JP2010239026A - 基板保持部材及び液処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板載置部を備えた基板保持部材に基板を載置して吸着保持するにあたって、基板との摺動による基板載置部の劣化を抑えることのできる基板保持部材を提供すること。また、基板載置部上の基板の表面に対して上方側から処理液を供給して液処理を行う場合には、処理液による基板載置部の劣化を抑えること。
【解決手段】テーブル11を構成する樹脂内にその端部がテーブル11の表面から外側に突き出るように成形されたカーボンファイバー24が埋設されるように、少なくともウェハWを吸着保持する保持面を覆うようにダイヤモンドライクカーボン膜25を成膜する。また、テーブル11上に吸着保持したウェハWの表面に処理液を供給して液処理を行う場合には、ウェハWの表面と連通するテーブル11の側周面及び裏面にフッ素を含むダイヤモンドライクカーボン膜を形成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば半導体ウェハ等の基板を裏面側から吸着保持する基板保持部材及びこの基板保持部材を備えた液処理装置に関する。
大気雰囲気中において基板例えば半導体ウェハ(以下「ウェハ」という)に対して液処理や露光処理を行う場合には、ウェハを例えば真空チャックにより吸着保持して処理を行っている。真空チャックを構成するステージは、ウェハに対する金属などのコンタミ防止のために、例えば樹脂などにより構成されている。
ウェハに対して液処理例えば有機物であるレジスト膜の塗布(形成)処理を行う場合には、例えば液処理装置の処理容器内において吸着保持したウェハをステージと共に鉛直軸回りに例えば数千rpm程度で回転させると共に、ウェハの表面に対して上方側から処理液例えばレジスト液を供給することによりレジスト膜を形成する手法が知られている。また、ウェハの表面の周縁部あるいは側面部に形成されたレジスト膜を除去するために、レジスト液を塗布した後、ウェハの回転数を例えば数百rpm程度に瞬時に低下させて、ウェハの周縁部に対して裏面側からレジスト膜を溶解する溶剤例えばシンナーを吐出してバックリンスを行う方法も知られている。
真空チャックは、ウェハの受け渡し時などに表面がウェハと摺動することになるが、特にウェハを高速回転させる場合には、急激な加減速が行われることが多いことから、慣性力によりウェハと真空チャックとの間で摺動が起こり、この結果多数枚のウェハに対して処理を行うと、継続的にウェハと摺動することによって摩耗してしまう。
また、ウェハに対して液処理を行う時には、処理容器内の気流の流れによって、例えばウェハの表面に供給した処理液の液滴やミストがウェハの側面領域を介して裏面側に回り込み、ステージの側面や裏面に付着する場合がある。そのため、多数枚のウェハに対して処理を行う間に、上記の処理液などの付着物が蓄積されてステージの側面や裏面に液滴や液溜まりが形成されることがある。例えば、既述のようにバックリンスを行うためにウェハの回転数を瞬時に低下させる時には、ウェハの表面側よりも裏面側の方が一時的に負圧が大きくなり、上記のミストがステージ側に引き込まれてしまう。そのためステージを構成する樹脂は、処理液が薬液例えば溶剤などである場合には、化学的な浸食を受ける懸念がある。
一方、本件出願人は、回転によるひねりなどの応力が蓄積されて起こるステージの破損や変形を抑えるために、内部に炭素やガラスなどからなる多数のファイバーを混入させることによって、ステージの強度を向上させることを検討している。このようなステージは、例えば軟化(溶融)させた樹脂内に上記のファイバーを含浸させて混合物を形成し、この混合物を例えば成型用の金型に注入して硬化させ、次いでこの金型から混合物を取り出すことによって製造されている。そのため、例えば樹脂の硬化時の膨張収縮などによって、金型の内面によりファイバーの端部が僅かにステージ側に押し込められた状態や折れ曲がった状態で成形される場合があるので、あるいは金型の内面の面粗さに応じてステージの表面に僅かな凹凸が形成されるので、金型からステージを取り出した時には、ステージの表面からファイバーの端部が例えば1〜20μm程度突き出す(飛び出す)場合がある。
このようにステージの表面からファイバーの端部が飛び出していると、例えばウェハとの接触(摺動)によってファイバーが落下して(抜け落ちて)パーティクルの原因となってしまうおそれがある。また、このようなファイバーの抜け落ちた部位を基点として、亀裂や損傷が進行(発生)してしまうおそれもある。更に、既述のように側面や裏面に薬液が付着すると、ステージの表面から突き出ているファイバーとステージとの間の僅かな隙間(界面)から薬液が表面張力により入り込み、ステージの化学的劣化の進行が避けられない。
特許文献1〜4には、耐摩耗性を高めるためにステージの表面にDLC(ダイヤモンドライクカーボン)などのコーティングを行う技術が記載されており、また特許文献5〜8には、DLCコーティングについて記載されている。しかし、樹脂からなるステージの表面にコーティングを施しただけでは、DLCコーティングは硬質の膜であるため、例えばステージの回転時やウェハの受け渡し時に当該ステージが僅かに撓んだり変形したりした場合には、ステージの形状に追随して変形できないので応力が蓄積され、多数枚のウェハに対して処理を行う途中で膜剥がれや破損が起こってしまう。また、これらの特許文献には、上記のステージの強度や処理液についての課題は記載されていない。
特開2001−326271(請求項1、図2) 特開2005−101247(図2) 特開2004−9165(請求項1) 特開2006−216886(請求項1) 特開2005−254351 特開平10−60648 特開平10−18037 特開昭62−133067
本発明はこのような事情の下になされたものであり、その目的は、樹脂を含む成型体により構成された基板載置部に基板を載置して吸着保持するにあたって、基板との摺動による基板載置部の劣化を抑えることのできる真空チャックを提供することにあり、また基板載置部上の基板に対して処理液を供給して液処理を行う場合には、処理液による基板載置部の劣化を抑えることのできる真空チャック及び液処理装置を提供することにある。
本発明の真空チャックは、
樹脂を含む成型体により構成され、基板を保持するための基板載置部と、
