JP2010255740A - 手動変速機 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易かつ低コストにて各変速段毎にシフトアンドセレクトシャフトのストローク量を設定できるようにする。
【解決手段】シフトアンドセレクトシャフト1と、シフトアンドセレクトシャフト1に固定されたシフトインナーレバー4と、シフトインナーレバーのアーム部4bが選択的に係合可能に配置されるように、アーム部4bの回動経路に沿って配設され、シフトアンドセレクトシャフト1の軸線方向への移動が各前進段又は後進段への変速動作の実行に連動する複数のシフトヘッド11〜13と、を備える。シフト操作時に、シフトアンドセレクトシャフト1の一端部1bの偏心位置に当接するように、突起部20aがケース2内に固設されている。そして、シフトインナーレバー4が選択するシフトヘッド11〜13に応じて異なる、突起部20aの各当接部位に、凹み深さの異なる複数の凹部1bb,1bc,1bdが形成されている。
【選択図】図7
【解決手段】シフトアンドセレクトシャフト1と、シフトアンドセレクトシャフト1に固定されたシフトインナーレバー4と、シフトインナーレバーのアーム部4bが選択的に係合可能に配置されるように、アーム部4bの回動経路に沿って配設され、シフトアンドセレクトシャフト1の軸線方向への移動が各前進段又は後進段への変速動作の実行に連動する複数のシフトヘッド11〜13と、を備える。シフト操作時に、シフトアンドセレクトシャフト1の一端部1bの偏心位置に当接するように、突起部20aがケース2内に固設されている。そして、シフトインナーレバー4が選択するシフトヘッド11〜13に応じて異なる、突起部20aの各当接部位に、凹み深さの異なる複数の凹部1bb,1bc,1bdが形成されている。
【選択図】図7
Description
本発明は、自動車等の車両に搭載される手動変速機に関する。
車両に搭載された手動変速機において、運転者が変速操作を行う変速操作部(例えばシフトレバー)の操作力は、シンクロメッシュ機構や各段ギヤ要素に伝達される。上記変速操作部からシンクロメッシュ機構等に操作力を伝達するための機構には、セレクト操作力により軸線回りに回動し、シフト操作力により軸線方向へ移動する(又はセレクト操作力により軸線方向へ移動し、シフト操作力により軸線回りに回動する)シフトアンドセレクトシャフトを備えるものがある(例えば、特許文献1〜3を参照。)。
図8は、従来の手動変速機の一部を示している。符号31は、上記シフトアンドセレクトシャフトである。このシフトアンドセレクトシャフト31は、トランスミッションケース32およびトランスアクスルケース33内の軸受部32a,33aに、軸線回りに回動自在に、軸線方向に移動自在に支持されている。このシフトアンドセレクトシャフト31には、径方向に延在したシフトインナーレバー34が固設されている。このシフトインナーレバー34は、シフトアンドセレクトシャフト31の外周部に固定された基部34aと、この基部34aから径方向に延在したアーム部4bとを有している。
符号39は、3速段−4速段用シフトフォークシャフトである。3速段−4速段用シフトフォークシャフト39には、コ字状のシフトヘッド42と、図示しないシフトフォークが固設されている。なお、他の前進段用および後進段用シフトフォークシャフト並びにこれらに設けられたシフトヘッドおよびシフトフォークは図示を省略している。
各前進段用シフトフォークは、それぞれ図示しない常時噛合い式変速機のシンクロメッシュ機構の各スリーブに係合し、後進段用シフトフォークは、図示しないリバースアイドラギヤのスリーブに係合している。
このような変速機において、運転者がシフトレバーに対してセレクト操作を行うと、シフトアンドセレクトシャフト31およびシフトインナーレバー34が軸線回りに回動して、4つのシフトヘッドの中から何れか1つのシフトヘッドを係合可能に選択する。そして、運転者がシフトレバーに対してシフト操作を行うと、シフトアンドセレクトシャフト31およびシフトインナーレバー34は、軸線方向に移動して、上記係合可能に選択されたシフトヘッドおよび該シフトヘッドと連動するシフトフォークがシンクロメッシュ機構等を作動させて、変速動作を成立させるようになっている。
