JP4650533B2 - ラック装置及び電子機器の冷却方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子機器を冷却しつつ収容するラック装置、及び、ラック装置内部に収容された電子機器の冷却方法に関する。
サーバ等の電子機器では、内部に電源や電子回路等の発熱源を有していることから、内部を冷却するための冷却ファンなどの冷却手段が内部機器として搭載されている(例えば、特許文献1参照)。そして、このような電子機器では、内蔵された温度センサによる検出結果に応じて冷却ファンの回転数を制御することによって内部の温度を適正な状態に保って継続的な使用を可能としている。
一方、上記のような電子機器などを収容するラック装置がある。このようなラック装置においても、内部に収容する対象が電子機器など発熱源となるものである場合には、冷却ファンなどの冷却手段と、内部の温度状態を検出する温度センサとが搭載されている。そして、温度センサによる検出結果に応じて、冷却ファンの回転数を制御することで、内部の電子機器を効果的に冷却して、適正な温度状態で稼働させることを可能としている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−186183号公報 特開2006−277102号公報
しかしながら、上記のようなラック装置では、冷却手段を駆動させて内部を冷却しつつ、収容された電子機器も冷却手段を有している場合には電子機器自らも冷却手段を稼働させて冷却を行うこととなる。このため、ラック装置において、温度センサの検出結果から冷却する必要があると判断して冷却手段の出力を増大させた場合、電子機器自身の冷却手段と同時に並行して冷却を行うこととなり、場合によって必要以上の冷却を行ってしまうことなり不必要に電力を消費し、また、騒音を発生させてしまうことになる。また、効率化を図るためにラック装置の冷却手段による冷却を最小限として、電子機器自身の冷却手段による冷却を中心に行うようにした場合、電子機器自身の冷却手段の負荷が高くなる。この場合には、ラック装置の冷却手段に対して、各電子機器に内蔵されている冷却手段の方が相対的に小型のものとなるため、結果非効率な冷却を行っていることになり、また、高出力とすることにより微振動発生の要因となり、また、使用者にとって不快となる高周波の騒音発生の要因ともなり得る。
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、電子機器を、省電力、低騒音で効率的かつ効果的に冷却しつつ収容することが可能なラック装置及び電子機器の冷却方法を提供するものである。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明のラック装置は、電子機器を内部に収容するラック本体と、該ラック本体の内部を冷却する本体冷却手段と、前記ラック本体内部の温度を検出する温度検出手段と、前記ラック本体内部の騒音状態を表す騒音特性値を検出する騒音検出手段と、前記温度検出手段により検出された温度、及び、前記騒音検出手段により検出された騒音特性値に基づいて、内部に収容された前記電子機器に搭載された冷却手段の負荷を低減させるように前記本体冷却手段の出力を制御する制御手段ことを特徴としている。
また、上記のラック装置において、前前記制御手段は、前記温度検出手段により検出された温度と特定の温度状態を示す温度設定値との大小比較、及び、前記騒音検出手段により検出された騒音特性値と特定の騒音状態を示す騒音設定値との大小比較に基づいて、内部に収容された前記電子機器の前記冷却手段の負荷を低減させるように前記本体冷却手段の出力を制御することがより好ましい。
また、上記のラック装置において、前記制御手段は、前記温度検出手段により検出された温度が前記ラック本体内部の温度が定常状態とする基準となる前記温度設定値である第一の温度設定値よりも大きい場合で、さらに、前記騒音検出手段により検出された騒音特性値が前記騒音設定値よりも大きい場合に、前記本体冷却手段の出力を増大させることがより好ましい。
また、上記のラック装置において、前記制御手段は、前記温度検出手段により検出された温度が前記第一の温度設定値よりも大きく、かつ、前記ラック本体内部の温度の使用限界としての上限を示す前記温度設定値である第二の温度設定値よりも大きい場合には、前記騒音検出手段により検出された騒音特性値の大小に係らず前記本体冷却手段の出力を増大させることがより好ましい。
