JP2010245029A - 誘導加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置全体としての重量の増加を抑制し、かつ、被加熱物のエッジ部を過剰に加熱しない。
【解決手段】加熱コイルに高周波電流を給電して被加熱物を誘導加熱する誘導加熱装置において、高周波電流を給電される第1の加熱コイル18と、高周波電流を給電される第2の加熱コイル20とを有し、上記第1の加熱コイル18は、略V字形状部位を備え、上記第2の加熱コイル20は、略M字形状部位を備え、上記第1のコイル18の上記略V字形状部位と上記第2のコイル20の上記略M字形状部位とが電気接続しないように交差して略四角形状の空間が形成されるように、上記第1の加熱コイル18と上記第2の加熱コイル20とを略平行に配置し、上記第1の加熱コイル18と上記第2の加熱コイル20との少なくともいずれか一方を略平行方向に移動自在とした。
【選択図】図2

Description

本発明は、誘導加熱装置に関し、さらに詳細には、非磁性材および磁性材よりなる薄板状の被加熱物(以下、「薄板状の被加熱物」を「薄板状被加熱物」と適宜に称する。)を加熱する際に用いて好適な誘導加熱装置に関する。
一般に、磁性材の薄板状被加熱物を誘導加熱する際には、加熱コイルとして、所謂、トンネル型コイルを備えた誘導加熱装置を用いて加熱することが行われている。
しかしながら、非磁性材の薄板状被加熱物を誘導加熱する際に、こうしたトンネル型コイルを備えた誘導加熱装置を用いて加熱しようとすると、薄板状被加熱物の表面および裏面のそれぞれにおいて生じた誘導電流が相殺されて、加熱することができないものであった。
このため、非磁性材の薄板状被加熱物を誘導加熱する際には、加熱コイルとして、所謂、トランスバース型コイルを備えた誘導加熱装置を用いて加熱することが行われていた。

ここで、上記したトランスバース型コイルを備えた誘導加熱装置の一例として、所定の形状に成形された加熱コイルの上方側または下方側において薄板状被加熱物を搬送することにより、当該薄板状被加熱物を加熱する手法が知られている。

しかしながら、加熱コイルを所定の形状に固定的に成形してしまうと、加熱コイルが成形する形状の幅方向の長さL1が、加熱コイルの上方側もしくは下方側を搬送されて加熱される薄板状被加熱物の幅W1と同じかそれより大きい場合には、当該薄板状被加熱物のエッジ部に誘導電流が集中してしまい、当該エッジ部が過剰に加熱されてしまうというような問題が生じていた(図1を参照する。)。

こうした問題点を解決するための手段としては、例えば、特許文献1として提示する特開昭63−317630号公報、特許文献2として提示する特開2007−122924号公報あるいは特許文献3として提示する特開平8−37084号公報に開示されている技術などが提案されている。
即ち、この特開昭63−317630号公報に開示されている技術は、凸部に加熱コイルが巻回されたフェライトコアを対向して配置することにより形成された空間内に、薄板状被加熱物を通過させて当該薄板状被加熱物を加熱するトランスバース型の誘導加熱装置において、形成された空間内を通過する薄板の両端付近に略コ字形状フェライトコアを設けることにより、空間内を通過する薄板状被加熱物のエッジ部に集中する二次電流を分散させ、薄板状被加熱物のエッジ部が過剰に加熱されることを防ぐようにしたものである。
また、特開2007−122924号公報に開示されている技術は、凸部に加熱コイルが巻回されたフェライトコアの上方側を薄板状被加熱物を通過させて加熱するトランスバース型の誘導加熱装置において、薄板状被加熱物とフェライトコアとの間に、フェライトコアに巻回された加熱コイルである一次コイルが発生する一次磁束の漏洩磁束を利用して二次磁束を発生する二次コイルを設けることにより、金属板の両端部の温度上昇と両端部の内側部分の温度降下を緩和するようにしたものである。
さらに、特開平8−37084号公報に開示されている技術は、それぞれ磁束ガイド上に配置された2つの略J字形状導体を組み合わせて中央部空間を形成した加熱コイルアセンブリを対向して配置し、加熱コイルアセンブリにより形成された空間に薄板状被加熱物を通過させて当該薄板状被加熱物を加熱する誘導加熱装置において、2つの略J字形状導体が組み合わされる部分においてタブを形成することで、薄板状被加熱物の端部を過剰に加熱することがないようにしたものである。

しかしながら、特許文献1および特許文献2に開示されている技術においては、誘導加熱装置中の誘導加熱部分のほぼ全てが磁性材で構成され、また、特許文献3に開示されている技術においては、所定の長さの磁束ガイド上に加熱コイルアセンブリによりを対向して配置して構成されているため、装置全体としての重量が非常に大きくなり、設置や輸送の際などのコスト高を招来するという問題が指摘されていた。
特開昭63−317630号公報 特開2007−122924号公報 特開平8−37084号公報
本発明は、上記したような従来の技術の有する種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、装置全体としての重量の増加を抑制し、かつ、被加熱物のエッジ部を過剰に加熱することがないようにした誘導加熱装置を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明は、加熱コイルに高周波電流を給電して被加熱物を誘導加熱する誘導加熱装置において、高周波電流を給電される第1の加熱コイルと、高周波電流を給電される第2の加熱コイルとを有し、上記第1の加熱コイルは、略V字形状部位を備え、上記第2の加熱コイルは、略M字形状部位を備え、上記第1のコイルの上記略V字形状部位と上記第2のコイルの上記略M字形状部位とが電気接続しないように交差して略四角形状の空間が形成されるように、上記第1の加熱コイルと上記第2の加熱コイルとを略平行に配置し、 上記第1の加熱コイルと上記第2の加熱コイルとの少なくともいずれか一方を略平行方向に移動自在としたものである。
また、本発明は、上記した発明において、上記第1の加熱コイルと上記第2の加熱コイルとが電気接続しないように交差して形成される上記略四角形状の空間の外側に、上記第1の加熱コイルと上記第2の加熱コイルとが電気接続しないように交差して略三角形状の空間を形成し、上記略四角形状の空間と上記略三角形状の空間とでは、高周波電流により生じる磁束の方向が逆向きとなるようにしたものである。
また、本発明は、上記した発明において、上記第1の加熱コイルと上記第2の加熱コイルとは、一方の端部において移動自在に接触し、上記第1の加熱コイルと上記第2の加熱コイルとは、他方の端部が高周波電流の給電線に接続されるようにしたものである。
また、本発明は、上記した発明において、上記第1の加熱コイルの略V字形状部位の屈曲部は、曲線により構成された円弧状形状を備え、上記第2の加熱コイルの略M字形状部位の屈曲部は、曲線により構成された円弧状形状を備えるようにしたものである。
また、本発明は、上記した発明において、上記第1の加熱コイルにおける略V字形状部位中央に位置する屈曲部が、上記第1の加熱コイルにおいて上記被加熱物の最も近傍に位置するように形成され、上記第2の加熱コイルにおける略M字形状部位中央に位置する屈曲部が、上記第2の加熱コイルにおいて上記被加熱物の最も近傍に位置するように形成されるようにしたものである。
また、本発明は、加熱コイルに高周波電流を給電して被加熱物を誘導加熱する誘導加熱装置において、上記した発明に記載の誘導加熱装置における上記第1の加熱コイルと上記第2の加熱コイルとよりなる組を2組設け、上記2組のそれぞれの組が生成する磁界の方向が、互いに逆向きとなるように高周波電流を給電するようにしたものである。
また、本発明は、上記した発明において、上記第1の加熱コイルと上記第2の加熱コイルとを、前記被加熱物に対する一方の側に配置するようにしたものである。
また、本発明は、上記した発明において、上記被加熱物に対する一方の側に配置された上記第1の加熱コイルと上記第2の加熱コイルとを、上記被加熱物とにより挟むようにして板状磁性材を配置するようにしたものである。
また、本発明は、上記した発明において、上記第1の加熱コイルと上記第2の加熱コイルとを、上記被加熱物に対する一方の側と他方の側との双方にそれぞれ配置するようにしたものである。