その強度を向上させるために前記基板載置部内に多数埋設された繊維体と、
前記基板載置部の基板に対する耐摩耗性を高めるために、前記基板載置部の表面の少なくとも基板載置面の表面を覆うようにかつ成形時に前記基板載置部の表面から突出した前記繊維体が覆われるように形成された保護膜と、
前記基板保持部に載置された基板を裏面側から吸引するために、前記基板載置部内に設けられた吸引路と、を備えたことを特徴とする。
前記基板載置部は、回転自在に構成されると共に、当該基板載置部に吸着保持した基板を回転させながら処理液を供給して液処理を行うために用いられ、
前記保護膜は、前記処理液に接触することによる前記基板載置部の劣化を抑えるために、更に前記基板載置部の側面及び裏面の少なくとも一方において、成形時に前記基板載置部の表面から突出した前記繊維体が覆われるように形成されていても良い。
本発明の別の真空チャックは、
回転自在に構成された基板載置部に吸着保持した基板を回転させながら処理液を供給して液処理を行うために用いられる真空チャックにおいて、
樹脂を含む成型体により構成され、基板を保持するための基板載置部と、
その強度を向上させるために前記基板載置部内に多数埋設された繊維体と、
前記処理液に接触することによる前記基板載置部の劣化を抑えるために、前記基板載置部の側面及び裏面の少なくとも一方において、成形時に前記基板載置部の表面から突出した前記繊維体が覆われるように形成された保護膜と、
前記基板保持部に載置された基板を裏面側から吸引するために、前記基板載置部内に設けられた吸引路と、を備えたことを特徴とする。
前記基板載置部の側面及び裏面の少なくとも一方に形成された保護膜は、前記処理液に対して撥水性を高めるためにフッ素を含んでいることが好ましい。また、前記保護膜は、ダイヤモンドライクカーボン膜であること好ましい。
本発明の液処理装置は、
処理カップ内において真空チャックに吸着保持した基板を回転させながら処理液を供給して液処理を行うための液処理装置において、
前記真空チャックとして、上記に記載の真空チャックを用いたことを特徴とする。
本発明は、樹脂を含む成型体により構成された基板載置部に基板を載置して吸着保持する真空チャックにおいて、基板載置部の強度が向上するように基板載置部内に多数の繊維体を埋設すると共に、この基板載置部の少なくとも基板載置面の表面に、成形時に当該基板載置部の表面から外方に向かって突き出した前記繊維体が覆われるように保護膜を形成しているので、基板との摩擦や摺動による基板載置部の劣化(摩耗)を抑えることができる。また、保護膜が繊維体を介していわばアンカー効果により基板載置部に強く密着するので、例えば基板載置部が回転などにより僅かに変形しても、保護膜は基板載置部の形状に追随して変形できるので、膜剥がれや破損を抑えることができる。従って、多数枚のウェハの処理を行う場合でも、基板載置部の劣化を抑えることができる。また、真空チャックに基板を吸着保持すると共に処理液を供給して液処理を行うにあたって、基板載置部の側面側及び裏面側の少なくとも一方に、基板載置部の表面から外方に向かって突き出す多数の繊維体が覆われるように保護膜を形成することによって、処理液が基板の表面から側面側を介して裏面側に回り込んだしたとしても、処理液の基板載置部への付着や繊維体と基板載置部との間の界面からの処理液の侵入を抑えることができるので、処理液による基板載置部の劣化(浸食)を抑えることができる。
本発明の実施の形態に係るレジスト塗布装置の縦断面図である。 前記レジスト塗布装置に用いられるテーブルの説明図である。 前記テーブルを拡大して示す縦断面図である。 上記のレジスト塗布装置の作用を示す概略図である。 上記のレジスト塗布装置の作用を示す概略図である。 上記のレジスト塗布装置の作用を示す概略図である。 上記のレジスト塗布装置の作用を示す概略図である。 表面にダイヤモンドライクカーボン膜を形成しない場合のテーブルを示す概略図である。 上記のレジスト塗布装置が適用された塗布・現像装置を示す斜視図である。 前記塗布・現像装置の平面図である。 前記塗布・現像装置の縦断面図である。 本発明の実施例の実験方法を示す概略図である。 本発明の実施例にて得られた結果を示す特性図である。 本発明の実施例にて得られた結果を示す特性図である。
本発明に係る液処理装置をレジスト塗布装置に適用した実施形態について説明する。図1に示すようにレジスト塗布装置は、基板例えば半導体ウェハ(以下「ウェハ」という)Wを裏面側から真空吸着して水平に保持する基板載置部である概略円板状のテーブル11と、このテーブル11の下面中央部に接続された回転軸12と、からなるスピンチャック(真空チャック)13と、このスピンチャック13上のウェハWに対して処理液例えばレジスト液を供給するための処理液供給手段であるレジストノズル71と、を備えている。この回転軸12の下端側には、当該回転軸12を鉛直軸回りに回転自在及び昇降自在に支持する回転駆動部14が接続されている。図1中10はスピンチャック13が収納された処理容器(筐体)であり、例えば処理容器10の下方側には、スピンチャック13の内部領域に形成された吸引路31を介してウェハWを裏面側から吸引するための吸着保持手段である吸引ポンプ15が接続されている。この図1中15aは、ウェハWの吸着保持及び解除を行うために吸引路31に介設されたリーク弁である。この処理容器10には、天井面に当該処理容器10の内部に対して清浄な気体を供給するためのファンフィルタユニット(FFU)16が設けられ、床面には処理容器10内の雰囲気を排気するための排気管17が接続されており、これらのファンフィルタユニット16からの給気及び排気管17による排気によって、処理容器10内には下降気流が形成される。尚、図1中10aはこの処理容器10内に対してウェハWの搬入出を行うための搬送口、10bは搬送口を開閉するシャッターである。
