JP2010256288A - 光ファイバ歪み測定装置 - Google Patents

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【課題】ダブルパルスを用いた光ファイバ歪み測定装置に特有の非干渉成分に起因する測定誤差を軽減でき、測定精度を改善できる光ファイバ歪み測定装置を提供すること。
【解決手段】光ファイバ中におけるブリルアン散乱光を利用し、ダブルパルスによる周期スペクトルに基づきピーク周波数を検出する光ファイバ歪み測定装置において、ピーク周波数検出手段の前段に、前記ダブルパルスの前方パルスと後方パルスで生じる非干渉の散乱信号を除去する非干渉成分除去手段を設けたことを特徴とするもの。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ファイバの長手方向における歪みを測定する光ファイバ歪み測定装置に関し、詳しくは、測定精度の改善に関するものである。
近年、高層ビル、橋梁、ダム、船舶などの巨大構造物の歪みや温度を測定する方法として、光ファイバ中にパルス光を入射することにより発生するブリルアン散乱光の中心周波数を測定し、光ファイバが設置された環境における歪みや温度分布を測定する方法が注目されている。
この測定方法によれば、設置する光ファイバ自体を歪みまたは温度を検出する媒体として利用するため、多数の点型センサを配列する方法と比べて単純な構成で歪みや温度分布を測定することができる。
このような測定方法の中には、BOTDR(Brillouin Optical Time Domain Reflectometry)方式とBOTDA(Brillouin Optical Time Domain Analysis)方式がある。
BOTDR方式は、歪みや温度に依存して速度が変化する音響波によって反射された自然ブリルアン散乱光(後方ブリルアン散乱光)の周波数シフト量を測定する方法であり、光ファイバの一端からパルス光を入射することによって光ファイバの同じ一端から出射される後方ブリルアン散乱光を検出する。
一方、BOTDA方式は、光ファイバの一端から所定の閾値以上の光強度の光パルス(ポンプ光)を入射して光ファイバの他端から連続光のプローブ光を入射し、ポンプ光の誘導ブリルアン散乱現象によるプローブ光の変化成分を測定する。
そして、これら各方式において、光ファイバにダブルパルス(DP)光を入射するように構成された光ファイバ歪み測定装置も提案されている(特許文献1)。
図8はこのような光ファイバ歪み測定装置の一例を示すブロック図であり、ヘテロダイン検波方式の例を示している。図8において、半導体レーザ1(DFB−LD,Distributed Feedback LD:分布帰還型半導体レーザ)から出力される連続光は光カプラ2で分岐され、一方は偏波スクランブラ3に入力され、他方は光スイッチ4に入力されている。
偏波スクランブラ3は偏波面がランダム化された光を出力し、この出力光はヘテロダイン検波の参照光として用いられる。
光スイッチ4ではパルス生成回路5の出力パルスによる光強度変調で、ダブルパルス光が生成出力され、光ファイバアンプ6で増幅された後、光サーキュレータ7を介して被測定光ファイバ8へ入射される。
被測定光ファイバ8内で発生した前後のパルス光によるブリルアン後方散乱光は、光カプラ9に入力されて参照光と合波され、ダブルバランスフォトダイオード10で検出される。
このブリルアン後方散乱光の周波数に注目すると、入射パルス光の周波数ν0に対してブリルアン周波数シフトνBだけ周波数シフトしているため、ν0±νBとなる。
ブリルアン周波数シフト量νBは、被測定光ファイバ8の長手方向における歪み(または温度)に依存する。ブリルアン周波数シフト量νBと参照光とのビートを取ることにより、ブリルアン後方散乱光νBのみを検出できる。