また、本発明は、上記した発明において、上記被加熱物に対する一方の側に配置した上記第1の加熱コイルと上記第2の加熱コイルとを、上記被加熱物とにより挟むようにして第1の板状磁性材を配置し、上記被加熱物に対する他方の側に配置した上記第1の加熱コイルと上記第2の加熱コイルとを、上記被加熱物とにより挟むようにして第2の板状磁性材を配置するようにしたものである。
また、本発明は、上記した発明において、上記第1の加熱コイルを上記被加熱物に対する一方の側に配置し、上記第2の加熱コイルを上記被加熱物に対する他方の側に配置するようにしたものである。
また、本発明は、上記した発明において、上記被加熱物に対する一方の側に配置した上記第1の加熱コイルあるいは上記被加熱物に対する他方の側に配置した上記第2の加熱コイルのいずれかを、上記被加熱物とにより挟むようにして板状磁性材を配置するようにしたものである。
また、本発明は、上記した発明において、上記被加熱物に対する一方の側に配置した第1の加熱コイルを、上記被加熱物とにより挟むようにして第1の板状磁性材を配置し、上記被加熱物に対する他方の側に配置した第2の加熱コイルを、上記被加熱物とにより挟むようにして第2の板状磁性材を配置するようにしたものである。
また、本発明は、上記した発明において、上記被加熱物に対して、上記第1の加熱コイルあるいは上記第2の加熱コイルのいずれか一方を挟んで板状磁性材を配置するようにしたものである。
また、本発明は、上記した発明において、上記被加熱物に対して、上記第1の加熱コイルを挟んで第1の板状磁性材を配置するとともに、上記第2の加熱コイルを挟んで第2の板状磁性材を配置するようにしたものである。
本発明は、以上説明したように構成されているので、装置全体としての重量の増加が抑制され、かつ、被加熱物のエッジ部を過剰に加熱することがないという優れた効果を奏する。
図1は、従来のトランスバース型コイルを備えた誘導加熱装置の一例の説明図である。 図2(a)(b)は、本発明の実施の形態の一例による誘導加熱装置の概略構成説明図であり、図2(a)は、上面概略構成説明図であり、図2(b)は、図2(a)のA矢視側面概略構成説明図である。 図3は、図2(a)(b)に示す本発明の実施の形態の一例による誘導加熱装置の動作説明図である。 図4は、図2(a)(b)に示す本発明の実施の形態の一例による誘導加熱装置の動作説明図である。 図5は、本発明による誘導加熱装置の他の実施の形態を示し、図2(b)に相応する側面概略構成説明図である。 図6(a)は、図2(a)に示す本発明の実施の形態の一例による誘導加熱装置の説明図であり、図6(b)は、本発明による誘導加熱装置の他の実施の形態を示す図2(a)に相応する上面概略構成説明図である。 図7は、本発明による誘導加熱装置の他の実施の形態を示し、図2(a)に相応する上面概略構成説明図である。 図8(a)(b)は、本発明による誘導加熱装置の他の実施の形態を示す概略構成説明図であり、図8(a)は、上面概略構成説明図であり、図8(b)は、図8(a)のB矢視側面概略構成説明図である。 図9(a)(b)は、本発明による誘導加熱装置の他の実施の形態を示す概略構成説明図であり、図9(a)は、上面概略構成説明図であり、図9(b)は、図9(a)のC矢視側面概略構成説明図である。 図10は、本発明による誘導加熱装置の他の実施の形態を示す概略構成説明図であり、図10(a)は、上面概略構成説明図であり、図10(b)は、図10(a)のD矢視図側面概略構成説明図である。 図11は、本発明による誘導加熱装置の他の実施の形態を示す概略構成説明図である。 図12は、本発明による誘導加熱装置の他の実施の形態を示す概略構成説明図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明による誘導加熱装置の実施の形態の一例について詳細に説明するものとする。

ここで、図2(a)(b)には本発明の実施の形態の一例による誘導加熱装置の概略構成説明図が示されており、図2(a)は上面概略構成説明図であり、図2(b)は図2(a)のA矢視側面概略構成説明図である。
この図2(a)(b)に示す誘導加熱装置10は、高周波電源12と、フィーダー14を介して高周波電源12と一方の端部16aで接続されるガイド16と、一方の端部側においてガイド16上をスライドするスライド部18aを形成するとともに他方の端部側においてもスライド部18bを形成する略V字形状部位を備えた加熱コイル18と、加熱コイル18の他方の端部側に形成されたスライド部18bをガイドするガイド部20aを一方の端部側に形成するとともに他方の端部側に形成された直線部20bにおいてフィーダー22を介して高周波電源12と接続される略M字形状部位を備えた加熱コイル20とを有して構成されている。
なお、ガイド部16、加熱コイル18および加熱コイル20は、例えば、銅により形成されており、同じ素材によって構成することが好ましい。

より詳細には、上記した加熱コイル18および加熱コイル20は、薄板状被加熱物24が搬送される搬送路26の上方側において、加熱コイル18の略V字形状部位と加熱コイル20の略M字形状部位とが電気接続しないように交差して略四角形状が形成されるように、加熱コイル18と加熱コイル20と搬送路26とがそれぞれ略平行に位置するように配設されている。
また、加熱コイル18は加熱コイル20の上方側に配設され、スライド部18aの端部18aaおよびスライド部18bの端部18baから、薄板状被加熱物24が搬送される搬送方向の前方側に、搬送路26の中心軸Oに向かって延設された屈曲部18cを形成しており、搬送路26の中心軸O上に位置する尖部とスライド部18a、18bとが同一平面上に位置するように形成され、加熱コイル18全体として略V字形状を形成している。
一方、加熱コイル20は、ガイド部20aの端部20aaおよびガイド16の近傍に配設された直線部20bの端部20baから薄板状被加熱物24が搬送される搬送方向の後方側に、搬送路26の中心軸Oに向かって延設された屈曲部20cを形成しており、搬送路26の中心軸O上に位置する尖部とガイド部20aおよび直線部20bとが同一平面上に形成され、加熱コイル20全体として略M字形状を形成している。
また、ガイド16および加熱コイル20に設けられたガイド部20aは所定の長さを有して構成されており、加熱コイル18が移動した際に、加熱コイル18に設けられたスライド部18a、18bをガイドできる長さを有して構成されている。

以上の構成において、図3および図4に示す動作説明図を参照しながら、誘導加熱装置10を用いて薄板状被加熱物24を加熱する手法について説明する。
即ち、誘導加熱装置10を用いて薄板状被加熱物24を加熱するには、まず、図示しない移動手段によって加熱コイル18を搬送方向の前方側または後方側に移動させて、加熱コイル18と加熱コイル20とが交差する点Pと点Qとの位置が、加熱コイル18および加熱コイル20の下方側を搬送される薄板状被加熱物24のエッジ部24a、24bのそれぞれの近傍に位置するように調整する(図3を参照する。)。
なお、点Pと点Qとをエッジ部24a、24bの近傍に位置する際には、点Pとエッジ部24aとが図1における紙面の垂直方向で対向し、点Qとエッジ部24bとが図1における紙面の垂直方向で対向するように調整することが好ましい。
具体的には、誘導加熱装置10において、薄板状被加熱物24より幅が小さい板状被加熱物36を加熱する場合には、加熱コイル18を矢印B方向に移動させて、加熱コイル18と加熱コイル20とが交差する点Pと点Qとの位置を、板状被加熱物36のエッジ部36a、36bとそれぞれ対向する位置に調整する(図4における破線部を参照する。)。
また、誘導加熱装置10において、薄板状被加熱物24より幅が大きい板状被加熱物38を加熱する場合には、加熱コイル18を矢印C方向に移動させて加熱コイル18と加熱コイル20とが交差する点Pと点Qとの位置を、板状被加熱物38のエッジ部38a、38bそれぞれ対向する位置に調整する(図4における一点鎖線部を参照する。)。

その後に、高周波電源12からフィーダー14を介してガイド16に高周波電流が給電されると、給電された高周波電流は、図3における矢印で示すように、フィーダー14からガイド16を通り、ガイド16からガイド16にガイドされるスライド部18aが設けられている加熱コイル18に給電され、さらに、加熱コイル18におけるスライド部18bからスライド部18bをガイドするガイド部20aが設けられた加熱コイル20を通って、加熱コイル20の直線部20bからフィーダー22を介して高周波電源12に戻るようにして、加熱コイル18および加熱コイル20において高周波電流の流れが生じる。
この加熱コイル18および加熱コイル20における高周波電流の流れにより、加熱コイル18の略V字形状部位と加熱コイル20の略M字形状部位とにより形成される略四角形状の空間S1において、図3における紙面の表面から裏面に向かって磁束が生じることとなり、発生した磁束が薄板状被加熱物24を通過することにより、薄板状被加熱物24の表面において渦電流が誘導されて薄板状被加熱物24を加熱する。

ここで、通常、上記した従来の技術においても説明したように、加熱コイルの幅と板状被加熱物の幅が同じであっても、当該加熱コイルの上方側または下方側を搬送される薄板状被加熱物24においてはエッジ部が過剰に加熱されることとなる。
しかしながら、誘導加熱装置10においては、加熱コイル18および加熱コイル20を組み合わせることにより、略四角形状の空間S1だけでなく、加熱コイル18と加熱コイル20とが電気接続しないように交差して形成される略四角形状の空間S1の外側における、下方側を薄板状被加熱物24が搬送されていない領域に略三角形状の空間S2、S3が形成されている。
この略三角形状の空間S2、S3においては、高周波電流の流れにより、図3における紙面の裏面から表面に向かって磁束が生じており、空間S1において生じた磁束とは、逆方向の磁束が生じていることとなる。
このため、空間S1の下方側を搬送されている薄板状被加熱物24のエッジ部24a、24bの近傍において、薄板状被加熱物24を通過する磁束とは逆方向の磁束が生じており、こうした逆方向の磁束の一部がエッジ部24a、24bを通過することとなり、薄板状被加熱物24のエッジ部24a、24bにおいて薄板状被加熱物24に誘導された渦電流とは逆方向の渦電流を誘導されるため、エッジ部24a、24において過剰に加熱されることを抑制することができる。

以上において説明したように、誘導加熱装置10においては、略V字形状の加熱コイル18を略M字形状の加熱コイル20に摺動可能に配設することにより、薄板状被加熱物24の幅に応じて加熱コイル18および加熱コイル20が形成する空間S1の大きさを調整することができ、さらに、空間S1に隣接して空間S1が生じる磁束と逆方向の磁束を生じる空間S2、S3が形成されているため、空間S1によって生じた磁束によって、過剰に加熱された薄板状被加熱物24のエッジ部24a、24bに、逆方向の渦電流が誘導されるため、エッジ部24a、24bが過剰に加熱されることはなくなる。
従って、誘導加熱装置10においては、磁性材または非磁性材を問わずに様々な幅の板状被加熱物を均一に加熱することができる。
さらに、誘導加熱装置10においては磁性材を用いていないため、誘導加熱部分の多くに磁性材を用いた従来の技術の誘導加熱装置と比較して、装置全体の重量が軽くなる。
これにより、誘導加熱装置の設置や輸送の際のコストを抑制することができる。

次に、以下の(1)乃至(10)に本発明の他の実施の形態を示す。
(1)上記した実施の形態においては、加熱コイル18を図示しない移動手段により移動させて、加熱コイル18と加熱コイル20との交点である点Pと点Qとを薄板状被加熱物24のエッジ部24a、24bの近傍に位置するように調整したが、これに限られるものではないことは勿論であり、例えば、作業者が手動により加熱コイル18の位置を移動させて、加熱コイル18と加熱コイル20との交点である点Pと点Qとの位置を調整するようにしてもよい。
(2)上記した実施の形態においては、薄板状被加熱物24の上方側に加熱コイル18および加熱コイル20を設けるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、薄板状被加熱物24の下方側に加熱コイル18および加熱コイル20を設けるようにしてもよい。
さらに、図5に示すように、薄板状被加熱物24の上方側と下方側との双方に、加熱コイル18および加熱コイル20を設けるようにしてもよい。
(3)上記した実施の形態においては、加熱コイル20の上方側に加熱コイル18を配置するようにしたが、加熱コイル20の下方側に加熱コイル18を配置するようにしてもよいことは勿論である。
(4)上記した実施の形態において、加熱コイル20にスライド部を設けるとともに加熱コイル18にガイド部を設けて、加熱コイル20が加熱コイル18とガイド16とにガイドされて移動するようにしてもよいことは勿論である。
(5)上記した実施の形態においては、図6(a)に示すように、加熱コイル18および加熱コイル20を所定の位置で折り曲げて、当該折り曲げ箇所に尖部を設けるように構成したが、これに限られるものではないことは勿論であり、例えば、図6(b)に示すように、加熱コイル18および加熱コイル20の折り曲げ箇所を曲線により構成された円弧状部として形成して、尖部を設けないようにしてもよい。
(6)上記した実施の形態においては、搬送される薄板状被加熱物24の上方側に加熱コイル18および加熱コイル20を1組だけ設けるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、図7に示すように、搬送される薄板状被加熱物24の上方側において、加熱コイル18および加熱コイル20の他に、例えば、加熱コイル18および加熱コイル20にそれぞれ相当する加熱コイル40および加熱コイル41を設けるようにして、加熱コイルの組を複数設けるようにしてもよい。
このとき、加熱コイル18と加熱コイル40とは一体となって形成されており、高周波電源12と加熱コイル20および加熱コイル41が接続されているため、ガイド16を設けなくてすむ。
また、加熱コイル18、20、40、41に流れる高周波電流は、図7に示したように流れるので、加熱コイル18と加熱コイル20とで形成される空間S1には、図7における紙面の表面から裏面に向かって磁束が生じ、空間S2、S3には、図7における紙面の裏面から表面に向かって磁束が生じ、加熱コイル40と加熱コイル41とで形成される空間S4には、図7における紙面の裏面から表面に向かって磁束が生じ、空間S5、S6には、図7における紙面の表面から裏面に向かって磁束が生じている。
このように加熱コイルの組を複数設けることにより、より効率的に薄板状被加熱物24を加熱することができるようになる。
(7)上記した実施の形態においては、加熱コイル18および加熱コイル20をともに搬送される薄板状被加熱物24の上方側に設けるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。例えば、図8に示すように、加熱コイル18と加熱コイル20とを配置するに際し、加熱コイル18を薄板状被加熱物24の上方側に設けるとともに、加熱コイル20を薄板状被加熱物24の下方側に設けるようにしてもよく、加熱コイル18と加熱コイル20とを搬送される薄板状被加熱物24の異なる側へそれぞれ設けるようにしてもよい。
(8)上記した実施の形態においては、加熱コイル18を搬送路26の中心軸O上に位置する尖部と各スライド部とが同一平面上に位置するように形成され、加熱コイル20を搬送路26の中心軸O上に位置する尖部とガイド部20aおよび直線部20bとが同一平面上に形成されるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、図9に示すように、加熱コイル18を搬送路26の中心軸O上に位置する尖部が各スライド部より下方側に位置するように形成し、加熱コイル20を搬送路26の中心軸O上に位置する尖部がガイド部20aおよび直線部20bより下方側に位置するように形成してもよい。
即ち、加熱コイル18は略V字形状部位中央に位置する尖部が薄板状被加熱物24の最も近傍に位置するように形成され、加熱コイル20は略M字形状部位中央に位置する尖部が薄板状被加熱物24の最も近傍に位置するように形成されている。
(9)上記した実施の形態においては、誘導加熱装置10を磁性材を用いることなく構成するようにしたが、効率良く加熱するために、磁性材を用いるようにしてもよい。
即ち、図10に示すように、薄板状被加熱物24の上方側に位置する加熱コイル18および加熱コイル20の上方側に、板状の磁性材を配置するようにしてもよい。これにより、加熱コイル18の略V字形状部位と加熱コイル20の略M字形状部位とにより形成される略四角形状の空間S1において生じた磁束を磁性材によって集中することができ、加熱効率を向上することができる。本願発明者による実験においては、約15%加熱効率を上昇することができた。
また、上記した他の実施の形態の(2)に記載したように、薄板状被加熱物24の下方側に加熱コイル18および加熱コイル20を設けるようにした場合には、薄板状被加熱物24の下方側に位置する加熱コイル18および加熱コイル20の下方側に板状の磁性材を配置するようにすればよい。
さらに、薄板状被加熱物24の上方側と下方側との双方に加熱コイル18および加熱コイル20を設けるようにした場合には、薄板状被加熱物24の上方側に位置する加熱コイル18および加熱コイル20の上方側に板状の磁性材を設けるとともに、薄板状被加熱物24の下方側に位置する加熱コイル18および加熱コイル20の下方側に板状の磁性材を設けるようにすればよい。
即ち、板状の磁性材は、加熱コイル18および加熱コイル20を薄板状被加熱物24と挟むようにして配置されることとなる。
さらに、上記した実施の形態の(7)に記載したように、薄板状被加熱物24の上方側に加熱コイル18が配置され、薄板状被加熱物24の下方側に加熱コイル20が配置される場合には、加熱コイル18の上方側に板状の磁性材を配置するようにしてもよいし、加熱コイル20の下方側に板状の磁性材を配置するようにしてもよいし、あるいは、加熱コイル18の上方側に板状の磁性材を配置するとともに加熱コイル20の下方側に板状の磁性材を配置するようにしてもよい。
また、薄板状被加熱物24の上方側に加熱コイル20が配置され、薄板状被加熱物24の下方側に加熱コイル18が配置される場合には、加熱コイル20の上方側に板状の磁性材を配置するようにしてもよいし、加熱コイル18の下方側に板状の磁性材を配置するようにしてもよいし、あるいは、加熱コイル20の上方側に板状の磁性材を配置するとともに加熱コイル18の下方側に板状の磁性材を配置するようにしてもよい。
なお、こうした板状の磁性材は、薄板状被加熱物24の幅方向に分割してそれぞれ幅方向の位置を調整できるようにしてもよい。

さらに、上記した他の実施の形態の(6)に記載したように、図7に示される、加熱コイルの組を2つ設けられた場合などには、図11や図12に示すようにして、板状の磁性材を配置すればよく、より効率的に薄板状被加熱物24を加熱することができるようになる。
つまり、図11においては、加熱コイル18の尖部から加熱コイル41の後方側に位置する尖部とまで延設された板状の磁性材を配置しており、図12においては、加熱コイル18と加熱コイル20とが交差する点Pと点Qとを結ぶ直線から、加熱コイル40と加熱コイル41とが交差する点P’と点Q’とを結ぶ直線まで延設された板状の磁性材を配置している。
こうした加熱コイルの組を2つ設けるようにした際には、加熱コイルの組が1つの場合と同様にして、加熱コイルの組が薄板状被加工物24の上方側に位置する場合には、加熱コイルの上方側に板状の磁性材を配置し、加熱コイルの組が薄板状被加工物24の下方側に位置する場合には、加熱コイルの下方側に板状の磁性材を配置する。
さらに、加熱コイルの組が薄板状被加工物24の上方側および下方側に位置する場合には、薄板状被加工物24の上方側に位置する加熱コイルの組の上方側に板状の磁性材を配置するとともに、薄板状被加工物24の下方側に位置する加熱コイルの組の下方側に板状の磁性材を配置するようにすればよい。
即ち、板状の磁性材は、加熱コイルの組を薄板状被加熱物24と挟むようにして配置されることとなる。
なお、加熱コイルの組が薄板状被加工物24の上方側と下方側とに設けられるとともに、薄板状被加工物24の上方側に位置する加熱コイルの組の上方側に図11または図12に示すようにして板状の磁性材が配置され、薄板状被加工物24の下方側に位置する加熱コイルの組の下方側に図11または図12に示すようにして板状の磁性材が配置された場合には、薄板状被加工物24の上方側と下方側に位置する磁性材により、磁束の流れが形成されることとなり、より効率的に薄板状被加工物24を加熱することができる。
また、上記した他の実施の形態の(6)と(7)とを組み合わせた場合のように、薄板状被加熱物24の上方側に加熱コイル18と加熱コイル40が配置され、薄板状被加熱物24の下方側に加熱コイル20と加熱コイル41とが配置された場合には、加熱コイル18と加熱コイル40の上方側に板状の磁性材を配置するようにしてもよいし、加熱コイル20と加熱コイル41との下方側に板状の磁性材を配置するようにしてもよいし、あるいは、加熱コイル18と加熱コイル40の上方側に板状の磁性材を配置するとともに加熱コイル20と加熱コイル41との下方側に板状の磁性材を配置するようにしてもよい。
さらに、薄板状被加熱物24の上方側に加熱コイル20と加熱コイル41が配置され、薄板状被加熱物24の下方側に加熱コイル18と加熱コイル40とが配置された場合には、加熱コイル20と加熱コイル41の上方側に板状の磁性材を配置するようにしてもよいし、加熱コイル18と加熱コイル40との下方側に板状の磁性材を配置するようにしてもよいし、あるいは、加熱コイル20と加熱コイル41の上方側に板状の磁性材を配置するとともに加熱コイル18と加熱コイル40との下方側に板状の磁性材を配置するようにしてもよい。
なお、こうした板状の磁性材は、薄板状被加熱物24の幅方向に分割してそれぞれ幅方向の位置を調整できるようにしてもよい。

このようにして、板状の磁性材を使用することによって、エッジ部を過剰に加熱することなく、より効率良く薄板状被加熱物24を加熱することができる。
なお、板状の磁性材を一部使用しているため、図2や図7に記載されている誘導加熱装置に比べると装置全体の重さが大きくなるが、誘導加熱部分の構成をほぼ磁性材により構成されている従来の技術による誘導加熱装置に比べると、装置全体の重量は十分に軽量となる。
(10)上記した実施の形態ならびに上記した(1)乃至(9)に示す実施の形態は、適宜に組み合わせるようにしてもよい。
本発明は、板状の被加熱物、特に、薄板状の被加熱物を加熱する際に用いて好適なものである。
10 誘導加熱装置
12 高周波電源
14 フィーダー
16 ガイド
16a 端部
18 加熱コイル
18a スライド部
18aa 端部
18b スライド部
18ba 端部
18c 屈曲部
20 加熱コイル
20a ガイド部
20aa 端部
20b 直線部
20ba 端部
20c 屈曲部
22 フィーダー
24 薄板状被加熱物
24a エッジ部
24b エッジ部
26 搬送路
36 薄板状被加熱物
36a エッジ部
36b エッジ部
38 薄板状被加熱物
38a エッジ部
38b エッジ部
40 加熱コイル
41 加熱コイル

Claims (13)

  1. 加熱コイルに高周波電流を給電して被加熱物を誘導加熱する誘導加熱装置において、
    高周波電流を給電される第1の加熱コイルと、
    高周波電流を給電される第2の加熱コイルと
    を有し、
    前記第1の加熱コイルは、略V字形状部位を備え、
    前記第2の加熱コイルは、略M字形状部位を備え、
    前記第1のコイルの前記略V字形状部位と前記第2のコイルの前記略M字形状部位とが電気接続しないよう交差して略四角形状の空間が形成されるように、前記第1の加熱コイルと前記第2の加熱コイルとを略平行に配置し、
    前記第1の加熱コイルと前記第2の加熱コイルとの少なくともいずれか一方を略平行方向に移動自在とした
    ことを特徴とする誘導加熱装置。
  2. 請求項1に記載の誘導加熱装置において、
    前記第1の加熱コイルと前記第2の加熱コイルとが電気接続しないよう交差して形成される前記略四角形状の空間の外側に、前記第1の加熱コイルと前記第2の加熱コイルとが電気接続しないよう交差して略三角形状の空間を形成し、
    前記略四角形状の空間と前記略三角形状の空間とでは、高周波電流により生じる磁束の方向が逆向きとなる
    ことを特徴とする誘導加熱装置。
  3. 請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の誘導加熱装置において、
    前記第1の加熱コイルと前記第2の加熱コイルとは、一方の端部において移動自在に接触し、
    前記第1の加熱コイルと前記第2の加熱コイルとは、他方の端部が高周波電流の給電線に接続された
    ことを特徴とする誘導加熱装置。
  4. 請求項1、請求項2または請求項3のいずれか1項に記載の誘導加熱装置において、
    前記第1の加熱コイルの略V字形状部位の屈曲部は、曲線により構成された円弧状形状を備え、
    前記第2の加熱コイルの略M字形状部位の屈曲部は、曲線により構成された円弧状形状を備えた
    ことを特徴とする誘導加熱装置。
  5. 請求項1、請求項2、請求項3または請求項4のいずれか1項に記載の誘導加熱装置において、
    前記第1の加熱コイルにおける略V字形状部位中央に位置する屈曲部が、前記第1の加熱コイルにおいて前記被加熱物の最も近傍に位置するように形成され、
    前記第2の加熱コイルにおける略M字形状部位中央に位置する屈曲部が、前記第2の加熱コイルにおいて前記被加熱物の最も近傍に位置するように形成される
    ことを特徴とする誘導加熱装置。
  6. 加熱コイルに高周波電流を給電して被加熱物を誘導加熱する誘導加熱装置において、
    請求項1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項5のいずれか1項に記載の誘導加熱装置における前記第1の加熱コイルと前記第2の加熱コイルとよりなる組を2組設け、
    前記2組のそれぞれの組が生成する磁界の方向が、互いに逆向きとなるように高周波電流を給電する
    ことを特徴とする誘導加熱装置。
  7. 請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5または請求項6のいずれか1項に記載の誘導加熱装置において、
    前記第1の加熱コイルと前記第2の加熱コイルとを、前記被加熱物に対する一方の側に配置した
    ことを特徴とする誘導加熱装置。
  8. 請求項7に記載の誘導加熱装置において、
    前記被加熱物に対する一方の側に配置された前記第1の加熱コイルと前記第2の加熱コイルとを、前記被加熱物とにより挟むようにして板状磁性材を配置する
    ことを特徴とする誘導加熱装置。
  9. 請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5または請求項6のいずれか1項に記載の誘導加熱装置において、
    前記第1の加熱コイルと前記第2の加熱コイルとを、前記被加熱物に対する一方の側と他方の側との双方にそれぞれ配置した
    ことを特徴とする誘導加熱装置。
  10. 請求項9に記載の誘導加熱装置において、
    前記被加熱物に対する一方の側に配置した前記第1の加熱コイルと前記第2の加熱コイルとを、前記被加熱物とにより挟むようにして第1の板状磁性材を配置し、
    前記被加熱物に対する他方の側に配置した前記第1の加熱コイルと前記第2の加熱コイルとを、前記被加熱物とにより挟むようにして第2の板状磁性材を配置する
    ことを特徴とする誘導加熱装置。
  11. 請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5または請求項6のいずれか1項に記載の誘導加熱装置において、
    前記第1の加熱コイルを前記被加熱物に対する一方の側に配置し、
    前記第2の加熱コイルを前記被加熱物に対する他方の側に配置した
    ことを特徴とする誘導加熱装置。
  12. 請求項11に記載の誘導加熱装置において、
    前記被加熱物に対する一方の側に配置した前記第1の加熱コイルあるいは前記被加熱物に対する他方の側に配置した前記第2の加熱コイルのいずれかを、前記被加熱物によりとにより挟むようにして板状磁性材を配置する
    ことを特徴とする誘導加熱装置。
  13. 請求項11に記載の誘導加熱装置において、
    前記被加熱物に対する一方の側に配置した第1の加熱コイルを、前記被加熱物とにより挟むようにして第1の板状磁性材を配置し、
    前記被加熱物に対する他方の側に配置した第2の加熱コイルを、前記被加熱物とにより挟むようにして第2の板状磁性材を配置する
    ことを特徴とする誘導加熱装置。
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