン・減光パターン)を形成した光透過型マスクを用いたが、このマスクに代えて、例えば米国特許第6778257号明細書に開示されているように、露光すべきパターンの電子データに基づいて透過パターン又は反射パターン、あるいは発光パターンを形成する可変成形マスク(電子マスク、アクティブマスク、あるいはイメージジェネレータとも呼ばれる)を用いてもよい。また、非発光型画像表示素子を備える可変成形マスクに代えて、自発光型画像表示素子を含むパターン形成装置を備えるようにしても良い。
上述の各実施形態においては、投影光学系PLを備えた露光装置を例に挙げて説明してきたが、投影光学系PLを用いない露光装置及び露光方法に本発明を適用することができる。例えば、レンズ等の光学部材と基板との間に液浸空間を形成し、その光学部材を介して、基板に露光光を照射することができる。
また、例えば国際公開第2001/035168号パンフレットに開示されているように、干渉縞を基板P上に形成することによって、基板P上にライン・アンド・スペースパターンを露光する露光装置(リソグラフィシステム)にも本発明を適用することができる。
上述の実施形態の露光装置EXは、本願請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
半導体デバイス等のマイクロデバイスは、図12に示すように、マイクロデバイスの機能・性能設計を行うステップ201、この設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作するステップ202、デバイスの基材である基板を製造するステップ203、上述の実施形態に従って、マスクのパターンからの露光光で基板を露光すること、及び露光された基板を現像することを含む基板処理(露光処理)を含む基板処理ステップ204、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程などの加工プロセスを含む)205、検査ステップ206等を経て製造される。基板処理ステップは、上述の実施形態に従って、第2液浸空間(LS2、LS200、LS300)を形成して、その第2液浸空間LS2の第2液体LQ2を液浸部材22に接触させる処理を含む。
なお、上述の各実施形態の要件は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。また、法令で許容される限りにおいて、上述の各実施形態及び変形例で引用した露光装置などに関する全ての公開公報及び米国特許の開示を援用して本文の記載の一部とする。
2…基板ステージ、3…計測ステージ、7…制御装置、10…上面、11…上面、11A…領域、20…第1液浸機構、21…下面、22…液浸部材、24…第1供給口、25…第1回収口、40…第2液浸機構、41…第2供給口、42…第2回収口、51…第1領域、52…第2領域、EL…露光光、EX…露光装置、LQ1…第1液体、LQ2…第2液体、LS1…第1液浸空間、LS2…第2液浸空間、P…基板

Claims (15)

  1. 第1液体を介して露光光で基板を露光する露光装置であって、
    第1面を有する液浸部材を含み、前記露光光の光路が前記第1液体で満たされるように前記第1面の少なくとも一部と物体の表面との間で前記第1液体を保持して第1液浸空間を形成可能な第1液浸機構と、
    前記第1面の少なくとも一部と対向可能な第2面を有する可動部材を含み、前記第2面上の少なくとも一部に第2液体で第2液浸空間を形成可能な第2液浸機構と、
    前記基板の非露光時に、前記第1面の少なくとも一部と前記第2面の少なくとも一部との間に前記第2液浸空間が形成されるように、前記第2液浸機構を制御する制御装置と、を備える露光装置。
  2. 前記第1液浸機構は、前記第1液体を供給可能な第1供給口と、前記第1液体を回収可能な第1回収口とを有し、
    前記第2液浸機構は、前記第2面に設けられた環状の第2回収口を有し、
    前記第2液浸空間は、前記第2回収口で囲まれた前記第2面の一部の領域と前記第1面との間に形成される請求項1記載の露光装置。
  3. 前記第2液浸機構は、前記一部の領域に設けられ、前記第2液体を供給可能な第2供給口を有する請求項2記載の露光装置。
  4. 前記第2液浸空間は、前記第1供給口からの前記第1液体を含む請求項3記載の露光装置。
  5. 前記第2液体は、前記第1液体を含み、
    前記第2液浸空間は、前記第1供給口からの前記第1液体で形成される請求項2記載の露光装置。
  6. 前記第2液体は、前記第1液体を含む請求項1〜4のいずれか一項記載の露光装置。
  7. 前記第1面は、第1領域と該第1領域の周囲の少なくとも一部の第2領域とを含み、
    前記制御装置は、前記第2液体が前記第2領域に接触するように、前記第2液浸機構を制御する請求項1〜6のいずれか一項記載の露光装置。
  8. 前記第2面における前記第2液浸空間の大きさは、前記第1面より小さく、
    前記制御装置は、前記第2液浸空間を形成した状態で、前記液浸部材に対して前記可動部材を移動する請求項1〜7のいずれか一項記載の露光装置。
  9. 前記第2面における前記第2液浸空間の大きさは、前記第1面とほぼ同じ又は前記第1面より大きく、
    前記制御装置は、前記第1面のほぼ全てが、前記第2面上の前記第2液浸空間の前記第2液体と接触するように、前記液浸部材に対する前記可動部材の位置を制御する請求項1〜7のいずれ一項記載の露光装置。
  10. 前記第1液浸機構は、前記第1面と前記第2面との間で前記第1液浸空間を形成可能であり、
    前記第2液浸機構は、前記第1液浸空間が形成された状態で、前記第2液浸空間を形成する請求項1〜9のいずれか一項記載の露光装置。
  11. 前記可動部材は、前記基板を保持する請求項1〜10のいずれか一項記載の露光装置。
  12. 前記可動部材は、前記基板を保持しない請求項1〜10のいずれか一項記載の露光装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか一項記載の露光装置を用いて基板を露光することと、
    露光された前記基板を現像することと、を含むデバイス製造方法。
  14. 第1液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、
    前記露光光の光路が前記第1液体で満たされるように、液浸部材の第1面の少なくとも一部と前記基板の表面との間で前記第1液体を保持して第1液浸空間を形成することと、
    前記第1液浸空間の前記第1液体を介して前記基板に前記露光光を照射することと、
    前記基板の非露光時に、前記第1面と可動部材の第2面とを対向させることと、
    前記可動部材の第2面の少なくとも一部と前記第1面の少なくとも一部との間に第2液体で第2液浸空間を形成することと、を含む露光方法。
  15. 請求項14記載の露光方法を用いて基板を露光することと、
    露光された前記基板を現像することと、を含む露光方法。
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