JP2010241053A - 印刷装置および印刷方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像データを構成する各画素のドット発生率に基づいて、各画素についてドットの形成可否を判定するハーフトーン処理を実行するハーフトーン手段と、ドットの形成可否に基づいて記録媒体上にドットを形成する印刷手段とを具備する。ハーフトーン手段は、印刷媒体上において複数のドットが重なるドット重なりの発生をドット形状に基づいて予測し、ドット重なりに応じた評価指数に基づいてハーフトーン処理を実行するようにして、印刷装置を構成する。
【選択図】図4
Description
A.装置構成および印刷方式:
B.ディザマスクの作成:
C.変形例:
C−1.変形例1:
C−2.変形例2:
C−3.変形例3:
C−4.変形例4:
C−5.変形例5:
C−6.変形例6:
C−7.変形例7:
C−8.変形例8:
C−9.変形例9:
C−10.変形例10:
C−11.変形例11:
C−12.変形例12:
図1は、本発明の画像処理装置を具体的に実現するコンピューターの一例の構成を示している。同図において、コンピューター10はCPU11とRAM12とROM13とハードディスクドライブ(HDD)14と汎用インターフェイス(GIF)15とビデオインターフェイス(VIF)16と入力インターフェイス(IIF)17とバス18とから構成されている。バス18は、コンピューター10を構成する各要素11〜17の間でのデータ通信を実現するものであり、図示しないチップセット等によって通信が制御されている。HDD14には、オペレーティングシステム(OS)を含む各種プログラムを実行するためのプログラムデータ14aが記憶されており、当該プログラムデータ14aをRAM12に展開しながらCPU11が当該プログラムデータ14aに準じた演算を実行する。
図4は本実施例のディザマスク作成処理の流れを示し、図5はディザマスク作成処理によってディザマスクMが作成されていく様子を概念的に示している。ディザマスク作成処理は、複数のループ処理によって構成されており、まず各ループ処理の概要について説明する。最初の段階ではディザマスクMを構成する各マスク画素には何も格納されていない。なお、本実施例では、16行16列のディザマスクMを作成することとする。なお、図5では、図の簡略化のため、ディザマスクMの左上隅4行8列のみを抽出して図示するものとする(図6,7,13についても同じ。)。色変換処理後の入力画像データの各画素のインク量の階調値も、0〜255(8ビット)の範囲であるものとする。むろん、ディザマスクMの大きさは16行16列には限られず、例えば10ビット程度の閾値を格納可能な大きさのディザマスクMを作成してもよい。
粒状性指数GIについては、例えば、Makoto Fujino, Image Quality Evaluation of Inkjet Prints, Japan Hardcopy '99, p.291-294を参照。なお、前記(1)式のkは補正係数、WS(u)は画像のウイナースペクトラム、VTFは視覚の空間周波数特性、uは空間周波数である。各マスク画素の空間的な大きさは、印刷解像度に準じて、横1/1440インチ、縦1/720インチとされる。
前記の(2)式に示すように、評価指数EIはグループG1〜G8についての粒状性指数GI(下付文字g(g=1〜8)はグループの識別番号を示す。)の線形結合によって得られる。結合する際に、各グループG1〜G8について個別に設定された非負の重み係数αによって、粒状性指数GIが重み付けされる。すなわち、評価指数EIを得る際における各グループG1〜G8の重視度合いが重み係数αによって調整される。各グループG1〜G8の重視度合いは、プリンター20のハードウェア特性やインクの特性や印刷モード(印刷速度・印刷解像度)に応じて設定される。例えば、印刷用紙上における定着性に優れたインクを想定する場合には、ドット形成過程を評価するグループG2〜G8よりも印刷結果の粒状性を評価するグループG1の重みを大きくする等が考えられる。以上のようにして、現在の着目未格納マスク画素についての評価指数EIが得られると、ステップS210において、得られた評価指数EIをRAM12に記憶する。ステップS220では、すべての未格納マスク画素を着目未格納マスク画素として選択したか否かを判定し、すべて選択していない場合にはステップS110において次の未格納マスク画素を選択する。これにより、着目未格納マスク画素を順次シフトさせながら、各未格納マスク画素について評価指数EIを算出していくことができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこのような実施の形態になんら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々なる態様での実施が可能である。例えば、本発明は、以下のような変形例についてのハーフトーン処理が可能である。前記実施例では、ディザ法によってドット重なりを分散させるようにしたが、誤差拡散法によってもドット重なりを分散させることができる。
