JP2010263105A - 電子機器の冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】全ての冷却ファンを可及的長い時間使用することが可能な電子機器の冷却装置を提供する。
【解決手段】複数の冷却ファン6と複数の温度センサ7とを備える。発熱部材の装填の有無を検出する発熱部材検出部8と、発熱部材が装填されている発熱部材装填部と対応する冷却ファン6を選択するファン選択部9とを備える。前記ファン選択部9によって選択された冷却ファン6の回転数を温度センサ7が検出した温度に対応させて変化させる回転数指示部10を備える。回転数指示部10は、冷却ファン6の駆動状況が変化しない状態が予め定めた時間だけ継続した場合、全ての冷却ファン6を相対的に低い回転数で回転させる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複数の冷却ファンを備えた電子機器の冷却装置に関するものである。
複数の冷却ファンを使用して電子機器を冷却する装置としては、例えば特許文献1に記載されているものがある。この特許文献1に開示された電子機器の冷却装置は、電気回路が設けられた複数のパネル(発熱部材)を冷却するためのものである。
この冷却装置は、前記パネルの上方に設けられた複数のファンを使用して前記パネルの周囲に冷却用の空気流を発生させる構成が採られている。
前記複数のパネルは、ラックの中に立てた状態{主面(表面や裏面)が上下方向に延在する状態}で装填されている。これらのパネルは、ラックへの装填に伴って、主面が他の発熱部材の主面と間隔をおいて対向する状態で並べられる。
前記複数の冷却ファンは、前記パネルの周囲の空気を上方に吸引し、電子機器の上方に排出する。これらの冷却ファンは、パネルが並ぶ方向と同じ方向に並べて配設されている。すなわち、冷却ファンは、複数のパネルのうち、直下に位置するパネルの周囲の空気を上方に吸い上げることになる。
これらの冷却ファンの回転は、パネルの上方近傍の温度に対応して制御装置によって制御される。制御装置は、前記温度が予め定めた温度に達した後、予め設定されているマップに基づいて冷却ファンの回転数を増減させる。
特開2004−186183号公報
特許文献1に記載されている冷却装置では、複数の冷却ファンのうち、特定の冷却ファンのみに劣化が進行するおそれがあった。特定の冷却ファンに劣化が進むと、冷却ファンの故障率に偏りが生じることになる。
冷却ファンが故障したときには、冷却ファンを交換するために電子機器を停止させなければならない。このため、例えば運転を継続することが必要な電子機器においては、全ての冷却ファンを可及的長く使用できるようにすることが要請されている。
本発明はこのような要請に応えるためになされたもので、全ての冷却ファンを可及的長い時間使用することが可能な電子機器の冷却装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係る電子機器の冷却装置は、複数の発熱部材装填部と対応する位置に設けられた複数の冷却ファンと、これらの冷却ファンの近傍にそれぞれ設けられた複数の温度センサと、前記複数の発熱部材装填部について個々に発熱部材の装填の有無を検出する発熱部材検出部と、発熱部材が装填されている発熱部材装填部と対応する冷却ファンを選択するファン選択部と、前記ファン選択部によって選択された冷却ファンの回転数を前記温度センサが検出した温度に対応させて変化させるとともに、冷却ファンの駆動状況が変化しない状態が予め定めた時間だけ継続した場合、全ての冷却ファンを相対的に低い回転数で回転させる回転数指示部とを備えているものである。
本発明に係る冷却装置は、特定の冷却ファンのみが運転される状態(冷却ファンの駆動状況が変化しない状態)が予め定めた時間継続すると、全ての冷却ファンを使用して電子機器を冷却する。すなわち、この冷却装置においては、特定の冷却ファンのみが運転される状態が長期間にわたって継続することはない。
全ての冷却ファンが運転されるときは回転数が相対的に低くなるから、消費電力を低減させることができるとともに、騒音を低く抑えることができる。
したがって、本発明によれば、全ての冷却ファンを可及的長い時間使用することが可能な電子機器の冷却装置を提供することができる。
本発明に係る電子機器の冷却装置の構成を示す正面図である。 本発明に係る電子機器の冷却装置の構成を示す平面図である。 本発明に係る電子機器の冷却装置の構成を示す側面図である。 カード未実装部がある実施例を説明するための正面図である。 カード未実装部がある実施例を説明するための平面図である。 カード未実装部がある実施例を説明するための側面図である。 制御指示部の構成を示すブロック図である。 本発明に係る電子機器の冷却装置の動作を説明するためのフローチャートである。 他の実施例を示す側面図である。
以下、本発明に係る電子機器の冷却装置の一実施例を図1〜図3によって詳細に説明する。
図1〜図3に示す電子機器1は、複数のカード型電子部品組立体(以下、単にカードという)2が実装されるカード実装部3と、これらのカードを冷却する冷却装置4とを備えている。前記カード2は、図示してはいないが、発熱する電子部品を備えている。この実施例においては、前記カード2によって本発明でいう発熱部材が構成されている。
前記カード実装部3には、前記各カード2が装填される複数のカード装填部5(図3参照)が設けられている。この実施例においては、前記カード装填部5によって本発明でいう発熱部材装填部が構成されている。
この実施例によるカード装填部5は、全てのカード2を立てた状態で水平方向に並べて保持する構成が採られている。
前記冷却装置4は、前記複数のカード装填部5と対応する位置に設けられた複数の冷却ファン6と、これらの冷却ファン6の近傍にそれぞれ設けられた複数の温度センサ7(図2参照)とを備えている。
また、前記冷却装置4は、図2に示すように、発熱部材検出部8と、ファン選択部9と、回転数指示部10とを備えている。
前記発熱部材検出部8は、前記複数のカード装填部5について個々にカード2の装填の有無を検出する。
前記ファン選択部9は、前記カード2が装填されているカード装填部5と対応する冷却ファン6を選択する。
前記回転数指示部10は、前記ファン選択部9によって選択された冷却ファン6の回転数を前記温度センサ7が検出した温度に対応させて変化させる。また、回転数指示部10は、前記冷却ファン6の駆動状況が変化しない状態が予め定めた時間だけ継続した場合、全ての冷却ファン6を相対的に低い回転数で回転させる。
このように構成された電子機器1の冷却装置4は、例えば電子機器1の起動時などにおいて、発熱部材検出部8が複数のカード装填部5について個々にカード2の装填の有無を検出する。図1は、全てのカード装填部5にカード2が装填されている状態で描いてある。また、この冷却装置4は、前記発熱部材検出部8による検出動作に続いてファン選択部9によるファンの選択動作が行われる。このファン選択部9は、図1に示す例においては、全ての冷却ファン6を選択する。
電子機器1の運転中は、全ての温度センサ7が温度を検出する。電子機器1の運転時の冷却ファン6の回転数は、前記回転数指示部10によって前記温度に対応させて制御される。このため、冷却ファン6は、電子機器1の運転開始後に回転を開始し、その後は温度に対応した回転数で回転する。
発熱量が多いカード2の上方に位置している冷却ファン6は、電子機器1の運転開始後、相対的に早い時期に回転を開始し、相対的に高い回転数で回転することになる。一方、発熱量が著しく少ないカード2の上方に位置している冷却ファン6や、カード2が装填されていないカード装填部5の上方に位置する冷却ファン6は、電子機器1の運転開始後も長期間にわたって停止状態を維持することがある。
特定の冷却ファン6のみが運転されるような状態、換言すれば、冷却ファン6の駆動状況が変化しない状態が予め定めた時間だけ継続した場合は、前記回転数指示部10が全ての冷却ファン6を相対的に低い回転数で回転させる。このため、この冷却装置4においては、特定の冷却ファン6のみが運転される状態が長期間にわたって継続することはない。
また、上述したように全ての冷却ファン6が運転されるときは、冷却ファン6の回転数が相対的に低くなるから、消費電力を少なく抑えることができるとともに、騒音を低く抑えることができる。
したがって、この実施例によれば、全ての冷却ファン6を可及的長い時間使用することが可能な電子機器1の冷却装置4を提供することができる。
次に本発明に係る電子機器の冷却装置の具体的な実施例を図4〜図9によって詳細に説明する。これらの図において、前記図1〜図3によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
この実施例に示す電子機器1は、例えば基地局無線装置などによって構成することができる。この電子機器1は、図4〜図6に示すように、複数のカード2を装填することができるカード実装部3と、このカード実装部3の上方に配設された後述するFAN盤11とを備えている。この実施例においては、前記FAN盤11によって本発明でいう冷却装置が構成されている。
前記カード2は、図示してはいないが、プリント配線板に発熱する電子部品や他の電子部品などを実装したものである。
前記カード実装部3は、図6に示すように、たとえば電子機器1の前方(図6においては左方)に向けて開口するラック12と、このラック12の後端部(最奥部)に設けられたソケット13とによって構成されている。図5および図6においては、電子機器1の前方を矢印Fで示す。
前記ソケット13は、カード2を個々に支持できるようにカード2毎に設けられている。これらのソケット13は、カード2を起立した状態{カード2の主面(表面と裏面)が上下方向に延在する状態}でそれぞれ着脱可能に支持する構造のものである。また、これらの複数のソケット13は、各カード2の前記主面どうしが互いに所定間隔をおいて対向するように水平方向に並べられている。
この実施例においては、ラック12内における個々のカード2が挿入される空間S(図6参照)と、前記カード2毎のソケット13とによってカード装填部5が構成されている。ラック12内には、複数のカード装填部5が電子機器1の左右方向に並ぶ状態で設けられている。この実施例においては、これらのカード装填部5によって、本発明でいう発熱部材装填部が構成されている。
FAN盤11は、図5および図6に示すように、8個の冷却ファン6(#1〜#8冷却ファン6)と、これらの冷却ファン6の近傍に配設された温度センサ7と、前記冷却ファン6の回転・停止の切換えおよび回転数の制御を行う制御部14とを備えており、前記カード実装部3の上方に配設されている。
このFAN盤11は、例えば一つの筐体11aと、この筐体11aの中に収納した冷却ファン6、温度センサ7および制御部14などによって構成することができ、前記ラック12の上に搭載することができる。また、このFAN盤11は、前記ラック12に直接取付けることができる他、前記ラック12が収容される電子機器筐体1a(図4および図6参照)に取付けることができる。
前記8個の冷却ファン6は、それぞれ空気を下方から吸い上げて上方に排出するものである。これらの冷却ファン6は、図5に示すように、平面視において、2列となるように電子機器1の左右方向(カード2が並ぶ方向)に並べられている。すなわち、これらの冷却ファン6は、複数のカード装填部5と対応する位置に設けられている。
2列で並べられた冷却ファン6のうち、電子機器1の後側で左右方向に並ぶ4個の冷却ファン6(#1冷却ファン6、#3冷却ファン6、#5冷却ファン6、#7冷却ファン6)は、図6に示すように、カード2の後端部と、ソケット13を含むカード装填部5の後端部との上方に位置付けられている。また、これらの4個の冷却ファン6より電子機器1の前側で左右方向に並ぶ4個の冷却ファン6(#2冷却ファン6、#4冷却ファン6、#6冷却ファン6、#8冷却ファン6)は、図6に示すように、カード装填部5の前後方向の略中央部の上方に位置付けられている。
前記#2冷却ファン6は、#1冷却ファン6と電子機器1の左右方向の同一位置に位置付けられている。これと同様に、#4冷却ファン6は、#3冷却ファン6と左右方向の同一位置に位置付けられ、#6冷却ファン6は、#5冷却ファン6と左右方向の同一位置に位置付けられ、#8冷却ファン6は、#7冷却ファン6と左右方向の同一位置に位置付けられている。
前記温度センサ7は、この実施例においては前記各冷却ファン6の左側近傍であって、各冷却ファン6の近傍の温度を検出可能な位置に配設されている。
前記制御部14は、図5および図6に示すように、前記冷却ファン6と略同じ高さであって、冷却ファン6より電子機器1の前側に位置付けられている。
この実施例による制御部14は、図5に示すように、後述する制御指示部21と、この制御指示部21に8個の冷却ファン6を接続するためのインターフェイス回路22と、前記制御指示部21に温度センサ7を接続するためのインターフェイス回路23と、前記制御指示部21に前記各カード装填部5を接続するためのインターフェイス回路24などを備えている。
この実施例による前記制御指示部21は、図7に示すように、カード検出部25と、ファン選択部9と、回転数指示部10とを備えている。
前記カード検出部25は、前記複数のカード装填部5について個々にカード2の装填の有無を検出する。この実施例による電子機器1は、起動時にカード2の装填の有無を電気信号としてカード検出部25に送出する構成が採られている。この実施例においては、このカード検出部25によって本発明でいう発熱部材検出部が構成されている。
前記ファン選択部9は、カード2が装填されているカード装填部5と対応する冷却ファン6を選択する。すなわち、ファン選択部9は、カード2の上方に位置している冷却ファン6のみを選択し、カード2が装填されていないカード装填部5の上方に位置する冷却ファン6は選択しない。
前記回転数指示部10は、前記ファン選択部9によって選択された冷却ファン6の回転数を制御する。回転数指示部10が冷却ファン6の回転数を制御するに当たっては、前記温度センサ7によって検出された温度に対応させて冷却ファン6の回転数を増減させる。前記温度に対応する冷却ファン6の回転数を決めるためには、例えば予め定めたマップを用いたり、演算によって行うことができる。
また、前記回転数指示部10は、冷却ファン6の駆動状況が変化しない状態が予め定めた時間だけ継続した場合、全ての冷却ファン6を相対的に低い回転数で回転させる構成が採られている。ここでいう駆動状況が変化しない状態とは、8個の冷却ファン6のうち特定の冷却ファン6のみを駆動する状態をいい、前記特定の冷却ファン6が運転、停止を繰り返す運転形態も含まれる。
この実施例による回転数指示部10は、未使用の冷却ファン6がある場合であって冷却能力が不足する場合に冷却能力を増大させる回転制御部26を備えている。
回転制御部26は、前記8個の冷却ファン6のうち前記ファン選択部9によって選択されていない未使用の冷却ファン6がある場合であって、温度センサ7によって検出された温度が予め定めた温度に達した場合、前記未使用の冷却ファン6を回転させる。
この未使用の冷却ファン6を回転させるときの前記温度は、現在駆動している冷却ファン6のみでは冷却しきれないと判断できる温度である。この温度は、例えば運転している冷却ファン6の数と温度上昇速度などを考慮して実験などによって求めて予め設定しておく。
次に、この実施例による冷却装置4の動作を図8に示すフローチャートを使用して説明する。
先ず、ステップS1に示すように、電子機器1の起動時にカード検出部25が各カード装填部5についてカード2の装填の有無を検出する。ここでは、図4に示すように、ラック12内にカード2が装填されていない空間がある場合について説明する。カード2が装填されていない空間を以下においては未実装部という。図4に示す例では、第1の未実装部27と第2の未実装部28とがラック12内に形成されている。この場合、カード検出部25は、図4に示すカード2a〜2gを検出する。
次に、ステップS2において、前記カード2の上方に位置する冷却ファン6をファン選択部9が選択する。この実施例においては、カード2a〜2dの上方に位置している#1冷却ファン6と#2冷却ファン6とが選択されるとともに、カード2e〜2gの上方に位置している#5冷却ファン6と#6冷却ファン6とが選択される。
このようにファン選択部9が選択した冷却ファン6は、回転数指示部10による制御によって運転を開始する(ステップS3)。各冷却ファン6の運転・停止の切換えと、回転数の増減は、温度センサ7によって検出された温度に基づいて行われる。すなわち、冷却ファン6は、電子機器1の起動直後などで温度が相対的に低い場合は停止しており、前記温度が予め定めた運転開始温度に達したときに運転を開始する。各冷却ファン6の回転数は、前記温度に対応して増減する。
冷却ファン6が回転することにより、各カード2の周囲の空気が上方に吸い上げられ、冷却ファン6を通過して電子機器1の上方に排出される。このように空気が流れることにより、ラック12の前側の開口部分から相対的に温度が低い外気がラック12内に流入し、各カード2が冷却される。
電子機器1に装填されているカード2の発熱量が増大した場合は、温度センサ7によって検出される温度が高くなる。この温度が予め定めた温度(現在運転している冷却ファン6のみでは冷却しきれないと判断できる温度)に達したときは、ステップS4およびステップS5に示すように、前記回転数指示部10が休止中の冷却ファン6を回転させる(ステップS5)。この実施例においては、休止中である#3冷却ファン6と、#4冷却ファン6と、#7冷却ファン6と、#8冷却ファン6とが運転を開始する。
これらの冷却ファン6の回転数は、温度センサ7によって検出された温度に対応させて増減させたり、予め定めた一定の回転数に設定することができる。これらの補助的に使用する4個の冷却ファン6を回転させるに当たっては、4個の冷却ファン6を同一の回転数で回転させたり、各冷却ファン6を個別の回転数で回転させることができる。
一方、前記ファン選択部9によって起動時に選択された前記4個の冷却ファン6(#1冷却ファン6、#2冷却ファン6、#5冷却ファン6、#6冷却ファン6)だけで冷却能力が足りる場合は、これら4個の冷却ファン6のみが長期間にわたって使用されることになる。回転数指示部10は、これら4個の冷却ファン6のみが使用される状態(冷却ファン6の駆動状況が変化しない状態)が予め定めた時間だけ継続した場合、このときに停止している他の4個の冷却ファン6(#3冷却ファン6、#4冷却ファン6、#7冷却ファン6、#8冷却ファン6)を回転させる(ステップS6→ステップS7)。
このとき、回転数指示部10は、全ての(8個の)冷却ファン6を相対的に低い回転数で回転させる。このように全ての冷却ファン6が回転することにより、特定の冷却ファン6のみが長期間にわたって使用されて劣化することを防ぐことができる。
このため、この実施例によるFAN盤11(冷却装置)は、冷却ファン6の使用状態(電子機器1の運転状態)に変化がない状態が予め定めた時間経過したときは全ての冷却ファン6を使用して電子機器1を冷却するから、特定の冷却ファン6において劣化が進むことを防ぐことができる。
したがって、この実施例によれば、全ての冷却ファン6を可及的長い時間使用することが可能な電子機器の冷却装置を提供することができる。
また、全ての冷却ファン6が運転されるときは回転数が相対的に低くなるから、消費電力を低減させることができるとともに、騒音を低く抑えることができる。
この実施例による前記回転数指示部10は、複数の冷却ファン6のうち前記ファン選択部9によって選択されていない未使用の冷却ファン6がある場合であって、温度センサ7によって検出された温度が予め定めた温度に達した場合、前記未使用の冷却ファン6を回転させる回転制御部26を備えている。
このため、この実施例によるFAN盤11(冷却装置)は、カード2が装填されていないカード装填部5の上方に位置する冷却ファン6を必要に応じて使用することができる。したがって、この実施例によれば、複数のカード2を確実に冷却できる電子機器の冷却装置を提供することができる。
また、この実施例による前記カード装填部5は、複数のカード2がそれぞれ起立しかつ各カード2の主面どうしが互いに所定間隔をおいて対向するように構成されている。さらに、前記冷却ファン6と、温度センサ7と、制御指示部21(カード検出部25、ファン選択部9、回転数指示部10)とは、前記複数のカード2の上方であって略同じ高さに配設されている。
このため、この実施例によれば、カード検出部25、ファン選択部9および回転数指示部10などを有する制御指示部21を冷却ファン6の側方に形成されるデッドスペースに配置することができる。したがって、この実施例によれば、前記制御指示部21をカード2の側方に配設する構成に較べてカード装填用のスペースを広く形成することができる。
図1〜図8に示した実施例においては、前記制御指示部21をカード装填部5の上方に配設する例を示したが、制御指示部21は、図9に示すように、ラック12の内部に位置付けることができる。
図9に示す制御指示部21は、ラック12内の後端部であって、ソケット13の後方に位置付けられている。この構成を採ることによりカード2の上方の広い範囲にわたって冷却ファン6を配置することができるから、冷却能力を増大させることが可能になる。
1…電子機器、2…カード、5…カード装填部、6…冷却ファン、7…温度センサ、8…発熱部材検出部、9…ファン選択部、10…回転数指示部、11…FAN盤、12…ラック、13…ソケット、21…制御指示部、25…カード検出部、26…回転制御部。

Claims (3)

  1. 複数の発熱部材装填部と対応する位置に設けられた複数の冷却ファンと、
    これらの冷却ファンの近傍にそれぞれ設けられた複数の温度センサと、
    前記複数の発熱部材装填部について個々に発熱部材の装填の有無を検出する発熱部材検出部と、
    発熱部材が装填されている発熱部材装填部と対応する冷却ファンを選択するファン選択部と、
    前記ファン選択部によって選択された冷却ファンの回転数を前記温度センサが検出した温度に対応させて変化させるとともに、冷却ファンの回転数が変化しない状態が予め定めた時間だけ継続した場合、全ての冷却ファンを相対的に低い回転数で回転させる回転数指示部とを備えている電子機器の冷却装置。
  2. 請求項1記載の電子機器の冷却装置において、前記回転指示部は、複数の冷却ファンのうち前記ファン選択部によって選択されていない未使用の冷却ファンがある場合であって、温度センサによって検出された温度が予め定めた温度に達した場合、前記未使用の冷却ファンを回転させる回転制御部を備えている電子機器の冷却装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の電子機器の冷却装置において、発熱部材は、発熱部品を有するカード型電子部品組立体であり、
    前記発熱部材装填部は、複数の前記カード型電子部品組立体がそれぞれ起立しかつ各カード型電子部品組立体の主面どうしが互いに所定間隔をおいて対向するように構成され、
    前記冷却ファン、温度センサ、発熱部材検出部、ファン選択部および回転数指示部は、前記複数のカード型電子部品組立体の上方であって略同じ高さに配設されている電子機器の冷却装置。
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