JP2010246330A - 電動機 - Google Patents

電動機 Download PDF

Info

Publication number
JP2010246330A
JP2010246330A JP2009094699A JP2009094699A JP2010246330A JP 2010246330 A JP2010246330 A JP 2010246330A JP 2009094699 A JP2009094699 A JP 2009094699A JP 2009094699 A JP2009094699 A JP 2009094699A JP 2010246330 A JP2010246330 A JP 2010246330A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
groove
peripheral surface
electric motor
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009094699A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5097743B2 (ja
Inventor
Takanori Suzuki
貴紀 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2009094699A priority Critical patent/JP5097743B2/ja
Publication of JP2010246330A publication Critical patent/JP2010246330A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5097743B2 publication Critical patent/JP5097743B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)

Abstract

【課題】油の流れを向上させて、冷却効率を向上することができる電動機を提供する。
【解決手段】周方向に複数の永久磁石58が設けられた円環状の外側ヨーク部71と、外側ヨーク部の内側に配された円環状の内側ヨーク部72と、外側ヨーク部の内周面71aと内側ヨーク部の外周面72aとの間を接続するリブ73と、を有するロータ22と、巻線が設けられるとともに、ロータの外周面を囲うように配置されたステータと、ロータおよびステータを冷却用の油とともに収納するハウジングと、を備えた電動機において、外側ヨークの内周面に、軸方向一端部から他端部にかけて溝部85が形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、電動機に関するものである。
従来から、軸線周りに回転自在に支持されるとともに、永久磁石が配設されたロータと、ロータの周囲に対向配置されるとともに、コイルが巻回されたステータとを備えた永久磁石電動機が知られている。ここで、ロータの構成として、磁性板材が積層されたロータヨークに永久磁石を埋め込んで構成したものが知られている。このような構成のロータにおいては、ロータの軽量化を図る目的でロータヨークに貫通孔(肉抜孔)を形成するとともに、ロータの軸方向両端面に端面板を設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の電動機は、ロータヨークの貫通孔の一部が露出されるように端面板にも開口部(排出口)を形成し、ロータヨークの貫通孔内に供給された冷却用の油などが排出できるように構成されている。
特開2009−27862号公報
ところで、上述した特許文献1の電動機では、ロータヨークの貫通孔内に供給された冷却用の油などを確実に排出させる経路が確保されておらず、貫通孔内に油などが滞留するという問題がある。
そこで、本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、油の流れを向上させて、冷却効率を向上することができる電動機を提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、周方向に複数の永久磁石(例えば、実施形態における永久磁石58)が設けられた円環状の外側ヨーク部(例えば、実施形態における外側ヨーク部71)と、該外側ヨーク部の内側に配された円環状の内側ヨーク部(例えば、実施形態における内側ヨーク部72)と、前記外側ヨーク部の内周面(例えば、実施形態における内周面71a)と前記内側ヨーク部の外周面(例えば、実施形態における外周面72a)との間を接続するリブ(例えば、実施形態におけるリブ73)と、を有するロータ(例えば、実施形態におけるロータ22)と、巻線(例えば、実施形態におけるコイル20)が設けられるとともに、前記ロータの外周面を囲うように配置されたステータ(例えば、実施形態におけるステータ21)と、前記ロータおよび前記ステータを冷却用の油とともに収納するハウジング(例えば、実施形態におけるモータハウジング11)と、を備えた電動機(例えば、実施形態におけるモータ23)において、前記外側ヨークの内周面に、軸方向一端部から他端部にかけて溝部(例えば、実施形態における溝部85)が形成されていることを特徴としている。
請求項2に記載した発明は、前記溝部は、前記ロータの軸中心(例えば、実施形態における軸中心B)と前記永久磁石との間を結ぶ線上に形成されていることを特徴としている。
請求項3に記載した発明は、極性の異なる前記永久磁石が交互に配置された前記ロータにおいて、前記溝部は、前記永久磁石の周方向中央部と、前記永久磁石における車両の後進時の回転方向寄りの周方向端部と、の中間部に対応した位置に形成されていることを特徴としている。
請求項4に記載した発明は、極性が同じ前記永久磁石が配置された前記ロータにおいて、前記溝部が前記軸中心と前記永久磁石の周方向中央部との間を結ぶ線上に形成されていることを特徴としている。
請求項5に記載した発明は、前記溝部の底部(例えば、実施形態における底部85a)が、前記ロータの軸方向中央部から両端部に向かって径方向外側に傾斜していることを特徴としている。
請求項6に記載した発明は、前記ロータの軸方向両端面(例えば、実施形態における端面56a,56b)に端面板(例えば、実施形態における端面板90)が設けられ、該端面板の肉抜孔(例えば、実施形態における肉抜孔91)が前記溝部を露出するように形成されていることを特徴としている。
請求項1に記載した発明によれば、ロータの外側ヨーク部の内周面、内側ヨーク部の外周面および隣り合うリブでロータに貫通孔が形成され、貫通孔の径方向外側に位置する外側ヨーク部の内周面に溝部を形成したため、貫通孔内に供給された冷却用の油は遠心力によりスムーズに溝部内へ導かれる。したがって、油は溝部に案内されてスムーズにロータの貫通孔内から排出され、油が貫通孔内に滞留するのを抑制することができる。つまり、油の通流性を向上させて、電動機の冷却効率を向上することができる。
請求項2に記載した発明によれば、溝部内を通流する油で永久磁石を冷却することができる。したがって、電動機の冷却効率をさらに向上することができる。
請求項3に記載した発明によれば、極性の異なる永久磁石が交互に配置されたロータにおいて、電動機の駆動時に生じる磁束の磁束密度が低い領域に溝部が形成されるため、磁気特性を低下させることなく、油の通流性を向上させることができる。
請求項4に記載した発明によれば、極性が同じ永久磁石が配置されたロータにおいて、電動機の駆動時に生じる磁束の磁束密度が低い領域に溝部が形成されるため、磁気特性を低下させることなく、油の通流性を向上させることができる。
請求項5に記載した発明によれば、溝部の底部をロータの軸方向中央部から両端部に向かって径方向外側に傾斜させることで、溝部内に案内された油は遠心力により確実にロータの貫通孔内から排出され、油が貫通孔内に滞留するのをより確実に抑制することができる。つまり、油の通流性をさらに向上させることができる。
請求項6に記載した発明によれば、溝部を露出するように肉抜孔が形成された端面板をロータの軸方向両端面に設けることにより、端面板の軽量化を図ることができるとともに、ロータ回転時に永久磁石がロータから脱落するのを防止することができる。さらに、ロータの溝部に案内された油は、ロータの軸方向両端面から端面板の肉抜孔を通過してスムーズに排出される。したがって、油の通流性を向上させて、電動機の冷却効率を向上することができる。
本発明の実施形態におけるパワートレインの概略構成断面図である。 本発明の第一実施形態におけるロータの正面図である。 図2のA部拡大図である。 本発明の実施形態における溝部の軸方向の形状を説明する部分断面図である。 本発明の第一実施形態における磁束密度を示す説明図(進角0deg)である。 本発明の第一実施形態における磁束密度を示す説明図(進角36deg)である。 本発明の第一実施形態における磁束密度を示す説明図(進角72deg)である。 本発明の第一実施形態におけるロータに端面板を取り付けた状態を示す正面図である。 本発明の第二実施形態におけるロータの正面図である。 本発明の第二実施形態における磁束密度を示す説明図(進角0deg)である。 本発明の第二実施形態における磁束密度を示す説明図(進角45deg)である。 本発明の第二実施形態における磁束密度を示す説明図(進角90deg)である。
