JP3109992B2 - 線材メッキ装置 - Google Patents

線材メッキ装置

Info

Publication number
JP3109992B2
JP3109992B2 JP08234702A JP23470296A JP3109992B2 JP 3109992 B2 JP3109992 B2 JP 3109992B2 JP 08234702 A JP08234702 A JP 08234702A JP 23470296 A JP23470296 A JP 23470296A JP 3109992 B2 JP3109992 B2 JP 3109992B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
wire rod
wire
plating apparatus
plating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP08234702A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1060615A (ja
Inventor
尚久 辰巳
博文 松本
富夫 木津和
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP08234702A priority Critical patent/JP3109992B2/ja
Publication of JPH1060615A publication Critical patent/JPH1060615A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3109992B2 publication Critical patent/JP3109992B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)
  • Coating With Molten Metal (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無酸化性ガスにより
メッキ絞りを行う方式の線材メッキ装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図3は従来のこの種の亜鉛メッキ装置を
示したもので、鉄線又は鋼線1を溶融亜鉛のメッキ浴2
に浸漬して引き上げる際に、メッキ浴面の線材立ち上が
り部分に線材1を囲むチャンバ3を設けて、該チャンバ
3に浴面の酸化を防止するための無酸化性ガスを供給す
るようにしたガス絞り部3が設けられており、このメッ
キ絞り用ガスとしては複数の窒素ボンベを順次切り替え
るようにしたガス源4から窒素ガスが供給されるように
なっていた。なおガス絞り部3は複数併設されて、同時
に多数本の線材1がメッキ処理されるようになってお
り、ガス絞り部3を出た線材は,水冷装置5によって冷
却されたのち、トップローラ6を通って引き取られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のメッキ装置にお
いては、メッキ絞り用ガスとして、上述のように窒素ガ
スを使用するか、あるいはプロパン、ブタン等の炭化水
素系燃料ガスを使用していた。しかし窒素ガスは通常ボ
ンベあるいはタンクに入れて運搬あるいは保管する必要
があるために取り扱いが面倒である上に、高価であると
いう問題があり、また燃料ガスはガス絞り用チャンバの
上端開口部で燃焼処理を行う必要があるために、多量の
すすが発生する上に、その炎のために線材の温度が上が
り過ぎて垂れ落ちを生じ易くなり、特に厚メッキには不
適であるという欠点があった。そこで本発明の第一の目
的は、絞り用ガスとして欠点の多い燃料ガスを直接使用
したり、あるいは高価で取り扱いの面倒な窒素ガスを用
いる方式に代え、都市ガスやプロパンガス等を燃焼させ
ることによりメッキ絞り用無酸化性ガスを安価に生成す
ることができるこの種の線材メッキ装置を提供すること
にある。
【0004】またガス絞り部3を通過した線材1は、上
方で水冷装置5によって急冷されるが、メッキ層が凝固
する前に水冷を行うと形状が崩れてしまって品質が低下
するために、従来は絞り部3から水冷装置5までの間は
空気中で自然に放熱させていた。しかし自然放熱の場合
は、水冷装置5に達するまでに液垂れを起こし易いため
に、メッキ層の肉厚を大きくすることができないという
欠点があった。また厚メッキを目的として、ガス絞り部
3と水冷装置5との中間部で線材1に、エアを吹き付け
るという方法も試みられたが、この部分は未だメッキ層
の溶融金属が凝固しておらず、またエアは線材1と交わ
る方向に吹き付けられるために、エアによってメッキ層
が偏肉を起こし、線材の外観を損ない易いという問題が
あった。そこで本発明の第二の目的は、線材の外観を維
持しながらメッキ厚をもっと大きくすることができるよ
うなこの種のメッキ装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1及び2の発明
は、図1に示すように、線材立ち上がり部のメッキ浴面
に無酸化性ガスを供給して、浴面の酸化を防止するガス
絞り部3を備えた線材メッキ装置において、上記無酸化
性ガスとして、露点が−40℃以下になるまで吸湿した
発熱型雰囲気ガスを使用するようにしたものであり、都
市ガス等の供給を受けて連続的に絞り用ガスを生成する
ことができるために、ボンベやタンク等が不要となり大
幅なコストダウンと取り扱いの簡略化を図ることができ
る上に、窒素ガスや燃料ガスを用いる方式に比し、水素
ガスや一酸化炭素による還元性を有するために、メッキ
表面の光沢を向上し得る点に特徴を有するものである。
【0006】また請求項3及び4の発明は、上記ガス絞
り部3を備えると共に、このガス絞り部3の上方に線材
1を急速冷却するための水冷装置5を備えた線材メッキ
装置において、上記ガス絞り部3と水冷装置5との中間
部に、線材と平行な空気流により線材の溶融メッキ層を
凝固点近くまで冷却する強制空冷装置8を備えたもので
あって、メッキ層が偏肉しないように周囲から均等に空
冷することによって、メッキ絞り部3と水冷装置5との
間のメッキ層の流動性を下げ、外観を損なうことなくメ
ッキ厚を大きくし得る点に特徴を有するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例を示した
もので、鋼線1を溶融亜鉛メッキ浴2に浸漬して亜鉛メ
ッキを行うものであり、ガス絞り部3では、鋼線1をメ
ッキ槽2から引き上げる際に、浴面を無酸化性の雰囲気
ガスで覆って浴面の酸化を防止し、酸化物が線材1に付
着するのを防止している。この無酸化性ガス源4とし
て、都市ガスあるいは天然ガスを原料とする発熱型ガス
発生装置が設けられている。なお発熱型雰囲気ガスと
は、理論混合比よりもやや少ない空気比の混合ガスを燃
焼させて得られる雰囲気ガスで、加熱及び触媒を通じて
得られる吸熱型とは異なり、外から熱を加えなくても燃
焼が継続するものである。本実施例ではこの発熱型ガス
の組成として、例えばCO2 :9%,CO:4〜5%,
H2 :4〜5%,N2:80%とし、露点が−40℃以
下になるまで冷凍して吸湿したものであり、入手の容易
な都市ガスあるいはプロパンガス等を燃焼することによ
り生成することができるので、大幅なコストダウンが図
ることができ、更に絞り用ガスが還元性を有するため
に、窒素ガス等を用いる方式に比し、メッキ表面の光沢
の遥かに優れた製品を得ることができる。
【0008】ガス絞り部3の上方には、線材1に両側か
ら水をかけて急速冷却するための水冷装置5が設けられ
ており、凝固点付近まで温度低下したメッキ層を急冷す
ることによって、厚み方向の温度差によるしわの発生を
防止している。またガス絞り部3と水冷装置5との中間
部には、線材のメッキ層を凝固点近くまで冷却するため
の強制空冷装置8が設けられている。この強制空冷装置
8は、フラスコ状の圧力室11と、その上端開口部に連
設された通風筒12とで構成されており、圧力室11に
は中心軸に沿って線材1が通過する内筒9が貫設される
と共に、側壁に加圧空気供給管10が接続されている。
また圧力室11の上端開口部には内筒9と外周壁との間
に放射状に複数の整流板13が設けられており、圧力室
11から通風筒12へ吹き込まれた空気流が、この整流
板13を通過して整流され、線材1の溶融メッキ層の外
形を乱すことなく周囲から均等に冷却し、溶融金属の垂
れ落ちを防止する。なお通風筒12の下端部はネジソケ
ットとなっており、圧力室11の上端外周のネジ部に螺
着されている。
【0009】
【発明の効果】請求項1乃至2の発明によれば、メッキ
絞り用ガスとして発熱型雰囲気ガスを使用することがで
きるので、入手の容易な都市ガスあるいは天然ガスを利
用して現地で生成することができ、従ってボンベで運搬
保管していた窒素ガスに比し大幅なコストダウンが図れ
る上に、ボンベの交換作業が不要となるなど、取り扱い
を著しく簡便化できるという利点があり、また特にCO
2 及びH2 の含有量をそれぞれ4%以上として還元性を
付与すれば、窒素ガス等に比しメッキ表面の光沢の優れ
た製品を得ることができるという利点がある。更に請求
項3乃至4の発明によれば、凝固点に達するまでの溶融
メッキ層の流動性を下げることにより、溶融金属の垂れ
落ちを防止することができる上に、軸方向の空気流によ
って線材を周囲から均等に冷却することができ、従って
線材の引き上げ速度を大きくすることができるので、外
観を平滑に維持しながら厚肉のメッキ層を形成すること
ができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す概略系統図。
【図2】 同上に用いる強制空冷装置の縦断面図。
【図3】 従来例の概略系統図。
【符号の説明】
1 線材 2 メッキ槽 3 ガス絞り部 4 無酸化ガス源あるいは発熱形ガス発生装置 5 水冷装置 6 トップローラ 7 シンカーローラ 8 強制空冷装置 9 内筒 10 加圧空気供給管 11 圧力室 12 通風筒 13 整流板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木津和 富夫 東京都中央区京町二丁目15番1号 興国 鋼線索株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 2/00 - 2/40

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線材立ち上がり部のメッキ浴面に無酸化
    性ガスを供給して、浴面の酸化を防止するガス絞り部を
    備えた線材メッキ装置において、上記無酸化性ガスとし
    て、露点−40℃以下まで吸湿した発熱型雰囲気ガスを
    使用するようにして成る線材メッキ装置。
  2. 【請求項2】 上記発熱型雰囲気ガスの一酸化炭素及び
    水素成分をそれぞれ4容積%以上として成る請求項1記
    載の線材メッキ装置。
  3. 【請求項3】 線材立ち上がり部のメッキ浴面に無酸化
    性ガスを供給して、浴面の酸化を防止するガス絞り部を
    備えると共に、ガス絞り部の上方に線材を急速冷却する
    ための水冷装置を備えた線材メッキ装置において、上記
    ガス絞り部と水冷装置との中間部に、線材と平行な空気
    流により線材の溶融メッキ層を凝固点近くまで冷却する
    強制空冷装置を備えて成る線材メッキ装置。
  4. 【請求項4】 上記強制空冷装置として、中央に線材が
    通過する内筒が貫設され、側壁に加圧空気供給口を備え
    た圧力室の上端に、中心軸に沿って線材が通過する通風
    筒を連接することにより、通風筒内に線材と平行な空気
    流を形成して成る請求項3記載の線材メッキ装置。
JP08234702A 1996-08-17 1996-08-17 線材メッキ装置 Expired - Fee Related JP3109992B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08234702A JP3109992B2 (ja) 1996-08-17 1996-08-17 線材メッキ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08234702A JP3109992B2 (ja) 1996-08-17 1996-08-17 線材メッキ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1060615A JPH1060615A (ja) 1998-03-03
JP3109992B2 true JP3109992B2 (ja) 2000-11-20

