JP2010265886A - 内燃機関点火装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】イグナイタのロックを利便性良く解除できるようにする。
【解決手段】ECU5が、所定デューティ比よりも低い複数個のパルス信号を解除信号としてイグナイタ2に与えると、ロック防止回路8のラッチ回路15は遮断回路12bに遮断信号を与えることを停止してロック状態を解除する。これにより、ドライバ主回路12aはIGBT13への通電を再開する。したがって、フェイル検出回路10はIGBT13にオン通電しているときに当該通電電流に応じたフェイル信号IGfをECU5に出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子制御装置からの点火信号に従い点火コイルへの通電を制御し点火状態信号を応答することで点火コイルへの通電状態を電子制御装置に伝達する内燃機関点火装置に関する。
内燃機関点火装置は、電子制御装置(以下、ECU(Electronic Control Unit))から点火信号をイグナイタの回路ブロックに受けて、当該回路ブロックから点火状態信号(以下、フェイル信号)をECUに応答するようになっている(例えば、特許文献1参照)。また、本発明に関連して特許文献2、3の技術思想が開示されている。
この種の回路例を図17に示している。これらの図17に示すように、内燃機関点火装置101は、イグナイタ102、点火コイル3、ダイオード4を図示形態で接続し、ECU5からの点火信号IGtに基づいて点火コイル3に通電し、点火プラグ6を点火させるようになっている。
イグナイタ102内には、IGBTが設けられると共にIGBT内部の温度を検出する温度検出用ダイオード(図示せず)が設けられており、温度検出用ダイオードのVf温度特性を利用し、過昇温であると判定した場合には、IGBTのゲート駆動を遮断している。このゲートの駆動遮断機能をロック防止機能と称しており、このロック防止機能が作動すると、IGBTの温度が低下し、IGBTの過昇温破壊を防止することができる。
図18(A)は、イグナイタ内の温度検出方法およびロック防止機能の概要を示しており、図18(B)はロック防止機能およびその解除処理の基本的動作をタイミングチャートにより示している。
図18(A)に示すように、イグナイタ102内には、温度検出回路114と、ラッチ回路115とが設けられている。通常動作時において、温度検出回路114はIGBTの温度を検出する。通常動作時には、温度検出回路114は、IGBTの温度が低いため、IGBTのゲートには通常の駆動信号が与えられる(図18の(0)のタイミング参照)。温度検出回路114がIGBTの温度を検出した結果、IGBTの温度が所定温度以上(つまり、内蔵ダイオードのVfが過昇温しきい値レベル以下)となることを条件としてセット信号をラッチ回路115のセット端子に与える。
ラッチ回路115は、温度検出回路114からセット信号が与えられると、ロック出力することでIGBTのゲート出力を遮断する(図18の(1)のタイミング参照)。これにより、IGBTに流れる電流I1を遮断しIGBTの通電破壊を防ぐことができる。
図18(A)に示すように、ラッチ回路115のリセット端子には電源OFF指示信号が与えられるため、図18(B)に示すように、バッテリ+Bがオフされたときにロック解除することができる(図18の(2)のタイミング参照)。この後、点火信号IGtに応じてIGBTのゲート出力が通常どおり与えられることになる。
特開平8−128381号公報 特開2004−36438号公報 特開2004−197730号公報
しかしながら、イグナイタ102が異常を来した後にロックを解除する手段は、電源をオフすることしかないため、ECU5がイグナイタ102のロックを解除するのに不便である。例えば、始動時等の一時的な異常信号によりロックが作動すると再始動するためには電源をオフする必要が生じてしまう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、イグナイタのロックを利便性良く解除できるようにした内燃機関点火装置を提供することにある。
請求項1記載の発明によれば、通電遮断部は、温度検出部がスイッチング素子の温度を検出した結果所定値以上となることを条件として駆動部によるスイッチング素子への通電を遮断しているため、当該スイッチング素子を過通電から保護することができる。また、点火状態信号の出力が停止するため電子制御装置に異常を通知することができる。
タイマー部は通電遮断部が通電を遮断してから所定時間を計測し、解除部はタイマー部が所定時間の計測を終了してから通電遮断部による通電遮断状態を解除するため、駆動部がスイッチング素子への通電を再開し動作復帰する。したがって、点火状態出力部は、スイッチング素子にオン通電しているときに当該電流に応じた点火状態信号を電子制御装置に出力することで正常に動作復帰したことを電子制御装置に伝達できるようになる。これにより、電源オフしなくても正常に動作復帰することができる。
