JP2000038965A - デュアルフューエル機関の始動性能向上方法及び装置 - Google Patents
デュアルフューエル機関の始動性能向上方法及び装置Info
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Abstract
デュアルフューエル機関の始動性能向上方法及びその装
置を提供する。 【解決手段】 気体燃料を主燃料とし二次燃料でパイロ
ット着火するデュアルフューエルエンジン(1)を有す
るデュアルフューエル機関の始動性能を向上するため、
前記デュアルフューエルエンジン(1)の排気管(7)
から分岐し流量調整弁(16)を介装して吸気系(2)
に開口した排気分岐管(9)を設け、始動時に前記流量
調整弁(16)を開弁して排気(E)の一部を前記排気
分岐管(9)を通じて吸気系(2)に還流し、吸気
(A)の温度を高めて始動性能を向上させる。
Description
(一次燃料)とし、液体燃料でパイロット着火するデュ
アルフューエルエンジンを有するデュアルフューエル機
関の始動性能向上方法及びその装置に関する。
料(二次燃料:例えば軽油)を着火源としたガス機関1
では、ディーゼル機関のように圧縮比を大きくとる事が
出来ないので、始動性能はあまり優れていない。そこ
で、図7及び図8に示すように、機関1に混合気を供給
する吸気系2に電気ヒーターやバーナーで吸気Aを加熱
する吸気加熱装置3A(または3B)が設けられてい
た。
な電力あるいは燃料を消費し、また、常用防災兼用の用
途の場合には、非常時の始動に商用電源が利用できない
ので、大容量のバッテリーBを備えるか、または油タン
クTを備えた油バーナーを使用する必要があり、経済的
でないという問題があった。
点に鑑みて提案されたものであり、電力或いは燃料の消
費が少なく、経済的なデュアルフューエル機関の始動性
能向上方法及び装置の提供を目的としている。
エル機関の始動性能向上方法は、気体燃料を一次燃料と
し液体燃料を二次燃料とするデュアルフューエルエンジ
ンを有するデュアルフューエル機関の始動性能向上方法
において、デュアルフューエルエンジンの排気管から分
岐し流量調整弁を介装して吸気系に開口した排気分岐管
を設け、始動時に前記流量調整弁を開弁して排気の一部
を前記排気分岐管を通じて吸気系に還流し、吸気温度を
高めて始動性能を向上させることを特徴としている。
動性能向上方法は、気体燃料を一次燃料とし液体燃料を
二次燃料とするするデュアルフューエルエンジンを有す
るデュアルフューエル機関の始動性能向上方法におい
て、デュアルフューエルエンジンの吸気系に排気熱交換
器を介装し、排気管から分岐し流量調整弁を介装して前
記排気熱交換器に連通する排気分岐管を設け、始動時に
前記流量調整弁を開弁して排気の一部を前記排気分岐管
を通じて排気熱交換器に流し、吸気温度を高めて始動性
能を向上させることを特徴としている。
始動性能向上装置は、気体燃料を一次燃料とし液体燃料
を二次燃料とするデュアルフューエルエンジンを有する
デュアルフューエル機関の始動性能向上装置において、
デュアルフューエルエンジンの排気管から分岐し且つ吸
気系に開口した排気分岐管を設け、該排気分岐管には流
量調整弁を介装しており、始動時に前記流量調整弁を開
弁して排気の一部を前記排気分岐管を介して吸気系に還
流する様に構成したことを特徴としている。
始動性能向上装置は、気体燃料を一次燃料とし液体燃料
を二次燃料とするデュアルフューエルエンジンを有する
デュアルフューエル機関の始動性能向上装置において、
デュアルフューエルエンジンの吸気系に排気熱交換器を
介装し、排気管から分岐し流量調整弁を介装して前記排
気熱交換器に連通する排気分岐管を設け、始動時に前記
流量調整弁を開弁して排気の一部を前記排気分岐管を介
して排気熱交換器を流過する様に構成したことを特徴と
している。
ば、吸気系に排気ガスの一部を還流することにより、或
いは、吸気系を流れる一次燃料(或いは一次燃料と空気
との混合気)が排気熱交換器で排気ガスと熱交換するこ
とにより、吸気温度を上昇し、始動性能を向上すること
ができる。
を吸気温度の上昇に用いているため、吸気系に電気ヒー
ターやバーナー等の吸気加熱手段を別途設ける必要が無
い。従って、その様な吸気加熱手段の作動用の(余分
な)電力或いは燃料を消費する必要も無い。
性能が向上するので、常用防災兼用の用途に対して好適
に適用する事が出来る。
施形態を説明する。図1において、符号1は軽油をパイ
ロット着火源としガスを主燃料とするデュアルフューエ
ルエンジンを示し、その吸気系2には、吸気加熱装置3
Bが介装されている。そして、排気管7には絞り弁15
が設けられ、その上流から流量調整弁16が介装された
排気分岐管9が吸気系2の加熱装置3Bとデュアルフュ
ーエルエンジン1間に連通されている。なお、この分岐
管9は、図中に鎖線で示すように加熱装置3Bの上流に
開口しても良い。
の絞り弁15を絞り、分岐管9に介装された調整弁16
を開いて始動操作を行う。したがって、排気Eの一部
は、分岐管9に分流して吸気系2に還流し、デュアルフ
ューエルエンジン1に吸入される吸気Aの温度が上昇し
て始動、立上がりが促進される。そして、デュアルフュ
ーエルエンジン1が暖機したら、絞り弁15を開き、調
整弁16を閉じて通常運転に移行する。
図1に示す様に、デュアルフューエルエンジン1に冷却
水温を検出する水温センサ17と、失火を検出する失火
センサ18とを設け、水温が所定温度に達するまで、失
火を検出した時に調整弁16の開度を減少するようにし
て制御する。
その手順を説明する。まずステップS1において、失火
センサ18をONする。そして、ステップS2にて、失
火センサ18が失火を検出したか否か判定し、Yes
(失火)であれば、ステップS3で、流量調整弁16の
開度を増加してステップS5に進む。No(失火せず)
であれば、ステップS4で、流量調整弁16の開度を減
少してステップS5に進む。
検出し、ステップS6でその検出水温が所定値以上であ
るか否か判定する。Noであれば、ステップS2に戻
り、繰り返す。Yesであれば、ステップS7で絞り弁
15を開き、調整弁16を閉じて通常運転に移行する。
系2の合流点の後流にO2 センサを設けて行っても良
い。図3のフローチャートに示す様に、まずステップS
11において、O2 センサ19をONする。そして、ス
テップS12にて、O2 センサ19の検出値からO2 濃
度が所定値以下か否か判定し、Noであれば、ステップ
S13で、流量調整弁16の開度を増加し,Yesであ
れば、ステップS14で、流量調整弁16の開度を減少
していずれもステップS5に進む。そして、ステップS
15で水温センサ17で水温を検出し、ステップS16
でその検出水温が所定値以上であるか否か判定する。N
oであれば、ステップS2に戻り、繰り返し、Yesで
あれば、ステップS17で絞り弁15を開き、調整弁1
6を閉じて通常運転に移行する。
気系2に排気熱交換器22が介装されており、排気管7
の絞り弁15の上流から流量調整弁16が介装された排
気分岐管21が分岐され、排気熱交換器22に連通され
て吸気系2と熱交換して排出する様に構成されている。
絞り弁15を絞り、分岐管9に介装された調整弁16を
開いて始動操作を行う。排気Eの一部は、分岐管9に分
流して排気熱交換器22で吸気Aと熱交換して排出され
る。これによりデュアルフューエルエンジン1に吸入さ
れる吸気Aの温度が上昇して始動、立上がりが促進され
る。そして、デュアルフューエルエンジン1が暖機した
ら、絞り弁15を開き、調整弁16を閉じて通常運転に
移行する。したがって、この実施形態では、吸気Aに排
気Eが混入することなくクリーンな状態で排気熱が導入
され、始動性能が向上する。
に示した実施形態に加えて、明示しないクーリングタワ
ーCに連通する温水槽4が設けられ、デュアルフューエ
ルエンジン1の冷却水Wが冷却水配管11によって循環
されている。そして、温水槽4から吸気加熱装置3に吸
気加熱用配管12で温水(冷却水W)が循環されて吸気
Aと熱交換を行っている。さらに、保温熱源として湯沸
かし器5が設けられ、加熱された温水が保温熱源用配管
13によって温水槽4に設けた熱交換器6を循環し、温
水槽4を所定温度に保っている。
ンジン1の運転中には、その冷却水Wは温水槽4に一時
溜められ、さらに、クーリングタワーCで冷却されてい
る。そして、デュアルフューエルエンジン1の停止後に
は、温度の高い冷却水Wが温水槽4に貯留されており、
温度が下がった場合には、湯沸かし器5から温水が送ら
れて熱交換器6によって温水槽4内の冷却水Wは所定温
度に保温される。
り弁15を絞り、調整弁16を開いて運転する。吸気加
熱装置3は、加熱用配管12を通じて温水Wで加熱され
ており、さらに、排気Eの一部が分岐管路9から吸気系
2に還流されて吸気Aが加熱されるので、始動性能及び
立上がり性能が向上する。そして、デュアルフューエル
エンジン1自体にも、すぐに温水槽4の温水Wが循環す
るので、すぐに立ち上げることができ、摩耗の防止も図
れる。
分岐管21を吸気系に戻さず、熱交換器22で吸気系2
と熱交換して排出する様に構成した前記図4に示した実
施形態に、図5に示した温水槽4の温水で吸気加熱器3
を加熱する構成とを組み合わせている。
排気Eが混入することなくクリーンな状態で排気熱が導
入され、温水Wによる加熱と併用されて始動性能及び立
上がり性能が向上する。
れ、吸気に排気ガスの一部を還流する、または、排気ガ
スと熱交換することで吸気温度を上げ、始動性能を向上
することができる。
水を用いた吸気加熱装置と併用すれば、さらに効果的で
ある。
図。
Claims (4)
- 【請求項1】 気体燃料を主燃料とし液体燃料を二次燃
料とするデュアルフューエルエンジンを有するデュアル
フューエル機関の始動性能向上方法において、デュアル
フューエルエンジンの排気管から分岐し流量調整弁を介
装して吸気系に開口した排気分岐管を設け、始動時に前
記流量調整弁を開弁して排気の一部を前記排気分岐管を
通じて吸気系に還流し、吸気温度を高めて始動性能を向
上させることを特徴とするデュアルフューエル機関の始
動性能向上方法。 - 【請求項2】 気体燃料を主燃料とし液体燃料を二次燃
料とするするデュアルフューエルエンジンを有するデュ
アルフューエル機関の始動性能向上方法において、デュ
アルフューエルエンジンの吸気系に排気熱交換器を介装
し、排気管から分岐し流量調整弁を介装して前記排気熱
交換器に連通する排気分岐管を設け、始動時に前記流量
調整弁を開弁して排気の一部を前記排気分岐管を通じて
排気熱交換器に流し、吸気温度を高めて始動性能を向上
させることを特徴とするデュアルフューエル機関の始動
性能向上方法。 - 【請求項3】 気体燃料を主燃料とし液体燃料を二次燃
料とするデュアルフューエルエンジンを有するデュアル
フューエル機関の始動性能向上装置において、デュアル
フューエルエンジンの排気管から分岐し且つ吸気系に開
口した排気分岐管を設け、該排気分岐管には流量調整弁
を介装しており、始動時に前記流量調整弁を開弁して排
気の一部を前記排気分岐管を介して吸気系に還流する様
に構成したことを特徴とするデュアルフューエル機関の
始動性能向上装置。 - 【請求項4】 気体燃料を主燃料とし液体燃料を二次燃
料とするデュアルフューエルエンジンを有するデュアル
フューエル機関の始動性能向上装置において、デュアル
フューエルエンジンの吸気系に排気熱交換器を介装し、
排気管から分岐し流量調整弁を介装して前記排気熱交換
器に連通する排気分岐管を設け、始動時に前記流量調整
弁を開弁して排気の一部を前記排気分岐管を介して排気
熱交換器を流過する様に構成したことを特徴とするデュ
アルフューエル機関の始動性能向上装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20747498A JP4072878B2 (ja) | 1998-07-23 | 1998-07-23 | デュアルフューエル機関の始動性能向上方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20747498A JP4072878B2 (ja) | 1998-07-23 | 1998-07-23 | デュアルフューエル機関の始動性能向上方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2000038965A true JP2000038965A (ja) | 2000-02-08 |
JP4072878B2 JP4072878B2 (ja) | 2008-04-09 |
Family
ID=16540361
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20747498A Expired - Fee Related JP4072878B2 (ja) | 1998-07-23 | 1998-07-23 | デュアルフューエル機関の始動性能向上方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4072878B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013155708A (ja) * | 2012-01-31 | 2013-08-15 | Niigata Power Systems Co Ltd | 機関及び機関の制御方法 |
CN103573490A (zh) * | 2012-10-23 | 2014-02-12 | 摩尔动力(北京)技术股份有限公司 | 高启动型发动机 |
CN110180344A (zh) * | 2019-05-17 | 2019-08-30 | 天津华赛尔传热设备有限公司 | 一种湿法脱硫烟气消白系统 |
CN111749796A (zh) * | 2020-05-14 | 2020-10-09 | 吉利汽车研究院(宁波)有限公司 | 一种燃料供给方法、装置、电子设备及存储介质 |
-
1998
- 1998-07-23 JP JP20747498A patent/JP4072878B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN110180344A (zh) * | 2019-05-17 | 2019-08-30 | 天津华赛尔传热设备有限公司 | 一种湿法脱硫烟气消白系统 |
CN111749796A (zh) * | 2020-05-14 | 2020-10-09 | 吉利汽车研究院(宁波)有限公司 | 一种燃料供给方法、装置、电子设备及存储介质 |
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