JP2010250015A - 液晶表示装置 - Google Patents

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貴光 藤本
Mitsutaka Okita
光隆 沖田
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Abstract

【課題】ゲート線の電界を遮蔽しつつ、レイヤー数の削減及び製造工程の簡素化が可能な液晶表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 アレイ基板ARは、絶縁基板20と、絶縁基板の上に配置されたゲート線Yと、絶縁基板及び記ゲート線を覆う第1絶縁膜22と、第1絶縁膜の上に配置されゲート線と交差するソース線Xと、ソース線に接続されたスイッチング素子Wと、第1絶縁膜の上に配置されソース線及びスイッチング素子から離間した電極部ED及びゲート線の直上に配置されるとともに電極部に繋がったシールド部ESを有する第1電極E1と、第1絶縁膜、ソース線、スイッチング素子、及び、第1電極を覆う第2絶縁膜24と、第2絶縁膜の上において第1電極の電極部と向かい合いスイッチング素子に電気的に接続されるとともにスリットSLが形成された第2電極E2と、を備えたことを特徴とする液晶表示装置。
【選択図】 図2

Description

この発明は、液晶表示装置に係り、特に、液晶表示装置を構成する一方の基板が絶縁層を介して対向する一対の電極を備えた構造の液晶表示装置に関する。
近年、平面表示装置が盛んに開発されており、中でも液晶表示装置は、軽量、薄型、低消費電力などの特徴を生かして、各種分野に適用されている。このような液晶表示装置は、一対の基板間に液晶層を保持した構成であり、画素電極とコモン電極との間の電界によって液晶層を通過する光に対する変調率を制御し、画像を表示するものである。
このような液晶表示装置において、広視野角化の観点から、横電界(フリンジ電界も含む)を利用した構造が特に注目されている。In−Plane Switching(IPS)モードや、Fringe Field Switching(FFS)モードなどの横電界モードの液晶表示装置は、アレイ基板に形成された画素電極とコモン電極とを備え、アレイ基板の主面に対してほぼ平行な横電界で液晶分子をスイッチングする。
例えば、特許文献1によれば、FFS方式を採用した透過型液晶装置において、強い電界が形成される走査線上に、共通電極と同一の配線層により形成され共通電極と電気的に接続された電界遮蔽膜を設ける技術が開示されている。すなわち、TFTアレイ基板は、TFTを覆う層間絶縁膜の上に配置された共通電極と、共通電極を覆う電極部絶縁膜の上に配置されTFTと電気的に接続された画素電極とを備えている。共通電極は、走査線を覆う領域に形成されているため、走査線の電界を遮蔽している。
上述したような横電界方式において、レイヤー数の削減及び製造工程の簡素化が要求されている。
特開2008−076800号公報
この発明の目的は、ゲート線の電界を遮蔽しつつ、レイヤー数の削減及び製造工程の簡素化が可能な液晶表示装置を提供することにある。
この発明の一態様によれば、
第1基板と第2基板との間に液晶層を保持した構成の液晶表示装置であって、
前記第1基板は、
絶縁基板と、
前記絶縁基板の上に配置されたゲート線と、
前記絶縁基板及び前記ゲート線を覆う第1絶縁膜と、
前記第1絶縁膜の上に配置され、前記ゲート線と交差するソース線と、
前記ソース線に接続されたスイッチング素子と、
前記第1絶縁膜の上に配置され、前記ソース線及び前記スイッチング素子から離間した電極部及び前記ゲート線の直上に配置されるとともに前記電極部に繋がったシールド部を有する第1電極と、
前記第1絶縁膜、前記ソース線、前記スイッチング素子、及び、前記第1電極を覆う第2絶縁膜と、
前記第2絶縁膜の上において前記第1電極の前記電極部と向かい合い、前記スイッチング素子に電気的に接続されるとともに、スリットが形成された第2電極と、
を備えたことを特徴とする液晶表示装置が提供される。
この発明の他の態様によれば、
