JP2010255159A - 炭素繊維前駆体繊維とその製造方法および炭素繊維の製造方法 - Google Patents
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Abstract
炭素繊維の低コスト化のために、本発明は、前記した従来技術が有する問題を解決すること、すなわち、多孔数の紡糸口金を用いて、高粘度の凝固浴液中を高速で紡糸しようとしても、安定して炭素繊維前駆体繊維を製造でき、かつ、短時間の耐炎化においても毛羽の発生が少なく、安定して炭素繊維を製造する方法を提案することを目的とする。
【解決手段】
短径が75〜200mm、孔数3000〜30000個である紡糸口金を用い、凝固浴液の紡糸条件での凝固温度における粘度が7〜15mPa・sの条件で凝固浴液中を凝固糸が35〜100m/分の速度で走行するように乾湿式紡糸する炭素繊維前駆体繊維の製造方法であって、Z平均分子量(Mz(P))が80万〜600万で、多分散度(Mz(P)/Mw(P))(Mw(P)は、重量平均分子量を表す)が2.7〜10であるポリアクリロニトリル系重合体を含有する紡糸溶液を用い、紡糸ドラフトを5〜50とし、紡糸口金の最外孔からの吐出した紡糸溶液の紡糸口金面鉛直方向との角度を5〜15°とすることを特徴とする炭素繊維前駆体繊維の製造方法。
【選択図】 なし
Description
(1)繊維を構成するポリアクリロニトリル系重合体のZ平均分子量Mz(F)が60万〜200万であり、多分散度Mz(F)/Mw(F)(Mw(F)は、繊維を構成するポリアクリロニトリル系重合体の重量平均分子量を表す)が2〜5であり、原子間力顕微鏡で3μmの範囲で測定した自乗平均面粗さRmsが15〜40nmであり、単繊維繊度が0.3〜1.5dtexであり、単繊維断面直径の変動係数が0〜5%である炭素繊維前駆体繊維。
(2)RAMAN分光法により求められ、明細書で規定するR値が2.7〜3.0であり、単繊維強度が6〜9cN/dtexであり、原糸結晶配向度が91〜94%である前記(1)に記載の炭素繊維前駆体繊維。
(3) 真円度が0.85〜1である前記(1)または(2)に記載の炭素繊維前駆体繊維。
(4) 短径が75〜200mm、孔数3000〜30000個である紡糸口金を用い、凝固浴液の紡糸条件での凝固温度における粘度が7〜15mPa・sの条件で凝固浴液中を凝固糸が35〜200m/分の速度で走行するように乾湿式紡糸する炭素繊維前駆体繊維の製造方法であって、Z平均分子量(Mz(P))が80万〜600万で、多分散度(Mz(P)/Mw(P))(Mw(P)は、重量平均分子量を表す)が2.7〜10であるポリアクリロニトリル系重合体を含有する紡糸溶液を用い、紡糸ドラフトを5〜50とし、紡糸口金の最外孔からの吐出した紡糸溶液の紡糸口金面鉛直方向との角度を5〜15°とすることを特徴とする炭素繊維前駆体繊維の製造方法。
(5)前記紡糸溶液を凝固価が23〜40gである凝固浴条件の凝固浴中に吐出する前記(4)に記載の炭素繊維前駆体繊維の製造方法。
(6) 前記凝固糸の引き取りローラーからの合計延伸倍率が、10〜20倍、前駆体繊維束の巻き取り速度が600〜2000m/分である前記(4)または(5)に記載の炭素繊維前駆体繊維の製造方法。
(7)前記凝固糸の引き取り速度が、50〜200m/分である前記(4)〜(6)のいずれかに記載の炭素繊維前駆体繊維の製造方法。
(8)沈み込む前の凝固浴液面と紡糸口金との距離を5〜10mmに設定し、紡糸によって凝固浴液面が沈み込む深さを5〜20mmに制御する前記(4)〜(7)のいずれかに記載の炭素繊維前駆体繊維の製造方法。
(9) 前記(4〜8のいずれかに記載の製造方法によって得られた炭素繊維前駆体繊維を、200〜300℃の温度の空気中において耐炎化する耐炎化工程と、耐炎化工程で得られた繊維を、300〜800℃の温度の不活性雰囲気中において予備炭化する予備炭化工程と、予備炭化工程で得られた繊維を1,000〜3,000℃の温度の不活性雰囲気中において炭化する炭化工程を順次経て炭素繊維を得る炭素繊維の製造方法。
(式中、Sは単繊維の断面積を表し、Lは単繊維の周長を表す。)
直径変動係数は、上記で得られた直径の変動係数とする。
本発明では、前記のようにして得た炭素繊維前駆体繊維を、200〜300℃の温度の空気中において延伸比0.8〜1.2延伸しながら耐炎化する耐炎化工程と、耐炎化工程で得られた繊維を、300〜800℃の温度の不活性雰囲気中において延伸比0.95〜1.2で延伸しながら予備炭化する予備炭化工程と、予備炭化工程で得られた繊維を1,000〜3,000℃の温度の不活性雰囲気中において延伸比0.96〜1.05で延伸しながら炭化する炭化工程を順次経て炭素繊維を得ることができる。
<各種分子量:Mz、Mw>
重合体を測定する場合は、測定しようとする重合体が濃度0.1重量%でジメチルホルムアミド(0.01N−臭化リチウム添加)に溶解した検体溶液を作製する。前駆体繊維を測定する場合は、測定する試料を濃度0.1w/v%でジメチルスルホキシドに溶解した検体溶液を作製する。作製した検体溶液について、GPC装置を用いて、次の条件で測定したGPC曲線から分子量分布曲線を求め、Mz(P)およびMw(P)、あるいは、Mz(F)およびMw(F)を算出する。測定は3回行い、Mz(P)、Mw(P)の値を平均して用いる。
・カラム :極性有機溶媒系GPC用カラム
・溶媒 :ジメチルホルムアミド(0.01N−臭化リチウム添加)
・流速 :0.5ml/分
・温度 :75℃
・試料濾過 :メンブレンフィルター(0.45μmカット)
・注入量 :200μl
・検出器 :示差屈折率検出器
Mwは、分子量が異なる分子量既知の単分散ポリスチレンを少なくとも6種類用いて、溶出時間―分子量の検量線を作成し、その検量線上において、該当する溶出時間に対応するポリスチレン換算の分子量を読み取ることにより求める。
B型粘度計を用いて測定した。条件としては、ローターNo.1を使用し、ローター回転数60r.p.m.で測定した。
紡糸に用いる溶媒50ccに対して紡糸に用いる重合体を1重量%溶解した溶液を5℃の温度に調温する。凝固促進成分を攪拌されたその溶液に徐々に滴下し、温度が25℃に安定し、十分攪拌されたのを確認してから滴下を続ける。沈殿生成を開始して溶液が透明から白濁に変化することを目視で確認し、滴下した凝固促進成分量を測定した。設定する凝固浴の凝固促進成分濃度(%)から、凝固価(g)=滴下した凝固促進成分量(g)/凝固促進成分濃度×100として求めた。測定は3回行い、その平均値を採用した。
口金短径に対し垂直方向から口金の吐出面と液面との間を写真撮影し、口金最外孔の吐出状態を計測した。口金面に垂直方向からの角度を吐出角度とした。
凝固浴の側面の口金部分が透明になっている凝固浴で、口金短径に対し垂直方向から口金の吐出面と液面との間を写真撮影し、口金周辺部の液面と口金直下の液面の高低差を計測し、沈み込み深さとした。
測定装置および、測定条件は以下のとおりで行った。
測定装置:JobinYvon製RamaonorT-64000マイクロプローブ(顕微モード)
対物レンズ:100倍
ビーム径:1μm
レーザー励起波長:785nm
レーザーパワー:33mW
回折格子:600gr/mm(Spectrograph製)
スリット:φ50μm
検出器:CCD(JobinYvon製1024×256)
測定は、前駆体繊維表面にレーザー光を集光し、偏光面は繊維軸と一致させた時を0°の測定、ステージを90°回転させて、偏光面を繊維軸に90°に設定した時を90°の測定とした。ベースラインを引いた上で各測定の2240cm−1付近のピーク強度と1480cm−1付近のピーク強度の比をR’とする。R’(0°)/R’(90°)をRAMAN二色比R値として用いた。各試料につき異なる単繊維を用いてn=6の測定を行った。スペクトル比較や解析はそれらの平均を用いた。
繊維軸方向の配向度は、次のように測定した。繊維束を40mm長に切断して、20mgを精秤して採取し、試料繊維軸が正確に平行になるようにそろえた後、試料調整用治具を用いて幅1mmの厚さが均一な試料繊維束に整えた。薄いコロジオン液を含浸させて形態が崩れないように固定した後、広角X線回折測定試料台に固定した。X線源として、Niフィルターで単色化されたCuのKα線を用い、2θ=17°付近に観察される回折の最高強度を含む子午線方向のプロフィールの広がりの半価幅(H゜)から、次式を用いて結晶配向度(%)を求めた。n数は3とした。
なお、上記広角X線回折装置として、島津製作所製XRD-6100を用いた。
絶乾したフィラメント数6,000の繊維を1巻き1m金枠に10回巻いた後、その重量を測定し、10,000m当たりの重量を算出することにより求めた。
評価すべき前駆体繊維単繊維を数本試料台にのせ、両端を接着液(例えば、文具の修正液)で固定したものをサンプルとし、原子間力顕微鏡を用いて3次元表面形状の像を得る。本実施例においては、原子間力顕微鏡として、セイコーインスツルメンツ(株)製、SPI3800N/SPA−400を用い、下記条件にて3次元表面形状の像を得た。
探針:シリコンカンチレバー(セイコーインスツルメンツ製、DF−20)
測定モード:ダイナミックフォースモード(DFM)
走査速度:1.5Hz
走査範囲:3μm×3μm
分解能:256ピクセル×256ピクセル
得られた3次元表面形状の像は、繊維断面の曲率を考慮し、付属のソフトウエアにより、画像の全データから最小二乗法により1次平面を求めてフィッティングし、面内の傾きを補正する1次傾き補正を行い、続いて同様に2次曲線を補正する2次傾き補正を行った後、付属のソフトウエアにより表面粗さ解析を行い、自乗平均面粗さRmsを算出した。測定は、異なる単繊維10本をランダムにサンプリングし、単繊維1本につき、各1回ずつ、計10回行い、その平均値を値とした。
前駆体繊維束を試長50mm、引張速度100mm/分で試験を行い、n=10の値の平均を用いた。
前駆体繊維束を繊維軸に垂直に高さを合わせてカミソリで切断し、光学顕微鏡を用いて単繊維の断面形状の観察を行った。測定倍率は、最も細い単繊維が1mm程度となるよう倍率200〜400倍程度とし、得られた画像を6枚分画像解析することにより前駆体繊維の単繊維の断面積と周長を求め、その断面積から単繊維の断面の直径(繊維径)を求め、また、下記式を用いて単繊維の真円度を求めた。
(式中、Sは単繊維の断面積を表し、Lは単繊維の周長を表す。)
直径変動係数は、上記で得られた直径の変動係数とした。
以下の実施例、比較例の条件で製糸したときに凝固引取後の繊維束を50cm採取し、底が黒色で、2cm深さの水が入ったバットで繊維束を泳がせ、バラケ具合を観察して、接着状態を評価した。評価基準は以下の通りである。
1:単繊維状にばらけている。
2:ピンセットで水中の繊維束を軽くたたくと単繊維にばらける。
3:数本単位でばらけない繊維束を含む。
4:数10本単位でばらけない繊維束を含む。
5:数10本単位でばらけない繊維束を複数含む。
以下の実施例、比較例の条件で製糸したときに前駆体繊維を巻き取る手前で1000m分の前駆体繊維の毛羽の数を数え、工程安定性を評価した。評価基準は以下の通りである。
1:(毛羽本数/1繊維束・1000m)≦1
2:1<(毛羽本数/1繊維束・1000m)≦2
3:2<(毛羽本数/1繊維束・1000m)≦5
4:5<(毛羽本数/1繊維束・1000m)<60
5:(毛羽本数/1繊維束・1000m)≧60
<耐炎化時の工程安定性>
以下の実施例、比較例の前駆体繊維を12,000フィラメントとなるように合糸した上で、雰囲気温度を270℃一定に保たれ、炉長7.5mである横型熱風循環炉に、糸速2.5m/分で導入し、延伸比1.0で延伸しながら、炉の出側で40分間毛羽の数を数え、工程安定性を評価した。評価基準は以下の通りである。
1:(毛羽本数/1繊維束・100m)≦1
2:1<(毛羽本数/1繊維束・100m)≦2
3:2<(毛羽本数/1繊維束・100m)≦40
4:40<(毛羽本数/1繊維束・100m)<400
5:(毛羽本数/1繊維束・100m)≧400
[実施例1]
AN100重量部、イタコン酸1重量部、およびジメチルスルホキシド130重量部を混合し、それを還流管と攪拌翼を備えた反応容器に入れた。反応容器内の空間部を酸素濃度が100ppmまで窒素置換した後、ラジカル開始剤として2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.002重量部を投入し、撹拌しながら下記の条件(重合条件Bと呼ぶ。)の熱処理を行った。
・ 65℃から30℃へ降温(降温速度120℃/時間)
次に、その反応容器中に、ジメチルスルホキシド240重量部、ラジカル開始剤としてAIBN 0.4重量部、および連鎖移動剤としてオクチルメルカプタン0.1重量部を計量導入した後、さらに撹拌しながら次の(1)〜(4)の熱処理(重合条件Aと呼ぶ)を行い、溶液重合法により重合して、PAN系重合体溶液を得た。
(1)30℃から60℃へ昇温(昇温速度10℃/時間)
(2)60℃の温度で4時間保持
(3)60℃から80℃へ昇温(昇温速度10℃/時間)
(4)80℃の温度で6時間保持
得られたPAN系重合体溶液を用いて重合体濃度が20重量%となるように調製した後、アンモニアガスをpHが8.5になるまで吹き込むことにより、イタコン酸を中和しつつアンモニウム基をPAN系重合体に導入し、紡糸溶液を得た。得られた紡糸溶液におけるPAN系重合体は、Mw(P)が48万、Mz(P)/Mw(P)が5.7、MZ+1(P)/Mw(P)が14であり、紡糸溶液の粘度は45Pa・sであった。
1回目のAIBNの投入量を0.001重量部に変更したことと、反応容器内の空間部を酸素濃度が1000ppmまで窒素置換したこと、重合条件Aを以下の重合条件Cに変更した以外は、実施例1と同様にして紡糸溶液を得た。
(1)70℃の温度で4時間保持
(2)70℃から30℃へ降温(降温速度120℃/時間)