図8は本変形例のハーフトーン処理のためにコンピューター10が実行するソフトウェア構成を示し、図9,10は、本変形例のハーフトーン処理の流れを示すフローチャートおよび模式図を示している。図8に示すように本変形例では、前実施例と同様にコンピューター10においてプリンタードライバーP2が実行されているが、プリンタードライバーP2におけるハーフトーン処理部P2cの構成が異なっている。すなわち、本変形例のハーフトーン処理部P2cは、ドット重なり判定部P2c1と閾値取得部P2c2と閾値判定部P2c3と階調誤差発生部P2c4と調整値発生部P2c5とから構成されている。本変形例においてプリンター20がC(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(ブラック)インクが吐出可能であり、図9,10では、そのうちCインクについてハーフトーン処理部が誤差拡散法によりハーフトーン処理を行う様子が示されている。入力画像データの各画素は、Cインクのインク量(以下、dcと表記する。)を有している。図示しないが、他のMYKインクについてもインク量の階調値が色変換処理によって得られており、これらについても同様にハーフトーン処理が実行される。
前記の(3)式において、Pは注目画素においてドット重なりの発生しやすさを設定するための設定値を示す、Xeは注目画素についての累積調整値を示し、Kは重み係数を示している。設定値Pは、例えば下記の(4)式によって与えられる。
前記の(4)において、dcは注目画素のインク量の階調値を示し、dcUは注目画素の直上の画素のインク量の階調値を示し、dcLは注目画素の左の画素のインク量の階調値を示している。前記の(4)式において、PWは、インク量の階調値dcを有する注目画素について、完全にランダムにハーフトーン処理が行われるとした場合にドットが3重に重なる確率(注目画素と、該注目画素の上と左に隣接する周辺画素のすべてについてドットが形成される確率)を示している。PU,PLは、注目画素について、完全にランダムにハーフトーン処理が行われるとした場合にドットが2重に重なる確率(注目画素と、該注目画素の上または左に隣接する周辺画素のいずれかについてドットが形成される確率)を示している。前記の(4)式に示すように設定値Pは、注目画素のインク量の階調値dcが大きいほど大きい値となる。さらに、前記の(3)式によれば、注目画素のインク量の階調値dcが大きいほど、オフセット量osは小さい値となり、閾値thは小さい値にオフセットされることとなる。すなわち、オフセット量osは、注目画素のインク量の階調値dcが大きいほど、ドット重なりを発生させやすくするように作用する。
前記の(5)式において、Xrは発生値を示している。発生値Xrは、ドット重なりの発生態様に応じて異なる値に設定される。注目画素においてドットを形成するとしたことにより、ドット重なりがどのような態様となるかをドット重なり判定部P2c1が判定する(ステップS360)。ここで、図10Cに示すように注目画素においてドットを2重に重ねて形成するとした場合には発生値Xrが195とされ、図10Dに示すように3重に重ねて形成するとした場合に発生値Xrが255とされ、それ以外の場合(ドットを形成しないとした場合と、ドットを重なることなく形成する場合)には0とされる。
以上においては、インク滴が理想的な位置に着弾してドットが形成された場合のドット重なりを予測する実施例・変形例を示したが、インク滴が理想的な位置に着弾しない場合に生じるドット重なりを分散させるようにしてもよい。
前記の(6)式に示すように、評価指数EIは、グループG1〜G7,G9〜G10についての粒状性指数GIの線形結合によって得られる第1項と、個数評価指数NIを重み係数αEIによって重み付けた第2項との合計によって算出される。なお、本変形例では、g=1〜7,9〜10となる。以降の処理は、前実施例と同様である。