(第一実施形態)
次に、本発明の第一実施形態を図1〜図8に基づいて説明する。なお、本実施形態では車両用パワートレインに採用したモータについて説明する。
図1は車両用パワートレインの概略構成断面図である。図1に示すように、車両用パワートレイン(以下、パワートレインという。)10は、ステータ21およびロータ22を備えたモータ23を収容するモータハウジング11と、モータハウジング11の一方側に締結され、モータ23の出力軸24からの動力を伝達する動力伝達部(不図示)を収容するミッションハウジング12と、モータハウジング11の他方側に締結され、モータ23の回転センサ25を収容するセンサハウジング13と、を備えている。なお、ミッションハウジング12は、モータハウジング11に締結された共用ハウジング12Aと、共用ハウジング12Aに締結されたギアハウジング12Bとで構成されている。また、モータハウジング11の内部はモータ室36として、ミッションハウジング12の内部はミッション室37として、センサハウジング13の内部はセンサ室38として、それぞれ構成されている。
モータハウジング11は、モータ23全体を覆うような略円筒形状で形成されている。モータハウジング11とミッションハウジング12との境界部のミッションハウジング12側には、モータ23の出力軸24の一端を回転自在に支持するベアリング26が設けられ、モータハウジング11とセンサハウジング13との境界部のセンサハウジング13側には、モータ23の出力軸24の他端を回転自在に支持するベアリング27が設けられている。
また、モータハウジング11の壁部31、ミッションハウジング12の壁部32およびセンサハウジング13の壁部33には、互いに連通するブリーザ通路35がそれぞれ形成されている。
さらに、モータハウジング11の壁部31内には、モータ23を冷却するためのウォータジャケット40がモータ23のステータ21を全周覆うように設けられている。また、ステータ21は、モータハウジング11に焼き嵌めされており、モータハウジング11の内周面に密着するように配されている。
ミッションハウジング12内には、パワートレイン10内で使用している潤滑オイルを分離するためのブリーザ室51が形成されている。つまり、動力伝達部(ギア)やモータ23の回転により飛散した潤滑オイルをブリーザ室51で分離することができ、潤滑オイルがブリーザ室51に設けられ外部と連通するブリーザ配管39から外部へ漏れ出すことを防止することができる。
このブリーザ室51は、パワートレイン10の最上部にあたる位置に形成されている。また、ブリーザ室51はブリーザ通路35と連通しており、ブリーザ配管39からパワートレイン10内の高圧・高温の空気を排出することができるようになっている。さらに、ブリーザ室51は、ブリーザ通路35を介してモータ室36、ミッション室37、およびセンサ室38と連通している。
なお、パワートレイン10には、ベアリング26,27、コイル20およびステータ21などに油を供給する油供給機構(不図示)が設けられている。油をベアリング26,27に供給することでベアリング26,27の潤滑性能を向上することができ、コイル20やステータ21に油を供給することでコイル20やステータ21を冷却することができる。
ここで、ロータ22の構成について図2、図3を用いて説明する。図2はロータの正面図であり、図3は図2のA部拡大図である。図2、図3に示すように、ロータ22は、周方向に複数の永久磁石58が配された円環状の外側ヨーク部71と、該外側ヨーク部71の内側に配された円環状の内側ヨーク部72と、外側ヨーク部71の内周面71aと内側ヨーク部72の外周面72aとの間を接続する複数のリブ73(本実施形態では、8個)と、を有している。
具体的には、外側ヨーク部71、内側ヨーク部72およびリブ73は、一枚の磁性板材55に形成されており、この磁性板材55が複数積層されてロータヨーク56を構成している。また、永久磁石58は、外側ヨーク部71に形成された開口部57内に保持されている。さらに、内側ヨーク部72の内周側に開口部63が形成されており、開口部63には出力軸24が挿通されて、ロータ22は回転可能に支持されている。そして、ロータ22はコイル20が巻回されたステータ21と所定間隔を空けて対向配置されている。なお、本実施形態では、極性の異なる永久磁石58が周方向に交互に配置されている。また、永久磁石58が配される開口部57を二等分するようにロータコア56にリブ41を形成し、永久磁石58も二等分してそれぞれの開口部に配している。このようにすることで、ロータコア56の強度を向上することができる。
ここで、外側ヨーク部71の内周面71a、内側ヨーク部72の外周面72aおよび隣り合うリブ73,73で囲まれた空間が肉抜孔59として構成されている。肉抜孔59は、永久磁石58と同じ数(本実施形態では8個)形成されており、全ての肉抜孔59は略同一形状で形成されている。
肉抜孔59は、外側ヨーク部71の内周面71aの一部に相当し、ロータコア56の同一半径上に形成された円弧部65と、円弧部65の両端部からそれぞれ延設された第一直線部66、第二直線部67と、で構成されている。第一直線部66および第二直線部67は、円弧部65からロータコア56の径方向内側に向かって延設されており、ほぼ内側ヨーク部72の外周面72a上に位置する交点69で交わっている。複数の肉抜孔59の交点69は、ロータコア56の同一半径上に位置している。
隣り合う肉抜孔59,59の間に形成されたリブ73は、ロータコア56の径方向外側の外側端部81と径方向内側の内側端部82との間に直線状に形成されている。つまり、リブ73は肉抜孔59の第一直線部66と隣り合う肉抜孔59の第二直線部67との間に形成されている。
ここで、リブ73の外側端部81は、外側ヨーク部71の内周面71aにおける軸中心Bと、隣り合う永久磁石58,58の略中央部(開口部57,57の略中央部)とを結ぶ線分76上に位置しており、リブ73の内側端部82は、内側ヨーク部72の外周面72aにおける軸中心Bと、隣り合う永久磁石58,58(開口部57,57)のいずれか一方が配された位置と、の間を結ぶ線分の範囲内におけるロータコア56の径方向内側に配置されている。つまり、リブ73は、ロータコア56の径方向に対して傾斜するように形成されている。なお、リブ73の傾斜方向は、車両前進時のモータ23の回転方向Fと一致する方向になるように構成されている。具体的には、リブ73の外側端部81から内側端部82へ向かう方向が、車両前進時のロータコア56の回転方向Fに沿う方向になるように形成されている。
さらに、円弧部65には、径方向外側に突出した溝部85が形成されている。溝部85は、全ての肉抜孔59に形成されており、ロータコア56の軸方向一端面56aから他端面56bに向けて形成されている(図1参照)。また、図4に示すように、溝部85の底部85aは、ロータコア56の軸方向中央部Cから両端面56a,56b側に向かって径方向外側に傾斜している。
本実施形態では、図3に示すように、溝部85は、永久磁石58を二等分に分割するように構成される径方向の線分75と、ロータコア56の軸中心Bとリブ73の外側端部81とを結ぶ線分76とで囲まれた円弧部65の周方向略中央部に形成されている。言い換えれば、溝部85は、永久磁石58の周方向中央部と、永久磁石58における車両の後進時の回転方向寄りの周方向端部と、の中間部に対応した位置に形成されている。なお、全ての溝部85は、肉抜孔59に対して同じ位置に形成されている。
溝部85を上述した位置に形成することにより、磁気特性を低下させることがない。具体的には、図5〜図7に示すように、進角0deg、36deg、72degの場合、溝部85が形成されている領域(破線Dで囲んだ領域)の磁束密度が低いため、当該箇所に溝部85を形成しても、モータ23の磁気特性への影響は小さい。したがって、モータ23の磁気特性を低下させることがない。なお、図5〜図7におけるステータ21およびロータ22内に記述されている線分が磁束線になり、線分が少ない箇所が磁束密度の低い箇所になる。
また、図8に示すように、ロータ22の軸方向両端面56a,56bには、それぞれ端面板90が設けられている。端面板90は外形がロータコア56と略同一形状に形成された板状部材であり、永久磁石58がロータ22から脱落するのを防止することができる。また、端面板90には肉抜孔91が複数形成されており、端面板90の軽量化を図っている。本実施形態では、8個の正面視略円形の肉抜孔91が周方向に沿って略等間隔に形成されている。また、肉抜孔91はロータコア56の溝部85が軸方向から見て露出される位置に形成されている。
本実施形態によれば、ロータ22の外側ヨーク部71の内周面71a、内側ヨーク部72の外周面72aおよび隣り合うリブ73,61でロータ22に肉抜孔59が形成され、肉抜孔59の径方向外側に位置する外側ヨーク部71の内周面71aに溝部85を形成したため、肉抜孔59内に供給された冷却用の油は遠心力によりスムーズに溝部85内へ導かれる。したがって、油は溝部85に案内されてスムーズにロータ22の肉抜孔59内から排出され、油が肉抜孔59内に滞留するのを抑制することができる。つまり、油の通流性を向上させて、モータ23の冷却効率を向上することができる。
また、溝部85をロータ22の軸中心Bと永久磁石58との間を結ぶ線上に形成したため、溝部85内を通流する油で永久磁石58を冷却することができる。したがって、モータ23の冷却効率をさらに向上することができる。
また、極性の異なる永久磁石58が交互に配置されたロータ22において、モータ23の駆動時に生じる磁束の磁束密度が低い領域に溝部85を形成したため、磁気特性を低下させることなく、油の通流性を向上させることができる。
さらに、溝部85の底部85aをロータ22の軸方向中央部Cから両端面56a,56bに向かって径方向外側に傾斜させることで、溝部85内に案内された油は遠心力により確実にロータ22の肉抜孔59内から排出され、油が肉抜孔59内に滞留するのをより確実に抑制することができる。つまり、油の通流性をさらに向上させることができる。
そして、溝部85を露出するように肉抜孔91が形成された端面板90をロータ22の軸方向両端面56a,56bに設けることにより、端面板90の軽量化を図ることができるとともに、ロータ22の回転時に永久磁石58がロータ22から脱落するのを防止することができる。さらに、ロータ22の溝部85に案内された油は、ロータ22の軸方向両端面56a,56bから端面板90の肉抜孔91を通過してスムーズに排出される。したがって、油の通流性を向上させて、モータ23の冷却効率を向上することができる。
(第二実施形態)
次に、本発明の第二実施形態を図9〜図12に基づいて説明する。なお、本実施形態は、第一実施形態と永久磁石の配置構成および溝部の形成位置が異なるのみであり、その他の構成は第一実施形態と略同一であるため、同一箇所には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図9に示すように、ロータ122は、周方向に複数の永久磁石58が配された円環状の外側ヨーク部71と、該外側ヨーク部71の内側に配された円環状の内側ヨーク部72と、外側ヨーク部71の内周面71aと内側ヨーク部72の外周面72aとの間を接続するリブ73と、を有している。なお、本実施形態では、全て極性の同じ永久磁石58が配置されている。
円弧部65には、径方向外側に突出した溝部185が形成されている。溝部185は、全ての肉抜孔59に形成されており、ロータコア56の軸方向一端面56aから他端面56bに向けて形成されている。また、溝部185の底部185aは、ロータコア56の軸方向中央部Cから両端面56a,56b側に向かって径方向外側に傾斜している。
本実施形態では、溝部185は、軸中心Bから永久磁石58を二等分に分割するように構成される径方向の線分75と、円弧部65との交点に形成されている。なお、全ての溝部185は、肉抜孔59に対して同じ位置に形成されている。
溝部185を上述した位置に形成することにより、磁気特性を低下させることがない。具体的には、図10〜図12に示すように、進角0deg、45deg、90degの場合、溝部185が形成されている領域(破線Eで囲んだ領域)の磁束密度が低いため、当該箇所に溝部185を形成しても、モータ23の磁気特性への影響は小さい。したがって、モータ23の磁気特性を低下させることがない。
本実施形態によれば、極性が同じ永久磁石58が配置されたロータ22において、モータ23の駆動時に生じる磁束の磁束密度が低い領域に溝部185を形成したため、磁気特性を低下させることなく、油の通流性を向上させることができる。
尚、本発明は上述した実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な構造や形状などはほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
例えば、本実施形態においては、永久磁石を8個配置した構成で説明をしたが、永久磁石の個数は変更してもよい。
11…モータハウジング(ハウジング) 20…コイル(巻線) 21…ステータ 22…ロータ 23…モータ(電動機) 56…ロータコア 56a…一端面(端面) 56b…他端面(端面) 58…永久磁石 61…リブ 71…外側ヨーク部 71a…内周面 72…内側ヨーク部 72a…外周面 85…溝部 85a…底部 90…端面板 91…肉抜孔 B…軸中心

Claims (6)

  1. 周方向に複数の永久磁石が設けられた円環状の外側ヨーク部と、該外側ヨーク部の内側に配された円環状の内側ヨーク部と、前記外側ヨーク部の内周面と前記内側ヨーク部の外周面との間を接続するリブと、を有するロータと、
    巻線が設けられるとともに、前記ロータの外周面を囲うように配置されたステータと、
    前記ロータおよび前記ステータを冷却用の油とともに収納するハウジングと、を備えた電動機において、
    前記外側ヨークの内周面に、軸方向一端部から他端部にかけて溝部が形成されていることを特徴とする電動機。
  2. 前記溝部は、前記ロータの軸中心と前記永久磁石との間を結ぶ線上に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電動機。
  3. 極性の異なる前記永久磁石が交互に配置された前記ロータにおいて、前記溝部は、前記永久磁石の周方向中央部と、前記永久磁石における車両の後進時の回転方向寄りの周方向端部と、の中間部に対応した位置に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の電動機。
  4. 極性が同じ前記永久磁石が配置された前記ロータにおいて、前記溝部が前記軸中心と前記永久磁石の周方向中央部との間を結ぶ線上に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の電動機。
  5. 前記溝部の底部が、前記ロータの軸方向中央部から両端部に向かって径方向外側に傾斜していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電動機。
  6. 前記ロータの軸方向両端面に端面板が設けられ、該端面板の肉抜孔が前記溝部を露出するように形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電動機。
JP2009094699A 2009-04-09 2009-04-09 電動機 Expired - Fee Related JP5097743B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009094699A JP5097743B2 (ja) 2009-04-09 2009-04-09 電動機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009094699A JP5097743B2 (ja) 2009-04-09 2009-04-09 電動機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010246330A true JP2010246330A (ja) 2010-10-28
JP5097743B2 JP5097743B2 (ja) 2012-12-12

Family

ID=43098743

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009094699A Expired - Fee Related JP5097743B2 (ja) 2009-04-09 2009-04-09 電動機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5097743B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120074805A1 (en) * 2010-09-28 2012-03-29 Honda Motor Co., Ltd. Rotor
CN105453387A (zh) * 2013-08-05 2016-03-30 三菱电机株式会社 永磁体埋入型旋转电机
KR101905306B1 (ko) * 2017-02-15 2018-10-05 엘지전자 주식회사 모터
DE102021100864A1 (de) 2021-01-18 2022-07-21 Audi Aktiengesellschaft Herstellen einer magnetischen Einheit für eine rotierende elektrische Maschine

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09182374A (ja) * 1995-12-21 1997-07-11 Aisin Aw Co Ltd モータの冷却回路
JP2001190047A (ja) * 1999-12-28 2001-07-10 Honda Motor Co Ltd 電動モータのロータ冷却装置
JP2005168194A (ja) * 2003-12-03 2005-06-23 Nissan Motor Co Ltd 回転電機のアウターロータ支持構造
JP2005184957A (ja) * 2003-12-18 2005-07-07 Toshiba Corp 永久磁石式リラクタンス型回転電機
JP2006300101A (ja) * 2005-04-15 2006-11-02 Toyota Motor Corp 回転電機の潤滑装置
JP2008086130A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Honda Motor Co Ltd 電動機
JP2009055737A (ja) * 2007-08-28 2009-03-12 Toyota Motor Corp ロータおよび回転電機
JP2009291056A (ja) * 2008-06-02 2009-12-10 Ntn Corp モータの冷却構造

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09182374A (ja) * 1995-12-21 1997-07-11 Aisin Aw Co Ltd モータの冷却回路
JP2001190047A (ja) * 1999-12-28 2001-07-10 Honda Motor Co Ltd 電動モータのロータ冷却装置
JP2005168194A (ja) * 2003-12-03 2005-06-23 Nissan Motor Co Ltd 回転電機のアウターロータ支持構造
JP2005184957A (ja) * 2003-12-18 2005-07-07 Toshiba Corp 永久磁石式リラクタンス型回転電機
JP2006300101A (ja) * 2005-04-15 2006-11-02 Toyota Motor Corp 回転電機の潤滑装置
JP2008086130A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Honda Motor Co Ltd 電動機
JP2009055737A (ja) * 2007-08-28 2009-03-12 Toyota Motor Corp ロータおよび回転電機
JP2009291056A (ja) * 2008-06-02 2009-12-10 Ntn Corp モータの冷却構造

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120074805A1 (en) * 2010-09-28 2012-03-29 Honda Motor Co., Ltd. Rotor
US8487495B2 (en) * 2010-09-28 2013-07-16 Honda Motor Co., Ltd. Rotor for motor
CN105453387A (zh) * 2013-08-05 2016-03-30 三菱电机株式会社 永磁体埋入型旋转电机
KR101905306B1 (ko) * 2017-02-15 2018-10-05 엘지전자 주식회사 모터
DE102021100864A1 (de) 2021-01-18 2022-07-21 Audi Aktiengesellschaft Herstellen einer magnetischen Einheit für eine rotierende elektrische Maschine

Also Published As

Publication number Publication date
JP5097743B2 (ja) 2012-12-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6688327B2 (ja) 回転電機のロータ
JP5087583B2 (ja) 電動機および電動機の製造方法
JP6546972B2 (ja) 回転電機用ロータ、回転電機用電磁鋼板および電動車両
JP2009232557A (ja) 永久磁石式回転電機
JP2018078788A (ja) モータ及びそのロータ
JP2010263715A (ja) モータユニット
CN102738937A (zh) 具有冷却机构的转子组件
JP7115912B2 (ja) ロータの製造方法
JP2009303446A (ja) 永久磁石電動機
JP5097743B2 (ja) 電動機
JP2007261342A (ja) インホイールモータ
WO2019049397A1 (ja) 回転電機のロータ冷却構造
JP2016182004A (ja) 減速機付モータ
JP2017057744A (ja) 電動ポンプ
JP6085267B2 (ja) 回転電機
JP2014064433A (ja) 回転電機のロータ軸
JP2010246185A (ja) ロータおよびモータ
JP2013258889A (ja) 誘導電動機
CN115378168A (zh) 转子组件和包括其的电机
JP2020188674A (ja) 回転電機
JP2010206944A (ja) 永久磁石電動機
JP2020188561A (ja) 回転電機
JP7483928B2 (ja) 回転子、回転電機
JP2020188560A (ja) 回転電機
JP6332876B2 (ja) 回転電機のロータ、および回転電機のロータの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120323

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120828

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120924

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5097743

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150928

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees