JP2010267498A - 電気コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で、フラットケーブルFの表裏両面を有効的に使用することを可能とする。
【解決手段】本体ハウジング11に取り付けられた導電コンタクト12又はシールドシェル13からなる導電性部材に、フラットケーブルFの表裏両面に接触する一対の第1接点部12c1,13a2及び第2接点部12b3,13b2を設け、それら第1接点部12c1,13a2及び第2接点部12b3,13b2を第1揺動アーム部12c、13a1及び第2揺動アーム部12b、13b1の付勢力によってフラットケーブルFの表裏両面にそれぞれ圧接させて、フラットケーブルFの表裏両面のいずれに接続パッド部(信号用接点及び接地用接点)が設けられていても、導電コンタクト12又はシールドシェル13に設けられた第1接点部12c1,13a2及び第2接点部12b3,13b2のいずれか一方又は双方の接続を可能とした構成を備えたものである。
【選択図】図11

Description

本発明は、本体ハウジングの内部に挿入されたフラットケーブルの表面に導電性部材の接点部が接触するように構成された電気コネクタに関する。
一般に、種々の電気機器等に用いられている信号伝送用の電気コネクタにおいて、フレキシブル・プリンテッド・サーキット(FPC)又はフレキシブル・フラット・ケーブル(FFC)等のフラットケーブルの端末部分を、主配線基板に実装した電気コネクタに挿入して接続することが近年行われている。このような構造の電気コネクタは、単体のコネクタのみを用いればよいため、コスト的に有利になることから近年着目されている。
そして、上述したように単体で使用される電気コネクタのうち、いわゆるNon-ZIF(Zero Insertion Force)タイプと呼ばれるタイプの電気コネクタでは、フラットケーブル(FFC,FPC)を挿入する際の当初から、導電コンタクトの接点部がフラットケーブルの表面に接触される構成になされている。例えば、下記の特許文献1においては、導電コンタクトに設けられた信号用接点が、フラットケーブルの一方の表面(特許文献1では下面)に向かって付勢されるようにして接触されている。また、シールドシェルに設けられた接地用接点が、フラットケーブルの一方の表面(特許文献1では下面)に向かって付勢されるようにして接触されている。そして、フラットケーブルの他方の表面(特許文献1では上面)は、本体ハウジングの内壁面に向かって付勢されて面接触されることによりフラットケーブルの保持が行われている。
特開2005−129490号公報
しかしながら、このような構造の電気コネクタでは、フラットケーブルに設けられた信号用接点を含む接続パッド部を下方に向けないと接続することができず、信号伝送回路に関する電気機器設計の自由度が低いという問題がある。また、フラットケーブルに設けられた接地用接点を含む接続用パッド部も下方に向けないと接続することができず、接地回路に関する電気機器設計の自由度も低かった。さらにまた、上述したようにフラットケーブル(FFC,FPC)の一方の表面のみしか利用されておらず、片側の表面に設けられた接続パッド部(信号用接点及び接地用接点)を利用してしか電気的な接続を行わせることがでないことから、フラットケーブルの表裏両面を有効使用できないという問題がある。
そこで本発明は、簡易な構成で、フラットケーブルに設けられた接続パッド部(信号用接点及び接地用接点)を上下どちらに向けた場合でも接続できるようにした電気コネクタ、及びフラットケーブルの表裏両面を有効的に使用することができるようにした電気コネクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明では、本体ハウジングの内部に多極状に配置された導電コンタクトの接続脚部が主配線基板に半田接続されるとともに、前記導電コンタクトに設けられた接点部が、前記本体ハウジングの内部に挿入されたフラットケーブルの表面に接触するように構成された電気コネクタにおいて、前記導電コンタクトの接点部が、前記フラットケーブルの表裏両面のそれぞれに接触する一対の第1接点部及び第2接点部からなるものであって、それらの第1接点部及び第2接点部は、当該第1接点部及び第2接点部を前記フラットケーブルの表裏両面のそれぞれに圧接させる方向に弾性変位する第1揺動アーム部及び第2揺動アーム部に設けられているとともに、前記第1揺動アーム部及び第2揺動アーム部が、一体的に連続する長尺状の帯板部材から形成され、前記第2揺動アーム部が、前記接続脚部から一体的に連続するように延出し、かつその第2揺動アーム部の延出側の揺動端から前記第1揺動アーム部が一体的に連続するように延出して、当該第1揺動アーム部の延出側の揺動端が前記導電コンタクトの自由端を構成している。
このような構成を有する本発明によれば、フラットケーブルに設けられた接続パッド部(信号用接点)を上下どちらに向けた場合でも接続できるようになっており、また、フラットケーブルの表裏両面のいずれに接続パッド部(信号用接点)が設けられていても、導電性部材に設けられた第1接点部及び第2接点部のいずれか一方又は双方が、フラットケーブルの表裏両面の接続パッド部(信号用接点)に接続されるようになっている。また、第1揺動アーム部及び第2揺動アーム部が一体的に構成されていることから、構成部材の点数や組み付け工程を増大させることなく上述した作用が得られる。