Family

ID=16975066

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08234702A Expired - Fee Related JP3109992B2 (ja) 1996-08-17 1996-08-17 線材メッキ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3109992B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020043699A (ko) * 2000-12-02 2002-06-12 이구택 아연분진 및 드로스가 없는 표면품질이 우수한용융아연도금강판의 제조방법
JP3694482B2 (ja) 2001-12-27 2005-09-14 サクラテック株式会社 線材メッキ装置
JP4777158B2 (ja) * 2006-06-19 2011-09-21 新日本製鐵株式会社 溶融亜鉛めっき線およびその冷却装置
JP2010095750A (ja) * 2008-10-15 2010-04-30 Mitsubishi Cable Ind Ltd 線材のめっき装置、めっき方法及びめっき線材
JP6091280B2 (ja) * 2012-07-26 2017-03-08 日新製鋼株式会社 Alめっき鋼線製造装置および製造法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1060615A (ja) 1998-03-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3109992B2 (ja) 線材メッキ装置
US3010844A (en) Galvanizing
RU2009130374A (ru) Способ изготовления высокопрочного холоднокатаного стального листа, обладающего превосходной способностью к химической конверсии, и производственное оборудование для его изготовления
CN106029932B (zh) 还原炉的露点控制方法以及还原炉
ATE318330T1 (de) Spritzverfahren zum bilden einer dicken metalloxidbeschichtung
KR100667174B1 (ko) 강관의 제조장치 및 제조방법
US2570906A (en) Process for coating metallic objects with other metals
CA2225537A1 (en) Hot dip coating apparatus and method
DE1601256A1 (de) Verfahren zum Abkuehlen und Fuellen eines doppelwandigen Transportbehaelters fuer Fluessiggas
JP2914863B2 (ja) 誘導加熱メニスカス被覆用溶融金属容器及び被覆ライン
US3383250A (en) Method for producing one side metallic coated strip
CN111356775B (zh) 用于在布置在炉腔中的反应室中对带钢进行预氧化的方法
JP2000045056A (ja) 溶融亜鉛・アルミニウム合金めっき線の冷却装置
JP2840655B2 (ja) コンクリート練りまぜ水冷却方法および装置
US3115421A (en) Hot dip coating
JPS62253780A (ja) 高耐食性溶融亜鉛メツキ鋼板の製造方法
JPH0226925Y2 (ja)
US1318027A (en) Jack alexander thompson
JPS6040595Y2 (ja) 溶融メツキ槽
JPH11106890A (ja) 外面耐蝕管の溶射方法
JPH11323524A (ja) 溶融めっき金属線およびその製造方法
GB910047A (en) Apparatus for hot sheating electric cables with tubular metal sheaths
AR045712A1 (es) Metodo y aparato para cambiar una primera composicion de recubrimiento de aleacion metalica fundida aluminio-zinc a una segunda composicion de recubrimiento de zinc fundido en una linea de recubrimiento de lamina metalica.
JP2005539136A (ja) 連続溶融めっき仕上げにおける分離ガスの利用
JPH0348121B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070914

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914

Year of fee payment: 10

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914

Year of fee payment: 10

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110914

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees