JP6494480B2 - 基板液処理装置及び基板液処理装置の基板乾燥方法 - Google Patents

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本発明は、基板に処理液を供給して液処理を行う基板液処理装置において、基板を乾燥させる技術に関する。
半導体装置の製造においては、半導体ウエハ等の基板を水平に保持し、鉛直軸線周りに回転させた状態で、基板の一方の面(例えばデバイス非形成面である基板裏面)に洗浄液(例えば洗浄用薬液またはリンス液)を供給して、当該一方の面に洗浄処理を施すことがある。当該一方の面の洗浄が終了した後に、基板を高速回転させることにより振り切り乾燥が行われる。このとき、乾燥促進及びウオーターマークの発生を防止するために当該一方の面に対して窒素ガス等の不活性ガスが供給される。上記の一連の処理を実行するための基板液処理装置が、例えば特許文献1に記載されている。
特許第5005571号公報
基板の乾燥処理の間、乾燥すべき一方の面は、基板の保持及び回転等の機能を果たす平面状の部材と対向している。しかしながら、この対向する平面状の部材の構造によっては、当該一方の面において他の領域よりも乾燥が遅れてしまう領域が生じることがあった。この様な乾燥の遅れを無くして基板の全面を乾燥させるためには例えば不活性ガスの供給量を増加させることもできるが、コストアップを招くおそれもある。
本発明は、上述した問題点を解決するためのものであり、基板の一方の面の全面を時間的に均一に乾燥させることができる技術を提供する。
本発明は上述した課題を解決するためのものであり、本発明の基板液処理装置は、基板を水平姿勢で保持する保持部と、前記保持部が設けられたベースプレートと、前記ベースプレートを回転させる回転軸と、前記回転軸内に設けられ、前記基板に向けて処理液を吐出する液体吐出口を先端に有する処理液供給管と、前記液体吐出口を配置し、少なくとも前記回転軸と前記処理液供給管との間の隙間を覆うことができる回転しない頭部と、を備え、前記ベースプレートは、前記ベースプレートの前記基板に面する一方の面側と他方の面側とを貫通し、前記他方の面側から前記一方の面側へと流れる気流を発生させる通気路を有し、前記通気路は、前記一方の面側に流れた気流が、前記ベースプレートと前記基板の間の領域のうち気体の淀みが生じる領域へと向かう位置に設けられており、前記気体の淀みが生じる領域は、前記基板の回転による圧力低下が生じている前記頭部の内側の領域と、前記基板の外部から進入しその後上向きに戻って行く気流及び下向きに戻って行く気流が発生する外側の領域と、の間にある前記頭部の端部の周縁領域とする。
本発明によれば、基板の一方の面の全面を時間的に均一に乾燥させることができる。
本発明の一実施形態に係る基板液処理システムの全体構成を示す概略平面図である。 図1の処理ユニットの構成を示す断面図である。 ベースプレートを上方から見た平面図である。 ウエハ下面の乾燥の進行について説明するための図である。 ウエハの下面とベースプレートの上面との間の気流を模式的に表した図である。
以下に、本発明に係る基板液処理装置及び基板液処理方法の具体的な構成について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明では、本発明に係る基板液処理装置の実施形態として本発明を基板処理システムに適用した場合について説明する。
図1は、本実施形態に係る基板処理システムの概略構成を示す図である。以下では、位置関係を明確にするために、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸を規定し、Z軸正方向を鉛直上向き方向とする。
図1に示すように、基板処理システム1は、搬入出ステーション2と、処理ステーション3とを備える。搬入出ステーション2と処理ステーション3とは隣接して設けられる。
搬入出ステーション2は、キャリア載置部11と、搬送部12とを備える。キャリア載置部11には、複数枚の基板、本実施形態では半導体ウェハ(以下ウェハW)を水平状態で収容する複数のキャリアCが載置される。