上記のテーブル11について、図2及び図3を参照して詳述する。このテーブル11は、直径寸法が例えば130mmとなるように形成されており、外形寸法が例えば300mmのウェハWの内周側中央部を裏面側から吸着保持するように構成されている。テーブル11の上面中央には、図2(a)、(b)に示すように、回転軸12内に形成された上記の吸引路31に連通する吸引孔21が開口しており、またテーブル11の上面には、テーブル11の周方向に沿って形成されたリング状部材22が複数箇所例えば3箇所に同心円状に配置されている。これらの3つのリング状部材22の上面は、ウェハWを吸着保持するための基板保持面をなし、ウェハWを水平に保持できるように同じ高さとなるように形成されている。これらの3つのリング状部材22のうち内周側の2つのリング状部材22には、周方向において複数箇所例えば4箇所に等間隔に上下方向に亘って形成された切り欠き部23が各々設けられており、テーブル11上にウェハWを載置すると共に吸引孔21からウェハWの裏面側の雰囲気を吸引すると、この図2(a)に矢印で示すように、テーブル11とウェハWの裏面との間の雰囲気が切り欠き部23を介して外周側から内周側の吸引孔21に向かって通流し、ウェハWがテーブル11上に吸着保持されることになる。
また、テーブル11は、例えばPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、PBI(ポリベンゾイミダール)、PP(ポリプロピレン)あるいはPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などの樹脂この例ではPEEKにより構成されている。テーブル11の内部には、図3に示すように、例えば長さ寸法が0.1mm〜6mm程度、直径寸法が例えば7μm程度の例えば炭素、ガラスまたは樹脂この例では炭素からなる多数のファイバー24が繊維体として埋設されている。このファイバー24は、テーブル11の強度を高めるために混入されているものであり、例えば軟化(溶融)した樹脂にファイバー24を含浸させて混合物を形成し、この混合物を例えば金型内に注入して硬化させることによって成形されている。そのため、樹脂の硬化時の膨張収縮などにより金型の内面にファイバー24が樹脂側に押し付けられた状態や折れ曲がった状態で成形される場合があるので、あるいは金型の内面の面粗さに応じて表面に僅かな凹凸が形成されるので、このテーブル11内に埋設されたファイバー24は、金型から樹脂(テーブル11)を取り出した時に外方に伸び出そうとする反発力により、あるいは金型の内面形状に応じて、その端部が当該テーブル11の表面から僅かに例えば1〜5μm程度飛び出している。
テーブル11の表面には、上面、側周面及び裏面を覆うようにダイヤモンドライクカーボン(DLC)膜などからなる保護膜25がコーティングされており、この保護膜25は上面側を覆うように成膜された上層保護膜26と、裏面側から側周面側にかけて成膜された下層保護膜27と、により構成されている。これらの保護膜26、27は、例えばテーブル11の側周面と上面との境界付近において継ぎ目無く(テーブル11の表面が露出しないように)接続されている。この保護膜25は、例えば炭素や水素などを含む原料ガスを用いてプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法やPVD(Physical Vapor Deposition)法などにより例えば200℃以下の低温にて形成されるものであり、例えば上面、側周面及び下面に対して夫々別々に成膜される。具体的には、例えばプラズマCVD用の処理容器内にその上面が上(原料ガスの供給側)を向くようにテーブル11を配置して、上面に保護膜26を成膜し、次いで上下面を逆にしてテーブル11の下面に保護膜27を成膜する。その後、例えばテーブル11を横向きにして、テーブル11を軸回りに回転させながら側周面に対して保護膜27の成膜処理を行う。こうして例えば上層保護膜26については炭素と水素とを含み、シリコンを含まない原料ガスにより形成され、下層保護膜27については炭素、水素及びフッ素を含む原料ガスにより形成される。これらの保護膜26、27は、物性がダイヤモンドに似通っている膜であり、具体的には例えば硬度が1000〜3000Hv、固有抵抗率が1.0×10〜1014Ω・cm、表面粗さRaが0.5〜1.0nm例えば0.7nm程度となっている。また下層保護膜27については、上記のようにフッ素を含んでいるので、摩擦係数が0.05〜0.2程度と極めて小さく、また有機溶媒や水溶液に対する撥水性が高くなっている。これらの保護膜26、27は、テーブル11の表面から外方に向かって突出するファイバー24が埋め込まれる(覆われる)ように、膜厚が1〜20μm程度となるように形成されている。従って、この保護膜25は、ファイバー24を介していわばアンカー効果によりテーブル11の表面に強く固着されていることになる。
上記のレジスト塗布装置の説明に戻ると、既述の図1に示すように、スピンチャック13の上方には、このスピンチャック13上のウェハWの表面に処理液(塗布液)例えばレジスト液を吐出するための処理液供給手段であるレジストノズル71と、溶解液例えばシンナーを吐出するための溶剤ノズル72と、が設けられており、これらのノズル71、72は、図示しないアームによってウェハWの中心部から周縁部までウェハWの半径方向に沿って水平に移動自在及び昇降自在に構成されている。また、これらのノズル71、72には、夫々レジスト液供給管73及び溶剤供給管74を介してレジスト液供給源75及び溶剤供給源76が夫々接続されている。
また、スピンチャック13の周囲には、当該スピンチャック13上に吸着保持されるウェハWの裏面周縁部に対向するように配置された内側カップ40と、この内側カップ40を側方側及び下方側から囲むように設けられた中間カップ50と、この中間カップ50の上方に配置された外側カップ60と、からなる処理カップ33が設けられている。
内側カップ40は、ウェハWの周縁部から流れ落ちる処理液などを後述の排液路52へとガイドするためのものであり、スピンチャック13上に吸着保持されたウェハWの外縁部に対向する部位から外側に向かって下方に傾斜する環状の傾斜部41と、この傾斜部41の下端側から下方に伸びる環状の垂直壁42と、により構成されている。この内側カップ40の上端部において、スピンチャック13上のウェハWの周縁部に対向するように形成されたリング状に突出する突出部44には、ウェハWの裏面周縁部に向かって下方内周側から溶解液例えばシンナーを吐出するための溶解液供給手段であるベベル洗浄ノズル45が嵌め込まれており、このベベル洗浄ノズル45は、例えばスピンチャック13上のウェハWの直径方向に相対向するように2箇所に配置されている。このベベル洗浄ノズル45は、後述の円板43上に敷設されたレール46上において、スピンチャック13上のウェハWの半径方向に沿って水平に進退可能に構成されている。図1中、47はベベル洗浄ノズル45に形成された吐出口、48は処理容器10の外側からベベル洗浄ノズル45に溶解液を供給するための供給路である。尚、図1では、内側カップ40について、右側にベベル洗浄ノズル45が設けられた部位を描画し、左側にベベル洗浄ノズル45が設けられていない部位を描画している。
テーブル11の下方側には、スピンチャック13上のウェハWと概略同径となるように形成された円板43が回転軸12を囲むように配置されており、上記の内側カップ40は、内周側において円板43に支持されている。尚、この円板43には、後述するように、当該円板43上に落下した処理液などを排出するためのドレイン管の排出口(いずれも図示せず)が形成されている。
中間カップ50は、内側カップ40の垂直壁42を周方向に亘って凹状に覆うように形成されて液受け部51をなしており、この液受け部51の下面には、処理液を排出するために、例えば処理容器10の下方側から伸びる排液路52の一端側が接続されている。この液受け部51の底面における内周側には、処理容器10内の雰囲気を排気するために、処理容器10の下方側から当該液受け部51の底面を貫通して上方まで伸びる2本の排気路53が接続されており、これらの排気路53は、内側カップ40の傾斜部41の下端位置に近接する位置にて開口している。垂直壁42の外側における中間カップ50の上端縁は、スピンチャック13上のウェハWの周縁部に近接するように周方向に亘ってテーパー状に伸び出して傾斜部材54をなしている。この傾斜部材54の下端側には、上記の排気路53に向かって排気される気流と共にウェハWの上方側の雰囲気を排気するための開口部55が周方向に亘って複数箇所に設けられている。
外側カップ60は、上記の傾斜部材54の外周縁上に配置された概略リング状の部材であり、ウェハWが回転する時の周囲の気流の乱れを低減させるために、スピンチャック13上のウェハWの上方側の雰囲気を周方向に亘って覆うように、上端縁がテーパー状に縮径している。
また、図1に示すように、このレジスト塗布装置には、制御部81が設けられており、この制御部81は、図示しないCPUやメモリ、プログラムを備えている。そして、この制御部81からレジスト塗布装置の各部に制御信号を出力することにより、後述のレジスト膜の塗布処理などの液処理やウェハWの搬送を行うようにプログラムが組み込まれている。このプログラムは、例えばハードディスク、コンパクトディスク、マグネットオプティカルディスク、メモリカード等の記憶媒体に格納され、コンピュータにインストールされる。
次に、上述の実施の形態の作用について説明する。先ず、図示しない搬送アームによりウェハWを処理容器10内に搬入して、図4(a)に示すようにスピンチャック13を上昇させて、同図(b)に示すようにウェハWを受け取って真空吸着する。この時、ウェハWを吸着することにより、テーブル11にはウェハWが強く押しつけられる。
次いで、スピンチャック13を下降させてウェハWを処理カップ33内に収納すると共に、図示しない搬送アームを退避させてシャッター10bを閉じ、ウェハWを所定の回転数例えば数千rpmで回転させる。この時、スピンチャック13によりウェハWを回転させようとすると、ウェハWは停止したままでいようとするため、テーブル11とウェハWとの間に大きな摩擦力が発生し、テーブル11の上面とウェハWの裏面とは僅かに摺動する(こすれ合う)ことになる。また、このようにテーブル11を高回転で回転させることにより、当該テーブル11を構成する樹脂は遠心力により僅かに撓んだり変形したりすることになるが、保護膜25はファイバー24を介していわばアンカー効果によりテーブル11に強く密着しているので、テーブル11の形状に追随して微少な変形に耐えることができる。
続いて、溶剤ノズル72を待機位置からウェハWの上方の所定の位置へ移動させる。次に、図5(a)に示すように、溶剤ノズル72からウェハWへシンナーを供給し、ウェハWの表面をシンナーで湿潤させることにより、後に塗布するレジスト液がウェハW上を伸展しやすい環境に整えるプリウェット処理を行う。ウェハWの外周縁から振り切られたシンナーは、傾斜部41及び垂直壁42を介して排液路52から排出され、またシンナーと共に下方に通流してきた処理容器10内の雰囲気は、液受け部51を介して排気路53から排気される。この時、ウェハW上に供給されたシンナーが微少な液滴やミストとなって、同図(a)に示すように、排液路52や排気路53に排気されずにウェハWの側方領域を介してウェハWの裏面側に僅かに回り込む場合がある。このようにウェハWの裏面側にシンナーのミストなどが回り込むと、同図(b)に示すように、テーブル11の側面や裏面の保護膜27に付着する場合がある。
その後、溶剤ノズル72を待機位置へ退避させると共に、レジストノズル71をウェハWの上方の所定位置へ移動させて、ウェハWの回転数を所定の値まで上昇させる。このようにウェハWの回転数を変更することによって、同様にウェハWとテーブル11とが僅かに摺動することになる。そして、レジストノズル71からウェハWの中心部へレジスト液を吐出すると、図6(a)に示すように、レジスト液がウェハWの回転による遠心力によって中心部から周縁部へ向けて伸展されていくと共に、余分なレジスト液はウェハWの表面から振り切られる。ウェハWの表面から振り切られた余分なレジスト液は、排液路52から排出されていくが、ミストが僅かにウェハWの側方領域を介して回り込み、同様にテーブル11(保護膜27)の側周面や裏面に付着する場合がある。そして、レジスト液の塗布処理が終了した後、レジストノズル71を所定の待機位置へ退避させて、その後所定の間ウェハWを回転させて、レジスト膜の膜厚の均一化を図ると共に、レジスト液を乾燥させてレジスト膜90を形成する。
続いて、ウェハWの回転数を例えば700rpmまで瞬時に落とし、ベベル洗浄ノズル45からウェハWの周縁部へ溶解液(洗浄液)である溶剤例えばシンナーを吐出してバックリンス処理を行う。図6(b)に示すように、溶解液はウェハWの裏面側のベベル部から表面側のベベル部まで回り込み、レジスト液膜の周縁部が所定の幅で洗浄(カット)される。そして、ベベル洗浄ノズル45から吐出されたシンナーやこのシンナーに溶解したレジスト液が排液路52から排出される。この時、上記のようにウェハWの回転数を700rpm程度まで瞬時に落としていることから、ウェハWの裏面、テーブル11の下方領域を介して圧縮された空気が開放されて、ウェハWの上面側の雰囲気よりも裏面側の雰囲気の方が一時的に負圧が大きくなる。従って、このバックリンス処理を行っている時には、プリウェット処理やレジスト膜90の塗布処理を行った時よりも、テーブル11側へのミストの回り込みが起こることがある。