また、本発明においては、前記第1接点部と第2接点部とが、前記フラットケーブルの厚さ方向に対向するように配置されていることが望ましい。
このような構成を有する本発明によれば、第1揺動アーム部及び第2揺動アーム部にそれぞれ設けられている第1接点部及び第2接点部をフラットケーブルの表裏両面に接触させた際に、第1揺動アーム部及び第2揺動アーム部の付勢力が、互いに対向するように配置された第1接点部及び第2接点部を介して相殺されることとなり、そのような均衡状態でフラットケーブルが導電性部材により支持されることから、フラットケーブルの挿入時に本体ハウジングに無用な作用力が付加されることが無くなって各部材における変形等の発生が防止される。
また、本発明における第1揺動アーム部及び第2揺動アーム部には、前記本体ハウジングに係合する係止部がそれぞれ設けられ、それらの各係止部は、前記第1揺動アーム部と前記第2揺動アーム部とが連結されている部分、及び前記第2揺動アーム部と前記接続脚部とが連結されている部分に設けられていることが望ましい。
このような構成を有する本発明によれば、本体ハウジングに対して第1揺動アーム部及び第2揺動アーム部が、係止部により強固に固定されるとともに、それらの第1揺動アーム部及び第2揺動アーム部の弾性変位が互いに独立して行われ、しかも係止部により邪魔されることなく弾性変位が良好に行われることから、フラットケーブルに対する第1接点部及び第2接点部の接続信頼性が向上される。
また、本発明においては、前記第2揺動アーム部は、前記接続脚部から延びる基部アーム片と、その基部アーム片の延出端から折り返されて前記第1揺動アーム部までの間に延在する作用部アーム片とを有し、それらの基部アーム片と作用部アーム片とが折曲げ部を介して一体的に連結されたものであって、前記第2揺動アーム部の基部アーム片及び作用部アーム片の少なくとも一方を構成する帯板部材の板幅寸法が、前記第1揺動アーム部を構成する帯板部材の板幅寸法より小さくなるように形成されていることが好ましい。
このような構成を有する本発明によれば、第2揺動アーム部の板幅寸法の狭小化により当該第2揺動アーム部の曲げ剛性が低減され、その分、変位量が大きくなることによって、第1の揺動アーム部の変位量と同等化される。その結果、フラットケーブル(FPC又はFFC)の挿入時に第1揺動アーム部及び第2揺動アーム部が略均等に変位し、例えばフラットケーブルに対して外力が作用して変位したときなどにおいて第1接点部及び第2接点部の一方が追従できずに接触不良が発生するなどのおそれが回避されることから、フラットケーブルに対する電気的な接続信頼性がさらに向上される。
また、本発明における折曲げ部を構成する帯板部材の板幅寸法が、前記基部アーム片を構成する帯板部材の板幅寸法よりも大きくなるように形成されているとともに、前記基部アーム片を構成する帯板部材の板幅寸法が、前記第2揺動アーム部と接続脚部とが連結されている部分の帯板部材の板幅寸法よりも小さくなるように形成された構成とすることが望ましい。
このような構成を有する本発明によれば、接続脚部から延びる基部アーム片が狭幅になされていることから、接続脚部を半田接続する際に用いられるフラックスが、第2揺動アーム部を伝わって流動してくる、いわゆるフラックス上がり現象が発生した場合であっても、上述した狭幅の基部アーム片により形成される空間の内部にフラックスが貯留されることとなり、それ以上の流動が阻止されるようになっている。また、前記折り曲げ部を構成する帯板部材の板幅寸法が、前記基部アーム片を構成する帯板部材の板幅寸法よりも大きくなるように形成されているため、第2揺動アーム部のがたつきを防止することが可能となる。
また、本発明においては、前記本体ハウジングの外部を覆うように配置されたシールドシェルが設けられ、当該シールドシェルに、前記本体ハウジングの内部に挿入されたフラットケーブルの表裏両面のそれぞれに接触する一対の第1接点部及び第2接点部が設けられ、当該第1接点部及び第2接点部を前記フラットケーブルの表裏両面のそれぞれに圧接させる方向に弾性変位する第1揺動アーム部及び第2揺動アーム部が設けられているとともに、前記第1接点部と第2接点部とが、前記フラットケーブルの厚さ方向に対向するように配置されていることが可能である。
このような構成を有する本発明によれば、シールドシェルによって電磁波ノイズが遮断されるとともに、フラットケーブルの表裏両面のいずれに接続パッド部(信号用接点及び接地用接点)が設けられていても、シールドシェルに設けられた第1接点部及び第2接点部のいずれか一方又は双方の接続が可能となる。
以上述べたように本発明にかかる電気コネクタは、本体ハウジングに取り付けられた導電コンタクト又はシールドシェルからなる導電性部材に、フラットケーブルの表裏両面に接触する一対の第1接点部及び第2接点部を設け、それら第1接点部及び第2接点部を第1揺動アーム部及び第2揺動アーム部の付勢力によってフラットケーブルの表裏両面にそれぞれ圧接させて、フラットケーブルの表裏両面のいずれに接続パッド部(信号用接点及び接地用接点)が設けられていても、導電性部材に設けられた第1接点部及び第2接点部のいずれか一方又は双方の接続を可能とした構成を備えたものであるから、簡易な構成で、フラットケーブルに設けられた接続パッド部(信号用接点及び接地用接点)を上下どちらに向けた場合でも接続できるなどフラットケーブルの表裏両面を有効的に使用することができるため、電気コネクタの機能を低廉かつ大幅に向上させることができる。
