JP2010253871A - 円筒形容器用内袋およびその製造方法 - Google Patents

円筒形容器用内袋およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】底面円周上(縁)の強度を確保しつつ、容器内側面と底部に密着させる。
【解決手段】所定の円筒形容器の内周の長さを有し、長さ方向の両端に筒状にするための糊代部11aを備えた胴部シート片11の下部に、被加熱部12aを下方へ突出させて熱収縮性シート片12を溶着して袴付シートAとし、続いて、胴部シート11の両端の糊代部11aどうしを溶着して筒状の筒状シートBにし、筒状シートBにおける熱収縮性シートの被加熱部12aを加熱し収縮させた後、この収縮した被加熱部12aへ円形の底部シート片13を溶着して円筒形容器用内袋10を製造する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ドラム缶などの円筒形容器の内部に装着する円筒形容器用内袋とその製造方法に関し、底面円周上(縁)の強度を確保しつつ、容器内部と底部に密着させることができる円筒形容器用内袋およびその製造方法に関する。
一般に、円筒形容器用内袋は、安価であることが要請されるため、一枚の円筒フィルムを所定長に分断し、その片側端縁を熱圧着したものが多く使用されている。また、下記特許文献1、下記特許文献2に提案されているものをはじめ、底面に多角形シールや半楕円シールを施し、円筒形容器の内部に全面的に密着させて円筒形容器になじませつつ破損を防ぐようにしたもの、シートを折り曲げる等の工夫により一枚の袋胴から得ることができて安価なもの、底面を真円に形成したものなど、いくつかの円筒形容器用内袋が知られている。
特開2003−291985号公報 特許第3817714号公報
上記特許文献1に提案された容器缶用内装袋の製法に係る発明では、有底状袋体部材の底辺部を、その底辺折目のほぼ中央部を有底状袋体部材内奥方向へ折り込むとともに、該底辺折目の両端部に形成される隅三角片部を溶着切断により除去し、前記底辺部を多角形底辺とし、次いで、該多角形底辺部を備えた有底状袋体部材を角筒形に膨らませて底部成形用の成形型に被せ、ヒータにより該多角形底辺部を加熱し、該成形型に沿って熱収縮させ、内装袋を形成するようにしたことを特徴とし、そのような容器缶用内装袋は、使用するのが有底状袋体部材の一部材のみであり、形成型の外周に被せて熱収縮させて底辺部を簡易に所定の形状に成形するので、安価かつ容易に円筒形容器の内側の形状に合わせることが可能だとしている。
また、上記特許文献2に提案された容器缶用内装袋の製法に係る発明では、成形する内装袋の長手方向に沿って移動可能とした短管形の外リング片と、この内周側に配設固定する円盤状の受盤とより構成する内装袋形成型を、形成する内装袋の形状に合わせて形成し、かつ外リング片の外周に、筒状をした熱収縮性合成樹脂製の内装袋周壁材を外嵌するとともに、この内装袋周壁材の一端部側を、前記外リング片の先端より溶着片を形成する長さのみ突出せしめ、この突出部分を内装袋形成型と対向して配設したヒータにて加熱することによりその半径方向に熱収縮させて、内装袋形成型の外リング片の外周縁より内周方向へ、かつ該外周縁より垂れ下がるようにして溶着片を形成し、次にこの垂れ下がり状態の溶着片を、外リング片を端部材との溶着時に合わせて昇降させるようにしてほぼ水平に矯正して水平状態の溶着片上に重ね、容器缶内の内底面に沿う形状に予め裁断された端部材の重合部分を、リング状のヒートシーラにて一体に溶着して容器缶用内装袋を製造するようにしたことを特徴とし、溶着片の熱収縮による形成時において、不均一な力がかかることを防いでほぼ均一に熱収縮が行われれることにより、シートの厚さが薄くなることもなく、またしわを生じさせることもなく形成でき、溶着時に、溶着片の上に端部材が重ねられてヒートシーラにてリング状に溶着されているため、端部材との溶着がピンホールや段差が生じることなく、確実に行え、製造が簡単に、確実に行えるとしている。
しかし、円筒形容器用内袋として使用されている既存品、例えば、円筒フィルムを所定長に分断し、その片側端縁を熱圧着したものは、底面が、熱を加えられて、半溶解状態で曲げられたものであるため、円筒形容器の底部や底部円周付近と接触する箇所の厚みが均等にできないという問題がある。また、底面に多角形シールや半楕円シールを施しても、シール部分が円筒形容器の内側部に接触し、円筒形容器の底部や底部円周付近に空隙ができるなどして十分に馴染まないという問題がある。上記特許文献1に提案の発明についても、熱収縮を利用して円筒形容器の内側部の形状に合わせるので、内袋の厚みが均等とならない問題があり、ピンホールや破れの原因になるという課題が生じている。上記特許文献2に提案の発明では、底面形状が真円のため、円筒形容器用の底部や底部円周付近に空隙ができないので、内袋が円筒形容器に十分に馴染まないという問題は解決されるものの、底面と側面との境界が薄い一枚のシートのみからなって、底面円周上(縁)の強度が必ずしも確保されているとはいえず、円筒形容器との接触、特に、円筒形容器の底部円周付近での接触などにより、破れの原因等を完全に除去することが困難であるという問題が残る。さらに、内装袋周壁材の一端部側の突出部分をヒータにて加熱する影響が、内装袋周壁材全体に及んで、容器缶用内装袋自体の強度が懸念されるという問題もある。
本発明は、上記実情から提案され、自身の強度を十分に確保するとともに、底面円周上(縁)の強度も確保してピンホールや破れの原因を除去しつつ、円筒形容器の内側面および円形底面のいずれにも密着させることができ、かつ、製造も容易な円筒形容器用内袋とその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る円筒形容器用内袋は、所定の円筒形容器の内周の長さを有し、長さ方向の両端に互いに溶着される糊代部を備えたシートの下部に、一部を下方に突出させて熱収縮性シートが溶着され、前記糊代部どうしが溶着されて筒状になり、筒状になった前記シートの下部から突出している前記熱収縮性シートの一部が加熱され収縮して内側へ折れ曲がり、この折れ曲がった前記熱収縮性シートの一部に円形の底部シートが溶着されてなる、ことを特徴とする。
また、本発明に係る円筒形容器用内袋の製造方法は、所定の円筒形容器の内周の長さを有し、長さ方向の両端に互いに溶着される糊代部を備えたシートの下部に、一部を下方に突出させて熱収縮性シートを溶着する工程と、前記糊代部どうしを溶着して筒状にする工程と、筒状にした前記シートの下部から突出している前記熱収縮性シートの一部を加熱し収縮させて内側へ折り曲げ、この折り曲げた前記熱収縮性シートの一部に円形の底部シートを溶着する工程と、からなることを特徴とする。
本発明に係る円筒形容器用内袋では、まず、所定の円筒形容器の内周の長さを有し、長さ方向の両端に互いに溶着される糊代部を備えたシートの下部に、一部を下方に突出させて熱収縮性シートが溶着されているので、シートと熱収縮性シートとを平坦な状態で溶着することが可能なものとすることができる。さらに、糊代部の両端どうしが溶着されて筒状になり、筒状になったシートの下部から突出している熱収縮性シートの一部が加熱され収縮して内側へ折れ曲がり、この折れ曲がった熱収縮性シートの一部に円形の底部シートが溶着されているので、シートと底部シートとの境界部分(立ち上がり部)に熱収縮性シートがあてられているため、立ち上がり部の厚み(強度)を確保した状態で円筒形容器の底部円周付近に接触させることができ、破れの原因等、特に、円筒形容器の底部円周付近での接触などによる破れの原因を有効に取り除くことができる。
また、筒状となったシートの下部から突出している熱収縮性シートの一部が加熱されて内側へ折れ曲がり、この折れ曲がった熱収縮性シートの一部に円形の底部シートが溶着されているので、熱収縮性シートと底部シートとも平坦な状態で溶着することが可能なものとすることができるほか、底部シートに熱が加わらないので、円筒形容器の底部や底部円周付近と接触する箇所の厚みを均等にすることができるとともに、熱収縮性シートを加熱する影響がシート全体に及ぶこともなくなって内袋自体の強度が問題となることもない。そして、底部シートは円形、例えば、真円であるので、円筒形容器の底部や底部円周付近に空隙ができることもなく、折り込んだり直接シールしたりということもないので、本発明に係る円筒形容器用内袋は、容易に製造することが可能となる。
