JP6091280B2 - Alめっき鋼線製造装置および製造法 - Google Patents

Alめっき鋼線製造装置および製造法 Download PDF

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Description

本発明は、鋼線の表面をAlで被覆する技術であって、特に細径の鋼芯線に薄いAlめっき層を効率的に形成するのに適したAlめっき鋼線の製造方法に関する。
自動車のワイヤーハーネス用素線をはじめとする各種導線には、従来、銅素線が使用されている。しかし、鉄スクラップとともにリサイクルする上で、銅材の混入は好ましくない。このためリサイクル性の観点からは、鉄スクラップとともに溶解可能で且つ導電性が比較的良好なアルミニウム線の適用が有利となる。
また、ワイヤーハーネスを構成する各導線は「かしめ加工」によって端子に締結されることが多く、かしめ部で容易に破断することがないように、個々の素線にはある程度の強度が要求され、また、かしめ締結部での引抜強度が要求される。現状の信号用ワイヤーハーネス素線には、銅素線の場合は直径約0.2mm以上、アルミニウム素線の場合には直径1mm以上の線径を確保することが必要とされる。
一方、高強度・高耐食性が要求される用途において、鋼線を芯線とするAlめっき鋼線が知られている(特許文献1、2)。特許文献1には漁網ロープ用、送電線の補強用、海底光ファイバーケーブル補強用等のワイヤーに使用するAlめっき鋼線が記載されている。特許文献1の実施例に開示されている鋼線は線径2〜13mmと太いものであり、Alめっきの目的は耐食性改善である。特許文献2のAlめっき線材は高強度ボルト用であり、その図2には7mm径のものが示されている。
Alめっき鋼線は、芯材である「鋼」に高強度を負担させることができる。その反面、鋼は、銅やアルミニウムに比べ導電性に劣ることから、電力を供給するためのケーブルや直流電流を主体とした信号用ケーブルに使用するためのAlめっき鋼線においては、Alめっき層の厚さを鋼芯線に対して十分に厚くする必要がある。そのような要求に対応すべく、本出願人はこれまでにワイヤーハーネス素線に適した細径の鋼芯線の表面に厚いAlめっき層を形成させる技術を案出し、特許文献3、4に開示した。
しかし近年、デジタル技術の進展により、信号の伝達を高周波によって行う場合が増えてきた。それに伴い高周波信号を伝送する用途で使われる導線のニーズも増大することが予想される。自動車用ワイヤーハーネスの素線用途においても、高周波信号の伝送に合致したものが求められるようになっている。
高周波電流は導体の表層部を流れる性質があることから(表皮効果)、高周波用の導線においては表層部の導電性が良好であることが要求される。この点、Alめっき鋼線は導線の表層部が導電性の良いアルミニウムで構成されているため、機械的強度と高周波電流の導電性を両立させやすい材料であると言える。ただし、特許文献3、4に開示したような厚いAlめっき層を有するAlめっき鋼線は、高周波電流の表皮効果を考慮した場合にAl部分の断面積が過剰である。そこで、薄いAlめっき層を形成した細径のAlめっき鋼線を溶融Alめっき法によって製造すれば、高周波信号用途ワイヤーハーネス素線に適した線材が比較的低コストで提供できるものと考えられた。
しかしながら、特許文献3、4などに開示された従来の溶融Alめっき鋼線製造技術を利用した場合、例えば直径0.05〜0.3mm程度の細径の鋼芯線の表面に例えば厚さ15μm程度の薄いAlめっき層を溶融めっき法で効率良く均一に形成することは容易ではないことがわかった。工業的な生産ではライン速度が重視されるが、ライン速度を上げると長手方向のめっき層厚さ分布が不均一になりやすく、これが工業的生産の実用化を阻む要因となる。
そこで本出願人は、細径の鋼芯線の表面に薄いAlめっき層を形成させるために有効な手法を開発し、特許文献5に開示した。
特開平3−219025号公報 特開2004−360022号公報 特開2009−179865号公報 特開2009−187912号公報 特開2011−208263号公報
特許文献5に開示の手法によれば、めっき浴から引き上げられる鋼線に随伴してめっき浴が持ち上がることにより形成されるメニスカスが巨大化することを防止でき、巨大なメニスカスが生じたときに問題となる鋼線表面への粗大な異物(主としてアルミニウム塊)の付着を安定して防止することができる。しかし発明者らのその後の調査によると、特許文献5の手法では、特に高いライン速度による操業時に、図7(a)に示すような鋼線長手方向の線径ムラが生じやすいという問題が浮上した。
本発明は、巨大なメニスカスの生成防止と、上記のような鋼線長手方向の線径ムラを同時に解消する技術を提供するものである。
発明者らは詳細な検討の結果、特にライン速度が高いときに生じやすい図7(a)に示すような鋼線長手方向の線径ムラは、浴面から引き上げられた鋼線の表面上を未凝固のめっき金属が垂れ落ちることに起因することが明らかとなった。そして、このような垂れ落ち現象は、未凝固のめっき金属が付着している鋼線の表面を酸化性雰囲気に曝すことによって極めて効果的に防止できることがわかった。ただし、単にめっき浴から引き上げられる鋼線が通る気相空間を酸化性雰囲気にするだけでは、巨大なメニスカスを形成させる要因となる。種々検討の結果、鋼線が引き上げられる浴面位置に不活性ガスを吹き付ける手法を採用することによって上記目的が達成できる。
すなわち、本発明では、芯線径D0が0.05〜1.0mmの鋼線を溶融Alめっき浴に浸漬したのち気相空間にライン速度100m/min以上で連続的に引き上げる方法により鋼線表面に溶融Alめっきを施すめっき装置において、鋼線が引き上げられる浴面位置を「めっき浴立ち上がり部」と呼び、平均浴面高さを基準とした高さを「浴面基準高さ」と呼ぶとき、
前記気相空間が大気に開放されており、
めっき浴立ち上がり部に不活性ガスを吹き付けるノズルと、その不活性ガスの吹き付け量を調整するためのガス流量調整機構を備え、引き上げられた鋼線の浴面基準高さ20mm以上の部分に前記ノズルからの不活性ガス吐出流が当たらないように不活性ガス吐出方向が調整されている不活性ガス供給系を有する、
Alめっき鋼線製造装置が提供される。
前記芯線径D0は0.1〜1.0mmの比較的汎用性の高い線径範囲とすることができる一方、D0が0.05mm以上0.1mm未満の極めて細い鋼芯線を適用することもできる。
この大気開放された気相空間に鋼線を引き上げるAlめっき鋼線製造装置を用いた表面性状の良好なAlめっき鋼線の製造法として、
引き上げられる鋼線に随伴してめっき浴が持ち上がることにより形成されるメニスカスの浴面基準高さhが5mm以下となるように、前記不活性ガスの吹き付け量を設定するとともに、
浴面から引き上げられた鋼線の表面上を未凝固のめっき金属が垂れ落ちることに起因する鋼線長手方向の線径ムラが生じないようにライン速度を設定する、
製造法が提供される。
より安定して高品質のAlめっき鋼線を製造するためには、鋼線が引き上げられる気相空間を大気開放とするよりも、その気相空間を大気環境から仕切られた空間とすることが有利である。その場合、
めっき浴立ち上がり部を含む浴面部分およびその浴面が接する気相空間を大気環境から仕切る遮蔽体(ただし引き上げられる鋼線が通過する開口部を備える)を有し、
前記遮蔽体内部のめっき浴立ち上がり部に不活性ガスを吹き付けるノズルと、その不活性ガスの吹き付け量を調整するためのガス流量調整機構を備え、引き上げられた鋼線の浴面基準高さ20mm以上の部分に前記ノズルからの不活性ガス吐出流が当たらないように不活性ガス吐出方向が調整されている不活性ガス供給系を有し、
前記遮蔽体内部の気相空間に酸素含有ガスを導入する吐出口と、その酸素含有ガスの導入量を調整するためのガス流量調整機構を備え、前記吐出口からの酸素含有ガス吐出流が前記ノズルからの不活性ガス吐出流に当たらないように酸素含有ガス吐出方向が調整されている酸素含有ガス供給系を有する、
Alめっき鋼線製造装置を適用することができる。
この大気環境から仕切られた気相空間に鋼線を引き上げるAlめっき鋼線製造装置を用いた表面性状の良好なAlめっき鋼線の製造法として、
引き上げられる鋼線に随伴してめっき浴が持ち上がることにより形成されるメニスカスの浴面基準高さhが5mm以下となるように、前記不活性ガスの吹き付け量を設定するとともに、
浴面から引き上げられた鋼線の表面上を未凝固のめっき金属が垂れ落ちることに起因する鋼線長手方向の線径ムラが生じないように前記酸素含有ガスの導入量およびライン速度を設定する、
製造法が提供される。
この場合、例えば引き上げられた鋼線の浴面基準高さ20mm以上の範囲におけるめっき金属が未凝固である部分の表面に接触する雰囲気中の酸素濃度が500ppm以上となるように酸素含有ガスの導入量を設定し、かつライン速度を100〜400m/minの範囲で設定することができる。
本発明によれば、細径の鋼芯線の周囲に比較的薄目付のAlめっき層を形成したAlめっき鋼線において、巨大メニスカスの形成に起因した粗大な異物の付着と、ライン速度が大きい場合に問題となりやすい未凝固のめっき金属の垂れ落ちに起因した長手方向の線径ムラを一挙に解消することが可能となった。
本発明に使用できる溶融Alめっき鋼線製造装置の構成の一例を模式的に示した図。 めっき浴中から引き上げられる鋼線に平行な断面を模式的に示した図。 めっき浴立ち上がり部に不活性ガスを吹き付けない場合のメニスカス発生状況を例示した図面代用写真。 めっき浴立ち上がり部に不活性ガスを吹き付けた場合のメニスカス発生状況を例示した図面代用写真。 めっき浴立ち上がり部に図4の例よりも多量の不活性ガスを吹き付けた場合のメニスカス発生状況を例示した図面代用写真。 アルミニウム塊が付着した溶融Alめっき後の鋼線の外観写真。 線径ムラが発生した溶融Alめっき鋼線の外観(a)、および線径ムラのない溶融Alめっき鋼線の外観(b)を例示した図面代用写真。
図1に、本発明に使用できる溶融Alめっき鋼線製造装置の構成の一例を模式的に示す。めっき浴槽50の中に溶融Alめっき浴1が収容されている。送出装置51から送り出された鋼線3は矢印方向に連続的に搬送されて、溶融Alめっき浴1の中を通過した後、浴面10から鉛直上方へと引き上げられ、遮蔽体4によって大気環境2から仕切られた気相空間8の中を通過する。遮蔽体4の上部には鋼線3が通過する開口部7がある。引き上げ過程で鋼線表面のめっき金属が凝固して溶融Alめっき鋼線となり、巻取装置52によって巻き取られる。
遮蔽体4の内部の気相空間8には、鋼線3が引き上げられる浴面位置(めっき浴立ち上がり部5)に不活性ガスを吹き付けるためのノズル61が配置されている。その不活性ガスは不活性ガス供給装置57から管路56を通ってノズル61に供給される。管路56の途中または不活性ガス供給装置57の内部にガス流量調整機構(図示せず)が設けられ、ノズル61から吐出される不活性ガスの流量を調整することができるようになっている。また、引き上げられた鋼線の浴面基準高さ20mm以上の部分に前記ノズル61からの不活性ガス吐出流が当たらないように不活性ガス吐出方向が調整されている。すなわち、ノズル61から吐出された不活性ガスは、めっき浴立ち上がり部5を含むめっき浴面6の一部分およびめっき浴立ち上がり部5から引き上げられた鋼線3の浴面基準高さが20mm未満の領域の一部分に直接当たり、それらの部分の酸素濃度が低く保たれる。ノズル61、管路56、不活性ガス供給装置57およびガス流量調整機構(図示せず)により不活性ガス供給系が構成されている。不活性ガスとしては窒素ガス、アルゴンガス、ヘリウムガス等が挙げられる。
さらに遮蔽体4の内部の気相空間8には、酸素含有ガスを導入するための吐出口62を有する管路63が設置されている。その酸素含有ガスは酸素含有ガス供給装置64から管路63を通って吐出口62から遮蔽体4の内部の気相空間に導入される。管路63の途中または酸素含有ガス供給装置64の内部にガス流量調整機構(図示せず)が設けられ、吐出口62から導入される酸素含有ガスの流量を調整することができるようになっている。また、酸素含有ガス吐出口62からの酸素含有ガス吐出流が前記ノズル61からの不活性ガス吐出流に当たらないように酸素含有ガス吐出方向が調整されている。すなわち、吐出口62から気相空間8に導入された酸素含有ガスは、めっき浴1から引き上げられる鋼線3の表面のうち前記の不活性ガス吐出流が直接当たる部分を除いた表面と接触し、その表面部分を酸化性雰囲気とする。吐出口62、管路63、不活性ガス供給装置64およびガス流量調整機構(図示せず)により酸素含有ガス供給系が構成されている。
遮蔽体4内の気相空間8を通って引き上げられた鋼線3は、引き上げられる過程で冷却され、めっき層が凝固する。引き上げ過程には必要に応じて冷却装置53が設置され、ガスや液体ミストの吹き付けなどにより強制冷却することができる。また、送出装置51とめっき浴1の間に熱処理装置を挿入することができる。熱処理雰囲気としては例えば還元性ガス雰囲気(H2−N2混合ガスなど)が採用できる。熱処理装置からめっき浴1に浸漬されるまでの区間に大気から遮蔽するためのスナウトを設ける場合もある。さらに、前工程でプレめっきや伸線などを行う場合には、それら前工程の装置と当該めっき装置を直列に配置して連続ラインを構築することができる。
遮蔽体4を設けず、めっき浴立ち上がり部5から鉛直方向に引き上げられた鋼線3がすぐに大気環境2に曝されるようなライン構成とすることもできる。その場合は、上記の酸素含有ガス供給系は不要となる。ただしこの場合、ノズル61からの不活性ガス吐出流が直接当たる浴面10の一部と鋼線3の一部を除く部分が高濃度(約21%)の酸素を有する空気に触れることになるので、めっき浴面10上には酸化物の膜が形成されやすく、それが鋼線3とともに引き上げられてめっき表面の性状を劣化させる要因となることがある。したがって、表面性状の良いAlめっき鋼線をより安定して製造するためには、遮蔽体4を適用することが有利となる。
溶融Alめっき浴1は、Si含有量を0〜12質量%とすることができる。すなわち、Si含有量が0〜1質量%のいわゆる純Alめっき浴を適用することができる他、Si含有量が12質量%以下のAlめっき浴を適用することもできる。Siを添加することにより鋼芯線とAlめっき層の間に生成する脆いFe−Al系合金層の成長を抑制することができ、伸線加工性の向上に有効となる。またSi添加により融点が低下するので、製造が容易となる。ただし、Si含有量が増加するとAlめっき層自体の加工性が低下する。また導電性低下にも繋がる。したがって、Alめっき浴1にSiを含有させる場合は12質量%以下の範囲で行うこと望ましい。なお、浴中には例えばFe、Cr、Ni、Zn、Cu等の不純物元素が不可避的に混入する場合がある。
めっきに供する鋼線3としては、直径0.05〜1.0mmの鋼芯線を芯材に持つものが対象となる。0.05mmより細径のものはライン中で破断しやすく、製造性に劣る。また、めっき付着量の制御も難しい。一方、直径が1.0mmを超える鋼芯線は、高周波を伝送する信号ケーブルの素線としては無駄が多く、また、伸線加工により細径に加工するとしても伸線加工の負荷が過大となり好ましくない。
具体的には例えば、溶融Alめっきを行う直前に、還元性ガス雰囲気中(例えばH2−N2混合ガス中)で加熱処理を施して、鋼の表面を活性化した状態の鋼線を適用することができる他、表面にZnめっき、Niめっき、Cuめっきなどを施した鋼線を適用することができる。これらのうちZnめっきやCuめっきを施した鋼線は、還元性ガス雰囲気中での加熱を省略して、直接溶融Alめっき浴に送給することができる。Niめっき鋼線の場合は、還元性ガス雰囲気中での加熱を行った後に溶融Alめっきに供することがより好ましい。
上記のZnめっき鋼線は主として溶融Znめっき法または電気Znめっき法により得ることができ、Niめっき鋼線は電気Niめっき法により得ることができる。これらのプレめっき鋼線は、プレめっき後に伸線加工を行って線径を適正化しておくことができる。溶融Alめっき浴に供する段階において、Znめっき鋼線のZnめっき平均厚さは0.3〜25μmとすることが好ましく、Niめっき鋼線のNiめっき平均厚さは0.5〜5.0μmとすることが好ましい。Niめっき鋼線を使用すると、鋼芯線と溶融Alめっき層の界面に生じる脆いFe−Al合金層の厚さが薄くなり、加工性向上に有利となる。なお、Znめっき層やNiめっき層は、溶融Alめっき浴中で、その全部または大部分が溶融Alと反応する。このため、溶融Alめっき鋼線の断面においてこれらのプレめっき層は観測されないことが多い。
高周波電流の表皮効果を考慮すると、良好な導電性を担うAlめっき層はかなり薄くても良いと考えられる。ただし、めっき付着量が過小になると「不めっき」等のめっき欠陥が形成されやすくなり、高周波の伝送性に悪影響を及ぼす恐れがあるので好ましくない。また、溶融Alめっき鋼線の線径を整えるために伸線加工を施すことを想定すると、溶融めっき後にはある程度余裕のあるめっき層厚さを有していることが望まれる。種々検討の結果、下記(1)式で表される平均径差δが0.010mm以上となるようにAlめっき層厚さが確保されていることが好ましい。
平均径差δ=DA−D0 …(1)
δの上限については、通常、δは0.060mm以下であることが好ましく、0.050mm以下がより好ましい。
ここで、D0は鋼芯線の径(芯線径)、DAは引き上げられた溶融Alめっき鋼線の長手方向平均線径である。このD0は溶融めっきに供する鋼線における鋼芯線の部分の直径を線材長手方向に平均したものを意味する。前処理としてZnめっきやNiめっきなどのプレめっきを施した鋼線を溶融Alめっきに供する場合は、前処理のめっき層を除いた鋼芯線の部分の径によって定められる。なお、本明細書でいう線材の「直径」(単に「径」ということもある)は、線材の長手方向に垂直な断面において最も長い部分の径(長径)を意味する。
図2に、めっき浴中から引き上げられる鋼線に平行な断面を模式的に示す。鋼線3がめっき浴1から気相空間8へと引き上げられる際には、鋼線3に随伴してめっき浴1が持ち上がることによりメニスカス70が形成される。操業中、浴面10は波立ち等により完全な水平状態とはならないが、本明細書では浴面10の高さ方向の平均位置からメニスカス70の上端までの高さhを「メニスカスの浴面基準高さ」と呼ぶ。形成されるメニスカスの大きさはライン速度およびめっき浴立ち上がり部近傍の酸素濃度に依存する。ライン速度が大きいほどhは大きくなる。また、めっき浴立ち上がり部近傍の酸素濃度が高くなるほどhは大きくなる。酸素濃度が高くなるとAlめっき浴の表面が酸化されやすくなり、それによってその部分の溶融Alの粘性が高くなるためにメニスカス70が発達しやすいものと考えられる。メニスカス70が巨大化するとアルミニウム塊などの異物が鋼線表面に付着しやすくなり、表面性状を劣化させる要因となる。図6に、アルミニウム塊が付着した溶融Alめっき後の鋼線の外観写真を例示する。
発明者らの研究によると、メニスカス70の成長を抑制するためには、めっき浴立ち上がり部付近の浴面が接触する気相空間の酸素濃度を低減することが極めて効果的であることがわかった。そのための手法として本発明ではめっき浴立ち上がり部に不活性ガスを吹き付ける。不活性ガスは窒素、アルゴン、ヘリウム等の非酸化性ガスであるが、できるだけ酸素濃度が低いものを適用することが望ましい。発明者らの調査によれば、めっき浴立ち上がり部に吹き付けているノズルからの不活性ガス吐出流の内部における酸素濃度が300ppm以下であることが必要であり、100ppm以下であることがより好ましい。ライン速度が大きくなるとメニスカスも成長しやすいが、不活性ガスの流量を増大することによってメニスカスの成長を抑制することができる。メニスカスの浴面基準高さhが5mm以下に抑制されていれば、異物付着の問題は解消することがわかった。
図3〜図5に、めっき浴立ち上がり部に吹き付ける不活性ガス(窒素)の流量を変えた場合のメニスカス発生状況を表す写真を示す。鋼線の向こう側に見える開口部が不活性ガス吹きつけのズル61の吐出口である。鋼芯線の径は0.2mm、ライン速度は160m/minで共通である。
図3は不活性ガスの吹き付けを止めた場合である。めっき浴立ち上がり部の浴面は酸化雰囲気となっていることから、巨大なメニスカスが形成されている。
図4は不活性ガスの吹き付けを行った場合である。メニスカスの成長が抑制されていることがわかる。
図5は不活性ガスの吹き付け量をさらに増大させた場合である。メニスカスのサイズは非常に小さくなっている。
溶融めっき後の未凝固のめっき金属が付着している段階の鋼線表面に接触する気相空間8の雰囲気は、図7(a)に示すような鋼線長手方向の線径ムラの発生に大きく影響する。この種の線径ムラは、浴面から引き上げられた鋼線の表面上を未凝固のめっき金属が垂れ落ちることに起因するものである。雰囲気の酸素濃度が低すぎるとめっき金属の垂れ落ちが生じやすい。雰囲気中の酸素は未凝固のめっき金属表面に強固な酸化皮膜を形成する。その酸化膜が未凝固のめっき金属の垂れ落ちを抑制すると考えられる。また、同じ酸素濃度でも、ライン速度が大きくなるとめっき金属の持ち上げ量が増加するため、垂れ落ちが生じやすくなる。種々検討の結果、酸素含有ガスの導入量およびライン速度をコントロールすることによってこの種の線径ムラを防止することができる。例えば、引き上げられた鋼線の浴面基準高さ20mm以上の範囲におけるめっき金属が未凝固である部分の表面に接触する雰囲気中の酸素濃度が500ppmを下まわるとライン速度100m/minでも垂れ落ちに起因する線径ムラを安定して防止することが難しくなる場合がある。逆にその部分の表面に接触する雰囲気中の酸素濃度が500ppm以上となるように酸素含有ガスの導入量を設定すれば、ライン速度100〜400m/minの範囲で図7(b)に示すような均一な線径が得られる。前記の酸素濃度は1000ppm以上とすることがより好ましく、4000ppm以上とすることが一層好ましい。酸素濃度の上限については、21%(大気開放)以下の酸素濃度において良好な結果が得られることを確認している。ただし、酸素含有ガスの吐出流が前述の不活性ガス吐出流に当たらないようにすることが重要である。不活性ガス吐出流に酸素含有ガスからの酸素が混入するとメニスカスの浴面基準高さhを低減する効果が減少する。
気相空間8を大気開放とする場合はめっき金属の垂れ落ちを防止する上では十分な酸素濃度であるが、前述の不活性ガス吹き付け箇所に酸素が混入しやすいのでメニスカスの浴面基準高さhを安定して5mm以下にするためには不活性ガスの吹き付け量を多くしたり吹き付け範囲を広くしたりする調整に厳密さが要求される。
図1に示した構成の溶融Alめっき鋼線製造装置により種々の条件で溶融Alめっき鋼線を製造した。不活性ガスとして窒素を使用し、めっき浴立ち上がり部5からの距離が約5mmの位置に不活性ガス吐出ノズル61の吐出口を設置した。また、遮蔽体4の内部に酸素含有ガスを導入するための管路を設け、その吐出方向が不活性ガス吐出流に当たらないように酸素含有ガスの吐出口を配置した。酸素含有ガスとして空気を使用し、その流量を調整することによって遮蔽体4内の気相空間8における酸素濃度を設定した。一部の例では遮蔽体4を設置せずに気相空間8を大気開放とした。
溶融Alめっきに供する鋼線として、表1に示す各種線径の鋼線を使用した。このうちZnめっき鋼線は、直径1.0mmの溶融Znめっき硬鋼線(JIS素材規格;27A)をドローイングにより伸線加工して所定の直径としたものであり、その表面には平均厚さ2〜4μmのZnめっき層を有している。芯材である鋼の組成は、質量%でC:0.24〜0.31%、Si:0.15〜0.35%、Mn:0.3〜0.6%、P:0.030%以下、S:0.030%以下、残部Feおよび不可避的不純物の範囲内にある。
気相空間8の酸素濃度の測定は浴面基準高さ20mmの鋼線通過位置近傍の雰囲気ガスをパイプにより連続的に採取する方法で行った。また参考のためにめっき浴立ち上がり部5の近傍の不活性ガス吐出流内部の酸素濃度を上記と同様の方法で測定した。溶融めっき中にメニスカスの形成を観測し、メニスカスの浴面基準高さhが5mm以下であるものを○(巨大メニスカス形成防止;良好)、それ以外を×(巨大メニスカス形成防止;不良)と評価した。また、得られた溶融Alめっき鋼線の外観を観察し、浴面から引き上げられた鋼線の表面上を未凝固のめっき金属が垂れ落ちることに起因する図7(a)のような線径ムラの発生が認められなかったものを○(線径ムラ防止;良好)、認められたものを×(線径ムラ防止;不良)と評価した。
鋼線の種類、溶融Alめっき条件、上記評価結果を表1に示す。
表1からわかるように、不活性ガスの吹き付けを行い、かつ浴面基準高さ20mm以上の気相空間の酸素濃度を十分に確保した本発明例のものは、種々のライン速度において巨大メニスカスの発生防止とめっき金属の垂れ落ちに起因する線径ムラの防止を両立することができた。
これに対し、No.1〜3、5はライン速度に対し酸素含有ガスの導入量が少なすぎたことにより線径ムラが発生した。No.28は不活性ガスの吹き付け量が少なすぎ、またNo.29は不活性ガスの吹き付けを行わなかったため、これらはいずれもメニスカスの巨大化を防止できなかった。
1 溶融Alめっき浴
2 大気環境
3 鋼線
4 遮蔽体
5 めっき浴立ち上がり部
6 遮蔽体内部の浴面部分
7 開口部
8 気相空間
10 浴面
50 めっき浴槽
51 送出装置
52 巻取装置
53 冷却装置
56 不活性ガス供給管
57 不活性ガス供給装置
58 リール
61 不活性ガス吐出ノズル
62 酸素含有ガス吐出口
63 酸素含有ガス供給管
64 酸素含有ガス供給装置

Claims (4)

  1. 芯線径D0が0.05〜1.0mmの鋼線を溶融Alめっき浴に浸漬したのち気相空間にライン速度100m/min以上で連続的に引き上げる方法により鋼線表面に溶融Alめっきを施すめっき装置において、鋼線が引き上げられる浴面位置を「めっき浴立ち上がり部」と呼び、平均浴面高さを基準とした高さを「浴面基準高さ」と呼ぶとき、
    めっき浴立ち上がり部を含む浴面部分およびその浴面が接する気相空間を大気環境から仕切る遮蔽体(ただし引き上げられる鋼線が通過する開口部を備える)を有し、
    前記遮蔽体内部のめっき浴立ち上がり部に不活性ガスを吹き付けるノズルと、その不活性ガスの吹き付け量を調整するためのガス流量調整機構を備え、引き上げられた鋼線の浴面基準高さ20mm以上の部分に前記ノズルからの不活性ガス吐出流が当たらないように不活性ガス吐出方向が調整されている不活性ガス供給系を有し、
    前記遮蔽体内部の気相空間に酸素含有ガスを導入する吐出口と、その酸素含有ガスの導入量を調整するためのガス流量調整機構を備え、前記吐出口からの酸素含有ガス吐出流が前記ノズルからの不活性ガス吐出流に当たらないように酸素含有ガス吐出方向が調整されている酸素含有ガス供給系を有する、
    Alめっき鋼線製造装置。
  2. 芯線径D 0 が0.05〜1.0mmの鋼線を溶融Alめっき浴に浸漬したのち気相空間にライン速度100m/min以上で連続的に引き上げる方法により鋼線表面に溶融Alめっきを施すめっき装置において、鋼線が引き上げられる浴面位置を「めっき浴立ち上がり部」と呼び、平均浴面高さを基準とした高さを「浴面基準高さ」と呼ぶとき、
    前記気相空間が大気に開放されており、
    めっき浴立ち上がり部に不活性ガスを吹き付けるノズルと、その不活性ガスの吹き付け量を調整するためのガス流量調整機構を備え、引き上げられた鋼線の浴面基準高さ20mm以上の部分に前記ノズルからの不活性ガス吐出流が当たらないように不活性ガス吐出方向が調整されている不活性ガス供給系を有する、
    Alめっき鋼線製造装置を用いて鋼線表面に溶融Alめっきを施すに際し、
    引き上げられる鋼線に随伴してめっき浴が持ち上がることにより形成されるメニスカスの浴面基準高さhが5mm以下となるように、前記不活性ガスの吹き付け量を設定するとともに、
    浴面から引き上げられた鋼線の表面上を未凝固のめっき金属が垂れ落ちることに起因する鋼線長手方向の線径ムラが生じないようにライン速度を設定する、
    表面性状の良好なAlめっき鋼線の製造法。
  3. 請求項に記載のAlめっき鋼線製造装置を用いて鋼線表面に溶融Alめっきを施すに際し、
    引き上げられる鋼線に随伴してめっき浴が持ち上がることにより形成されるメニスカスの浴面基準高さhが5mm以下となるように、前記不活性ガスの吹き付け量を設定するとともに、
    浴面から引き上げられた鋼線の表面上を未凝固のめっき金属が垂れ落ちることに起因する鋼線長手方向の線径ムラが生じないように前記酸素含有ガスの導入量およびライン速度を設定する、
    表面性状の良好なAlめっき鋼線の製造法。
  4. 引き上げられた鋼線の浴面基準高さ20mm以上の範囲におけるめっき金属が未凝固である部分の表面に接触する雰囲気中の酸素濃度が500ppm以上となるように酸素含有ガスの導入量を設定し、かつライン速度を100〜400m/minの範囲で設定する請求項に記載の表面性状の良好なAlめっき鋼線の製造法。
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