本発明の一実施形態にかかる電気コネクタに対して、信号伝送媒体(FPC又はFFC)を挿入する前の状態を前方側から表した外観斜視説明図である。 図1に示された電気コネクタを後方側から表した背面視説明図である。 図1及び図2に示された電気コネクタタの平面説明図である。 図3中のIV−IV線に沿った横断面説明図である。 図4に示された横断面に関する斜視説明図である。 図5中の囲み線VIで表した要部を拡大して表した部分斜視説明図である。 図1〜図6に示された電気コネクタに用いられている導電性部材としての導電コンタクトを拡大して表したものであって、(a)は前方側から見たときの外観斜視説明図、(b)は後方側から見たときの外観斜視説明図である。 図1〜図6に示された電気コネクタに用いられている導電性部材としての導電コンタクトを拡大して表したものであって、(a)は平面説明図、(b)は側面説明図、(c)は正面説明図、(d)は背面説明図、(e)は底面説明図である。 図1〜図8に示された電気コネクタに用いられている導電コンタクトの製造過程を表した外観斜視説明図である。 図1に示された電気コネクタに対して、信号伝送媒体(FPC又はFFC)を挿入した直後の状態を前方側から表した外観斜視説明図である。 図10に示された電気コネクタの図4相当の横断面説明図である。 図1に示された電気コネクタに対して信号伝送媒体(FPC又はFFC)を挿入する途中の状態を表した図3中の XII−XII 線に相当する横断面説明図である。 図12に示された状態から信号伝送媒体(FPC又はFFC)を嵌合位置まで挿入した後の状態を表した横断面説明図である。 図13に示された状態から信号伝送媒体(FPC又はFFC)を抜去するために解除レバーを上方に回動させた状態を表した横断面説明図である。 図13に示された状態から信号伝送媒体(FPC又はFFC)を抜去した状態を表した外観斜視説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
まず、図1〜図6に示された本発明の第1の実施形態にかかる電気コネクタ10は、細長の中空薄形筐体状をなすように形成された絶縁性部材からなる本体ハウジング11を備えている。この本体ハウジング11の長手方向に直交する幅方向(図4の左右方向)の前端側(図4の左端側)には、後述する信号伝送媒体としてのフレキシブル・プリンテッド・サーキット(FPC)やフレキシブル・フラット・ケーブル(FFC)等からなるフラットケーブル(信号伝送媒体)Fを挿入可能とする細長状の挿入開口部11aが形成されているとともに、当該本体ハウジング11の幅方向(図4の左右方向)後端側(図4の右端側)には、本発明にかかる導電コンタクト(導電端子)12を挿入して組み付けるための挿入取付口11bが設けられている。
また、前記本体ハウジング11の外表面には、薄板状の金属部材からなるシールドシェル13が装着されている。このシールドシェル13は、前記本体ハウジング11の表面形状に沿う形状をなすように折り曲げ形成されており、前記本体ハウジング11の外表面のうちの前記挿入開口部11a及び挿入取付口11bを除くほぼ全面を覆うように設けられている。
そして、このような概略構造を有する電気コネクタ10が、図示を省略した主配線基板上に実装された状態で、当該電気コネクタ10の前方側(図4の左方側)の挿入開口部11aから、上述した信号伝送媒体としてのFFC又はFPC等からなるフラットケーブル(以下、単にフラットケーブルと呼ぶ。)Fが、後方側(図4の右方側)に向かって押し込まれるようにして本体ハウジング11の内部に挿入されるようになっている。なお、本実施形態におけるフラットケーブルFとしては、信号伝送用導電路(信号線)を金属箔等で覆ったシールド・フラットケーブルが用いられている。
上述したように本体ハウジング11を構成している薄形筐体は、中空状をなすように形成されているが、その中空状の内部には、湾曲形状をなすように折り曲げ形成された帯板状の金属部材からなる導電コンタクト(導電端子)12が複数体にわたって装着されている。これらの導電コンタクト12は、前記本体ハウジング11の長手方向に沿って適宜の間隔をなして多極状をなすように配列されている。これら複数の導電コンタクト12としては、後述するように略同一形状のものが用いられており、基本的に信号伝送用として使用される配置関係になされている。
すなわち、それらの導電コンタクト12の各々は、上述した信号伝送媒体としてのフラットケーブル(FPC又はFFC)Fに形成された信号伝送用導電路(信号線)にそれぞれ対応した位置に配置されており、上述した本体ハウジング11の後端側の挿入取付口11bから前方側(図4の左方側)に向かって押し込むようにして装着されている。なお、フラットケーブル(FPC又はFFC)Fに設けられた信号伝送用導電路(信号線)は、当該フラットケーブル(FPC又はFFC)Fの表裏両面(上下両面)のいずれか一方又は双方に形成されていて、そのフラットケーブル(FPC又はFFC)Fの信号伝送用導電路(信号線)に対して接触するように配置された導電コンタクト12の後端部分(図4右端部分)が、図示を省略した主印刷配線基板の導電路に半田接合されるようになっている。以下、この導電コンタクト12の詳細な形状・構造について説明する。
上述した導電コンタクト12は、図7及び図8にも示されているように、前記本体ハウジング11の長手方向に略直交する平面内に延在する金属製の帯板部材(ビーム状部材)の折り曲げ加工品からなるものであって、図示を省略した主配線基板に接続される接続脚部12aが、コネクタ後方側(図4の右方側)に向かって突出するように設けられているとともに、その接続脚部12aの上方側に一体的に連続するようにして第2揺動アーム部12bが反対側に延出しており、さらにその第2揺動アーム部12bの上方側に一体的に連続するようにして第1揺動アーム部12cが延出する全体構成になされている。
これらの各部のうちの接続脚部12aは、上述したように主配線基板に接触配置される略水平の延在部分を有しており、その水平延在部分から前記本体ハウジング11の挿入取付口11bを形成する壁面に沿って略直角に立ち上がる形状になされている。そして、その接続脚部12aの立ち上がり上端部が、上述した第2揺動アーム部12bの基部アーム片(下アーム片)12b1に一体的に連結されている。
前記第2揺動アーム部12bの基部アーム片(下アーム片)12b1は、上述した接続脚部12aの立ち上がり上端部から略直角に折り曲げられてコネクタ奥側(図4の左方側)に向かって梁状をなすように延在しており、この基部アーム片12b1と接続脚部12aとが連結されている部分に、詳しくは後述する係止部12b4が設けられている。また、当該基部アーム片(下アーム片)12b1は、図4の左右方向におけるコネクタ全幅寸法の略中央部分まで略水平方向に延出しており、当該基部アーム片12b1における奥側の延出端部が略U字状をなすように折り返されることによって作用部アーム片(上アーム片)12b2になされている。この第2揺動アーム部12bの作用部アーム片12b2は、上述した基部アーム片12b1の奥側の延出端部から挿入取付口11bまで梁状をなして略水平に延出しており、この作用部アーム片12b2の延出端が揺動端になされている。この作用部アーム片12b2の揺動端から連続する部分は、略直角に立ち上がって前記第1揺動アーム部12cに連結されている部分に、詳しくは後述する係止部12c2が設けられている。
このように基部アーム片12b1と作用部アーム片12b2とから構成される第2揺動アーム部12bは、その根本部分である、係止部12b4及び12c2が設けられた基部アーム片12b1と前記接続脚部12aとが連結されている部分、及び作用部アーム片12b2が立ち上がって前記第1揺動アーム部12cに連結されている部分を中心として上下方向に揺動して弾性変位される構成になされている。
ここで、上述した作用部アーム片(上アーム片)12b2のやや奥側(図4の左方側)寄りの部分には、フラットケーブル(FPC又はFFC)Fの裏面側(図示下面側)に設けられた図示省略した接続パッド部(信号用接点)に接触する第2接点部12b3が設けられている。この第2接点部12b3は、上方に向かって略山形の側面形状を有するように折り曲げ形成されており、その略山形の側面形状の頂部が、上述したフラットケーブル(FPC又はFFC)Fの裏面側(図示下面側)に設けられた接続パッド部(信号用接点)に接触されるようになっている。この第2接点部12b3は、上述した基部アーム片(下アーム片)12b1及び作用部アーム片(上アーム片)12b2の弾性力によってフラットケーブルFの裏面に圧接される方向に付勢されるようになっている。
さらに、上述したように第2揺動アーム部12bの作用部アーム片(上アーム片)12b2は、挿入取付口11bの位置に相当する位置まで略水平に延在して揺動端になされ、当該作用部アーム片12b2の揺動端から連続する部分が上方に略直角に立ち上がって第1揺動アーム部12cに一体的に連結されている。この第1揺動アーム部12cは、前記本体ハウジング11の挿入取付口11bの位置に相当する位置からコネクタ奥側(図4の左方側)に向かって所定の長さにわたって略水平方向に片持ち梁状をなすように延出して揺動端になされている。この作用部アーム片12b2が立ち上がって第1揺動アーム部12cに連結されている部分に、詳しくは後述する係止部12c2が設けられている。そして、この第1揺動アーム部12cの奥側における延出端部に設けられた揺動端は、片持ち梁状の自由端になされており、当該第1揺動アーム部12cは、係止部12c2が設けられた作用部アーム片12b2が立ち上がって第1揺動アーム部12cに連結されている部分を中心として、上下方向に揺動して弾性変位される構成になされている。。
この第1揺動アーム部12cの自由端である奥側(図4の左方側)寄りの部分には、フラットケーブル(FPC又はFFC)Fの表面(図示上面)に設けられた図示を省略した接続パッド部(信号用接点)に接触する第1接点部12c1が設けられている。この第1接点部12c1は、下方に向かって略山形の側面形状を有するように折り曲げ形成されており、その略山形の側面形状の頂部が、上述したフラットケーブル(FPC又はFFC)Fの表面側(図示上面側)に設けられた接続パッド部(信号用接点)に接触されるようになっている。この第1接点部12c1は、上述した第1揺動アーム部12cの弾性力によってフラットケーブルFの表面に圧接される方向に付勢されている。
この第1揺動アーム部12cに設けられた第1接点部12c1は、上述した第2揺動アーム部12bに設けられた第2接点部12b3に対して、ほぼ直上位置に相当する位置に配置されており、これらの第1接点部12c1及び第2接点部12b3が、前記フラットケーブル(FPC又はFFC)Fの厚さ方向に対向するように配置されている。
