JP2010262116A - 保護チューブおよび内視鏡システム - Google Patents

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Abstract

【課題】挿入体が保護チューブとともに使用される環境下でも挿入体を好適に操作できる保護チューブおよび内視鏡システムを提供すること。
【解決手段】遠位端部21と近位端部とを有する挿入体20を備える内視鏡装置とともに使用される保護チューブ40であって、先端部42および基端部と、先端部42と前記基端部との間でユーザによって把持される中間把持部と、を有し、筒状で挿入体20を挿通可能なチューブ本体41と、挿入体20の遠位端部21とチューブ本体41の先端部42とのそれぞれに連結され、挿入体20とチューブ本体41との軸回りの相対回転量の増大に応じて挿入体20の外面に対する径方向内方への締付力が大きくなるように前記締付力を変化させて挿入体20の外面を締め付ける連結部50と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、内視鏡とともに使用される保護チューブ、および保護チューブを備える内視鏡システムに関する。
従来、観察の対象となる対象物の内部に挿入される挿入体を有する内視鏡が知られている。また、高温環境下における観察など挿入体による観察が困難な場合に、挿入体が挿通される保護チューブが用いられ、挿入体を外部環境から保護して対象物を観察可能にすることが知られている。
このような保護チューブを有する内視鏡の例として、特許文献1には、挿入体を冷却する冷却構造を有する工業用内視鏡が開示されている。この特許文献1に記載の工業用内視鏡は、内側軟性体(挿入体)と外側軟性体とを備え、挿入体と外側軟性体との間に冷却用流体を流すための空間を保つための間隔保持体を有している。この工業用内視鏡によれば、高温環境下で、かつ曲がった配管内や複雑な機械内部において挿入体を熱から保護しつつ好適に対象物の観察を行うことができる。
特許文献1に記載の工業用内視鏡では、挿入体に保護チューブが被せられた状態では保護チューブの外面が把持されて挿入体の操作が行われる。しかしながら、このとき挿入体と保護チューブとが軸回りに相対回転可能であるため、保護チューブの回転動作が挿入体に伝達されないことがあり、挿入体の先端の回転追従性が悪いという問題があった。
挿入体の先端の回転追従性が高められた保護チューブを備える内視鏡システムの例として、特許文献2には、内視鏡とともに使用される内視鏡用冷却装置が開示されている。この特許文献2に記載の内視鏡用冷却装置は、挿入体が挿通されるシース(保護チューブ)と、挿入体と保護チューブとの先端において挿入体と保護チューブとの相対移動を規制する規制手段を備えている。
この特許文献2に記載の内視鏡用冷却装置によれば、挿入体と保護チューブとの相対回転動作が規制されているので、保護チューブを回転させると保護チューブの内部に挿通された挿入体が保護チューブの回転に追従して回転する。このため、保護チューブを要するような高温環境下においても対象物を好適に観察することができる。
特開2000−46482号公報 特開2008−228905号公報
しかしながら、特許文献2に記載の内視鏡用冷却装置では、挿入体の先端の外面から径方向外方に突出する突起が形成されている構造であった。このため、内視鏡装置において保護チューブに適合する突起を個別に用意する必要があり、汎用性が低いものであった。
また、特許文献2には、挿入体の先端の外面に被せられて固定された挿入固定リングが開示されているが、この挿入固定リングは挿入体に嵌め込まれ、挿入体の先端の外面を径方向内方に一定の押圧力で押圧している。このため、挿入体と保護チューブとの相対回転動作において挿入体の外面と挿入固定リングとの間の静止摩擦力を超えるトルクが生じた際に、挿入体の外面と挿入固定リングとの間にすべりが発生する可能性があった。この場合には、挿入体と保護チューブとの相対位置関係が変わったまま戻らなくなる恐れがあった。また、挿入固定リングの使用に伴う経年劣化によって、挿入固定リングと挿入体との間の押圧力は減少するため、挿入固定リングは適宜の時期で交換される必要があった。
また、特許文献2には、挿入体の先端の外面に押し付けられるネジによって挿入体と保護チューブとを固定することも開示されているが、ネジがねじ込まれることによって挿入体の外面が径方向内方に変形する可能性があった。さらに、ねじ込み量が過剰である場合に挿入体の内容物に悪影響を与える恐れがある一方でねじ込み量が不足である場合には挿入体と保護チューブとの固定が不十分となり、挿入体と保護チューブとの固定のための調整が煩雑であった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、挿入体が保護チューブとともに使用される環境下でも挿入体を好適に操作できる保護チューブおよび内視鏡システムを提供することである。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の保護チューブは、遠位端部と近位端部とを有する挿入体を備える内視鏡装置とともに使用される保護チューブであって、先端部および基端部と、前記先端部と前記基端部との間に設けられた中間把持部と、を有し、筒状で前記挿入体を挿通可能なチューブ本体と、前記挿入体の前記遠位端部と前記チューブ本体の前記先端部とのそれぞれに連結され、前記挿入体と前記チューブ本体との軸回りの相対回転量の増大に応じて前記挿入体の外面に対する径方向内方への締付力が大きくなるように前記締付力を変化させて前記挿入体の外面を締め付ける連結部と、を備えることを特徴としている。
この発明によれば、挿入体とチューブ本体との相対回転におけるトルクの増大に相関して連結部と挿入体の外面との間の締付力が高まる。このため、チューブ本体と挿入体との間の回転追従性が高まる。
また、前記連結部は、前記挿入体における前記遠位端部の周方向において互いに近接あるいは離間可能な第一端部および第二端部と、前記第一端部と前記第二端部とを繋ぐように前記挿入体における前記遠位端部の外面に沿って周方向に巻き付けられた係合部と、前記連結部の外面の一部に互いに離間して設けられるとともに前記チューブ本体の前記先端部に嵌合され、前記連結部と前記チューブ本体との前記周方向の相対回転を規制する一対の接触部と、を有することが好ましい。
この場合、連結部の係合部が挿入体の遠位端部の外面に巻きつけられているので、係合部と挿入体との間の接触部分によって挿入体の外面に伝わる締付力が分散される。このため、挿入体の遠位端部の外面に局所的な締付力が生じることを抑制できる。さらに、第一端部と第二端部との間のいずれかの位置で挿入体の外面への摩擦係合が生じることで、この摩擦係合された部分を起点として、挿入体の遠位端部の外面への締付力が生じさせることができる。
また、前記一対の接触部は、一方が前記第一端部に設けられ、他方が前記第二端部に設けられていることが好ましい。
この場合、接触部の一方が第一端部においてチューブ本体からの回転駆動力を受けた際には、第一端部から第二端部に向かって延びる係合部の全域が、挿入体の遠位端部の外面への締付に作用する。逆に接触部の他方が第二端部においてチューブ本体からの回転駆動力を受けた際には、第二端部から第一端部に向かって延びる係合部の全域が、挿入体の遠位端部の外面への締付に作用する。したがって、挿入体とチューブ本体との相対回転方向がいずれの方向であっても係合部の全域を効果的に作用させることができる。
また、前記連結部は、前記連結部における前記第一端部と前記第二端部との間に設けられ前記連結部の径方向外方に突出して形成された突起部を有し、前記一対の接触部は、前記突起部の外面のうち前記周方向において対向する位置に形成されていることが好ましい。
この場合、第一端部と第二端部との間の所望の位置に突起部を形成して構成することができるので、連結部とチューブ本体との間で接触部が嵌合される位置の自由度が高まり、連結部の配置が容易になる。
また、前記連結部は、前記挿入体における前記遠位端部の外面に螺旋状をなして軸回りに一巻き以上巻き付けられるとともに弾性を有し、自然状態において前記挿入体の前記遠位端部の外径よりも小さい内径を有することが好ましい。
この場合、挿入体の遠位端部の外面に連結部が装着された際に、連結部は挿入体の遠位端部の外面を付勢している。このため、チューブ本体から回転駆動力が伝達された際に連結部と挿入体との間の摺動を抑制しつつ挿入体の外面への締付力を作用させることができる。
また、前記チューブ本体における前記先端部には、先端に解放された開放端部を有するとともに前記先端部の外壁部に軸方向に延び、前記周方向に離間した一対の壁部を有するスリットが形成され、前記一対の壁部と前記接触部とが嵌合することによって前記連結部と前記チューブ本体との前記周方向の相対回転が規制されることが好ましい。
