JP2007015003A - 容器の封鎖構造部材の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 注出口部とキャップが一体となった容器の密封構造において、密封材がネジ成形や嵌合係合部の形成によって緩むことなく、天壁内面外周部と折り返し部との間に確実に圧着することができる容器の封鎖構造部材を得る。
【解決手段】 内壁、中間壁及び外壁からなる三重壁を連続して形成し、前記外壁に易破断部を形成してキャップ部と注出口部とした容器の封鎖構造部材の製造方法において、前記三重壁へのネジ又は嵌合係合部の形成中又は形成後に、天壁内面外周部と、内壁4と中間壁5の折り返し部9との間に配置された密封材10を圧縮する押圧力を加えることによって、密封材を折り返し部9に密着させる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、キャップと注出口部が一体に形成され、開封後はキャップが注出口部にリシール可能な容器の封鎖構造部材の製造方法に関する。
従来、飲料缶等の缶容器として胴部にプルタブ付きの缶蓋を巻締したものや注出口部がボトル状に絞り成形されてキャップが螺着可能なボトル缶等が知られている。前者は缶蓋パネル部分にスコアを介して引裂き部を設け、スコアを破断することによってはじめて注出口が開口して形成されるため、開封前の注出口の密封性に優れているが、開封後はリシールができない欠点がある。一方、後者は注出口部材とキャップが別体に形成されて螺着されているため、開封前の密封性は前者に比べて劣るが、開封後はリシールできるという利点がある。そこで、本発明者らは、前記両方の従来技術のもつ利点を有し、且つ欠点を解消した容器として、開封前には注出口部材(注出口)と注出口封鎖構造部材(キャップ)が同一部材で連続して一体に形成され、開封後は従来のボトル缶同様にネジ締め又は係合突起の係合でリシールできる封鎖構造を備えた容器(以下、単にキャップ一体型容器という)を先に提供した(特許文献1及び特許文献2参照)。
該提案した封鎖構造の容器60は、例えば図8に示すようにキャップ部61と注出口部62が連続して一体に形成され、キャップ部61と注出口部62が内壁63の上端部から下方に折り返してなる中間壁64と、該中間壁の下端部から上方に折り返してなる外壁65と軸方向に同心状に三重壁を構成し、外壁65の上端部に天壁66が位置してなり、外壁65の下方部寄りにスコア等の易破断部67が形成され、外壁65と中間壁64及び内壁63の重なり部に一体にネジ山又はアンダーカット状に嵌合係合部が成形され、外壁と天壁とでキャップ部を形成し、径方向に押圧して易破断部67を破断することによって中間壁64と分離し、次いでキャップ部61を開栓方向に回すことによって開栓することができるものである。
国際公開公報 WO03/057583 特開2005−35675号公報
上記提案した容器の封鎖構造は、注出口部とキャップが一体に連続構造になっているので、キャップ部内面にライナー等の密封材を設けなくても開封前の密封性が高いこと、開封後はリシールできることを満たすものであるが、開封後のリシール時の密封性をより高めるためには、キャップ部分の天壁66と注出口頂部(内壁と中間壁の折り返し部73)との間に密封材を設けるのが望ましい。そのため、図9に示すようにこの部分に密封材69を設けることも提案されている(特許文献1の図14参照)。その場合、前記封鎖構造は、筒状部を軸方向に圧縮操作することにより、図9に示すような構造とするので、キャップ部分の天壁66と内壁と中間壁の折り返し部68との間に密封材69を設けるには、上記押し込み成形の前に設けなければならない。従来、このような密封材を設けた場合、押し込み成形直後は、密封材は天壁66と注出口部頂部68との間に圧着されているが、その後のネジ成形あるいはアンダーカットによる嵌合係合部の成形加工によって、密封材と折り返し部との圧着が緩む傾向があり、その場合再封時の密封性が不十分になる問題点があった。
そこで、本発明は、注出口部とキャップが一体となった容器の密封構造において、開封後の再封時の密封性が確保できるように、密封材がネジ成形や嵌合係合部の形成によって緩むことなく、天壁内面外周部と折り返し部に確実に圧着することができる容器の封鎖構造部材の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する請求項1に記載の本発明の容器の封鎖構造部材の製造方法は、内壁、中間壁及び外壁からなる三重壁を連続して形成し、前記外壁に易破断部を形成してキャップ部と注出口部とした容器の封鎖構造部材の製造方法において、前記三重壁へのネジ又は嵌合係合部の形成中又は形成後に、天壁内面外周部と、内壁と中間壁の折り返し部との間に配置された密封材を圧縮する押圧力を加えることを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明に加えて、前記押圧力が、容器の密封構造の天壁外面上方及び又は内壁内面下方から相対的に加えられる軸荷重であることを特徴とするものである。
請求項3の発明は、前記請求項1又は請求項2の発明において、前記内壁と中間壁の上方折り返し部を内方に突出させた突出折り返し部としたことを特徴とするものである。
請求項4の発明は、前記請求項1〜3の何れかの発明において、前記密封材が液状密封材をライニング後非流動化されたものであることを特徴とするものである。ここで非流動化の方法としては、焼き付け、乾燥、反応による固化などが考えられる。また、その際密封材内部を発泡させることにより、柔軟で密封性能に優れた密封材とすることもできる。
請求項5の発明は、前記請求項1〜3の何れかの発明において、前記密封材がモールド密封材であることを特徴とするものである。
本発明によれば、キャップと注出口が一体の容器封鎖構造部材において、三重壁へのネジ又は嵌合係合部の形成中又は形成後に、天壁内面外周部と、内壁と中間壁の上方折り返し部との間に配置された密封材を圧縮する押圧力を加えることにより、ネジ成形又は嵌合係合部の形成後も密封材の圧着が緩むことなく、圧着された状態を維持し、再封時の密封性が向上する。請求項2の発明によれば、上記効果に加えて、前記押圧力を軸荷重として容易に且つ確実に加えることができる。さらに、請求項3の構成によれば、内壁と中間壁の上方折り返し部との密封材の圧着面積を増やすことができ、再封時の密封性をより高めることができる。封鎖構造部材の製造方法は、前記密封材が液状密封材又はモールド密封材である場合がより効果的である。
図1は、本発明の封鎖構造部材の製造方法で製造された容器の封鎖構造部材の実施形態を示し、本実施形態では、容器の封鎖構造部材を胴部が円筒形の缶又は角形や楕円形などの非円筒缶の端部に巻締して容器を密封する端部材として構成した場合であり、図は該端部材を容器本体の開口部に巻締めた状態を示している。しかしながら、本発明の封鎖構造部材は、端部材に限らず、容器の胴部と一体となった封鎖構造部材として形成することも可能であり、この実施形態に限るものではない。また、本発明の封鎖構造部材は、金属素材、内面または外面に樹脂層等が被覆されたアルミ合金やスチール等の金属素材、プラスチック素材が好ましく適用できる。
図1において、1は容器本体の開口端部に巻締めて容器を封鎖した状態の端部材としての封鎖構造部材であり、下方端部に容器本体の開口端部に巻締めるカール部2が形成され、容器本体11の開口端部のフランジと巻締められている。カール部2からチャックウォールラジアス14を介して内方に円錐状に立ち上がってドーム壁3を形成し、その中央突出部が注出口を形成する内壁4、該内壁4の頂部から折り返して中間壁5、さらにその下端から折り返して外壁6の三重壁を構成し、その頂部がキャップ部の天壁7となっている。内壁4と中間壁5とで注出口部15を形成し、外壁6と天壁7とでキャップ部16を形成している。そして、外壁6の下方近傍には、周方向に径方向の押圧により容易に破断することができるスコア等の易破断部8が形成され、注出口部15とキャップ部16が連続して一体に形成されている。
本実施形態では、内壁4と中間壁5の折り返し部が内方に突出して突出折り返し部9となっており、且つ該突出折り返し部と対向するキャップ部の天壁外周面が段差部10となっており、該段差部10と突出折り返し部9との間に、密封材12が圧着されている。該密封材12は、本実施形態では液状密封材を塗布後、発泡処理して形成されたものであり、後述するようにネジ形成後も注出口部頂部である前記突出折り返し部9と圧着状態を維持し、再封時の密封性を維持できるように構成されている。そして、三重壁の上部寄りの位置にネジ係合部13が形成され、外壁6と天壁7とで構成されるキャップ部16を、易破断部8を破断した後、内壁4と中間壁5とで構成される注出口部15に対して回転することによって、キャップ部を取外して開封することができ、また開封後にキャップ部をネジ締めすることによって容易に再封することができるようになっている。
図2は本発明に係る容器の上記封鎖構造部材の製造方法の一実施形態を示し、本実施形態では、液状密封材をライニング後発泡させた密封材を適用した封鎖構造部材の場合であり、ネジ成形中に軸荷重を負荷して段差部10を含む天壁内面外周部と、内壁と中間壁の折り返し部9との間に配置された密封材12を圧縮する押圧力を加える場合の中間工程を示している。
中間工程の封鎖構造部材1’にネジを形成するネジ形成工程は、外周面にネジ形成用螺旋刃21が形成された内側ネジ形成ジグ20と、同じく外周面にネジ形成用螺旋刃23が前記ネジ形成用螺旋刃21に噛み合うように形成された外側ネジ形成ジグ22との共同作用により三重壁にネジが形成されるが、本実施形態では、内側ネジ形成ジグ20の頂端部を延長してジグ端部24が封鎖構造部材の天壁7の内面に接合するように形成されている。一方、天壁7の外面には回転可能に形成された押圧ロッド25が接離可能に配置され、該押圧ロッド25によって天壁7を挟持し、その状態で押圧ロッド25と内側ネジ形成ジグ20が一体に回転することによって、それに挟持された封鎖構造部材も一体に回転し、その外側に設けられた外側ネジ形成ジグ22が三重壁を所定の圧力で押し込んで回転することによって三重壁にネジが形成される。その際、前記ドーム壁3を内側から軸方向に押圧するように頂端部がドーム壁内面との係合面となっている中空円筒状の下方軸荷重負荷ロッド26が、ドーム壁内面を所定の圧力で押し上げることにより、所定の軸荷重を負荷しながら回転してネジが形成される。軸荷重の負荷は、下方軸荷重負荷ロッド26を固定して、図において封鎖構造部材を挟持している押圧ロッド25と内側ネジ形成ジグを一体に下方に所定の圧力で負荷するか、押圧ロッド25と内側ネジ形成ジグを一体に固定して、下方軸荷重負荷ロッド26を上方に所定の圧力で封鎖構造部材1’を押圧するようにするか、あるいは押圧ロッド25と下方軸荷重負荷ロッド26を共に互いに対向方向に所定の圧力を負荷するようにするなど、何れの方法であってもよい。そのように、ネジ形成時に封鎖構造部材を所定の軸荷重を負荷しながらネジを形成することによって、段差部10に配置された密封材12が突出折り返し部9との間の圧着が緩むことを防止し、圧着された状態を維持でき、再封時の密封性を高めることができる。ネジ形成中又はネジ成形後に負荷する軸荷重は、軸荷重が少ないと密着効果が低く、過度の軸荷重負荷は注出口部の倒れ変形を招くおそれがあるので、適正な荷重を負荷する必要がある。適正荷重は封鎖構造部材の材質および肉厚によって相違するが、例えば、材質がアルミニウム合金で、注出口部の突出折り返し部の内径が35mm、肉厚が0.15mmである封鎖構造部材の場合、負荷する軸力は50〜600Nの範囲が望ましく、それにより注出口部の倒れ変形もなく再封時の漏洩圧0.7MPa以上の密封度を得ることが出来た。
図3は、上記三重壁へのネジ形成工程に至るまでの前工程(a)〜(d)を模式的に示す工程図である。
工程(a):例えば前記特許文献1に記載の方法で、アルミ合金板等の金属板を深絞りして円筒状シェル(筒状部)30に成形し、且つ中央部31を薄肉化すると共に上部をバルジ加工などで拡径部32を形成し、該拡径部の易破断予定部にスコア等の易破断部が形成され、且つ下方開口端部にカール部2を形成した円筒状シェル30を反転してその上部を回転ホルダー33に支持して、天壁と外壁のコーナー部に液状密封材を塗布(ライニング)する。液状密封材は、円筒状シェル30内に密封材ライニングノズル34をコーナー部に向けて挿入し、回転ホルダー33を回転することによって、液状の密封材12をコーナー部にリング状に塗布することができる。
工程(b):工程bは、液状密封材の焼付・発泡工程であり、液状密封材12が塗布された円筒状シェル30を加熱することによって密封材12を焼付して発泡させ、天壁内面外周部にリング状に密封材12を配置する。
工程(c):工程cは押し込み成形工程であり、円筒状シェル(筒状部)30の天壁内面を支持し上下に摺動する可動センターコア35とドーム壁内面を支持する環状固定コア36とで円筒状シェル30を支持し、円筒状シェルの拡径部32が嵌合する押し型38により頭部を加圧して押し込むことにより、内壁4、中間壁5、外壁6の円筒状の三重壁からなる突出部が形成される。それにより、内壁4と中間壁5で注出口部15を形成し、外壁6と天壁7でキャップ部16を形成して、注出口部とキャップ部が連続して一体となっている封止部材1の基本形態1’が形成される。
工程(d):工程dは注出口成形工程であり、工程cで形成された基本形体の封鎖構造部材1’を、その内壁4に嵌合する径大円筒部40とその上方に位置して該径大円筒部より所定量だけ縮径した径小円筒部41からなるカール成形コア型42と押圧ヘッド43とで挟持して回転させながら、外壁の頂部を注出口成形ロール44で半径方向に押し込むことによって、図示のように、内壁と中間壁の折り返し部が内方に突出して突出折り返し部9を形成し、該突出折り返し部9に対向して天壁の外周部に段差部10が形成される。
以上の工程(a)〜(d)を経てから、図1に示すネジ成形工程が行われ、図1に示すような端部材としての封鎖構造部材1が形成される。なお、上記実施形態ではカ−ル部2及びドーム壁3は円筒状シェルに予め形成されているが、ネジ成形工程の後でこれらを形成するようにしてもよい。
図4は、本発明の封鎖構造部材の製造方法の他の実施形態を示し、この実施形態では、前記実施形態のネジ成形中の軸荷重負荷に代えて、ネジ成形後に軸荷重を負荷する密封材密着工程を設けてある。即ち、図4(a)において、ネジ部が形成された封鎖構造部材1の突出折り返し部9を内方より嵌合支持するコア型46により支持し、段差部10を円筒状のダイス47により、押圧することによって密封材12をキャップ部の段差部10と注出口部の突出折り返し部9との間に密着させる。このようにすることによって、ネジ成形時に密封材12と注出口部の突出折り返し部9との間が弛んでも、後加工により軸荷重を負荷する工程を付加することにより、密封材が突出折り返し部9に密着状態に回復し、再封時にも密着状態を復元でき密封性を高めることができる。なお、この密封材密着工程を設ける場合は、ネジ成形工程において密封材を密着させるための軸荷重負荷を省くことができるが、前記実施形態のように軸荷重負荷の状態でネジ形成を行なうようにしても良い。また、その他の方法として、図4(b)において、成形コア型71と押圧ヘッド72とで挟持して回転させながら、外壁の頂部を成形ロール73で半径方向に押し込むことによって、図示のように、密封材に押圧力が負荷され、密封材12をキャップ部の段差部10と注出口部の突出折り返し部9との間に密着させることができる。
図5は本発明の他の実施形態であり、本実施形態では、密封材を溶融状態の密封材を成形により頂壁内周面に配置するモールド密封材を採用した場合の実施形態であり、円筒状シェルの天壁内周面に密封材を成形により形成する工程を示すモールド工程模式図である。図では、密封材を成形配置するモールド工程を、カップ形状にリドロー成形後の円筒状シェルに配置する場合を示しているが、図3に示すように、バルジ成形後に行なってもよく、その場合、カップ周壁はバルジ成形により薄肉部や拡経部等が形成されている。密封材を成形するモールドダイ51は、頂部が最終形態の封鎖構造部材の天壁の内径よりも成形する密封材の厚さtの2倍だけ頂部外径が小さく、且つ頂部から注出口成形後の段差部下端までに相当する深さhの成形型面52が形成されている。
円筒状シェルへの密封材のモールド工程は、図5に示すように、モールドダイ51の成形型面52上にシール材となる溶融樹脂塊49を供給し(同図(a))、その状態で円筒状シェル30を嵌合して(同図(b))、カップ天壁外面を図示しないラムによって矢印53方向から所定の圧力で押圧すること(同図(c))によって、溶融樹脂塊が圧縮成形されてカップ天壁内面全体及び側壁上部に沿って所定長さに垂下した円筒部を有した形状の密封材50に成形されて貼着される(同図(d)参照)。このように、モールド成形により貼着した密封材50は、確実にキャップ部の天壁内面から側壁内周面に沿って垂下部を形成することができ、密封材を後述するように注出口成形工程で形成されるキャップ段差部に正確に位置させることができる利点がある。
以上のように天壁内面及びその外周から垂下した環状壁状に成形された密封材50が貼付された円筒状シェル30は、前記実施形態と同様に図3に示すような押し込み成形、注出口形成工程を経て、図6に示すようにネジ形成工程を経て製造される。ネジ形成工程では、ネジ形成時に密封材と注出口部の突出折り返し部9の間に密着が弛まないように、軸荷重を負荷しながら注出口成形が行なわれるが、前記実施形態の場合と同様であるので、図6に前記実施形態と同様な部材には同一符号を付し詳細な説明は省略する。また、密封材50と注出口部の突出折り返し部9の間に密着が弛まないようにする他の方法として、図7に示すように、ネジ成形後にキャップ部天壁外面と注出口部の突出折り返し部9下面との間に軸荷重を負荷する方法が採用できるが、該方法も密封材がキャップ部の天壁内面全体に設けられている点を除けば図4に示すものと同様であるので、詳細な説明は省略する。
