JP2007015004A - 容器の封鎖構造部材の製造方法及び封鎖構造部材 - Google Patents

容器の封鎖構造部材の製造方法及び封鎖構造部材 Download PDF

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具実 小林
Kenichi Takao
健一 高尾
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Abstract

【課題】 注出口頂部とキャップ天壁部の間に密封材を十分な厚さで配置でき、且つ密封材も節約できるようにしたキャップ一体構造のリシール可能な容器の密封構造部材を得る。
【解決手段】 筒状シェル20を圧縮して内壁・中間壁及び外壁からなる三重壁部を形成する三重壁部成形工程の前に、キャップ部となる天壁部7とその外周から軸方向に延びる外壁6とのコーナー部に密封材充填溝21を形成し、該密封材充填溝に密封材12を充填し、その後密封材充填溝を元の状態に変形させるリフォーム工程を設けることにより、少なくとも天壁内面外周部から外壁に沿って垂下する垂下部を有する状態に密封材12を形成し、注出口成形工程において、密封材が逃げずに突出折り返し部9と段差部10の間に確実に位置させることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、キャップと注出口部が連続して一体に形成され、開封後はキャップが注出口部にリシール可能な容器の封鎖構造部材の製造方法および封鎖構造部材に関する。
従来、飲料缶等の缶容器として胴部にプルタブ付きの缶蓋を巻締したものや注出口部がボトル状に絞り成形されてキャップが螺着可能なボトル缶等が知られている。前者は缶蓋パネル部分にスコアを介して引裂き部を設け、スコアを破断することによってはじめて注出口が開口されるため、開封前の注出口の密封性に優れているが、開封後はリシールができない欠点がある。一方、後者は注出口部材とキャップが別体に形成されて螺着されているため、開封前の密封性は前者に比べて劣るが、開封後はリシールできるという利点がある。そこで、本発明者らは、前記両方の従来技術のもつ利点を有し、且つ欠点を解消した容器として、開封前には注出口部材(注出口)と注出口封鎖部材(キャップ)が同一部材で連続して一体に形成され、開封後は従来のボトル缶同様にネジ締めしてリシールできる封鎖構造部材を備えた容器(以下、単にキャップ一体型容器という)を先に提供した(特許文献1及び特許文献2参照)。
該提案した封鎖構造部材の容器60は、例えば図9に示すようにキャップ部61と注出口部62が連続して一体に形成され、内壁63の上端部から下方に折り返してなる中間壁64と、該中間壁の下端部から上方に折り返してなる外壁65と軸方向に同心状に三重壁を構成し、外壁65の上端部に天壁66が位置してなり、外壁65の下方部寄りにスコア等の易破断部67が形成され、外壁65と中間壁64及び内壁63の重なり部に一体にネジ山又はアンダーカット状に嵌合係合部が成形され、内壁63と中間壁64とで注出口部62を形成し、且つ外壁と天壁とでキャップ部61を形成し、径方向に押圧して易破断部67を破断することによって中間壁64と分離し、次いでキャップ部61を開栓方向に回すことによって開栓することができるものである。
上記提案した容器の封鎖構造部材は、注出口部とキャップが一体に連続構造になっているので、キャップ部内面にライナー等の密封材を設けなくても開封前の密封性が高いこと、開封後はリシールできることを満たすものであるが、開封後のリシール時の密封性をより高めるためには、キャップ部分の天壁66と注出口頂部73との間に密封材を設けるのが望ましい。そのため、図10に示すようにこの部分に密封材69を設けることも提案されている(特許文献1の図14参照)。その場合、ゴムや合成樹脂等の弾性体や可塑体からなるドーナツ状又は円盤状の密封材69を天壁に接着又は嵌着して配置している(同文献第13ページ20〜24行参照)。前記封鎖構造部材は、筒状シェルの筒状部を軸方向に圧縮することにより折り返し変形を生じさせて、図示のような構造とするので、キャップ部分の天壁部66と注出口部頂部68との間に密封材69を設けるには、上記折り返し変形加工の前に設けなければならない。図10の場合は、密封材が前記のように予め成形されている密封材であるため、所定位置に接着しておけばキャップ成形中にずれることがなく、正確な位置に密封材を位置させることができ、リシール時の密封性を確保できる。