この場合、一対の壁部をスリットとして形成することができるので、一対の壁部を容易に構成することができる。さらに、スリットはチューブ本体の先端部の先端に解放された開放端部を有しているので、連結部を開放端部からスリットに挿入することで連結部を一対の壁部に容易に嵌合させることができる。
また、前記チューブ本体は、前記外壁部に形成されたネジ嵌合部と、前記ネジ嵌合部に対してネジ嵌合により着脱自在に設けられて前記開放端部を封止可能なキャップと、を有することが好ましい。
この場合、キャップによって開放端部が封止され、連結部はチューブ本体の軸方向に進退が規制されている。このため、連結部がチューブ本体から脱落することを抑制することができる。
また、前記連結部は、前記チューブ本体における前記先端部の外壁部に軸方向の相対移動が規制されて嵌合されていることが好ましい。
この場合、チューブ本体から連結部が脱落しないので、連結部とチューブ本体とが嵌合された状態で連結部と挿入体とを自在に着脱させることができる。
また、本発明の保護チューブは、前記チューブ本体における前記基端部に接続されるとともに前記チューブ本体に連通する貫通孔が設けられた口金と、前記貫通孔を通じて前記チューブ本体の内部に流体を流通させるための流体供給機構と、を有し、前記チューブ本体および前記挿入体に伝わる熱を前記流体によって輸送して前記挿入体を冷却する冷却部をさらに備え、前記流体供給機構は、流体を所定方向に送出可能な流体供給本体と、前記貫通孔と前記流体供給本体との間に介在されて前記流体を前記貫通孔と前記流体供給本体との間で流通させる流体管路と、を有し、前記流体管路は、前記チューブ本体の前記基端部において外面に沿って軸回りの螺旋状に巻き回されるとともに前記チューブ本体に対して周方向に相対移動自在な緩衝部を有することが好ましい。
この場合、冷却部によって挿入体を冷却して挿入体を好適に使用することができる。このとき、冷却部に設けられた流体管路が緩衝部を有している。このため、チューブ本体に回転駆動力がかけられた際に、流体管路がチューブ本体に絡まったり暴れたりすることが抑制され、挿入体の遠位端部を回転動作させる際に流体管路が邪魔になることを抑制することができる。
また、前記口金は、前記口金と前記挿入体との間を封止して前記口金の基端からの前記流体の洩出を抑制するシール部を有することが好ましい。
この場合、流体が口金の基端からの洩出することを抑制できるので、流体を好適に挿入体の遠位端に向けて供給することができる。
また、前記シール部は、前記口金に対して摺動自在に配置された摺接部材を有し、前記挿入体と前記口金とを前記周方向に相対回転可能に支持することが好ましい。
この場合、口金と挿入体との間では周方向の回転が連動しない。このため、チューブ本体に回転駆動力がかけられた際には挿入体の遠位端部はチューブ本体と連動して回転動作するが挿入体の近位端部はチューブ本体の回転動作と連動しない。このため、挿入体の全域を回転させること無く挿入体の遠位端部を軸回りに回転させることができる。その結果、挿入体の回転動作に要する力量を少なくすることができる。
また、前記シール部は、シリコーンゴムからなることが好ましい。
また、本発明の保護チューブは、前記チューブ本体の前記基端部に接続され、前記中間把持部よりも柔軟で前記チューブ本体と連通された基端側柔軟部と、前記基端側柔軟部の基端に接続されるとともに前記チューブ本体に連通する貫通孔が設けられた口金と、前記貫通孔を通じて前記チューブ本体の内部に流体を流通させるための流体供給機構と、を有し、前記流体によって前記チューブ本体に伝わる熱を輸送して前記挿入体を冷却する冷却部とをさらに備え、前記流体供給機構は、流体を所定方向に送出可能な流体供給本体と、前記貫通孔と前記流体供給本体との間に介在されて前記流体を前記貫通孔と前記流体供給本体との間で流通させる流体管路と、を有することが好ましい。
この場合、チューブ本体と口金との間に介在されて設けられた基端側柔軟部が弾性変形することによってチューブ本体の回転動作が緩衝されて口金に伝わる。このため、口金とチューブ本体との間では周方向の回転が連動しない。したがって、チューブ本体に回転駆動力がかけられた際には挿入体の遠位端部はチューブ本体と連動して回転動作するが挿入体の近位端部はチューブ本体の回転動作と連動しない。その結果、流体管路がチューブ本体に絡まったり暴れたりすることが抑制され、挿入体の遠位端部を回転動作させる際に流体管路が邪魔になることを抑制することができる。
また、本発明の保護チューブは、前記挿入体の外方に張出して形成された張出部を有するとともに前記挿入体の外面に固定可能なクリップと、前記口金の基端側に形成されて前記張出部が嵌合可能で前記挿入体と前記チューブ本体との周方向の相対回転動作を規制する溝部と、を有することが好ましい。
この場合、クリップの張出部が口金の溝部に嵌合することで、挿入体の近位端部と口金との周方向の回転が連動する。このため、チューブ本体に加えられた回転駆動力は挿入体の遠位端と挿入体の近位端との双方に伝達される。したがって、チューブ本体を回転駆動させる力量が連結部と挿入体との間の静止摩擦力を超える大きさであった場合にも連結部と挿入体との間のすべりを抑制して挿入体の遠位端とチューブ本体との間の回転追従性を維持することができる。
本発明の内視鏡システムは、本発明の保護チューブと、前記内視鏡装置と、を備えることを特徴としている。
この発明によれば、挿入体とチューブ本体との相対回転におけるトルクの増大に相関して連結部と挿入体の外面との間の摩擦力が高まる。このため、チューブ本体と挿入体との間の回転追従性が高まる。その結果、挿入体を好適に操作できる。
本発明の保護チューブおよび内視鏡システムによれば、挿入体が保護チューブとともに使用される環境下でも挿入体を好適に操作できる。
本発明の第1実施形態の内視鏡システムを示す斜視図である。 (A)および(B)は同内視鏡システムの一部の構成を分解して示す斜視図である。 同内視鏡システムにおける保護チューブの構成を示す平面断面図である。 (A)は同内視鏡システムの一部の構成を示す正面図、(B)は(A)の一部を拡大して示す正面図である。 同内視鏡システムの使用時の動作を示す斜視図である。 (A)および(B)は同保護チューブにおける連結部の作用を示す斜視図である。 (A)は図6(A)のC−C断面、(B)は図6(B)のD−D断面をそれぞれ示す断面図である。 同内視鏡システムの作用を示す正面図である。 同内視鏡システムの作用を示す斜視図である。 (A)は本実施形態の変形例1における連結部の構成を示す斜視図、(B)は(A)の一部を拡大して示す斜視図である。 (A)は本実施形態の変形例2における連結部の構成を示す斜視図、(B)は(A)の一部を拡大して示す斜視図である。 (A)は本実施形態の変形例3における連結部の構成を示す斜視図、(B)は(A)の側面図である。 (A)は本実施形態の変形例4における連結部の構成を示す斜視図、(B)は(A)の一部を分解して示す斜視図である。 (A)および(B)は本実施形態の変形例5における連結部の構成を示す斜視図である。 (A)および(B)は本実施形態の変形例6における連結部の構成を示す斜視図である。 図15(A)に示す連結部の作用を説明するための、本実施形態の内視鏡システムの正面図である。 (A)は本実施形態の変形例7における連結部の構成を示す斜視図、(B)は(A)に示す連結部の作用を説明するための、本実施形態の内視鏡システムの正面図である。 (A)は本実施形態の変形例8の保護チューブの一部の構成を示す斜視図、(B)は同保護チューブにおける連結部を示す斜視図、(C)は同保護チューブの正面図、(D)は同保護チューブを備える内視鏡システムの正面図である。 本発明の第2実施形態の内視鏡システムの一部の構成を示す斜視図である。 同実施形態の変形例9の内視鏡システムの一部の構成を分解して示す斜視図である。 同内視鏡システムの断面図である。 本発明の第3実施形態の内視鏡システムの一部の構成を示す斜視図である。 同内視鏡システムの断面図である。 本発明の第4実施形態の内視鏡システムの一部の構成を示す斜視図である。 同内視鏡システムの一部の構成を拡大して示す斜視図である。 同内視鏡システムの一部の構成を分解して示す斜視図である。 同内視鏡システムの一部の構成を示す断面図である。 同実施形態の変形例10の内視鏡システムの一部を分解して示す斜視図である。 同実施形態の変形例11の内視鏡システムの一部を示す斜視図である。 同実施形態の変形例12の内視鏡システムの一部を示す斜視図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態の保護チューブおよび本発明の保護チューブを備える内視鏡システムについて図1から図18を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態の内視鏡システムを示す斜視図である。図1に示すように、本実施形態の内視鏡システム1は、遠位端部21および近位端部22を有する挿入体20を備える内視鏡装置10と、内視鏡装置10とともに使用される保護チューブ40とを備えて構成されている。
始めに、本実施形態の内視鏡装置10の概略構成について説明する。内視鏡装置10は、上述の挿入体20と、挿入体20に接続され挿入体20の操作等に使用される本体部30とを備えている。
挿入体20には、遠位端部21側に設けられ湾曲動作可能な湾曲部24と、観察対象となる対象物の光学像などを撮像するための撮像部71と、対象物に照明光を照射可能で撮像部71の周囲に配置された照明部72が設けられている。
本体部30は、筐体31と、対象物の画像を表示する表示部70と、挿入体20の近位端部22に接続された入力部80と、を備えている。
表示部70は、本体部30の筐体31の内部に配置されるとともに撮像部71と電気的に接続された表示制御部73と、撮像部71において撮像された画像情報などを表示可能で筐体31と一体的に設けられたディスプレイ74とを有している。
撮像部71には、例えば遠位端部21において遠位端方向に向けて配置された結像レンズ群と、撮像部71の内部において結像レンズ群から入射した像が結像される位置に設けたCCDあるいはCMOSエリアイメージセンサとを有する構成を採用することができる。
照明部72には、例えばLED等の発光素子を有し、本体部30から給電されて発光する構成を採用することができる。
ディスプレイ74は、本体部30の筐体31に対して図1に示すように使用時の位置(実線で示す位置)と収納時の位置(二点鎖線で示す位置)との間でスライドさせることができる。また、本実施形態におけるディスプレイ74は、有機ELパネルが採用されており、視野角が十分に確保されているとともに消費電力低減に優れ、薄型軽量に構成されている。なお、ディスプレイ74は、ヒンジ等で本体部30の筐体31に接続し、折りたたみ可能な構成としてもよい。
入力部80は、挿入体20に接続された入力本体部81と、ユーザによって湾曲部24における湾曲の向きや大きさなどが入力されるジョイスティック82とを有している。さらに、入力本体部81と筐体31との間はケーブル83によって接続されており、ケーブル83の内部には、湾曲部24、撮像部71、照明部72などを駆動するための電力線、信号線等が挿通されている。
なお、本実施形態では内視鏡装置として内視鏡装置10の構成を説明したが、内視鏡装置として周知の他の構成を有する内視鏡装置を適宜採用したり、周知の内視鏡装置を適宜交換して使用することもできる。
以下では、本実施形態の保護チューブ40について図1ないし図3を参照して詳述する。図2(A)および図2(B)は、内視鏡システム1の一部の構成を拡大し、分解して示す斜視図である。
図1及び図2に示すように、保護チューブ40は、先端部42と基端部44とを有する筒状で、内部に挿入体20を挿通可能なチューブ本体41と、挿入体20の遠位端部21とチューブ本体41の先端部42とのそれぞれに連結された連結部50と、チューブ本体41と挿入体20との間のすき間に流体を流すことで挿入体20を外部環境の熱に対して冷却する冷却部60とを備えている。
チューブ本体41には、先端部42と基端部44との間に、ユーザによって把持される中間把持部43が設定されている。また、先端部42には、挿入体20の湾曲部24によって湾曲可能な程度の柔軟性を有する先端側柔軟部42aが設けられている。先端側柔軟部42aは、挿入体20における湾曲部24に対応する位置関係となるように、すなわち先端側柔軟部42aの径方向内側に湾曲部24が位置するように設定されて設けられている。
図2(A)および(B)に示すように、先端部42には、外壁部42bの一部に、先端に解放された開放端部45aを有するスリット45が形成されている。スリット45は一対の壁部46(第一壁部46a、第二壁部46b)を有しており、第一壁部46aと第二壁部46bとの間に連結部50が嵌合している。
さらに、チューブ本体41には、先端部42において外壁部42bには軸方向に離間する2箇所のネジ山を有するネジ嵌合部47と、ネジ嵌合部47にネジ嵌合されたキャップ48と、が設けられている。
ネジ嵌合部47には軸方向に離間した複数個所にねじ山が形成されているため、キャップ48がネジ嵌合部47上で緩んだ際にキャップ48がネジ嵌合部47から脱落することを抑制できる。
キャップ48には、軸方向に円形の開口部48aが形成されており、開口部48aを通って挿入体20が進退できる。また、開口部48aは、上述の冷却部60によって供給される流体が流出する流出口でもある。
図1に示すように、チューブ本体41の基端部44には、基端部44の基端に固定された基端側柔軟部49が設けられている。基端側柔軟部49は、チューブ本体41と同様に挿入体20が進退自在に挿通可能な筒状に形成されている。また、基端側柔軟部49は、中間把持部43よりも柔軟性が高い素材によって構成されている。このため、基端側柔軟部49の先端49aと基端49bとの間では、軸回りにねじれるように弾性変形可能である。また、基端側柔軟部49の基端49bには、詳細は後述する冷却部60の口金61が接続されている。
図3は内視鏡システム1の一部の構成を示す断面図で、チューブ本体41を軸方向に切断して示す平面断面図である。図3に示すように、チューブ本体41は、相対的に外側に配置された外シース411と、外シース411に対して相対的に内側に配置された内シース412、421を備えている。
外シース411は、耐熱性を有する素材からなるとともに可撓性を有することが好ましく、例えば金属製の細線材が編みこまれた金属編管を採用することができる。
内シース412は、可撓性を有するとともに、上述の冷却部60によって供給される流体の浸透性が低い素材からなるとともに可撓性を有することが好ましく、例えばフッ素チューブ(PTFE等)である。また、内シース421は、挿入体20の湾曲部24における湾曲動作によって弾性変形可能な程度に柔軟に構成されていることが好ましく、例えばフッ素チューブ(PTFE等)よりも柔軟な発泡状フッ素チューブである。さらに内シース412と同様に流体の浸透性が低いことが好ましいが、一般に発泡状で柔軟な形状であるために若干の流体の漏れがある。しかし、この漏れは、冷却には影響のない程度である。
内シース412と内シース421との間には、接続管413が介在されており、内シース412と内シース421とは接続管413によって軸方向に並べて固定されている。さらに、内シース412、421の外面と外シース411の外面とのそれぞれには、接続管413の周方向に巻きつけられた糸状部材414が設けられている。このため、内シース412、421、および外シース411と接続管413との接続が外れることが抑制されている。また、糸状部材414は内シース412、421、および外シース411に対して接着されている。
図2(B)に示すように、連結部50は、挿入体20における遠位端部21の周方向において互いに近接あるいは離間可能な第一端部51および第二端部52と、第一端部51と第二端部52とを繋ぐように遠位端部21の外面に沿って周方向に巻き付けられた係合部53と、を有している。
図2に示すように、連結部50は、一方が第一端部51に設けられるとともに他方が第二端部52に設けられ、チューブ本体41の先端部42に嵌合された一対の接触部54を有している。本実施形態では、第一端部51の一部が係合部53によって形成されるループの径方向外方に折り曲げられることで第一接触部54aが、また第二端部52の一部が径方向外方に折り曲げられることで第二接触部54bが形成されている。
本実施形態では、第一端部51と第二端部52との上述の折り曲げの角度は、スリット45における第一壁部46aと第二壁部46bとの面と平行になる角度である。なお、第一接触部54aおよび第二接触部54bは、後述する41の回転動作におけるトルクが伝達された際に変形しない程度に剛性が高く構成されていることが好ましい。
また、連結部50は、挿入体20における遠位端部21の外面に螺旋状をなして軸回りに一巻き以上巻き付けられるとともに弾性を有し、自然状態において挿入体20の遠位端部21の外径よりも小さい。このため、連結部50が内視鏡システム1に組付けられた状態では、連結部50は、挿入体20の遠位端部21の外面(被係合部23)に対して径方向内方に向かう所定の付勢力を生じている。
図4(A)は内視鏡システム1の一部の構成を示す正面図である。なお、同図においては、キャップ48はネジ嵌合部47から取り外されている。
図4(A)に示すように、連結部50がチューブ本体41と組み合わされているときには、連結部50の第一接触部54aはスリット45の第一壁部46aに接触可能で、連結部50の第二接触部54bはスリット45の第二壁部46bに接触可能である。
さらにこの時、挿入体20の周方向で見た一対の接触部54におけるそれぞれの間隔は、スリット45の第一壁部46a、第二壁部46bの間隔よりも小さいことが好ましい。すなわち、連結部50が内視鏡システム1に組付けられた状態では、連結部50の第一接触部54aおよび第二接触部54bが、第一壁部46aと第二壁部46bとに同時に接触して第一壁部46aと第二壁部46bとを同時に付勢することがないように設定されていることが好ましい。これは、小さい部品である連結部50をチューブ本体41の先端部42に装着するときに変形させて装着させる煩わしさをなくすためである。
図4(B)は、図4(A)の一部の構成を拡大して示す正面図であり、スリット45付近を拡大して示している。
図4(B)に示すように、スリット45における第一壁部46aと第二壁部46bとの間隔は同図に示す長さBであり、接触部54の外側寸法は同図に示す長さB−ΔSである。すなわち、壁部46と接触部54との間には長さΔSだけクリアランスが生じている。
この長さΔSを有するクリアランスは、例えば同図に示すように第一壁部46aと第一接触部54aとの間(クリアランスはΔS/2)、および第二壁部46bと第二接触部との間(クリアランスはΔS/2)に生じる。また例えば第一接触部54aが第一壁部46aに接触しているとき(クリアランスは0)には第二壁部46bと第二接触部54bとの間に長さΔSのクリアランスが生じている。このように、クリアランスの大きさは、連結部50とチューブ本体41との軸回りの相対回転動作において連結部50とチューブ本体41との回転動作が連動するまでの空走距離に相当する大きさである。
図1に示すように、冷却部60は、上述の基端側柔軟部49の基端に接続された口金61と、口金61に接続されてチューブ本体41の内部に流体を流通させるための流体供給機構62と、を有している。
口金61は、チューブ本体41および基端側柔軟部49における挿入体20を挿通するための貫通孔と同軸をなす筒状に構成されている。さらに、口金61には、壁部を径方向に貫通する貫通孔61aが形成され、詳細は後述する流体管路64に接続可能な継手が構成されている。
流体供給機構62は、流体を所定の方向に送出可能な流体供給本体63と、貫通孔61aと流体供給本体63との間に介在されて流体を貫通孔61aと流体供給本体63との間で流通させる流体管路64とを有している。
流体供給本体63は、例えば上記の流体として圧縮空気を供給可能なコンプレッサーと電源装置とを有する構成など、公知の流体供給本体を適宜組み合わせて構成することができる。
流体管路64は、チューブ本体41の基端部44側において、基端側柔軟部49の外面に沿って軸回りの螺旋状に巻き回された緩衝部65を有している。
緩衝部65は、チューブ本体41に対して周方向に相対移動自在であり、緩衝部65において先端側と基端側とで軸回りにねじれるように弾性変形可能である。
上記のように構成された、本実施形態の内視鏡システム1の使用時の動作について図5ないし図9を参照して説明する。
図5は、内視鏡システム1の使用時の動作を示す斜視図である。図5に示すように、内視鏡システム1は、挿入体20に保護チューブ40が被せられた状態で使用される。
挿入体20と保護チューブ40との組み立ては、図2(B)に示すようにまず挿入体20をチューブ本体41に挿通する。続いて挿入体20の遠位端部21に設けられた被係合部23に連結部50を摩擦係合させる。さらに、図2(A)に示すようにチューブ本体41に対して挿入体20を基端側に引き込んで、連結部50の接触部54のそれぞれをスリット45における一対の壁部46の間に嵌合させる。
さらに、ユーザは、キャップ48をネジ嵌合部47にねじ込み、開放端部45aを封止する。この状態で、連結部50はチューブ本体41に対する軸方向の相対移動が規制されており、チューブ本体41からの脱落が抑制されている。また、キャップ48と先端部42のネジ嵌合部47とは二重ネジになっており、たとえ一つのネジがゆるんでも、キャップ48は先端部42から外れることがない。
ユーザは、図5に示すように挿入体20と保護チューブ40とが一体に構成された状態で内視鏡システム1を使用し、挿入体20の遠位端部21を対象物まで案内する。この時必要に応じて湾曲部24を湾曲動作させたり、中間把持部43を軸方向に進退動作させたりして挿入体20の遠位端部21に設けられた撮像部71が対象物に対して好適な位置関係になるように調整する。
また、ユーザは中間把持部43を把持した状態で保護チューブ40を周方向(同図に矢印ABで示す方向)に回転動作させることがある。例えば図5に示すように先端側柔軟部42aにおいて、挿入体20の遠位端部21の中心軸線O1と挿入体20の湾曲部24の基端の中心軸線O2とが角度θを有して湾曲されている場合には、保護チューブ40を矢印ABで示す方向に回転させる動作は、挿入体20の遠位端部21を中心軸線O2を旋回の中心として旋回させることを意図したものである。
この時、保護チューブ40におけるチューブ本体41の先端部42側においては同図に矢印XYで示す方向に回転駆動力が伝達されている。しかしながら、例えば挿入体20と保護チューブ40との間で、本実施形態の連結部50がない状態で軸回りの回転動作が連動していない場合には挿入体20の回りをチューブ本体41が軸回りに空転するだけであり、挿入体20を旋回動作させることができない。
図6(A)および図6(B)は、保護チューブ40における連結部50の作用を示す斜視図である。図6(A)および(B)に示すように、本実施形態では、連結部50によって挿入体20とチューブ本体41とが連結されているので、挿入体20と保護チューブ40との間で軸回りの回転動作が連動する。
例えば図6(A)は、中間把持部43が上述のA方向に回転動作された状態を示している。この時、挿入体20とチューブ本体41とが上述の空走距離を越えて相対回転動作されると、第一壁部46aと第一接触部54aとが接触し、第二壁部46bと第二接触部54bとは互いに離間している。逆に、図6(B)に示すように中間把持部43が上述のB方向に回転動作されると、第二壁部46bと第二接触部54bとが接触し、第一壁部46aと第一接触部54aとは互いに離間する。
図7(A)は図6(A)のC−C断面図で、説明のために挿入体20を省略して示している。また、図7(B)は図6(B)のD−D断面図で、説明のために挿入体20を取り外した状態を示している。また、図8は、連結部50と挿入体20とが組みつけられた状態を示す正面図である。
図7(A)に示すように、中間把持部43が上述のA方向に回転動作されて挿入体20とチューブ本体41とが軸回りに相対回転動作されたときには、第一壁部46aによって第一接触部54aがA方向に押圧される。すると、係合部53を中心軸線O1に向かって弾性変形させようとする力が生じる。実際には係合部53におけるループの内部に挿入体20があるので、図7(A)に示すような係合部53の弾性変形は僅かである。しかしながら、このとき図8に示すように第一接触部54aと第二端部52との間で被係合部23と最初に摩擦係合された部分が締付の起点となり、この起点と第一接触部54aとの間で挿入体20が締め付けられる。
図7(B)に示すように、中間把持部43が上述のB方向に回転動作されて挿入体20とチューブ本体41とが軸回りに相対回転動作されたときには、第二壁部46bによって第二接触部54bがB方向に押圧される。すると、係合部53において中心軸線O1に向かって弾性変形させようとする力が生じ、上述と同様な作用によって挿入体20が締め付けられる。
したがって、図5に示す中間把持部43においてA、Bどちらの方向に回転駆動力が生じても、係合部53は挿入体20の被係合部23を締め付けるように作用する。
連結部50によって挿入体20の遠位端部21の外面が締め付けられる力は、ユーザが中間把持部43を周方向に回す際に挿入体20への上述の締め付けが強くなるように締付力が変化する。連結部50によって挿入体20の遠位端部21の外面が締め付けられている間は、挿入体20とチューブ本体41との周方向の相対回転動作は連動している。このため、ユーザが中間把持部43を周方向に回転駆動させることで挿入体20の遠位端部21に回転力(トルク)が伝達される。
挿入体20の遠位端部21に伝達された上述のトルクは、例えば湾曲部24が湾曲されていなければ挿入体20を中心軸線O2回りに回転動作させるように作用する。また、図9に示すように湾曲部24が角度θを有して湾曲されてる場合には、保護チューブ40を矢印ABで示す方向に回転させる動作によって、挿入体20の遠位端部21を矢印PQで示す方向に中心軸線O2を旋回の中心として旋回させるように作用する。
以上説明したように、本実施形態の内視鏡システム1および保護チューブ40によれば、挿入体20とチューブ本体41との相対回転におけるトルクの増大に相関して連結部50と挿入体20の外面との間の締付力が高まる。このため、チューブ本体と挿入体との間の回転追従性が高まるので、挿入体が保護チューブとともに使用される環境下でも挿入体を好適に操作できる。
また、連結部50の係合部53が挿入体20の遠位端部21の外面に巻きつけられているので、係合部53と挿入体20との間の接触部分によって挿入体20の外面に伝わる締付力が分散される。このため、挿入体の遠位端部の外面に局所的な締付力が生じることを抑制できる。
さらに、第一接触部54aが第一端部51においてチューブ本体41からの回転駆動力を受けた際には、第一端部51から第二端部52に向かって延びる係合部53の全域が、挿入体20の遠位端部21の外面への締付に作用する。逆に第二接触部54bが第二端部52においてチューブ本体41からの回転駆動力を受けた際には、第二端部52から第一端部51に向かって延びる係合部53の全域が、挿入体20の遠位端部21の外面への締付に作用する。したがって、挿入体20とチューブ本体41との相対回転方向がいずれの方向であっても係合部の全域を効果的に作用させることができる。
また、一対の壁部46をスリット45として形成することができるので、一対の壁部46を容易に構成することができる。さらに、スリット45はチューブ本体41の先端部42の先端に解放された開放端部45aを有しているので、連結部50を開放端部45aからスリット45に挿入することで連結部を一対の壁部に容易に嵌合させることができる。
また、スリット45における壁部46の幅を容易に変更して形成することができるので上述のクリアランスの調整が容易である。また、連結部50は螺旋状で弾性体であるため、内径を広げやすく挿入体20の先端部42への装着が容易である。
さらに、キャップ48によって開放端部45aが封止され、連結部50はチューブ本体41の軸方向に進退が規制されているので、連結部がチューブ本体から脱落することを抑制することができる。
また、内視鏡システム1が冷却部60を備えているので、冷却部60によって挿入体20を冷却して挿入体20を好適に使用することができる。このとき、冷却部60に設けられた流体管路64が緩衝部65を有しているので、チューブ本体41に回転駆動力がかけられた際に、流体管路64がチューブ本体41に絡まったり暴れたりすることが抑制されている。その結果、挿入体20の遠位端部21を回転動作させる際に流体管路64が邪魔になることを抑制することができる。
また、チューブ本体41と口金61との間に基端側柔軟部49が介在されており、基端側柔軟部49が弾性変形することによってチューブ本体41の回転動作が緩衝されて口金61に伝わる。このため、口金とチューブ本体との間における周方向の回転動作の連動量を低減することができ、挿入体20の遠位端部21を回転動作させる際に流体管路64が邪魔になることをより好適に抑制することができる。
さらに、口金61は、61Cを締め付けることで、図示しない口金61内部に設けられたシリコン等の弾性ゴムを押しつぶして挿入体20を保持することができる。こうすることで、チューブ本体41を持ってねじる動作をさせた際に、チューブ本体41の基端側を滑りにくくし、先端側もねじり動作に追従する構成になっている。
(変形例1)
次に本実施形態の内視鏡システム1の変形例1について図10(A)および図10(B)を参照して説明する。図10(A)は本実施形態の変形例1における連結部の構成を示す斜視図であり、図10(B)は図10(A)の一部を拡大して示す斜視図である。
図10(A)および図10(B)に示すように、本変形例では、連結部50に代えて連結部150を備えている。連結部150は、連結部50と同様に挿入体20の遠位端部21の外面に摩擦係合可能な係合部153を有している。係合部153は、連結部150の螺旋形状における径方向内方に向かって張り出した複数の突起形状を有しており、この突起形状は挿入体20の外面に沿う形状に形成されている。
このような構成であっても上述の内視鏡システム1と同様に挿入体20の外面を締め付けることができ、第1実施形態の内視鏡システムおよび保護チューブと同様の効果を奏することができる。
また、連結部150は、例えば挿入体20の外面に凹凸が形成されているような場合に、この凹凸と係合部153とが嵌合することで挿入体20と連結部150との間の滑りをさらに低減させることもできる。
また、突起形状と、挿入体20の外面との間にすき間が生じているため、通気性を良く構成できるので、冷却効果も向上する。
(変形例2)
次に本実施形態の内視鏡システム1の変形例2について図11(A)および図11(B)を参照して説明する。図11(A)は本実施形態の変形例2における連結部の構成を示す斜視図であり、図11(B)は図11(A)の一部を拡大して示す斜視図である。
図11(A)および図11(B)に示すように、本変形例では、連結部50に代えて連結部250を備えている。連結部250は、連結部50と同様に挿入体20の遠位端部21の外面に摩擦係合可能な係合部253を有している。係合部253は、相対的に径方向外方に位置して設けられた基材部253aと、相対的に径方向内方に位置して設けられた弾性部253bとの二層構造を有している。弾性部253bは、例えばゴムなどの樹脂部材を採用することができ、基材部253aよりも柔軟性が高い素材を使用することができる。
このような構成であっても上述の内視鏡システム1と同様に挿入体20の外面を締め付けることができ、第1実施形態の内視鏡システムおよび保護チューブと同様の効果を奏することができる。
また、連結部250によれば、挿入体20の遠位端部21の外面に径方向外方に突出する突起などがある場合や、挿入体20の径方向断面視で正確な円形でない場合であっても弾性部253bが挿入体20の外面に沿うように弾性変形することができる。このため、挿入体20の形状によらず連結部250と挿入体20との間の滑りをさらに低減させることもできる。また、挿入体20の先端部に対して傷つけずに保持することができる。
(変形例3)
次に本実施形態の内視鏡システム1の変形例3について図12(A)および図12(B)を参照して説明する。図12(A)は本実施形態の変形例3における連結部の構成を示す斜視図であり、図12(B)は図12(A)の側面図である。
図12(A)に示すように、本変形例では、連結部50に代えて連結部350を備えている。連結部350は、連結部50と同様に挿入体20の遠位端部21の外面に摩擦係合可能で、軸回りに螺旋状に巻き回された係合部353を有している。
図12(B)に示すように、連結部350は、第一端部351と第二端部352とを有しているが、その端面351a、352aは連結部350の軸に直交する面に沿うように切り取られた形状に形成されている。
このような構成であっても上述の内視鏡システム1と同様に挿入体20の外面を締め付けることができ、第1実施形態の内視鏡システムおよび保護チューブと同様の効果を奏することができる。
また、端面351a、352aが上述のように切り取られた形状であるので、前述の連結部50に対して、周方向に見た係合部の長さは変わらないが、連結部350の軸方向の長さが短い。このため、連結部50と同等の締付力を挿入体20に作用させることができるとともに保護チューブの先端部における硬質長を短くすることができる。
(変形例4)
次に本実施形態の内視鏡システム1の変形例4について図13(A)および図13(B)を参照して説明する。図13(A)は本実施形態の変形例4における連結部の構成を示す斜視図であり、図13(B)は図13(A)の一部を分解して示す斜視図である。
図13(A)および図13(B)に示すように、本変形例では、連結部50に代えて連結部450を備えている。連結部450は、連結部50と同様に挿入体20の遠位端部21の外面に摩擦係合可能な係合部453を有している。係合部453は、係合部53と異なり、挿入体20の周方向に巻きつけ可能なワイヤ状に形成されている。
連結部450は、挿入体20の周方向に螺旋状に巻き回された芯線453aと、芯線453aの周方向に巻きつけられた複数の撚り線部453bと、を有している。
このような構成であっても上述の内視鏡システム1と同様に挿入体20の外面を締め付けることができ、第1実施形態の内視鏡システムおよび保護チューブと同様の効果を奏することができる。
また、本変形例では、撚り線部453bと挿入体20の外面との間では、撚り線部453bのそれぞれが挿入体20の外面に対して凹凸となるように接触する。したがって挿入体20と撚り線部453bとの間で挿入体を好適に締め付けることができる。
(変形例5)
次に本実施形態の内視鏡システム1の変形例5について図14(A)および図14(B)を参照して説明する。
図14(A)は、本実施形態の変形例5における連結部の構成を示す斜視図である。図14(A)に示すように、本変形例では、連結部50に代えて連結部550を備えている。連結部550は、第一端部551と第二端部552とを有し、連結部50と同様に螺旋状に係合部553が形成されている。係合部553には、接触部54に代えて形成された突起部554を有している。
突起部554は、第一端部551と第二端部552との間に設けられ径方向外方に突出して形成されている。さらに、突起部554の外面のうち周方向において対向する位置に一対の接触部(第一接触部554a、第二接触部554b)が形成されている。
本変形例では、突起部554が図2に示すようなスリット45に挿入されて嵌合することによって第1実施形態の連結部50と同様の作用を生じさせることができる。
また、図14(B)は図14(A)に示す連結部550のさらなる変形例を示す斜視図である。図14(B)に示す連結部650は、突起部554に代えて軸方向に延びる凸条形状の突起部654を有している。さらに、突起部654の外面には、周方向において対向する位置に一対の接触部(第一接触部654a、第二接触部654b)が形成されている。このような形状であっても連結部550と同様の作用を生じさせることができる。なお、連結部550及び650の中央に突起部554及び654を設けており、先端部42のスリット45に嵌合する箇所を一箇所とすることで、連結部550の長さを長くしてもスリット45の長さを長くする必要がないため、結果として、先端部42の硬質長を短くすることができる。
(変形例6)
次に本実施形態の内視鏡システム1の変形例6について図15(A)ないし図16を参照して説明する。図15(A)は、本実施形態の変形例6における連結部の構成を示す斜視図である。また、図15(B)は、図15(A)に示す連結部のさらなる変形例の構成を示す斜視図である。また、図16は、図15(A)に示す連結部の使用時の組み付け状態を示す正面図である。
図15(A)に示すように、連結部750は、図14(A)に示した連結部550と同様の突起部である突起部754を有している。さらに、第一端部751と第二端部752とのそれぞれには、連結部750の径方向外方に向かって折れ曲がった形状に形成された突起部755a、755bが形成されている。
なお、本変形例では、図15(B)に示すように、突起部754に代えて軸方向に延びる凸条形状の突起部854を有する連結部850のような形状に構成されていても良い。
図16に示すように、突起部755a、755bは、上述の接触部54ではなく、チューブ本体41の内壁面42cに摺動可能に接触されるものである。また、突起部754はスリット45における第一壁部46aと第二壁部46bとの間に嵌合されて、上述した連結部と同様の作用を生じさせることができる。
本変形例では、突起部755a、755bがチューブ本体41の内壁面に当て付けられることで、挿入体20の遠位端部の中心軸線O1をチューブ本体41の中心軸線と同軸上に位置決めすることができ、流体の流れる隙間を均一とすることができ、冷却の場所の偏りを少なくすることができる。
(変形例7)
次に本実施形態の内視鏡システム1の変形例7について図17(A)および図17(B)を参照して説明する。図17(A)は、本実施形態の内視鏡システムの変形例6におけるチューブ本体および連結部の構成を示す斜視図で、図17(B)は図17(A)に示す内視鏡システムの正面図である。
図17(A)および図17(B)に示すように、本変形例では連結部50に代えて連結部950を備えている。さらに、チューブ本体41の先端部42には、外壁面42bにおいてスリット45と径方向に対向するようにスリット45bがさらに形成されている。スリット45bには、スリット45と同様に第一壁部46cと、第二壁部46dとが形成されている。
連結部950は、第一端部951と第二端部952とが周方向に対向するように螺旋状に形成されている。第一端部951には、第一接触部54aと同様に径方向外方に突出した第一接触部954aが形成されている。第一接触部954aは、上述のスリット45bに嵌合されており、第一壁部46cに接触することで上述の実施形態および変形例で示した連結部と同様の作用を生じさせることができる。
(変形例8)
次に本実施形態の内視鏡システム1の変形例8について図18(A)ないし図18(D)を参照して説明する。図18(A)は本実施形態の内視鏡システムの変形例における一部の構成を示す斜視図である。また、図18(B)は、本変形例における連結部の構成を示す斜視図である。また、図18(C)は、本変形例における保護チューブの正面図である。また、図18(D)は、本変形例の内視鏡システムの正面図である。
図18(A)および図18(B)に示すように、本変形例では、チューブ本体41の先端部において、スリット45に代えて開口145と溝145bとが形成されている。また、連結部50に代えて、開口145および溝145bに嵌合可能な接触部(第一接触部1054a、第二接触部1054b)を有する連結部1050を有している。
このように、本変形例では、連結部1050が開口145と溝145bとのそれぞれに嵌合されることでチューブ本体41の軸方向への相対移動が規制されている。このため、キャップ48(図2参照)を有していなくても連結部50がチューブ本体41から脱落することが抑制されている。
図18(C)および図18(D)に示すように、本変形例では、チューブ本体41に連結部1050が組みつけられた状態で、その後に挿入体20を連結部1050の係合部1053の内側に軸方向に挿入してセットすることができる。
連結部1050と挿入体20との組み付けがなされた後は、溝145bおよび開口145における壁部(壁部146b、146d)がそれぞれ第一接触部1054a、第二接触部1054bに接触して係合部1053によって挿入体20の外面が締め付けられることで上述の実施形態および変形例の内視鏡システムと同様の効果を奏することができる。また、連結部1050は、挿入体20の遠位端部21をチューブ本体41の先端部42から突出させた状態で装着することなく、チューブ本体41に挿入体20を挿通し、連結部1050を変形させ遠位端部21を保持する簡単な方法での装着ができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態の内視鏡システムについて図19から図21を参照して説明する。なお、以下に説明する各実施形態において、上述した第1実施形態に係る内視鏡システム1と構成を共通とする箇所には同一符号を付けて、説明を省略することにする。
本実施形態の内視鏡システムは保護チューブ40の基端側において保護チューブ40と挿入体20との相対回転動作を連動させる点で上述の第1実施形態の内視鏡システムと構成が異なっている。
図19は、本実施形態の内視鏡システムの一部の構成を示す斜視図である。図19に示すように、内視鏡システム2は、チューブ本体41の基端側の構成が内視鏡システム1と異なっており、基端側柔軟部49を備えずチューブ本体41の基端部44と口金61とが接続されている。基端部44と口金61とは周方向の回転動作が連動するように固定されている。
また、本実施形態の内視鏡システム2において、保護チューブ40には、挿入体20の外方に張出して形成された張出部57を有するとともに挿入体20の外面に固定された固定部56を有するクリップ55と、口金61の基端側に形成されて張出部57が嵌合可能な溝部66とが設けられている。
口金61における基端には、挿入体20と口金61とを水密に封止する封止リング161cが設けられており、溝部66は封止リング161cの基端側に開口して軸方向に延びる切込み状に形成されている。挿入体20とチューブ本体41との周方向の相対回転動作は、クリップ55の張出部57が溝部66に嵌合されることで規制され、チューブ本体41の回転動作と挿入体20の回転動作とが連動する。
なお、図示は省略しているが、挿入体20の遠位端部21および保護チューブ40の先端部42における構成は上述の第1実施形態と同様に構成され、保護チューブ40と挿入体20との相対回転動作は上述と同様に連動する。
このような構成であっても上述の第1実施形態の内視鏡システム1と同様に挿入体が保護チューブとともに使用される環境下でも挿入体を好適に操作できる
さらに、本実施形態では、チューブ本体41に加えられた回転駆動力は挿入体の遠位端と挿入体の近位端との双方に伝達される。したがって、チューブ本体を回転駆動させる力量が連結部と挿入体との間の静止摩擦力を超える大きさであった場合にも連結部と挿入体との間のすべりを抑制して挿入体の遠位端とチューブ本体との間の回転追従性を維持することができる。
(変形例9)
次に本実施形態の内視鏡システム2の変形例9について図20を参照して説明する。図20は、本実施形態の内視鏡システムの変形例9における保護チューブの一部の構成を分解して示す斜視図である。また、図21は図20に示す内視鏡システムの口金付近を拡大して示す断面図である。
図20に示すように、本変形例では、チューブ本体41の基端部44には、ねじ込み継手の一方を構成する雄ねじ部材44aが糸状部材419によって締付固定され、さらに接着されている。また、口金61に代えて、雄ねじ部材44aにネジ嵌合可能な口金261が設けられている。口金261には、上述の溝部66と、上述の貫通孔61aとのそれぞれが一体に形成された筒状の口金本体2611を有している。
さらに、図21に示すように口金261の内部には、挿入体20の外周面に対して密着可能なOリング2612が設けられている。挿入体20を口金261に挿通すると、Oリング2612が挿入体20の外面に密着し、口金261の内周面と挿入体20の外周面との間の空間に供給される流体の漏れが抑制されている。
また、上述と同様にクリップ55は溝266に嵌合可能である。クリップ55と溝266とが嵌合しているときには、口金261と挿入体20との周方向の相対回転動作は連動する。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態の内視鏡システムについて図22および図23を参照して説明する。
本実施形態に内視鏡システムは保護チューブの基端側において保護チューブと挿入体との相対回転動作が連動されない点で上述の第1実施形態の内視鏡システム1と構成が異なっている。
図22は、本実施形態の内視鏡システム3の一部の構成を示す斜視図である。また、図23は、内視鏡システム3における口金361付近を拡大して示す断面図である。
図22に示すように、内視鏡システム3は、保護チューブ40において基端側柔軟部49を備えず、口金61に代えて口金361を備えており、基端部44と口金361とが周方向に相対回動自在に接続されている。
図23に示すように、口金361は、チューブ本体41に連通する筒状に形成された口金本体3611と、口金361と挿入体20との間を封止して口金361の基端からの流体の洩出を抑制するためのシール部(詳細は後述)とを有している。
シール部は、口金361の基端側と先端側のそれぞれにおいて、後述するように挿入体20と口金361との間を封止しつつ、挿入体20と口金361とが周方向に相対回転可能に支持する機構を有している。
口金361の基端側においては、挿入体20の外面と密着可能な封止リング3620と、封止リング3620が封入された内筒部3616と、封止リング3620を弾性変形させて挿入体20の外面に密着させる挿入体固定部材361cと、口金本体3611にネジ嵌合可能で内筒部3616を口金本体3611内に保持する固定キャップ3615と、を有している。
封止リング3620は、例えばシリコーンゴムなどの樹脂によって構成されていることが好ましい。
挿入体固定部材361cは、内筒部3616に対して基端から挿入されており、内筒部3616への挿入深さに応じてワッシャー3621を介して封止リング3620を押圧可能であり、挿入体固定部材361Cの締め付け量を調整し挿入体20とを確実に滑らないように保持することができる。また、必要に応じて挿入体20と挿入体固定部材361Cとを前述の溝とクリップとで確実に固定しても良い。
また、内筒部3616の外周面と口金本体3611との間には、Oリング3619が介在されている。さらに、内筒部3616と口金本体3611との間には第一摺接部材3617が介在され、内筒部3616と固定キャップ3615との間には第二摺接部材3618が介在されている。第一摺接部材3617と第二摺接部材3618とのいずれも、内筒部3616に対して摺動自在に接しているものであり、口金本体3611の周方向に沿うリング状に形成されている。
口金361の先端側においては、チューブ本体41の基端部44に固定され、径方向外方に突出するとともに周方向に延びる凸条部3612aを有する接続管3612と、接続管3612の外周面で凸条部3612aを軸方向に挟み込むように配置された一対の第三摺接部材3613と、口金本体3611にネジ嵌合可能で第三摺接部材3613および接続管3612を固定する固定キャップ361bと、を有している。
第三摺接部材3613は、口金本体3611および接続管3612に対して摺動自在に接しているものであり、口金本体3611の周方向に沿うリング状に形成されている。
また、接続管3612の外周面と、口金本体3611との間には、Oリング3614が介在されている。
本実施形態では、第一摺接部材3617と第二摺接部材3618とが内筒部3616に対して摺接することによって口金本体3611と内筒部3616とが周方向に相対回転自在に回転動作できる。このため、図23に示すように挿入体20が口金361に挿入されて封止リング3620によって固定されている際には、口金本体3611と挿入体20とが周方向に相対回転自在である。
一方で、チューブ本体41と口金361との間で周方向に相対回転動作される際には接続管3612と第三摺接部材3613との間、および第三摺接部材3613と口金本体3611との間で摺動するので、口金本体3611とチューブ本体41とが周方向に相対回転自在である。
このような構成であっても上述の第1実施形態の内視鏡システム1と同様に挿入体が保護チューブとともに使用される環境下でも挿入体を好適に操作できる
さらに、本実施形態の内視鏡システム3によれば、チューブ本体41に回転駆動力がかけられた際には挿入体20の遠位端部21はチューブ本体41と連動して回転動作するが挿入体20の近位端部22はチューブ本体41の回転動作と連動しない。このため、挿入体20の全域を軸回りに回転させること無く挿入体の遠位端部を軸回りに回転させることができる。その結果、挿入体の回転動作に要する力量を少なくすることができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態の内視鏡システムについて図24から図27を参照して説明する。図24は本実施形態の内視鏡システムを示す斜視図である。
本実施形態に内視鏡システムは挿入体20を冷却するための冷却部の構成が上述の各実施形態の内視鏡システムと異なっている。
図24に示すように、内視鏡システム4は、冷却部60における流体を循環させて流通させるための循環機構90を備えている。
循環機構90は、先端91aと基端91bとを有する筒状でチューブ本体41の外側に被せられたオーバーチューブ91と、オーバーチューブ91の基端91bに接続された口金92とを有している。
オーバーチューブ91には、挿入体20における湾曲部24に対応する位置において湾曲部24の湾曲動作によって湾曲動作可能な程度に柔軟に構成された柔軟部91cが設けられている。
口金92には、貫通孔61aと同様な形状に形成された貫通孔92aが設けられている。また、口金92には、上述の流体供給本体63に連通する流体管路64が接続されて流体が供給される。本実施形態では、第1実施形態とは構成が異なり、貫通孔61aには流体管路64が接続されていない。流体は貫通孔92aを通じてオーバーチューブ91の内部に流通し、挿入体20の遠位端部21側を経由して口金61まで流れる。口金61に到達した流体は貫通孔61aから外部へ排出される。なお、本実施形態では61aには何も接続されていないが、適宜の管路が接続されてもよく、61aから排出された流体を再利用するために63へ還流させたり、回収することもできる。
図25は内視鏡システム4の先端側を拡大して示す斜視図である。また、図26は内視鏡システム4の先端側を分解して示す斜視図である。図25および図26に示すように、オーバーチューブ91には、先端側から、封止リング93、シール材93b、先端口金94がこの順で設けられている。封止リング93には、キャップ48が挿通可能であり。封止リング93とキャップ48との間にはOリング93aが介在されて流体の漏れが抑制されている。
さらにキャップ48には、外周面に所定間隔おきに貫通孔が形成されており、詳細は後述する流体の流路になっている。
チューブ本体41の先端部42には、径方向外方に突出した突起42dが形成され、オーバーチューブ91の先端91aの内周面には突起42dが嵌合される溝部95が形成されている。このため、オーバーチューブ91とチューブ本体41とは、先端91aにおいて周方向の相対回転動作が連動している。
図27は、内視鏡システム4の先端側を拡大して示す側面図である。図27に示すように、内視鏡システム4が組み立てられたときには、オーバーチューブ91とチューブ本体41との間には口金92から流入された流体が先端91aまで流通する。続いて、流体は貫通孔48cを通じて挿入体20とチューブ本体41との間に移動する。さらに、流体は挿入体20とチューブ本体41との間を口金61側へと流通して、貫通孔61aを通じて外部に排出される。
このように、本実施形態の内視鏡システム4によれば、オーバーチューブ91とチューブ本体41とが先端側において連動して周方向に回転可能で、さらにチューブ本体41と挿入体20との間では、挿入体20とチューブ本体41との相対回転におけるトルクの増大に相関して連結部50と挿入体20の外面との間の締付力が高まる。このため、挿入体がオーバーチューブとともに使用される環境下でも挿入体を好適に操作できる。
さらに、挿入体20の遠位端部21側において流体を循環させて使用することができるので、挿入体20の先端方向に流体が排出されることがない。したがって、観察対象の内部に流体を拡散させずに挿入体を冷却することができる。
(変形例10)
次に本実施形態の内視鏡システム4の変形例10について図28を参照して説明する。
図28は、本実施形態の内視鏡システムの変形例の構成を示す斜視図である。図28に示すように、本変形例では、突起42dに代えて連結部1150を備えている点で上述の内視鏡システム4と構成が異なっている。
本変形例で示した連結部1150は、上述の連結部と異なり、チューブ本体41と挿入体20とを連結するものではなくオーバーチューブ91とチューブ本体41とを連結するものである。
また、オーバーチューブ91の先端91aには、周方向に形成されたネジ溝が軸方向の二箇所に形成された二重ネジ構造を有するネジ嵌合部97が設けられており、ネジ嵌合部97には、挿入体20を挿通可能な開口98aを有するキャップ98が設けられている。
連結部1150の概略構成は連結部50と同様であるが、係合部1153の内径は自然状態においてチューブ本体41の外径よりも小さく、かつチューブ本体41の外面を径方向内方に付勢するように形成されている。
連結部1150の第一端部1151および第二端部1152に形成された第一接触部1154aおよび第二接触部1154bは、溝部95における周方向に離間する壁部96a、96bのそれぞれに接触可能である。このため、連結部50とスリット45との間の作用と同様の作用によってオーバーチューブ91に加えられる回転駆動力によってチューブ本体41を締め付けることができる。
このような構成であっても上述の内視鏡システム4と同様の効果を奏することができる。
(変形例11)
次に本実施形態の内視鏡システム4の変形例11について図29を参照して説明する。
図29は、本実施形態の内視鏡システムの変形例11の構成を示す斜視図である。図29には、キャップ98に代えて設けられたキャップ198が示されている。キャップ198には、開口98aに代えて、透明な素材からなるカバー198aが設けられている。
また、本変形例のキャップ198は、上述のキャップ98と適宜交換して使用することができる。
本変形例では、挿入体20に設けられた撮像部71では、カバー198aを介して対象物を観察することができる。
また、挿入体20の遠位端部21における端面を含む全体が冷却部60の流体に接する。このため、挿入体20の冷却を好適に行うことができる。
(変形例12)
次に本実施形態の内視鏡システム4の変形例12について図30を参照して説明する。
図30は、本実施形態の内視鏡システムの変形例12の構成を示す斜視図である。図30に示すように、本変形例では、オーバーチューブ91の先端91aには、例えば図2に示すスリット45と同様に外壁部の一部が切り取られた形状を有するスリット95が形成されている。
スリット95において、軸方向に延びるとともに周方向に離間して位置する一対の壁部196a、196bには、図28に示す連結部1150の第一接触部1154aと第二接触部1154bとのそれぞれが接触可能である。
また、オーバーチューブ91の先端91a側において、スリット195よりも基端側の外面にはOリング99が設けられており、Oリング99とキャップ98の内面とが接触することでOリング99とキャップ98との間を封止できる。このため、オーバーチューブ91の内部を流通する流体の漏れが抑制できるとともに、外部からの内視鏡システムへの流体の侵入を抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述の各実施形態では、保護チューブは略円筒状に構成された例を示したが、これに限らず、保護チューブの外面に平坦部分が形成されていても良い。また、本発明の保護チューブは、内視鏡の挿入体を挿通可能であれば、円筒状、角筒状、その他軸方向に貫通孔が形成された適宜の形状とすることができる。
また、上述の実施形態及び変形例において示した構成要素は適宜に組み合わせて構成することが可能である。
1、2、3、4 内視鏡システム
10 内視鏡装置
20 挿入体
21 遠位端部
22 近位端部
40 保護チューブ
41 チューブ本体
42 先端部
43 中間把持部
44 基端部
45 スリット
46 一対の壁部
47 ネジ嵌合部
48 キャップ
49 柔軟部
50、150、250、350、450、550、650、750、850、950、1050 連結部
51 第一端部
52 第二端部
54 接触部
55 クリップ
57 張出部
60 冷却部
61 口金
62 流体供給機構
63 流体供給本体
64 流体管路
65 緩衝部
66 溝部

Claims (15)

  1. 遠位端部と近位端部とを有する挿入体を備える内視鏡装置とともに使用される保護チューブであって、
    先端部および基端部と、前記先端部と前記基端部との間に設けられた中間把持部と、を有し、筒状で前記挿入体を挿通可能なチューブ本体と、
    前記挿入体の前記遠位端部と前記チューブ本体の前記先端部とのそれぞれに連結され、前記挿入体と前記チューブ本体との軸回りの相対回転量の増大に応じて前記挿入体の外面に対する径方向内方への締付力が大きくなるように前記締付力を変化させて前記挿入体の外面を締め付ける連結部と、
    を備える保護チューブ。
  2. 前記連結部は、
    前記挿入体における前記遠位端部の周方向において互いに近接あるいは離間可能な第一端部および第二端部と、
    前記第一端部と前記第二端部とを繋ぐように前記挿入体における前記遠位端部の外面に沿って周方向に巻き付けられた係合部と、
    前記連結部の外面の一部に互いに離間して設けられるとともに前記チューブ本体の前記先端部に嵌合され、前記連結部と前記チューブ本体との前記周方向の相対回転を規制する一対の接触部と、
    を有する請求項1に記載の保護チューブ。
  3. 前記一対の接触部は、一方が前記第一端部に設けられ、他方が前記第二端部に設けられている請求項2に記載の保護チューブ。
  4. 前記連結部は、
    前記連結部における前記第一端部と前記第二端部との間に設けられ前記連結部の径方向外方に突出して形成された突起部を有し、
    前記一対の接触部は、前記突起部の外面のうち前記周方向において対向する位置に形成されている、
    請求項2に記載の保護チューブ。
  5. 前記連結部は、前記挿入体における前記遠位端部の外面に螺旋状をなして軸回りに一巻き以上巻き付けられるとともに弾性を有し、自然状態において前記挿入体の前記遠位端部の外径よりも小さい内径を有する請求項2に記載の保護チューブ。
  6. 前記チューブ本体における前記先端部には、先端に解放された開放端部を有するとともに前記先端部の外壁部に軸方向に延び、前記周方向に離間した一対の壁部を有するスリットが形成され、
    前記一対の壁部と前記接触部とが嵌合することによって前記連結部と前記チューブ本体との前記周方向の相対回転が規制される請求項2に記載の保護チューブ。
  7. 前記チューブ本体は、
    前記外壁部に形成されたネジ嵌合部と、
    前記ネジ嵌合部に対してネジ嵌合により着脱自在に設けられて前記開放端部を封止可能なキャップと、
    を有する請求項6に記載の保護チューブ。
  8. 前記連結部は、前記チューブ本体における前記先端部の外壁部に軸方向の相対移動が規制されて嵌合されている請求項2に記載の保護チューブ。
  9. 前記チューブ本体における前記基端部に接続されるとともに前記チューブ本体に連通する貫通孔が設けられた口金と、前記貫通孔を通じて前記チューブ本体の内部に流体を流通させるための流体供給機構と、を有し、前記チューブ本体および前記挿入体に伝わる熱を前記流体によって輸送して前記挿入体を冷却する冷却部をさらに備え、
    前記流体供給機構は、
    流体を所定方向に送出可能な流体供給本体と、
    前記貫通孔と前記流体供給本体との間に介在されて前記流体を前記貫通孔と前記流体供給本体との間で流通させる流体管路と、
    を有し、
    前記流体管路は、前記チューブ本体の前記基端部において外面に沿って軸回りの螺旋状に巻き回されるとともに前記チューブ本体に対して周方向に相対移動自在な緩衝部を有する、
    請求項1に記載の保護チューブ。
  10. 前記口金は、前記口金と前記挿入体との間を封止して前記口金の基端からの前記流体の洩出を抑制するシール部を有する請求項9に記載の保護チューブ。
  11. 前記シール部は、前記口金に対して摺動自在に配置された摺接部材を有し、前記挿入体と前記口金とを前記周方向に相対回転可能に支持する請求項10に記載の保護チューブ。
  12. 前記シール部は、シリコーンゴムからなる請求項10に記載の保護チューブ。
  13. 前記チューブ本体の前記基端部に接続され、前記中間把持部よりも柔軟で前記チューブ本体と連通された基端側柔軟部と、
    前記基端側柔軟部の基端に接続されるとともに前記チューブ本体に連通する貫通孔が設けられた口金と、前記貫通孔を通じて前記チューブ本体の内部に流体を流通させるための流体供給機構と、を有し、前記流体によって前記チューブ本体に伝わる熱を輸送して前記挿入体を冷却する冷却部とをさらに備え、
    前記流体供給機構は、
    流体を所定方向に送出可能な流体供給本体と、
    前記貫通孔と前記流体供給本体との間に介在されて前記流体を前記貫通孔と前記流体供給本体との間で流通させる流体管路と、
    を有する、
    請求項1に記載の保護チューブ。
  14. 前記挿入体の外方に張出して形成された張出部を有するとともに前記挿入体の外面に固定可能なクリップと、
    前記口金の基端側に形成されて前記張出部が嵌合可能で前記挿入体と前記チューブ本体との周方向の相対回転動作を規制する溝部と、
    を有する請求項9に記載の保護チューブ。
  15. 請求項1〜14のいずれか一項に記載の保護チューブと、
    前記内視鏡装置と、
    を備える内視鏡システム。
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