JP4783077B2 - 内視鏡装置 - Google Patents
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Description
本発明に係る内視鏡装置は、被検体に挿入される挿入部と、この挿入部に着脱可能に取り付けられる光学アダプタと、を備える内視鏡装置において、前記光学アダプタに設けられ、前記被検体に照明光を照射する照明部と、前記照明部に電力を供給するための挿入部側電極端子と前記挿入部側電極端子に接続されるアダプタ側電極端子とを囲うように、前記光学アダプタと前記挿入部のいずれか一方に設けられ、前記光学アダプタに前記挿入部の先端が取り付けられるときに、前記挿入部の先端によって加圧されて弾性変形し、前記光学アダプタ側の面および前記挿入部側の面を復元力により付勢する弾性部材と、を備えることを特徴とする。
以上より、コストを増大させることなく、光学アダプタを挿入部に取り付けたときに、それら光学アダプタと挿入部とを熱的に広く接触させることができる。
これにより、接触リングの内周面と、挿入部の外周面とを熱的に広く接触させることができ、照明部から発せられた熱を効率よく伝導させることができる。
これにより、光学アダプタと挿入部とを容易かつ確実に接触させることができる。
これにより、光学アダプタと挿入部とを容易かつ確実に接触させることができる。
以下、本発明の第1実施形態における内視鏡装置について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態としての内視鏡装置1を示す外観斜視図であり、(a)は内視鏡本体をケース内に格納する前の状態、(b)は内視鏡本体をケース内に格納した状態を示している。
ケース6は、箱状の本体部9と、この本体部9に開閉可能に取り付けられた蓋部10とを備えている。ケース6内には、クッション材等からなる収納部5が設けられており、この収納部5には、内視鏡本体3が収納される収納凹部5aが形成されている。
このような構成のもと、収納凹部5aに内視鏡本体3が収納されて蓋部10が閉められることにより、内視鏡本体3は、ケース6とともに保管・搬送されるようになっている。なお、図中の符号6aは口金、6bは取手を示したものである。
ドラム部4は、例えばボビン形状とされ、挿入部2が巻回される円筒状の巻回部4aの長さ方向の両端に円盤状のフランジ4bを取り付けた構成となっている。ドラム部4は、適所(たとえばフランジ4b等)に配置されたLCDモニタ(図示省略)等の画像表示手段を備えている。さらに、巻回部4aの内部には、不図示の電源部が設けられている。また、このドラム部4には、挿入部2の湾曲操作を行うためのジョイスティック等を備えたリモートコントローラ(図示省略)が操作ケーブルを介して接続されている。
アダプタ本体部28は、ステンレスなどにより形成されており、その内部には、図3に示すように、略筒状のレンズ支持部30が設けられている。レンズ筒部30は、真鍮、銅またはアルミなどの熱伝導部材からなっており、大径部33と小径部34とが一体的に連結されて構成されている。大径部33及び小径部34の筒孔には、観察光学系35が設けられている。
このような構成のもと、挿入部2の先端を光学アダプタ14の後端に挿入し、接続筒部29を回転させると、まず雄ネジ部20と第一雌ネジ部43とが螺合するようになっている。さらに接続筒部29を回転させると、雄ネジ部20は、第一雌ネジ部43を乗り越えて、第二雌ネジ部44に螺合し、これにより、光学アダプタ14が挿入部2の先端に着脱可能に取り付けられるようになっている。すなわち、第一雌ネジ部43は、光学アダプタ14が挿入部2から脱落するのを防止するための抜け止めとして機能するものである。さらに、光学アダプタ14が挿入部2の先端に取り付けられると、挿入部側電極端子24とアダプタ側電極端子40とが電気的に接続されて、LED25に不図示の電源部から電源が供給されるようになっている。
このような構成のもと、光学アダプタ14を挿入部2の先端に取り付けると、接触リング45に挿入部2の先端が挿入されるようになっている。
まず、挿入部2の先端に光学アダプタ14を取り付ける。すると、後述するように接触リング45に挿入部2が挿入されるとともに、アダプタ側電極端子40と挿入部側電極端子24とが電気的に接続されて、ドラム部4内の電源部からLED25に電力が供給される。そして、挿入部2を被検体内に挿入して、LED25から照明光を照射させる。このとき、被検体からの反射光が光学アダプタ14に取り込まれる。この取り込まれた反射光は、観察光学系35を介して、挿入部2内のCCD23上において結像する。そして、CCD23からの出力信号が、不図示の信号ケーブルを介して、所定の回路に送られて、さらにLCDモニタに供給される。これにより、LCDモニタに観察画像が映し出され、この観察画像を見ながら、被検体の所定の検査が行われる。
なお、本実施形態において、接触リング45がエポキシ樹脂またはセラミックからなるとしたが、これに限ることはなく、シリコン、ウレタン等の樹脂などの弾性部材からなっていてもよい。
また、接触リング45を設けるとしたが、これに代えて、シリコングリスなどを間に塗布する構造でもよい。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図5から図7は、本発明の第2の実施形態を示したものである。
図5から図7において、図1から図4に記載の構成要素と同一部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
この実施形態と上記第1の実施形態とは基本的構成は同一であり、ここでは異なる点についてのみ説明する。
次に、本発明に関する第1の参考例について説明する。
図8及び図9は、本発明に関する第1の参考例を示したものである。
本参考例においては、先端面7に、樹脂などの弾性部材からなる板状部(端面接触部)67が設けられている。板状部67は、円板状部材の周方向の一部が切り欠かれて形成されている。さらに、板状部67の厚さ寸法は、光学アダプタ14を挿入部2に取り付けたときの、後端面39と先端面7との間のギャップ寸法よりも大きく設定されている。すなわち、板状部67は、加圧しない自然状態において、後端面39と先端面7との間のギャップよりも厚くなっている。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図10および図11は、本発明の第3の実施形態を示したものである。なお、上述の各実施形態および参考例に示したのと同様の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図10に示すように、先端面7に、側面視して略鋸歯状に形成された挿入部側波打ち面73を形成してもよい。この挿入部側波打ち面73に円板状の板状部67aを設ける。さらに、後端面39に、挿入部側波打ち面73に噛み合わされるアダプタ側波打ち面74を形成する。これにより、板状部67aを介して挿入部側波打ち面73とアダプタ側波打ち面74とを熱的により広く接触させることができ、熱伝導効率を向上させることができる。なお、図11に示すように、板状部67bの主面に挿入部側波打ち面73を設けてもよい。
次に、本発明に関する第2の参考例について説明する。
図12及び図13は、本発明に関する第2の参考例を示したものである。
この参考例においては、挿入部2の先端面7に弾性部材からなる接触バネ(端面接触部)72が設けられている。接触バネ72の厚さ寸法は、光学アダプタ14を挿入部2に取り付けたときの、後端面39と挿入部2の先端面との間のギャップ寸法よりも大きく設定されている。
なお、符号24aは挿入部側電極端子を示すものであり、接触バネ72と同じものが用いられている。
次に、本発明に関する第3の参考例について説明する。
図14および図15は、本発明に関する第3の参考例を示したものである。
本参考例においては、先端硬質部8の外周面に形成された細径の取り付け部78に、弾性部材からなるバルーン(周面接触部)77が設けられている。先端硬質部8には、取り付け部78と挿入部2内の空洞部82とを連通する管路83が形成されており、管路83の基端口には、継手84を介してチューブ87が連結されている。チューブ87は、水を供給する不図示の流体供給装置に連結されている。
なお、バルーン77を挿入部2に設けるとしたが、これに限ることはなく、光学アダプタ14側に設けてもよい。
また、流体供給装置から水を供給するとしたが、これに代えて、油などであってもよい。
次に、本発明に関する第4の参考例について説明する。
図16および図17は、本発明に関する第4の参考例を示したものである。
本参考例においては、大径部33に熱伝導部材からなる放熱棒88が設けられている。すなわち、大径部33に、後端面39からLED25の近傍まで延びる取り付け孔93が形成されており、この取り付け孔93に放熱棒88の一端が挿入されて固定されている。そして、放熱棒88の他端側は、後端面39から突出する突起部88aとなっている。
また、挿入部2の先端面7には、突起部88aが嵌合する孔部89が形成されている。
孔部89の内周面(内壁部)には、樹脂コーティングによる樹脂層(弾性部材)92が設けられている。
また、樹脂層92を設けるとしたが、これに限ることはなく、突起部88aを弾性部材としてもよい。例えば、図19に示すように、突起部88aに長さ方向に延びるスリット99を設けて、突起部88aを径方向に弾性変形するように構成してもよい。この場合、突起部88aの外径を孔部89の内径よりも大きく設定するとよい。さらに、突起部88a及び孔部89の内周面に上述のような傾斜部を設けてもよい。
また、光学アダプタ14を直視用として構成しているが、これに限ることはなく、側視用であってもよい。
なお、本発明の技術範囲は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
2 挿入部
7 先端面(挿入部の先端面)
14 光学アダプタ
25 LED(照明部)
29接続筒部(筒状部)
39 後端面(光学アダプタの後端面)
45 接触リング
53 挿入部側傾斜部(傾斜部)
54 リング側傾斜部(傾斜部)
57 先端キャップ
67 板状部(端面接触部)
72 接触バネ(端面接触部)
77 バルーン(周面接触部)
88a 突起部
89 孔部
φ1 接触リングの内径
φ2 挿入部の先端の外径
Claims (5)
- 被検体に挿入される挿入部と、
この挿入部に着脱可能に取り付けられる光学アダプタと、
を備える内視鏡装置において、
前記光学アダプタに設けられ、前記被検体に照明光を照射する照明部と、
前記照明部に電力を供給するための挿入部側電極端子と前記挿入部側電極端子に接続されるアダプタ側電極端子とを囲うように、前記光学アダプタと前記挿入部のいずれか一方に設けられ、前記光学アダプタに前記挿入部の先端が取り付けられるときに、前記挿入部の先端によって加圧されて弾性変形し、前記光学アダプタ側の面および前記挿入部側の面を復元力により付勢する弾性部材と、
を備えることを特徴とする内視鏡装置。 - 前記光学アダプタ側の面は、前記光学アダプタの内周面であり、
前記挿入部側の面は、前記挿入部の先端の外周面であり、
前記弾性部材が、前記光学アダプタの内周面に接し径方向に弾性変形する接触リングであって、
前記挿入部の先端の外周面と前記接触リングの内周面とに、それぞれ先端径が漸次小さくなる傾斜部が設けられており、
前記光学アダプタが前記挿入部に取り付けられると、前記挿入部の先端が前記接触リングに挿入されるようになっており、前記接触リングが弾性変形することにより前記傾斜部同士が密着することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。 - 前記弾性部材が、前記挿入部の先端部に設けられて前記先端部を覆う先端キャップであって、
前記先端キャップの厚さ寸法が、前記光学アダプタと前記挿入部との間のギャップ寸法以上に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。 - 前記弾性部材が、前記挿入部の先端面または前記光学アダプタの後端面に設けられた端面接触部であって、
前記端面接触部の厚さ寸法が、前記光学アダプタと前記挿入部との間のギャップ寸法以上に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。 - 前記弾性部材は、シリコン又は樹脂からなることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
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