国際公開公報 WO03/057583 特開2005−35675号公報
しかしながら、図9に示すように、注出口頂部を内側に折り曲げ、且つ天壁外周部を内側に凹ませて注出口を成形した場合、突出折り返し部73と該突出折り返し部に対向して形成されるキャップ部の天壁外周段差部74との間に密封材が正確に位置しなければ効果的な密封機能を果たさないが、例えば図10に示すように予め挿入された弾性体からなる密封材の場合、図9の状態からA方向に押し込み成形すると密封材69は不規則に変形してしまい突出折り返し部73と天壁外周段差部74との間に均一に密封材を配置することが困難である。そのため、図9に示すように注出口成形する場合は、密封材を設けていないが、リシール後の密封性を高めるためには注出口成形する密封構造においても密封材を設けるのが望ましい。その場合は、注出口成形時に押込み加工に伴って容易に変形する密封材でなければならず、そのためには液状密封材が望ましい。
しかしながら、液状密封材をキャップ天壁内面にライニングした場合、液状の密封材が天壁側に流動してしまい、注出口成形後の最終形状において、図6(b)に模式的に示すように密封材69が突出折り返し部73と天壁外周段差部74との接触位置からずれて最適位置に十分な厚さを得ることができず、密封材69の両者間への接触が少なくなり、十分なシール性が得られないという問題点が発生することがわかった。そして、突出折り返し部73と天壁外周段差部74との接触位置からずれた密封材69は、密封性確保に何も寄与しないので、その分密封材が無駄になるという問題点もある。
そこで、本発明は、注出口部とキャップが一体となった容器の密封構造部材において、開封後のリシール時の密封性を確保するために設けられる密封材が天壁外周段差部と突出折り返し部との間で十分な厚さを確保して配置でき、十分なシール性が得られ、且つ密封材も節約できるようにした容器の密封構造部材の製造方法及び容器の密封構造部材を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するために種々実験を繰り返した結果、上記従来の注出口部とキャップが一体となっている容器の密封構造部材における液状密封材を用いた場合に、密封材が天壁外周部とノズル口頂部との間で十分な接触位置を確保できない原因は、次の点にあることが判明した。
キャップ一体容器の場合、密封材の配置は折り返し成形前に行なう必要がある。そのための手段として、三重壁成形加工前のシェルを回転ホルダに支持して、密封材注入ノズルをシェル底部(天壁部)のコーナー部に向けてシェル内に挿入して、回転ホルダを回転することによってコーナー部にリング状に密封材をライニングし、その後非流動化させコーナー部に密封材をリング状に形成する方法が採用できる。その後は、前記特許文献に記載されているように、三重壁部成形工程、注出口成形工程、ネジ成形工程を経ることによって、キャップ部の天壁外周段差部と突出折り返し部との間に密封材を配置することが可能となる。ところが、密封材はコーナー部に向けて注入しても、図6(a)に示すように、液状(粘稠)であるため、断面がコーナー部の形状に合わせて略直角二等辺三角形状あるいは外壁に沿った形状とはならずに、底辺が長く高さが低い形状で塗布されることになる。その状態で非流動化し、折り返し工程まではその状態を維持するが、注出口成形工程で、該密封材が配置されているコーナー部を図6(a)に示す矢印A方向から、成形ロールで押し込み加工すると、密封材69の位置も移動し図6(b)に示すように、成形された突出折り返し部73と天壁外周段差部74との間の密封材の厚さが僅かになって接触が少なくなり、十分なシール性が得られなくなることが判明した。そこで、そのような問題を解消するには、液状密封材であっても、例えば図7(a)に示すように、三重壁部成形工程後の状態で天壁の外周部寄りに外壁と中間壁との間に位置するように縦長リング状に密封材を塗布できれば、注出口成形加工後同図(b)に示すように、注出口頂部と該注出口頂部が接するキャップ頂壁外周部との間に十分な厚さを得ることができることを着想し、該方法を達成する手段としてさらに研究した結果、本発明に到達したものである。
