JP2010231128A - 基板貼り合わせ装置及び基板貼り合わせ方法 - Google Patents

基板貼り合わせ装置及び基板貼り合わせ方法 Download PDF

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Abstract

【課題】チャンバ内を適切に大気圧まで戻すことが可能となる基板貼り合わせ装置及び基板貼り合わせ方法を提供する。
【解決手段】上下に分割可能なチャンバ110内に配置された2枚の基板201、202を前記チャンバ110内を減圧した状態下で重ね合わせ、貼り合わせ基板を得る基板貼り合わせ装置であって、チャンバ110内を減圧および昇圧させる気圧調整装置170と、チャンバ110内の気圧を検出する気圧センサ180と、気圧調整装置170によって、減圧された前記チャンバ110内へ第1の吐出圧力で気体を吐出してチャンバ110内を昇圧させる過程において、気圧センサ180により検出された気圧が大気圧以下の定められた設定気圧以上か否かを判定し、前記設定気圧以上である場合に、気圧調整装置170による気体の吐出圧力を前記第1の吐出圧力よりも低い第2の吐出圧力に切り替え設定する制御装置200とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、上基板と下基板とを貼り合わせる基板貼り合わせ装置及び基板貼り合わせ方法に関する。
液晶表示パネルの製造においては、ガラス基板の外縁近傍にシール剤を塗布し、更にこのシール剤で囲まれた面に液晶を滴下する。そして、このガラス基板(下基板)を上下に分割されたチャンバ内に配置するとともに、別のガラス基板(上基板)をチャンバ内であって下基板の上方に配置する。上側のチャンバを下側のチャンバ上に降下させてチャンバを密閉した上で、これら上基板と下基板とシール剤を介して重ね合わせる。この際には、チャンバ内を真空状態にさせる。
上基板と下基板とが重ね合わされた後、チャンバ内を大気圧に戻すために、チャンバ内に窒素ガス等の気体を吐出供給する。チャンバ内の気圧が上昇すると、重ね合わされた上下の基板の内外に圧力差が生じ、この圧力差によって生ずる加圧力により、上下の基板がシール剤を介して加圧されて貼り合わされ、貼り合わせ基板が得られる。チャンバ内が大気圧に戻ったならば、上側のチャンバを上方に移動させることでチャンバを開放させ、チャンバ内から貼り合わせ基板を搬出する(例えば特許文献1参照)。
特開2003−137616号公報
ところで、近年、液晶表示パネルの大型化のニーズによって、ガラス基板の大型化が進んでおり、これに伴ってチャンバも大型化している。大型のチャンバを用いる場合には、貼り合わせ後に迅速に大気圧に戻して生産効率を向上させるべく、チャンバ内に気体を吐出させる際に、その吐出圧力を高くしている。
一方、チャンバを上下に分割して開放させるためには、チャンバ内の気圧を大気圧まで戻す必要がある。ところが、気体の吐出圧力が高いと気体の流量が多くなるので、チャンバ内が大気圧に到達した時点で正確に気体の吐出を停止させることが困難となり、チャンバ内が大気圧以上となっても気体が吐出供給され続ける場合がある。このような場合、下側のチャンバに自重で結合されている上側のチャンバが、その吐出圧によって持ち上がり、下側のチャンバと上側のチャンバとの間から気体が放出される。そして、気体が放出されるときに、振動が引き起こされることがある。更には、この振動によって、チャンバを含む基板貼り合わせ装置全体の耐久性が低下する。また、貼り合わせ直後には、下基板に塗布されたシール剤が未だ硬化しておらず、上基板と下基板とは仮固定状態となっているため、振動によってこれら上基板と下基板にずれが生じ、歩留まりの悪化を招く。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、チャンバ内を適切に大気圧まで戻すことが可能な基板貼り合わせ装置及び基板貼り合わせ方法を提供するものである。
