JP2010244170A - 自動販売機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】圧縮機と、凝縮器電磁弁と、凝縮器と、膨張手段と、冷媒を分配する分配器と、冷却器入口電磁弁と、複数の庫内熱交換器と、冷却器出口電磁弁と、にて冷却循環回路を構成するとともに、その回路に、加熱器電磁弁を介して庫内熱交換器に配管接続し、かつ、庫内熱交換器より庫外熱交換器、第2膨張手段を経由して分配器に配管接続して加熱冷却循環回路を構成する自動販売機において、
少なくとも一の庫内熱交換器を除く他の庫内熱交換器にてヒートポンプ運転を行うとき、当該ヒートポンプ運転の延べ時間が所定時間に達したときに冷却単独運転を第2の所定時間運転して、休止している庫内熱交換器から冷媒を回収する。
【選択図】図6
Description
特許文献1に記載された自動販売機は、複数の商品収納庫にそれぞれ内部熱交換器を設け、商品収納庫外に設けた圧縮機、外部熱交換器と接続して、電動膨張弁の開度調整、電磁弁の切り替えにより、各商品収納庫の冷却もしくは加熱の設定を行い、内部熱交換器を凝縮器として使用するヒートポンプ運転を行っている。また、冷却加熱の設定モードは、商品収納庫の冷却もしくは加熱の運転をC、Hの記号を用いて示すものであり、正面から見て商品収納庫の左側から順に、例えば、すべてが冷却の場合にはCCCモード、右の商品収納庫のみが加熱の場合にはCCHモードなどと記される。
本発明は上記に鑑みなされたもので、一の内部熱交換器が休止をしているヒートポンプ運転のモードが続いても、適正な冷媒循環量を保持して効率的な冷却加熱運転ができる自動販売機を提供することを目的とする。
まず、本発明の実施例に係る自動販売機について図1の斜視図、図2の断面図により説明する。これら図において、自動販売機は、前面が開口した直方状の断熱体として形成された本体キャビネット10と、その前面に設けられた外扉20および内扉30と、本体キャビネット10の内部を上下2段に底板11にて区画形成し、上部を例えば2つの断熱仕切板40wによって仕切られた3つの独立した商品収納庫40a、40b、40cと、下部に商品収納庫40a、40b、40cを冷却もしくは加熱する冷却/加熱ユニット60を収納する機械室50と、外扉20の内側に配設され、商品収納庫40a、40b、40c内の温度センサTa、Tb、Tcにより自動販売機の冷却、加熱運転などを制御する制御装置90と、を有して構成されている。
内扉30は、商品収納庫40a、40b、40cの前面を開閉し、内部の商品を保温するものであり、上下2段に分割され内部に断熱体を有する箱型形状の構造体である。上側の内扉30aは、一端を外扉20に枢軸し、他端を外扉20に係着して、外扉20の開放と同時に上側の内扉30aを開放させて、商品の補充を容易にするものである。下側の内扉30bは、一端を本体キャビネット10に枢軸し、他端を本体キャビネット10に不図示の掛金にて掛着して、外扉20を開放したときには、閉止した状態であり、商品収納庫40a、40b、40c内の冷気もしくは暖気が流出することを防ぎ、メンテナンス時など必要に応じて開放できるものである。
冷却/加熱ユニット60は、機械室50内に圧縮機61、凝縮器62、膨張器63、第2の膨張器79、アキュムレータ69、庫外熱交換器76を取設し、底板11を跨いで庫内に庫内熱交換器65a、65b、65cを有して各機器を冷媒配管で接続されることにより構成されている。冷却/加熱ユニット60は、冷却加熱の設定モードに応じて、庫内に冷気または暖気を循環させて商品収納ラックR内の商品Sを冷却または加熱するものである。
凝縮器62は、フィンチューブ型の熱交換器であり、冷却運転時に不要な凝縮熱を排出するためのものである。凝縮器62の後部にはファン62fが取設され、ファン62fは機械室50の前面開口部より空気を吸入し、凝縮器62による凝縮熱を吸入するとともに、圧縮機61の排熱を吸収して、機械室50の背面開口部へ排気するためのものである。
膨張器63は、冷却運転時に通過する冷媒を減圧して断熱膨張させるものであり、たとえばキャピラリ、固定式膨張弁である。また、温度膨張弁、電子膨張弁であってもよい。
分流器64は、膨張器63で断熱膨張させられた冷媒を庫内熱交換器65a、65b、65cに分配するためのものである。
アキュムレータ69は、庫内熱交換器65a、65b、65cから蒸発された冷媒を流入し、気液分離させて液冷媒を貯留し、気相冷媒を圧縮機61に戻すための密閉した容器である。また、アキュムレータ69は、回路の冷媒循環に余った冷媒を貯留するための容器でもある。
膨張器79は、加熱運転時に通過する冷媒を減圧して断熱膨張させるものであり、たとえばキャピラリ、固定式膨張弁である。また、温度膨張弁、電子膨張弁であってもよい。
ヒータ66b、66cは庫内熱交換器65b、65cの前方に取設され、ヒートポンプ運転を行わずに加熱単独運転を行う場合に商品収納庫40b、40cの加熱を行うものである。
庫内温センサTa、Tb、Tcは、商品収納庫40a、40b、40c内の風胴67の上面に取設され、商品収納庫40a、40b、40cの庫内温度を検知するためのものである。
冷却/加熱ユニット60の冷媒回路構成について、図3の冷媒回路図を用いて詳述する。冷媒回路構成は、庫内を冷却のみを行う冷却循環回路60Aと庫内の冷却加熱を同時に行う(ヒートポンプ運転を行う)加熱冷却循環回路60Bを有している。なお、図中の点線の囲いは、商品収納庫40a、40b、40cを模式的に示している。
しかして、加熱冷却循環回路60Bは、圧縮機61から加熱器電磁弁68b、68cを経由して庫内熱交換器65c、65bに接続され、庫内熱交換器65c、65bから逆止弁71,71を介して庫外熱交換器76、膨張器79を経由して分配器64に接続され、分流器64から冷却器入口電磁弁70aを介して庫内熱交換器65aに接続され、集合器67、アキュムレータ69を経由して圧縮機61に戻る回路である。
制御装置90は、商品収納庫40a、40b、40cを冷却加熱の設定モードにより冷却もしくは加熱の制御をするものであり、図4の制御ブロック図に示すように内部にCPU、メモリ、および、ヒートポンプ運転モードの延べ時間を記憶するタイマメモリ92を有し、冷却加熱の運転モードを設定する運転モード設定SW91の設定により冷却加熱の運転モードの制御を行う。そして、制御装置90は、庫内温センサTa、Tb、Tcにより検知した温度が一定温度範囲内となるように、圧縮機61、凝縮器電磁弁68、冷却器入口電磁弁70a、70b、70c、冷却器出口電磁弁72b、72c、加熱器電磁弁68b、68cなどをON・OFF制御するサーモサイクル運転により庫内温度を適温に維持する。
また、制御装置90は、一の庫内熱交換器を休止し、他の庫内熱交換器にてヒートポンプ運転を行うとき、当該ヒートポンプ運転の延べ時間を計時し、当該延べ時間が所定時間(例えば120分)に達したときに冷却単独運転を第2の所定時間(例えば3分)運転する強制ポンプダウン制御を有している。
始めに制御装置90は、温度センサTa、Tb、Tcにより各商品収納庫の温度を検出して(S1)、各収納庫内の温度がサーモOFF温度に達したか、または、サーモON温度の達したかを判定する(S2)。もし、収納庫の温度がサーモOFF温度、または、サーモON温度に達していなければ(S2;N)、同一の運転モードを継続して始めに戻る。収納庫の温度がサーモOFF温度、または、サーモON温度に達してしていれば(S2;Y)、運転モードがヒートポンプ運転モードであるかを判定する(S3)。運転モードがヒートポンプ運転モードでなければ(S3;N)、新たなヒートポンプ運転モードの運転で始めに戻り、運転モードがヒートポンプ運転のモードであれば(S3;Y)、前回と同じモードであるかを判定する(S4)。例示の場合右庫40c一庫のヒートポンプ運転であるので、今回のヒートポンプ運転モードが前回と同じ右庫40c一庫ヒートポンプ運転モードであれば(S4;Y)、タイマメモリ92に運転した時間を積算する(S5)。次に、その延べ時間が所定時間であるかを判定し(S6)、延べ時間が所定時間以内であれば(S6;N)、始めに戻り、ヒートポンプ運転モードが継続される。
また、ステップS4でヒートポンプ運転が別のモードである場合、この例では、右庫40c一庫のヒートポンプ運転が中庫40b一庫のヒートポンプ運転に切り替わった時には、休止中の中庫40b内の庫内熱交換器65cが冷媒回路に開通して循環冷媒が流れるので、タイマメモリ92をリセットして(S10)始めに戻る。
このように、一の庫内熱交換器40bを休止し、他の庫内熱交換器40cにてヒートポンプ運転を行うとき、当該ヒートポンプ運転の延べ時間が所定時間に達したときに庫内熱交換器40aのみの冷却単独運転を第2の所定時間運転する強制ポンプダウン制御を行うことにより、加熱器電磁弁68bから漏洩して休止した庫内熱交換器40bに貯留した冷媒が冷媒回路に回収されるので、冷媒循環量が適正な状態に保持できる結果、効率的な冷却加熱運転ができる。
20 外扉
30 内扉
40a、40b、40c 商品収納庫
60 冷却/加熱ユニット
61 圧縮機
62 凝縮器
63、79 膨張器
64 分流器
65a、65b、65c 庫内熱交換器
68 凝縮器電磁弁
68a、68b 加熱器電磁弁
70a、70b、70c 冷却器入口電磁弁
72b、72c 冷却器出口電磁弁
90 制御装置
91 運転モード設定SW
92 タイマメモリ
Claims (1)
- 冷却加熱兼用の商品収納庫を有し、冷却加熱の冷却加熱設定モードにより選択的に商品収納庫を冷却もしくは加熱する自動販売機であって、
冷媒を圧縮する圧縮機と、庫外に設け凝縮器電磁弁を介して冷媒を凝縮する凝縮器と、冷媒を膨張させる膨張手段と、膨張手段より膨張した冷媒を分配する分配器と、庫内に設け前記分配器より冷却器入口電磁弁を介して冷媒を蒸発する複数の庫内熱交換器と、蒸発した冷媒を冷却器出口電磁弁を介して合流する合流器と、にて冷却循環回路を構成するとともに、
前記冷却循環回路に、前記圧縮機から加熱器電磁弁を介して前記庫内熱交換器と前記冷却器入口電磁弁との間に配管接続し、かつ、前記庫内熱交換器と前記冷却器出口電磁弁の間より庫外熱交換器、第2膨張手段を経由して前記分配器に配管接続することにより、前記庫内熱交換器を凝縮器として作用させてヒートポンプ運転を行う加熱冷却循環回路を構成する自動販売機において、
少なくとも一の庫内熱交換器を除く他の庫内熱交換器にてヒートポンプ運転を行うとき、当該ヒートポンプ運転の延べ時間が所定時間に達したときに冷却単独運転を第2の所定時間運転する制御装置を有することを特徴とする自動販売機。
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