また、上記のラック装置において、前記温度設定値及び前記騒音設定値を入力する入力手段を備え、前記制御手段は、該入力手段で入力された前記温度設定値及び前記騒音設定値を記憶する記憶部を有することがより好ましい。
また、上記のラック装置において、前記制御手段は、前記温度検出手段により検出される温度に基づいて前記第一の温度設定値を設定することがより好ましい。
また、本発明は、ラック装置に収容された電子機器を、該ラック装置に搭載された本体冷却手段によって冷却する電子機器の冷却方法であって、前記ラック装置内部の温度及び騒音状態を表す騒音特性値を検出し、検出された温度及び騒音特性値に基づいて、内部に収容された前記電子機器に搭載された冷却手段の負荷を低減させるように前記本体冷却手段の出力を調整することを特徴としている。
また、上記の電子機器の冷却方法において、特定の温度状態を示す温度設定値と特定の騒音状態を示す騒音設定値とを有しており、前記温度検出手段により検出された温度と、特定の温度状態を示す温度設定値との大小比較、及び、前記騒音検出手段により検出された騒音特性値と、特定の騒音状態を示す騒音設定値との大小比較に基づいて、内部に収容された前記電子機器側の前記冷却手段の負荷を低減させるように前記本体冷却手段の出力を調整することがより好ましい。
また、上記の電子機器の冷却方法において、前記ラック装置内部で検出された温度が、前記温度設定値として定常状態とする基準となる第一の温度設定値よりも大きいか否か比較し、該第一の温度設定値よりも大きい場合には、さらに前記ラック装置内部で検出された騒音特性値が、前記騒音設定値よりも大きいか否か比較し、該騒音設定値よりも大きい場合には、前記本体冷却手段の出力を増大させることがより好ましい。
また、上記の電子機器の冷却方法において、前記ラック装置内部で検出された温度が、前記温度設定値として前記第一の温度設定値よりも大きく、前記ラック装置内部の温度の使用限界としての上限を表わす第二の温度設定値よりも大きい場合には、前記騒音特性値の大小に係らず前記本体冷却手段の出力を増大させることがより好ましい。
本発明のラック装置によれば、温度検出手段及び騒音検出手段を備え、これらの検出結果に基づいて制御手段によって制御を行うことで、電子機器を、省電力、低騒音で効率的かつ効果的に冷却しつつ収容することができる。
また、本発明の電子機器の冷却方法によれば、ラック装置内部の温度及び騒音特性値を検出し、これらの検出結果に基づいて本体冷却手段の出力調整を行うことで、電子機器を、省電力、低騒音で効率的かつ効果的に冷却しつつ収容することができる。
本発明に係る実施形態について、図1から図3を参照して説明する。図1及び図2は、本実施形態のラック装置としてサーバラックを示している。本実施形態のサーバラック1は、電子機器としてサーバ装置Sを収容するものである。サーバ装置Sとしては、単一の種類に限られず、多種類のサーバ装置Sを収容するものとしても良く、各サーバ装置Sには、内部機器として自らを冷却するためのサーバ搭載冷却ファンS1が搭載されている。
図1に示すように、本実施形態のサーバラック1は、略箱状で、内部にサーバ装置Sを収容するラック本体2と、ラック本体2に設けられて内部を冷却する本体冷却手段である本体冷却ファン3と、本体冷却ファン3を制御する制御手段であるコントローラ4とを備えている。ラック本体2の内面には、サーバ装置Sを上下方向に複数段搭載可能に、上下方向にサーバ装置Sを支持する支持部材2aが複数設けられている。また、本体冷却ファン3は、ラック本体2の天板部に設けられており、コントローラ4の制御により外部から吸気し、ラック本体2内部に搭載されたサーバ装置Sに対して送風することが可能となっている。
また、サーバラック1は、ラック本体2内部の温度を検出する温度検出手段である温度センサ5と、ラック本体2内部の騒音状態を検出する騒音検出手段である騒音センサ6と、温度センサ5及び騒音センサ6の検出結果などを表示する表示部7と、各種入力を行う入力手段である入力部8とを備えている。温度センサ5は、本実施形態では、例えば支持部材2aと略等しいピッチで上下方向に複数設けられており、各段に搭載されたサーバ装置S周辺の温度をそれぞれ検出することが可能となっている。また、騒音センサ6は、騒音状態を表す騒音特性値、具体的には例えば騒音レベル(dB)を検出可能であり、温度センサ5同様に、支持部材2aと略等しいピッチで上下方向に複数設けられており、各段に搭載されたサーバ装置S周辺の騒音レベルをそれぞれ検出することが可能となっている。そして、各温度センサ5及び騒音センサ6で検出された温度及び騒音レベルは、コントローラ4に入力される。そして、コントローラ4は、これらの入力された検出結果について、本実施形態では、平均値を算出し、算出された平均値としての温度及び騒音レベルに基づいて本体冷却ファン3の制御を行っている。なお、騒音レベルに関しては、外乱等の影響により突発的な騒音が発生した時の影響を控除するためにフィルタリング等を行って評価を行っている。
また、表示部7は、温度センサ5及び騒音センサ6で検出された温度及び騒音レベル、並びに、本体冷却ファン3の現在の回転数を、コントローラ4による制御のもと表示することが可能となっており、また、本体冷却ファン3の回転数が一定の閾値以上であった時に表示可能な警告用のステータスLED7aが設けられている。また、入力部8は、特定の温度状態を示す温度設定値、特定の騒音状態を表す騒音設定値、及び本体冷却ファン3の回転数の閾値を入力することが可能であり、コントローラ4は、内蔵されたメモリ4aにこれらの入力した値を記憶させることができる。本実施形態において、温度設定値としては、ラック本体2内部の温度として定常状態とする上限値を表わす第一の温度設定値と、第一の温度設定値よりも大きい値とし使用限界としての上限値を表わす第二の温度設定値とを入力することが可能となっている。また、騒音設定値としては、本実施形態では、ラック本体2内部に収容されたサーバ装置Sのサーバ搭載冷却ファンS1に起因して発生する騒音レベルと関係しており、より詳しくは、サーバ装置Sの内部温度が定常状態とする上限を示している際に、サーバ搭載冷却ファンS1が当該内部温度に対応して稼働した時の騒音レベルを表わしている。
次に、本実施形態のラック装置の作用及びコントローラ4により制御の詳細について、図3に基づいて説明する。
サーバラック1のラック本体2内部にサーバ装置Sを搭載して、操作者がサーバ装置Sを稼働させると、各温度センサ5及び各騒音センサ6は、検出結果として温度を表わす温度データ及び騒音レベル表わす騒音データをコントローラ4に出力する。コントローラ4は、上記のように複数の温度センサ5から出力された温度データの平均値をラック本体2内部の温度として算出している。また、コントローラ4は、複数の騒音センサ6から入力された騒音データの平均値をラック本体2内部の騒音レベルとして算出している。
そして、図3に示すように、コントローラ4は、メモリ4aに記憶された第二の温度設定値を読み出し、検出された温度が第二の温度設定値よりも大きいか否かを判定する(ステップS1)。そして、コントローラ4は、検出された温度が、第二の温度設定値よりも大きいと判定した(YES)場合には、ラック本体2内部の温度が使用限界に達したとして、ステップS4に移行し、騒音レベルの大小に係らず、速やかに本体冷却ファン3の回転数を増大させる。このため、本体冷却ファン3によって速やかにラック本体2内部の温度を第二の温度設定値で決定される温度以下とするように冷却し、これにより内部のサーバ装置Sが高温で損傷等してしまうことを防止することができる。なお、ステップS4以降の手順については後述する。
一方、コントローラ4は、検出された温度が第二の温度設定値以下と判定した(NO)場合には、ステップS2に移行し、メモリ4aに記憶された第一の温度設定値を読み出し、検出された温度が第一の温度設定値よりも大きいか否かを判定する。そして、コントローラ4は、検出された温度が第一の温度設定値よりも大きいと判定した(YES)場合には、すなわちラック本体2内部の温度が定常状態ではない場合には、コントローラ4は、ステップS3に移行する。
そして、ステップS3では、コントローラ4は、メモリ4aに記憶された騒音設定値を読み出し、検出された騒音レベルが騒音設定値よりも大きいか否かを判定する。そして、コントローラ4は、検出された騒音レベルが、騒音設定値以下であると判定した(NO)場合には、本体冷却ファン3の回転数を変化させず再びステップS1からの手順を繰り返す。これにより、ラック本体2内部の温度は定常状態でないものの、内部に搭載されたサーバ装置Sのサーバ搭載冷却ファンS1は安定した出力で冷却を行っており、サーバ装置S自体の温度は許容範囲内である場合には、現状の回転数を維持して本体冷却ファン3による冷却を継続させることができる。一方、ステップS3において、コントローラ4は、検出された騒音レベルが、騒音設定値よりも大きいと判定した(YES)場合には、ステップS4に移行して本体冷却ファン3の回転数を増大させる。これにより、ラック本体2内部の温度が定常状態でなくサーバ装置S自体の温度が上昇してサーバ装置Sのサーバ搭載冷却ファンS1に負荷が掛かっている場合には、回転数を増大させて本体冷却ファン3による冷却を行い、サーバ搭載冷却ファンS1の負荷を低減させることができる。
そして、コントローラ4は、本体冷却ファン3の回転数を増大させたならば、ステップS5に移行し、メモリ4aに記憶されている本体冷却ファン3の回転数の閾値を読み出し、現在の本体冷却ファン3の回転数が閾値より大きいか否かを判定する。そして、コントローラ4は、現在の本体冷却ファン3の回転数が閾値以下であると判定した(NO)場合には、ステップS1からの手順を再び繰り返す。一方、コントローラ4は、現在の本体冷却ファン3の回転数が閾値よりも大きいと判定した(YES)場合には、ステップS6に移行し、本体冷却ファン3が高速回転となっているものとして、ステータスLED7aを点灯させ、使用者に対して警告を行った後に、ステップS1に移行する。
次に、コントローラ4は、ステップS2において、検出された温度が第一の温度設定値以下であると判定した(NO)場合、すなわちラック本体2の内部の温度が定常状態である場合について説明する。この場合、コントローラ4は、ステップS7に移行し、メモリ4aに記憶された騒音設定値を読み出し、検出された騒音レベルが騒音設定値よりも大きいか否かを判定する。そして、コントローラ4は、検出された騒音レベルが、騒音設定値より大きいと判定した(YES)場合には、本体冷却ファン3の現在の回転数を維持させて、ステップS1に移行する。これにより、ラック本体2内部の温度が定常状態であるものの、依然サーバ装置Sの内部温度は高く、サーバ搭載冷却ファンS1が高回転数で回転している場合にも、本体冷却ファン3によってサーバ搭載冷却ファンS1の負荷を低減させるように冷却することができる。一方、コントローラ4は、検出された騒音レベルが、騒音設定値以下(NO)であると判定した場合には、本体冷却ファン3の回転数を低減させ、その後にステップS1に移行する。これにより、ラック本体2内部の温度が定常状態であり、また、サーバ装置Sの内部温度も定常状態でサーバ搭載冷却ファンS1も低回転数で回転しているとして、サーバ装置Sが過冷却とならないように本体冷却ファン3の回転数を抑えることができる。
以上のように、本実施形態のサーバラック1では、コントローラ4が、温度センサ5からの出力により、予め設定された温度設定値を基準としてラック本体2内部の温度の監視を行うことで、収容されているサーバ装置S自体も含めてラック本体2内部全体の温度を反映させて、本体冷却ファン3を稼働させ、ラック本体2内部を冷却することができる。さらに、コントローラ4が、騒音センサ6からの出力により、予め設定された騒音設定値を基準としてラック本体2内部の騒音レベルの監視を行うことで、ラック本体2内部の騒音源となるサーバ装置Sのサーバ搭載冷却ファンS1の稼働状況を反映させ、各サーバ装置Sの要求する周囲温度を考慮して、本体冷却ファン3を稼働させてラック本体2内部を冷却することができる。このため、本実施形態のサーバラック1では、ラック本体2の内部に収容されたサーバ装置Sのサーバ搭載冷却ファンS1の稼働状況を考慮して負荷を低減させるにように冷却することができ、省電力、低騒音で効率的に、かつ効果的にサーバ装置Sを冷却しつつ、収容することができる。
特に、本実施形態のサーバラック1のコントローラ4では、温度設定値として定常状態とする基準となる第一の温度設定値と、使用限界の基準となる第二の温度設定値とがパラメータとして入力される。そして、第一の温度設定値と騒音設定値との組み合わせにより、サーバ搭載冷却ファンS1の回転数を考慮して効率的かつ効果的にラック本体2内部の温度を定常状態で安定するように冷却することができる。すなわち、ラック本体2内部の温度が定常状態を示す第一の温度設定値よりも高くなったとしても、検出される騒音レベルと騒音設定値との関係からサーバ装置S自体は温度が低くてサーバ搭載冷却ファンS1の負荷が低いと判断される場合に、不必要に本体冷却ファン3の回転数を増大させてしまうことがない。また、ラック本体2内部の温度が高くなり、検出される騒音レベルと騒音設定値との関係からサーバ装置Sのサーバ搭載冷却ファンS1の負荷も高くなっていると判断される場合には、本体冷却ファン3の回転数を増大させて効果的に冷却を行って、サーバ装置Sのサーバ搭載冷却ファンS1の負荷を抑えることができる。また、ラック本体2内部の温度が定常状態にある場合にも、騒音レベルを監視することで、現在の本体冷却ファン3の回転数を維持してさらに冷却を行うべきか、過冷却状態とならないように回転数を低減させるべきか好適に判断することができ、本体冷却ファン3を効果的かつ効率的に稼働させることができる。
