JP2010240148A - パチンコ遊技機の不正行為防止構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】内枠に対して前枠を閉止した際に両枠の側端縁間に形成される隙間から遊技領域内に不正行為実行工具を差し込むことによる不正行為を防止するために隙間を埋めるためのリブを両枠に固定した場合に、リブを破壊、除去することを困難化して不正行為を阻止する。
【解決手段】外枠2の一側部2aに固定した金属側板40は、外枠前面を越えて前方へ突出した延長片42と、延長片の前端縁を内側に屈曲させたリブ42と、を備え、リブは内枠20を間に挟んだ状態で外枠に対して前枠30を閉止したときに内枠と前枠の各一側部間に形成される隙間G内に嵌合する構成を備え、前枠は、外枠に対して閉止位置にある時にリブに近接した状態で嵌合し、外枠に対して開放位置にあるときに該リブから離脱する凹部を有した不正防止部材50を備え、不正防止部材は、凹部から前方へ向けて延びる前部延長片52と、を備えている。
【選択図】図7

Description

本発明は、外枠の一側端に設けた軸支部によって一側端を夫々開閉自在に軸支された内枠と前枠との隙間から遊技盤面にピアノ線等を差し込むことにより実行される不正行為を有効に防止できるパチコン遊技機の不正行為防止構造に関する。
パチンコ遊技機は、遊技場の島設備に組み付けられる外枠と、遊技盤を支持すると共に外枠により一側端縁を回動可能に軸支された内枠と、遊技盤の前面を覆う透明板を支持すると共に内枠の一側端縁に設けた軸支部により一側端縁を回動可能に軸支された前枠と、を備えている。
従来から、外枠に装着された状態にある内枠に対して前枠を閉止した際に、開閉軸が設けられた内枠の一側端縁と前枠の一側端縁との間に形成される隙間から、ピアノ線、セル板等の不正行為実行具を遊技領域内に差し込んで遊技球や盤面部品に干渉して遊技者に有利に遊技を進行させる不正行為が行われている。
このような不正行為を阻止するために特開平8−164248号公報には、内レールとガラス面との間に跨って軟質材から成る不正防止片を配置することにより、不正行為実行具の挿入を防止する技術が開示されている。
しかし、この従来技術にあっては、内レールが配置されている領域に限って不正行為実行具の挿入を防止できるに過ぎず、図柄表示装置の大型化に伴って盤面領域が拡大した昨今のパチンコ遊技機においては、内レールが配置されていない領域からの不正行為実行具の挿入が可能となっており、不正行為を防止するには不十分であった。
このような不具合に対処するために、特開2008−289778公報には、遊技盤を保持した内枠の左側端縁に断面コ字状のリブを設けると共に、遊技盤を覆うガラス板を保持した前枠の左側端縁にはI字状のリブを設け、内枠に対して前枠を閉止したときにコ字状リブの凹所内にI字状リブが嵌合して両枠間の隙間を埋めるようにした不正行為防止構造が提案されている。
しかし、内枠と前枠の隙間内にコ字状リブの固定面が位置しているため、バール、ドライバー等の不正行為実行工具を隙間から差し込んでリブを内枠から離脱させて不正行為実行具を差し込む隙間を新たに形成することが可能であり、不正行為を防止するには十分でなかった。
特開平8−164248号公報 特開2008−289778公報
以上のように従来のパチンコ遊技機にあっては、内枠に対して前枠を閉止した際に両枠の側端縁間に形成される隙間から遊技領域内にピアノ線、セル板等を差し込んで不正行為を行うことが可能であった。前記隙間を埋めるために内枠と前枠の一側端に沿った位置にリブを設けることも行われてはいるが、リブを工具によって破壊すればピアノ線等を挿入するための隙間を新たに形成することが可能である。