JP2001305435A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JP2001305435A
JP2001305435A JP2000124834A JP2000124834A JP2001305435A JP 2001305435 A JP2001305435 A JP 2001305435A JP 2000124834 A JP2000124834 A JP 2000124834A JP 2000124834 A JP2000124834 A JP 2000124834A JP 2001305435 A JP2001305435 A JP 2001305435A
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JP
Japan
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electric
board
endoscope
flexible tube
electric board
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JP2000124834A
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English (en)
Inventor
Takashi Nakamu
貴司 中務
Tatsuji Kataoka
達治 片岡
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Keyence Corp
Original Assignee
Keyence Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 湾曲部材を任意の形状に湾曲させても、収納
部内の電気配線に過度な負荷をかけることなく、電気配
線と電気基板との接続部の信頼性を確保することができ
る内視鏡を提供する。 【解決手段】 上ケース11と下ケース12との間に仕
切板14を配置して上ケース11と下ケース12とによ
り形成される空間を仕切板14により仕切り、仕切板1
4と上ケース11との間に形成される電気配線用空間内
に電線18を配置し、仕切板14と下ケース12との間
に形成される電気基板用空間内に電気基板15を配置す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湾曲可能な湾曲部
材により先端部の位置を調整して外部から直接見えない
内部を観察するための内視鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、工場の生産ライン等におい
て、検査または保守等のために外部から直接見えない生
産設備または製品等の内部を観察するために工業用内視
鏡が用いられている。この工業用内視鏡は、製品等の内
部の画像を撮影する撮像素子を有する細長な先端部と、
撮像素子から出力される信号を処理する信号処理回路を
内部に有し、使用者が内視鏡の操作を行うために把持す
る握り部とを備え、その形状を自由に湾曲させることが
できる可撓管により先端部と握り部とが連結されてい
る。使用者は、この可撓管を所望の形状に湾曲させるこ
とにより先端部を観察したい方向に曲げて装置等の内部
に挿入することにより、外部から直接見えないような装
置等の内部を観察することができる。
【0003】上記の内視鏡では、先端部に備えられた撮
像素子を駆動するための電源および駆動パルス等を先端
部の撮像素子に供給するため、撮像素子が固定される電
気基板と撮像素子から出力される信号を処理する信号処
理回路を構成する電気基板とが複数の電気配線を1つに
束ねたケーブルにより接続され、このケーブルが可撓管
の中に挿通されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の内視鏡で
は、可撓管を湾曲させた場合、湾曲時の可撓管の長さと
ケーブルの長さとが一致せず、ケーブルの一端が先端部
の電気基板に接続されて拘束されているため、ケーブル
の他端が可撓管内に引き込まれたり、可撓管から押し出
されたりする。また、可撓管が構造上伸び縮みしやすい
ものから構成されている場合、上記の傾向はより顕著に
なり、可撓管の伸び縮みに伴うケーブルの移動量が大き
くなる。
【0005】一方、握り部内の電気基板には撮像素子か
らの信号を処理するために多数の電気部品が半田付け等
により固定されており、その表面に複数の凹凸が形成さ
れている。このため、上記のような可撓管の操作により
ケーブルが引き込まれたり押し出されたりすると、握り
部の内部でケーブルの電気配線が電気基板の凸部等と擦
れ合って電気配線の被覆が損傷する。また、電気配線が
電気基板の凸部等に引っかかり、この状態でさらに電気
配線が動かされると、ケーブルの他端は半田付けにより
またはコネクタを介して握り部内の電気基板に固定され
て拘束されているため、電気配線と電気基板との接続部
に大きな負荷がかかり、最悪の場合、半田付けが外れた
り、電気配線が切断され、電気配線と電気基板との接続
部の信頼性を確保することができない。
【0006】また、握り部内の電気基板に取り付けられ
た複数の電気部品から熱が発生されるため、握り部内の
温度が上昇し、電気部品の動作保証温度範囲を超える
と、電気部品が正常に動作しなくなる。このため、握り
部の筐体となるケースに放熱性の高い金属材料を用いて
放熱効果を高めたり、ケースに樹脂を使用する場合は放
熱用の空気抜け穴等を設けたりする必要がある。しかし
ながら、ケースに金属部材を用いる場合、使用者が把持
しやすい形状に金属部材を加工するのは加工上容易では
なく、一方、ケースに樹脂を用いる場合、放熱用の空気
抜け穴等が設けられるため、握り部の防滴性および防塵
性を確保することができない。
【0007】本発明の目的は、湾曲部材を任意の形状に
湾曲させても、収納部内の電気配線に過度な負荷をかけ
ることなく、電気配線と電気基板との接続部の信頼性を
確保することができる内視鏡を提供することである。
【0008】本発明の他の目的は、電気基板から発生さ
れる熱を収納部の外部へ十分に放熱することができる内
視鏡を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段および発明の効果】(1)
第1の発明 第1の発明に係る内視鏡は、画像を撮影するための撮像
手段を有する先端部と、撮像手段から出力される信号を
処理するための電気基板と、電気基板を内部に収納する
収納部と、撮像手段と電気基板とを接続する電気配線
と、電気配線が挿通されるとともに、先端部と収納部と
を連結するための湾曲可能な湾曲部材と、収納部内に配
置されるとともに、収納部内で電気配線が配置される電
気配線用空間と電気基板が配置される電気基板用空間と
を仕切る仕切部材とを備えるものである。
【0010】本発明に係る内視鏡においては、先端部と
収納部とが湾曲可能な湾曲部材により連結され、湾曲部
材に挿通された電気配線により先端部の撮像手段と収納
部の内部の電気基板とが接続されている。このとき、湾
曲部材を湾曲させると、収納部内で電気配線が湾曲部材
に引き込まれたり押し出されたりするが、収納部内に配
置された仕切部材により収納部内の空間が電気配線が配
置される電気配線用空間と電気基板が配置される電気基
板用空間とに仕切られているので、電気基板の影響を受
けることなく、電気配線用空間内で電気配線が自由に動
くことができる。したがって、湾曲部材を任意の形状に
湾曲させても、収納部内の電気配線に過度な負荷をかけ
ることなく、電気配線と電気基板との接続部の信頼性を
向上することができる。
【0011】(2)第2の発明 第2の発明に係る内視鏡は、第1の発明に係る内視鏡の
構成において、電気配線は、電気配線用空間内で遊動可
能なように湾曲された状態で電気基板に接続されるもの
である。
【0012】この場合、電気配線が電気配線用空間内で
遊動可能なように湾曲された状態で電気基板に接続され
ているので、湾曲部材の湾曲等により電気配線の長さと
湾曲部材の長さとの差が大きくなっても、電気配線の湾
曲により両者の長さの差を十分に吸収することができ、
電気配線と電気基板との接続部に過度な負荷をかけるこ
とがない。
【0013】(3)第3の発明 第3の発明に係る内視鏡は、第1または第2の発明に係
る内視鏡の構成において、仕切部材は、熱伝導性の良好
な熱伝導材料からなり、電気基板から発生される熱が仕
切部材を介して収納部の外部に伝導されるものである。
【0014】この場合、仕切部材が熱伝導性の良好な熱
伝導材料から構成され、電気基板から発生される熱を仕
切部材により収納部の外部に効率よく伝導することがで
きるので、電気基板から発生される熱が収納部の内部に
蓄積されることがなく、電気基板から発生される熱を収
納部の外部へ十分に放熱することができる。
【0015】(4)第4の発明 第4の発明に係る内視鏡は、第3の発明に係る内視鏡の