以上のように、本発明によれば、密封材の配置が困難であるキャップ一体型容器において、確実にシール材を注出口頂部と該注出口と対向するキャップ部天壁内面外周部との間に位置させることができ、且つネジ形成中又はネジ形成後に注出口頂部と該注出口と対向するキャップ部天壁内面外周部とを上下より軸荷重を負荷するため、ネジ形成後も密着が弛むことなく、その状態を維持し、開封後の再封時に確実に密封材が容器を封止することができる。そして、本発明の密封構造は、開封まではキャップ部と注出口部が連続した一体構造で完全な密封構造であり、密封は密封材に依存しないので、例えば落下等でキャップ天面が変形しても漏洩が生じることがなく、落下耐性に優れている。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限るものでなく、その技術的思想の範囲内で種々の変更が可能である。例えば上記実施形態で三重壁部にネジを形成して開封後はキャップと注出口部が螺着して再封可能にしたが、ネジを設ける代わりに三重壁部にアンダーカットによる嵌合係合部を形成することによっても、再封可能である。又、本発明の密封構造部材は、本実施形態の場合のように、缶胴に巻締固定する端部材として構成したので、多様な缶胴に適用できる。また、缶胴の巻締める端部材としてばかりでなく、缶胴部の閉鎖端部を直接絞り加工、或は絞りしごき加工してドーム形状に形成してその端部を前記構造に形成することも可能である。
本発明の製造方法によって製造された封鎖構造部材法は、断面円形の容器ばかりでなく、非円形断面の容器にも適用でき、又缶胴の材質も金属材料ばかりでなく、合成樹脂材あるいは紙容器等にも適用可能である。また、未開封状態での密封性が高くしかも開封後の再封時の密封性も高いので、特に高い密封性が要求される内容物充填用の容器に好適に適用できる。
本発明の実施形態に係る製造方法で製造された密封部材の断面図である。 本発明の実施形態に係る製造方法における軸荷重を負荷しながらネジを形成している状態を示す断面図である。 円筒状シェルにおける密封材ライニング工程から注出口成形工程までの各工程を示す断面図である。 (a)は本発明の他の実施形態における軸荷重負荷工程を示す断面図であり、(b)はさらに他の実施形態における軸荷重負荷工程を示す断面図である。 本発明の他の実施形態における円筒状シェルに密封材をモールドにより形成する工程を示す断面図である。 モールドによって密封材が形成された封鎖構造部材の図2相当図である。 モールドによって密封材が形成された封鎖構造部材における図4相当図である。 注出口部とキャップが一体となった従来の容器の密封構造を示す断面図である。 注出口部とキャップが一体となった従来の容器の他の密封構造を示す断面図である。
符号の説明
1 封鎖構造部材 1’中間形態の封鎖構造部材
2 カール部 3 ドーム壁
4 内壁 5 中間壁
6 外壁 7 天壁
8 易破断部 9 突出折返部
10 段差部 11 容器本体
12、60 密封材 13 ネジ係合部
15 注出口部 16 キャップ部
20 内側ネジ形成ジグ 21 外側ネジ形成ジグ
25 押圧ロッド 26 下方軸荷重負荷ロッド
30 円筒状シェル 31 中央部
32 拡経部 34 密封材ライニングノズル
35 可動センターコア 36 環状固定コア
38 押し型 40 径大円筒部
41 径小円筒部

Claims (5)

  1. 内壁、中間壁及び外壁が連続してなる三重壁を形成し、前記外壁に易破断部を形成してキャップ部と注出口部とした容器の封鎖構造部材の製造方法において、前記三重壁へのネジ又は嵌合係合部の形成中又は形成後に、天壁内面外周部と、前記内壁と前記中間壁の折り返し部との間に配置された密封材を圧縮する押圧力を加えることを特徴とする容器の封鎖構造部材の製造方法。
  2. 前記押圧力が、容器の密封構造の天壁外面上方及び又は内壁内面下方から相対的に加えられる軸荷重であることを特徴とする請求項1に記載の容器の封鎖構造部材の製造方法。
  3. 前記内壁と中間壁の上方折り返し部を内方に突出させた突出折り返し部としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の容器の封鎖構造部材の製造方法。
  4. 前記密封材が液状密封材をライニング後非流動化されたものである請求項1〜3いずれかに記載の容器の封鎖構造部材の製造方法。
  5. 前記密封材がモールド密封材である請求項1〜3いずれかに記載の容器の封鎖構造部材の製造方法。
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