得られた紡糸溶液におけるPAN系重合体は、Mw(P)が34万、Mz(P)/Mw(P)が2.7、MZ+1(P)/Mw(P)が7.2であり、紡糸溶液の粘度は40Pa・sであった。紡糸溶液を上記のようにして得た紡糸溶液に変更した以外は実施例1と同様にして紡糸を行った。得られた炭素繊維前駆体繊維の品位は優れており、前駆体繊維巻き取り手前で観察した製糸工程通過性も安定していた。
1回目のAIBNの投入量を0.002重量部に変更したことと、重合条件Cにおいて保持時間を1.5時間にした以外は、実施例2と同様にして紡糸溶液を得た。得られた紡糸溶液におけるPAN系重合体は、Mw(P)を32万、Mz(P)/Mw(P)を3.4、MZ+1(P)/Mw(P)を12であり、紡糸溶液の粘度は35Pa・sであった。紡糸溶液を上記のようにして得た紡糸溶液に変更した以外は実施例1と同様にして紡糸を行った。得られた炭素繊維前駆体繊維の品位は優れており、前駆体繊維巻き取り手前で観察した製糸工程通過性も安定していた。
AN100重量部、イタコン酸1重量部、ラジカル開始剤として2,2‘−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)(以下、AIBNと略記)0.4重量部、および連鎖移動剤としてオクチルメルカプタン0.1重量部をジメチルスルホキシド370重量部に均一に溶解し、それを還流管と攪拌翼を備えた反応容器に入れた。反応容器内の空間部を酸素濃度が1000ppmとなるまで窒素置換した後、実施例1における重合条件Aによる熱処理を行い、残存する未反応単量体を溶液重合法により重合してPAN系重合体溶液を得た。
得られたPAN系重合体溶液の溶媒に対する重合体濃度は、20重量%弱であった。
得られたPAN系重合体溶液を、重合体濃度が20重量%となるように調製した後、アンモニアガスをpHが8.5になるまで吹き込むことにより、イタコン酸を中和しつつ、アンモニウム基を重合体に導入し、紡糸溶液を得た。紡糸溶液を上記のようにして得た紡糸溶液に変更した以外は実施例1と同様にして紡糸を行おうとしたが、凝固引取ローラーに糸を掛けようとすると口金直下で糸切れしてサンプリングできなかった。
(特開2008−248219の実施例1に類似した方法)実施例1で用いた紡糸溶液を用いて、孔数6000、紡糸口金孔径0.15mm、口金短径が175mmの紡糸口金から一旦5mmエアギャップを走行させ、3℃の温度にコントロールした20重量%ジメチルスルホキシドの水溶液からなる凝固浴に導入する乾湿式紡糸法により紡糸し、凝固糸とした。このときの吐出線速度7m/分、紡糸ドラフト率4、凝固引取速度28m/分の条件で凝固糸を得、接着評価を行った。凝固浴液の粘度が低く、凝固引取速度が遅かったため、口金からの吐出角度は14°、沈み込み深さは0mmであり、接着は少なかった。その後、凝固・吐出条件を上述のように変更した以外は実施例1と同様にして0.7dtexの前駆体繊維を得たが、実施例1に比べれば、若干工程通過性が悪化した。
凝固浴の濃度と温度、吐出線速度を13m/分、紡糸ドラフト率3、凝固引取速度40m/分の条件として、1.1dtexの前駆単繊維を得た以外は比較例2と同様にして紡糸を行った。高粘度の凝固浴液となり、高速で引き取った場合には、口金中心部への随伴流が大きくなり、吐出角度が大きく、沈み込み深さが大きくなった。吐出角度が大きくなったため、接着が増加し、工程通過性が大幅に低下した。
比較例1と同様の紡糸溶液を用いた以外は比較例3と同様にして紡糸を行った。吐出角度は比較例3よりも大きくなり、工程通過性はさらに悪化した。
口金短径を220mmとした紡糸口金を用いた以外は実施例3と同様にして紡糸を行った。実施例3よりも吐出角度が大きくなり、接着が増えたために工程通過性は低下した。