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、遊技場に設置された場合に頻繁に開閉される内枠、及び前枠において、内枠に対して前枠を閉止した際に両枠の側端縁間に形成される隙間から遊技領域内に不正行為実行工具を差し込むことによる不正行為を防止するために前記隙間を埋めるためのリブを両枠に固定した場合に、リブを破壊、除去することを困難化して不正行為を阻止することができる不正行為防止構造を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、一側部に軸支部を有した外枠と、遊技盤を支持し且つ該軸支部により一側部を回動可能に軸支された内枠と、前記遊技盤の前面を覆う透明板を支持し且つ前記軸支部により一側部を回動可能に軸支された前枠と、を備えたパチンコ遊技機において、前記外枠の一側部に固定、又は予め一体化した金属側板を備え、前記金属側板は、前記外枠前面を越えて前方へ突出した延長片と、該延長片の前端縁を内側に屈曲させたリブと、を備え、前記リブは前記内枠を間に挟んだ状態で前記外枠に対して前記前枠を閉止したときに該内枠と該前枠の各一側部間に形成される隙間内に嵌合する構成を備え、前記前枠は、前記外枠に対して閉止位置にある時に前記リブに近接した状態で嵌合し、前記外枠に対して開放位置にあるときに該リブから離脱する凹部を有した不正防止部材を備え、前記不正防止部材は、前記凹部と、該凹部から前方へ向けて延びる前部延長片と、を備えていることを特徴とする。
内枠に対して頻繁に開閉される前枠は開閉がスムーズに行われる必要がある一方で、不正行為実行具による侵入防止のため隙間を形成したくないという要請がある。内枠と前枠のヒンジ部に形成される隙間を埋めるために両枠に夫々侵入防止用のリブ等を設けた場合、隙間からリブ等の固定部が露出するため、バール等を用いてこれを除去すれば、侵入用の隙間を形成することが可能であった。本発明では、内枠の一側端部に侵入防止部材を配置するのでなく、外枠の一側端部に固定した金属側板を前方に延長して形成したリブを内枠と前枠との隙間に差し込ませるように構成し、このリブを前枠の一側端部に設けた凹部によって包囲できるようにした。
また、凹部の前端部に一体化した前部延長片を前枠の骨格を構成する金属基体と一体化したことにより、バール等を用いて不正防止部材を前枠から取り外すことが困難となる。
また、凹部内にリブが嵌合した時に、リブ先端と近接する凹部の内角θを鋭角状とし、更に係止片の後面を後部係止部と略平行にしているため、リブを凹部内に嵌合させたときに後面によってガイドされてリブ先端が近接部分に近づく後方向へ変形する。また、リブと凹部との隙間にバールを差し込めば、リブが凹部内に更に食い込む方向へ変形するのでリブと凹部とのロックを解除することが更に困難となる。
請求項2の発明は、請求項1において、前記前部延長片の前部は前記前枠を構成する金属基体と一体化されていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1、又は2において、前記前部延長片の外側面を、前記前枠の金属基体の外面を覆う外装部材の一部によって覆ったことを特徴とする。
金属基体と一体化された凹部をバール等によってこじ開けようとした場合には外装部材を破損する必要があるので、不正行為の傷痕を残すことが出来る。
請求項4の発明は、請求項3において、前記前枠の閉止時に前記外装部材の一部が前記隙間を閉止するように構成したことを特徴とする。
側部外装部材の後端部が障害物となって隙間からバールを差し込むことが困難となる。無理にバールを差し込んでこじ開けようとすると、側部外装部材に損傷が残るため、不正行為が行われたことを知ることができる。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れか一項において、前記凹部内に前記リブが嵌合した時に、該リブ先端と近接する凹部の内角を鋭角状としたことを特徴とする。
リブが嵌合したときにリブ先端が近接する凹部の内角を鋭角状としたので、リブが凹部内に嵌合する際にリブ先端は鋭角部に近づく。このため、リブと凹部とのロックが強化される。また、バールを用いてこじ開けようとした場合にはリブが変形してこじ開けは更に困難となる。
本発明においては、内枠を間に挟んで外枠に対して前枠を閉止したときに、外枠の一側端に固定した金属側板から延びるリブが内枠と前枠との間の隙間内に入り込むので、前枠に設けた凹部との協働により隙間からのピアノ線やセル板等を挿入することを確実に防止できる。また、内枠に固定されることによってバール等によって除去可能となる金属板やリブが存在せず、リブは外枠に固定された金属側板から延びており、しかも内枠を間に挟んで外枠に対して前枠を閉止した状態では延長片及びリブが内枠と前枠との間の隙間の大変を塞いでいるため、バール等によって枠から取外し可能な固定部が隙間内に露出していない。従って、外側から隙間内にバール等を差し込んだとしてもリブと凹部との間に入り込んでそれ以上両者の間隔を拡大したり、何れか一方を破壊して除去することは不可能となるため、ピアノ線等を差し込むための新たな隙間を形成する余地がなくなり、不正行為を効果的に防止することが可能となる。