一方、使用限界の基準となる第二の温度設定値を基準としての監視も行い、検出された温度が第二の温度設定値よりも高くなったら検出される騒音レベルに係らず本体冷却ファン3の回転数を増大させることにより、第二の温度設定値により表わされる温度よりも高い温度となって収容されたサーバ装置Sが損傷等してしまうことをより確実に防止することができる。
また、本実施形態のサーバラック1では、入力部8を備えて、コントローラ4のメモリ4aに温度設定値及び騒音設定値を適時所望の値に設定することができる。このため、設置する部屋の屋内温度や許容される騒音レベルなどのサーバラック1自体の使用条件や、内部に収容するサーバ装置Sの種類に応じて、最適な温度条件となるようにしてサーバ装置Sを収容することができる。
なお、上記のように温度設定値や騒音設定値は、入力部8により所定の値に設定するものに限られない。例えば、コントローラ4は、温度センサ5の検出結果から、ラック本体2内部の温度の経時変化を監視するものとする。そして、ラック本体2内部の温度が、所定時間、所定の幅を有する範囲で安定している場合には、当該温度を定常状態を表す第一の温度設定値としても良い。このようにすることで、本体冷却ファン3により、効率的かつ効果的に冷却するとともに、ラック本体2内部の温度を安定している現在の温度状態に保つようにラック本体2内部を冷却することができる。
また、騒音設定値は、サーバ装置Sのサーバ搭載冷却ファンS1の稼働状況を表わすものとして一つの値が設定されているものとしたが、これに限るものではない。温度設定値同様に複数、例えば定常状態を表す値と、使用限界、すなわちサーバ搭載冷却ファンS1の限界回転数と対応させる値とを設定するものとしても良い。また、本実施形態では、コントローラ4は、温度センサ5及び騒音センサ6からの検出結果を平均値として算出して、温度設定値及び騒音設定値と比較するものとしたが、これに限るものではなく、各温度センサ5及び各騒音センサ6のそれぞれの検出結果に対して比較を行うものとしても良い。あるいは、温度センサ5及び騒音センサ6とともに、サーバ装置Sが収容されているか否かを検出する機器検出センサを設け、サーバ装置Sが検出されている機器検出センサと対応する温度センサ5及び騒音センサ6からの出力のみを採用して、本体冷却ファン3の制御を行っても良い。
また、本実施形態では、騒音検出手段では、騒音状態を表す騒音特値として騒音レベルを検出可能としたが、これに限るものではなく、騒音状態を評価可能な様々な物理量、すなわち、検出される音の大きさや高さ(周波数)、あるいは、特定の周波数における音圧レベル等様々なものが選択可能である。また、本実施形態では、ラック装置としてサーバ装置Sを収容するサーバラック1を例に挙げたが、これに限るものではなく、自身が発熱源となるとともに内部機器として冷却手段を備えた様々な電子機器について、効果的かつ効率的に冷却しつつ収容させることができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
本発明の実施形態のサーバラックの概略を示す全体図である。 本発明の実施形態のサーバラックの概略を示すブロック図である。 本発明の実施形態のサーバラックにおいて、コントローラによる制御手順を示したフロー図である。
符号の説明
1 サーバラック(ラック装置)
2 ラック本体
3 本体冷却ファン(本体冷却手段)
4 コントローラ(制御手段)
4a メモリ(記憶部)
5 温度センサ(温度検出手段)
6 騒音センサ(騒音検出手段)
8 入力部
S サーバ装置(電子機器)

Claims (12)

  1. 電子機器を内部に収容するラック本体と、
    該ラック本体の内部を冷却する本体冷却手段と、
    前記ラック本体内部の温度を検出する温度検出手段と、
    前記ラック本体内部の騒音状態を表す騒音特性値を検出する騒音検出手段と、
    前記温度検出手段により検出された温度、及び、前記騒音検出手段により検出された騒音特性値に基づいて、内部に収容された前記電子機器に搭載された冷却手段の負荷を低減させるように前記本体冷却手段の出力を制御する制御手段とを備えることを特徴とするラック装置。
  2. 請求項1に記載のラック装置において、
    前記制御手段は、前記温度検出手段により検出された温度と特定の温度状態を示す温度設定値との大小比較、及び、前記騒音検出手段により検出された騒音特性値と特定の騒音状態を示す騒音設定値との大小比較に基づいて、内部に収容された前記電子機器の前記冷却手段の負荷を低減させるように前記本体冷却手段の出力を制御することを特徴とするラック装置。
  3. 請求項2に記載のラック装置において、
    前記制御手段は、前記温度検出手段により検出された温度が前記ラック本体内部の温度が定常状態とする基準となる前記温度設定値である第一の温度設定値よりも大きい場合で、さらに、前記騒音検出手段により検出された騒音特性値が前記騒音設定値よりも大きい場合に、前記本体冷却手段の出力を増大させることを特徴とするラック装置。
  4. 請求項3に記載のラック装置において、
    前記制御手段は、前記温度検出手段により検出された温度が前記第一の温度設定値よりも大きく、かつ、前記ラック本体内部の温度の使用限界としての上限を示す前記温度設定値である第二の温度設定値よりも大きい場合には、前記騒音検出手段により検出された騒音特性値の大小に係らず前記本体冷却手段の出力を増大させることを特徴とするラック装置。
  5. 請求項2から請求項4のいずれかに記載のラック装置において、
    前記温度設定値及び前記騒音設定値を入力する入力手段を備え、
    前記制御手段は、該入力手段で入力された前記温度設定値及び前記騒音設定値を記憶する記憶部を有することを特徴とするラック装置。
  6. 請求項3または請求項4に記載のラック装置において、
    前記制御手段は、前記温度検出手段により検出される温度に基づいて前記第一の温度設定値を設定することを特徴とするラック装置。
  7. 請求項1に記載のラック装置において、
    前記制御手段は、前記騒音検出手段により検出された騒音特性値と特定の騒音状態を示す騒音設定値との大小比較に基づいて、内部に収容された前記電子機器の前記冷却手段の負荷を低減させるように前記本体冷却手段の出力を制御し、前記騒音検出手段により検出された騒音特性値が前記騒音設定値よりも大きい場合に、前記本体冷却手段の出力を増大させることを特徴とするラック装置。
  8. ラック装置に収容された電子機器を、該ラック装置に搭載された本体冷却手段によって冷却する電子機器の冷却方法であって、
    前記ラック装置内部の温度及び騒音状態を表す騒音特性値を検出し、検出された温度及び騒音特性値に基づいて、内部に収容された前記電子機器に搭載された冷却手段の負荷を低減させるように前記本体冷却手段の出力を調整することを特徴とする電子機器の冷却方法。
  9. 請求項に記載の電子機器の冷却方法において、
    前記温度検出手段により検出された温度と、特定の温度状態を示す温度設定値との大小比較、及び、前記騒音検出手段により検出された騒音特性値と、特定の騒音状態を示す騒音設定値との大小比較に基づいて、内部に収容された前記電子機器の前記冷却手段の負荷を低減させるように前記本体冷却手段の出力を調整することを特徴とする電子機器の冷却方法。
  10. 請求項に記載の電子機器の冷却方法において、
    前記ラック装置内部で検出された温度が、前記温度設定値として定常状態とする基準となる第一の温度設定値よりも大きいか否か比較し、該第一の温度設定値よりも大きい場合には、さらに前記ラック装置内部で検出された騒音特性値が、前記騒音設定値よりも大きいか否か比較し、該騒音設定値よりも大きい場合には、前記本体冷却手段の出力を増大させることを特徴とする電子機器の冷却方法。
  11. 請求項10に記載の電子機器の冷却方法において、
    前記ラック装置内部で検出された温度が、前記温度設定値として前記第一の温度設定値よりも大きく、前記ラック装置内部の温度の使用限界としての上限を表わす第二の温度設定値よりも大きい場合には、前記騒音特性値の大小に係らず前記本体冷却手段の出力を増大させることを特徴とする電子機器の冷却方法。
  12. 請求項8に記載の電子機器の冷却方法において、
    検出された騒音特性値と特定の騒音状態を示す騒音設定値との大小比較に基づいて、内部に収容された前記電子機器の前記冷却手段の負荷を低減させるように前記本体冷却手段の出力を制御し、検出された騒音特性値が前記騒音設定値よりも大きい場合に、前記本体冷却手段の出力を増大させることを特徴とする電子機器の冷却方法。
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