本発明に係る基板貼り合わせ装置は、上下に分割可能に構成されたチャンバ内に配置された2枚の基板を前記チャンバ内を減圧した状態下で重ね合わせ、貼り合わせ基板を得る基板貼り合わせ装置であって、前記チャンバ内を減圧および昇圧させる気圧調整手段と、前記チャンバ内の気圧を検出する気圧検出手段と、前記気圧調整手段によって、減圧された前記チャンバ内へ第1の吐出圧力で気体を吐出して前記チャンバ内を昇圧させる過程において、前記気圧検出手段により検出された気圧が大気圧以下の定められた設定気圧以上か否かを判定し、前記設定気圧以上である場合に、前記気圧調整手段による気体の吐出圧力を前記第1の吐出圧力よりも低い第2の吐出圧力に切り替え設定する制御手段とを有する構成となる。
この構成によれば、減圧されたチャンバ内の気圧を大気圧まで戻す際に、チャンバ内の気圧が設定気圧以上、換言すれば、チャンバ内の気圧が大気圧に近い状態となった場合に、当該チャンバ内への気体の吐出圧力を下げることによって、チャンバが振動することを防止する。
また、本発明に係る基板貼り合わせ装置において、前記第2の吐出圧力は、時間経過に伴って漸減する値であるように構成することができる。
更に、本発明に係る基板貼り合わせ装置において、前記制御手段は、前記気圧検出手段により検出された気圧が大気圧に達したことを判定した場合に、前記気圧調整手段による気体の吐出を停止させるように構成することができる。
本発明に係る基板貼り合わせ方法は、上下に分割可能に構成されたチャンバ内に2枚の基板を配置し、前記チャンバ内を減圧した状態下でこれら2枚の基板を重ねあわせ、貼り合わせ基板を得る基板貼り合わせ方法であって、前記2枚の基板が重ね合わされた後に前記チャンバ内へ第1の吐出圧力で気体を吐出して前記チャンバ内を昇圧させる過程において、前記チャンバ内の気圧を検出し、検出された気圧が大気圧以下の定められた設定気圧以上か否かを判定し、前記設定気圧以上である場合に、前記チャンバ内に吐出する気体の吐出圧力を前記第1の吐出圧力よりも低い第2の吐出圧力に切り替え設定するように構成される。
本発明によれば、チャンバ内の気圧を適切に大気圧まで戻すことにより、チャンバが振動することを防止し、更には、チャンバを含む基板貼合装置全体の耐久性の低下や、貼り合わせ基板の歩留まりの悪化を防止することが可能となる。
本発明の実施形態に係る基板貼り合わせ装置の構成を示す図である。 チャンバ内の気圧を大気圧に戻す動作を示す第1のフローチャートである。 チャンバ内の気圧と、気圧調整装置による窒素ガスの吐出圧力との対応関係を示す図である。 チャンバ内の気圧を大気圧に戻す動作を示す第2のフローチャートである。 チャンバ内の気圧と、気体調整装置による窒素ガスの吐出圧力との対応関係の他の例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る基板貼り合わせ装置の構成を示す図である。図1に示す基板貼り合わせ装置100は、液晶表示パネルの製造において、上面に矩形枠状にシール剤が塗布されて、当該シール剤に囲まれた領域内に液晶が滴下されたガラス基板である、下基板201と、ガラス基板である上基板202とを貼り合わせるものである。この基板貼り合わせ装置100は、チャンバ110、下ステージ120、上ステージ130、撮像カメラ140、XYθ駆動機構150、昇降駆動機構160、支柱162、気圧調整装置170、気体入出管172、気圧センサ180、搬送ロボット190及び制御装置200により構成される。
チャンバ110は、上下に分割可能な構造であり、下側のチャンバ(下チャンバ)111及び不図示の駆動装置によって下チャンバ111に対して昇降可能な上側のチャンバ(上チャンバ)112により構成される。下チャンバ111内には、下ステージ120が配置される。この下ステージ120は、その上部の下基板201の保持面に吸着機構122が設けられている。また、下ステージ120は、下チャンバ111の底部に配置されたXYθ駆動機構150上に固定されている。更に、下ステージに120には、撮像カメラ140との対向位置に貫通孔124が形成されており、この貫通孔124を通して下ステージ120上に保持された下基板201及び上ステージ130に保持された上基板202それぞれに付された位置決めマークを撮像できるようになっている。
