以下に添付図面を参照して、この発明にかかる商品購入管理装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(商品購入管理システムのシステム構成)
まず、この発明にかかる実施の形態の商品購入管理システムのシステム構成について説明する。図1は、この発明にかかる実施の形態の商品購入管理システムのシステム構成を示す説明図である。
図1において、この発明にかかる実施の形態の商品購入管理システムは、商品購入管理装置101と、携帯端末装置102と、を含んで構成されている。商品購入管理システムにおいて、商品購入管理装置101と携帯端末装置102とは、インターネットなどのネットワーク103に接続されている。
商品購入管理装置101は、たとえばパーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置によって実現することができる(図2を参照)。携帯端末装置102は、たとえば携帯型電話機など、可搬性および通信機能を備えた電子端末装置によって実現することができる(図3を参照)。商品購入管理装置101は、携帯型電話機など可搬性を備えた電子端末装置によって実現してもよい。
商品購入管理システムにおいて、商品購入管理装置101は、購入の必要があるあるいは購入する予定がある商品(以下「購入予定商品」という)についての情報を含む購入予定商品リストを作成し、作成した購入予定商品リストの情報を当該購入予定商品リストに含まれる購入予定商品の購入担当者の携帯端末装置102に送信する。商品購入管理システムにおいては、購入予定商品リストの情報を受信した携帯端末装置102の所有者が購入担当者とされる。購入担当者は、携帯端末装置102によって受信した情報に基づいて該当する購入予定商品を購入する。
この実施の形態の商品購入管理システムは、当該商品購入管理システムを利用し、購入予定商品リストに含まれる購入予定商品リストの情報を、各購入予定商品の購入に適している購入担当者に送信することによって、購入予定商品を効率よくかつ買い忘れることなく購入させることができる。
(商品購入管理装置101のハードウエア構成)
つぎに、商品購入管理装置101のハードウエア構成について説明する。図2は、この発明にかかる実施の形態の商品購入管理装置101のハードウエア構成を示すブロック図である。
図2において、商品購入管理装置101は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、HDD(ハードディスクドライブ)204と、HD(ハードディスク)205と、FDD(フロッピー(登録商標)ディスクドライブ)206と、着脱可能な記録媒体の一例としてのFD(フロッピーディスク)207と、ディスプレイ208と、キーボード209と、マウス210と、スキャナ211と、ネットワークI/F(インターフェース)212と、を備えている。また、商品購入管理装置101が備える各部201〜212は、バス213によってそれぞれ接続されている。
CPU201は、商品購入管理装置101全体の制御を司る。ROM202は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用される。HDD204は、CPU201の制御にしたがってHD205に対するデータのリード/ライトを制御する。HD205は、HDD204の制御で書き込まれたデータを記憶する。
FDD206は、CPU201の制御にしたがってFD207に対するデータのリード/ライトを制御する。FD207は、FDD206の制御で書き込まれたデータを記憶する。着脱可能な記録媒体として、FD207の他、CD−ROM(CD−RW)、MO、DVD(Digital Versatile Disk)などであってもよい。
ディスプレイ208は、カーソル、アイコン、ツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータに関するウインドウ(ブラウザ)を表示する。また、ディスプレイ208は、たとえば購入予定商品リストの作成にかかる表示画面など各種の表示画面を表示する。具体的には、ディスプレイ208は、たとえばCRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどによって実現することができる。
キーボード209は、文字、数値、各種指示などの入力のためのキーを備え、データ入力をおこなう。マウス210は、カーソルの移動や範囲選択、あるいはウインドウの移動やサイズの変更などをおこなう。ポインティングデバイスとして同様の機能を備えるものであれば、マウス210に代えてあるいは加えてトラックボール、ジョイスティックなどであってもよい。
スキャナ211は、画像を光学的に読み取る。スキャナ211は、光学的に読み取った画像信号をCPU201に対して出力する。ネットワークI/F212は、通信回線を通じてネットワーク103に接続され、ネットワーク103を介して外部装置に接続される。ネットワークI/F212は、ネットワーク103と内部とのインターフェースを司り、商品購入管理装置101と外部装置との間におけるデータの入出力を制御する。
(携帯端末装置102のハードウエア構成)
つぎに、携帯端末装置102のハードウエア構成について説明する。図3は、携帯端末装置102のハードウエア構成を示すブロック図である。図3において、携帯端末装置102は、CPU301と、ROM302と、RAM303と、ディスプレイ304と、キーボード305と、通信I/F306と、カメラ307と、マイク308と、スピーカ309と、を備えている。また、各構成部301〜309は、バス310によってそれぞれ接続されている。
CPU301は、携帯端末装置102全体の制御を司る。ROM302は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。ディスプレイ304は、設定中のモード(マナーモードやドライブモードなど)や電波の受信状態を示す各種のマーク、アイコンあるいはツールボックスなどを表示し、主にTFT液晶ディスプレイなどの液晶ディスプレイによって実現される。
キーボード305は、文字、数値、各種指示などの入力のためのキーを備え、データ入力をおこなう。通信I/F306は、通信回線を通じてネットワーク103に接続され、ネットワーク103と携帯型通信端末装置の内部とのインターフェースを司る。通信I/F306はネットワーク103を介して商品購入管理装置101や別の携帯端末装置102との間におけるデータの入出力を制御する。
カメラ307はキーボード305の操作によって撮像対象を撮像し、画像データを生成する。生成された画像データはRAM303などに記憶される。マイク308は利用者の声をアナログ/デジタル変換した音声データを入力し、スピーカ309は通話相手側から送信された音声データをデジタル/アナログ変換した音声を出力する。
(商品購入管理装置101の機能的構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の商品購入管理装置101の機能的構成について説明する。図4−1は、この発明にかかる実施の形態の商品購入管理装置101の機能的構成を示すブロック図である。
図4−1において、この発明にかかる実施の形態の商品購入管理装置101は、購入予定商品情報入力部401と、スケジュール情報入力部402と、購入担当者情報入力部403と、購入情報受信部404と、購入商品情報記憶部405と、購入予定商品リスト作成部406と、購入予定商品リスト情報記憶部407と、送信部408と、所在地情報受信部409と、送信タイミング決定部410と、を備えている。
購入予定商品情報入力部401は、購入予定商品に関する購入予定商品情報の入力を受け付ける。購入予定商品は、今後、購入する予定がある物品とされ、購入予定商品情報は当該物品を特定可能な情報とすることができる。具体的には、たとえば購入予定商品がシャンプーである場合、購入予定商品情報は、「シャンプー」、「洗髪剤」などとすることができる。
あるいは、商品購入管理装置101においてあらかじめシャンプーに割り当てられた商品コードや商品IDがある場合は、当該商品コードや商品IDを示す情報を購入予定商品情報とすることができる。また、たとえば購入予定商品がシャンプーである場合、購入予定商品情報は、「○○社製の××シャンプー」などのように、商品名や製造メーカーなどを具体的に指定する情報であってもよい。
購入予定商品情報には、必需品である旨の必需品情報が含まれている。必需品情報は、購入を予定している商品(以下「購入予定商品」という)を消費あるいは使用(以下単に「消費」という)する状況において、当該購入予定商品の消費が必需的消費であるのか選択的消費であるのかを示す。
購入予定商品を消費する状況が、たとえば日常生活である場合、トイレットペーパー、石鹸、洗剤、歯磨き粉、米、味噌、砂糖、塩などの物品の消費は必需的消費とすることができる。また、購入予定商品を消費する状況が、たとえば複数人が集まっておこなう野外バーベキュー大会である場合、肉や野菜などの食品、ビールやお茶などの飲料、紙皿や紙コップなどの使い捨ての食器類などの消費は必需的消費とすることができる。
購入予定商品を消費する状況が、野外バーベキュー大会である場合、トイレットペーパー、石鹸、洗剤、歯磨き粉、米、味噌、砂糖、塩などの物品は、必ずしも必需品とはならない。このように、この実施の形態における必需品は、購入予定商品を消費する状況に応じて異なる。
必需品情報には、該当する購入予定商品の購入時期に関する情報が含まれている。必需品情報は、たとえば、必需品がトイレットペーパーである場合、「1週間以内」、「4月1日までに購入」などのように、購入の最終的な期限を示す。また、必需品情報は「4月2日以降購入」などのように、購入の開始日を示してもよい。これによって、過剰な在庫が発生することを抑制することができる。また、必需品情報は「4月1日〜4月10日の間に購入」などのように、購入の期間を示してもよい。
また、該当する購入予定商品の購入時期は、具体的な期日ではなく、たとえば「12ロールで400円以下の場合」、「特売中の場合」などのように、購入の是非を判断する基準を示すものであってもよい。これにより、必需品ではあるが特に緊急に必要ではない商品を、安く入手することができる。
購入予定商品の購入時期に関する情報を含む必需品情報とすることにより、該当する購入予定商品の購入の緊急度を示すことができる。たとえば「今日中」や「明日の12:00まで」という購入時期であれば、該当する購入予定商品の緊急度が高いこととなる。
購入予定商品情報は、当該購入予定商品が販売されている店舗の所在地に関する情報を含んでいる。購入予定商品が販売されている店舗は、たとえば「スーパーマーケット」、「コンビニエンスストア」、「ドラッグストア」、「ホームセンター」などのように店舗の分類を示す一般的な分類名で示すことができる。また、購入予定商品が販売されている店舗は、たとえばスーパーマーケットに分類される店舗のうち「スーパー○○」のように特定の店舗であってもよい。
店舗の所在地に関する情報は、店舗の示し方によって異なり、たとえば購入予定商品が販売されている店舗を「スーパーマーケット」とした場合、スーパーマーケットに分類されている一または複数の店舗の所在地を示す情報とすることができる。また、たとえば購入予定商品が販売されている店舗を、「スーパー○○」などのように特定の店舗とした場合、「スーパー○○」と称される店舗の所在地を示す情報とすることができる。
さらに、たとえば「スーパー○○」と称される店舗がチェーン展開しており、店舗数が複数存在する場合には「スーパー○○」と称される店舗すべての所在地を、それぞれ示す情報を、店舗の所在地を示す情報とすることができる。
購入予定商品情報は、たとえば購入予定商品リストの作成者、すなわち商品購入管理装置101の利用者によって入力される。購入予定商品リストは、購入予定商品を消費する状況ごとに、当該購入予定商品を消費する状況において必需的消費をともなう購入予定商品の目録あるいは当該目録を示す情報とすることができる。
購入予定商品情報入力部401は、当該購入予定商品が販売されている複数の店舗のうちのいずれかに関する購入先店舗指定情報を入力してもよい。購入先店舗指定情報は、購入予定商品を購入する店舗を指定する情報であり、たとえば商品購入管理装置101の利用者によって入力される。
スケジュール情報入力部402は、購入予定商品の購入担当者のスケジュール情報の入力を受け付ける。購入予定商品の購入担当者は、あらかじめ登録された購入担当者の候補者の中から、たとえば購入商品リストの作成者によって任意に割り振られる。購入担当者は、購入予定商品の購入が可能な人物であり、あらかじめ図示を省略する担当者登録テーブルに記憶されている。あるいは購入予定商品の購入担当者は、当該購入担当者になりうる候補者すべてであってもよい。たとえば野外バーベキュー大会の例においては、参加者すべてを購入予定商品の購入担当者とすることができる。
スケジュール情報は、購入担当者などによって事前に登録しておくことができる。具体的には、スケジュール情報は、担当者登録テーブルにおける購入担当者ごとに記憶されている。担当者登録テーブルに対するスケジュール情報の登録は、たとえば商品購入管理装置101を実現するパーソナルコンピュータに対する入力操作によっておこなうことができる。また、具体的には、スケジュール情報は、たとえば購入担当者の携帯端末装置102から送信され、商品購入管理装置101において受信することによって担当者登録テーブルに登録されるものであってもよい。
スケジュール情報は、購入予定商品を消費する状況に応じて異なり、たとえば購入予定商品を消費する状況が日常生活である場合は、購入担当者の日常の行動予定を示す情報とすることができる。この場合、スケジュール情報は、具体的には、たとえば「7:00頃自宅出発−7:30頃自宅最寄り駅(○○駅)−8:00頃勤務先最寄り駅(××駅)−8:10分頃勤務先到着」、や「19:00頃勤務先出発−19:10頃勤務先最寄り駅(××駅)−19:40頃自宅最寄り駅(○○駅)−20:10頃自宅到着」などのように、購入担当者がいる可能性が高い時刻および場所を特定あるいは推定可能な情報とすることができる。
また、購入予定商品を消費する状況が、たとえば野外バーベキュー大会である場合、スケジュール情報は、当該野外バーベキュー大会に参加する前の購入担当者の行動予定を示す情報とすることができる。この場合、スケジュール情報は、具体的には、たとえば「9:00頃自宅出発−国道△号線−県道×号線−10:00頃会場到着」、などのように、購入担当者が自宅から会場までに通る経路を推定可能な情報とすることができる。
購入担当者の携帯端末装置102が、カーナビゲーション装置に接続された携帯型電話機などである場合、カーナビゲーション装置に設定されたルート情報をスケジュール情報として、携帯端末装置102から商品購入管理装置101に送信してもよい。これによって、より詳細なスケジュール情報を設定することが可能となる。
購入担当者情報入力部403は、購入担当者が複数いる場合に、当該購入担当者に関する購入担当者情報の入力を受け付ける。具体的には、購入担当者情報入力部403は、購入予定商品リストの内容や購入担当者の候補者のスケジュールなどに応じて、たとえば候補者が携帯端末装置102において自身を購入担当者として指定する操作をおこなった場合に購入担当者情報の入力を受け付ける。
また、具体的には、購入担当者情報入力部403は、購入予定商品リストの内容や購入担当者の候補者のスケジュールなどに応じて、たとえば購入予定商品リストの作成者、すなわち商品購入管理装置101の利用者が所定の入力操作をおこなった場合に、購入担当者情報の入力を受け付けるようにしてもよい。
購入担当者は、スケジュール情報入力部402によって入力されたスケジュール情報によって適宜変更することができる。具体的には、たとえば購入先店舗指定情報によって指定される店舗が国道×号線沿線にある場合、野外バーベキュー大会の参加者のうち、自宅から野外バーベキュー大会の会場までに国道×号線を通る参加者が購入担当者とされる。この購入担当者のルートが、たとえば別の参加者を途中で同乗させるために、国道×号線を通らないルートに変更された場合、該当する店舗を通る参加者を新たな購入担当者に変更することができる。
購入情報受信部404は、購入担当者の携帯端末装置102から、購入予定商品の購入情報を受信する。購入情報は、該当する購入予定商品の購入が完了したか否かを示す情報を含んでいる。購入情報は、購入担当者が自身の携帯端末装置102を操作することによって当該携帯端末装置102から送信される。購入情報は、購入担当者の携帯端末装置102のディスプレイ304に、購入が完了したかどうかを入力するためのチェックボックスにチェックが入れられた場合に送信される。
また、購入情報は、購入予定商品の購入が完了していない場合は、購入が完了していない理由を示す情報を含んでいてもよい。理由を示す情報は、たとえば「売り切れていた」、「まだ店舗に到着していない」、「購入予定商品の販売価格が高かった」など、理由を入力する購入担当者が任意の情報を入力することができる。また、購入情報は、該当する購入予定商品の購入価格、購入した店舗名や当該店舗の所在地などを示す情報を含んでいてもよい。これらの情報は、たとえば購入担当者が入力することができる。
購入商品情報記憶部405は、過去に購入した商品の購入先店舗および当該商品の購入価格に関する情報を記憶する。購入商品情報記憶部405は、過去に購入した商品を特定可能な情報と、当該商品の購入先店舗を特定可能な情報と、を対応付けて記憶する。また、購入商品情報記憶部405は、過去に購入した商品を特定可能な情報と、当該商品の購入価格に関する情報と、を対応付けて記憶する。購入商品情報記憶部405は、過去に購入した商品を特定可能な情報ごとに、当該商品の購入先店舗を特定可能な情報と、当該商品の購入価格に関する情報と、を対応付けて記憶する。
具体的には、購入商品情報記憶部405は、たとえば過去に購入した商品の購入先店舗に関する情報や当該商品の購入価格に関する情報を取得(直接入力や受信など)するごとに、受信した各情報に該当する商品を特定可能な情報を対応付けて、購入商品情報テーブル(図5を参照)に記憶する。
購入予定商品リスト作成部406は、購入予定商品情報およびスケジュール情報に基づいて、購入予定商品リスト(図6を参照)を作成する。購入予定商品リスト作成部406は、購入予定商品、当該購入予定商品の数量、購入時期、購入担当者、購入希望店舗などを特定可能な情報を含む購入予定商品リストを作成する。具体的には、購入予定商品リスト作成部406は、たとえば「(購入予定商品)牛カルビ(焼き肉用)、豚肉、玉ねぎ、じゃがいも、・・・」などのように、購入予定商品の一覧を示した購入予定商品リストを作成する。
