JP2010249266A - 機器支持用ユニットベース - Google Patents

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Abstract

【課題】上方に配置されるエンジン等の機器を支持する上面を備えたユニットベースにおいて、機器の乗せ代え作業を無駄な障害物がなく容易に実施でき、且つオイルの抜き出し作業も簡単にできる、メインテナンス性を向上した機器支持用ユニットベースを提供する。
【解決手段】上方に配置される機器を支持する上面を備えた機器支持用ユニットベース1において、前記ベース1は上方に突起した形状を成し、前記機器を支持する上面が皿状に平滑に形成された上皿部2bに形成され、前記機器類を前記上皿部2bに沿って横方向に移動して取り外し可能に構成したことを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、小型エンジンが搭載されたコージェネレーションシステム等のエンジン作業機に適用され、上方に配置されるエンジン等の機器を支持する機器支持用ユニットベースに関する。
小型エンジンが搭載されたコージェネレーションシステムにおいて、図5(a)、(b)、(c)に示すように上方に配置されるエンジンを支持する上面を備えた上ベース07と、該上ベース07の下部に固定されて下面が基礎部材に固定支持される下ベース08とを備えたエンジン支持用のユニットベース02が、特許文献1(特開2008−196639号公報)に示されている。
特許文献1においては、上ベース07は下ベース08との接続部から、中央が窪んだ深皿の扁平状に且つ周囲が上方に突出した深皿状に形成され、下ベース08は2本の脚部08aと2本の形鋼08bからなる高剛性体のユニットベース02になっていて、ユニットベース02の振動による騒音を防止できる構成になっている。
特開2008−196639号公報
前記特許文献1のユニットベース02は、エンジン等が取付けられる上ベース07の形状が、中央が窪んだ深皿の扁平状に且つ周囲が上方に突出した深皿状に形成されている。このため、特許文献1の上ベース07は、エンジンの乗せ代えの際には、エンジンを深皿状の縁部の壁以上に持ち上げる必要があり、エンジンの乗せ代え作業に手間と時間がかかる。
また、エンジンのオイルの抜き出しは、排油の受け皿を前記ベースの上面に挿入するか排油ホースを設置して前記ベースの外側に引き出して行う必要が有るが、上方に突出した周囲の壁が障害となりオイルの抜き出しに困難を伴う。
即ち、特許文献1の技術は、以上の2点から、メインテナンス性の向上が望まれる。
本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、上方に配置されるエンジン等の機器を支持するユニットベースにおいて、機器の乗せ代え作業を無駄な抵抗がなく容易に実施でき、且つオイルの抜き出し作業も簡単にできる、メインテナンス性を向上した機器支持用ユニットベースを提供することを目的とする。
本発明はかかる目的を達成するもので、上方に配置される機器を支持する上面を備えた機器支持用ユニットベースにおいて、前記ベースは上方に突起した形状を成し、前記機器を支持する上面が皿状に平滑に形成された上皿面に形成され、前記機器を前記上皿面に沿って横方向に移動して取り外し可能に構成したことを特徴とする。
かかる発明において、好ましくは、前記ベースは、前記上皿面の周囲を階段状に1段落として外周に沿って平滑面を形成し、該平滑面上にユニットの側面パネルを設置するようにする。
また、かかる発明において、好ましくは、前記ベースには、前記機器を防振支持する防振支持機構が前記上皿面上に取り付けられ、該防振支持機構の取付けボルトを防振支持機構の上面から前記上皿面の下方に通して、前記上皿面の下方に設置された溶接ナットに締め付ける。
また、かかる発明において、好ましくは、前記上皿面周囲の平滑面上にシール部材を設置し、シール部材を介して前記側面パネル等を設置するようにする。
また、かかる発明において、好ましくは、前記ベースの下部に固定されて下面が基礎部材に固定支持される下ベースを設置するようにする。
本発明によれば、前記ベースは上方に突起した形状を成して、前記機器を支持する上面が皿状に平滑に形成された上皿面に形成されているので、上面の周囲に障害となる壁が無く、上に凸の上皿面上に取り付けられるエンジン等の機器の乗せ代えの際には、機器を持ち上げる必要がなく、また、機器を上皿面に沿って横方向に容易に移動可能であるので、機器の取り外し、組付けが容易にできる。
また、オイルの抜き出しは、通常、排油の受け皿を前記ベースの上面に挿入するか排油ホースを設置して前記ベースの外側に引き出して行う必要が有るが、本発明においては、機器を支持するのが上に凸の上皿面であり、障害となる周囲の壁が無いので容易にオイルの抜き出しができる。
よって、本発明によれば、前記のことから、メインテナンス性が良好となる。
また、本発明によれば、前記ベースは、前記上皿面の周囲を階段状に1段落として外周に沿って平滑面を形成することで、該平滑面上にユニットの側面パネル等を載せることができるので、前記パネルの設置が簡単で、取付け取外しの作業性もよい。
また、本発明によれば、前記ベースには、前記エンジン等の機器を防振支持する防振支持機構が前記上皿面上に取り付けられる際には、防振支持機構の取付けボルトを防振支持機構の上面から前記上皿面の下方に通して、前記上皿面の下方に設置された溶接ナットに締め付けるので、防振支持機構の取付け取外し作業を上皿面の上面側から行うことが出来作業性がよい。
また、本発明において、前記上皿面周囲の平滑面上にシール部材を設置し、シール部材を介して前記側面パネル等を設置すれば、騒音・振動の抑制に優位となる。
また、本発明においては、前記ベースの下部に固定されて下面が基礎部材に固定支持される下ベースを設置することも出来る。この場合、前記上皿面の下方に空間が形成されるので、前記上皿面周囲の階段状部分に指を掛けることができ、前記エンジン作業機の持ち運びが容易になるという利点もある。
本発明の実施例にかかるエンジン支持用のユニットベースの概要を示す斜視図である。 前記実施例にかかるユニットベースの平面図である。 図2のZ矢視図(一部断面図)である。 図2のA−A拡大断面図である。 従来技術を示す説明図であり、(a)はエンジン支持用のユニットベースの平面図、(b)は側面図、(c)は(a)のB−B断面図である。
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は本発明の実施例にかかるエンジン支持用のユニットベースの概要を示す斜視図、図2は、前記ユニットベースの平面図、図3は図2のZ矢視図(一部断面図)、図4は図2のA−A拡大断面図である。
図1において、この実施例は、小型エンジンで駆動されるコージェネレーションシステムの発電ユニットを示し、100は小型のエンジンで、該エンジン100は2段の防振継手103及び102により2段の防振架台101を介して4箇所で支持され、該防振継手102をユニットベース1に固定している。
前記ユニットベース1は、上方に配置されるエンジン100を支持する上面を備えた上ベース2と、該上ベース2の下部に固定されて下面3aが基礎部材(図示省略)に固定支持される下ベース3とを組み立てて構成される。
図2〜3において、前記ユニットベース1は、上半分の上ベース2と、下半分の下ベース3とにより構成されている。
前記上ベース2は、図3のように、上方に突起した形状を成し、前記エンジン100を支持する上面(上皿面)2aが平滑な皿状の上皿部2b(板厚t)を形成している。
前記下ベース3は前記下面3aを有する二つの固定部材3bとそれらを連結する二つの連結部材3cから成り、前記上皿部2bの下方でスポット溶接等により上ベース2に結合される。また、防振継手103及び102が前記連結部材3c上に位置するように配置すれば、強度的に優位となる。
また、前記上ベース2は、前記上皿部2bの周囲を階段状に1段落として外周に沿って一定幅、つまり図2において幅T1及び幅T2を平滑面2c(図3参照)に形成し、該平滑面2c上にスポンジ等のシール部材4を敷き、図1及び図3のように、該シール部材4の上面に前記発電ユニットの側面パネル104を設置可能にしている。このようにシール部材を介して側面パネルを設置すれば、振動・騒音の抑制に優位となる。
また、前記上皿部2bの上面2aには、適宜に内部フレーム等(図示省略)の支持用のブラケット5が、少なくとも一方向、前記機器が前記上面2aに沿って横方向に移動することを妨げない位置に所定数固定されている。
また、前記下ベース3の設置により、前記上皿部2bの下方に空間2e(空間の隙間L)が形成されるので、前記上皿面周囲の階段状部分に下方から指を掛けることができ、前記エンジン作業機の持ち運びが容易になる。
図2において、6は防振継手102材の取付けボルト用の孔であり、防振継手102は防振継手103、防振架台101を介してエンジン100を4箇所(孔は8個)で支持している。
即ち、図2のA−A拡大断面図を示す図4において、前記エンジン100を防振支持する防振継手102は、取付けボルト6aを支持脚6cの上面から前記上皿部2bの下方に通して、前記上皿部2bの下面でナット6bにより締め付けられるように構成されている。
前記ナット6bを溶接ナットにして前記上皿部2bの下面に固定すれば、防振継手102の取付けボルト6aの取付け、取外し作業を前記上皿部2bの上方からだけで行えるので、メインテナンス性に優れる。
かかる実施例においては、前記のように、上方に配置されるエンジン100を支持する上面2aを備えた上ベース2と、該上ベース2の下部に固定されて下面が基礎部材に固定支持される下ベース3とを備えたユニットベース1において、前記上ベース2は上方に突起した形状を成して、前記エンジン100を支持する上面2aが皿状に平滑に形成された上皿部2bに形成されている。
従って、上に凸の上皿部2b上にエンジン100を取り付けるので、エンジン100の乗せ代えの際には、エンジン100を持ち上げる必要がなく、図1のように、エンジン100及び防振継手102、103、防振架台101を一体の状態でY矢印方向に、上面2aに沿って障害物がなく横方向に容易に移動可能となり、エンジン100のメインテナンスが容易にできる。
また、かかる実施例においては、エンジン100のオイルの抜き出しは、通常、排油の受け皿を前記ベースの上面に挿入するか排油ホースを設置して前記ベースの外側に引き出して行う必要が有るが、この実施例においては、エンジン100を支持するのが上に凸の上皿部2bであり、障害となる周囲の壁が無いので容易にオイルの抜き出しができる。
よって、かかる実施例によれば、前記のことから、前記特許文献1よりもメインテナンス性が向上する。
また、以上の実施例はユニットベース1にエンジン100を搭載する場合について説明したが、前記エンジン100に限らず、例えば汎用小型空気圧縮機等の、振動を伴う機器であれば、前記ユニットベース1に搭載できる。
本発明によれば、上方に配置されるエンジン等の機器を支持する上面を備えた上ベースと該上ベースの下部に固定された下ベースとを組み合わせたユニットベースにおいて、機器の乗せ代え作業を無駄な抵抗がなく容易に実施でき、且つオイルの抜き出し作業も簡単にできる、メインテナンス性を向上した機器支持用ユニットベースを提供できる。
1 ユニットベース
2 上ベース
2a 上面(上皿面)
2b 上皿部
2c 平滑面
2e 空間
3 下ベース
3b 接続部
5 ブラケット
6 取付けボルト用の孔
6a 取付けボルト
6b ナット
100 エンジン
101 防振架台
102、103 防振継手
T1、T2 平滑面2cの幅
104 側面パネル

Claims (5)

  1. 上方に配置される機器を支持する上面を備えた機器支持用ユニットベースにおいて、
    前記ベースは上方に突起した形状を成し、前記機器を支持する上面が皿状に平滑に形成された上皿面に形成され、前記機器を前記上皿面に沿って横方向に移動して取り外し可能に構成したことを特徴とする機器支持用ユニットベース。
  2. 前記ベースは、前記上皿面の周囲を階段状に1段落として外周に沿って平滑面を形成し、該平滑面上にユニットの側面パネルを設置するようにしたことを特徴とする請求項1記載の機器支持用ユニットベース。
  3. 前記ベースには、前記機器を防振支持する防振支持機構が前記上皿面上に取り付けられ、該防振支持機構の取付けボルトを防振支持機構の上面から前記上皿面の下方に通して、前記上皿面の下面で締め付けたことを特徴とする請求項1または2に記載の機器支持用ユニットベース。
  4. 前記上皿面周囲の平滑面の上にシール部材が設置され、シール部材を介して前記平滑面上に前記側面パネルが設置されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の機器支持用ユニットベース。
  5. 前記ベースの下部に固定されて下面が基礎部材に固定支持される下ベースを備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の機器支持用ユニットベース。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS58122048U (ja) * 1982-02-15 1983-08-19 株式会社荏原製作所 防振ポンプ装置
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