JP5876133B1 - 誘導加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱コイルの電気的な接続部分が加熱されにくい誘導加熱装置を提供する。【解決手段】互いに接触することなく配設された2つの加熱コイルの少なくともいずれか一方が移動して、2つの加熱コイルにより形成される領域において生じる磁束により、薄板状被加熱物を誘導加熱する誘導加熱装置において、一方の加熱コイルの一方の端部側に形成された第1の部位および他方の加熱コイルの一方の端部側に形成され、第1の部位と同じ高さ位置で並設される第2の部位と所定の間隔を空けて配設される板状部材と、板状部材を押圧して、板状部材を第1の部位および第2の部位に押し付ける押付手段とを有し、移動可能な加熱コイルが移動する際には、押付手段は板状部材を押圧せず、移動可能な加熱コイルの移動が完了した際には、押付手段は板状部材を押圧するようにしたものである。【選択図】 図4

Description

本発明は、誘導加熱装置に関し、さらに詳細には、非磁性材または磁性材よりなる薄板状の被加熱物(以下、「薄板状の被加熱物」を、「薄板状被加熱物」と称する。)を加熱する際に用いて好適な誘導加熱装置に関する。
一般に、磁性材の薄板状被加熱物を誘導加熱する際には、加熱コイルとして、所謂、トンネル型コイルを備えた誘導加熱装置を用いて加熱する。
しかしながら、こうしたトンネル型コイルを備えた誘導加熱装置において、非磁性材の薄板状被加熱物を誘導加熱する場合には、薄板状被加熱物の表面および裏面のそれぞれにおいて生じた誘導電流が相殺されてしまい、加熱することができないものであった。
このため、非磁性材の薄板状被加熱物を誘導加熱する際には、加熱コイルとして、所謂、トランスバース型コイルを備えた誘導加熱装置を用いて加熱することが行われていた。
ここで、上記したトランスバース型加熱コイルを備えた誘導加熱装置の一例として、搬送される薄板状被加熱物に平行に、略四角形状に形成された加熱コイルを配設し、この加熱コイルの上方側または下方側において薄板状被加熱物を搬送することにより、当該薄板状被加熱物を加熱する手法が知られている(図1(a)を参照する。)。
一般に、こうした誘導加熱装置においては、加熱コイルが略四角形状に固定的に形成されている。
このため、加熱コイルの幅方向の長さL1が、加熱コイルの上方側もしくは下方側を搬送されて加熱される薄板状被加熱物の幅W1と同じかそれより大きい場合には、当該薄板状被加熱物のエッジ部に誘導電流が集中することとなり、当該エッジ部が過剰に加熱されてしまっていた(図1(a)を参照する。)。
こうした問題点を解決するための手法として、特許文献1に開示された技術が知られている。
即ち、この特許文献1に開示された技術は、略V字形状の加熱コイル(以下、「V字加熱コイル」と称する。)を略M字形状の加熱コイル(以下、「M字加熱コイル」と称する。)に移動自在に配設することにより、薄板状被加熱物の幅に応じてV字加熱コイルおよびM字加熱コイルにより形成される第1の空間の大きさを調整し、この第1の空間に生じた磁束によって、薄板状被加熱物を加熱するようにしたものである(図1(b)を参照する。)。
なお、V字加熱コイルとM字加熱コイルとによって形成された第1の空間に隣接して(具体的には、薄板状被加熱物の幅方向に隣接している。)、第2の空間および第3の空間が形成される。
この第2の空間および第3の空間においては、第1の空間において生じた磁束と逆方向の磁束が生じる。
このため、薄板状被加熱物のエッジ部近傍においては、第1の空間において生じた磁束によって過剰に加熱された薄板状被加熱物のエッジ部に、第2の空間および第3の空間において生じた磁束により逆方向の渦電流が誘導されることとなるため、エッジ部が過剰に加熱されることがなくなる。
ここで、こうした誘導加熱装置においては、例えば、V字加熱コイルとM字加熱コイルとは、それぞれ一方の端部側に設けられた接触板が、導電性の高い材料により形成される板状部材と接触することにより、電気的に接続するような構成となっていた。
以下、図2乃至図3を参照しながら、従来の技術による誘導加熱装置におけるV字加熱コイルとM字加熱コイルとを電気的に接続する構成について説明する。
図2(a)には、従来の技術による誘導加熱装置において加熱コイルを接続する構成を説明する説明図が示されており、また、図2(b)には、図2(a)に示す状態からV字加熱コイルを移動した状態を示す説明図が示されており、また、図2(c)には、図2(a)のI矢視図が示されており、また、図3には、図2(c)におけるV字加熱コイルとM字加熱コイルとの接続部分を拡大した拡大説明図が示されている。
この図2に示す誘導加熱装置100は、固定的に配設されたM字加熱コイル102の下方側において、薄板状被加熱物200の搬送方向に移動可能にV字加熱コイル104が配設されている。
そして、M字加熱コイル102は、一方の端部102aにおいて、フィーダー(図示せず。)を介して高周波電源(図示せず。)に接続されている。
また、M字加熱コイル102は、他方の端部102b側に薄板状被加熱物200の搬送方向に延長した直線領域102cが形成され、この直線領域102cにおいて搬送方向に延長した接触板106が配設されている。
V字加熱コイル104は、一方の端部104aにおいて、フィーダー(図示せず。)を介して高周波電源(図示せず。)に接続されている。
さらに、V字加熱コイル104は、他方の端部104b側に薄板状被加熱物200の搬送方向に延長した直線領域104cが形成され、この直線領域104cにおいて搬送方向に延長した接触板108が配設されている。
接触板106は、導電性の高い金属により形成された板状部材110の上面110aに接触した状態で配設される(図3を参照する。)。
また、接触板108は、板状部材110の下面110bに接触した状態で配設される(図3を参照する。)。
そして、接触板106、108は常に板状部材110と接触した状態となっているため、接触板106は板状部材110の上面110aと接触し、接触板108は板状部材110の下面110bと接触したままでV字加熱コイル104が移動することとなる。
接触板106の上方側には、薄板状被加熱物200の搬送方向に延長して所定の厚さを備えた押付部材112が配設される。
この押付部材112は、所定のタイミングで降下して接触板106を板状部材110に対して所定の圧力で押し付け、接触板106を板状部材110に確実に接触させる。
また、接触板108の下方側には、薄板状被加熱物200の搬送方向に延長して、所定の厚さを備えた押付部材114が配設される。
この押付部材114は、所定のタイミングで上昇して接触板108を板状部材110に対して所定の圧力で押し付け、接触板108を板状部材110に確実に接触させる。
以上の構成において、薄板状被加熱物200を加熱する場合には、まず、薄板状被加熱物200の幅に合わせてV字加熱コイル104を移動して、V字加熱コイル104とM字加熱コイル102との交点たる点Pおよび点Qが薄板状被加熱物200のエッジ部200a、200b近傍に位置するように調整する。
その後、V字加熱コイル104の位置が決定したら、決定した位置においてV字加熱コイル104を固定し、押付部材112を下降するとともに押付部材114を上昇して、接触板106および接触板108を板状部材110に押し付ける。
これにより、M字加熱コイル102とV字加熱コイル104とを、板状部材110を介して確実に電気的な接続がなされた状態とする。
その後、高周波電源(図示せず。)からフィーダー(図示せず。)を介して、M字加熱コイル102の一方の端部102aから高周波電流が給電され、M字加熱コイル102およびV字加熱コイル104により形成された空間S1において生じた磁束により薄板状被加熱物200を加熱する。このとき、空間S1に隣接して形成された空間S2、S3において生じた磁束により、薄板状被加熱物200のエッジ部200a、200bの過剰な加熱が抑制されることとなる。
なお、給電された高周波電流は、図2(a)(b)における矢印で示すように、一方の端部102aから直線領域102b、接触板106を通って、板状部材110に給電され、さらに、板状部材110から接触板108、直線領域104bを通って、一方の端部104aからフィーダー(図示せず。)を介して高周波電源(図示せず。)に戻るようにして、M字加熱コイル102およびV字加熱コイル104において高周波電流が流れることとなる。
こうした誘導加熱装置100におけるM字加熱コイル102とV字加熱コイル104との接続では、接触板106、108は、押付部材112、114により板状部材110に押し付けられていなくても、常に、板状部材110と接触した状態となっている。
このため、V字加熱コイル104が移動するときには、移動するV字加熱コイル104に配設された接触板108は板状部材110と接触しながら移動することとなるため、接触板108と板状部材110とは互いの接触面に、摩耗や傷が生じてしまう恐れがあった。
このように接触面に摩耗や傷が生じると、接触板108および板状部材110の接触面における面精度が低下してしまい、押付部材114により板状部材110に接触板108が押し付けられても、接触板108と板状部材110の下面100bとが接触する接触面積が減少することとなっていた。
このため、接触面積が減少した接触板108と板状部材110との接触面において、接触部分に高周波電流が集中してしまい、接触板108および板状部材110が加熱されてしまうことが問題点として指摘されていた。
さらに、接触板106、108や板状部材110は、その厚さが小さく、冷却できない構成のため、高周波電流を流すと加熱されてしまっていた。
このため、誘導加熱装置100では、高周波電流を長時間連続で給電することができないことが問題点として指摘されていた。
特開2010−245029号公報
