JP2010234922A - ハイブリッド駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】流体伝動装置の代わりにモータを配設してハイブリッド化を可能にするものでありながら、モータにより機械式オイルポンプを駆動することを可能とするハイブリッド駆動装置を提供する。
【解決手段】ハイブリッド駆動装置1は、ミッションケースとエンジンとを接続するハウジングケース6内に、機械式オイルポンプ3にロータ2bが駆動連結されるモータ2と、モータ2のロータ2bと変速機構の入力軸60aとの動力伝達状態を係脱し得るブレーキB0と、エンジンの出力軸50aと変速機構の入力軸60aとの動力伝達状態を係脱し得るクラッチC0とを備えて構成される。モータ2により機械式オイルポンプ3を駆動でき、変速機構の動力伝達経路の形成に必要な油圧を得ることができるので、車輌、変速機構、機械式オイルポンプ3等の大幅な設計変更を行うことなく、モータ走行やハイブリッド走行を可能にする。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば車輌に搭載されるハイブリッド装置に係り、詳しくは、エンジンと変速機構とを接続する接続ケースに内包されたモータを有するハイブリッド駆動装置に関する。
一般に、車輌等に搭載される自動変速機は、大まかに、トルクコンバータ等の流体伝動装置と、変速を行う変速機構(多段式の変速歯車機構、ベルト式やトロイダル式の無段変速機構など)とにより構成されている。このうちの特に変速機構においては、例えば多段式自動変速機にあってはクラッチやブレーキの係合圧が必要であったり、例えばベルト式無段変速機にあってはベルトの挟持圧が必要であったり、つまり動力伝達経路を形成するために油圧を必要とする。このような油圧は、一般に流体伝動装置と変速機構との間に配設されたエンジンに連動する機械式オイルポンプにより発生されるように構成されている。また、エンジンにより駆動される機械式オイルポンプから発生した油圧が、変速機構で必要な油圧に満たない場合に、モータにより該機械式オイルポンプを駆動して、必要な油圧を確保するように構成されたものも提案されている(特許文献1参照)。
特開2002−227978号公報
ところで、近年、車輌の燃費向上を目的として、ハイブリッド車輌の開発が進められていると共に、ハイブリッド車輌のコストダウンも求められている。そのため、従来の自動変速機やそれを搭載する車輌を大幅に変更することなく、ハイブリッド化することが望まれる。上記特許文献1のものは、機械式オイルポンプをエンジンとモータとの双方で駆動することが可能であるが、モータで車輌を走行できるものではなく、つまりハイブリッド化されたものではない。
従来の自動変速機を大幅に変更することなく、ハイブリッド化するためには、流体伝動装置の代わりにモータを配設し、変速機構をそのまま変更することなく、ハイブリッド駆動装置を構成することが考えられる。しかし、変速機構は、上述したように動力伝達経路を形成するために油圧が必要であり、従来のようにエンジンに連動する機械式オイルポンプを備えただけでは、エンジンを停止してモータ走行を行うことが不能となってしまう。また、モータの駆動力を変速機構が動力伝達できるように(つまりモータ走行できるように)電動オイルポンプを別途に設けることも考えられるが、油路構成の変更も必要となり、かつ電動オイルポンプを新たに設ける分、コストアップにもなってしまう。
そこで本発明は、流体伝動装置の代わりにモータを配設してハイブリッド化を可能にするものでありながら、該モータにより機械式オイルポンプを駆動することを可能とし、もって大幅な設計変更を不要とし、かつコストアップが不要なハイブリッド駆動装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る本発明は(例えば図1乃至図3参照)、エンジン(50)の出力部材(50a)に接続されると共に、機械式オイルポンプ(3)により発生された油圧に基づき動力伝達経路を形成する変速機構(60)の入力部材(60a)に接続され、かつ前記変速機構(60)を収納する変速機ケースと前記エンジン(50)とを接続する接続ケース(6)に内包されて構成されるハイブリッド駆動装置(1)において、
ステータ(2a)とロータ(2b)とを有し、前記変速機ケースと前記接続ケース(6)との間に配置された前記機械式オイルポンプ(3)に前記ロータ(2b)が駆動連結されるモータ(2)と、
前記モータ(2)のロータ(2b)と前記変速機構(60)の入力部材(60a)との動力伝達状態を係脱する第1摩擦係合要素(B0)と、
前記エンジン(50)の出力部材(50a)と前記変速機構(60)の入力部材(60a)との動力伝達状態を係脱する第2摩擦係合要素(C0)と、を備えた、
ことを特徴とするハイブリッド駆動装置(1)にある。
請求項2に係る本発明は(例えば図1乃至図3参照)、前記第1摩擦係合要素は、ブレーキ(B0)からなり、
