JP2010236653A - 多板クラッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】プレッシャープレートを軸方向で移動せしめるカム機構を備える多板クラッチにおいて、前記カム機構のカム爪をクラッチセンタに一体形成しながら特別な処理を施すことなくカム強度を確保する。
【解決手段】クラッチセンタとプレッシャープレート14との間に設けられてこれらに相対回転差が生じた際に前記プレッシャープレートのクラッチ板13への押圧力を増強又は軽減せしめるカム機構30を有する多板クラッチにおいて、前記カム機構30を構成するカム爪の内のプレート側カム41を、プレッシャープレートブロック14Aにおけるクラッチ軸方向で前記クラッチセンタ側へ臨む端面(内フランジ部26)に一体形成すると共に、該プレート側カム41におけるクラッチ径方向外側端の少なくとも一部を、プレッシャープレートブロック14Aの内周面に一体に接続した。
【選択図】図9

Description

この発明は、自動二輪車等の鞍乗り型車両に好適な多板クラッチに関する。
従来、上記多板クラッチにおいて、クラッチセンタ(クラッチハブ)をメインハブとサブハブとに分割し、これらの連結部分においてそれぞれカム爪又はカム孔を形成することで、メインハブ及びサブハブ間に相対回転差が生じた際にプレッシャープレートによるクラッチ板への押圧力を増強又は軽減するように該プレッシャープレートを軸方向で移動せしめるカム機構を構成したものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開昭61−149618号公報
ところで、上記従来の構成では、前記クラッチセンタをアルミニウム等の軽金属で形成して多板クラッチの慣性マスの低減を図っているが、この場合、カム機構のカム爪も同様に軽金属で形成されることとなる。しかし、カム機構はメインハブ及びサブハブ間での動力伝達を可能とするもので、急発進時や全負荷走行時には最大の駆動トルクが作用するため、前記カム爪には所定以上の強度が必要であり、これを軽金属で形成した際には強度を高める処理を施したり、あるいはカム爪部分のみの材質を変更する等の補強対策が必要であった。
しかし、前記強度を高める処理を施せば製造工程が増加するし、カム爪部分のみ材質を変更すれば使用材料又は部品点数の増加を招き、何れにせよコストアップになるという課題がある。
そこでこの発明は、プレッシャープレートを軸方向で移動せしめるカム機構を備える多板クラッチにおいて、前記カム機構のカム爪をクラッチセンタに一体形成しながら特別な処理を施すことなくカム強度を確保することを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、入力部材から伝達されたトルクを受け取るクラッチアウタ(例えば実施例のクラッチアウタ11)と、出力部材と一体回転するように前記クラッチアウタの内部に回転自在に収容されるクラッチセンタ(例えば実施例のクラッチセンタ12)と、前記クラッチアウタ及びクラッチセンタのそれぞれに一体回転可能に保持される複数のクラッチ板(例えば実施例のクラッチ板13)と、該各クラッチ板を押圧又は解放するプレッシャープレート(例えば実施例のプレッシャープレート14)と、前記クラッチセンタ及びプレッシャープレートの間に設けられてこれらに相対回転差が生じた際に前記プレッシャープレートの前記クラッチ板への押圧力を増強又は軽減するように該プレッシャープレートをクラッチ軸方向で移動せしめるカム機構(例えば実施例のカム機構30)とを有する多板クラッチ(例えば実施例の多板クラッチ10)において、前記カム機構を構成するカム爪(例えば実施例のプレート側カム41)を、前記クラッチセンタ又はプレッシャープレートの内の何れか一方の部材(例えば実施例のプレッシャープレート14)におけるクラッチ軸方向で他方の部材側へ臨む端面(例えば実施例の内フランジ部26)に、該他方の部材側へ隆起するように一体形成すると共に、該カム爪におけるクラッチ径方向外側端の少なくとも一部を、前記一方の部材の内周面(例えば実施例の右円筒部23b)に接続したことを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記カム爪は、前記一方の部材の内周面から前記端面にかけて連続して接続されることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記カム爪は、前記一方の部材の端面に所定角度を空けて複数個配置されると共に、前記内周面を形成する周壁の先端側には、その高さを部分的に低くする凹部(例えば実施例の凹部45)が形成され、該凹部が前記複数のカム爪の間に配置されることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記凹部内に嵌合する凸部(例えば実施例の凸部48)が前記他方の部材(例えば実施例のクラッチセンタ12)に設けられることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記カム機構が、前記一方の部材に設けられる一方のカム爪(例えば実施例のプレート側カム41)と、前記他方の部材に設けられる他方のカム爪(例えば実施例のセンタ側カム31)とからなり、該各カム爪が、前記両部材の回転方向と略直交する垂直面(例えば実施例の垂直当接面34a,43a)と、クラッチ径方向視で前記垂直面と交差するように傾斜する傾斜面(例えば実施例の傾斜カム面33a,42a)とを形成し、前記垂直面はクラッチ外周側に配置されると共に、前記傾斜面はクラッチ内周側に配置され、前記クラッチセンタとプレッシャープレートとに相対回転差が生じ、前記各カム爪の傾斜面が互いに摺接してプレッシャープレートをクラッチ軸方向及び回転方向で変位させた際には、該プレッシャープレートが回転方向で所定量変位した後に、前記各カム爪の垂直面が互いに当接してプレッシャープレートの回転方向の変位を規制することを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、一方の部材の端面から隆起させたカム爪におけるクラッチ径方向外側端を、該一方の部材の内周面に接続して一体化することにより、カム爪の強度を高めるような処理を施すことなく、かつカム爪部分の材質を変更することもなく、製造工程の増加や使用材料又は部品点数の増加を招かずにカム爪の強度を確保した上で、多板クラッチの軽量化及びコストダウンを図ることができる。
請求項2に記載した発明によれば、カム爪を一方の部材に強固に一体化してその補強効果を高めることができる。
請求項3に記載した発明によれば、カム爪が無い所定角度範囲において周壁の高さを低くすることとなり、カム爪が設けられる側の部材において、カム爪の補強効果のない無駄肉部分を廃して軽量化を図って多板クラッチの慣性マスを低減できる。
請求項4に記載した発明によれば、前記凹部と凸部とを互いに嵌合させることにより、カム機構が作動してプレッシャープレートとクラッチセンタとが離間した場合でも、互いの凸部の先端側にクラッチ板が係合するので、クラッチ板が各部材から外れることを防止できる。また、カム機構の位置を確認することなくプレッシャープレートとクラッチセンタとを組み付けることができ、多板クラッチの組み立てを容易にすると共に、カム爪の位置がずれるような誤組みを防止できる。
請求項5に記載した発明によれば、クラッチセンタとプレッシャープレートとに所定の相対回転が生じた際に、各カム爪におけるクラッチ外周側に設けた垂直面部分により、プレッシャープレートの過剰な回転を防止するストッパを構成できる。また、一方の部材の周壁により補強された一方のカム爪のクラッチ外周側を前記ストッパの一部とすることで、該ストッパの剛性を確保できる。
この発明の実施例における多板クラッチの軸方向に沿う断面図である。 上記多板クラッチのクラッチセンタ及びプレッシャープレートを組み合わせた状態の斜視図である。 上記クラッチセンタの平面図である。 図3のA−A断面図である。 上記クラッチセンタのクラッチセンタ本体の平面図である。 (a)は上記クラッチセンタのカムフランジの平面図、(b)は(a)のb1部の拡大図である。 図3のB−B断面図である。 図3のC−C断面図である。 (a)は上記プレッシャープレートの平面図、(b)は(a)のb2部の拡大図である。 図9のD−D断面図である。 図9のE−E断面図である。 図9のF−F断面図である。 上記クラッチセンタ及びプレッシャープレートを組み合わせた状態の側面図である。 上記多板クラッチのカム機構の作用説明図であり、(a)は正転トルク作用時、(b)はバックトルク作用時をそれぞれ示す。 上記カム機構の変形例の作用説明図であり、(a)は正転トルク作用時、(b)はバックトルク作用時をそれぞれ示す。
以下、この発明の実施例について図面を参照して説明する。
図1に示す多板クラッチ10は、例えば自動二輪車等の鞍乗り型車両の動力源であるエンジンにおいて、そのクランクシャフト(入力部材、不図示)とトランスミッションのメインシャフト(出力部材)58との間に介設され、これらの間の動力伝達を断続させるものである。
多板クラッチ10は、前記クランクシャフトからの回転動力が常時伝達されて駆動するクラッチアウタ11と、該クラッチアウタ11内において前記メインシャフト58と一体回転するクラッチセンタ12と、クラッチアウタ11及びクラッチセンタ12間に積層されてこれらを摩擦係合させる複数のクラッチ板13とを有してなる。なお、図中符号C1は多板クラッチ10(及び前記メインシャフト58)の回転中心軸線を示す。
各クラッチ板13は中央開口を有する円板状をなし、該各クラッチ板13の右方にはこれらと略同形状のプレッシャープレート14が配置され、該プレッシャープレート14がその右方に配置された例えばダイヤフラムスプリングからなるクラッチスプリング56の弾発荷重を受けて各クラッチ板13を圧接させる。前記圧接(摩擦係合)の解除は、不図示のクラッチレバー等のクラッチ操作子の操作により、クラッチカバー(エンジンカバー)57に配設されたレリーズ機構61を介して行われる。
レリーズ機構61は、メインシャフト58の右側部に同軸かつ往復動可能に保持される作動軸62と、該作動軸62の中間部にラジアルボールベアリング63aを介して同軸かつ回転可能に保持されるリフタープレート63と、作動軸62と直交するようにクラッチカバー57の外側部に保持される操作軸64とを有してなる。操作軸64の一端部はクラッチカバー57外に突出し、該一端部に固設された操作レバー64aが前記クラッチ操作子とケーブル等を介して連結される。操作軸64の他端部は偏心カム機構64bを介して作動軸62の右端部に係合し、前記クラッチ操作子の操作により操作軸64が回動することで、作動軸62及びリフタープレート63が右方に移動し、プレッシャープレート14をクラッチスプリング56の付勢力に抗して右方に変位させて、各クラッチ板13の摩擦係合を解除させる。
なお、前記レリーズ機構61の構成は様々であり、例えばクラッチ操作子とケーブルではなく油圧を介して連係されるものであったり、偏心カム機構64bではなくラック&ピニオンや送りネジさらにはメインシャフト58内に挿通したプッシュロッド等を介して前記摩擦係合を解除させるものであってもよい。ここで、多板クラッチ10は、クランクケース右側のクラッチカバー57内(油室内)に配置された湿式多板クラッチとされる。また、図中矢印LHは左方向を示す。
以下、前記各クラッチ板13の内、クラッチアウタ11に支持されるものをクラッチディスク13aとし、クラッチセンタ12に支持されるものをクラッチプレート13bとする。各クラッチディスク13a及びクラッチプレート13bは、クラッチ軸方向で交互に重なった状態に積層される。クラッチディスク13aはベースプレートの両面に摩擦材を貼付してなり、クラッチプレート13bは単一の金属板からなる。
これら各クラッチディスク13a及びクラッチプレート13bがプレッシャープレート14からの押圧力により互いに摩擦係合することで、クラッチアウタ11とクラッチセンタ12との間でトルク伝達が可能な状態となる。一方、前記摩擦係合が解除することで、前記トルク伝達が遮断された状態となる。
クラッチアウタ11は図中右方に開放する有底円筒状をなし、その底壁15の外側(左方)にはクランクシャフトからの回転動力を受けるプライマリドリブンギヤ17がダンパ18を介して同軸かつ一体回転可能に設けられる。クラッチアウタ11の周壁16の内周には軸線C1に沿う係止溝19が多数刻設され、該係止溝19内に前記クラッチディスク13aの外周に突設された多数の係止爪13dがそれぞれクラッチ軸方向で移動可能に係合することで、各クラッチディスク13aがクラッチアウタ11と一体回転可能となる。なお、図中符号17aは前記クランクシャフトと一体回転するプライマリドライブギヤを示す。
一方、図2を併せて参照し、クラッチセンタ12は、前記メインシャフト58の外周にスプライン嵌合するボス部21と、該ボス部21の外周にこれと同軸に設けられるフランジ部22と、該フランジ部22の外周にこれと同軸に設けられる円筒部23と、該円筒部23の右端部(クラッチアウタ11の底壁15側)にこれと同軸に設けられる押圧フランジ部24とを有してなる。円筒部23はクラッチアウタ11の周壁16の内周側にこれと所定間隔を空けるように対向配置される。円筒部23の外周には軸線C1に沿う係止溝25が多数刻設され、該係止溝25内に前記クラッチプレート13bの内周に突設された多数の係止爪13cがそれぞれクラッチ軸方向で移動可能に係合することで、各クラッチプレート13bがクラッチセンタ12と一体回転可能となる。
ここで、クラッチセンタ12は、ハブ部、フランジ部22、円筒部23の右側部(右円筒部23b)、及び押圧フランジ部24からなる本体部分に対し、円筒部23の左側部(左円筒部23a)が分割構成される。左円筒部23aはプレッシャープレート14の左方に一体形成され、これらが一体のプレッシャープレートブロック14Aを構成する(図9(a)、図10参照)。左右円筒部23a,23bにはそれぞれクラッチプレート13bが振り分けて支持されるが、左円筒部23aは右円筒部23bよりもクラッチ軸方向でやや短く、該左円筒部23aが支持するクラッチプレート13bは右円筒部23bが支持するクラッチプレート13bよりも少なくされる。なお、本願において、プレッシャープレートブロック14Aを単にプレッシャープレート14ということがある。
右円筒部23bの内周には、前記フランジ部22とクラッチ軸方向で所定間隔を空けて対向する内フランジ部26が一体形成される。そして、前記フランジ部22と内フランジ部26との間には、クラッチセンタ12及びプレッシャープレートブロック14A間に相対回転差トルクが生じた際にプレッシャープレートブロック14Aをクラッチ軸方向で移動させるカム機構30が設けられる。
図3、図9を併せて参照し、カム機構30は、前記フランジ部22の右側面(内フランジ部26側に臨む端面)から右方に突出するセンタ側カム31と、内フランジ部26の左側面(フランジ部22側に望む端面)から左方に突出するプレート側カム41とを有してなる。センタ側カム31及びプレート側カム41は、それぞれクラッチ周方向で所定角度を空けて複数箇所(本実施例では三箇所)に設けられている。なお、図中矢印Fは、前記エンジンの通常運転時(搭載車両の前進時)におけるクラッチ回転方向(正転方向)を示す。
図3、図7、図8を参照し、各センタ側カム31は、それぞれクラッチ回転方向(周方向)で隣接する上流側カム32及び下流側カム36の一対のカム爪で構成される。これら上流側カム32及び下流側カム36の間に対応するプレート側カム41が入り込み、該プレート側カム41が上流側カム32又は下流側カム36とクラッチ回転方向で係合することで、クラッチセンタ12及びプレッシャープレートブロック14A間の動力伝達がなされると共に、クラッチセンタ12及びプレッシャープレートブロック14A間に生じる相対回転トルクによりプレッシャープレートブロック14Aを所定量だけクラッチ軸方向で移動させる(図14、図15参照)。
図6(b)を併せて参照し、各センタ側カム31の上流側カム32は、そのクラッチ内周側を構成するカム本体部33と、クラッチ外周側を構成するストッパ部34とを、クラッチ径方向で隣接させて互いに一体化してなる。
各上流側カム32のカム本体部33は、そのクラッチ回転方向下流側の端面が、フランジ部22からの突出先端側ほど上流側に位置するように傾斜する傾斜カム面33aとされ、クラッチ回転方向上流側の端面が、フランジ部22からの突出先端側ほど下流側に位置するように傾斜する傾斜外面33bとされる。各カム本体部33の先端は、クラッチ径方向視で小径の円弧状をなして傾斜カム面33a及び傾斜外面33bを互いに接続し、したがって各カム本体部33は、クラッチ径方向視で略三角形状に形成される。
また、各上流側カム32のストッパ部34は、そのクラッチ回転方向下流側の端面が、クラッチ回転方向と直交する垂直当接面34aとされ、クラッチ回転方向上流側の端面が、フランジ部22からの突出先端側ほど下流側に位置するように傾斜する傾斜外面34bとされる。各ストッパ部34の先端は、クラッチ回転方向と平行な水平面34cとされて垂直当接面34a及び傾斜外面34bを互いに接続し、したがって各ストッパ部34は、クラッチ径方向視で略台形状に形成される。
ストッパ部34の傾斜外面34bとカム本体部33の傾斜外面33bとは互いに面一に連なる。また、ストッパ部34及びカム本体部33のフランジ部22からの突出高さは互いに同一とされる。ストッパ部34の垂直当接面34aとカム本体部33の傾斜カム面33aとは、クラッチ径方向視で互いの中間部分を交差させる。これにより、クラッチ径方向視で、ストッパ部34の上部がカム本体部33の傾斜カム面33aよりもクラッチ回転方向下流側に張り出す。カム本体部33は、そのクラッチ径方向での幅がストッパ部34のそれよりも大きくされる。傾斜カム面33aと垂直当接面34aとの間には、クラッチ軸方向視でクラッチ回転方向上流側に凹む溝部35が形成される。カム本体部33の傾斜カム面33aは、その基端側(フランジ部22側)から先端側に渡る全断面においてクラッチ径方向と平行となるように、若干の捻れを有する曲面とされる。なお、傾斜カム面33aのクラッチ軸方向での等高線を図6(b)に鎖線で示す。前記各等高線は、クラッチ中心側に延長すると全て軸線C1を通過する。
一方、各センタ側カム31の下流側カム36は、そのクラッチ回転方向上流側の端面が、クラッチ回転方向と直交する垂直当接面36aとされ、クラッチ回転方向下流側の端面が、フランジ部22からの突出先端側ほど上流側に位置するように傾斜する傾斜外面36bとされる。
各下流側カム36の先端は、クラッチ回転方向と平行な水平面36cとされて垂直当接面36a及び傾斜外面36bを互いに接続し、したがって各上流側カム32は、クラッチ径方向視で略台形状に形成される。以下、センタ側カム31において上流側カム32及び下流側カム36間に形成される凹部をカム間凹部37という。なお、図中符号38aはクラッチ板13にエンジンオイルを供給するべく右円筒部23aに外周に向かって形成されたオイル供給口を、符号38はオイル供給口38aにエンジンオイルを導くオイル通路孔をそれぞれ示す。
図9、図11、図12を参照し、各プレート側カム41は、前記上流側カム32と同様、クラッチ内周側を構成するカム本体部42と、クラッチ外周側を構成するストッパ部43とを、クラッチ径方向で隣接させて互いに一体化してなる。
各プレート側カム41のカム本体部42は、そのクラッチ回転方向上流側の端面が、内フランジ部26からの突出先端側ほど下流側に位置するように傾斜する傾斜カム面42aとされ、クラッチ回転方向下流側の端面が、クラッチ回転方向と直交する垂直外面42bとされる。各カム本体部42の先端は、クラッチ回転方向と平行な水平面42cとされて傾斜カム面42a及び垂直外面42bを互いに接続し、したがって各カム本体部42は、クラッチ径方向視で略台形状に形成される。
また、各プレート側カム41のストッパ部43は、そのクラッチ回転方向上流側の端面が、クラッチ回転方向と直交する垂直当接面43aとされ、クラッチ回転方向下流側の端面が、同じくクラッチ回転方向と直交する垂直外面43bとされる。各ストッパ部43の先端は、クラッチ回転方向と平行な水平面43cとされて垂直当接面43a及び垂直外面43bを互いに接続し、したがって各ストッパ部43は、クラッチ径方向視で略方形状に形成される。
各プレート側カム41は、クラッチセンタ12及びプレッシャープレートブロック14Aを互いに組み付けた状態で、各センタ側カム31の前記カム間凹部37内に概ね整合するように入り込む。なお、図中符号39aはクラッチ板13にエンジンオイルを供給するべく左円筒部23bに外周に向かって形成されたオイル供給口を、符号39はオイル供給口39aにエンジンオイルを導くオイル通路孔をそれぞれ示す。
ストッパ部43の垂直外面43bとカム本体部42の垂直外面42bとは互いに面一に連なる。また、ストッパ部43及びカム本体部42の内フランジ部26からの突出高さは互いに同一とされる。ストッパ部43の垂直当接面43aとカム本体部42の傾斜カム面42aとは、クラッチ径方向視で互いの中間部分を交差させる。これにより、クラッチ径方向視で、ストッパ部43の上部がカム本体部42の傾斜カム面42aよりもクラッチ回転方向上流側に張り出す。カム本体部42は、そのクラッチ径方向での幅がストッパ部43のそれよりも大きくされる。傾斜カム面42aと垂直当接面43aとの間には、クラッチ軸方向視でクラッチ回転方向下流側に凹む溝部44が形成される。カム本体部42の傾斜カム面42aは、その基端側(内フランジ部26側)から先端側に渡る全断面においてクラッチ径方向と平行となるように、若干の捻れを有する曲面とされる。傾斜カム面42aは、前記傾斜カム面33aと整合する曲面とされる。
ここで、図9(a)、図13を参照し、プレッシャープレートブロック14Aの前記右円筒部23bにおいて、その左端部(クラッチセンタ12側端部)には、プレッシャープレート14からの左方への突出高さを部分的に低くする凹部45が、所定角度を空けて複数箇所(本実施例では三箇所)に形成される。換言すれば、右円筒部23bの左端部には、プレッシャープレート14からの左方への突出高さを部分的に高くする凸部46が、所定角度を空けて複数箇所(本実施例では三箇所)に形成されている(図9(a)にハッチングで示す領域)。
各凹部37は各プレート側カム41の間に位置し、したがって各プレート側カム41は、右円筒部23bにおける凸部46形成部位の内周側に位置している。各プレート側カム41は、内フランジ部26からの突出高さが凸部46形成部位のそれと同等であり、該各プレート側カム41の外周側における基端から先端に至る全範囲が、凸部46形成部位の内周面に一体に接続される。これにより、各プレート側カム41がその基端側から外周側にかけて、プレッシャープレートブロック14Aに一体に接続されることとなり、これらが相互に補強し合う構成となる。
一方、図3、図5、図13を参照し、クラッチセンタ12の前記左円筒部23aにおいて、その右端部(プレッシャープレートブロック14A側)には、前記プレッシャープレートブロック14Aの各凹部45内に概ね整合するように入り込む凸部48が、所定角度を空けて複数箇所(本実施例では三箇所)に形成される(図3,5にハッチングで示す領域)。換言すれば、左円筒部23aの右端部には、前記プレッシャープレートブロック14Aの各凸部46を概ね整合させた状態で入り込ませる凹部49が、所定角度を空けて複数箇所(本実施例では三箇所)に形成されている。各凸部48は概ね各センタ側カム31の間に位置しており、したがって各センタ側カム31は、概ね各凹部49の内周側に位置している。
図3、図4、図5、図6を参照し、クラッチセンタ12のフランジ部22は、ハブ部、左円筒部23a、及び押圧フランジ部24と一体形成される平坦状のフランジ本体22aと、該フランジ本体22aの右方に隣接配置されるカムフランジ51とに分割構成される。換言すれば、クラッチセンタ12は、ハブ部、フランジ本体22a、左円筒部23a、及び押圧フランジ部24を一体形成してなるクラッチセンタ本体12aと、前記カムフランジ51とに分割構成される。前記クラッチセンタ本体12a及びプレッシャープレートブロック14Aはそれぞれアルミダイキャスト製とされ、カムフランジ51はクロムモリブデン鋼等の鉄鋼製とされる。
カムフランジ51は、平坦状のカムフランジ本体51aと、該カムフランジ本体51aの右側面から右方に突出する複数の前記センタ側カム31とを一体形成してなる。カムフランジ本体51aの各センタ側カム31間の三箇所の部位は、それぞれピン52を介してクラッチセンタ本体12aに一体回転可能に結合される。なお、図中符号53は前記ピン52挿通用の孔を、符号54,55はクラッチ組み立て時の仮組み用のネジ孔をそれぞれ示す。
図14(a)を参照し、当該多板クラッチ10を備えたエンジンにおいて、多板クラッチ10を介して前記クランクシャフト側からメインシャフト58側への動力伝達がなされる場合に、クラッチセンタ12とプレッシャープレートブロック14Aとの間に相対回転差が生じ、プレッシャープレートブロック14Aに図中矢印T1で示す相対回転トルク(正転トルク)が作用した際には、各プレート側カム41の垂直外面42a,43bと各センタ側カム31の下流側カム36の垂直当接面36aとがクラッチ回転方向で互いに当接し、プレッシャープレートブロック14Aを軸方向で移動させることなく、プレッシャープレートブロック14A側からクラッチセンタ12側へ前記正転方向のトルクが伝達される。
一方、上記エンジンを搭載する車両のエンジンブレーキ時等に、多板クラッチ10を介して前記メインシャフト58側からクランクシャフト側への動力伝達がなされる場合に、クラッチセンタ12に図中矢印T2で示す相対回転トルク(バックトルク)が作用した際には、各プレート側カム41の傾斜カム面42aと各センタ側カム31の上流側カム32の傾斜カム面33aとが互いに摺接し、それぞれの傾斜に沿ってプレッシャープレートブロック14Aをクラッチ軸方向でクラッチセンタ12から離間する側(図中矢印C方向)へ移動させる。
これにより、各クラッチ板13に対するプレッシャープレート14からの押圧力が弱まり、クラッチ容量が低下して前記バックトルクを解放させる。なお、各傾斜カム面33a,42aが互いに摺接してプレッシャープレートブロック14Aをクラッチ軸方向で所定量移動させた後には、前記各ストッパ部34,43の垂直当接面34a,43aがクラッチ回転方向で互いに当接することで、クラッチセンタ12側からプレッシャープレートブロック14A側への前記バックトルクの伝達がなされる。
なお、図15に示すように、センタ側カム31の下流側カム36の垂直当接面36aを、フランジ部22からの突出先端側ほど下流側に位置するように傾斜する傾斜カム面36a’とし、プレート側カム41の前記垂直外面42b,43bを、内フランジ部26からの突出先端側ほど上流側に位置するように傾斜する傾斜カム面42b’,43b’とすることで、正転トルク作用時に各傾斜カム面36a’,42b’ ,43b’に沿ってプレッシャープレートブロック14Aをクラッチセンタ12側に移動させて各クラッチ板13の摩擦係合力を増強するようにしてもよい。
以上説明したように、上記実施例における多板クラッチ10は、入力部材(クランクシャフト)から伝達されたトルクを受け取るクラッチアウタ11と、出力部材(メインシャフト58)と一体回転するように前記クラッチアウタ11の内部に回転自在に収容されるクラッチセンタ12と、前記クラッチアウタ11及びクラッチセンタ12のそれぞれに一体回転可能に保持される複数のクラッチ板13と、該各クラッチ板13を押圧又は解放するプレッシャープレート14と、前記クラッチセンタ12及びプレッシャープレート14の間に設けられてこれらに相対回転差が生じた際に前記プレッシャープレート14の前記クラッチ板13への押圧力を増強又は軽減するように該プレッシャープレート14をクラッチ軸方向で移動せしめるカム機構30とを有するものにおいて、前記カム機構30を構成するカム爪の内のプレート側カム41を、プレッシャープレートブロック14Aにおけるクラッチ軸方向でクラッチセンタ12側へ臨む端面(内フランジ部26)に、クラッチセンタ12側へ隆起するように一体形成すると共に、該プレート側カム41におけるクラッチ径方向外側端の少なくとも一部を、プレッシャープレートブロック14Aの内周面(右円筒部23b)に接続したものである。
この構成によれば、プレッシャープレートブロック14Aの端面から隆起させたプレート側カム41におけるクラッチ径方向外側端を、プレッシャープレートブロック14Aの内周面に接続して一体化することにより、プレート側カム41の強度を高めるような処理を施すことなく、かつプレート側カム41部分の材質を変更することもなく、製造工程の増加や使用材料又は部品点数の増加を招かずにプレート側カム41の強度を確保した上で、多板クラッチ10の軽量化及びコストダウンを図ることができる。
また、上記多板クラッチ10は、前記プレート側カム41が、前記プレッシャープレートブロック14Aの内周面から前記端面にかけて連続して接続されることで、プレート側カム41をプレッシャープレートブロック14Aに強固に一体化してその補強効果を高めることができる。
また、上記多板クラッチ10は、前記プレート側カム41が、前記プレッシャープレートブロック14Aの端面に所定角度を空けて複数個配置されると共に、前記内周面を形成する右円筒部23bの先端側には、その高さを部分的に低くする凹部45が形成され、該凹部45が前記複数のプレート側カム41の間に配置されることで、プレート側カム41が無い所定角度範囲において周壁16の高さを低くすることとなり、プレート側カム41が設けられる側のプレッシャープレートブロック14Aにおいて、プレート側カム41の補強効果のない無駄肉部分を廃して軽量化を図って多板クラッチ10の慣性マスを低減できる。
また、上記多板クラッチ10は、前記凹部45内に嵌合する凸部48が前記クラッチセンタ12に設けられることで、カム機構30が作動してプレッシャープレートブロック14Aとクラッチセンタ12とが離間した場合でも、互いの凸部46,48の先端側にクラッチ板13が係合するので、クラッチ板13がプレッシャープレートブロック14A及びクラッチセンタ12から外れることを防止できる。また、前記凹部45と凸部48とを互いに嵌合させることにより、カム機構30の位置を確認することなくプレッシャープレート14とクラッチセンタ12とを組み付けることができ、多板クラッチ10の組み立てを容易にすると共に、プレート側カム41の位置がずれるような誤組みを防止できる。
また、上記多板クラッチ10は、前記カム機構30が、前記プレッシャープレートブロック14Aに設けられるプレート側カム41と、前記クラッチセンタ12に設けられるセンタ側カム31とからなり、該各カム31,41が、前記両部材12,14Aの回転方向と略直交する垂直面34a,43aと、クラッチ径方向視で前記垂直面34a,43aと交差するように傾斜する傾斜面33a,42aとを形成し、前記垂直面34a,43aはクラッチ外周側に配置されると共に、前記傾斜面33a,42aはクラッチ内周側に配置され、前記クラッチセンタ12とプレッシャープレート14とに相対回転差が生じ、前記各カム31,41の傾斜面33a,42aが互いに摺接してプレッシャープレート14をクラッチ軸方向及び回転方向で変位させた際には、該プレッシャープレート14が回転方向で所定量変位した後に、前記各カム31,41の垂直面34a,43aが互いに当接してプレッシャープレート14の回転方向の変位を規制するものである。
この構成によれば、クラッチセンタ12とプレッシャープレート14とに所定の相対回転が生じた際に、各カム31,41におけるクラッチ外周側に設けた垂直面34a,43a部分により、プレッシャープレート14の過剰な回転を防止するストッパを構成できる。また、プレッシャープレートブロック14Aの周壁16により補強されたプレート側カム41のクラッチ外周側を前記ストッパの一部とすることで、該ストッパの剛性を確保できる。
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、例えば、クラッチセンタ12のフランジ部22を一体構成とし、該フランジ部22にセンタ側カム31を一体形成し、該センタ側カム31におけるクラッチ径方向外側端の少なくとも一部をクラッチセンタ12の内周面(左円筒部23a)に接続した構成としてもよい。
そして、上記実施例における構成はこの発明の一例であり、自動二輪車のみならず三輪又は四輪の車両にも適用できることはもちろん、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
10 多板クラッチ
11 クラッチアウタ
12 クラッチセンタ(他方の部材)
13 クラッチ板
14 プレッシャープレート(一方の部材)
14A プレッシャープレートブロック
23b 右円筒部(内周面、周壁)
26 内フランジ部(端面)
30 カム機構
31 センタ側カム(他方のカム)
33a 傾斜カム面(傾斜面)
34a 垂直当接面(垂直面)
41 プレート側カム(一方のカム)
42a 傾斜カム面(傾斜面)
43a 垂直当接面(垂直面)
45 凹部
48 凸部

Claims (5)

  1. 入力部材から伝達されたトルクを受け取るクラッチアウタと、出力部材と一体回転するように前記クラッチアウタの内部に回転自在に収容されるクラッチセンタと、前記クラッチアウタ及びクラッチセンタのそれぞれに一体回転可能に保持される複数のクラッチ板と、該各クラッチ板を押圧又は解放するプレッシャープレートと、前記クラッチセンタ及びプレッシャープレートの間に設けられてこれらに相対回転差が生じた際に前記プレッシャープレートの前記クラッチ板への押圧力を増強又は軽減するように該プレッシャープレートをクラッチ軸方向で移動せしめるカム機構とを有する多板クラッチにおいて、
    前記カム機構を構成するカム爪を、前記クラッチセンタ又はプレッシャープレートの内の何れか一方の部材におけるクラッチ軸方向で他方の部材側へ臨む端面に、該他方の部材側へ隆起するように一体形成すると共に、該カム爪におけるクラッチ径方向外側端の少なくとも一部を、前記一方の部材の内周面に接続したことを特徴とする多板クラッチ。
  2. 前記カム爪は、前記一方の部材の内周面から前記端面にかけて連続して接続されることを特徴とする請求項1に記載の多板クラッチ。
  3. 前記カム爪は、前記一方の部材の端面に所定角度を空けて複数個配置されると共に、前記内周面を形成する周壁の先端側には、その高さを部分的に低くする凹部が形成され、該凹部が前記複数のカム爪の間に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の多板クラッチ。
  4. 前記凹部内に嵌合する凸部が前記他方の部材に設けられることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の多板クラッチ。
  5. 前記カム機構が、前記一方の部材に設けられる一方のカム爪と、前記他方の部材に設けられる他方のカム爪とからなり、該各カム爪が、前記両部材の回転方向と略直交する垂直面と、クラッチ径方向視で前記垂直面と交差するように傾斜する傾斜面とを形成し、前記垂直面はクラッチ外周側に配置されると共に、前記傾斜面はクラッチ内周側に配置され、
    前記クラッチセンタとプレッシャープレートとに相対回転差が生じ、前記各カム爪の傾斜面が互いに摺接してプレッシャープレートをクラッチ軸方向及び回転方向で変位させた際には、該プレッシャープレートが回転方向で所定量変位した後に、前記各カム爪の垂直面が互いに当接してプレッシャープレートの回転方向の変位を規制することを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の多板クラッチ。
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