搬送部12は、キャリア載置部11に隣接して設けられ、内部に基板搬送装置13と、受渡部14とを備える。基板搬送装置13は、ウェハWを保持するウェハ保持機構を備える。また、基板搬送装置13は、水平方向および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能であり、ウェハ保持機構を用いてキャリアCと受渡部14との間でウェハWの搬送を行う。
処理ステーション3は、搬送部12に隣接して設けられる。処理ステーション3は、搬送部15と、複数の処理ユニット16とを備える。複数の処理ユニット16は、搬送部15の両側に並べて設けられる。
搬送部15は、内部に基板搬送装置17を備える。基板搬送装置17は、ウェハWを保持するウェハ保持機構を備える。また、基板搬送装置17は、水平方向および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能であり、ウェハ保持機構を用いて受渡部14と処理ユニット16との間でウェハWの搬送を行う。
処理ユニット16は、基板搬送装置17によって搬送されるウェハWに対して所定の基板処理を行う。
また、基板処理システム1は、制御装置4を備える。制御装置4は、たとえばコンピュータであり、制御部18と記憶部19とを備える。記憶部19には、基板処理システム1において実行される各種の処理を制御するプログラムが格納される。制御部18は、記憶部19に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって基板処理システム1の動作を制御する。
なお、かかるプログラムは、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体に記録されていたものであって、その記憶媒体から制御装置4の記憶部19にインストールされたものであってもよい。コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体としては、たとえばハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルディスク(MO)、メモリカードなどがある。
上記のように構成された基板処理システム1では、まず、搬入出ステーション2の基板搬送装置13が、キャリア載置部11に載置されたキャリアCからウェハWを取り出し、取り出したウェハWを受渡部14に載置する。受渡部14に載置されたウェハWは、処理ステーション3の基板搬送装置17によって受渡部14から取り出されて、処理ユニット16へ搬入される。
処理ユニット16へ搬入されたウェハWは、処理ユニット16によって処理された後、基板搬送装置17によって処理ユニット16から搬出されて、受渡部14に載置される。そして、受渡部14に載置された処理済のウェハWは、基板搬送装置13によってキャリア載置部11のキャリアCへ戻される。
次に、処理ユニット16の概略構成について図2を参照して説明する。
図2に示すように、処理ユニット16は、チャンバ20と、ウエハWを保持して回転させる基板保持回転機構30と、処理液供給ノズルを構成する液体吐出部40と、ウエハWに供給された後の処理液を回収する回収カップ50とを備える。
チャンバ20は、基板保持回転機構30、液体吐出部40及び回収カップ50を収容する。チャンバ20の天井部には、FFU(Fan Filter Unit)21が設けられる。FFU21は、チャンバ20内にダウンフローを形成する。
基板保持回転機構30は、機械的なクランプ機構によりウエハWを保持するメカニカルチャックとして構成されている。基板保持回転機構30は、基板保持部31、回転軸32及び回転モータ(回転駆動部)33を有している。
基板保持部31は、円板形のベースプレート(板状体)31aと、ベースプレート31aの周縁部に設けられた複数の保持部材31bを有している。保持部材31bは、ウエハWの周縁を保持する。一実施形態においては、複数の保持部材31bのいくつかはウエハWに対して進退してウエハWの把持及び解放の切り換えを行う可動の支持部材であり、残りの保持部材31bは不動の保持部材である。回転軸32は中空であり、ベースプレート31aの中央部から鉛直方向下向きに延びている。回転モータ33は回転軸32を回転駆動し、これにより、基板保持部31により水平姿勢で保持されたウエハWが鉛直軸線周りに回転する。
液体吐出部40は、全体として鉛直方向に延びる細長い軸状の部材として形成されている。液体吐出部40は、鉛直方向に延びる中空円筒形の軸部41と、頭部42とを有している。軸部41は、基板保持回転機構30の回転軸32の内部の円柱形の空洞32a内に挿入されている。軸部41と回転軸32とは同心である。軸部41の外周面と回転軸32の内周面との間に円環状の断面を有する気体通路80としての空間が形成されている。
液体吐出部40の内部には、鉛直方向に延びる円柱形の空洞がある。この空洞の内部には処理液供給管43が設けられている。処理液供給管43の上端は、液体吐出部40の頭部42の上面で開口しており、基板保持回転機構30に保持されたウエハWの下面の中央部に向けて処理液を吐出する液体吐出口となる。
処理液供給管43には、ウエハWの下面を処理するための所定の処理液が、処理液供給機構72から供給される。処理液供給機構72の構成の図示及び詳細な説明は省略するが、例えば、処理液供給源に接続された供給ラインと、この供給ラインに介設された開閉弁及び流量制御弁などから構成される。この処理液供給機構72は、複数の処理液、例えば洗浄用薬液(例えばDHF)及びリンス液を切り換えて供給することができるように構成されていてもよい。
回収カップ50は、基板保持回転機構30の基板保持部31を取り囲むように配置され、回転するウエハWから飛散する処理液を捕集する。回収カップ50は、不動の下カップ体51と、上昇位置(図2に示す位置)と下降位置との間で昇降可能な上カップ体52とを有している。上カップ体52は、昇降機構53により昇降する。上カップ体52が下降位置にあるときには、上カップ体52の上端は、基板保持回転機構30により保持されたウエハWよりも低い位置に位置する。このため、上カップ体52が下降位置にあるときに、チャンバ20内に進入した図1に示した基板搬送装置17の基板保持機構(アーム)と基板保持回転機構30との間で、ウエハWの受け渡しが可能となる。
下カップ体51の底部には、排出口54が形成されている。この排出口54を介して、捕集された処理液及び回収カップ50内の雰囲気が回収カップ50から排出される。排出口54には排出管55が接続され、排出管55は減圧雰囲気の工場排気系(図示せず)に接続されている。遮蔽板92は、液処理に利用された処理液が、回転モータ33等に付着しないよう、ベースプレート31aの下面と回転モータ33との間の空間を遮断している。
FFU21からの清浄空気のダウンフローは、回収カップ50(上カップ体52)の上部開口を介して回収カップ50内に引き込まれ、排出口54から排気される。このため、回収カップ50内には、矢印Fで示す気流が生じる。
処理ユニット16はさらに、基板保持回転機構30により保持されたウエハWの上面に処理液(洗浄用薬液あるいはリンス液)を供給する少なくとも1つの処理液供給ノズル61を備えていてもよい。処理ユニット16はさらに、ウエハWの上面をスクラブ洗浄するブラシ62を備えていてもよい。
頭部42の下面と基板保持部31(特にベースプレート31a)との間には円環状の隙間があり、この隙間が気体吐出路81となっている。頭部42の周縁端とベースプレート31aによって気体吐出のための気体吐出口82が画定される。気体吐出口82から気体吐出路81及び気体通路80内に液体(液体吐出口から吐出されてウエハW下面に到達した後に落下してくる処理液)が侵入することを防止するため、頭部42は半径方向外側に張り出した円形であり、上方からの平面視で気体通路80を完全に覆っている。
前述した液体吐出部40の軸部41と回転軸32との間の気体通路80には、パージ用気体としての不活性ガス、ここでは窒素(N)ガスが、乾燥用気体供給機構74から供給される。パージ用気体供給機構74の構成の図示及び詳細な説明は省略するが、例えば、パージ用気体供給源に接続された供給ラインと、この供給ラインに介設された開閉弁及び流量制御弁等から構成される。パージ用気体供給機構74から、気体通路80に供給された窒素ガスは、気体吐出路81に流入し、気体吐出口82から吐出される。
本実施形態では、液処理後のウエハWの下面の乾燥促進のために、ベースプレート31aのウエハWに面する一方の面側(ベースプレート31aの表面側)とその反対面となる他方の面側(ベースプレート31aの裏面側)とを貫通する通気路90を設けている。図3は、ベースプレート31aを上方から見た平面図である。図示されるように、ベースプレート31aには、通気路90が回転中心を基準に半径方向に向けて30度の間隔おきに12個設けられている。通気路90の直径は通気用として機能すれば良く限定されない。開口91は、回転軸32と接合する部分であり、本実施形態では、頭部42よりも少しだけ大きな直径を有している。詳細は後述するが、通気路90の回転中心からの距離は、乾燥処理時に回転しない頭部42の直径に基づき決定される。本実施形態では、頭部42の直径は60mm、通気路90の回転中心からの距離は70mmである。
次に、処理ユニット16で行われるウエハWに対する処理について簡単に説明する。
まず、上カップ体52が下降位置にある状態で、基板搬送装置17の基板保持機構(アーム)がチャンバ20内に進入し、ウエハWを基板保持回転機構30の保持部31に渡す。その後、基板保持機構(アーム)がチャンバ20から退出し、上カップ体52が上昇位置に上昇する。
次に、基板保持回転機構30が、ウエハWを回転させる。この状態で、ウエハWに対して所定の液処理が施される。液処理の一例を以下に述べる。所定時間の間、処理液供給ノズル61から洗浄用薬液(例えばDHF)がウエハWの上面(デバイスが形成されたウエハWの表面)に供給され、これと同時に、処理液供給管43の液体吐出口から洗浄用薬液(例えばDHF)がウエハの下面(デバイスが形成されていないウエハWの裏面)の中央部(ほぼ中心)に供給され、これによりウエハWの上面及び下面に薬液洗浄処理が施される。
次に、引き続きウエハWを回転させたまま、所定時間の間、処理液供給ノズル61からウエハWの上面にリンス液(例えば純水(DIW))が供給されると同時に、処理液供給管43の液体吐出口からウエハWの下面中央部にリンス液(例えば純水(DIW))が供給され、ウエハWの上面及び下面にリンス処理が施される。これにより、ウエハWの上面及び下面に残留する薬液及び薬液洗浄処理により生じた反応生成物がリンス液により洗い流される。以上の液処理を行っている間、気体吐出路81への処理液の進入を防止するため、気体吐出口82から窒素ガスが供給されている。
液処理が終わると次に、ウエハWの上面及び下面への液体の供給を停止し、引き続きウエハWを回転させたまま(好ましくはウエハの回転速度を増大させ)、ウエハWの上面及び下面を乾燥させる。
ここで、乾燥処理に関して、発明者が行った実験及び考察について以下に説明する。
まず、ベースプレート31aに通気路90が無い点を除き図2に示すものと同じ構成を有する処理ユニットを用いて、ウエハWの下面に対して、リンス処理を行った後に、窒素ガスの供給を行うことなく乾燥処理を行う実験を行った。実験は、乾燥処理時に、ウエハの回転速度を2000rpmとし、その回転数を所定時間維持することにより行った。
以上の条件でウエハWを49秒間回転させるとウエハWが完全に乾燥したが、それ以下の時間においては、以下のような乾燥の遅延が生じた。すなわち、ウエハWを約30秒間回転させて停止させたとき、ウエハWの下面には直径約130〜150mmの円形の乾燥残り100が確認された(図4(a)を参照)。ウエハWを約40秒間回転させて停止させたとき、ウエハWの下面には直径約60〜80mmのリング状の乾燥残り100が確認された(図4(b)を参照))。ウエハWを約47秒間回転させて停止させたときには、一部が欠けたリング状の乾燥残り100が確認された(図4(c)を参照)。他の回転速度における実験でも、リング状の乾燥残り100が生じる位置がやや変化し完全乾燥に至るまでの時間は異なったが、同様の傾向が確認された。このことから、最も乾燥し難い領域は、ウエハWの中心部ではなく、ウエハの中心部から離れたリング状の領域であることがわかった。
上記実験結果より、上記リング状の領域(ウエハWの半径に対して、中心から約20%〜30%の領域)の乾燥を促進することが、ウエハW下面全体の乾燥時間の短縮につながることがわかった。
図5(a)は、通気路が無いベースプレート31aを回転させてウエハWを乾燥させる場合の、ウエハWの下面とベースプレート31aの上面との間の気流を模式的に表した図である。図において、乾燥処理の間、回転しない頭部42よりも十分に外側の領域501(ウエハWの半径に対して、中心から約30%〜100%の領域)においては、ウエハWの外部から進入しその後上向きに戻って行く気流501a及び下向きに戻って行く気流501bが発生する。したがって、領域501では、気流501a及び気流501bによりウエハW等に付着した液体の蒸発が促進され、領域501に対応するウエハWの下面領域は他の領域に比較して早く乾燥が終了する。
また、頭部42の内側の領域502(ウエハWの半径に対して、中心から約0%〜20%の領域)においては、ウエハWの回転による圧力低下が生じており、ウエハW等に付着した液体が蒸発し易い状態になっている。したがって、液体の蒸発が促進され、領域501よりは遅いが後述する領域503に比較して領域501に対応するウエハWの下面領域は早く乾燥が終了する。
乾燥処理の間、回転しない頭部42と回転するベースプレート31aの上面との境界付近の領域503(ウエハWの半径に対して、中心から約20%〜30%の領域)では、領域501のような気流は発生せず、気体の淀みが発生する。また、領域502のような、圧力低下も生じない。このため、他の領域に比較して乾燥しにくく、他の領域の乾燥が完了した時点で、領域503に対応するウエハWの下面領域は上記のようなリング状の乾燥残り100が存在する。
本実施形態では、通気路90による通気により、この領域503の気流の淀みを解消するように構成した。図5(b)は、通気路90が有るベースプレート31aを回転させてウエハWを乾燥させる場合の、ウエハWの下面とベースプレート31aの上面との間の気流を模式的に表した図である。図のように、ベースプレート31aの下面から上面へと流れて領域503へ向かう気流503aが発生する。そして、領域503の淀んだ気体がベースプレート31aの気体へと置換されるようになる。したがって、領域503における乾燥の遅れを抑制することができ、他の領域に比較しても同等の時間で乾燥が完了するので、ウエハW全面を時間的に均一に乾燥させることができる。また、乾燥用ガスを用いてウエハWの裏面を乾燥させる手法に比べて、コストがかからず装置の制御も簡単にすることができる。
このように、上記実施形態では、頭部42がベースプレート31aの上面よりも上方に位置しており、頭部42の上面とウエハWの下面との間隔がベースプレート31aの上面とウエハWの下面との間隔よりも狭くなっている。そして、通気路90は、頭部42の外周端縁よりも外側であって、回転するウエハWと回転しない頭部42との間に形成されたウエハWの下面との間隔が狭い領域502とウエハWとともに回転するベースプレート31aとの間に形成されたウエハWの下面との間隔が広い領域501との間の領域503に形成されている。本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、たとえば以下に説明するように変形することもできる。
(変形例)
上記実施形態では、液処理時にウエハWの裏面に供給した処理液がウエハWから落下して通気路90に入ってベースプレート31aの裏面側まで伝わり、さらに遮断板92へと落下してその上面に付着するおそれがある。したがって、例えば、遮断板92を平坦ではなく半径方向外側下方に向けて傾斜させるように設けて、付着した液が迅速に外側に流れて除去されるように構成しても良い。また、液処理時は、通気路90を自動的に塞ぐための可動式の蓋を設けても良い。また、通気路90も、上述したような垂直な円筒状ではなく、ベースプレート31aの表側の開口のほうがベースプレート31aの裏側の開口よりも半径方向外側になるよう円筒を傾斜させても良い。これにより、通気路90に入り込んでも遠心力で表面側に引き戻され易くなるので、処理液がベースプレート31aの裏面側まで伝わりにくくなる。
上記実施形態では、コスト的な観点により、乾燥処理を行っているときに不活性ガスを吐出しないようにしているが、これに限定するものではない。通気路90から気体を供給することと平行して不活性ガスを気体吐出口82から吐出するようにしても良い。これにより、淀みの領域に対して供給される気体の量が増加するので、より迅速に乾燥が完了するようになる。
上記実施形態では、ウエハWの下面を乾燥させる場合を例に本発明を説明したが、これに限られない。例えば、ウエハWの上面を乾燥させる場合にも、本発明は適用可能である。すなわち、ウエハWをトッププレートで覆うようなシステムにおいては、ウエハWの上面とトッププレートの下面との関係で、同様の部分的な乾燥遅延が生じる場合がある。その場合は、トッププレートに上記実施形態と同様な通気口を設けて構造上気体の淀みが生じる領域に気体を供給することで、乾燥の均一性を高めることができる。
20 チャンバ
30 基板保持回転機構
40 液体吐出部
31a ベースプレート
90 通気路

Claims (3)

  1. 基板を水平姿勢で保持する保持部と、
    前記保持部が設けられたベースプレートと、
    前記ベースプレートを回転させる回転軸と、
    前記回転軸内に設けられ、前記基板に向けて処理液を吐出する液体吐出口を先端に有する処理液供給管と、
    前記液体吐出口を配置し、少なくとも前記回転軸と前記処理液供給管との間の隙間を覆うことができる回転しない頭部と、を備え、
    前記ベースプレートは、前記ベースプレートの前記基板に面する一方の面側と他方の面側とを貫通し、前記他方の面側から前記一方の面側へと流れる気流を発生させる通気路を有し、
    前記通気路は、前記一方の面側に流れた気流が、前記ベースプレートと前記基板の間の領域のうち気体の淀みが生じる領域へと向かう位置に設けられており、
    前記気体の淀みが生じる領域は、前記基板の回転による圧力低下が生じている前記頭部の内側の領域と、前記基板の外部から進入しその後上向きに戻って行く気流及び下向きに戻って行く気流が発生する外側の領域と、の間にある前記頭部の端部の周縁領域であることを特徴とする基板液処理装置。
  2. 前記通気路は、円周方向に対して複数個設けられていることを特徴とする請求項1に記載の基板液処理装置。
  3. 基板を水平姿勢で保持する保持部と、前記保持部が設けられたベースプレートと、前記ベースプレートを回転させる回転軸と、前記回転軸の回転中心に設けられ、前記基板に向けて処理液を吐出する液体吐出口を先端に有する処理液供給管と、前記液体吐出口を中心に配置し、少なくとも前記回転軸と前記処理液供給管との間の隙間を覆うことができる回転しない円形の頭部と、を備える基板液処理装置の基板乾燥方法であって、
    前記ベースプレートは、前記ベースプレートの前記基板に面する一方の面側と他方の面側とを貫通する通気路を有しており、
    前記通気路は、前記一方の面側に流れた気流が、前記ベースプレートと前記基板の間の領域のうち気体の淀みが生じる領域へと向かう位置に設けられており、
    前記気体の淀みが生じる領域は、前記基板の回転による圧力低下が生じている前記頭部の内側の領域と、前記基板の外部から進入しその後上向きに戻って行く気流及び下向きに戻って行く気流が発生する外側の領域と、の間にある前記頭部の端部の周縁領域であり、
    前記回転軸による回転にともない発生する前記ベースプレートの他方の面側から前記一方の面側の前記気体の淀みが生じる領域へと向かって流れる気流を用いて前記基板の一方の面を乾燥することを特徴とする基板乾燥方法。
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