JP2010260702A - 折帳の傾き検出方法及び傾き検出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】予め定めた2地点のうち折帳の先行縁辺S2aが先に到達した地点でこの先行縁辺S2aの検出信号によって先計時を開始する先計時開始ステップと、予め定めた2地点のうち折帳の先行縁辺S2aが後に到達した地点でこの先行縁辺S2aの検出信号によって後計時を開始する後計時開始ステップと、折帳の先行縁辺S2aを先に検出した地点で折帳の先行縁辺S2aと平行な後行縁辺S2bの検出信号によって後計時を停止する後計時停止ステップと、折帳の先行縁辺S2aを後に検出した地点で折帳の後行縁辺S2bの検出信号によって先計時を停止する先計時停止ステップと、先計時時間から後計時時間を差し引いた時間を求めるとともに、求めた時間とフォルディングローラーの回転速度に基づいて、折帳の傾きを演算する折帳傾き演算ステップとを備える。
【選択図】図4
Description
θ=tan-1(Δt×V/L)
の演算により求めている。
D=(A/t2)×t1
の演算により求めている。
詳細には、フォルディングローラー1から通過空間に送り出されたチョッパー折帳S2が、図4(a)に示されるように端縁S2cが先行する傾斜状態であるときは、折帳を検出する位置として予め定めた2つの地点のうち搬送機構24による搬送方向の下流側の地点(以下、下流側の地点とする)に対応して設けられた第1検出手段2aが、チョッパー折帳S2の先行縁辺S2aの部位x1を検出して第1検出信号を出力する。また、フォルディングローラー1から通過空間に送り出されたチョッパー折帳S2が、図4(b)に示されるように端縁S2cが遅行する傾斜状態であるときは、折帳を検出する位置として予め定めた2つの地点のうち搬送機構24による搬送方向の上流側の地点(以下、上流側の地点とする)に対応して設けられた第2検出手段2bが、チョッパー折帳S2の先行縁辺S2aの部位y1を検出して第1検出信号を出力する。処理装置10は、第1検出信号を受領して第1計時手段である第1パルス計数部10bを起動させるとともに、第1検出信号が第1検出手段2aと第2検出手段2bのいずれから出力されたかを識別する。起動した第1パルス計数部10bは、クロックパルス出力手段10aが出力するクロックパルスの計数を開始する。
詳細には、フォルディングローラー1から通過空間に送り出されたチョッパー折帳S2が、図4(a)に示されるように端縁S2cが先行する傾斜状態であるときは、折帳を検出する位置として予め定めた2つの地点のうち上流側の地点に対応して設けられた第2検出手段2bが、チョッパー折帳S2の先行縁辺S2aの部位y1を検出して第2検出信号を出力する。また、フォルディングローラー1から通過空間に送り出されたチョッパー折帳S2が、図4(b)に示されるように端縁S2cが遅行する傾斜状態であるときは、折帳を検出する位置として予め定めた2つの地点のうち上流側の地点に対応して設けられた第1検出手段2aが、チョッパー折帳S2の先行縁辺S2aの部位x1を検出して第2検出信号を出力する。処理装置10は、第2検出信号を受領して第2計時手段である第2パルス計数部10cを起動させるとともに、第2検出信号が第1検出手段2aと第2検出手段2bのいずれから出力されたかを識別する。起動した第2パルス計数部10cは、クロックパルス出力手段10aが出力するクロックパルスの計数を開始する。
詳細には、フォルディングローラー1から通過空間に送り出されたチョッパー折帳S2が、図4(a)に示されるように端縁S2cが先行する傾斜状態であるときは、折帳を検出する位置として予め定めた2つの地点のうち下流側の地点に対応して設けられた第1検出手段2aが、チョッパー折帳S2の後行縁辺S2bの部位x2を検出して第3検出信号を出力する。また、フォルディングローラー1から通過空間に送り出されたチョッパー折帳S2が、図4(b)に示されるように端縁S2cが遅行する傾斜状態であるときは、折帳を検出する位置として予め定めた2つの地点のうち上流側の地点に対応して設けられた第2検出手段2bが、チョッパー折帳S2の後行縁辺S2bの部位y2を検出して第3検出信号を出力する。処理装置10は、第3検出信号を受領して第2計時手段である第2パルス計数部10cを停止して第2パルス計数部10cが計数した値を記憶部10fに記憶し、その後第2パルス計数部10cをリセットする。
詳細には、フォルディングローラー1から通過空間に送り出されたチョッパー折帳S2が、図4(a)に示されるように端縁S2cが先行する傾斜状態であるときは、折帳を検出する位置として予め定めた2つの地点のうち上流側の地点に対応して設けられた第2検出手段2bが、チョッパー折帳S2の後行縁辺S2bの部位y2を検出して第4検出信号を出力する。また、フォルディングローラー1から通過空間に送り出されたチョッパー折帳S2が、図4(b)に示されるように端縁S2cが遅行する傾斜状態であるときは、折帳を検出する位置として予め定めた2つの地点のうち下流側の地点に対応して設けられた第1検出手段2aが、チョッパー折帳S2の後行縁辺S2bの部位x2を検出して第4検出信号を出力する。処理装置10は、第4検出信号を受領して第1計時手段である第1パルス計数部10bを停止して第1パルス計数部10bが計数した値を記憶部10fに記憶し、その後第1パルス計数部10bをリセットする。
そして、処理装置10は、前記求めた距離を、移動通過するチョッパー折帳S2の傾斜値として、出力手段11に表示する。この表示の際に、前記先計時開始ステップ又は後計時開始ステップにおける、チョッパー折帳S2の先行縁辺S2aを検出した検出信号が、第1検出手段2a又は第2検出手段2bのいずれから出力されたのかの識別に基づいて、チョッパー折帳S2の傾斜を判定し、チョッパー折帳S2の傾斜が、端縁S2cの先行した状態の傾斜であるか前記端縁S2cの遅行した状態の傾斜であるかを、適宜の表記によって傾斜値と併せて出力手段11に表示する。(表示ステップ)
なお、前記折帳を検出する位置として予め定めた2つの地点が、チョッパー折帳S2の移動方向にずれている場合は、チョッパー折帳S2が通過空間を移動した距離を求める際に、前記「乗算して得た値」から前記ずれの長さを減算すればよい。また、傾斜の状態を判定するためには、前記先計時開始ステップ、後計時開始ステップ、後計時停止ステップ、先計時停止ステップのいずれかにおける、チョッパー折帳S2を検出した検出信号が、第1検出手段2a又は第2検出手段2bのいずれから出力されたのかの識別さえあれば足りる。
ここで、前記検出した結果による前記第1パルス計数部10bの計数値から第2パルス計数部10cの計数値を減算して得た値は、折帳の傾きが図4(a)に示されるように端縁S2cが先行する傾斜状態であるときは正数で得られ、折帳の傾きが図4(b)に示されるように端縁S2cが遅行する傾斜状態であるときは、負数で得られる。
以上記載の通り、本願発明では、一対のフォルディングローラー1によって送り出されるチョッパー折帳S2の傾きを検出するにあたり、このチョッパー折帳S2の移動方向と直角な方向に離隔した2つの位置にチョッパー折帳S2の検出地点を設け、この2地点において、チョッパー折帳S2の移動方向先行縁辺の通過とチョッパー折帳S2の移動方向後行縁辺の通過の双方を検出し、先行縁辺の先検出から後行縁辺の後検出までの時間と、先行縁辺の後検出から後行縁辺の先検出までの時間の差を求めるようにしたので、チョッパー折帳S2の傾きによる前記2つの検出地点への到達時間の差を、従来の検出に比較して2倍の大きさで検出でき、チョッパー折帳S2の移動速度が速い場合であっても、比較的小さな傾斜を検出することが可能である。詳細には、傾いて移動するチョッパー折帳S2の先行縁辺が、前記検出地点の一方に、クロックパルス出力の直後に到達し、検出地点の他方に、次のクロックパルスの直前に到達したような場合、従来のようにチョッパー折帳S2の先行縁辺のみを、前記2つの検出地点で検出する方式では、パルス計数手段によるパルス計数が「零」で、チョッパー折帳S2の傾きが検出されないが、前記本願発明の検出方式では、前記2つの検出地点で、チョッパー折帳S2の先行縁辺と後行縁辺の傾きを累積した大きさで検出するので、2つのパルス計数手段による計数差「1」が生じ、つまり、累積した傾きが検出され、その2分の1の大きさである従来方式では検出できなかったチョッパー折帳S2の傾きが検出できる。
2a 第1検出手段
2b 第2検出手段
3 チョッパーブレード
4 デリバリーファン
7 フォーマー
8 断裁胴
9 速度信号出力手段
10 処理装置
10a クロックパルス出力手段
10b 第1パルス計数部(第1計時手段)
10c 第2パルス計数部(第2計時手段)
10d 周速検知部
10e 演算部(演算手段)
10f 記憶部
11 出力手段
21 ドラグローラー
22 折胴
23 咥胴
24 搬送機構
C チョッパー折り装置
D 傾き検出装置
F 折畳装置
S1 折帳
S2 チョッパー折帳
S2a 先行縁辺
S2b 後行縁辺
S2c 端縁
W 連続紙
W1 断裁紙
x1 先行縁辺の部位
x2 後行縁辺の部位
y1 先行縁辺の部位
y2 後行縁辺の部位
T1-4 折帳を検出する位置として予め定めた2つの地点のいずれかがチョッパー折帳の先行縁辺を検出して第1検出信号を出力してから、同いずれかがチョッパー折帳の後行縁辺を検出して第4検出信号を出力するまでの時間
T2-3 折帳を検出する位置として予め定めた2つの地点のいずれかがチョッパー折帳の先行縁辺を検出して第2検出信号を出力してから、同いずれかがチョッパー折帳の後行縁辺を検出して第3検出信号を出力するまでの時間
T1-2 折帳を検出する位置として予め定めた2つの地点のいずれかがチョッパー折帳の先行縁辺を検出して第1検出信号を出力してから、同いずれかがチョッパー折帳の先行縁辺を検出して第2検出信号を出力するまでの時間、つまり、折帳を検出する位置として予め定めた2つの地点でチョッパー折帳の先行縁辺を検出したタイミングのずれ時間
T3-4 折帳を検出する位置として予め定めた2つの地点のいずれかがチョッパー折帳の後行縁辺を検出して第3検出信号を出力してから、同いずれかがチョッパー折帳の後行縁辺を検出して第4検出信号を出力するまでの時間、つまり、折帳を検出する位置として予め定めた2つの地点でチョッパー折帳の後行縁辺を検出したタイミングのずれ時間
L1-4 折帳を検出する位置として予め定めた2つの地点のいずれかがチョッパー折帳の先行縁辺を検出して第1検出信号を出力してから、同いずれかがチョッパー折帳の後行縁辺を検出して第4検出信号を出力するまでの時間にチョッパー折帳が移動方向に移動する距離
L2-3 折帳を検出する位置として予め定めた2つの地点のいずれかがチョッパー折帳の先行縁辺を検出して第2検出信号を出力してから、同いずれかがチョッパー折帳の後行縁辺を検出して第3検出信号を出力するまでの時間にチョッパー折帳が移動方向に移動する距離
L1-2 折帳を検出する位置として予め定めた2つの地点のいずれかがチョッパー折帳の先行縁辺を検出して第1検出信号を出力してから、同いずれかがチョッパー折帳の先行縁辺を検出して第2検出信号を出力するまでの時間にチョッパー折帳が移動した距離(出力手段に表示される傾斜値)
Claims (9)
- 回転する一対のフォルディングローラーによって折られて送り出される略矩形の折帳が移動通過する通過空間に、少なくとも折帳が通過する方向と略直角かつフォルディングローラーの軸線と略平行な方向に離隔する2地点を予め定め、これら地点を通過する折帳を検出し、前記折帳の前記2地点における通過時間の差とフォルディングローラーの回転によって送り出される折帳の移動速度とに基づいて、この折帳の傾きを検出する折帳の傾き検出方法において、
前記予め定めた2地点のうち折帳の先行縁辺が先に到達した地点でこの先行縁辺を検出した検出信号によって先計時を開始する先計時開始ステップと、
前記予め定めた2地点のうち折帳の先行縁辺が後に到達した地点でこの先行縁辺を検出した検出信号によって後計時を開始する後計時開始ステップと、
前記折帳の先行縁辺を先に検出した地点で、前記折帳の先行縁辺と平行な後行縁辺を検出した検出信号によって後計時を停止する後計時停止ステップと、
前記折帳の先行縁辺を後に検出した地点で、前記折帳の先行縁辺と平行な後行縁辺を検出した検出信号によって先計時を停止する先計時停止ステップと、
先計時による先計時時間から後計時による後計時時間を差し引いた時間を求めるとともに、求めた時間とフォルディングローラーの回転周速に基づいて、折帳の先行縁辺を先に検出してから折帳の先行縁辺を後に検出するまでに折帳が移動する距離を折帳の傾きとして演算する折帳傾き演算ステップと、
を備えたことを特徴とする折帳の傾き検出方法。 - 前記請求項1に記載の折帳の傾き検出方法において、
先計時開始ステップ若しくは後計時開始ステップ又は先計時停止ステップ若しくは後計時停止ステップの少なくとも1つのステップが、そのステップにおける検出地点が予め定めた2地点のいずれかであるかを特定して識別することを含むステップである
ことを特徴とする折帳の傾き検出方法。 - 回転する一対のフォルディングローラーによって折られて送り出される略矩形の折帳が移動通過する通過空間に、少なくとも折帳が通過する方向と略直角かつフォルディングローラーの軸線と略平行な方向に離隔する2地点を予め定め、これら地点を通過する折帳を検出し、前記折帳の前記2地点における通過時間の差とフォルディングローラーの回転によって送り出される折帳の移動速度とに基づいて、この折帳の傾きを検出する折帳の傾き検出方法において、
前記予め定めた2地点のうち予め定めた一方の地点で折帳の先行縁辺を検出した検出信号によって一方の計時を開始する一方計時開始ステップと、
前記予め定めた2地点のうち他方の地点で折帳の先行縁辺を検出した検出信号によって他方の計時を開始する他方計時開始ステップと、
前記一方の地点で前記折帳の先行縁辺と平行な後行縁辺を検出した検出信号によって他方の計時を停止する他方計時停止ステップと、
前記他方の地点で前記折帳の先行縁辺と平行な後行縁辺を検出した検出信号によって一方の計時を停止する一方計時停止ステップと、
一方計時による一方計時時間から他方計時による他方計時時間を差し引いた時間を求めるとともに、求めた時間とフォルディングローラーの回転周速に基づいて、折帳の先行縁辺を一方の地点で検出してから折帳の先行縁辺を他方の地点で検出するまでに折帳が移動する距離を折帳の傾きとして演算する折帳傾き演算ステップと、
を備えたことを特徴とする折帳の傾き検出方法。 - 前記請求項3に記載の折帳の傾き検出方法において、
前記演算ステップが、演算された値の正負に基づいて折帳の先行縁辺を先に検出した地点が予め定めた2地点のいずれかであるかを特定して識別することを含むステップであることを特徴とする折帳の傾き検出方法。 - 前記請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の折帳の傾き検出方法において、
更に、演算した値を出力する出力ステップを備えたことを特徴とする折帳の傾き検出方法。 - 前記請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の折帳の傾き検出方法において、
更に、演算した値を折帳の傾き方向を示す表示とともに出力する出力ステップを備えたことを特徴とする折帳の傾き検出方法。 - 回転する一対のフォルディングローラーによって折られて送り出される略矩形の折帳が移動通過する通過空間に、少なくとも折帳が通過する方向と略直角かつフォルディングローラーの軸線と略平行な方向に離隔する2地点を予め定め、これら地点を通過する折帳を検出し、前記折帳の前記2地点における通過時間の差とフォルディングローラーの回転によって送り出される折帳の移動速度とに基づいて、この折帳の傾きを検出する折帳の傾き検出装置において、
前記2地点における折帳の先行縁辺到達と折帳の後行縁辺通過を検出可能であるように、前記2地点にそれぞれ対応して設けられた2つの検出手段と、
前記2つの検出手段のうち一方の検出手段が出力する折帳の先行縁辺到達を検出した信号で計時を開始するとともに、他方の検出手段が出力する折帳の後行縁辺通過を検出した信号で計時を停止する第1計時手段と、
前記2つの検出手段のうち他方の検出手段が出力する折帳の先行縁辺到達を検出した信号で計時を開始するとともに、一方の検出手段が出力する折帳の後行縁辺通過を検出した信号で計時を停止する第2計時手段と、
フォルディングローラーの周速に関する信号を出力する速度信号出力手段と、
前記第1計時手段の計時時間と前記第2計時手段の計時時間から前記2地点に折帳の先行縁辺が到達する時間差を求めるとともに、求めた時間差と前記速度信号出力手段が出力する信号から、前記時間差の間にフォルディングローラーから折帳が送り出される距離を演算する演算手段と、
を備えたことを特徴とする折帳の傾き検出装置。 - 前記請求項7に記載の折帳の傾き検出装置において、
更に、演算した値を出力する出力手段を備えたことを特徴とする折帳の傾き検出装置。 - 前記請求項7に記載の折帳の傾き検出装置において、
更に、演算した値を折帳の傾き方向を示す表示とともに出力する出力手段を備えたことを特徴とする折帳の傾き検出装置。
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