即ち、上記課題を解決する請求項1に記載の本発明に係る容器の封鎖構造部材の製造方法は、キャップ部と注出口部が連続して一体的に形成された容器の封鎖構造部材を製造する封鎖構造部材の製造方法において、筒状シェルを圧縮して内壁・中間壁及び外壁からなる三重壁を形成する三重壁部成形工程の前に、キャップ部となる天壁部と該天壁部外周から軸方向に延びる外壁とのコーナー部に、少なくとも該天壁内面外周部から前記外壁に沿って垂下する垂下部を有する状態に密封材を形成する密封材形成工程を有することを特徴とする。
請求項2に記載の容器封鎖構造部材の製造方法は、請求項1の発明における前記密封材形成工程が、キャップ天壁部内面外周部に環状の密封材充填溝を形成し、該密封材充填溝に密封材を注入し、その後環状の密封材充填溝の天壁部内方部分を容器外方に向かって変形させるリフォーム工程からなることを特徴とするものである。
請求項3に記載の容器封鎖構造部材造方法は、請求項1の発明における前記密封材形成工程が、頂部外周部が円筒状に縮径して密封材の立上り部形成溝となっているモールドダイを筒状シェルに挿入して溶融状態の密封材を成形加工する密封材成形工程からなることを特徴とするものである。
請求項4に記載の本発明に係る容器封鎖構造部材は、キャップ部と注出口部が連続して一体的に形成された容器の封鎖構造部材であって、注出口部頂部とキャップ部天壁外周が内方に押込まれて注出口成形された突出折り返し部と該突出折り返し部と対向するキャップ部の天壁外周段差部を有し、少なくとも該キャップ部天壁段差部と前記注出口頂部屈曲部との間の全周にわたって密封材が位置するように配置されていることを特徴とするものである。
請求項5に記載の容器封鎖構造部材は、請求項4の発明において、前記密封材が液状密封材を塗布後に非流動化させたものであることを特徴とするものである。ここで非流動化の方法としては、焼き付け、乾燥、反応による固化などが考えられる。また、その際密封材内部を発泡させることにより、柔軟で密封性能に優れた密封材とすることもできる。
請求項6に記載の容器封鎖構造部材は、請求項4の発明において前記密封材が溶融密封材を容器封鎖構造部材成形工程の途中の筒状部内で成形したモールド密封材であることを特徴とするものである。
本発明によれば、キャップと注出口が一体の容器の封鎖構造部材において、液状密封材の塗布位置を天壁外周よりやや側壁寄りにすることが容易にでき、注出口成形後に確実に突出折り返し部とキャップ天壁外周段差部との間に均一に位置させることができ、リシール後の密封性が一段と高い密封構造の容器を得ることができる。且つ密封に寄与する突出折り返し部とキャップ天壁外周段差部に密封材を確実に配置させることができるので、密封材の節約にもなる。特に、請求項2の構成の場合は、密封材充填溝に密封材を充填すればよいので、簡単に且つ均一に密封材を塗布することができる。請求項3の構成によれば、溶融樹脂がモールドダイによって成形されるので、均一の大きさの密封材の立上り部を形成することができ、該立ち上がり部が注出口成形時に確実に突出折り返し部とキャップ天壁外周段差部との間に均一に位置させることができる。また、請求項4の容器封鎖構造部材によれば、注出口頂部の突出折り返し部とキャップの天壁外周段差部との間に密封材を位置させているので、密封材と注出口頂部との接触面積を大きくすることができ、その分リシール時の密封性を高めることができる。
図1は、本発明に係る容器の封鎖構造部材の実施形態を示し、本実施形態では、容器の封鎖構造部材を胴部が円筒形の缶又は角形や楕円形などの非円筒缶の端部に巻締して容器を密封する端部材として構成した場合であり、図は該端部材を容器本体の開口部に巻締した状態を示している。しかしながら、本発明の封鎖構造部材は、端部材に限らず、容器の胴部と一体となった封鎖構造部材として形成することも可能であり、この実施形態に限るものではない。また、本発明の封鎖構造部材は、金属素材、内面または外面に樹脂層等が被覆されたアルミ合金やスチール等の金属素材、さらにはプラスチック素材が好ましく適用できる。
図1において、1は容器本体の開口端部に巻締めて容器を封鎖した状態の端部材としての封鎖構造部材であり、下方端部に容器本体の開口端部に巻締めるカール部2が形成され、容器本体11の開口端部のフランジと巻締められている。カール部2からチャックウォールラジアス14を介して内方に円錐状に立ち上がってドーム壁3を形成し、その中央突出部が注出口を形成する内壁4、該内壁4の頂部から折り返して中間壁5、さらにその下端から折り返して外壁6の三重壁を構成し、その頂部がキャップ部の天壁7となっている。内壁4と中間壁5とで注出口部15を形成し、外壁6と天壁7とでキャップ部16を形成している。そして、外壁6の下方近傍には、周方向に径方向の押圧により容易に破断することができるスコア等の易破断部8が形成され、注出口部15とキャップ部16が連続して一体に形成されている。
本実施形態では、内壁4と中間壁5の折り返し部(即ち、注出口部端)が内方に突出して突出折り返し部9となっており、且つ該突出折り返し部9と対向するキャップ部16の天壁外周面が段差部10となっており、該段差部10と突出折り返し部9との間に、密封材12が圧着されている。該密封材12は、本実施形態では液状密封材を塗布後、発泡処理して形成されたものであり、キャップ部天壁段差部10と突出折り返し部9との間の全周に渡って所定厚さを保って位置するように配置されている。そして、三重壁の上部寄りの位置にネジ係合部13が形成され、易破断部8を破断した後、外壁6と天壁7とで構成されるキャップ部16を、内壁4と中間壁5とで構成される注出口部15に対して回転することによってキャップ部を取外して開封することができ、また開封後にキャップ部をネジ締めすることによって容易に再封することができるようになっている。
本実施形態の容器の封鎖構造部材は、以上のように構成され、注出口部上端が突出折り返し部9となっており、且つ該突出折り返し部9と対向するキャップ外周部が段差部10となっていて、その間に焼付け発泡して形成した液状密封材を介在させてシールしているので、密封材12と注出口端部との接触面積を大きく確保でき、しかも該位置に後述する方法により密封材12を全周にわたって所定厚さに塗布しているので、開封後の再封時の密封性が一段と高い容器が得られる。しかも、本実施形態によれば、後述する方法により前記段差10と突出折り返し部9との間に確実に密封材を配置することができるので、少ない密封材によって密封性を高めることができる。また、注出口端部が内側に突出折り返し部となっているので、注出口から内容液を直接飲用する場合にも口当たりがよく、安全に飲用できる。
次に上記封鎖構造部材の製造方法の実施形態について説明する。本実施形態における前記封鎖構造部材の製造方法は、主な工程として、円筒状カップ成形(深しぼり)工程、再しぼり・しごき成形工程、カール部成形工程、拡径部成形(バルジ成形)工程、スコア形成工程、密封材充填溝成形工程、密封材ライニング工程、密封材焼付・発泡工程、リフォーム工程、三重壁部形成(押込み成形)工程、注出口成形工程、ネジ成形成形工程等を経て製造される。図2〜図3は、その中で特に主な工程を模式的に示し、 図2において(a)は密封材ライニング工程、(b)は密封材焼付・発泡工程、(c)はリフォーム工程、(d)は三重壁部成形工程、図3において(a)は注出口成形工程、(b)はネジ成形工程を示している。本実施形態では、上記工程のうち、前記提案の特許文献1、2に記載のものと主に相違する点は、密封材充填溝成形工程、密封材ライニング工程、密封材焼付・発泡工程、リフォーム工程であるので、これらの工程について説明する。
密封材充填溝成形工程は、液状密封材を天壁と外壁のコーナー部から外壁上部内周面に沿って鉛直部を有するように塗布することを可能にするために、天壁と外壁のコーナー部に密封材充填溝21を形成する工程であり、図4に密封材充填溝成形工程で形成された密封材充填溝21に密封材を充填された状態のシェル20の断面を模式的に示している。このシェル20は、従来の製造工程におけるシェルと比較して天壁部7の内面外周部に膨出するように環状の密封材充填溝21を形成したことに特徴を有する。該密封材充填溝21は、シェル20を図2(d)に示すようにその後押し込み成形して三重壁部を形成したときに、密封材が図7(a)に示す理想的な位置に配置、即ちキャップ部の外壁面に沿ったリング状に形成することを目的とするものであり、該溝は、図4(b)に拡大して示すようなシェルの天壁7を内方に所定量だけ窪ませると共に、コーナー部外方に僅かにふくらませることによって形成されている。また、該溝は図4(b)の形状に限らず、例えば、図4(c)、(d)のような形状であっても良い。
このようにして密封材充填溝21が形成されたシェル20を図2(a)に示すように回転ホルダー40に支持させて、密封材ノズル41にて、密封材充填溝21に液状の密封材12を注入することによって、図4に示すように密封材充填溝21に密封材12が充填されたシェルが得られる。このようにして得られたシェル20を密封材焼付・発泡工程(図2(b))で加熱して密封材12を発泡させることによって、密封材は保形性を有する弾性体となる。この状態で、図2(c)及び図5に拡大して示すように、リフォーム工程でリフォ−ム下型23にシェル20を載せ、押圧ヘッド24で内方に窪んでいる天壁部7をシェル外方に向かって変形さて天壁部分を略平坦面に形成すると共に、外周部を環状型25の環状成形溝26を通過させることにより、膨出部が内方に押し込まれて、天壁から外壁に至る部分を略筒形にリフォームする。このように密封材が充填された環状の密封材充填溝を元の形にリフォームすることによって、密封材充填溝21に充填されていた密封材12は、図5に示すように変形して、天壁内周面に沿って延びる部分27と外壁に沿って略鉛直状に垂下して延びる部分28を有するように全周にわたって配置することができる。それにより、従来の方法ではライニングが出来なかった縦長の環状状態で密封材をシェルに配置することが可能となる。
以上のような工程を経て、密封材が形成されたシェル20を次工程である三重壁部成形(押込み成形)工程(図2(d)参照)において、シェルに三重壁部が形成されることにより、従来の方法ではライニングが出来なかった図7(a)に模式的に示すような密封材12が中間壁5の上部近傍と外壁6との間にリング状に位置する理想的な形態に近い形状で密封材をシェルに配置することが可能となる。なお、図2(d)の三重壁部成形工程において、シェル20の天壁内面を支持し上下に摺動する可動センターコア30とドーム壁内面を支持する環状固定コア31とでシェル20を支持し、シェルの拡径部32が嵌合する押し型33により頭部を加圧して押し込むことにより、内壁4、中間壁5、外壁6の円筒状の三重壁からなる突出部が形成される。それにより、内壁4と中間壁5で注出口部15を形成し、外壁6と天壁7でキャップ部16を形成して、注出口部とキャップ部が連続して一体となっている封鎖構造部材1の基本形態が形成される。
