JP2010264654A - インクジェット印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で、廃インクを再利用することでインク消費量を抑えつつ、印刷品質の低下を抑制する。
【解決手段】複数のインクタンク2a〜2dと、複数のインクをそれぞれ吐出する複数のインクジェットヘッド3a〜3dと、非印刷時において吐出されたインクを廃インクとして貯留する廃インクタンク7と、廃インクタンク7から送出される廃インクの濃度を測定する濃度測定部10と、廃インクタンク7から送出される廃インクとインクタンク2aから送出される黒インクとを混合し、この混合された混合インクを黒色のインクジェットヘッド3aに供給する混合部11と、濃度測定部10により測定された廃インクの濃度に基づいて、混合部11により混合された混合インクの濃度が操作部21の入力に基づいて設定された濃度設定値に近づくように、混合部11により混合される廃インクと黒インクとの混合率を算出する混合率算出部20aとを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、インクジェットヘッドによりインクを吐出して印刷媒体に印刷を行うインクジェット印刷装置に関する。
インクジェットヘッドのノズルからインクを吐出して印刷用紙等の印刷媒体に印刷を行うインクジェット印刷装置では、ノズルのメンテナンスのために行うパージ動作やフラッシング動作で吐出されたインクを廃インクタンクに貯留し、貯留した廃インクを廃棄したり、廃インク吸収体に吸収させて蒸発処理させたりしていた。これにより、多量のインクが無駄に消費されていた。
これに対し、廃インクを再利用して印刷を行うことによりインク消費量を抑える技術が提案されている。例えば、特許文献1には、廃インクタンク内に貯留された廃インクが所定量に達したら、廃インクをブラックインクのかわりに用いて印刷を行う技術が開示されている。
特開2004−136482号公報
しかしながら、特許文献1記載の技術では、廃インクタンク内でどのような色として貯留されているか分からない廃インクを、ブラックインクとして再利用しているため、印刷品質が低下する場合があった。
具体的には、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色について、パージ動作やフラッシング動作が同時に行われた場合、CMYK各色について同量のインクが混合されるが、このよう場合においても、廃インクの色は完全なブラック(K)にならないことがある。
また、パージ動作やフラッシング動作は、全色同時に行われるとは限らず、特定の色のみについてパージ動作やフラッシング動作が行われる場合があり、このような場合、廃インクの色は当然にブラック(K)とならない。
このように、廃インクタンク内には、完全にブラック(K)ではなく、パージ動作やフラッシング動作の度に色が異なる廃インクが廃インクタンクに供給されるので、廃インクタンク内の廃インクの濃度は廃インクが供給される度に異なり、また廃インクタンク内で廃インクの濃度が不均一となる場合がある。
そのため、廃インクを用いて印刷する場合、印刷の度に濃度が異なるので、印刷品質が低下するという課題があった。
また、特許文献1記載の技術では、廃インクを貯留するための廃インクタンク、及び廃インクを吐出するための廃インク用インクジェットヘッドとを備えているので、装置構造が複雑となり、製造コストが高くなるという課題もあった。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、簡易な構成で、廃インクを再利用することでインク消費量を抑えつつ、印刷品質の低下を抑制することができるインクジェット印刷装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るインクジェット印刷装置の第1の特徴は、黒色を含む互いに異なる色のインクを貯留する複数のインクタンクと、前記複数のインクタンクに貯留された複数のインクをそれぞれ吐出する複数のインクジェットヘッドと、前記複数のインクジェットヘッドのうち少なくとも1つ以上から非印刷時において吐出されたインクを廃インクとして貯留する廃インクタンクと、前記廃インクタンクから送液された廃インクの濃度を測定する濃度測定手段と、前記廃インクタンクから送液された廃インクと、前記複数のインクタンクのうち黒色のインクが貯留されたインクタンクから送液された黒インクとを混合し、この混合された混合インクを前記複数のインクジェットヘッドのうち黒色に対応するインクジェットヘッドに供給する混合手段と、前記濃度測定手段により測定された前記廃インクの濃度に基づいて、前記混合手段により混合された混合インクの濃度が外部入力に基づいて設定された濃度設定値に近づくように、前記混合手段により混合される前記廃インクと前記黒インクとの混合率を算出する混合率算出手段とを備えることにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るインクジェット印刷装置の第2の特徴は、前記廃インクタンクから前記濃度測定手段までの間に設けられ、前記廃インクタンクから送液された前記廃インクの不純物を除去する不純物除去部とを更に備えたことにある。
本発明に係るインクジェット印刷装置によれば、簡易な構成で、廃インクを再利用することでインク消費量を抑えつつ、印刷品質の低下を抑制することができる。
本発明の実施の形態に係るインクジェット印刷装置を示す概略構成図である。 本発明の実施の形態に係るインクジェット印刷装置が備える不純物除去部8の斜視図である。 本発明の実施の形態に係るインクジェット印刷装置の機能構成を示した機能構成図である。 本発明の実施の形態に係るインクジェット印刷装置が備える操作部の表示/入力パネルに表示されたインク使用モード一覧画面の一例を示した図である。 本発明の実施の形態に係るインクジェット印刷装置の処理フローを示したフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
<インクジェット印刷装置の構成>
図1は、本発明の実施の形態に係るインクジェット印刷装置を示す概略構成図である。
図1に示すように、本実施の形態に係るインクジェット印刷装置1は、複数のインクタンク2a〜2dと、複数のインクジェットヘッド3a〜3dと、複数のインク送液ポンプ4a〜4dと、パージトレイ5と、第1の廃液ポンプ6と、廃インクタンク7と、不純物除去部8と、第2の廃液ポンプ9と、濃度測定部10と、混合部11と、制御部20とを備える。
インクタンク2a〜2dは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の色のそれぞれに対応する色のインクを貯留し、それぞれのインクタンク2a〜2dに対応するインク送液ポンプ4a〜4dが、それぞれの色のインクをインクジェットヘッド3a〜3dに供給する。
インクジェットヘッド3a〜3dは、印刷媒体である印刷用紙(図示せず)の搬送方向と直交する方向に複数のノズル(図示せず)が配列されたラインタイプのインクジェットヘッドである。インクジェットヘッド3a〜3dは、対応するインクタンク2a〜2dからインク送液ポンプ4a〜4dにより供給されるインクをノズルから吐出して、印刷用紙に印刷を行う。
パージトレイ5は、印刷動作を行わない非印刷時において行われるパージ動作やフラッシング動作等のメンテナンス動作時に、インクジェットヘッド3a〜3dに密着してノズルを覆い、インクジェットヘッド3a〜3dから吐出されたインクを受け取る。
また、パージトレイ5は、図示しない移動機構により、インクジェットヘッド3a〜3dに密着する位置と、インクジェットヘッド3a〜3dから離れた退避位置との間を移動可能に構成されている。
第1の廃液ポンプ6は、パージトレイ5内の廃インクを廃インクタンク7に送液する。
廃インクタンク7は、パージトレイ5から第1の廃液ポンプ6により排出された廃インクを貯留する。
また、廃インクタンク7は、貯留している廃インク量を検出するための廃インクセンサ7aを備えており、廃インクセンサ7aの検出信号は、制御部20へ供給される。
不純物除去部8は、内部にフィルタを備え、このフィルタを用いて、後述する第2の廃液ポンプ9により廃インクタンク7から送液される廃インクに含まれる塵やゴミ等の固形物を不純物として除去する。
図2は、本発明の実施の形態に係るインクジェット印刷装置1が備える不純物除去部8の斜視図である。
図2に示すように、不純物除去部8は、底面のある中空円筒状のフィルタ保持部8aと、蓋部8bとを備えている。
蓋部8bには、廃インクタンク7から廃インクが供給される配管との接続口である第1の接続部8cと、後述する第2の廃液ポンプ9と接続する配管との接続口である第2の接続部8dとを備えている。
フィルタ保持部8a内には、ポリオレフィン系合成繊維とガラス繊維とで構成された中空円筒状のフィルタ8gが保持されており、第1の接続部8cから流入した廃インクは、このフィルタ8gを介して濾過されることにより、フィルタ8gの孔径(例えば0.2μm)より大きい径の固形物が不純物として除去される。
フィルタ8gにより濾過された廃インクは、第2の廃液ポンプ9によって吸引されることにより、第2の接続部8dから流出する。
図1に示す第2の廃液ポンプ9は、不純物除去部8を介して廃インクタンク7内の廃インクを吸引し、混合部11へ送液する。
濃度測定部10は、不純物除去部8の下流に設けられ、第2の廃液ポンプ9により送液された廃インクの濃度、即ちOD値を測定する。
混合部11は、廃インクタンク7から第2の廃液ポンプ9により送液される廃インクと、インクタンク2aからインク送液ポンプ4aにより送出されるブラックインクとを混合し、この混合された混合インクをブラック(K)のインクジェットヘッド3aに供給する。
制御部20は、インクジェット印刷装置1の中枢的な制御を行う。
次に、本発明の実施の形態に係るインクジェット印刷装置1の機能について詳細に説明する。
図3は、本発明の実施の形態に係るインクジェット印刷装置1の機能構成を示した機能構成図である。
図3に示すように、本実施の形態に係るインクジェット印刷装置1は、第2の廃液ポンプ9と、濃度測定部10と、混合部11と、ブラック(K)のインクタンク2aと、ブラック(K)のインク送液ポンプ4aと、ブラック(K)のインクジェットヘッド3aと、制御部20と、操作部21とを備えている。
第2の廃液ポンプ9は、制御部20から供給される制御信号に基づいて回転量が制御され、これにより、不純物除去部8により不純物が除去された廃インクを、x(ml/sec)の流量で、廃インクタンク7から濃度測定部10へ送液する。
濃度測定部10は、第2の廃液ポンプ9からx(ml/sec)の流量で供給された廃インクの濃度、即ちOD値を測定する。
具体的には、濃度測定部10は、内部を廃インクが流れるように形成された光透過性部材に対して光を射出する発光素子と、反射された反射光を受光する受光素子とを備えており、発光素子から廃インクに向けて射出した射出光が、廃インクで反射されて受光素子により受光した反射光の強度を測定し、射出光の強度と測定された反射光の強度とに基づいて、測定OD値を算出する。
例えば、濃度測定部10は、射出された射出光の強度をIo 、測定された反射光の強度をIとすると、測定OD値であるODPVを下記の(数式1)を用いて算出する。
ODPV=log10(IO /I) ・・・(数式1)
インク送液ポンプ4aは、制御部20から供給される制御信号に基づいて回転量が制御され、これにより、ブラック(K)のインクを、y(ml/sec)の流量で、インクタンク2aから混合部11へ送液する。
混合部11は、濃度測定部10により濃度測定されて、第2の廃液ポンプ9によりx(ml/sec)の流量で供給される廃インクと、ブラック(K)のインクタンク2aからインク送液ポンプ4aによりy(ml/sec)の流量で供給されるブラックインクとを混合する。そして、この混合された混合インクは、x+y(ml/sec)の流量でブラック(K)のインクジェットヘッド3aに供給される。ここで、混合部11により混合された混合インクのOD値を混合OD値という。
操作部21は、操作キーを備えており、利用者によって操作キーが押下操作されることによって、印刷開始を要求する操作信号等や、インク使用モードを選択するためのインク使用モード一覧画面の表示を要求する操作信号を生成し、生成した操作信号を制御部20へ供給する。
また、操作部21は、表示/入力パネル等を備えており、この表示/入力パネル上に、インク使用モード一覧画面を表示し、この表示/入力パネルがタッチ操作されることによって、インク使用モードを選択する操作信号を生成し、生成した操作信号を制御部20へ供給する。
図4は、本発明の実施の形態に係るインクジェット印刷装置1が備える操作部21の表示/入力パネルに表示されたインク使用モード一覧画面の一例を示した図である。
図4に示すように、操作部21の表示/入力パネルに表示されたインク使用モード一覧画面は、「純インク使用モード」を選択するための純インク使用モード選択ボタン21aと、「廃インク使用モード」の「濃度設定(1)」を選択するための廃インク濃度設定(1)選択ボタン21bと、「廃インク使用モード」の「濃度設定(2)」を選択するための廃インク濃度設定(2)選択ボタン21cと、「廃インク使用モード」の「濃度設定(3)」を選択するための廃インク濃度設定(3)選択ボタン21dと、これらの選択ボタンのうちいずれが選択されたかを示す選択表示ランプ21eと、これらの選択ボタンのうち選択可能な選択ボタンを示す選択可能表示ランプ21fとが含まれる。
そして、利用者の操作により、純インク使用モード選択ボタン21a、廃インク濃度設定(1)選択ボタン21b、廃インク濃度設定(2)選択ボタン21c、及び廃インク濃度設定(3)選択ボタン21dのうち、いずれかが選択された場合、操作部21は、選択された選択ボタンに対応する選択表示ランプ21eを点灯すると共に、いずれが選択されたかを示す操作信号を生成し、制御部20へ供給する。
制御部20は、その機能上、混合率算出部20aを備えている。
混合率算出部20aは、濃度測定部10により測定された廃インクの濃度(測定OD値)に基づいて、混合部11により混合された混合インクの濃度(混合OD値)が、操作部21から供給された操作信号に含まれる濃度設定値(設定OD値)に近づくように、混合部11により混合される廃インクとブラックインクとの混合率Rを算出する。ここで、混合率Rとは、混合部11からインクジェットヘッド3aへ供給される混合インクの流量であるx+y(ml/sec)に対する第2の廃液ポンプ9により送液される廃インクの流量であるx(ml/sec)の比率のことをいう。
具体的には、測定OD値をODPV、設定OD値をODSV、ブラック(K)のインクタンク2aから供給されるブラックインクのOD値をODとすると、混合率算出部20aは、下記の(数式2)及び(数式3)を用いて、混合率をRを算出する。
(ODPV×x)+(OD×y)=(ODSV×(x+y)) ・・・(数式2)
=x/(x+y) ・・・(数式3)
そして、制御部20は、この算出された混合率Rになるように、第2の廃液ポンプ9とインク送液ポンプ4aとを制御する。具体的には、制御部20は、印刷する画像によって定まるインクジェットヘッド3aの吐出流量(=x+y)と、混合率Rとに基づいて、x(ml/sec)とy(ml/sec)とを算出し、第2の廃液ポンプ9の流量がx(ml/sec)となり、かつインク送液ポンプ4aの流量がy(ml/sec)となるように、第2の廃液ポンプ9とインク送液ポンプ4aとを制御する。
<インクジェット印刷装置の作用>
図5は、本発明の実施の形態に係るインクジェット印刷装置1の処理フローを示したフローチャートである。
図5に示すように、制御部20は、インク使用モードが選択されたか否かを判定する(ステップS101)。具体的には、制御部20は、操作部21からインク使用モードの選択を要求する操作信号が供給されたか否かを判定する。
ステップS101において、インク使用モードが要求されたと判定された場合、制御部20は、図4に示したインク使用モード一覧画面を操作部21の表示/入力パネルに表示させる(ステップS102)。具体的には、制御部20は、廃インクセンサ7aにより検出された検出信号に基づいて、廃インクタンク7に貯留された廃インク量が所定の閾値(例えば、100cm)以上であるか否かを判定し、貯留された廃インク量が所定の閾値以上である場合には、操作部21に、廃インク濃度設定(1)選択ボタン21b、廃インク濃度設定(2)選択ボタン21c、及び廃インク濃度設定(3)選択ボタン21dそれぞれに対応する選択可能表示ランプ21fを点灯させると共に、これらの選択ボタンの押下操作を可能にする。
一方、貯留された廃インク量が所定の閾値未満である場合には、操作部21に、廃インク濃度設定(1)選択ボタン21b、廃インク濃度設定(2)選択ボタン21c、及び廃インク濃度設定(3)選択ボタン21dそれぞれに対応する選択可能表示ランプ21fを消灯させると共に、これらの選択ボタンの押下操作を不可にする。
次に、制御部20は、操作部21の表示/入力パネルに表示されたインク使用モード一覧画面のうち、純インク使用モード選択ボタン21aが選択操作されたか否かを判定する(ステップS103)。具体的には、操作部21から、「純インク使用モード」の選択を要求する操作信号が供給されたか否かを判定する。
ステップS103において、純インク使用モード選択ボタン21aが選択操作されたと判定された場合(YESの場合)、制御部20の混合率算出部20aは、純インクの濃度が100%になるように混合率を設定する(ステップS104)。具体的には、第2の廃液ポンプ9からの流量x(ml/sec)が、“0” (ml/sec)となるように、混合率Rを、“0”として設定する。
一方、ステップS103において、純インク使用モード選択ボタン21aが選択操作されなかったと判定された場合(NOの場合)、制御部20は、操作部21の表示/入力パネルに表示されたインク使用モード一覧画面のうち、廃インク濃度設定(1)選択ボタン21b、廃インク濃度設定(2)選択ボタン21c、及び廃インク濃度設定(3)選択ボタン21dのうち、いずれが選択されたかと判定する(ステップS105)。
ステップS105において、廃インク濃度設定(1)選択ボタン21bが選択されたと判定された場合、制御部20の混合率算出部20aは、第1の設定OD値になるように混合率を算出する(ステップS106)。具体的には、混合率算出部20aは、濃度測定部10により測定された廃インクの測定OD値に基づいて、混合部11により混合された混合インクの混合OD値が、第1の設定OD値に近づくように、混合部11により混合される廃インクとブラックインクとの混合率Rを算出する。ここで、第1の設定OD値は、例えば“0.95”といったように、予め提供者等が実測に基づいた適正な値を予め算出し、提供者や利用者等が予め適正な値を設定されている。
そして、混合率算出部20aは、ステップS106において算出された混合率Rを設定する(ステップS107)。
また、ステップS105において、廃インク濃度設定(2)選択ボタン21cが選択されたと判定された場合、制御部20の混合率算出部20aは、第2の設定OD値になるように混合率を算出する(ステップS108)。具体的には、混合率算出部20aは、濃度測定部10により測定された廃インクの測定OD値に基づいて、混合部11により混合された混合インクの混合OD値が、第2の設定OD値に近づくように、混合部11により混合される廃インクとブラックインクとの混合率Rを算出する。ここで、第2の設定OD値は、例えば“0.85”といったように、予め提供者等が実測に基づいた適正な値を予め算出し、提供者や利用者等が予め適正な値を設定されている。
そして、混合率算出部20aは、ステップS108において算出された混合率Rを設定する(ステップS109)。
一方、ステップS105において、廃インク濃度設定(3)選択ボタン21dが選択されたと判定された場合、制御部20の混合率算出部20aは、廃インクの濃度が100%になるように混合率を設定する(ステップS110)。具体的には、インク送液ポンプ4aからの流量y(ml/sec)が、“0” (ml/sec)となるように、混合率Rを、“1”として設定する。
次に、制御部20は、ステップS104,S107,S109,又はS110において設定された混合率Rに基づいて、第2の廃液ポンプ9の流量(x(ml/sec))と、インク送液ポンプ4aの流量(y(ml/sec))とを制御して、印刷を行う(ステップS111)。
以上のように、本発明の実施の形態に係るインクジェット印刷装置1によれば、濃度測定部10により測定された廃インクの濃度(測定OD値)に基づいて、混合部11により混合された混合インクの濃度(混合OD値)が外部入力に基づいて設定された濃度設定値、即ち操作部21から供給された操作信号に基づいて設定された濃度設定値(設定OD値)に近づくように、混合部11により混合される廃インクと黒インクとの混合率Rを算出し、この算出された混合率Rに基づいて、廃インクタンク7から送出される廃インクと、ブラックインクが貯留されたインクタンク2aから送出されるブラックインクとを混合し、この混合された混合インクをブラックのインクジェットヘッド3aに供給するので、廃インクタンク内で廃インクの濃度が不均一となっている場合においても、混合部11により混合された混合インクの混合OD値が設定された濃度設定値(設定OD値)に近づくように制御することができる。
これにより、廃インクを用いて、設定された濃度設定値どおりの濃度で印刷することができるので、ブラック(K)のインク消費量を抑えつつ、印刷品質の低下を抑制することができる。
また、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の色のそれぞれに対応するインクタンク及びインクジェットヘッドの他に、廃インクタンク及び廃インク用インクジェットヘッドを備える必要がないので、比較的簡易な構成で実現でき、製造コスト削減に寄与することができる。
さらに、本発明の実施の形態に係るインクジェット印刷装置1によれば、廃インクタンク7から第2の廃液ポンプ9により送液される廃インクの送液ラインにおいて濃度測定部10の上流側に不純物除去部8が設けられ、この不純物除去部8が廃インクタンク7から送液された廃インクの不純物を除去するので、濃度測定部10は、より正確に廃インクの濃度(測定OD値)を測定することができる。これにより、本発明の実施の形態に係るインクジェット印刷装置1は、測定された測定OD値に基づいて、より正確に混合OD値が濃度設定値(設定OD値)に近づくように制御することができる。
なお、本発明の実施の形態に係るインクジェット印刷装置1では、廃インクから孔径(例えば0.2μm)より大きい径の固形物を不純物として除去する中空円筒状のフィルタ8gを内部に有する不純物除去部8を備える構成としたが、これに限らない。
例えば、孔径(例えば5μm)より大きい径の固形物を不純物として除去する平板状のフィルタを内部に有するようにしてもよいし、孔径(例えば3μm)より大きい径の固形物を不純物として除去する円筒状のフィルタを内部に有するようにしてもよい。
さらに、不純物の除去効率を高くするために、これらのフィルタを多段に組み合わせて使用してもよい。
また、本発明の実施の形態に係るインクジェット印刷装置1の廃インクタンク7に備えられた廃インクセンサ7aは、廃インクタンク7内の廃インクの液位を検出するフロート式のレベルセンサ、又は多段式の光学式のレベルセンサであってもよいし、廃インクタンク7内の廃インクの重量を検出する重量検知式センサであってもよい。
さらに、本発明の実施の形態に係るインクジェット印刷装置1では、制御部20から供給される制御信号に基づいて回転量が制御されることにより吐出流量を調整する第2の廃液ポンプ9及びインクインク送液ポンプ4a〜4dとを備える構成としたが、これに限らず、第2の廃液ポンプ9及びインクインク送液ポンプ4a〜4dのそれぞれの吐出側に流量調整弁を備え、制御部20から供給される制御信号に基づいてこの流量調整弁により吐出流量を調整するようにしてもよい。
1…インクジェット印刷装置
2a〜2d…インクタンク
3a〜3d…インクジェットヘッド
4a〜4d…インク送液ポンプ
5…パージトレイ
6…第1の廃液ポンプ
7…廃インクタンク
7a…廃インクセンサ
8…不純物除去部
9…第2の廃液ポンプ
10…濃度測定部
11…混合部
20…制御部
20a…混合率算出部
21…操作部

Claims (2)

  1. 黒色を含む互いに異なる色のインクを貯留する複数のインクタンクと、
    前記複数のインクタンクに貯留された複数のインクをそれぞれ吐出する複数のインクジェットヘッドと、
    前記複数のインクジェットヘッドのうち少なくとも1つ以上から非印刷時において吐出されたインクを廃インクとして貯留する廃インクタンクと、
    前記廃インクタンクから送液された廃インクの濃度を測定する濃度測定手段と、
    前記廃インクタンクから送液された廃インクと、前記複数のインクタンクのうち黒色のインクが貯留されたインクタンクから送液された黒インクとを混合し、この混合された混合インクを前記複数のインクジェットヘッドのうち黒色に対応するインクジェットヘッドに供給する混合手段と、
    前記濃度測定手段により測定された前記廃インクの濃度に基づいて、前記混合手段により混合された混合インクの濃度が外部入力に基づいて設定された濃度設定値に近づくように、前記混合手段により混合される前記廃インクと前記黒インクとの混合率を算出する混合率算出手段と、
    を備えることを特徴とするインクジェット印刷装置。
  2. 前記廃インクタンクから前記濃度測定手段までの間に設けられ、前記廃インクタンクから送液された前記廃インクの不純物を除去する不純物除去部と、
    を更に備えたことを特徴とする請求項1記載のインクジェット印刷装置。
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