JP7483928B2 - 回転子、回転電機 - Google Patents

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Description

本発明は、回転子およびこれを用いた回転電機に関する。
近年、自動車等に搭載されて用いられるモータでは、高出力に伴ってコイルの冷却要求が厳しくなっている。コイルの冷却に関して、下記特許文献1の技術が知られている。特許文献1には、回転軸が挿入された回転コアと、ケーシングに固定された固定コアと、前記回転コアの両端部に備えられるエンドプレートとを備え、前記回転コアと前記固定コアとの少なくとも一方のコアは、電流の変化により磁極変化させるように構成されており、前記両コアの少なくとも他方のコアは、永久磁石により磁極を有するように構成されており、前記エンドプレートには、溝が形成されてこのエンドプレートの壁面と前記回転コアの端面との軸方向での間に設けられる冷媒通路と、該冷媒通路に連通された冷媒を供給する供給孔と、該冷媒通路に連通された冷媒を排出する第1排出孔とを備える、電動機の冷却構造が開示されている。この電動機の冷却構造において、前記エンドプレートには、前記冷媒通路の外周側に周状に排出溝が設けられ、該排出溝には、該排出溝から冷媒を前記冷媒通路の外周側から排出させる第2排出孔が設けられている。
日本国特開2011-142788号公報
特許文献1の冷却構造では、回転軸とエンドプレートにそれぞれ設けられた冷媒流路を連通させることで、回転軸からエンドプレートを通じて固定子のコイルに冷媒が供給されるようになっている。そのため、モータ組立時には回転軸とエンドプレートの位置合わせを正確に行う必要があり、これらの部品の加工精度や組立精度に対する要求が厳しい。したがって、モータの製造工数が増加し、高コスト化につながるという課題がある。
本発明の一態様による回転電機の回転子は、回転子コアと、当該回転子を支持する中空状のシャフトと、前記回転子の回転軸方向の端部に配置され、前記回転子コアとの間に冷媒が流れる流路を形成するエンドプレートと、を備え、前記エンドプレートは、前記シャフトと接触する複数のリブを有し、前記流路は、当該複数のリブ間に形成される冷媒流入部と、当該冷媒流入部と前記エンドプレートの外周面との間を連通する冷媒流出部と、を有し、前記シャフトには、前記冷媒流入部と当該シャフトの内側とを連通する冷媒供給孔が形成され、前記冷媒流入部の最内径側の周方向の長さが、前記冷媒供給孔の周方向の長さよりも大きく、前記エンドプレートは、前記エンドプレートを軸方向に貫通する複数の穴部と、前記複数のリブが形成されて前記シャフトが貫通する貫通孔と、を有しており、前記複数のリブは、前記穴部と前記貫通孔の中心とを結んだ仮想線上にそれぞれ配置される
本発明の他の態様による回転電機の回転子は、回転子コアと、当該回転子を支持する中空状のシャフトと、前記回転子の回転軸方向の端部に配置され、前記回転子コアとの間に冷媒が流れる流路を形成するエンドプレートと、を備え、前記エンドプレートは、前記シャフトと接触する複数のリブを有し、前記流路は、当該複数のリブ間に形成される冷媒流入部と、当該冷媒流入部と前記エンドプレートの外周面との間を連通する冷媒流出部と、を有し、前記シャフトには、前記冷媒流入部と当該シャフトの内側とを連通する冷媒供給孔が形成され、前記冷媒流入部の最内径側の周方向の長さが、前記冷媒供給孔の周方向の長さよりも大きく、前記エンドプレートは、前記シャフトと接する面に周方向の全周にわたって環状に形成された壁部を有し、前記壁部は軸方向の長さが前記リブの軸方向長さよりも小さく形成される。
本発明による回転電機は、上記の回転電機の回転子と、前記回転子の外側に所定の隙間を介して配置される固定子と、を備える。
本発明によれば、高いコイル冷却性能を有しつつ、低コスト化を実現可能な回転子および回転電機を提供できる。
本発明の一実施形態に係る回転電機の構成を示す概略断面図。 エンドプレートの外観および構造を示す図。 エンドプレートにおけるリブと穴部の位置関係を説明する図。 エンドプレートの冷媒流入部とシャフトの冷媒供給孔との位置関係を説明する図。
以下、本発明の一実施形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る回転電機の構成を示す概略断面図である。図1に示す回転電機100は、回転子1、固定子2およびケース4を備え、回転子1に含まれるシャフト30を回転軸として回転駆動する。回転電機100は、例えば自動車の駆動用モータとして用いられ、シャフト30や不図示のギヤボックス等を介して、回転トルクを自動車の駆動輪へ出力する。図1では、シャフト30の中心軸を通る断面に沿って回転電機100を切断した場合に、回転電機100が有する上記の各構成要素の位置関係の概略を示している。なお、回転電機100は自動車の駆動用モータに限らず、他の用途のものであってもよい。
回転子1は、回転子コア10、エンドプレート20およびシャフト30を有する。回転子コア10およびエンドプレート20は、シャフト30に取り付けられ、シャフト30とともに回転駆動する。回転子コア10は、不図示の永久磁石や巻線等の磁界発生要素を有しており、これを用いて周囲に磁界を発生する。エンドプレート20は、回転子コア10の軸方向の両端部にそれぞれ隣接して配置される。回転子コア10とエンドプレート20には、径方向の中心部に貫通孔がそれぞれ形成されており、これらの貫通孔をシャフト30が貫通することで、回転子コア10およびエンドプレート20がシャフト30に取り付けられる。
固定子2は、回転子1の外側に所定の隙間5を介して配置されており、固定子コア40および複数の固定子コイル50を有する。固定子コア40には、軸方向に沿って形成された不図示のスロットが周方向に複数並べて配置され、各スロット内に一層または複数層の固定子コイル50が挿入されることで固定子2が構成される。各固定子コイル50は、固定子コア40の両端部に形成されたコイルエンド部において互いに接続されるとともに、不図示のインバータ装置と接続される。このインバータ装置から供給される交流電流が各固定子コイル50に流れることで、固定子2において回転磁界が発生し、回転子1の磁界との間で反発力や吸引力を生じることにより、回転子1が回転駆動する。
シャフト30は、中空状の形状を有しており、その内部に絶縁性の冷媒(例えば油など)が流れている。回転子1において、エンドプレート20には、径方向に沿って延伸する複数の冷媒流出部21が設けられている。各冷媒流出部21は、シャフト30に形成された冷媒供給孔31と連通するように配置され、シャフト30の内部から冷媒供給孔31を介して供給される冷媒を固定子2の近傍に放出する。これにより、固定子2において固定子コイル50の熱が冷媒によって吸熱され、固定子コイル50が冷却されるようになっている。
ケース4は、回転子1および固定子2の周囲を覆って配置され、ベアリング6を介してシャフト30と接している。これにより、ケース4内が密閉され、冷媒がケース4の外部に漏れ出るのを防止している。なお、シャフト30の冷媒供給孔31からエンドプレート20の冷媒流出部21を通って固定子2の近傍に放出された冷媒は、固定子コイル50の熱を吸熱した後、ケース4に設けられた不図示の排出口より排出される。
図2は、エンドプレート20の外観および構造を示す図である。図2において、(a)はエンドプレート20を回転子コア10側から見たときの正面図を示し、(b)はエンドプレート20の斜視図を示し、(c)はエンドプレート20の断面図を示している。なお、(c)の断面図では、(a)に示したA-A’線での断面を示している。
エンドプレート20は、前述の冷媒流出部21に加えて、冷媒流入部22、リブ23および穴部24をそれぞれ複数ずつ有している。リブ23は、エンドプレート20の貫通孔の内壁に沿って、周方向に所定の間隔を空けてそれぞれ形成されている。リブ23は、貫通孔を貫通するシャフト30(図1参照)にそれぞれ接触し、シャフト30との間で摩擦力を発生する。
冷媒流入部22は、互いに周方向に隣接するリブ23とリブ23の間におけるエンドプレート20の貫通孔の内壁の一部を、径方向の外側に向かって凹ませることで形成された部分である。冷媒流入部22の外周部には冷媒流出部21がそれぞれ連結されている。これにより、冷媒流入部22とエンドプレート20の外周面との間が冷媒流出部21によって連通されている。したがって、冷媒流入部22と冷媒流出部21により、回転子コア10とエンドプレート20との間に冷媒が流れる流路を形成することができる。
ここで、図2(c)に示すように、冷媒流出部21の軸方向の長さD1は、冷媒流入部22の軸方向の長さD2よりも小さく形成されている。すなわち、冷媒流出部21の断面積は、冷媒流入部22の断面積よりも小さくなっている。これにより、シャフト30に形成された冷媒供給孔31(図1参照)から供給される冷媒が冷媒流入部22を介して冷媒流出部21へ流出する際に、冷媒の流速を上昇させることができる。その結果、前述のように冷媒流出部21から固定子2の近傍に放出される冷媒の勢い(動圧)を増大させ、固定子コイル50の冷却を効率的に行うことができる。
また、エンドプレート20には、シャフト30と接する面に、複数のリブ23同士をつなぐように形成された環状の壁部25が、軸方向に冷媒流入部22と隣接して配置されている。すなわち、冷媒流入部22は、軸方向の一端側が壁部25に隣接して配置されている。この壁部25は、エンドプレート20の貫通孔の内壁に沿って、周方向の全周にわたって形成されている。
壁部25は、リブ23と同様に、貫通孔を貫通するシャフト30にそれぞれ接触してシャフト30との間で摩擦力を発生する。すなわち、リブ23および壁部25によってシャフト30とエンドプレート20との間で位置決めが行われ、エンドプレート20がシャフト30に支持されるようになっている。
ここで、仮にリブ23が形成されない構成の場合、エンドプレート20を安定的にシャフト30に位置決めするためには、壁部25の軸方向の長さ(長さD5)を大きくする必要がある。この場合、エンドプレート20の重量が増加してしまうこととなる。
本実施形態では、リブ23及び壁部25により、エンドプレート20を安定的にシャフト30に位置決めすることができる。したがって、リブ23を設けずに壁部25だけでエンドプレート20の位置決めを行う場合と比べて、壁部25の厚さ(長さD5)を薄くすることができるため、エンドプレート20の軽量化を図ることができる。
ここで、図2(c)に示されるように、壁部25の軸方向の長さD5は、リブ23の軸方向の長さD3よりも小さく形成される構成としてもよい。これにより、より壁部25の厚さ(長さD5)を薄くすることができるため、更なるエンドプレート20の軽量化を図ることができる。
穴部24は、エンドプレート20を軸方向に貫通する穴であり、貫通孔の周囲に配置されている。なお、エンドプレート20において、リブ23と穴部24は、以下で説明するように所定の位置関係に従って配置されている。
図3は、エンドプレート20におけるリブ23と穴部24の位置関係を説明する図である。図3では、図2(a)と同様に、エンドプレート20を回転子コア10側から見たときの正面図を示している。また、エンドプレート20に形成された4つのリブ23を互いに区別するため、図3では各リブに異なる符号23a~23dをそれぞれ付している。また、リブ23a~23dからそれぞれ最も近い穴部24を、穴部24a~24dとして示している。
ここで、図3に示すように、穴部24aの中心と、貫通孔を間に挟んで穴部24aと対向する位置にある穴部24bの中心とを通る直線を、仮想線25aとして定義する。同様に、穴部24cの中心と、貫通孔を間に挟んで穴部24cと対向する位置にある穴部24dの中心とを通る直線を、仮想線25cとして定義する。これらの仮想線25a,25cは、貫通孔の中心Oをそれぞれ通り、中心O上で交差する。また、仮想線25aはリブ23a,23bを通り、仮想線25cはリブ23c,23dを通っている。
穴部24a~24dとリブ23a~23dとは、以上説明したような位置関係を有している。換言すると、リブ23a~23dは、穴部24a~24dとエンドプレート20の貫通孔の中心Oとを結んだ仮想線25a,25c上にそれぞれ配置されている。これにより、回転電機100の組立工程において作業者がエンドプレート20にシャフト30をはめ込む際に、穴部24a~24dの位置を参考にして、シャフト30の冷媒供給孔31とエンドプレート20の冷媒流入部22との位置合わせを作業者が容易に行うことができるようになっている。すなわち、エンドプレート20が回転子コア10の軸方向端部に取り付けられた状態では、リブ23や冷媒流入部22が回転子コア10側に位置しているため、作業者はこれらの位置を目視で確認することができない。しかしながら、リブ23a~23dと穴部24a~24dとが上記の位置関係にあるため、作業者は穴部24a~24dと冷媒供給孔31の位置が周方向で互いに重ならないようにして、エンドプレート20および回転子コア10の貫通孔にシャフト30を挿入して固定すればよい。これにより、専用の位置合わせ治具等を用いなくても、リブ23a~23dが冷媒供給孔31の上に配置されるのを防止して、冷媒供給孔31と冷媒流入部22を確実に連通させることができる。
なお、図3に示すように、エンドプレート20には、リブ23a~23dと対応する位置にそれぞれ配置された穴部24a~24d以外にも、貫通孔の周囲に穴部24が形成されている。回転子コア10に取り付けられる面と反対側からエンドプレート20を見た場合、これらの穴部24は互いに区別することができない。しかしながら、このように穴部24を区別できなくても、作業者は上記の作業により、冷媒供給孔31と冷媒流入部22を確実に連通させることが可能となる。すなわち、全ての穴部24と冷媒供給孔31の位置が周方向で互いに重ならないようにシャフト30を取り付けることで、リブ23a~23dが冷媒供給孔31の上に配置されるのを防止することができる。
図4は、エンドプレート20の冷媒流入部22とシャフト30の冷媒供給孔31との位置関係を説明する図である。エンドプレート20は、図3で説明したような位置合わせにより、冷媒供給孔31と冷媒流入部22が連通された状態で、貫通孔にシャフト30が挿入されて取り付けられる。これにより、冷媒供給孔31によって冷媒流入部22とシャフト30の内側とが連通され、シャフト30の内部に流れる冷媒を冷媒供給孔31から冷媒流入部22に供給することができるようになる。
このとき、冷媒流入部22と冷媒供給孔31との位置関係は、例えば図4に示すようになっている。具体的には、冷媒流入部22の最内径側の周方向の長さをL1、冷媒供給孔31の周方向の長さをL2とそれぞれ定義すると、L1>L2の関係となっている。すなわち、冷媒流入部22の最内径側の周方向の長さL1は、シャフト30に形成された冷媒供給孔31の周方向の長さL2よりも大きい。これにより、冷媒供給孔31は冷媒流入部22に対して(L1―L2)の範囲内で周方向の位置ずれが許容されるため、組立時の冷媒流入部22と冷媒供給孔31の位置合わせを容易にしている。
特許文献1のような従来の構造では、L1=L2となっており、冷媒流入部22と冷媒供給孔31をずれなく連通させるためには、これらの位置を周方向で正確に一致させる必要がある。したがって、エンドプレート20やシャフト30に対して要求される加工公差や組立公差が厳しく、冷媒流入部22の切削加工等による高精度な加工や、治具等を用いた高精度な組立作業が必要であるため、高コスト化につながっていた。一方、本実施形態の構造では、上記のようにL1>L2とすることで、冷媒流入部22と冷媒供給孔31の位置合わせを容易にしている。その結果、エンドプレート20やシャフト30に対する加工公差や組立公差が従来よりも緩和され、回転電機100の製造に要する工数を低減して低コスト化を実現できる。
以上説明した本発明の一実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
(1)回転電機100の回転子1は、回転子コア10と、回転子1を支持する中空状のシャフト30と、回転子1の回転軸方向の端部に配置され、回転子コア10との間に冷媒が流れる流路を形成するエンドプレート20とを備える。エンドプレート20は、シャフト30と接触する複数のリブ23を有し、エンドプレート20によって形成される流路は、複数のリブ23間に形成される冷媒流入部22と、冷媒流入部22とエンドプレート20の外周面との間を連通する冷媒流出部21と、を有する。シャフト30には、冷媒流入部22とシャフト30の内側とを連通する冷媒供給孔31が形成され、冷媒流入部22の最内径側の周方向の長さL1が、冷媒供給孔31の周方向の長さL2よりも大きい。このようにしたので、高いコイル冷却性能を有しつつ、低コスト化を実現可能な回転電機の回転子を提供できる。
(2)冷媒流出部21の軸方向の長さD1は、冷媒流入部22の軸方向の長さD2よりも小さい。このようにしたので、冷媒流出部21から固定子2の近傍に放出される冷媒の勢いを増大させ、固定子コイル50の冷却を効率的に行うことができる。
(3)エンドプレート20は、エンドプレート20を軸方向に貫通する穴部24a~24dと、リブ23a~23dが形成されてシャフト30が貫通する貫通孔と、を有している。リブ23a~23dは、穴部24a~24dと貫通孔の中心Oとを結んだ仮想線25a,25c上にそれぞれ配置される。このようにしたので、作業者がエンドプレート20にシャフト3をはめ込む際に、穴部24a~24dの位置を参考にして、シャフト3の冷媒供給孔31とエンドプレート20の冷媒流入部22との位置合わせを作業者が容易に行うことができる。
