JP2010263524A - ボウタイアンテナ - Google Patents

ボウタイアンテナ Download PDF

Info

Publication number
JP2010263524A
JP2010263524A JP2009114239A JP2009114239A JP2010263524A JP 2010263524 A JP2010263524 A JP 2010263524A JP 2009114239 A JP2009114239 A JP 2009114239A JP 2009114239 A JP2009114239 A JP 2009114239A JP 2010263524 A JP2010263524 A JP 2010263524A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
length
miniaturization
degree
conductor
vswr
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009114239A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5373472B2 (ja
Inventor
Shingo Tanaka
信吾 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2009114239A priority Critical patent/JP5373472B2/ja
Publication of JP2010263524A publication Critical patent/JP2010263524A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5373472B2 publication Critical patent/JP5373472B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Waveguide Aerials (AREA)
  • Details Of Aerials (AREA)

Abstract

【課題】広帯域特性を維持しつつ小型化を図ったボウタイアンテナを提供する。
【解決手段】第1の導体11及び第2の導体12が、二等辺三角形状に設けられる。二等辺三角形の等しい一対の辺V1、V2が成す頂点T1が互いに対向し、かつ、二等辺三角形の底辺V3が互いに平行になるように、第1の導体11及び第2の導体12が配置されている。そして、第1の導体11及び第2の導体12の各々に、二等辺三角形の底辺V3と互いに等しい一対の辺V1、V2の一方である辺V1との成す頂点T2と、互いに等しい一対の辺V1、V2の他方である辺V2と、を通る直線状の切欠線L1に沿って二等辺三角形の底辺V3側を切り欠いた切欠部13が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ボウタイアンテナに係り、特に、二等辺三角形状に設けられた第1の導体及び第2の導体を備え、二等辺三角形の等しい一対の辺が成す頂点が互いに対向し、かつ、二等辺三角形の等しい一対の辺以外の底辺が互いに平行になるように、第1の導体及び第2の導体が配置されたボウタイアンテナに関するものである。
上述したボウタイアンテナ1として、例えば図38に示されたものが提案されている(特許文献1、非特許文献1)。同図に示すように、ボウタイアンテナ1は、第1の導体11及び第2の導体12と、を備えている。第1の導体11及び第2の導体12は各々、二等辺三角形状に設けられている。上記二等辺三角形の等しい一対の辺V1、V2が成す頂点T1が互いに対向するように、第1の導体11及び第2の導体12が配置されている。
また、上記二等辺三角形の等しい一対の辺V1、V2以外の底辺V3が互いに平行になるように、第1の導体11及び第2の導体12が配置されている。上記第1の導体11及び第2の導体12の頂点T1が各々給電点となり、この給電点からボウタイアンテナ1に入射電力が供給される。上述したボウタイアンテナ1においては、二等辺三角形の頂点T1の角度θ1が特性インピーダンスを決め、頂点T1と底辺V3との長さx1が最低動作周波数を決める。
長さx1=160mm、長さx2=120mmのボウタイアンテナ1(図38)の周波数に対するVSWR特性を図2中の実線で示す。このボウタイアンテナ1の特性インピーダンスは、200Ωとなる。図2に示すように、上記ボウタイアンテナ1(図38)は、600MHz以上の周波数でVSWR≦2を維持する広帯域特性を示す。
また、本発明者は、図39(A)に示すように、1本の折返し部20を設けたボウタイアンテナ1を提案している(非特許文献2)。長さx1=160mm、長さx2=120mmの図39(A)に示す従来のボウタイアンテナ1の周波数に対するVSWR特性を図15中の実線で示す。この折返し部20(1本)付きのボウタイアンテナ1(図39(A))は、図15に示すように、400MHz以上の周波数でVSWR≦2を維持することができ図38に示すボウタイアンテナ1よりも広帯域を得ることができる。
また、本発明者は、図39(B)に示すように、2本の折返し部20を設けたボウタイアンテナを提案している(非特許文献2)。長さx1=160mm、長さx2=120mmの図39(B)に示す従来のボウタイアンテナ1の周波数に対するVSWR特性を図24中の実線で示す。この折返し部20(2本)付きのボウタイアンテナ1(図39(B))は、図24に示すように、VSWRが2以下に落ちる周波数は350MHzと図38及び図39(A)に示すボウタイアンテナ1よりも低くすることができる。
上述したボウタイアンテナ1は何れも、同じ長さ160mmのダイポールアンテナに比べて広帯域特性が得られる。しかしながら、ボウタイアンテナ1はダイポールアンテナに比べてアンテナ面積が著しく大きくなる、という問題があった。また、図39(B)に示す折返し部20(2本)付きのボウタイアンテナ1においては、900MHz付近にVSWRの劣化があるため帯域が制限され、図38及び図39(A)に示すボウタイアンテナ1よりも広帯域特性が劣化する、という問題があった。
特開2009−010471号公報
J.D.karuss"Antennas(2ndedition)",McGraw-Hill,pp.354-358 「折返し構造による広帯域ボウタイアンテナ小型化の検討」電子情報通信学会総合大会B-1-176,March20,2009(to be published)
そこで、本発明は、広帯域特性を維持しつつ小型化を図ったボウタイアンテナを提供することを課題とする。
上述した課題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、二等辺三角形状に設けられた第1の導体及び第2の導体を備え、前記二等辺三角形の等しい一対の辺が成す頂点が互いに対向し、かつ、前記二等辺三角形の等しい一対の辺以外の底辺が互いに平行になるように、前記第1の導体及び前記第2の導体が配置されたボウタイアンテナにおいて、前記第1の導体及び前記第2の導体の各々に、前記二等辺三角形の底辺と前記互いに等しい一対の辺の一方との成す頂点と、前記互いに等しい一対の辺の他方と、を通る直線状の切欠線に沿って前記二等辺三角形の底辺側を切り欠いた切欠部が設けられたことを特徴とするボウタイアンテナに存する。
請求項2記載の発明は、前記第1の導体の二等辺三角形の底辺及び前記第2の導体の二等辺三角形の底辺間の中心を通り前記底辺と平行な第1の中心軸に対して前記第1の導体と前記第2の導体とが線対称になるように、前記切欠部が各々設けられていることを特徴とする請求項1に記載のボウタイアンテナに存する。
請求項3記載の発明は、前記二等辺三角形の底辺間の中心を通り前記底辺と平行な第1の中心軸と、前記二等辺三角形の底辺の中央を通り前記底辺と直交する第2の中心軸と、が交わる点に対して前記第1の導体と前記第2の導体とが点対称になるように、前記切欠部が各々設けられていることを特徴とする請求項1に記載のボウタイアンテナに存する。
請求項4記載の発明は、前記第1の中心軸及び前記底辺間の第1の長さと、前記切欠線と前記等しい一対の辺の他方との成す頂点及び前記第1の中心軸間の第2の長さと、の比が、2:1以上になるように、前記切欠部が設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載のボウタイアンテナに存する。
請求項5記載の発明は、前記第1の中心軸及び前記底辺間の第1の長さと、前記切欠線と前記等しい一対の辺の他方との成す頂点及び前記第1の中心軸間の第2の長さと、の比が、8:3以上になるように、前記切欠部が設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載のボウタイアンテナに存する。
請求項6記載の発明は、前記第1の中心軸及び前記底辺間の第1の長さと、前記切欠線と前記等しい一対の辺の他方との成す頂点及び前記第1の中心軸間の第2の長さと、の比が、4:1以上になるように、前記切欠部が設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載のボウタイアンテナに存する。
請求項7記載の発明は、前記第1の導体及び前記第2の導体各々の前記切欠線と前記互いに等しい一対の辺の一方との成す頂点間を結ぶ直線状の第3の導体をさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載のボウタイアンテナに存する。
請求項8記載の発明は、前記第1の導体の前記切欠線と前記等しい一対の辺の一方との頂点と、前記第2の導体の前記切欠線と前記等しい一対の辺の他方との頂点と、の間を結ぶ直線状の第4の導体をさらに備えたことを特徴とする請求項3に記載のボウタイアンテナに存する。
請求項9記載の発明は、前記第1の中心軸及び前記底辺間の第1の長さと、前記切欠線と前記等しい一対の辺の他方との成す頂点及び前記第1の中心軸間の第2の長さと、の比が、4:3以上になるように、前記切欠部が設けられていることを特徴とする請求項7又は8に記載のボウタイアンテナに存する。
請求項10記載の発明は、前記第1の中心軸及び前記底辺間の第1の長さと、前記切欠線と前記等しい一対の辺の他方との成す頂点及び前記第1の中心軸間の第2の長さと、の比が、8:5以上になるように、前記切欠部が設けられていることを特徴とする請求項7又は8に記載のボウタイアンテナに存する。
請求項11記載の発明は、前記第1の中心軸及び前記底辺間の第1の長さと、前記切欠線と前記等しい一対の辺の他方との成す頂点及び前記第1の中心軸間の第2の長さと、の比が、2:1以上になるように、前記切欠部が設けられていることを特徴とする請求項7又は8に記載のボウタイアンテナに存する。
請求項12記載の発明は、前記第1の導体及び前記第2の導体各々の前記切欠線と前記等しい一対の辺の他方との成す頂点間を結ぶ直線状の第5の導体をさらに備えたことを特徴とする請求項7に記載のボウタイアンテナに存する。
請求項13記載の発明は、前記第1の導体の前記切欠線と前記等しい一対の辺の他方との頂点と、前記第2の導体の前記切欠線と前記等しい一対の辺の一方との頂点と、の間を結ぶ直線状の第6の導体をさらに備えたことを特徴とする請求項8に記載のボウタイアンテナに存する。
請求項14記載の発明は、前記第1の中心軸及び前記底辺間の第1の長さと、前記切欠線と前記等しい一対の辺の他方との成す頂点及び前記第1の中心軸間の第2の長さと、の比が、16:11〜14になるように、前記切欠部が設けられていることを特徴とする請求項12又は13に記載のボウタイアンテナに存する。
請求項15記載の発明は、前記第1の中心軸及び前記底辺間の第1の長さと、前記切欠線と前記等しい一対の辺の他方との成す頂点及び前記第1の中心軸間の第2の長さと、の比が、16:10〜14になるように、前記切欠部が設けられていることを特徴とする請求項12又は13に記載のボウタイアンテナに存する。
以上説明したように請求項1〜3記載の発明によれば、切欠部のない従来のボウタイアンテナとほぼ同等の広帯域特性を維持しつつ小型化を図ることができた。
請求項4記載の発明によれば、VSWR≦2で切欠部のない従来のボウタイアンテナとほぼ同等の広帯域特性を維持しつつ小型化を図ることができた。
請求項2に係る請求項5記載の発明によれば、VSWR≦2.03で切欠部のない従来のボウタイアンテナとほぼ同等の広帯域特性を維持しつつ小型化を図ることができた。請求項3に係る請求項5記載の発明によれば、VSWR≦2.12で切欠部のない従来のボウタイアンテナとほぼ同等の広帯域特性を維持しつつ小型化を図ることができた。
請求項2に係る請求項6記載の発明によれば、VSWR≦3.07で切欠部のない従来のボウタイアンテナとほぼ同等の広帯域特性を維持しつつ小型化を図ることができた。請求項3に係る請求項6記載の発明によれば、VSWR≦2.62で切欠部のない従来のボウタイアンテナとほぼ同等の広帯域特性を維持しつつ小型化を図ることができた。
請求項7及び8記載の発明によれば、より一層広帯域での動作が可能となった。
請求項9記載の発明によれば、VSWR≦2で切欠部のない従来の折返し部(1本)付のボウタイアンテナとほぼ同等の広帯域特性を維持しつつ小型化を図ることができた。
請求項7に係る請求項10記載の発明によれば、VSWR≦2.2で切欠部のない従来の折返し部(1本)付のボウタイアンテナとほぼ同等の広帯域特性を維持しつつ小型化を図ることができた。請求項8に係る請求項10記載の発明によれば、VSWR≦2.5で切欠部のない従来の折返し部(1本)付きのボウタイアンテナとほぼ同等の広帯域特性を維持しつつ小型化を図ることができた。
請求項7に係る請求項11記載の発明によれば、VSWR≦2.61で切欠部のない従来の折返し部(1本)付のボウタイアンテナとほぼ同等の広帯域特性を維持しつつ小型化を図ることができた。請求項8に係る請求項11記載の発明によれば、VSWR≦3.5で切欠部のない従来の折返し部(1本)付きのボウタイアンテナとほぼ同等の広帯域特性を維持しつつ小型化を図ることができた。
請求項12及び13記載の発明によれば、最低動作周波数を低下させることができた。
請求項14記載の発明によれば、目標VSWRが2以下の範囲で帯域制限がなくなり、切欠部のない従来の折返し部(2本)付きのボウタイアンテナよりも広帯域特性を得ることができた。
請求項15記載の発明によれば、目標VSWRが2.2以下の範囲で帯域制限がなくなり、切欠部のない従来の折返し部(2本)付きのボウタイアンテナよりも広帯域特性を得ることができた。
本発明のボウタイアンテナの第1実施形態を示す平面図である。 長さx1=160mm、長さy1=120mmの二等辺三角形の第1の導体及び第2の導体を有するボウタイアンテナである従来品Aと、この従来品Aに長さx2=140mm、120mm、100mm、80mm、60mm、40mm、20mmの切欠部をそれぞれ設けた図1に示すボウタイアンテナである本発明品A1〜A7と、の周波数に対するVSWRを示すグラフである。 図2のVSRW=2付近の拡大図である。 VSRW≦2の場合において、図1に示すボウタイアンテナの長さx2に対する小型化度1、小型化度2、(小型化度1)×(小型化度2)を示すグラフである。 VSRW≦2.2の場合において、図1に示すボウタイアンテナの長さx2に対する小型化度1、小型化度2、(小型化度1)×(小型化度2)を示すグラフである。 VSRW≦1.8の場合において、図1に示すボウタイアンテナの長さx2に対する小型化度1、小型化度2、(小型化度1)×(小型化度2)を示すグラフである。 本発明のボウタイアンテナの第2実施形態を示す平面図である。 長さx1=160mm、長さy1=120mmの二等辺三角形の第1の導体及び第2の導体を有するボウタイアンテナである従来品Aと、この従来品Aに長さx2=140mm、120mm、100mm、80mm、60mm、40mm、20mmの切欠部をそれぞれ設けた図7に示すボウタイアンテナである本発明品B1〜B7と、周波数に対するVSWRを示すグラフである。 図8のVSRW=2付近の拡大図である。 VSRW≦2の場合において、図7に示すボウタイアンテナの長さx2に対する小型化度1、小型化度2、(小型化度1)×(小型化度2)を示すグラフである。 VSRW≦2.2の場合において、図7に示すボウタイアンテナの長さx2に対する小型化度1、小型化度2、(小型化度1)×(小型化度2)を示すグラフである。 VSRW≦1.8の場合において、図7に示すボウタイアンテナの長さx2に対する小型化度1、小型化度2、(小型化度1)×(小型化度2)を示すグラフである。 本発明のボウタイアンテナの第3実施形態を示す平面図である。 ボウタイアンテナの比較品を示す平面図である。 長さx1=160mm、長さy1=120mmの二等辺三角形の第1の導体及び第2の導体を有するボウタイアンテナである従来品Bと、この従来品Bに長さx2=140mm、120mm、100mm、80mmの切欠部をそれぞれ設けた図13に示すボウタイアンテナである本発明品C1〜C4と、の周波数に対するVSWRを示すグラフである。 VSRW≦2の場合において、図13に示すボウタイアンテナの長さx2に対する小型化度1、小型化度2、(小型化度1)×(小型化度2)を示すグラフである。 VSRW≦2.2の場合において、図13に示すボウタイアンテナの長さx2に対する小型化度1、小型化度2、(小型化度1)×(小型化度2)を示すグラフである。 VSRW≦1.8の場合において、図13に示すボウタイアンテナの長さx2に対する小型化度1、小型化度2、(小型化度1)×(小型化度2)を示すグラフである。 長さx1=160mm、長さy1=120mmの二等辺三角形の第1の導体及び第2の導体を有する従来品Bと、この従来品Bに長さx2=140mm、120mm、100mm、80mmの切欠部をそれぞれ設けた図14にボウタイアンテナである比較品A1〜A4と、の周波数に対するVSWRを示すグラフである。 VSRW≦2の場合において、図14に示すボウタイアンテナの長さx2に対する小型化度1、小型化度2、(小型化度1)×(小型化度2)を示すグラフである。 VSRW≦2.2の場合において、図14に示すボウタイアンテナの長さx2に対する小型化度1、小型化度2、(小型化度1)×(小型化度2)を示すグラフである。 VSRW≦1.8の場合において、図14に示すボウタイアンテナの長さx2に対する小型化度1、小型化度2、(小型化度1)×(小型化度2)を示すグラフである。 本発明のボウタイアンテナの第4実施形態を示す平面図である。 長さx1=160mm、長さy1=120mmの二等辺三角形の第1の導体11及び第2の導体12を有するボウタイアンテナである従来品C、この従来品Cに長さx2=140mm、120mm、110mm、100mm、80mmの切欠部を設けた図23に示すボウタイアンテナである本発明品D1〜D5と、の周波数に対するVSWRを示すグラフである。 VSRW≦2の場合において、図23に示すボウタイアンテナの長さx2に対する小型化度1、小型化度2、(小型化度1)×(小型化度2)を示すグラフである。 VSRW≦2.2の場合において、図23に示すボウタイアンテナの長さx2に対する小型化度1、小型化度2、(小型化度1)×(小型化度2)を示すグラフである。 VSRW≦1.8の場合において、図23に示すボウタイアンテナの長さx2に対する小型化度1、小型化度2、(小型化度1)×(小型化度2)を示すグラフである。 本発明のボウタイアンテナの第5実施形態を示す平面図である。 長さx1=160mm、長さy1=120mmの二等辺三角形の第1の導体11及び第2の導体12を有するボウタイアンテナである従来品Bと、この従来品Bに長さx2=140mm、120mm、100mm、80mmの切欠部を設けた図28に示すボウタイアンテナである本発明品E1〜E4と、周波数に対するVSWRを示すグラフである。 VSRW≦2の場合において、図28に示すボウタイアンテナの長さx2に対する小型化度1、小型化度2、(小型化度1)×(小型化度2)を示すグラフである。 VSRW≦2.2の場合において、図28に示すボウタイアンテナの長さx2に対する小型化度1、小型化度2、(小型化度1)×(小型化度2)を示すグラフである。 VSRW≦1.8の場合において、図28に示すボウタイアンテナの長さx2に対する小型化度1、小型化度2、(小型化度1)×(小型化度2)を示すグラフである。 本発明のボウタイアンテナの第6実施形態を示す平面図である。 長さx1=160mm、長さy1=120mmの二等辺三角形の第1の導体11及び第2の導体12を有する従来品Cと、この従来品Cに長さx2=140mm、120mm、110mm、100mm、80mmの切欠部を設けた図33に示すボウタイアンテナである本発明品F1〜F5と、周波数に対するVSWRを示すグラフである。 VSRW≦2の場合において、図33に示すボウタイアンテナの長さx2に対する小型化度1、小型化度2、(小型化度1)×(小型化度2)を示すグラフである。 VSRW≦2.2の場合において、図33に示すボウタイアンテナの長さx2に対する小型化度1、小型化度2、(小型化度1)×(小型化度2)を示すグラフである。 VSRW≦1.8の場合において、図33に示すボウタイアンテナの長さx2に対する小型化度1、小型化度2、(小型化度1)×(小型化度2)を示すグラフである。 従来のボウタイアンテナを示す平面図である。 従来のボウタイアンテナを示す平面図である。
第1実施形態
以下、本発明の第1実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。図1に示すように、ボウタイアンテナ1は、板状に設けられている。ボウタイアンテナ1は、第1の導体11と、第2の導体12と、を有している。上記第1の導体11及び第2の導体12は、後述する切欠部13が設けられた互いに同形の二等辺三角形状に設けられている。上記二等辺三角形の等しい一対の辺V1、V2が成す頂点T1が互いに対向するように、第1の導体11及び第2の導体12が配置されている。
また、上記二等辺三角形の等しい一対の辺V1、V2以外の底辺V3が互いに平行になるように第1の導体11及び第2の導体12が配置されている。上記第1の導体11及び第2の導体12の頂点T1が各々給電点となり、この給電点からボウタイアンテナ1に入射電力が供給される。上記第1の導体11及び第2の導体12には各々、切欠部13が設けられている。この切欠部13は、二等辺三角形の底辺V3と上記一対の辺V1、V2の一方である辺V1との成す頂点T2と、上記一対の辺V1、V2の他方である辺V2と、を通る直線状の切欠線L1に沿って底辺V3側に切り欠いて設けられている。
上記第1の導体11における切欠線L1が通る頂点T2と、第2の導体12における切欠線L1が通る頂点T2とは、第1の中心軸C1方向同じ側に設けられている。即ち、第1の導体11の二等辺三角形の底辺V3及び第2の導体12の二等辺三角形の底辺V3間の中心を通り、これら底辺V3と平行な第1の中心軸C1に対して第1の導体11及び第2の導体12が線対称になるように、上記切欠部13が各々設けられている。
次に、本発明者は、長さx1=160mm、長さy1=120mmの二等辺三角形の第1の導体11及び第2の導体12を有するボウタイアンテナ1である従来品A(図38)と、この従来品Aに長さx2=140mm、120mm、100mm、80mm、60mm、40mm、20mmの切欠部13を設けたボウタイアンテナ1である本発明品A1〜A7(図1)と、の周波数に対するVSWRをシミュレーションして、本発明の効果を確認した。結果を図2及び図3に示す。図1に示すように、上記長さx1は、請求項中の第1の長さに相当し、第1の中心軸C1及び底辺V3間の距離である。上記長さy1は、頂点T2及び底辺V3の中央間の距離である。上記長さx2は、請求項中の第2の長さに相当し、切欠線L1と辺V2との成す頂点T3及び第2の中心軸C1間の距離である。
従来で説明したように、ボウタイアンテナ1においては、二等辺三角形の角度θ1が特性インピーダンスを決め、長さx1が最低動作周波数を決める。よって、図1に示すように長さx1及び角度θ1を維持するように第1の導体11及び第2の導体12の切欠部13を設ければ、図2及び図3に示すように従来品Aとほぼ同等の広帯域特性を得つつ小型化を図ることができる。
より詳しく説明すると、従来品Aの特性インピーダンスは200Ωである。図2に示すように、従来品Aは、約600MHz以上の周波数でVSWR≦2となる。また、従来品Aは、約550MHz以上の周波数でVSWR≦2.03となる。さらに、従来品Aは、約370MHz以上の周波数でVSWR≦3.07となる。
これに対して、図2に示すように、長さx2=80mm以上、即ち長さx1:長さx2=2:1以上になるように切欠部13を設けた本発明品A1〜A4の場合、約600MHz以上の範囲でVSWR≦2となり、従来品Aとほぼ同等の特性を得られることが分かった。そして、例えば長さx2=80mmの切欠部13を設けた本発明品A4の場合、長さx2=80mmは長さx1=160mmの50%であることから、ボウタイアンテナ1の面積を従来品Aの50%に小型化することができる。
また、図3から明らかなように、目標VSWRが約2よりも低い場合、80mm以上の範囲で長さx2が減少するに従って、VSWR≦2となる周波数のうち最も低い最低動作周波数も低下することが分かった。従来品Aで上記最低動作周波数を低下させるには長さx1を長くする必要がある。これに対して、本発明品A1〜A4のように長さx2=140mm〜80mmの切欠部13を設けることにより長さx1を長くしなくても最低動作周波数を低下させることができる。よって、ボウタイアンテナ1が小型化されていると言える。
しかしながら、目標VSWRが2.5以上の場合は、長さx2の減少に伴って最低動作周波数は逆に上昇してしまう(即ち、ボウタイアンテナ1が大型化されている)。この長さx2の減少によりボウタイアンテナ1の最小動作周波数が上昇して大型化する目標VSWRと、低下して小型化する目標VSRWと、の境界を以降「分岐値」と呼ぶことにする。上述したように長さx1:長さx2=2:1以上になるように切欠部13を設けた本発明品A1〜A4の場合、目標VSWRが上記分岐値よりも低い範囲で、より一層小型化できることが分かった。
上述したように目標VSWRが2以下の場合、長さx1:長さx2=2:1以上になるように切欠部13を設けると、従来品Aと同等の広帯域特性を維持しつつ小型化を図ることができる。しかしながら、目標VSWRはボウタイアンテナ1に要求される仕様によって異なる。図2からも明らかなように、仕様要求がVSWR≦2.03の場合、長さx2=60mm以上、即ち長さx1:長さx2=8:3以上になるように切欠部13を設ければ、約550MHz以上の範囲でVSWR≦2.03となり、従来品Aと同等の特性を維持できることが分かった。そして、例えば長さx2=60mmの切欠部13を設けた本発明品A5の場合、ボウタイアンテナ1の面積を従来の37.5%に小型化することができる。以上のことから明らかなように、長さx1:長さx2=8:3以上になるように切欠部13を設ければ、VSWR≦2.03で従来品Aとほぼ同等の広帯域特性を維持しつつさらに小型化できることが分かった。
また、仕様要求がVSRW≦3.07の場合、長さx2=40mm以上、即ち長さx1:長さx2=4:1以上になるように切欠部13を設けると、約370MHz以上の範囲でVSWR≦3.07となることが分かった。長さx2=40mmの切欠部13を設けた本発明品A6の場合、ボウタイアンテナ1の面積を従来の25%にすることができる。以上のことから明らかなように、長さx1:長さx2=4:1以上になるように切欠部13を設けた場合、VSWR≦3.07で従来品Aとほぼ同等の広帯域特性を維持しつつさらに小型化できることが分かった。
上述した長さx2の減少によるボウタイアンテナ1の小型化を下記の(1)に示す小型化度1で表す。
小型化度1=x2/x1 …(1)
例えば長さx2=120mmの切欠部13を設けた本発明品A2の場合、小型化度1は75%(従来品Aの面積を100%としたときの)となる。
また、上述した長さx2の減少に伴う最低動作周波数の低下による小型化を下記の式(2)に示す小型化度2で表す。
小型化度2=(従来品の最低動作周波数/本発明品の最低動作周波数)2 …(2)
上述したように切欠部13を設けることにより、上記式(1)で示す小型化度1と上記式(2)で示す小型化度2との相乗効果によりボウタイアンテナ1の小型化が成されることが分かった。そこで、本発明者は、VSWR≦2、VSWR≦2.2、VSWR≦1.8のときの長さx2に対する小型化度1、小型化度2、(小型化度1)×(小型化度2)を求めて、本発明品Aの効果を確認した。結果を図4〜図6に示す。
図4に示すように、VSWR≦2の場合、長さx2が短くなるに従って、式(1)より小型化度1は単調減少する。小型化度2は初め若干上昇(即ち大型化)するものの、すぐに低下を始める。結果、長さx2が短くなるに従って(小型化度1)×(小型化度2)が低下するため、長さx2が短くなるに従って小型化が進むことが分かった。なお、長さx2=60mmの丸は、VSWR≦2が維持できていないことを示す。よって、目標VSWR≦2の場合、長さx2=80mm付近が小型化には最適でその場合、小型化度1が50%、小型化度2が96.2%、これらを乗算して(小型化度1)×(小型化度2)は48.1%となる。
また、図5に示すように、VSWR≦2.2の場合、長さx2が短くなるに従って式(1)より小型化度1は単調減少する。小型化度2は逆効果となり、大型化となる。これは、前述の分岐値よりも目標VSWR=2.2が大きいためである。しかし、長さx2が短くなるに従って(小型化度1)×(小型化度2)は低下するため、長さx2が短くなるに従って小型化が進むことが分かった。よって、VSWR≦2.2の場合は長さx2=60mmでも目標を満足するため、この値が最適となる。結果、小型化度1=37.5%、小型化度2=108.7%、これらを乗算して(小型化度1)×(小型化度2)は40.8%となった。VSWR≦2.2の場合、VSWR≦2の場合よりも小型化度1の効果が増え、小型化度2により若干大型化している。
また、図6に示すように、VSWR≦1.8の場合、長さx2が短くなるに従って式(1)より小型化度1は単調減少する。VSWR≦1.8の場合、図6から分かるように、長さx2が短くなるに従って小型化度2が減少する。即ち、小型化度2の効果は大きくなる。これは、上述した分岐値よりも目標VSWR=1.8が小さいためである。結果、長さx2が短くなるに従って(小型化度1)×(小型化度2)は低下するため、長さx2が短くなるに従って小型化が進むことが分かった。なお、長さx2=60mmの丸は、VSWR≦1.8が維持できていないことを示す。よって、VSWR≦1.8を目標とする場合、長さx2=80mm付近が小型化には最適で、小型化度1が50%、小型化度2が77.8%、これらを乗算して(小型化度1)×(小型化度2)は38.9%となった。VSWR≦2の場合よりも小型化度2の効果が増えている。
第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態を図7〜図12に基づいて説明する。なお、図7において、第1実施形態で既に説明した図1に示すボウタイアンテナ1と同等の部分には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。ボウタイアンテナ1は、第1実施形態と同様に、第1の導体11と、第2の導体12と、を有している。そして、第1の導体11及び第2の導体12には各々、切欠部13が設けられている。
上述した第1実施形態によれば、図1に示すように、第1の導体11における切欠線L1が通る頂点T2と、第2の導体12における切欠線L1が通る頂点T2とは、第1の中心軸C1方向同じ側に設けられていた。これに対して、第2実施形態では、第1の導体11における切欠線L1が通る頂点T2と、第2の導体12における切欠線L1が通る頂点T2とが、頂点T1を挟んで第1の中心軸C1方向の一方側と他方側に設けられている。即ち、上記第1の中心軸C1と、底辺V3の中央を通り底辺V3と直交する第2の中心軸C2とが交わる頂点T1に対して点対称になるように、上記切欠部13が各々設けられている。
次に、本発明者は、長さx1=160mm、長さy1=120mmの二等辺三角形の第1の導体11及び第2の導体12を有するボウタイアンテナ1である従来品A(図38)と、この従来品Aに長さx1=140mm、120mm、100mm、80mm、60mm、40mm、20mmの切欠部13を設けたボウタイアンテナ1である本発明品B1〜B7(図7)の周波数に対するVSWRをシミュレーションして、本発明の効果を確認した。結果を図8及び図9に示す。
第1実施形態と同様に、図7に示すように長さx1及び角度θ1を維持するように第1の導体11及び第2の導体12の切欠部13を設ければ、図8及び図9に示すように従来品Aとほぼ同等のVSWR特性を得つつ小型化を図ることができる。
より詳しく説明すると、従来品Aの特性インピーダンスは200Ωである。図8に示すように、従来品Aは、約600MHz以上の周波数でVSWR≦2となる。また、従来品Aは、約500MHz以上の周波数でVSWR≦2.12となる。さらに、従来品Aは、約400MHz以上の周波数でVSWR≦2.6となる。
これに対して、図8に示すように、長さx2=80mm以上、即ち長さx1:長さx2=2:1以上になるように切欠部13を設けた本発明品B1〜B4の場合、約600MHz以上の範囲でVSWR≦2となり、従来品Aとほぼ同等の特性を得られることが分かった。そして、例えば長さx2=80mmの切欠部13を設けた本発明品B4の場合、長さx2=80mmは長さx1=160mmの50%であることから、ボウタイアンテナ1の面積を従来品Aの50%に小型化することができる。
また、図9から明らかなように、第1実施形態と同様に、目標VSWRが2よりも低い場合、80mm以上の範囲で長さx2が減少するに従って、VSWR≦2となる周波数のうち最も小さい最低動作周波数も低下することが分かった(即ち、ボウタイアンテナ1が小型化されている)。
しかしながら、目標VSWRが2.5以上の場合は、長さx2の減少に伴って最低動作周波数は逆に上昇してしまう(即ち、ボウタイアンテナ1が大型化されている)。即ち、第1実施形態と同様に、「分岐値」が存在することが分かった。よって、上述したように長さx1:長さx2=2:1以上になるように切欠部13を設けた本発明品B1〜B4の場合、目標VSWRが上記分岐値よりも低い範囲で、より一層小型化できることが分かった。
上述したように目標VSWRが2以下の場合、長さx1:長さx2=2:1以上になるように切欠部13を設けると、従来品Aと同等の広帯域特性を維持しつつ小型化を図ることができる。しかしながら、目標VSWRはボウタイアンテナ1に要求される仕様によって異なる。図8からも明らかなように、仕様要求がVSWR≦2.12の場合、長さx2=60mm以上、即ち長さx1:長さx2=8:3以上になるように切欠部13を設ければ、約500MHz以上の範囲でVSWR≦2.12となり、従来品Aと同等の特性を維持できることが分かった。そして、例えば長さx2=60mmの切欠部13を設けた本発明品B5の場合、ボウタイアンテナ1の面積を従来の37.5%に小型化することができる。以上のことから明らかなように、長さx1:長さx2=8:3以上になるように切欠部13を設ければ、VSWR≦2.12で従来品Aとほぼ同等の広帯域特性を維持しつつさらに小型化できることが分かった。
また、仕様要求がVSRW≦2.62の場合、長さx2=40mm以上、即ち長さx1:長さx2=4:1以上になるように切欠部13を設けると、約400MHz以上の範囲でVSWR≦2.62となることが分かった。長さx2=40mmの切欠部13を設けた本発明品B6の場合、ボウタイアンテナ1の面積を従来の25%にすることができる。以上のことから明らかなように、長さx1:長さx2=4:1以上になるように切欠部13を設けた場合、VSWR≦2.62で従来品Aとほぼ同等の広帯域特性を維持しつつさらに小型化できることが分かった。
上述したように第1実施形態と同様に第2実施形態も上記式(1)で示す小型化度1と上記式(2)で示す小型化度2との相乗効果によりボウタイアンテナ1の小型化が成されることが分かった。そこで、本発明者は、VSWR≦2、VSWR≦2.2、VSWR≦1.8のときの長さx2に対する小型化度1、小型化度2、(小型化度1)×(小型化度2)を求めて、本発明品Bの効果を確認した。結果を図10〜図12に示す。
図10に示すように、VSWR≦2の場合、長さx2が短くなるに従って、式(1)より小型化度1は単調減少する。小型化度2は初め若干上昇(即ち大型化)するものの、すぐに低下を始める。結果、長さx2が短くなるに従って(小型化度1)×(小型化度2)が低下するため、長さx2が短くなるに従って小型化が進むことが分かった。なお、長さx2=60mmの丸は、VSWR≦2が維持できていないことを示す。よって、目標VSWR≦2の場合、長さx2=80mm付近が小型化には最適でその場合、小型化度1が50%、小型化度2が87.2%、これらを乗算して(小型化度1)×(小型化度2)は43.6%となる。
図11に示すように、VSWR≦2.2の場合、長さx2が短くなるに従って式(1)より小型化度1は単調減少する。VSWR≦2.2の場合、VSWR≦2に比べて小型化2の効果は少なくなり、長さx2>80mmではむしろ大型化となる。これは、前述の分岐値よりも目標VSWR=2.2が大きいためである。長さx2=60mmでようやく僅かに小型化2の効果が出てくる。しかし、長さx2が短くなるに従って(小型化度1)×(小型化度2)は低下するため、長さx2が短くなるに従って小型化が進むことが分かった。よって、VSWR≦2.2の場合は長さx2=60mmでも目標を満足するため、この値が最適となる。結果、小型化度1=37.5%、小型化度2=95.8%、これらを乗算して全体の小型化度は35.9%となった。VSWR≦2.2の場合、VSWR≦2の場合よりも小型化度1の効果が増え、小型化度2により若干大型化している。
図12に示すように、VSWR≦1.8の場合、長さx2が短くなるに従って式(1)より小型化度1は単調減少する。VSWR≦1.8の場合、図12から分かるように、VSWR≦2、VSWR≦2.2の場合に比べて小型化度2の効果は大きくなる。これは、上述した分岐値よりも目標VSWR=1.8が小さいためである。結果、長さx2が短くなるに従って(小型化度1)×(小型化度2)は低下するため、長さx2が短くなるに従って小型化が進むことが分かった。なお、長さx2=60mmの丸は、VSWR≦1.8が維持できていないことを示す。よって、VSWR≦1.8を目標とする場合、長さx2=80mm付近が小型化には最適で、小型化度1が50%、小型化度2が69.7%、これらを乗算して全体の小型化度は34.8%となった。VSWR≦2の場合よりも小型化度2の効果が増えている。
第3実施形態
次に、本発明の第3実施形態を図13〜図22に基づいて説明する。なお、図13及び図14において、第1実施形態で既に説明した図1に示すボウタイアンテナ1と同等の部分には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。第1実施形態と第3実施形態とで異なる点は、第3実施形態がさらに第3の導体としての折返し部14を1本設けた点である。第1実施形態に示すボウタイアンテナ1に折返し部14を1本設ける場合、図13に示す本発明品Cのように折返し部14を設ける場合と、図14に示す比較品Aのように折返し部14を設けた場合と、の2通りが考えられる。
図13に示す本発明品Cにおいて、折返し部14は、第1の導体11及び第2の導体12の切欠線L1と互いに等しい一対の辺V1、V2の一方である辺V1との成す頂点T2間を結ぶ直線状に設けられている。これに対して、図14に示す比較品Aにおいては、第1の導体11及び第2の導体12の切欠線L1と互いに等しい一対の辺V1、V2の他方である辺V2との成す頂点T3間を結ぶ直線状に設けられている。
次に、本発明者は、長さx1=160mm、長さy1=120mmの二等辺三角形の第1の導体11及び第2の導体12を有する折返し部20(1本)付のボウタイアンテナ1である従来品B(図39(A))と、この従来品Bに長さx2=140mm、120mm、100mm、80mmの切欠部13をそれぞれ設けたボウタイアンテナ1である本発明品C1〜C4(図13)と、の周波数に対するVSWRをシミュレーションして、本発明の効果を確認した。結果を図15に示す。
第1実施形態と同様に、図13に示すように長さx1及び角度θ1を維持するように第1の導体11及び第2の導体12の切欠部13を設ければ、図15に示すように従来品Bとほぼ同等のVSWR特性を得つつ小型化を図ることができる。
より詳しく説明すると、従来品Bの特性インピーダンスは200Ωである。図15に示すように、従来品Bは、約400MHz以上の周波数でVSWR≦2となる。また、従来品Bは、約370MHz以上の周波数でVSWR≦2.2となる。さらに、従来品Bは、約330MHz以上の周波数でVSWR≦2.61となる。
これに対して、図15に示すように、長さx2=120mm以上、即ち長さx1:長さx2=4:3以上になるように切欠部13を設けた本発明品C1、C2の場合、約400MHz以上の範囲でVSWR≦2となり、従来品Bとほぼ同等の特性を得られることが分かった。そして、例えば長さx2=120mmの切欠部13を設けた本発明品C2の場合、長さx2=120mmは長さx1=160mmの75%であることから、ボウタイアンテナ1の面積を従来品Bの75%に小型化することができる。
また、図15から明らかなように、第1実施形態と同様に、目標VSWRが1.7よりも低い場合、120mm以上の範囲で長さx2が減少するに従って、VSWR≦1.7となる周波数のうち最も小さい最低動作周波数も低下することが分かった(即ち、ボウタイアンテナ1が小型化されている)。
しかしながら、目標VSWRが1.7以上の場合は、長さx2の減少に伴って最低動作周波数は逆に上昇してしまう(即ち、ボウタイアンテナ1が大型化されている)。即ち、第1実施形態と同様に、「分岐値」が存在することが分かった。よって、上述したように長さx1:長さx2=4:3以上になるように切欠部13を設けた本発明品C1、C2の場合、目標VSWRが上記分岐値よりも低い範囲で、より一層小型化できることが分かった。
上述したように目標VSWRが2以下の場合、長さx1:長さx2=4:3以上になるように切欠部13を設けると、従来品Bと同等の広帯域特性を維持しつつ小型化を図ることができる。しかしながら、目標VSWRはボウタイアンテナ1に要求される仕様によって異なる。図15からも明らかなように、仕様要求がVSWR≦2.2の場合、長さx2=100mm以上、即ち長さx1:長さx2=8:5以上になるように切欠部13を設ければ、約370MHz以上の範囲でVSWR≦2.2となり、従来品Bと同等の特性を維持できることが分かった。そして、例えば長さx2=100mmの切欠部13を設けた本発明品C3の場合、ボウタイアンテナ1の面積を従来の62.5%に小型化することができる。以上のことから明らかなように、長さx1:長さx2=8:5以上になるように切欠部13を設ければ、VSWR≦2.2で従来品Bとほぼ同等の広帯域特性を維持しつつさらに小型化できることが分かった。
また、仕様要求がVSRW≦2.61の場合、長さx2=80mm以上、即ち長さx1:長さx2=2:1以上になるように切欠部13を設けると、約330MHz以上の範囲でVSWR≦2.61となることが分かった。長さx2=80mmの切欠部13を設けた本発明品C4の場合、ボウタイアンテナ1の面積を従来の50%にすることができる。以上のことから明らかなように、長さx1:長さx2=2:1以上になるように切欠部13を設けた場合、VSWR≦2.61で従来品Bとほぼ同等の広帯域特性を維持しつつさらに小型化できることが分かった。そして、例えば長さx2=80mmの切欠部13を設けた本発明品C4の場合、ボウタイアンテナ1の面積を従来の50%に小型化することができる。
上述したように第1実施形態と同様に第3実施形態も上記式(1)で示す小型化度1と上記式(2)で示す小型化度2との相乗効果によりボウタイアンテナ1の小型化が成されることが分かった。そこで、本発明者は、VSWR≦2、VSWR≦2.2、VSWR≦1.8のときの長さx2に対する小型化度1、小型化度2、(小型化度1)×(小型化度2)を求めて、本発明品Cの効果を確認した。結果を図16〜図18に示す。
図16に示すように、VSWR≦2の場合、長さx2が短くなるに従って式(1)より小型化度1は単調減少する。VSWR≦2の場合、長さx2が短くなるに従って小型化度2は若干上昇する。これは、前述の分岐値よりも目標VSWR=2が大きいためである。しかし、長さx2が短くなるに従って(小型化度1)×(小型化度2)は低下するため、長さx2が短くなるに従って小型化が進むことが分かった。なお、長さx2=80mm、100mmの丸は、VSWR≦2が維持できていないことを示す。よって、VSWR≦2の場合は長さx2=120mmが最適となる。結果、小型化度1=75%、小型化度2=61.3%、これらを乗算して(小型化度1)×(小型化度2)は46.0%となった。
図17に示すように、VSWR≦2.2の場合、長さx2が短くなるに従って式(1)より小型化度1は単調減少する。VSWR≦2.2の場合、長さx2が短くなるに従って小型化度2は若干上昇する。これは、前述の分岐値よりも目標VSWR=2.2が大きいためである。しかし、長さx2が短くなるに従って(小型化度1)×(小型化度2)は低下するため、長さx2が短くなるに従って小型化が進むことが分かった。なお、長さx2=80mmの丸は、VSWR≦2.2が維持できていないことを示す。よって、VSWR≦2.2の場合は長さx2=100mmが最適となる。結果、小型化度1=62.5%、小型化度2=74.3%、これらを乗算して(小型化度1)×(小型化度2)は46.4%となった。
図18に示すように、VSWR≦1.8の場合、長さx2が短くなるに従って式(1)より小型化度1は単調減少する。VSWR≦1.8の場合、長さx2が短くなるに従って小型化度2は低下する。これは、前述の分岐値よりも目標VSWR=1.8が小さいためである。結果、長さx2が短くなるに従って(小型化度1)×(小型化度2)は低下するため、長さx2が短くなるに従って小型化が進むことが分かった。なお、長さx2=80mm、100mm、120mmの丸は、VSWR≦1.8が維持できていないことを示す。よって、VSWR≦1.8の場合は長さx2=140mmが最適となる。結果、小型化度1=87.5%、小型化度2=51.3%、これらを乗算して(小型化度1)×(小型化度2)は44.9%となった。
次に、本発明者は、長さx1=160mm、長さy1=120mmの二等辺三角形の第1の導体11及び第2の導体12を有する折返し部20(1本)付のボウタイアンテナ1である従来品B(図39(A))と、この従来品Bに長さx2が140mm、120mm、100mm、80mmの切欠部13を設けたボウタイアンテナ1である比較品A1〜A4(図14)と、の周波数に対するVSWRをシミュレーションした。結果を図19に示す。
同図から明らかなように、比較品Aは上述した「分岐値」は存在していなく、切欠部13を設けることにより従来品Bの特性に対して劣化してしまう。次に、本発明者は、VSWR≦2、VSWR≦2.2、VSWR≦1.8のときの長さx2に対する小型化度1、小型化度2、(小型化度1)×(小型化度2)を求めて、比較品Aの効果を確認した。結果を図20〜図22に示す。
図20〜21に示すように、VSWR≦2、2.2、1.8何れの場合も、長さx2が短くなるに従って式(1)より小型化度1は単調減少する。また、VSWR≦2、2.2、1.8何れの場合も、長さx2が短くなるに従って小型化度2は大きく上昇してしまう。結果、長さx2が短くなるに従って(小型化度1)×(小型化度2)が上昇してしまい、長さx2が短くなるに従って大型化が進むことが分かった。以上のことからも、折返し部14を1本設ける場合には、頂点T2間に折返し部14を設ければ、従来品Bと同等の特性を維持しつつ小型化を図ることができることが分かった。
第4実施形態
次に、本発明の第4実施形態を図23〜図27に基づいて説明する。なお、図23において、第1実施形態で既に説明した図1に示すボウタイアンテナ1と同等の部分には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。第1実施形態と第4実施形態とで異なる点は、第4実施形態がさらに折返し部14、15を2本設けた点である。
図23に示すように、折返し部14は、第1の導体11及び第2の導体12の切欠線L1と互いに等しい一対の辺V1、V2の一方である辺V1との成す頂点T2間を結ぶ直線状に設けられている。また、第5の導体としての折返し部15は、第1の導体11及び第2の導体12の切欠線L1と互いに等しい一対の辺V1、V2の他方である辺V2との成す頂点T3間を結ぶ直線状に設けられている。
次に、本発明者は、長さx1=160mm、長さy1=120mmの二等辺三角形の第1の導体11及び第2の導体12を有するボウタイアンテナ1である従来品C(図39(B))と、この従来品Cに長さx2=140mm、120mm、110mm、100mm、80mmの切欠部13を設けた図23に示すボウタイアンテナ1である本発明品D1〜D5と、の周波数に対するVSWRをシミュレーションして、本発明の効果を確認した。結果を図24に示す。
第1実施形態と同様に、図23に示すように長さx1及び角度θ1を維持するように第1の導体11及び第2の導体12の切欠部13を設ければ、図24に示すように従来品Cとほぼ同等のVSWR特性を得つつ小型化を図ることができる。また、従来品Cは、900MHz付近でVSWRが劣化し、帯域制限が生じていた。これに対して、図24に示すように、長さx2=110mm〜140mm以上、即ち長さx1:長さx2=16:11〜14になるように切欠部13を設けた本発明品D1〜D3の場合、VSWR≦2の範囲で900MHzでのVSWRの劣化がなくなり、従来品Cよりも広帯域の特性を得られることが分かった。また、長さx2=100mm〜140mm以上、即ち長さx1:長さx2=16:10〜14になるように切欠部13を設けた本発明品D1〜D4の場合、VSWR≦2.2の範囲で900MHzでのVSWRの劣化がなくなり、従来品Cよりも広帯域の特性を得られることが分かった。
本発明者はさらに、VSWR≦2、VSWR≦2.2、VSWR≦1.8のときの長さx2に対する小型化度1、小型化度2、(小型化度1)×(小型化度2)を求めて、本発明品Dの効果を確認した。結果を図25〜図27に示す。
図25に示すように、VSWR≦2の場合も、長さx2が短くなるに従って式(1)より小型化度1は単調減少する。この場合も、長さx2が短くなるに従って小型化度2は若干上昇する。しかし、長さx2が短くなるに従って(小型化度1)×(小型化度2)は低下するため、長さx2が短くなるに従って小型化が進むことが分かった。なお、図中の四角は、VSWRが劣化する帯域制限があることを示す。また、図中の丸は、VSWR≦2を維持できないことを示す。よって、VSWR≦2の場合、長さx2=110mmが最適となる。結果、小型化度1=68.8%、小型化度2=42.3%、これらを乗算して(小型化度1)×(小型化度2)は29.1%となった。
図26に示すように、VSWR≦2.2の場合も、長さx2が短くなるに従って式(1)より小型化度1は単調減少する。この場合も、長さx2が短くなるに従って小型化度2は若干上昇する。しかし、長さx2が短くなるに従って(小型化度1)×(小型化度2)は低下するため、長さx2が短くなるに従って小型化が進むことが分かった。なお、図中の四角は、VSWRが劣化する帯域制限があることを示す。また、図中の丸は、VSWR≦2.2を維持できないことを示す。よって、VSWR≦2.2の場合は長さx2=100mmが最適となる。結果、小型化度1=62.5%、小型化度2=52.3%、これらを乗算して(小型化度1)×(小型化度2)は32.7%となった。
図27に示すように、VSWR≦1.8の場合も、長さx2が短くなるに従って式(1)より小型化度1は単調減少する。この場合も、長さx2が短くなるに従って小型化度2は若干上昇する。しかし、長さx2が短くなるに従って(小型化度1)×(小型化度2)は低下するため、長さx2が短くなるに従って小型化が進むことが分かった。なお、図中の四角は、VSWRが劣化する帯域制限があることを示す。また、図中の丸は、VSWR≦1.8を維持できないことを示す。よって、VSWR≦1.8の場合は長さx2=110mmが最適となる。結果、小型化度1=68.8%、小型化度2=31.3%、これらを乗算して(小型化度1)×(小型化度2)は21.5%となった。
第5実施形態
次に、本発明の第5実施形態を図28〜図32に基づいて説明する。なお、図28において、第2実施形態で既に説明した図7に示すボウタイアンテナ1と同等の部分には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。第2実施形態と第5実施形態とで異なる点は、第5実施形態がさらに第4の導体としての折返し部17を1本設けた点である。
図28に示すように、折返し部17は、第1の導体11の切欠線L1と互いに等しい一対の辺V1、V2の一方である辺V1との成す頂点T2と、第2の導体12の切欠線L1と互いに等しい一対の辺V1、V2の他方である辺V2との成す頂点T3を結ぶ直線状に設けられている。
次に、本発明者は、長さx1=160mm、長さy1=120mmの二等辺三角形の第1の導体11及び第2の導体12を有するボウタイアンテナ1である従来品B(図39(A))と、この従来品Bに長さx2=140mm、120mm、100mm、80mmの切欠部13を設けたボウタイアンテナ1である本発明品E1〜E4(図28)と、の周波数に対するVSWRをシミュレーションして、本発明の効果を確認した。結果を図29に示す。
第2実施形態と同様に、図28に示すように長さx1及び角度θ1を維持するように第1の導体11及び第2の導体12の切欠部13を設ければ、図29に示すように従来品Bとほぼ同等のVSWR特性を得つつ小型化を図ることができる。
より詳しく説明すると、従来品Bの特性インピーダンスは200Ωである。図29に示すように、従来品Bは、約400MHz以上の周波数でVSWR≦2となる。また、従来品Bは、約340MHz以上の周波数でVSWR≦2.5となる。さらに、従来品Bは、約280MHz以上の周波数でVSWR≦3.5となる。
これに対して、図29に示すように、長さx2=120mm以上、即ち長さx1:長さx2=4:3以上になるように切欠部13を設けた本発明品E1、E2の場合、約400MHz以上の範囲でVSWR≦2となり、従来品Bとほぼ同等の特性を得られることが分かった。そして、例えば長さx2=120mmの切欠部13を設けた本発明品E2の場合、長さx2=120mmは長さx1=160mmの75%であることから、ボウタイアンテナ1の面積を従来品Bの75%に小型化することができる。
