JP2010257536A - ディスク装置のダンパー構造 - Google Patents

ディスク装置のダンパー構造 Download PDF

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Abstract

【課題】ディスク装置のダンパー構造において、読取装置を防振部材に対して簡単にかつ確実に固定し、防振性能を向上させる。
【解決手段】ディスク装置のダンパー構造は、メインシャーシにエラストマーで構成された防振部材80を介してフローティング支持されたフローティングシャーシ13を備え、フローティングシャーシ13に記録媒体の情報を読み取るピックアップ装置を設け、防振部材80は樹脂製の被ネジ部86を一体に備え、被ネジ部86に締め込まれるネジ70によってフローティングシャーシ13が防振部材80に直接固定された。
【選択図】図10

Description

本発明は、CD(コンパクトディスク)、DVD(デジタル・バーサタイル・ディスク)等を記録媒体とするディスク装置をフレーム等に防振して固定するダンパー構造に関する。
従来、ディスク装置のダンパー構造において、記録媒体に記憶された情報を読み取る読取装置と、この読取装置が固定されるフレーム等との間に防振部材を介装し、フレーム及び防振部材を貫通するとともに読取装置の雌ネジ部に締め込まれるネジによって上記読取装置を固定するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−107661号公報
しかしながら、上記従来の構成では、防振部材に上記ネジが通る貫通孔を設けると共に、読取装置に雌ネジ部を形成する必要があり、工数がかかっていた。また、上記防振部材は上記ネジによる締結力によってフレームと読取装置との間に狭持されており、ネジ及び読取装置に対して完全に固定された状態ではなかった。このため、読取装置及びネジと防振部材との間で擦れが生じ、防振部材が振動に追従できずに防振効果が低下する可能性があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、ディスク装置のダンパー構造において、読取装置を防振部材に対して簡単にかつ確実に固定し、防振性能を向上することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、メインシャーシにエラストマーで構成された防振部材を介してフローティング支持されたフローティングシャーシを備え、前記フローティングシャーシに記録媒体の情報を読み取る読取装置を設け、前記防振部材は樹脂製の被ネジ部を一体に備え、前記被ネジ部に締め込まれるネジによって前記フローティングシャーシを前記防振部材に直接固定したことを特徴とするディスク装置のダンパー構造を提供する。
この構成によれば、エラストマーの防振部材に一体に形成された樹脂製の被ネジ部に、フローティングシャーシをネジによって直接固定するため、エラストマー製の防振部材であってもネジを用いてフローティングシャーシを直接固定できる。これにより、フローティングシャーシを、ネジによって簡単にかつ確実にエラストマーの防振部材に固定できる。また、ネジを防振部材の被ネジ部に締め込んで密着した状態で完全に固定できるため、ネジと防振部材との間の擦れを防止でき、防振部材の磨耗を防止できる。さらに、ネジを防振部材に完全に固定できるため、振動に対する防振部材の追従性を向上でき、フローティングシャーシに設けられた読取装置を効果的に防振できる。これにより、読取装置によって記録媒体の情報を確実に読み取ることができる。
また、上記構成において、前記被ネジ部が円筒穴を備え、前記円筒穴にタッピングネジを螺子込んで、前記フローティングシャーシを前記防振部材に直接固定しても良い。
この場合、被ネジ部が円筒穴を備えるため、予め形成された円筒穴にタッピングネジを螺子込むだけで、フローティングシャーシを防振部材に簡単に直接固定できる。
また、前記防振部材は蛇腹状の中空に形成され、前記被ネジ部が前記中空内に浮動状態で前記防振部材の頂部に一体化されても良い。
この場合、防振部材が蛇腹状の中空に形成され、被ネジ部が中空内に浮動状態で防振部材の頂部に一体化されているため、防振部材の変形を利用してフローティングシャーシを効果的に防振でき、防振性能を向上できる。
さらに、前記被ネジ部の上部は前記防振部材の上面から突出し、前記上部が径方向に張り出す位置決め部を備え、前記位置決め部が前記フローティングシャーシの係止孔に嵌合して位置決めされても良い。
この場合、防振部材の上部の位置決め部をフローティングシャーシの係止孔に嵌合させて、簡単に位置決めできる。
本発明によれば、ディスク装置のダンパー構造において、読取装置を防振部材に対して簡単にかつ確実に固定し、防振性能を向上できる。
本発明に係るディスクプレーヤの一実施の形態を示す斜視図である。 アッパーシャーシを取り外した斜視図である。 メインシャーシの斜視図である。 メインシャーシにドライブユニットを取り付けた左方視の斜視図である。 メインシャーシにドライブユニットを取り付けた右方視の斜視図である。 メインシャーシにドライブユニットを取り付けた平面図である。 フローティングシャーシの取り付け状態を示す斜視図である。 防振部材の断面を示す斜視図である。 防振部材の近傍の分解斜視図である。 図9の防振部材の近傍の断面を示す斜視図である。
以下、本発明の一実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1は、本実施の形態に係るディスクプレーヤの外観を示す斜視図である。このディスクプレーヤ10(ディスク装置)は、車両に搭載される車載機器であり、CD、DVD等の例えば直径8cmや、直径12cm等の大きさの記録媒体ディスクを内部に引き込み、このディスクに記録された情報を再生するものである。1は本体を示し、この本体1は板金製のシャーシ3を備えている。このシャーシ3はメインシャーシ5と、このメインシャーシ5の上方を覆うアッパーシャーシ7とを備え、その内側には、図1では図示を省略したが、ディスクをローディングするためのローディングメカニズム、ローディングされたディスクをクランプするためのクランパメカニズム、クランプされたディスクをドライブするためのドライブメカニズム等が設けられている。
図2は、アッパーシャーシ7を取り外した斜視図であり、図3は、メインシャーシ5の斜視図であり、図4は、メインシャーシ5にドライブユニット9を取り付けた左方視の斜視図であり、図5は、同じくメインシャーシ5にドライブユニット9を取り付けた右方視の斜視図である。
上記メインシャーシ5は、図3に示すように、枠状に形成され、このメインシャーシ5には、エラストマーにより構成された3つの防振部材80が取り付けられ、この防振部材80の上に、図2に示すように、クランパメカやドライブメカが一体化されたドライブユニット9が載置されて、フローティング支持されている。
ドライブユニット9は、図4及び図5に示すように、防振部材80により支持されるフローティングシャーシ13と、ディスクの半径方向に移動しディスクの情報を読み取るピックアップ部105(読取装置)と、フローティングシャーシ13の後端部の両側にヒンジ15で連結され、先端17Aを閉じる方向にばね付勢されて、フローティングシャーシ13と協働してディスクを挟持するスイングプレート17と、狭持されたディスクを回転させるディスク駆動部55とを備えている。
スイングプレート17の先端17Aにはマグネット入りの回転板19が支持され、回転板19に対向するターンテーブル21が、フローティングシャーシ13に支持されている。そして、後述するように、ディスクが挿入されて、スイングプレート17が閉じると、先端17Aの回転板19とターンテーブル21とで挟持されてディスクが回転可能になる。
図1に示すように、本体1の前面には横長のディスクの挿入口23が形成され、この挿入口23の奥には、図2に示すように、メインシャーシ5の前部のモータ24で駆動されるローディングローラ25が設けられている。
ローディングローラ25は、ディスクが検知されると、モータ24により駆動されて、当該ディスクを本体1内に引き込む。図2に示すように、ローディングローラ25は、ローラプレート27に支持され、ローラプレート27の基部は、ヒンジピン28によりメインシャーシ5に連結されている。よって、ローディングローラ25は、ヒンジピン28を中心に揺動するローラプレート27の揺動によって、その高さ位置を変位させる。
ドライブユニット9の上面の左後部には支持ピン30を介してトリガープレート31が揺動自在に支持されている。このトリガープレート31は、ばね31Sにより、反時計方向に付勢されており、その一端31Aには、ドライブユニット9の内方に折り曲げられた、2つの爪部32,33が各々一体に形成されている。一方の爪部32には、引き込まれた8cmディスクが当接可能であり、他方の爪部33には、引き込まれた12cmディスクが当接可能である。トリガープレート31の他端31Bは、ドライブユニット9の外側に延出し、ドライブユニット9の外壁に沿って下方に折り曲げられている。この他端31Bは、メインシャーシ5に配置されたトリガー35の後面35Kに当接する。そして、ディスクが本体1に引き込まれ、爪部32,33のいずれかに当接し、トリガープレート31が反時計方向に回動すると、このトリガープレート31が、トリガー35を前進(矢印Xの方向)させる。このトリガー35は、図4に示すように、ばね34により、通常時、他端31B側(矢印Yの方向)に付勢されている。
このトリガー35の一部は、図4に示すように、メインシャーシ5の底部を前方に延出し、この延出部の上面にはトリガーラックギア35Aが一体に形成されている。このトリガーラックギア35Aの前方には、メインシャーシ5の側板5A(図3参照)に支持されたファイナルギア37が配置されている。このファイナルギア37は、通常時にトリガーラックギア35Aに噛み合わない位置に支持されており、トリガープレート31が回動して、トリガー35が前進したときにのみ、トリガーラックギア35Aに噛み合う。ファイナルギア37は、図2に示すように、複数のギアからなるギア輪列38を介して、メインシャーシ5の前部の上記モータ24に連結されており、モータ24の駆動時に、トリガーラックギア35Aとファイナルギア37とが一旦噛み合うと、それ以後は、ファイナルギア37を介して伝達されるモータ24の駆動力でトリガー35が前進する。
トリガー35には、図4に示すように、トリガーカム41が一体に連結されている。このトリガーカム41は、ギア輪列38の内側を当該ギア輪列38と平行に延出し、その中程の上面には前方側にかけて徐々に、階段状に高くなるカム面41Aが形成されている。また、トリガーカム41の先端部にはローディングローラ25の駆動軸25A(図2参照)を案内する前上がりの階段状の傾斜溝41Bが形成されている。さらに、カム面41Aには、ドライブユニット9のスイングプレート17の前部が前方に延出したアーム部17Bが当接している。
トリガー35がファイナルギア37に噛み合い、そのストロークエンドに移動し、トリガーカム41を押すと、トリガーカム41のラックがファイナルギア37と噛み合い、トリガーカム41が前進(矢印Xの方向)する。
上記トリガーカム41が前進(矢印Xの方向)すると、上記アーム部17Bが当接しているカム面41Aが徐々に低くなって、スイングプレート17が、ばね力で閉じる方向に揺動し、さらに前進してトリガーカム41が前進限界の位置に移動すると、アーム部17Bがカム面41Aから完全に離れ、スイングプレート17の先端の回転板19と、ターンテーブル21とによるディスクのクランプが完了する。それと同時に、スイングプレート17のアーム部17Bとカム面41Aとの係合が解除され、これによって、ドライブユニット9が、3つの防振部材80を介して完全にフローティング支持される。
また、同時に、ローディングローラ25の駆動軸25Aが、傾斜溝41Bに沿って低い位置に移動してローラプレート27が揺動すると、ローディングローラ25が下方に変位し、このローディングローラ25が、クランプ時のディスクの下面から離れる。この状態において、ターンテーブル21を回転させるとともに、ディスクの半径方向にピックアップ部105を移動させることにより、当該ディスクの情報が読み込まれる。
上記モータ24を逆回転させると、ギア輪列38、ファイナルギア37及びトリガーラックギア35Aを介して、トリガー35及びトリガーカム41が後退(矢印Yの方向)する。それに伴って、上記アーム部17Bが当接しているカム面41Aが徐々に高くなり、スイングプレート17が、ばね力に抗して押し上げられて開く方向に揺動する。さらに後退してトリガーカム41が後退限界の位置に移動すると、アーム部17Bがカム面41Aの最も高い位置に乗り上げて、スイングプレート17の先端の回転板19と、ターンテーブル21との間にディスク挿入用の隙間が形成される。
それと同時に、ローディングローラ25の駆動軸25Aが、傾斜溝41Bに沿って徐々に高い位置に移動し、後退限界の位置では、ローラプレート27の揺動により、ローディングローラ25が、ディスクの下面に接触するまで高く変位する。そして、ローディングローラ25と接触したディスクは、ローディングローラ25により挿入口23からイジェクトされる。
図6は、メインシャーシ5にドライブユニット9を取り付けた平面図である。ここで、図6では、記録媒体としてのディスク40を2点鎖線で示している。
図6に示すように、ピックアップ部105は、ディスク40の情報を読み取るピックアップ本体108と、ピックアップ本体108をディスク40の半径方向(図中P方向)に移動させるピックアップ駆動部110とを有している。
ピックアップ本体108は、ディスク40の情報記録面に向けてレーザ光を照射するレーザーダイオードと、このレーザ光の反射光を受光する受光素子と、この照射光及び反射光を集光するための対物レンズ等の光学系とを備え、読み取った情報を再生部(図示略)に出力する。この再生部は、制御部(図示略)の制御の下、ピックアップ本体108により読み取られた信号からディスク40に記憶された情報を再生するものである。
ドライブユニット9のフローティングシャーシ13には、開口部45が形成され、ピックアップ部105は、この開口部45に跨るようにしてフローティングシャーシ13に取り付けられている。ピックアップ駆動部110は、ディスク40の半径方向に沿って設けられたリードスクリュー111と、このリードスクリュー111に略平行に配置された2本の案内シャフト112、113と、これら案内シャフト112、113間に掛け渡されるとともに、上記リードスクリューの回転により、当該案内シャフト112、113の軸方向に沿ってスライド移動自在なピックアップ光学部品支持部材114とを備える。ピックアップ本体108は、ピックアップ光学部品支持部材114に搭載されて案内シャフト112、113上をスライドする。
リードスクリュー111の一端には、リードスクリュー111を回転駆動するステッピングモータ116が直結されており、リードスクリュー111の他端はベースプレート116Aに形成された軸受部116Bによって回転自在に支持されている。また、案内シャフト112、113は、それぞれフローティングシャーシ13の下面側に形成された軸受部(不図示)によって支持されている。
また、フローティングシャーシ13には、ディスク駆動部55が取り付けられており、ディスク駆動部55は、ターンテーブル21と、ターンテーブル21と一体的に設けられターンテーブル21を回転駆動する駆動モータ(図示略)とを備えている。
フローティングシャーシ13は、ピックアップ部105及びディスク駆動部55を備え、ディスク40を回転駆動してディスク40の情報を読み取る読取モジュールMを構成している。
以下、フローティングシャーシ13の取り付け構造について説明する。
図3に示すように、メインシャーシ5の底面に形成された略矩形の開口部5Bの縁部には、互いに間隔を開けて3個の防振部材80が設けられている。各防振部材80は円柱状に形成され、その底部にはメインシャーシ5の底面に沿って突出した固定部61が形成されており、各防振部材80は、固定部61に挿通される固定具(図示略)を介してメインシャーシ5に固定される。
図7は、フローティングシャーシ13の取り付け状態を示す斜視図である。ここで、図7では、ピックアップ部105及びディスク駆動部55がフローティングシャーシ13から取り外された状態を示している。
板状のフローティングシャーシ13は、その下面が各防振部材80の上部に当接した状態で支持され、フローティングシャーシ13の上面から挿通されるネジ70によって各防振部材80に締結されて直接固定されている。すなわち、フローティングシャーシ13は、防振部材80及びネジ70を備えたダンパー構造によって支持されている。
板状のフローティングシャーシ13の中央には開口部45が形成され、ディスク駆動部55が取り付けられる部分には、ターンテーブル21の形状に対応した略円形の開口45Aが形成されている。各防振部材80は、開口部45及び開口45Aの縁部に沿って互いに間隔をあけて設けられており、開口部45及び開口45Aに配設されるピックアップ部105及びディスク駆動部55を平面視で外側から支持している。このように、各防振部材80は、ピックアップ部105及びディスク駆動部55を外側から複数箇所でバランス良く支持しているため、フローティングシャーシ13を介して外部からピックアップ部105及びディスク駆動部55に伝わる振動を効果的に減衰できる。これにより、本体1によって、例えばCD等の音楽を再生中に車両が振動したとしても、ピックアップ部105及びディスク駆動部55が振動に影響されることを防止でき、音楽再生中の音飛びを防止できる。
図8は、防振部材80の断面を示す斜視図である。
図8に示すように、防振部材80は蛇腹状の中空に形成されている。詳細には、防振部材80は、先細りの円柱状に形成されており、平面視で円形に形成されメインシャーシ5に当接する底部81と、底部81の縁部から上方に突出する壁部82と、壁部82の上部を覆う天部83(防振部材の上面)とを有し、その内部には中空部84が形成されている。壁部82は、上方へ向かって階段状に屈曲し、蛇腹状に形成されており、蛇腹状の部分はリブとしての機能を有する。このため、防振部材80は、内部に中空部84を有しつつ、フローティングシャーシ13を支持するための十分な強度及び剛性が確保されている。
防振部材80の天部83の中央部には、底部81の側へ内方へ向けて凹んだ凹部85が形成されている。凹部85は円筒状に形成されて中空部84内を下方へ延び、凹部85の底85Aは、天部83と底部81との間の中間部に位置している。凹部85は底85Aが底部81に接しておらず、中空部84内において浮動状態となっている。
凹部85内には、凹部85の内周面に密着するように円筒状の被ネジ部86が設けられている。すなわち、凹部85内に設けられた被ネジ部86は、中空部84内において浮動状態で防振部材80の頂部89に一体化されている。この被ネジ部86は、フローティングシャーシ13を固定するネジ70が締め込まれる部分であり、その内部にはネジ70が入り込む円筒穴86Aを有している。
また、被ネジ部86は樹脂により構成されており、エラストマーによって構成される防振部材80を成形する際に、一体成形されている。このため、被ネジ部86を簡単に形成できる。ここでは、被ネジ部86の樹脂材料としてポリプロピレンを用いているが、ナイロンやABSといった他の樹脂材料を用いても良い。
さらに、被ネジ部86の上部には、天部83から突出した突出部87が形成され、突出部87は、被ネジ部86の径方向に張り出した位置決め部87Aを有している。
図9は、防振部材80の近傍の分解斜視図である。図10は、図9の防振部材80の近傍の断面を示す斜視図である。なお、本実施の形態では、3箇所に防振部材80を設けているが、各防振部材は同様にフローティングシャーシ13を支持しており、ここでは、開口45Aの近傍に設けられた防振部材80について説明する。
図9に示すように、フローティングシャーシ13において防振部材80に対応した位置には、ネジ70のネジ部70Aが挿通される係止孔66が形成されている。この係止孔66は、長孔部66Aを有し、長孔部66Aに防振部材80の位置決め部87Aが嵌合することで、防振部材80がフローティングシャーシ13に正しく位置決めされる。
ネジ70は、金属製のタッピングネジであり、ポリプロピレンにより構成された被ネジ部86の円筒穴86Aに螺子込まれる際に、ネジ部70Aが螺号する雌ネジ部を同時に形成するものである。このため、ネジ部70Aが螺号する雌ネジ部を被ネジ部86に形成する工程を削減することができる。
そして、図10に示すように、フローティングシャーシ13は、位置決め部87Aを含む突出部87が係止孔66に嵌合され、天部83がフローティングシャーシ13の下面に当接した状態で、被ネジ部86にネジ70が直接締め込まれ、ネジ70の頭部70Bと天部83との間に挟まれるようにして固定される。このように、樹脂製の被ネジ部86にネジ70を直接締め込むため、被ネジ部86とネジ70とを完全に密着した状態で強固に固定でき、防振部材80をエラストマーで構成した場合においても、ネジ70によってフローティングシャーシ13を防振部材80に確実に固定できる。また、ネジ70を被ネジ部86に締め込むだけでフローティングシャーシ13を簡単に固定でき、組立て工程の自動化が容易である。
また、係止孔66内において、突出部87の上面は、フローティングシャーシ13の上面よりも下方に位置しており、突出部87が頭部70Bによる締付けを妨げることがない。
フローティングシャーシ13は、ネジ70を介して、中空部84内で浮動状態に設けられた被ネジ部86の円筒穴86Aに締め込まれてフローティングマウントされている。これにより、防振部材80は、主として壁部82が僅かに変形することで、フローティングシャーシ13が防振部材80と共に僅かに変位可能な状態でフローティングシャーシ13を支持するため、メインシャーシ5から防振部材80を介してフローティングシャーシ13に伝わる振動を、防振部材80の変形を利用して効果的に減衰できる。
