JP2004225193A - 織機用リード材及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】耐食性は勿論のこと表面の耐摩耗性を顕著に向上させた織機用リード材およびその製造方法を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明の織機用リード材1は、鉄系金属平線を芯材2とし、芯材2の表面にFe−Al金属間化合物3を介して、最表層部が酸化アルミニウム層4aであるアルミニウム層4からなる表層部が形成されてなる。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明の織機用リード材1は、鉄系金属平線を芯材2とし、芯材2の表面にFe−Al金属間化合物3を介して、最表層部が酸化アルミニウム層4aであるアルミニウム層4からなる表層部が形成されてなる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、織物を製造する織機に用いられる杼口に入れた横糸を打ち込むリード材およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、織機に用いられるリード材としては、主として糸との耐摩耗性および耐食性に優れたオーステナイト系ステンレス鋼(例えばSUS304)やフェライト系ステンレス鋼(例えばSUS430)の帯板にスリッター加工等を施したものが使用されていた。しかし、近年織機の高速化に伴い、リードの使用条件は益々苛酷になっており、従来のリード材では対処できなくなりつつあり、耐摩耗性のより大なるリードが要求されるようになってきた。そこで、オーステナイト系ステンレス鋼では、加工硬化による硬度アップで耐摩耗性を上げる試みがなされている。一方、焼き入れ焼き戻し処理で高硬度が期待できるマルテンサイト系ステンレス鋼も試みられるようになった(特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−33244号公報
【0004】
【発明が解決しようする課題】
しかし、従来のオーステナイト系ステンレス鋼を用いたリード材では、加工硬化による硬度アップを図っても硬度はHv400〜450程度であり、またマルテンサイト系ステンレス鋼を用いたリード材においては、焼き入れ焼き戻し処理を施しても硬度はHv600〜700程度であるため、高速の織機による連続使用に対して、糸との摩擦によるリードの摩耗が未だ激しく、リードの形状が早期に変化し織品質を低下させ、そのため短期間でリードを交換しなければならず、生産性を大きく阻害するいう問題は改善されていなかった。
【0005】
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、耐食性は勿論のこと表面の耐摩耗性を顕著に向上させた織機用リード材およびその製造方法を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成させるために、本発明の織機用リード材は、芯材が鉄系金属平線であり、その表面にFe−Al金属間化合物層を介して、最表層部が酸化アルミニウム層であるアルミニウム層からなる表層部が形成されていることを特徴とする。
【0007】
本発明の織機用リード材は、鉄系金属平線の表面にFe−Al金属間化合物層を介して、最表層部が酸化アルミニウム層であるアルミニウム層からなる表層部が形成されており、最表層部が酸化アルミニウム層(Hv1100程度)であるから、耐腐食性に優れることは勿論のこと、耐摩耗性が極めて高い。従って、高速の織機による連続使用に対しても、糸との摩擦によるリードの摩耗に起因する織品質の低下を防止することができ、また長時間の使用が可能となるから生産性が向上する。
【0008】
上記構成において、アルミニウム層の厚みは5〜15μmが好ましい。というのは、5μm未満では、厚みが薄すぎ、耐摩耗性を向上させるだけの酸化アルミニウム層の厚みを得ることができないからで、また、15μmを越えるとメッキコストが上昇するとともに、耐摩耗性の向上もそれ以上期待できないからである。
【0009】
上記構成において、芯材の鉄系金属平線は、焼き入れ性を有する金属が好ましい。というのは、焼き入れ焼き戻し処理によって強度および靭性が向上するが、同時に真直性も向上し、図3に示すような多数のリード材5と該リード材5を固定する枠6よりなるリード7を作成したとき、組み込んだリード材間の隙間が均一となって、織品質をより向上させることができるからである。上記焼き入れ性を有する金属としては、炭素鋼やマルテンサイト系ステンレス鋼あるいはSi−Cr鋼等の特殊鋼があるが、価格を考慮すると、炭素鋼平線又はマルテンサイト系ステンレス鋼平線が特に好ましい。
【0010】
織機用リード材の製造方法の第1発明は、鉄系金属線の表面にアルミニウムメッキを施し、これをさらに伸線加工して細径化した後、圧延加工を施し、これを熱処理することを特徴とする。
【0011】
また、織機用リード材の製造方法の第2発明は、鉄系金属平線を伸線加工して細径化し、その表面にアルミニウムメッキを施した後、圧延加工を施し、これを熱処理することを特徴とする。
【0012】
上記第1、第2発明いずれの製造方法においても、アルミニウムメッキ層の最表層部は酸化アルミニウム層に変化して硬化し、アルミニウムメッキ層と上記鉄系金属平線との間にFe−Al金属間化合物層が形成され、アルミニウムメッキ層と上記平線とが化学結合して非常に結合強度が高く、強固に一体化される。
【0013】
上記第1、第2の製造方法の発明において、熱処理は焼き入れ焼き戻し処理であることが好ましい。というのは、焼き入れ焼き戻し処理によって、金属平線の真直性の向上と、最表層部の酸化アルミニウム層の形成とを同時に行うことができるからである。
【0014】
なお、アルミニウムメッキ層の最表層部に形成される酸化アルミニウム層の厚さは、焼き入れ、焼き戻し温度、時間、環境条件などによって異なり、例えば、焼き入れ、焼き戻し温度が高いほど、また焼き入れ時間が長いほど、アルミニウムメッキ層の厚さを限界として酸化アルミニウム層の厚さが厚くなる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、本発明の織機用リード材1は、炭素鋼平線又はマルテンサイト系ステンレス鋼平線を芯材2とし、芯材2の表面にFe−Al金属間化合物3を介して、最表層部が酸化アルミニウム層4aであるアルミニウム層4からなる表層部が形成されてなる。平線の断面形状はトラック形状である。
【0016】
上記織機用リード材1は、図2(a)に示すように、炭素鋼線又はマルテンサイト系ステンレス鋼線を伸線加工し、その表面にアルミニウムメッキを施し、これをさらに伸線加工して細径化した後、圧延加工を施し、これを焼き入れ焼き戻し処理することによって製造することができる。
【0017】
また、上記織機用リード材1は、図2(b)に示すように、炭素鋼線又はマルテンサイト系ステンレス鋼線を伸線加工して細径化し、その表面にアルミニウムメッキを施した後、圧延加工を施し、これを焼き入れ焼き戻し処理することによっても製造することができる。
【0018】
【実施例】
炭素含有量0.8重量%の炭素鋼線を、2.8mm径に伸線加工し、その表面に厚さ0.1mmの溶融アルミニウムメッキを施し、これを伸線加工して1.0mm径の細線とし、次にこれを上下一対の圧延ロールにて、図1に示すような厚み寸法A=0.29mm、幅寸法B=2.10mmの断面がトラック形状に圧延加工した後、850℃で焼き入れし、700℃で焼き戻し処理をして(図2(a)に示す工程)本発明に係るリード材1を製造した。圧延後のアルミニウム層の厚さは約10μmである。また、このとき、従来のオーステナイト系ステンレス鋼でアルミニウムメッキを施さない、同寸法のリード材も製造した。なお、上記従来例のリード材においては焼き入れ焼き戻し処理は行っていない。
【0019】
上記リード材を用いて、図3に示すようなリードを作成し、実際に織機に組み込んで織物を製造して、そのときのリード材の摩耗量を比較した。
【0020】
その結果、従来のリード材に比べ本発明のリード材は約1/3の摩耗量であることが確認できた。
【0021】
また、図2(b)に示す工程、詳しくは、伸線加工で一気に1.0mmまで細径化し、その表面に厚さ30μmの溶融アルミニウムメッキを施した後、上記同寸法に圧延加工し、次に上記と同様の温度で焼き入れ焼き戻し処理を施して得たリード材の摩耗量も比較したが、上記同様、従来のリード材に比べて摩耗量が約1/3であることも確認した。
【0022】
【発明の効果】
本発明のリード材は、鉄系金属平線の表面にFe−Al金属間化合物層を介して、最表層部が酸化アルミニウム層であるアルミニウム層からなる表層部が形成されており、最表層部が酸化アルミニウム層(Hv1100程度)であるから、耐腐食性に優れることは勿論のこと、耐摩耗性が極めて高い。従って、高速の織機による連続使用に対しても、糸との摩擦によるリードの摩耗に起因する織品質の低下を防止することができ、また長時間の使用が可能となるから織物の生産性が向上する。
【0023】