口金短径を75mmとした紡糸口金を用いた以外は実施例3と同様にして紡糸を行った。実施例3よりも吐出角度が小さくなり、工程通過性は良好だった。
口金の長径を長くして、短径を維持したまま口金孔数を16000個とした紡糸口金を用いた以外は実施例3と同様にして紡糸を行ったところ、工程通過性は良好だった。
口金の長径を長くして、短径を維持したまま口金孔数を24000個とした紡糸口金を用いた以外は実施例3と同様にして紡糸を行ったところ、工程通過性は良好だった。
凝固浴の溶媒濃度を79%とし、浴液温度を10℃として凝固浴液粘度を8mPa・sとした以外は、実施例3と同様にして紡糸を行った。凝固浴温度が高かったためスキン層が薄くなり、工程通過性が若干悪化したが、凝固浴粘度が低下したために吐出角度が小さくなり、接着が低減した。
凝固浴の浴液温度を15℃として凝固浴液粘度を7mPa・sとした以外は、実施例7と同様にして紡糸を行った。凝固浴温度が高かったためスキン層が薄くなり、工程通過性が若干悪化したが、凝固浴粘度が低下したために吐出角度が小さくなり、接着が低減した。
凝固浴の浴液温度を25℃として凝固浴液粘度を5mPa・sとした以外は、実施例7と同様にして紡糸を行った。凝固浴温度が高かったためスキン層が薄くなり、工程通過性が大幅に悪化した。
紡糸溶液の口金からの吐出量を凝固引取速度に応じて高め、凝固引取速度を表1に示すとおり変化させた以外は、実施例3と同様紡糸が行った。凝固浴液面の沈み込み深さは大きくなったが、大幅な工程通過性低下はなく、安定して紡糸できた。
紡糸溶液の口金からの吐出量を凝固引取速度に応じて高め、凝固引取速度を表1に示すとおり変化させた以外は、比較例4と同様紡糸が行った。凝固浴液面の沈み込み深さは大きくなり、比較例4同様、吐出角度が大きかったため工程通過性は大幅に悪化した。
口金孔径を変更して、紡糸ドラフト8に変更したした以外は実施例4と同様、紡糸を行った。吐出角度が大きくなったため、若干工程通過性が悪化したが、問題なく紡糸できた。
口金孔径を変更して、紡糸ドラフト5に変更したした以外は実施例4と同様、紡糸を行った。吐出角度が大きくなったため、若干工程通過性が悪化したが、問題なく紡糸できた。
凝固引取速度を高めて、紡糸ドラフトを変更した以外は実施例3と同様にして紡糸を行った。紡糸ドラフトが高まったため吐出角度が小さくなり、凝固引取速度は高まったにもかかわらず、紡糸は安定した。
オクチルメルカプタン0.2重量部をジメチルスルホキシド240重量部に変更した以外は比較例1と同様に重合を行い、Mw(P)20万の重合体を得た。この重合体溶液の重合体濃度を27重量%に調整して紡糸溶液とした。得られた紡糸溶液を、40℃の温度で、孔数36、紡糸口金孔径0.3mm、口金短径が10mmの紡糸口金から一旦5mmエアギャップを走行させて乾湿式紡糸法により紡糸して凝固糸とした。このとき、特許文献2の実施例と同様の凝固浴液粘度となるように40℃の温度にコントロールした70重量%ジメチルスルホキシドの水溶液からなる凝固浴条件とした。吐出線速度5m/分、紡糸ドラフト率13.6、凝固引取速度65m/分の条件で紡糸を行った。凝固浴液粘度が低く、口金孔数が少なく口金中心部と外周部との距離が短かったため、凝固浴液の口金中心部直下への流れが小さく、比較的安定した紡糸ができたが、生産性の観点で満足できるものではなかった。
紡糸口金および凝固浴の条件を実施例1と同様にした以外は比較例10と同様にして紡糸を行ったが、吐出角度が大きく、凝固糸同士が接着したため、安定して紡糸することはできなかった。
AIBN 0.3重量部、オクチルメルカプタンを不投入に変更した以外は、比較例1と同様にして重合を行い、Mw(P)90万の重合体を得た。ポリマー濃度が20重量%になるように調整して紡糸溶液を得た。得られた紡糸溶液を、40℃の温度で、孔数16000、紡糸口金孔径0.19mm、口金短径が67mmの紡糸口金から一旦5mmエアギャップを走行させて乾湿式紡糸法により紡糸して凝固糸とした。このとき、特許文献3の実施例と凝固浴液粘度のみ同様となるように3℃の温度にコントロールした20重量%ジメチルスルホキシドの水溶液からなる凝固浴条件とした。吐出線速度0.5m/分、紡糸ドラフト率8、凝固引取速度4m/分の条件で紡糸を行った。凝固浴液粘度が低く、凝固引取速度が遅かったため、凝固浴液の口金中心部直下への流れが小さく、比較的安定した紡糸ができたが、生産性の観点で満足できるものではなかった。
凝固浴の条件、および吐出量、凝固引取速度を実施例1と同様にした以外は、比較例12と同様にして紡糸を行ったが、吐出角度が大きく、凝固糸同士が接着したため、安定して紡糸することはできなかった。
吐出線速度を落として紡糸ドラフトを変更した以外は実施例14と同様にして紡糸を行った。紡糸ドラフトを高めすぎたため、わずかに口金直下で糸切れが起こり、工程通過性が大幅に悪化した。
重合条件Bの熱処理(65℃)保持時間を2時間から1.5時間にした以外は実施例1と同様にして紡糸溶液を得た。前駆体繊維製造条件を表2のように変更した以外は、実施例1と同様にして紡糸を行い、前駆体繊維を得た。なお、総延伸倍率は後延伸の倍率を調整して条件設定した。
前駆体繊維製造条件を表2のように変更した以外は、実施例1と同様にして紡糸を行い、前駆体繊維を得た。
紡糸溶液の重合体濃度が15重量%となるようにジメチルスルホキシドを加えて調製し、前駆体繊維製造条件を表2のように変更した以外は、実施例1と同様にして紡糸を行い、前駆体繊維を得た。
特願2009−09704号の実施例5と同様にして紡糸溶液を得て、同条件を参考に表1のように条件設定して紡糸を行い、前駆体繊維を得た。
特開2008−248219号の実施例1と同様にして紡糸溶液を得て、同条件を参考に表1のように条件設定して紡糸を行った。すなわち、得られた紡糸溶液を用い、孔数12,000であり、かつ、表2に示す紡糸口金・吐出条件で紡糸し、3℃の温度にコントロールした20重量%ジメチルスルホキシドの水溶液からなる凝固浴に導入する乾湿式紡糸法により紡糸し凝固糸とした。このときの紡糸ドラフトを2.5倍に調節し凝固糸を得た。乾燥した凝固糸の単繊維繊度は10.5dtexであった。このようにして得られた凝固糸を水洗した後、90℃の温水中で3倍の浴中延伸倍率で延伸し、さらにアミノ変性シリコーン系シリコーン油剤を付与して浴中延伸糸を得た。このようにして得られた浴中延伸糸を165℃の温度に加熱したローラーを用いて30秒間乾燥を行い、5倍のスチーム延伸倍率でスチーム延伸を行い、単繊維繊度1dtexの前駆体繊維を得た。
凝固浴条件を表2のように変更した以外は比較例16と同様にして紡糸を行い、前駆体繊維を得た。
特願2008−287520号の実施例1と同様にして紡糸溶液を得て、同条件を参考に表1のように条件設定して紡糸を行った。すなわち、得られた紡糸溶液を、40℃の温度で、孔数100、紡糸口金孔径0.2mmの紡糸口金から一旦15mmエアギャップを走行させ、5℃の温度にコントロールした66重量%ジメチルスルホキシドの水溶液からなる凝固浴に導入する乾湿式紡糸法により紡糸し、凝固糸とした。このときの吐出線速度は、8m/分となるように紡糸口金への送液量を調整し、凝固糸の巻取り速度を変更することにより、糸切れの発生する可紡性の測定を行った。また、吐出線速度1m/分、紡糸ドラフト率14の条件で凝固糸を得、水洗した後、70℃の温度の温水中で2倍の浴中延伸倍率で延伸し、さらにアミノ変性シリコーン系シリコーン油剤を付与し、130℃の温度のホットドラムを用いて乾燥し、その後165℃の温度の加熱炉を用いて非接触で乾燥しながら2倍の倍率で延伸を行い、単繊維繊度1.3dtexの炭素繊維前駆体繊維を得た。
前駆体繊維製造条件を表2のように変更した以外は、比較例1と同様にして紡糸を行い、前駆体繊維を得た。
Claims (9)
- 繊維を構成するポリアクリロニトリル系重合体のZ平均分子量Mz(F)が60万〜200万であり、多分散度Mz(F)/Mw(F)(Mw(F)は、繊維を構成するポリアクリロニトリル系重合体の重量平均分子量を表す)が2〜5であり、原子間力顕微鏡で3μmの範囲で測定した自乗平均面粗さRmsが15〜40nmであり、単繊維繊度が0.3〜1.5dtexであり、単繊維断面直径の変動係数が0〜5%である炭素繊維前駆体繊維。
- RAMAN分光法により求められ、明細書で規定するR値が2.7〜3.0であり、単繊維強度が6〜9cN/dtexであり、原糸結晶配向度が91〜94%である請求項1に記載の炭素繊維前駆体繊維。
- 真円度が0.85〜1である請求項1または2に記載の炭素繊維前駆体繊維。
- 短径が75〜200mm、孔数3000〜30000個である紡糸口金を用い、凝固浴液の紡糸条件での凝固温度における粘度が7〜15mPa・sの条件で凝固浴液中を凝固糸が35〜200m/分の速度で走行するように乾湿式紡糸する炭素繊維前駆体繊維の製造方法であって、Z平均分子量(Mz(P))が80万〜600万で、多分散度(Mz(P)/Mw(P))(Mw(P)は、重量平均分子量を表す)が2.7〜10であるポリアクリロニトリル系重合体を含有する紡糸溶液を用い、紡糸ドラフトを5〜50とし、紡糸口金の最外孔からの吐出した紡糸溶液の紡糸口金面鉛直方向との角度を5〜15°とすることを特徴とする炭素繊維前駆体繊維の製造方法。
- 前記紡糸溶液を凝固価が23〜40gである凝固浴条件の凝固浴中に吐出する請求項4に記載の炭素繊維前駆体繊維の製造方法。
- 前記凝固糸の引き取りローラーからの合計延伸倍率が、10〜20倍、前駆体繊維束の巻き取り速度が600〜2000m/分である請求項4または5に記載の炭素繊維前駆体繊維の製造方法。
- 前記凝固糸の引き取り速度が、50〜200m/分である請求項4〜6のいずれかに記載の炭素繊維前駆体繊維の製造方法。
- 沈み込む前の凝固浴液面と紡糸口金との距離を5〜10mmに設定し、紡糸によって凝固浴液面が沈み込む深さを5〜20mmに制御する請求項4〜7のいずれかに記載の炭素繊維前駆体繊維の製造方法。
- 請求項4〜8のいずれかに記載の製造方法によって得られた炭素繊維前駆体繊維を、200〜300℃の温度の空気中において耐炎化する耐炎化工程と、耐炎化工程で得られた繊維を、300〜800℃の温度の不活性雰囲気中において予備炭化する予備炭化工程と、予備炭化工程で得られた繊維を1,000〜3,000℃の温度の不活性雰囲気中において炭化する炭化工程を順次経て炭素繊維を得る炭素繊維の製造方法。
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