JP2010266200A - 加湿空気搬送ダクトおよび空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】室内外接続ダクト(加湿空気搬送ダクトに同じ)430は、室外機400aと室内機(図示しない)とを連結するものであって、内管431と外管432から構成される二重管構造であって、内管431に比べて外管432は短く、内管431を外管432が貫通した様相を呈している。そして、外管432の両端には内管431と外管432との間の空間を密閉するためのエンドキャップ435が設置され、エンドキャップ435の一方または両方に小孔436が設けられている。
【選択図】図8
Description
(あ)2台の無給水加湿ユニットにおいて、吸湿モードと加湿モードとを交互に切換えるため、常に室内に加湿空気を供給することができるものの、2台のユニットを装備するため、装置が大型化して製造コストが高価になる。
(い)また、モードの切換の際には、四方向電磁弁と、2つの二方向電磁弁と、2つのポンプとを切換えると共に、2つのヒータをON/OFFする必要があるため、制御対象が多く、構成および制御が複雑である。
(う)さらに、ヒータが熱慣性を有するため、モード切換時の時間的ロスが大きい。すなわち、ヒータをOFFして吸湿モードに切換えても、ヒータが冷めるまでは高温空気が送られるため吸湿が行われず、一方、ヒータをONして加湿モードに切換えても、ヒータの温度が立ち上がるまでは加湿が行われない。
(え)吸着材を回転させ、一方の空気流通路で吸着させた外気中の水分を、もう一方の空気流通路で蒸発させて室内へ送るため、風路を切換えることなく、連続的に加湿空気を室内へ供給することができるものの、2つの空気流通路に跨って設置された吸着材を回転させるために、吸着材近傍には隙間を設置せざるをえず、空気流通路間で空気漏洩が発生する。
(お)また、送風装置を室外に設置しているため、室内への送風装置から発生する騒音の影響を低減することができるものの、2つの送風装置による空気流の方向が同一であるため、吸着材における吸着と吸着とが並列方向で行われることになり、吸吸着効率が低下し、充分な加湿量を得られない。
(か)同軸2重パイプの外側に、吸着熱によって昇温した乾燥処理後空気を送風しているため、内側の再生処理後空気の温度低下を若干抑えられるものの、吸着熱による発熱量はそれほど大きいものではないから、内側の再生処理後空気の昇温幅はせいぜい10〜20℃程度である。
(き)また、外側に乾燥処理後空気を流すことにより、2重パイプの外側と内側との間における熱伝達率が向上してしまうため、外側の空気によって内側の空気が冷却されて、充分な結露抑制効果は得られない。
冷凍ユニットを構成する室内側熱交換器を内蔵した室内機と、
前記室外機の上部に一体化して設置された加湿装置と、
を有する空気調和機における前記加湿装置と前記室内機とを連通する加湿空気搬送ダクトであって、
前記加湿装置の空気排気口に接続される内管と、該内管を包囲する外管と、該外管の端部に設置されて前記内管との隙間を閉塞する一対の蓋と、を有す二重管構造であって、
前記内管と前記外管と前記一対の蓋とによって形成される空間に静止空気が密閉されていることを特徴とするものである。
冷凍ユニットを構成する室内側熱交換器を内蔵した室内機と、
前記室外機の上部に一体化して設置された加湿装置と、
前記(1)に記載の加湿空気搬送ダクトと、
を備えたことを特徴とするものである。
(ii)さらに、この発明に係る空気調和機は、前記加湿装置が室外機の上部に一体化して設置されるから、最少のスペースに設置することができると共に、前記加湿装置および前記加湿空気搬送ダクトの効果が得られる。
図1〜図4は、本発明の関連する形態1に係る加湿装置を模式的に説明するものであって、図1は斜視図、図2は構成を分解して模式的に示す斜視図、図3は動作を模式的に示す部分平面図、図4は一部の構成を模式的に示す斜視図である。なお、以下の図において同じ部分または相当する部分には同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図1において、加湿装置(以下、「加湿ユニット」と称する場合がある)100の内部には、基本的な構成要素として、円筒体1と、水分吸着手段2と、吸着空気送風手段3と、再生空気送風手段4と、加熱手段5と、が配置されている。水分吸着手段2は円柱形状で固定されており、また担持させる吸着剤として、たとえばゼオライト、シリカゲル、活性炭等、からなる多孔質基材に塗布あるいは表面処理あるいは含浸されたものを使用する。
すなわち、水分吸着手段2は、軸心を通過した南北方向に配置された図示しない分離手段によって、半円柱状の西水分吸着手段(甲水分吸着手段に相当する)2aおよび東水分吸着手段(乙水分吸着手段に相当する)2bに分割されている。
加湿装置100は、水分吸着手段2を挟んで上部には第1層10および第2層20からなる上部2層と、下部には第3層30および第4層40からなる下部2層と、の合計4層構造になっている。
そして、第1層10は、軸心を通過して東西方向に配置された第1風路仕切板11によって2分割された、半円形の第1北風路(第1再生空気風路に相当する)10aおよび第1南風路(第1吸着空気風路に相当する)10bが形成されている。同様に、第4層40は第4風路仕切板41によって第4北風路(第4吸着空気風路)40aおよび第4南風路(第4再生空気風路に相当する)40bに2分割されている。
一方、第2層20は、軸心を通過して南北方向に配置された第2風路仕切板21によって半円形の第2西風路(第2甲風路に相当する)20aおよび第2東風路(第2乙風路に相当する)20bに2分割され、同様に、第3層30は第3風路仕切板31によって半円形の第3西風路(第3甲風路に相当する)30aおよび第3東風路(第3乙風路に相当する)30bに2分割されている。
このとき、第2風路仕切板21と第3風路仕切板31とは同一面内に配置され、それぞれ水分吸着手段2に密着している。一方、第1風路仕切板11と第4風路仕切板41とは同一面内に配置され、平面視において、第2風路仕切板21および第3風路仕切板31に対して直交する位相に配置されている。
第1層10と第2層20の間には上部風路切換ダンパ50が、第3層30と第4層40の間には下部風路切換ダンパ60が、それぞれ軸心を中心に回転自在に設置されている(以下、両者をまとめて「風路切換ダンパ」と称する場合がある)。