その後、図3(a)に示す注出口成形工程に移り、前工程で形成された基本形体の封鎖構造部材を、その内壁4に嵌合する径大円筒部40とその上方に位置して該径大円筒部より所定量だけ縮径した径小円筒部41からなる注出口成形コア型42と押圧ヘッド43とで挟持して回転させながら、外壁の頂部を注出口成形ロール44で半径方向に押し込むことによって、図示のように、内壁と中間壁の折り返し部が内方に突出して突出折り返し部9を形成し、該突出折り返し部9に対向して天壁の外周部に段差部10が形成される。本実施形態では、密封材12が前記した方法により天壁外周面寄りに外壁に沿って鉛直部を有するように配置されているので、外壁の頂部を注出口成形ロールで押し込み加工しても、密封材が逃げることなく、図示のように確実に突出折り返し部9と段差部10の間に位置させることができ、高密封性を確保できる。次いで、図3(b)に示すようネジ成形工程に移行し、三重壁部にネジ係合部を形成する。ネジ形成工程は、外周面にネジ形成用螺旋刃が形成された内側ネジ形成ジグ46と、同じく外周面にネジ形成用螺旋刃が前記ネジ形成用螺旋刃に噛み合うように形成された外側ネジ形成ジグ47との共同作用により三重壁にネジが形成されるが、本実施形態では、内側ネジ形成ジグ46の頂端部を延長してジグ端部が封鎖構造部材の天壁7の内面に接合するように形成されている。一方、天壁7の外面には回転可能に形成された押圧ロッド48が接離可能に配置され、該押圧ロッド48とによって天壁7を挟持し、その状態で押圧ロッド48と内側ネジ形成ジグ46が一体に回転することによって、それに挟持された封鎖構造部材も一体に回転し、その外側に設けられた外側ネジ形成ジグ47が三重壁を所定の圧力で押し込んで回転しながら、三重壁にネジが形成される。その際、前記ドーム壁3を内側から軸方向に押圧するように頂端部がドーム壁内面との係合面となっている中空円筒状の下方軸荷重負荷ロッド45が、ドーム壁内面を所定の圧力で押し上げることにより、所定の軸荷重を負荷しながら回転してネジが形成される。このように軸荷重を負荷しながら、ネジを形成することによって、ネジ形成時に三重壁の変形によって密封材との密着が緩むことがなく、高密封性を維持できる。なお、本実施形態では、開封後のキャップをリシール可能にするためにネジ成形により螺着可能にしたが、必ずしも螺着に限らず、例えばアンダーカットによる突起係合手段を採用してもリシール可能である。
図8は本発明の他の実施形態であり、本実施形態では、溶融状態の密封材塊を成形により天壁内面に配置するモールド密封材を採用した場合の実施形態である。この場合は、前記実施形態の場合と比較して、密封材充填溝成形工程、密封材ライニング工程、密封材焼付・発泡工程、リフォーム工程に代えて、密封材成形工程のみを必要とし、工程が単純化できる利点がある。図では、密封材を成形配置するモールド工程を、カップ形状にリドロー成形後の円筒状シェルに配置する場合を示しているが、バルジ成形後に行なってもよく、その場合カップ周壁はバルジ成形により薄肉部や拡経部等が形成されている。密封材を成形するモールドダイ51は、頂部が最終形態の封鎖構造部材の天壁の内径よりも成形する密封材の厚さtの2倍だけ頂部外径が小さく、且つ頂部からノズル成形後の段差部下端までに相当する深さhの成形型面52が形成されている。
円筒状キャップへの密封材のモールド工程は、図8に示すように、モールドダイ51の成形型面52上にシール材となる溶融密封材塊49を供給し(同図(a))、その状態で円筒状シェル55を嵌合して(同図(b))、天壁外面を図示しないラムによって矢印53方向から所定の圧力で押圧すること(同図(c))によって、溶融密封材塊が圧縮成形されてカップ天壁内面全体及び側壁上部に沿って所定長さに垂下した円筒部を有した形状の密封材50に成形されて貼着される(同図(d)参照)。このように、モールド成形により貼着した密封材50は、確実にキャップ部の天壁内面から外壁内周面に沿って垂下部を形成することができ、密封材を後述するように注出口成形工程で形成されるキャップ段差部に正確に位置させることができる利点がある。以上のように天壁内面及びその外周から垂下した環状壁状に成形された密封材50が貼付された円筒状シェル55は、前記実施形態と同様に図2に示すような三重壁部成形工程、図3に示す注出口成形工程、ネジ形成工程を経て製造される。
本発明の製造方法によって製造された封鎖構造部材法は、断面円形の容器ばかりでなく、非円形断面の容器にも適用でき、又缶胴の材質も金属材料ばかりでなく、合成樹脂材あるいは紙容器等にも適用可能である。また、未開封状態での密封性が高くしかも開封後の再封時の密封性も高いので、特に高い密封性が要求される食品等の内容物充填用の容器に好適に適用できる。
