JP3109992B2 - 線材メッキ装置 - Google Patents
線材メッキ装置Info
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Description
メッキ絞りを行う方式の線材メッキ装置に関するもので
ある。
示したもので、鉄線又は鋼線1を溶融亜鉛のメッキ浴2
に浸漬して引き上げる際に、メッキ浴面の線材立ち上が
り部分に線材1を囲むチャンバ3を設けて、該チャンバ
3に浴面の酸化を防止するための無酸化性ガスを供給す
るようにしたガス絞り部3が設けられており、このメッ
キ絞り用ガスとしては複数の窒素ボンベを順次切り替え
るようにしたガス源4から窒素ガスが供給されるように
なっていた。なおガス絞り部3は複数併設されて、同時
に多数本の線材1がメッキ処理されるようになってお
り、ガス絞り部3を出た線材は,水冷装置5によって冷
却されたのち、トップローラ6を通って引き取られる。
いては、メッキ絞り用ガスとして、上述のように窒素ガ
スを使用するか、あるいはプロパン、ブタン等の炭化水
素系燃料ガスを使用していた。しかし窒素ガスは通常ボ
ンベあるいはタンクに入れて運搬あるいは保管する必要
があるために取り扱いが面倒である上に、高価であると
いう問題があり、また燃料ガスはガス絞り用チャンバの
上端開口部で燃焼処理を行う必要があるために、多量の
すすが発生する上に、その炎のために線材の温度が上が
り過ぎて垂れ落ちを生じ易くなり、特に厚メッキには不
適であるという欠点があった。そこで本発明の第一の目
的は、絞り用ガスとして欠点の多い燃料ガスを直接使用
したり、あるいは高価で取り扱いの面倒な窒素ガスを用
いる方式に代え、都市ガスやプロパンガス等を燃焼させ
ることによりメッキ絞り用無酸化性ガスを安価に生成す
ることができるこの種の線材メッキ装置を提供すること
にある。
方で水冷装置5によって急冷されるが、メッキ層が凝固
する前に水冷を行うと形状が崩れてしまって品質が低下
するために、従来は絞り部3から水冷装置5までの間は
空気中で自然に放熱させていた。しかし自然放熱の場合
は、水冷装置5に達するまでに液垂れを起こし易いため
に、メッキ層の肉厚を大きくすることができないという
欠点があった。また厚メッキを目的として、ガス絞り部
3と水冷装置5との中間部で線材1に、エアを吹き付け
るという方法も試みられたが、この部分は未だメッキ層
の溶融金属が凝固しておらず、またエアは線材1と交わ
る方向に吹き付けられるために、エアによってメッキ層
が偏肉を起こし、線材の外観を損ない易いという問題が
あった。そこで本発明の第二の目的は、線材の外観を維
持しながらメッキ厚をもっと大きくすることができるよ
うなこの種のメッキ装置を提供することにある。
は、図1に示すように、線材立ち上がり部のメッキ浴面
に無酸化性ガスを供給して、浴面の酸化を防止するガス
絞り部3を備えた線材メッキ装置において、上記無酸化
性ガスとして、露点が−40℃以下になるまで吸湿した
発熱型雰囲気ガスを使用するようにしたものであり、都
市ガス等の供給を受けて連続的に絞り用ガスを生成する
ことができるために、ボンベやタンク等が不要となり大
幅なコストダウンと取り扱いの簡略化を図ることができ
る上に、窒素ガスや燃料ガスを用いる方式に比し、水素
ガスや一酸化炭素による還元性を有するために、メッキ
表面の光沢を向上し得る点に特徴を有するものである。
り部3を備えると共に、このガス絞り部3の上方に線材
1を急速冷却するための水冷装置5を備えた線材メッキ
装置において、上記ガス絞り部3と水冷装置5との中間
部に、線材と平行な空気流により線材の溶融メッキ層を
凝固点近くまで冷却する強制空冷装置8を備えたもので
あって、メッキ層が偏肉しないように周囲から均等に空
冷することによって、メッキ絞り部3と水冷装置5との
間のメッキ層の流動性を下げ、外観を損なうことなくメ
ッキ厚を大きくし得る点に特徴を有するものである。
もので、鋼線1を溶融亜鉛メッキ浴2に浸漬して亜鉛メ
ッキを行うものであり、ガス絞り部3では、鋼線1をメ
ッキ槽2から引き上げる際に、浴面を無酸化性の雰囲気
ガスで覆って浴面の酸化を防止し、酸化物が線材1に付
着するのを防止している。この無酸化性ガス源4とし
て、都市ガスあるいは天然ガスを原料とする発熱型ガス
発生装置が設けられている。なお発熱型雰囲気ガスと
は、理論混合比よりもやや少ない空気比の混合ガスを燃
焼させて得られる雰囲気ガスで、加熱及び触媒を通じて
得られる吸熱型とは異なり、外から熱を加えなくても燃
焼が継続するものである。本実施例ではこの発熱型ガス
の組成として、例えばCO2 :9%,CO:4〜5%,
H2 :4〜5%,N2:80%とし、露点が−40℃以
下になるまで冷凍して吸湿したものであり、入手の容易
な都市ガスあるいはプロパンガス等を燃焼することによ
り生成することができるので、大幅なコストダウンが図
ることができ、更に絞り用ガスが還元性を有するため
に、窒素ガス等を用いる方式に比し、メッキ表面の光沢
の遥かに優れた製品を得ることができる。
ら水をかけて急速冷却するための水冷装置5が設けられ
ており、凝固点付近まで温度低下したメッキ層を急冷す
ることによって、厚み方向の温度差によるしわの発生を
防止している。またガス絞り部3と水冷装置5との中間
部には、線材のメッキ層を凝固点近くまで冷却するため
の強制空冷装置8が設けられている。この強制空冷装置
8は、フラスコ状の圧力室11と、その上端開口部に連
設された通風筒12とで構成されており、圧力室11に
は中心軸に沿って線材1が通過する内筒9が貫設される
と共に、側壁に加圧空気供給管10が接続されている。
また圧力室11の上端開口部には内筒9と外周壁との間
に放射状に複数の整流板13が設けられており、圧力室
11から通風筒12へ吹き込まれた空気流が、この整流
板13を通過して整流され、線材1の溶融メッキ層の外
形を乱すことなく周囲から均等に冷却し、溶融金属の垂
れ落ちを防止する。なお通風筒12の下端部はネジソケ
ットとなっており、圧力室11の上端外周のネジ部に螺
着されている。
絞り用ガスとして発熱型雰囲気ガスを使用することがで
きるので、入手の容易な都市ガスあるいは天然ガスを利
用して現地で生成することができ、従ってボンベで運搬
保管していた窒素ガスに比し大幅なコストダウンが図れ
る上に、ボンベの交換作業が不要となるなど、取り扱い
を著しく簡便化できるという利点があり、また特にCO
2 及びH2 の含有量をそれぞれ4%以上として還元性を
付与すれば、窒素ガス等に比しメッキ表面の光沢の優れ
た製品を得ることができるという利点がある。更に請求
項3乃至4の発明によれば、凝固点に達するまでの溶融
メッキ層の流動性を下げることにより、溶融金属の垂れ
落ちを防止することができる上に、軸方向の空気流によ
って線材を周囲から均等に冷却することができ、従って
線材の引き上げ速度を大きくすることができるので、外
観を平滑に維持しながら厚肉のメッキ層を形成すること
ができるという利点がある。
Claims (4)
- 【請求項1】 線材立ち上がり部のメッキ浴面に無酸化
性ガスを供給して、浴面の酸化を防止するガス絞り部を
備えた線材メッキ装置において、上記無酸化性ガスとし
て、露点−40℃以下まで吸湿した発熱型雰囲気ガスを
使用するようにして成る線材メッキ装置。 - 【請求項2】 上記発熱型雰囲気ガスの一酸化炭素及び
水素成分をそれぞれ4容積%以上として成る請求項1記
載の線材メッキ装置。 - 【請求項3】 線材立ち上がり部のメッキ浴面に無酸化
性ガスを供給して、浴面の酸化を防止するガス絞り部を
備えると共に、ガス絞り部の上方に線材を急速冷却する
ための水冷装置を備えた線材メッキ装置において、上記
ガス絞り部と水冷装置との中間部に、線材と平行な空気
流により線材の溶融メッキ層を凝固点近くまで冷却する
強制空冷装置を備えて成る線材メッキ装置。 - 【請求項4】 上記強制空冷装置として、中央に線材が
通過する内筒が貫設され、側壁に加圧空気供給口を備え
た圧力室の上端に、中心軸に沿って線材が通過する通風
筒を連接することにより、通風筒内に線材と平行な空気
流を形成して成る請求項3記載の線材メッキ装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP08234702A JP3109992B2 (ja) | 1996-08-17 | 1996-08-17 | 線材メッキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP08234702A JP3109992B2 (ja) | 1996-08-17 | 1996-08-17 | 線材メッキ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1060615A JPH1060615A (ja) | 1998-03-03 |
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Family
ID=16975066
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP08234702A Expired - Fee Related JP3109992B2 (ja) | 1996-08-17 | 1996-08-17 | 線材メッキ装置 |
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Families Citing this family (5)
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-
1996
- 1996-08-17 JP JP08234702A patent/JP3109992B2/ja not_active Expired - Fee Related
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