JP5383247B2 - ガスエンジン駆動機器 - Google Patents

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Description

本発明は、ガスエンジンによって駆動されるエンジン駆動式空気調和機、コジェネレーションシステム等のガスエンジン駆動機器に関するものである。
ガスエンジンにより駆動されるガスエンジン駆動機器としては、エンジン駆動式空気調和機(GHP)やコジェネレーションシステム等が知られており、特に、エンジン駆動式空気調和機は、空調に使用される電力消費量を低減し、その平準化を図るために広く普及されている。また、コンピューターが設置されているコンピューター室の年間冷房に使われる高顕熱形空気調和機として、冬期の低外気温冷房時にもエンジンの排熱を有効に利用して高圧を維持できるメリットがあることから、その利用が考えられている。
しかるに、上記ガスエンジン駆動機器を駆動するガスエンジンは、都市ガスを燃料ガスとするものが一般的であるが、都市ガスは、地震等の災害発生時に自動的に供給が遮断されるようになっているため、地震等の発生によって都市ガスの供給が途絶えたとき、エンジン駆動式空気調和機の運転も停止されてしまう。従って、例えばエンジン駆動式空気調和機を用いてコンピューター室の冷房を行っている場合は、冷房の停止に伴ってコンピューターも保護停止されてしまうことになる。
そこで、特許文献1に示されているように、常時は、ガス燃料(都市ガス)を主体にしてデュアルフューエルエンジンを運転し、非常時には、燃料切換え装置によってLPG等を含む備蓄燃料に切換えることによって、デュアルフューエルエンジンの運転を継続できるようにした非常時発電装置付き冷暖房装置が提案されている。
特公昭60−46251号公報
しかしながら、上記特許文献1には、定常供給されている主燃料(都市ガス)を、非常時に備蓄燃料(LPG等)に切換えるための燃料切換え装置をどのように切換え操作してエンジンの運転を継続するのかについては、何も記載されていない。さらに、切換えられた備蓄燃料(LPG)をデュアルフューエルエンジンに供給する際に、如何に調整して供給するのかについても、何も示されていない。
主燃料である都市ガスの発熱量は、11,000Kcalであるのに対して、切換え燃料であるLPガスの発熱量は、24,000Kcalであって、約2.2倍の発熱量を有している。このため、非常時にガスエンジンに供給する燃料を都市ガスからLPガスに切換えてそのまま供給すると、ガスエンジンでの発熱量が約2.2倍になってしまう。その結果、ガスエンジンに過大な熱負荷がかかることになり、単に燃料を切換えるだけではガスエンジンを長期にわたり安定して運転することが難しくなるという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、地震等の災害によって主燃料ガスの供給が途絶えた場合にも、遅滞なく運転を再開でき、運転停止による影響を最小限に止めることができるとともに、ガスエンジンを安定して運転できるガスエンジン駆動機器を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明のガスエンジン駆動機器は、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかるガスエンジン駆動機器は、ガスエンジンと、該ガスエンジンに燃料ガスを供給する主燃料ガス供給ラインおよび補助燃料ガス供給ラインと、前記主燃料ガス供給ラインまたは前記補助燃料ガス供給ラインの一方から前記ガスエンジンに燃料ガスを切換えて供給する燃料切換え装置と、燃料ガスと空気とを混合して前記ガスエンジンに供給するガスミキサとを備えたガスエンジン駆動機器において、前記主燃料ガスラインからの主燃料ガスの供給が途絶えたことを検知する検知手段と、該検知手段により前記主燃料ガスの供給が途絶えたことが検知されたとき、前記ガスエンジン駆動機器の運転を停止し、前記ガスミキサの燃料弁開度を前記補助燃料ガス用の開度に調整した後、前記燃料切換え装置を前記補助燃料ガス供給ラインに切換えて前記ガスエンジンを再起動する制御部と、を備え、前記制御部は、前記燃料弁の開度を前記補助燃料ガス用の開度に調整した後、前記燃料切換え装置を前記補助燃料ガス供給ラインに切換える前に、前記ガスエンジンを点火プラグに電気を供給しないでクランキング動作させる構成とされていることを特徴とする。
本発明によれば、主燃料ガスラインからの主燃料ガスの供給が途絶えたことが検知手段により検知されたとき、制御部によりガスエンジン駆動機器の運転を停止し、ガスミキサの燃料弁開度を補助燃料ガス用の開度に調整した後、燃料切換え装置を補助燃料ガス供給ラインに切換えてガスエンジンを再起動するようにしているため、万が一、地震等の災害によって主燃料ガスの供給が途絶えた場合でも、それを検知して制御部により自動的にガスミキサの燃料弁開度を補助燃料ガス用の開度に調整した後、燃料供給ラインを補助燃料ガス供給ラインに切換えてガスエンジンを速やかに再起動することができる。また、制御部が、燃料弁の開度を補助燃料ガス用の開度に調整した後、燃料切換え装置を補助燃料ガス供給ラインに切換える前に、ガスエンジンを点火プラグに電気を供給しないでクランキング動作させるようにしているため、補助燃料ガスに切換えてガスエンジンを再起動する際に、点火プラグを点火しないでクランキング動作(点火プラグが点火しないため、エンジンは起動しない)させることにより、ガスエンジンの燃焼室を含む燃料供給系内に残留していた主燃料ガスを外部に排出することができる。従って、仮に主燃料ガスの供給が途絶えた場合でも、数分程度の停止で遅滞なくガスエンジン駆動機器の運転を再開することができ、運転停止による影響を最小限に止めることができる。また、燃料ガスが主燃料ガスから補助燃料ガスに切換えられる際に、ガスミキサの燃料弁開度が補助燃料ガス用の開度に調整されるため、燃料ガスが変わることによりガスエンジン側に無理な負荷がかかることもなく、ガスエンジンを安定して運転することができる。さらに、ガスエンジンの再起動時、速やかに燃焼室内を切換えられた補助燃料ガスに置き換えることができ、燃料ガスの切換えに伴うガスエンジンの始動性低下を防止し、円滑にガスエンジンを再起動することが可能となる。
さらに、本発明のガスエンジン駆動機器は、上記のガスエンジン駆動機器において、前記主燃料ガス供給ラインより供給される前記主燃料ガスが都市ガスとされ、前記補助燃料ガス供給ラインより供給される前記補助燃料ガスがLPガスとされていることを特徴とする。
本発明によれば、主燃料ガス供給ラインより供給される主燃料ガスが都市ガスとされ、補助燃料ガス供給ラインより供給される補助燃料ガスがLPガスとされているため、補助燃料ガスであるLPガスの発熱量(24,000Kcal)の方が主燃料ガスの都市ガスの発熱量(11,000Kcal)よりも2.2倍程度高いが、燃料ガスの供給ラインを補助燃料ガス供給ラインに切換えるとき、ガスミキサの燃料弁の開度をLPガス用に合せて絞り、その流量を適量に絞ることによってガスエンジンに過剰な熱負荷がかからないようにしている。従って、燃料ガスが都市ガスからLPガスに切換わっても、ガスエンジンを安定的に運転することができる。
さらに、本発明のガスエンジン駆動機器は、上述のいずれかのガスエンジン駆動機器において、前記ガスエンジン駆動機器が、前記ガスエンジンによって圧縮機が駆動されるエンジン駆動式空気調和機とされていることを特徴とする。
ガスエンジン駆動式空気調和機は、空調用の電気消費量を低減することができるが、地震等の発生によって都市ガスの供給が自動停止された場合、ガスエンジンの停止と共に空気調和機の運転も停止されてしまう。本発明によれば、仮に主燃料の都市ガスの供給が途絶えた場合でも、数分程度の停止で遅滞なく補助燃料ガスに自動切換えしてガスエンジンを再起動し、空調運転を再開することができる。従って、運転停止時間を数分程度に止めることができ、例えばコンピューター室の空調(冷房)にガスエンジン駆動式空気調和機を用いた場合でも、コンピューター自体の運転に影響が出ないうちにバックアップ運転を開始することができる。
本発明によると、地震等の災害によって主燃料ガスの供給が途絶えた場合でも、それを検知して制御部により自動的にガスミキサの燃料弁開度を補助燃料ガス用の開度に調整した後、燃料供給ラインを補助燃料ガス供給ラインに切換えてガスエンジンを速やかに再起動することができるため、仮に主燃料ガスの供給が途絶えた場合でも、数分程度の停止で遅滞なくガスエンジン駆動機器の運転を再開することができ、運転停止による影響を最小限に止めることができる。また、燃料ガスが主燃料ガスから補助燃料ガスに切換えられる際に、ガスミキサの燃料弁開度が補助燃料ガス用の開度に調整されるため、燃料ガスが変わることによりガスエンジン側に無理な負荷がかかることもなく、ガスエンジンを安定して運転することができる。さらに、補助燃料ガスに切換えてガスエンジンを再起動する際に、点火プラグを点火しないでクランキング動作させることにより、ガスエンジンの燃焼室を含む燃料供給系内に残留していた主燃料ガスを外部に排出することができるため、ガスエンジンの再起動時、速やかに燃焼室内を切換えられた補助燃料ガスに置き換えることができ、燃料ガスの切換えに伴うガスエンジンの始動性低下を防止し、円滑にガスエンジンを再起動することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るガスエンジン駆動機器の概略構成図である。 図1に示すガスエンジン駆動機器に用いられるガスミキサのミキサ部分の断面図である。 図1に示すガスエンジン駆動機器に用いられるガスミキサの燃料弁部分の断面図である。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1ないし図3を用いて説明する。
図1には、エンジン駆動式空気調和機、コジェネレーションシステム等のガスエンジン駆動機器1におけるガスエンジン周辺の構成が示されている。但し、本実施形態では、エンジン駆動式空気調和機の例が示されている。ガスエンジン駆動機器1は、機械室2と熱交換器室3とに仕切られている筐体4を備えている。筐体4の機械室2内には、水冷4サイクルエンジンからなるガスエンジン5が設置されている。ガスエンジン5は、本体側のオイルパンと接続されている別置きのサブオイルパン6を備えている。
また、ガスエンジン5には、大別して排気ガス処理系7と、冷却水回路系8と、燃料ガス供給系9とが具備されている。排気ガス処理系7は、ガスエンジン5から排出される燃焼排気ガスを処理する系統であり、排気ガスとエンジン冷却水とを熱交換する排気ガス熱交換器10と、排気音を低減する排気マフラ11と、排気ガス中の水分を除去する排気トラッパ12と、これら排気ガス熱交換器10、排気マフラ11および排気トラッパ12で分離された排気ドレンを集めて中和する排気ドレンフィルタ13と、中和された排気ドレンを外部に排出するドレンホース14と、を備えている。
排気ガス処理系7の排気トラッパ12は、熱交換器室3の天板側に大気に開放されるように設置され、排気ガスを大気に放出できるように構成されている。また、排気ガス熱交換器10、排気マフラ11および排気ドレンフィルタ13等は、機械室2内に設置されており、排気ドレンフィルタ13で中和された排気ドレンは、ドレンホース14を介して外部に排出されるように構成されている。
冷却水回路系8は、ガスエンジン5を冷却したエンジン冷却水の熱を放熱処理する系統であり、エンジン冷却水を循環する冷却水ポンプ15と、排気ガス熱交換器10およびガスエンジン5のウォータジャケットを循環して排出されたエンジン冷却水を、その温度に応じてバイパス回路16、サブ熱交換器17またはラジエータ18のいずれかに循環する2つの三方弁19,20と、図示省略の冷媒回路側の冷媒とエンジン冷却水とを熱交換させて冷媒を加熱するサブ熱交換器17と、エンジン冷却水の熱を大気に放熱するラジエータ18と、ラジエータキャップ21を介して冷却水回路系8に接続されている冷却水リザーブタンク22と、を備えている。
冷却水回路系8のラジエータ18および冷却水リザーブタンク22は、熱交換器室3内に設置されており、ラジエータ18には、並設されている空気調和機の室外熱交換器(図示省略)と共に図示省略の室外ファンを介して外気が通風可能とされている。その他の冷却水ポンプ15、サブ熱交換器17および三方弁19,20等々は、機械室2内に設置されている。
燃料ガス供給系9は、ガスエンジン5に燃料ガスと空気との混合気を供給するための系統であり、燃料ガスと空気とを混合するガスミキサ23と、ガスミキサ23に対して空気を供給するエアエレメント24を備えた給気ライン25と、ガスミキサ23に対してガス電磁弁26および燃料ガスの圧力を調整するガスレギュレータ27を介して主燃料ガスである都市ガスを供給する主燃料ガス供給ライン28とを備えている。
ガスミキサ23は、図2および図3に示されるように、主燃料ガス供給ライン28からの主燃料ガスが供給される燃料ガス入り口29、主燃料ガスの流量を調整するニードル弁30および弁座31、ニードル弁30を回転駆動し、該ニードル弁30の開度を調整するステッピングモータ32、給気ライン25からの空気が供給される空気入り口33、およびニードル弁30を経て供給される主燃料ガスと空気とを混合するベンチュリー部34が設けられている燃料弁35と、該燃料弁35で混合された主燃料ガスと空気との混合ガス入り口36およびガスエンジン5側の吸気通路に接続される混合ガス出口37を有するとともに、その間にスロットル弁38が設けられているミキサ39とから構成されている。
上記主燃料ガス供給ライン28におけるガス電磁弁26の上流側には、燃料切換え装置(切換弁)40が設けられており、該燃料切換え装置(切換弁)40を介してガスミキサ23に補助燃料ガスであるLPガスを供給する補助燃料ガス供給ライン41が接続されている。この補助燃料ガス供給ライン41は、図示省略のLPG貯蔵容器(ボンベ、バルク等)に接続されている。また、主燃料ガス供給ライン28には、主燃料ガスである都市ガスの供給が途絶えたことを検知する検知手段(圧力スイッチ)42が設けられている。
さらに、燃料ガス供給系9には、上記検知手段(圧力スイッチ)42により主燃料ガスである都市ガスの供給が途絶えたことが検知されたとき、ガスエンジン駆動機器1の運転を停止し、上記燃料弁35のステッピングモータ32を駆動してニードル弁30の開度を主燃料ガス用の開度から補助燃料ガス用の開度に絞った後、燃料切換え装置(切換弁)40を補助燃料ガス供給ライン41側に切換えてガスエンジン5を再起動する制御部43が具備されている。ガスエンジン5の再起動は、図示省略のスタータモータを駆動し、ガスエンジン5をクランキングすることによって行われる。
以上に説明の構成により、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
エンジン駆動式空気調和機、コジェネレーションシステム等のガスエンジン駆動機器1は、定常時には、主燃料ガスである都市ガスが主燃料ガス供給ライン28、ガスミキサ23を経てガスエンジン5に供給され、この都市ガスを燃料にガスエンジン5が運転されることにより、それを駆動源として運転される。
ガスエンジン5の排気ガスは、排気ガス熱交換器10、排気マフラ11および排気トラッパ12を介して大気に放出される。また、これら排気ガス熱交換器10、排気マフラ11および排気トラッパ12で分離された排気ガス中の水分は、排気ドレンとして排気ドレンフィルタ13に回収され、そこで中和された後、ドレンホース14を介して外部に排出される。一方、ガスエンジン5は、冷却水ポンプ15によって循環されるエンジン冷却水で冷却される。このエンジン冷却水は、サブ熱交換器17、ラジエータ18等に循環されて放熱され、冷媒加熱用、冷暖房用の熱源として有効に利用される。
上記の如くガスエンジン駆動機器1が運転中において、地震等の災害が発生し、主燃料の都市ガスの供給が遮断された場合、燃料ガスの供給が停止されることから、ガスエンジン5は運転不能となる。しかるに、本実施形態では、都市ガスの供給が遮断されたことを主燃料ガス供給ライン28に設けられている検知手段(圧力スイッチ)42によって検知することができ、その検知信号に基づいて制御部43が、ガスエンジン駆動機器1をいったん停止状態とした後、ガスミキサ23の燃料弁35の開度を都市ガス用の開度から補助燃料ガスのLPガス用の開度に絞るように制御する。
これは、補助燃料のLPガスの発熱量が、24,000Kcalであるのに対して、都市ガスの発熱量が、11,000Kcalであり、LPガスの発熱量の方が2.2倍程度高い。このため、都市ガスに換えて同じ量のLPガスを供給すると、ガスエンジン5での発熱量が2.2倍となり、ガスエンジンに過剰な熱負荷がかかることになる。そこで、燃料ガスの補助燃料ガスへの切換えに際して、まず燃料弁35の開度をLPガス用の開度に切換えるようにしている。燃料弁35は、ステッピングモータ32を回転駆動し、ニードル弁30を弁座31側へと前進させることによって開度を絞ることができる。
このようにして燃料弁35の開度を絞った後、燃料切換え装置(切換弁)40を補助燃料ガス供給ライン41側に切換えて補助燃料のLPガスを供給することにより、ガスミキサ23を介してガスエンジン5に適量のLPガスと空気との混合ガスを供給することができる。この状態でガスエンジン5をスタータモータによりクランキングして再起動することによって、ガスエンジン5を補助燃料ガスであるLPガスにより運転し、遅くとも数分後にはガスエンジン駆動機器1の運転を再開することができる。
従って、仮に主燃料ガスの供給が途絶えた場合でも、数分程度の停止で遅滞なくガスエンジン駆動機器1の運転を再開することができ、運転停止による影響を最小限に止めることができる。また、燃料ガスが主燃料ガスから補助燃料ガスに切換えられる際に、ガスミキサ23の燃料弁35の開度が補助燃料ガス用の開度に調整されるため、燃料ガスが変わることによりガスエンジン5側に無理な負荷がかかることがなく、ガスエンジン5を安定して運転することができる。
つまり、主燃料ガス供給ライン28より供給される主燃料ガスが都市ガスとされ、補助燃料ガス供給ライン41より供給される補助燃料ガスがLPガスとされており、補助燃料ガスであるLPガスの発熱量(24,000Kcal)の方が主燃料ガスの都市ガスの発熱量(11,000Kcal)よりも2.2倍程度高いが、燃料ガスの供給ラインを補助燃料ガス供給ライン41に切換えるとき、ガスミキサ23の燃料弁35の開度をLPガス用に合せて絞り、LPガスの流量を適量に絞ることによってガスエンジン5に過剰な熱負荷がかからないようにしている。このため、燃料ガスが都市ガスからLPガスに切換わっても、ガスエンジン5を安定的に運転することができる。
また、ガスエンジン駆動機器1としてのガスエンジン駆動式空気調和機は、空調用の電気消費量を低減し、その平準化を図ることができるが、地震等の発生によって都市ガスの供給が自動停止された場合、ガスエンジン5の停止と共に空気調和機側の運転も停止されることになる。しかるに、本実施形態によれば、仮に主燃料ガスの都市ガスの供給が途絶えた場合でも、数分程度の停止で遅滞なく補助燃料ガスに自動的に切換えてガスエンジンを再起動し、空調運転を再開することができる。このため、運転停止時間を数分程度に止めることができ、例えばコンピューター室の空調(冷房)にガスエンジン駆動式空気調和機を用いた場合でも、コンピューター自体の運転に影響が出ないうちにバックアップ運転を開始することが可能となる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、図1および図3を参照して説明する。
本実施形態は、上記した第1実施形態に対して、制御部43における制御系が一部異なっている。その他の点については、第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態では、主燃料ガスである都市ガスの供給が途絶えたことが検知され、燃料を補助燃料ガスのLPガスに切換えてガスエンジン5を再起動するときに、ガスミキサ23の燃料弁35の開度をニードル弁30により補助燃料ガス用の開度に絞った後、ガスエンジンを点火プラグに電気を供給しないでスタータモータ(図示省略)を駆動することによって、一定時間(数秒〜十数秒、あるいは数秒ずつ間欠的に数回)だけクランキング動作させ、その後、燃料切換え装置40を切換えて補助燃料ガス(LPガス)を供給し、ガスエンジン5を再起動するように構成している。
上記のように、ガスエンジン5を再起動する際に、一定時間だけ点火プラグを点火しない状態でクランキング動作させることによって、ガスエンジン5の燃焼室を含む燃料供給系内に残留していた主燃料ガスを外部に排出することができる。このため、ガスエンジン5を再起動する時、速やかに燃焼室内を切換えられた補助燃料ガス(LPガス)に置き換えることができ、燃料ガスの切換えに伴うガスエンジン5の始動性低下を防止し、円滑にガスエンジン5を再起動することが可能となる。
なお、本発明は、上記実施形態にかかる発明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。例えば、上記実施形態では、燃料切換え装置40として三方切換弁を用いた例が示されているが、主燃料ガス供給ライン28および補助燃料ガス供給ライン41のそれぞれに電磁開閉弁を設け、各電磁開閉弁の開閉によって切換えるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、主燃料ガスを都市ガス、補助燃料ガスをLPガスとした例について説明したが、燃料ガスの組み合わせはこれに限定されるものではなく、他の組み合わせにも同様に適用することができる。また、ガスエンジンの排熱利用については、エンジン駆動式空気調和機、コジェネレーションシステム等のガスエンジン駆動機器1の種類によって様々に変形可能である。
1 ガスエンジン駆動機器
5 ガスエンジン
23 ガスミキサ
25 給気ライン
28 主燃料ガス供給ライン
35 燃料弁
40 燃料切換え装置(切換弁)
41 補助燃料ガス供給ライン
42 検知手段(圧力スイッチ)
43 制御部

Claims (3)

  1. ガスエンジンと、該ガスエンジンに燃料ガスを供給する主燃料ガス供給ラインおよび補助燃料ガス供給ラインと、前記主燃料ガス供給ラインまたは前記補助燃料ガス供給ラインの一方から前記ガスエンジンに燃料ガスを切換えて供給する燃料切換え装置と、燃料ガスと空気とを混合して前記ガスエンジンに供給するガスミキサとを備えたガスエンジン駆動機器において、
    前記主燃料ガスラインからの主燃料ガスの供給が途絶えたことを検知する検知手段と、
    該検知手段により前記主燃料ガスの供給が途絶えたことが検知されたとき、前記ガスエンジン駆動機器の運転を停止し、前記ガスミキサの燃料弁開度を前記補助燃料ガス用の開度に調整した後、前記燃料切換え装置を前記補助燃料ガス供給ラインに切換えて前記ガスエンジンを再起動する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記燃料弁の開度を前記補助燃料ガス用の開度に調整した後、前記燃料切換え装置を前記補助燃料ガス供給ラインに切換える前に、前記ガスエンジンを点火プラグに電気を供給しないでクランキング動作させる構成とされていることを特徴とするガスエンジン駆動機器。
  2. 前記主燃料ガス供給ラインより供給される前記主燃料ガスが都市ガスとされ、前記補助燃料ガス供給ラインより供給される前記補助燃料ガスがLPガスとされていることを特徴とする請求項に記載のガスエンジン駆動機器。
  3. 前記ガスエンジン駆動機器が、前記ガスエンジンによって圧縮機が駆動されるエンジン駆動式空気調和機とされていることを特徴とする請求項1または2に記載のガスエンジン駆動機器。
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