JP2010249250A - バルブ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】制御装置やバルブを駆動するモータといった機器を設けることなく、車両における乗り心地を向上することができるとともに、減衰特性のチューニングが容易なバルブ構造を提供することである。
【解決手段】 上記した目的を解決するために、本発明における課題解決手段は、緩衝器内に一方室41と他方室42とを隔成するとともに上記一方室41と他方室42とを連通するソフト側流路2aとこれに並列されるハード側流路2bとを備えたバルブディスク1と、上記バルブディスク1の他方室側に積層されてソフト側流路2aの出口を開閉するソフト側リーフバルブ10と、上記バルブディスク1の他方室側に積層されてハード側流路2bの出口を開閉するハード側リーフバルブ11と、一方室41の圧力が他方室42の圧力を所定量上回るとソフト側流路2aを閉じる開閉弁28とを備えたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、バルブ構造の改良に関する。
従来、この種バルブ構造にあっては、たとえば、車両用の緩衝器のピストン部等に具現化され、ピストン部に設けた流路の出口端に環状のリーフバルブを積層し、このリーフバルブで流路を開閉するものが知られている。
このようなバルブ構造では、車両における乗り心地の観点からは、緩衝器が低中速で伸縮する際の減衰力を低く設定するとよいが、すると高速域における減衰力が不足して、緩衝器が最圧縮状態あるいは最伸長状態となりやすいという問題がある。また、緩衝器が最圧縮状態あるいは最伸長状態となる際には、ピストンがシリンダ端部を閉塞するキャップやロッドガイドといった部材に衝合するので、音と衝撃が発生して車両における乗り心地を損なってしまう。
よって、緩衝器の減衰特性(減衰力のピストン速度に対する特性)は、ピストン速度が低中速域にある際には、減衰力が比較的低く、高速域にある際には減衰力が高くなる特性とすることが望ましい場合がある。
これを実現するためのバルブ構造としては、たとえば、ピストン部に設けた流路を迂回するバイパス路をピストンロッドに設け、ピストンロッドのバイパス路内に回転自在に挿入されるロータリバルブをモータで駆動するものがある(たとえば、特許文献1参照)。
また、ピストンに設けられてリーバルブで開閉される流路の上流側に別途絞り弁を設けておき、ピストン速度が高速域に達すると絞り弁で流路の上流側の通路を絞るバルブ構造(たとえば、特許文献2参照)の提案もある。
特開2008−39065号公報(図1) 特開2008−208870公報
しかしながら、上記した特開2008−39065号公報に開示されたバルブ構造にあっては、モータでロータリバルブの開度を調節して緩衝器の減衰力を調節するようになっているため、モータ、ピストン速度を検知するためのセンサ、モータをコントロールするための制御装置といった種々の機器を緩衝器に設置しなくてはならず、緩衝器のコストが高くなる
他方、上記した特開2008−208870公報に開示されたバルブ構造にあっては、上記のような不具合は無いものの、リーフバルブと絞り弁とが直列に接続されていることから、減衰特性は、リーフバルブの特性に絞り弁における特性を重畳したものとなり、一方の特性を変更すると緩衝器全体の特性も変化し、チューニングしづらいといった問題がある。
そこで、本発明は、上記不具合を改善するために創案されたものであって、その目的とするところは、制御装置やバルブを駆動するモータといった機器を設けることなく、車両における乗り心地を向上することができるとともに、減衰特性のチューニングが容易なバルブ構造を提供することである。
上記した目的を解決するために、本発明における課題解決手段は、緩衝器内にバルブディスクで隔成した一方室と他方室とを連通するソフト側流路と、ソフト側流路に並列して一方室と他方室とを連通するハード側流路と、ソフト側流路を開閉するソフト側バルブと、ハード側流路を開閉するハード側バルブと、一方室の圧力が他方室の圧力を所定量上回るとソフト側流路を閉じる開閉弁とを備えたことを特徴とする。
また、本発明における他の課題解決手段は、緩衝器内に一方室と他方室とを隔成するとともに上記一方室と他方室とを連通するソフト側流路とこれに並列されるハード側流路とを備えたバルブディスクと、上記バルブディスクの他方室側に積層されてソフト側流路の出口を開閉するソフト側リーフバルブと、上記バルブディスクの他方室側に積層されてハード側流路の出口を開閉するハード側リーフバルブと、一方室の圧力が他方室の圧力を所定量上回るとソフト側流路を閉じる開閉弁とを備えたことを特徴とする。
さらに、本発明の別の課題解決手段は、緩衝器内に一方室と他方室とを隔成するとともに上記一方室と他方室とを連通する一方側のソフト側流路とこれに並列される一方側のハード側流路と上記他方室と一方室とを連通する他方側のソフト側流路とこれに並列される他方側のハード側流路とを備えたバルブディスクと、上記バルブディスクの他方室側に積層されて一方側のソフト側流路の出口を開閉する一方側のソフト側リーフバルブと、上記バルブディスクの他方室側に積層されて一方側のハード側流路の出口を開閉する一方側のハード側リーフバルブと、上記バルブディスクの一方室側に積層されて他方側のソフト側流路の出口を開閉する他方側のソフト側リーフバルブと、上記バルブディスクの一方室側に積層されて他方側のハード側流路の出口を開閉する他方側のハード側リーフバルブと、一方室の圧力が他方室の圧力を所定量上回ると一方側のソフト側流路を閉じる一方側の開閉弁と、他方室の圧力が一方室の圧力を所定量上回ると他方側のソフト側流路を閉じる他方側の開閉弁と、を備えたことを特徴とする。
本発明のバルブ構造によれば、ピストン速度が中速領域にある場合には、減衰力を低く抑えつつ、ピストン速度が高速領域に達すると、ピストン速度が中速領域にある場合よりも減衰力を大きくすることができ、ピストン速度が高速領域に達する場合にあっても減衰力が不足することがなく、振動抑制が充分に行われ、車両における乗り心地を向上することができる。
また、緩衝器が最伸長あるいは最収縮するような振幅が大きく、かつ、ピストン速度が高速領域に達するような状況下にあっては、緩衝器の発生減衰力を大きくすることができるので、ピストン速度を速やかに低減することができ、最伸長あるいは最収縮時の衝撃を緩和することができる。
さらに、ソフト側バルブとハード側バルブは、各々を設定変更しても、減衰特性において互いに影響しないので、ピストン速度が低中速領域にある際における減衰特性のチューニングとピストン速度が高速領域にある際における減衰特性のチューニングが容易となり、設計自由度も飛躍的に向上することになる。
そして、このバルブ構造にあっては、ピストン速度を検知するセンサ、バルブを駆動するモータ、モータをコントロールするための制御装置といった種々の機器を必要としないので、製造コストが高くなってしまう不具合もない。