請求項2記載の発明のように、タイマー部を、通電遮断部が通電を遮断した後、前記点火信号が検出されなくなった時点から計測開始するように構成すると良い。
請求項3記載の発明のように、解除部を、タイマー部が所定時間の計測を終了した後で、且つ、点火信号が検出されなくなってから通電遮断部による通電遮断状態を解除するように構成すると良い。
請求項4記載の発明によれば、通電遮断部は、温度検出部がスイッチング素子の温度を検出した結果所定値以上となることを条件として駆動部によるスイッチング素子への通電を遮断しているため、当該スイッチング素子を過通電から保護することができる。また、点火状態信号の出力が停止するため電子制御装置に異常を通知することができる。
解除部は電子制御装置から解除信号を受付けると通電遮断部による通電遮断状態を解除するため、駆動部がスイッチング素子への通電を再開する。したがって、点火状態出力部は、スイッチング素子にオン通電しているときに当該通電電流に応じた点火状態信号を電子制御装置に出力し、正常に動作復帰するようになり、電子制御装置に正常に動作復帰したことを伝達することができる。これにより電源オフしなくても正常に動作復帰させることができる。
請求項5記載の発明によれば、解除信号検出部が解除信号検出端子を通じて解除信号を検出するようにしているため、例えば解除信号が点火信号に重畳されているか判定するための判定回路を別途設ける必要がなくなり、解除信号検出部の構成を簡単化できる。
本発明の第1の実施形態について要部の構成を示す回路図 内燃機関点火装置の回路構成を概略的に示すブロック図 ロック防止回路およびその周辺回路を示すブロック構成図 解除信号判定回路の構成を具体的に示す回路図 イグナイタの基本動作説明図 各信号の変化態様を示すタイミングチャート 解除信号判定回路に係る信号を概略的に示すタイミングチャート 本発明の第2の実施形態を示す要部のブロック構成図 図6相当図 本発明の第3の実施形態について示す図1相当図 図3相当図 発振回路およびカウンタ回路の構成図 信号波形を概略的に示す図 図6相当図 本発明の第4の実施形態について示す図3相当図 図6相当図 従来例を示す図2相当図 (A)はロック防止回路内のブロック構成図、(B)は図6相当図
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図1ないし図7を参照しながら説明する。
図2は、内燃機関点火装置の全体構成を概略的なブロック図により示している。この図2に示すように、内燃機関点火装置1は、イグナイタ2、点火コイル3、ダイオード4等を備えており、バッテリ+Bの電源電圧により動作し、ECU(Electronic Control Unit:電子制御回路)5からの点火信号IGtを受けて点火コイル3を通じて点火プラグ6に通電することで火花を出して燃料に着火させる。
イグナイタ2は、過電圧保護回路7、ロック防止回路8、入力回路(波形整形回路)9、フェイル検出回路10、過電流保護回路11、ドライブ回路12を主として構成されており、ドライブ回路12に駆動用トランジスタとしてのIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲート形バイポーラトランジスタ)13を接続して構成されている。イグナイタ2は半導体集積回路装置とIGBT13で構成されている。
バッテリ+BとグランドGNDとの間には、点火コイル3の一次側とIGBT13とが直列接続されており、IGBT13が点火コイル3の一次電流の通電タイミングを駆動制御する。また、バッテリ+BとグランドGNDとの間には、逆方向接続されたダイオード4、点火コイル3の二次側、および点火プラグ6が直列接続されている。
図1は、内燃機関点火装置の内部回路構成を示している。この図1に示すように、ECU5は、点火信号IGtおよび解除信号をイグナイタ2に出力する。ECU5が出力した点火信号IGtは入力回路9に入力される。入力回路9は点火信号IGtを波形整形し、ロック防止回路8に出力する。ロック防止回路8は、当該点火信号IGtおよびIGBT13の温度検出信号に基づいてドライブ回路12の遮断回路12bに遮断信号を出力する。
ドライブ回路12は、駆動部としてのドライバ主回路12aと当該ドライバ主回路12aに接続された遮断回路12bにより構成されている。通常状態においては、ドライバ主回路12aがIGBT13を駆動し、当該駆動中において遮断信号が遮断回路12bに与えられると、遮断回路12bはドライバ主回路12aによるIGBT13の駆動を遮断する。
ロック防止回路8は、温度検出部としての温度検出回路14、ロックを作動及び解除するためのラッチ回路15、ORゲート16を備えている。温度検出回路14は、IGBT13の周辺に設置されるダイオードD1(図3参照)のVfを検出することで温度を検出する。
図3は、温度検出回路およびIGBT内蔵ダイオード間の電気的接続の一例を示している。この図3に示すように、電源とグランドとの間には電流源20aと複数のダイオードD1によるダイオード群21とが直列に接続されており、当該電流源20aおよびダイオード群21間の共通接続点N1は温度検出回路14に接続されている。電流源20aは、電流制御回路20により第1電流と当該第1電流よりも低い第2電流の何れかに通電電流を制御可能にされている。通常状態において、電流源20aには一定の第1電流が流れるように構成されている。ダイオードD1の温度が上昇するとダイオードD1のVfが低下する。
温度検出回路14は、共通接続点N1の電圧変化を検出しダイオードD1のVfの変化を検出することで温度変化を検出する。尚、電流制御回路20は、共通接続点N1の電圧が所定電圧未満となることを条件として電流源20aの電流値を第1電流から第2電流に低下するように制御しており、共通接続点N1の電圧が所定電圧以上となることを条件として電流源20aの電流値を第2電流から第1電流に増加するように制御している。
図1に示すように、温度検出回路14の温度検出信号は、ラッチ回路15のセット端子に入力されている。温度検出回路14は、共通接続点N1の電圧が所定の閾値電圧Vref(過昇温閾値レベル)よりも低下したことを条件としてIGBT13の温度が所定温度以上(過昇温)と判定し、ラッチ回路15のセット端子にセット信号「H」を出力する。このとき「所定温度」を次のように設定する。IGBT13の温度耐圧の限界を基に、所定温度は175度〜195度としている。
他方、入力回路9の出力信号は、ORゲート16に入力されている。またORゲート16には電源オフ指示信号が入力されており、このORゲート16の出力はラッチ回路15の入力端子Inに入力されている。したがって、点火信号IGtは、電源オフ指示信号がORゲート16に与えられない限り、入力回路9を通じてラッチ回路15の入力端子Inに入力されるようになっている。
ラッチ回路15の出力は、ドライブ回路12の遮断回路12bに与えられており、ラッチ回路15の出力が「H」になると、遮断回路12bはドライバ主回路12aの出力をグランドに通電することでIGBT13に与えられているゲート出力を遮断する。これにより、IGBT13の通電電流が遮断されるようになる。
図3には、ラッチ回路の構成を示している。この図3に示すように、ラッチ回路15は、ANDゲート22と、解除信号判定回路23と、ロック回路24とを備えている。温度検出回路14の出力および入力回路9の出力はANDゲート22に入力されている。解除信号判定回路23の入力には入力回路9の出力が与えられている。
解除信号判定回路23は、点火信号IGtに重畳されるパルス状の解除信号を選定し、当該解除信号のみを通過してロック回路24に与える。解除信号判定回路23は、パルス状の解除信号を通過するフィルタ回路により構成されている。このロック回路24にはANDゲート22の出力も与えられている。
ロック回路24は、ANDゲート22の出力が与えられると、ドライブ回路12に「H」信号を与えることでIGBT13に流れる電流を遮断する。また、ロック回路24は、解除信号判定回路23から解除信号が与えられると、ドライブ回路12に「L」信号を与えることでIGBT13の電流遮断状態を解除する。
図4は、解除信号判定回路の詳細を示している。この図4に示すように、入力回路9の出力には解除信号遮断回路23aが接続されている。この解除信号遮断回路23aは、入力回路9から点火信号IGtおよび解除信号を入力すると、点火信号IGtのみを通過するように構成され点火信号IGtをドライバ主回路12aに出力する。
入力回路9の出力には充放電回路23bが接続されている。この充放電回路23bは、電流源Ir1、NPNトランジスタTr1、Tr2、PNPトランジスタTr3、コンデンサC1、抵抗R1などにより構成される。トランジスタTr1のベースは、入力回路9の出力に接続されている。トランジスタTr1のコレクタは電流源Ir1から電流の供給を受ける。トランジスタTr1のエミッタはグランドに接続されている。
トランジスタTr1のコレクタと電流源Ir1の共通接続点はコンデンサC1の充放電端子に接続されている。コンデンサC1の充放電端子は、トランジスタTr2のベースに接続されている。トランジスタTr2のコレクタは電源に接続されており、トランジスタTr2のエミッタは抵抗R1を介してグランドに接続されている。
抵抗R1の両端子は、トランジスタTr3のベース−コレクタ間に接続されている。トランジスタTr3のエミッタは抵抗R2を介して電源に接続されており、抵抗R2とトランジスタTr3の共通接続点はデジタル出力としてAND回路23cに入力されている。
他方、DフリップフロップDFF1、DFF2、DFF3は従属接続されており、シフトレジスタを構成している。DフリップフロップDFF1のD入力には入力回路9の出力が接続されている。カウンタリセット信号はトランジスタTr3のエミッタと抵抗R2との間の共通接続点の電圧信号となっており、DフリップフロップDFF1,DFF2,DFF3のリセット端子に入力されている。AND回路23cの出力は解除信号として得られるようになっている。
図5は、イグナイタの基本動作を概略的に示している。この図5に示すように、ECU5が点火信号IGtをイグナイタ2に与えると、IGBT13のゲート電圧VGは上昇し、IGBT13のコレクタ−エミッタ間を通じて点火コイル3の一次側に通電電流が流れ始め((A)時点))、当該通電電流は徐々に上昇する。このとき、IGBT13のコレクタ電圧V1が瞬時に低下する。通電電流は時間に比例して徐々に上昇する。
IGBT13に流れるコレクタ−エミッタ間の通電電流I1は、時間に比例して徐々に増加し、ある第1の閾値電流Iref1に達する。すると、フェイル信号IGfは例えば「H」から「L」に反転する((B)時点)。この後、IGBT13のコレクタ−エミッタ間の通電電流I1が第1の閾値電流Iref1から時間に比例して徐々に増加し第2の閾値電流Iref2に達すると、フェイル信号IGfは例えば「L」から「H」に反転する((C)時点)。
イグナイタ2はこのような基本動作を行うことにより通電電流I1が流れると点火プラグ6の点火状態信号となるパルス状のフェイル信号IGfをECU5に応答する。したがって、ECU5は、フェイル信号IGfを定期的に受信することでIGBT13の通電状態および点火プラグ6の点火状態を検出できる。
図6は、本実施形態に係る動作をタイムチャートにより示している。
この図6に示すように、イグナイタ2にバッテリ電源+Bが供給されている状態において、ECU5は、所定デューティ比の点火信号IGtを出力する(図6(b)参照)。図1に示すように、この点火信号IGtは、ORゲート16、ラッチ回路15、ドライブ回路12を通じてIGBT13のゲートに与えられる。IGBT13は、通常状態において点火コイル3を駆動する。点火コイル3を駆動することで電流I1がIGBT13に流れ続けるとIGBT13の温度が上昇する。
温度検出回路14が共通接続点N1の電圧を検出することで内蔵ダイオード群21のVfの下降具合を検出し、ノードN1の電圧がある所定の過昇温しきい値電圧以下となることを条件としてIGBT13の温度が所定温度以上になったものと見做している。尚、図6(c)はこの温度変化状態を示している。
図6(c)に示すように、点火信号IGtが「H」のときには、IGBT13に通電されるため、IGBT13の温度は上昇し当該IGBT13の内蔵ダイオード群21のVfは低下する(タイミング(1)を含む期間参照)。
例えば、点火信号IGtのデューティ比が大きく、点火信号IGtの「H」期間が長くなると、徐々にIGBT13の温度が上昇し、内蔵ダイオード群21のVfが所定のしきい値Vref以下になる((2)参照)。
すると、ラッチ回路15のANDゲート22は「H」を出力し、ロック回路24が遮断回路12bに「H」信号を与えることでロック状態に移行する。ロック状態に移行すると、ドライバ主回路12aからIGBT13にゲート電圧VGが通電されなくなる(通電遮断状態)。ロック状態に移行すると、IGBT13には電流が流れないため、IGBT13の温度が徐々に低下し、内蔵ダイオード群21のVfが上昇することで共通接続点N1の電位は徐々に上昇する。
温度検出回路14は、共通接続点N1の電圧が閾値電圧Vref以上になると、出力を「L」状態に保持する。この出力は、ラッチ回路15のANDゲート22に入力されるものの、このタイミングにおいては、ロック回路24には解除信号が与えられていないためロック状態は解除されない。これはロック回路24が出力を固定しているためである。
その後、点火信号IGtに重畳して解除信号が複数個のパルス信号によりラッチ回路15に与えられると、解除信号判定回路23がこの点火信号IGtに重畳された複数個のパルス信号を解除信号として検出し、ロック回路24に解除信号を出力する。
図7は、解除信号の受付時のタイミングチャートを示している。図7(a)に示すように、入力回路9があるデューティ比の信号を受け付けると、図4に示すコンデンサC1の端子電圧は、入力回路9から与えられる信号に応じて徐々に時間に比例して増加する。このとき、入力回路9の出力信号が所定デューティ比より大きい場合にはある所定の設定電圧に達する。コンデンサC1の端子電圧が所定の設定電圧に達すると、カウントリセット信号が発せられ、DフリップフロップDFF1〜DFF3のカウントをリセットする(図7の(3b)参照)。
逆に、入力回路9が所定デューティ比より小さいパルス信号を受付けると、図4に示すコンデンサC1の端子電圧は、所定の設定電圧に達することがないため、カウンタリセット信号は発せられない。したがって、DフリップフロップDFF1〜DFF3の出力は入力回路9から与えられるパルス信号に応じて徐々にシフト変化し、所定パルス数以上入力すると、DフリップフロップDFF1〜DFF3の出力が共に「H」状態となる。これにより、AND回路23cを通じて解除信号「H」が出力されるようになる。
ロック回路24は、解除信号判定回路23から解除信号が与えられると、ロック解除信号をドライバ回路12の遮断回路12bに出力する(図6の(4)参照)。
ロック回路24がドライバ回路12の遮断回路12bにロック解除信号を出力すると、ドライバ主回路12aの出力が有効化されるようになり、IGBT13のゲートにドライブ信号が与えられるようになる。
したがって、外部から電源OFF指示信号(電源+Bのオフ信号)がイグナイタ2内のORゲート16に与えられなくても、ドライバ主回路12aがIGBT13を駆動し正常に動作するようになる((5)参照)。
本実施形態によれば、ECU5から複数個のパルス信号が解除信号として与えられると、ラッチ回路15は遮断回路12bに遮断信号を与えることを停止してロック状態を解除するため、ドライバ主回路12aがIGBT13への通電を再開する。したがって、フェイル検出回路10はIGBT13にオン通電しているときに当該通電電流に応じたフェイル信号IGfをECU5に出力し、正常に動作復帰したことを伝達することができる。これにより、イグナイタ2のロックを外部から自動的に利便性良く解除でき、電源オフしなくても正常に動作復帰させることができる。
遮断回路12bは、温度検出回路14がIGBT13の温度を検出した結果所定値以上となることを条件として、ドライバ主回路12aによるIGBT13への通電を遮断しているため、IGBT13を過通電から保護することができる。
(第2の実施形態)
図8および図9は、本発明の第2の実施形態を示している。前述実施形態では、解除信号判定回路23が点火信号IGtに重畳する複数個のパルス信号を解除信号として検出しているが、この第2の実施形態では解除信号検出部が解除信号検出端子を通じて解除信号を検出するようにしている。前述実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下、異なる部分について説明する。
図8に示すように、ECU5は、解除信号検出端子2aを通じてイグナイタ2に解除信号を与え、イグナイタ2は解除信号検出端子2aを通じて解除信号を受け付ける。この解除信号検出端子2aは、入力回路9に点火信号IGtを与える端子2bとは別途設けられた端子である。イグナイタ2には、解除信号判定回路23に代えて解除信号検出回路(解除信号検出部に相当)23aが設けられており、当該解除信号検出回路23aが解除信号を検出する。
図9に示すように、解除信号検出回路23aは、解除信号検出端子2aを通じて単一パルスの立ち上がり信号を検出すると、ロック回路24に解除信号を与えることでロック回路24はロック状態を解除する(図9の(4a)参照)。
このような第2の実施形態においても前述実施形態とほぼ同様の作用効果を奏する。しかも、解除信号検出回路23aは単一パルスの立ち上がり信号を検出できればよいため、例えば前述実施形態に示す解除信号判定回路23のように解除信号を判別する回路を別途設けて解除信号を検出する必要がなくなり、解除信号検出回路23aの回路構成を簡単化できる。
(第3の実施形態)
図10ないし図14は、本発明の第3の実施形態を示すもので、前述実施形態と異なるところは、タイマーを用いてロック状態から所定時間経過した後にロックを解除するように構成したところにある。前述実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下、異なる部分について説明する。
図10は、図1に代わるイグナイタの回路構成をブロック図により示している。この図10に示すように、ロック防止回路8に代わるロック防止回路25は、前述実施形態に説明した温度検出回路14、ORゲート16に加えて、ラッチ回路26、NOTゲート27、ANDゲート28、タイマー回路29を備えている。
入力回路9の出力はラッチ回路26およびNOTゲート27に入力されている。NOTゲート27の出力はANDゲート28に入力されている。ラッチ回路26の出力は、ANDゲート28に入力されている。ANDゲート28の出力はタイマー回路29に入力されている。タイマー回路29の出力はORゲート16に入力されている。ORゲート16の出力はラッチ回路26の入力端子Inに接続されている。
図11は、ラッチ回路およびタイマー回路の具体構成例を示している。この図9に示すように、ラッチ回路26は、前述実施形態にて説明したANDゲート22と、ロック回路24とを接続して構成されている。ANDゲート22は、温度検出回路14の出力と入力回路9の出力とを入力して構成されている。
ロック回路24の入力にはANDゲート22の出力が与えられている。ロック回路24の出力はラッチ回路26の出力となっており、ANDゲート28に入力されると共に、ドライバ回路12の遮断回路12bに入力されている。
ANDゲート28の出力は、タイマー回路29に入力されている。タイマー回路29は、発振回路30およびカウンタ回路31からなるもので、ANDゲート28の出力をリセット信号として動作を開始し、発振回路30の発振信号の立ち下りをカウンタ回路31がカウントすることで所定時間を測定するためのタイマー機能を実現している。