また、本発明に係る円筒形容器用内袋の製造方法では、まず、所定の円筒形容器の内周の長さを有し、長さ方向の両端に互いに溶着される糊代部を備えたシートの下部に、一部を下方に突出させて熱収縮性シートを溶着する工程を有するので、シートと熱収縮性シートとを平坦な状態で溶着して製造することができる。さらに、糊代部の両端どうしを溶着して筒状にする工程を経て、筒状にしたシートの下部から突出している熱収縮性シートの一部を加熱し収縮させて内側へ折り曲げ、この折り曲げた熱収縮性シートの一部に円形の底部シートを溶着する工程を有するので、シートと底部シートとの境界部分(立ち上がり部)に熱収縮性シートをあてて製造するため、製造した円筒形容器用内袋は、立ち上がり部の厚み(強度)を確保した状態で円筒形容器の底部円周付近に接触させることができ、破れの原因等、特に、円筒形容器の底部円周付近での接触などによる破れの原因を有効に取り除くことができる。
また、筒状にしたシートの下部から突出している熱収縮性シートの一部を加熱し収縮させて内側へ折り曲げ、この折り曲げた熱収縮性シートの一部に円形の底部シートを溶着する工程を有するので、熱収縮性シートと底部シートとも平坦な状態で溶着して製造することができるほか、底部シートに熱を加えないで製造するので、製造した円筒形容器用内袋は、円筒形容器の底部や底部円周付近と接触する箇所の厚みを均等にすることができるとともに、熱収縮性シートを加熱する影響がシート全体に及ぶこともなくなって内袋自体の強度が問題となることもない。そして、底部シートは円形、例えば、真円として製造することができるので、円筒形容器の底部や底部円周付近に空隙ができることもなく、折り込んだり直接シールしたりして製造することもないので、本発明に係る円筒形容器用内袋の製造方法は、容易なものとすることができる。
本発明に係る実施例1の円筒形容器用内袋の概略斜視図であって、説明のため一部を破断させた状態のものである。 実施例1の円筒形容器用内袋における構成部品を説明する説明図であって、(a)は、胴部シート片を示し、(b)は、熱収縮性シートを示し、(c)は、底部シート片を示す。 実施例1の円筒形容器用内袋における製造途中の袴付シートを説明する説明図であって、(a)は、袴付シートの概略全体を示し、(b)は、袴付シートの要部を示す。 実施例1の円筒形容器用内袋における製造途中の袴付シート(筒状)の概略全体を示す概略斜視図である。 本発明に係る実施例2の円筒形容器用内袋の概略斜視図である。 本発明に係る実施例3の円筒形容器用内袋の概略斜視図である。 本発明に係る実施例4の円筒形容器用内袋の概略斜視図である。
以下、本発明に係る円筒形容器用内袋とその製造方法について、いくつかの実施形態を図面に基づいて詳述する。
(実施例1)
本発明に係る円筒形容器用内袋10は、図1に示すように、所定の円筒形容器、例えば、使用しようとするドラム缶の内周の長さを有し、長さ方向の両端には互いの溶着部となる糊代部11aが備えられたシート、例えば、合成樹脂製の胴部シート片11と、この胴部シート片11の下部に溶着され、一部としての被加熱部12aが内側へ折り曲げられている熱収縮性シート、例えば、合成樹脂製の熱収縮性シート片12と、この熱収縮性シート片12の被加熱部12aに溶着されている円形の底部シート、例えば、合成樹脂製の底部シート片13とから構成されている。
胴部シート片11は、図2(a)に示すように、所定の円筒形容器、例えば、使用しようとするドラム缶の内周の長さを有するとともに、長さ方向の両端に相互に溶着することで筒状になるための糊代部11aを備えて長方形に裁断された合成樹脂製のシート片であり、例えば、汎用のプラスチックシートを用いることができる。
熱収縮性シート片12は、図2(b)に示すように、例えば、胴部シート片11とほぼ同じ長さであって、長さ方向の両端に糊代部12bを備え、胴部シート片11に溶着される被溶着部12cおよび底部シート13に溶着される被加熱部12aを設けることが可能な幅を有する比較的細長い帯状のシート片であり、治具などにより直接熱が加えられると収縮する性質を備えている。本実施例1では、例えば、合成樹脂製、特に、ポリオレフィン系のものを、熱収縮性シート片12として用いている。
なお、本発明における熱収縮性シートとしては、ドラム缶などの円筒形容器の内部との接触や擦れに対する耐摩耗性があり、直接熱が加えられると収縮する性質を備える材質である限り、好適材料として使用することができる。
底部シート片13は、図2(c)に示すように、使用しようとするドラム缶の内径より数mm、例えば、5mm小さい直径をもつ円形、例えば、真円に裁断された合成樹脂製のシート片である。なお、胴部シート片11と底部シート片13とは、説明のために別の名前を付けた限りであって、同一の材質のものを用いればよいし、別の材質のものであってもよい。また、底部シート片13の厚みと胴部シート片11との厚みは、円筒形容器の底部との接触や擦れに対する耐摩耗性を確保するため、例えば、底部シート片13を胴部シート片11よりも肉厚にするなど適宜変更することも可能である。さらに、底部シート片13は、使用しようとするドラム缶の内径とほぼ同径の円形であっても実施可能であるが、使用しようとするドラム缶の内径より2mm〜50mm小さい円形に裁断することが、本発明に係る円筒形容器用内袋10の製造効率の観点から好ましい。
ここで、本発明に係る円筒形容器用内袋10の胴部シート片11と熱収縮性シート片12との溶着は、胴部シート片11の下部へ被加熱部12aを突出させながら熱収縮性シート片12の被溶着部12cが平坦な状態で揃えられ、また、胴部シート片11の両端の糊代部11aへ熱収縮性シート片12の両端の糊代部12bが平坦な状態で揃えられて、それぞれ溶着されるものである。
また、熱収縮性シート片12と底部シート片13との溶着は、胴部シート片11と熱収縮性シート片12とが溶着され、両端の糊代部11a、12bどうしが溶着されて筒状となった後、胴部シート片11の下部から突出している熱収縮性シート片12の被加熱部12aが、治具によって加熱され収縮することにより、内側へ折れ曲がるので、この折れ曲がった熱収縮性シート片12の被加熱部12aへ、底部シート片13が平坦な状態にて溶着されるものである。
次に、本発明に係る円筒形容器用内袋の製造方法を図3、図4を参照しつつ説明する。
まず、胴部シート片11の下部へ被加熱部12aを突出させながら熱収縮性シート片12の被溶着部12cを平坦な状態で揃え、また、胴部シート片11の両端の糊代部11aへ熱収縮性シート片12の糊代部12bを平坦な状態で揃えてそれぞれ溶着し、図3(a)に示すような、胴部シート片11の下部に熱収縮性シート片12が袴のように溶着している袴付シートAを形成する。特に、本実施例1では、図3(b)に示すように、胴部シート片11の下部に熱収縮性シート片12の被溶着部12cを載せ、例えば、ヒートシーラを使って、その上から平坦な状態で溶着する。そうすると、袴付シートAは、胴部シート片11と熱収縮性シート片12との溶着箇所より熱収縮性シート12の被加熱部12aが下方へ突出した状態で形成される。
続いて、この袴付シートAの両端の糊代部11a、12bどうしを溶着して、図4に示すような筒状シートBを形成する。なお、この工程では、図4に示すように、袴付シートAを筒状にすると内面側にくる糊代部11a、12bどうしを溶着し、糊代部11a、12bが外側に突出した筒状シートBの形態とする。
そして、この筒状シートBにおける胴部シート片11から突出している熱収縮性シート片12の被加熱部12aに成型用治具を当てて加熱するため、筒状シートBを、熱収縮性シート片12が溶着させられている側を上向きにして所定の円柱型に入れて固定し、この所定の円柱型からはみ出した被加熱部12aに成型用治具を当てて加熱する。そうすると、被加熱部12aは自身の熱収縮性により、筒状シートBの内側に折れ曲がる。この際、完成時の円筒形容器用内袋の厚さが均一になるように、また、ピンホールや破れの原因をつくらないように、筒状シートBの被加熱部12a以外の部分を成型用治具により加熱していないかどうか確認することが好ましい。
最後に、筒状シートBが所定の型に入った状態で、この折れ曲がった被加熱部12aに合わせるようにして、使用しようとするドラム缶の内径より5mm小さい直径をもつ円形の底部シート片13を配置し、平坦な状態で溶着し、図1に示すような円筒形容器用内袋10を形成する。