ところで、上記シフトアンドセレクトシャフト31は、奇数段への変速動作に伴って図8に示す位置(中立位置)から右方向へ移動するが、このシフトアンドセレクトシャフト31のストロークエンドは、シフトインナーレバー34の基部34aの一側面がトランスアクスルケース33内の壁面に当接する位置により定まる。また、シフトアンドセレクトシャフト31は、偶数段への変速動作に伴って図8に示す位置(中立位置)から左方向へ移動するが、このシフトアンドセレクトシャフト31のストロークエンドは、シフトアンドセレクトシャフト31の一端部31bがトランスミッションケース32内の壁面に当接する位置により定まる。
上記のようにシフトアンドセレクトシャフト31のストロークエンドが定まるため、奇数段が選択された際のシフトアンドセレクトシャフト31のストローク量(シフト操作量)は、互いに同一となっていた。また、偶数段が選択された際のシフトアンドセレクトシャフト31のストローク(シフト操作量)も互いに同一となっていた。
通常、各変速段のシンクロメッシュ機構の作動や後進段(リバースアイドラギヤ等)のギヤ噛合を成立させるために必要なシフトアンドセレクトシャフト31のストローク量は、互いに相違している。したがって、シフトアンドセレクトシャフト31のストローク量は各変速段毎に相違させる方が設計上望ましい。
ところが、シフトアンドセレクトシャフト31のストローク量を簡易且つ低コストにて各変速段毎に相違させることが困難であったことから、シフトアンドセレクトシャフト31のストローク量は、奇数段(後進段)、偶数段毎にそれぞれ統一されたものとなっていた。その結果、過剰にストローク量を与えられた変速段に係る各種部材について、部品サイズを過剰に大きくしたり、遊び寸法を過剰に確保する必要があった。例えば、過剰にストローク量を与えられた変速段に係るシフトフォークとスリーブとの掛かり代や、シフトインナーレバーとシフトヘッドとの遊び量が過剰に確保されていた。これにより、シンクロメッシュ機構、シフトヘッド等の部材のサイズおよび質量が大きくなり、手動変速機全体の全長アップ、質量アップを招いていた。
また、シフトアンドセレクトシャフト31のストローク量を各変速段毎に相違させることができないという制約下では、部材の強度確保や性能確保のために、各部材形状の設計に多くの時間と労力を費やす必要もあった。
本発明は、既述の問題点に鑑みて創案されたものであり、簡易かつ低コストにて各変速段毎にシフトアンドセレクトシャフトのストローク量を設定できる手動変速機を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するための手段として、本発明の手動変速機は、以下のように構成されている。
すなわち、本発明の手動変速機は、ケース内に支持され、セレクト操作力により軸線回りに回動し、シフト操作力により軸線方向へ移動するシフトアンドセレクトシャフトと、前記シフトアンドセレクトシャフトに固定された基部およびこの基部から径方向に延在したアーム部を有するシフトインナーレバーと、前記アーム部が選択的に係合可能に配置されるように、前記アーム部の回動経路に沿って配設され、前記シフトアンドセレクトシャフトの軸線方向への移動が各前進段又は後進段への変速動作の実行に連動する複数のシフトヘッドと、を備えるものを前提とし、シフト操作時に、前記シフトアンドセレクトシャフトの一端部の偏心位置に当接するように、突起部が前記ケース内に固設され、前記シフトインナーレバーが選択するシフトヘッドに応じて異なる前記突起部の各当接部位に、凹み深さの異なる複数の凹部が形成されている、ことを特徴としている。
かかる構成を備える手動変速機によれば、シフト操作時に突起部が当接する凹部の凹み深さがシフトインナーレバーが選択するシフトヘッドに応じて異なる。したがって、各凹部の凹み深さをそれぞれ適量に設定するだけで、シフトアンドセレクトシャフトのストローク量を任意の量に設定することができる。
また、本発明の手動変速機は、ケース内に支持され、セレクト操作力により軸線回りに回動し、シフト操作力により軸線方向へ移動するシフトアンドセレクトシャフトと、前記シフトアンドセレクトシャフトに固定された基部およびこの基部から径方向に延在したアーム部を有するシフトインナーレバーと、前記アーム部が選択的に係合可能に配置されるように、前記アーム部の回動経路に沿って配設され、前記シフトアンドセレクトシャフトの軸線方向への移動が各前進段又は後進段への変速動作の実行に連動する複数のシフトヘッドと、を備えるものを前提としており、シフト操作時に、前記シフトインナーレバーの基部の一側部に当接するように、突起部が前記ケース内に固設され、前記シフトインナーレバーが選択するシフトヘッドに応じて異なる前記突起部の各当接部位に、凹み深さの異なる複数の凹部が形成されている、ことを特徴としたものであってもよい。
かかる構成を備える手動変速機によれば、シフト操作時に突起部が当接する凹部の凹み深さがシフトインナーレバーが選択するシフトヘッドに応じて異なる。したがって、各凹部の凹み深さをそれぞれ適量に設定するだけで、シフトアンドセレクトシャフトのストローク量を任意の量に設定することができる。
本発明に係る手動変速機によれば、各凹部の凹み深さをそれぞれ適量に設定するだけでシフトアンドセレクトシャフトのストローク量を任意の量に設定することができる。故に、本発明によれば、簡易かつ低コストにて各変速段毎にシフトアンドセレクトシャフトのストローク量を設定できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る手動変速機の一部を示している。図2は、図1のA矢視図であって、トランスミッションケース2、トランスアクスルケース3等を省略して表した図である。
符号1は、シフトアンドセレクトシャフトである。このシフトアンドセレクトシャフト1は、トランスミッションケース2およびトランスアクスルケース3内の軸受け部2a,3aに支持されており、軸線1n回りに回動自在に、軸線1n方向に移動自在となっている。このシフトアンドセレクトシャフト1は、セレクト操作力により軸線1n回りに回動し、シフト操作力により軸線1n方向へ移動する。なお、上記シフト操作力およびセレクト操作力を、図3に示すような、周知の6速マニュアルミッションのシフトゲートに配置されたシフトレバーLを例に挙げて説明すると、セレクト操作は、シフトレバーLを矢印Xで示す方向へ移動させる操作であり、その操作力がセレクト操作力である。一方、シフト操作は、シフトレバーLを矢印Yで示す方向へ移動させる操作であり、その操作力がシフト操作力である。
シフトアンドセレクトシャフト1には、径方向に延在したシフトインナーレバー4が固設されている。このシフトインナーレバー4は、シフトアンドセレクトシャフト1の外周部に固定された基部4aと、この基部4aから径方向に延在したアーム部4bとを有している。
シフトインナーレバー4の基部4aには、周知のインターロック部材(インターロックプレートとも呼ばれる。)5が外嵌されている。このインターロック部材5には、シフトアンドセレクトシャフト1の軸線1n方向に平行なスリット(不図示)が形成されており、このスリット内にシフトインナーレバー4のアーム部4bが摺動可能に収まっている。上記スリットの溝幅は、アーム部4bに係合される1つのシフトヘッド11,12,13のみが通過可能なサイズとなっている。インターロック部材5のスリットにシフトインナーレバー4のアーム部4bが摺動可能に挟まれていることで、インターロック部材5は、シフトインナーレバー4の基部4aに対して、軸線方向に相対移動可能に、軸線回りに相対回動不能となっている。インターロック部材4の反スリット側には、環状の係合部5a(図2参照)が形成されており、この係合部5aに後述するセレクトインナーレバー6が係合している。