一実施の形態におけるバルブ構造が具現化された緩衝器のピストン部の縦断面図である。 一実施の形態におけるバルブ構造が具現化された緩衝器のピストンを他方室側から見た図である。 一実施の形態におけるバルブ構造が具現化された緩衝器のピストンを一方室側から見た図である。 一実施の形態のバルブ構造が具現化した緩衝器における減衰特性を示す図である。 一実施の形態のバルブ構造が具現化した緩衝器における減衰特性の他の例を示す図である。 一実施の形態の一変形例におけるバルブ構造が具現化された緩衝器のピストン部の縦断面図である。
以下、本発明のバルブ構造を図に基づいて説明する。一実施の形態におけるバルブ構造は、図1に示すように、緩衝器のピストン部の伸側および圧側の両方の減衰バルブに具現化されており、緩衝器内に一方室41と他方室42とを隔成するとともに上記一方室41と他方室42とを連通する一方側のソフト側流路2aとこれに並列される一方側のハード側流路2bと上記他方室42と一方室41とを連通する他方側のソフト側流路3aとこれに並列される他方側のハード側流路3bとを備えたバルブディスクたるピストン1と、ピストン1の他方室側に積層されて一方側のソフト側流路2aを開閉する一方側のソフト側バルブとしてのソフト側リーフバルブ10と、ピストン1の他方室側に積層されて一方側のハード側流路2bを開閉する一方側のハード側バルブとしてのハード側リーフバルブ11と、ピストン1の一方室側に積層されて他方側のソフト側流路3aを開閉する他方側のソフト側バルブとしてのソフト側リーフバルブ12と、ピストン1の一方室側に積層されて他方側のハード側バルブとしてのハード側流路3bを開閉する他方側のハード側リーフバルブ13と、一方室41の圧力が他方室42の圧力を所定量上回ると一方側のソフト側流路2aを閉じる一方側の開閉弁28と、他方室42の圧力が一方室41の圧力を所定量上回ると他方側のソフト側流路3aを閉じる他方側の開閉弁38と、を備えて構成されている。
他方、バルブ構造が具現化される緩衝器は、周知であるので詳細には図示して説明しないが、具体的にたとえば、シリンダ40と、シリンダ40の上端を封止するヘッド部材(図示せず)と、ヘッド部材(図示せず)を摺動自在に貫通するピストンロッド9と、軸部材を形成するピストンロッド9の先端9aが挿通されて上記先端9aに固定されるピストン1と、シリンダ40内にピストン1で隔成される図1中上方側の一方室41と下方側の他方室42と、シリンダ40の下端を封止する封止部材(図示せず)と、シリンダ40から出没するピストンロッド9の体積分のシリンダ内容積変化を補償する図示しないリザーバあるいはエア室とを備えて構成され、シリンダ40内には作動流体、具体的には作動油が充填されている。作動流体は、作動油に限られず、たとえば、水や水溶液といった液体の他気体とされてもよい。
なお、本書においては、各部の説明を容易とするため、一方室41から他方室42へ作動流体が流れる際に機能する部材については一方側の部材とし、他方室42から一方室41へ作動流体が流れる際に機能する部材については他方側の部材として、同一名称の部材を区別してある。
そして、上記バルブ構造にあっては、シリンダ40に対してピストン1が図1中上下方に移動して、一方室41と他方室42とをソフト側流路2a,3a、ハード側流路2b,3bを介して作動油が行き交うときに、その作動油の流れに対しそれぞれ対応するソフト側リーフバルブ10,12およびハード側リーフバルブ11,13で抵抗を与えて所定の圧力損失を生じせしめて、緩衝器に所定の減衰力を発生させる減衰力発生要素として機能する。
以下、このバルブ構造について詳しく説明すると、バルブディスクたるピストン1は、図1から図3に示すように、環状に形成されて、作動油が一方室41から他方室42へ通過することを許容する三つの一方側のソフト側流路2aと、これに並列される六つの一方側のハード側流路2bと、逆に作動油が他方室42から一方室42へ通過することを許容する三つの他方側のソフト側流路3aと、これに並列される六つの他方側のハード側流路3bとを備えている。
そして、各一方側のハード側流路2bの出口は、図2に示すように、ピストン1の他方室42側に同一円周上に並べられて設けられており、ピストン1の他方室42側であって各一方側のハード側流路2bの出口の外周には環状の弁座4が設けられている。このハード側流路2bの入口は、図3に示すように、ピストン1の一方室側端部の最外周に設けられており、ハード側流路2bはピストン1にその軸方向に対して傾斜して設けられている。
また、ピストン1の弁座4の外周には同一円周上に並べられた三つの凸部5が設けられており、この凸部5の頂部には、一方側のソフト側流路2aの出口が設けれ、この一方側のソフト側流路2aはピストン1の一方室41側の端部に達しピストン1の一方室側端部にその入口が形成されている。なお、一方側のソフト側流路2aの出口は、凸部5の外周に形成した環状弁座5aによって囲繞されている。
さらに、各他方側のハード側流路3bの出口は、図3に示すように、ピストン1の一方室41側に同一円周上に並べられて設けられており、ピストン1の一方室41側であって各他方側のハード側流路3bの出口の外周には環状の弁座6が設けられている。この他方側のハード側流路3bの入口は、図2に示すように、ピストン1の他方室側端部の最外周に設けられており、ハード側流路3bはピストン1にその軸方向に対して傾斜して設けられている。
また、ピストン1の弁座6の外周には同一円周上に並べられた三つの凸部7が設けられており、この凸部7の頂部には、他方側のソフト側流路3aの出口が設けれ、この一方側のソフト側流路3aはピストン1の他方室42側の端部に達しピストン1の他方室側端部であって凸部5間にその入口が形成されている。なお、他方側のソフト側流路3aの出口は、凸部7の外周に形成した環状弁座7aによって囲繞されている。戻って、一方側のソフト側流路2aの入口は、凸部7間に設けられている。
このように構成されたピストン1の他方室42側には、環状であって外周が弁座4に離着座する一方側のハード側リーフバルブ11を積層されるとともに、この一方側のハード側リーフバルブ11の下方に、環状であって一方側のハード側リーフバルブ11より大外径で凸部5の環状弁座5aに離着座する一方側のソフト側リーフバルブ10が積層される。
また、ピストン1の一方室41側には、環状であって外周が弁座6に離着座する他方側のハード側リーフバルブ13を積層されるとともに、この他方側のハード側リーフバルブ13の上方に、環状であって他方側のハード側リーフバルブ13より大外径で凸部7の環状弁座7aに離着座する他方側のソフト側リーフバルブ12が積層される。
すると、一方側のソフト側流路2aの出口は、一方側のソフト側リーフバルブ10によって開閉されるとともに、その入口は凸部7間に配置されているので他方側のソフト側リーフバルブ12によって閉塞されないようになっている。また、一方側のハード側流路2bの出口は、弁座4に離着座する一方側のハード側リーフバルブ11によって開閉されるとともに、その入口はピストン1の凸部7より外周側に配置されていて他方側のソフト側リーフバルブ12によって閉塞されないようになっている。
