JP2010243668A - フード用接眼アクセサリ - Google Patents

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Abstract

【課題】着脱容易で装着時の携帯性や使用感を損なわずかつ画像表示画面への外光を効果的に遮蔽し得るフード用接眼アクセサリを簡単な構成かつ低コストで提供する。
【解決手段】外部に画像表示画面16とファインダ接眼枠13とを有するカメラ1に取り付け可能なフード用接眼アクセサリ3であって、ファインダ接眼枠に係合する係合手段31bを有する第1取付手段31と、カメラに取付けたストラップ2の帯状部分又は板部材2Cを取付け可能とする第2取付手段32と、第1取付手段とストラップの帯状部分又は板部材を取付けた第2取付手段とが相対的に回動可能に連結する連結手段33とを備え、第1取付手段と第2取付手段とが連結手段により連結された状態とされ第1取付手段が係合手段によりファインダ接眼枠に係合した状態とされた時、第2取付手段に取り付けたストラップの帯状部分若しくは板部材が画像表示画面に対して起立した状態となるように構成する。
【選択図】図7

Description

この発明は、フード用接眼アクセサリ、詳しくは外部に画像表示画面とファインダ接眼枠とを有するカメラにおいて、ファインダ接眼枠に取り付けるフード用接眼アクセサリに関するものである。
従来、撮影光学系により結像された光学像を光電変換素子等によって順次画像信号に変換し、得られた画像信号を所定の形態の画像データとして記録媒体に記録し得ると共に、この記録媒体に記録された画像データを画像として再生表示したりカメラの各種の設定等を行うためのメニュー画面を表示し得る画像表示装置、例えば液晶表示装置(LCD)等を備えて構成されたデジタルカメラやビデオカメラ等の撮影装置(以下、これらを総称してカメラという)が一般に実用化され、広く普及している。
このような形態のカメラにおいては、撮影を行うのに先立って撮影対象の主要被写体を含む撮影範囲を観察するためのファインダ装置を備えたものがある。このファインダ装置は、例えば光学レンズ等によって構成される光学ファインダや、小型液晶表示装置等を用いた電子ビューファインダ(EVF)等がある。
さらに、上記形態の従来のカメラにおいては、光電変換素子等によって取得された画像信号を画像表示装置の画像表示画面に順次表示させることによって、該画像表示画面をビューファインダの代わりに使用できるように構成したものがある。
そして、従来のカメラにおける画像表示装置は、通常の場合、その画像表示画面がカメラの外部に向けて配設されているのが普通である。したがって、このような構成の従来のカメラを、例えば日中野外等で使用する場合には、外部に向けて設けられた画像表示画面に向けて太陽光等が入射する状況が多々ある。この場合、画像表示画面に表示される観察画像や再生画像,メニュー表示等が見え難くなってしまう。
このような状況になったとき、従来のカメラでは、画像表示画面の周囲を手で覆って画像表示画面への入射光を遮ったり、あるいは、実案登録第3079253号公報等によって開示されているような形態の別ユニットからなる専用アクセサリである遮光フードを利用して、画像表示画面への入射光を遮蔽するといったことが行われている。
実案登録第3079253号公報
ところが、画像表示画面の周囲を手で覆う手段では、カメラを片手で保持することになってしまうので、撮影時のカメラの安定性を保てないという問題点がある。また、カメラの各種設定操作等を行うためには手を離さなければならないので、画面を観察しながら各種の操作を行うことができないという問題点がある。このように、撮影操作時の画像表示画面の遮光を簡易的に使用者の手に頼ることは、そのカメラの使用感や操作性を損ねてしまうことになる。
一方、上記実案登録第3079253号公報等によって開示されているような専用アクセサリとしての遮光フードを利用すれば、使用者は、撮影のための操作に専念できることになるので至便である。