また、上チャンバ112内であって、下ステージ120と上下方向に対向する位置には、上ステージ130が配置される。この上ステージ130は、その下部の上基板202の保持面に吸着機構132が設けられている。また、上ステージ130は、その上部を支柱162によって支持されている。この支柱162は、上チャンバ112の上部を気密に貫通して昇降駆動機構160に接続される。
下ステージ120に下基板201を配置し、上ステージ130に上基板202を配置する際には、以下の動作が行われる。まず、上チャンバ112が不図示の駆動装置によって上方に移動されることによってチャンバ110が開放状態となる。一方、搬送ロボット190には下基板201が供給保持されており、搬送ロボット190は下基板201を下チャンバ111と上チャンバ112との間を通して下ステージ120の上面に配置する。下ステージ120の吸着機構122は、配置された下基板201を吸着保持する。次に、搬送ロボット190は上基板202を上ステージ130の下面に配置する。上ステージ130の吸着機構132は、配置された上基板202を吸着保持する。下ステージ120によって下基板201が保持されるとともに、上ステージ130によって上基板201が保持されると、上チャンバ112が下方に移動し、チャンバ110が閉鎖状態となる。
気圧調整装置170は、減圧ポンプを備えた減圧手段と、気体吐出手段とを備え、減圧手段による吸引によってチャンバ110内を減圧させることができ、気体吐出手段によるガスの供給によってチャンバ110内へ気体を供給しチャンバ110内を昇圧させることができるようになっている。減圧手段は減圧ポンプと、この減圧ポンプと気体入出管172との間に設けられ両者間の流通または遮断を切り換える開閉弁とを用いて構成される。また、気体吐出手段は、窒素ガス等の不活性ガスを封入したタンク等の加圧容器と、この加圧容器内から供給される窒素ガスの供給圧力を調整して気体入出管172側へ供給する圧力調整機構と、圧力調整機構と気体入出管172との間に設けられ両者間の流通または遮断を切り換える開閉弁とを用いて構成される。制御装置200は、撮像カメラ140、XYθ駆動機構150、昇降駆動機構160、気圧調整装置170、気圧センサ180と接続されており、これらの制御や信号の授受を行なう。
制御装置200は、撮像カメラ140によって撮像された下基板201の位置決めマークと上基板202の位置決めマークとの画像データを入力し、当該画像データに基づいて、下基板201と、上基板202との相対的な位置ずれを検出する。更に、制御装置200は、検出した位置ずれに基づいて、これら下基板201と上基板202との水平方向の位置合わせを行うべく、XYθ駆動機構150を水平方向に移動及び回転させる。これにより、下ステージ120に保持された下基板201が水平方向に移動及び回転し、当該下基板201と上基板202との位置合わせがなされる。
このようにして下基板201と上基板202との位置合わせがなされた後、制御装置200は、気体調整装置170にチャンバ110内の減圧を行わせる。気体調整装置
170は、この制御装置200の制御によって、気体入出管172を介してチャンバ110内の気体を吸引する。これにより、チャンバ110内の気圧が大気圧から徐々に減少し、やがて真空状態となる。なお、チャンバ110内の減圧は、下基板201と上基板202との位置合わせの前に行うようにしてもよい。