第1基板と第2基板との間に液晶層を保持した構成の液晶表示装置であって、
前記第1基板は、
ゲート線と、
前記ゲート線とは異なる層に配置されたソース線と、
前記ソース線に接続されたスイッチング素子と、
前記ソース線と同一層に配置されるとともに前記ゲート線の直上に延在し、前記ソース線及び前記スイッチング素子から離間したコモン電位の第1電極と、
前記第1電極とは異なる層に配置され、前記スイッチング素子に電気的に接続されるとともに、前記第1電極と向かい合うスリットが形成された第2電極と、
を備えたことを特徴とする液晶表示装置が提供される。
この発明によれば、ゲート線の電界を遮蔽しつつ、レイヤー数の削減及び製造工程の簡素化が可能な液晶表示装置を提供することができる。
図1は、この発明の一実施の形態に係る横電界を利用した液晶モードの液晶表示装置の構成を概略的に示す図である。 図2は、図1に示した液晶表示装置に適用される画素の構成例を概略的に示す平面図である。 図3は、図2に示した画素をA−A線で切断したスイッチング素子を含む構造を概略的に示す断面図である。 図4は、図2に示した画素をB−B線で切断したゲート線を含む構造を概略的に示す断面図である。 図5は、図2に示した画素をC−C線で切断したソース線を含む構造を概略的に示す断面図である。 図6は、図2に示した画素をC−C線で切断したソース線を含む他の構造を概略的に示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
ここでは、液晶表示装置の一例として、一方の基板に第1電極及び第2電極を備え、これらの間に形成される横電界(すなわち、基板の主面にほぼ平行な電界)を主に利用して液晶分子をスイッチングする液晶モードとして、FFSモードの液晶表示装置を例に説明する。
図1は、本実施形態に係る液晶表示装置の構成を概略的に示す図である。すなわち、この液晶表示装置は、アクティブマトリクスタイプの液晶表示装置であって、液晶表示パネルLPNを備えている。この液晶表示パネルLPNは、アレイ基板(第1基板)ARと、アレイ基板ARに対向して配置された対向基板(第2基板)CTと、これらのアレイ基板ARと対向基板CTとの間に保持された液晶層LQと、を備えて構成されている。このような液晶表示パネルLPNは、画像を表示するアクティブエリア(表示エリア)DSPを備えている。このアクティブエリアDSPは、m×n個のマトリクス状に配置された複数の画素PXによって構成されている(但し、m及びnは正の整数)。
アレイ基板ARは、アクティブエリアDSPにおいて、第1方向(あるいは行方向)Hに沿ってそれぞれ延出したn本のゲート線Y(Y1〜Yn)、各ゲート線Yと交差するように第2方向(あるいは列方向)Vに沿ってそれぞれ延出したm本のソース線X(X1〜Xm)、各画素PXにおいてゲート線Yとソース線Xとの交差部を含む領域に配置されたm×n個のスイッチング素子W、コモン電位の第1電極(コモン電極)E1、各画素PXに配置され第1電極E1と絶縁膜を介して対向するm×n個の第2電極(画素電極)E2
などを備えている。
スイッチング素子Wは、例えば、薄膜トランジスタ(TFT)によって構成されている。スイッチング素子Wのゲート電極WGは、ゲート線Yに電気的に接続されている(あるいは、ゲート電極WGは、ゲート線Yと一体的に形成されている)。スイッチング素子Wのソース電極WSは、ソース線Xに電気的に接続されている(あるいは、ソース電極WSは、ソース線Xと一体的に形成されている)。スイッチング素子Wのドレイン電極WDは、第2電極E2に電気的に接続されている。
各ゲート線Yは、アクティブエリアDSPの外側に引き出され、コントローラCNTによって制御されるゲートドライバYDに接続されている。各ソース線Xは、アクティブエリアDSPの外側に引き出され、コントローラCNTによって制御されるソースドライバXDに接続されている。
第1電極E1は、アクティブエリアDSPの外側に延在している。この第1電極E1は、アクティブエリアDSPの外側において、コントローラCNTなどから供給されたコモン電位のコモン配線COMに電気的に接続されている。