そして、所定の時間シンナーの乾燥を行った後、ウェハWの回転を停止して、搬入時とは逆の順番でウェハWをレジスト塗布装置から搬出する。ウェハWの回転を停止する時においても、回転したままでいようとするウェハWをテーブル11により停止させるので、ウェハWとテーブル11との間には摺動が生じることとなる。
次いで、後続のウェハWが搬入され、同様にプリウェット処理、レジスト膜90の塗布処理及びバックリンス処理が行われていき、またテーブル11(保護膜27)の側周面及び裏面には更にシンナーやレジスト液のミストが微少な量ではあるが経時的に付着していくことになる。こうして量産工場の基板処理においてウェハWの処理を行うと、ウェハWの受け渡し時や吸着時あるいはウェハWの回転時において、スピンチャック13とウェハWとの間において都度に摩擦や摺動が起こることとなるが、テーブル11の表面には保護膜26が形成されているので、テーブル11の摩耗や損傷が抑えられる。また、保護膜25はファイバー24を介していわばアンカー効果によりテーブル11に強く密着しているので、多数枚のウェハWの処理を行っている間に例えばテーブル11の変形が繰り返し起こったとしても、テーブル11の形状にその都度追随して変形するので膜剥がれや破損が抑えられる。
更に、多数枚のウェハWに対して処理を行うことにより、テーブル11(保護膜27)に付着するミストの量が蓄積されていき、図7に示すように、例えば有機溶剤の大きな液滴や液溜まり85となる。この時、テーブル11の側周面及び裏面には、表面に保護膜27が成膜されているので、テーブル11には液溜まり85が接触しない。また、テーブル11の表面から飛び出しているファイバー24は、保護膜27によって覆われているので、同様に液溜まり85に接触しない。更に、この保護膜27には、既述のようにフッ素が含まれているので、保護膜27の撥水性が高くなっており、そのため液溜まり85は直ぐに液滴となって下方に落下していく。従って、液溜まり85が保護膜27の表面に形成されたとしても、液溜まり85と保護膜27とは長い時間接触しない。保護膜27から落下した液溜まり85は、円板43に形成された図示しないドレイン管から排出されていく。
上述の実施の形態によれば、ウェハWをスピンチャック13に吸着保持するにあたって、テーブル11の強度が向上するように内部にファイバー24を混合して成形すると、ファイバー24の端部がテーブル11の表面から突出するので、このファイバー24が埋設されるようにテーブル11の上面に保護膜26を成膜している。そのため、テーブル11がウェハWに直接接触しないので、例えばウェハWの受け渡し時や吸着時あるいはウェハWの回転時に、テーブル11とウェハWとの間の摩擦や摺動が抑えられるため、テーブル11の劣化(摩耗)を抑えることができる。また、保護膜26がファイバー24を介していわばアンカー効果によりテーブル11に強く密着するので、例えば回転によってテーブル11が撓んだり変形したりした場合でも、保護膜26はテーブル11の形状に追随して変形できるので、膜剥がれや破損を抑えることができる。そのため、多数枚のウェハWの処理を行う場合でも、テーブル11の劣化を抑えることができる。更に、ファイバー24が保護膜26により覆われていることから、例えばウェハWとテーブル11とが接触しても、ファイバー24の脱落や抜け落ちを抑えることができるので、パーティクルの発生を抑えることができる。また、ファイバー24の抜け落ちを抑えることができるので、例えばファイバー24の抜け落ちた部位を基点とした亀裂や損傷の進行(発生)を抑えることができる。
また、このスピンチャック13を液処理用に用いる場合には、ウェハWの表面に供給した処理液がウェハWの側方領域を介してテーブル11の側周面や裏面に回り込み、多数枚のウェハWの処理を行う間に処理液の液溜まり85が形成されたとしても、テーブル11の側周面及び裏面に保護膜27を形成することにより、テーブル11は液溜まり85に直接接触しないので、テーブル11に対する例えば変質や酸化あるいは溶解などといった化学的な浸食(劣化)の進行を抑えることができる。更に、既述のように、テーブル11の表面から外方に飛び出すファイバー24を覆うように保護膜27が形成されており、例えばテーブル11とファイバー24との間の僅かな隙間(界面)を介して処理液がテーブル11内に入り込まないので、テーブル11の劣化を抑えることができる。この時、保護膜27が成膜されていない場合には、図8に示すように、テーブル11とファイバー24との間の僅かな隙間(界面)から処理液が例えば表面張力により侵入し、テーブル11が内部から浸食され、更にファイバー24が脱落しやすくなってしまうが、既述のように保護膜27を形成することにより、テーブル11の浸食によるファイバー24の脱落についても抑えることができる。更にまた、保護膜27にフッ素を混入させているので、保護膜27の表面の撥水性が極めて高くなっている。そのため、保護膜27が液溜まり85に長時間接触しないので、例えば保護膜27にピンホールなどの欠陥が形成されていて処理液がテーブル11内に進入しようとしても、液溜まり85が直ぐに液滴となって下方へと落下するため、更にテーブル11に対する浸食を抑えることができる。
また、ウェハWと接触する上面側の保護膜26にはシリコンが含まれていないので、保護膜26はウェハWより柔らかいため、ウェハWに対する物理的な損傷の発生を抑えることができる。
更に、ウェハWと接触する基板載置面に摩擦係数が極めて小さい保護膜26を形成しているので、ウェハWの裏面へのパーティクルの付着を抑えることができる。
上記の例では、テーブル11の表面全体に亘って保護膜25(保護膜26、27)を形成したが、テーブル11の上面については少なくともウェハWと接触する基板載置面(リング状部材22の上端面)だけに形成しても良い。また、例えば液処理を行わない装置例えばウェハWの周縁部の不要レジスト膜を除去するための周辺露光装置や選択露光装置にスピンチャック13を適用する場合には、回転駆動部14には回転機構を設けずに、またテーブル11の側周面や裏面に保護膜27を形成しなくても良い。更に、液処理を行う場合において、例えばテーブル11の表面の摩耗が問題にならない程度に小さい場合には、テーブル11の上面に保護膜26を形成せず、側周面及び裏面に保護膜27を形成しても良い。更にまた、保護膜27としては、テーブル11の側周面及び裏面の全てを覆うように形成せずに、側周面及び裏面の一方に形成しても良いし、側周面及び裏面の一部分に形成しても良い。
上記の保護膜25の材質としては、炭素と水素以外にも、例えばCN(窒化炭素)や酸素を含んでいても良いし、側周面及び裏面側の保護膜27についてはシリコンを含んでいても良い。また、この保護膜25としては、例えば炭素の比率が高く設定された耐摩耗性の膜例えば精製炭化水素を含む膜などであっても良く、この場合には例えばポリカーボネートなどのアクリル系樹脂とこの精製炭化水素とを均質に混合させた塗布液をテーブル11に塗布して、その後乾燥及び硬化させることにより保護膜25が形成されることになる。更に、保護膜25としては上記の炭素を含む膜以外にも、例えばSiC(炭化シリコン)、AlN(窒化アルミニウム)や石英などのセラミックス系の材料であれば良く、この場合には粉体状にて塗布後、熱処理を行うといった方法により保護膜25が形成される。
また、上記のスピンチャック13は、上記のレジスト塗布装置(レジストコータ)以外にも、後述の各液処理例えば下地反射防止膜コータ(BCT)、表面反射防止膜コータ(TCT)などに適用しても良い。また、液浸露光処理を行う場合には、この液浸露光処理に先立ってウェハWの表面に保護膜を形成する保護膜コータ(ITC)や、液浸露光処理を行った後に当該保護膜を剥離する有機保護膜剥離モジュール(ITR)に上記のスピンチャック13を適用しても良い。有機保護膜剥離モジュールでは、既述のレジストノズル71に代えて、有機溶剤(溶解液)例えばシンナーを供給する手段であるノズルが設けられる。更に、保護膜25は既述の有機溶剤(シンナーやレジスト液)以外にも酸水溶液やアルカリ水溶液に対しても耐性があるので、例えば露光処理を行った後にアルカリ性の処理液(現像液)をウェハW上のレジスト膜に供給して現像処理を行う現像処理装置にスピンチャック13を適用しても良いし、例えばアルカリ水溶液(アンモニア水溶液と過酸化水溶液との混合溶液)、酸水溶液(希沸酸水溶液)及び有機溶剤(IPA、イソプロピルアルコール)などを順番にあるいは混合して処理液として用いてウェハWの洗浄を行う枚葉洗浄装置に適用しても良い。これらの場合においても、保護膜27においてアルカリ水溶液や酸水溶液あるいは有機溶剤によるテーブル11の劣化を抑えることができる。
続いて、前述のレジスト塗布装置を適用した塗布、現像装置について図9〜図11を参照して説明する。図9及び図10に示すように、この塗布、現像装置は、密閉型のキャリア200からウェハWを取り出すキャリアブロックS1と、ウェハWに対して各処理を行う処理ブロックS2と、塗布、現像装置に接続された露光装置S4と処理ブロックS2との間でウェハWの受け渡しを行うインターフェイスブロックS3と、を備えている。キャリアブロックS1では、載置台201上に載置されたキャリア200から受け渡しアームCがウェハWを取り出して、当該キャリアブロックS1に隣接された処理ブロックS2に受け渡すと共に、処理ブロックS2にて処理された処理済みのウェハWを受け渡しアームCが受け取ってキャリア200に戻すように構成されている。
処理ブロックS2は、図11に示すように、この例では現像処理を行うための第1のブロック(DEV層)B1、レジスト膜の下層側に形成される反射防止膜の形成処理を行うための第2のブロック(BCT層)B2、レジスト液の塗布処理を行うための第3のブロック(COT層)B3、レジスト膜の上層側に形成される反射防止膜の形成処理を行うための第4のブロック(TCT層)B4を下からこの順番で積層して構成されている。
第3のブロック(COT層)B3は、レジスト液を塗布するレジスト塗布装置と、このレジスト塗布装置にて行われる処理の前処理及び後処理を行うための基板加熱装置を組み込んだ加熱冷却系の処理ユニット群と、前記レジスト塗布装置と基板加熱装置との間に設けられ、これらの間でウェハWの受け渡しを行う搬送アームA3と、を備えている。また、第2のブロック(BCT層)B2と第4のブロック(TCT層)B4とは、各々反射防止膜を形成するための薬液をスピンコーティングにより塗布する液処理装置と、前記加熱冷却系の処理ユニット群と、前記処理装置と処理ユニット群との間に設けられ、これらの間でウェハWの受け渡しを行う搬送アームA2、A4と、を備えている。第1の処理ブロック(DEV層)B1については、例えば一つのDEV層B1内に現像ユニットが2段に積層されている。そして当該DEV層B1内には、これら2段の現像ユニットにウェハWを搬送するための共通の搬送アームA1が設けられている。さらに処理ブロックS2には、図10及び図11に示すように、棚ユニットU1が設けられ、この棚ユニットU1の各部同士の間では、前記棚ユニットU1の近傍に設けられた昇降自在な受け渡しアームD1によってウェハWが搬送される。上記のDEV層B1内の上部には、棚ユニットU1に設けられた受け渡しユニットCPL11から、処理ブロックS2内の棚ユニットU2に設けられた受け渡しユニットCPL12にウェハWを直接搬送するための専用の搬送手段であるシャトルアームEが設けられている。
この塗布、現像装置では、キャリアブロックS1のキャリア200内のウェハWは、先ず受け渡しアームCによって取り出されて、前記棚ユニットU1の一つの受け渡しユニット、例えば受け渡しユニットCPL2に搬送される。続いて、ウェハWは受け渡しユニットCPL3及び搬送アームA3を介して第3のブロック(COT層)B3に搬入され、疎水化処理ユニットにおいて表面が疎水化された後、液処理装置2にて既述のようにレジスト膜が形成される。その後、ウェハWは搬送アームA3により、棚ユニットU1の受け渡しユニットBF3に受け渡される。
そして、ウェハWは受け渡しユニットBF3→受け渡しアームD1→受け渡しユニットCPL4を介して搬送アームA4に受け渡され、レジスト膜の上に反射防止膜が形成された後、搬送アームA4により受け渡しユニットTRS4に受け渡される。なお、レジスト膜の上に反射防止膜を形成しない場合や、ウェハWに対して疎水化処理を行う代わりに、第2のブロック(BCT層)B2にて反射防止膜が形成される場合もある。
レジスト膜やさらに反射防止膜が形成されたウェハWは、受け渡しアームD1により受け渡しユニットBF3、TRS4を介して受け渡しユニットCPL11に受け渡され、ここからシャトルアームEにより棚ユニットU2の受け渡しユニットCPL12に直接搬送され、インターフェイスブロックS3に搬入されることになる。なお図11中のCPLが付されている受け渡しユニットは、温調用の冷却ユニットを兼ねており、BFが付されている受け渡しユニットは、複数枚のウェハWを載置可能なバッファユニットを兼ねている。
次いで、ウェハWはインターフェイスアームBにより露光装置S4に搬送され、ここで所定の露光処理が行われた後、棚ユニットU2の受け渡しユニットTRS6に載置されて処理ブロックS2に戻される。このウェハWは、第1のブロック(DEV層)B1にて現像処理が行われ、搬送アームA1により棚ユニットU1に搬送され、受け渡しアームCを介してキャリア200に戻される。尚、既述のように上記の露光装置S4として液浸露光処理を行う液浸露光装置を接続する場合には、塗布、現像装置の処理ブロックS2内には、液浸露光処理に先立ってウェハWの表面に保護膜を形成する保護膜コータ(ITC)と、液浸露光処理を行った後に当該保護膜を剥離する有機保護膜剥離モジュール(ITR)と、が設けられることになる。
次に、上記の保護膜25を形成した時にテーブル11の耐酸性や耐摩耗性がどの程度向上するかを確認するために行った実験について説明する。
(評価試験1)
先ず、評価試験1として、保護膜25の耐摩耗性を評価する実験を行った。この実験には、保護膜25に対して速やかに衝撃を与えて加速試験を行うために、ウェハWを側方側から保持するウェハ保持部133を周方向に4つ配置して、これらのウェハ保持部133の内部領域においてウェハWを水平方向に移動させてウェハWの外周縁とウェハ保持部133の内周面とを衝突させてウェハ保持部133の摩耗量を測定した。これらのウェハ保持部133は、各々図12(a)、(b)に示すように構成されており、134はウェハWを裏面側から支持する裏面支持部、135は裏面支持部134に支持されたウェハWを側面側から囲み、その位置を規制する下側垂直壁部、136は下側垂直壁部135から上方に向かってテーパー状に拡径するように形成され、ウェハWを裏面支持部134に落とし込む時にその外縁を支持して滑り落とすための傾斜部である。各ウエハ保持部133は不図示の駆動部に接続され、各ウエハ保持部133の間隔を保ったまま、図中矢印で示すように水平方向に往復移動できるようになっている。また、ウエハ保持部133の下側垂直壁部135がウエハWの側面から若干離れるように各ウエハ保持部133の位置は調整されている。
この評価試験1−1では、このウエハ保持部133に実施の形態で説明した保護膜25を形成せずに、後述の保護膜25を成膜した例に対する比較対象として用いるために実験を行った。この試験で用いたウエハ保持部133は、実施の形態で説明したPEEK樹脂の代わりに所定の樹脂により構成されている。前記樹脂中にはカーボンファイバが実施形態と同様に混入されている。ウエハWの載置後、ウエハ保持部133を20万回往復移動させ、その下側垂直壁部135にウエハWを衝突させた。その後、下側垂直壁部135に形成された摩耗痕の深さについて顕微鏡を用いて測定した。
続いて評価試験1−2として評価試験1−1と同様の試験を行い、下側垂直壁部135に形成された摩耗痕の深さについて測定した。ただし、ウエハ保持部133には実施の形態で説明した保護膜25(保護膜26)が形成されており、その厚さは3μmである。
また、評価試験1−3として評価試験1−2と同様に試験を行い、下側垂直壁部135に形成された各摩耗痕の深さについて測定した。ただし、この評価試験1−3では、ウエハ保持部133は実施の形態と同じPEEKにより構成されている。ウエハ保持部133に形成された保護膜25の厚さは評価試験1−2と同じ3μmである。
評価試験1−4として評価試験1−3と同様に試験を行い、下側垂直壁部135に形成された摩耗痕の深さについて測定した。ただしウエハ保持部133を往復移動させる回数としては1000万回とした。下側垂直壁部135に形成された保護膜25の厚さは評価試験1−3と同じ3μmである。このウェハ保持部133は、評価試験1−1と同様の樹脂により構成されている。
評価試験1−5として、評価試験1−4と同様に試験を行い、下側垂直壁部135に形成された各摩耗痕の深さについて測定した。ただし、この評価試験1−5では、ウエハ保持部133は評価試験1−2と同様の所定の樹脂により構成されている。ウエハ保持部133の各所に形成された保護膜25の厚さは8μmである。ウエハ保持部133の往復移動回数は1000万回とした。
評価試験1−6として、評価試験1−4と同様に試験を行った。ただし、ウエハ保持部133の往復移動回数は1000万回とし、摩耗痕の測定箇所は裏面支持部134とした。
評価試験1−7として、評価試験1−3と同様の試験を行った。ただし、ウエハ保持部133の往復移動回数は1000万回とし、摩耗痕の測定箇所は裏面支持部134とした。
評価試験1−8として、評価試験1−5と同様の試験を行った。ただし、ウエハ保持部133の往復移動回数は1000万回とし、摩耗痕の測定箇所は裏面支持部134とした。
図13は評価試験1−1〜1−8についての結果を示しており、最も大きな摩耗痕の深さを斜線のグラフで、各摩耗痕の深さの平均値を多数の点を付したグラフで評価試験毎に夫々表している。また、各グラフ上に結果の数値を示しており、この数値の単位はμmである。評価試験1−1の結果と評価試験1−2の結果とを比べると、評価試験1−2の方が最大摩耗痕深さも、摩耗痕の平均値も小さくなっている。従って、これら評価試験1−1及び1−2の結果から実施の形態で述べたように、保護膜25を成膜することでウエハ保持部133の下側垂直壁部135(テーブル11)の耐摩耗性が向上することが示された。また、評価試験1−4では評価試験1−1よりもウエハWの下側垂直壁部135への衝突回数が多いが、最大摩耗痕深さ及び摩耗痕の深さの平均値は評価試験1−4の方が小さかった。このことからも、保護膜25を成膜することで下側垂直壁部135の耐摩耗性が向上することが示されている。
評価試験1−3、1−5の結果から、ウエハ保持部133を構成する樹脂及び保護膜25の膜厚を変更しても、評価試験1−1よりも耐摩耗性が高くなっていることが分かる。また、評価試験1−6〜1−8について最大摩耗痕深さ及び摩耗痕の深さの平均値が比較的小さく抑えられていることから、裏面支持部134についても保護膜25を形成することが有効であると考えられる。
(評価試験2)
評価試験2−1として、ウエハ保持部133にスルホン酸の原液を滴下し、形成された摩耗痕(腐食痕)の深さについて顕微鏡を用いて測定した。ただし、このウエハ保持部133には保護膜25が形成されておらず、また、PEEK樹脂の代わりに評価試験1−1で用いた所定の樹脂により構成されたウエハ保持部133を使用した。
評価試験2−2として、実施の形態と同様に各部に保護膜25(保護膜27)が形成されたウエハ保持部133について、その保護膜25上に評価試験2−1と同様にスルホン酸の原液を滴下し、形成された摩耗痕について顕微鏡を用いて測定した。ウエハ保持部133は評価試験2−1と同様に所定の樹脂により構成され、保護膜25の厚さが1μmであるものを用いた。
評価試験2−3として、保護膜25の厚さが3μmであるウエハ保持部133を用いて評価試験2−1と同様の試験を行った。
評価試験2−4として、保護膜25の厚さが6μmであるウエハ保持部133を用いて評価試験2−1と同様の試験を行った。
評価試験2−5として、保護膜25の厚さが8μmであるウエハ保持部133を用いて評価試験2−1と同様の試験を行った。
評価試験2−6として、PEEKにより構成され、3μmの保護膜保護膜25が形成されたウエハ保持部133を用いて評価試験2−1と同様の評価試験を行った。この保護膜25を構成する各元素の比率は、評価試験2−1〜2−5の保護膜25を構成する各元素の比率と異なっている。
評価試験2−7として、PEEKにより構成され、3μmの保護膜25が形成されたウエハ保持部133を用いて評価試験2−1と同様の評価試験を行った。この保護膜25を構成する元素の比率は、評価試験2−1〜2−5の保護膜25を構成する各元素の比率と同じである。
評価試験2−8として、ポリイミドにより構成され、3μmの保護膜25が形成されたウエハ保持部133を用いて評価試験2−1と同様の試験を行った。この保護膜25を構成する元素の比率は、評価試験2−6の保護膜25を構成する各元素の比率と同じである。
評価試験2−9としてポリイミドにより構成され、3μmの保護膜25が形成されたウエハ保持部133を用いて評価試験2−1と同様の試験を行った。この保護膜25を構成する元素の比率は、評価試験2−1〜2−5の保護膜25を構成する各元素の比率と同じである。
図14は評価試験2−1〜2−9についての結果を示しており、図13と同様に最も大きな摩耗痕の深さを斜線のグラフで、各摩耗痕の深さの平均値を多数の点を付したグラフで評価試験毎に夫々表している。また、各グラフ上に結果の数値を示しており、この数値の単位はμmである。評価試験2−1の結果と評価試験2−2〜2−5の結果とを比べると、評価試験2−2〜2−5では評価試験2−1よりも最大摩耗痕深さ及び摩耗痕の平均値が小さくなっている。従って、これら評価試験2−1〜2−5の結果から、保護膜25を形成することで耐酸性が向上することが示された。
また、評価試験2−6〜2−9についても最大摩耗痕深さ及び摩耗痕深さの平均値が比較的小さく抑えられていた。従ってこれらの結果からも保護膜25を形成することが耐腐食性を向上させるために有効であると考えられる。
W ウェハ
10 処理容器
11 テーブル
12 回転軸
13 スピンチャック
15 吸引ポンプ
21 吸引孔
24 ファイバー
25 保護膜
45 ベベル洗浄ノズル
71 レジストノズル
72 溶剤ノズル

Claims (6)

  1. 樹脂を含む成型体により構成され、基板を保持するための基板載置部と、
    その強度を向上させるために前記基板載置部内に多数埋設された繊維体と、
    前記基板載置部の基板に対する耐摩耗性を高めるために、前記基板載置部の表面の少なくとも基板載置面の表面を覆うようにかつ成形時に前記基板載置部の表面から突出した前記繊維体が覆われるように形成された保護膜と、
    前記基板保持部に載置された基板を裏面側から吸引するために、前記基板載置部内に設けられた吸引路と、を備えたことを特徴とする真空チャック。
  2. 前記基板載置部は、回転自在に構成されると共に、当該基板載置部に吸着保持した基板を回転させながら処理液を供給して液処理を行うために用いられ、
    前記保護膜は、前記処理液に接触することによる前記基板載置部の劣化を抑えるために、更に前記基板載置部の側面及び裏面の少なくとも一方において、成形時に前記基板載置部の表面から突出した前記繊維体が覆われるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の真空チャック。
  3. 回転自在に構成された基板載置部に吸着保持した基板を回転させながら処理液を供給して液処理を行うために用いられる真空チャックにおいて、
    樹脂を含む成型体により構成され、基板を保持するための基板載置部と、
    その強度を向上させるために前記基板載置部内に多数埋設された繊維体と、
    前記処理液に接触することによる前記基板載置部の劣化を抑えるために、前記基板載置部の側面及び裏面の少なくとも一方において、成形時に前記基板載置部の表面から突出した前記繊維体が覆われるように形成された保護膜と、
    前記基板保持部に載置された基板を裏面側から吸引するために、前記基板載置部内に設けられた吸引路と、を備えたことを特徴とする真空チャック。
  4. 前記基板載置部の側面及び裏面の少なくとも一方に形成された保護膜は、前記処理液に対して撥水性を高めるためにフッ素を含んでいることを特徴とする請求項2または3に記載の真空チャック。
  5. 前記保護膜は、ダイヤモンドライクカーボン膜であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一つに記載の真空チャック。
  6. 処理カップ内において真空チャックに吸着保持した基板を回転させながら処理液を供給して液処理を行うための液処理装置において、
    前記真空チャックとして、請求項1ないし5のいずれか一つに記載の真空チャックを用いたことを特徴とする液処理装置。
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