本発明は、上記したような従来の技術の有する種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、加熱コイルの電気的な接続部分において加熱されにくい誘導加熱装置を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明は、互いに接触することなく平行に配設された第1の加熱コイルと第2の加熱コイルとの少なくともいずれか一方が移動して、上記第1の加熱コイルと上記第2の加熱コイルとにより形成される領域において生じる磁束により、薄板状被加熱物を誘導加熱する誘導加熱装置であって、上記第1の加熱コイルの一方の端部側に形成された第1の部位および上記第2の加熱コイルの一方の端部側に形成され、上記第1の部位と同じ高さ位置で並設される第2の部位と所定の間隔を空けて配設されるとともに、導電性材料により形成される板状部材と、上記板状部材を押圧して、上記板状部材を上記第1の部位および上記第2の部位に押し付ける押付手段と、上記押付手段を所定の位置まで押し上げる押上手段とを有し、上記第1の加熱コイルと上記第2の加熱コイルとについて移動可能な少なくとも一方が移動する際には、上記押付手段は上記板状部材を押圧せずに、上記板状部材と上記第1の部位および上記第2の部位との間に所定の間隔を空けて、上記第1の加熱コイルと上記第2の加熱コイルとを電気的に接続しないようにし、上記第1の加熱コイルと上記第2の加熱コイルとについて移動可能な少なくとも一方の移動が完了した際には、上記押付手段により上記板状部材を押圧して、上記板状部材と上記第1の部位および上記第2の部位とを当接することで、上記第1の加熱コイルと上記第2の加熱コイルとを電気的に接続するようにしたものである。
また、本発明は、上記した発明において、さらに、上記第1の部位と上記第2の部位とを、上記押付手段が上記板状部材を上記第1の部位および上記第2の部位に押し付ける方向と逆方向に押圧する押圧手段とを有し、上記第1の加熱コイルと上記第2の加熱コイルとについて移動可能な少なくとも一方が移動する際には、上記押付手段は上記板状部材を押圧せず、かつ、上記押圧手段は上記第1の部位および上記第2の部位を押圧せずに、上記板状部材と上記第1の部位および上記第2の部位との間に所定の間隔を空けて、上記第1の加熱コイルと上記第2の加熱コイルとを電気的に接続しないようにし、上記第1の加熱コイルと上記第2の加熱コイルとについて移動可能な少なくとも一方の移動が完了した際には、上記押付手段により上記板状部材を押圧するとともに、上記押圧手段により上記第1の部位および上記第2の部位を押圧して、上記板状部材と上記第1の部位および上記第2の部位とを当接することで、上記第1の加熱コイルと上記第2の加熱コイルとを電気的に接続するようにしたものである。
また、本発明は、互いに接触することなく配設された第1の加熱コイルと第2の加熱コイルとを備え、上記第1の加熱コイルが移動し、上記第1の加熱コイルと上記第2の加熱コイルとにより形成される領域において生じる磁束により、薄板状被加熱物を誘導加熱する誘導加熱装置であって、上記第1の加熱コイルの一方の端部に形成された第1の部位および上記第2の加熱コイルの一方の端部側に形成され、上記第1の部位と同じ高さ位置で並設される第2の部位と所定の間隔を空けて並設される板状部材と、上記板状部材を押圧して、上記板状部材を上記第1の部位および上記第2の部位に押し付ける押付手段と、上記押付手段を所定の位置まで押し上げる押上手段と、上記第1の部位を、上記押付手段が上記板状部材を上記第1の部位および上記第2の部位に押し付ける方向と逆方向に押圧する押圧手段とを有し、上記第1の加熱コイルが移動する際には、上記押付手段は上記板状部材を押圧せず、かつ、上記押圧手段は上記第1の部位を押圧せずに、上記板状部材と上記第1の部位および上記第2の部位との間に所定の間隔を空けて、上記第1の加熱コイルと上記第2の加熱コイルとを電気的に接続しないようにし、上記第1の加熱コイルの移動が完了した際には、上記押付手段により上記板状部材を押圧するとともに、上記押圧手段により上記第1の部位を押圧して、上記板状部材と上記第1の部位および上記第2の部位とを当接することで、上記第1の加熱コイルと上記第2の加熱コイルとを電気的に接続するようにしたものである。
また、本発明は、上記した発明において、上記第1の部位における上記板状部材と当接する面、上記第2の部位における上記板状部材と当接する面および上記板状部材における上記第1の部位と上記第2の部位とが当接する面には、銀がろう付けされるようにしたものである。
また、本発明は、上記した発明において、上記第1の部位は、上記第1の加熱コイル内部に供給される冷却水により冷却され、上記第2の部位は、上記第2の加熱コイル内部に供給される冷却水により冷却されるようにしたものである。
また、本発明は、上記した発明において、互いに接触することなく平行に配設された第1の加熱コイルと第2の加熱コイルとを備え、上記第1の加熱コイルが移動し、上記第1の加熱コイルと上記第2の加熱コイルとにより形成される領域において生じる磁束により、薄板状被加熱物を誘導加熱する誘導加熱装置であって、上記第1の加熱コイルの他方の端部側に形成された第1の部位および上記第1の部位と同じ高さ位置に配設され、フィーダーを介して高周波電源に接続される接続部材と所定の間隔を空けて配設されるとともに、導電性材料により形成される板状部材と、上記板状部材を押圧して、上記板状部材を第1の部位および上記接続部材に押し付ける押付手段と、上記押付手段を所定の位置まで押し上げる押上手段とを有し、上記第1の加熱コイルが移動する際には、上記押付手段は上記板状部材を押圧せずに、上記板状部材と上記第1の部位および上記接続部材との間に所定の間隔を空けて、上記第1の加熱コイルと上記接続部材とを電気的に接続しないようにし、上記第1の加熱コイルの移動が完了した際には、上記押付手段により上記板状部材を押圧して、上記板状部材と上記第1の部位および上記接続部材とを当接することで、上記第1の加熱コイルと上記接続部材とを電気的に接続するようにしたものである。
また、本発明は、上記した発明において、さらに、上記第1の部位および上記接続部材を、上記押付手段が上記板状部材を上記第1の部位および上記接続部材に押し付ける方向と逆方向に押圧する押圧手段とを有し、上記第1の加熱コイルが移動する際には、上記押付手段は上記板状部材を押圧せず、かつ、上記押圧手段は上記第1の部位および上記接続部材を押圧せずに、上記板状部材と上記第1の部位および上記接続部材との間に所定の間隔を空けて、上記第1の加熱コイルと上記接続部材とを電気的に接続しないようにし、上記第1の加熱コイルの移動が完了した際には、上記押付手段により上記板状部材を押圧するとともに、上記押圧手段により上記第1の部位および上記接続部材を押圧して、上記板状部材と上記第1の部位および上記接続部材とを当接することで、上記第1の加熱コイルと上記接続部材とを電気的に接続するようにしたものである。
また、本発明は、上記した発明において、さらに、上記第1の部位を、上記押付手段が上記板状部材を上記第1の部位および上記接続部材に押し付ける方向と逆方向に押圧する押圧手段とを有し、上記第1の加熱コイルが移動する際には、上記押付手段は上記板状部材を押圧せず、かつ、上記押圧手段は上記第1の部位を押圧せずに、上記板状部材と上記第1の部位および上記接続部材との間に所定の間隔を空けて、上記第1の加熱コイルと上記接続部材とを電気的に接続しないようにし、上記第1の加熱コイルの移動が完了した際には、上記押付手段により上記板状部材を押圧するとともに、上記押圧手段により上記第1の部位を押圧して、上記板状部材と上記第1の部位および上記接続部材とを当接することで、上記第1の加熱コイルと上記接続部材とを電気的に接続するようにしたものである。
また、本発明は、上記した発明において、上記第1の部位における上記板状部材と当接する面、上記接続部材における上記板状部材と当接する面および上記板状部材における上記第1の部位と上記接続部材とが当接する面には、銀がろう付けされるようにしたものである。
また、本発明は、上記した発明において、上記第1の部位は、上記第1の加熱コイル内部に供給される冷却水により冷却され、上記接続部材は、上記接続部材内部に供給される冷却水により冷却されるようにしたものである。
また、本発明は、上記した発明において、上記板状部材は、板厚が薄い薄板領域と板厚が厚い厚板領域とが形成され、上記厚板領域は、上記押付手段により押圧され、上記薄板領域は、上記押上手段によって、上記押付手段により上記厚板領域が押圧される方向と逆方向に押上られるようにしたものである。
また、本発明は、上記した発明において、上記板状部材は、上記厚板領域内部に供給される冷却水により冷却されるようにしたものである。
また、本発明は、上記した発明において、上記押付手段は、絶縁材料により形成された絶縁部と、金属材料により形成された金属部とにより構成され、上記金属部が上記板状部材と当接して上記板状部材を押圧し、上記金属部は、内部に供給される冷却水により冷却されるようにしたものである。
また、本発明は、上記した発明において、上記押付手段は、絶縁材料により形成された第1の絶縁部と、金属材料により形成された第1の金属部とにより構成され、上記第1の金属部が上記板状部材と当接して上記板状部材を押圧し、上記押圧手段は、絶縁材料により形成された第2の絶縁部と、金属材料により形成された第2の金属部とにより構成され、上記第2の金属部が上記第1の部位と上記第2の部位とに当接して上記第1の部位および上記第2の部位を押圧し、上記第1の金属部および上記第2の金属部は、内部に供給される冷却水により冷却されるようにしたものである。
また、本発明は、上記した発明において、上記押付手段は、絶縁材料により形成された第1の絶縁部と、金属材料により形成された第1の金属部とにより構成され、上記第1の金属部が上記板状部材と当接して上記板状部材を押圧し、上記押圧手段は、絶縁材料により形成された第2の絶縁部と、金属材料により形成された第2の金属部とにより形成され、第2の金属部が上記第1の部位と当接して上記第1の部位を押圧し、上記第1の金属部および上記第2の金属部は、内部に供給される冷却水により冷却されるようにしたものである。
また、本発明は、上記した発明において、上記板状部材は、上記押付手段との密着性が高くなる厚さに形成されるようにしたものである。
また、本発明は、上記した発明において、上記板状部材には、ヒートシンクが設けられるようにしたものである。
本発明は、以上説明したように構成されているので、加熱コイルの電気的な接続部分において加熱されにくいという優れた効果を奏するものである。
図1(a)は、従来の技術によるトランスバース型コイルを備えた誘導加熱装置の概略構成説明図であり、また、図1(b)は、薄板状被加熱物のエッジ部への過剰な加熱を抑制するようにした誘導加熱装置の概略構成説明図である。 図2(a)は、図1(b)に示す従来の技術による誘導加熱装置において加熱コイルの接続する構成が示された説明図であり、また、図2(b)は、図2(a)に示す状態からV字加熱コイルを移動した状態を示す説明図が示されており、また、図2(c)は、図2(a)のI矢視図が示されている。 図3は、図2(c)におけるV字加熱コイルとM字加熱コイルとの接続部分を拡大した拡大説明図である。 図4(a)は、本発明による誘導加熱装置の概略構成説明図であり、また、図4(b)は、図4(a)のII矢視図であり、また、図4(c)は、図4(a)のIII矢視図である。 図5(a)は、図4(a)に示す状態からV字加熱コイルを移動した状態を示す説明図であり、また、図5(b)は、図5(a)のIV矢視図であり、また、図5(c)は、図5(a)のV矢視図であり、また、図5(d)は、図5(b)に示す状態から押付部材により板状部材が押し付けられた状態を示す説明図であり、また、図5(e)は、図5(c)に示す状態から押付部材により板状部材が押し付けられた状態を示す説明図である。 図6(a)は、本発明による誘導加熱装置の変形例の概略構成説明図であり、また、図6(b)は、図6(a)のVI矢視図であり、また、図6(c)は、図6(a)のVII矢視図である。 図7(a)は、弾性材料により形成された押上部材を用いた場合の誘導加熱装置の概略構成説明図であり、また、図7(b)は、絶縁材料を用いて形成された押上部材を用いた場合の誘導加熱装置の概略構成説明図であり、また、図7(c)は、図7(b)のVIII矢視図であり、M字加熱コイル12およびV字加熱コイル14が省略して示されている。 図8(a)は、押付部材の変形例の概略構成説明図であり、また、図8(b)は、図8(a)に示す押付部材を用いるとともに、薄板の板状部材を用いた誘導加熱装置の概略構成説明図である。 図9(a)は、図6に示す誘導加熱装置における押付部材の変形例を示す説明図であり、また、図9(b)は、図9(a)に示す押付部材を用いた状態を示す説明図である。 図10(a)は、本発明による誘導加熱装置の変形例の説明図であり、また、図10(b)は、図10(a)のIX矢視図であり、また、図10(c)は、押圧部材の変形例を示す説明図である。 図11(a)は、本発明による誘導加熱装置の変形例の説明図であり、また、図11(b)は、図11(a)のX矢視図であり、また、図11(c)は、押圧部材の変形例を示す説明図である。 図12(a)は、図6に示す誘導加熱装置の変形例の説明図であり、また、図12(b)は、図12(a)のXI矢視図であり、また、図12(c)は、押圧部材の変形例を示す説明図である。 図13(a)は、図6に示す誘導加熱装置の変形例の説明図であり、また、図13(b)は、図13(a)のXII矢視図であり、また、図13(c)は、押圧部材の変形例を示す説明図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明による誘導加熱装置の実施の形態の一例を詳細に説明するものとする。
なお、以下の説明においては、図2乃至図3を参照しながら説明した従来の技術による誘導加熱装置と同一または相当する構成については、上記において用いた符号と同一の符号を用いて示すことにより、その詳細な説明ならびに作用効果の説明は適宜に省略することとする。
ここで、図4(a)には、本発明による誘導加熱装置の概略構成説明図が示されており、また、図4(b)には、図4(a)のII矢視図が示されており、また、図4(c)には、図4(a)のIII矢視図が示されている。
この図4に示す誘導加熱装置10は、固定的に配設されたM字加熱コイル12と、M字加熱コイル12の下方側に移動自在に配設されたV字加熱コイル14と、M字加熱コイル12の他方の端部12b側およびV字加熱コイル14の他方の端部14b側において、M字加熱コイル12とV字加熱コイル14とに当接可能に配設された板状部材16と、板状部材16をM字加熱コイル12およびV字加熱コイル14に押し付ける押付部材18とを有して構成されている。
なお、V字加熱コイル14や押付部材18は、モーターまたはソレノイドなどを利用した駆動装置(図示せず。)により駆動され、こうした駆動装置を含む誘導加熱装置10の全体の動作は、制御部(図示せず。)により制御される。
より詳細には、M字加熱コイル12は、薄板状被加熱物200の上方側に配設され、一方の端部12aがフィーダー(図示せず。)を介して高周波電源(図示せず。)と接続されている。
また、M字加熱コイル12は、他方の端部12b側に薄板状被加熱物200の搬送方向に延長された直線領域12cが形成され、一方の端部12aおよび直線領域12cは同じ高さ位置になるように形成されている。
直線領域12cは、上面12caにおいて板状部材16と当接し、上面12caの板状部材16と当接する領域には、銀がろう付けされている。
なお、M字加熱コイル12は、銅などの導電性の高い金属材料により作成されるとともに、従来より公知の技術による冷却構造を備えており、例えば、加熱コイル内部に冷水を供給してM字加熱コイル12を冷却するようになされている。
V字加熱コイル14は、M字加熱コイル12の下方側であり、薄板状被加熱物200の上方側に配設され、一方の端部14aがフィーダー(図示せず。)を介して高周波電源(図示せず。)と接続されている。
また、V字加熱コイル14は、他方の端部14b側に薄板状被加熱物200の搬送方向に延長された立設領域14cが形成され、この立設領域14cは、搬送方向に延長し、かつ、上方側に立設して形成されている。
立設領域14cは、M字加熱コイル12の直線部12cと並設され、その上面14caが、直線部12cの上面12caと同じ高さ位置となるように形成されている。
そして、立設領域14cは、上面14caにおいて板状部材16と当接し、上面14caには、銀がろう付けされている。
また、V字加熱コイル14は、銅などの導電性の高い金属材料により作成されるとともに、従来より公知の技術による冷却構造を備えており、例えば、加熱コイル内部に冷水を供給してV字加熱コイル14を冷却するようになされている。
板状部材16は、例えば、銅などの導電性の高い金属材料により形成され、M字加熱コイル12の直線領域12cおよびV字加熱コイル14の立設領域14cの上方側において、薄板状被加熱物200の搬送方向に延長して配設される。
また、板状部材16は、M字加熱コイル12の直線領域12cおよびV字加熱コイル14の立設領域14cと同時に当接することが可能な幅を備え、板厚が薄く形成された薄板領域16−1と、板厚が厚く形成された厚板領域16−2とが形成されている。そして、厚板領域16−2が押付部材18に当接して下方側に押圧されることとなる。
さらに、板状部材16は、厚板領域16−2が押上部材20によって所定の高さ位置に位置するようになされている。つまり、厚板領域16−2が押上部材20によって位置する所定の高さ位置とは、厚板領域16−2と、M字加熱コイル12の直線領域12cおよびV字加熱コイル14の立設領域14cとの間に、所定の間隔が設けられる位置となる。
具体的には、薄板領域16−1に押上部材20が当接して配設されており、厚板領域16−2が所定の高さ位置より下方側に位置するようになると、薄板領域16−1が押上部材20により上方側に付勢される。
なお、この押上部材20は、非導電性のゴム類などの弾性材料あるいはPTFE(polytetrafluoroethylene)などのフッ素樹脂、ガラスエポキシ樹脂、ベークライト板といった絶縁性の樹脂材料などといった、非金属の絶縁材料を用いて形成される。
具体的には、押上部材20が弾性材料により形成される場合には、押上部材20は、M字加熱コイル12、V字加熱コイル14から独立して配設された固定部62と、板状部材16の薄板領域16−1とに挟まれて配設される(図7(a)を参照する。)。なお、図7(a)において、押上部材20は略球形状となっているが、その形状は、略球形状に限定されるものではなく、略円柱形状であってもよいし、略四角柱形状であってもよく、適宜に変更することができる。
このとき、厚板領域16−2と、M字加熱コイル12の直線領域12cおよびV字加熱コイル14の立設領域14cとの間には、所定の間隔が設けられるようになされている。
そして、板状部材16の厚板領域16−2が押付部材18により下方側に押圧されると、厚板領域16−2の下降に伴い薄板領域16−1が下降することとなる。このとき、薄板領域16−1は、押上部材20の弾性力に抗して下降し、押上部材20は、薄板領域16−1の下降により変形する。
その後、厚板領域16−2への押付部材18による下方側への押圧が解除されると、押上部材20の復元による薄板領域16−1への上方側への付勢力により薄板領域16−1が上昇する。そして、この薄板領域16−1の上昇に伴って、厚板領域16−2が上昇することとなる。
また、押上部材20が絶縁性の樹脂を用いて形成される場合には、押上部材20は、M字加熱コイル12、V字加熱コイル14から独立した固定部64に高さ方向および搬送方向と直交する方向に延設される(図7(b)(c)を参照する。)。なお、図7(c)においては、本発明による誘導加熱装置10における要部が示されており、押付部材20の構成の理解を容易にするために、M字加熱コイル12およびV字加熱コイル14を省略している。