このような構成を有する第1揺動アーム部12c及び第2揺動アーム部12bは、上述したように弾性変位可能な帯板部材(ビーム状部材)を折り曲げ加工した構成になされているが、その帯板部材の板幅寸法は、第1揺動アーム部12cよりも第2揺動アーム部12bの方が小さくなるように形成されている。また、第2揺動アーム部12bの基部アーム片(下アーム片)12b1と作用部アーム片(上アーム片)12b2とが略U字状をなすように折り返されて連結された部分の帯板部材の板幅寸法が、基部アーム片(下アーム片)12b1を構成している帯板部材の板幅寸法よりも大きくなるように形成されているとともに、基部アーム片(下アーム片)12b1を構成する帯板部材の板幅寸法が、前記第2揺動アーム部と接続脚部とが連結されている部分の帯板部材の板幅寸法よりも小さくなるように形成されている。
さらに、これらの第1揺動アーム部12cと第2揺動アーム部12bとが連結されている部分及び接続脚部12aと第2揺動アーム12bとが連結されている部分には、前記本体ハウジング11の壁面に係合する係止部12c2及び12b4がそれぞれ形成されている。より具体的には、前記第2揺動アーム部12bの作用部アーム片(上アーム片)12b2が挿入取付口11bの位置で上方に略直角に立ち上がって第1揺動アーム部12cに一体的に連結されている部分に係止部12c2が設けられ、板幅方向の両縁部に平面略三角形状をなすようにして外方に張り出すように形成されている。また、接続脚部12aの立ち上がり上端部から略直角に折り曲げられて第2揺動アーム部12bの基部アーム片(下アーム片)12b1に一体的に連結されている部分に係止部12b4が設けられ、同じく板幅方向の両縁部に平面略三角形状をなすようにして外方に張り出すように形成されている。
ここで、導電コンタクト(導電端子)12は、上述したように各部位が一体的に連続する帯板状部材(フープ材)の折曲げ加工により形成されているが、当該導電コンタクト12の製造を行うにあたっては、まず平板状の材料素材を打ち抜いて、複数の帯状部材からなる導電コンタクト12の素材を所定のピッチ間隔で平面状態にて形成する。次いで、それら平面状態の導電コンタクト12の素材に所定の折曲げ加工を施し、例えば図9に示されているように、複数の導電コンタクト12,・・・がキャリア15を介して多数連結された状態を形成する。そして、所定の位置でキャリア15を切断して各々の導電コンタクト12,・・・が所定の個数ずつ連結された状態になるようにし、その所定の個数ずつ連結された状態の各導電コンタクト12,・・・を、そのまま本体ハウジング11の内部に向かって一括して挿入(圧入)し、キャリア15の連結部15aで切断するようにしている。
このようにして形成された導電コンタクト12によれば、上述した各接点部(符号12b3等を参照)が、平板状の帯板状部材(フープ材)の平坦表面を利用して形成されることとなり、従来の接点部のように打抜きの破断面が接触面になされることがなくなることから、打抜き破断面に形成される鋭利なエッジ部を滑らかにする加工工程が省略される。また、複数の導電コンタクト12,・・・が本体ハウジング11に挿入可能な姿勢・配列ピッチに既になされた状態で形成されており、そのままの状態で本体ハウジング11に挿入(圧入)することが可能となる。従って、従来の打ち抜きで成形された導電コンタクトのように、各導電コンタクトを挿入可能な姿勢となるように個々に起こす作業や、配列のピッチを修正したりするなどの作業が省略されることとなり、タクトアップが可能となり生産性の向上が図られる。
一方、前述した本体ハウジング11の表面に装着されたシールドシェル13にも、フラットケーブル(FPC又はFFC)Fの表裏両面に接触する一対の接点部が複数個所設けられている。すなわち、本発明におけるシールドシェル13の天板部13a及び底板部13bのそれぞれには、前述した本体ハウジング11の挿入開口部11a側に向かって延出する第1揺動アーム部13a1及び第2揺動アーム部13b1がそれぞれ設けられている。これらの第1揺動アーム部13a1及び第2揺動アーム部13b1は、前記本体ハウジング11の長手方向に略直交する平面内に延在する金属製の帯板部材(ビーム状部材)から形成されており、前記天板部13a及び底板部13bと一体的に形成されている。
そのうちの天板部13aから延出する第1揺動アーム部13a1は、当該天板部13aの後端部分(図4の右端部分)から前方側(図4の左方側)に向かって斜め下方に片持ち梁状をなして延出するように設けられており、その第1揺動アーム部13a1の斜め下方側における延出端部分は自由端になされている。そして、この第1揺動アーム部13a1の自由端になされている延出端側(図4の左方側)寄りの部分には、フラットケーブル(FPC又はFFC)Fの表面(図示上面)に設けられた図示省略した接続パッド部(接地用接点)に接触する第1接点部13a2が設けられている。この第1接点部13a2は、下方に向かって略山形の側面形状を有するように折り曲げ形成されており、その略山形の側面形状の頂部が、前記フラットケーブル(FPC又はFFC)Fの表面(図示上面)側に設けられた接続パッド部(接地用接点)に接触されるようになっている。この第1接点部13a2は、上述した第1揺動アーム部13a1において生じる弾性力によってフラットケーブルFの表面に圧接される方向に付勢されている。
また、底板部13bから延出している第2揺動アーム部13b1は、当該底板部13bの前端部分(図4の左端部分)から後方側(図4の右方側)に向かって斜め上方に片持ち梁状をなして延出するように設けられており、その第2揺動アーム部13b1の斜め上方側における延出端部分が自由端になされている。そして、この第2揺動アーム部13b1の自由端になされている延出端側(図4の右方側)寄りの部分には、フラットケーブル(FPC又はFFC)Fの裏面(図示下面)に設けられた図示省略した接続パッド部(接地用接点)に接触する第2接点部13b2が設けられている。この第2接点部13b2は、上方に向かって略山形の側面形状を有するように折り曲げ形成されており、その略山形の側面形状の頂部が、上述したフラットケーブル(FPC又はFFC)Fの裏面(図示下面)側に設けられた接続パッド部(接地用接点)に接触されるようになっている。この第2接点部13b2は、上述した第2揺動アーム部13b1において生じる弾性力によってフラットケーブルFの裏面に圧接される方向に付勢されている。
この第2揺動アーム部13b1に設けられた第2接点部13b2は、第1揺動アーム部13a1に設けられた第1接点部13a2に対して、ほぼ直下位置に相当する位置に配置されており、これらの第1接点部13a2及び第2接点部13b2が、前記フラットケーブルFの厚さ方向に対向するように配置されている。
さらにまた、前記シールドシェル13の長手方向の両端部分には、図12〜図14に示されているように、当該シールドシェル13の天井部13aと一体的に形成されたロックアーム13cが弾性変位可能となるように設けられているとともに、そのロックアーム13cを解除するためのロック解除レバー13dの両端部分が、前記シールドシェル13の長手方向の両端部分に回動自在に取り付けられている。
そのうちのロックアーム13cは、前記シールドシェル13の天井部13aの前端縁部(図12の左端側)、つまり上述した挿入開口部11aの上縁部を形成している端縁部から後方側(図12の右方側)に向かって斜め下方に延出しており、それから後方側(図12の右方側)に向かって略水平に延在する部分に係合ロック片13c3が下方側に突出するように設けられている。この係合ロック片13c3は、上述したロックアーム13cの弾性力によって常時下方側へ向かって付勢されているが、本体ハウジング11の内部にフラットケーブル(FPC又はFFC)Fが挿入された際に、当該フラットケーブル(FPC又はFFC)Fの先端部分によって一旦上方側へ押し上げられ(図12参照)、その後に、前記フラットケーブル(FPC又はFFC)Fの両端縁部分に切欠き形成された係止ロック穴Faに対して上方側から落とし込まれるようにして嵌合が行われるように構成されている(図13参照)。そして、そのフラットケーブルFの係止ロック穴Faの内部に前記ロックアーム13cの係合ロック片13c3が嵌合されたときには、これら両者の嵌合作用によって前記フラットケーブルFの全体が嵌合位置に不動状態となるように保持される構成になされている。
また、前記ロックアーム13cの後端側部分(図12の右端側部分)には、階段状に立ち上げられた解除用段差部13c1が折り曲げにより形成されているとともに、その解除用段差部13c1から後方(図12の右方)に連続する自由端部分が、上方に向かって延出する嵌合目視片13c2になされている。そして、上述したようにフラットケーブル(FPC又はFFC)Fが本体ハウジング11の内部に挿入された際にロックアーム13cが上方側へ弾性変位すると、それに従って上記嵌合目視片13c2も上昇し、シールドシェル13の天井板13aに設けられた開口部13eから上方に突出するように移動される(図12参照)。また、その後にロックアーム13cの係合ロック片13c3がフラットケーブルFの係止ロック穴Faに落とし込まれるように下方に変位して嵌合が行われたときに、上記嵌合目視片13c2がシールドシェル13の天井板13aに設けられた開口部13eから下方に没する構成になされている(図13参照)。
さらに、前記ロック解除レバー13dは、当該ロック解除レバー13dの長手方向両端部分に回動軸部13d2が設けられており、その回動軸部13d2が、前記本体ハウジング11の両端部分に回動自在となるように支持されている。そして、それらの回動軸部13d2からコネクタ前面側(図12の左端面側)に沿って延在する操作把持部が、前記回動軸部13d2を中心として、図12及び図13に示された待機位置と、天井部13aの上方位置まで持ち上げられた図14に示された作用位置との間で往復回動される構成になされている。
さらにまた、前記ロック解除レバー13dの回動軸部13d2には、上述したロックアーム13cの解除用段差部13c1の下面側を通過する部位にクランク部13d1が設けられている。このクランク部13d1は、上述したロックアーム13cの解除用段差部13c1に対して下面側から接触可能となるように配置されていて、ロックアーム13cが待機位置(図12及び図13参照)から作用位置(図14参照)まで持ち上げられた際に、上記回動軸部13d2のクランク部13d1がロックアーム13cの解除用段差部13c1を上方に持ち上げるように接触する。それによって、前記ロックアーム13cの係合ロック片13c3が、フラットケーブル(FPC又はFFC)Fの係止ロック穴Faから上方に離脱するように移動して嵌合状態が解除されるようになっている。この状態においてフラットケーブル(FPC又はFFC)Fの抜去が可能となる。
このような構成を有する本実施形態によれば、フラットケーブル(FPC又はFFC)に設けられた接続パッド部(信号用接点及び接地用接点)を上下どちらに向けた場合でも接続が可能となる。また、フラットケーブルFの表裏両面のいずれに接続パッド部(信号用接点及び接地用接点)が設けられていても、導電コンタクト12又はシールドシェル13に設けられた第1接点部12c1,13a2及び第2接点部12b3,13b2のいずれか一方又は双方の接続が可能となる。
このとき特に本実施形態においては、導電コンタクト12の第1揺動アーム部12c及び第2揺動アーム部12bが一体的に連続するように形成されているとともに、第2揺動アーム部12bが主配線基板に接続される接続脚部12aに一体的に連続するように形成されているから、構成部材の点数や組み付け工程を増大させることなく上述した作用が得られる。
また、本実施形態においては、前記第1接点部12c1と第2接点部12b3とが前記フラットケーブル(FPC又はFFC)Fの厚さ方向に対向するように配置されていることから、第1揺動アーム部12c及び第2揺動アーム部12bにそれぞれ設けられている第1接点部12c1及び第2接点部12b3をフラットケーブル(FPC又はFFC)Fの表裏両面に接触させた際に、第1揺動アーム部12c及び第2揺動アーム部12bの付勢力が、互いに対向するように配置された第1接点部12c1及び第2接点部12b3を介して相殺されることとなり、それによってフラットケーブル(FPC又はFFC)Fが導電性部材としての導電コンタクト12又はシールドシェル13により支持されることから、フラットケーブル(FPC又はFFC)Fの挿入時に本体ハウジングに無用な作用力が付加されることが無くなって変形等の発生が防止される。
さらに、本実施形態における第1揺動アーム部12cと第2揺動アーム部12bとが連続する部位には、本体ハウジング11に係合する係止部12c2が設けられ、第2揺動アーム部12bと前記接続脚部12aとが連続する部位には、本体ハウジング11に係合する係止部12b4が設けられた構成とすることから、本体ハウジング11に対して第1揺動アーム部12c及び第2揺動アーム部12bが、係止部12c2,12b4により強固に固定される。このとき、それらの第1揺動アーム部12c及び第2揺動アーム部12bの弾性変位が、互いに独立してかつ突起係止部12c2,12b4により邪魔されることなく良好に行われることから、フラットケーブル(FPC又はFFC)Fに対する第1接点部12c1及び第2接点部12b3の接続信頼性が向上される。
さらにまた、本実施形態においては、前記第2揺動アーム部12bの基部アーム片(下アーム片)12b1及び作用部アーム片(上アーム片)12b2の少なくとも一方を構成する帯板部材の板幅寸法が、第1揺動アーム部12cの板幅寸法より小さくなるように形成されている。すなわち、フラットケーブル(FPC又はFFC)の挿入時に前記第1及び第2の揺動アーム部12c,12bは押し広げられるようにして変位することとなるが、そのとき上述したように第2の揺動アーム部12bは、基部アーム片12b1と作用部アーム片12b2との折曲げ連結構造になされていることから、何らの手当を施さなければ、第2の揺動アーム部12bの全体の剛性が増大されることとなり、当該第2の揺動アーム部12bの変位量が第1揺動アーム部12cの変位量より小さくなって不均等な状態となってしまう。そこで、本実施形態においては、上述したように第2揺動アーム部12bの板幅寸法を狭小化して曲げ剛性を減少させており、それによって当該第2揺動アーム部12bの変位量を大きくし、第1の揺動アーム部12cの変位量と同等となるようにしている。その結果、第1揺動アーム部12c及び第2揺動アーム部12bが略均等に変位し、例えばフラットケーブル(FPC又はFFC)Fに対して外力が作用して変位したときなどにおいて第1接点部12c1及び第2接点部12b3の一方が追従できずに接触不良が発生するなどのおそれが回避されて接続信頼性が向上される。
加えて、本実施形態おける第2揺動アーム部12bは、接続脚部12aから延びる基部アーム片(下アーム片)12b1と、その基部アーム片12b1から第1揺動アーム部12cまで延在する作用部アーム片とが折曲げ部を介して一体的に連結されたものからなり、前記折曲げ部を構成する帯板部材の板幅寸法が、前記基部アーム片12b1を構成する帯板部材の板幅寸法よりも大きくなるように形成されているとともに、前記基部アーム片12b1を構成する帯板部材の板幅寸法が、前記第2揺動アーム部12bと接続脚部12aとが連結されている部分の帯板部材の板幅寸法よりも小さくなるようになされていることから、接続脚部12aを半田接続する際に用いられるフラックスが第2揺動アーム部12bを伝わって流動してくる、いわゆるフラックス上がり現象が発生したとしても、上述した狭幅の基部アーム片12b1により形成される空間に流動するフラックスが貯留されることとなり、それ以上の流動が阻止されるようになっている。また、前記折り曲げ部を構成する帯板部材の板幅寸法が、前記基部アーム片を構成する帯板部材の板幅寸法よりも大きくなるように形成されているため、第2揺動アーム部のがたつきを防止されるようになっている。
また、本実施形態においては、シールドシェル13の一部をなすようにして第1揺動アーム部13a1及び第2揺動アーム部13b1に第1接点部13a2及び第2接点部13b2がそれぞれ形成されていることから、シールドシェル13によって電磁波ノイズが遮断されるとともに、フラットケーブル(FPC又はFFC)Fの表裏両面のいずれに接続パッド部(接地用接点)が設けられていても、シールドシェル13に設けられた第1接点部13a2及び第2接点部13b2のいずれか一方又は双方の接続が可能となる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であるというのはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態においては、電気コネクタに固定される信号伝送媒体として、フレキシブル・プリンテッド・サーキット(FPC)やフレキシブル・フラット・ケーブル(FFC)を採用しているが、その他の信号伝送用媒体等を用いた場合に対しても本発明は同様に適用することができる。また、フラットケーブルとしては、上述した実施形態のような信号伝送用導電路(信号線)を金属箔等で覆ったシールド・フラットケーブルに限定されることなく適用が可能である。
また、上述した実施形態にかかる電気コネクタは、同一形状の導電コンタクトを並設したものであるが、異なる形状の導電コンタクトを採用したものに対しても、本発明は同様に適用することが可能である。
本発明は、各種電気機器に使用する多種多様な電気コネクタに対して広く適用することが可能である。
10 電気コネクタ
11 本体ハウジング
11a 挿入開口部
11b 挿入取付口
12 導電コンタクト(導電性部材)
12a 接続脚部
12b 第2揺動アーム部
12b1 基部アーム片(下アーム片)
12b2 作用部アーム片(上アーム片)
12b3 第2接点部
12b4 突起係止部
12c 第1揺動アーム部
12c1 第1接点部
12c2 突起係止部
13 シールドシェル(導電性部材)
13a 天板部
13a1 第1揺動アーム部
13a2 第1接点部
13b 底板部
13b1 第2揺動アーム部
13b2 第2接点部
13c ロックアーム
13c1 解除用段差部
13c2 嵌合目視片
13c3 係合ロック片
13d ロック解除レバー
13d1 クランク部
13d2 回動軸部
13e 開口部
15 キャリア
15a 連結部
F フラットケーブル(信号伝送媒体)
Fa 係止ロック穴

Claims (6)

  1. 本体ハウジングの内部に多極状に配置された導電コンタクトの接続脚部が主配線基板に半田接続されるとともに、前記導電コンタクトに設けられた接点部が、前記本体ハウジングの内部に挿入されたフラットケーブルの表面に接触するように構成された電気コネクタにおいて、
    前記導電コンタクトの接点部が、前記フラットケーブルの表裏両面のそれぞれに接触する一対の第1接点部及び第2接点部からなるものであって、
    それらの第1接点部及び第2接点部は、当該第1接点部及び第2接点部を前記フラットケーブルの表裏両面のそれぞれに圧接させる方向に弾性変位する第1揺動アーム部及び第2揺動アーム部に設けられているとともに、
    前記第1揺動アーム部及び第2揺動アーム部が、一体的に連続する長尺状の帯板部材から形成され、前記第2揺動アーム部が、前記接続脚部から一体的に連続するように延出し、かつその第2揺動アーム部の延出側の揺動端から前記第1揺動アーム部が一体的に連続するように延出して、当該第1揺動アーム部の延出側の揺動端が前記導電コンタクトの自由端を構成していることを特徴とする電気コネクタ。
  2. 前記第1接点部と第2接点部とが、前記フラットケーブルの厚さ方向に対向するように配置されていることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
  3. 前記第1揺動アーム部及び第2揺動アーム部には、前記本体ハウジングに係合する係止部がそれぞれ設けられ、
    それらの各係止部は、前記第1揺動アーム部と前記第2揺動アーム部とが連結されている部分、及び 前記第2揺動アーム部と前記接続脚部とが連結されている部分に設けられていることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
  4. 前記第2揺動アーム部は、前記接続脚部から延びる基部アーム片と、その基部アーム片の延出端から折り返されて前記第1揺動アーム部までの間に延在する作用部アーム片とを有し、それらの基部アーム片と作用部アーム片とが折曲げ部を介して一体的に連結されたものであって、
    前記第2揺動アーム部の基部アーム片及び作用部アーム片の少なくとも一方を構成する帯板部材の板幅寸法が、前記第1揺動アーム部を構成する帯板部材の板幅寸法より小さくなるように形成されていることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
  5. 前記折曲げ部を構成する帯板部材の板幅寸法が、前記基部アーム片を構成する帯板部材の板幅寸法よりも大きくなるように形成されているとともに、
    前記基部アーム片を構成する帯板部材の板幅寸法が、前記第2揺動アーム部と接続脚部とが連結されている部分の帯板部材の板幅寸法よりも小さくなるように形成されていることを特徴とする請求項4記載の電気コネクタ。
  6. 前記本体ハウジングの外部を覆うように配置されたシールドシェルが設けられ、
    当該シールドシェルに、前記本体ハウジングの内部に挿入されたフラットケーブルの表裏両面のそれぞれに接触する一対の第1接点部及び第2接点部が設けられ、当該第1接点部及び第2接点部を前記フラットケーブルの表裏両面のそれぞれに圧接させる方向に弾性変位する第1揺動アーム部及び第2揺動アーム部が設けられているとともに、
    前記第1接点部と第2接点部とが、前記フラットケーブルの厚さ方向に対向するように配置されていることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
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