JP2010230703A - 電子写真記録用紙 - Google Patents

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JP2010230703A JP2009074938A JP2009074938A JP2010230703A JP 2010230703 A JP2010230703 A JP 2010230703A JP 2009074938 A JP2009074938 A JP 2009074938A JP 2009074938 A JP2009074938 A JP 2009074938A JP 2010230703 A JP2010230703 A JP 2010230703A
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Abstract

【課題】古紙パルプが高配合とされていながら、カールの発生が抑制された電子写真記録用紙とする。
【解決手段】原料パルプの70質量%以上が古紙パルプとされ、かつ表面に塗工液が塗工されていない電子写真記録用紙であって、原料パルプのスラリーに、脱カルボキシル化ロジンX2と、塩基性塩化アルミニウム塩(サイズ定着剤)と、が内添され、JIS P 8122に準拠したステキヒトサイズ度が、3〜18秒とされている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真記録用紙に関するものである。
近年の資源の有効利用という観点から、電子写真記録用途においても、古紙パルプが高配合とされている。古紙パルプは、製造工程においてインキを取り除くために、界面活性剤を含む脱墨剤が添加されており、親水性が高く(通常、ステキヒドサイズが8秒程度。)、平衡水分率も高くなる特性を有している。したがって、電子写真印刷機等で古紙パルプを高配合とした電子写真記録用紙を用いた場合、紙の表面、裏面で水分率の差が発生し、カールしやすくなる問題を有しており、サイズ剤等の内添処方だけでは限界があるとされ、さらに基紙表面に表面サイズ剤、澱粉、PAM等の水溶性樹脂を塗工し、吸湿による表裏の水分率差の問題を解決している。また基紙表面に水溶性樹脂を塗工する場合には、表面に粘着異物が付着しやすく、コピー時における重送トラブルを引き起こしやすくなる傾向にある。一方ではこうした外添処方は、内添処方に比べ、エネルギーロスや、断紙トラブルなど抄紙効率の問題を抱えている。したがって、最近では、表面に塗工する外添処方をせず、内添処方のみの方法が見直されている。
また、例えば、特許文献1には、主としてバージンケミカルパルプからなる上質紙グレードの電子写真用転写紙において、従来のAKD、ASA、カチオンポリマータイプの中性サイズ使用時の問題点、また中性条件下でのサイズ効果不足の問題を解決するために、アニオン性の中性ロジンサイズ剤とサイズ発現剤として水溶性アルミニウム塩及びカオリンをそれぞれ規定の量を含有させ、さらにサイズプレスにて水溶性樹脂を塗布することで、サイズ性とトナー定着性に優れた電子写真用転写紙の技術が開示されている。
しかしながら、特許文献1の発明においても、外添(サイズプレス)を使用しないと、サイズ性やトナー定着性、コピー時の重送トラブルを解決することが難しい。内添処方のみでサイズ性やトナー定着性、コピー時の重送トラブルを解決する方法については開示されていない。
一方、特許文献2には、軽質炭酸カルシウム粒子の表面をシリカで被覆した軽質炭酸カルシウム−シリカ複合物を填料として、紙中灰分を規定し、表面にサイズ剤、導電剤を配合した塗工液をサイズプレスにて塗布することで、低密度で剛性があり、白色度、不透明性に優れ、走行性、作業性など複写機(コピー機)に適した電子写真用複写用紙の技術が開示されている。
しかしながら、特許文献2の発明においても、内添処方のみでは、低密度で剛性があり、白色度、不透明度に優れ、複写機の走行性、作業性に適した電子写真用複写用紙を提供することは困難である。
さらに、特許文献3には、脱墨古紙を高配合し、内添サイズ剤を含有させ、さらに表面に水性接着剤および表面サイズ剤を含有する水性組成物を塗布する方法が開示されている。しかしながら、同様に特許文献3記載の内添処方のみでは、本発明の目的とする電子写真記録用紙の課題を満足することが困難である。