より詳細には、押上部材20は、固定部64から、高さ方向および搬送方向と直交する方向に延長する金属製の棒状部材20−1と、棒状部材20−1の先端部において絶縁性の樹脂により形成され、薄板領域16−1の下面と当接する先端部材20−2とを有して構成されている。
なお、棒状部材20−1は、押付部材18が厚板領域16−2を押圧したときに、塑性変形しない程度の曲げ強度を有する。また、図7(b)(c)において、先端部材20−2を略円柱形状となっているが、その形状は、略円柱形状に限定されるものではなく、略四角柱形状など、適宜に変更することができる。
そして、厚板領域16−2と、M字加熱コイル12の直線領域12cおよびV字加熱コイル14の立設領域14cとの間には、所定の間隔が設けるようになされている。
板状部材16の厚板領域16−2が押付部材18により下方側に押圧されると、厚板領域16−2の下降に伴い薄板領域16−1が下降することとなる。このとき、薄板領域16−1により、棒状部材20−1が弾性変形して先端部材20−2が下降する。
その後、厚板領域16−2への押付部材18による下方側への押圧が解除されると、棒状部材20−1の復元による薄板領域16−1への上方側への付勢力により薄板領域16−1が上昇する。そして、この薄板領域16−1の上昇に伴って、厚板領域16−2が上昇することとなる。
厚板領域16−2は、薄板領域16−1を介して押上部材20により所定の高さ位置に位置するようになされており、M字加熱コイル12の直線領域12cおよびV字加熱コイル14の立設領域14cとの間に所定の間隔が設けられている。
なお、この所定の間隔は、V字加熱コイル14を移動する際に、立設領域14cの上面14caが板状部材16の厚板領域16−2の下面16−2aに当接することのない距離とする。
また、厚板領域16−2は、押付部材18により下方側に押圧されることによって下降し、M字加熱コイル12の直線領域12cとV字加熱コイル14の立設領域14cに押し付けられる。なお、このとき、薄板領域16−1は、厚板領域16−2が下方側に押圧されることにより、押上部材20を変形させることとなる。
そして、厚板領域16−2への押付部材18による下方側への押圧が解消されると、薄板領域16−1が押上部材20の復元によって上昇し、薄板領域16−1の上昇によって、厚板領域16−2が上昇する。これにより、M字加熱コイル12の直線領域12cとV字加熱コイル14の立設領域14cとから厚板領域16−2が離れて、直線領域12cおよび立設領域14cと所定の間隔を空けて厚板領域16−2が位置することとなる。
なお、厚板領域16−2は、従来より公知の技術による冷却構造を備えるようにしてもよく、例えば、厚板領域16−2の内部に冷却水を供給して、厚板領域16−2内部を冷却水が循環するようにしてもよいし、薄板領域16−1にヒートシンクを設けるようにしてもよいし、厚板領域16−2にヒートシンクを設けるようにしてもよいし、薄板領域16−1および厚板領域16−2にヒートシンクを設けるようにしてもよい。
そして、厚板領域16−2の下面16−2aは、銀がろう付けされる。
押付部材18は、ガラスエポキシ樹脂やベークライト板などの絶縁材料により形成され、板状部材16の厚板領域16−2の上方側において、厚板領域16−2と所定の間隔を空けて配設される。
そして、押付部材18は、制御部(図示せず。)による駆動装置(図示せず。)の制御により、上方側および下方側に移動するものであり、上方側から下方側に移動する(下降する)ことで、板状部材16の厚板領域16−2をM字加熱コイル12の直線領域12cとV字加熱コイル14の立設領域14cとに押し付け、また、下方側から上方側に移動する(上昇する)ことで、板状部材16の厚板領域16−2による直線領域12cと立設領域14cへの押し付けが解除される。
以上の構成において、誘導加熱装置10を用いて薄板状被加熱物200を加熱する場合について図5を用いて説明する。
誘導加熱装置10を用いて薄板状被加熱物200を加熱するには、まず、図示しない移動手段によってV字加熱コイル14を矢印A方向あるいは矢印B方向(つまり、搬送方向である。)に移動させて、M字加熱コイル12とV字加熱コイル14とが電気的に接続することなく交差する点Pと点Qとの位置が、M字加熱コイル12およびV字加熱コイル14の下方側で搬送される薄板状被加熱物200のエッジ部200a、200bのそれぞれの近傍に位置するように調整する(図5(a)を参照する。)。
なお、V字加熱コイル14が移動する際には、板状部材16と、M字加熱コイル12の直線領域12cおよびV字加熱コイル14の立設領域14cとが所定の間隔を空けた状態となっている。
つまり、板状部材16が、押付部材18によりM字加熱コイル12の直線領域12cおよびV字加熱コイル14の立設領域14cに押し付けられて当接している場合には、押付部材18を上昇させ、板状部材16を直線領域12cおよび立設領域14cと所定の間隔を空けた状態とした後に、V字加熱コイル14を移動することとなる。
また、点Pと点Qとをエッジ200a、200bの近傍に位置させる際には、点Pとエッジ部200aとが図5(a)における紙面の垂直方向で対向し、点Qとエッジ部200bとが図5(a)における紙面の垂直方向で対向するように調整することが好ましい。
V字加熱コイル14を移動する際には、板状部材16の厚板領域16−2と、M字加熱コイル12の直線領域12cおよびV字加熱コイル14の立設領域14cとは、所定の間隔が設けられているため、厚板領域16−2の下面16−2aと、直線領域12cの上面12caおよび立設領域14cの上面14caとに、摩耗や傷が生じることはない。
こうしてV字加熱コイル14の位置が決定すると、V字加熱コイル14を固定し、押付部材18を上方側から下方側に向かう方向(つまり、図5(b)では矢印C方向であり、図5(c)では矢印D方向である。)に移動して(図5(b)(c)を参照する。)、押付部材18によって、板状部材16の厚板領域16−2を、M字加熱コイル12の直線領域12cとV字加熱コイル14の立設領域14cとに押し付ける(図5(d)(e)を参照する。)。
これにより、厚板領域16−2の下面16−2aが、直線領域12cの上面12caおよび立設領域14cの上面14caと当接した状態となる。
即ち、直線領域12cと立設領域14cとが板状部材16を介して接続された状態、つまり、M字加熱コイル12とV字加熱コイル14とが板状部材16を介して電気的に接続された状態となる。
そして、板状部材16の厚板領域16−2を、M字加熱コイル12の直線領域12cとV字加熱コイル14の立設領域14cに押し付けた状態で、高周波電源(図示せず。)から高周波電流を給電する。
給電された高周波電流は、図5(a)における矢印で示すように、高周波電源(図示せず。)からフィーダー(図示せず。)を介してM字加熱コイル12の一方の端部12aから給電され、M字加熱コイル12の直線領域12cから板状部材16を通って、V字加熱コイル14の立設領域14cに給電され、その後、V字加熱コイル14の一方の端部14aを通って高周波電源(図示せず。)に戻るようにして、M字加熱コイル12およびV字加熱コイル14において高周波電流の流れが生じる。
このM字加熱コイル12およびV字加熱コイル14における高周波電流の流れにより、空間S1において、図5(a)の紙面の裏面から表面に向かって磁束が生じることとなり、発生した磁束が薄板状被加熱物200を通過することによって、薄板状被加熱物200の表面において渦電流が誘導されて薄板状被加熱物200を加熱することとなる。
このとき、空間S1と隣接して形成される空間S2、S3においては、M字加熱コイル12およびV字加熱コイル14における高周波電流の流れにより、図5(a)における紙面の表面から裏面に向かって磁束が生じることとなり、空間S1において生じた磁束とは逆方向の磁束が生じることとなる。
ここで、空間S1の下方側を搬送される薄板状被加熱物200のエッジ部200a、200bの近傍においては、薄板状被加熱物200を通過する磁束(つまり、空間S1で生じた磁束である。)とは逆方向の磁束(つまり、空間S2、S3で生じた磁束である。)が生じており、こうした逆方向の磁束の一部がエッジ部200a、200bを通過することとなる。
このため、薄板状被加熱物200のエッジ部200a、200bにおいては、薄板状被加熱物200に誘導された渦電流とは逆方向の渦電流が誘導されるため、エッジ部200a、200bへの過剰な加熱が抑制される。
以上において説明したように、本発明による誘導加熱装置10は、薄板状被加熱物200の上方側において、M字加熱コイル12を固定的に配設するとともに、V字加熱コイル14を移動自在に配設するようにした。
このとき、M字加熱コイル12の他方の端部12b側に設けられた直線領域12cの上面12caと、V字加熱コイル14の他方の端部14b側に設けられた立設領域14cの上面14caとが同じ高さ位置とするとともに、直線領域12cと立設領域14cとが、薄板状被加熱物200の搬送方向と直交する方向に並設されるようにした。
さらに、直線領域12cおよび立設領域14cの上方側に所定の間隔を空けて板状部材16を配設するとともに、板状部材16の上方側に板状部材16を下方側に押し付ける押付部材18を配設するようにした。
そして、薄板状被加熱物200を加熱する際には、薄板状被加熱物200の幅に合わせてV字加熱コイル14を移動し、その後、押付部材18により、板状部材16を直線領域12cおよび立設領域14cに押し付け、板状部材16を介してM字加熱コイル12とV字加熱コイル14とを電気的に接続するようにした。
これにより、本発明による誘導加熱装置10においては、V字加熱コイル14を移動する際に、板状部材16と、M字加熱コイル12およびV字加熱コイル14とが接触することがない。
このため、本発明による誘導加熱装置10によれば、板状部材16のM字加熱コイル12およびV字加熱コイル14に対する接触面である厚板領域16−2の下面16−2aと、M字加熱コイル12の板状部材16に対する接触面である直線領域12cの上面12caと、V字加熱コイル14の板状部材16に対する接触面である立設領域14cの上面14caとに摩耗や傷が生じることがなくなる。
従って、本発明による誘導加熱装置10によれば、接触面において摩耗や傷が生じなくなるため、接触面における高周波電流の集中に起因するM字加熱コイル12、V字加熱コイル14および板状部材16への加熱が生じなくなる。
また、本発明による誘導加熱装置10は、板状部材16と、直線領域12cと、立設領域14cとが、冷却される構成を備えるようにした。
このため、本発明による誘導加熱装置10においては、板状部材16と直線領域12cと立設領域14cとを効率よく冷却することができるため、高周波の高電流を流すことができるようになる。
従って、本発明による誘導加熱装置10によれば、M字加熱コイル12およびV字加熱コイル14の電気的な接続部分が加熱され難くなる。
なお、上記した実施の形態は、以下の(1)乃至(11)に示すように変形することができるものである。
(1)上記した実施の形態においては、V字加熱コイル14を図示しない移動手段により移動させて、M字加熱コイル12とV字加熱コイル14との交点である点Pと点Qとを薄板状被加熱物200のエッジ部200a、200bの近傍に位置するように調整したが、これに限られるものではないことは勿論であり、例えば、作業者が手動によりV字加熱コイル14を移動させて、点Pおよび点Qの位置を調整するようにしてもよい。
(2)上記した実施の形態においては、薄板状被加熱物200の上方側にM字加熱コイル12およびV字加熱コイル14を設けるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、薄板状被加熱物200の下方側にM字加熱コイル12およびV字加熱コイル14を設けるようにしてもよい。
さらに、薄板状被加熱物200の上方側と下方側とに、M字加熱コイル12およびV字加熱コイル14を配置するようにしてもよい。
(3)上記した実施の形態においては、V字加熱コイル14の上方側にM字加熱コイル12を配置するようにしたが、V字加熱コイル14の下方側にM字加熱コイル12を配置するようにしてもよいことは勿論である。
(4)上記した実施の形態においては、M字加熱コイル12が固定され、V字加熱コイル14が移動するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、V字加熱コイル14が固定され、M字加熱コイル12が移動可能な構成としてもよいし、M字加熱コイル12およびV字加熱コイル14がともに移動可能な構成としてもよい。
(5)上記した実施の形態においては、M字加熱コイル12およびV字加熱コイル14をともに搬送される薄板状被加熱物200の上方側に設けるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
即ち、M字加熱コイル12を薄板状被加熱物200の上方側に設けるとともに、V字加熱コイル14を薄板状被加熱物200の下方側に設けるようにしてもよいし、M字加熱コイル12を薄板状被加熱物200の下方側に設けるとともに、V字加熱コイル14を薄板状被加熱物200の上方側に設けるようにしてもよい。
(6)上記した実施の形態においては、板状部材16の厚板領域16−2の下面16−2a、M字加熱コイル12の直線領域12cの上面12caおよびV字加熱コイル14の立設領域14cの上面14caに、銀がろう付けされるようにしたが、銀をろう付けしないようにしてもよいことは勿論である。
(7)上記した実施の形態においては、M字加熱コイル12とV字加熱コイル14とを板状部材16により電気的に接続するような構成としたが、これに限られるものではないことは勿論であり、一方の加熱コイルに対して他方の加熱コイルが移動可能な構成であって、一方の加熱コイルと他方の加熱コイルとを電気的に接続するような構成であれば、加熱コイルはどのような形状であってもよい。
(8)上記した実施の形態においては、V字加熱コイル14の一方の端部14aがフィーダー(図示せず。)に接続され、当該フィーダーを介してV字加熱コイル14が高周波電源(図示せず。)に接続されるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
即ち、移動するV字加熱コイル14の一方の端部14a側において、板状部材を介してフィーダーに接続された接続部材とV字加熱コイル14とを接続することにより、V字加熱コイル14とフィーダーとを接続するような構成としてもよい。
以下、板状部材を介して、V字加熱コイル14とフィーダーに接続された接続部材とを接続する構成について、図6を参照しながら詳細に説明する。
ここで、図6(a)には、本発明による誘導加熱装置の変形例の概略構成説明図が示されており、また、図6(b)には、図6(a)のVI矢視図が示されており、また、図6(c)には、図6(a)のVII矢視図が示されている。
なお、図6(b)は、理解を容易にするため、M字加熱コイル12が省略されている。
この図6に示す誘導加熱装置50においては、V字加熱コイル14の一方の端部14a側において、搬送方向に延長された直線領域14dと接することなく、搬送方向と直交する方向に並設されるとともに、フィーダー(図示せず。)と接続された接続部材52と、直線領域14dおよび接続部材52の上方側において、所定の間隔を空けて配設された板状部材56と、板状部材56の上方側に配設された押付部材58とを有する点においてのみ、上記した誘導加熱装置10と異なっている。
より詳細には、V字加熱コイル14は、一方の端部14aにおいてフィーダー(図示せず。)と接続されておらず、一方の端部14a側に薄板状被加熱物200の搬送方向に延長された直線領域14dが形成され、直線領域14dがM字加熱コイル12より下方側に位置するようになされている。
直線領域14dは、上面14daにおいて板状部材56と当接し、上面14daには、銀がろう付けされている。
なお、V字加熱コイル14における直線領域14dには、内部に冷却水が供給される構成となっている。
接続部材52は、薄板状被加熱物200の搬送方向に延設された直線部52−1と、直線部52−1において、搬送方向と直交する方向に突出した凸部52−2とを有して構成されている。
直線部52−1は、V字加熱コイル14が移動したときに、直線領域14dと接触しない位置に配設され、上面52−1aにおいて板状部材56と当接する。なお、上面52−1aには、銀がろう付けされている。
凸部52−2は、搬送方向と直交する方向であって、かつ、V字加熱コイル14の直線領域14dの移動経路が位置しない方向に突出しており、この凸部52−2の先端部52−2aにおいて、高周波電源(図示せず。)に接続されたフィーダー(図示せず。)が接続される。
また、接続部材52は、銅などの導電性の高い金属材料により作成されるとともに、例えば、内部に冷水を供給されて冷却されるようになされている。
板状部材56は、銅などの導電性の高い金属材料により形成され、V字加熱コイル14の直線領域14dおよび接続部材52の直線部52−1の上方側において、薄板状被加熱物200の搬送方向に延長して配設される。
また、板状部材56は、V字加熱コイル14の直線領域14dおよび接続部材52の直線部52−1と同時に当接することが可能な幅を備え、板厚が薄く形成される薄板領域56−1と、板厚が厚く形成された厚板領域56−2とが形成されている。そして、厚板領域56−2が押付部材58に当接して下方側に押圧されることとなる。
さらに、板状部材56は、厚板領域56−2が押上部材60によって所定の高さ位置に位置するようになされている。
具体的には、薄板領域56−1に押上部材60が当接して配設されており、厚板領域56−2が所定の高さ位置より下方側に位置するようになると、薄板領域56−1が押上部材60により上方側に付勢される。
なお、この押上部材60は、非導電性のゴム類などの弾性材料やPTFEなどのフッ素樹脂、ガラスエポキシ樹脂、ベークライト板といった絶縁性樹脂など、非金属の絶縁材料により形成される。
また、押上部材60の具体的な形状および配置位置などに関しては、上記した押上部材20と同様であるので、その詳細な内容については省略することとする。
厚板領域56−2は、薄板領域56−1を介して押上部材60により所定の高さ位置に位置するようになされており、V字加熱コイル14の直線領域14dおよび接続部材52の直線部52−1との間に所定の間隔が設けられている。
なお、この所定の間隔は、V字加熱コイル14を移動する際に、直線領域14dの上面14daが板状部材56の厚板領域56−2の下面56−2aに当接することのない距離とする。
また、厚板領域56−2は、押付部材58により下方側に押圧されることによって下降し、V字加熱コイル14の直線領域14dおよび接続部材52の直線部52−1に押し付けられる。なお、このとき、薄板領域56−1は、厚板領域56−2が下方側に押圧されることにより、押上部材60を変形させることとなる。
そして、厚板領域56−2への押付部材58による下方側への押圧が解消されると、薄板領域56−1が押上部材60の復元によって上昇し、薄板領域56−1の上昇によって、厚板領域56−2が上昇する。これにより、V字加熱コイル14の直線領域14dと接続部材52の直線部52−1とから厚板領域56−2が離れて、直線領域14dおよび直線部52−1と所定の間隔を空けて厚板領域56−2が位置することとなる。
なお、厚板領域56−2は、従来より公知の技術による冷却構造を備えるようにしてもよく、例えば、厚板領域56−2の内部に冷却水を供給して、厚板領域56−2の内部で冷却水が循環するようにしてもよいし、薄板領域56−1にヒートシンクを設けるようにしてもよいし、厚板領域56−2にヒートシンクを設けるようにしてもよいし、薄板領域56−1および厚板領域56−2にヒートシンクを設けるようにしてもよい。
そして、厚板領域56−2の下面56−2aには、銀がろう付けされる。
押付部材58は、ガラスエポキシ樹脂やベークライト板などの絶縁材料により形成され、板状部材56の厚板領域56−2の上方側において、厚板領域56−2と所定の間隔を空けて配設される。
そして、押付部材58は、制御部(図示せず。)による駆動装置(図示せず。)の制御により、上方側および下方側に移動するものであり、上方側から下方側に移動する(下降する)ことで、板状部材56の厚板領域56−2をV字加熱コイルの直線領域14dと接続部材52の直線部52−1に押し付け、下方側から上方側に移動する(上昇する)ことで、板状部材56の厚板領域56−2による直線領域14dと直線部52−1への押付が解除される。
以上の構成において、誘導加熱装置50により薄板状被加熱物200を加熱するには、V字加熱コイル14を移動させて、M字加熱コイル12とV字加熱コイル14とが電気的に接続することなく交差する点Pと点Qとの位置が、薄板状被加熱物200のエッジ部200a、200bのそれぞれの近傍に位置するように調整する。
このとき、板状部材56の厚板領域56−2と、V字加熱コイル14の直線領域14dおよび接続部材52の直線部52−1とは、所定の間隔が設けられているため、厚板領域56−2の下面56−2aと、直線部14dの上面14daおよび直線部52−1の上面52−1aとに、摩耗や傷が生じることはない。
なお、V字加熱コイル14を移動する際には、板状部材56と、V字加熱コイル14の直線領域14dおよび接続部材52の直線部52−1とが所定の間隔を空けた状態となっている。
つまり、押付部材58により、板状部材56がV字加熱コイル14の直線領域14dおよび接続部材52の直線部52−1に押し付けられている場合には、押付部材58を上昇させて、板状部材56がV字加熱コイル14の直線領域14dおよび接続部材52の直線部52−1と所定の間隔を空けた状態とした後に、V字加熱コイル14を移動することとなる。
こうしてV字加熱コイル14の位置が決定すると、押付部材58を上方側から下方側に向かう方向(つまり、図6(b)では矢印E方向であり、図6(c)では矢印F方向である。)移動して、押付部材58によって板状部材56の厚板領域56−2を、V字加熱コイル14の直線領域14dおよび接続部材52の直線部52−1に押し付ける。
これにより、厚板領域56−2の下面56−2aが、直線領域14dの上面14daおよび直線部52−1の上面52−1aと当接した状態となる。
即ち、直線領域14dと直線部52−1とが板状部材56を介して接続された状態、つまり、V字加熱コイル14と接続部材52とが板状部材56を介して電気的に接続された状態となる。
そして、高周波電源(図示せず。)から高周波電流を給電すると、M字加熱コイル12を通ってV字加熱コイル14に給電された高周波電流は、直線領域14dから板状部材56を通って接続部材52に給電され、その後、凸部52−2の先端部52−2aに接続されたフィーダー(図示せず。)を介して高周波電源(図示せず。)に戻ることとなる。
このように、誘導加熱装置50においては、V字加熱コイル14が移動する際には、V字加熱コイル14の直線領域14dおよび接続部材52の直線部52−1が、板状部材56と接触することなく所定の間隔を空けた状態となるため、厚板領域56−2の下面56−2a、直線領域14dの上面14daおよび直線部52−1の上面52−1aに摩耗や傷が生じることがなくなる。
このため、誘導加熱装置50においては、接触面における高周波電流の集中に起因するV字加熱コイル14、接続部材52および板状部材56への加熱が生じなくなる。
また、誘導加熱装置50は、板状部材56と、直線領域14dと、直線部52−1とが冷却される構成を備えるようにした。
これにより、誘導加熱装置50においては、高周波の高電流を流すことができるようになる。
従って、誘導加熱装置50によれば、V字加熱コイル14および接続部材の電気的な接続部分が加熱され難くなる。
なお、上記した(4)のV字加熱コイル14が固定され、M字加熱コイル12が移動可能な構成との場合には、フィーダー(図示せず。)を介して高周波電源(図示せず。)と接続される接続部材52と、M字加熱コイル12とを、板状部材56を介して接続することとなる。
(9)上記した実施の形態においては、押付部材18がガラスエポキシ樹脂やベークライト板などの絶縁材料により形成されるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、絶縁材料と金属材料とを組み合わせて形成するようにしてもよい。
具体的には、絶縁材料と金属材料とを組み合わせて形成した押付部材68は、板状部材16と当接する下方側に銅などの熱伝導率の高い金属材料により形成された金属部68−2と、金属部68−2の上方側にガラスエポキシ樹脂やベークライト板などの絶縁材料により形成された絶縁部68−1とにより構成されている(図8(a)を参照する。)。
そして、金属部68−2は内部に冷却水が供給されて、金属部68−2内部を冷却水が循環するような構成とする。
これにより、押付部材68は、板状部材16に押し付けられる際に板状部材16に密着することとなり、これにより、板状部材16の冷却が行われる。
また、こうした押付部材68を用いる場合には、板状部材16として、厚板領域を設けずに、板厚が薄く形成された(例えば、板状部材16の薄板領域16−1と同程度の板厚である。)板状部材66を用いるようにしてもよい(図8(b)を参照する。)。なお、こうした板状部材66は、板状部材16と同様にして、銅などの導電性の高い金属材料により形成される。また、板状部材66には、ヒートシンクを設けるようにしてもよい。
ここで、板状部材66の押付部材68と接触する領域は、前述の板状部材16の押付部材18と接触する領域(つまり、厚板領域16−2である。)と比較して、板厚が薄いため、その剛性は低くなる。
従って、板状部材16と押付部材68の金属部68−2とが密着する度合いより、板状部材66と押付部材68の金属部68−2とが密着する度合いの方が高くなる。
つまり、板状部材66は、押付部材68(金属部68−2)に対して高い密着性を示すような厚さで形成されることとなる。
このように、板状部材66は、冷却されている金属部68−2と高い密着度で接触しているため、金属部68−2により冷却されることとなる。
また、板状部材66は、厚板領域を形成していないため、板状部材16と比較して全体の重量が小さくなる。
これにより、押上部材20への負荷を小さくすることができ、例えば、押付部材20が、ゴムなどの弾性材料により形成されている場合には、体積を小さくすることができるようになり、また、例えば、フッ素樹脂などの絶縁性の樹脂を用いて形成されている場合には、棒状部材20−1を細くすることができるようになる。
なお、こうした技術は、上記した変形例(8)に記載の技術に対しても用いることができる。
即ち、押圧部材58は、板状部材56と当接する下方側に金属部を形成し、上方側に絶縁部を形成するようにしてもよい(図9(a)を参照する。)。
なお、この場合には、板状部材56は、厚板領域を設けずに、板厚が薄く(例えば、板状部材56の薄板領域56−1と同程度の厚さである。)形成されるようにしてもよい(図9(b)を参照する。)。
(10)上記した実施の形態においては、押付部材18を上方側から下方側に押圧して、押付部材18によって、板状部材16の厚板領域16−2を、M字加熱コイル12の直線領域12cとV字加熱コイル14の立設領域14cとに押し付けるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
即ち、こうした押付部材18に加えてさらに、立設領域14cの下方側に、立設領域14cを下方側から上方側に押圧する押圧部材22を設けるようにしてもよい。
具体的には、図10(a)(b)に示すように、立設領域14cの下方側に、立設領域14cと所定の間隔を空けて押圧部材22を配設するようにする。
この押圧部材22は、ガラスエポキシ樹脂やベークライト板などの絶縁材料により形成され、立設領域14cの下方側に配設される。
そして、押圧部材22は、制御部(図示せず。)による駆動装置(図示せず。)の制御により、上方側および下方側に移動するものであり、下方側から上方側に移動する(上昇する)ことで、立設領域14cと当接して、立設領域14cを下方側から上方側に押圧し、上方側から下方側に移動する(下降する)ことで、立設領域14cとの当接状態を解除して、立設領域14cへの押圧を解除する。
なお、このとき、押圧部材22は制御部(図示せず。)による駆動装置(図示せず。)の制御により、立設領域14cの上面(つまり、板状部材16と当接する面である。)が、直線領域12cの上面(つまり、板状部材16と当接する面である。)の高さ位置より高くならないようになされている。
また、押圧部材22は、常に立設領域14cの下方側に位置するように、V字加熱コイル14の移動に伴って移動可能に配設される。
そして、V字加熱コイル14の位置が決定すると、V字加熱コイル14を固定し、押付部材18を上方側から下方側に移動して、押付部材18によって板状部材16の厚板領域16−2を直線領域12cと立設領域14cとに押し付ける。さらに、押圧部材22を下方側から上方側に移動して、押圧部材22によって立設領域14cを押圧する。
これにより、移動可能に配設されたV字加熱コイル14における立設領域14cが高さ方向に強固に固定された構成でなくても、厚板領域16−2を介して直線領域12cと立設領域14cとを確実に接続された状態とすることができる。
なお、押圧部材22については、上記した変形例(9)に記載の技術を適用して、立設領域14cと当接する上方側に金属部を形成し、下方側に絶縁部を形成するようにしてもよい(図10(c)を参照する。)。
また、押付部材18に加えてさらに、直線領域12cおよび立設領域14cの下方側に、直線領域12cおよび立設領域14cを下方側から上方側に押圧する押圧部材24を設けるようにしてもよい。
具体的には、図11(a)(b)に示すように、直線領域12cおよび立設領域14cの下方側に、直線領域12cおよび立設領域14cと所定の間隔を空けて押圧部材24を配設するようにする。
この押圧部材24は、ガラスエポキシ樹脂やベークライト板などの絶縁材料によって断面略L字形状に形成される。そして、直線領域12cおよび立設領域14cの下方側に配設される際には、上面24aが直線領域12cの下方側に位置し、上面24aより高さ方向において低い位置に形成された上面24bが立設領域14cの下方側に位置するように配設される。
押圧部材24は、制御部(図示せず。)による駆動装置(図示せず。)の制御により、上方側および下方側に移動するものであり、下方側から上方側に移動する(上昇する)ことで、上面24aが直線領域12cに当接するとともに上面24bが立設領域14cに当接して、直線領域12cおよび立設領域14cを押し上げ、上方側から下方側に移動する(下降する)ことで、上面24aの直線領域12cとの当接状態および上面24bの立設領域14cとの当接状態を解除して、直線領域12cおよび立設領域14cへの押圧を解除する。
そして、V字加熱コイル14の位置が決定すると、V字加熱コイル14を固定し、押付部材18を上方側から下方側に移動して、押付部材18によって板状部材16の厚板領域16−2を直線領域12cと立設領域14cとに押し付ける。さらに、押圧部材24を下方側から上方側に移動して、押圧部材24によって直線領域12cおよび立設領域14cを押圧する。
これにより、固定的に配設されたM字加熱コイル12における直線領域12cおよび移動可能に配設されたV字加熱コイル14における立設領域14cが、高さ方向に強固に固定された構成でなくても、厚板領域16−2を介して直線領域12cと立設領域14cとを確実に接続された状態とすることができる。
また、上記した変形例(4)に記載したような技術、つまり、V字加熱コイル14が固定され、M字加熱コイル12が移動可能な構成とした場合およびM字加熱コイル12およびV字加熱コイル14がともに移動可能な構成の場合に、M字加熱コイル12における直線領域12cやV字加熱コイル14における立設領域14cが、高さ方向に強固に固定された構成でなくても、厚板領域16−2を介して直線領域12cと立設領域14cとを確実に接続された状態とすることができる。
なお、押圧部材24については、上記した変形例(9)に記載の技術を適用して、直線領域12cおよび立設領域14cと当接する上方側に金属部を形成し、下方側に絶縁部を形成するようにしてもよい(図11(c)を参照する。)。
また、こうした技術は、上記した変形例(8)に記載の技術に対しても用いることができる。
即ち、上記した変形例(8)においては、押付部材58を上方側から下方側に押圧して、押付部材58によって、板状部材56の厚板領域56−2をV字加熱コイル14の直線領域14dと接続部材52の直線部52−1とに押し付けるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
つまり、こうした押付部材58に加えてさらに、直線領域14dの下方側に、直線領域14dを下方側から上方側に押圧する押圧部材63を設けるようにしてもよい。
具体的には、図12(a)(b)に示すように、直線領域14dの下方側に、直線領域14dと所定の間隔を空けて押圧部材63を配設するようにする。
この押圧部材63は、ガラスエポキシ樹脂やベークライト板などの絶縁材料により形成され、直線領域14dの下方側に配設される。
そして、押圧部材63は、制御部(図示せず。)による駆動装置(図示せず。)の制御により、上方側および下方側に移動するものであり、下方側から上方側に移動する(上昇する)ことで、直線領域14dと当接して、直線領域14dを下方側から上方側に押圧し、上方側から下方側に移動する(下降する)ことで、直線領域14dとの当接状態を解除して、直線領域14dへの押圧を解除する。
なお、このとき、押圧部材63は制御部(図示せず。)による駆動装置(図示せず。)の制御により、直線領域14dの上面(つまり、板状部材56と当接する面である。)が、直線部52−1の上面(つまり、板状部材56と当接する面である。)の高さ位置より高くならないようになされている。
また、押圧部材63は、常に直線領域14dの下方側に位置するように、V字加熱コイル14の移動に伴って移動可能に配設される。
そして、V字加熱コイル14の位置が決定すると、V字加熱コイル14を固定し、押付部材58を上方側から下方側に移動して、押付部材58によって板状部材56の厚板領域56−2を直線領域14dと直線部52−1とに押し付ける。さらに、押圧部材63を下方側から上方側に移動して、押圧部材63によって直線領域14dを押圧する。
これにより、移動可能に配設されたV字加熱コイル14における直線領域14dが高さ方向において強固に固定された構成でなくても、厚板領域56−2を介して直線領域14dと直線部52−1とを確実に接続された状態とすることができる。
なお、押圧部材63については、上記した変形例(9)の記載の技術を適用して、直線領域14dと当接する上方側に金属部を形成し、下方側に絶縁部を形成するようにしてもよい(図12(c)を参照する。)。
また、押付部材58に加えてさらに、直線領域14dおよび直線部52−1の下方側に、直線領域14dおよび直線部52−1を下方側から上方側に押圧する押圧部材65を設けるようにしてもよい。
具体的には、図13(a)(b)に示すように、直線領域14dおよび直線部52−1の下方側に、直線領域14dおよび直線部52−1と所定の間隔を空けて押圧部材65を配設するようにする。
この押圧部材65は、ガラスエポキシ樹脂やベークライト板などの絶縁材料によって形成される。
押圧部材65は、制御部(図示せず。)により駆動装置(図示せず。)の制御により、上方側および下方側に移動するものであり、下方側から上方側に移動する(上昇する)ことで、直線領域14dおよび直線部52−1に当接して、直線領域14dおよび直線部52−1を押し上げ、上方側から下方側に移動する(下降する)ことで、直線領域14dおよび直線部52−1との当接状態を解除して、直線領域14dおよび直線部52−1への押圧を解除する。
そして、V字加熱コイル14の位置が決定すると、V字加熱コイル14を固定し、押付部材58を上方側から下方側に移動して、押付部材58によって板状部材56の厚板領域56−2を直線領域14dと直線部52−1とに押し付ける。さらに、押圧部材65を下方側から上方側に移動して、押圧部材65によって直線領域14dおよび直線部52−1を押圧する。
これにより、移動可能に配設されたV字加熱コイル14における直線領域14dおよび固定的に配設された接続部材52における直線部52−1が、高さ方向に強固に固定された構成でなくても、厚板領域56−2を介して直線領域14dと直線部52−1とを確実に接続された状態とすることができる。
なお、押圧部材65については、上記した変形例(9)に記載の技術を適用して、直線領域14dおよび直線部52−1と当接する上方側に金属部を形成し、下方側に絶縁部を形成するようにしてもよい(図13(c)を参照する。)。
(11)上記した実施の形態ならびに上記した(1)乃至(10)に示す変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよい。
本発明は、板状の被加熱物、特に、薄板状の被加熱物を加熱する際に用いて好適なものである。
10、50、100 誘導加熱装置
12、102 M字加熱コイル
12c、14d 直線領域
14、104 V字加熱コイル
14c 立設領域
16、56、66、110 板状部材
18、58、68、112、114 押付部材
20、60 押上部材
22、24、63、65 押圧部材
52 接続部材
62、64 固定部
68−1 絶縁部
68−2 金属部
106、108 接触板
200 薄板状被加熱物

Claims (17)

  1. 互いに接触することなく平行に配設された第1の加熱コイルと第2の加熱コイルとの少なくともいずれか一方が移動して、前記第1の加熱コイルと前記第2の加熱コイルとにより形成される領域において生じる磁束により、薄板状被加熱物を誘導加熱する誘導加熱装置であって、
    前記第1の加熱コイルの一方の端部側に形成された第1の部位および前記第2の加熱コイルの一方の端部側に形成され、前記第1の部位と同じ高さ位置で並設される第2の部位と所定の間隔を空けて配設されるとともに、導電性材料により形成される板状部材と、
    前記板状部材を押圧して、前記板状部材を前記第1の部位および前記第2の部位に押し付ける押付手段と、
    前記押付手段を所定の位置まで押し上げる押上手段と
    を有し、
    前記第1の加熱コイルと前記第2の加熱コイルとについて移動可能な少なくとも一方が移動する際には、前記押付手段は前記板状部材を押圧せずに、前記板状部材と前記第1の部位および前記第2の部位との間に所定の間隔を空けて、前記第1の加熱コイルと前記第2の加熱コイルとを電気的に接続しないようにし、
    前記第1の加熱コイルと前記第2の加熱コイルとについて移動可能な少なくとも一方の移動が完了した際には、前記押付手段により前記板状部材を押圧して、前記板状部材と前記第1の部位および前記第2の部位とを当接することで、前記第1の加熱コイルと前記第2の加熱コイルとを電気的に接続する
    ことを特徴とする誘導加熱装置。
  2. 請求項1に記載の誘導加熱装置において、さらに、
    前記第1の部位と前記第2の部位とを、前記押付手段が前記板状部材を前記第1の部位および前記第2の部位に押し付ける方向と逆方向に押圧する押圧手段と
    を有し、
    前記第1の加熱コイルと前記第2の加熱コイルとについて移動可能な少なくとも一方が移動する際には、前記押付手段は前記板状部材を押圧せず、かつ、前記押圧手段は前記第1の部位および前記第2の部位を押圧せずに、前記板状部材と前記第1の部位および前記第2の部位との間に所定の間隔を空けて、前記第1の加熱コイルと前記第2の加熱コイルとを電気的に接続しないようにし、
    前記第1の加熱コイルと前記第2の加熱コイルとについて移動可能な少なくとも一方の移動が完了した際には、前記押付手段により前記板状部材を押圧するとともに、前記押圧手段により前記第1の部位および前記第2の部位を押圧して、前記板状部材と前記第1の部位および前記第2の部位とを当接することで、前記第1の加熱コイルと前記第2の加熱コイルとを電気的に接続する
    ことを特徴とする誘導加熱装置。
  3. 互いに接触することなく配設された第1の加熱コイルと第2の加熱コイルとを備え、前記第1の加熱コイルが移動し、前記第1の加熱コイルと前記第2の加熱コイルとにより形成される領域において生じる磁束により、薄板状被加熱物を誘導加熱する誘導加熱装置であって、
    前記第1の加熱コイルの一方の端部に形成された第1の部位および前記第2の加熱コイルの一方の端部側に形成され、前記第1の部位と同じ高さ位置で並設される第2の部位と所定の間隔を空けて並設される板状部材と、
    前記板状部材を押圧して、前記板状部材を前記第1の部位および前記第2の部位に押し付ける押付手段と、
    前記押付手段を所定の位置まで押し上げる押上手段と、
    前記第1の部位を、前記押付手段が前記板状部材を前記第1の部位および前記第2の部位に押し付ける方向と逆方向に押圧する押圧手段と
    を有し、
    前記第1の加熱コイルが移動する際には、前記押付手段は前記板状部材を押圧せず、かつ、前記押圧手段は前記第1の部位を押圧せずに、前記板状部材と前記第1の部位および前記第2の部位との間に所定の間隔を空けて、前記第1の加熱コイルと前記第2の加熱コイルとを電気的に接続しないようにし、
    前記第1の加熱コイルの移動が完了した際には、前記押付手段により前記板状部材を押圧するとともに、前記押圧手段により前記第1の部位を押圧して、前記板状部材と前記第1の部位および前記第2の部位とを当接することで、前記第1の加熱コイルと前記第2の加熱コイルとを電気的に接続する
    ことを特徴とする誘導加熱装置。
  4. 請求項1、2または3のいずれか1項に記載の誘導加熱装置において、
    前記第1の部位における前記板状部材と当接する面、前記第2の部位における前記板状部材と当接する面および前記板状部材における前記第1の部位と前記第2の部位とが当接する面には、銀がろう付けされる
    ことを特徴とする誘導加熱装置。
  5. 請求項1、2、3または4のいずれか1項に記載の誘導加熱装置において、
    前記第1の部位は、前記第1の加熱コイル内部に供給される冷却水により冷却され、
    前記第2の部位は、前記第2の加熱コイル内部に供給される冷却水により冷却される
    ことを特徴とする誘導加熱装置。
  6. 互いに接触することなく平行に配設された第1の加熱コイルと第2の加熱コイルとを備え、前記第1の加熱コイルが移動し、前記第1の加熱コイルと前記第2の加熱コイルとにより形成される領域において生じる磁束により、薄板状被加熱物を誘導加熱する誘導加熱装置であって、
    前記第1の加熱コイルの他方の端部側に形成された第1の部位および前記第1の部位と同じ高さ位置に配設され、フィーダーを介して高周波電源に接続される接続部材と所定の間隔を空けて配設されるとともに、導電性材料により形成される板状部材と、
    前記板状部材を押圧して、前記板状部材を第1の部位および前記接続部材に押し付ける押付手段と、
    前記押付手段を所定の位置まで押し上げる押上手段と
    を有し、
    前記第1の加熱コイルが移動する際には、前記押付手段は前記板状部材を押圧せずに、前記板状部材と前記第1の部位および前記接続部材との間に所定の間隔を空けて、前記第1の加熱コイルと前記接続部材とを電気的に接続しないようにし、
    前記第1の加熱コイルの移動が完了した際には、前記押付手段により前記板状部材を押圧して、前記板状部材と前記第1の部位および前記接続部材とを当接することで、前記第1の加熱コイルと前記接続部材とを電気的に接続する
    ことを特徴とする誘導加熱装置。
  7. 請求項6に記載の誘導加熱装置において、さらに、
    前記第1の部位および前記接続部材を、前記押付手段が前記板状部材を前記第1の部位および前記接続部材に押し付ける方向と逆方向に押圧する押圧手段と
    を有し、
    前記第1の加熱コイルが移動する際には、前記押付手段は前記板状部材を押圧せず、かつ、前記押圧手段は前記第1の部位および前記接続部材を押圧せずに、前記板状部材と前記第1の部位および前記接続部材との間に所定の間隔を空けて、前記第1の加熱コイルと前記接続部材とを電気的に接続しないようにし、
    前記第1の加熱コイルの移動が完了した際には、前記押付手段により前記板状部材を押圧するとともに、前記押圧手段により前記第1の部位および前記接続部材を押圧して、前記板状部材と前記第1の部位および前記接続部材とを当接することで、前記第1の加熱コイルと前記接続部材とを電気的に接続する
    ことを特徴とする誘導加熱装置。
  8. 請求項6に記載の誘導加熱装置において、さらに、
    前記第1の部位を、前記押付手段が前記板状部材を前記第1の部位および前記接続部材に押し付ける方向と逆方向に押圧する押圧手段と
    を有し、
    前記第1の加熱コイルが移動する際には、前記押付手段は前記板状部材を押圧せず、かつ、前記押圧手段は前記第1の部位を押圧せずに、前記板状部材と前記第1の部位および前記接続部材との間に所定の間隔を空けて、前記第1の加熱コイルと前記接続部材とを電気的に接続しないようにし、
    前記第1の加熱コイルの移動が完了した際には、前記押付手段により前記板状部材を押圧するとともに、前記押圧手段により前記第1の部位を押圧して、前記板状部材と前記第1の部位および前記接続部材とを当接することで、前記第1の加熱コイルと前記接続部材とを電気的に接続する
    ことを特徴とする誘導加熱装置。
  9. 請求項6、7または8のいずれか1項に記載の誘導加熱装置において、
    前記第1の部位における前記板状部材と当接する面、前記接続部材における前記板状部材と当接する面および前記板状部材における前記第1の部位と前記接続部材とが当接する面には、銀がろう付けされる
    ことを特徴とする誘導加熱装置。
  10. 請求項6、7、8または9のいずれか1項に記載の誘導加熱装置において、
    前記第1の部位は、前記第1の加熱コイル内部に供給される冷却水により冷却され、
    前記接続部材は、前記接続部材内部に供給される冷却水により冷却される
    ことを特徴とする誘導加熱装置。
  11. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9または10のいずれか1項に記載の誘導加熱装置において、
    前記板状部材は、板厚が薄い薄板領域と板厚が厚い厚板領域とが形成され、
    前記厚板領域は、前記押付手段により押圧され、
    前記薄板領域は、前記押上手段によって、前記押付手段により前記厚板領域が押圧される方向と逆方向に押上られる
    ことを特徴とする誘導加熱装置。
  12. 請求項11に記載の誘導加熱装置において、
    前記板状部材は、前記厚板領域内部に供給される冷却水により冷却される
    ことを特徴とする誘導加熱装置。
  13. 請求項1または6のいずれか1項に記載の誘導加熱装置において、
    前記押付手段は、絶縁材料により形成された絶縁部と、金属材料により形成された金属部とにより構成され、前記金属部が前記板状部材と当接して前記板状部材を押圧し、
    前記金属部は、内部に供給される冷却水により冷却される
    ことを特徴とする誘導加熱装置。
  14. 請求項2に記載の誘導加熱装置において、
    前記押付手段は、絶縁材料により形成された第1の絶縁部と、金属材料により形成された第1の金属部とにより構成され、前記第1の金属部が前記板状部材と当接して前記板状部材を押圧し、
    前記押圧手段は、絶縁材料により形成された第2の絶縁部と、金属材料により形成された第2の金属部とにより構成され、前記第2の金属部が前記第1の部位と前記第2の部位とに当接して前記第1の部位および前記第2の部位を押圧し、
    前記第1の金属部および前記第2の金属部は、内部に供給される冷却水により冷却される
    ことを特徴とする誘導加熱装置。
  15. 請求項3および8のいずれか1項に記載の誘導加熱装置において、
    前記押付手段は、絶縁材料により形成された第1の絶縁部と、金属材料により形成された第1の金属部とにより構成され、前記第1の金属部が前記板状部材と当接して前記板状部材を押圧し、
    前記押圧手段は、絶縁材料により形成された第2の絶縁部と、金属材料により形成された第2の金属部とにより形成され、第2の金属部が前記第1の部位と当接して前記第1の部位を押圧し、
    前記第1の金属部および前記第2の金属部は、内部に供給される冷却水により冷却される
    ことを特徴とする誘導加熱装置。
  16. 請求項13、14および15のいずれか1項に記載の誘導加熱装置において、
    前記板状部材は、前記押付手段との密着性が高くなる厚さに形成される
    ことを特徴とする誘導加熱装置。
  17. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15または16のいずれか1項に記載の誘導加熱装置において、
    前記板状部材には、ヒートシンクが設けられる
    ことを特徴とする誘導加熱装置。
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