チャンバ110内が真空状態となった後、制御装置200は、昇降駆動機構160を駆動させ、支柱162に接続された上ステージ130を下方に移動させる。上ステージ130が上基板202を保持し、下ステージ120が下基板201を保持した状態で、上ステージ130が下方に移動すると、上基板202が下基板201にシール剤を介して重ね合わされる。この後、上ステージ130内の吸着機構132による上基板202の保持が解除され、更に、上ステージ130が上方に移動して元の位置に戻る。
その後、チャンバ110内の気圧を大気圧に戻す動作が行われる。以下、フローチャートを参照しつつ、チャンバ110内の気圧を大気圧に戻す動作を説明する。図2は、チャンバ110内の気圧を大気圧に戻す動作を示す第1のフローチャートである。
制御装置200は、気圧調整装置170に対して、窒素ガスの吐出圧力を第1吐出圧力としての最大吐出圧力にするように指示する。気圧調整装置170は、この指示に応じて、自身における最大の吐出圧力で、窒素ガスを気体入出管172を介してチャンバ110内へ吐出供給する(S101)。
ここで、このチャンバ110内への窒素ガスの供給中、下チャンバ111の底部に取り付けられた気圧センサ180は、チャンバ110内の気圧を検出し、制御装置200へ出力する。チャンバ110内の気圧は、気圧調整装置170によるチャンバ110内への窒素ガスの吐出供給によって、徐々に上昇する。制御装置200は、気圧センサ180によって検出されたチャンバ110内の気圧を入力する。更に、制御装置200は、気圧センサ180によって検出された気圧が予め設定された気圧(設定気圧)に到達したか否かを判定する(S102)。
ここで、設定気圧は、上下の基板201、202の重ね合わせが行われる真空状態よりも高く、大気圧よりも低い気圧であり、大気圧に近い気圧である。この設定気圧の数値は、予め設定され、制御装置200内の図示しないメモリに記憶されている。制御装置200は、このメモリから設定気圧の数値を読み出し、当該設定気圧と、気圧センサ180によって検出された気圧とを比較し、チャンバ110内の気圧が設定気圧に到達したか否かを判定することができる。
チャンバ110内の気圧が設定気圧に到達するまでは、S102の動作が繰り返される。そして、チャンバ110内の気圧が設定気圧に到達すると、制御装置200は、気圧調整装置170に対して、窒素ガスの吐出圧力を予め設定された第2吐出圧力に変更するように指示する。具体的には、第2吐出圧力は、気圧調整装置170における最大吐出圧力(第1吐出圧力)よりも低い吐出圧力であり、予め設定され、その数値が制御装置200内の図示しないメモリに記憶されている。制御装置200は、このメモリ内の第2吐出圧力の数値を読み出して、気圧調整装置170へ出力する。気圧調整装置170は、制御装置200の指示に応じて、第2設定吐出圧力で、窒素ガスを気体入出管172を介してチャンバ110内へ吐出する(S103)。
あるいは、チャンバ110内の気圧が設定気圧に到達すると、制御装置200は、気圧調整装置170に対して、窒素ガスの吐出圧力を漸減するように指示する。具体的には、漸減の度合は、経過時間と圧力の減少量との関係の一次式等によって予め設定され、制御装置200内の図示しないメモリに記憶されている。制御装置200は、このメモリ内の漸減の度合を読み出して、気圧調整装置170へ出力する。気圧調整装置170は、制御装置200の指示に応じて、吐出圧力を漸減させつつ、窒素ガスを気体入出管172を介してチャンバ110内へ吐出する(S103)。
次に、制御装置200は、気圧センサ180によって検出された気圧が大気圧に到達したか否かを判定する(S104)。ここで、大気圧の数値は、制御装置200内の図示しないメモリに記憶されている。制御装置200は、このメモリから大気圧の数値を読み出し、当該大気圧と、気圧センサ180によって検出された気圧とを比較し、チャンバ110内の気圧が大気圧にに到達したか否かを判定することができる。
チャンバ110内の気圧が大気圧に到達するまでは、S104の動作が繰り返される。そして、チャンバ110内の気圧が大気圧に到達すると、制御装置200は、気圧調整装置170に対して、窒素ガスの吐出の停止を指示する。気圧調整装置170は、制御装置200の指示に応じて、窒素ガスの吐出を停止する(S105)。このようにチャンバ110内への窒素ガスの供給によって、チャンバ110内の気圧が上昇すると、重ね合わされた上下の基板201、202の内外に圧力差が生じ、この圧力差によって生ずる加圧力によって、上下の基板201、202がシール剤を介して加圧されて、貼り合わせ基板が得られる。
その後、上チャンバ112が上方に移動することで、チャンバ110が開放され、当該チャンバ110から搬送ロボット190によって貼り合わせ基板が搬出される。
図3は、チャンバ110内の気圧と、気圧調整装置170による窒素ガスの吐出圧力との対応関係を示す図である。
一点鎖線Xは、従来方式の場合の対応関係を示す図であり、チャンバ110内の気圧が真空状態から大気圧まで上昇する過程において、窒素ガスの吐出圧力は、気圧調整装置170の最大吐出圧力のままで一定である。このため、発明が解決しようとする課題の欄で述べたように上チャンバ112が持ち上がり、振動が発生することがある。更には、この振動によって、チャンバ110を含む基板貼り合わせ装置100全体の耐久性が低下する。また、貼り合わせ直後には、下基板201に塗布されたシール剤が未だ硬化しておらず、上基板202と下基板201とは仮固定状態となっているため、振動によってこれら上基板202と下基板201にずれが生じ、歩留まりの悪化を招く。
一方、実線Aは、本発明の実施の形態に係る第1の対応関係を示す図であり、チャンバ110内の気圧が真空状態から設定気圧まで上昇する過程において、窒素ガスの吐出圧力は、気圧調整装置170の最大吐出圧力のままで一定である。しかしながら、チャンバ110内の気圧が設定気圧に達すると、その後、チャンバ110内の気圧が大気圧に達するまでの間は、窒素ガスの吐出圧力は、最大吐出圧力よりも低い第2吐出圧力となる。
また、実線Bは、本発明の実施の形態に係る第2の対応関係を示す図であり、チャンバ110内の気圧が真空状態から設定気圧まで上昇する過程において、窒素ガスの吐出圧力は、第1の対応関係と同様、気圧調整装置170の最大吐出圧力のままで一定である。しかしながら、チャンバ110内の気圧が設定気圧に達すると、その後、チャンバ110内の気圧が大気圧に達するまでの間は、窒素ガスの吐出圧力は最大吐出圧力から漸減するように制御される。なおこの場合、最大吐出圧力よりも低い圧力で漸減される過程の圧力が第2吐出圧力に相当する。
実線Aで示す第1の対応関係及び実線Bで示す第2の対応関係のいずれの場合も、チャンバ110内の気圧が大気圧に近付くと、気体入出機構170による窒素ガスの吐出圧力は、最大吐出圧力よりも低い第2吐出圧力になる。そのため、チャンバ110内の圧力の上昇が緩慢になり、大気圧に到達した時点で窒素ガスの供給を容易に停止させることが可能となる。従って、従来のように、窒素ガスの吐出圧力によって上チャンバ112が持ち上がり、振動が発生することが防止され、チャンバ110内を適切に大気圧まで戻すことが可能となる。このため、振動によって、チャンバ110を含む基板貼り合わせ装置100全体の耐久性が低下したり、振動によって上基板202と下基板201にずれが生じ、歩留まりの悪化を招いたりすることが防止される。よって、基板貼り合わせ装置100の耐久性が向上し、生産される貼り合わせ基板の品質を向上させることができる。仮に窒素ガスの供給を停止させるタイミングが遅れたとしても、窒素ガスの吐出圧力が第1吐出圧力よりも低い第2吐出圧力であるから、上下のチャンバ111、112の間から放出される窒素ガスの量が少なく、振動の発生は極力抑制される。また、チャンバ110内が設定圧力に達するまでは、気圧調整装置170から最大吐出圧力で窒素ガスが供給されるから、この間チャンバ110内の昇圧が迅速に行われ、チャンバ110内の圧力を大気圧に戻す作業を効率よく行うことができる。
なお、上述した実施形態では、図3の実線Aの対応関係に示すように、気圧調整装置170における窒素ガスの吐出圧力が、最大吐出圧力(第1吐出圧力)と第2吐出圧力との2段階に設定されたが、3段階以上の多段階に設定されてもよい。
図4は、チャンバ110内の気圧を大気圧に戻す動作を示す第2のフローチャートである。
制御装置200は、気圧調整装置170に対して、タンク内からの窒素ガスの吐出圧力を第1吐出圧力としての最大吐出圧力にするように指示する。気圧調整装置170は、この指示に応じて、自身における最大の吐出圧力で、窒素ガスを気体入出管172を介してチャンバ110内へ吐出供給する(S201)。
制御装置200は、気圧センサ180によって検出された気圧を入力し、当該気圧が予め設定された気圧(第1設定気圧)に到達したか否かを判定する(S202)。ここで、第1設定気圧は、上下の基板201、202の重ね合わせが行われる真空状態よりも高く、大気圧よりも低い気圧であり、予め設定され、制御装置200内の図示しないメモリに記憶されている。制御装置200は、このメモリから第1設定気圧の数値を読み出し、当該第1設定気圧と、気圧センサ180によって検出された気圧とを比較し、チャンバ110内の気圧が第1設定気圧に到達したか否かを判定することができる。
チャンバ110内の気圧が第1設定気圧に到達したと判断した場合、次に、制御装置200は、気圧調整装置170に対して、窒素ガスの吐出圧力を第2吐出圧力に変更するように指示する。ここで、第2吐出圧力は、気圧調整装置170における最大吐出圧力よりも低い吐出圧力であり、予め設定され、その数値が制御装置200内の図示しないメモリに記憶されている。制御装置200は、このメモリ内の第2吐出圧力の数値を読み出して、気圧調整装置170へ出力する。気圧調整装置170は、制御装置200の指示に応じて、第2設定吐出圧力で、窒素ガスを気体入出管172を介してチャンバ110内へ吐出供給する(S203)。
次に、制御装置200は、気圧センサ180によって検出された気圧を入力し、当該気圧が予め設定された気圧(第2設定気圧)に到達したか否かを判定する(S204)。ここで、第2設定気圧は、第1設定気圧よりも高く、大気圧よりも低く、大気圧に近い気圧である。この第2設定気圧は、第1設定気圧と同様、予め設定され、制御装置200内の図示しないメモリに記憶されている。制御装置200は、このメモリから第2設定気圧の数値を読み出し、当該第2設定気圧と、気圧センサ180によって検出された気圧とを比較し、チャンバ110内の気圧が第2設定気圧に到達したか否かを判定することができる。
チャンバ110内の気圧が第2設定気圧に到達したと判断した場合、次に、制御装置200は、気圧調整装置170に対して、窒素ガスの吐出圧力を第3吐出圧力に変更するように指示する。ここで、第3吐出圧力は、第2吐出圧力よりも低い吐出圧力であり、第1吐出圧力と同様、予め設定され、その数値が制御装置200内の図示しないメモリに記憶されている。制御装置200は、このメモリ内の第3吐出圧力の数値を読み出して、気圧調整装置170へ出力する。気圧調整装置170は、制御装置200の指示に応じて、第3設定吐出圧力で、窒素ガスを気体入出管172を介してチャンバ110内へ吐出供給する(S205)。
次に、制御装置200は、気圧センサ180によって検出された気圧が大気圧に到達したか否かを判定する(S206)。チャンバ110内の気圧が大気圧に到達すると、制御装置200は、気圧調整装置170に対して、窒素ガスの吐出の停止を指示する。気圧調整装置170は、制御装置200の指示に応じて、窒素ガスの吐出を停止する(S207)。
図5は、チャンバ110内の気圧と、気圧調整装置170による窒素ガスの吐出圧力との他の対応関係を示す図である。
実線Cに示すように、チャンバ110内の気圧が真空状態から第1設定気圧まで上昇する過程において、窒素ガスの吐出圧力は、気圧調整装置170の最大吐出圧力のままで一定である。そして、チャンバ110内の気圧が第1設定気圧に達すると、その後、第2設定気圧に到達するまでの間は、窒素ガスの吐出圧力は、第2吐出圧力となる。更には、チャンバ110内の気圧が第2設定気圧に達すると、その後、大気圧に到達するまでの間は、窒素ガスの吐出圧力は、第2吐出圧力よりも低い第3吐出圧力となる。
実線Cで示す対応関係では、上述と同様、チャンバ110内の気圧が大気圧に近付くと、気圧調整装置170による窒素ガスの吐出圧力は、最大吐出圧力よりも低くなる。従って、従来のように、窒素ガスの吐出圧力によって上チャンバ112が持ち上がり、振動が発生することが防止され、チャンバ110内を適切に大気圧まで戻すことが可能となる。このため、振動によって、チャンバ110を含む基板貼り合わせ装置100全体の耐久性が低下したり、振動によって上基板202と下基板201にずれが生じ、歩留まりの悪化を招いたりすることが防止される。
なお、上述した実施形態では、気圧調整装置170は、チャンバ110内に窒素ガスを吐出したが、窒素ガス以外の気体、例えば、乾燥空気を吐出するようにしてもよい。また、上述した実施形態では、気圧センサ180によりチャンバ110内の気圧を検出したが、他の装置を用いて検出してもよい。また、上述した実施形態では、液晶表示パネルの製造において、ガラス基板を貼り合わせる場合について説明したが、液晶表示パネルの製造以外において、各種基板を貼り合わせる場合にも、同様に本発明を適用することができる。
本発明に係る基板貼り合わせ装置及び基板貼り合わせ方法は、基板を重ね合わせた後にチャンバ内を適切に大気圧まで戻すことが可能であり、基板貼り合わせ装置及び基板貼り合わせ方法として有用である。
100 基板貼り合わせ装置
110 チャンバ
111 下チャンバ
112 上チャンバ
120 下ステージ
122、132 吸着機構
124 貫通孔
130 上ステージ
140 撮像カメラ
150 XYθ駆動機構
160 昇降駆動機構
170 気圧調整装置(減圧手段、気体吐出手段)
172 気体入出管
180 気圧センサ
190 搬送ロボット
200 制御装置
201 下基板
202 上基板

Claims (4)

  1. 上下に分割可能に構成されたチャンバ内に配置された2枚の基板を前記チャンバ内を減圧した状態下で重ね合わせ、貼り合わせ基板を得る基板貼り合わせ装置であって、
    前記チャンバ内を減圧および昇圧させる気圧調整手段と、
    前記チャンバ内の気圧を検出する気圧検出手段と、
    前記気圧調整手段によって、減圧された前記チャンバ内へ第1の吐出圧力で気体を吐出して前記チャンバ内を昇圧させる過程において、前記気圧検出手段により検出された気圧が大気圧以下の定められた設定気圧以上か否かを判定し、前記設定気圧以上である場合に、前記気圧調整手段による気体の吐出圧力を前記第1の吐出圧力よりも低い第2の吐出圧力に切り替え設定する制御手段とを有する基板貼合装置。
  2. 前記第2の吐出圧力は、時間経過に伴って漸減する値である請求項1記載の基板貼り合わせ装置。
  3. 前記制御手段は、前記気圧検出手段により検出された気圧が大気圧に達したことを判定した場合に、前記気圧調整手段による気体の吐出を停止させる請求項1又は2記載の基板貼合装置。
  4. 上下に分割可能に構成されたチャンバ内に2枚の基板を配置し、前記チャンバ内を減圧した状態下でこれら2枚の基板を重ね合わせ、貼り合わせ基板を得る基板貼り合わせ方法であって、
    前記2枚の基板が重ね合わされた後に前記チャンバ内へ第1の吐出圧力で気体を吐出して前記チャンバ内を昇圧させる過程において、
    前記チャンバ内の気圧を検出し、
    検出された気圧が大気圧以下の定められた設定気圧以上か否かを判定し、前記設定気圧以上である場合に、前記チャンバ内に吐出する気体の吐出圧力を前記第1の吐出圧力よりも低い第2の吐出圧力に切り替え設定する基板貼り合わせ方法。
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