また、本発明の製造方法によれば、アルミニウムメッキ層の最表層部は酸化アルミニウム層に変化して硬化し、アルミニウムメッキ層と上記鉄系金属平線との間にFe−Al金属間化合物層が形成され、アルミニウムメッキ層と上記平線とが化学結合して非常に結合強度が高く、強固に一体化したリード材を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の織機用リード材の実施例を示す断面図である。
【図2】(a)は、本発明の織機用リード材の製造方法の実施例を示すブロック図である。(b)は、本発明の織機用リード材の製造方法の別の実施例を示すブロック図である。
【図3】本発明の織機用リード材を用いたリードを示す一部破断斜視図である。
【符号の説明】
1 リード材
2 芯材
3 Fe−Al金属間化合物層
4 アルミニウム層
4a 酸化アルミニウム層
【発明の属する技術分野】
本発明は、織物を製造する織機に用いられる杼口に入れた横糸を打ち込むリード材およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、織機に用いられるリード材としては、主として糸との耐摩耗性および耐食性に優れたオーステナイト系ステンレス鋼(例えばSUS304)やフェライト系ステンレス鋼(例えばSUS430)の帯板にスリッター加工等を施したものが使用されていた。しかし、近年織機の高速化に伴い、リードの使用条件は益々苛酷になっており、従来のリード材では対処できなくなりつつあり、耐摩耗性のより大なるリードが要求されるようになってきた。そこで、オーステナイト系ステンレス鋼では、加工硬化による硬度アップで耐摩耗性を上げる試みがなされている。一方、焼き入れ焼き戻し処理で高硬度が期待できるマルテンサイト系ステンレス鋼も試みられるようになった(特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−33244号公報
【0004】
【発明が解決しようする課題】
しかし、従来のオーステナイト系ステンレス鋼を用いたリード材では、加工硬化による硬度アップを図っても硬度はHv400〜450程度であり、またマルテンサイト系ステンレス鋼を用いたリード材においては、焼き入れ焼き戻し処理を施しても硬度はHv600〜700程度であるため、高速の織機による連続使用に対して、糸との摩擦によるリードの摩耗が未だ激しく、リードの形状が早期に変化し織品質を低下させ、そのため短期間でリードを交換しなければならず、生産性を大きく阻害するいう問題は改善されていなかった。
【0005】
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、耐食性は勿論のこと表面の耐摩耗性を顕著に向上させた織機用リード材およびその製造方法を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成させるために、本発明の織機用リード材は、芯材が鉄系金属平線であり、その表面にFe−Al金属間化合物層を介して、最表層部が酸化アルミニウム層であるアルミニウム層からなる表層部が形成されていることを特徴とする。
【0007】
本発明の織機用リード材は、鉄系金属平線の表面にFe−Al金属間化合物層を介して、最表層部が酸化アルミニウム層であるアルミニウム層からなる表層部が形成されており、最表層部が酸化アルミニウム層(Hv1100程度)であるから、耐腐食性に優れることは勿論のこと、耐摩耗性が極めて高い。従って、高速の織機による連続使用に対しても、糸との摩擦によるリードの摩耗に起因する織品質の低下を防止することができ、また長時間の使用が可能となるから生産性が向上する。
【0008】
上記構成において、アルミニウム層の厚みは5〜15μmが好ましい。というのは、5μm未満では、厚みが薄すぎ、耐摩耗性を向上させるだけの酸化アルミニウム層の厚みを得ることができないからで、また、15μmを越えるとメッキコストが上昇するとともに、耐摩耗性の向上もそれ以上期待できないからである。
【0009】
上記構成において、芯材の鉄系金属平線は、焼き入れ性を有する金属が好ましい。というのは、焼き入れ焼き戻し処理によって強度および靭性が向上するが、同時に真直性も向上し、図3に示すような多数のリード材5と該リード材5を固定する枠6よりなるリード7を作成したとき、組み込んだリード材間の隙間が均一となって、織品質をより向上させることができるからである。上記焼き入れ性を有する金属としては、炭素鋼やマルテンサイト系ステンレス鋼あるいはSi−Cr鋼等の特殊鋼があるが、価格を考慮すると、炭素鋼平線又はマルテンサイト系ステンレス鋼平線が特に好ましい。
【0010】
織機用リード材の製造方法の第1発明は、鉄系金属線の表面にアルミニウムメッキを施し、これをさらに伸線加工して細径化した後、圧延加工を施し、これを熱処理することを特徴とする。
【0011】
また、織機用リード材の製造方法の第2発明は、鉄系金属平線を伸線加工して細径化し、その表面にアルミニウムメッキを施した後、圧延加工を施し、これを熱処理することを特徴とする。
【0012】
上記第1、第2発明いずれの製造方法においても、アルミニウムメッキ層の最表層部は酸化アルミニウム層に変化して硬化し、アルミニウムメッキ層と上記鉄系金属平線との間にFe−Al金属間化合物層が形成され、アルミニウムメッキ層と上記平線とが化学結合して非常に結合強度が高く、強固に一体化される。
【0013】
上記第1、第2の製造方法の発明において、熱処理は焼き入れ焼き戻し処理であることが好ましい。というのは、焼き入れ焼き戻し処理によって、金属平線の真直性の向上と、最表層部の酸化アルミニウム層の形成とを同時に行うことができるからである。
【0014】
なお、アルミニウムメッキ層の最表層部に形成される酸化アルミニウム層の厚さは、焼き入れ、焼き戻し温度、時間、環境条件などによって異なり、例えば、焼き入れ、焼き戻し温度が高いほど、また焼き入れ時間が長いほど、アルミニウムメッキ層の厚さを限界として酸化アルミニウム層の厚さが厚くなる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、本発明の織機用リード材1は、炭素鋼平線又はマルテンサイト系ステンレス鋼平線を芯材2とし、芯材2の表面にFe−Al金属間化合物3を介して、最表層部が酸化アルミニウム層4aであるアルミニウム層4からなる表層部が形成されてなる。平線の断面形状はトラック形状である。
【0016】
上記織機用リード材1は、図2(a)に示すように、炭素鋼線又はマルテンサイト系ステンレス鋼線を伸線加工し、その表面にアルミニウムメッキを施し、これをさらに伸線加工して細径化した後、圧延加工を施し、これを焼き入れ焼き戻し処理することによって製造することができる。
【0017】
また、上記織機用リード材1は、図2(b)に示すように、炭素鋼線又はマルテンサイト系ステンレス鋼線を伸線加工して細径化し、その表面にアルミニウムメッキを施した後、圧延加工を施し、これを焼き入れ焼き戻し処理することによっても製造することができる。
【0018】
【実施例】
炭素含有量0.8重量%の炭素鋼線を、2.8mm径に伸線加工し、その表面に厚さ0.1mmの溶融アルミニウムメッキを施し、これを伸線加工して1.0mm径の細線とし、次にこれを上下一対の圧延ロールにて、図1に示すような厚み寸法A=0.29mm、幅寸法B=2.10mmの断面がトラック形状に圧延加工した後、850℃で焼き入れし、700℃で焼き戻し処理をして(図2(a)に示す工程)本発明に係るリード材1を製造した。圧延後のアルミニウム層の厚さは約10μmである。また、このとき、従来のオーステナイト系ステンレス鋼でアルミニウムメッキを施さない、同寸法のリード材も製造した。なお、上記従来例のリード材においては焼き入れ焼き戻し処理は行っていない。
【0019】
上記リード材を用いて、図3に示すようなリードを作成し、実際に織機に組み込んで織物を製造して、そのときのリード材の摩耗量を比較した。
【0020】
その結果、従来のリード材に比べ本発明のリード材は約1/3の摩耗量であることが確認できた。
【0021】
また、図2(b)に示す工程、詳しくは、伸線加工で一気に1.0mmまで細径化し、その表面に厚さ30μmの溶融アルミニウムメッキを施した後、上記同寸法に圧延加工し、次に上記と同様の温度で焼き入れ焼き戻し処理を施して得たリード材の摩耗量も比較したが、上記同様、従来のリード材に比べて摩耗量が約1/3であることも確認した。
【0022】
【発明の効果】
本発明のリード材は、鉄系金属平線の表面にFe−Al金属間化合物層を介して、最表層部が酸化アルミニウム層であるアルミニウム層からなる表層部が形成されており、最表層部が酸化アルミニウム層(Hv1100程度)であるから、耐腐食性に優れることは勿論のこと、耐摩耗性が極めて高い。従って、高速の織機による連続使用に対しても、糸との摩擦によるリードの摩耗に起因する織品質の低下を防止することができ、また長時間の使用が可能となるから織物の生産性が向上する。
【0023】
また、本発明の製造方法によれば、アルミニウムメッキ層の最表層部は酸化アルミニウム層に変化して硬化し、アルミニウムメッキ層と上記鉄系金属平線との間にFe−Al金属間化合物層が形成され、アルミニウムメッキ層と上記平線とが化学結合して非常に結合強度が高く、強固に一体化したリード材を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の織機用リード材の実施例を示す断面図である。
【図2】(a)は、本発明の織機用リード材の製造方法の実施例を示すブロック図である。(b)は、本発明の織機用リード材の製造方法の別の実施例を示すブロック図である。
【図3】本発明の織機用リード材を用いたリードを示す一部破断斜視図である。
【符号の説明】
1 リード材
2 芯材
3 Fe−Al金属間化合物層
4 アルミニウム層
4a 酸化アルミニウム層
Claims (5)
- 芯材が鉄系金属平線であり、その表面にFe−Al金属間化合物層を介して、最表層部が酸化アルミニウム層であるアルミニウム層からなる表層部が形成されていることを特徴とする織機用リード材。
- 芯材が、焼き入れ焼き戻し処理した炭素鋼平線又はマルテンサイト系ステンレス鋼平線である請求項1に記載の織機用リード材。
- 鉄系金属線を伸線加工し、その表面にアルミニウムメッキを施し、これをさらに伸線加工して細径化した後、圧延加工を施し、これを熱処理することを特徴とする織機用リード材の製造方法。
- 鉄系金属線を伸線加工して細径化し、その表面にアルミニウムメッキを施した後、圧延加工を施し、これを熱処理することを特徴とする織機用リード材の製造方法。
- 熱処理が焼き入れ焼き戻し処理である請求項3又は4に記載の織機用リード材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003014350A JP2004225193A (ja) | 2003-01-23 | 2003-01-23 | 織機用リード材及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003014350A JP2004225193A (ja) | 2003-01-23 | 2003-01-23 | 織機用リード材及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004225193A true JP2004225193A (ja) | 2004-08-12 |
Family
ID=32902429
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003014350A Pending JP2004225193A (ja) | 2003-01-23 | 2003-01-23 | 織機用リード材及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004225193A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009179865A (ja) * | 2008-01-31 | 2009-08-13 | Nisshin Steel Co Ltd | Alめっき鋼線およびその製造方法 |
JP2010236035A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Nisshin Steel Co Ltd | 伸線加工性の良好なAlめっき鋼線およびその製造方法 |
JP2010236033A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Nisshin Steel Co Ltd | 伸線加工性に優れたAlめっき鋼線およびその製造方法 |
JP2011208263A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Nisshin Steel Co Ltd | Alめっき鋼線の製造法 |
JP6210471B1 (ja) * | 2017-05-09 | 2017-10-11 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 筬 |
IT202200007778A1 (it) * | 2022-04-20 | 2023-10-20 | Fox & Motion 4 0 S R L | Filo metallico perfezionato e procedimento per la sua realizzazione |
-
2003
- 2003-01-23 JP JP2003014350A patent/JP2004225193A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP4265816A1 (en) * | 2022-04-20 | 2023-10-25 | Fox & Motion 4.0 S.r.l. | Metallic wire and method for its manufacture |
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