また、購入予定商品リスト作成部406は、各購入予定商品に、それぞれ、購入予定商品の数量、購入時期、購入担当者、購入希望店舗などを特定可能な情報を対応付けた購入予定商品リストを作成する。具体的には、購入予定商品リスト作成部406は、たとえば「(購入予定商品)じゃがいも、(数量)6個、(購入時期)2009年4月5日、(購入担当者)○×太郎、(購入希望店舗)スーパー○○」など、購入予定商品ごとに、それぞれ、購入予定商品の数量、購入時期、購入担当者、購入希望店舗などを特定可能な情報を対応付けた購入予定商品リストを作成する。
また、購入予定商品リスト作成部406は、購入商品情報記憶部405に記憶された情報を含めた購入予定商品リストを作成する。具体的には、購入予定商品リスト作成部406は、たとえば「(購入予定商品)じゃがいも、(数量)6個、(購入時期)2009年4月5日、(購入担当者)○×太郎、(購入希望店舗)スーパー○○、(過去の購入情報)2009年3月25日スーパー○○にてじゃがいもを3個で120円の価格で購入」などのように、過去に購入した商品に、当該商品の購入先店舗を特定可能な情報と、当該商品の購入価格に関する情報とを対応付けた購入予定商品リストを作成する。
また、購入予定商品リスト作成部406は、購入予定商品のうち、必需品情報が含まれている商品について、当該購入予定商品の購入時期に関する情報を含む購入予定商品リストを作成するようにしてもよい。具体的には、購入予定商品リスト作成部406は、たとえば2009年4月5日に野外バーベキュー大会があるためにじゃがいもが必需品とされている状況において、上記のような「(購入予定商品)じゃがいも、(数量)6個、(購入時期)2009年4月5日、(購入担当者)○×太郎、(購入希望店舗)スーパー○○、(過去の購入情報)2009年3月25日スーパー○○にてじゃがいもを3個で120円の価格で購入」などのように、購入予定商品の購入時期に関する情報を含む購入予定商品リストを作成するようにしてもよい。
また、具体的には、購入予定商品リスト作成部406は、たとえば「(購入予定商品)トイレットペーパー、(数量)12ロール、(購入時期)2009年4月5日まで、(購入担当者)未定、(購入希望店舗)○○ドラッグストア、(過去の購入情報)2009年3月15日○○ドラッグストアにてトイレットペーパー(12ロール)を300円の価格で購入」などのように、購入予定商品の購入時期に関する情報を含む購入予定商品リストを作成する。
また、購入予定商品リスト作成部406は、購入予定商品情報に基づいて購入予定商品リストを作成するとともに、購入担当者情報および当該購入担当者ごとのスケジュール情報に基づいて、当該購入予定商品ごとの購入担当者の割り当て情報を含む購入予定商品リストを作成する。
具体的には、購入予定商品リスト作成部406は、たとえば上記の野外バーベキュー大会への参加者のうち、購入予定商品を販売している店舗がある国道×号線を通って会場に向かう参加者が複数人いる場合に、当該店舗の開店後に国道×号線を通る参加者を購入担当者に割り当てた購入予定商品リストを作成する。
また、具体的には、購入予定商品リスト作成部406は、たとえば上記の野外バーベキュー大会への参加を予定し、国道×号線沿線の店舗での購入予定商品の購入が割り当てられていた購入担当者が不参加に変更になった場合、国道×号線を通る他の参加者、あるいは、参加者のうちスーパー○○のもっとも近くを通る参加者を、購入担当者に割り当てた購入予定商品リストを作成する。
購入予定商品リスト情報記憶部407は、購入予定商品リスト作成部406によって作成された購入予定商品リスト情報を記憶する。購入予定商品リスト情報記憶部407は、商品購入管理装置101に加え、購入担当者の携帯端末装置102から、購入予定商品リスト情報を閲覧することが可能な状態で購入予定商品リスト情報を記憶していてもよい。
送信部408は、購入予定商品リスト情報記憶部407に記憶された購入予定商品リスト情報を購入担当者の携帯端末装置102へ送信する。送信部408が送信する情報は、購入予定商品リスト情報記憶部407に記憶された購入予定商品リスト情報の全部であってもよいし、一部であってもよい。
購入予定商品リスト情報記憶部407に記憶された購入予定商品リスト情報の一部を送信する場合、送信部408は、たとえば購入担当者に割り当てられた購入予定商品に関する購入予定商品リスト情報を送信する。また、この場合、送信部408は、たとえば購入担当者に割り当てられた購入予定商品、および、当該購入担当者以外の購入担当者に割り当てられた購入予定商品のうち、当該購入担当者の通るルートに近いあるいはルート上の店舗が販売する購入予定商品に関する購入予定商品リスト情報を送信してもよい。
具体的には、たとえば「スーパー○○」で購入する購入予定商品に関する購入予定商品リスト情報が送信された「○×太郎」は、野外バーベキュー大会の計画当初は、自宅から「スーパー○○」を経由して最終目的地である野外バーベキュー会場に至るルートを、自転車を利用して移動することを予定していたものとする。この予定が急遽変更になり、実際は、自転車での移動とは異なるルートを車を利用して移動することに変更したものとする。交通手段が自転車から車に変更になったことで、「○×太郎」の移動ルートは「スーパー○○」から野外バーベキュー会場へ向かう途中に「リカーショップ××」の近くを通るルートに変更になったものとする。「○×太郎」の予定の変更および変更後のルートや移動手段に関する情報は、「○×太郎」の携帯端末装置102から商品購入管理装置101に送信されているものとする。
一方、「リカーショップ××」でアルコールや清涼飲料水などの飲料を購入する購入予定商品に関する購入予定商品リスト情報が送信された「××三太」は、自宅から「リカーショップ××」を経由して最終目的地である野外バーベキュー会場に至るルートを、自転車を利用して移動することを予定しており、当該予定通りの行動をとっているものとする。「××三太」が予定するルートや移動手段に関する情報は、「××三太」の携帯端末装置102から商品購入管理装置101に送信されているものとする。
送信部408は、このような状況において、「○×太郎」の携帯端末装置102に、「××三太」の携帯端末装置102に送信した購入予定商品に関する購入予定商品リスト情報と同じ情報を送信する。送信部408は、同じ購入予定商品に関する情報を複数の携帯端末装置102に送信する場合、重複して送信する購入予定商品に関する情報に、購入の有無の確認を要求する確認要求情報をあわせて送信する。
送信部408から送信された、確認要求情報を含んだ購入予定商品に関する情報を受信した携帯端末装置102においては、受信した情報に基づいて、購入予定商品に関する情報が表示されるとともに、重複する購入予定商品に対応する位置に「確認」ボタンが表示される(図4−2を参照)。
なお、確認要求情報は、購入予定商品に関する情報が重複して送信される携帯端末装置102(上記の例においては「○×太郎」の携帯端末装置102)のみに送信するものに限らない。送信部408は、重複した購入予定商品に関する情報が送信されるすべての携帯端末装置102(上記の例においては「○×太郎」および「××三太」の携帯端末装置102)に、確認要求情報を送信するようにしてもよい。
所在地情報受信部409は、購入担当者の携帯端末装置102の所在地に関する情報を受信する。携帯端末装置102の所在地は、たとえば購入担当者の携帯端末装置102が備えるGPS(Global Positioning System:全地球測位システム)機能を利用して特定することができる。
所在地情報受信部409は、購入担当者の携帯端末装置102から、たとえば当該携帯端末装置102の地図上の座標情報を受信する。GPS機能およびGPS機能によって所在地を特定する方法については、公知の各種の技術を用いて容易に実現可能であるため、説明を省略する。
送信タイミング決定部410は、購入予定商品情報に含まれる店舗の所在地に関する情報と、所在地情報受信部409によって受信された携帯端末装置102の所在地に関する情報とに基づいて、購入予定商品リストの送信タイミングを決定する。具体的には、送信タイミング決定部410は、たとえば購入予定商品を販売している店舗と購入担当者の携帯端末装置102との距離が所定距離以下となった場合に、購入担当者の携帯端末装置102が購入予定商品リスト情報を受信するように、購入予定商品リストの送信タイミングを決定する。
上記の送信部408は、送信タイミング決定部410によって決定された送信タイミングで、購入予定商品リスト情報記憶部407に記憶された購入予定商品リストの全部または一部を、該当する購入担当者の携帯端末装置102へ送信する。
(携帯端末装置102の表示画面例)
つぎに、携帯端末装置102の表示画面例について説明する。図4−2および図4−3は、携帯端末装置102の表示画面例を示す説明図である。図4−2において、送信部408から送信された購入予定商品に関する情報を受信した携帯端末装置102は、購入予定商品に関する情報のリスト(一覧)421が表示された表示画面420を表示する。
図4−2においては、上記の例における「○×太郎」の、予定変更前の状態の携帯端末装置102に表意される表示画面420を示している。表示画面420においては、「○×太郎」が最終目的地である野外バーベキュー会場に至るルートに基づいて割り当てられた購入予定商品に関する情報に基づくリスト(一覧)421が表示されている。
たとえば携帯型電話機などのように、表示面積が限られている携帯端末装置102においては、スクロールキー422が表示される。これによって、購入予定商品の商品名のみでなく、購入希望店舗、数量、底値などの購入予定商品に関する情報に含まれる各種の情報を、限られた表示面積に表示することができる。
図4−3においては、上記の例における「○×太郎」の、予定変更後の状態の携帯端末装置102に表意される表示画面430を示している。表示画面430においては、表示画面420において表示されていた情報に加えて、予定変更前においては「××三太」のみに送信されていた購入予定商品に関する情報のリスト(一覧)431が表示されている。表示画面430において、重複して送信する購入予定商品に関する情報には、「確認」ボタン432が表示されている。
携帯端末装置102において「確認」ボタン432を表示することによって、同じ購入予定商品に関する情報が複数の携帯端末装置102に送信されていることを案内することができる。確認要求情報は、購入予定商品に関する情報が重複して送信される携帯端末装置102(上記の例においては「○×太郎」の携帯端末装置102)のみに送信することができる。
携帯端末装置102においては、「確認」ボタン432が操作された場合、該当する購入予定商品の購入が完了しているかどうかを確認する確認情報が、該当する購入予定商品に関する情報の当初からの送信先とされていた携帯端末装置102に送信される。具体的には、上記の例においては、「○×太郎」の携帯端末装置102から「××三太」の携帯端末装置102に、確認情報が送信される。
確認情報は、たとえば「○×太郎」の携帯端末装置102から「××三太」の携帯端末装置102に直接送信することができる。この場合、購入予定商品に関する情報のリスト(一覧)431には、確認情報の送信先となる携帯端末装置102の電子メールアドレス、電話番号あるいは当初の購入担当者名などを表示しておく。
また、確認情報は、「○×太郎」の携帯端末装置102から商品購入管理装置101を介し、商品購入管理装置101から「××三太」の携帯端末装置102に送信するようにしてもよい。この場合、「○×太郎」の携帯端末装置102から送信した確認情報に、「××三太」の携帯端末装置102を識別する情報が必ずしも含まれている必要はない。「××三太」の携帯端末装置102を識別する情報は、商品購入管理装置101において抽出することができる。
確認情報を受信した携帯端末装置102を所有する購入担当者(上記の例においては「××三太」)は、該当する購入予定商品の購入が完了しているかどうかを、「○×太郎」に伝達する。この伝達は、双方の携帯端末装置102の通信(電子メールや通話など)によっておこなってもよく、「確認」ボタン432と同様の操作ボタンを表示し、当該操作ボタンに対する操作の有無によっておこなってもよい。
なお、重複した購入予定商品に関する情報が送信されるすべての携帯端末装置102(上記の例においては「○×太郎」および「××三太」の携帯端末装置102)に、確認要求情報を送信する場合、重複した購入予定商品を誰が購入するあるいは購入したかが明確になるので、同じ物を重複して購入したり、逆に該当する全員が「別の誰かが買うだろう」と根拠なく判断したりすることによって必需品が購入されないという事態の発生を防止することができる。
このように、この実施の形態の商品購入管理システムにおいては、購入予定商品を当初割り当てた人以外の人に、重複して送信する購入予定商品に関する情報に確認要求情報をあわせた情報を送信し、当初の予定外の商品の購入を指示することにより、移動ルートに買いやすい店舗がある場合など、購入予定商品を買い易い環境にある購入担当者を状況に応じて適宜選択し、必需品の購入を円滑におこなわせることができる。
また、この実施の形態の商品購入管理システムにおいては、購入予定商品を当初割り当てた人以外の人に、重複して送信する購入予定商品に関する情報に確認要求情報をあわせた情報を送信した場合は、表示画面430において「確認」ボタン432を表示させ、当該「確認」ボタン432を操作させることにより、指示通り購入しても良いかどうかを、購入・決済前に確認させることができる。これによって、既に当初の購入担当者が購入予定商品を購入済みの場合に、新たに割り当てられた購入担当者が同じ購入予定商品を重複して購入してしまう、という事態の発生を防止することができる。
(購入商品情報テーブルの一例)
つぎに、購入商品情報テーブルについて説明する。図5は、購入商品情報テーブルの一例を示す説明図である。図5において、購入商品情報テーブル500は、商品を特定可能な情報ごとに、過去に購入した商品の購入先店舗に関する情報、および、当該商品の購入価格に関する情報を、それぞれ対応付けて記憶する。
購入商品情報テーブル500において、商品を特定可能な情報は、たとえば商品名とすることができる。また、購入商品情報テーブル500において、商品を特定可能な情報は、たとえば商品名に代えてあるいは加えて、「シャンプー」、「洗髪剤」など商品の分類を特定可能な情報であってもよい。さらに、購入商品情報テーブル500において、商品を特定可能な情報は、たとえば「○○社製の××シャンプー」などのように、限定した商品を示す情報であってもよい。
過去に購入した商品の購入先店舗に関する情報は、当該店舗の店舗名、所在地などを特定可能な情報とすることができる。また、過去に購入した商品の購入先店舗に関する情報は、当該店舗の営業時間を特定可能な情報を含んでいてもよい。さらに、過去に購入した商品の購入先店舗に関する情報は、当該店舗の支店、あるいは、同系列のチェーン店の所在地を特定可能な情報を含んでいてもよい。
過去に購入した商品の購入価格に関する情報は、「198円」、「560円」などのように購入時の価格のみを示す情報であってもよいし、「1個78円、3個200円」などのように複数種類の情報を含んでいてもよい。あるいは「特売に付き、198円」などのように、購入価格についての付帯情報を含んでいてもよい。
購入商品情報テーブル500は、購入情報受信部404によって購入情報を受信した場合に、該当する購入予定商品に関する情報を消去する。消去された購入予定商品に関する情報は、今回の購入価格や店舗の情報などを追加して、購入商品情報テーブル500に転記する。
(購入予定商品リストのデータテーブルの一例)
つぎに、購入予定商品リストのデータテーブルについて説明する。図6は、購入予定商品リストのデータテーブルの一例を示す説明図である。図6において、購入予定商品リストのデータテーブル600は、購入予定商品ごとに、数量、購入時期、購入担当者、購入希望店舗をそれぞれ対応付けて記憶している。
また、購入予定商品リストのデータテーブル600は、購入予定商品ごとに、当該購入予定商品が必需品であるかどうかを示すチェック欄を備えている。図6の購入予定商品リストのデータテーブル600においては、チェック欄にチェックが入っている購入予定商品が、必需品とされている。
購入予定商品リストのデータテーブル600においては、上記の野外バーベキューの際のデータテーブル600の一例を示しているが、たとえば購入予定商品に日用品を含む場合のデータテーブル600における各欄は、該当する条件の指定がない場合には空欄があってもかまわない。
たとえば「トイレットペーパーを安いときに買っておきたい」場合、商品名の欄にトイレットペーパーを記載し、トイレットペーパーが必需品である旨のチェックをチェック欄に記載し、購入期限に関する情報欄を空欄とする。購入予定商品リストのデータテーブル600に記載された各情報は、適宜更新することができる。
具体的には、たとえば「トイレットペーパーを安いときに買っておきたい」という状況が変化して「明日、トイレットペーパーを買いたい」という状況になった場合、商品名の欄にトイレットペーパーを記載し、トイレットペーパーが必需品である旨のチェックをチェック欄に記載し、購入期限に関する情報欄に該当する日付を記載する。この場合、あるいは既に記載されているトイレットペーパーの購入期限に関する情報欄への追記だけであってもよい。
(商品購入管理装置101の処理手順)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の商品購入管理装置101の処理手順について説明する。図7、図8、図9および図10は、この発明にかかる実施の形態の商品購入管理装置101の処理手順を示すフローチャートである。
図7のフローチャートにおいて、まず、購入予定商品の入力があるまで待機する(ステップS701:No)。購入予定商品の入力があった場合(ステップS701:Yes)は、購入商品情報テーブル500を参照して、過去に同じ商品を購入しているかどうかを判断する(ステップS702)。過去に同じ商品を購入していない場合(ステップS702:No)は、ステップS704へ移行する。
ステップS702において、過去に同じ商品を購入している場合(ステップS702:Yes)は、購入商品情報テーブル500から、該当する商品の購入商品情報を抽出する(ステップS703)。
つぎに、担当者登録テーブルを参照して、当該担当者登録テーブルから購入担当者情報を抽出する(ステップS704)とともに、抽出された購入担当者ごとのスケジュール情報を抽出する(ステップS705)。そして、抽出した購入担当者情報およびスケジュール情報に基づいて、購入予定商品リストを作成する(ステップS706)。
その後、ステップS706において作成した購入予定商品リストを、該当する購入担当者に送信して(ステップS707)、一連の処理を終了する。ステップS707においては、すべての購入担当者に対して、購入予定商品リスト情報記憶部407に記憶された購入予定商品リスト情報の全部を一律に送信してもよいし、一部の商品リスト情報を該当する購入担当者のみに送信してもよい。
図8のフローチャートにおいて、まず、所定時刻になるまで待機する(ステップS801:No)。所定時刻は、たとえば購入期限の1時間前、1日前など、あらかじめ決められた時刻とすることができる。上記の野外バーベキューの例においては、会場に集合する集合時間から、会場と購入予定商品を購入する店舗との距離の移動にかかる移動時間を差し引いた時刻としてもよい。
ステップS801において、所定時刻になった場合(ステップS801:Yes)は、購入担当者の携帯端末装置102の所在地情報を取得する(ステップS802)。そして、取得した購入担当者の所在地情報に基づいて、携帯端末装置102をもっている購入担当者と指定された店舗の所在地との距離が所定の範囲内であるか否かを判断する(ステップS803)。
ステップS803において、携帯端末装置102をもっている購入担当者と指定された店舗の所在地との距離が所定の範囲内ではない場合(ステップS803:No)は、ステップS801へ戻る。一方、ステップS803において、携帯端末装置102をもっている購入担当者と指定された店舗の所在地との距離が所定の範囲内である場合(ステップS803:Yes)は、購入予定商品リストを送信して(ステップS804)、一連の処理を終了する。
これにより、購入担当者が指定された店舗に近づいたタイミングで、購入予定商品についての案内が再度おこなわれるため、購入予定商品の買い忘れを防止することができる。
図9のフローチャートにおいて、まず、携帯端末装置102をもっている購入担当者の、指定された店舗の所在地との距離が所定の範囲内である旨のメールを受信するまで待機する(ステップS901:No)。そして、携帯端末装置102をもっている購入担当者の、指定された店舗の所在地との距離が所定の範囲内である旨のメールを受信した場合(ステップS901:Yes)は、所定の範囲内に存在する携帯端末装置102に対して、購入予定商品リストを送信して(ステップS902)、一連の処理を終了する。
図10のフローチャートにおいて、まず、購入情報を受信するまで待機する(ステップS1001:No)、ステップS1001において、購入情報を受信した場合(ステップS1001:Yes)は、購入予定商品リストを更新して(ステップS1002)、上述した図7におけるステップ707へ移行して、一連の処理を終了する。
(商品購入管理システムの利用イメージ)
つぎに、この実施の形態の商品購入管理システムの利用イメージについて説明する。図11−1、図11−2および図11−3は、この実施の形態の商品購入管理システムの利用イメージを示す説明図である。
図11−1、図11−2および図11−3において、まず、この実施の形態の商品購入管理システムの利用に先立って、メンバー登録をおこなう(図11−1を参照)。このメンバー登録によって登録されたメンバーが、適宜購入担当者に割り当てられる。メンバー登録に際しては、メンバーの氏名(ニックネームなどでも可)と、各メンバーの勤務先/通学先の情報と、当該勤務先/通学先と自宅との往復にかかる移動経路に関する情報、および、当該移動経路における移動手段(電車、車、徒歩など)などの情報を登録する。登録する移動経路は、各個人が利用頻度の高い経路を登録するとよい。
つぎに、メンバー登録をおこなった任意のメンバーが、それぞれ購入予定商品を購入予定商品リストに記載する(図11−2を参照)。購入予定商品リストへの購入予定商品の追加は、各メンバーがそれぞれ任意のタイミングでおこなうことができる。購入予定商品リストへの購入予定商品の追加は、商品ごとに個別におこなうことができる。また、購入予定商品リストへの購入予定商品の追加は、たとえば食事のメニュー単位でおこなうことができる。
具体的には、たとえば夕飯の献立としてカレーを作ろうとしている主婦が、自宅において購入予定商品リストを作成する場合、「献立(自動選択)」における「カレー」を選択することによって、じゃがいも、にんじん、牛肉、カレー粉、・・・などのように、カレーを作るために用いる各種の食材をまとめて購入予定商品リストに追加することができる。
この実施の形態においては、「献立(自動選択)」を選択した場合にも、さらに個別に食材あるいはその他の購入予定商品を追加したり、自動登録される食材を購入予定商品リストから削除したりすることができる。これによって、たとえば「シーフードカレーしか作らない」家庭ではシーフードを追加して、牛肉を削除したりすることができる。
「献立(自動選択)」を選択した場合に表示される画面には、重複購入を防止するため、直近の購入日付を表示するようにしてもよい。これによって、たとえば「昨日購入したじゃがいもが残っているのでリストから削除しよう」などの、購入予定商品リストの調整をおこなうことができ、無駄な出費を抑えることができる。
商品購入管理装置101は、上記のようにして作成された購入予定商品リストに基づいて、適切な購入担当者を抽出し、抽出した購入担当者および当該購入担当者に割り振る購入予定商品を決定する。割り振りの決定に際しては、店舗の情報(店舗の所在地や営業時間など)と、メンバーの移動経路および移動手段などの情報と、を組み合わせて、誰がどの商品をどの店で購入するかを自動的に最適化する。
購入予定商品によっては、あらかじめメンバー内での担当の優先条件や優先順位を決めておいてもよい。そして、この場合は、店舗の情報と、メンバーの移動経路および移動手段などの情報と、を組み合わせた上記の最適化の結果に優先させて、優先順位にしたがって購入予定商品の割り振りをおこなう。
具体的には、たとえば「酒類は夫(父)を購入担当者にする」、「生鮮食品(肉や野菜など)は妻(母)を購入担当にする」などの優先条件を設定することができる。これによって、各商品の選択に際して適切な判断力をもった購入担当者を割り当てることができ、無駄のない質のよい買い物を実現することができる。
そして、決定した購入担当者の携帯端末装置に購入予定商品リストの一部あるいはすべてを送信する。携帯端末装置102に購入予定商品リストが送信された購入担当者は、それぞれ帰宅途中などに指定された店舗に寄り、指定された購入予定商品を購入して帰宅する。
以上説明したように、この実施の形態の商品購入管理装置101は、購入予定商品に関する購入予定商品情報の入力を受け付ける購入予定商品情報入力部401と、購入予定商品の購入担当者のスケジュール情報の入力を受け付けるスケジュール情報入力部402と、購入予定商品情報およびスケジュール情報に基づいて購入予定商品リストを作成する購入予定商品リスト作成部406と、購入予定商品リスト作成部406によって作成された購入予定商品リスト情報を記憶する購入予定商品リスト情報記憶部407と、購入予定商品リスト情報記憶部407に記憶された購入予定商品リスト情報の全部または一部を購入担当者の携帯端末装置102へ送信する送信部408と、を備え、購入予定商品情報には、必需品である旨の必需品情報を含み、購入予定商品リスト作成部406は、購入予定商品のうち、必需品情報が含まれている商品については、当該購入予定商品の購入時期に関する情報を含む購入予定商品リストを作成することを特徴としている。
この実施の形態の商品購入管理装置101によれば、必需品の購入予定が生じた場合には、当該必需品を購入する予定があることを、購入時期とともに購入担当者に伝達することができる。これによって、所望する商品を当該商品が必要とされる状況までに確実に購入させることができるように、商品の購入を支援することができる。また、これによって、必需品の購入にかかる負担が極力少なくなるような購入担当者および購入予定商品の割り振りをおこなうことができる。
このように、この実施の形態の商品購入管理装置101によれば、必需品の購入にかかる負担を効果的に分散させ、必需品の購入にかかる負担が極力少なくなるような購入担当者および購入予定商品の割り振りをおこなうことができる。これによって、必需品の購入のためのストレスを減らしつつ、必需新の欠品を防止することができる。
また、この実施の形態の商品購入管理装置101によれば、購入時期を指定することによって、購入担当者に対して、時間的な余裕をもって買い物をおこなわせることができる。具体的には、「今すぐ買わなくてもよく、安いときに買えばいい」など緊急度に余裕がある場合には、購入者を無理に遠回りさせたりすることがない。また、その間に、別の人がスケジュールを変更し、該当する店舗の近くを通りかかるような状況になった場合には、当該別の人を購入担当者に割り当てることで、必需品の購入にかかる負担を極力少なくすることができる。
また、この実施の形態の商品購入管理装置101は、購入予定商品情報に、当該購入予定商品が販売されている店舗の所在地に関する情報が含まれ、購入担当者の携帯端末装置102の所在地に関する情報を受信する所在地情報受信部409と、購入予定商品情報に含まれる店舗の所在地に関する情報と、所在地情報受信部409によって受信された携帯端末装置102の所在地に関する情報とに基づいて、購入予定商品リストの送信タイミングを決定する送信タイミング決定部410と、を備え、送信部408は、送信タイミング決定部410によって決定された送信タイミングで、購入予定商品リスト情報記憶部407に記憶された購入予定商品リストの全部または一部を携帯端末装置102を携帯する購入担当者の携帯端末装置102へ送信することを特徴としている。
この実施の形態の商品購入管理装置101によれば、購入担当者の現在位置と店舗の所在地とに基づいて最適なタイミングで購入予定商品が割り振られたことを案内することができる。これによって、買い忘れの発生をより効果的に防止することができる。
また、この実施の形態の商品購入管理装置101は、購入予定商品情報入力部401が、当該購入予定商品が販売されている複数の店舗のうちのいずれかに関する購入先店舗指定情報を入力することを特徴としている。この実施の形態の商品購入管理装置101によれば、割り振られた購入予定商品を購入するのに適した店舗を案内することによって、割り振られた購入予定商品を普段は買うことのない人が購入担当者に割り振られた場合にも、迷うことなく店舗に導き、購入予定商品をスムーズに購入させることができる。
また、この実施の形態の商品購入管理装置101は、購入担当者が複数いる場合に、当該購入担当者に関する購入担当者情報の入力を受け付ける購入担当者情報入力部403を備え、購入予定商品リスト作成部406は、購入予定商品情報に基づいて購入予定商品リストを作成するとともに、購入担当者情報および当該購入担当者ごとのスケジュール情報に基づいて、当該購入予定商品ごとの購入担当者の割り当て情報を含む購入予定商品リストを作成することを特徴としている。
この実施の形態の商品購入管理装置101によれば、購入担当者ごとのスケジュールに合わせて、購入担当者に適切な購入予定商品を割り当てることができる。これによって、購入予定商品を購入させるために、各人の予定を大幅に変更させることなく、購入予定商品をスムーズに購入させることができる。
この実施の形態の商品購入管理装置101は、購入担当者の携帯端末装置102から、購入予定商品の購入情報を受信する購入情報受信部404を備え、送信部408は、購入情報受信部404によって受信された購入情報に基づいて、購入予定商品リストを更新し、購入予定商品リスト作成部406は、更新された購入予定商品リスト情報の全部または一部を購入担当者の携帯端末装置102へ送信することを特徴としている。
この実施の形態の商品購入管理装置101によれば、各購入担当者に割り振られた購入予定商品の購入状況に応じて適宜購入予定商品リストを更新し、更新した購入予定商品リストの情報を適宜該当する購入担当者に送信することによって、購入予定商品の購入をより一層効率よくおこなうことができる。
この実施の形態の商品購入管理装置101は、過去に購入した商品の購入先店舗および当該商品の購入価格に関する情報を記憶する購入商品情報記憶部405を備え、購入予定商品リスト作成部406は、購入商品情報記憶部405に記憶された情報を購入予定商品リストに含めることを特徴としている。
この実施の形態の商品購入管理装置101によれば、過去に購入した商品の購入先店舗や当該商品の購入価格に基づいて購入予定商品リストを作成することにより、購入予定商品の購入をより一層効率よくおこなうことができる。