しかしながら、このような遮光フードは、常に必要となるわけではないので、必要なときにのみ取り付けるとすると、これを着脱する手間がかかってしまう。その上に、遮光フードを使用しない場合には、これを鞄等に収納して持ち歩く必要があるという問題点がある。さらに、このような別ユニットとしての遮光フードを常にカメラに取り付けておくとすると、カメラ自体の携帯性が損なわれてしまうという問題点がある。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、外部に画像表示画面とファインダ接眼枠とを有するカメラにおいて、ファインダ接眼枠に取り付けるフード用接眼アクセサリであって、極めて簡単な構成によって適宜着脱し得ると共に、装着したときのカメラの携帯性や使用感を損なうことなく、かつ画像表示画面への外部からの有害光の遮蔽を効果的に行い得る遮光フード機能を実現し得るフード用接眼アクセサリを低コストで提供することである。
上記目的を達成するために、本発明によるフード用接眼アクセサリは、外部に画像表示画面とファインダ接眼枠とを有するカメラに取り付け可能なフード用接眼アクセサリであって、上記ファインダ接眼枠に係合する係合手段を有する第1の取付手段と、上記カメラに取り付けられたストラップの帯状部分若しくは板部材を取り付け可能とするための第2の取付手段と、上記第1の取付手段と上記ストラップの上記帯状部分若しくは上記板部材が取り付けられた状態の上記第2の取付手段とが相対的に回動可能に連結する連結手段と、を具備し、上記第1の取付手段と上記第2の取付手段とが上記連結手段により連結された状態とされて、上記第1の取付手段が上記係合手段により上記ファインダ接眼枠に係合した状態とされたとき、上記第2の取付手段に取り付けられた上記ストラップの上記帯状部分若しくは上記板部材が上記画像表示画面に対して起立した状態となるように構成されることを特徴とする。
本発明によれば、外部に画像表示画面とファインダ接眼枠とを有するカメラにおいて、ファインダ接眼枠に取り付けるフード用接眼アクセサリであって、極めて簡単な構成によって適宜着脱し得ると共に、装着したときのカメラの携帯性や使用感を損なうことなく、かつ画像表示画面への外部からの有害光の遮蔽を効果的に行い得る遮光フード機能を実現し得るフード用接眼アクセサリを低コストで提供することができる。
本発明の第1の実施形態のフード用接眼アクセサリを含むカメラを示す外観斜視図。 本発明の第1の実施形態のフード用接眼アクセサリの側面図。 本発明の第1の実施形態のフード用接眼アクセサリの正面図。 本発明の第1の実施形態のフード用接眼アクセサリを折畳んだ状態の正面図。 本発明の第1の実施形態のフード用接眼アクセサリを折畳んだ状態の側面図。 本発明の第1の実施形態のフード用接眼アクセサリとファインダ接眼枠及びストラップを取り出して示す外観斜視図。 本発明の第1の実施形態のフード用接眼アクセサリをカメラに装着した状態の外観斜視図。 本発明の第1の実施形態のフード用接眼アクセサリをカメラに装着した状態のカメラの側面図。 本発明の第2の実施形態のフード用接眼アクセサリを示す要部拡大図。 本発明の第3の実施形態のフード用接眼アクセサリの外観斜視図。 本発明の第4の実施形態のフード用接眼アクセサリの外観斜視図。 本発明の第4の実施形態のフード用接眼アクセサリにおけるフード部材の変形例を示す外観斜視図。
以下、図示の実施の形態によって本発明を説明する。
本発明のフード用接眼アクセサリは、外部に画像表示画面とファインダ接眼枠とを有するカメラにおいて、ファインダ接眼枠を利用してカメラに取り付け得るように構成されるフード用接眼アクセサリであって、カメラに取り付けられたストラップを利用して画像表示画面に対して外部からの入射する有害光を遮蔽するための遮光フード機能を実現するためのものである。
まず、本発明の各実施形態の詳細を説明する前に、本発明のフード用接眼アクセサリが適用されるカメラの概略的な構成を以下に説明する。
なお、以下の説明においては、カメラの使用時に被写体に対向する面をカメラの前面というものとする。また、カメラの使用時に使用者が対面する面をカメラの背面というものとする。そして、複数の操作部材のうちシャッターレリーズボタン(図1の符合15a参照)が配設されている面を上面というものとする。さらに、カメラの上面に対向する面を底面というものとする。また、カメラの通常の使用状態でカメラの両側の面をそれぞれ左側面,右側面というものとする。なお、この場合における左右の区別は、カメラの前面に向かって見たときの左右をいうものとする。
本発明の各実施形態のフード用接眼アクセサリが適用されるカメラは、撮影光学系により結像された光学像を、CCD(Charge Coupled Device;電荷結合素子),CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor;相補型金属酸化膜半導体)等の撮像素子等からなる光電変換素子によって順次画像信号に変換し、これにより得られた画像信号(光電変換素子の出力信号)に対して所定の画像信号処理を施して所定の形態の画像データとして記録媒体に記録し得ると共に、この記録媒体に記録された画像データに基く画像を液晶表示装置(LCD)等の画像表示装置を用いて再生表示することができるように構成されたものである。
即ち、図1,図7,図8に示すように、本カメラ1は、各種の主要構成部材を内部に有するカメラ本体11と、このカメラ本体11の前面に装着され撮影光学系を含んで構成されるレンズ鏡筒12と、カメラ本体11を吊るすための帯状のストラップ2等を有して構成されている。
カメラ本体11の外部には、各種の設定操作を行うための複数の操作部材15と、ストラップ用吊具14と、画像表示装置の画像表示画面16と、ファインダ装置のファインダ接眼枠13等がそれぞれ所定の部位に配設されている。
複数の操作部材15は、例えばシャッターレリースボタン15a等の操作ボタン類若しくはダイヤル類等がある。これらの操作部材15は、カメラ本体11の外部であって、特に上面や背面に主に設けられている。
ストラップ用吊具14は、カメラ本体11の上面において、両側面寄りの各部位に配設されている。この場合において、ストラップ用吊具14は、カメラ本体11に対して一体に固設されている。なお、ストラップ用吊具14は、例えば環状の金属製部材等が適用される。そして、このストラップ用吊具14には、帯状のストラップ2の両端が装着される。
カメラ1のファインダ装置は、光学ファインダ装置若しくは電子ビューファインダ(EVF)装置である。このファインダ装置は、カメラ本体11の内部において略中央部の上面寄りの所定の位置に配置されている。そして、カメラ本体11の背面の所定の部位には、上記ファインダ装置のファインダ接眼部の開口13aを外部に向けて露呈させるための開口が形成されている。この開口の周縁部であってカメラ本体11の外面側には、ファインダ接眼枠13が形成されている。なお、ファインダ接眼枠13は、カメラ本体11と一体に形成した形態となっていてもよいし、カメラ本体11とは別部材で形成した枠状部材をカメラ本体11に対してネジ等により固設した形態としてもよい。
上記ファインダ接眼枠13は、ファインダ接眼部の開口13aに対応する略同形状の開口を有する矩形状の枠部材によって形成されている。このファインダ接眼枠13の枠部材の左右両側縁部のそれぞれには断面が該枠部材のそれぞれ左右方向に向けた凸形状のスライドレール部13bが形成されている。したがって、このスライドレール部13bは、カメラ本体11の背面側外面との間に若干の隙間を有するように配置される。
このスライドレール部13bは、本カメラ1のファインダ接眼枠13に対して各種の接眼アクセサリ、例えばファインダアイカップ,視度補正レンズ,アイピースカバー,マグニファイヤー(ファインダ拡大レンズ),アングルファインダ等の様々な接眼アクセサリを容易に着脱自在とすることができるように設けられているものである。後述する本発明の各実施形態のフード用接眼アクセサリもまた、このファインダ接眼枠13に装着し得る接眼アクセサリの一種である。
カメラ1の画像表示装置は、例えば液晶表示装置(LCD)等が適用される。画像表示装置は、カメラ本体11の内部において、背面寄りの略中央部に配設されている。そして、カメラ本体11の背面の所定の部位に形成された開口によって、上記画像表示装置の画像表示画面16が外部に向けて露呈するようになっている。この場合において、画像表示画面16は、カメラ本体11の背面の略中央部を含み上記ファインダ接眼枠13の配設されている位置から見て底面寄りの所定の領域を占めるように配置されている。
画像表示装置は、カメラ1が撮影モードで動作するときには、光電変換素子によって取得された複数の画像信号を受けて、これを画像表示画面16に順次表示させ得るように構成されている。これによって、本カメラ1は、画像表示画面16をビューファインダの代わりに使用するいわゆるライブビュー機能を有している。また、カメラ1が再生モードで動作するときには、画像表示装置は、記録媒体に記録済みの画像を画像表示画面16に再生表示させる画像表示機能を有する。そして、カメラ1が撮影モードや再生モードで動作する場合には、画像表示装置の画像表示画面16には、適宜動作モードに応じた各種の設定等を行うためのメニュー画面等を表示させるメニュー表示機能を有する。