また、図29から明らかなように、第1実施形態と同様に、目標VSWRが2よりも低い場合、120mm以上の範囲で長さx2が減少するに従って、VSWR≦2となる周波数のうち最も小さい最低動作周波数も低下することが分かった(即ち、ボウタイアンテナ1が小型化されている)。
しかしながら、目標VSWRが2以上の場合は、長さx2の減少に伴って最低動作周波数は逆に上昇してしまう(即ち、ボウタイアンテナ1が大型化されている)。即ち、第1実施形態と同様に、「分岐値」が存在することが分かった。上述したように長さx1:長さx2=4:3以上になるように切欠部13を設けた本発明品E1、E2の場合、目標VSWRが上記分岐値よりも低い範囲で、より一層小型化できることが分かった。
上述したように目標VSWRが2以下の場合、長さx1:長さx2=4:3以上になるように切欠部13を設けると、従来品Bと同等の広帯域特性を維持しつつ小型化を図ることができる。しかしながら、目標VSWRはボウタイアンテナ1に要求される仕様によって異なる。図29からも明らかなように、仕様要求がVSWR≦2.5の場合、長さx2=100mm以上、即ち長さx1:長さx2=8:5以上になるように切欠部13を設ければ、約340MHz以上の範囲でVSWR≦2.5となり、従来品Bと同等の特性を維持できることが分かった。そして、例えば長さx2=100mmの切欠部13を設けた本発明品C3の場合、ボウタイアンテナ1の面積を従来の62.5%に小型化することができる。以上のことから明らかなように、長さx1:長さx2=8:5以上になるように切欠部13を設ければ、VSWR≦2.2で従来品Bとほぼ同等の広帯域特性を維持しつつさらに小型化できることが分かった。
また、仕様要求がVSRW≦3.5の場合、長さx2=80mm以上、即ち長さx1:長さx2=2:1以上になるように切欠部13を設けると、約280MHz以上の範囲でVSWR≦3.5となることが分かった。長さx2=80mmの切欠部13を設けた本発明品E4の場合、ボウタイアンテナ1の面積を従来の50%にすることができる。以上のことから明らかなように、長さx1:長さx2=2:1以上になるように切欠部13を設けた場合、VSWR≦3.5で従来品Bとほぼ同等の広帯域特性を維持しつつさらに小型化できることが分かった。そして、例えば長さx2=80mmの切欠部13を設けた本発明品E4の場合、ボウタイアンテナ1の面積を従来の50%に小型化することができる。以上のことから明らかなように、長さx1:長さx2=2:1以上になるように切欠部13を設ければ、VSWR≦3.5で従来品Bとほぼ同等の広帯域特性を維持しつつさらに小型化できることが分かった。
上述したように第1実施形態と同様に第5実施形態も上記式(1)で示す小型化度1と上記式(2)で示す小型化度2との相乗効果によりボウタイアンテナ1の小型化が成されることが分かった。そこで、本発明者は、VSWR≦2、VSWR≦2.2、VSWR≦1.8のときの長さx2に対する小型化度1、小型化度2、(小型化度1)×(小型化度2)を求めて、本発明品Eの効果を確認した。結果を図30〜図32に示す。
図30に示すように、VSWR≦2の場合、長さx2が短くなるに従って式(1)より小型化度1は単調減少する。VSWR≦2の場合、長さx2が短くなるに従って小型化度2は若干上昇する。これは、前述の分岐値よりも目標VSWR=2が大きいためである。しかし、長さx2が短くなるに従って(小型化度1)×(小型化度2)は低下するため、長さx2が短くなるに従って小型化が進むことが分かった。なお、長さx2=80mm、100mmの丸は、VSWR≦2が維持できていないことを示す。よって、VSWR≦2の場合は長さx2=120mmが最適となる。結果、小型化度1=75%、小型化度2=59.8%、これらを乗算して(小型化度1)×(小型化度2)は44.9%となった。
図31に示すように、VSWR≦2.2の場合、長さx2が短くなるに従って式(1)より小型化度1は単調減少する。VSWR≦2.2の場合、長さx2が短くなるに従って小型化度2は若干上昇する。これは、前述の分岐値よりも目標VSWR=2.2が大きいためである。しかし、長さx2が短くなるに従って(小型化度1)×(小型化度2)は低下するため、長さx2が短くなるに従って小型化が進むことが分かった。なお、長さx2=80mm、100mmの丸は、VSWR≦2.2が維持できていないことを示す。よって、VSWR≦2.2の場合は長さx2=120mmが最適となる。結果、小型化度1=75%、小型化度2=67.1%、これらを乗算して(小型化度1)×(小型化度2)は50.3%となった。
図32に示すように、VSWR≦1.8の場合、長さx2が短くなるに従って式(1)より小型化度1は単調減少する。VSWR≦1.8の場合、長さx2が短くなるに従って小型化度2は低下する。これは、前述の分岐値よりも目標VSWR=1.8が小さいためである。結果、長さx2が短くなるに従って(小型化度1)×(小型化度2)は低下するため、長さx2が短くなるに従って小型化が進むことが分かった。なお、長さx2=80mm、100mm、120mmの丸は、VSWR≦1.8が維持できていないことを示す。よって、VSWR≦1.8の場合は長さx2=140mmが最適となる。結果、小型化度1=87.5%、小型化度2=51.3%、これらを乗算して全体の小型化度は44.9%となった。
第6実施形態
次に、本発明の第6実施形態を図33〜図37に基づいて説明する。なお、図33において、第2実施形態で既に説明した図1に示すボウタイアンテナ1と同等の部分には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。第2実施形態と第6実施形態とで異なる点は、第6実施形態がさらに折返し部17、18を2本設けた点である。
図33に示すように、折返し部17は、第1の導体11の切欠線L1と互いに等しい一対の辺V1、V2の一方である辺V1との成す頂点T2と、第2の導体12の切欠線L1と互いに等しい一対の辺V1、V2の他方であるV2との成す頂点T3と、を結ぶ直線状に設けられている。また、第6の導体としての折返し部18は、第1の導体11の切欠線L1と互いに等しい一対の辺V1、V2の他方である辺V2との成す頂点T3と、第2の導体12の切欠線L1と互いに等しい一対の辺V1、V2の一方であるV1との成す頂点T2と、を結ぶ直線状に設けられている。
次に、本発明者は、長さx1=160mm、長さy1=120mmの二等辺三角形の第1の導体11及び第2の導体12を有するボウタイアンテナ1である従来品C(図39(B))と、この従来品Cに長さx2=140mm、120mm、100mm、80mmの切欠部13を設けたボウタイアンテナ1である本発明品F1〜F4(図33)と、周波数に対するVSWRをシミュレーションして、本発明の効果を確認した。結果を図34に示す。
第1実施形態と同様に、図33に示すように長さx1及び角度θ1を維持するように第1の導体11及び第2の導体12の切欠部13を設ければ、図34に示すように従来品Cとほぼ同等のVSWR特性を得つつ小型化を図ることができる。また、従来品Cは、900MHz付近でVSWRが劣化し、帯域制限が生じていた。これに対して、図34に示すように、長さx2=110mm〜140mm以上、即ち長さx1:長さx2=16:11〜14になるように切欠部13を設けた本発明品F1〜F3の場合、VSWR≦2の範囲で900MHzでのVSWRの劣化がなくなり、従来品Cよりも広帯域の特性を得られることが分かった。また、長さ100mm〜140mm以上、即ち長さx1:長さx2=16:10〜14になるように切欠部13を設けた本発明品F1〜F4の場合、VSWR≦2.2の範囲で900MHzでのVSWRの劣化がなくなり、従来品Cよりも広帯域の特性を得られることが分かった。
本発明者はさらに、VSWR≦2、VSWR≦2.2、VSWR≦1.8のときの長さx2に対する小型化度1、小型化度2、(小型化度1)×(小型化度2)を求めて、本発明品Fの効果を確認した。結果を図35〜図37に示す。
図35に示すように、VSWR≦2の場合も、長さx2が短くなるに従って式(1)より小型化度1は単調減少する。この場合も、長さx2が短くなるに従って小型化度2は若干上昇する。しかし、長さx2が短くなるに従って(小型化度1)×(小型化度2)は低下するため、長さx2が短くなるに従って小型化が進むことが分かった。なお、図中の四角は、VSWRが劣化する帯域制限があることを示す。また、図中の丸は、VSWR≦2を維持できないことを示す。よって、VSWR≦2の場合も長さx2=110mmが最適となる。結果、小型化度1=68.8%、小型化度2=42.3%、これらを乗算して(小型化度1)×(小型化度2)は29.1%となった。
図36に示すように、VSWR≦2.2の場合も、長さx2が短くなるに従って式(1)より小型化度1は単調減少する。この場合も、長さx2が短くなるに従って小型化度2は若干上昇する。しかし、長さx2が短くなるに従って(小型化度1)×(小型化度2)は低下するため、長さx2が短くなるに従って小型化が進むことが分かった。なお、図中の四角は、VSWRが劣化する帯域制限があることを示す。また、図中の丸は、VSWR≦2.2を維持できないことを示す。よって、VSWR≦2.2の場合は長さx2=100mmが最適となる。結果、小型化度1=62.5%、小型化度2=53.9%、これらを乗算して(小型化度1)×(小型化度2)は33.7%となった。
図37に示すように、VSWR≦1.8の場合も、長さx2が短くなるに従って式(1)より小型化度1は単調減少する。この場合も、長さx2が短くなるに従って小型化度2は若干上昇する。しかし、長さx2が短くなるに従って(小型化度1)×(小型化度2)は低下するため、長さx2が短くなるに従って小型化が進むことが分かった。なお、図中の四角は、VSWRが劣化する帯域制限があることを示す。また、図中の丸は、VSWR≦1.8を維持できないことを示す。よって、VSWR≦1.8の場合は長さx2=110mmが最適となる。結果、小型化度1=68.8%、小型化度2=31.3%、これらを乗算して(小型化度1)×(小型化度2)は21.5%となった。
また、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 ボウタイアンテナ
11 第1の導体
12 第2の導体
13 切欠部
14 折返し部(第3の導体)
15 折返し部(第5の導体)
16 折返し部(第4の導体)
17 折返し部(第6の導体)
1 第1の中心軸
2 第2の中心軸
1 切欠線
1 頂点(等しい一対の辺が成す頂点)
2 頂点(底辺と等しい一対の辺の一方が成す頂点)
3 頂点(切欠線と等しい一対の辺の他方が成す頂点)
1 辺(一対の等しい辺の一方)
2 辺(一対の等しい辺の他方)
3 底辺
1 長さ(第1の長さ)
2 長さ(第2の長さ)

Claims (15)

  1. 二等辺三角形状に設けられた第1の導体及び第2の導体を備え、前記二等辺三角形の等しい一対の辺が成す頂点が互いに対向し、かつ、前記二等辺三角形の等しい一対の辺以外の底辺が互いに平行になるように、前記第1の導体及び前記第2の導体が配置されたボウタイアンテナにおいて、
    前記第1の導体及び前記第2の導体の各々に、前記二等辺三角形の底辺と前記互いに等しい一対の辺の一方との成す頂点と、前記互いに等しい一対の辺の他方と、を通る直線状の切欠線に沿って前記二等辺三角形の底辺側を切り欠いた切欠部が設けられた
    ことを特徴とするボウタイアンテナ。
  2. 前記第1の導体の二等辺三角形の底辺及び前記第2の導体の二等辺三角形の底辺間の中心を通り前記底辺と平行な第1の中心軸に対して前記第1の導体と前記第2の導体とが線対称になるように、前記切欠部が各々設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載のボウタイアンテナ。
  3. 前記二等辺三角形の底辺間の中心を通り前記底辺と平行な第1の中心軸と、前記二等辺三角形の底辺の中央を通り前記底辺と直交する第2の中心軸と、が交わる点に対して前記第1の導体と前記第2の導体とが点対称になるように、前記切欠部が各々設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載のボウタイアンテナ。
  4. 前記第1の中心軸及び前記底辺間の第1の長さと、前記切欠線と前記等しい一対の辺の他方との成す頂点及び前記第1の中心軸間の第2の長さと、の比が、2:1以上になるように、前記切欠部が設けられている
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載のボウタイアンテナ。
  5. 前記第1の中心軸及び前記底辺間の第1の長さと、前記切欠線と前記等しい一対の辺の他方との成す頂点及び前記第1の中心軸間の第2の長さと、の比が、8:3以上になるように、前記切欠部が設けられている
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載のボウタイアンテナ。
  6. 前記第1の中心軸及び前記底辺間の第1の長さと、前記切欠線と前記等しい一対の辺の他方との成す頂点及び前記第1の中心軸間の第2の長さと、の比が、4:1以上になるように、前記切欠部が設けられている
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載のボウタイアンテナ。
  7. 前記第1の導体及び前記第2の導体各々の前記切欠線と前記互いに等しい一対の辺の一方との成す頂点間を結ぶ直線状の第3の導体をさらに備えた
    ことを特徴とする請求項2に記載のボウタイアンテナ。
  8. 前記第1の導体の前記切欠線と前記等しい一対の辺の一方との頂点と、前記第2の導体の前記切欠線と前記等しい一対の辺の他方との頂点と、の間を結ぶ直線状の第4の導体をさらに備えたことを特徴とする請求項3に記載のボウタイアンテナ。
  9. 前記第1の中心軸及び前記底辺間の第1の長さと、前記切欠線と前記等しい一対の辺の他方との成す頂点及び前記第1の中心軸間の第2の長さと、の比が、4:3以上になるように、前記切欠部が設けられている
    ことを特徴とする請求項7又は8に記載のボウタイアンテナ。
  10. 前記第1の中心軸及び前記底辺間の第1の長さと、前記切欠線と前記等しい一対の辺の他方との成す頂点及び前記第1の中心軸間の第2の長さと、の比が、8:5以上になるように、前記切欠部が設けられている
    ことを特徴とする請求項7又は8に記載のボウタイアンテナ。
  11. 前記第1の中心軸及び前記底辺間の第1の長さと、前記切欠線と前記等しい一対の辺の他方との成す頂点及び前記第1の中心軸間の第2の長さと、の比が、2:1以上になるように、前記切欠部が設けられている
    ことを特徴とする請求項7又は8に記載のボウタイアンテナ。
  12. 前記第1の導体及び前記第2の導体各々の前記切欠線と前記等しい一対の辺の他方との成す頂点間を結ぶ直線状の第5の導体をさらに備えた
    ことを特徴とする請求項7に記載のボウタイアンテナ。
  13. 前記第1の導体の前記切欠線と前記等しい一対の辺の他方との頂点と、前記第2の導体の前記切欠線と前記等しい一対の辺の一方との頂点と、の間を結ぶ直線状の第6の導体をさらに備えたことを特徴とする請求項8に記載のボウタイアンテナ。
  14. 前記第1の中心軸及び前記底辺間の第1の長さと、前記切欠線と前記等しい一対の辺の他方との成す頂点及び前記第1の中心軸間の第2の長さと、の比が、16:11〜14になるように、前記切欠部が設けられている
    ことを特徴とする請求項12又は13に記載のボウタイアンテナ。
  15. 前記第1の中心軸及び前記底辺間の第1の長さと、前記切欠線と前記等しい一対の辺の他方との成す頂点及び前記第1の中心軸間の第2の長さと、の比が、16:10〜14になるように、前記切欠部が設けられている
    ことを特徴とする請求項12又は13に記載のボウタイアンテナ。
JP2009114239A 2009-05-11 2009-05-11 ボウタイアンテナ Expired - Fee Related JP5373472B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009114239A JP5373472B2 (ja) 2009-05-11 2009-05-11 ボウタイアンテナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009114239A JP5373472B2 (ja) 2009-05-11 2009-05-11 ボウタイアンテナ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010263524A true JP2010263524A (ja) 2010-11-18
JP5373472B2 JP5373472B2 (ja) 2013-12-18

Family

ID=43361220

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009114239A Expired - Fee Related JP5373472B2 (ja) 2009-05-11 2009-05-11 ボウタイアンテナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5373472B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102610906A (zh) * 2012-01-11 2012-07-25 南京中网卫星通信股份有限公司 一种面向多种体制移动通信应用的双频段领结形天线
WO2013124886A1 (ja) * 2012-02-21 2013-08-29 三菱電機株式会社 部分放電センサー
JP2018050209A (ja) * 2016-09-22 2018-03-29 株式会社ヨコオ アンテナ装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06152218A (ja) * 1992-11-06 1994-05-31 Fujitsu Ten Ltd 移動体用アンテナ
JP2006074187A (ja) * 2004-08-31 2006-03-16 Toppan Forms Co Ltd 広帯域アンテナ及びこれを有する非接触型情報記録媒体
JP2006157209A (ja) * 2004-11-26 2006-06-15 Dx Antenna Co Ltd 放射器および放射器を備えるアンテナ
JP2007096680A (ja) * 2005-09-28 2007-04-12 Toshiba Corp アンテナ装置および車両用アンテナ装置
JP2009010471A (ja) * 2007-06-26 2009-01-15 Yazaki Corp アンテナ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06152218A (ja) * 1992-11-06 1994-05-31 Fujitsu Ten Ltd 移動体用アンテナ
JP2006074187A (ja) * 2004-08-31 2006-03-16 Toppan Forms Co Ltd 広帯域アンテナ及びこれを有する非接触型情報記録媒体
JP2006157209A (ja) * 2004-11-26 2006-06-15 Dx Antenna Co Ltd 放射器および放射器を備えるアンテナ
JP2007096680A (ja) * 2005-09-28 2007-04-12 Toshiba Corp アンテナ装置および車両用アンテナ装置
JP2009010471A (ja) * 2007-06-26 2009-01-15 Yazaki Corp アンテナ

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102610906A (zh) * 2012-01-11 2012-07-25 南京中网卫星通信股份有限公司 一种面向多种体制移动通信应用的双频段领结形天线
WO2013124886A1 (ja) * 2012-02-21 2013-08-29 三菱電機株式会社 部分放電センサー
JP5693782B2 (ja) * 2012-02-21 2015-04-01 三菱電機株式会社 部分放電センサー
US9383402B2 (en) 2012-02-21 2016-07-05 Mitsubishi Electric Corporation Partial discharge sensor
JP2018050209A (ja) * 2016-09-22 2018-03-29 株式会社ヨコオ アンテナ装置
CN107863604A (zh) * 2016-09-22 2018-03-30 株式会社友华 天线装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5373472B2 (ja) 2013-12-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103187631B (zh) 波导管缝隙天线
JP5451284B2 (ja) ボウタイアンテナ
JP2005073226A (ja) 反射板付平面アンテナ
JP5170233B2 (ja) 複共振アンテナ
JP2010068483A (ja) スパイラルアンテナ
JP5373472B2 (ja) ボウタイアンテナ
JP2011211420A (ja) スパイラルアンテナ
US9112268B2 (en) Spiral antenna
JP2007221585A (ja) アンテナとその製造方法
JP2009010471A (ja) アンテナ
JP2008166856A (ja) アンテナ構造
JP2007336296A (ja) 平面型アンテナ
JP2006235825A (ja) 広帯域icタグ
JP5496941B2 (ja) スパイラルアンテナ
JP2011193432A (ja) ボウタイアンテナ
JP4943922B2 (ja) アンテナ
JP2010239669A (ja) 反射板付平面アンテナ
JP2007020009A (ja) パッチアンテナ及びパッチアンテナアレイ
JP4234643B2 (ja) 車載アンテナ
JP5016790B2 (ja) アンテナ
JP2008258821A (ja) アンテナモジュール
JPWO2008108112A1 (ja) アンテナ装置
JP4472648B2 (ja) ビーム放射方向可変アンテナ
JP5840942B2 (ja) 折返しダイポールアンテナ
JP2010279080A (ja) スパイラルアンテナ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120402

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130611

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130726

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130827

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130919

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5373472

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees