JP2010265011A - 輸送容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】輸送容器1は、収容部Sの底面部を形成するベース10と、収容部Sの側面部を形成する側板20とを備え、側板20が、中空構造をなすための立体加工が施されたコア材21の表裏両面に平板状の外装材22を積層してなる合成樹脂製の中空板2からなり、使用時には、下端部がベース10に嵌合されて直立姿勢を維持し、不使用時には、ベース10から分離され、かつ、分解及び/又は折り畳みにより格納姿勢とされる。
【選択図】図5
Description
また、この種の輸送容器では、底板と側板の連結部分が、収容空間の隅部に位置するとともに、常に連結状態を維持するので、汚れが溜まり易いだけでなく、溜った汚れを除去しにくいという問題があった。
また、この種の輸送容器では、底板や側板が合成樹脂製の単層板材で形成されているので、軽量化が難しいだけでなく、容器自体が保温機能や保冷機能を備えることが困難であった。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態に係る輸送容器の概略を示す斜視図、図2は、本実施形態に係る輸送容器の概略を示す断面図、図3は、本実施形態における中空板の例を示す斜視図、図4は、本実施形態における中空板の折り曲げ構造を示す説明図である。
中空板2の形態としては、図3に示すように、中空状に膨出する多数の突起(キャップ)が形成されたコア材(キャップシート)21の表裏両面に平板状の外装材22(バックシート22a,ライナーシート22b)を積層してなるプラスチック気泡ボードの他、波板状のコア材の表裏両面に平板状の外装材を積層してなるプラスチック段ボールや、多数のハニカムが形成されたコア材の表裏両面に平板状の外装材を積層してなるプラスチックハニカムボードを例示することができる。
図5は、本発明の実施形態に係る輸送容器の分解斜視図である。
この図に示すように、本実施形態の側板20は、平面形状が長方形である収容部Sの側面部を形成するにあたり、長方形の長辺を形成する一対の長側板部27と、長方形の短辺を形成する一対の短側板部28と、これらを折り曲げ自在に連結する複数の折り曲げ部26とを一連状に備えて構成されており、一方の短側板部28を中間位置で分割することにより、一枚の側板20として展開したり、コンパクトに折り畳んだりすることができるようにしてある。
つまり、本実施形態の輸送容器1では、収容部Sのすべての側面部が、折り畳み自在な一枚の側板20で形成されているので、輸送容器1の部品点数が減るとともに、輸送容器1の組み立て作業や格納作業が容易になる。
図6(a)〜(c)は、ベースの嵌合部を示す説明図、図7(a)及び(b)は、ベースの突起部を示す説明図、図8(a)及び(b)は、ベースの構造を示す説明図である。
これらの図に示すように、ベース10は、側板20の下端部が嵌合される嵌合部11を備えている。本実施形態のベース10は、平面形状が長方形であり、その長辺に沿うように二列の嵌合部11が形成されている。各嵌合部11は、側板20の下端部を水平方向からスライド状に嵌合可能で、かつ、嵌合された側板20の上方への抜けを規制するように構成されている。
このようにすると、ベース10と側板20を嵌合により連結する構造でありながら、ベース10に嵌合された側板20の上方への抜けを確実に防止することができる。
なお、係合部13は、図6(b)及び(c)に示すように、嵌合溝12の上縁部に所定の間隔を存して複数形成することができる。このとき、対向する上縁部に形成された係合部13との位置関係は、図6(b)に示すように、交互にずらしても良いし、図6(c)に示すように、互いに向き合うようにしても良い。
このようにすると、ベース10と側板20を嵌合により連結する構造でありながら、ベース10に嵌合された側板20の水平方向への抜けも確実に防止することができる。
このようにすると、ベース10に必要な強度を確保しつつ、ベース10の軽量化が図れる。
図2に示すように、蓋30は、側板20の上端部に嵌合して収容部Sの上部開口を覆うように構成されている。例えば、平面形状が長方形である蓋30の四辺に沿って嵌合部31を形成し、該嵌合部31に形成される下向きの嵌合溝32を側板20の上端部に嵌合させることにより、収容部Sの上部開口を覆うようにする。
このようにすると、組み立て状態における輸送容器1の強度や密閉性を向上させることができる。
なお、蓋30は、ベース10に用いられる合成樹脂製シート15と同等の部材で形成することができる。特に、ベース10に用いられる合成樹脂製シート15と共通化した場合には、金型の必要個数が減り、製造コストを削減することができる。
次に、輸送容器1を組み立て手順について、図面を参照しつつ説明する。
そして、この嵌合操作が終わると、側板20は、嵌合部11によって上方への抜けが規制されるとともに、突起部14と短側板部28との係合により、水平方向への抜けも規制される。
次に、開放状態の短側板部28を閉じる。このとき、短側板部28は、突起部14と係合し、閉鎖状態が維持される。
その後、蓋30を側板20の上端部に嵌合させれば、図1に示す組み立て状態となる。
図9(a)〜(e)は、側板の変形例を示す説明図である。
側板20は、図5に示すものに限定されず、任意に変形させることができる。
例えば、図9(a)に示される側板20Aは、一方の短側板部28を観音開き状に開閉することなく、片開き状に開閉するようにした点が図5に示す側板20と相違している。
2 中空板
10 ベース
11 嵌合部
14 突起部
15 合成樹脂製シート
16 合成樹脂製シート
20 側板
21 コア材
22 外装材
30 蓋
S 収容部
Claims (6)
- 物品が収容される箱状の収容部を有する輸送容器であって、
前記収容部の底面部を形成するベースと、
前記収容部の側面部を形成する側板とを備え、
前記側板が、
中空構造をなすための立体加工が施されたコア材の表裏両面に平板状の外装材を積層してなる合成樹脂製中空板からなり、使用時には、下端部が前記ベースに嵌合されて直立姿勢を維持し、不使用時には、前記ベースから分離され、かつ、分解及び/又は折り畳みにより格納姿勢とされることを特徴とする輸送容器。 - 前記ベースが、前記側板の下端部を水平方向からスライド状に嵌合可能で、かつ、嵌合された前記側板の上方への抜けを規制する嵌合部を備える請求項1記載の輸送容器。
- 前記ベースが、前記側板の水平方向への抜けを規制する突起部を備える請求項2記載の輸送容器。
- 前記ベースが、立体加工が施された複数の合成樹脂製シートを上下に重ね合わせて形成される請求項1〜3のいずれか一項に記載の輸送容器。
- 前記収容部のすべての側面部が、折り畳み自在な一枚の側板で形成される請求項1〜4のいずれか一項に記載の輸送容器。
- 前記側板の上端部に嵌合して前記収容部の上部開口を覆う蓋を備える請求項1〜5のいずれか一項に記載の輸送容器。
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