ゲートドライバYDは、コントローラCNTによる制御に基づいてn本のゲート線Yに順次走査信号(駆動信号)を供給する。また、ソースドライバXDは、コントローラCNTによる制御に基づいて各行のスイッチング素子Wが走査信号によってオンするタイミングでm本のソース線Xにそれぞれ映像信号(駆動信号)を供給する。各行の第2電極E2は、第1電極E1の電位に対して、対応するスイッチング素子Wを介して供給される映像信号に応じた画素電位にそれぞれ設定される。
液晶表示パネルLPNの構造について、以下により詳細に説明する。
図2は、図1に示したアレイ基板ARにおける画素PXの構造を対向基板CT側から見た概略平面図である。
各ゲート線Yは、第1方向Hに沿って延在している。ここに示した例では、ゲート線Yは、スイッチング素子Wのゲート電極WGと一体的に形成されている。スイッチング素子Wの半導体層SCは、ゲート電極WGの直上に配置されている。
各ソース線Xは、第2方向Vに沿って延在し、各ゲート線Yと交差している。ここに示した例では、ソース線Xは、スイッチング素子Wのソース電極WSと一体的に形成されている。ソース電極WSは、ソース線Xから分岐し、半導体層SCにコンタクトしている。スイッチング素子Wのドレイン電極WDは、ソース電極WSから離間し、半導体層SCにコンタクトしている。
第1電極E1は、スイッチング素子W及びソース線Xから離間して配置され、ソース線Xに沿って延在している。つまり、この第1電極E1は、第2方向Vに沿って延在しており、第1方向Hに沿って延在したゲート線Yと交差している。換言すると、第1電極E1とソース線Xとは、第1方向Hに沿って交互に配置されている。
この第1電極E1は、各画素PXに配置された電極部EDと、ゲート線Yの直上に延在したシールド部ESとを有している。電極部EDは、各画素PXにおいて画素形状に対応した略四角形に形成されている。この電極部EDは、第1方向Hに隣接する2本のソース線Xの間に配置されている。シールド部ESは、スイッチング素子Wとソース線Xとの間のゲート線Yを覆うように配置されている。
これらの電極部ED及びシールド部ESは繋がっており、電気的には同電位である。また、シールド部ESは、ゲート線Yを挟んで第2方向Vに並んだ2つの電極部EDを繋いでいる。つまり、単一の第1電極E1は、第2方向Vに並んだ複数の画素PXに跨って配置されている。換言すると、単一の第1電極E1は、複数の第2電極E2と向かい合うように配置されている。
第2電極E2は、各画素PXにおいて画素形状に対応した島状、例えば、略四角形に形成されている。この第2電極E2は、第1電極E1よりも上層に配置され、電極部EDと向かい合っている。この第2電極E2は、コンタクトホールCHを通じてスイッチング素子Wのドレイン電極WDと電気的に接続されている。
また、この第2電極E2には、電極部EDと向かい合うスリットSLが形成されている。ここでは、第2電極E2のスリットSLは、その長軸が第1方向Hに対してわずかに傾き、第1方向H及び第2方向Vと非平行となるように形成されている。このような複数のスリットSLは、第2方向Vに並んでいる。また、スリットSLの向きは、図2に示した第2方向Vに縦長の画素PXの上側半分と下側半分とでは逆向きとなり、画素PXの略中央では略V字に形成されている。
図3は、図2に示したアレイ基板ARをA−A線で切断したときの液晶表示パネルLPNの概略断面図である。
すなわち、アレイ基板ARは、ガラス板などの光透過性を有する絶縁基板20を用いて形成されている。このアレイ基板ARにおいて、ゲート線Y及びこのゲート線Yから延在したゲート電極WGは、絶縁基板20の上に配置されている。このようなゲート線Y及びゲート電極WGは、例えばモリブデン、アルミニウム、タングステン、チタンなどの導電材料によって形成されている。
ゲート線Y及びゲート電極WGは、第1絶縁膜であるゲート絶縁膜22によって覆われている。また、このゲート絶縁膜22は、絶縁基板20の上にも配置されている。このようなゲート絶縁膜22は、例えば窒化シリコン(SiN)などの無機系材料によって形成されている。
半導体層SCは、ゲート絶縁膜22の上に配置され、ゲート電極WGの直上に位置している。つまり、半導体層SCは、ゲート線Yやゲート電極WGよりも上層に配置されている。この半導体層SCは、例えば、ポリシリコンやアモルファスシリコンなどによって形成可能であり、ここではアモルファスシリコンによって形成され、ボトムゲート型のトランジスタを構成している。