このような形態のカメラに適用され、画像表示画面16へと入射する外部からの有害光を遮蔽する遮光フード機能を実現するためのフード用接眼アクセサリの各実施形態について、以下に詳述する。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態のフード用接眼アクセサリ3は、図2〜図5に示すように、第1の取付手段である第1支持部材31と、第2の取付手段である第2支持部材32と、連結手段である連結部33とによって構成されている。
第1支持部材31は、矩形状の板状部材により形成されており、その略中央部分の領域にはファインダ接眼部の開口13aと略同形状の矩形状の開口31aが穿設されている。また、第1支持部材31には、ファインダ接眼枠13のスライドレール部13bに係合する係合手段である溝部31bが形成されている。この溝部31bは、後述するように本フード用接眼アクセサリ3をファインダ接眼枠13に対して装着する際に、ファインダ接眼枠13のスライドレール部13bに係合させる部位である。したがって、溝部31bは、本フード用接眼アクセサリ3をファインダ接眼枠13に装着するのに際して第1支持部材をファインダ接眼枠13に対向させて配置したときに、ファインダ接眼枠13のスライドレール部13bのそれぞれに対向する部位、即ち第1支持部材31の両短辺の左右両側内縁部にそれぞれ形成されている。
第2支持部材32は、第1支持部材31と略同形状の矩形状の板状部材により形成されており、その断面は、カメラ1のストラップ用吊具14に装着されたストラップ2の帯状部分を挟み込むことが可能なように略フォーク形状に形成されている。つまり、第2支持部材32は、そのフォーク形状の開口側からストラップ2を挿入し、これを挟み込んで保持し得る形状となっている。また、第2支持部材32の基端側には、後述する連結部33が係合する凹状部32cが形成されている。
さらに、第2支持部材32には、その略中央部分の領域に上記第1支持部材31の開口31aと略同形状の矩形状の開口32aが穿設されている。この開口32aは、後述するように第2支持部材32を第1支持部材31に対して折り畳んだ状態(図4,図5の状態)としたときに、該第1支持部材31の開口31aに対向する部位に形成されている。したがって、本フード用接眼アクセサリ3をファインダ接眼枠13に装着し、第2支持部材32にストラップ2が挟み込まれていない状態では、開口32a,開口31aを介してファインダ接眼部の開口13aが挿通状態となるように構成される。これにより、ストラップ2から外した本フード用接眼アクセサリ3をファインダ接眼枠13に装着した状態のままでも、使用者は、開口13a,31a,32aを通してファインダ接眼部のファインダ像を支障無く観察することができるようになっている。
連結部33は、第1支持部材31の基端側(下辺側)の略中央部分に背面側に向けて突設するように該第1支持部材31と一体に形成される固定部33a(図2,図4参照)と、この固定部33aの長手方向に貫通して固定される軸33bとによって構成される。
固定部33aには、第2支持部材32の凹状部32cが係合するようになっている。そして、固定部33aに固定される軸33bの両端部は、第2支持部材32の基端側の凹状部32cに張架されるように配置される。これにより、第2支持部材32は、連結部33に対して回動自在に軸支される。そして、連結部33は、第1支持部材31と第2支持部材32とを相対的に回動可能に連結する。
このように構成された本実施形態のフード用接眼アクセサリ3は、図1に示すように、第2支持部材32のフォーク状部にストラップ2の帯状部分を挟み込んだ状態とすることで、該フード用接眼アクセサリ3は、ストラップ2に対して装着され、これに固定した状態を維持し得るようになっている。この状態にあるときには、第1支持部材31と、ストラップ2の帯状部分を挟み込んだ状態の第2支持部材32とは、連結部33によって相対的に回動可能となっている。つまり、第1支持部材31と第2支持部材32とは、図1,図2に示す矢印Rに沿う方向へと相対的に回動するようになっている。したがって、第1支持部材31と第2支持部材32とは、