(4)エンドプレート20は、シャフト30と接する面に周方向の全周にわたって環状に形成された壁部25を有する。壁部25は、軸方向の長さD5がリブ23の軸方向長さD3よりも小さく形成されるようにしてもよい。このようにすれば、エンドプレート20の軽量化を図ることができる。
(5)冷媒流入部22は、軸方向の一端側が壁部25に隣接して配置される。このようにしたので、冷媒供給孔31から冷媒流入部22へ流入した冷媒がエンドプレート20の外に漏れ出るのを防ぎ、冷媒流出部21を介して固定子2の近傍へ冷媒を確実に放出させることができる。
(6)回転電機100は、回転子1と、回転子1の外側に所定の隙間5を介して配置される固定子2とを備える。このようにしたので、高いコイル冷却性能を有しつつ、低コスト化を実現可能な回転電機100を提供できる。
なお、以上説明した実施形態や各種変形例はあくまで一例であり、発明の特徴が損なわれない限り、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。例えば、エンドプレート20における冷媒流出部21、冷媒流入部22、リブ23および穴部24の個数は、それぞれ上記の実施形態で説明したものに限定されず、任意の個数とすることができる。さらに、上記では種々の実施形態や変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
1…回転子、2…固定子、4…ケース、5…隙間、6…ベアリング、10…回転子コア、20…エンドプレート、21…冷媒流出部、22…冷媒流入部、23…リブ、24…穴部、25…壁部、30…シャフト、40…固定子コア、50…固定子コイル、100…回転電機

Claims (5)

  1. 回転電機の回転子であって、
    回転子コアと、
    当該回転子を支持する中空状のシャフトと、
    前記回転子の回転軸方向の端部に配置され、前記回転子コアとの間に冷媒が流れる流路を形成するエンドプレートと、を備え、
    前記エンドプレートは、前記シャフトと接触する複数のリブを有し、
    前記流路は、当該複数のリブ間に形成される冷媒流入部と、当該冷媒流入部と前記エンドプレートの外周面との間を連通する冷媒流出部と、を有し、
    前記シャフトには、前記冷媒流入部と当該シャフトの内側とを連通する冷媒供給孔が形成され、
    前記冷媒流入部の最内径側の周方向の長さが、前記冷媒供給孔の周方向の長さよりも大きく、
    前記エンドプレートは、前記エンドプレートを軸方向に貫通する複数の穴部と、前記複数のリブが形成されて前記シャフトが貫通する貫通孔と、を有しており、
    前記複数のリブは、前記穴部と前記貫通孔の中心とを結んだ仮想線上にそれぞれ配置される回転電機の回転子。
  2. 回転電機の回転子であって、
    回転子コアと、
    当該回転子を支持する中空状のシャフトと、
    前記回転子の回転軸方向の端部に配置され、前記回転子コアとの間に冷媒が流れる流路を形成するエンドプレートと、を備え、
    前記エンドプレートは、前記シャフトと接触する複数のリブを有し、
    前記流路は、当該複数のリブ間に形成される冷媒流入部と、当該冷媒流入部と前記エンドプレートの外周面との間を連通する冷媒流出部と、を有し、
    前記シャフトには、前記冷媒流入部と当該シャフトの内側とを連通する冷媒供給孔が形成され、
    前記冷媒流入部の最内径側の周方向の長さが、前記冷媒供給孔の周方向の長さよりも大きく、
    前記エンドプレートは、前記シャフトと接する面に周方向の全周にわたって環状に形成された壁部を有し、
    前記壁部は軸方向の長さが前記リブの軸方向長さよりも小さく形成される回転電機の回転子。
  3. 請求項1または2に記載の回転電機の回転子であって、
    前記冷媒流出部の軸方向の長さは、前記冷媒流入部の軸方向の長さよりも小さい回転電機の回転子。
  4. 請求項に記載の回転電機の回転子であって、
    前記冷媒流入部は、軸方向の一端側が前記壁部に隣接して配置される回転電機の回転子。
  5. 請求項1または2に記載の回転電機の回転子と、
    前記回転子の外側に所定の隙間を介して配置される固定子と、を備える回転電機。
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