このときの「所定時間」を次のように設定する。始動時の一時的な異常信号によりロック状態になる場合、点火信号IGt「H」は一定時間後にECU5の通電ガード機能により点火信号IGtが「L」となる。その後、エンジン始動失敗を認識した運転手によって再始動されることになる。点火信号IGtが「L」となってから、再始動による点火信号IGt「H」が入力されるまでの最短時間が500[msec]であるため、500[msec]以内でロックを解除し、その後の点火信号IGtが「H」になったとき正常動作する必要がある。
また、アイドル回転時の600[rpm]以上において、入力信号異常(「Long Duty」)のときに、ロック防止機能を作動させ回路を保護する必要があるため、200[msec]以下でロックを解除しないほうが良い。より低い回転数で保護することを考慮すると、極力長い時間で設定することが望ましい。尚、「Long Duty」:入力信号のデューティが通常の通電よりも大きく、IGBT13の発熱限界を超えるデューティのことを示している。
以上の理由から、所定時間を200〜500[msec]の間に設定する必要があり、本実施形態の所定時間はマージンを考慮し約400[msec]と設定する。
カウンタ回路31の出力は解除信号としてロック回路24に入力されている。
図12は、発振回路およびカウンタ回路の回路構成例を示している。この図12に示すように、発振回路30は、電流源Ir2〜Ir5、コンデンサC2、スイッチSW1〜SW2、抵抗R3〜R5、NPNトランジスタTr4、PNPトランジスタTr5、コンパレータCP1〜CP2、波形整形回路32などを備えている。
この図12に示すように、電源とグランドとの間には、電流源Ir2、スイッチSW1、SW2、電流源Ir3が直列接続されており、当該電流源Ir2、Ir3に流れる電流の入出力端子にはコンデンサC2が接続されている。このコンデンサC2は、スイッチSW1、SW2の切り替えに応じて充放電する。コンデンサC2の充放電端子にはトランジスタTr4のベースが接続されると共に、発振回路30の動作を切替えるトランジスタTrsが接続されている。このトランジスタTrsは、その制御端子にスタート/ストップ信号が与えられることにより発振回路30の動作をスタート/ストップできるようになっている。
トランジスタTr4のコレクタは電源に接続されており、当該トランジスタTr4のエミッタは電流源Ir4を介してグランドに接続されている。トランジスタTr4のエミッタと電流源Ir4の共通接続点は、トランジスタTr5のベースに接続されている。トランジスタTr5のエミッタには電流源Ir5から電流供給されており、トランジスタTr5のコレクタはグランドに接続されている。
電源およびグランド間には抵抗R3〜R5が直列接続されており、それらの2つの共通接続点はコンパレータCP1の非反転入力端子(基準電圧入力端子)、コンパレータCP2の反転入力端子(基準電圧入力端子)にそれぞれ接続されている。
コンパレータCP1の反転入力端子およびコンパレータCP2の非反転入力端子には、電流源Ir5とトランジスタTr5の共通接続点N2が接続されており、コンパレータCP1およびCP2の出力は波形整形回路32に与えられている。波形整形回路32は、コンパレータCP1およびCP2の出力信号に応じて矩形波状に波形整形しクロック端子CLKから出力するように構成されている。
クロック端子CLKはカウンタ回路31の入力に接続されていると共に、発振回路30のスイッチSW1、SW2の制御端子に接続されている。これにより、スイッチSW1、SW2の切替制御が可能になっている。カウンタ回路31は、Dフリップフロップ回路DFF4〜DFF7を従属接続して構成されており、DフリップフロップDFF7からタイマー時間経過を示す信号を出力するように構成されている。
図13は、発振回路とカウンタ回路のタイミングチャートを概略的に示している。この図13に示すように、スイッチSW1がオン切替えされると共にスイッチSW2がオフ切替えされるときには、電流源Ir2からコンデンサC2に電流が流れ込みコンデンサC2の端子電圧は上昇する。逆に、スイッチSW1がオフ切替えされると共にスイッチSW2がオン切替えされるときには、コンデンサC2の端子電圧を電流源Ir3が引込み、コンデンサC2の端子電圧が下降する。
コンパレータCP1の反転入力端子とコンパレータCP2の非反転入力端子の共通接続点N2の電圧は、(コンデンサC2の充電電圧)−(トランジスタTr4のベース−エミッタ間電圧Vbe)+(トランジスタTr5のベース−エミッタ間電圧Vbe)と等しくなるため、トランジスタTr4、Tr5の各ベース−エミッタ間電圧Vbeを同等であるとみなせば、共通接続点N2の電位はコンデンサC2の充電電位と等しくなる。
まず、トランジスタTrsの制御端子にストップ信号「H」が与えられているときには、トランジスタTrsがオンしているため、コンデンサC2の端子電圧は0[V]であり充放電動作が行われない。この場合コンパレータCP1の出力は「H」となり、コンパレータCP2の出力は「L」となる。このとき、波形整形回路32はスイッチSW1をオン、スイッチSW2をオフに保持する。
発振回路30のスタート信号「L」がトランジスタTrsの制御端子に与えられると、コンデンサC2に充電が開始されるようになりコンデンサC2の端子電圧が上昇する。各コンパレータCP1、CP2は、共通接続点N2の電位と基準電圧A、Bとの比較を行う。コンデンサC2の端子電圧が所定の基準電圧Bに達すると、共通接続点N2の電位も基準電圧Bに達するようになる。すると、コンパレータCP1の出力が「H」、コンパレータCP2の出力が「H」となる。波形整形回路32は、コンパレータCP1、CP2の出力変化を受けるものの、スイッチSW1をオンに保持し、スイッチSW2をオフに保持する。
さらに、コンデンサC2に充電され続けると、コンデンサC2の端子電圧が所定の基準電圧Aに達し共通接続点N2の電位も基準電圧Aに達する。すると、コンパレータCP1の出力が「L」、コンパレータCP2の出力が「H」となる。このとき、波形整形回路32は、クロック信号CLKを「L」から「H」に切替え(図13の(7)参照)、スイッチSW1をオフ状態、スイッチSW2をオン状態に切替える。スイッチSW1がオフになると共にスイッチSW2がオンになると、コンデンサC2の充電電荷が電流源Ir3を通じて放出され、コンデンサC2の端子電圧が徐々に低下する。
コンデンサC2の端子電圧が基準電圧Aを下回ると、コンパレータCP1の出力は「H」、コンパレータCP2の出力は「H」となるが、波形整形回路32はクロック信号CLKとして「H」を出力したままであり、スイッチSW1をオフ状態、スイッチSW2をオン状態に保持する。
さらにコンデンサC2から電荷が放電され基準電圧Bを下回ると、コンパレータCP1の出力は「H」に保持されるが、コンパレータCP2の出力が「L」に切り替わる。波形整形回路32はコンパレータCP2の出力変化を受けてクロック端子CLKに「L」を出力し(図13の(8)参照)、スイッチSW1をオン状態、スイッチSW2をオフ状態に切替える。このようにして前記した状態遷移が繰り返されることになる(図13の(9)(10)参照)。すなわち、波形整形回路32は、コンパレータCP1およびCP2の出力状態と前回の出力状態とに応じて波形整形してクロック信号CLKを出力する。
矩形波信号がクロック信号CLKの出力端子から出力されるようになるが、図12に示すように、この出力信号はDフリップフロップDFF4〜DFF7からなるシフトレジスタに入力されるようになる。カウンタ回路31は、所定回数のパルス状のクロック信号CLKをカウントすることによりタイマー時間経過したものであると判定出力するようになっている。尚、所定回数のパルス状のクロック信号CLKが入力されなければ、カウンタリセット信号によりカウンタがリセットされるようになる。
図14は、図11に示すブロック図のタイミングチャートを概略的に示している。この図14に示すように、IGBT13の内蔵ダイオードのVfが低下し、過昇温しきい値レベルよりも低下すると、ロック回路24がロック信号を「H」にして出力する(図14の(d)の(11)参照)。
ロック回路24がロック信号を出力した後でも点火信号IGtが「H」であれば、タイマー回路29は動作しないが、点火信号IGtが「L」になると、NOTゲート27の出力が「H」になるため、ANDゲート28の出力も「H」になり、タイマー回路29が動作し始める(図14の(12)参照)。
タイマー回路29が動作し始めた後、所定時間経過すると、タイマー回路29は解除信号として「L」を出力する(図14の(13)参照)と、ロック回路24は、「L」を出力することで遮断回路12bには遮断信号が与えられなくなる。これにより、ドライバ主回路12aがIGBT13に与えるゲート信号が有効化されるようになる(図14の(14)参照)。
このような実施形態によれば、タイマー回路29は遮断回路12bがドライバ主回路12aのゲート駆動を遮断してから所定時間を計測し、当該計測結果による所定時間の計測を終了したとき遮断回路12bによる通電遮断状態を解除するため、ドライバ主回路12aがIGBT13への通電を再開し動作復帰する。したがって、フェイル検出回路10は、IGBT13にオン通電しているときに当該電流に応じたフェイル信号IGfをECU5に出力することにより正常に動作復帰し、当該動作復帰したことをECU5に伝達できるようになる。これにより、電源オフしなくても正常に動作復帰することができる。
(第4の実施形態)
図15および図16は、本発明の第4の実施形態を示すもので、前述実施形態と異なるところは、解除部が、タイマー部が所定時間の計測を終了した後で、且つ、点火信号が検出されなくなってから通電遮断部による通電遮断状態を解除するように構成したところにある。
第3の実施形態では、入力回路9とANDゲート28との間にNOTゲート27が介在されていたが、本実施形態では、このNOTゲート27に代えて、NOTゲート33およびANDゲート34が設けられている。