さらに、特許文献4には、填料として、炭酸カルシウム及び内添サイズ剤として主成分にα−ヒドロキシカルボン酸構造を有する非反応性エマルジョンサイズ剤を内添し、原紙表面にスチレン/アクリル酸系共重合体を塗布する電子写真用複写紙の技術が開示されている。しかしながら、本特許文献4記載の方法によっても、内添処方のみでは、本発明の目的とする電子写真記録用紙の課題を満足することは困難である。
特許第3210753号公報 特開2006−48022号公報 特開2001−192998号公報 特開平8−30011号公報
本発明が解決しようとする主たる課題は、古紙パルプが高配合とされていながらも、カールの発生が抑制され、重送トラブルが少ない電子写真記録用紙を提供することにある。
この課題を解決した本発明は、次のとおりである。
〔請求項1記載の発明〕
原料パルプの70質量%以上が古紙パルプとされた電子写真記録用紙であって、
前記原料パルプのスラリーに、脱カルボキシル化ロジンと、塩基性塩化アルミニウム塩と、が内添され、
JIS P 8122に準拠したステキヒトサイズ度が、3〜18秒とされている、
ことを特徴とする電子写真記録用紙。
〔請求項2記載の発明〕
前記脱カルボキシル化ロジンが強化脱カルボキシル化ロジンサイズ剤で、
前記原料パルプのスラリーに、硫酸バンドが4.5質量%〜6.5質量%(対パルプ基準)内添され、
紙面Phが6〜8とされている、
請求項1記載の電子写真記録用紙。
〔請求項3記載の発明〕
前記原料パルプの構成が、
前記電子写真記録用紙をJIS P 8220に準拠して離解した離解パルプスラリーにおいて、針葉樹クラフトパルプ:10〜20質量%、広葉樹クラフトパルプ:50〜70質量%、機械パルプ:10〜40質量%となるようにされている、
請求項1又は請求項2記載の電子写真記録用紙。
〔請求項4記載の発明〕
前記硫酸バンドの内添後、8〜15秒の間に前記脱カルボキシル化ロジン及び前記塩基性塩化アルミニウム塩の内添が行われている、
請求項2又は請求項3記載の電子写真記録用紙。
本発明によると、古紙パルプが高配合とされていながらも、カールの発生が抑制され、重送トラブルが少ない電子写真記録用紙となる。
カチオン性凝結剤、サイズ剤及びカチオン性凝集剤の添加方法を説明するためのフロー図である。 ねじれ度の測定方法を説明するための図である。
次に、本発明の実施の形態を説明する。
本発明者等は、古紙パルプの配合割合が70%(質量基準)以上とされる場合、従来の硫酸バンドを定着剤とした酸性抄造サイジング法や従来のカチオン性高分子サイズ剤やアルキルケテンダイマー(AKD)系、アルケニルコハク酸無水物(ASA)系のような反応サイズを内添サイズ剤として増添しても、古紙パルプ由来のアニオントラッシュにより原料スラリー中のイオン性がアニオン性に傾き、アニオントラッシュが内添サイズ剤のパルプ繊維への定着を阻害し、また、外添サイズの効果も上がらない現象を来たすことを知見して、本発明を完成するに至った。
本形態の電子写真記録用紙は、古紙パルプを70質量%以上含有する原料パルプのスラリーに、脱カルボキシル化ロジンを原料パルプ(固形分)に対して1.5〜3.0質量%(好ましくは2.0〜2.5質量%)、塩基性塩化アルミニウム塩を0.5〜1.5質量%(好ましくは0.7〜1.2質量%)内添しながら、抄紙して得られるJIS P 8122に準拠したステキヒトサイズ度が3〜18秒(好ましくは3〜8秒)の電子写真記録用紙である。
本形態において使用する古紙パルプは、新聞用紙及び/又は雑誌用紙からなる新聞古紙及び/又は雑誌古紙が好適に用いられるほか、製本、印刷工場、裁断所等において発生する裁落、損紙、幅落としした古紙である上白、特白、中白、白損等の未印刷古紙を解離した古紙パルプ、上質紙、上質コート紙、中質紙、中質コート紙、更紙等に平版、凸版、凹版印刷等、電子写真方式、感熱方式、熱転写方式、感圧記録方式、インクジェット記録方式、カーボン紙などにより印字された古紙、水性、油性インクや、鉛筆などで筆記した古紙を離解後脱墨、再利用可能に再生処理した古紙パルプ(DIP)等を使用できる。
本形態における効果を効果的に発揮するには、以上の古紙以外に、バージンの化学パルプ(広葉樹晒クラフトパルプ、針葉樹晒クラフトパルプ、広葉樹未晒クラフトパルプ、針葉樹未晒クラフトパルプ、広葉樹晒亜硫酸パルプ、針葉樹晒亜硫酸パルプ、広葉樹未晒亜硫酸パルプ、針葉樹未晒亜硫酸パルプ等、木材及びその他の繊維原料を化学的に処理して作成されたパルプ)や、木材またはチップを機械的にパルプ化したグランドパルプ、木材またはチップに薬液を滲み込ませた後、機械的にパルプ化したケミグランドパルプ、ケミメカニカルパルプ、チップをやや柔らかくなるまで蒸解した後、リファイナーでパルプ化したセミケミカルパルプ等のバージンパルプを含有させてもよい。
ただし、上記古紙以外にバージンの化学パルプや機械パルプを配合する場合は、30質量%未満とする。30質量%以上とすると、本発明が課題とする、古紙由来のアニオントラッシュによるサイズ剤効果低減の度合いが少なく、本発明の効果を遺憾なく発揮できない。
本形態における原料パルプの構成は、得られた電子写真記録用紙を、JIS P 8220に準拠して離解した離解パルプスラリーにおいて、JIS P 8120(1998)に準じて測定したC染色液の呈色表により判定して測定した各種別繊維の質量百分率(%)の値が針葉樹クラフトパルプ:10〜20質量%、広葉樹クラフトパルプ:50〜70質量%、機械パルプ:10〜40質量%となるように配合されていることが好ましい。
針葉樹クラフトパルプ(NKP)は、本形態において製造される電子写真記録用紙において、古紙パルプを70質量%以上配合することによる紙力低下を補完する作用を有し、NKPが10質量%を下回ると電子写真印刷機等における熱定着により紙が脆くなり使用時における金具での保持やファイリング時に容易に破損しやすくなるおそれがある。他方、NKPが20質量%を上回ると、電子写真記録用紙の地合いが低下し、見た目が悪くなると共に、トナー定着性が低下し印刷適性の低下に繋がる。
広葉樹クラフトパルプ(LKP)は、本形態における電子写真記録用紙表面の平坦性とトナー定着性とを維持する作用を有し、LKPが50質量%未満ではトナー定着性が低下し印刷適性が劣るおそれがあり、他方、70質量%を上回ると、LKPが元来短繊維であることにも起因して、カールの発生割合が高まると共に紙粉が発生しやすくなるおそれがある。
機械パルプは、本形態の電子写真記録用紙において、古紙パルプを70質量%以上配合することによる嵩の低下を補完する効果を有する。機械パルプが10%未満では、嵩が出ず腰のない電子写真記録用紙になるためカールは生じにくいものの、搬送性や作業性が劣るおそれがある。他方、機械パルプが40%を超えると、機械パルプは元来強度向上効果が低いパルプであり、樹脂分を多く含みパルプ繊維自体が脆いため、使用時における金具での保持やファイリング時に容易に破損しやすくなるおそれがある。
これら原料パルプの調整は、古紙由来の古紙パルプを70質量%以上配合する本形態においても、原料パルプの構成が紙製造会社ほぼ共通の新聞古紙や雑誌古紙を主体に、古紙再生促進センター古紙分類に準拠した選別古紙を用いることで調整できる。
本形態の抄紙原料には、カチオン性凝結剤、サイズ剤、及び、カチオン性凝集剤がこの順に添加され、得られた電子写真記録用紙をJIS P 8220に準拠して離解した離解パルプスラリー濾液の荷電密度が0.7〜1.4Meq/gであり、好適にはカールの抑制から、JIS P 8122に準拠したステキヒドサイズ度が3〜8秒であることが好ましい。
原料パルプが古紙パルプを70質量%以上含有する場合は、古紙由来のアニオントラッシュにより、原料パルプ中のイオン性の変動幅が大きく、変動幅が大きいまま抄紙工程を進めると、イオン性の変動により抄紙工程における薬品の効果が安定せず、従来の内添サイズでは、サイズ性の低下が生じると共に、過剰薬品添加やウエットエンドにおける濾水性の低下などにより操業が安定せず、品質変動が大きくなるため、結果として本発明の課題であるカール問題が発現し良好な品質を保持する電子写真記録用紙が得られにくい。
サイズ剤としては、一般には従来のカチオン性高分子サイズ剤やアルキルケテンダイマー(AKD)系、アルケニルコハク酸無水物(ASA)系のような反応サイズ、中性ロジンサイズ、酸性ロジンサイズ等があるが、本形態では、脱カルボキシル化ロジンを内添する。
この脱カルボキシル化ロジンとしては、(1)ロジン類に脱カルボキシル化反応を施した脱カルボキシル化ロジン類とα,β−不飽和カルボン酸類とを反応させてなる強化脱カルボキシル化ロジン類や、(2)この強化脱カルボキシル化ロジンとロジン類に多価アルコール類を反応させたロジンエステル類、ロジン類にα,β−不飽和カルボン酸類を反応させてなる強化ロジン類及びロジン類に多価アルコール類とα,β−不飽和カルボン酸類とを反応させた強化ロジンエステル類からなる群より選ばれたロジン系樹脂の少なくとも一種との混合物を有効成分とする強化脱カルボキシル化ロジン類が好ましい。