上部風路切換ダンパ50は十字状に配置された上部ダンパ仕切板51、51によって4つの扇形範囲(1/4円)に分割されている。そして、対向する一対の扇形範囲は閉塞されて上部ダンパ閉塞部50b、50cが形成され、上部ダンパ閉塞部50bおよび上部ダンパ閉塞部50cに挟まれた一対の扇形範囲には通気自在な上部ダンパ通気部50a、50dが形成されている。
同様に、下部風路切換ダンパ60は十字状に配置された下部ダンパ仕切板61、61によって4分割され、対向する一対の扇形(1/4円)の下部ダンパ閉塞部60b、60cと、一対の扇形(1/4円)の下部ダンパ通気部60a、60dと、を有している。
このとき、平面視において、上部ダンパ閉塞部50b、50cと下部ダンパ通気部60a、60dとの位相が一致する関係、上部ダンパ通気部50a、50dと下部ダンパ閉塞部60b、60cとの位相が一致する関係を保ちながら、上部風路切換ダンパ50および下部風路切換ダンパ60は回転する(これについては別途詳細に説明する)。
第1層10の第1南風路10bには第1吸気口(吸着空気吸気口に相当する)13が形成され、第1吸気口13に吸着空気送風手段3によって外気が吸気される。また、第1層10の第1北風路10aには第1排気口(再生空気排気口に相当する)14が形成され、加湿空気が再生空気送風手段4に吸引され、これを経由して排気される。
また、第4層40の第4北風路40aには第4排気口(吸着空気排気口に相当する)43が形成され、装置を通過した乾燥空気(吸着空気送風手段3によって送られた外気に同じ)が再生空気送風手段4に吸引され排気される。また、第4層40の第4南風路40bには、第4吸気口(再生空気吸気口に相当する)44が形成され、再生空気送風手段4によって外気が吸引されると共に、かかる外気を加熱する加熱手段5が設置されている。
次に、加湿装置100の動作の一例について説明する。図3は、各部品を分離して示す平面図であって、図3の(a)は「ダンパ位置<A>」、図3の(b)は「ダンパ位置<B>」を示している。
図3の(a)に示す「ダンパ位置<A>」は、図2に同じであって、上部風路切換ダンパ50の上部ダンパ通気部50aが北西の位置に、上部ダンパ通気部50dが南東の位置に停止し、一方、下部風路切換ダンパ60の下部ダンパ通気部60aが北東の位置に、下部ダンパ通気部60dが南西の位置に停止している。
したがって、第1吸気口13より吸い込まれた外気(以下、「吸着入口空気」と称す)W3は、第1吸気口13から第1層10の第1南風路10b(半円柱の範囲)に流入する。
そして、吸着入口空気W3は、上部風路切換ダンパ50の上部ダンパ通気部50d(1/4円)を通過して第2層20の第2東風路20b(半円柱の範囲)に流入する。このとき、上部風路切換ダンパ50の上部ダンパ閉塞部50bが第2層20の第2西風路20aの南西範囲(1/4円)を覆っているから、吸着入口空気W3が第2西風路20aに流入することはない。
さらに、吸着出口空気W32bは、下部風路切換ダンパ60の下部ダンパ通気部60a(1/4円)を通過して第4層40の第4北風路40a(半円柱の範囲)に流入する。このとき、下部風路切換ダンパ60の下部ダンパ閉塞部60bが第4層40の第4南風路40bの南東範囲(1/4円)を覆っているから、吸着出口空気W32bが第4南風路40bに流入することはない。
そして、第4北風路40aに流入した吸着出口空気W32bは、第4排気口43を通過して、吸着空気送風手段3に吸引され、これを経由して室外に排気される。
一方、第4層40の第4吸気口44から第4南風路40bに吸い込まれた外気(以下、「再生入口空気」と称す)W4は、加熱手段5によって昇温されて高温低湿空気W45になり、下部風路切換ダンパ60の下部ダンパ通気部60d(1/4円)を通過して第3層30の第3西風路30a(半円柱の範囲)に流入する。
そして、第3西風路30aと西水分吸着手段2aと第2西風路20aとは何れも半円柱であって、同一位相で密着しているから、第3西風路30aに流入した高温低湿空気W45は、西水分吸着手段2aを透過して第2西風路20aに流入する。このとき、西水分吸着手段2aに吸着されていた水分は脱着され(空気側に奪われ)、高温低湿空気W45は湿度の高い再生出口空気W452aになる。
そして、再生出口空気W452aは、上部風路切換ダンパ50の上部ダンパ通気部50aを通過して第1層10の第1北風路10aへ流入し、さらに、第1排気口14を通過し、再生空気送風手段4に吸引され、これを経由して室内へ搬送されて、室内を加湿する。
次に、東水分吸着手段2bにおける吸着工程、西水分吸着手段2aにおける再生工程が完了する程度の時間が経過した後、「ダンパ位置<A>」から「ダンパ位置<B>(図3の(b)参照)」へと切り換える。
このとき、図3の(b)に示すように、上部風路切換ダンパ50の上部ダンパ通気部50aが北東の位置に、上部ダンパ通気部50dが南西の位置に停止し、一方、下部風路切換ダンパ60の下部ダンパ通気部60aが北西の位置に、下部ダンパ通気部60dが南東の位置に停止している。
さらに、吸着出口空気W32aは、下部ダンパ通気部60a(1/4円)を通過して第4層40の第4北風路40a(半円柱の範囲)に流入し、第4排気口43を通過して、吸着空気送風手段3に吸引され、これを経由して室外に排気される。
一方、第4層40の第4吸気口44から第4南風路40bに吸い込まれた外気(以下、「再生入口空気」と称す)W4は、加熱手段5によって昇温されて高温低湿空気W45になり、下部ダンパ通気部60d(1/4円)を通過して第3層30の第3東風路30b(半円柱の範囲)に流入する。
そして、第3東風路30bに流入した高温低湿空気W45は、東水分吸着手段2bを透過して第2東風路20bに流入する。このとき、東水分吸着手段2bに吸着されていた水分は脱着され、高温低湿空気W45は湿度の高い再生出口空気W452bになる。
そして、再生出口空気W452bは、上部ダンパ通気部50aを通過して第1層10の第1北風路10aへ流入し、さらに、第1排気口14を通過し、再生空気送風手段4に吸引され、これを経由して室内へ搬送されて、室内を加湿する。
以上より、ダンパ位置<A>においては、東水分吸着手段2bの吸着(水分を捕集する)と西水分吸着手段2aの脱着(水分を放出する)とによって、再生出口空気W452aが得られる。一方、ダンパ位置<B>においては、東水分吸着手段2bの脱着(水分を放出する)と西水分吸着手段2aの吸着(水分を捕集する)とによって、再生出口空気W452bが得られる。
(イ)したがって、ダンパ位置<A>とダンパ位置<B>とは、上部風路切換ダンパ50および下部風路切換ダンパ60を回転させるだけで実行することができるから、これを交互に繰り返して風路を切り換えるという単純な動作により、室内へ連続的に加湿空気を供給(正確には、再生出口空気W452aおよび再生出口空気W452bを交互に供給)することが可能となる。
(ロ)また、西水分吸着手段2aにおける風向と東水分吸着手段2bにおける風向とが逆、すなわち吸着工程における風向と再生工程における風向が「対向流」となるため、水分吸着手段2の厚みが大きくなって、吸着(または脱着)された水分量に厚さ方向で不均一な分布が生じた場合でも、水分の吸着、再生を効率的に行うことができる。
(ニ)また、第2風路仕切板21および第3風路仕切板31が水分吸着手段2に密着しているから、水分吸着手段2の近傍における空気漏洩を最小限に抑えることができる。なお、水分吸着手段2を回転させる従来のローター式では、水分吸着手段2近傍の密閉度が十分でなく、この部分からの空気漏洩が最も多くなっていた。
(ヘ)さらに、低温空気が流れる吸着風路と高温加湿空気が流れる再生風路が、交互に切り換わり、特定の風路が冷却されることがないため、結露を発生し難い。なお、従来のローター方式は、吸着風路と再生風路が常に固定され、両風路の境界面の再生風路側に結露を発生し易い構造であった。
上部風路切換ダンパ50および下部風路切換ダンパ60の回転方向や回転手段は限定するものではなく、たとえば、何れも同一方向の回転を角度90°づつ間欠的に繰り返しても、何れも角度90°の一方向(時計回り)の回転と角度90°の反対方向(反時計回り)の回転とを、交互に間欠的に繰り返しても、あるいは、それぞれが、角度90°の回転を、別個に実行してもよい。
なお、上部風路切換ダンパ50および下部風路切換ダンパ60の回転機構(回転駆動機構)は限定するものではなく、たとえば、両者が同一方向の場合は、ダンパに中心軸を設置して軸を回転させる機構でも、外周部分にギア等を設置して回転させる機構でも、モータは1つで回転可能であり、コストを削減することができる。
本発明は、上部風路切換ダンパ50および下部風路切換ダンパ60の構造を限定するものではない。
たとえば、図4の(a)に示すように、上部風路切換ダンパ50では、上部ダンパ仕切板51、51の第1層10側に(水分吸着手段2の反対側に)上部ダンパ閉塞板52、52が設置され、上部ダンパ仕切板51、51が水分吸着手段2側に突出している。
これにより、上部ダンパ仕切板51、51が第2風路仕切板21に摺動して回転停止することになるから、第2風路仕切板21がストッパーとなり、回転誤差が発生しないと共に、上部ダンパ仕切板51、51の下端面と第2風路仕切板21の上端面とが、より広い面積で密着するため、空気漏洩を防ぐことが可能となる。
また、上部ダンパ閉塞板52、52は第1風路仕切板11に常に摺動しながら回転することになるから、上部ダンパ閉塞板52、52の上端面と第1風路仕切板11の下端面とが、常により広い面積で密着するため、空気漏洩を防ぐことが可能となる。
これにより、上部ダンパ閉塞板52、52が第2風路仕切板21に常に摺動して回転するから、上部ダンパ閉塞板52、52の下端面と第2風路仕切板21の上端面とが、常により広い面積で密着するため、空気漏洩を防ぐことが可能となる。
また、上部ダンパ仕切板51、51が第1風路仕切板11に摺動して回転停止することになるから、第1風路仕切板11がストッパーとなり、回転誤差が発生しないと共に、上部ダンパ仕切板51、51の上端面と第1風路仕切板11の下端面とが、より広い面積で密着するため、空気漏洩を防ぐことが可能となる。
また、下部風路切換ダンパ60についても、上部風路切換ダンパ50、58と同様の形態にすることができるものである。
また、第1層10、第2層20、第3層30および第4層40のそれぞれの厚み(相互の大小関係に同じ)は、限定されるものではない。
たとえば、第1吸気口13や第1排気口14が設置されている第1層10の厚さを大きく(たとえば、第2層20より厚く)してもよい。このとき、第1吸気口13や第1排気口14の開口面積を大きくすることができるため、これによって風路圧損が小さくなるから、吸着空気送風手段3や再生空気送風手段4を小型にすることができる。
一方、第2層20の厚さを大きく(たとえば、第1層10より厚く)してもよい。このとき、水分吸着手段2全体に空気が流れ易くなるため、風速分布が均一化され、水分吸着手段2の全体に担持された吸着剤を有効に使用することができるという効果がある。
なお、第3層30と第4層40とについては、第1層10と第2層20と同様であるから、説明を省略する。
図1では、吸着空気送風手段3は第4排気口43から乾燥空気W32a、W32bを、再生空気送風手段4は第1排気口14から加湿空気W452a、W452bを吸い出す構成、すなわち、送風手段を水分吸着手段2の風下側に設置している。このとき、風路圧損が小さくなるため、吸着空気送風手段3および再生空気送風手段4を小型にすることができるが、本発明はこれに限定するものではない。
一方、送風手段を水分吸着手段2の風上側に設置して、吸着空気送風手段3は第1吸気口13に、再生空気送風手段4は第4吸気口44にそれぞれ外気を押し込む構成としてもよい。このとき、水分吸着手段2における風速分布が均一化され、水分吸着手段2の全体に担持された吸着剤を有効に使用することができるという効果がある。
以上は、部品の相対位置を便宜上「東西南北や上下」を用いて説明しているが、これらが地図上の東西南北や、地面に対する鉛直方向の高低を意味するものではない。したがって、加湿装置100は地図上の何れの方向に向けて設置することも、あるいは移動体(車両、船舶あるいは航空機等)に設置することも、当然、軸心を鉛直方向に対して傾斜させたり、水平にしたり、さらには、上下を逆転させて設置することができるものである。
なお、第4層40が水分吸着手段2よりも、鉛直方向で高い位置になるように設置した場合、加熱手段5が最上層に配置されるため、仮に、水分吸着手段2に担持されている吸着剤の粉落ちが発生しても、加熱手段5に到達する可能性が低くなり、装置の信頼性を高めることができる。
このとき、吸着剤が担持された水分吸着手段2における吸着工程と再生工程とが対向流となるため、吸着と再生を効率的に行うことができ、高効率な加湿装置100が得られる。
また、吸着風路と再生風路とが交互に切り換わり、特定の風路が冷却されることがないため、加湿装置100の内部において結露を発生しにくいという効果も得られる。
以上は本発明を、加湿空気である再生出口空気W452a、W452bの利用に着目して加湿装置100として説明しているが、乾燥空気である吸着出口空気W32a、32bも連続して得られるものであるから、加湿装置100は後者に着目すれば乾燥装置と呼ぶことができるものである。
図5および図6は、本発明の関連する形態2に係る加湿装置を説明するものであって、図5は構成を分解して模式的に示す斜視図、図6は動作を模式的に示す部分平面図である。
本発明の関連する形態2に係る加湿装置(以下「加湿装置200」と称す)は、上部風路切換ダンパ50、下部風路切換ダンパ60、第1層10および第2層20にそれぞれ形成された吸着空気吸気口および再生空気排気口(以下、詳細に説明する)が、90°回転するものである。なお、以下の図において関連する形態1(図1、図2)と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図5において、加湿装置200は、上部風路切換ダンパ60(図4の(c)参照)を有し、第2層20が軸心を中心に回転自在に設置されている。そして、第2層20の第2東風路20bに第2吸気口23が形成され、第2西風路20aに第2排気口24が形成されている。
さらに、円筒体1の上下方向で上部風路切換ダンパ60の位置に、南西部および南東部に上部ダンパ用吸気口53が形成され、北西部および北東部に上部ダンパ用排気口54が形成されている。一方、上部風路切換ダンパ60の上部ダンパ側板53、53は、円筒体1の内面に気密的に摺動して前記上部ダンパ用吸気口または前記下部ダンパ用吸気口を閉塞自在な大きさになっている。
次に動作の一例について図6に基づいて説明する。なお、図6は図5に示した各部品の平面図であって、図3(関連する形態1)に準じものであるから、共通する内容については説明を省略する。
図6の(a)に示すダンパ位置<A>は、図5に同じである。ダンパ位置<A>のとき、吸着空気送風手段3(図示しない)によって送り出された外気(吸着入口空気)W3は、第1層10の第1吸気口13を経由して第1南風路10bに流入した後、上部風路切換ダンパ50の上部ダンパ通気部50dに通過して第2東風路20bに流入する。また、外気W3は、円筒体1の南東に位置する上部ダンパ用吸気口53を通過して上部風路切換ダンパ通気部50dに流入した後、第2東風路20bに流入する。さらに、外気W3は、第2層20の第2吸気口23を通過して第2東風路20bに直接流入する。
そして、第2東風路20bにおいて集約された吸着入口空気W3は、関連する形態1(図3参照)と同様に、東水分吸着手段2bを通過して乾燥空気W32bとなって、第3層30の第3東風路30bに流入する。その後、下部風路切換ダンパ60の下部ダンパ通気部60a(北東)を通過して第4層40の第4北風路40aに流入し、さらに、第4排気口43より吸着出口空気W32b(乾燥空気W32bに同じ)として装置外(たとえば、室外等)に排気される。
一方、再生空気送風手段4(図示しない)によって送り出された外気は、関連する形態1(図3参照)と同様に、再生入口空気W4として、第4吸気口44より第4層40の第4南風路40bへ流入し、加熱手段5によって昇温されて高温低湿空気W45となる。そして、下部風路切換ダンパ60の下部ダンパ通気部60d(南西)を通過して第3層30の第3西風路30aへ流入した後、西水分吸着手段2aを通過して加湿空気W452aになって、第2層20の第2西風路20aへ流入する。
そうすると、加湿空気W452aは、第2層20の第2排気口24を通過し、上部風路切換ダンパ50の上部ダンパ通気部50aおよび円筒体1の北西に位置する上部ダンパ用吸気口を通過し、さらに、第1層10の第1排気口14を通過して、再生出口空気W452a(加湿空気W452aに同じ)として、装置外(たとえば、室内等)に搬送され、室内等を加湿する。
次に、ダンパ位置<A>において、東水分吸着手段2bにおける吸着工程、西水分吸着手段2aにおける再生工程が完了する程度の時間が経過した後、図6の(b)に示すように、ダンパ位置<B>へと切り換える。
すなわち、上部風路切換ダンパ50を角度90°だけ回転して、上部ダンパ通気部50aおよび上部ダンパ通気部50dを、それぞれ北東および南西の位置に停止すると共に、第1層1に形成された第1吸気口13および第1排気口14と、第2層20に形成された第2吸気口23および第2排気口24と、下部風路切換ダンパ60とを回転する。
このとき、水分吸着手段2と、第1層10の第1風路仕切板11と、第2層20の第2風路仕切板21とは回転しない。
そして、第2西風路20aにおいて集約された吸着入口空気W3は、西水分吸着手段2aを通過して乾燥空気W32aとなって、第3層30の第3西風路30aに流入する。その後、下部風路切換ダンパ60の下部ダンパ通気部60a(北西)を通過して第4層40の第4北風路40aに流入し、さらに、第4排気口43より吸着出口空気W32a(乾燥空気W32aに同じ)として装置外(たとえば、室外等)に排気される。
一方、再生空気送風手段4(図示しない)によって送り出された外気は、再生入口空気W4として、第4吸気口44より第4層40の第4南風路40bへ流入し、加熱手段5によって昇温されて高温低湿空気W45となる。そして、下部風路切換ダンパ60の下部ダンパ通気部60d(南東)を通過して第3層30の第3東風路30bへ流入した後、東水分吸着手段2bを通過して加湿空気W452bになって、第2層20の第2東風路20bへ流入する。また、第2東風路20bに流入した加湿空気W452bは、上部ダンパ通気部50aを通過して第1北風路10aに流入する。
そうすると、加湿空気W452bは、第2層20の第2排気口24を通過して、上部風路切換ダンパ50の上部ダンパ通気部50aおよび円筒体1の北東に位置する上部ダンパ用吸気口(図示しない)を通過して、さらに、第1層10の第1排気口14を通過して、再生出口空気W452b(加湿空気W452bに同じ)として、装置外(たとえば、室内等)に搬送され、室内等を加湿する。
以上のように、加湿装置200では、第1層10に第1吸気口13および第1排気口14を、第2層20に第2吸気口23および第2排気口24を設け、上部風路切換ダンパ50を回転自在にして、上部ダンパ通気部50a、50dを装置外に連通自在または装置外と遮断自在にしているから、吸気のための風路や排気のための風路が拡大し風路圧損が小さく吸着空気送風手段3および再生空気送風手段4を小型にすることができ、また水分吸着手段2における風速分布が均一化され、水分吸着手段2の全体に担持された吸着剤を有効に使用することができるという効果がある。なお、前記を除く構成は、バリエーションを含めて加湿装置100(関連する形態1)と同じであるから、加湿装置100と同様の効果が得られる。
なお、加湿装置200において、加湿装置100(関連する形態1)に準じて、風流れを並行流にしてもよい。また、上部風路切換ダンパ50および下部風路切換ダンパ60の回転は、一方向に向かう間欠的なものであっても、回転方向を交互に変更する(正逆転する)間欠的なものであってもよい。さらに、東西南北や上下方向は説明の便宜であって、装置の設置方向を限定するものではない。
図7は、本発明の関連する形態3に係る加湿装置を説明する動作を模式的に示す部分平面図である。
図7において、本発明の関連する形態3に係る加湿装置(以下「加湿装置300」と称す)は、第1層10、上部風路切換ダンパ50および第2層20の外周に、それぞれ設置された吸着空気吸気口および再生空気排気口(以下、詳細に説明する)が180°回転し、上部風路切換ダンパ50は回転しないで、下部風路切換ダンパ60が90°回転するものである。
たとえば、上部風路切換ダンパ50(上部ダンパ仕切板51に同じ)の上端面を第1風路仕切板11に、下端面を第2風路仕切板21に、それぞれ固定して設置している。そして、これを除く構成は加湿装置200に同じであるから、図5および図6(関連する形態2)と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図7の(a)に示すダンパ位置<A>は図6の(a)に同じである。
図7の(b)に示すダンパ位置<B>において、吸着空気送風手段3(図示しない)によって吸引された外気(吸着入口空気)W3は、北西に位置している第1層10の第1吸気口13を経由して、北に位置している第1北風路10aに流入した後、円筒体1の南西に位置する上部ダンパ用吸気口53を通過して上部風路切換ダンパ50の上部ダンパ通気部50aに流入し、西側に位置している第2西風路20aに流入する。また、外気W3は、上部風路切換ダンパ50の上部ダンパ吸気口53を通過して上部ダンパ通気部50aに流入した後、第2西風路20aに流入する。さらに、外気W3は、北西に位置している第2層20の第2吸気口23を通過して、第2西風路20aに直接流入する。
図7の(b)に示すダンパ位置<B>において、再生空気送風手段4(図示しない)によって吸引された外気(再生入口空気)W4が、第4層40、第3層30および東水分吸着手段2bを通過して加湿空気W452bになる再生要領や流れ方は図6の(b)に同じであるから説明を省略する。
第2層20の第2東風路20bに流入した高温高湿空気W452b、第2層20の第2排気口24(南東に位置している)を通過して、上部風路切換ダンパ50の上部ダンパ通気部50a(南東に位置している)および円筒体1の南東に位置する上部ダンパ用排気口54を通過して、さらに、第1層10の第1排気口14(南東に位置している)を通過して、再生出口空気W452b(加湿空気W452bに同じ)として、再生空気送風手段4によって吸引された装置外(たとえば、室内等)に搬送され、室内等を加湿する。
なお、加湿装置200および加湿装置300において、加湿装置100(関連する形態1)に準じて、風流れを並行流にしてもよい。また、上部風路切換ダンパ50および下部風路切換ダンパ60の回転は、一方向に向かう間欠的なものであっても、回転方向を交互に変更する(正逆転する)間欠的なものであってもよい。さらに、東西南北や上下方向は説明の便宜であって、装置の設置方向を限定するものではない。
図8は、本発明の実施の形態1に係る空気調和機を説明するものであって、室外機の概略構成を模式的に示す斜視図である。
図8において、空気調和機400は、室外機400aと、室内機(図示しない)と、当該両者を連結する室内外接続ダクト430とを有している。
室外機400aは、上部に配置された加湿ユニット100(関連する形態1)と、筐体410の下部に配置された冷凍ユニット420とが、筐体410に一体化されたものである。
冷凍ユニット420は、周知のとおり、圧縮機421、室外機熱交換器422、室外機送風機423、膨張弁424、およびこれらを連結して冷媒を流す冷媒配管(図示しない)などを有し、冷媒配管の一部は図示しない室内機の熱交換器と接続されて、ヒートポンプサイクルを形成している。
室内外接続ダクト430は、内管431と外管432から構成される二重管構造であって、内管431に比べて外管432は短く、内管431を外管432が貫通した様相を呈している。そして、外管432の両端には内管431と外管432との間の空間を密閉するためのエンドキャップ435が設置され、エンドキャップ435の一方または両方に小孔436が設けられている。
次に動作の一例について説明する。なお、加湿ユニット100(関連する形態1)自体の動作については、説明を省略する。
冷凍ユニット420がヒートポンプサイクルを実行して暖房運転を行っているとき、ダンパ位置<A>およびダンパ位置<B>になるように、上部風路切換ダンパ50および下部風路切換ダンパ60を繰り返し切り換える(間欠的に回転する)ことにより、乾燥空気である吸着出口空気W32a、32b(吸着空気送風手段3によって吸引され水分吸着手段2を通過している)と、高温高湿空気である再生出口空気W452a、W452b(再生空気送風手段4によって吸引され加熱手段5によって加熱された後、水分吸着手段2を通過している)と、が連続的に加湿ユニット100から排出される。
一方、高温高湿空気である再生出口空気W452a、W452bは、室内と室外とを接続する室内外接続ダクト430の内管431を通って、再生空気送風手段4により室内へと搬送される。よって、室内機から室内に排出される高温空気は、再生出口空気W452a、W452bによって加湿されることになり、室内は暖房加湿される。
また、ヒートポンプサイクルの暖房運転と同時に、連続的に加湿空気(再生出口空気W452a、W452b)を室内に供給することが可能となるため、暖房時の乾燥を防ぐことができるという効果が得られる。
また、乾燥空気であり、かつ吸着熱により外気よりも若干温度が上昇した吸着出口空気W32a、32bが、ヒートポンプサイクルの暖房運転時に蒸発器である室外機熱交換器422に吸い込まれることになるので、室外機熱交換器422における着霜を抑制し、暖房運転効率を向上させるという効果も期待できる。
図9は、本発明の実施の形態1に係る空気調和機における室内外接続ダクトの熱特性を説明する解析線図である。
室内外接続ダクト430において、内管431と外管432とエンドキャップ435とによった密閉される空間には、一般的にはポリエチレンやグラスウールなどの断熱材が設置されるが、より熱伝導率の低い静止空気(熱伝導率=約0.025W/mK)を充填するほうが望ましい。
T37は二重管構造ではない、単管における温度低下の実測値、
T38は同解析値、
T39は上記空間に断熱材を設置した二重管における温度低下の実測値、
T40は同解析値、
T41は上記空間に静止空気を密閉した二重管における温度低下の実測値、
T42は同解析値であり、
T43はダクト入口空気の露点温度である。
図9より、単管(解析値T38)の場合では、ダクト入口から5m程度で露点温度T43まで低下し、内部で結露が発生しているのに対し、断熱材を設置した二重管(解析値T40)では9m程度で結露し、静止空気を密閉した二重管(解析値T42)では10mの位置においても結露しない結果となっている。
セパレート型の一般的な家庭用空調機において、室外機と室内機の距離は通常4〜5m程度であるが、室外機の設置位置によっては長くなり、チャージレスのLEV機種における内外接続配管長の基準は10mとなっているので、そのような場合では、断熱材を設置した二重管でも結露してしまうことになる。
したがって、室内外接続ダクトを二重管構造とし、内管431と外管432とエンドキャップ435とによって密閉される空間に静止空気を充填することにより、断熱材を設置するよりも高い断熱性能を確保することができ、内管431における結露を抑制することができる。したがって、結露水から発生する異臭が再生出口空気W452a、W452bと共に室内へ搬送されるなどの衛生的な問題や、結露水と再生出口空気W452a、W452bとの接触による異音の発生などを回避することができる。あるいは、断熱材を設置した場合と同じ断熱性能を、より薄い静止空気層で確保することができるので、外管432の径を小さくすることができ、よりコンパクトな断熱二重管を得ることができる。
また、室内機が設置される建物の外壁900に形成された壁孔901の内径は、一般的な家庭用空調機に対応するもので60〜70mm程度であり、ここに冷媒配管や室内機用ドレンホースと共に、室内外接続ダクト430の内管431を貫通させることになる。
すなわち、加湿空気である再生出口空気W452a、W452bを室内に搬送するためには、ダクト騒音などの問題から、内管431の内径はある程度の大きさ(30mm程度)を確保する必要があるため、内管431を包囲する外管432を含めた室内外接続ダクト430の全部を貫通させるのは、施工性を考慮すると困難であるから、内管431のみが壁孔901を貫通している。
つまり、図8に示したように外管432は室外にのみ設置し、温度低下が発生する外気と接する部分のみを二重管構造とすればよい。これにより、内管431の内部における結露を抑制することができるだけでなく、室内外接続ダクト430の施工性を向上することができる。なお、本発明は前記構成に限定するものではなく、室内外接続ダクト320の外管432が壁孔901を貫通し、全体に渡る二重管構造であってもよい。
また、内管431、外管432およびエンドキャップ435の材質は、上記のように熱伝導率の低い静止空気を密閉するほうが高い断熱性能を得られるのと同様に、なるべく熱伝導率の低い材料、例えば樹脂であることが望ましい。これにより、内部に密閉される静止空気などの断熱層だけでなく、内管431や外管432においても断熱効果が得られるため、より結露を抑制することができる。
また、内管431、外管432には、ポリプロピレンなどの補強用線材(たとえば、螺旋状線材)を設置し、補強用線材の部分が山となるような蛇腹状構造にすることが望ましい。すなわち、室内外接続ダクト430には、図8に示したように必ず屈曲部が存在するため、蛇腹状構造にして可撓性を持たせれば、施工が容易となって作業性を改善するだけでなく、保管や輸送時の省スペース化にも貢献できる。なお、本発明はこれに限定するものではなく、たとえば、可撓性を具備する平滑管(蛇腹を具備しない)や、曲り管(エルボ等)と直線状の管とを組み合わせたものであってもよい。
また、図8では、吸着出口空気W32a、32bの排気専用(吸着入口空気W3の吸気専用に同じ)として、吸着空気送風手段3を設置しているが、これを撤去して、冷凍ユニット420を構成する室外機送風機423によって、吸着出口空気W32a、W32bを吸引するようにしてもよい。すなわち、加湿ユニット100は冷凍ユニット420の上部に一体化して設置されているので、吸着空気送風手段3を撤去して、第4層40の第4排気口43を第4北風路40aの下面に形成して、第4北風路40aを室外機送風機423が形成する風路に連通させてもよい。あるいは、第4層40の第4排気口43に誘導管を設置して、これによって吸着出口空気W32a、W32bを室外機熱交換器422の風上に誘導するようにしてもよい。
この場合、加湿ユニット100に設置する送風機は再生空気送風手段4だけでよいので、送風機の数を削減することができ、製造コストや運転コストを安価にすることができる。
なお、空気調和機400は、加湿ユニット100(関連する形態1)を装備するものに限定するものではなく、加湿ユニット100に替えて加湿ユニット200、300(関連する形態2、3)を装備してもよい。
さらに、室外機400aにおける前記「上部」とは限定するものではなく、たとえば、室外機400aがベランダの天井等に設置される場合には、加湿ユニット100が冷凍ユニット420の下方に一体的に設置されるものや、室外機400aが建物の壁面等に設置される場合には、加湿ユニット100は冷凍ユニット420の側方に一体的に設置されるものを含んでいる。
(イ)以上のように、空気調和機400は、加湿ユニット100を空気調和機400の室外機400aに一体化して設置して、ヒートポンプサイクルの暖房運転と同時に加湿運転させることにより、省スペースで、暖房時の乾燥を防ぐことが可能な加湿装置を有する空気調和機と言うことができる。
(ロ)このとき、水分吸着手段2において吸着除湿され、吸着熱により外気よりも若干温度が上昇した空気(吸着出口空気W32a、32b)が、蒸発器である室外機熱交換器422に吸い込まれることになるため、室外機熱交換器422における着霜を抑制し、暖房運転効率を向上させるという効果も期待できる。
(ニ)さらに、外管432のエンドキャップ435に小孔436を設けることにより、外管432の内部において結露した場合であっても、結露水を排出することができ、衛生的な問題を回避することが可能となる。
(ホ)さらに、二重管を蛇腹状構造にして可撓性を持たせることにより、施工が容易となって作業性を改善するだけでなく、保管や輸送時の省スペース化にも貢献できる。
以上、加湿空気である再生出口空気W452a、W452bの利用に着目して、加湿機能を有する空気調和機400について説明しているが、乾燥空気である吸着出口空気W32a、32bも連続して得られるものであるから、吸着空気送風手段3によって送りだされる吸着出口空気W32a、32bを室内に搬送する新たな室内外接続ダクトを設ければ、室内の乾燥に供することができる。このとき、新たな室内外接続ダクトを室内外接続ダクト430に連通して、切換弁を設置すれば、室内の加湿と乾燥とを使い分けることができる。
また、室内とは、人間が居住する建物の室内に限定するものではなく、倉庫内、ビニールハウス内、厩舎内、あるいは機器の筐体内を含むものである。
図10は、本発明の実施の形態2に係る空気調和機を説明するものであって、室外機の概略構成を模式的に示す斜視図である。
図10において、空気調和機500は、空気調和機400(実施の形態1)の室内外接続ダクト430に替えて、再生出口空気バイパス管544が設けられた室内外接続ダクト530を有するものである。そして、これを除く構成は空気調和機400に同じであるから、図8(実施の形態1)と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
すなわち、再生出口空気バイパス管544の一端は、室内外接続ダクト530の内管431と外管432との隙間に連通し、他端は再生空気送風手段4の出側に連通している。
次に動作の一例について説明する。動作についても、空気調和機400(実施の形態1)と同一の箇所については説明を省略する。
ヒートポンプサイクルが暖房運転を行っているとき、高温高湿の再生出口空気W452a、W452bは、再生空気送風手段によって送り出され、室内外接続ダクト530の内管431を通って室内へと連続的に搬送され、室内を暖房加湿すると同時に、その一部は再生出口空気バイパス管544を通って、内管431と外管432とエンドキャップ435とによって密閉される空間に供給される。
したがって、室内へ供給される高温高湿の加湿空気の量(加湿量)は減少するが、外管432の内部は高温に保たれることになり、内管431の内部における結露を抑制する効果が期待できる。
図11は、本発明の実施の形態2に係る空気調和機における室内外接続ダクトの熱特性を説明する解析線図である。図11では、各種二重管ダクトにおけるダクト内温度低下の解析結果(ダクト入口から10mまで)であり、解析条件としては、実施の形態1と同様に、周囲温湿度は暖房標準条件を想定し7℃/87%RH、ダクト入口空気は、加湿量600cc/hを想定して、風量は内管431、外管432の合計で0.35m3/min、温湿度は61℃/22%RHに設定している。
外管432の内部に静止空気を密閉したときの温度低下解析値T42、ダクト入口空気の露点温度T43は実施の形態1と同じである。なお、図中、
T45は外管432側に再生出口空気W452a、W452bを0.05m3/min供給したときの、内管431における温度低下の解析値、
T46は外管432における温度低下の解析値、
T47は外管432側に再生出口空気W452a、W452bを0.07m3/min供給したときの、内管431における温度低下の解析値、
T48は外管432における温度低下の解析値である。
一方、内管431側については、静止空気を密閉したT42のときに対し、外管432側に高温の再生出口空気W452a、W452bを供給したT45およびT47ほうが、入口から約3〜4mまでの温度低下が抑制され、10mの位置における温度も高くなることが示されている。
あるいは、断熱材を設置した場合と同じ断熱性能を、より薄い静止空気層によって確保することができるので、外管432の径を小さくすることができ、よりコンパクトな断熱二重管を得ることができる。
例えば、室内においてより多くの加湿量を必要とする場合には、内管431側への供給風量を多くし、外気の温度が低い時など結露発生の可能性が高い場合には、外管432側への供給風量を多くすることにより、内管431における結露を抑制したうえで、室内において必要な加湿量を供給することが可能となる。
なお、前記隙間に流入した再生出口空気W452a、W452bは小孔436を通過して外気中に放散されることになるが、外管432の所望の位置に当該放散のための孔を設けてもよい。
(ロ)また、外管のエンドキャップに小孔を設けることにより、外管内部で発生した結露水を排出でき、衛生的な問題を回避することが可能となる。
(ハ)また、室内における必要加湿量や外気条件に応じて、内管431側と外管432側とのそれぞれに供給する再生出口空気W452a、W452bの風量バランスを変更することにより、内管431における結露を抑制したうえで、室内において必要な加湿量を供給することが可能となる。
図12および図13は、本発明の関連する形態4に係る加湿装置を説明するものであって、図12は構成を分解して模式的に示す斜視図、図13は動作を模式的に示す部分平面図である。なお、以下の図において関連する形態1(図1、図2)と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
すなわち、加湿装置100(関連する形態1)において第4南風路40bに設置されていた加熱手段5を第1北風路10aに移設すると共に、前者の第1排気口(再生空気排気口に相当する)14および第4吸気口(再生空気吸気口に相当する)44を、それぞれ第1吸気口(再生空気吸気口に相当する)15および第4排気口(再生空気排気口に相当する)45と、それぞれ読み替えたものである。そして、その他の構成は加湿装置100(関連する形態1)に同じである。
図13の(a)において、ダンパ位置<A>における吸着工程は加湿装置100(図3参照)に同じであるから説明を省略する。
一方、図13の(a)において、ダンパ位置<A>における再生工程は、第1層10の第1吸気口15から第1北風路10aに吸い込まれた外気(以下、「再生入口空気」と称す、吸着入口空気に同じ)W3は、加熱手段5によって昇温されて高温低湿空気W35になり、上部風路切換ダンパ50の上部ダンパ通気部50a(1/4円、北西に位置している)を通過して第2層20の第2西風路20a(半円柱の範囲)に流入する。
そして、第2西風路20aに流入した高温低湿空気W35は、西水分吸着手段2aを透過して第3西風路30aに流入する。このとき、西水分吸着手段2aに吸着されていた水分は脱着され、高温低湿空気W35は湿度の高い再生出口空気W352aになる。
そして、再生出口空気W352aは、下部風路切換ダンパ60の下部ダンパ通気部60d(南西に位置している)を通過して第4層40の第4南風路40bへ流入し、さらに、第4排気口45を通過し、再生空気送風手段4に吸引され、これを経由して室内へ搬送されて、室内を加湿する。
図13の(b)において、ダンパ位置<B>における吸着工程は加湿装置100(図3参照)に同じであるから説明を省略する。
一方、図13の(b)において、ダンパ位置<B>における再生工程は、第1層10の第1吸気口15から第1北風路10aに吸い込まれた外気(以下、「再生入口空気」と称す、吸着入口空気に同じ)W3は、加熱手段5によって昇温されて高温低湿空気W35になり、上部風路切換ダンパ50の上部ダンパ通気部50a(1/4円、北東に位置している)を通過して第2層20の第2東風路20b(半円柱の範囲)に流入する。
そして、第2東風路20bに流入した高温低湿空気W35は、東水分吸着手段2bを透過して第3東風路30bに流入する。このとき、東水分吸着手段2bに吸着されていた水分は脱着され、高温低湿空気W35は湿度の高い再生出口空気W352bになる。
そして、再生出口空気W352bは、下部風路切換ダンパ60の下部ダンパ通気部60d(南東に位置している)を通過して第4層40の第4南風路40bへ流入し、さらに、第4排気口45を通過し、再生空気送風手段4に吸引され、これを経由して室内へ搬送されて、室内を加湿する。
以上より、加湿装置600は、2つの吸気口と2つの排気口とが、それぞれ同じ層に位置することになるので、第1層10に対して外気を送り込む送風手段を1台設置して、これによって、外気を第1北風路10aおよび第1南風路10bの双方に押し込む構成が可能になるから、装置を構成する部品点数を減らすことができ製造コストや運転コストが安価になる。
また、水分吸着手段2における吸着工程と再生工程が並行流で行われるから、加湿装置100(関連する形態1)における対向流の効果を除き、加湿装置100における効果を奏する。
次に、本発明のその他の実施の形態に係る空気調和機について説明する。当該空気調和機は、空気調和機400(実施の形態1)または空気調和機500(実施の形態2)に設置された加湿ユニット(加湿装置に同じ)1に替えて、加湿装置600を設置したものであり、その他の構成は空気調和機400(図8参照)または空気調和機500(図9参照)に同じであるから、図示しない。
すなわち、当該空気調和機においては、加湿装置600の第4排気口45が室内外接続ダクト430の内管431に連通し、あるいは、再生出口空気バイパス管544が、室内外接続ダクト530の内管431と外管432との隙間と第1排気口とを連通することになる。そして、当該空気調和機は空気調和機400または空気調和機500と同様の効果を奏する。
Claims (7)
- 冷凍ユニットを構成する圧縮機、室外側熱交換器、および膨張弁を内蔵した室外機と、
冷凍ユニットを構成する室内側熱交換器を内蔵した室内機と、
前記室外機の上部に一体化して設置された加湿装置と、
を有する空気調和機における前記加湿装置と前記室内機とを連通する加湿空気搬送ダクトであって、
前記加湿装置の空気排気口に接続される内管と、該内管を包囲する外管と、該外管の端部に設置されて前記内管との隙間を閉塞する一対の蓋と、を有す二重管構造であって、
前記内管と前記外管と前記一対の蓋とによって形成される空間に静止空気が密閉されていることを特徴とする加湿空気搬送ダクト。 - 前記内管は前記外管よりも長く、前記内管の少なくとも一方の端部から所定の範囲が単管構造であることを特徴とする請求項1記載の加湿空気搬送ダクト。
- 前記一対の蓋の少なくとも一方に小孔が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の加湿空気搬送ダクト。
- 前記外管と前記内管と前記一対の蓋とが、樹脂によって成形されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の加湿空気搬送ダクト。
- 前記外管または前記内管の一方または両方に補強用線材が捲回され、前記補強用線材の部分が山となる蛇腹状構造であることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の加湿空気搬送ダクト。
- 前記外管と前記内管と前記蓋とによって形成される空間と、前記加湿装置の空気排気口とを接続する空気バイパス管が設置されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の加湿空気搬送ダクト。
- 冷凍ユニットを構成する圧縮機、室外側熱交換器、および膨張弁を内蔵した室外機と、
冷凍ユニットを構成する室内側熱交換器を内蔵した室内機と、
前記室外機の上部に一体化して設置された加湿装置と、
請求項1乃至6の何れかに記載の加湿空気搬送ダクトと、
を備えたことを特徴とする空気調和機。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2010196396A JP5084885B2 (ja) | 2010-09-02 | 2010-09-02 | 加湿空気搬送ダクトおよび空気調和機 |
Applications Claiming Priority (1)
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