ソース線X及びこのソース線から延在したソース電極WSは、ゲート絶縁膜22の上に配置されている。また、ドレイン電極WDは、ゲート絶縁膜22の上に配置されている。つまり、これらのソース線X、ソース電極WS及びドレイン電極WDは、半導体層SCと同一層に配置され、かつ、ゲート線Yやゲート電極WGよりも上層に配置されている。
ソース電極WS及びドレイン電極WDは、それぞれ半導体層SCにコンタクトしている。これらのソース線X、ソース電極WS及びドレイン電極WDは、同一材料により同一工程で形成可能であり、例えばモリブデン、アルミニウム、タングステン、チタンなどの導電材料によって形成されている。
第1電極E1は、ゲート絶縁膜22の上に配置されている。つまり、この第1電極E1は、ソース線Xなどと同一層に配置され、且つ、ゲート線Yなどよりも上層に配置されている。図3には、第1電極E1の電極部EDが図示されているが、図示しないシールド部ESもゲート絶縁膜22の上に配置されている。この第1電極E1は、ソース線Xなどとは異なる材料によって形成され、例えば、インジウム・ティン・オキサイド(ITO)やインジウム・ジンク・オキサイド(IZO)などの光透過性を有する導電材料によって形成されている。このような第1電極E1はコモン電位となっている。
これらのソース電極WS、ドレイン電極WD、ソース線X及び第1電極E1は、第2絶縁膜であるパッシベーション膜24によって覆われている。また、このパッシベーション膜24は、ゲート絶縁膜22の上にも配置されている。このようなパッシベーション膜24は、例えば窒化シリコン(SiN)などの無機系材料によって形成されている。
第2電極E2は、パッシベーション膜24の上に配置されている。つまり、この第2電極E2は、第1電極E1などよりも上層に配置されている。この第2電極E2は、パッシベーション膜24を挟んで第1電極E1の電極部EDと向かい合っている。つまり、パッシベーション膜24は、第1電極E1と第2電極E2との間に介在する層間絶縁膜として機能する。
このような第2電極E2は、パッシベーション膜24に形成されたコンタクトホールCHを通じてドレイン電極WDに電気的に接続されている。この第2電極E2は、第1電極E1と同様に、例えばITOやIZOなどの光透過性を有する導電材料によって形成されている。また、この第2電極E2には、第1電極E1の電極部EDと対向するスリットSLが形成されている。
このような構成のアレイ基板ARの液晶層LQに接する面は、配向膜AL1によって覆われている。
一方、対向基板CTは、ガラス板などの光透過性を有する絶縁基板30を用いて形成されている。図3に示したように、対向基板CTは、絶縁基板30の内面(すなわち液晶層LQに対向する面)に、各画素PXを区画するブラックマトリクスBMを備えている。
ブラックマトリクスBMは、絶縁基板30上において、アレイ基板ARに設けられたゲート線Yやソース線X、さらにはスイッチング素子Wなどの配線部に対向するように格子状に配置されている。このブラックマトリクスBMは、例えば黒色に着色された樹脂材料やクロム(Cr)などの遮光性の金属材料によって形成されている。
特に、カラー表示タイプの液晶表示装置においては、対向基板CTは、ブラックマトリクスBMによって囲まれた領域にカラーフィルタ層CFを備えている。カラーフィルタ層CFは、絶縁基板30の上に配置され、互いに異なる複数の色、例えば赤色、青色、緑色といった3原色にそれぞれ着色された樹脂によって形成されている。赤色着色樹脂、青色着色樹脂、及び緑色着色樹脂は、それぞれ赤色画素、青色画素、及び緑色画素に対応して配置されている。
上述したような横電界を利用した液晶モードにおいては、対向基板CTの液晶層LQに接する面が平坦であることが望ましく、対向基板CTは、さらに、カラーフィルタ層CFの表面の凹凸を平坦化するように比較的厚い膜厚で配置されたオーバーコート層などを備えていることが望ましい。
対向基板CTの液晶層LQに接する面は、配向膜AL2によって覆われている。配向膜AL1及びAL2は、例えばポリイミドによって形成されている。