図1において符号7は、トランスアクスルケース2内に支持されたセレクト回動シャフトである。このセレクト回動シャフト7は、セレクト操作力によって軸線7n回りに回動する。このセレクト回動シャフト7には、径方向に延在したセレクトインナーレバー6が固設されている。このセレクトインナーレバー6は、上記インターロック部材5の係合部5aに係合しているため、セレクト操作力によってセレクトインナーレバー6が軸線7n回りに回動すると、インターロック部材5は軸線1n回りに回動する。このとき、このインターロック部材5と一体に回動するシフトインナーレバー4およびシフトアンドセレクトシャフト1も軸線1n回りに回動する。
シフトアンドセレクトシャフト1の側部には、切欠部1aが設けられている。この切欠部1aには、シフト操作力により回動するシフト回動レバー21が係合している。そして、このシフト回動レバー21が回動すると、シフトアンドセレクトシャフト1が軸線1n方向に移動するようになっている。
図2において符号8〜10は、それぞれ第1〜第3シフトフォークシャフトである。第1〜第3シフトフォークシャフト8〜10には、コ字状のシフトヘッド11〜13(コ字状については図1を参照。但し、図1では、シフトヘッド11,13は省略している。)と、シフトフォーク14〜16がそれぞれ固設されている。
図2において符号17は、後進段用シフトヘッドである。この後進段用シフトヘッドは、シフトアンドセレクトシャフト1が所定の回動位置に配置されたときに、同シャフト1から径方向外側に延在したリバースレバー22に軸線1n方向に係合可能な状態となる。上記後進段用シフトヘッド17は、アーム部材18を介して後進段用シフトフォーク19に連結している。後進段用シフトヘッドがリバースレバー22に係合し、図2において紙面奥側に移動されると、後進段用シフトフォーク19も図2において紙面奥側に移動する。
各シフトヘッド11〜13は、上記シフトインナーレバー4の先端の回動経路に沿って配置され、しかも、各シフトヘッド11〜13のコ字状部が上記回動経路を挟むように配置されている。各シフトヘッド11〜13,17のシフトアンドセレクトシャフト1の軸線1n方向への移動は、各前進段又は後進段への変速動作の実行に連動するようになっている。
各シフトフォーク14〜16は、それぞれ図示しない常時噛合い式6段変速機のシンクロメッシュ機構のスリーブに係合している。例えば、シフトフォーク14は1速−2速用シンクロメッシュ機構のスリーブに、シフトフォーク15は3速−4速用シンクロメッシュ機構のスリーブに、シフトフォーク16は5速−6速用シンクロメッシュ機構のスリーブにそれぞれ係合している。また、後進段用シフトフォークは、図示しないリバースアイドラギヤに係合している。
以下、本発明の特徴的部分について説明する。
トランスミッションケース2の軸受部2aの奥側には、突起部材20が嵌め込まれ、ケース2に対して固定されている。この突起部材20は、円柱体20bとこの円柱体20bの片面から突出した突起部20aとからなる。突起部材20は、偶数段へのシフト操作時にその突起部20aがシフトアンドセレクトシャフト1の一端部1bに当接するように配置されている。特に、突起部20aは、シフトアンドセレクトシャフト1の一端部1bの偏心位置に当接するように設けられている。
偶数段へのシフト操作時に突起部20aに当接するシフトアンドセレクトシャフト1の一端部1bの偏心位置には、図4および図6に示すように、その端面1baより軸線1n方向に凹んだ略扇形の3つの凹部1bb,1bc,1bdが周方向に隣接して形成されている。したがって、上記突起部20aは、シフトインナーレバー4が選択するシフトヘッド11〜13に応じて異なる凹部1bb,1bc,1bdに当接することとなる。上記凹部1bb,1bc,1bdおよび端面1baは、軸線1nを中心とした中心角を有する扇形を形成している。なお、図6(a)において、3パターンのハッチングは、3つの凹部1bb,1bc,1bdの範囲を示している。
本実施形態においては、凹部1bbの凹み量を「3.5mm」、凹部1bcの凹み量を「2mm」、凹部1bdの凹み量を「4mm」としている。但し、凹部1bb,1bc,1bdの凹み量(凹み深さ)は、本発明が適用される手動変速機に応じて設計上最適な値とされるべきものである。
突起部20aは、いずれの凹部1bb,1bc,1bdにも当接可能なように、その突出長および突出幅が設定されている。本実施形態では突起部20aの当接面は略扇形となっている。
一方、トランスアクスルケース3のシフトインナーレバー4の基部4aに対向する部分にも、突起部3bが形成されている。この突起部3bは、奇数段又は後進段へのシフト操作時に、シフトインナーレバー4の基部4aの一側部に当接するように配置されている。
奇数段又は後進段へのシフト操作時に上記突起部3bに当接するシフトインナーレバー4の基部4aの一側部は、図5および図6に示すように、端面4aaより軸線1n方向に凹んだ3つの凹部4ab,4ac,4adが周方向に隣接して形成されている。したがって、突起部3bは、シフトインナーレバー4が選択するシフトヘッド11〜13に応じて異なる凹部4ab,4ac,4adに当接することとなる。なお、図6(b)において、3パターンのハッチングは、凹部4ab,4ac,4adの領域をそれぞれ示している。
本実施形態においては、凹部4abの凹み量を「3.5mm」、凹部4acの凹み量を「2mm」、凹部4adの凹み量を「4mm」としている。但し、凹部4ab,4ac,4adの凹み量は、本発明が適用される手動変速機に応じて設計上最適な値とされるべきものである。
突起部3bは、いずれの凹部4ab,4ac,4adにも当接可能なようにその突出長および突出幅が設定されている。
つぎに、図7に基づいて、上記シフトアンドセレクトシャフト1等の動作について説明する。
図7(a)は、シフトレバーLがリバースセレクト位置P1(図3参照)に配置された場合におけるシフトアンドセレクトシャフト1の状態を示している。この状態では、突起部20aは、シフトアンドセレクトシャフト1の一端部1bのうちの端面1baに対向する。また、この状態では、もう1つの突起部3bは、シフトインナーレバー4の基部4aの端面4aaに対向する。この状態で、シフトレバーLがリバースシフト位置REVへシフト操作されると、そのシフト操作力によりシフトアンドセレクトシャフト1は軸線方向一方(図7において右方)に移動し、シフトアンドセレクトシャフト1に固設されているシフトインナーレバー4の基部4aの端面4aaが突起部3bに当接する。このときのシフトアンドセレクトシャフト1のストローク量を「ST0」とする。
図7(b)は、シフトレバーLが1速−2速セレクト位置P2(図3参照)に配置された場合におけるシフトアンドセレクトシャフト1の状態を示している。この状態では、突起部20aは、シフトアンドセレクトシャフト1の一端部1bのうちの凹部1bbに対向する。また、この状態では、もう1つの突起部3bは、シフトインナーレバー4の基部4aの凹部4abに対向する。この状態より、シフトレバーLが1速シフト位置1stへシフト操作されると、そのシフト操作力によりシフトアンドセレクトシャフト1は軸線方向一方(図7において右方)に移動し、シフトアンドセレクトシャフト1に固設されているシフトインナーレバー4の基部4aの凹部4abが突起部3bに当接する。このときのシフトアンドセレクトシャフト1のストローク量ST1は、凹部4abの凹み量が3.5mmであるため、ST1=ST0+3.5mmとなる。
一方、シフトレバーLが1速−2速セレクト位置P2に配置された状態(図7(b)に示す状態)から、2速シフト位置2ndへシフト操作されると、そのシフト操作力によりシフトアンドセレクトシャフト1は軸線方向他方(図7において左方)に移動し、シフトアンドセレクトシャフト1の一端部1bの凹部1bbが突起部20aに当接する。このときのシフトアンドセレクトシャフト1のストローク量を「ST2」とする。
図7(c)は、シフトレバーLが3速−4速セレクト位置P3(図3参照)に配置された場合におけるシフトアンドセレクトシャフト1の状態を示している。この状態では、突起部20aは、シフトアンドセレクトシャフト1の一端部1bのうちの凹部1bcに対向する。また、この状態では、もう1つの突起部3bは、シフトインナーレバー4の基部4aの凹部4acに対向する。この状態より、シフトレバーLが3速シフト位置3rdへシフト操作されると、そのシフト操作力によりシフトアンドセレクトシャフト1は軸線方向一方(図7において右方)に移動し、シフトアンドセレクトシャフト1に固設されているシフトインナーレバー4の基部4aの凹部4acが突起部3bに当接する。このときのシフトアンドセレクトシャフト1のストローク量ST3は、凹部4acの凹み量が2mmであるため、ST3=ST0+2mmとなる。
一方、シフトレバーLが3速−4速セレクト位置P3に配置された状態(図7(c)に示す状態)から、4速シフト位置4thへシフト操作されると、そのシフト操作力によりシフトアンドセレクトシャフト1は軸線方向他方(図7において左方)に移動し、シフトアンドセレクトシャフト1の一端部1bの凹部1bcが突起部20aに当接する。このときのシフトアンドセレクトシャフト1のストロークST4は、凹部1bbの凹み量が3.5mm、凹部1bcの凹み量が2mmであるため、ST4=ST2−(3.5mm−2mm)となる。
図7(d)は、シフトレバーLが5速−6速セレクト位置P4(図3参照)に配置された場合におけるシフトアンドセレクトシャフト1の状態を示している。この状態では、突起部20aは、シフトアンドセレクトシャフト1の一端部1bのうちの凹部1bdに対向する。また、この状態では、突起部3bは、シフトインナーレバー4の基部4aの凹部4adに対向する。この状態より、シフトレバーLが5速シフト位置5thへシフト操作されると、そのシフト操作力によりシフトアンドセレクトシャフト1は軸線方向一方(図7において右方)に移動し、シフトアンドセレクトシャフト1に固設されているシフトインナーレバー4の基部4aの凹部4adが突起部3bに当接する。このときのシフトアンドセレクトシャフト1のストローク量ST5は、凹部4adの凹み量が4mmであるため、ST5=ST0+4mmとなる。
一方、シフトレバーLが5速−6速セレクト位置P4に配置された状態(図7(d)に示す状態)から、6速シフト位置6thへシフト操作されると、そのシフト操作力によりシフトアンドセレクトシャフト1は軸線方向他方(図7において左方)に移動し、シフトアンドセレクトシャフト1の一端部1bの凹部1bdが突起部20aに当接する。このときのシフトアンドセレクトシャフト1のストローク量ST6は、凹部1bbの凹み量が3.5mm、凹部1bdの凹み量が4mmであるため、ST6=ST2−(3.5mm−4mm)となる。
以上の説明から明らかなように、シフトアンドセレクトシャフト1の一方へのストローク量ST0,ST1,ST3,ST5は互いに異なる値となり、また、他方へのストローク量ST2,ST4,ST6も互いに異なる値となる。しかも、本実施形態に係る手動変速機によれば、シフトインナーレバー4の基部4aの一側部に凹部4ab〜4adを設けるとともにトランスアクスルケース3に突起部3bを設けるだけで、奇数段および後進段へのシフト操作時におけるシフトアンドセレクトシャフト1のストローク量を各変速段毎に設定することが可能となる。また、シフトアンドセレクトシャフト1の一端部1bに凹部1bb〜1bcを設けると同時に突起部20aを設けるだけで偶数段へのシフト操作時におけるシフトアンドセレクトシャフト1のストローク量を各変速段毎に設定することが可能となる。
なお、既述の実施形態では、奇数段へのシフト操作時に、シフトインナーレバー4の基部4aの一側部がケース内に設けられた突起部3bに当接し、偶数段へのシフト操作時に、シフトアンドセレクトシャフト1の一端部1bが突起部20aに当接するようにしたが、その逆の動作をシフトアンドセレクトシャフト1が行うようにしてもよい。つまり、奇数段へのシフト操作時に、シフトアンドセレクトシャフト1の一端部1bを突起部20aに当接させ、偶数段へのシフト操作時に、シフトインナーレバー4の基部4aの一側部をケース内に設けられた突起部3bに当接させるようにしてもよい。
本発明は、シフトヘッドを係合可能に選択するシフトインナーレバーが固設されたシフトアンドセレクトシャフトを備える自動車の手動変速機に適用可能である。
1 シフトアンドセレクトシャフト
1bb,1bc,1bd 凹部
2 トランスミッションケース(ケース)
3 トランスアクスルケース(ケース)
3b 突起部
4 シフトインナーレバー
4a 基部
4ab,4ac,4ad 凹部
4b アーム部
11〜13,17 シフトヘッド
20a 突起部
1bb,1bc,1bd 凹部
2 トランスミッションケース(ケース)
3 トランスアクスルケース(ケース)
3b 突起部
4 シフトインナーレバー
4a 基部
4ab,4ac,4ad 凹部
4b アーム部
11〜13,17 シフトヘッド
20a 突起部
Claims (2)
- ケース内に支持され、セレクト操作力により軸線回りに回動し、シフト操作力により軸線方向へ移動するシフトアンドセレクトシャフトと、
前記シフトアンドセレクトシャフトに固定された基部およびこの基部から径方向に延在したアーム部を有するシフトインナーレバーと、
前記アーム部が選択的に係合可能に配置されるように、前記アーム部の回動経路に沿って配設され、前記シフトアンドセレクトシャフトの軸線方向への移動が各前進段又は後進段への変速動作の実行に連動する複数のシフトヘッドと、
を備える手動変速機において、
シフト操作時に、前記シフトアンドセレクトシャフトの一端部の偏心位置に当接するように、突起部が前記ケース内に固設され、
前記シフトインナーレバーが選択するシフトヘッドに応じて異なる前記突起部の各当接部位に、凹み深さの異なる複数の凹部が形成されている、
ことを特徴とする手動変速機。 - ケース内に支持され、セレクト操作力により軸線回りに回動し、シフト操作力により軸線方向へ移動するシフトアンドセレクトシャフトと、
前記シフトアンドセレクトシャフトに固定された基部およびこの基部から径方向に延在したアーム部を有するシフトインナーレバーと、
前記アーム部が選択的に係合可能に配置されるように、前記アーム部の回動経路に沿って配設され、前記シフトアンドセレクトシャフトの軸線方向への移動が各前進段又は後進段への変速動作の実行に連動する複数のシフトヘッドと、
を備える手動変速機において、
シフト操作時に、前記シフトインナーレバーの基部の一側部に当接するように、突起部が前記ケース内に固設され、
前記シフトインナーレバーが選択するシフトヘッドに応じて異なる前記突起部の各当接部位に、凹み深さの異なる複数の凹部が形成されている、
ことを特徴とする手動変速機。
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JP2009106249A JP2010255740A (ja) | 2009-04-24 | 2009-04-24 | 手動変速機 |
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JP2009106249A JP2010255740A (ja) | 2009-04-24 | 2009-04-24 | 手動変速機 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109426162A (zh) * | 2017-08-25 | 2019-03-05 | 中兴通讯股份有限公司 | 一种电动汽车档位信号互锁的方法及装置 |
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2009
- 2009-04-24 JP JP2009106249A patent/JP2010255740A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109426162A (zh) * | 2017-08-25 | 2019-03-05 | 中兴通讯股份有限公司 | 一种电动汽车档位信号互锁的方法及装置 |
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