入力回路9の出力はNOTゲート33に入力されており、NOTゲート33の出力はANDゲート34に入力されている。タイマー回路29の出力は、ANDゲート34に入力されている。ANDゲート34は、NOTゲート33の出力とタイマー回路29の出力の論理積をロック回路24に解除信号として出力する。
図16は、このタイミングチャートを示している。この図16に示すように、ロック回路24がロック信号を出力してから、タイマー回路29が計測開始する。点火信号IGtが「H」となっている間は、タイマー回路29が計測するものの、点火信号が「L」となると、ANDゲート28が「L」を出力するため、タイマー回路29は計測を終了してリセットする。前述実施形態で説明した「Long Duty」のときには、点火信号IGtが「H」となる時間が「所定時間」より短く設定されるため、ロック状態は保持される。前記の「所定時間」は、前述実施形態と同様である。
つまり、タイマー回路29が前述実施形態で説明した所定時間を計測終了する前に点火信号が「L」になると、タイマー回路29が計測を終了し、タイマー回路29の出力がリセットされる(図16の(15)(16)参照)。
例えば一時的に「H」で固定される異常信号のとき、タイマー回路29が所定時間を計測するとロック解除機能が有効化される(図16の(17)参照)。タイマー回路29が所定時間を計測しても、点火信号が「H」となっていると、NOTゲート33は「L」を出力するため、ANDゲート34は「L」を出力し、ロック回路24には解除信号が与えられない。
しかし、点火信号が「L」になると、NOTゲート33の出力が反転しANDゲート34の入力に「H」が与えられる。このとき、タイマー回路29が「H」を解除信号として出力し続けているため、ロック回路24に「H」の解除信号が与えられるようになり、ロック回路24はロック状態を解除する(図16の(18)参照)。この後、IGBT13のゲートには正常に電圧が出力される(図16の(19)参照)。
本実施形態によれば、タイマー回路29が所定時間の計測を終了した後で、且つ、点火信号が検出されなくなってから、ロック回路24がロック状態を解除するようにしているため、前述実施形態とほぼ同様の作用効果を奏する。
(他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に示す変形又は拡張が可能である。
スイッチング素子はIGBT13に限られない。前述実施形態では、通常時にはスイッチング素子としてIGBT13のオン通電時の電流を検出し当該検出電流に応じた点火状態信号をECU5に出力しているが、通常状態においてフェイル信号IGfをECU5に出力していない構成に適用しても良い。
図面中、1は内燃機関点火装置、5はECU(電子制御装置)、10はフェイル検出回路(点火状態出力部)、12aはドライバ主回路(駆動部)、12bは遮断回路(通電遮断部)、13はIGBT(スイッチング素子)、14は温度検出回路(温度検出部)、15、26はラッチ回路(解除部)、29はタイマー回路(タイマー部)を示す。

Claims (5)

  1. 点火コイルに接続されたスイッチング素子と、
    電子制御装置からの点火信号に基づいて前記スイッチング素子にオンオフ通電することで前記点火コイルにオンオフ通電する駆動部と、
    前記スイッチング素子の温度を検出する温度検出部と、
    前記温度検出部の検出結果が所定値以上となることを条件として前記駆動部による前記スイッチング素子への通電を遮断する通電遮断部と、
    前記通電遮断部が通電を遮断してから所定時間を計測するタイマー部と、
    前記タイマー部による所定時間の計測が終了してから前記通電遮断部による通電遮断状態を解除する解除部とを備えたことを特徴とする内燃機関点火装置。
  2. 前記タイマー部は、前記通電遮断部が通電を遮断した後で、且つ、前記点火信号が検出されなくなった時点から計測開始することを特徴とする請求項1記載の内燃機関点火装置。
  3. 前記解除部は、前記タイマー部が所定時間の計測を終了した後で、且つ、前記点火信号が検出されなくなってから前記通電遮断部による通電遮断状態を解除することを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関点火装置。
  4. 点火コイルに接続されたスイッチング素子と、
    電子制御装置からの点火信号に基づいて前記スイッチング素子にオンオフ通電することで前記点火コイルにオンオフ通電する駆動部と
    前記スイッチング素子の温度を検出する温度検出部と、
    前記温度検出部の検出結果が所定値以上となることを条件として前記駆動部による通電を遮断する通電遮断部と、
    前記電子制御装置から解除信号を受付けると前記通電遮断部による通電遮断状態を解除する解除部とを備えたことを特徴とする内燃機関点火装置。
  5. 解除信号検出端子を通じて前記電子制御装置からの解除信号を検出する解除信号検出部を備えたことを特徴とする請求項4記載の内燃機関点火装置。
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