JP2010265872A - エンジンシステム及びエンジン制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】システムの再起動の際における三元触媒の性能劣化を抑制し、三元触媒の触媒活性を良好に維持させることができるエンジンシステムを提供する。
【解決手段】混合気Mを燃焼室2で圧縮して燃焼させ軸動力を出力するエンジン1と、燃焼室2から排出される排ガスEが通過する排気路4に配置され、排ガスEを浄化する三元触媒7と、を備えたエンジンシステム100。三元触媒7の触媒温度を取得する触媒温度取得手段Se3と、システムに対する停止要求を受け取った際の触媒温度が所定の停止許可温度以上である場合に、システムを構成する複数のシステム要素のうちの排ガス冷却に関与するシステム要素である冷却関連要素を稼働させたままで触媒温度を低下させる停止前制御を行なうと共に、触媒温度が停止許可温度未満となった際に冷却関連要素を稼動停止させてシステムを完全に停止させる実停止制御を行なう制御手段51と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、混合気を燃焼室で圧縮して燃焼させ軸動力を出力するエンジンと、燃焼室から排出される排ガスが通過する排気路に配置され、排ガスを浄化する三元触媒と、を備えたエンジンシステムに関する。また、そのようなエンジンシステムにおけるエンジン制御方法に関する。
上記のようなエンジンシステムとして、エンジン駆動式のヒートポンプシステムや、エンジン駆動式の熱電併給システム(コージェネレーションシステム)等が知られている。例えばヒートポンプシステムでは、エンジンの軸動力を利用して圧縮機が駆動され、ヒートポンプ回路により冷暖房運転が行なわれる。また、熱電併給システムでは、エンジンの排熱が排熱回収手段により回収されて熱負荷への供給のために利用されると共に、エンジンの軸動力を利用して発電手段により発電が行われ、発生した電力が電力負荷へ供給される。これらのエンジンシステムでは、環境負荷を低く抑えるべく、排ガスが通過する排気路に、当該排ガス中に含まれる有害成分を浄化する目的で三元触媒が設けられている場合が多い(例えば、特許文献1を参照)。三元触媒を、酸化性成分と還元性成分とが釣り合った状態の排ガスが通過することで、窒素酸化物(NOx)の還元除去と、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)、及び臭気成分等の酸化除去と、を同時に行なうことができる。
ところで三元触媒は、過熱に弱いという性質を有する。つまり、三元触媒は、過熱により異常高温に晒されると容易に性能劣化を引き起こしてしまう。そのため、三元触媒の触媒活性を良好に維持させるためには、三元触媒が異常高温に晒されることがないように適切にシステムの運転状態を制御する必要があると言える。この点に関して、特許文献1に記載されたエンジンシステムでは、排ガス中の酸素濃度が略ゼロとなるストイキ燃焼モードと排ガス中の酸素濃度が比較的高くなるリーン燃焼モードとを切換可能に備え、エンジンに要求される出力の大きさから見てリーン燃焼モードを選択すべき状況であっても、三元触媒の温度が所定温度以上である場合にはストイキ燃焼モードを実現するように制御する。これにより、高酸素濃度の排ガスが三元触媒を通過するのを抑制し、三元触媒上で生じる発熱反応により、当該三元触媒が異常高温に晒されて性能劣化を引き起こしてしまうのを回避している。
特開2008−286066号公報
しかし、特許文献1に記載されたエンジンシステムでは、システムが定常運転される場合における三元触媒の劣化防止が考慮されているだけであり、断続的に運転される場合における、システムの一旦停止後の三元触媒の劣化防止に関しては、何ら考慮がなされていなかった。そのため、システムが再起動する際に三元触媒が性能劣化を引き起こしてしまう可能性があった。例えば、システムの運転中に三元触媒が触媒活性温度を保ち、比較的高温となっていた状態でシステムが停止され、その後比較的短時間のうちにシステムが再起動される場合には、エンジンの始動時に排ガス中に比較的高濃度で含まれる未燃ガスや酸素が、未だ高温状態のままの三元触媒を通過することになり、三元触媒上で未燃ガスと酸素とが発熱反応を起こして、三元触媒が過熱により異常高温に晒される結果、性能劣化を引き起こしてしまう可能性があった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、システムの再起動の際における三元触媒の性能劣化を抑制し、三元触媒の触媒活性を良好に維持させることができるエンジンシステム及びエンジン制御方法を提供することを目的とする。
この目的を達成するための、本発明に係る混合気を燃焼室で圧縮して燃焼させ軸動力を出力するエンジンと、前記燃焼室から排出される排ガスが通過する排気路に配置され、前記排ガスを浄化する三元触媒と、を備えたエンジンシステムの特徴構成は、前記三元触媒の温度である触媒温度を取得する触媒温度取得手段と、システムに対する停止要求を受け取った際の前記触媒温度が所定の停止許可温度以上である場合に、システムを構成する複数のシステム要素のうちの排ガス冷却に関与するシステム要素である冷却関連要素を稼働させたままで前記触媒温度を低下させる停止前制御を行なうと共に、前記触媒温度が前記停止許可温度未満となった際に前記冷却関連要素を稼動停止させてシステムを完全に停止させる実停止制御を行なう制御手段と、を備えた点にある。
上記の特徴構成によれば、システムに対する停止要求を受け取った際の触媒温度が停止許可温度以上である場合には、複数のシステム要素の一つである冷却関連要素を稼働させたままで停止前制御を行なうことにより、触媒温度を低下させることができる。そして、当該停止前制御の結果、触媒温度が停止許可温度より低下した際に、実停止制御によりシステムを完全に停止させるので、次回のシステム及びそれに伴うエンジンの再始動時における三元触媒の温度を、確実に十分に低下した状態とさせることができる。よって、システムの再起動の際に、エンジンの始動時に排ガス中に比較的高濃度で含まれる未燃ガスや酸素が、三元触媒上で発熱反応を起こしたとしても、当該三元触媒が過熱により異常高温に晒されるのを抑制することができる。従って、システムの再起動の際における三元触媒の性能劣化を抑制し、三元触媒の触媒活性を良好に維持させることができるエンジンシステムを提供することができる。
ここで、前記冷却関連要素が前記エンジンであり、前記停止前制御では、前記エンジンが部分負荷状態とされる構成とすると好適である。
この構成によれば、停止前制御では、エンジンが、その軸出力が低く抑えられた状態となる部分負荷状態とされるので、排ガスの温度を低下させることができる。よって、それに応じて、停止前制御時に触媒温度を適切に低下させることができる。
また、前記エンジンの軸動力を駆動源とする圧縮機を有するヒートポンプ回路と、前記ヒートポンプ回路において所定範囲内で設定される空調負荷設定値の大きさに応じて、前記エンジンの軸動力を制御するエンジン制御手段と、を備え、前記停止前制御では、前記エンジン制御手段は、前記エンジンの軸動力が前記空調負荷設定値の最小値に対応する出力となるように前記エンジンを制御する構成とすると好適である。
この構成によれば、エンジンの軸動力を駆動源として利用するヒートポンプ回路により冷房及び暖房の一方又は双方の空調運転を行うエンジンシステムを構成することができる。また、当該エンジンシステムにおいて、停止前制御では、エンジンの軸動力が空調負荷設定値の最小値に対応する出力となるように、エンジンが部分負荷状態に制御されるので、低出力の空調運転を行なったままで触媒温度を早期に低下させることができる。
また、前記エンジンの軸動力のうち前記圧縮機を駆動してなお余剰する余剰軸動力により駆動されて発電し、当該発電された電力を電力負荷へ供給する発電手段を備え、前記停止前制御では、前記余剰軸動力が、システムに備えられる内部機器による消費電力に対応する出力である自立運転出力に略等しくなるように設定されると共に、前記エンジン制御手段は、前記エンジンの軸動力が前記自立運転出力を更に加算した出力となるように前記エンジンを制御する構成とすると好適である。
この構成によれば、エンジンの軸動力のうちの余剰軸動力を利用して、発電手段により発電を行い、発電した電力を電力負荷へ供給することができる。この際、停止前制御では、余剰軸動力が自立運転出力に略等しくなるように設定されると共に、エンジンの軸動力が、空調負荷設定値の最小値に対応する出力に自立運転出力を更に加算した出力となるように、エンジンが部分負荷状態に制御されるので、不要な発電を行うことなく、また、システム外部からの電力を消費することなく、エンジンシステムを自立運転させることができる。また、その状態で、低出力の空調運転を行なったままで触媒温度を早期に低下させることができる。
また、電動ポンプを駆動力源とし、前記エンジンを冷却するためのエンジン冷却水を循環させる冷却回路を、前記エンジン冷却水が前記三元触媒との間で熱交換可能な状態で備え、前記冷却関連要素が前記電動ポンプであり、前記停止前制御では、前記制御手段は、前記電動ポンプを駆動状態に維持させる構成とすると好適である。
この構成によれば、停止前制御中は電動ポンプが駆動状態に維持されるので、冷却回路中を循環するエンジン冷却水と三元触媒との間の熱交換により、触媒温度を早期に低下させることができる。よって、システムの一旦停止から再起動までの時間が比較的短い場合にも、システムの再起動の際における三元触媒の温度を、十分に低下した状態とさせることができる。よって、そのような場合にも三元触媒が過熱により異常高温に晒されるのを抑制することができるので、三元触媒の性能劣化を抑制し、触媒活性を良好に維持させることができる。
また、前記停止許可温度が、酸素又は前記混合気中の未燃ガスを含む前記排ガスが前記三元触媒を通過する場合であっても、当該三元触媒をほとんど劣化させないような温度の上限値に設定されている構成とすると好適である。
この構成によれば、停止前制御及び実停止制御後にエンジンが再始動した場合に、排ガス中に高濃度に含まれることになる未燃ガスや空気中の酸素が、排気路に配置された三元触媒を通過したとしても、当該三元触媒が異常高温に晒されて性能劣化を引き起こすことを略確実に回避することができる。よって、システムの再起動の際における三元触媒の性能劣化を効果的に抑制し、三元触媒の触媒活性を極めて良好に維持させることができる。
なお、この「三元触媒をほとんど劣化させないような温度の上限値」は、例えば350〜400℃程度とすると好適である。
本発明に係る混合気を燃焼室で圧縮して燃焼させ軸動力を出力するエンジンと、前記燃焼室から排出される排ガスが通過する排気路に配置され、前記排ガスを浄化する三元触媒と、を備えたエンジンシステムにおけるエンジン制御方法の特徴構成は、前記三元触媒の温度である触媒温度を取得する触媒温度取得ステップと、システムに対する停止要求を受け取った際の前記触媒温度が所定の停止許可温度以上である場合に、システムを構成する複数のシステム要素のうちの排ガス冷却に関与するシステム要素である冷却関連要素を稼働させたままで前記触媒温度を低下させる停止前触媒冷却ステップと、前記触媒温度が前記停止許可温度未満となった際に、前記冷却関連要素を稼働停止させてシステムを完全に停止させる実停止ステップと、を備えた点にある。
上記の特徴構成によれば、システムに対する停止要求を受け取った際の、触媒温度取得ステップにより取得される触媒温度が停止許可温度以上である場合には、複数のシステム要素の一つである冷却関連要素を稼働させたままで停止前制御ステップを実行することにより、触媒温度を低下させることができる。そして、当該停止前制御ステップを実行した結果、触媒温度が停止許可温度より低下した際に、実停止制御ステップを実行することによりシステムを完全に停止させるので、次回のシステム及びそれに伴うエンジンの再始動時における三元触媒の温度を、確実に十分に低下した状態とさせることができる。よって、システムの再起動の際に、エンジンの始動時に排ガス中に比較的高濃度で含まれる未燃ガスや酸素が、三元触媒上で発熱反応を起こしたとしても、当該三元触媒が過熱により異常高温に晒されるのを抑制することができる。従って、混合気を燃焼室で圧縮して燃焼させ軸動力を出力するエンジンと、燃焼室から排出される排ガスが通過する排気路に配置され、排ガスを浄化する三元触媒と、を備えたエンジンシステムにおいて、システムの再起動の際における三元触媒の性能劣化を抑制し、三元触媒の触媒活性を良好に維持させることができるエンジン制御方法を提供することができる。
なお、このエンジン制御方法についても、当然ながら上述したエンジンシステムに関してその好適な構成の例として挙げた、いくつかの付加的技術を組み込むことが可能である。
第一の実施形態に係るエンジン駆動式ヒートポンプシステムの概略構成図である。 第一の実施形態に係る停止制御処理の処理手順を示すフローチャートである。 第二の実施形態に係る熱電併給システムの概略構成図である。 第二の実施形態に係る停止制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
〔第一の実施形態〕
本発明に係るエンジンシステムの第一の実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態においては、本発明に係るエンジンシステムを、定置型エンジンシステムの一種であるエンジン駆動式ヒートポンプシステム100(以下、ヒートポンプシステム100とする)に適用した場合を例として説明する。図1は、本実施形態に係るヒートポンプシステム100の概略構成図である。図1に示すように、ヒートポンプシステム100は、混合気Mを燃焼室2で圧縮して燃焼させ軸動力を出力するエンジン1と、燃焼室2から排出される排ガスEが通過する排気路4に配置され、排ガスEを浄化する三元触媒7と、エンジン1の軸動力を駆動源とする圧縮機13を有するヒートポンプ回路11と、を主要なシステム要素として備えている。本実施形態に係るヒートポンプシステム100は、システムに対する停止要求を受け取った際の三元触媒7の温度が所定の停止許可温度Tp以上である場合に、複数のシステム要素のうちの排ガスEの冷却に関与するシステム要素の一つであるエンジン1を稼働させたままで三元触媒7の温度を低下させる停止前制御を行なうと共に、三元触媒7の温度が停止許可温度Tp未満となった際にエンジン1を稼動停止させて、システムを完全に停止させる実停止制御を行なうように構成されている点に特徴を有する。これにより、システムの再起動の際における三元触媒7の性能劣化を抑制し、三元触媒7の触媒活性を良好に維持させることができる。以下、本実施形態に係るヒートポンプシステム100の各部の詳細について説明する。
1.ヒートポンプシステムの全体構成
まず、ヒートポンプシステム100の全体構成について説明する。エンジン1は、燃料の燃焼により駆動される内燃機関である。エンジン1は燃焼室2を備えており、当該燃焼室2には吸気路3及び排気路4が接続されている。エンジン1は、燃料供給弁6を介して供給される燃料ガスGと空気Aとの混合気Mを吸気路3を介して燃焼室2内に吸気し、吸気された混合気Mを燃焼室2内で圧縮する。その後、圧縮された混合気Mに火花点火して、当該混合気Mを燃焼・膨張させてクランク軸等のエンジン出力軸を回転させることにより軸動力を出力する。なお、燃料ガスGとしては、例えば天然ガス系都市ガス等を用いることができる。
燃焼室2内で燃焼した後の混合気Mは、排ガスEとして燃焼室2から排気路4へ排出され、排気路4を流通して外気に排出される。排気路4には、排ガスEの酸素濃度を検出する酸素濃度センサSe1が設けられている。そして、エンジン1の運転を制御する制御ユニット51は、酸素濃度センサSe1で検出される排ガスE中の酸素濃度を監視しながら燃料供給弁6の開度を制御することで、吸気路3に形成される混合気Mの当量比(理論空燃比に対する混合気Mの空燃比の割合)を任意に設定することができるように構成されている。本実施形態においては、混合気Mの当量比をストイキ当量比とリーン当量比との間で切り替えることができるように構成されている。詳細については後述する。
また、排気路4には、燃焼室2から排出される排ガスEを浄化するための三元触媒7が配置されている。三元触媒7は、アルミナ等の無機担体に白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)等の貴金属成分を担持してなる触媒である。三元触媒7は、排ガスE中に含まれる窒素酸化物(NOx)を還元除去すると共に、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)、及び臭気成分等を酸化除去する。また、排気路4において三元触媒7が配置された位置には、触媒温度センサSe3が設けられている。触媒温度センサSe3は、三元触媒7を通過する排ガスEの温度を三元触媒7の温度として検出して取得する。本実施形態においては、触媒温度センサSe3が本発明における「触媒温度取得手段」に相当する。触媒温度センサSe3により取得される三元触媒7の温度の情報は、制御ユニット51へ出力される。
本実施形態に係るヒートポンプシステム100は、エンジン1を冷却するための冷却回路31を備えている。この冷却回路31には、エンジン1を冷却するためのジャケット水JWが循環している。冷却回路31には、電動ポンプ32とラジエータ34とが設けられている。電動ポンプ32は、ジャケット水JWの吸入と吐出とを繰り返すことで、冷却回路31にジャケット水JWを循環させるための駆動力源として機能する。ジャケット水JWはエンジン1のジャケットを通過する際にエンジン1の排熱を奪って自身は高温となり、ラジエータ34で外気に対して放熱して冷却される。その後、ジャケット水JWは再度電動ポンプ32に戻される。以上の動作を繰り返すことにより、ジャケット水JWはエンジン1が所定の定常温度を維持するようにエンジン2を冷却する。
ヒートポンプ回路11は、圧縮機13、室外機14、膨張弁15、及び室内機16を備えている。ここで、圧縮機13は、動力伝達機構12を介してエンジン出力軸に接続されており、圧縮機13にはエンジン1の軸動力が動力伝達機構12を介して伝達される。本実施形態においては、動力伝達機構12はベルトとプーリとからなるベルト伝動部により構成されている。そして、圧縮機13は、駆動源としてエンジン1の軸動力を利用して、ヒートポンプ回路11を流通する冷媒蒸気を圧縮する流体ポンプとして作動するように構成されている。また、ヒートポンプ回路11は、圧縮機13からの冷媒送出方向を室外機14と室内機16との間で切り換えるための四方切換弁17を備えている。ヒートポンプシステム100は、四方切換弁17の状態を切り換えることで、冷房運転と暖房運転とを切り換えることができる。
冷房運転を行なう場合は、圧縮機13からの冷媒搬送方向を室外機14に向けるように四方切換弁17の状態を切り換える。つまり、圧縮機13の吐出側を室外機14に接続させると共に、流入側を室内機16に接続させる。この状態では、冷媒蒸気が圧縮機13により圧縮されて高温高圧状態となる。次に、その高温高圧状態の冷媒蒸気は、室外機14において放熱して凝縮する。次に、その凝縮した冷媒液が、膨張弁15により膨張して低温低圧状態となる。次に、その低温低圧状態の冷媒液が、室内機16において吸熱して蒸発し、その蒸発した冷媒蒸気が再度圧縮機13に供給される。このとき、室内機16において冷媒液が吸熱して蒸発する際の潜熱(ここでは、蒸発熱)を利用して、室内空気を冷却することができる。以上の動作を繰り返して冷房運転を行なう。
一方、暖房運転を行なう場合は、圧縮機13からの冷媒搬送方向を室内機16に向けるように四方切換弁17の状態を切り換える。つまり、圧縮機13の吐出側を室内機16に接続させると共に、流入側を室外機14に接続させる。この状態では、冷媒蒸気が圧縮機13により圧縮されて高温高圧状態となる。次に、その高温高圧状態の冷媒蒸気は、室内機16において放熱して凝縮する。次に、その凝縮した冷媒液が、膨張弁15により膨張して低温低圧状態となる。次に、その低温低圧状態の冷媒液が、室外機14において吸熱して蒸発し、その蒸発した冷媒蒸気が再度圧縮機13に供給される。このとき、室内機16において冷媒蒸気が放熱して凝縮する際の潜熱(ここでは、凝縮熱)を利用して、室内空気を加熱することができる。以上の動作を繰り返して暖房運転を行なう。
以上のような冷房運転又は暖房運転を行なう際には、ユーザーの手動又は自動制御により、ヒートポンプ回路11における空調負荷設定値が設定される。ここで、空調負荷設定値は、ヒートポンプ回路11が有する室内機16における冷房能力又は暖房能力を指定するための設定値である。このような空調負荷設定値は、例えば、所定範囲内で予め段階的に設定されて備える複数の候補値の中から一つの値を選択することにより設定される構成とすることができる。本例では、一例として、空調負荷設定値が三段階で設定される候補値の中から択一的に設定される構成となっている。以下の説明では、この空調負荷設定値を、小さいほうから順に「弱」、「中」、「強」として表すものとする。なお、空調負荷設定値の情報は、制御ユニット51へ出力される。
発電機21は、エンジン1の軸動力により駆動されて発電し、当該発電された電力を電力負荷23へ供給するための装置である。発電機21は、エンジン1のエンジン出力軸に駆動連結されたロータと、ロータの径方向外側に当該ロータと同軸状に配置されたステータと、を備えて構成されている。ロータ及びステータのうちの一方が電機子、他方が界磁とされ、エンジン1の駆動に伴ってロータがエンジン出力軸と一体的に回転する際に交流電力を発生させる。ここで、発電機21は、エンジン1の軸動力のうちヒートポンプ回路11の圧縮機13を駆動してなお余剰する分の軸動力である余剰軸動力により駆動されて発電する構成となっている。つまり、エンジン1が出力する軸動力の総量をPt、圧縮機13を駆動するために利用される軸動力の大きさをPcとすると、発電機21は(Pt−Pc)で規定される余剰軸動力Psにより駆動されて発電を行う。発電機21により発電された電力は、インバータ装置及び変圧器(不図示)を介して所定の周波数及び電圧に変換され、商用電力系統22と連系して電気機器等の電力負荷23に供給されるように構成されている。なお、発電機21により発電された電力は、ヒートポンプシステム100が備える各種機器(内部機器)にも供給されるように構成されている。このように、本実施形態に係るヒートポンプシステム100は、発電機能付きのヒートポンプシステムとなっている。
2.制御ユニットの構成
次に、制御ユニット51の構成について説明する。ヒートポンプシステム100が備える制御ユニット51は、図1に示すように、ヒートポンプシステム100の各部の動作制御を行う中核部材としての機能を果たしており、エンジン制御部52、燃焼モード決定部53、停止前制御部54、及び実停止制御部55の各機能部を備えて構成されている。また、制御ユニット51は、CPU等の演算処理装置を中核部材として備えるとともに、当該演算処理装置からデータを読み出し及び書き込みが可能に構成されたRAM(ランダム・アクセス・メモリ)や、演算処理装置からデータを読み出し可能に構成されたROM(リード・オンリ・メモリ)等の記憶装置等を有して構成されている(不図示)。そして、ROM等に記憶されたソフトウェア(プログラム)又は別途設けられた演算回路等のハードウェア、或いはそれらの両方により、制御ユニット51の各機能部52〜55が構成される。各機能部52〜55は、互いに情報の受け渡しを行うことができるように構成されている。なお、本実施形態においては、各機能部52〜55が協働して本発明における「制御手段」を構成している。
また、このヒートポンプシステム100は、システム内の各部に設けられた複数のセンサ、具体的には、酸素濃度センサSe1、エンジン回転速度センサSe2、及び触媒温度センサSe3を備えている。ここで、酸素濃度センサSe1は、排ガスE中に含まれる酸素ガスの濃度を検出するセンサである。エンジン回転速度センサSe2は、エンジン1のエンジン出力軸の回転速度を検出するセンサである。触媒温度センサSe3は、三元触媒7の温度を検出するセンサである。これらの各センサSe1〜Se3による検出結果を示す情報は、制御ユニット51へ出力される。以下では、制御ユニット51の各機能部52〜55の詳細について説明する。
エンジン制御部52は、吸気路3に設けられたスロットルバルブ(不図示)の開度を調整する等の形態で、エンジン1の軸動力Ptを制御する機能部であり、エンジン制御手段として機能する。本実施形態においては、エンジン制御部52は、ヒートポンプ回路11における空調負荷設定値(本例では、「弱」、「中」、「強」のいずれかに対応する設定値)の大きさに応じて、スロットルバルブの開度を調整することによりエンジン1の軸動力Ptを制御する。より具体的には、エンジン回転速度センサSe2で検出されるエンジン1の回転速度を監視しながらスロットルバルブの開度を制御することで、空調負荷設定値に応じた軸動力Ptとなるように、エンジン1の回転速度を制御する。なお、エンジン制御部52は、次に述べる燃焼モード決定部53により決定される燃焼モードを実現するように、燃料供給弁6の開度を調整して混合気Mの当量比を調整する制御も行なう。
燃焼モード決定部53は、エンジン1の燃焼モードを、ストイキ燃焼モードとリーン燃焼モードとの間で択一的に選択して決定する機能部であり、燃焼モード決定手段として機能する。ストイキ燃焼モードは、燃焼室2で燃焼する混合気Mの当量比(理論空燃比に対する混合気Mの空燃比の割合)を、酸素濃度センサSe1で検出される排ガスEの酸素濃度が略ゼロの低酸素濃度となるようなストイキ当量比(当量比が1.0程度)に設定するモードである。ストイキ燃焼モードでは、燃焼室2に吸気されて燃焼する混合気M中の燃料ガスGが濃く、しかも燃焼熱を奪う空気Aが少ないことから、当該燃焼熱による温度上昇が顕著になる。よって、燃焼室2から排出される排ガスEは、比較的高温となる。また、それに応じて三元触媒7も比較的高温となる。
リーン燃焼モードは、燃焼室2で燃焼する混合気Mの当量比を、上述したストイキ当量比よりも小さいリーン当量比(当量比が、例えば0.67程度)に設定するモードである。リーン燃焼モードでは、燃焼室2に吸気されて燃焼する混合気M中の燃料ガスGが薄く、しかも燃焼熱を奪う空気Aが多いことから、当該燃焼熱による温度上昇が緩慢かつ抑制されたものになる。よって、燃焼室2から排出される排ガスEは、比較的低温となる。また、それに応じて三元触媒7も比較的低温となる。なお、ストイキ燃焼モードでは、排ガスE中に含まれるNOx、CO、及びHC等の成分は、排気路4に配置された三元触媒7により除去される。リーン燃焼モードにおいても、排ガスE中に含まれるCOや臭気成分等はストイキ燃焼モードと同様に除去される。
ところで、三元触媒7の性能を良好な状態に維持するためには、三元触媒7の温度と当該三元触媒7を通過する排ガスE中に含まれる成分との関係を、適切な関係に維持させる必要がある。言い換えれば、三元触媒7の温度と当該三元触媒7を通過する排ガスE中に含まれる成分との関係を不適切なものとしたままでシステムを稼働させると、三元触媒7の性能を劣化させてしまう可能性がある。例えば、ストイキ燃焼モードでエンジン1を駆動することにより排ガスE、ひいては三元触媒7が高温となり、触媒活性温度(例えば、500〜550℃)となっていた状態で、一旦エンジン2を含むシステムが停止されたとする。その後、比較的短時間のうちにシステムが再始動される場合には、三元触媒7が比較的高温を維持したままの状態で、エンジン1が始動する際に排ガスE中に高濃度に含まれることになる未燃焼の燃料ガスGや酸素が、当該高温状態の三元触媒7を通過することになる。そのような場合には、三元触媒7上で未燃焼の燃料ガスGと酸素とが発熱反応を起こして、三元触媒7が過熱して異常高温に晒される結果、性能劣化を引き起こしてしまう可能性がある。
そこで、本実施形態に係るヒートポンプシステム100は、上記のような不都合を解消するべく、システムに対する停止要求があった場合に、システムが当該停止要求を受け取った際の三元触媒7の温度が所定の停止許可温度Tp以上である場合に、複数のシステム要素のうちの排ガスEの冷却に関与するシステム要素の一つであるエンジン1を稼働させたままで三元触媒7の温度を低下させる停止前制御を行なうと共に、三元触媒7の温度が停止許可温度Tp未満となった際にエンジン1を稼動停止させて、システムを完全に停止させる実停止制御を行なうように構成されている。本実施形態においては、エンジン1が本発明における「冷却関連要素」に相当する。なお、所定の停止許可温度Tpは、酸素又は混合気M中の未燃焼の燃料ガスGを含む排ガスEが三元触媒7を通過する場合であっても、当該三元触媒7をほとんど性能劣化させないような温度の上限値に設定されている。ここで、停止許可温度Tpは、実測に基づいて経験的に取得され、例えば350〜400℃に設定することができる。このような停止許可温度Tpを設定することにより、三元触媒7の性能劣化を回避するための停止前制御を実行するか否かの判定を適切に行なうことができる。
停止前制御部54は、エンジン制御部52と協調して上記の停止前制御を行なうための機能部であり、停止前制御手段として機能する。停止前制御部54は、停止前制御時には、エンジン1を部分負荷状態とすることにより、三元触媒7の温度を低下させる。より具体的には、停止前制御部54は、エンジン制御部52を介して、エンジン1の軸動力Ptを、システムに対する停止要求を受け取った時点における空調負荷設定値に応じた軸動力Ptよりも低下させて部分負荷状態とするべく、エンジン1の回転速度を低下させるように制御する。これにより、排ガスEの温度を低下させ、それに応じて三元触媒7の温度を低下させる。
本実施形態においては、停止前制御部54は、エンジン制御部52を介して、エンジン1の軸動力Ptが、空調負荷設定値の最小値に対応する軸動力Pcとなるようにエンジン1の回転速度を制御する。本例では、上記のとおり空調負荷設定値が「弱」、「中」、「強」のいずれかに設定される構成とされているので、停止前制御部54は、この中での最小出力となる「弱」に対応する軸動力Pcとなるようにエンジン1の回転速度を制御する。このように、エンジン1を稼働させたままで、当該エンジン1の回転速度を空調負荷設定値の最小値に対応する軸動力Pcとなるように制御することで、三元触媒7の温度を比較的早期に低下させることができる。なお、エンジン1自体は稼働したままの状態なので、仮に三元触媒7の温度が停止許可温度Tp未満となる前にシステムの再始動の要求があった場合にも、迅速に応答することができる。また、その際、未燃焼の燃料ガスGや空気A中の酸素が三元触媒7を通過することもない。
更に、本実施形態においては、停止前制御部54は、システムに備えられる内部機器による消費電力(内部消費電力)の総量を取得する構成となっており、取得された内部消費電力に対応する出力(自立運転出力)に略等しくなるように余剰軸動力Psを設定する。ここで、システムに備えられる内部機器には、例えば、ヒートポンプ回路11を構成する室外機14のファンを回転させるためのモータ(不図示)、制御ユニット51が備えるCPU等の演算処理装置、等が含まれる。そして、停止前制御部54は、エンジン制御部52を介して、エンジン1の軸動力Ptが、空調負荷設定値の最小値に対応する軸動力Pcに、上記自立運転出力に略等しい値に設定された余剰軸動力Psを更に加算した値となるように、エンジン1の回転速度を制御する。これにより、不要な発電を行うことなく、また、商用電力系統22からの電力を消費することなく、ヒートポンプシステム100を自立運転させることができる。また、その状態で、三元触媒7の温度を比較的早期に低下させることができる。
実停止制御部55は、エンジン制御部52と協調して上記の実停止制御を行なうための機能部であり、実停止制御手段として機能する。実停止制御部55は、停止前制御部54による停止前制御中は常に三元触媒7の温度を監視しておき、三元触媒7の温度が停止許可温度Tp未満となると、エンジン制御部52を介してエンジン1を停止させ、システムを完全に停止させる。すなわち、本実施形態に係るヒートポンプシステム100では、システムに対する停止要求を受け取った際には、無条件に直ちに当該システムを完全停止させるのではなく、停止前制御により三元触媒7の温度が停止許可温度Tp未満の状態となって初めてエンジン1及びシステムを完全停止させる。従って、その後エンジン1が再始動した場合に、排ガスE中に高濃度に含まれることになる未燃焼の燃料ガスGや空気A中の酸素が、排気路4に配置された三元触媒7を通過したとしても、当該三元触媒7が異常高温に晒されるのを効果的に抑制し、性能劣化を効果的に抑制することができる。
3.停止制御処理の手順
次に、本実施形態に係る制御ユニット51による停止制御処理(エンジン制御方法)の内容について説明する。本実施形態に係る停止制御処理は、停止前制御処理と、当該停止前制御処理に引き続いて実行される実停止制御処理とを備えている。図2は、本実施形態に係るヒートポンプシステム100における停止制御処理の処理手順を示すフローチャートである。以下に説明する停止制御処理の手順は、制御ユニット51の各機能部52〜55により実行される。制御ユニット51の各機能部52〜5がプログラムにより構成される場合には、制御ユニット51が備える演算処理装置は、上記各機能部52〜55を構成するプログラムを実行するコンピュータとして動作する。
本実施形態に係る停止制御処理においては、システムに対する停止要求があった場合には(ステップ#01:Yes)、まず停止前制御部54は、触媒温度センサSe3により検出される三元触媒7の温度の情報を取得する(ステップ#02)。本実施形態においては、このステップ#02の処理が、本発明における「触媒温度取得ステップ」に相当する。次に、停止前制御部54は、取得された三元触媒7の温度が、所定の停止許可温度Tp未満であるか否かを判定する(ステップ#03)。三元触媒7の温度が停止許可温度Tp以上であると判定された場合には(ステップ#03:No)、停止前制御部54は、空調負荷設定値の最小値(本例では「弱」)に対応する軸動力Pcを演算により取得する(ステップ#04)。また、停止前制御部54は、内部消費電力に対応する余剰軸動力Psを演算により取得する(ステップ#05)。
次に、取得された空調負荷設定値の最小値に対応する軸動力Pcと内部消費電力に対応する余剰軸動力Psとに基づいて、エンジン制御部52は、エンジン1の軸動力Ptが軸動力Pcと余剰軸動力Psとの和となるように、エンジン1の回転速度を制御する(ステップ#06)。その後、ステップ#02からステップ#06までの処理を逐次繰り返して行う。本実施形態においては、このステップ#02からステップ#06までの処理が、本発明における「停止前冷媒冷却ステップ」に相当する。そして、三元触媒7の温度が停止許可温度Tp未満であると判定されると(ステップ#03:Yes)、エンジン制御部52はエンジン1を停止させ、システムを完全に停止させる(ステップ#07)。本実施形態においては、このステップ#07の処理が、本発明における「実停止ステップ」に相当する。以上で、停止制御処理を終了する。
〔第二の実施形態〕
本発明に係るエンジンシステムの第二の実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態においては、本発明に係るエンジンシステムを、定置型エンジンシステムの一種である、熱及び電力の双方を発生させる熱電併給システム(コージェネレーションシステム)200に適用した場合を例として説明する。図3は、本実施形態に係る熱電併給システム200の概略構成図である。図3に示すように、本実施形態に係る熱電併給システム200は、上記第一の実施形態において説明したヒートポンプシステム100に、更に冷却回路31に接続された排熱回収機構41を、主要なシステム要素の一つとして追加して備えた構成となっている。つまり、本実施形態に係る熱電併給システム200は、ヒートポンプ回路11を備えた熱電併給システムとなっている。
本実施形態においては、停止前制御が実行される際に稼働したままとされるシステム要素が、排ガスEの冷却に関与するシステム要素の一つである冷却回路31とされている点で、第一の実施形態に係るヒートポンプシステム100と相違している。また、それに伴い、制御ユニット51が備える停止前制御部54及び実停止制御部55の機能や、停止制御処理の処理内容及び処理手順も、第一の実施形態に係るヒートポンプシステム100と相違している。それ以外の構成に関しては、基本的には第一の実施形態に係るヒートポンプシステム100と同様である。以下では、本実施形態に係る熱電併給システム200について、第一の実施形態に係るヒートポンプシステム100との相違点を中心に説明する。
排熱回収機構41は、エンジン1の排熱を回収し、当該回収された熱を熱負荷45へ供給するための機構である。本実施形態においては、排熱回収機構41は、エンジン1を冷却した後のジャケット水JWと燃焼室2から排出された排ガスEとの両方から排熱を回収するように構成されている。そのため、本実施形態に係る排熱回収機構41は、ジャケット水JWによりエンジン2を冷却するための冷却回路31と、冷却回路31内を流通して循環するジャケット水JWとの間の熱交換により排熱を回収するための排熱回収熱交換器42と、を備えている。冷却回路31には、電動ポンプ32とラジエータ34とが設けられている。電動ポンプ32は、ジャケット水JWの吸入と吐出とを繰り返すことで、冷却回路31にジャケット水JWを循環させるための駆動力源として機能する。電動ポンプ32を作動させることにより、冷却回路31内を循環するジャケット水JWは、エンジン1を冷却して昇温した後に排気路4に設けられた伝熱管33を通過することで排ガスEの熱を回収して一層加熱される。なお、本実施形態においては、伝熱管33は排気路4において三元触媒7に埋設されており、その内部を流通するジャケット水JWが三元触媒7との間で熱交換可能な状態で配置されている。伝熱管33を通過した後の高温のジャケット水JWは、排熱回収熱交換器42で湯水HWとの間で熱交換を行う。すなわち、エンジン2の排熱を回収して高温となったジャケット水JWは、当該回収した熱を湯水HWに伝達することで、湯水HWを加熱する。なお、本実施形態においては、ジャケット水JWが本発明における「エンジン冷却水」に相当する。
排熱回収熱交換器42で加熱された湯水HWは、貯湯タンク43に貯えられる。貯湯タンク43は、上部に高温の湯水HWが滞留する高温層を形成すると共に、その高温層の下部に低温の湯水HWが滞留する形態で湯水HWを貯留する、所謂温度成層型に構成されている。すなわち、ポンプ44を作動することにより、貯湯タンク43の下端部にある比較的低温の湯水を排熱回収熱交換器42に供給して適切な目標貯湯温度(例えば75℃)以上に加熱した後に、貯湯タンク43の上端部に戻す。すると、貯湯タンク43は温度成層を形成して湯水HWを貯留することになる。更に、貯湯タンク43の上端部から高温の湯水HWを取り出し、当該高温の湯水HWを給湯器や暖房機器等の熱負荷45へ供給することができるように構成されている。なお、高温の湯水HWが熱負荷45に供給されると、それと同時に、消費された分の湯水HWに相当する給水Wが貯湯タンク43の下端部に補充される。
本実施形態においては、システムに対する停止要求があった場合に、システムが当該停止要求を受け取った際の三元触媒7の温度が所定の停止許可温度Tp以上である場合には、停止前制御部54は、エンジン制御部52を介してエンジン1を停止させると共に、商用電力系統22から電力を得て電動ポンプ32を稼働状態に維持させることにより、冷却回路31をジャケット水JWが循環する状態を維持させる。本実施形態においては、電動ポンプ32が本発明における「冷却関連要素」に相当する。このように、三元触媒7と、当該三元触媒7よりも低温となるジャケット水JWとの間で熱交換を行わせることにより、エンジン1の停止後においても冷却回路31内を流通するジャケット水JWにより三元触媒7を積極的に冷却する。本実施形態においては、更にその間、停止前制御部54は、エンジン制御部52を介してエンジン1の再始動を禁止するように制御する。例えば、燃料供給弁6の開度をゼロに維持したり、エンジン1が火花点火式のエンジンである場合には火花点火を禁止したりすることにより、エンジン1の再始動を禁止する。
実停止制御部55は、停止前制御中は常に三元触媒7の温度を監視しておき、三元触媒7の温度が所定の停止許可温度Tp未満となると、電動ポンプ32を稼働停止させ、システムを完全に停止させる。また、本実施形態においては、実停止制御部55は、エンジン1の再始動の禁止を解除するように制御する。すなわち、本実施形態に係る熱電併給システム200では、システムに対する停止要求を受け取った際には、無条件に直ちに当該システムを完全停止させるのではなく、停止前制御により三元触媒7の温度が停止許可温度Tp未満の状態となって初めて冷却回路31を駆動するための電動ポンプ32及びシステムを完全停止させる。また、一旦エンジン1は停止させるものの再始動を禁止し、三元触媒7の温度が停止許可温度Tp未満の状態となって初めてエンジン1の再始動を許可する。そのため、本実施形態においても、その後エンジン1が再始動した場合に、排ガスE中に高濃度に含まれることになる未燃焼の燃料ガスGや酸素が排気路4に配置された三元触媒7を通過したとしても、当該三元触媒7が異常高温に晒されるのを効果的に抑制し、性能劣化を効果的に抑制することができる。その際、三元触媒7の温度が停止許可温度Tp未満となるまでは電動ポンプ32を駆動して、ジャケット水JWが冷却回路31中を流通する状態に維持されるので、伝熱管33を介したジャケット水JWと三元触媒7との間での熱交換により、三元触媒7を停止許可温度Tp未満となるまで早期に冷却させることができる。
図4は、本実施形態に係る熱電併給システム200における停止制御処理(エンジン制御方法)の処理手順を示すフローチャートである。以下に説明する停止制御処理(停止前制御処理及び実停止制御処理を含む)の手順は、制御ユニット51の各機能部52〜55により実行される。本実施形態に係る停止制御処理においては、システムに対する停止要求があった場合には(ステップ#21:Yes)、まず停止前制御部54は、エンジン制御部52を介してエンジン1を停止させると共に、電動ポンプ32を駆動状態に維持させる(ステップ#22)。また、停止前制御部54は、エンジン制御部52を介してエンジン1の再始動を禁止する(ステップ#23)。
次に、停止前制御部54は、触媒温度センサSe3により検出される三元触媒7の温度の情報を取得し(ステップ#24)、取得された三元触媒7の温度が、所定の停止許可温度Tp未満であるか否かを判定する(ステップ#25)。三元触媒7の温度が所定の停止許可温度Tp以上であると判定される間は(ステップ#25:No)、このステップ#24及びステップ#25の処理が逐次繰り返して行われる。そして、三元触媒7の温度が停止許可温度Tp未満であると判定されると(ステップ#25:Yes)、実停止制御部55は電動ポンプ32を停止させ、システムを完全に停止させる(ステップ#26)。また、実停止制御部55はエンジン1の再始動を許可する(ステップ#27)。以上で、停止制御処理を終了する。なお、本実施形態においては、ステップ#22からステップ#25までの処理が本発明における「停止前冷媒冷却ステップ」に相当し、ステップ#24の処理が本発明における「触媒温度取得ステップ」に相当する。また、ステップ#26及びステップ#27の処理が本発明における「実停止ステップ」に相当する。
〔その他の実施形態〕
(1)上記第一の実施形態においては、停止前制御部54が、エンジン制御部52を介して、エンジン1の軸動力Ptが、空調負荷設定値の最小値に対応する軸動力Pcとなるようにエンジン1の回転速度を制御する場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、少なくともエンジン1を部分負荷状態とするように制御すれば、三元触媒7の温度を低下させることはできるので、例えばエンジン1の軸動力Ptが、空調負荷設定値の最小値よりも僅かに大きい出力に対応する軸動力Pcとなるようにエンジン1の回転速度を制御する構成とすることも、本発明の好適な実施形態の一つである。
また、停止前制御時には、空調負荷設定値とは無関係に予め設定された回転速度となるようにエンジン1を制御する構成とすることも、本発明の好適な実施形態の一つである。この場合、予め設定された回転速度としては、例えば600〜800rpmとすることができる。このような停止前制御によっても、三元触媒7の温度を有効に低下させることができる。
(2)上記第一の実施形態においては、停止前制御部54が、エンジン制御部52を介して、エンジン1の軸動力Ptが、空調負荷設定値の最小値に対応する軸動力Pcに自立運転出力に略等しい値に設定された余剰軸動力Psを更に加算した値となるように、エンジン1の回転速度を制御する場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、例えば少なくともヒートポンプシステム100を確実に自立運転させることができるように、エンジン1の軸動力Ptが、空調負荷設定値の最小値に対応する軸動力Pcに自立運転出力よりも僅かに大きい値に設定された余剰軸動力Psを更に加算した値となるように、エンジン1の回転速度を制御する構成とすることも、本発明の好適な実施形態の一つである。
(3)上記第一の実施形態においては、ヒートポンプ回路11における空調負荷設定値が所定範囲内で予め段階的に設定されて備える複数の候補値(具体的には「弱」、「中」、「強」の三段階)の中から一つの値を選択することにより設定される場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、上記の例はあくまで一例であり、これ以外の形態を採用することも当然に可能である。例えば、二段階又は四段階以上の候補値の中から択一的に設定される構成とすることも、本発明の好適な実施形態の一つである。或いは、空調負荷設定値が所定範囲内で無段階に設定される構成とすることも、本発明の好適な実施形態の一つである。
(4)上記第二の実施形態においては、システムに対する停止要求があった場合に、システムが当該停止要求を受け取った際の三元触媒7の温度が所定の停止許可温度Tp以上である場合には、停止前制御部54は、エンジン制御部52を介してエンジン1を停止させると共に、電動ポンプ32を稼働状態に維持させる場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、例えば電動ポンプ32を稼働状態に維持させると共に、上記第一の実施形態の場合と同様に、停止前制御部54がエンジン制御部52を介して、エンジン1の軸動力Ptが、空調負荷設定値の最小値に対応する軸動力Pcに自立運転出力に略等しい値に設定された余剰軸動力Psを更に加算した値となるようにエンジン1の回転速度を制御する構成とすることも、本発明の好適な実施形態の一つである。このようにすれば、不要な発電を行うことなく、また、商用電力系統22からの電力を消費することなく、ヒートポンプ回路11を備えた熱電併給システム200を自立運転させることができる。また、その状態で、三元触媒7の温度をより一層早期に低下させることができる。
なお、この場合、システムに備えられる内部機器には更に電動ポンプ32が含まれるものとして内部機器電力及びこれに対応する自立運転出力が取得され、それに応じた余剰軸動力Psが設定される構成とすると好適である。
(5)上記の各実施形態においては、停止許可温度Tpが、酸素又は混合気M中の未燃焼の燃料ガスGを含む排ガスEが三元触媒7を通過する場合であっても、当該三元触媒7をほとんど性能劣化させないような温度の上限値に設定されている場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、例えば余裕をみてそのような温度の上限値よりも低い温度に設定することも、本発明の好適な実施形態の一つである。或いは、例えば三元触媒7が触媒活性を示す温度の下限値、又はそれよりも低い温度に設定することも、本発明の好適な実施形態の一つである。
(6)上記の各実施形態においては、触媒温度取得手段としての触媒温度センサSe3が、三元触媒7を通過する排ガスEの温度を三元触媒7の温度として直接的に検出して取得する場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、例えば排気路4において三元触媒7とは異なる位置(例えば、三元触媒7の上流側)に設けられた排ガス温度センサ等の検出結果から、三元触媒7の温度を間接的に推定して取得する構成とすることも、本発明の好適な実施形態の一つである。
(7)上記第一の実施形態においては、本発明に係るエンジンシステムを、発電機能付きのエンジン駆動式ヒートポンプシステム100に適用した場合を例として説明した。また、上記第二の実施形態においては、本発明に係るエンジンシステムを、ヒートポンプ回路11を備えた熱電併給システム200に適用した場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、エンジン1、ヒートポンプ回路11、発電機21、及び排熱回収機構41(冷却回路31を含む)のうち、例えばエンジン1及びヒートポンプ回路11のみを備えて構成された、発電機能を有さないエンジン駆動式ヒートポンプシステムに適用することも、本発明の好適な実施形態の一つである。また、エンジン1、発電機21及び排熱回収機構41を備えて構成された、ヒートポンプ回路11を有さない熱電併給システムに適用することも、本発明の好適な実施形態の一つである。また、エンジン1、ヒートポンプ回路11及び排熱回収機構41を備えて構成された、排熱回収機能付きエンジン駆動式ヒートポンプシステムに適用することも、本発明の好適な実施形態の一つである。また、エンジン1及び排熱回収機構41を備えて構成された、エンジン駆動式排熱回収システムに適用することも、本発明の好適な実施形態の一つである。
これらの場合において、エンジンシステムがヒートポンプ回路11を備える場合には上記第一の実施形態に係る停止前制御及び実停止制御の実行が選択可能であり、エンジンシステムが排熱回収機構41(冷却回路31を含む)を備える場合には上記第二の実施形態に係る停止前制御及び実停止制御の実行が選択可能である。
(8)更に、混合気Mを燃焼室2で圧縮して燃焼させ軸動力を出力するエンジン1と、燃焼室2から排出される排ガスEが通過する排気路4に配置され、排ガスEを浄化する三元触媒7と、を備えたエンジンシステムであれば、あらゆるエンジンシステムに本発明を適用することが可能である。
本発明は、例えばエンジン駆動式ヒートポンプシステムや熱電併給システム等、混合気を燃焼室で圧縮して燃焼させ軸動力を出力するエンジンと、燃焼室から排出される排ガスが通過する排気路に配置され、排ガスを浄化する三元触媒と、を備えたエンジンシステムに好適に利用することができる。
1 エンジン
2 燃焼室
4 排気路
7 三元触媒
11 ヒートポンプ回路
13 圧縮機
21 発電機(発電手段)
23 電力負荷
31 冷却回路
32 電動ポンプ
51 制御ユニット(制御手段)
52 エンジン制御部
100 エンジン駆動式ヒートポンプシステム(エンジンシステム)
200 熱電併給システム(エンジンシステム)
M 混合気
E 排ガス
Se3 触媒温度センサ(触媒温度取得手段)

Claims (7)

  1. 混合気を燃焼室で圧縮して燃焼させ軸動力を出力するエンジンと、前記燃焼室から排出される排ガスが通過する排気路に配置され、前記排ガスを浄化する三元触媒と、を備えたエンジンシステムであって、
    前記三元触媒の温度である触媒温度を取得する触媒温度取得手段と、
    システムに対する停止要求を受け取った際の前記触媒温度が所定の停止許可温度以上である場合に、システムを構成する複数のシステム要素のうちの排ガス冷却に関与するシステム要素である冷却関連要素を稼働させたままで前記触媒温度を低下させる停止前制御を行なうと共に、前記触媒温度が前記停止許可温度未満となった際に前記冷却関連要素を稼動停止させてシステムを完全に停止させる実停止制御を行なう制御手段と、
    を備えたエンジンシステム。
  2. 前記冷却関連要素が前記エンジンであり、前記停止前制御では、前記エンジンが部分負荷状態とされる請求項1に記載のエンジンシステム。
  3. 前記エンジンの軸動力を駆動源とする圧縮機を有するヒートポンプ回路と、
    前記ヒートポンプ回路において所定範囲内で設定される空調負荷設定値の大きさに応じて、前記エンジンの軸動力を制御するエンジン制御手段と、を備え、
    前記停止前制御では、前記エンジン制御手段は、前記エンジンの軸動力が前記空調負荷設定値の最小値に対応する出力となるように前記エンジンを制御する請求項2に記載のエンジンシステム。
  4. 前記エンジンの軸動力のうち前記圧縮機を駆動してなお余剰する余剰軸動力により駆動されて発電し、当該発電された電力を電力負荷へ供給する発電手段を備え、
    前記停止前制御では、前記余剰軸動力が、システムに備えられる内部機器による消費電力に対応する出力である自立運転出力に略等しくなるように設定されると共に、前記エンジン制御手段は、前記エンジンの軸動力が前記自立運転出力を更に加算した出力となるように前記エンジンを制御する請求項3に記載のエンジンシステム。
  5. 電動ポンプを駆動力源とし、前記エンジンを冷却するためのエンジン冷却水を循環させる冷却回路を、前記エンジン冷却水が前記三元触媒との間で熱交換可能な状態で備え、
    前記冷却関連要素が前記電動ポンプであり、前記停止前制御では、前記制御手段は、前記電動ポンプを駆動状態に維持させる請求項1から4のいずれか一項に記載のエンジンシステム。
  6. 前記停止許可温度が、酸素又は前記混合気中の未燃ガスを含む前記排ガスが前記三元触媒を通過する場合であっても、当該三元触媒をほとんど劣化させないような温度の上限値に設定されている請求項1から5のいずれか一項に記載のエンジンシステム。
  7. 混合気を燃焼室で圧縮して燃焼させ軸動力を出力するエンジンと、前記燃焼室から排出される排ガスが通過する排気路に配置され、前記排ガスを浄化する三元触媒と、を備えたエンジンシステムにおけるエンジン制御方法であって、
    前記三元触媒の温度である触媒温度を取得する触媒温度取得ステップと、
    システムに対する停止要求を受け取った際の前記触媒温度が所定の停止許可温度以上である場合に、システムを構成する複数のシステム要素のうちの排ガス冷却に関与するシステム要素である冷却関連要素を稼働させたままで前記触媒温度を低下させる停止前触媒冷却ステップと、
    前記触媒温度が前記停止許可温度未満となった際に、前記冷却関連要素を稼働停止させてシステムを完全に停止させる実停止ステップと、
    を備えたエンジン制御方法。
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