JP2010249280A - 防錆装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】不断流状態で切断された既設流体管の切断面に対して、確実に切断面に防錆を行うことができる防錆装置を提供すること。
【解決手段】既設流体管1を密封した筐体2と、筐体2の上部を開閉可能とする弁体3aと、筐体2に対して弁体3aを介して密封状に接続される作業ケース4と、作業ケース4内に配置された防錆手段5と、を備え、筐体2内において、不断流状態で切断された既設流体管1の切断面1aを防錆手段5によって防錆する防錆装置7であって、一端が作業ケース4内で防錆手段5に接続され、他端が作業ケース4外の上方に配置されるとともに、作業ケース4の上下方向及び既設流体管1の軸方向に移動可能な操作棒8を備え、防錆手段5は防錆塗料10を保有する塗料保有部5cを有し、操作棒8を操作することで、防錆手段5の塗料保有部5cを切断面1aに当接させ、防錆塗料10を切断面の全面に塗装する。
【選択図】図6

Description

本発明は、筐体内において、不断流状態で切断された既設流体管の切断面に塗布手段によって防錆塗料を塗布する防錆装置に関する。
従来、不断流状態で切断された既設流体管の切断残置管部の切断面に、防錆カバーを装着することによって切断面の防錆を行うカバー装着機としては、防錆カバーを保持するカバー保持部と、このカバー保持部を押圧するための第1流体圧シリンダと第2流体圧シリンダとを備えており、切断残置管部間に配置されたカバー装着機から第1流体圧シリンダと第2流体圧シリンダとによってカバー保持部を切断残置管部の切断面に対して押圧し、切断残置管部の切断面を防錆カバーの環状凹部に挿入させることで切断残置管部の切断面の防錆を行っているものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−8120号公報(第13頁、第9図)
しかしながら、特許文献1にあっては、切断残置管部の切断面への防錆カバーの取り付けは、厳密に防錆カバーの位置決めを行わなければならないため、防錆の確実性に欠けるという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、不断流状態で切断された既設流体管の切断面に対して、確実に切断面に防錆を行うことができる防錆装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の防錆装置は、
既設流体管を密封した筐体と、該筐体の上部を開閉可能とする弁体と、前記筐体に対して前記弁体を介して密封状に接続される作業ケースと、該作業ケース内に配置された塗布手段と、を備え、前記筐体内において、不断流状態で切断された前記既設流体管の切断面に前記塗布手段によって防錆塗料を塗布する防錆装置であって、
一端が前記作業ケース内で前記塗布手段に接続され、他端が前記作業ケース外の上方に配置されるとともに、該作業ケースの上下方向及び前記既設流体管の軸方向に移動可能な操作棒を備え、
前記塗布手段は前記防錆塗料を保有する塗料保有部を有し、
前記操作棒を操作することで、前記塗布手段の前記塗料保有部を前記切断面に当接させ、前記防錆塗料を前記切断面の全面に塗布することを特徴としている。
この特徴によれば、作業ケース内で塗布手段に接続された操作棒を既設流体管の切断面に向けて移動させることで切断面に直接防錆塗料を塗布することができるので、切断面を確実に防錆することができる。
本発明の防錆装置は、
前記塗料保有部の前記切断面と当接する箇所は、該切断面と略同形に形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、塗料保有部と既設流体管の切断面とを一度当接させるだけの動作で、切断面の全周に亘って防錆塗料の塗布による防錆を行うことができる。
本発明の防錆装置は、
前記操作棒が前記既設流体管の軸方向と平行にスライド移動可能な軸方向移動手段を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、塗布手段を既設流体管の切断面に当接させる際に操作棒が上下方向にぶれることがないので、操作棒の既設流体管の軸方向と平行の移動によって塗布手段の上下位置を変化させずに切断面に塗布手段を当接させることができる。
本発明の防錆装置は、
前記防錆塗料は、前記塗料保有部内で保持可能な粘性を有していることを特徴としている。
この特徴によれば、既設流体管内の水流圧等によって塗料保有部から防錆塗料が流出してしまうことを防ぐことができる。
実施例1における切断された既設流体管を示す平面図である。 (a)は、既設流体管の切断面に防錆塗料を塗布する前の防錆装置を示す断面図であり、(b)は、図2(a)におけるA−A断面図である。 (a)は、既設流体管の切断面に当接させる塗布リング体を示す正面図であり、(b)は、塗布リング体を示す背面図であり、(c)は、塗布リング体を示す平面図であり、(d)は、図3(a)における塗布リング体のB−B断面図である。 防錆装置の操作部を示す断面図であり、(b)は、図4(a)におけるC−C断面図ある。 (a)は、塗布リング体を既設流体管の切断面の対向位置まで移動させた状態を示す防錆装置の断面図であり、(b)は、塗布リング体を既設流体管の切断面の対向位置まで移動させた状態を示す防錆装置の断面図である。 塗布リング体を既設流体管の切断面に当接させた状態を示す防錆装置の断面図である。 実施例2における係止部を示す一部拡大断面図である。 (a)は、塗布リング体を既設流体管の切断面の対向位置まで移動させた状態を示す防錆装置の断面図であり、(b)は、塗布リング体を既設流体管の切断面に当接保持させた状態を示す防錆装置の断面図である。 (a)は、塗布リング体を既設流体管の切断面に当接させた状態を示す係止部の一部拡大断面図であり、(b)は、塗布リング体を既設流体管の切断面に当接保持させた状態を示す係止片の一部拡大断面図である。
本発明に係る防錆装置を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例1に係る防錆装置につき、図1から図6を参照して説明する。以下、本実施例1では図3(c)の紙面下方側を塗布リング体の正面側とするとともに、紙面左右側を塗布リング体の左右側とし、図3(a)の紙面上下側を塗布リング体の上下側として説明する。図1の符号1は、本発明の防錆装置が適用される既設流体管である。この既設流体管1は、例えば、内部に流体としての上水が流れている水道管であり、この既設流体管1に新たな弁体等を設けるために、所定箇所を図示しないホールソー等の切削工具によって切断されている。
具体的には、図1及び図2(a)に示すように、先ず既設流体管1には、既設流体管1を水密に密封するための筐体2が取り付けられる。この筐体2の上部には、水平方向にスライド移動することで筐体2内を開閉自在とする弁体3aを備えた仕切部3が水密に取り付けられている。
この仕切部3の上端部に図示しないホールソーを備えた作業ケースを水密に取り付け、弁体3aを開放した状態でホールソーを下方に向けて移動させることで、既設流体管1を不断流状態で切断する。したがって、既設流体管1の切断面1aは、ホールソーによって切断されたことで平面視円弧状に形成されている。
既設流体管1を切断した後は、ホールソーと既設流体管1の切断部とを作業ケース内に収納した後に弁体3aを閉塞し、作業ケースを仕切部3から取り外すことで既設流体管1の切断作業を終了する。このとき、既設流体管1は図1に示すように、切断された状態で筐体2と仕切部3とで水密に密封されている。
本発明の防錆装置は、前述のようにして筐体2内で切断された既設流体管1の切断面1aを防錆するための装置である。
図2(a)に示すように、仕切部3の上端部には作業ケース4が水密に取り付けられている。この作業ケース4内には、既設流体管1の切断面1aを防錆するための、本発明における塗布手段としての塗布リング体5が配置されている。また、作業ケース4の上部には、上下方向を向き、且つ既設流体管1の軸方向に長寸に形成された長孔4aが形成されている。
更に、作業ケース4の上端部には、塗布リング体5を操作するための操作部6が設けられている。そして、この操作部6は、長孔4aを介して作業ケース4内に下端部側が挿通配置された操作棒8を備えており、この操作棒8下端部に塗布リング体5が保持されている。