本発明の実施形態に係る封鎖構造部材の断面図である。 本発明の実施形態に係る製造方法における円筒状シェルに密封材ライニング工程から三重壁部成形工程までの各工程を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る製造方法における図2に示す工程後の注出口成形工程、ネジ成形工程を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る製造方法に係る工程における密封材充填溝を形成し、密封材を充填した状態の円筒シェル断面図である。 本発明の実施形態に係る製造方法に係るリフォーム工程を示す要部拡大断面図である。 液状密封材を従来の方法で塗布した場合のシェルにおける密封材の配置状態を示す断面図である。 液状密封材を理想的な状態で塗布した場合のシェルにおける密封材の配置状態を示す断面図である。 本発明の他の実施形態に係る製造方法において、密封材をモールドにキャップ部に形成する場合の工程図である。 注出口部とキャップが一体となった従来の容器の他の密封構造部材を示す断面図である。 注出口部とキャップが一体となった従来の容器の他の密封構造部材において密封材を設けた場合の断面図である。
符号の説明
1 封鎖構造部材 2 カール部
3 ドーム壁 4 内壁
5 中間壁 6 外壁
7 天壁 8 易破断部
9 突出折返部 10 段差部
11 容器本体 12、50 密封材
13 ネジ係合部 15 注出口部
16 キャップ部 20 シェル
21 密封材充填溝 23 リフォーム下型
24 押圧ヘッド 25 環状型
30 可動センターコア 31 環状固定コア
32 拡経部 33 押し型
40 径大円筒部 41 径小円筒部
42 注出口成形コア 43、48 押圧ロッド
44 注出口成形ロール 46 内側ネジ形成ジグ
47 外側ネジ形成ジグ 49 溶融樹脂塊

Claims (6)

  1. キャップ部と注出口部が連続して一体的に形成された容器の封鎖構造部材を製造する封鎖構造部材の製造方法において、筒状シェルを圧縮して内壁・中間壁及び外壁からなる三重壁を形成する三重壁部成形工程の前に、キャップ部となる天壁部と該天壁部外周から軸方向に延びる外壁とのコーナー部に、少なくとも該天壁内面外周部から前記外壁に沿って垂下する垂下部を有する状態に密封材を形成する密封材形成工程を有することを特徴とする容器の封鎖構造部材の製造方法。
  2. 前記密封材形成工程が、キャップ天壁部内面外周部に環状の密封材充填溝を形成し、該密封材充填溝に密封材を注入し、その後前記密封材充填溝の天壁部内方部分を容器外方に向かって変形させるリフォーム工程からなる請求項1に記載の容器封鎖構造部材の製造方法。
  3. 前記密封材形成工程が、頂部外周部が円筒状に縮径して密封材の垂下部形成溝となっているモールドダイを、前記筒状シェルの筒状部に挿入して、該筒状部の内面上部と前記モールドダイの上部との間で溶融状態の密封材を成形加工する密封材成形工程からなる請求項1に記載の容器封鎖構造部材の製造方法。
  4. キャップ部と注出口部が連続して一体的に形成された容器の封鎖構造部材であって、注出口部頂部とキャップ部天壁外周が内方に押込まれて注出口成形された突出折り返し部と、該突出折り返し部と対向するキャップ部の天壁外周段差部を有し、少なくとも該キャップ部天壁段差部と前記注出口頂部屈曲部との間の全周にわたって密封材が位置するように配置されていることを特徴とする容器封鎖構造部材。
  5. 前記密封材が液状密封材を塗布後に非流動化させたものである請求項4に記載の容器封鎖構造部材。
  6. 前記密封材が溶融密封材を容器封鎖構造部材成形工程の途中の筒状シェルに成形されたモールド密封材である請求項4に記載の容器封鎖構造部材。
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