JP2010236033A - 伸線加工性に優れたAlめっき鋼線およびその製造方法 - Google Patents

伸線加工性に優れたAlめっき鋼線およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】溶融Alめっき鋼線の伸線加工率を例えば50%程度と非常に高くした場合でも、反応層におけるクラックの発生が顕著に軽減される優れた伸線加工性を有する溶融Alめっき鋼線を提供する。
【解決手段】電気Niめっき鋼線の表面に溶融Alめっきを施してなるAlめっき鋼線であって、長手方向に垂直な断面において、Alめっき層と鋼素地の間に、
(1)Fe−Al−Ni系合金反応層、
が介在しており、さらにその反応層と鋼素地との間の全部または一部に、
(2)Niめっき層に由来するNi濃化層、
が介在している伸線加工性に優れたAlめっき鋼線。
【選択図】図4

Description

本発明は、鋼芯線の表面にAlめっき被覆層を有するAlめっき鋼線であって、特に伸線加工性に優れ、自動車のワイヤーハーネス等の導電部材(素線)に適したAlめっき鋼線、およびその製造方法に関する。
自動車のワイヤーハーネスは多数の導線により構成されており、それぞれの導線はさらに数本〜数十本の「素線」を束ねることによって作られている。近年、軽量化、コンパクト化のニーズが高まり、ワイヤーハーネスにも細線化の要求が強くなっている。また、自動車解体時の分別回収作業をできるだけ不要にするために、ワイヤーハーネス用の導線にはリサイクル性の良い構成のものが強く望まれるようになってきた。
ワイヤーハーネスを構成する各導線は端子に「かしめ加工」で締結されることが多く、かしめ部で容易に破断することがないように、個々の素線にはある程度の強度が要求され、また、かしめ締結部での引抜強度が要求される。現状の信号用ワイヤーハーネス導線用の素線には、Cu素線の場合は直径約0.2mm以上、Al素線の場合には直径1mm以上の線径を確保することが必要とされる。
リサイクル性の観点では、鉄のリサイクルにとって阻害元素となるCuよりも、鉄スクラップとともに溶解可能なAlの方が優れている。電気伝導性の面では、AlはCuに比べ体積抵抗率が大きいが、微弱電流を流す信号用ワイヤーハーネスの場合、Al素線でも問題ない。しかしながら、Al素線は上記のように強度不足を解消するために太い線径のものを採用せざるを得ず、コンパクト化のニーズに十分応えられない。
一方、高強度・高耐食性が要求される用途において、鋼線を芯線とするAlめっき鋼線が知られている(特許文献1、2)。特許文献1には漁網ロープ用、送電線の補強用、海底光ファイバーケーブル補強用等のワイヤーに使用するAlめっき鋼線が記載されている。特許文献1の実施例に開示されている鋼線は線径2〜13mmと太いものであり、Alめっきの目的は耐食性改善である。特許文献2のAlめっき線材は高強度ボルト用であり、その図2には7mm径のものが示されている。しかし、ワイヤーハーネスの素線に使用できるような低抵抗かつ細径のAlめっき鋼線はまだ実用化されていない。その要因の1つとして、細径の鋼芯線の周囲にAlを付着させた低抵抗の溶融Alめっき鋼線は、伸線加工時にAlめっき鋼線の内部にクラックが生じやすいことが挙げられる。
特開平3−219025号公報 特開2004−360022号公報
導線用の素線を製造する場合、所定の線径に揃えるためには伸線工程が不可欠となる。伸線加工度を大きくすることができると、目的とする素線径の自由度が拡大し、より細径の素線が製造可能となる。
しかしながら、鋼芯線を溶融Alめっきに供すると、Alめっき層と鋼素地の間に脆いFe−Al系合金反応層が形成されることから、伸線加工率を高めることは容易ではない。溶融めっき条件によっては、伸線加工率(断面減少率)が数%程度であってもFe−Al系合金反応層の部分でクラックが生じることがある。発明者らの検討によれば、伸線加工後にワイヤーハーネスに加工され自動車に搭載されるまでの工程におけるAlめっき層の耐剥離性(特に曲げ戻しを受けた場合の耐剥離性)を十分に確保するためには、鋼芯線に由来する鋼素地の全周に対して合計1/2周以上の部分でAlめっき層/鋼素地間の接合が維持されていることが望まれる。
本発明はこのような現状に鑑み、溶融Alめっき鋼線の伸線加工率を例えば50%程度と非常に高くした場合でも、鋼芯線に由来する鋼素地の全周に対して合計1/2周以上の部分でAlめっき層/鋼素地間の接合が維持される(すなわち後述のクラック発生率が50%未満となる)ような、優れた伸線加工性を有する溶融Alめっき鋼線を提供しようというものである。
発明者らは詳細な検討の結果、予め前処理として電気Niめっきを施した鋼芯線を用いて、そのNiめっき層の上に溶融Alめっきを施したとき、Alめっき層と鋼芯線の間に介在する反応層をFe−Al−Ni系合金反応層とすることができ、この種の合金反応層を形成させた溶融Alめっき鋼線は伸線加工時のクラック発生に対して高い抵抗力を呈することがわかった。また、この種の反応層と鋼素地の間に、Niめっき層に由来するNi濃化層が少しでも残存しているような場合には、反応層はNiを含有するFe−Al−Ni系合金反応層となっていることがわかった。本発明はこのような知見に基づいて完成したものである。
すなわち本発明では、電気Niめっき鋼線の表面に溶融Alめっきを施してなるAlめっき鋼線(溶融Alめっき後に未だ伸線加工を施していないもの)であって、長手方向に垂直な断面において、Alめっき層と鋼素地の間に、
(1)Fe−Al−Ni系合金反応層、
が介在しており、さらにその反応層と鋼素地との間の全部または一部に、
(2)Niめっき層に由来するNi濃化層、
が介在している伸線加工性に優れたAlめっき鋼線が提供される。
前記合金反応層は、Ni濃度が例えば5〜60質量%の範囲にある。また、前記合金反応層の平均厚さは例えば0.5〜10μmである。
上記のAlめっき鋼線は、長手方向に垂直な断面において、鋼素地の部分の円相当径が0.1〜1mmであり、当該断面に占めるAlめっき層(反応層を除く)の面積率が10%以上であるものが特に好適な対象となる。ここで、当該Alめっき鋼線の長手方向に垂直な断面に存在する鋼素地の断面積をS(mm2)、円周率をπとするとき、S=πD2/4によって定まるD(mm)を鋼素地の円相当径という。
また、本発明では上記のAlめっき鋼線を伸線加工してなるAlめっき鋼線が提供される。
前記のAlめっき鋼線(溶融Alめっき後に未だ伸線加工を施していないもの)の製造方法として、平均厚さ0.5〜5μmのNiめっき層を有する電気Niめっき鋼線を、溶融Alめっき浴に浸漬し、浸漬時間を0.05秒以上かつNiめっき層に由来するNi濃化層が凝固後に全部消失するよりも短い時間として溶融Alめっき浴から引き上げる製造方法が提供される。必要に応じて、溶融めっき浴に浸漬する前に、電気Niめっき鋼線を300〜800℃の還元性雰囲気で活性化しても構わない。前記溶融Alめっき浴はSi含有量が0〜12質量%のものを使用することができる。
溶融Alめっき鋼線は、従来、脆いFe−Al系合金反応層が生成するために、伸線加工を行うとその反応層の部分でクラックが生じやすく、したがって伸線加工率は低く抑える必要があったところ、本発明によれば、例えば伸線加工率(断面減少率)が50%以上という非常に大きい加工率の伸線を行っても反応層のクラックに起因した強度低下の問題が顕在化しない溶融Alめっき鋼線が提供された。これにより、ワイヤーハーネスなどに用いられる細径の素線にAlめっき鋼線を適用することが容易になった。
通常の溶融Alめっき鋼線を伸線加工率30%で伸線加工した場合の断面SEM写真。 本発明の溶融Alめっき鋼線を伸線加工率52%で伸線加工した場合の断面SEM写真。 実施例1で得られた溶融Alめっき鋼線のAlめっき層/鋼素地界面近傍のSEM写真。 実施例2で得られた溶融Alめっき鋼線のAlめっき層/鋼素地界面近傍のSEM写真。 比較例1で得られた溶融Alめっき鋼線のAlめっき層/鋼素地界面近傍のSEM写真。
以下において、単に「断面」というときは特に断らない限り鋼線の長手方向に垂直な断面を意味する。「伸線加工率」は断面減少率で表され、次式によって算出される。
[伸線加工率(%)]=([伸線加工前の断面積]−[伸線加工後の断面積])/[伸線加工前の断面積]×100
Alめっき層/鋼素地間の「クラック発生率」は、鋼素地の全周(360°)に占めるクラック発生部分の円弧の合計角度の割合を意味し、以下のようにして定めることができる。伸線加工後の溶融Alめっき鋼線の断面において、鋼芯線に由来する鋼素地の最も長い部分の径(長径)の中点を中心点Oとする。中心点Oを一端とする半直線を想定し、その半直線を中心点Oを軸として断面内を360°回転させたとき、その直線がクラック上を通る(クラックに掛かる)場合の回転角度を積算し、これをθTOTAL(°)とする。クラック発生率は次式により算出される。
[クラック発生率(%)]=θTOTAL(°)/360°×100
「Ni濃化層存在率」は、鋼素地の全周(360°)に占めるNi濃化層が存在する部分の円弧の合計角度の割合を意味し、具体的には上記のクラック発生率の場合と同様の手法により、半直線がNi濃化層上を通る(Ni濃化層に掛かる)場合の回転角度の積算値θTOTAL(°)を求め、次式によって算出される。
[Ni濃化層存在率(%)]=θTOTAL(°)/360°×100
Alめっき層/鋼素地間に介在する反応層の平均厚さh(μm)は、溶融Alめっき後にまだ伸線加工を受けていないAlめっき鋼線の断面の観察画像において、鋼素地とNi濃化層を合わせた領域の円相当径をD(μm)、断面内に存在する反応層のうちNi濃化層または鋼素地と接している反応層(すなわちAlめっき層中に島状に分離して存在する反応層は含まない)の合計面積をS1(μm2)、円周率をπとするとき、次式により定めることができる。
[反応層の平均厚さh]=S1/(πD)
ここで、分母のπDは鋼素地とNi濃化層を合わせた領域の円周長さに相当する。反応層は概念的にその円周より外側に存在するので、数学的な正確さからは、反応層の平均厚さhは上式により定まる値よりも僅かに小さい値となる。しかし、hはπDに比べ十分に小さいので、本願では上式により近似したhの値を反応層の平均厚さとして採用することができる。なお、上記のDおよびS1は例えば断面の観察画像(例えばSEM画像)を画像処理することにより求めることができる。
図1、図2に、伸線加工を受けた溶融Alめっき鋼線の長手方向に垂直な断面のSEM写真において、Alめっき層/鋼素地間に介在する反応層の部分で生じたクラックの発生状況を例示する。図1は反応層におけるクラック発生の抑制対策をとっていない通常の溶融Alめっき鋼線を伸線加工率約30%で伸線加工した例である。反応層の部分で激しいクラックが発生し、クラック発生率は50%を大きく上回っている。このようなAlめっき鋼線は、めっき剥離を起こしやすく、ワイヤーハーネス等の導電部材(素線)には適さない。図2は本発明の後述する実施例1に該当するものであり、伸線加工率52%で伸線加工した例である。この場合でもクラック発生率は17%であり、伸線加工性が顕著に改善されている。反応層の下地にはNiめっき層に由来するNi濃化層が観察される。
本発明の溶融Alめっき鋼線(溶融Alめっき後に未だ伸線加工を施していないもの)は、Alめっき層/鋼素地間に介在する反応層が、通常の溶融Alめっきによって生じるFe−Al系合金反応層ではなく、Fe−Al−Ni系合金反応層である点に特徴を有する。すなわち、反応層にはNiが存在する。反応層がこのようなFe−Al−Ni系合金反応層であるとき、伸線加工性が顕著に改善される。この反応層は、Niめっき鋼線に溶融Alめっきを施す工程において、鋼芯線の表面付近のFeと、Niめっき層中のNiと、めっき浴のAlが反応して生成したものである。また、断面内において、このFe−Al−Ni系合金反応層と鋼素地の間の少なくとも一部領域には、Niめっき層に由来するNi濃化層が存在していることが必要である。Ni濃化層とはAl、Fe、Niの中でNi含有量(質量%)が最も大きい層を意味する。
Niめっき層の厚さが厚いほど、また溶融Alめっき浴中の滞在時間が短い(ライン速度が速い)ほど、Fe−Al−Ni系合金反応層中のNi濃度は高くなる傾向がある。また、Ni濃化層の存在割合も増大する傾向がある。Niめっき層の厚さが薄い場合や、溶融Alめっき浴中の滞在時間が長い(ライン速度が遅い)場合には、Niめっき層はAlめっき浴と反応して浴中に溶失してしまう割合が増加し、場合によってはNi濃化層の残存が認められず、かつ反応層中にNiが検出されないこともある。
発明者らの検討によれば、Ni濃化層が僅かでも残存している状態であれば、反応層中にはNiが存在しており、伸線加工性の顕著な改善効果が認められる。したがって、Ni濃化層の存在率については特に下限を設けなくて良いが、Ni濃化層存在率は10%以上であることが望ましく、30%以上であることがより好ましく、60%以上であることが一層好ましい。Ni濃化層の存在自体も伸線加工性の改善作用を有している可能性がある。
Fe−Al−Ni系合金反応層中のNi濃度は、場所により変動する。種々検討の結果、Fe−Al−Ni系合金反応層の中で、Ni濃化層が存在しない箇所に形成されている部分(すなわち鋼素地に接している部分)はNi濃度が低くなる傾向にある。ただし、そのような部分でもNi濃度は5質量%以上となり、伸線加工性の改善が認められる。一方、Ni濃化層に接している部分については、これまでの詳細な調査によればNi濃度は60質量%以下の範囲で変動があった。したがって、本発明の溶融Alめっき鋼線(溶融Alめっき後に未だ伸線加工を施していないもの)におけるFe−Al−Ni系合金反応層中のNi濃度は5〜60質量%の範囲にあるということができる。また、この反応層中のAl濃度は30〜80質量%の範囲で変動する。残部はFeおよび不可避的不純物である。
Fe−Al−Ni系合金反応層の平均厚さは0.5〜10μm程度であり、0.5〜7μmであることがより好ましい。反応層が全く存在しないものは今のところ得られていない。
ワイヤーハーネス等の導線に用いる素線の用途を考慮すると、溶融Alめっき後、伸線加工前の段階の断面において、鋼芯線に由来する鋼素地の部分の円相当径は0.1〜1mmであることが望ましい。鋼素地の部分が太くなるとなると伸線加工の負荷が過大となりやすい。また、断面に占めるAlめっき層(反応層を除く)の面積率は10%以上であることが望ましく、30%以上に管理してもよい。Al付着量が少なすぎると導電性の面で不利となりやすい。Alめっき層の面積率の上限は、装置の制御可能な条件範囲によって制約を受けるので、特に定める必要はないが、素線としての強度面からは例えば95%以下とすればよい。
以上のような優れた伸線加工性を有する溶融Alめっき鋼線は、芯線である鋼線に対して、電気Niめっきを施し、必要に応じて伸線加工を行い、溶融Alめっきを施す工程によって製造することができる。
芯線となる鋼線については、例えばJIS G3505に規定される軟鋼線材、G3532に規定される鉄線、G3506に規定される硬鋼線材などが適用可能であるが、これに限られるものではない。
Niめっき方法は、例えば硫酸ニッケル浴、塩化ニッケル浴などを用いた、公知の電気めっき法が採用できる。溶融Alめっきに供する段階において、平均厚さ0.5〜5μmのNiめっき層が形成されていることが好ましく、0.8〜3μmであることがより好ましい。Niめっき層の厚さは、電気Niめっきの付着量を制御することによって調整することができるが、Niめっき後に伸線加工を行うことにより調整しても構わない。Niめっき層の平均厚さが過小であると、Ni濃化層を残存させるためには溶融めっき工程においてかなりライン速度を大きくする必要があり、安定した製造が難しくなる。5μmを超えるような厚いNiめっき層を形成させてもその効果は飽和し、不経済となる。なお、Niめっき層の平均厚さは、電気Niめっきにおける電流密度および通電時間から算出することができ、Niめっき後に伸線加工を行う場合はその加工率(断面減少率)をも考慮してNiめっき層の平均厚さをコントロールすることができる。
溶融Alめっき浴は、Si含有量を0〜12質量とすることができる。Siを添加することにより反応層の成長を抑制することができ、伸線加工性の向上に有効となる。また、Si添加により融点が低下するので、製造が容易となる。ただし、Si含有量が増加するとAlめっき層の加工性が低下する。また導電性低下にも繋がる。したがって、Alめっき浴にSiを含有させる場合は12質量%以下とすることが好ましく、高い加工性が要求される場合は9質量%以下、あるいは6質量%以下に規制することが有効である。Siを含有するAlめっき浴を使用した場合、Fe−Al−Ni系合金反応層中にもSiが検出されるが、めっき浴組成が上記の範囲であれば特に弊害はない。
本発明ではNiめっき鋼線を使用するので、溶融Alめっき浴に浸漬する直前に還元性雰囲気での活性化は必ずしも必要ないが、めっき付着性を向上させるためには300〜800℃の還元性雰囲気に曝して活性化を行うことが有効である。還元性雰囲気としては例えば10%H2−N2等のガスが挙げられる。溶融Alめっき浴への浸漬時間は、Niめっき層の平均厚さに応じて、表面のNiめっき層が凝固後に全部消失するよりも短い時間を選択する。そのような浸漬時間の範囲は予め予備実験によって把握しておくことができる。ただし、浸漬時間は少なくとも0.05秒は確保することが望ましい。それより短いと安定しためっき層の形成が難しくなる。装置の仕様によっては浸漬時間を0.1秒以上、あるいは0.3秒以上の範囲に管理しても構わない。浸漬時間は主としてライン速度によって調整できる。
《実施例1》
線径0.2mmの鋼線(JIS G3505の軟鋼線相当材)に、NiSO4・6H2O:350g/L、Na2SO4:100g/Lを含む液温60℃、pH=3.0のNiめっき浴を用いて常法により電気Niめっきを施し、平均厚さ2.0μmのNiめっき層を表面に有する電気Niめっき鋼線を用意した。
溶融Alめっき浴として、Alおよび不可避的不純物からなるめっき浴を用い、前記の電気Niめっき鋼線を、そのまま前処理することなく、溶融Alめっき浴に浸漬した後、垂直に引き上げる方法で溶融Alめっきに供した。その際、ライン速度を30m/minとし、めっき浴中への浸漬時間を1.6秒とした。
得られた溶融Alめっき鋼線の断面を観察して、Alめっき層/鋼素地間に介在する反応層の平均厚さhを前述の方法で測定した結果、反応層の平均厚さは3.5μmであった。SEM−EDXによりその反応層を分析した結果、Ni濃度が5〜60質量%の範囲内で変動するFe−Al−Ni系合金反応層であることが確認された。Al濃度は30〜60質量%の範囲で変動しており、残部はFeおよび不可避的不純物であった。また、この反応層と鋼素地の間にはNiめっき層に由来するNi濃化層が部分的に介在しており、前述の方法で測定したNi濃化層存在率は57%であった。断面に占めるAlめっき層(反応層を除く)の面積率は77%であった。
図3に、この例で得られた溶融Alめっき鋼線(溶融Alめっき後の状態)のAlめっき層/鋼素地界面近傍のSEM写真を例示する。写真中に1〜3の数字で示した箇所のSEM−EDXによる分析値(質量%)は、以下のとおりであった。
測定点1(Ni濃化層); Al:11.4%、Ni:82.9%、残部はFe+不純物
測定点2(反応層); Al:46.8%、Ni:6.5%、残部はFe+不純物
測定点3(反応層); Al:55.2%、Ni:33.4%、残部はFe+不純物
ここで、測定点2は反応層がNi濃化層を介さず直接鋼素地と接している部分である。
上記の溶融Alめっき鋼線を引き抜きによる伸線加工に供し、得られたAlめっき鋼線の断面におけるクラック発生率を前述の方法で測定し、以下の結果を得た。
伸線加工率39%のとき、クラック発生率10%
伸線加工率52%のとき、クラック発生率17%
優れた伸線加工性を有していることが確認された。
《実施例2》
実施例1において、溶融Alめっきのライン速度を90m/minとして、めっき浴中への浸漬時間を0.5秒としたことを除き、実施例1と同様の実験を行った。結果は以下のとおりであった。
反応層の平均厚さは1.2μmであり、その反応層はNi濃度が30〜60質量%の範囲で変動するFe−Al−Ni系合金反応層であることが確認された。Al濃度は30〜60質量%の範囲で変動しており、残部はFeおよび不可避的不純物であった。この反応層と鋼素地の間にはNiめっき層に由来するNi濃化層が介在しており、前述の方法で測定したNi濃化層存在率は100%であった。断面に占めるAlめっき層(反応層を除く)の面積率は78%であった。
図4に、この例で得られた溶融Alめっき鋼線(溶融Alめっき後の状態)のAlめっき層/鋼素地界面近傍のSEM写真を例示する。写真中に1〜3の数字で示した箇所のSEM−EDXによる分析値(質量%)は、以下のとおりであった。
測定点1(Ni濃化層); Al:0.0%、Ni:88.6%、残部はFe+不純物
測定点2(反応層); Al:43.9%、Ni:44.1%、残部はFe+不純物
測定点3(反応層); Al:42.6%、Ni:45.9%、残部はFe+不純物
この溶融Alめっき鋼線を伸線加工したときのクラック発生率は以下のとおりであった。
伸線加工率44%のとき、クラック発生率11%
伸線加工率52%のとき、クラック発生率14%
優れた伸線加工性を有していることが確認された。
《実施例3》
実施例1において、電気Niめっき鋼線のNiめっき層の平均厚さを1.0μmとしたこと、および溶融Alめっきのライン速度を35m/minとして、めっき浴中への浸漬時間を1.4秒としたことを除き、実施例1と同様の実験を行った。結果は以下のとおりであった。
反応層の平均厚さは4.0μmであり、その反応層はNi濃度が5〜20質量%の範囲で変動するFe−Al−Ni系合金反応層であることが確認された。Al濃度は30〜80質量%の範囲で変動しており、残部はFeおよび不可避的不純物であった。この反応層と鋼素地の間にはNiめっき層に由来するNi濃化層が部分的に介在しており、前述の方法で測定したNi濃化層存在率は5%であった。断面に占めるAlめっき層(反応層を除く)の面積率は79%であった。
この溶融Alめっき鋼線を伸線加工したときのクラック発生率は以下のとおりであった。
伸線加工率40%のとき、クラック発生率20%
伸線加工率52%のとき、クラック発生率28%
優れた伸線加工性を有していることが確認された。
《比較例1》
実施例1において、電気Niめっき鋼線のNiめっき層の平均厚さを0.3μmとしたこと、および溶融Alめっきのライン速度を35m/minとして、めっき浴中への浸漬時間を1.4秒としたことを除き、実施例1と同様の実験を行った。結果は以下のとおりであった。
反応層の平均厚さは4.8μmであり、この反応層にはNiが検出されなかった。Al濃度は30〜80質量%の範囲で変動しており、残部はFeおよび不可避的不純物であった。すなわち、この反応層はFe−Al系合金反応層であった。また、Ni濃化層も存在していなかった。Niめっき層中のNiは溶融Al浴中に溶失したものと考えられる。断面に占めるAlめっき層(反応層を除く)の面積率は76%であった。
図5に、この例で得られた溶融Alめっき鋼線(溶融Alめっき後の状態)のAlめっき層/鋼素地界面近傍のSEM写真を例示する。写真中に1〜3の数字で示した箇所のSEM−EDXによる分析値(質量%)は、以下のとおりであった。
測定点1(反応層); Al:45.4%、Ni:0.0%、残部はFe+不純物
測定点2(反応層); Al:36.5%、Ni:0.0%、残部はFe+不純物
測定点3(反応層); Al:49.4%、Ni:0.0%、残部はFe+不純物
この溶融Alめっき鋼線を伸線加工したときのクラック発生率は以下のとおりであった。
伸線加工率29%のとき、クラック発生率35%
伸線加工率52%のとき、クラック発生率84%
50%を超える伸線加工には適用が困難である。
《実施例4》
実施例1の電気Niめっき鋼線の代わりに、電気Niめっき後に約20%の伸線加工を施すことによりNiめっき層の平均厚さおよび線径を実施例1とほぼ同等に調整した電気Niめっき鋼線を用いた。それ以外は実施例1と同様の条件で実験を行った。結果は以下のとおりであった。
反応層の平均厚さ、その反応層の組成、Ni濃化層存在率、および断面に占めるAlめっき層の面積率は、いずれも実施例1と同様の傾向であった。この溶融Alめっき鋼線を伸線加工率52%で伸線加工したところ、クラック発生率は15%であり、実施例1と同様に優れた伸線加工性を有していることが確認された。
《実施例5》
実施例1において、溶融Alめっきを行う直前に、10%H2−N2ガス、600℃の雰囲気に1秒間曝すことにより表面の活性化を行ったことを除き、実施例1と同様の実験を行った。
反応層の平均厚さ、その反応層の組成、Ni濃化層存在率、および断面に占めるAlめっき層の面積率は、いずれも実施例1と同様の傾向であった。この溶融Alめっき鋼線を伸線加工率52%で伸線加工したところ、クラック発生率は13%であり、実施例1と同等以上の優れた伸線加工性を有していることが確認された。
《実施例6》
実施例1において、溶融Alめっき浴をSi:4質量%、残部Alおよび不可避的不純物からなるめっき浴としたことを除き、実施例1と同様の実験を行った。
反応層の平均厚さ、その反応層の組成、Ni濃化層存在率、および断面に占めるAlめっき層の面積率は、いずれも実施例1と同様の傾向であった。この溶融Alめっき鋼線を伸線加工率52%で伸線加工したところ、クラック発生率は15%であり、実施例1と同様に優れた伸線加工性を有していることが確認された。
《実施例7》
実施例1において、溶融Alめっき浴をSi:11質量%、残部Alおよび不可避的不純物からなるめっき浴としたことを除き、実施例1と同様の実験を行った。
反応層の平均厚さ、その反応層の組成、Ni濃化層存在率、および断面に占めるAlめっき層の面積率は、いずれも実施例1と同様の傾向であった。この溶融Alめっき鋼線を伸線加工率52%で伸線加工したところ、クラック発生率は20%であり、優れた伸線加工性を有していることが確認された。
《実施例8》
実施例1において、窒素ガスワイピングの条件を調整してめっき付着量を低下させ、Alめっき層面積率が実施例1よりも小さいAlめっき鋼線を製造した。結果は以下のとおりであった。
製造したAlめっき鋼線から、断面におけるAlめっき層の面積率が15%、38%、62%の3水準のものを抽出した。これらの反応層の平均厚さ、その反応層の組成、およびNi濃化層存在率は、いずれも実施例1と同様の傾向であった。また、Alめっき層の面積率が15%、38%および62%の溶融Alめっき鋼線を伸線加工率52%で伸線加工したところ、クラック発生率はそれぞれ22%、22%および20%であり、実施例1と同様に優れた伸線加工性を有していることが確認された。
《比較例2》
実施例8において、窒素ガスワイピングの条件を調整してめっき付着量をさらに低下させ、断面におけるAlめっき層の面積率が8%のものを抽出した。この反応層の平均厚さ、その反応層の組成、およびNi濃化層存在率は、いずれも実施例1と同様の傾向であった。この溶融Alめっき鋼線を伸線加工率39%および52%で伸線加工したところ、クラック発生率はそれぞれ42%および88%であり、50%を超える伸線加工には適用できなかった。

Claims (8)

  1. 電気Niめっき鋼線の表面に溶融Alめっきを施してなるAlめっき鋼線であって、長手方向に垂直な断面において、Alめっき層と鋼素地の間に、
    (1)Fe−Al−Ni系合金反応層、
    が介在しており、さらにその反応層と鋼素地との間の全部または一部に、
    (2)Niめっき層に由来するNi濃化層、
    が介在している伸線加工性に優れたAlめっき鋼線。
  2. 前記合金反応層は、Ni濃度が5〜60質量%の範囲にある請求項1に記載のAlめっき鋼線。
  3. 前記合金反応層の平均厚さが0.5〜10μmである請求項1または2に記載のAlめっき鋼線。
  4. 長手方向に垂直な断面において、鋼素地の部分の円相当径が0.1〜1mmであり、当該断面に占めるAlめっき層(反応層を除く)の面積率が10%以上である請求項1〜3のいずれかに記載のAlめっき鋼線。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のAlめっき鋼線を伸線加工してなるAlめっき鋼線。
  6. 平均厚さ0.5〜5μmのNiめっき層を有する電気Niめっき鋼線を、溶融Alめっき浴に浸漬し、浸漬時間を0.05秒以上かつNiめっき層に由来するNi濃化層が凝固後に全部消失するよりも短い時間として溶融Alめっき浴から引き上げる、伸線加工性に優れたAlめっき鋼線の製造方法。
  7. 平均厚さ0.5〜5μmのNiめっき層を有する電気Niめっき鋼線を、300〜800℃の還元性雰囲気で活性化したのち、溶融Alめっき浴に浸漬し、浸漬時間を0.05秒以上かつNiめっき層に由来するNi濃化層が凝固後に全部消失するよりも短い時間として溶融Alめっき浴から引き上げる、伸線加工性に優れたAlめっき鋼線の製造方法。
  8. 溶融Alめっき浴中のSi含有量が0〜12質量%である請求項6または7に記載のAlめっき鋼線の製造方法。
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