図14,15は本変形例のハーフトーン処理の流れを示すフローチャートおよび模式図を示している。本変形例を実現するハードウェア・ソフトウェア構成は前変形例1とほぼ同様である。図15Aに示すように誤差拡散法の基本的手順は、前記変形例1と同様である。本変形例では、127にオフセット量osを加算した値(127+os)が閾値thとして取得される(ステップS420)。オフセット量osは、下記の(7)式によって定義される。
前記の(7)式において、Ceは注目画素において復−往ドット対と往−復ドット対の発生しやすさを設定するための累積調整値を示す。累積調整値Ceは、各画素において発生した調整値Cの拡散値を累積した値であり、調整値Cは下記の(8)式によって与えられる。
前記の(8)式において、Crは発生値を示している。本変形例においては、発生値Crは、ドット対の発生態様に応じて異なる値に設定される。注目画素においてドットを形成するとしたことにより、どのようなドット対が発生するかをドット重なり判定部P2c1が判定する(ステップS460)。図15Cに示すように、注目画素において復−往ドット対を生じさせる場合には発生値Crは255とされる(ステップS473)。図15Dに示すように、注目画素において往−復ドット対を生じさせる場合には発生値Crは−255とされる(ステップS470)。それ以外の場合(ドットを形成しないとした場合と、図15Bに示すように左側にドットが隣接しないドットを形成する場合)には0とされる(ステップS476)。ここで、注目画素において復−往ドット対を発生させるとは、注目画素の左側の画素についてドットが形成され、かつ、該左側の画素のドットが復方向の主走査パスによって形成されるものであり、かつ、注目画素においてドットを形成する場合である。なお、左側の画素のドットが復方向の主走査パスによって形成されるか否かは、パス分解マトリックスに基づいて特定することができる。前実施例と同様のパス分解マトリックスを使用する場合、復方向は偶数列に対応する。注目画素において往−復ドット対を発生させるとは、注目画素の左側の画素についてドットが形成され、かつ、該左側の画素のドットが往方向の主走査パスによって形成されるものであり、かつ、注目画素においてドットを形成する場合である。
図16は、本変形例におけるハーフトーン処理において使用されるディザマスクM(16行16列)を示している。本変形例においてもプリンター20がCMYKインクを吐出可能であり、図16では、そのうちCインクとMインクについてのディザマスクMを模式的に示している。本変形例でも、ディザマスクMを参照しながら、入力画像データの各画素についてのドット形成の可否を判断する。CインクとMインクは、共通のディザマスクMを参照してハーフトーン処理を行うが、ディザマスクMにおいて参照するマスク画素がCインクとMインクとで異なっている。本変形例では、Mインクについて縦方向および横方向にディザマスクMの縦幅および横幅の半分だけずれた位置のマスク画素を参照することとする。
図19,20は本変形例のハーフトーン処理の流れを示すフローチャートおよび模式図を示している。本変形例を実現するハードウェア・ソフトウェア構成は前変形例1とほぼ同様である。本変形例においてもプリンター20がC(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(ブラック)インクが吐出可能であり、図19,20では、そのうちMインクについてハーフトーン処理部が誤差拡散法によりハーフトーン処理を行う様子が示されている。Mインクのハーフトーン処理を行う段階で、Cインクについてのハーフトーン処理は完了しており、Cインクについてのハーフトーンデータは例えばRAM12に記憶さている。なお、Cインクについてのハーフトーン処理は、ディザ法、誤差拡散法のいずれであってもよい。誤差拡散法の基本的手順は、図20Aに示すように前記変形例1と同様である。
前記の(3)式において、Qは注目画素においてCインクとMインクのドット重なりの発生しやすさを設定するための設定値を示す、Xeは注目画素についての累積調整値を示し、Kは重み係数を示している。設定値Qは、下記の(10)式または(11)式によって与えられる。
前記の(10),(11)式に示すように設定値Qは、完全にランダムにドットの形成可否が決定されるとした場合に、CインクとMインクのドットが重なる確率に対応する値であり、注目画素のインク量の階調値dc,dmが大きいほど大きい値となる。さらに、前記の(9)式によれば、注目画素のインク量の階調値dmが大きいほど、オフセット量osは小さい値となり、閾値thは小さい値にオフセットされることとなる。すなわち、オフセット量osは、注目画素のインク量の階調値dmが大きいほど、ドット重なりを発生させやすくするように作用する。
