JP2010236653A - 多板クラッチ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】クラッチセンタとプレッシャープレート14との間に設けられてこれらに相対回転差が生じた際に前記プレッシャープレートのクラッチ板13への押圧力を増強又は軽減せしめるカム機構30を有する多板クラッチにおいて、前記カム機構30を構成するカム爪の内のプレート側カム41を、プレッシャープレートブロック14Aにおけるクラッチ軸方向で前記クラッチセンタ側へ臨む端面(内フランジ部26)に一体形成すると共に、該プレート側カム41におけるクラッチ径方向外側端の少なくとも一部を、プレッシャープレートブロック14Aの内周面に一体に接続した。
【選択図】図9
Description
しかし、前記強度を高める処理を施せば製造工程が増加するし、カム爪部分のみ材質を変更すれば使用材料又は部品点数の増加を招き、何れにせよコストアップになるという課題がある。
請求項2に記載した発明は、前記カム爪は、前記一方の部材の内周面から前記端面にかけて連続して接続されることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記カム爪は、前記一方の部材の端面に所定角度を空けて複数個配置されると共に、前記内周面を形成する周壁の先端側には、その高さを部分的に低くする凹部(例えば実施例の凹部45)が形成され、該凹部が前記複数のカム爪の間に配置されることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記凹部内に嵌合する凸部(例えば実施例の凸部48)が前記他方の部材(例えば実施例のクラッチセンタ12)に設けられることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記カム機構が、前記一方の部材に設けられる一方のカム爪(例えば実施例のプレート側カム41)と、前記他方の部材に設けられる他方のカム爪(例えば実施例のセンタ側カム31)とからなり、該各カム爪が、前記両部材の回転方向と略直交する垂直面(例えば実施例の垂直当接面34a,43a)と、クラッチ径方向視で前記垂直面と交差するように傾斜する傾斜面(例えば実施例の傾斜カム面33a,42a)とを形成し、前記垂直面はクラッチ外周側に配置されると共に、前記傾斜面はクラッチ内周側に配置され、前記クラッチセンタとプレッシャープレートとに相対回転差が生じ、前記各カム爪の傾斜面が互いに摺接してプレッシャープレートをクラッチ軸方向及び回転方向で変位させた際には、該プレッシャープレートが回転方向で所定量変位した後に、前記各カム爪の垂直面が互いに当接してプレッシャープレートの回転方向の変位を規制することを特徴とする。
請求項2に記載した発明によれば、カム爪を一方の部材に強固に一体化してその補強効果を高めることができる。
請求項3に記載した発明によれば、カム爪が無い所定角度範囲において周壁の高さを低くすることとなり、カム爪が設けられる側の部材において、カム爪の補強効果のない無駄肉部分を廃して軽量化を図って多板クラッチの慣性マスを低減できる。
請求項4に記載した発明によれば、前記凹部と凸部とを互いに嵌合させることにより、カム機構が作動してプレッシャープレートとクラッチセンタとが離間した場合でも、互いの凸部の先端側にクラッチ板が係合するので、クラッチ板が各部材から外れることを防止できる。また、カム機構の位置を確認することなくプレッシャープレートとクラッチセンタとを組み付けることができ、多板クラッチの組み立てを容易にすると共に、カム爪の位置がずれるような誤組みを防止できる。
請求項5に記載した発明によれば、クラッチセンタとプレッシャープレートとに所定の相対回転が生じた際に、各カム爪におけるクラッチ外周側に設けた垂直面部分により、プレッシャープレートの過剰な回転を防止するストッパを構成できる。また、一方の部材の周壁により補強された一方のカム爪のクラッチ外周側を前記ストッパの一部とすることで、該ストッパの剛性を確保できる。
図1に示す多板クラッチ10は、例えば自動二輪車等の鞍乗り型車両の動力源であるエンジンにおいて、そのクランクシャフト(入力部材、不図示)とトランスミッションのメインシャフト(出力部材)58との間に介設され、これらの間の動力伝達を断続させるものである。
各下流側カム36の先端は、クラッチ回転方向と平行な水平面36cとされて垂直当接面36a及び傾斜外面36bを互いに接続し、したがって各上流側カム32は、クラッチ径方向視で略台形状に形成される。以下、センタ側カム31において上流側カム32及び下流側カム36間に形成される凹部をカム間凹部37という。なお、図中符号38aはクラッチ板13にエンジンオイルを供給するべく右円筒部23aに外周に向かって形成されたオイル供給口を、符号38はオイル供給口38aにエンジンオイルを導くオイル通路孔をそれぞれ示す。
そして、上記実施例における構成はこの発明の一例であり、自動二輪車のみならず三輪又は四輪の車両にも適用できることはもちろん、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
11 クラッチアウタ
12 クラッチセンタ(他方の部材)
13 クラッチ板
14 プレッシャープレート(一方の部材)
14A プレッシャープレートブロック
23b 右円筒部(内周面、周壁)
26 内フランジ部(端面)
30 カム機構
31 センタ側カム(他方のカム)
33a 傾斜カム面(傾斜面)
34a 垂直当接面(垂直面)
41 プレート側カム(一方のカム)
42a 傾斜カム面(傾斜面)
43a 垂直当接面(垂直面)
45 凹部
48 凸部
Claims (5)
- 入力部材から伝達されたトルクを受け取るクラッチアウタと、出力部材と一体回転するように前記クラッチアウタの内部に回転自在に収容されるクラッチセンタと、前記クラッチアウタ及びクラッチセンタのそれぞれに一体回転可能に保持される複数のクラッチ板と、該各クラッチ板を押圧又は解放するプレッシャープレートと、前記クラッチセンタ及びプレッシャープレートの間に設けられてこれらに相対回転差が生じた際に前記プレッシャープレートの前記クラッチ板への押圧力を増強又は軽減するように該プレッシャープレートをクラッチ軸方向で移動せしめるカム機構とを有する多板クラッチにおいて、
前記カム機構を構成するカム爪を、前記クラッチセンタ又はプレッシャープレートの内の何れか一方の部材におけるクラッチ軸方向で他方の部材側へ臨む端面に、該他方の部材側へ隆起するように一体形成すると共に、該カム爪におけるクラッチ径方向外側端の少なくとも一部を、前記一方の部材の内周面に接続したことを特徴とする多板クラッチ。 - 前記カム爪は、前記一方の部材の内周面から前記端面にかけて連続して接続されることを特徴とする請求項1に記載の多板クラッチ。
- 前記カム爪は、前記一方の部材の端面に所定角度を空けて複数個配置されると共に、前記内周面を形成する周壁の先端側には、その高さを部分的に低くする凹部が形成され、該凹部が前記複数のカム爪の間に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の多板クラッチ。
- 前記凹部内に嵌合する凸部が前記他方の部材に設けられることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の多板クラッチ。
- 前記カム機構が、前記一方の部材に設けられる一方のカム爪と、前記他方の部材に設けられる他方のカム爪とからなり、該各カム爪が、前記両部材の回転方向と略直交する垂直面と、クラッチ径方向視で前記垂直面と交差するように傾斜する傾斜面とを形成し、前記垂直面はクラッチ外周側に配置されると共に、前記傾斜面はクラッチ内周側に配置され、
前記クラッチセンタとプレッシャープレートとに相対回転差が生じ、前記各カム爪の傾斜面が互いに摺接してプレッシャープレートをクラッチ軸方向及び回転方向で変位させた際には、該プレッシャープレートが回転方向で所定量変位した後に、前記各カム爪の垂直面が互いに当接してプレッシャープレートの回転方向の変位を規制することを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の多板クラッチ。
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