なお、筒状シートBを所定の型から抜いて、筒状シートBの胴部シート片11側から底部シート片13を入れ、折れ曲がった被加熱部12aに合わせるようにして溶着してもよい。すなわち、底部シート片13の折れ曲がった被加熱部12aへの溶着は、筒状シートBの内側から行うか外側から行うかにつき、製造効率等の観点から適宜選択すればよい。
このように、本発明に係る円筒形容器用内袋10は、胴部シート片11、熱収縮性シート片12、底部シート片13の3つの部品から構成されることが特徴であり、このような特徴により、胴部シート片11と熱収縮性シート片12との平坦な状態での溶着、成型用治具により加熱された熱収縮性シート片12の被加熱部12aと底部シート片13との平坦な状態での溶着をそれぞれ経るという、非常に容易な製造方法により製造することができる。さらに、従来と異なり、胴部シート片11と底部シート片13との境界部分(立ち上がり部)には、耐摩耗性を有する熱収縮性シート片12があてられているため、立ち上がり部の厚み(強度)が確保された状態で円筒形容器の底部円周付近に接触させることができ、従来において頻発していた破れの原因、特に、円筒形容器の底部円周付近での接触などによる破れの原因を有効に防止することができる。また、熱収縮性シート片12の被加熱部12aを加熱した影響が、胴部シート片11や底部シート片13に及ぶこともなく、本発明に係る円筒形容器用内袋10自体は、所望のとおりの強度を得ることができる。
(実施例2)
また、本発明は、図5に示すような、円筒形容器用内袋を含むものである。具体的には、実施例1の円筒形容器用内袋の製造方法において、袴付シートAを筒状にすると内面側と外面側にくる糊代部11a、12bどうしを溶着することで製造することができる。本実施例2における筒状シートBの形態は、袴付シートAを筒状にすると内面側と外面側にくる糊代部11a、12bどうしを溶着しているので、糊代部11a、12bが外側に突出しないものとなる。
(実施例3)
さらに、本発明は、図6に示すような、底面が小さく天面が大きい断面視テーパ状の円筒形容器用内袋20を含むものである。このような円筒形容器用内袋20は、胴部シート片21およびこの胴部シート片21の下部に溶着される熱収縮シート片22を円錐台形状に裁断することで製造することが可能であり、上述した実施例1の製造工程において特段、別の工程を要することもない。
(実施例4)
また、本発明は、実施例3における円筒形容器用内袋20の裁断した円錐台形状の胴部シート片21の向きを逆にし、これに合わせて熱収縮シート片22を裁断することで、図7に示すような、底面が大きく天面が小さい断面視テーパ状の円筒形容器用内袋30も製造することができる。
したがって、上述したように、本発明に係る円筒形容器用内袋10とその製造方法では、まず、使用しようとするドラム缶の内周の長さを有し、長さ方向の両端に互いに溶着される糊代部11aを備えた胴部シート片11の下部に、被加熱部12aを下方に突出させて、胴部シート片11とほぼ同じ長さの熱収縮性シート片12を溶着して袴付シートAを形成したので、胴部シート片11と熱収縮性シート12片とを平坦な状態で溶着することができる。袴付シートAの両端の糊代部11a、12bどうしを溶着して筒状シートBを形成し、さらに、筒状シートBの胴部シート片11の下部から突出している熱収縮性シート片12の被加熱部12aを加熱し収縮させて内側へ折り曲げ、この折り曲げた熱収縮性シート片12の被加熱部12aに円形の底部シート片13を溶着したので、胴部シート片11と底部シート片13とのシール部分(立ち上がり部)に熱収縮性シート片12をあてることができ、立ち上がり部の厚み(強度)を確保した状態でドラム缶の底部円周付近に接触させることができ、円筒形容器用内袋にピンホールや破れが発生することを有効に防止することができる。
さらに、筒状シートBの胴部シート片11の下部から突出している熱収縮性シート片12の被加熱部12aを加熱し収縮させて内側へ折り曲げ、この折り曲げた熱収縮性シート片12の被加熱部12aに円形の底部シート片13を溶着したので、熱収縮性シート片12と底部シート片13とも平坦な状態で溶着することができるほか、円筒形容器用内袋10の底面が、熱を加えて製造されないので、製造した円筒形容器用内袋10は、円筒形容器の底部や底部円周付近と接触する箇所の厚みを均等にすることができるとともに、熱収縮性シート片12の被加熱部12aを加熱した影響が胴部シート片11や底部シート片13に及ぶこともなく、内袋自体の強度が問題となることもない。そして、底部シート片13は円形、例えば、真円として製造することができるので、円筒形容器の底部や底部円周付近に空隙ができることもなく、折り込んだり直接シールしたりして製造することもないので、本発明に係る円筒形容器用内袋10の製造方法は、容易なものとすることができる。
ここで、本発明では、例えば、上述した袴付シートの両端の糊代部どうしを溶着するのを途中で止めたままで筒状シートを形成すれば、両端が溶着されていない胴部シート片部分が残る円筒形容器用内袋を製造することもできる。そうすると、このような円筒形容器用内袋では、両端が溶着されていない胴部シート片部分を内側へ倒せば、円筒形容器用内袋の結束代を確保することができ、両端が溶着されていない胴部シート片部分を外側へ倒せば、折り返し代を確保することができる。また、上述した袴付シートの両端の糊代部どうしを溶着するのを途中で止め、その途中から筒状シートの上方口をすぼめるように溶着して形成すれば、開口部の小さな円筒形容器用内袋を製造することもできる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。また、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱しなければ、本発明を構成する要素についても、公知または周知のものを使用できることはいうまでもない。例えば、ヒートシーラや溶着用治具についても、公知または周知のものを使用することができる。
さらに例えば、本発明に係る円筒形容器用内袋は、上記実施形態を説明する際、胴部シート片と熱収縮性シート片の長さをほぼ同様なものであることを前提にしたが、少なくとも使用しようとするドラム缶の内周の長さを熱収縮性シート片が有し、胴部シート片の両端の糊代部のみが互いに溶着される場合であってもよく、このような円筒形容器用内袋であれば、溶着用治具による被加熱部の折り曲げがよりスムーズになるものである。
さらに、上記実施形態では、製造効率等の観点から、袴付シートを先に形成し、その後に筒状シートを形成する順に製造する工程を例示して説明しているが、胴部シート片の両端の糊代部を互いに溶着して筒状とし、この筒状の胴部シート片の下部に、被加熱部を下方へ突出させながら熱収縮性シート片を溶着するという工程であっても同様に本発明に係る円筒形容器用内袋を製造することができるものである。
10・・円筒形容器用内袋(実施例1)
11・・胴部シート片
11a・糊代部
12・・熱収縮性シート片
12a・被加熱部(熱収縮性シートの一部)
12b・糊代部
12c・被溶着部
13・・底部シート片
20・・円筒形容器用内袋(実施例3)
21・・胴部シート片
22・・熱収縮性シート片
30・・円筒形容器用内袋(実施例4)
A・・・袴付シート
B・・・筒状シート

Claims (2)

  1. 所定の円筒形容器の内周の長さを有し、長さ方向の両端に互いに溶着される糊代部を備えたシートの下部に、一部を下方に突出させて熱収縮性シートが溶着され、
    前記糊代部どうしが溶着されて筒状になり、
    筒状になった前記シートの下部から突出している前記熱収縮性シートの一部が加熱され収縮して内側へ折れ曲がり、この折れ曲がった前記熱収縮性シートの一部に円形の底部シートが溶着されてなる、
    ことを特徴とする円筒形容器用内袋。
  2. 所定の円筒形容器の内周の長さを有し、長さ方向の両端に互いに溶着される糊代部を備えたシートの下部に、一部を下方に突出させて前記熱収縮性シートを溶着する工程と、
    前記糊代部どうしを溶着して筒状にする工程と、
    筒状にした前記シートの下部から突出している前記熱収縮性シートの一部を加熱し収縮させて内側へ折り曲げ、この折り曲げた前記熱収縮性シートの一部に円形の底部シートを溶着する工程と、
    からなることを特徴とする円筒形容器用内袋の製造方法。
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