前記の(12)式において、Xrは発生値を示している。発生値Xrは、注目画素におけるCインクとMインクのインク間ドット重なりの発生有無に応じて異なる値に設定される。注目画素においてドットを形成するとしたことにより、インク間ドット重なりが発生するか否かドット重なり判定部P2c1が判定する(ステップS560)。ここで、図20Cに示すように、注目画素においてMインクのドットをCインクのドットに重ねて形成するとした場合には発生値Xrは255とされ(ステップS570)、それ以外の場合(ドットを形成しないとした場合と、ドットを重なることなく形成する場合)には発生値Xrは0とされる(ステップS575)。
さらに、上述した実施例のステップS170の代わりにステップS170Cを実行し、該ステップS170Cにおいて粒状性指数GIの代わりにポテンシャル値PIを算出するようにしてもよい。
上述した実施例のステップS170では、分散性指数算出部P1c3がドットの分散性を評価する指数として粒状性指数GIを算出するようにしたが、他の指数を算出するようにしてもよい。本変形例では、図4に示した前実施例のステップS170の代わりにステップS170Dを実行する。本変形例のステップS170Dにおいては、粒状性指数GIの代わりにRMS(root mean square)粒状度RIを算出する。RMS粒状度RIは、各グループG1〜G8のグループ別ドットマップGD1〜GD8の各マスク画素の階調値に関する二乗平均平方根である。RMS粒状度RIによればフーリエ変換を要しないため、高速にディザマスクMを作成することができる。RMS粒状度RIを粒状性指数GIと同様に線形結合することにより、評価指数EIを得ることができる。なお、RMS粒状度RIを算出する際に、グループ別ドットマップGD1〜GD8の各マスク画素の階調値に対して、空間的な重み付けを行うようにしてもよい。例えば、上述したVTFのように空間周波数の視覚感度特性に応じた重み付けを行った上で、RMS粒状度RIを算出するようにしてもよい。
前実施例では、グループG1〜G8について評価するようにしたが、これらの一部を考慮しないようにしてもよい。例えば、グループG2,G3についての評価を省略することにより、高速にディザマスクMを作成するようにしてもよい。また、前実施例では、各ドットが一様なドット形状となることを前提としてグループ別ドットマップGD8を生成するようにしたが、例えば複数サイズのドットが形成可能なプリンターを想定した場合には、複数サイズのドット形状を付加してもよい。また、インク滴の着弾方向を考慮して、主走査方向に長径を有する楕円状のドット形状をグループ別ドットマップGD8において付加させてもよい。
また、実施例および各変形例を独立したものとして例示したが、これらの技術的思想を組み合わせて実施することも可能である。例えば、上述した実施例および各変形例のグループG1〜G11についてのグループ別ドットマップGD1〜GD11に基づいて算出した粒状性指数GIやポテンシャル値PIをすべて線形結合した評価指数EIを使用してディザマスクMを作成するようにしてもよい。このようにすることにより、ドット形状に起因するドット重なり、インク滴の着弾位置ずれに起因するドット重なり、インク間のドット重なりのすべてを考慮したディザマスクMを作成することができる。また、いずれの要因を考慮すべきかは、プリンター20の性能やインクや印刷用紙の特性に応じて異なるため、プリンター20の性能やインクや印刷用紙の特性に応じてグループ別ドットマップGD8〜GD11のうちいずれを評価指数EIに組み入れるかを切り換えるようにしてもよい。また、ドット形状に起因するドット重なり、インク滴の着弾位置ずれに起因するドット重なり、インク間のドット重なりを個別に評価するためのグループ別ドットマップGDを作成する態様に限らず、これらを総合的に評価可能なグループ別ドットマップGDを作成することとしてもよい。例えば、変形例2のステップS140Aにおいてドットマップ作成部P1c1がグループ別ドットマップGD9,GD10を作成する際に、ドット形状を付加した上でドットマップをずらすようにすれば、ドット形状とインク滴の着弾位置ずれの双方に起因するドット重なりを評価可能なグループ別ドットマップGD9,GD10を作成することができる。
以上の実施例および変形例においては単一の印刷ヘッド21が複数回主走査することにより印刷画像を形成するものを例示したが複数の印刷ヘッドを用いたい印刷に対しても本発明の手法を適用することができる。ここでは、図3に示したパス分解マトリックスをヘッド分解マトリックスであると考え、主走査パス(1,3)が第1の印刷ヘッドに割り振られ、主走査パス(2,4)が第2の印刷ヘッドに割り振られる印刷を想定する。この場合、前実施例の主走査パス(1,3)に対応するグループ別ドットマップGD2は第1の印刷ヘッドによって形成されるドットの分布を示し、主走査パス(2,4)に対応するグループ別ドットマップGD3は第2の印刷ヘッドによって形成されるドットの分布を示すこととなる。従って、図13に示すようにグループ別ドットマップGD2,G3をずらして重ね合わせることにより作成されるグループ別ドットマップGD9,G10は、第1の印刷ヘッドと第2の印刷ヘッドの位置ずれによって生じるドット重なりを表すこととなる。従って、グループ別ドットマップGD9,G10の粒状性指数GIを評価指数EIに加味することにより、第1の印刷ヘッドと第2の印刷ヘッドの位置ずれが生じた場合でも色むら等を防止することができる。
変形例4では、CMインク間でディザマスクMを共用し、ディザマスクMの参照位置をインク間でずらすようにしたが、各インクについてディザマスクを個別に用意するようにしてもよい。例えば、すでにCインクについてのディザマスクMが用意されている場合に、MインクについてのディザマスクMを作成する際に本発明の手法を適用することができる。本変形例では、図18に示すグループ別ドットマップGD1を、作成中のMインクのディザマスクMを使用して着目閾値Sに1を加えたMインクのインク量のベタ画像データをハーフトーン処理することにより得られたものであると考える。そして、図18に示すMインクのドットマップを、作成済みのCインクのディザマスクMを使用して着目閾値Sに1を加えたCインクのインク量のベタ画像データをハーフトーン処理することにより得られたものであると考える。これらのドットマップを重畳することにより、CMインクのドット重なりを評価することができる。このようにすることにより、CMインク間で異なるディザマスクMを使用する場合でも、複数インク間のドット分散性に優れる印刷を実現することができる。
前実施例では、コンピューター10においてハーフトーン処理を行うこととしたが、本発明の手法によって作成されたディザマスクMをプリンターに組み込み、該プリンターにおいてハーフトーン処理を行うようにしてもよい。この場合も、良好な画質を実現することができる。
Claims (7)
- 画像データを構成する各画素のドット発生率に基づいて、各画素についてドットの形成可否を判定するハーフトーン処理を実行するハーフトーン手段と、前記ドットの形成可否に基づいて記録媒体上にドットを形成する印刷手段とを具備する印刷装置であって、
前記ハーフトーン手段は、
前記印刷媒体上において複数のドットが重なるドット重なりの発生をドット形状に基づいて予測し、該ドット重なりに応じた評価指数に基づいて前記ハーフトーン処理を実行することを特徴とする印刷装置。 - 前記評価指数は、前記記録媒体上における前記ドット重なりの分散性に基づくことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
- 前記評価指数は、前記ドット重なりにおけるドット重なり回数に基づくことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の印刷装置。
- 前記ハーフトーン処理は、ディザ法によるものであり、該ディザ法において使用するディザマスクが前記評価指数に基づいて作成されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の印刷装置。
- 前記ハーフトーン処理は、誤差拡散法によるものであり、該誤差拡散法においてドットの形成可否を決定する閾値が前記評価指数に応じて変動することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の印刷装置。
- 該誤差拡散法において、注目画素について前記ドット重なりを発生させるとしたとき、該注目画素の周辺の画素についての前記閾値をドットが発生しにくいように調整することを特徴とする請求項5に記載の印刷装置。
- 画像データを構成する各画素のドット発生率に基づいて、各画素についてドットの形成可否を判定するハーフトーン処理を実行するハーフトーン工程と、前記ドットの形成可否に基づいて記録媒体上にドットを形成する印刷工程とを行う印刷方法であって、
前記ハーフトーン工程では、
前記印刷媒体上において複数のドットが重なるドット重なりの発生をドット形状に基づいて予測し、該ドット重なりに応じた評価指数に基づいて前記ハーフトーン処理を実行することを特徴とする印刷方法。
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