構成において、電気基板は、撮像手段から出力される信
号を処理するための電気部品を含み、湾曲部材の収納部
側の端部は、少なくとも一部が収納部の外部に露出する
熱伝導性の良好な保持部材を介して収納部に取り付けら
れ、仕切部材は、電気部品から発生される熱を仕切部材
へ伝導する熱伝導性の良好な熱伝導部材を介して電気部
品に当接されるとともに、保持部材に接続されるもので
ある。
【0016】この場合、湾曲部材の収納部側の端部が保
持部材を介して収納部に取り付けられ、仕切部材が熱伝
導部材を介して電気基板に取り付けられた電気部品に当
接されるとともに保持部材に接続されている。したがっ
て、電気基板の電気部品から発生される熱が熱伝導部材
を介して仕切部材に伝導され、仕切部材に伝導された熱
が保持部材にさらに伝導される。このとき、保持部材の
一部が収納部の外部に露出しているため、保持部材に伝
導された熱は保持部材の露出部分から収納部の外部に放
熱される。この結果、電気部品の温度上昇を抑制して電
気部品の温度を動作保証温度範囲内に維持することがで
き、撮像手段から出力される信号を安定に処理すること
ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る内視鏡の一例
として、工場の生産ライン等において外部から直接見え
ない生産設備または製品等の内部を観察するために使用
される工業用内視鏡について図面を参照しながら説明す
る。なお、本発明が適用される内視鏡は、工業用内視鏡
に特に限定されず、湾曲可能な湾曲部材により先端部の
位置を調整して外部から直接見えない内部を観察する内
視鏡であれば、他の用途の内視鏡にも同様に適用するこ
とができる。
【0018】図1は、本発明の一実施の形態による工業
用内視鏡の側面図である。図1に示す内視鏡には、先端
側から、先端部であるヘッド部1、湾曲部材である可撓
管2、握り部3、ケーブル4およびコネクタ5が設けら
れている。
【0019】ヘッド部1は、外部から直接見えない生産
設備または製品等の内部に挿入可能な細長形状を有し、
その内部にCCD(電荷結合素子)等の撮像素子が取り
付けられたCCD基板等から構成される撮像手段および
観察したい部分を照明するための白色LED(発光ダイ
オード)等から構成される照明手段が設けられ、撮像手
段により装置等の内部の画像が撮像される。なお、観察
する個所が十分明るい場合は、照明手段を省略すること
ができ、また、直接発光するLED等を用いずに、コン
トローラに内蔵されたハロゲンランプやメタハライドラ
ンプ等の光源や、前記光源を内蔵した光源ユニットから
出力される光をヘッド部1まで伝送するライトガイド等
を用いてもよい。
【0020】可撓管2は、可撓性を有し任意の形状に湾
曲可能でかつ湾曲後の形状を保持できるように所定の形
状保持力を有する螺旋管等から構成され、ヘッド部1と
握り部3とを連結するとともに、その内部に撮像手段お
よび照明手段を動作させるための電源および信号等をヘ
ッド部1へ供給するとともに撮像素子から出力される映
像信号等を握り部3に伝送するための電気配線であるケ
ーブル17(図2参照)が挿通されている。
【0021】握り部3は、使用者が片手で把持しやすい
形状に成形されるとともに、内部にケーブルを介して伝
送される映像信号等を処理する信号処理回路等を備え、
使用者が片手で握り部3を把持し、操作部として撮像に
関わる種々の操作を行う。
【0022】コネクタ5は、コントローラ(図示省略)
等に接続され、ケーブル4およびコネクタ5を介して握
り部3から映像信号等がコントローラへ出力されるとと
もにコントローラから各種制御信号および電源等が握り
部3へ供給される。コントローラは、画像データの処理
および記録等を行うとともに、ヘッド部1により撮像さ
れた画像を表示部に表示する。なお、光源としてライト
ガイドを使用する場合は、ケーブル4の代わりに、ケー
ブルおよびライトガイド等が内設されたユニバーサルコ
ード等を用いてもよい。
【0023】上記の構成により、可撓管2を所望の形状
に湾曲させることにより、ヘッド部1の位置を調整し、
外部から直接見えない装置等の内部を観察することが可
能となる。
【0024】図2は、図1に示す握り部3の構成を示す
断面図であり、図3は、図1に示す握り部3から上ケー
スおよび下ケースを取り外した状態を示す概略斜視図で
ある。
【0025】図2および図3に示すように、握り部3の
筐体となる上ケース11および下ケース12の可撓管2
側には、可撓管保持部材13が固定され、可撓管2の握
り部3側の端部が固定されている。可撓管2の内部に
は、ケーブル17が挿通され、ケーブル17のヘッド部
1側の端部はCCD基板等に接続されている。
【0026】収納部となる上ケース11と下ケース12
との間には、仕切部材である仕切板14が配置され、仕
切板14の一端が可撓管保持部材13の握り部内の端部
に例えばねじ固定により接続され、仕切板14の他端は
例えばねじ固定により下ケース12に固定されている。
【0027】このようにして、上ケース11と下ケース
12とにより形成される空間が仕切板14により仕切ら
れ、仕切板14と上ケース11との間には電気配線であ
る電線18を配置するための電気配線用空間が形成さ
れ、仕切板14と下ケース12との間には電気基板15
を配置するための電気基板用空間が形成されている。
【0028】なお、本実施の形態では、仕切部材として
一枚の板状の仕切板14を用いているが、電気配線用空
間と電気基板用空間とを仕切ることができれば、上記の
例に特に限定されず、他の形状等であってもよい。ま
た、仕切部材の枚数も上記の1枚に特に限定されず、例
えば、上ケース11と下ケース12とにより形成される
空間を2枚の仕切板により3つに分割してその中間の空
間を電気配線用空間として用いる等の種々の変更が可能
である。
【0029】電気基板15は、ケーブル17を介して出
力される映像信号等を処理するための信号処理回路を構
成し、仕切板14の下方の電気基板用空間内に配置さ
れ、下ケース12に固定されている。電気基板15の下
方には他の電気基板16が配置され、下ケース12に固
定されている。なお、電気基板用空間内に配置される電
気基板の数は、上記の例に特に限定されず、1枚または
3枚以上であってもよい。
【0030】電気基板15には、信号処理回路を構成す
るための電気部品25が固定され、本実施の形態では、
例えば、デジタルシグナルプロセッサが用いられてい
る。なお、電気基板15には他の電気部品も固定されて
いるが、図2では、図示を簡略化するために電気部品2
5のみを図示している。
【0031】仕切板14は、熱伝導性の良好な金属材料
から構成され、本実施の形態では、例えば、アルミニウ
ム板を板金加工した板金部材を用いている。仕切板14
は、熱伝導性の良好な金属部材からなる熱伝導部材27
および熱伝導性の良好な弾性部材からなる放熱ゴム26
を介して電気部品25と接続されている。放熱ゴム26
は、例えば、シリコーンゴム等の熱伝導性の良好な弾性
材料から構成され、熱伝導部材27は、例えば、アルミ
ニウム等の熱伝導性の良好な金属材料から構成されてい
る。可撓管保持部材13および可撓管2は、熱伝導性の
良好な金属材料等から構成されている。
【0032】ケーブル17は、可撓管2の端部から電気
配線用空間内で所定距離だけ延出された後に、外側のシ
ースが除去され、電線18が露出される。電線18は、
遊動可能なように1回ループ状に巻回された状態で配置
された後、電気基板15に固定されたコネクタ19に接
続される。
【0033】なお、ケーブル17の内部には複数の電線
が内設されているが、図2および図3では、図示を簡略
化するためにそのうちの1本の電線18のみを示してい
るが、他の電線も電線18と同様に配置されている。ま
た、電線18はコネクタ19を介して電気基板15に接
続されているが、半田付けにより電線18を直接電気基
板15に接続してもよい。これらの点に関しては、他の
電線21,24も同様である。
【0034】電気基板15の他端にはコネクタ20が固
定され、電気基板16にはコネクタ22,23が固定さ
れている。コネクタ20とコネクタ22とは電線21に
より接続され、電源および信号等が電気基板15と電気
基板16との間で伝達される。また、コネクタ23はケ
ーブル4内の電線24と接続され、電源および信号等が
ケーブル4を介して電気基板16とコントローラとの間
で伝達される。
【0035】上記の構成により、本実施の形態では、上
ケース11と下ケース12とにより構成される握り部3
内の空間は仕切板14により電気配線用空間と電気基板
用空間とに仕切られ、電気配線用空間内に電線18が配
置され、電気基板用空間内に電気基板15,16が配置
される。したがって、電気基板15,16に種々の電気
部品が取り付けられ、電気基板15,16が凹凸を有す
る場合でも、電気基板15,16に影響されることな
く、電気配線用空間内で電線18が自由に動くことがで
きる。
【0036】この結果、可撓管2が任意の形状に湾曲さ
れ、ケーブル17が可撓管2内に引き込まれたりまたは
可撓管2から押し出されたりして電線18が移動して
も、電線18が電気基板15,16の凸部等と擦れ合っ
て電線18の被覆が損傷したり、電線18が電気基板1
5,16の凸部等に引っかかって電線18に過度な負荷
がかかることがなく、電線18の切断等を防止すること
ができ、電線18と電気基板15との接続部の信頼性を
確保することができる。
【0037】また、本実施の形態では、電線18は、余
裕部分として1回ループ状に巻回された後、コネクタ1
9に固定されているため、このループの長さだけ電線1
8が自由に動くことができる。したがって、可撓管2の
伸び縮みや湾曲等により、ケーブル17が可撓管2から
押し出された場合は輪が大きく広がって押し出された分
を吸収し、引き込まれた場合は輪が小さく絞られて引き
込まれた分を吸収することができ、電線18と電気基板
15との接続部に過度な負荷がかかることを防止してい
る。
【0038】また、ケーブル17では、可撓管2から延
出している部分の外側のシースの長さが可撓管2の伸び
縮みや湾曲等によるケーブル17の移動量以上になるよ
うに調整されており、ケーブル17が可撓管2に対して
出入りして可撓管2とケーブル17とが擦れても、シー
スによりケーブル17内部の電線18を保護することが
できる。
【0039】なお、電線18の余裕部分は、上記のよう
に1つのループを形成する例に特に限定されず、可撓管
2の動きによりケーブル17が動く量を許容できるもの
であれば、複数のループを形成したり、略U字状に湾曲
させたり、波打ち形状に配置する等の他の形状で配置し
てもよい。
【0040】次に、仕切板14を熱伝導部材として使用
する場合の放熱動作について説明する。上記のように電
気部品25がデジタルシグナルプロセッサ等の演算処理
装置である場合、処理能力を向上するために素子の集積
化が進み、素子から発熱される熱量に対して十分な放熱
面を有していない場合があり、素子から発生される熱を
強制的に外部へ放熱させ、素子の動作保証温度範囲内で
動作させる必要がある。このため、本実施の形態では、
以下のようにして、電気部品25から発生される熱を握
り部3の外部へ放熱している。
【0041】電気部品25から発生される熱は、放熱ゴ
ム26および熱伝導部材27を介して仕切板14に伝導
され、仕切板14に伝導された熱は可撓管保持部材13
に伝達される。また、放熱ゴム26は弾性部材であるた
め、熱伝導部材27と電気部品25との間の間隔が多少
ばらついても、このばらつきを吸収することができるの
で、放熱ゴム26を電気部品25に十分に密着させるこ
とができ、放熱ゴム26から熱伝導部材27を経て仕切
板14へと熱を効率よく伝導することができる。
【0042】したがって、電気基板15上の電気部品2
5から発生される熱が仕切板14に効率よく伝導され、
電気基板15から発生される熱が仕切板14を介して可
撓管保持部材13に効率よく伝導される。
【0043】また、仕切板14のコネクタ19側にはコ
ネクタ19の形状に合わせて切り欠きが設けられ、仕切
板14と電気基板15との間の間隔がより狭くなるよう
にされているとともに、仕切板14が電気基板15の全
面を覆っている。したがって、電気基板15に他の電気
部品が取り付けられている場合、他の電気部品から発生
される熱も仕切板14に伝達され、仕切板14を介して
可撓管保持部材13に伝導させることができる。
【0044】ここで、可撓管保持部材13のほぼ半分が
上ケース11および下ケース12の外部に露出するとと
もに、可撓管保持部材13に固定されている可撓管2の
可撓管保持部材13とヘッド部1との間の部分も外部に
露出されているため、可撓管保持部材13に伝導された
熱は、可撓管保持部材13および可撓管2の外部に露出
されている部分から十分に放熱され、電気基板15から
発生される熱を握り部3の外部に十分に放熱することが
できる。
【0045】このようにして、本実施の形態では、電気
部品25により発生される熱が握り部3の外部に放熱さ
れ、握り部3内部の温度上昇を抑制することができるの
で、電気部品25の温度を動作保証温度範囲内に維持す
ることができ、電気基板15および電気部品25等によ
り構成される信号処理回路によりケーブル17を介して
入力される映像信号等を安定に処理することができる。
【0046】また、本実施の形態では、上ケース11お
よび下ケース12を放熱部材として使用していないた
め、上ケース11および下ケース12を所望の形状に加
工しやすい樹脂等により作成することができ、設計の自
由度を高くすることができるとともに、上ケース11お
よび下ケース12に放熱用の空気抜け穴等を設ける必要
がなくなる。
【0047】したがって、上ケース11および下ケース
12により構成される握り部3の外形を使用者が握りや
すい形状に容易にすることができるとともに、外部と連
通する空気抜け穴等を設ける必要がないため、握り部3
内で発生した熱が空気抜け穴から手に伝わることもな
く、握り部3の防滴性および防塵性を十分に確保するこ
とができる。
【0048】また、コネクタ19の形状に合わせて仕切
板14に設けられた切り欠きにより仕切板14と電気基
板15との間の間隔を狭くしているので、握り部3内に
余分なスペースを形成することなく、握り部3をより小
型化することができ、握り部3を使用者がより握りやす
い形状にすることができる。
【0049】なお、本実施の形態では、電気部品25を
放熱ゴム26および熱伝導部材27を介して仕切板14
に接続しているが、電気基板15に他の電気部品が取り
付けられている場合に、他の電気部品の上部に放熱ゴム
および熱伝導部材を配置して他の電気部品から発生され
る熱も仕切板14に直接伝導するようにしてもよい。ま
た、放熱ゴム26および熱伝導部材27のいずれか一方
のみを用いて電気部品25から仕切板14へ熱を伝導す
るようにしてもよい。
【0050】また、上ケース11および下ケース12内
の空間を仕切るためのみに仕切板14を用いる場合や、
電気部品25と仕切板14との間の間隔が十分に狭く電
気部品25から仕切板14に熱を十分に伝達できる場合
は、放熱ゴム26および熱伝導部材27を省略してもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による工業用内視鏡の側
面図である。
【図2】図1に示す握り部の構成を示す断面図である。
【図3】図1に示す握り部から上ケースおよび下ケース
を取り外した状態を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1 ヘッド部 2 可撓管 3 握り部 4 ケーブル 5 コネクタ 11 上ケース 12 下ケース 13 可撓管保持部材 14 仕切板 15,16 電気基板 17 ケーブル 18,21,24 電線 19,20,22,23 コネクタ 25 電気部品 26 放熱ゴム 27 熱伝導部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H040 AA01 BA00 CA03 CA11 DA03 DA15 DA18 DA21 GA02 4C061 AA29 CC06 DD03 JJ01 JJ06 LL02 NN01 QQ06 SS01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を撮影するための撮像手段を有する
    先端部と、 前記撮像手段から出力される信号を処理するための電気
    基板と、 前記電気基板を内部に収納する収納部と、 前記撮像手段と前記電気基板とを接続する電気配線と、 前記電気配線が挿通されるとともに、前記先端部と前記
    収納部とを連結するための湾曲可能な湾曲部材と、 前記収納部内に配置されるとともに、前記収納部内で前
    記電気配線が配置される電気配線用空間と前記電気基板
    が配置される電気基板用空間とを仕切る仕切部材とを備
    えることを特徴とする内視鏡。
  2. 【請求項2】 前記電気配線は、前記電気配線用空間内
    で遊動可能なように湾曲された状態で前記電気基板に接
    続されることを特徴とする請求項1記載の内視鏡。
  3. 【請求項3】 前記仕切部材は、熱伝導性の良好な熱伝
    導材料からなり、前記電気基板から発生される熱が前記
    仕切部材を介して前記収納部の外部に伝導されることを
    特徴とする請求項1または2記載の内視鏡。
  4. 【請求項4】 前記電気基板は、前記撮像手段から出力
    される信号を処理するための電気部品を含み、 前記湾曲部材の前記収納部側の端部は、少なくとも一部
    が前記収納部の外部に露出する熱伝導性の良好な保持部
    材を介して前記収納部に取り付けられ、 前記仕切部材は、前記電気部品から発生される熱を前記
    仕切部材へ伝導する熱伝導性の良好な熱伝導部材を介し
    て前記電気部品に当接されるとともに、前記保持部材に
    接続されることを特徴とする請求項3記載の内視鏡。
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