以上説明したように、本発明を適用した実施の形態によれば、エラストマーの防振部材80に一体に形成された樹脂製の被ネジ部86に、フローティングシャーシ13をネジ70によって直接固定するため、エラストマー製の防振部材80であってもネジ70を用いてフローティングシャーシ13を直接固定できる。これにより、フローティングシャーシ13を、ネジ70によって簡単にかつ確実にエラストマーの防振部材80に固定できる。また、ネジ70を防振部材80の被ネジ部86に締め込んで密着した状態で完全に固定できるため、ネジ70と防振部材80の被ネジ部86との間の擦れを防止でき、防振部材80の磨耗を防止できる。
さらに、ネジ70を防振部材80に完全に固定できるため、振動に対する防振部材80の追従性を向上でき、フローティングシャーシ13に設けられたピックアップ部105及びディスク駆動部55を効果的に防振できる。従って、本体1を搭載した車両が走行中等に振動した場合に、車両からピックアップ部105及びディスク駆動部55に伝わる振動を防振部材80によって減衰でき、ディスク40に記憶された情報をピックアップ部105によって確実に読み取ることができる。
また、被ネジ部86が円筒穴86Aを備えるため、予め形成された円筒穴86Aにタッピングネジであるネジ70を螺子込むだけで、フローティングシャーシ13を防振部材80に簡単に直接固定できる。
また、防振部材80が蛇腹状の中空に形成され、被ネジ部86が中空部84内に浮動状態で防振部材80の頂部89に一体化されているため、防振部材80の変形を利用してフローティングシャーシ13を効果的に防振でき、防振性能を向上できる。
さらに、防振部材80の上部に形成された突出部87の位置決め部87Aを、係止孔66の長孔部66Aに嵌合させることで、防振部材80をフローティングシャーシ13に係止孔66に簡単に位置決めできる。
なお、上記実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施の形態に限定されない。
上記実施の形態では、ネジ70は、金属製のタッピングネジであり、ポリプロピレンにより構成された被ネジ部86の円筒穴86Aに螺子込まれる際に、ネジ部70Aが螺号する雌ネジ部を同時に形成するものであるとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ネジ70を樹脂で構成し、予め円筒穴86Aに雌ネジ部を形成しておき、この雌ネジ部に樹脂製のネジ70を締め込んでフローティングシャーシ13を固定しても良い。また、上記実施の形態では、凹部85内に設けられた被ネジ部86は、中空部84内において浮動状態であるものとして説明したが、これに限らず、防振部材80を中実に形成し、防振部材80の上部に被ネジ部86を固定状態で設けても良い。
また、その他の本体1の細部構成についても任意に変更可能であることは勿論である。
5 メインシャーシ
10 ディスクプレーヤ(ディスク装置)
13 フローティングシャーシ
40 ディスク(記録媒体)
66 係止孔
66A 長孔部
70 ネジ
80 防振部材
83 天部(防振部材の上面)
84 中空部(中空)
85 凹部
85A 底
86 被ネジ部
86A 円筒穴
87 突出部(被ネジ部の上部)
87A 位置決め部
89 頂部
105 ピックアップ部(読取装置)

Claims (4)

  1. メインシャーシにエラストマーで構成された防振部材を介してフローティング支持されたフローティングシャーシを備え、
    前記フローティングシャーシに記録媒体の情報を読み取る読取装置を設け、
    前記防振部材は樹脂製の被ネジ部を一体に備え、
    前記被ネジ部に締め込まれるネジによって前記フローティングシャーシを前記防振部材に直接固定したこと、
    を特徴とするディスク装置のダンパー構造。
  2. 前記被ネジ部が円筒穴を備え、前記円筒穴にタッピングネジを螺子込んで、前記フローティングシャーシを前記防振部材に直接固定したこと、
    を特徴とする請求項1に記載のディスク装置のダンパー構造。
  3. 前記防振部材は蛇腹状の中空に形成され、前記被ネジ部が前記中空内に浮動状態で前記防振部材の頂部に一体化されていること、
    を特徴とする請求項1または2記載のディスク装置のダンパー構造。
  4. 前記被ネジ部の上部は前記防振部材の上面から突出し、前記上部が径方向に張り出す位置決め部を備え、前記位置決め部が前記フローティングシャーシの係止孔に嵌合して位置決めされること、
    を特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項記載のディスク装置のダンパー構造。
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