図2,図3に示すように第1支持部材31に対して第2支持部材32を角度略90度開いた状態にすることができるようになっている一方、両者(31,32)は図4,図5に示すように折り畳んで重ね合わせた状態にすることができるようになっている。
上述したように、第1支持部材31は、図6,図7,図8に示すように、ファインダ接眼枠13に対して装着し、その固定状態を維持することができるようになっている。この構成によって、本実施形態のフード用接眼アクセサリ3は、カメラ本体11のファインダ接眼枠13に対して装着し得るようになっている。
ファインダ接眼枠13に対して本フード用接眼アクセサリ3を装着するには、図6に示すように、第1支持部材31の溝部31bをファインダ接眼枠13のスライドレール部13bに対して係合させる。
こうしてファインダ接眼枠13に対して第1支持部材31を装着すると、第1支持部材31の開口31aは、ファインダ接眼部の開口13aに対向する部位に配置される。したがって、第1支持部材31がファインダ接眼部の開口13aの視野を妨げるようなことはない。
また、第2支持部材32のフォーク状部に対しては、該フォーク状部の開口からストラップ2の帯状部分を挿入し、該フォーク状部にてストラップ2の帯状部分が挟み込まれた状態となるように装着する。
この状態において、第2支持部材32は、連結部33を介して第1支持部材31に連結されている。したがって、上述のように第1支持部材31をファインダ接眼枠13に装着した状態にすると、本フード用接眼アクセサリー3は、図7,図8に示すように、ストラップ2の帯状部分がカメラ本体11の外部背面に露呈している画像表示画面16の周縁部において、該画像表示画面16に対して起立した状態となって配設される。
この場合において、ストラップ2の帯状部分のうち第2支持部材32のフォーク状部に挟み込まれて保持されている領域は、画像表示画面16の周縁部のうちの上縁近傍に沿うように配置される。また、ストラップ2の帯状部分のうち第2支持部材32に挟み込まれて保持されている部分に続く両端部分は、ストラップ2自体の自重によって鉛直方向へと垂れ下がった状態となる。これにより、ストラップ2の当該部分は、画像表示画面16の周縁部のうちの両側縁近傍に沿うように配置される。
一般に、画像表示画面16の表示の視認性を阻害する外部からの有害光は、使用者及びカメラ1の上方若しくは両側方から入射することが多い。
したがって、本実施形態のフード用接眼アクセサリ3を、上述のようにしてカメラ1に装着したとき、カメラ1のストラップ2の帯状部分が画像表示画面16の周縁部のうち外光が入射しやすい方向、即ち上縁及び両側縁に沿って配置され、かつ画像表示画面16に対して起立した状態で簡易的に固定されるようになっている。これにより、ストラップ2の帯状部分は、外部から画像表示画面16に対して入射する有害光を効果的に遮蔽する。
以上説明したように、上記第1の実施形態のフード用接眼アクセサリ3は、
ファインダ接眼枠13に係合させて取り付ける第1支持部材31(第1の取付手段)と、
ストラップ2の帯状部分を取り付け可能な第2支持部材32(第2の取付手段)と、
第1支持部材31と第2支持部材32とを相対的に回動可能に連結する連結部33(連結手段)とによって構成される極めて簡単な構造としている。
このフード用接眼アクセサリ3において、第2支持部材32にストラップ2の帯状部分を取り付けた状態で、第1支持部材31をカメラ1のファインダ接眼枠13に装着するのみで、画像表示画面16への有害光を効果的に遮光するフード機能を実現することができる。
また、フード機能を必要としないときには、第2支持部材32に挟み込まれたストラップ2の帯状部分を取り外し、該第2支持部材32を第1支持部材31と重ね合わせるように折り畳めばよい。このとき、フード用接眼アクセサリ3には、ファインダ接眼部の開口13aに対応した開口31a,32aが設けられているので、ファインダ装置を通常通りに使用することが可能である。したがって、フード用接眼アクセサリ3が必要ではない状況にあっても、これを鞄等に収納する必要もなく、カメラ1の外部に装着した状態で容易に収納状態とすることができる。また、必要になったら第2支持部材32を回動させた後、フォーク状部にストラップ2の帯状部分を挟み込むのみで、すぐにフード機能を実現できるので至便である。
また、フード機能を必要としないときの収納方法としては、上述した手段以外にも、次のようにしてもよい。即ち、第2支持部材32のフォーク状部にストラップ2を挟み込んだ状態のまま、第1支持部材31をファインダ接眼枠13から取り外す。そして、この第1支持部材31を第2支持部材32に向けて重ね合わせるように折り畳めばよい。このようにすれば、該フード用接眼アクセサリ3は、ストラップ2の帯状部分に装着された状態で収納状態になる。したがって、この場合にも、不要時のフード用接眼アクセサリ3を鞄等に収納する必要がない。そして、必要な状況になったときには、フード用接眼アクセサリ3をストラップ2に装着した状態のまま、第1支持部材31を回動させた後、ファインダ接眼枠13に装着するだけで、すぐにフード機能を実現し得るので至便である。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態のフード用接眼アクセサリについて図9を用いて以下に説明する。
本実施形態の構成は、上述の第1の実施形態の構成と基本的に同様であり、一部の構成が異なるのみである。したがって、本実施形態においては、上述の第1の実施形態と異なる主要部分のみを図示し(図9参照)、その異なる部分のみを説明する。なお、上述の第1の実施形態と同じ構成部材を説明するときには、上記第1の実施形態と同じ符合を用いる。
本実施形態のフード用接眼アクセサリ3Aは、図9に示すように、第1支持部材31Aと、第2支持部材32Aと、連結部33Aとによって構成されている。
本実施形態においては、第1支持部材31Aと第2支持部材32Aとを連結する連結部33Aは、固定部33Aaと軸33Abとによって構成される。固定部33Aaには、軸方向に沿って形成される切欠33Acが形成されている。この切欠33Acは、軸中心の軸円周方向に沿っての切欠開口の角度θ(図9参照)を180度未満として形成されている。そして、固定部33Aaの内径Aに対して軸33Abの直径は、A<Bの関係となるように形成されている。ただし、軸33Abと固定部33Aaとの回動に摩擦が生じるようにする必要があれば、A<Bとしなくてもよい。
そして、第2支持部材32Aには、軸33Abの両端面部近傍に第2支持部材32Aの平面方向に延びた延出部32cが一体に設けられている。これは、第1支持部材31Aに対し相対的に第2支持部材32Aが開いたとき、延出部32cが第1支持部材31Aの下端面31dに当接して回動規制として機能し、第1支持部材31Aと第2支持部材32Aとが角度略90度の開きで止まるようにしたものである。この部位の構造については他の実施形態も同様である。このような構造を採用することにより、ストラップ2の紐帯が表示画面にかかってしまうことを防ぐことができる。もちろん、このような規制手段を設けることを省いた構成としてもよい。その他の構成は、上述の第1の実施形態と同様である。
このような構成とすることにより、本実施形態のフード用接眼アクセサリ3Aは、連結部33Aを固設した第1支持部材31Aに対して第2支持部材32Aを着脱することができるようになっている。
つまり、第2支持部材32Aは、連結部33Aに対して着脱可能に構成されている点が、上記第1の実施形態とは異なる点である。
以上説明したように、上記第2の実施形態によれば、第2支持部材32Aが連結部33Aに対して着脱可能になっているので、第1支持部材31Aをカメラ1側のファインダ接眼枠13に装着した状態で、第2支持部材32Aを取り外すことができる。
したがって、例えば本実施形態のフード用接眼アクセサリ3Aによるフード機能を必要としないときには、第1支持部材31Aと第2支持部材32Aとの間の連結を解除することができる。このように連結解除状態としたときには、第1支持部材31Aはファインダ接眼枠13に装着した状態とする一方、第2支持部材32Aはストラップ2の側に装着した状態とすることができる。したがって、第1支持部材31Aと第2支持部材32Aとのそれぞれをカメラ1側の別々の部位、つまりファインダ接眼枠13とストラップ2とのそれぞれの所定の部位に装着した状態で携帯することができるので、フード用接眼アクセサリ3Aの非使用時における携帯性及び収納性を向上させることができる。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態のフード用接眼アクセサリについて図10を用いて以下に説明する。
本実施形態の構成も、上述の第1の実施形態の構成と基本的に同様であり、一部の構成が異なるのみである。したがって、本実施形態においては、上述の第1の実施形態と異なる部分のみを説明する。なお、上述の第1の実施形態と同じ構成部材を説明するときには、上記第1の実施形態と同じ符合を用いる。
本実施形態のフード用接眼アクセサリ3Bは、図10に示すように、第1支持部材31Bと、第2支持部材32Bと、連結部33Bとによって構成されている。
第1支持部材31Bには、開口31aの周縁部近傍には、係止孔31Baが形成されている。一方、第2支持部材32Bの開口32aの周縁部近傍には、先端がフック状に形成された係止爪32Baが突設されている。
そして、第1支持部材31Bと第2支持部材32Bとを連結部33Bを介して相対的に回動させて折り畳み、両支持部材31B,32Bを重ね合わせた状態にしたときには、係止孔31Baに対して係止爪32Baが係合されるようになっている。このとき、係止爪32Baが係止孔31Ba内に入り込んたとき、係止爪32Baの先端爪部が係止孔31Baの内部周縁部に軽い力で係合するようになっている。これにより、第1支持部材31Bと第2支持部材32Bとが重ね合わされた状態となったとき、その状態が維持されるようになっている。
なお、第1支持部材31Bと第2支持部材32Bとの重ね合わせ状態を解除するには、両支持部材31B,32Bのそれぞれを離反する方向に軽い力量を加えるのみで、係止孔31Baと係止爪32Baとの係合状態が解除されるようになっている。その他の構成は、上述の第1の実施形態と同様である。
以上説明したように、上記第3の実施形態によれば、フード用接眼アクセサリ3Bを非使用状態としたときに、第1支持部材31Bと第2支持部材32Bとの重ね合わせ状態を維持することができる。また、非使用状態を容易に解除することができるので、いつでも必要なときに使用状態にすることができる。
なお、係止孔31Baと係止爪32Baとは、少なくとも各一つずつ設けられておればよいが、それぞれを複数設けるようにしてもよい。係止孔31Baと係止爪32Baとを、複数配設する場合には、両者を同数ずつ設けるようにする。本実施形態においては、図10に示すように、係止孔31Baと係止爪32Baとを各二個ずつ設けた例を示している。
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態のフード用接眼アクセサリについて図11を用いて以下に説明する。
本実施形態の構成も、上述の第1の実施形態の構成と基本的に同様であり、第2支持部材の構成が異なる。したがって、本実施形態においては、上述の第1の実施形態と異なる部分のみを説明する。なお、上述の第1の実施形態と同じ構成部材を説明するときには、上記第1の実施形態と同じ符合を用いる。
本実施形態のフード用接眼アクセサリ3Cは、図11に示すように、第1支持部材31Cと、第2支持部材32Cと、連結部33Cとによって構成されている。
第1支持部材31C,連結部33Cは、上述の第1の実施形態と全く同様の構成からなる。
本実施形態における第2支持部材32Cは、連結部33Cと係合する凹状部32Ccを有する基端部と、この基端部から延出する複数の腕部材32Ca,32Cbとによって構成されている。なお、第2支持部材32Cと連結部33Cとが連結する構造は、上述の各実施形態と同様である。
腕部材32Caは、第2支持部材32Cの各両端部に形成され、腕部材32Cbは、第2支持部材32Cの略中央部に形成されている。また、各腕部材32Ca,32Cbの先端部には、互いに対向する方向に突設する凸状部が形成されている。そして、各腕部材32Ca,32Cbの間に、板状部材2Cが挟み込んで取り付け可能となっている。なお、本実施形態においても板状部材2Cに代えて、カメラ1に取り付けられたストラップ2の帯状部分を挟み込むようにしてもよい。
また、上述の各実施形態のフード用接眼アクセサリ(3,3A,3B)においては、第2支持部材32,32A,32Bがカメラ1に取り付けられたストラップ2を挟み込むように構成していた。しかしながら、これら各実施形態においても、ストラップ2に代えて上記板状部材2Cを第2支持部材32Cによって挟み込むように構成することも容易に可能である。
以上説明したように、上記第4の実施形態においては、第2支持部材32Cが板状部材2Cを挟み込むように構成したので、主にカメラ1の上方から画像表示画面16へと入射してくる有害光を効率的に遮蔽することができる。よって極めて簡易的なフード機能を実現させ得る。
なお、上述の第4の実施形態のフード用接眼アクセサリ3Cにおいては、第2支持部材32Cによって挟み込み取り付ける部材として、上述の各実施形態で示したストラップ2に代えて板状部材2Cとした例を示しているが、これに限ることはない。
例えば、図12に示すように、四面を板状部材によって形成した箱状部材2Dを第2支持部材32Cに挟み込むようにすることもできる。この場合において、箱状部材2Dは、少なくとも一面に上述の第4の実施形態の板状部材2Cと略同形状の平面部を有し、対向する二面に開口2Da,2Dbを形成した形態としている。
したがって、該箱状部材2Dの平面部を第2支持部材32Cの腕部材32Ca,32Cbによって挟み込み取り付けると、箱状部材2Dの各面が画像表示画面16の周縁部を覆うように配設され、よって外部から画像表示画面16へと入射する有害光を容易に遮蔽してフード機能を実現することができる。
なお、図12に示す箱状部材2Dは、開口2Da,2Db以外の四つの面を平面で形成し、これらの四面が画像表示画面16の周縁部に配置されるようにしているが、このような形態に限ることはない。例えば、上記箱状部材2Dの四つの平面のうち底面側の一面を省略した形態としてもよい。この場合には、上述の第1の実施形態においてストラップ2を利用した場合の形態と同様に、カメラ1の上方もしくは両側方から画像表示画面16へと入射してくる有害光を有効に遮蔽することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用を実施し得ることが可能であることは勿論である。さらに、上記実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせによって、種々の発明が抽出され得る。例えば、上記一実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題が解決でき、発明の効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
1……カメラ
2……ストラップ
2C……板状部材
2D……箱状部材
3,3A,3B……フード用接眼アクセサリ
11……カメラ本体
12……レンズ鏡筒
13……ファインダ接眼枠
13a……開口
13b……スライドレール部
14……ストラップ用吊具
15……操作部材
15a……シャッターレリースボタン
16……画像表示画面
31,31A,31B,31C……第1支持部材
31a,32a……開口
31b……溝部
31Ba……係止孔
32,32A,32B,32C……第2支持部材
32Ba……係止爪
32Ca,32Cb……腕部材
32c,32Cc……凹状部
33,33A,33B,33C……連結部材
33a,33Aa……固定部
33b,33Ab……軸
33Ac……切欠

Claims (3)

  1. 外部に画像表示画面とファインダ接眼枠とを有するカメラに取り付け可能なフード用接眼アクセサリであって、
    上記ファインダ接眼枠に係合する係合手段を有する第1の取付手段と、
    上記カメラに取り付けられたストラップの帯状部分若しくは板部材を取り付け可能とするための第2の取付手段と、
    上記第1の取付手段と上記ストラップの上記帯状部分若しくは上記板部材が取り付けられた状態の上記第2の取付手段とが相対的に回動可能に連結する連結手段と、
    を具備し、
    上記第1の取付手段と上記第2の取付手段とが上記連結手段により連結された状態とされて、上記第1の取付手段が上記係合手段により上記ファインダ接眼枠に係合した状態とされたとき、上記第2の取付手段に取り付けられた上記ストラップの上記帯状部分若しくは上記板部材が上記画像表示画面に対して起立した状態となるように構成されることを特徴とするフード用接眼アクセサリ。
  2. 上記第2の取付手段は、上記ストラップの上記帯状部分若しくは上記板部材を挟み込んで取り付け可能としたことを特徴とする請求項1に記載のフード用接眼アクセサリ。
  3. 上記第2の取付手段は、上記連結手段に対して着脱可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のフード用接眼アクセサリ。
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