バランスPD10で電気信号に変換されたブリルアン散乱信号は広帯域アンプ11により増幅され、ミキサー12の一方の入力端子に入力される。ミキサー12の他方の入力端子には周波数掃引の役割を担うシンセサイザ13の出力信号が入力されている。これにより、ミキサー12から低域通過フィルタ(LPF)14にベースバンドまでビートダウンされた信号が入力され、高周波成分が除去される。
これら前方パルスと後方パルスによって生成され受信される散乱信号にはパルス間隔分のずれが生じるが、整合フィルタ15により距離軸の整合が取られ、2つの散乱信号は干渉する。ブリルアン後方散乱光の干渉性に関しては、被測定光ファイバ8中のほぼ同一点(音響波の走行距離範囲内)において、短い時間間隔(音響波の寿命以内)をおいて散乱された2つの光波は相互の位相関係が保たれ干渉するという性質がある。
この後、信号処理部16において乗算、加算平均処理され、高速A/Dによってデジタルデータに変換される。距離軸は、散乱信号の受信タイミングから換算される。
図9は、シンセサイザ13の周波数を掃引することにより得られるブリルアンスペクトル例図である。シングルパルスによるスペクトルと比較すると、ダブルパルスによる干渉スペクトルは急峻化されるためピークの周波数を捉え易くなる。
距離分解能がパルス幅に依存することから、距離分解能を上げるためにパルス幅を短くすると、スペクトルの広がりによるピーク検出精度の低下を招くことになり、従来のシングルパルス法では距離分解能1m程度が限界であった。これに対し、ダブルパルス法によれば、距離分解能を上げても干渉によってスペクトルが急峻化されピーク検出精度の低下を防ぐことができ、高距離分解能を実現できる。
図10は図9のダブルパルスによる干渉スペクトルのピーク周波数の検出方法の一例を示す説明図であり、(A)はフローチャート、(B)は波形例図である。はじめに最小自乗法を用いてピーク近傍のデータを2次関数で近似し(S1)、その近似曲線からピークの周波数fpeakを算出する(S2)。このピーク周波数から測定対象の歪み値が換算算出される。
特許文献1には、ダブルパルスを用いた光ファイバ特性測定装置の構成例が記載されている。
特開2008−145398号公報
図11は、図8の動作説明図である。図11に示すようにブリルアン周波数fの光ファイバ8中に、異なるブリルアン周波数f+dfの歪み点が存在する場合を考える。ダブルパルス光は、この光ファイバ8の長手方向に連続的にブリルアン後方散乱光を生成しながら伝播する。同じ位置で生成された散乱信号同士を干渉させるために、整合フィルタ15によって前方パルスで生成された散乱信号をパルス間隔分遅延させ、後方パルスで生成された散乱信号とを合成する。このとき、前方パルスと後方パルスによって別の位置で生成された非干渉の散乱信号が干渉成分に重畳されて誤差要因となる。
たとえば、歪み点の中心からパルス間隔分ずれた位置で生成された散乱信号には、
1)ピーク周波数fの干渉成分
2)ピーク周波数fの非干渉成分
3)ピーク周波数f+dfの非干渉成分
が含まれることになり、ピーク周波数の真値fに対する誤差が生じる。
すなわち、歪み点および歪み点の中心からパルス間隔分ずれた位置(両側)には、ダブルパルスを用いた光ファイバ歪み測定装置に特有の非干渉成分に起因する測定誤差が生じてしまう。
本発明は、このような課題を解決するものであり、その目的は、ダブルパルスを用いた光ファイバ歪み測定装置に特有の非干渉成分に起因する測定誤差を軽減でき、測定精度を改善できる光ファイバ歪み測定装置を提供することにある。
このような課題を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、
光ファイバ中におけるブリルアン散乱光を利用し、ダブルパルスによる周期スペクトルに基づきピーク周波数を検出する光ファイバ歪み測定装置において、
ピーク周波数検出手段の前段に、前記ダブルパルスの前方パルスと後方パルスで生じる非干渉の散乱信号を除去する非干渉成分除去手段を設けたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の光ファイバ歪み測定装置において、
前記非干渉の散乱信号を除去する非干渉成分除去手段は、
前記非干渉の散乱信号を含むブリルアン散乱光に不連続性を解消するための窓関数を乗算する窓関数乗算部と、
この窓関数乗算部の出力から干渉成分を抽出するFFT処理部と、
このFFT処理部の出力を前記窓関数で除算する窓関数除算部、
とで構成されたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の光ファイバ歪み測定装置において、
前記ピーク周波数検出手段は、
前記ダブルパルスによる周期スペクトルに基づき、複数のピーク周波数を検出してこれら複数のピーク周波数の中心値を求めることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の光ファイバ歪み測定装置において、
前記光ファイバ歪み測定装置は、ヘテロダイン検波型であることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1記載の光ファイバ歪み測定装置において、
前記光ファイバ歪み測定装置は、ホモダイン検波型であることを特徴とする。
本発明によれば、ダブルパルスを用いた光ファイバ歪み測定装置に特有の非干渉成分に起因する測定誤差を軽減でき、測定精度を改善できる。
本発明で用いる信号処理部16の具体例を示すブロック図である。 図1の動作の流れを説明するフローチャートである。 図2のフローチャートの各処理における波形例図である。 ハミング窓処理の説明図である。 ホモダイン検波方式DP−BOTDRの具体例を示すブロック図である。 誘導ブリルアン散乱を利用したDP−BOTDAの具体例を示すブロック図である。 図6のDP−BOTDAにおける測定誤差の説明図である。 光ファイバ歪み測定装置の一例を示すブロック図である。 シンセサイザ13の周波数を掃引することにより得られるブリルアンスペクトル例図である。 図9のダブルパルスによる干渉スペクトルのピーク周波数の検出方法の一例を示す説明図である。 図8の動作説明図である。
以下、本発明について、図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明で用いる信号処理部16の主要部の具体例を示すブロック図である。図1において、信号処理部16は、非干渉成分除去部161とピーク周波数検出部162で構成されている。
具体的には、非干渉成分除去部161は窓関数乗算部161aとFFT処理部161bと窓関数除算部161cとで構成され、ピーク周波数検出部162は近似処理部162aと複数ピーク周波数算出部162bとピーク周波数中心算出部162cとで構成されている。
窓関数乗算部161aは、非干渉の散乱信号を含むブリルアン散乱光スペクトルに、不連続性を解消するための窓関数、たとえば「ハミング窓関数」を乗算する。
FFT処理部161bは、窓関数乗算部161aの出力から干渉スペクトルの周期成分のみをフィルタで切り出して、逆FFT処理を施す。
窓関数除算部161cは、FFT処理部161bの出力を、窓関数乗算部161aと同じ窓関数で除算する。
このように構成される非干渉成分除去部161によれば、非干渉の散乱信号を含むブリルアン散乱光スペクトルから周期的な干渉成分のみを持った波形を抽出でき、測定誤差の要因となる非干渉成分を除去できる。
近似処理部162aは、非干渉成分除去部161の出力波形の複数ピークに対してたとえば最小自乗法を用いて2次関数曲線でそれぞれ近似する。
複数ピーク周波数算出部162bは、この各近似曲線から各ピークの周波数を求める。
ピーク周波数中心算出部162cは、これら各ピークの周波数のうち、実測スペクトルのピーク周波数と最も近い周波数をf0として、この周波数f0を中心に複数のピーク周波数を用いて平均化する。この中心周波数fpeakは次式で表される。
peak=f-n+・・・+f-2+f-1+f0+f+1+f+2+・・・+f+n/(2n+1) (1)
図2は図1の動作の流れを説明するフローチャート、図3は図2のフローチャートの各処理における波形例図であり、図3(A)の点線はステップS1において「ハミング窓関数」乗算前の実測波形を示して実線は「ハミング窓関数」乗算後の波形を示し、図3(B)はステップS2においてFFT処理された後の波形とフィルタ特性を示し、図3(C)の点線はステップS3において「ハミング窓関数」で除算した波形を示して実線はステップS4における2次関数近似曲線を示している。
はじめに、ステップS1において、窓関数乗算部161aにより、図3(A)の点線で示す非干渉の散乱信号を含むブリルアン散乱光に対し、たとえば「ハミング窓関数」を乗算することによって図3(A)の実線で示す波形が得られる。
続いて、ステップS2において、FFT処理部161bは、窓関数乗算部161aの出力から図3(B)に示すように干渉スペクトルの周期成分のみをフィルタで切り出して、逆FFT処理を施し、複数の局所ピークを有する干渉成分を抽出する。
その後、ステップS3において、窓関数除算部161cは、FFT処理部161bの出力を、窓関数乗算部161aと同じ「ハミング窓関数」で除算する。これにより、図3(C)に点線で示すような波形が得られる。
そして、ステップS4において、近似処理部162aは、非干渉成分除去部161の出力波形に対してたとえば最小自乗法を用いて近似処理を行い、図3(C)に実線で示すような2次関数近似曲線を得る。
続いて、ステップS5において、複数ピーク周波数算出部162bにより、この図3(C)に実線で示す各2次関数近似曲線から各ピークの周波数を求める。
さらに、ステップS6において、ピーク周波数中心算出部162cにより、これら各ピークの周波数の中心周波数を算出する。
前述のように、ダブルパルスを用いた光ファイバ歪み測定装置では、前方パルスと後方パルスで生じる非干渉の散乱信号が測定信号に重畳されることにより、歪み点およびその近傍で測定誤差が発生する。
ところが、これら干渉信号と非干渉信号のスペクトルは周期が大きく異なる。そこで、FFT処理部161bを用いてFFT処理を施すことにより両者を分離できる。そして、干渉成分のみを抽出することにより測定誤差の要因となる非干渉成分を除去でき、歪み分布測定精度を高めることができる。
また、干渉スペクトルを利用し、複数のピーク周波数を用いて平均化することで更なる精度向上が図れるが、複数のピーク周波数を用いて平均化するためにはハミング窓処理が必要になる。その理由を図4を用いて説明する。
図4(A)はブリルアン周波数が25MHz異なる非干渉成分を含むスペクトルであって、非対称な波形になる。FFT処理部161bはこの波形を1周期として繰り返す連続波形という前提の下に計算されるため、非対称な波形で不連続点が生じると計算誤差につながる。
図4(B)は、中心値を求める際にピーク数を変えた場合のブリルアン周波数を示している。ハミング窓処理を行わない場合には、「△」のプロットで示すようにピーク数に応じて大きく中心周波数が変動してしまう。これは不連続点による計算誤差が原因で低周波側と高周波側で干渉の周期が変動してしまったためである。ハミング窓関数は不連続点の影響を緩和する代表的な窓関数であり、このような計算誤差の低減にあたり非常に有効である。ハミング窓処理を施すことにより、「○」のプロットで示すように、中心値を求める際にピーク数を変えてもブリルアン周波数は大きく変動しなくなる。
なお、上記実施例では、FFT処理による計算誤差を軽減するために、代表的なハミング窓関数を用いる場合について説明したが、不連続点の影響を解消する窓関数であればハミング窓に限るものではない。
また、上記実施例では、ピーク周波数を求める際の最小自乗法による近似にあたり、2次関数を用いているが、必ずしも2次関数による近似である必要はない。
また、本発明はブリルアン散乱信号取得後の信号処理技術であって、図5に示すようなホモダイン検波方式のDP−BOTDRにも適用可能である。図5の構成例では、シンセサイザ13が接続されたSSB変調器17を偏波スクランブラ3の出力側に接続し、光の領域で一気にベースバンド信号を得る。このホモダイン検波方式のDP−BOTDRにおいても、図8の構成と同様な周期的なスペクトルが得られるため、本発明のピーク周波数検出アルゴリズムを適用できる。
また、本発明は、図6に示すように、誘導ブリルアン散乱を利用したDP−BOTDAにも適用できる。DP−BOTDAは、図8や図5のDP−BOTDRとは大きく原理が異なる。
図6において、被測定ファイバ8の一端からカプラ18を介してダブルパルス光(ポンプ光)が入射され、他端には半導体レーザ19から連続光(プローブ光)が入射されて、これらダブルパルス光および連続光は対向伝播される。
これらダブルパルス光と連続光間に誘起されるエネルギー交換を音響波を介してモニタし、光ファイバ8の長手方向に沿ったブリルアン利得を求める。エネルギー交換の測定はダブルパルス光と連続光間の周波数差を変えつつ繰り返して行い、各点におけるブリルアン・ゲイン・スペクトル(BGS)を求めて、そのピーク周波数よりブリルアン周波数を決定する。
ダブルパルス光の前方パルスと後方パルスの中心間の時間間隔は、光ファイバ8中の音響波の寿命と同程度にする。DP−BOTDAの距離分解能は後方パルスの幅で決まる。前方パルスの幅は後方パルスの幅と異なってもよいが、前方パルスと後方パルス間の時間間隔より短く設定する。
ダブルパルス光を光ファイバ8中に送信することにより、前方パルスによって誘起された音響波と後方パルスによって誘起された音響波が干渉する。ポンプ光とプローブ光の周波数差νp−νsがブリルアン周波数に一致する場合、前方パルスで誘起された音響波と後方パルスで誘起された音響波が同位相で重畳されて強め合う。この結果、距離分解能を上げるために後方パルスのパルス幅を狭くしてもBGSは周期的で急峻なものとなり、ブリルアン周波数、すなわち歪み(温度)を精度よく測定できる。
図7は、図6のDP−BOTDAにおける測定誤差の説明図である。図6のように構成されるDP−BOTDAの場合には、図7に示すように後方パルスによって生成される干渉信号に、前方パルスによって生成される非干渉の散乱信号が重畳されるため測定誤差が発生する。したがって、干渉信号のみを抽出してピーク周波数を検出する本発明が有効になる。
以上説明したように、本発明によれば、ダブルパルスを用いた光ファイバ歪み測定装置に特有の非干渉成分に起因する測定誤差を軽減でき、測定精度を改善できる光ファイバ歪み測定装置が実現できる。
16 信号処理部
161 非干渉成分除去部
161a 窓関数乗算部
161b FFT処理部
161c 窓関数除算部
161 ピーク周波数検出部
162a 近似処理部
162b 複数ピーク周波数算出部
162c ピーク周波数中心算出部

Claims (5)

  1. 光ファイバ中におけるブリルアン散乱光を利用し、ダブルパルスによる周期スペクトルに基づきピーク周波数を検出する光ファイバ歪み測定装置において、
    ピーク周波数検出手段の前段に、前記ダブルパルスの前方パルスと後方パルスで生じる非干渉の散乱信号を除去する非干渉成分除去手段を設けたことを特徴とする光ファイバ歪み測定装置。
  2. 前記非干渉の散乱信号を除去する非干渉成分除去手段は、
    前記非干渉の散乱信号を含むブリルアン散乱光に不連続性を解消するための窓関数を乗算する窓関数乗算部と、
    この窓関数乗算部の出力から干渉成分を抽出するFFT処理部と、
    このFFT処理部の出力を前記窓関数で除算する窓関数除算部、
    とで構成されたことを特徴とする請求項1記載の光ファイバ歪み測定装置。
  3. 前記ピーク周波数検出手段は、
    前記ダブルパルスによる周期スペクトルに基づき、複数のピーク周波数を検出してこれら複数のピーク周波数の中心値を求めることを特徴とする請求項1記載の光ファイバ歪み測定装置。
  4. 前記光ファイバ歪み測定装置は、ヘテロダイン検波型であることを特徴とする請求項1記載の光ファイバ歪み測定装置。
  5. 前記光ファイバ歪み測定装置は、ホモダイン検波型であることを特徴とする請求項1記載の光ファイバ歪み測定装置。
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