この塗布リング体5は、図3(a)〜図3(d)に示すように、既設流体管1の切断面1aと略同形に形成された後述の環状溝5cを有する塗布フレーム5aを備えている。この塗布フレーム5aは、既設流体管1の切断面1aに背面側を当接させるために、正面視で既設流体管1と略同径の環状且つ平面視で切断面1aと同曲率の円弧形状に形成されている。
また、塗布フレーム5aの背面には環状溝5cが形成されている。この環状溝5c内には、塗布リング体5が既設流体管1の切断面1aに背面側と当接させる際に、直接既設流体管1の切断面1aに当接する防錆塗料10が充填されている。つまり、環状溝5cは、本発明に置ける塗料保有部を構成している。尚、この防錆塗料10は、環状溝5c内で保持可能な粘性を有する樹脂系塗料である。
また、塗布フレーム5aの背面上端部には、背面側に向けてガイド片5dが突設されている。このガイド片5dは、先端部が下方に向けて屈曲した鉤状に形成されている。
更に、塗布フレーム5aの上端部と下端部とからは、正面側に向かって突片5e,5fが突設されている。このうち突片5eには、上下方向を向く貫通孔5hが形成されており、突片5fには、貫通孔5hと同一軸線上で上下方向を向く螺子孔5iが形成されている。
尚、図4(a)に示すように、操作棒8の下端部には螺合部8bが形成されており、操作棒8は突片5eの貫通孔5hを介して突片5fの螺子孔5iに螺合部8bを螺合させることによって、塗布フレーム5aを保持するようになっている。
次に、操作部6について説明する。図4(a)及び図4(b)に示すように、操作部6は、作業ケース4の上面で長孔4aを水密に閉塞する基台6aを備えている。この基台6aには、周面に螺子切りが施された円柱状の螺子棒6bが上方に向けて立設されている。
また、螺子棒6bには、水平方向に長寸に形成された連結片6cが取り付けられている。この連結片6cは、ナット6dを水平方向に回動可能に保持しており、ナット6dを回動させることによって連結片6cが螺子棒6b上を上下方向に移動可能となっている。更に、基台6aには、上方に向けてガイド棒6eが連結片6cの水平方向の一端側に対して貫通するように立設されている。このため、連結片6cは螺子棒6b上の上下方向の移動時にガイド棒6eに沿って移動するようになっている。
連結片6cの水平方向の他端側には、上下方向を向く円筒状のカバー体6fが取り付けられている。具体的には、このカバー体6fの上端部は連結片6cに保持されているとともに、下端部は基台6aと長孔4aとを貫通して作業ケース4内に配置されている。このカバー体6f内には、操作棒8が下端部をカバー体6fの下方に配置した状態で、水平方向に回動可能としながら水密に挿通配置されている。尚、カバー体6fが貫通する基台内にはパッキンが設けられており、カバー体6fと基台6aとの間は水密となっている。
また、図4(b)に示すように、基台6aの下端部には、左右方向に突設する延設片6gが形成されている。一方、基台6aの左右の作業ケース4の上面には、ガイド片6hが固定されており、そして、延設片6gは、基台6aの左右方向に配置されたガイド片6hによって、上方に離脱しないよう係止されている。
このため、基台6aは、ガイド片6hによって上方に離脱しないよう係止されているので、長孔4aの上方を長孔4aの密封を保持しながら、既設流体管1の軸方向と平行にスライド移動可能となっている。このため、カバー体6f内に挿通配置されている操作棒8も基台6aと共に既設流体管1の軸方向と平行にスライド移動可能となっている。つまり、基台6aは本発明における軸方向移動手段を構成している。
尚、図4(a)に示すように、作業ケース4の上面には、調整螺子部9が前述した操作部6を挟んで対向配置されている。具体的には、これら調整螺子部9は、基台6aを既設流体管1の軸方向から挟むように、既設流体管1の軸方向を向いて対向配置されている。これら調整螺子部9は、使用者が回動させることによって基台6aを既設流体管1の軸方向に向けて押圧し、基台6aのスライド移動量を微調整可能としている。
次に、前述したように構成された防錆装置の既設流体管1の切断面1aに対する防錆動作について説明する。先ず図2(a)及び図5(a)に示すように、仕切部3の弁体3aをスライド移動させ、筐体2内と作業ケース4内とを連通させる。このとき、既設流体管1が切断されているため、筐体2内に溜まっていた上水等の流体が作業ケース4内にまで流入する。
この状態で操作部6のナット6dを回動操作することで、操作棒8に保持されている塗布リング体5を作業ケース4内から筐体2内に向けて下方に移動させる。そして、図5(a)及び図5(b)に示すように、既設流体管1の切断面1aと対向する位置まで塗布リング体5を移動させたら、調整螺子部9を回動操作し、基台6aを既設流体管1の軸方向に平行に移動させることで、防錆塗料10が既設流体管1の切断面1aに当接するまで塗布リング体5を既設流体管1の切断面1aに向けて移動させる。
このとき、塗布リング体5のガイド片5dの下端部を既設流体管1の上端面に当接させながら塗布リング体5を既設流体管1の切断面1aに向けて移動させることで、既設流体管1内を流れる流体の流圧によって塗布リング体5に生じる既設流体管1の切断面1aへの位置ずれを抑えることができる。
そして、図6に示すように、塗布リング体5を既設流体管1の切断面1aに向けて移動させることで、既設流体管1の切断面1aの全周に亘って防錆塗料10が当接し、既設流体管1の切断面1aに対し防錆塗料10の塗布がなされる。既設流体管1の切断面1aに対しての防錆塗料10の塗布がなされたら、図5(a)に示すように、調整螺子部9を回動操作することで基台6aを既設流体管1の軸方向に平行に移動させ、塗布リング体5を既設流体管1の切断面1aから離間させる方向に移動させる。
尚、特に図示しないが、上述のように既設流体管1の切断面1aに塗布リング体5の当接保持させた後、同一の動作によってもう一方の既設流体管1の切断面1aに対しても塗布リング体5の当接保持を行うことによって、両切断面1aの防錆が完了する。
また、既設流体管1の切断面1aへの防錆塗料10の塗布が終了した塗布リング体5を筐体2内から回収するには、図2(a)に示すように、ナット6dを回動操作することによって操作棒8を筐体2内から作業ケース4内に引き上げ、弁体3aをスライド移動させることによって筐体2と作業ケース4との連通を解除する。
更に、作業ケース4を仕切部3から取り外す際には、作業ケース4に備えられた図示しない排水弁を開放することで作業ケース4内に溜まっている流体を外部に排出し、流体の排出完了後に取り外しを行う。尚、作業ケース4が取り外された後は、筐体2内の設置する弁体を内部に備えた図示しない作業ケースが仕切部3に取り付けられ、弁体3aをスライド移動させて筐体2と作業ケースとを連通させることで、筐体2内での弁体の取り付け作業を行い、切断された既設流体管1間に弁体を設ける。
次に、実施例2に係る防錆装置につき、図7から図9を参照して説明する。尚、前記実施例と同一構成で重複する構成を省略する。
実施例1における防錆装置は、塗布リング体5を既設流体管1の切断面1aに向けて移動させることで、塗布リング5の環状溝5cに充填された防錆塗料10を既設流体管1の切断面1aに当接させ、既設流体管1の切断面1aに防錆塗料10を塗布したが、防錆塗料10と既設流体管1の切断面1aとの当接時に塗布リング体5を既設流体管1の切断面1aに対して当接保持させることで、より確実に既設流体管1の切断面1aへの防錆塗料10の塗布を行うようにしてもよい。
具体的には、図7及び図8(a)に示すように、筐体2内における既設流体管1の切断面1a近傍には、既設流体管1の切断面1aに当接した塗布リング体5を係止するための係止部11が、計5箇所配置されている。これら係止部11について、既設流体管1の下端部の下方に配置されている係止部11について説明する。尚、他の係止部11は全て同一構成のため、説明を省略する。
係止部11は、筐体2に対して既設流体管1の軸方向にスライド移動可能且つ着脱自在に取り付けられた基部11aを備えている。この基部11aには、既設流体管1の軸方向における筐体2の外方に向けて周面に螺子切りが施された螺子棒11bが突設されている。
また、螺子棒11bには、垂直方向に長寸に形成された連結片11cが取り付けられている。この連結片11cは、ナット11dを垂直方向に回動可能に保持しており、ナット11dを回動させることによって連結片11cが螺子棒11b上を既設流体管1の軸方向に平行に移動可能となっている。更に、基部11aには、既設流体管1の軸方向における筐体2の外方に向けてガイド棒11eが連結片11cの下端部に対して貫通するように突設されている。このため、連結片11cは螺子棒11b上の既設流体管1の軸方向の平行移動時にガイド棒11eに沿って移動するようになっている。
尚、筐体2における既設流体管1の切断面1a下端部下方には、筐体2の外方と連通する貫通孔2aが形成されている。この貫通孔2aには、係止片12が挿通配置されている。この係止片12の筐体2内側に配置された端部は、側面視L字形状の係止突部12aに形成されている。一方、筐体2外側に配置された端部側の周面には既設流体管1の軸方向における筐体2の外方に向けて螺子切りが施され、ナット11fが螺着されている。
そして、係止片12の筐体2外側に配置された端部は、使用者がレンチ等の工具で把持可能な角柱形状に形成され、連結片11cの上端部に当接している。また、貫通孔2a内に配置されている係止片12の所定箇所にはパッキンが設けられており、係止片12は貫通孔2aを水密としながら、垂直方向に回動可能且つ、既設流体管1の軸方向に平行にスライド移動可能となっている。このため、係止片12は、前述した既設流体管1の切断時には、筐体2の外方側に向けてスライド移動することで、既設流体管1の切断箇所から退避可能となっている。
次に、前述したように構成された係止部11による塗布リング体5の既設流体管1の切断面1aに対する係止動作について説明する。
先ず、図9(a)に示すように、実施例1と同じく防錆塗料10を既設流体管1の切断面1aに当接させる。そして、ナット11dを回動操作し、連結片11cを筐体2側に向けて移動させることで係止片12を更に筐体2内に押し込む。尚、筐体2外側で連結片11cの上端部に当接している連結片10の端部には、特に図示しないが係止突部12aの向きを示す目盛りが予め書き込まれており、使用者はこの目盛りを目視することで係止突部12aの向きを正確に把握し、確実に係止突部12aを塗布リング体5に係止させることができるようになっている。
この図9(a)に示す状態から係止片12を回動操作することによって、図8(b)及び図9(b)に示すように、係止片12の係止突部12aを塗布リング体5側に向け、係止突部12aを塗布リング体5に当接させる。尚、塗布リング体5の係止突部12aが当接する箇所には、予め当接面5gが形成されており、係止突部12aは塗布リング体5を当接面5gと面接触することで係止する。このため、係止突部12aは塗布リング体5の係止を確実に行うことができる。続けて、この係止片12の係止突部12aを当接面に面接触させる操作を以下の4箇所の係止片12でも行う。
更に、ナット11fを回動操作し、係止片12を既設流体管1の軸方向における筐体2の外方に向けて移動させることで、既設流体管1内の流体からの水流圧によって塗布リング体5が既設流体管1の切断面1aから離脱してしまわないよう位置固定されるとともに、係止突部12aによって防錆カバー5が既設流体管1の切断面1aに対して押圧され、既設流体管1の切断面1aに対して防錆塗料10の塗布が確実になされる。
尚、既設流体管1の切断面1aへの防錆塗料10の塗布が終了した後は、ナット11fを回動操作することで係止突部12aによる塗布リング体5の既設流体管1の切断面1aに対する押圧を解除するとともに、係止片12を回動操作することで塗布リング体5と既設流体管1の切断面1aとの当接保持を解除する。
以降は実施例1と同じく、ナット6dを回動操作することによって操作棒8を筐体2内から作業ケース4内に引き上げ、弁体3aをスライド移動させることによって筐体2と作業ケース4との連通を解除する(図2(a)参照)。
以上、本実施例における防錆装置にあっては、既設流体管1を密封した筐体2と、筐体2の上部を開閉可能とする弁体3aと、筐体2に対して弁体3aを介して密封状に接続される作業ケース4と、作業ケース4内に配置された塗布リング体5と、を備え、筐体2内において、不断流状態で切断された既設流体管1の切断面1aを塗布リング体5によってて防錆塗料10を塗布する防錆装置であって、一端が作業ケース4内で塗布リング体5に接続され、他端が作業ケース4の上方に配置されるとともに、作業ケース4の上下方向及び既設流体管1の軸方向に移動可能な操作棒8を備え、塗布リング体5は防錆塗料10を保有する環状溝5cを有し、操作棒8を操作することで、塗布リング体5の環状溝5cを切断面1aに当接させ、防錆塗料10を切断面1aの全面に塗布することによって、作業ケース4内で塗布リング体5に接続された操作棒8を既設流体管1の切断面1aに向けて移動させることで切断面1aに直接防錆塗料10を塗布することができるので、切断面1aを確実に防錆することができる。
また、環状溝5cは切断面1aと略同形の環状に形成されているので、環状溝5cと既設流体管1の切断面1aとを一度当接させるだけの動作で、切断面1aの全周に亘って防錆塗料10の塗布による防錆を行うことができる。
また、操作棒8が既設流体管1の軸方向と平行にスライド移動可能な基台6aを備えることで、塗布リング体5を既設流体管1の切断面1aに当接させる際に操作棒8が上下方向にぶれることがないので、操作棒8の既設流体管1の軸方向と平行の移動によって塗布リング体5の上下位置を変化させずに切断面1aに塗布リング体5を当接させることができる。
また、防錆塗料10は、環状溝5c内で保持可能な粘性を有しているので、既設流体管1内の水流圧等によって環状溝5cから防錆塗料10が流出してしまうことを防ぐことができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、既設流体管1を内部に上水が流れる水道管として説明したが、既設流体管1内を流れる流体は上水の他、石油等の水以外の液体でもよく、また、液体とガス等の混合物であってもよい。
また、前記実施例では、既設流体管1をホールソー等の切削工具により切断し、塗布フレーム5aを切断面1aに当接可能な正面視で既設流体管1と同径の環状且つ平面視で切断面1aと同曲率の円弧形状に形成したが、例えば、既設流体管1をチェーンソー等の切削工具によって直線状に切断し、この切断面に対して塗布リング体を当接させて防錆塗料10を塗布するようにしてもよい。
また、前記実施例では、操作棒8を突片5eの貫通孔5hを介して突片5fの螺子孔5iに螺着したが、突片5eに螺子孔5iを形成することによって操作棒8が塗布フレーム5aを上端部のみで保持するようにし、操作棒8が既設流体管1の切断面1aの防錆時に既設流体管1内の流体からの水流圧を受けないようにしてもよく、操作棒8を塗布リング体5とを一体に固着してしまってもよい。
また、前記実施例では、防錆塗料10を樹脂系塗料として説明したが、この防錆塗料10は既設流体管1内を流れる流体の物性に応じて適宜変更することが望ましい。
1 既設流体管
1a 切断面
2 筐体
3a 弁体
4 作業ケース
4a 長孔
5 塗布リング体(塗布手段)
5c 環状溝(塗料保有部)
6 操作部
6a 基台(軸方向移動手段)
10 防錆塗料

Claims (4)

  1. 既設流体管を密封した筐体と、該筐体の上部を開閉可能とする弁体と、前記筐体に対して前記弁体を介して密封状に接続される作業ケースと、該作業ケース内に配置された塗布手段と、を備え、前記筐体内において、不断流状態で切断された前記既設流体管の切断面に前記塗布手段によって防錆塗料を塗布する防錆装置であって、
    一端が前記作業ケース内で前記塗布手段に接続され、他端が前記作業ケース外の上方に配置されるとともに、該作業ケースの上下方向及び前記既設流体管の軸方向に移動可能な操作棒を備え、
    前記塗布手段は前記防錆塗料を保有する塗料保有部を有し、
    前記操作棒を操作することで、前記塗布手段の前記塗料保有部を前記切断面に当接させ、前記防錆塗料を前記切断面の全面に塗布することを特徴とする防錆装置。
  2. 前記塗料保有部の前記切断面と当接する箇所は、該切断面と略同形に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の防錆装置。
  3. 前記操作棒が前記既設流体管の軸方向と平行にスライド移動可能な軸方向移動手段を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の防錆装置。
  4. 前記防錆塗料は、前記塗料保有部内で保持可能な粘性を有していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の防錆装置。
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