上述したようなアレイ基板ARと対向基板CTとは、それぞれの配向膜AL1及び配向膜AL2が対向するように配置されている。このとき、アレイ基板ARと対向基板CTとの間には、図示しないスペーサ(例えば、樹脂材料によって一方の基板に一体的に形成された柱状スペーサ)が配置され、これにより、所定のギャップが形成される。アレイ基板ARと対向基板CTとは、所定のギャップが形成された状態でシール材によって貼り合わせられている。
液晶層LQは、これらのアレイ基板ARの配向膜AL1と対向基板CTの配向膜AL2との間に形成されたギャップに封入された液晶分子LMを含む液晶組成物によって構成されている。
配向膜AL1及び配向膜AL2は、液晶層LQに含まれる液晶分子LMの配向を規制するようにラビング処理されている。液晶層LQに含まれる液晶分子LMは、配向膜AL1及び配向膜AL2による規制力によって配向されている。配向膜AL1及び配向膜AL2のラビング方向は、例えば第2電極E2に形成されたスリットSLの長軸と非平行且つ非直角である。
透過型の液晶表示パネルLPNを備えた液晶表示装置は、さらに、液晶表示パネルLPNに対してアレイ基板AR側に配置された照明ユニットすなわちバックライトユニットBLを備えている。このバックライトユニットBLは、アレイ基板AR側から液晶表示パネルLPNを照明する。このようなバックライトとしては、種々の形態が適用可能であり、また、光源として発光ダイオード(LED)を利用したものや冷陰極管(CCFL)を利用したものなどのいずれでも適用可能であり、詳細な構造については説明を省略する。
この液晶表示装置は、液晶表示パネルLPNの一方の外面(すなわちアレイ基板ARの液晶層LQと接触する面とは反対の面)に設けられた光学素子OD1を備え、また、液晶表示パネルLPNの他方の外面(すなわち対向基板CTの液晶層LQと接触する面と反対の面)に設けられた光学素子OD2を備えている。
これらの光学素子OD1及びOD2は、それぞれ偏光板を含み、例えば、第1電極E1と第2電極E2との間に電位差が形成されていない(つまり、第1電極E1と第2電極E2との間に電界が形成されていない)無電界時において、液晶表示パネルLPNの透過率が最低となる(つまり、黒色画面を表示する)ノーマリーブラックモードを実現している。
すなわち、このような液晶表示装置においては、無電界時には、液晶分子LMは、その長軸Dが配向膜AL1及び配向膜AL2のラビング方向と平行な方位を向くように配向されている。このような状態では、バックライトユニットBLからのバックライト光は、光学素子OD1を透過した後、液晶表示パネルLPNを透過し、光学素子OD2に吸収される(黒色画面表示)。
第1電極E1と第2電極E2との間に電位差が形成された場合(つまり、第1電極E1にコモン電位とは異なる電位の電圧が印加された電圧印加時)には、第1電極E1と第2電極E2との間に横電界(フリンジ電界)が形成される。この横電界は、スリットSLを介してスリットSLの長軸に対して直交する方位に形成される。
このとき、液晶分子LMの配向状態は、例えば液晶分子LMの長軸Dがラビング方向から横電界に平行な方向を向くように変化する。このように、液晶分子LMの長軸Dの方位がラビング方向から変化すると、液晶層LQを透過する光に対する変調率が変化する。このため、バックライトユニットBLから出射され液晶表示パネルLPNを透過したバックライト光の一部は、第2光学素子OD2を透過する(白色画面表示)。つまり、液晶表示パネルLPNの透過率は、電界の大きさに依存して変化する。横電界を利用した液晶モードでは、このようにして選択的にバックライト光を透過し、画像を表示する。
図4は、図2に示したアレイ基板ARをB−B線で切断したときの概略断面図であり、ここでは説明に必要な主要部のみを図示している。
ゲート線Yは、絶縁基板20の上に配置され、ゲート絶縁膜22によって覆われている。ゲート線Yは、第2方向Vに隣接する2つの画素PX1及びPX2にそれぞれ配置された第1電極E1の電極部EDの間に配置されている。ゲート線Yの直上には、第1電極E1のシールド部ESが位置している。これらの電極部ED及びシールド部ESは、ゲート絶縁膜22の上において、一体的に形成されている。つまり、シールド部ESは、電極部EDと同様にコモン電位である。
第2電極E2は、第1電極E1を覆うパッシベーション膜24の上において、画素PX1及びPX2にそれぞれ配置されている。第2電極E2のそれぞれは、電極部EDの直上に配置されている。
上述したシールド部ESは、ゲート線Yと第2電極E2との間を電気的にシールドする。また、異なる電位の導電層の間に絶縁膜の界面が存在した場合に、チャージアップするおそれがある。
本実施形態の構成によれば、ゲート線Yと第2電極E2との間に位置するゲート絶縁膜22上にコモン電位のシールド部ESを配置したことにより、ゲート線Yからの電界がシールドされ、また、ゲート絶縁膜22とパッシベーション膜24とが直接重なることがなく、チャージアップの原因となる界面が形成されない。このため、チャージアップに起因した焼き付などの不良の発生を抑制することができ、表示品位を改善することが可能となる。
また、シールド部ESは、第1電極E1と同一材料によって一体的に形成されている。このため、シールド部ESを形成するための別個の工程を追加する必要がなく、材料の利用効率の改善、さらには、製造コストの増大を抑制できる。
一方、図5は、図2に示したアレイ基板ARをC−C線で切断したときの概略断面図であり、ここでは説明に必要な主要部のみを図示している。
絶縁基板20の上には、ゲート絶縁膜22が配置されている。ソース線X及び第1電極E1の電極部EDは、ともにゲート絶縁膜22の上に配置されている。ソース線Xは、第1方向Hに隣接する2つの画素PX1及びPX3にそれぞれ配置された第1電極E1の電極部EDの間に配置されている。これらのソース線X及び電極部EDは、必ずしも同電位とはならないため、電気的に絶縁される、つまり、互いに離間している。
第2電極E2は、ソース線X及び第1電極E1を覆うパッシベーション膜24の上において、画素PX1及びPX3にそれぞれ配置されている。第2電極E2のそれぞれは、電極部EDの直上に配置されている。なお、ソース線Xの直上には、第2電極E2は配置されていない。このため、ソース線Xからの電界は特にシールドされていない。
本実施形態においては、ソース線Xと同一層にコモン電位の第1電極E1を配置し、第1電極E1より上層に画素電位の第2電極E2を配置している。
白色画面を表示する場合、第1電極E1の電位に対して第2電極E2の電位の差が最大(たとえば5V)となる。HV反転駆動方式を適用した場合においては、第1方向Hに隣接する画素PX1と画素PX3とでは、それぞれの第2電極E2に書き込まれる画素電位が異なる。例えば、第1電極E1の電位を5Vとしたとき、画素PX1の第2電極E2に書き込まれる画素電位が10Vであり、画素PX3の第2電極E2に書き込まれる画素電位が0Vである。
図5に示したソース線Xが画素PX3の図示しないスイッチング素子Wを介して第2電極E2に接続されている場合、ソース線Xの電位は0Vである。このため、ソース線Xと画素PX1の第2電極E2との間に10Vの電界EF1が形成される。このような電界EF1は、第1方向Hと略平行な向きに形成され、本来、各画素に形成されるべきスリットSLの長軸と直交する電界とは向きが異なる。このため、表示に寄与しない。
しかしながら、本実施形態においては、この表示に寄与しない不所望な電界、つまり、ソース線−第2電極間の電界EF1は、画素PX1の周縁でとどまり、内部に発展しない。すなわち、ソース線−第2電極間の電位差に比べて、ソース線−第1電極間の電位差が小さいため、シールド効果が得られる。
参考までに、第1電極E1と第2電極E2とを入れ替えた構成の場合について検討する。図6に示すように、画素電位の第2電極E2及びソース線Xは、ゲート絶縁膜22の上に配置され、パッシベーション膜24によって覆われている。コモン電位の第1電極E1は、パッシベーション膜24の上に配置されている。
HV反転駆動方式において、例えば、第1電極E1の電位を5Vとしたとき、画素PX1の第2電極E2に書き込まれる画素電位が10Vであり、画素PX3の第2電極E2に書き込まれる画素電位が0Vである。ソース線Xが画素PX3の第2電極E2と同電位の場合、ソース線Xの電位は0Vである。
このため、ソース線Xと画素PX1の第1電極E1との間に5Vの電界が形成されるのに加えて、さらに、ソース線Xと第2電極E2との間に10Vの電界EF2が形成される。より大きな電界の影響が支配的となることから、ソース線−第2電極間の電界EF2は、画素PX1の周縁でとどまることなく内部まで発展する。このため、図5に示した本実施形態と比較して、表示に寄与しない領域が拡大してしまう。このような不所望な電界EF2の影響は、図5に示した本実施形態と比較して大きく、本実施形態よりも輝度の低下を招いてしまう。
つまり、本実施形態によれば、コモン電位の第1電極E1をソース線Xと同一層に配置し、画素電位の第2電極E2を第1電極E1より上層に配置したことにより、レイヤー数を削減し且つ製造工程の簡素化が可能となるとともに、輝度の低下を抑えることが可能となる。
なお、この発明は、上記実施形態そのものに限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
LPN…液晶表示パネル
AR…アレイ基板 CT…対向基板 LQ…液晶層
DSP…アクティブエリア PX…画素
Y…ゲート線 X…ソース線 COM…コモン配線 W…スイッチング素子
E1…第1電極(コモン電極) ED…電極部 ES…シールド部
E2…第2電極(コモン電極) SL…スリット
22…ゲート絶縁膜(第1絶縁膜) 24…パッシベーション膜(第2絶縁膜)

Claims (6)

  1. 第1基板と第2基板との間に液晶層を保持した構成の液晶表示装置であって、
    前記第1基板は、
    絶縁基板と、
    前記絶縁基板の上に配置されたゲート線と、
    前記絶縁基板及び前記ゲート線を覆う第1絶縁膜と、
    前記第1絶縁膜の上に配置され、前記ゲート線と交差するソース線と、
    前記ソース線に接続されたスイッチング素子と、
    前記第1絶縁膜の上に配置され、前記ソース線及び前記スイッチング素子から離間した電極部及び前記ゲート線の直上に配置されるとともに前記電極部に繋がったシールド部を有する第1電極と、
    前記第1絶縁膜、前記ソース線、前記スイッチング素子、及び、前記第1電極を覆う第2絶縁膜と、
    前記第2絶縁膜の上において前記第1電極の前記電極部と向かい合い、前記スイッチング素子に電気的に接続されるとともに、スリットが形成された第2電極と、
    を備えたことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記第1電極は、前記ソース線に沿って延在し、複数の前記第2電極と向かい合うことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記シールド部は、前記ゲート線を挟んで隣接する前記電極部を繋いでいることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  4. 前記第1電極は、アクティブエリアの外側において、コモン電位のコモン配線に電気的に接続されたことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  5. HV反転駆動方式を適用したことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  6. 第1基板と第2基板との間に液晶層を保持した構成の液晶表示装置であって、
    前記第1基板は、
    ゲート線と、
    前記ゲート線とは異なる層に配置されたソース線と、
    前記ソース線に接続されたスイッチング素子と、
    前記ソース線と同一層に配置されるとともに前記ゲート線の直上に延在し、前記ソース線及び前記スイッチング素子から離間したコモン電位の第1電極と、
    前記第1電極とは異なる層に配置され、前記スイッチング素子に電気的に接続されるとともに、前記第1電極と向かい合うスリットが形成された第2電極と、
    を備えたことを特徴とする液晶表示装置。
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