前記モータ(2)のロータ(2b)に接続される入力回転要素(S1,CR2)と、前記ブレーキ(B0)により前記接続ケース(6)に回転が固定自在にされる回転固定要素(R1,S2)と、前記回転固定要素(R1,S2)の回転が固定された際に前記入力回転要素(S1,CR2)に対して減速回転すると共に前記変速機構(60)の入力部材(60a)に接続された減速回転要素(CR1,S3)と、を有する減速プラネタリギヤ(SP,SPP)を備えた、
ことを特徴とする請求項1記載のハイブリッド駆動装置(1)にある。
請求項3に係る本発明は(例えば図1及び図2参照)、前記入力回転要素がサンギヤ(S1)であり、前記回転固定要素がリングギヤ(R1)であり、前記減速回転要素が該サンギヤ(S1)及び該リングギヤ(R1)に噛合するピニオン(P1)を回転自在に支持するキャリヤ(CR1)であって、前記減速プラネタリギヤがシングルピニオンプラネタリギヤ(SP)からなり、
前記モータ(2)は、前記シングルピニオンプラネタリギヤ(SP)の外周側に配置されてなり、
前記モータ(2)のロータ(2b)に連結されて内周側に延びるフランジ部(5a)と、該フランジ部(5a)の内周部分から軸方向両側に延びる軸部(5b,5c)とを有するロータプレート(5)を備え、
前記ロータプレート(5)の軸部は、前記エンジン側の一端(5c)が前記サンギヤ(S1)に連結され、前記変速機構(60)側の他端(5b)が前記機械式オイルポンプ(3)に連結されてなる、
ことを特徴とする請求項2記載のハイブリッド駆動装置(1)にある。
請求項4に係る本発明は(例えば図1及び図2参照)、前記エンジン(50)の出力部材(50a)に接続されるダンパ装置(4)を備え、
前記第2摩擦係合要素は、前記ダンパ装置(4)と前記減速回転要素(CR1)との回転状態を係脱自在なクラッチ(C0)からなり、
前記モータ(2)を、前記減速プラネタリギヤ(SP)及び前記クラッチ(C0)の外周側に配置してなり、
前記ブレーキ(B0)を、前記ダンパ装置(4)の外周側で、かつ前記モータ(2)に対して軸方向の前記エンジン(50)側に配置してなる、
ことを特徴とする請求項2または3記載のハイブリッド駆動装置(1)にある。
請求項5に係る本発明は(例えば図3参照)、前記入力回転要素が、小径ピニオン(P3)及び該小径ピニオン(P3)より大径な大径ピニオン(P2)を有するステップピニオン(Ps)を回転自在に支持するキャリヤ(CR2)であり、前記回転固定要素が大径ピニオン(P2)に噛合する小径サンギヤ(S2)であり、前記減速回転要素が小径ピニオン(P3)に噛合する大径サンギヤ(S3)であり、前記減速プラネタリギヤがステップピニオンプラネタリギヤ(SPP)からなり、
前記ブレーキ(B0)は、前記小径サンギヤ(S2)の回転を前記接続ケース(6)に固定自在にすると共に、前記モータ(2)に対し、軸方向の前記変速機構(60)側に配置されてなる、
ことを特徴とする請求項2記載のハイブリッド駆動装置(1)にある。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の構成に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る本発明によると、変速機ケースと接続ケースとの間に配置された機械式オイルポンプにモータのロータを駆動連結したので、エンジンの回転とは無関係に機械式オイルポンプを駆動することができ、例えば電動オイルポンプを設けることなく、変速機構の動力伝達経路の形成を可能とすることができ、電動オイルポンプを設ける必要がない分のコストアップも不要とすることができる。また、エンジンを停止したモータ走行にあっても、変速機構の動力伝達経路の形成を可能とすることができるので、第1摩擦係合要素の係脱を制御するだけでモータ走行を可能とすることができる。勿論、第2摩擦係合要素の係脱を制御することで、エンジンによる走行もエンジン及びモータによる走行も可能とすることができる。そして、本ハイブリッド駆動装置は、接続ケースに内包されて構成されているので、車輌を設計変更することなく搭載することができ、また、変速機構や機械式オイルポンプも設計変更することなく、ハイブリッド化することを可能とすることができる。
請求項2に係る本発明によると、モータの回転を減速して変速機構の入力部材に伝達する減速プラネタリギヤを備えているので、機械式オイルポンプを高回転で駆動しつつ変速機構を低回転で駆動することができ、特にブレーキをスリップ制御することなく、低速走行を可能とすることができる。なお、勿論であるが、ブレーキをスリップ制御することで車輌の発進や超低速域での走行も可能とすることができる。
請求項3に係る本発明によると、機械式オイルポンプを一般的な自動変速機と同じ配置にしたまま、モータのロータを機械式オイルポンプに連結することを可能とすることができる。また、減速プラネタリギヤをシングルピニオンプラネタリギヤで構成することができるので、例えばステップピニオンプラネタリギヤで構成した場合に比して、本ハイブリッド駆動装置をコンパクトに構成することができる。
請求項4に係る本発明によると、モータを減速プラネタリギヤ及びクラッチの外周側に配置し、ブレーキをダンパ装置の外周側でかつモータに対して軸方向のエンジン側に配置したので、本ハイブリッド駆動装置をコンパクトに構成することができる。
請求項5に係る本発明によると、ブレーキを、モータに対して軸方向の変速機構側に配置することができるので、該ブレーキの油圧サーボまでの油路構造を簡素化することができる。
第1の実施の形態に係るハイブリッド駆動装置を示すスケルトン図。 第1の実施の形態に係るハイブリッド駆動装置を示す断面図。 第2の実施の形態に係るハイブリッド駆動装置を示すスケルトン図。
<第1の実施の形態>
以下、本発明に係る第1の実施の形態を図1及び図2に沿って説明する。まず、本発明を適用し得るハイブリッド駆動装置1の概略構成について図1に沿って説明する。なお、図1に示すスケルトン図のハイブリッド駆動装置1と、図2に示す断面図のハイブリッド駆動装置1とは、左右逆方向に示すものであり、特に図2においては右方側にエンジン50が、左方側に変速機構60が配置されるものであるが、その内容は同じものである。
図1に示すように、本ハイブリッド駆動装置1は、エンジン(E/G)50と変速機構60との間に配置されており、エンジン50の出力軸(出力部材)50a(即ち、クランク軸)に接続されると共に、変速機構60の入力軸(入力部材)60aに接続されて構成されている。エンジン50の出力軸50aには、ダンパ装置4が接続されており、該ダンパ装置4を介してクラッチ(第2摩擦係合要素)C0が接続されている。該クラッチC0は、変速機構60の入力軸60aに接続されており、つまりエンジン50と変速機構60とを係脱自在にし得るように構成されている。従って、クラッチC0は、エンジン50の出力軸50aと変速機構60の入力軸60aとの動力伝達状態を係脱することになる。
一方、モータ(MG)2は、ハウジングケース(接続ケース)6に固定されたステータ2aとロータ2bとを有しており、ロータ2bは、機械式オイルポンプ(O/P)3に接続されていると共にシングルピニオンプラネタリギヤ(減速プラネタリギヤ)SPのサンギヤ(入力回転要素)S1に接続される。該シングルピニオンプラネタリギヤSP(以下、単に「プラネタリギヤSP」という。)は、ピニオンP1を回転自在に支持するキャリヤ(減速回転要素)CR1、該ピニオンP1にそれぞれ噛合するサンギヤS1、リングギヤ(回転固定要素)R1を有しており、該リングギヤR1は、ブレーキ(第1摩擦係合要素)B0によりハウジングケース6に係止自在(固定自在)にされている。従って、ブレーキB0を解放すれば、リングギヤR1が空転してモータ2の動力が変速機構60に伝達されることはなく、ブレーキB0を係合すると、サンギヤS1を介してキャリヤCR1から変速機構60の入力軸60aにモータ2の回転が減速されて伝達され、つまりブレーキB0は、モータ2のロータ2bと変速機構60の入力軸60aとの動力伝達状態を係脱することになる。
詳細には、図2に示すように、エンジン50と変速機構60との間に配置されるハイブリッド駆動装置1は、変速機構60を内包するミッションケース(変速機ケース)(不図示)とエンジン50との間を接続するハウジングケース6に内包されて構成されている。即ち、一般的な自動変速機にあっては、トルクコンバータやロックアップクラッチ等が配設される位置に、本ハイブリッド駆動装置1が配設されている。
なお、ハウジングケース6は、複数のボルト45によりミッションケース(不図示)に対して締結されている。また、オイルポンプユニット40は、ミッションケース(不図示)とハウジングケース6との間に位置し、変速機構60と本ハイブリッド駆動装置1とを隔離する隔壁の役目を有する。該オイルポンプユニット40は、機械式オイルポンプ3を収納する収納穴3bが形成されたポンプボディ41と、該収納穴3bにドライブギヤ3a及びドリブンギヤ3cを封入して覆い被さるポンプカバー42とが複数のボルト43により締結されることで一体的に構成されている。上記ドライブギヤ3aとドリブンギヤ3cとによりストレーナ(不図示)等を介してオイルパン(不図示)より油が吸い上げられ、該ドライブギヤ3aとドリブンギヤ3cとの歯により順次圧縮されることで油圧制御装置(不図示)に対する油圧が発生される。
一方、エンジン50の入力軸50aには、複数のボルト46によりフライホイール33が締結されており、該フライホイール33には、ピン49によりダンパ装置4のドライブプレート4aが例えばカシメられて連結されている。また、該エンジン50の入力軸50aは、ボールベアリングb1を介して変速機構60の入力軸60aを回転自在に支持している。
ダンパ装置4において、上記ドライブプレート4aには、もう一枚のドライブプレート4bが貼り合わされており、これら2枚のドライブプレート4a,4bの間に、ダンパスプリング4s及びドリブンプレート4cを挟持して支持している。即ち、ドライブプレート4a,4bがダンパスプリング4sの一端に当接していると共に、ドリブンプレート4cがダンパスプリング4sの他端に当接しており、エンジン50の回転振動を該ダンパスプリング4sが吸収してドリブンプレート4cに伝達する。該ドリブンプレート4cの内周側には、内周面にスプラインが形成されたスリーブ部4dが形成されており、後述のクラッチドラム11の円筒部11aにスプライン係合されている。
上記ダンパ装置4の軸方向の変速機構60側には、クラッチC0の摩擦板19及び該摩擦板19を係脱する油圧サーボ10が配設されている。油圧サーボ10は、クラッチドラム11と、ピストン部材12と、キャンセルプレート13と、リターンスプリング14と等を有して構成されている。クラッチドラム11は、内周側に、変速機構60の入力軸60aにブッシュb2を介して回転自在に支持された円筒部11aと、該円筒部11aの略々中央から外周側に向けてフランジ状に延びるフランジ状部11bと、該フランジ状部11bから軸方向の変速機構60側にドラム状に延びるドラム部11cとを有して構成されている。
ピストン部材12は、上記クラッチドラム11の円筒部との間をシールリングc3によりシールされると共に、ドラム部11cとの間をシールリングc5によりシールされて、フランジ状部11bとの間に作動油室15を形成しており、かつクラッチドラム11に対して軸方向に摺動自在に配設されている。また、キャンセルプレート13は、スナップリング17によりクラッチドラム11の円筒部11aに位置決めされており、かつピストン部材12との間に配設されたリターンスプリング14の反力を受圧していると共に、ピストン部材12との間にシールリングc4によりシールされたキャンセル油室16を構成している。そして、クラッチドラム11のドラム部11cの内周側には、複数の外摩擦板19aがスナップリング18により位置決め規制された形でスプライン係合しており、それら複数の外摩擦板19aの間に配置された複数の内摩擦板19bは、詳しくは後述するキャリヤCR1の側板CR1bに連結されたハブ部材31にスプライン係合されている。該キャリヤCR1の側板CR1bは、変速機構60の入力軸60aにスプライン係合されている。
上記作動油室15には、変速機構60の入力軸60aの中心に形成された油路a1から径方向に穿設された油路a2を通り、さらにシールリングc1,c2により入力軸60aとクラッチドラム11の円筒部11aとの間がシールされつつ該円筒部11aに形成された油路a3を通って、不図示の油圧制御装置からの作動圧が給排される。該作動油室15に作動油が供給されると、リターンスプリング14の付勢力に抗してピストン部材12を軸方向の変速機構60側に移動駆動し、該ピストン部材12の先端部により外摩擦板19a及び内摩擦板19bからなる摩擦板19を押付けて係合させる。これにより、エンジン50の出力回転は、出力軸50a、フライホイール33、ダンパ装置4、クラッチドラム11、摩擦板19、ハブ部材31、キャリヤCR1の側板CR1bを通って、変速機構60の入力軸60aに伝達される。また、該作動油室15から作動油が排出されると、キャンセル油室16により作動油室15の遠心油圧がキャンセルされつつ、リターンスプリング14の付勢力によりピストン部材12が軸方向のエンジン50側に移動駆動され、摩擦板19を解放する。これにより、クラッチドラム11まで入力されるエンジン50の回転は、キャリヤCR1の側板CR1b及び変速機構60の入力軸60aに対して切離される。
一方、クラッチC0の油圧サーボ10の軸方向の変速機構60側には、プラネタリギヤSPが配置されており、該プラネタリギヤSP及びクラッチC0の油圧サーボ10の外周側にはモータ2が配置されている。該モータ2は、ステータ2aとロータ2bを有しており、該ステータ2aは、ハウジングケース6の内周面に回転不能に固定されている。また、ロータ2bは、ロータプレート5により回転自在に支持されている。即ち、ロータプレート5は、径方向に延びる略々フランジ状のフランジ部5aと、該フランジ部5aの内周部分から軸方向両側に延びる中空状の軸部5b,5cとを有しており、特に該軸部は、軸方向のエンジン50側に延びる一端部5cと、軸方向の変速機構60側に延びる他端部5bとにより構成されている。
該ロータプレート5は、そのフランジ状部5aとオイルポンプユニット40との間にスラストベアリングb7が介在され、かつ他端部5bとオイルポンプユニット40との間にブッシュb8が介在されて、該オイルポンプユニット40(即ちミッションケースやハウジングケース6)に対して回転自在に支持されている。また、該ロータプレート5は、一端部5cとキャリヤCR1の側板CR1bとの間にスラストベアリングb3及びブッシュb6が介在されて、該キャリヤCR1の側板CR1bを回転自在に支持している。そして、該ロータプレート5の一端部5cの外周部には、プラネタリギヤSPのサンギヤS1としての歯面が形成されており、一方の他端部5bは、上述した機械式オイルポンプ3のドライブギヤ3aの内周部に対して回転方向に連結されている。
上記プラネタリギヤSPは、上述したようにサンギヤS1、ピニオンP1を回転自在に支持するキャリヤCR1、リングギヤR1を有して構成されている。該サンギヤS1は、上記ロータプレート5の一端部5cの外周部に形成されている。また、キャリヤCR1は、2枚の側板CR1aと側板CR1bとを有し、それら側板CR1a,CR1bは互いに不図示のブリッジにより連結され、かつ不図示のピニオンシャフトを支持しており、該ピニオンシャフトを介してピニオンP1を回転自在に支持している。また、一方の側板CR1aは、リングギヤR1を支持する支持部材35と2つのスラストベアリングb4,b5とを介して上記ロータプレート5に対して回転自在に支持されている。さらに、他方の側板CR1bは、上述したようにスラストベアリングb3及びブッシュb6を介して上記ロータプレート5に対して回転自在に支持されていると共に、上記クラッチC0の内摩擦板19bにスプライン係合するハブ部材31に固着されており、かつ変速機構60の入力軸60aにスプライン係合されている。そして、上記支持部材35により支持されたリングギヤR1には、後述のブレーキB0の内摩擦板29bにスプライン係合するハブ部材32が固着されている。
ブレーキB0及びその油圧サーボ20は、上記ダンパ装置4及びクラッチC0の油圧サーボ10の外周側に配置されていると共に、モータ2の軸方向のエンジン50側に配置されている。油圧サーボ20は、シリンダ部材21と、ピストン部材22と、スナップリング27により位置決め規制されたリターンスプリング24と等を有して構成されている。シリンダ部材21は、ハウジングケース6の内周部における軸方向のエンジン50側の端部に対して固着されており、側面視コの字状に形成されたシリンダ面21aにおいてピストン部材22を摺動自在に支持している。該ピストン部材22は、上記シリンダ部材21のシリンダ面21aとの間をシールリングc7,c8によりシールされて、該シリンダ面21aとの間に作動油室25を形成している。また、リターンスプリング24は、スナップリング27により反力が受圧されており、ピストン部材22をシリンダ面21a側に付勢している。そして、シリンダ部材21に形成されたドラム部21bの内周側には、複数の外摩擦板29aがスナップリング28により位置決め規制された形でスプライン係合しており、それら外摩擦板29aの間に配置された内摩擦板29bは、上記リングギヤR1に連結されたハブ部材32にスプライン係合されている。
該ブレーキB0の油圧サーボ20の作動油室25には、ハウジングケース6及びシリンダ部材21に穿設された油路(不図示)から作動圧が給排される。該作動油室25に作動油が供給されると、リターンスプリング24の付勢力に抗してピストン部材22を軸方向の変速機構60側に移動駆動し、該ピストン部材22の先端部により外摩擦板29a及び内摩擦板29bからなる摩擦板29を押付けて係合させる。これにより、リングギヤR1の回転は、ハブ部材32、摩擦板29、シリンダ部材21を介してハウジングケース6に対して固定される。また、該作動油室25から作動油が排出されると、リターンスプリング24の付勢力によりピストン部材22が軸方向のエンジン50側に移動駆動され、摩擦板29を解放する。これにより、リングギヤR1の回転は自由回転状態となる。
なお、以上説明したハイブリッド駆動装置1は、変速機構60の入力軸60aとクラッチドラム11との間がオイルシールc9によりシールされ、シリンダ部材21とクラッチドラム11に連結された環状部材36との間がオイルシールc6によりシールされ、ロータプレート5とオイルポンプユニット40との間がシールリングc10によりシールされて、これらによりハウジングケース6の内部からダンパ装置4側のスペースやエンジン50側への油の流出を防止している。従って、機械式オイルポンプ3の内周側からロータプレート5の内側を通る油路a4から潤滑油がこの密封空間に供給され、プラネタリギヤSPの潤滑、モータ2の冷却、摩擦板19の冷却、摩擦板29の冷却、キャンセル油室16の油の充填、各ベアリングやブッシュの潤滑等が行われることになる。その後、図示しない油穴から変速機ケースにこの潤滑油が排出され、不図示のオイルパンに戻される。
ついで、以上説明した構成に基づくハイブリッド駆動装置1の作用について図1及び図2に沿って説明する。まず、車輌の停止時にあっては、例えばクラッチC0及びブレーキB0が解放されており、また、例えばエンジン50はアイドルストップされて停止されている。この状態において、例えばドライバによる車輌の発進意図を検知したら(例えばNレンジからDレンジに切換えられた際、フットブレーキの踏圧を所定量緩めた際、等)、モータ2をアイドリング回転数程度の所定回転数で回転する。これにより、機械式オイルポンプ3が所定回転数で回転されて油圧が発生され、不図示の油圧制御装置から変速機構60において動力伝達経路を形成するために必要な油圧(多段式自動変速機であればクラッチやブレーキの係合制御用の油圧、ベルト式無段変速機であれば前後進切換え用のクラッチやブレーキ及びベルトの挟持圧など)が供給される。これにより、変速機構60は、発進時の変速比を形成した状態で車輌の発進まで待機することができる。
その後、モータ2による発進を行う際は、例えばモータ2を所定回転数に維持したまま、ブレーキB0をスリップ制御し、徐々にリングギヤR1を空転状態から係止していく。これにより、モータ2により回転されているサンギヤS1の回転が、減速された状態でキャリヤCR1から徐々に出力され、つまり変速機構60の入力軸60aに回転が徐々に入力されて、車輌が発進される。そして、車速が所定速度(例えば2km/h)に達すると、ブレーキB0を完全に係止する。即ち、変速機構60が低変速比に形成され、かつプラネタリギヤSPがモータ2の回転を減速して変速機構60の入力軸60aに伝達するので、機械式オイルポンプ3をアイドル回転数程度の回転数で駆動しつつ、車輌の低速走行を可能とすることができる。このため、モータ2としては、高回転型でかつ低トルク出力型のものを用いると好適である。
そして、モータ2の回転数を上昇して車速を上昇する一方で、エンジン50を不図示のスタータ等により始動させ、クラッチC0を徐々に係合することで、エンジン50の駆動力も変速機構60に伝達する状態となり、エンジン50とモータ2との駆動力を協調して走行する、いわゆるハイブリッド走行状態に移行することができる。この状態では、エンジン50の出力が運転者の要求する出力より過多である場合はモータ2により回生することもでき、エンジン50の出力が過小である場合はモータ2によりアシストすることもできる。なお、モータ2に対する高圧電源の充電残量(SOC)が少ないときは、エンジン50の出力を過多にしてモータ2による充電を行っても良い。
一方、エンジン50による発進を行う際は、ブレーキB0を解放してモータ2により機械式オイルポンプ3を回転し、不図示の油圧制御装置から変速機構60において動力伝達経路を形成するために必要な油圧を発生させた状態で、クラッチC0を徐々に係合し、エンジン50の回転を徐々に変速機構60の入力軸60aに伝達し、車輌を発進する。その後は、エンジン50だけによる走行を行ってもよいが、ブレーキB0を係合することで、上述と同様、エンジン50とモータ2との駆動力を協調して走行する、いわゆるハイブリッド走行状態に移行することができる。
また、例えば中高速走行に移行する場合など、特にモータ2や機械式オイルポンプ3が高回転となってしまう場合には、ブレーキB0を解放することで、ハイブリッド走行ではなく、エンジン50による走行を行うことができる。この場合は、エンジン50の回転を変速機構60により変速しつつ走行することになる。この際、モータ2は、エンジン50及び変速機構60に対してリングギヤR1が空転することで切離された状態となるが、機械式オイルポンプ3を回転するため、変速機構60に必要な油圧を発生させる回転数により駆動される。即ち、モータ2は、専ら機械式オイルポンプ3を回す役目となり、電動オイルポンプを駆動しているのと同様な状態となる。なお、この状態でモータ2に対する高圧電源の充電残量が少ないときは、エンジン50により駆動されるオルタネータ(低圧電源用の発電機)等により充電された電力を昇圧して用いることも考えられる。
そして、車輌を減速させる場合には、クラッチC0を解放してエンジン50を切離し、ブレーキB0を係止することでモータ2と変速機構60とを接続状態とし、該モータ2により回生を行う。この場合は、特に機械式オイルポンプ3が高回転になり過ぎないように、変速機構60の変速比を制御することが好ましい。
なお、例えば車輌が停止した状態で充電残量が少ないときは、変速機構60をニュートラルに制御し、クラッチC0及びブレーキB0を共に係合することで、エンジン50によりモータ2を回転駆動し、該モータ2で回生して充電を行うことも可能である。また、上述したように、モータ2に対する高圧電源の充電残量が少ないときは、エンジン50により駆動されるオルタネータ(低圧電源用の発電機)等により充電された電力を昇圧して用いることも考えられる。そして、モータ2による発進に必要な十分な充電を行っておき、エンジン50による発進ではなく、モータ2による発進を選択することで、クラッチC0の高度なスリップ制御が不要となり、かつエンジン50の振動が大きい領域でのエンジン50の使用も避けることができ、車輌の静粛性や乗り心地等の向上にも寄与することができる。
以上説明したように、本ハイブリッド駆動装置1によれば、ミッションケースとハウジングケースとの間に配置された機械式オイルポンプ3にモータ2のロータ2bを駆動連結したので、エンジン50の回転とは無関係に機械式オイルポンプ3を駆動することができ、例えば電動オイルポンプを設けることなく、変速機構60の動力伝達経路の形成を可能とすることができ、電動オイルポンプを設ける必要がない分のコストアップも不要とすることができる。
また、エンジン50を停止したモータ走行にあっても、変速機構60の動力伝達経路の形成を可能とすることができるので、ブレーキB0の係脱を制御するだけでモータ走行を可能とすることができる。勿論、クラッチC0の係脱を制御することで、エンジン50による走行もエンジン50及びモータ2によるハイブリッド走行も可能とすることができる。
また、本ハイブリッド駆動装置1は、モータ2、プラネタリギヤSP、クラッチC0、ブレーキB0、ダンパ装置4をコンパクトに適宜な位置に配置し、ハウジングケース6に内包できるように構成しているので、例えばトルクコンバータ等の流体伝動装置と置き換えて代用しても、大型化することなく用いることができ、つまり既存の車輌に対して大幅な設計変更等を行うことなく、当該車輌のハイブリッド化を可能とすることができる。また、オイルポンプユニット40、変速機構60も設計変更することなく用いることができるので、既存の自動変速機を僅かに改良するだけで、大幅な設計変更等を行うことなく、ハイブリッド駆動装置1を提供することができる。
また、モータ2の回転を減速して変速機構60の入力軸60aに伝達する減速プラネタリギヤSPを備えているので、機械式オイルポンプ3を高回転で駆動しつつ変速機構60を低回転で駆動することができ、特にブレーキB0をスリップ制御することなく、低速走行を可能とすることができる。なお、勿論であるが、ブレーキB0をスリップ制御することで車輌の発進や超低速域(例えば2km/h未満)での走行も可能とすることができる。
さらに、モータ2のロータ2bを支持するロータプレート5の軸部5bを機械式オイルポンプ3に連結するだけで、機械式オイルポンプ3を一般的な自動変速機と同じ配置にしたまま、モータ2のロータ2bを機械式オイルポンプ3に連結することを可能とすることができる。また、減速プラネタリギヤSPをシングルピニオンプラネタリギヤで構成することができるので、例えば後述するステップピニオンプラネタリギヤで構成した場合に比して、本ハイブリッド駆動装置1をコンパクトに構成することができる。
また特に、モータ2を減速プラネタリギヤSP及びクラッチC0の外周側に配置し、ブレーキB0をダンパ装置4の外周側でかつモータ2に対して軸方向のエンジン50側に配置したので、本ハイブリッド駆動装置1をコンパクトに構成することができる。
<第2の実施の形態>
ついで、上記第1の実施の形態を一部変更した第2の実施の形態について、図3に沿って説明する。なお、本第2の実施の形態の説明においては、第1の実施の形態と同様な部分に同符号を付し、その説明を省略する。
本第2の実施の形態に係るハイブリッド駆動装置1は、第1の実施の形態におけるシングルピニオンプラネタリギヤSPに代えて、ステップピニオンプラネタリギヤ(減速プラネタリギヤ)SPPで構成したものであり、かつブレーキB0をモータ2に対して軸方向の変速機構60側に配置したものである。
詳細には、図3に示すように、エンジン50の出力軸50aにダンパ装置4が接続されており、該ダンパ装置4を介してクラッチC0が接続されている。該クラッチC0は、変速機構60の入力軸60aに接続されており、つまりエンジン50と変速機構60とを係脱自在にし得るように構成されている。従って、クラッチC0は、エンジン50の出力軸50aと変速機構60の入力軸60aとの動力伝達状態を係脱することになる。
一方、モータ(MG)2は、ハウジングケース6に固定されたステータ2aとロータ2bとを有しており、ロータ2bは、ステップピニオンプラネタリギヤ(減速プラネタリギヤ)SPPのキャリヤ(入力回転要素)CR2に接続されていると共に、該キャリヤCR2を介して機械式オイルポンプ3に接続されている。ステップピニオンプラネタリギヤSPPは、小径ピニオンP3と該小径ピニオンP3より大径な大径ピニオンP2を有するステップピニオンPsを回転自在に支持するキャリヤCR2、大径ピニオンP2に噛合する小径サンギヤ(回転固定要素)S2、小径ピニオンP3に噛合する大径サンギヤ(減速回転要素)S3を有しており、大径サンギヤS3が変速機構60の入力軸60aに接続されていると共に、小径サンギヤS2がブレーキB0によりハウジングケース6に係止自在にされている。
従って、ブレーキB0を解放すれば、小径サンギヤS2が空転してモータ2の動力が変速機構60に伝達されることはなく、ブレーキB0を係合すると、キャリヤCR2を介して大径サンギヤS3から変速機構60の入力軸60aにモータ2の回転が減速されて伝達され、つまりブレーキB0は、モータ2のロータ2bと変速機構60の入力軸60aとの動力伝達状態を係脱する。
以上のように構成された第2の実施の形態に係るハイブリッド駆動装置1は、ブレーキB0を、モータ2に対して軸方向の変速機構60側に配置することができる。そのため、例えば変速機構60の側面或いは底面に取付けられる不図示の油圧制御装置からブレーキB0の油圧サーボまでのブレーキB0の係合圧を給排する油路を、例えばオイルポンプユニット或いはミッションケースに形成することができる。即ち、第1の実施の形態のブレーキB0の場合は、その係合圧を給排する油路を、モータ2を迂回する形でハウジングケース6内からシリンダ部材21を通すように形成する必要があるが(図2参照)、本第2の実施の形態に係るハイブリッド駆動装置1においては、モータ2を迂回する必要がなく、第1の実施の形態に比して、ブレーキB0の油圧サーボまでの油路構造を簡素化することができる。
なお、第2の実施の形態においては、キャリヤCR2が第1の実施の形態のサンギヤS1に相当し、小径サンギヤS2が第1の実施の形態のリングギヤR1に相当し、大径サンギヤS3が第1の実施の形態のキャリヤCR1に相当するだけの相違であって、これ以外の作用・効果は、第1の実施の形態と略々同様であるので、その説明を省略する。
なお、以上説明した第1及び第2の実施の形態において、変速機構60として具体的なものを示していないが、多段式の変速歯車機構、ベルト式の無段変速機構、トロイダル式の無段変速機構、コーンカップ式の無段変速機構など、特に油圧により動力伝達経路を制御できるものであれば、どのような変速機構であってもよい。
本発明に係るハイブリッド駆動装置は、乗用車、トラック、バス、農機等に搭載して用いることが可能であり、特にトルクコンバータ等の代わりのスペースに配置され、かつ機械式オイルポンプにより発生された油圧を用いる変速機構に組み合わせてモータ走行を行うことが求められるハイブリッド駆動装置に用いて好適である。
1 ハイブリッド駆動装置
2 モータ
2a ステータ
2b ロータ
3 機械式オイルポンプ
4 ダンパ装置
5 ロータプレート
5a フランジ部
5b 軸部(他端部)
5c 軸部(一端部)
6 接続ケース(ハウジングケース)
50 エンジン
50a 出力部材(出力軸)
60 変速機構
60a 入力部材(入力軸)
B0 第1摩擦係合要素、ブレーキ
C0 第2摩擦係合要素、クラッチ
SP 減速プラネタリギヤ、シングルピニオンプラネタリギヤ
S1 入力回転要素、サンギヤ
R1 回転固定要素、リングギヤ
CR1 減速回転要素、キャリヤ
P1 ピニオン
SPP 減速プラネタリギヤ、ステップピニオンプラネタリギヤ
S2 回転固定要素、小径サンギヤ
S3 減速回転要素、大径サンギヤ
CR2 入力回転要素、キャリヤ
Ps ステップピニオン
P2 大径ピニオン
P3 小径ピニオン

Claims (5)

  1. エンジンの出力部材に接続されると共に、機械式オイルポンプにより発生された油圧に基づき動力伝達経路を形成する変速機構の入力部材に接続され、かつ前記変速機構を収納する変速機ケースと前記エンジンとを接続する接続ケースに内包されて構成されるハイブリッド駆動装置において、
    ステータとロータとを有し、前記変速機ケースと前記接続ケースとの間に配置された前記機械式オイルポンプに前記ロータが駆動連結されるモータと、
    前記モータのロータと前記変速機構の入力部材との動力伝達状態を係脱する第1摩擦係合要素と、
    前記エンジンの出力部材と前記変速機構の入力部材との動力伝達状態を係脱する第2摩擦係合要素と、を備えた、
    ことを特徴とするハイブリッド駆動装置。
  2. 前記第1摩擦係合要素は、ブレーキからなり、
    前記モータのロータに接続される入力回転要素と、前記ブレーキにより前記接続ケースに回転が固定自在にされる回転固定要素と、前記回転固定要素の回転が固定された際に前記入力回転要素に対して減速回転すると共に前記変速機構の入力部材に接続された減速回転要素と、を有する減速プラネタリギヤを備えた、
    ことを特徴とする請求項1記載のハイブリッド駆動装置。
  3. 前記入力回転要素がサンギヤであり、前記回転固定要素がリングギヤであり、前記減速回転要素が該サンギヤ及び該リングギヤに噛合するピニオンを回転自在に支持するキャリヤであって、前記減速プラネタリギヤがシングルピニオンプラネタリギヤからなり、
    前記モータは、前記シングルピニオンプラネタリギヤの外周側に配置されてなり、
    前記モータのロータに連結されて内周側に延びるフランジ部と、該フランジ部の内周部分から軸方向両側に延びる軸部とを有するロータプレートを備え、
    前記ロータプレートの軸部は、前記エンジン側の一端が前記サンギヤに連結され、前記変速機構側の他端が前記機械式オイルポンプに連結されてなる、
    ことを特徴とする請求項2記載のハイブリッド駆動装置。
  4. 前記エンジンの出力部材に接続されるダンパ装置を備え、
    前記第2摩擦係合要素は、前記ダンパ装置と前記減速回転要素との回転状態を係脱自在なクラッチからなり、
    前記モータを、前記減速プラネタリギヤ及び前記クラッチの外周側に配置してなり、
    前記ブレーキを、前記ダンパ装置の外周側で、かつ前記モータに対して軸方向の前記エンジン側に配置してなる、
    ことを特徴とする請求項2または3記載のハイブリッド駆動装置。
  5. 前記入力回転要素が、小径ピニオン及び該小径ピニオンより大径な大径ピニオンを有するステップピニオンを回転自在に支持するキャリヤであり、前記回転固定要素が大径ピニオンに噛合する小径サンギヤであり、前記減速回転要素が小径ピニオンに噛合する大径サンギヤであり、前記減速プラネタリギヤがステップピニオンプラネタリギヤからなり、
    前記ブレーキは、前記小径サンギヤの回転を前記接続ケースに固定自在にすると共に、前記モータに対し、軸方向の前記変速機構側に配置されてなる、
    ことを特徴とする請求項2記載のハイブリッド駆動装置。
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