他方、他方側のソフト側流路3aの出口は、他方側のソフト側リーフバルブ12によって開閉されるとともに、その入口は凸部5間に配置されているので一方側のソフト側リーフバルブ10によって閉塞されないようになっている。また、他方側のハード側流路3bの出口は、弁座6に離着座する他方側のハード側リーフバルブ13によって開閉されるとともに、その入口はピストン1の凸部5より外周側に配置されていて一方側のソフト側リーフバルブ10によって閉塞されないようになっている。
このように、これらのソフト側流路2a,3aおよびハード側流路2b,3bは、出口が対応するソフト側リーフバルブ10,12、ハード側リーフバルブ11,13によって閉塞されるが入口はこれらリーフバルブ10,11,12,13によって閉塞されることが無い構造となっている。このように、ピストン1が上述の構造を採用することにより、ソフト側リーフバルブ10,12とハード側リーフバルブ11,13を組付けるだけで、ソフト側リーフバルブ10,12とハード側リーフバルブ11,13を共存させることができ、組付け作業が容易である。
また、バルブディスクたるピストン1にソフト側流路2a,3aとハード側流路2b,3bを集約し、ソフト側バルブをソフト側リーフバルブ10,12とし、ハード側バルブをハード側リーフバルブ11,13とすることで、バルブ構造が具現化したピストン部の全長の長大化を避けることができる。
なお、弁座4,6および環状弁座5a,7aに着座するリーフバルブ10,11,12,13の外周には図示しない切欠が形成されるか、或いは、弁座4,6および環状弁座5a,7aには打刻されて形成される周知の図示しないオリフィスが設けられる。
そして、上述のように、ピストン1の内周側には緩衝器のピストンロッド9の先端9aが挿通され、ピストンロッド9の先端9aはピストン1の図1中下方側に突出させてある。また、ピストンロッド9の先端9aの外径は、先端9aより図1中上方側の外径より小径に設定され、上方側と先端9aとの外径が異なる部分に段部9bが形成されている。
さらに、このピストンロッド9は、その先端9aの下端から開口する二つの縦孔14,15と、ピストンロッド9の段部9bより下方側の側部から開口してそれぞれ対応する縦孔14,15に通じる横孔16,17と、ピストンロッド9の段部9bより上方側の側部から開口して縦孔15に通じる横孔18と、を備えており、縦孔15の下端がプラグ19によって閉塞されている。つまり、縦孔14は、他方室42に通じており、縦孔15は、一方室41に通じている。
また、上述のようにピストン1の図1中上下に積層されるソフト側リーフバルブ10,12、ハード側リーフバルブ11,13は、ともに、環状に形成された板を複数枚積層して積層リーフバルブとして構成されて、内側に挿入されるピストンロッド9の先端9aに固定され、外周側が自由端に設定されて外周の撓みが許容されている。
そして、ハード側リーフバルブ11,13は、ソフト側リーフバルブ10,12より撓み剛性が高く設定されて、ソフト側リーフバルブ10,12に比較して作動油の流れに大きな抵抗を与えて高い減衰力を発生することができるようになっている。なお、ハード側リーフバルブ11,13とソフト側リーフバルブ10,12との間には間座20,21が介装されており、ハード側リーフバルブ11,13の外周側の撓みがソフト側リーフバルブ10,12によって阻害されないようになっている。なお、ハード側リーフバルブ11(13)と間座20(21)を積層した高さを凸部5(7)より低く設定しておくことでソフト側リーフバルブ10(12)に初期撓みを与えることができ、ソフト側リーフバルブ10(12)に開弁圧を設定することができる。ハード側リーフバルブ11(13)に開弁圧を設定する場合には、弁座4(6)に着座した状態で初期撓みをハード側リーフバルブ11(13)に与えることができるようにピストン1の内周側の高さを弁座4(6)より低くしておけばよい。
また、この実施の形態においては、各リーフバルブ10,11,12,13が積層リーフバルブとして構成されているが、上記環状の板の枚数は、本バルブ構造で実現する減衰特性(ピストン速度に対する減衰力の関係)によって任意とされてよく、緩衝器に発生させる減衰特性によって複数枚とされても一枚のみでも差し支えない。さらに、本実施の形態では、ソフト側流路2a(3a)の出口をハード側流路2b(3b)の出口を外周に配置しているので、ピストン1にハード側リーフバルブ11(13)を積層してからソフト側リーフバルブ10(12)を積層する構成としているが、ソフト側流路2a(3a)とハード側流路2b(3b)を上記したところとは逆に配置してハード側リーフバルブをソフト側リーフバルブより大径に設定してピストン1への積層順序を逆にしてもよいが、ハード側リーフバルブ11(13)を小径とすることで緩衝器に少ない環状板でハードな減衰力(高い減衰力)を発揮させるとともにより大径なソフト側リーフバルブでよりソフトな減衰力(低い減衰力)を発揮ができる利点がある。
つづいて、他方側のソフト側リーフバルブ12より図1中上方には、間座22、一方側の大径保持部材23、間座24、環状の一方側の板ばね25、間座26、および一方側の小径保持部材27が積層されている。さらに、大径保持部材23と小径保持部材27の外周には一方側の開閉弁28における筒状の弁体29が摺動自在に装着され、当該弁体29は、上記板ばね25によって図1中上方へ附勢されている。
そして、弁体29は、上記板ばね25の附勢力に抗してピストン1側へ移動すると、最終的には、その図1中下端をピストン1の一方側のソフト側流路2aの入口と一方側のハード側流路2bの入口との間に密着させてソフト側流路2aの入口を閉塞することができ、一方側の開閉弁28は、上記弁体29とばねとしての板ばね25とで構成され、ソフト側流路2aを閉じることができるようになっている。
他方、一方側のソフト側リーフバルブ10より図1中下方には、間座32、他方側の大径保持部材33、間座34、環状の他方側の板ばね35、間座36、および小径保持部材37が積層されている。さらに、大径保持部材33と小径保持部材37の外周には他方側の開閉弁38における筒状の弁体39が摺動自在に装着され、当該弁体39は、上記板ばね35によって図1中下方へ附勢されている。
そして、この弁体39は、上記板ばね35の附勢力に抗してピストン1側へ移動すると、最終的には、その図1中上端をピストン1の他方側のソフト側流路3aの入口と他方側のハード側流路3bの入口との間に密着させてソフト側流路3aの入口を閉塞することができ、他方側の開閉弁38は、上記弁体39とばねとしての板ばね35とで構成され、ソフト側流路3aを閉じることができるようになっている。
そして、上記した一方側の小径保持部材27、一方側の弁体29、間座26、一方側の板ばね25、間座24、一方側の大径保持部材23、間座22、他方側のソフト側リーフバルブ12、間座21、他方側のハード側リーフバルブ13、ピストン1、一方側のハード側リーフバルブ11、間座20、一方側のソフト側リーフバルブ10、間座32、他方側の大径保持部材33、間座34、他方側の板ばね35、間座36、他方側の弁体39および他方側の小径保持部材37のこれら各部材は、順にピストンロッド9の先端9aに組み付けられ、上記先端9aに設けた螺子部9cに螺着されるピストンナット43とピストンロッド9の段部9bとで挟持されてピストンロッド9に固定される。
すなわち、このバルブ構造にあっては、ピストン1の上方側の一方室41内に配置される一方側の小径保持部材27、一方側の弁体29、間座26、一方側の板ばね25、間座24および一方側の大径保持部材23の構成と、下方側の他方室42内に配置される他方側の小径保持部材37、他方側の弁体39、間座36、他方側の板ばね35、間座34および他方側の大径保持部材33の構成とは、ピストン1を境にして天地逆とした線対称の関係にある。
ピストン1の図1中上方に配置される一方側の開閉弁28における弁体29は、筒状とされて、ピストン側の内径を大径に設定して形成される大径部29aと反ピストン側の内径を小径に設定して形成される小径部29bと、大径部298aと小径部29bとの間の中間部分の内径を小径部29bよりも小径に設定して形成されるばね支持部29cとを備えて構成されている。
また、この弁体29は、大径部29aをピストンロッド9に固定されてバルブディスクたるピストン1に対して軸方向に不動とされる一方側の大径保持部材23の外周に摺動自在に装着し、小径部29bを同じくピストンロッド9に固定されてピストン1に対して軸方向に不動とされる一方側の小径保持部材27の外周に摺動自在に装着することで、これら大径保持部材23および小径保持部材27に対して軸方向となる図1中上下方向へ移動可能とされるとともに、これら大径保持部材23および小径保持部材27と協働して、大径保持部材23と小径保持部材27との間に一方側の圧力室R1を画成している。
また、一方側の大径保持部材23は、この場合、環状とされてピストンロッド9に固定される内周部23aが反ピストン側に向けて厚肉に設定されるとともに、内周に形成される環状溝23bと、内周から開口して一方側の圧力室R1へ臨む端部に通じる通路23cとを備えて構成されている。
そして、大径保持部材23は、他方側のソフト側リーフバルブ12に間座22を介して積層されるとともにピストンロッド9の先端9aに固定されてピストン1に対して軸方向に移動不能とされた状態とされ、また、環状溝23bがピストンロッド9に設けた縦孔14に連通される横孔16に対向するようになっており、これにより一方側の圧力室R1がこれら縦孔14および横孔16を介して他方室42に連通され、当該圧力室R1内には他方室42内の圧力が導かれるようになっている。
つづいて、一方側の小径保持部材27は、環状とされてピストンロッド9に固定される内周部27aがピストン側に向けて厚肉に設定されており、この小径保持部材27と大径保持部材23とで間座24、板ばね25および間座26を挟持している。また、小径保持部材27は、外周を一方側の弁体29の小径部29b内周に摺接させており、弁体29のばね支持部29cにピストン側面の外周を衝合させることにより、弁体29のそれ以上の上方への移動を規制するようになっている。
また、上記弁体29にあっては、大径部29aと小径部29bとの間のばね支持部29cにおける内径が最小径に設定されているため、弁体29の上方側への移動を規制するストッパを別途設ける必要が無い。
なお、一方側の小径保持部材27のばね支持部29cが当接する部位には、溝27bが形成されており、ばね支持部29cの図1中下端が小径保持部材27へ密着しても、当該密着部分に溝27bを介して圧力室R1内の圧力を導いてばね支持部29cの図1中下面全体に圧力室R1の圧力を作用させることができるようになっている。
間座24,26は板ばね25より外径が小径とされ、板ばね25は、一方側の圧力室R1内に収容されており、間座24,26によって挟持され内周側が固定されて、自由端となる外周が撓むばねとされ、弁体29のばね支持部29cの図1中下端に外周を当接させて、当該弁体29をピストン1から遠ざかる方向へ附勢している。この場合、板ばね25は、一枚の環状板で構成されているが、複数枚の環状板を積層して構成してもよい。
板ばね25が当接する弁体29のばね支持部29cの下端面には、内周から外周へ通じる切欠29dが設けられており、板ばね25と弁体29と小径保持部材27で形成される空間が圧力室R1と隔絶されることがないようになっており、当該空間が密閉状態とされて板ばね25の撓みを阻害することが防止されるとともに、板ばね25の上下面に作用する圧力が等しくなるようになっている。
なお、ばね支持部29cに切欠29dを設ける代わりに、板ばね25に切欠を設けて、板ばね25と弁体29と小径保持部材27で形成される空間を圧力室R1から隔絶しないようにしてもよい。
また、大径保持部材23の内周部23aが肉厚に設定されており、板ばね25の撓むスペースが確保されている。なお、小径保持部材27の内周部27aの下端は、弁体29cのばね支持部29cが小径保持部材27の外周に着座した状態でばね支持部29cの下端より下方へ突出しないようになっている。
そして、ばね支持部29cが小径保持部材27の外周に着座した状態におけるばね支持部29cの下端を小径保持部材27の内周部27aに積層された間座26の下端より図1中下方に配置して、ばね支持部29cの下端と間座26の下端との間に軸方向の差を設けることで、板ばね25に初期撓みを与えることができるようになっている。また、板ばね25の初期撓み量は、間座26の厚みあるいは間座26を構成する環状板の枚数を調節することで容易に行うことができるようになっている。
なお、大径保持部材23の内周部23aと小径保持部材27の内周部27aを肉厚に設定せずに、板ばね25を挟持する間座24,26の軸方向の長さとなる厚みを肉厚に設定して板ばね25の撓みスペースの確保や板ばね25の初期撓み量の調節をしてもよいが、大径保持部材23の内周部23aと小径保持部材27の内周部27aを肉厚に設定することで、間座24,26を構成する環状板の積層枚数を少なくでき、部品点数を削減できる利点がある。なお、間座24,26における環状板の枚数は任意に設定することができる。
戻って、当該弁体29は、板ばね25によって、図1中上方側へ附勢されて、何ら他に力が作用しない状態では、ばね支持部29cが小径保持部材27の図1中下面に当接して上方への移動が規制されて図中最上方に配置される。また、弁体29は、一方室41内に配置されているので、小径部29bの図1中上面の面積から大径部29aの図1中下面の面積を除いた面積を受圧面積として作用する一方室41の圧力によって下方へ附勢され、反対に、一方側の圧力室R1に導入される他方室42内の圧力の作用を受けるので、小径部29bの図1中上面の面積から大径部29aの図1中下面の面積を除いた面積を受圧面積として作用する他方室42の圧力によって上方側へ附勢され、さらには、板ばね25のばね力によって上方へ附勢されている。
このように、一方室41の圧力と他方室42の圧力は、弁体29に大径部29aの内縁と小径部29bの内縁とで囲われる面積を受圧面積として互いに対向して弁体29を附勢しており、一方室41の圧力が他方室42の圧力を所定量上回ると、弁体29を図1中下方へ押し下げる力が板ばね25の附勢力に打ち勝つようになって、弁体29が下方へ移動してその下端がピストン1のソフト側流路2aの入口より外周であってハード側流路2bの入口より内周に密着し、ソフト側流路2aの入口を閉じるようになる。
詳しくは、シリンダ40に対してピストン1が図1中上方に移動する緩衝器の伸長行程時において、一方側の開閉弁28における弁体29には、高圧となる一方室41内の圧力による図1中下向きの推力および一方側の圧力室R1に導かれる低圧となる他方室42内の圧力による図1中上向きの推力の合力である図1中下向きの力と、板ばね25の図1中上向きの力が作用する。そして、上記合力が板ばね25による力を上回ると、上記弁体29は、ピストン1に当接して一方側のソフト側流路2aの入口を閉じる。
なお、一方室41の圧力が他方室42の圧力を所定量上回ると、一方側の開閉弁28が一方側のソフト側流路2aの入口を閉じるが、上記所定量の設定は、一方室41の圧力と他方室42の圧力とが作用する受圧面積、板ばね25のばね定数を調節することで任意に設定することができ、この場合、緩衝器のピストン速度が中速と高速との境にある際の一方室41の圧力が他方室42の圧力の差に設定されていて、緩衝器の伸長時のピストン速度が高速域に達すると一方側の開閉弁28が一方側のソフト側流路2aの入口を閉じるようになっている。
また、本実施の形態にあっては、弁体29に作用する一方室41および他方室42の圧力による図1中下向きの推力に対向する推力を生じせしめる源泉として板ばね25を用いているため、コイルばねに比較して軸方向となる図1中上下方向の長さを短く設定することができ、一方側の開閉弁28を含むピストン部における全長を短く設定することができ、緩衝器におけるストローク長の確保が容易となる。
さらに、板ばね25が一方側の圧力室R1内に収容される構成を採用しているため、板ばね25を弁体29の内周に並列配置することができ、この点においても、一方側の開閉弁28を含むピストン部における全長を短く設定することができ、緩衝器におけるストローク長の確保がより一層容易となる。
転じて、一方側のソフト側リーフバルブ10の図1中下方側に配置される他方側の弁体39も、一方側の弁体29と同様の構成とされて、ピストン側の内径を大径に設定して形成される大径部39aと反ピストン側の内径を小径に設定して形成される小径部39bと、大径部39aと小径部39bとの間に形成される小径部39bより小径なばね支持部39cとを備えて構成され、この弁体39は、大径部39aをピストンロッド9に固定されてバルブディスクたるピストン1に対して軸方向に不動とされる大径保持部材33の外周に摺動自在に装着し、小径部39bをピストンロッド9に固定されてピストン1に対して軸方向に不動とされる小径保持部材37の外周に摺動自在に装着することで、これら大径保持部材33および小径保持部材37に対して軸方向となる図1中上下方向へ移動可能とされるとともに、当該弁体39と各保持部材33,37との間に他方側の圧力室R2を画成している。
大径保持部材33もまた上記した弁体39を保持する大径保持部材23と同様に、環状とされてピストンロッド9に固定される内周部33aがピストン1へ向けて肉厚に設定されており、内周に形成される環状溝33bと、内周から開口して他方側の圧力室R2へ臨む端部に通じる通路33cとを備えて構成されている。
そして、大径保持部材33は、ピストンロッド9の先端9aに固定されてピストン1に対して軸方向に移動不能とされた状態で、その環状溝33bがピストンロッド9に設けた縦孔15に連通される横孔17に対向するようになっており、これにより他方側の圧力室R2が一方室41に連通され、当該圧力室R2内には一方室41内の圧力が導かれるようになっている。
さらに、小径保持部材37も上記小径保持部27と同様に、環状とされて、内周部37aがピストン側に向けて厚肉に設定されており、ばね支持部39cが当接する部位には、溝37bが形成されている。そして、この小径保持部材37は、内周側がピストンロッド9に固定され、この小径保持部材37と大径保持部材33とで間座34、板ばね35および間座36を挟持している。間座34,36は板ばね35より外径が小径に設定され、板ばね35は、他方側の圧力室R2内に収容されており、間座34,36に挟持され内周側が固定されて、自由端となる外周が撓むばねとされている。そして、板ばね35は、その外周を弁体39のばね支持部39cに当接して撓んでおり、弁体39をピストン1から遠ざかる方向へ附勢している。この場合、板ばね35は、一枚の環状板で構成されているが、複数枚の環状板を積層して構成してもよい。
また、小径保持部材37は、外周を一方側の弁体39の小径部39b内周に摺接させており、弁体39のばね支持部39cにピストン側面の外周を衝合させることにより、弁体39のそれ以上の下方への移動を規制するようになっている。
なお、板ばね35が当接する弁体39のばね支持部39cの下端面には、内周から外周へ通じる切欠39dが設けられており、板ばね35と弁体39と小径保持部材37で形成される空間が圧力室R2と隔絶されることがないようになっており、当該空間が密閉状態とされて板ばね35の撓みを阻害することが防止されるとともに、板ばね35の上下面に作用する圧力が等しくなるようになっている。
戻って、当該弁体39は、板ばね35によって、図1中下方側へ附勢されて、何ら他に力が作用しない状態では、小径保持部材37で規制する図中最下方に配置される。
すなわち、弁体39は、他方室42内に配置されて、小径部39bの図1中下面の面積から大径部39aの図1中上面の面積を除いた面積を受圧面積として作用する他方室42の圧力によって上方へ附勢され、反対に、他方側の圧力室R2に導入される一方室41内の圧力の作用を受けるので、小径部39bの図1中下面の面積から大径部39aの図1中上面の面積を除いた面積を受圧面積として作用する一方室41の圧力によって下方側へ附勢され、さらには、板ばね35のばね力によって下方へ附勢されている。
このように、他方室42の圧力と一方室41の圧力は、弁体39に大径部39aの内縁と小径部39bの内縁とで囲われる面積を受圧面積として互いに対向して弁体39を附勢しており、他方室42の圧力が一方室41の圧力を所定量上回ると、弁体39を図1中上方へ押し上げる力が板ばね35の附勢力に打ち勝つようになって、弁体39が上方へ移動してその上端がピストン1のソフト側流路3aの入口より外周であってハード側流路3bの入口より内周に密着し、ソフト側流路3aの入口を閉じるようになる。
詳しくは、シリンダ40に対してピストン1が図1中下方に移動する緩衝器の圧縮行程時において、他方側の開閉弁38における弁体39には、高圧となる他方室42内の圧力による図1中上向きの推力および他方側の圧力室R2に導かれる低圧となる一方室41内の圧力の差圧による図1中下向きの推力の合力である図1中上向きの力と、板ばね35の図1中下向きの力が作用する。そして、上記合力が板ばね35による力を上回ると、上記弁体39は、ピストン1に当接して他方側のソフト側流路3aの入口を閉じる。
なお、他方室42の圧力が一方室41の圧力を所定量上回ると、他方側の開閉弁38が他方側のソフト側流路3aの入口を閉じるが、上記所定量の設定は、他方室42の圧力と一方室41の圧力とが作用する受圧面積、板ばね35のばね定数を調節することで任意に設定することができ、この場合、緩衝器のピストン速度が中速と高速との境にある際の他方室42の圧力が一方室41の圧力の差に設定されていて、緩衝器の圧縮時のピストン速度が高速域に達すると他方側の開閉弁38が他方側のソフト側流路3aの入口を閉じるようになっている。
また、本実施の形態にあっては、弁体39に作用する他方室42および一方室41の圧力による図1中上向きの推力に対向する推力を生じせしめる源泉として板ばね35を用いているため、コイルばねに比較して軸方向となる図1中上下方向の長さを短く設定することができ、他方側の開閉弁38を含むピストン部における全長を短く設定することができ、さらに、板ばね35が他方側の圧力室R2内に収容される構成を採用しているため、板ばね35を弁体39の内周に並列配置することができ、この点においても、他方側の開閉弁38を含むピストン部における全長を短く設定することができ、緩衝器におけるストローク長の確保が一層容易となる。
また、各開閉弁28,38の構成において、弁体29,39は筒状とされ、大径保持部材23,33および小径保持部材27,37に装着されるので、弁体29,39はこれら保持部材23,33,27,37にガイドされて良好な作動が保証されるとともに弁体29,39へ一方室41と他方室42の差圧を作用させるための圧力室R1,R2の形成が簡単となるばかりでなく、バルブの組立が容易となるが、弁体29,39の形状、構成は、上記構成に限定されるものではない。さらに、ばねについては、板ばね25,35以外のばね、たとえば、コイルばねやゴム等の弾性体を用いることも可能である。
つづいて、上述のように構成されたバルブ構造の作用について説明する。まず、緩衝器が伸長行程にあり、ピストン1がシリンダ40に対して図1中上方側に移動すると、一方室41内の圧力が高まり、一方室41内の作動油は一方側のソフト側流路2aおよび一方側のハード側流路2bを通過して他方室42内に移動しようとする。
そして、緩衝器の伸縮速度となるピストン速度が低速領域にある場合、一方側のソフト側リーフバルブ10と一方側のハード側リーフバルブ11を撓ませることなく、これらリーフバルブ10,11の一方または両方の外周に設けた切欠、或いは、弁座4か環状弁座5aに打刻されて形成される周知の図示しないオリフィスを通過して作動油は一方室41から他方室42へ移動する。
また、ピストン速度が中速領域に達する場合には、作動油は、一方側のソフト側リーフバルブ10と一方側のハード側リーフバルブ11をともに撓ませて開放される一方側のソフト側流路2aおよび一方側のハード側流路2bを通過して一方室41から他方室42へ移動するが、ソフト側リーフバルブ10の撓み量がハード側リーフバルブ11の撓み量より大きく、ソフト側流路2aのほうがハード側流路2bより大きく開放されるため、ピストン速度が中速領域にある際には、ソフト側リーフバルブ10による圧力損失が支配的になり、緩衝器は主としてソフト側リーフバルブ10によって減衰力を発生することになる。
また、このピストン速度が低中速領域にある場合、一方室41内の圧力が他方室42内の圧力を所定量上回ることがないように、その所定量が設定されており、ピストン速度が中速領域にある場合では、弁体29は板ばね25の附勢力に抗して図1中下方へ大きく移動することができず、ソフト側流路2aは開放されたままに維持される。
そのため、緩衝器の減衰特性(ピストン速度に対する減衰力の関係)は、ピストン速度が低速領域にある場合には、上記のオリフィスによって決定付けられ、中速領域にある場合には、主として一方側のソフト側リーフバルブ10によって決定付けられることになり、ソフト側リーフバルブ10の剛性を低く設定しておくことにより、図4に示すが如く、ピストン速度が中速領域における減衰特性の傾きを小さくし、発生減衰力が低くなるよう設定することができる。
他方、ピストン1の速度が高速領域に達して、一方室41内の圧力と他方室42内の圧力との差が大きくなり、一方室41内の圧力が他方室42内の圧力を所定量上回るようになると、一方室41と他方室42の差圧によって弁体29を図1中下方へ押圧する推力が板ばね25の力を上回って、弁体29は、図1中下方へ押し下げられてピストン1に当接し、一方側の開閉弁28は一方側のソフト側流路2aの入口を閉塞するようになる。
すると、ピストン速度が高速領域に達してからは、作動油は、開放されている一方側のハード側流路2bのみを通過して一方室41から他方室42へ移動するようになるので、緩衝器はハード側リーフバルブ11によって減衰力を発生することになる。
したがって、ピストン1の速度が高速領域にある場合、緩衝器の減衰特性(ピストン速度に対する減衰力の関係)は、一方側のハード側リーフバルブ11によって決定付けられることになり、図4に示すが如く、中速と高速の境でソフト側リーフバルブ10の特性からハード側リーフバルブ11の特性に切換わり、緩衝器は高い減衰力を発生するようになる。
逆に、緩衝器が圧縮行程にあってピストン1がシリンダ40に対して図1中下方側に移動する場合には、他方室42内の作動油が他方側のソフト側流路3aおよびハード側流路3bを通過して一方室41内に移動しようとし、この作動油の流れに対して他方側のソフト側リーフバルブ12およびハード側リーフバルブ13で抵抗を与えて減衰力を発生する。そして、緩衝器が圧縮行程にあっては、ピストン1の下方側に配置される他方側の開閉弁38が作動するようになるが、その構成はピストン1の上方側に配置される一方側の開閉弁28と同様であるので、他方室42内の圧力が一方室41内の圧力を所定量上回ると他方側のソフト側流路3aの入口を閉じるようになる。
すなわち、緩衝器が圧縮行程にある場合も緩衝器が伸長行程にあるときと同様、図4に示すように、緩衝器の減衰特性は、ピストン速度が低速領域にある場合には、環状弁座7a、弁座6に打刻によって、あるいは、他方側のソフト側リーフバルブ12と他方側のハード側リーフバルブ13の一方または両方に設けられる切欠によって形成されるオリフィスよって決定付けられ、中速領域にある場合には、主として他方側のソフト側リーフバルブ12によって決定付けられることになり、高速領域にある場合には、他方側のハード側リーフバルブ13によって決定付けられることになり、中速と高速の境でソフト側リーフバルブ12の特性からハード側リーフバルブ13の特性に切換わり、緩衝器は高い減衰力を発生するようになる。
このように、本実施の形態の緩衝器のバルブ構造にあっては、ピストン速度が中速領域にある場合には、減衰力を低く抑えつつ、ピストン速度が高速領域に達すると、ピストン速度が中速領域にある場合よりも減衰力を大きくすることができ、ピストン速度が高速領域に達する場合にあっても減衰力が不足することがなく、振動抑制が充分に行われ、車両における乗り心地を向上することができる。
また、緩衝器が最伸長あるいは最収縮するような振幅が大きく、かつ、ピストン速度が高速領域に達するような状況下にあっては、緩衝器の発生減衰力を大きくすることができるので、ピストン速度を速やかに低減することができ、最伸長あるいは最収縮時の衝撃を緩和することができる。
さらに、ソフト側リーフバルブ10,12とハード側リーフバルブ11,13は、各々を設定変更しても、減衰特性において互いに影響しないので、ピストン速度が低中速領域にある際における減衰特性のチューニングとピストン速度が高速領域にある際における減衰特性のチューニングが容易となり、設計自由度も飛躍的に向上することになる。
そして、このバルブ構造にあっては、ピストン速度を検知するセンサ、バルブを駆動するモータ、モータをコントロールするための制御装置といった種々の機器を必要としないので、製造コストが高くなってしまう不具合もない。
なお、減衰特性をソフト側リーフバルブ10,12の特性からハード側リーフバルブ11,13の特性へ移行させる際に、ピストン速度が中速から高速域に達すると各開閉弁28,38でソフト側流路2a,3aを急激に閉じるのではなく、高速域に達した後にピストン速度の上昇に応じて徐々に流路面積を減じるようにして閉じるように設定しておけば、図5に示すように、ソフト側リーフバルブ10,12の特性からハード側リーフバルブ11,13の特性へ徐々に移行するように減衰特性を変化させることができ、そうすることで、急激に減衰力が変化することがなく、車両搭乗者に急激な減衰力変化による違和感を抱かせたり、ショックを感じさせたりすることが無く、弁体29,39がピストン1あるいは小径保持部材27,37に勢い良く衝突して異音を発生することを防止でき、より一層乗り心地を向上することができる。
なお、この実施の形態では、弁体29(39)に板ばね25(35)が当接するばね支持部29c(39c)を設けているので、一方室41(他方室42)の圧力とこれに対向する他方室42(一方室41)の圧力が作用する受圧面積を、大径部29a(39a)の内縁と小径部29b(39b)の内縁とで囲われる面積として、板ばね25(35)の径に依存せずに自由に受圧面積を設定することができる。したがって、受圧面積を小さく設定することが可能となり、これによって、板ばね25(35)のばね定数を小さく設定しても、上記作用効果を享受することができ、板ばね25(35)の厚みを薄くすることでピストン部の軸方向の全長をより短くして、緩衝器のストローク長の確保が一層容易となる。
さらに、ばね定数を大きく設定できる板ばね25(35)を用いることにより、弁体29(35)を附勢する附勢力を大きくすることができるので、当該板ばね25(35)によって開閉弁28(38)でソフト側流路2a(3a)を閉じるか絞った状態から一方室41(他方室42)の圧力減少見合いで弁体29(35)を確実にピストン1から後退せしめることができ、緩衝器のピストン速度の変化に対して開閉弁28(38)の開度にヒステリシスを生じさせず、緩衝器のピストン速度の変化に対する発生減衰力にヒステリシスが生じてしまうことを阻止できる。
なお、緩衝器の伸長作動時において開閉弁28がソフト側流路2aを閉じる際の一方室41の圧力が他方室42の圧力を上回るべき所定量と、緩衝器の圧縮作動時において開閉弁38がソフト側流路3aを閉じる際の他方室42の圧力が一方室41の圧力を上回るべき所定量とは、必ずしも同じに設定される必要はない。
引き続き、図6に示した一実施の形態の一変形例におけるバルブ構造について説明する。
上述の一実施の形態におけるバルブ構想にあっては、一方側の圧力室R1へ他方室42の圧力を、他方側の圧力室R2へ一方室41の圧力を、それぞれ導入するために、縦孔14,15の二つの孔を設けて導入しているが、一変形例におけるバルブ構造にあっては、一方側の圧力室R1と他方側の圧力室R2へ一方室41の圧力と他方室42の圧力の中間圧力を導いている点で異なる。
具体的には、ピストンロッド9に先端9aの下端から段部9bより上方へ通じて一方室41と他方室42とを連通する通孔50を設け、通孔50の途中に一対のオリフィス51,52を設け、通孔50のオリフィス51,52間をそれぞれ横孔53,54を介して一方側の圧力室R1と他方側の圧力室R2へ連通してある。
この一変形例にあっては、弁体29には一方室41と通孔50のオリフィス51,52間の圧力が作用し、弁体39には、他方室42と通孔50のオリフィス51,52間の圧力が作用するようになっているが、一方室41の圧力が他方室42の圧力を所定量上回ると一方側の開閉弁28が閉じ動作し、他方室42の圧力が一方室41の圧力を所定量上回ると他方側の開閉弁38が閉じ動作するように設定されており、一実施の形態のバルブ構造と同様の作動を呈する。
このように、弁体29に一方室41と通孔50のオリフィス51,52間の圧力を作用させ、弁体39に他方室42と通孔50のオリフィス51,52間の圧力を作用させても、一実施の形態のバルブ構造と同様の作動を実現することができ、一実施の形態のバルブ構造と同様の効果を奏することができる。
加えて、一変形例のバルブ構造にあっては、一方側の圧力室R1と他方側の圧力室R2へは、一方室41と他方室42の中間圧力を作用させればよいので、ピストンロッド9に設ける孔が通孔50のみで済むので、加工が容易でピストンロッド9の強度低下を招かないというメリットがある。
なお、本実施の形態においては、減衰特性の変化を説明するために、ピストン速度に低速、中速および高速でなる区分を設けているが、これらの区分の境の速度はそれぞれ任意に設定することができる。
また、上記したところでは、緩衝器のピストン部の伸圧両側の減衰バルブに具現化した例を用いて本発明のバルブ構造を説明しているが、伸側のみ、あるいは、圧側のみの減衰バルブに具現化することも可能である。上述したところでは、一方室41を緩衝器の上方側の伸側室とし、他方室42を緩衝器の下方側の圧側室として説明しているが、圧側のみの減衰バルブに具現化する場合には、一方室を緩衝器の伸側室とし、他方室を緩衝器の圧側室とすればよい。さらには、緩衝器がリザーバをシリンダ外に備える複筒型の緩衝器に設定されてベースバルブを備えるような場合には、本発明のバルブ構造をベースバルブ部に具現化することも可能であり、およそ減衰力を発生する減衰力発生要素として機能する緩衝器のバルブに適用することが可能なことは勿論である。すなわち、バルブ構造が、ベースバルブ部に具現化される場合には、一方室をピストン側室あるいはリザーバ室の一方とし、他方室をピストン側室あるいはリザーバ室の他方とすればよい。またさらに、バルブ構造を緩衝器のピストン部とベールバルブ部の両方に具現化することも可能である。
そしてさらに、上述したところでは、バルブディスクにソフト側流路2a,3aとハード側流路2b,3bとを設けているが、これらをバルブディスク以外に設けるようにしてもよく、また、ソフト側バルブ10,12およびハード側バルブ11,13についてもリーフバルブ以外の形態の減衰バルブを利用してもよい。
以上で緩衝器のバルブ構造の実施の形態についての説明を終えるが、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されない。
本発明は緩衝器のバルブに利用可能である。
1 バルブディスクたるピストン
2a 一方側のソフト側流路
2b 一方側のハード側流路
3a 他方側のソフト側流路
3b 他方側のハード側流路
4,6 弁座
5,7 凸部
5a,7a 環状弁座
9 ピストンロッド
9a ピストンロッドの先端
9b ピストンロッドの段部
9c ピストンロッドの螺子溝
10 一方側のソフト側リーフバルブ
11 一方側のハード側リーフバルブ
12 他方側のソフト側リーフバルブ
13 他方側のハード側リーフバルブ
14,15 縦孔
16,17,18,53,54 横孔
19 プラグ
20,21,22,24,26,32,34,36 間座
23 一方側の大径保持部材
23a,33a 大径保持部材における内周部
23b,33b 大径保持部材における環状溝
23c,33c 大径保持部材における通路
25 一方側のばねとしての板ばね
27 一方側の小径保持部材
27a,37a 小径保持部材における内周部
27b,37b 小径保持部材における溝
28 一方側の開閉弁
29 一方側の弁体
29a,39a 弁体における大径部
29b,39b 弁体における小径部
29c,39c 弁体におけるばね支持部
29d,39d 弁体における切欠
33 他方側の大径保持部材
35 他方側のばねとしての板ばね
37 他方側の小径保持部材
38 他方側の開閉弁
39 他方側の弁体
40 シリンダ
41 一方室
42 他方室
43 ピストンナット
50 通孔
51,52 オリフィス
R1 一方側の圧力室
R2 他方側の圧力室

Claims (7)

  1. 緩衝器内にバルブディスクで隔成した一方室と他方室とを連通するソフト側流路と、ソフト側流路に並列して一方室と他方室とを連通するハード側流路と、ソフト側流路を開閉するソフト側バルブと、ハード側流路を開閉するハード側バルブと、一方室の圧力が他方室の圧力を所定量上回るとソフト側流路を閉じる開閉弁とを備えたことを特徴とするバルブ構造。
  2. 緩衝器内に一方室と他方室とを隔成するとともに上記一方室と他方室とを連通する一方側のソフト側流路とこれに並列される一方側のハード側流路と上記他方室と一方室とを連通する他方側のソフト側流路とこれに並列される他方側のハード側流路とを備えたバルブディスクと、上記バルブディスクの他方室側に積層されて一方側のソフト側流路の出口を開閉する一方側のソフト側リーフバルブと、上記バルブディスクの他方室側に積層されて一方側のハード側流路の出口を開閉する一方側のハード側リーフバルブと、上記バルブディスクの一方室側に積層されて他方側のソフト側流路の出口を開閉する他方側のソフト側リーフバルブと、上記バルブディスクの一方室側に積層されて他方側のハード側流路の出口を開閉する他方側のハード側リーフバルブと、一方室の圧力が他方室の圧力を所定量上回ると一方側のソフト側流路を閉じる一方側の開閉弁と、他方室の圧力が一方室の圧力を所定量上回ると他方側のソフト側流路を閉じる他方側の開閉弁と、を備えたことを特徴とするバルブ構造。
  3. 開閉弁は、ソフト側流路を開閉する弁体と、ソフト側流路を開く方向へ弁体を附勢するばねとを備え、ソフト側流路を閉じる方向へ一方室の圧力を弁体に作用させるとともに、ソフト側流路を開く方向へ他方室の圧力あるいは一方室の圧力と他方室の圧力の中間圧力を弁体に作用させたことを特徴とする請求項1または2に記載のバルブ構造。
  4. 一方側の開閉弁は、一方側のソフト側流路を開閉する一方側の弁体と、一方側のソフト側流路を開く方向へ一方側の弁体を附勢する一方側のばねとを備え、一方側のソフト側流路を閉じる方向へ一方室の圧力を一方側の弁体に作用させるとともに、一方側のソフト側流路を開く方向へ他方室の圧力あるいは一方室の圧力と他方室の圧力の中間圧力を一方側の弁体に作用させ、他方側の開閉弁は、他方側のソフト側流路を開閉する他方側の弁体と、他方側のソフト側流路を開く方向へ他方側の弁体を附勢する他方側のばねとを備え、他方側のソフト側流路を閉じる方向へ他方室の圧力を他方側の弁体に作用させるとともに、他方側のソフト側流路を開く方向へ一方室の圧力あるいは一方室の圧力と他方室の圧力の中間圧力を他方側の弁体に作用させたことを特徴とする請求項2に記載のバルブ構造。
  5. ソフト側流路の入口よりハード側流路の入口をバルブディスクの外周側に設け、開閉弁がバルブディスクのソフト側流路の入口とハード側流路の入口との間に離着座してソフト側流路を開閉することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のバルブ構造。
  6. バルブディスクにソフト側流路とハード側流路のいずれか一方の出口より外周側に少なくとも一つ以上の凸部を設け、当該凸部の頂部にソフト側流路とハード側流路のいずれか他方の出口を設け、上記一方の出口を開閉するソフト側リーフバルブとハード側リーフバルブの一方は上記凸部に干渉しない外径に設定されてバルブディスクに積層されるとともに、ソフト側リーフバルブとハード側リーフバルブの他方は上記凸部に離着座可能な外径に設定されてソフト側リーフバルブとハード側リーフバルブの一方に積層されるとともに上記他方の出口を開閉することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のバルブ構造。
  7. 弁体が筒状とされるとともにバルブディスク側の内径を大径に設定して形成される大径部と反バルブディスク側の内径を小径に設定して形成される小径部と当該大径部と小径部との間に設けた小径部よりさらに小径なバネ支持部とを備え、バルブディスクに対して軸方向に不動とされる大径保持部材および小径保持部材を設け、弁体の大径部を大径保持部材の外周に摺動自在に装着するとともに弁体の小径部を小径保持部材の外周に摺動自在に装着して当該弁体と各保持部材との間に圧力室を画成し、上記ばねが環状であって外周側が自由端として撓むことが許容されて外周を弁体のバネ支持部に当接させて弁体をバルブディスクから遠ざかる方向へ附勢してなる請求項3から6のいずれかに記載の緩衝器のバルブ構造。
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