また、凹部の前端部に一体化した前部延長片を前枠の骨格を構成する金属基体と一体化したことにより、バール等を用いて不正防止部材を前枠から取り外すことが困難となる。
リブの突出方向は、リブと凹部とが係合する閉止位置における凹部の円弧状の移動経路上の接線と同じ方向に設定されているため、両者の係合をスムーズ且つ強固に行うことができる。
本発明の一実施形態に係る不正行為防止構造を備えたパチンコ遊技機の外観斜視図である。 図1のパチンコ遊技機において閉止状態にある外枠と内枠に対して前枠だけを開放した状態の斜視図である。 図1のパチンコ遊技機において外枠に対して前枠と内枠を共に開放した状態を示す斜視図である。 外枠単体の外観図である。 外枠単体の軸支部によって前枠単体の被軸支部を軸支した状態(内枠は省略)を示しており、(a)は開放状態、(b)は閉止状態を示した斜視図である。 本発明の特徴的部分の構成説明図である。 (a)(b)及び(c)は本発明の不正行為防止構造の要部の開閉状態を示す横断面図である。 (a)(b)及び(c)は本発明の他の実施形態に係る不正行為防止構造を備えた係止部の構成を示す概略図(平面横断面図)である。
以下、本発明を添付図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る不正行為防止構造を備えたパチンコ遊技機の外観斜視図であり、図2は図1のパチンコ遊技機において閉止状態にある外枠と内枠に対して前枠だけを開放した状態の斜視図であり、図3は図1のパチンコ遊技機において外枠に対して前枠と内枠を共に開放した状態を示す斜視図であり、図4は外枠単体の外観図であり、図5は外枠単体の軸支部によって前枠単体の被軸支部を軸支した状態(内枠は省略)を示しており、(a)は開放状態、(b)は閉止状態を示した斜視図であり、図6は本発明の特徴的部分の構成説明図であり、図7(a)(b)及び(c)は本発明の不正行為防止構造(内枠は省略)の要部の開閉状態を示す横断面図である。
パチンコ遊技機1の骨格構造は、各図に示すように矩形枠形状の外枠2の一側端(左側端)2aの上下端部から夫々前方へ突設した板状の軸支部3、4によって、遊技盤を支持する内枠(遊技盤取付け枠)20の一側端(左側端)20aの上下端部から夫々前方へ突設した被軸支部21、22と、ガラス板を支持する外枠(ガラス枠)30の一側端部(左側端部)30aの上下端部から夫々前方へ突設した被軸支部31、32とを同時に軸支することによって、外枠2に対して内枠20、及び前枠30を夫々開閉自在に支持した構成となっている。
外枠2の軸支部3、4のうちの上側の軸支部3は、板状片の先端に略円形(Ω形状)の切欠き部3aを形成した構成を備え、下側の軸支部4は板状片に軸穴4aを設けた構成を備えている。
内枠20の被軸支部21、22は、外枠の各軸支部3、4に設けた切欠き部3a、及び軸穴と整合する軸穴21a、22aを備えており、上側の被軸支部31は上側の軸支部3の上面に当接され、下側の被軸支部32は下側の軸支部4の下面に当接される。
前枠30の上側の被軸支部31はその上面に設けた穴内に出没自在に支持した図示しないピンを上方へ弾性付勢した構成を備え、下側の被軸支部32はその上面に設けた穴内に出没自在に支持した図示しないピンを上方へ弾性付勢した構成を備えている。各被軸支部31、32に設けた各ピンは、外枠2の軸支部3、4(切欠き部3a、軸穴4a)に対して内枠20の各被軸支部(軸穴21a、22a)を夫々連通させた状態で、これら(切欠き部3a及び軸穴21a、軸穴4a及び軸穴22a)に対して夫々挿通されることにより、各ピンを回転中心として外枠の軸支部に対して内枠、前枠を夫々独立して開閉自在に支持している。
なお、上記した各軸支部や各被軸支部の組付け構造は一例に過ぎず、各部の形状、構造、組付け位置関係などは種々選択、変形が可能であり、どのような枢軸部の構造に対しても本発明の不正行為防止構造は適用可能である。
本発明の不正行為防止構造は、一側端2aに軸支部3、4を有した外枠2と、遊技盤を支持し且つ軸支部3、4により一側端20a(被軸支部21、22)を略水平方向へ回動可能に軸支された内枠20と、遊技盤の前面を覆うガラス板(透明板)を支持し且つ軸支部3、4により一側端30a(被軸支部31、32)を略水平方向へ回動可能に軸支された前枠30と、を備えたパチンコ遊技機において、外枠2の一側端面に沿って固定、又は予め一体化した金属側板40の構造と、前枠30に設けた不正防止部材50の構造に一つの特徴を有する。
即ち、金属側板40は、外枠一側端に固定、又は予め一体化された基片と、基片の前端縁から外枠前面を越えて前方へ突出した延長片41と、延長片41の前端縁を内側に屈曲させたリブ42と、を備えた平面視L字型をなしている。金属側板40は、ボルト等によって後付けしてもよいし、外枠製造時にその一側端に予め一体化してもよい。
リブ42は内枠20を間に挟んだ状態で外枠2に対して前枠30を閉止したときに内枠と前枠の各一側部20a、30a間に形成される隙間G内に突出して嵌合する構成を備えている。つまり、外枠2に固定された金属側板40から一体的に延びる延長片41とリブ42は、各枠の閉止時に内枠の一側部20aを隠蔽すると共に、隙間Gの大半を閉止する。
一方、前枠30は、図1、及び図5(b)、図6、図7(c)に示すように、内枠20を間に挟んで外枠2に対して閉止位置にある時にリブ42の前後面及び先端部に近接した状態で嵌合し、図5(a)図7(a)に示すように外枠に対して開放位置にあるときにリブ42から離脱する凹部51を有した不正防止部材50を備えている。
本発明では、不正防止部材50は、凹部51と、凹部51の前端部51bから前方へ向けて延びる前部延長片52と、を備えている。更に、前部延長片52は前枠30の金属基体35に対して一体化されている。本例では、前部延長片52は、ボルト等の固定部33により金属基体35に対して固定されている。
このため、凹部51の前端部51bに一体化した前部延長片52を前枠30の骨格を構成する金属基体35と一体化し、バール等を用いて不正防止部材50を前枠から取り外すことが困難となる。
更に、前部延長片52の外側面は、前枠の金属基体35の前面を覆う外装部材36の一部を側端部に延長形成された側部外装部材36aによって密着して覆われている。このため、金属基体と一体化された凹部をバール等によってこじ開けようとした場合には外装部材を破損する必要があるので、不正行為の傷痕を残すことが出来る。
更に、図7(c)のように前枠を閉止した時に側部外装部材36aの後端部が隙間Gを閉止するように後方へ突出させておくことにより、側部外装部材の後端部が障害物となって隙間Gからバールを差し込むことが困難となる。無理にバールを差し込んでこじ開けようとすると、側部外装部材に損傷が残るため、不正行為が行われたことを知ることができる。
次に、図8(a)(b)及び(c)は本発明の他の実施形態に係る不正行為防止構造を備えた係止部の構成を示す概略図(平面横断面図)である。
本発明に係る不正行為防止構造は、不正防止部材50の凹部51がリブ42の先端と近接する部分51d(後部係止片51aと内側係止片51cとの交差部)の内角θを鋭角状とすると共に、前部係止片51bの後面51b`を前方外側から後方内側へ向かって傾斜させている。これを換言すれば、凹部51内にリブ42が嵌合した時に、リブ先端と近接する凹部の内角θを鋭角状とし、更に係止片51bの後面51b`を後部係止部51aと略平行にしているため、リブ42を凹部内に嵌合させたときに後面51b`によってガイドされてリブ先端が近接部分51dに近づく後方向へ変形する。
凹部51が略菱形状に構成されていることに応じて、延長片41に対するリブ42の屈曲角度は90度ではなく鋭角状となっている。従って、図8(c)のようにリブ42が凹部51内に嵌合したときにリブ42と前部係止片の後面51b`とが略平行となっている。
従って、前枠が閉止された状態においてリブ42と前部係止片の後面51b`との間に隙間G1からバール等を差し込んでこじ開けようとすると、リブ42が変形して凹部51内に更に食い込んだ状態となり、こじ開けがますます困難となる。また、リブ42が凹部51内に食い込んでしまうとロックされた状態となるので前枠の開放が困難となり、傷痕も残るので、不正行為が行われたことを知ることができる。
本例においても、外装部材36の一部である側部外装部材36aによって隙間Gを閉止るようにしてもよい。
更に本発明では、リブ42の突出方向を、軸支部3、4、及び上下の各ピンを中心とした凹部51の円弧状の移動軌跡T上の接線方向Dとなるように設定しており、リブ42と凹部51とが円弧の接線上で噛み合うように構成することによりリブの方向と接線が同じ方向となって略接線位置で同じ向きになって嵌合することとなる。
即ち、内枠を省略した図6、図7に示すようにリブ42は金属側板40から延びる延長片41の前端縁を内側へ向けて屈曲させた構成を備え、その屈曲角度は、軸支部3、4、及び上下の各ピンを中心とした凹部51の円弧状の移動軌跡T上の接線方向Dとなるように設置されている。このため、前枠30を図7(a)の開放位置から(b)の中間位置を経て(c)の閉止位置に移動する際に、不正防止部材50に設けた凹部51、特に凹部の後部係止片51aがリブ42と弾性的に係合してロック力を高めるように構成されている。
また、外枠2に対して前枠30を閉止したときに内枠20の一側端20aと前枠の一側端30aとの間に形成される隙間G(図7(c))が、外枠に設けたリブ42と、リブの前後面及び先端部を覆う凹部51とによって閉塞された状態となって外部から隙間G内にピアノ線やセル板等を差し込んで遊技領域内の遊技球や盤面部品に対する不正行為を行うことができなくなる。つまり、隙間Gの奥部には、互いに密着したリブと凹部とからなるU字状の狭い経路が形成されるが、この経路からピアノ線等を挿入することはほぼ不可能である。
即ち、従来の不正行為防止用の金属板やリブとは異なり、本発明においては外枠2に対して前枠30を閉止したときに、外枠の一側端2aに固定した金属側板40から延びるリブ42が図7(c)に示した隙間G内に入り込むようにその突出方向を規定したため、凹部との協働により隙間Gからのピアノ線やセル板等を挿入することを確実に防止できる。
即ち、従来の不正行為防止のための金属板やリブは、内枠と前枠の一側部に夫々固定されていたため、内枠と前枠との間に形成される隙間内に各枠と金属板等との固定部が露出した状態となっていた。このため、この露出した固定部をバール等の工具によって破壊すれば、隙間を開口形成することが可能となり、不正実施工具を挿入することが可能となった。
これに対して本発明においては、そもそも内枠に固定されることによってバール等によって除去可能となる金属板やリブが存在せず、リブ42は外枠2に固定された金属側板40から延びており、しかも内枠を間に挟んで外枠に対して前枠を閉止した状態では延長片41及びリブ42が内枠と前枠との間の隙間Gの大変を塞いでいるため、バール等によって枠から取外し可能な固定部が隙間内に露出していない。従って、外側から隙間G内にバール等を差し込んだとしてもリブ42と凹部51との間に入り込んでそれ以上両者の間隔を拡大したり、何れか一方を破壊して除去することは不可能となるため、ピアノ線等を差し込むための新たな隙間を形成する余地がなくなり、不正行為を効果的に防止することが可能となる。
また、リブの突出方向は、リブと凹部とが係合する閉止位置における凹部の円弧状の移動経路上の接線と同じ方向に設定されているため、両者の係合をスムーズ且つ強固に行うことができる。
以上のように本発明によれば、遊技場に設置された場合に頻繁に開閉される内枠、及び前枠において、内枠に対して前枠を閉止した際に両枠の側端縁間に形成される隙間から遊技領域内に不正行為実行工具を差し込むことによる不正行為を防止するために前記隙間を埋めるためのリブを両枠に固定した場合に、リブを破壊、除去することを困難化して不正行為を阻止することができる。
即ち、内枠20に対して頻繁に開閉される前枠30は開閉がスムーズに行われる必要がある一方で、不正行為実行具による侵入防止のため隙間(遊技領域まで連通する隙間)を形成したくないという要請がある。従来、内枠と前枠のヒンジ部に形成される隙間を埋めるために両枠に夫々侵入防止用のリブ等を設けた場合、隙間からリブ等の固定部が露出するため、バール等を用いてこれを除去すれば、侵入用の隙間を形成することが可能であった。本発明では、内枠の一側端部20aに侵入防止部材を配置するのでなく、外枠2の一側端部2aに固定した金属側板40を前方に延長して形成したリブ42を内枠と前枠との隙間Gに差し込ませるように構成し、このリブを前枠の一側端部に設けた凹部51によって包囲できるようにした。
更に、不正防止部材の凹部51がリブ42の先端と近接する部分51dの内角θを鋭角状とすると共に、前部係止片の後面51b`を前方外側から後方内側へ向かって傾斜させている。更に、リブ42の屈曲角度を鋭角状となっている。このため、リブ42が凹部51内に嵌合したときにリブ42と前部係止片の後面51b`とが略平行となっている。従って、前枠の閉止時にリブ42と前部係止片の後面51b`との間に隙間G1からバール等を差し込んでこじ開けようとすると、リブ42が変形して凹部51内に更に食い込んだ状態となり、こじ開けがますます困難となる。
更に、リブと凹部とが凹部の円弧状の移動軌跡上の接線上で噛み合うようにした。即ち、リブの突出方向と接線が同じ方向に向くようにしたので、リブと凹部とは略接線位置で同じ向きになって嵌合する。このため、隙間からバール等を差し込んだとしても金属側板を破壊、除去することができないばかりでなく、頻繁な開閉が行われたとしてもリブと凹部との係合がスムーズとなる。
また、金属側板を外枠の一部として構成した場合(ボルト等により後付けしない場合)には、金属側板自体を除去して不正行為を行うことが極めて困難となる。
1…パチンコ遊技機、2…外枠、2a…一側端、3…軸支部、3a…切欠き部、4…軸支部、4a…軸穴、20…内枠、20a…一側端(一側部)、21、22…被軸支部、21a…軸穴、22a…軸穴、30…前枠、30a…一側端、31…被軸支部、32…被軸支部、36…外装部材、36a…側部外装部材、40…金属側板、41…延長片、42…リブ、50…不正防止部材、51…凹部、51a…後部係止片、51b…前部係止片、51b`…後面、51c…内側係止片、51d…近接部分、52…前部延長片

Claims (5)

  1. 一側部に軸支部を有した外枠と、遊技盤を支持し且つ該軸支部により一側部を回動可能に軸支された内枠と、前記遊技盤の前面を覆う透明板を支持し且つ前記軸支部により一側部を回動可能に軸支された前枠と、を備えたパチンコ遊技機において、
    前記外枠の一側部に固定、又は予め一体化した金属側板を備え、
    前記金属側板は、前記外枠前面を越えて前方へ突出した延長片と、該延長片の前端縁を内側に屈曲させたリブと、を備え、
    前記リブは前記内枠を間に挟んだ状態で前記外枠に対して前記前枠を閉止したときに該内枠と該前枠の各一側部間に形成される隙間内に嵌合する構成を備え、
    前記前枠は、前記外枠に対して閉止位置にある時に前記リブに近接した状態で嵌合し、前記外枠に対して開放位置にあるときに該リブから離脱する凹部を有した不正防止部材を備え、
    前記不正防止部材は、前記凹部と、該凹部から前方へ向けて延びる前部延長片と、を備えていることを特徴とするパチコン遊技機の不正行為防止構造。
  2. 前記前部延長片の前部は前記前枠を構成する金属基体と一体化されていることを特徴とする請求項1に記載のパチコン遊技機の不正行為防止構造。
  3. 前記前部延長片の外側面を、前記前枠の金属基体の外面を覆う外装部材の一部によって覆ったことを特徴とする請求項1、又は2に記載のパチコン遊技機の不正行為防止構造。
  4. 前記前枠の閉止時に前記外装部材の一部が前記隙間を閉止するように構成したことを特徴とする請求項3に記載のパチコン遊技機の不正行為防止構造。
  5. 前記凹部内に前記リブが嵌合した時に、該リブ先端と近接する凹部の内角を鋭角状としたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のパチコン遊技機の不正行為防止構造。
JP2009092118A 2009-04-06 2009-04-06 パチンコ遊技機の不正行為防止構造 Expired - Fee Related JP5322746B2 (ja)

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