理由は定かでないが、本発明の課題を効率よく達成できるサイズとして、脱カルボキシル化ロジン類を反応物とする強化脱カルボキシル化ロジン類を有効成分とすることで、従来の硫酸バンドを用いる酸性抄造サイジング方式に限定される従来の強化ロジン系ロジンサイズ剤などとは異なり、Ph6〜8の領域においてもサイズ効果を発揮し、古紙パルプを高配合しても、耐カール性があり、重送トラブルの少ないコピー適性を兼ね備えた電子写真記録用紙を提供することができる。また、強化脱カルボキシル化ロジン類であるか否かに関わらず脱カルボキシル化ロジンを使用すると、理由は定かではないが、アニオントラッシュによる問題が生じなくなる傾向にあり、操業性が向上する面もある。
本形態の強化脱カルボキシル化ロジンサイズ剤とは、中性からアルカリ性のpH域においてサイズ剤のカルボン酸の解離やCaイオンなどとの塩形成を防止し、サイズ剤として有効な姿でパルプに歩留まるようにロジンに特殊な疎水化変性を施したもの、各種界面活性剤もしくは水溶性高分子で乳化してなるエマルジョン型ロジンサイズ剤である。
ここで、ロジン物質としては、ガムロジン、ウッドロジン、トール油ロジン、水素化ロジン、不均化ロジン、重合ロジン、アルデヒド変成ロジン、ロジンエステルなどのロジン類、更にはこれらのロジン類とアクリル酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸などのα、β−不飽和カルボン酸との加熱反応物を例示できるが、中性領域でのロジン物質の溶出を抑える目的で重合、耐水化等の不溶化処理を行なうことができる。
強化脱カルボキシル化ロジンサイズ剤のイオン性は、乳化時に用いる各種界面活性剤もしくは水溶性高分子によりアニオン性、カチオン性の選択が可能である。
強化脱カルボキシル化ロジンサイズ剤の場合、サイズ剤の中の疎水化変性ロジン、強化ロジン、未変性ロジンの組成比率によってサイズの発現性が異なる。本発明者等の知見では、強化脱カルボキシル化ロジンサイズ剤の添加量が原料パルプに対して固形分で0.3〜0.8質量%、より好適には0.35〜0.75質量%内添されるのが望ましい。
対パルプ0.3質量%未満では、たとえ後述するような表面サイズ剤の塗工処理を施しても、紙全体として充分なサイズ性を示すことができない。他方、強化脱カルボキシル化ロジンサイズ剤の添加量を対パルプ0.8質量%超にするとサイズ性も飽和状態に達し、操業時において抄紙機の各部に汚れが発生する。また、本形態のような古紙パルプ70%以上の高配合における電子写真記録用紙を製造する際に、強化脱カルボキシル化ロジンサイズ剤の使用に当っては、硫酸バンドの併用がサイズ性・操業性の点から好適である。硫酸バンドの添加量は、抄造時における抄紙pHによって異なるが、対パルプ4.5〜6.5質量%、好ましくは5.0〜6.0質量%の範囲において、紙面Phが6〜8であることが好ましい。
本形態においては、原料パルプのスラリーに水溶性のアルミニウム塩を内添することができ、この水溶性のアルミニウム塩としては、硫酸バンド、ポリ塩化アルミニウム、ポリアルミニウムシリケートサルフェイト、アルミン酸ソーダなどが挙げられるが、ポリ塩化アルミニウムの内添が好ましく、特に、本形態では、塩基性塩化アルミニウム塩を内添する。
本形態に好適な塩基性塩化アルミニウム塩は、
Aln(OH)m(PO4rClst
(式中、XはPO4、Cl以外のアニオンを表し、−30≦m/3n×100≦28、r/n=0.01〜1、3n=m+3r+s+t×Xの価数、である。)
で表され、濃度Al23:4〜12質量%、PO4:0.3〜20質量%、Cl:1〜20質量%の塩基性塩化アルミニウム塩からなる水溶液として内添される。
強化脱カルボキシル化ロジンサイズ剤等のサイズ剤の定着剤としては、「塩基性塩化アルミニウム塩」(例えば、硫酸バンド、ポリ塩化アルミニウム、ポリアルミニウムシリケートサルフェイト、アルミン酸ソーダなど)を使用できるが、アニオン性の強い微細繊維、灰分がパルプ中にあると、硫酸バンドなどと反応して、本来のサイズ定着効果が発揮されないおそれがある。したがって、アニオン性の強い微細繊維、灰分を封鎖するという観点からカチオン性凝結剤を添加すると好適である。
本形態においては、図1に示すように、「塩基性塩化アルミニウム塩」及びカチオン性凝結剤X1の添加後工程、特にヘッドボックス9の直前において、好ましくは種箱4で強化脱カルボキシル化ロジンサイズ剤X2を添加する事で、特にアニオン性の高い古紙パルプ繊維上に、先のAlの多価金属化合物を介してアニオン性の強化脱カルボキシル化ロジンサイズ剤X2が定着し、更にカチオン性凝集剤X3の添加により、微細繊維に定着した強化脱カルボキシル化ロジンサイズ剤X2、及び、遊離の強化脱カルボキシル化ロジンサイズ剤X2などを捕集する効果を発現し、ドライヤー上でアルミニウムイオンと反応することによりサイズ性が発現するものと推定される。
また、強化脱カルボキシル化ロジンサイズ剤X2の特徴として、紙中への配合量が増加するとともに紙の摩擦係数が増加するため、AKDサイズ剤等を使用した場合に問題になったようなサイズ性向上に伴うスベリは発生せず、これに伴い電子写真複写機等において用紙が複数枚給紙される、いわゆる重送問題も解決される。さらに効果的には、強化脱カルボキシル化ロジンサイズ剤と合成高分子系サイズ剤との2種を組み合わせるとより好ましくなる。
2種類のサイズ剤を使用する場合は、ロジン系サイズ剤をマシンチェスト3に添加し、その後合成高分子系サイズ剤を種箱4に添加することが好ましい。また、合成高分子系サイズ剤の中には、例えば、カチオン性高分子サイズ剤やスチレン・アクリル系合成高分子サイズ剤があるが、スチレン・アクリル系合成高分子サイズ剤が好ましい。
さらに、本形態では中性抄紙を行なうことにより、填料として炭酸カルシウムを配合できることから紙の摩擦係数、及び、コントロール性の格段の向上とともに、従来、相反する特性であったハイバックグランド、及び、ディリーションと呼ばれる現象問題も同時に解決しうる。
本形態に好適に使用される強化脱カルボキシル化ロジンサイズ剤X2添加後のカチオン性凝集剤X3は、先の原料配合工程で使用されるカチオン性凝結剤X1よりも荷電密度が低いと好適である。
カチオン性の凝結剤X1を添加してアニオントラッシュを凝結させたものに、強化脱カルボキシル化ロジンサイズ剤X2を添加し、更にカチオン性の凝集剤X3を添加することで、強化脱カルボキシル化ロジンサイズ剤X2のパルプ繊維への定着を促進すると共に、凝結したアニオントラッシュが凝集し、フロックを形成するため、強化脱カルボキシル化ロジンサイズ剤X2のパルプ繊維への定着を阻害する要因が少なくなる。かかるメカニズムの下では、更にスラリー中に存在するアニオントラッシュをパルプに吸着させ極小な状態で紙料と共に工程を通過させることができ、アニオントラッシュに起因する紙粉や粉落ちの低減を図ることができる。このことで汚れ、欠陥、断紙を減少させることができ、生産性の向上が可能となる。
強化脱カルボキシル化ロジンサイズ剤X2添加後のカチオン性凝集剤X3としては、強化脱カルボキシル化ロジンサイズ剤X2添加後の後工程で、例えば図示例のように第1ファンポンプ5及びスクリーン6,7を経た第2ファンポンプ8の直前で、分子量300万〜2000万、好適には500万〜2000万であり、かつカチオン性単量体のモル%が5〜100モル%、好適には10〜100モル%のカチオン性水溶性重合体または共重合体が、0.01〜0.5質量%(カチオン性水溶性重合体・共重合体は固形分基準)、より好適には0.05〜0.4質量%添加される。カチオン性水溶性重合体または共重合体の分子量が300万未満であると樹脂の強度が弱くなる傾向になり、ポンプや回流機のせん断力を受けやすく、サイズ剤の紙中での定着性に問題が生じ、本発明の目的を達成することが困難になる。他方、2000万より多くても当該効果の向上が小さくコスト高となる。
カチオン性凝集剤X3としては、例えば、カチオン性ポリアミン樹脂、カチオン性ポリアミンポリアミド樹脂、カチオン性ポリアクリルアマイド、カチオン変性澱粉、スチレン・アクリル系樹脂、カチオン性熱硬化性樹脂等を挙げることができる。
カチオン性凝集剤X3は、先の強化脱カルボキシル化ロジンサイズ剤X2の添加後に原料パルプ中に添加することで、サイズ性の向上を図ることが可能になり、結果として本発明の課題であるカールを改善できる。
カチオン性凝集剤X3の添加は抄紙原料を抄紙網に対して供給する直前、いわゆるヘッドボックス9の直前において添加するのが、特にアニオン性の高い古紙パルプ繊維上に、先のAlの多価金属化合物を介してアニオン性の強化脱カルボキシル化ロジンサイズ剤X2が定着し、更にカチオン性凝集剤X3の添加により、微細繊維に定着した強化脱カルボキシル化ロジンサイズ剤X2、及び、遊離の強化脱カルボキシル化ロジンサイズ剤X2などを捕集する効果を発現し、ドライヤー上でアルミニウムイオンと反応することによりサイズ性が発現するものと推定されるため、好適である。
また、抄紙網において欠損する微細填料(ホワイトカーボンや炭酸カルシウム)の量を格段に低減させることができる。
ここで、本形態においては、カチオン性凝集剤X3の添加量は純分で50〜400ppmとする。好適には、100〜100ppmとする。50ppm未満では、炭酸カルシウムの歩留まり向上の効果が得られづらい。また、400ppmを超えて添加すると地合いが悪化する。
本形態においては、カチオン性凝結剤X1が原料パルプの配合調整段階で添加され、サイズ剤X2が、強化脱カルボキシル化ロジンサイズ剤で、かつカチオン性凝結剤X1とは異なる後工程で添加されると、より好ましいものとなる。つまり、配合チェスト2等で予めアニオン性の強い微細繊維、灰分をカチオン性凝結剤X1で安定化させ、後工程の種箱4等にて強化脱カルボキシル化ロジンサイズ剤X2とサイズ定着剤を添加し、さらにカチオン性凝集剤X3で、封鎖しておくと好ましい。さらに、塩基性塩化アルミニウム塩を配合チェスト2に添加することで、理由は定かではないが、より効果的に本発明の課題を解決することができる。
古紙パルプは、原料とする古紙の種類を一定にすることが困難とされ、古紙品種の変動にともなって得られる古紙パルプ原料の伸縮率や平衡水分が変動する問題を有することは既に述べたが、古紙品種の変動により、得られる古紙パルプ原料自体のイオン性変動も、サイズ性低下の要因となる。
本発明者は、原料古紙パルプに、再資源の優等生として回収率の高い新聞用紙からなる新聞古紙を用いることが好ましく、新聞古紙及び/又は雑誌古紙等からなる古紙パルプを70%以上配合することが、各種ある製紙メーカーにおける新聞用紙、雑誌用紙を構成する原料パルプ種が近似なことから、構成パルプ種による原料構成の変動を抑えることができると共に、含有される填料類の種類も近似であることから、最も好適であることも知見している。
特に新聞用紙は、一般的には古紙パルプが既に50%以上用いられており、バージンの機械パルプやクラフトパルプの含有量が少なく、また、バージンの各種パルプが用いられていても、一度抄紙され、古紙処理により古紙パルプ化されているため、その性状は均質化しており、いわゆる同種のパルプ原料を用いることに類似したほぼ一定の性状からなる利点を有する。
本形態における電子写真記録用紙の灰分は、古紙由来の灰分を主成分とし、必要に応じ添加するものであるが、その主成分として炭酸カルシウム及び/またはホワイトカーボンを含有することが好ましく、本形態に供される古紙パルプを取捨選択し組み合わせることで古紙由来の灰分調整を行い、電子写真記録用紙を得ることが好ましい。
更に、本発明者は、新聞用紙及び/又は雑誌用紙が不透明度向上剤としてホワイトカーボンを多用するとともに、近年では、新聞用紙及び/又は雑誌用紙の中性抄紙化に伴い、炭酸カルシウムが填料として多用されている点に着目し、新聞用紙及び/又は雑誌用紙由来の古紙パルプを好適に持ち得ることを見出している。
古紙由来の灰分は、古紙から古紙パルプを再生する工程において殆どが系外に排出されるものの、繊維に物理的又は化学的に固着した微細な灰分成分が古紙パルプ中に残留し、再び抄紙原料として用いられることにより得られるものであり、バージンの填料と比べて、原料パルプとの密着性が高い故に、電子写真記録等を行った際にトナーの定着性を向上する相乗効果をもたらす。
新聞用紙及び/又は雑誌用紙由来の古紙パルプには、前記ホワイトカーボンと炭酸カルシウム等の微細無機粒子が残留し、古紙由来の微細填料として古紙パルプ中に含有される特徴を有する。
本形態においては、新聞用紙及び/又は雑誌古紙由来の填料を含め、灰分(JIS P 8251に準拠)を6%以上、好適には、好適には6〜12質量%、より好ましくは7〜10質量%になるように調整することが好ましい。灰分(JIS P 8251に準拠)を6%未満にするには、古紙由来の微細繊維、灰分を原料調整段階で十分に洗浄する必要があり、多大な洗浄設備を要する。他方、12%を超えると、電子写真印刷機で使用した場合、紙の放熱が悪くなり、熱がこもりやすくカールしやすい紙質となる。
新聞用紙及び/又は雑誌用紙由来の古紙パルプに含有するホワイトカーボンが、電子写真記録におけるトナーの転写性、熱定着性を向上させ得るため、本発明の課題であるカールを改善できるとともに、ホワイトカーボンは微細な一次粒子が凝集した二次粒子凝集体を形成し多孔質であるため、トナーが表面に付着しやすく、トナーの未定着による電子写真記録面の汚れを来たしにくく、シリコーンオイルを用いている電子写真印刷機等により、ノンインパクトプリンタ方式で印字した場合でも、ホワイトカーボンがシリコーンオイルを吸収するので、トナーの定着がシリコーンオイルに妨げられるおそれもない。
また、炭酸カルシウムは、新聞用紙及び/又は雑誌古紙由来の他の填料、例えば先のホワイトカーボンよりも古紙由来の填料として残留割合が比較的少ないものの、本形態において好適に使用できる脱カルボキシル化ロジンサイズ剤との相性が良く、特に強化脱カルボキシル化ロジンサイズ剤の薬品歩留の向上に寄与し、サイズ性を発揮しやすくなると共に、炭酸カルシウムは表面電気抵抗が高く、ハイバックグランド(転写工程で感光体に付着した紙粉中の填料が現像部で現像剤に混入すると、トナーと填料が逆極性の場合、凝集体が形成され、この凝集体が非画線部に現像される)、及びディリーション(感光体の暗所での電気抵抗の低下により、正常な静電潜像が得られない)と呼ばれる現象の発生も同時に解決しうる。
これらの古紙由来の残留する微細填料は、体積平均粒子径が0.01〜30μm、好ましくは1〜20μmの範囲にあるものが好適である。
図1に示すように、本形態に係る電子写真記録用紙を構成する原料パルプの配合調整段階(受入チェスト1〜マシンチェスト3まで)、好適には配合チェスト2でカチオン性凝結剤X1を0.1〜0.3質量%(カチオン性凝結剤X1は固形分基準)添加し、原料パルプのイオン性を安定化させたうえで、後工程、好適には種箱4においてサイズ剤X2を添加する。
配合チェスト2でカチオン性凝結剤X1を添加することで、本発明の課題であるカール問題の起因となるアニオントラッシュを抑え、後工程でのイオン性調整を容易にすることが可能になり、カール問題を解決するに至る。
ここで、配合チェスト2においては、各種原料パルプを受け入れた一又は二以上の受入チェスト1からダブルシックナー12を介して原料パルプが供給され、当該各種原料パルプが混合される。この混合された原料パルプは、マシンチェスト3を経て、種箱4に送られる。
カチオン性凝結剤X1としては、市場で入手できるものが使用できる。例えば、カチオン性ポリアクリルアミド、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロリド、ポリエチレンイミン、分子量50000以上のポリアミン、エチレンイミンのグラフとにより変性されているポリアミン、ポリエーテルアミド、ポリビニルイミダゾール、ポリビニルピロリジン、ポリビニルイミダゾリン、ポリビニルテトラヒドロピリン、ポリ(ジアルキルアミノアルキルビニルエーテル)、プロトン化または四級化した形のポリ(ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート)ならびにアジピン酸とポリアルキレンポリアミン、アクリルアミドまたはメタクリルアミドとジアルキルアミノエチルアクリレートまたはジアルキルアミノエチルメタクリレートとの共重合体、例えばアクリルアミドとジメチルアミノエチルアクリレートとの塩酸を用いた塩の形または塩化メチルを用いた四級化した形の共重合体である。
中でも本形態で好適に用いられるカチオン性凝結剤X1は、アンモニア、第1級アミン、第2級アミン、及び、第3級アミンから選択された一種以上のアミン類と、下記式(1)で表される化合物を主体とするポリカチオン物質と、分子量10000〜70000のポリアルキレンイミンと、を反応させた下記式(2)で表される構造単位を有するポリアルキレンイミン変性物であり、原料パルプの配合調整段階で、0.1〜0.3質量%(カチオン性凝結剤X1は固形分基準)、好適には0.15〜0.25質量%添加されている。
カチオン性凝結剤X1の添加量が0.1質量%未満では、十分なアニオントラッシュの凝結やイオン性の中和効果がみられず、後工程でのサイズ剤X2添加効果が生じにくく、カールの問題が発現する。他方、カチオン性凝結剤X1の添加量が0.3質量%を上回ると、原料パルプ系内のイオン性がカチオン性過度になり、不要な凝結やサイズ効果にムラが生じ、過剰の添加においてもカールの問題、さらには地合い不良も発現する問題が生じる。
Figure 2010230703
ただし、Pはエポキシ基又はハロヒドリン基、pは0〜20の整数であり、R1〜R4は、水素、炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、又は、ベンジル基であり、X1〜X2は陰イオンである。
Figure 2010230703
ただし、pは0〜20の整数であり、R1〜R4は、水素、炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、又は、ベンジル基であり、X1〜X2は陰イオンである。
さらに、前記ポリアルキレンイミンがポリエチレンイミンであると好ましい。ポリエチレンイミンは、例えば分子量2×106以下、有利には2000〜1000000を有する。殊に有利には、分子量5000〜800000を有するポリエチレンイミンが使用される。本形態に該当する市販の凝結剤には、ハイモ社製のSC−924が好適なカチオン性の凝結剤として例示され、更に好適なカチオン性の凝結剤としては、荷電密度が18Meq/g以上、より好適には18〜20Meq/gである。
本形態におけるカチオン性凝結剤X1の添加は、好適には原料パルプの配合調整段階で、より好適には配合チェスト2で添加される。配合調整段階における原料パルプは、各種異なる原料パルプの製造工程で生じたアニオントラッシュに加え、抄紙工程で生じた損紙からなる離解パルプ等が配合されるため、配合調整段階の原料パルプはイオン性の変動幅が大きく、後工程でのイオン性の安定化を図るためには、高い荷電密度を呈するカチオン性凝結剤X1を原料パルプの配合調整段階で添加することが、イオン性の安定化と、後工程で添加するサイズ剤X2の定着に最も好適であることを知見している。
本形態におけるサイズ剤X2は、原料パルプの配合調整段階以降であれば、抄紙工程何れでも添加できるが、最も好適には種箱4で添加することが好ましい。サイズ剤X2を種箱4で添加することで、原料パルプとの均一な混合が促進され、均一なサイズ性を得ることができる。
古紙由来の古紙パルプを70%以上含有する原料パルプ構成からなる本形態において使用することができる内添サイズ剤は、ロジン系サイズ剤、合成サイズ剤、石油樹脂系サイズ剤、中性サイズ剤等のサイズ剤が使用でき硫酸バンド、カチオン化澱粉等、適当なサイズ剤と繊維との定着剤を組み合せ好適に使用することができるが、従来から中性抄紙系のサイズ剤として使用されている、AKDやASAの使用は、サイズ度を高くする目的でサイズ剤の添加量を増すと紙の表面エネルギーが低下し、電子写真記録方式の複写機で転写したトナーの定着性が悪化する傾向が生じる。また、複写機の給紙部分で紙送りができなかったり、一度に複数枚の紙を給紙してしまうといった給紙トラブルが増加したりする傾向が発現する。
本形態において、望ましくは、電子写真記録方式の複写機、プリンター等における走行性及びコピー後の用紙保存性の観点から、脱カルボキシル化ロジン(中性サイズ剤)、特に、強化脱カルボキシル化ロジンサイズ剤を使用する。強化脱カルボキシル化ロジンサイズ剤を内添サイズ剤として使用した場合には、古紙パルプが70%以上の電子写真記録用紙の抄造において、原料配合工程で添加されるカチオン性凝結剤X1と組み合わせ、古紙由来のアニオントラッシュによるサイズ性低下の問題を軽減でき、効果的にサイズ性を確保可能になり、カールの防止を図ることができるとともに、トナー定着性および複写機での給紙特性の優れた電子写真記録用紙を提供することができる。
本形態において得られた電子写真記録用紙は、JIS P 8220に準拠して離解した離解パルプスラリー濾液の荷電密度が0.7〜1.4Meq/gである。この荷電密度は、原料パルプ、原料パルプの配合調整段階で添加されるカチオン性凝結剤X1、サイズ剤X2、カチオン性凝集剤X3を調整主剤として用いることができるが、原料パルプの配合調整段階で添加されるカチオン性凝結剤X1は、原料パルプスラリーのイオン性を安定化させることが主目的であり、実質は、抄紙原料を抄紙網に対して供給する直前、いわゆるヘッドボックス9の直前において添加するカチオン性凝集剤X3の添加量に委ねるところが大きい。
本発明者等は、古紙パルプ70%以上含有する電子写真記録用紙の製造について鋭意検討して、古紙パルプ由来のアニオントラッシュを原料パルプの配合段階で多く含んでいても、好適には荷電密度が18Meq/g以上のカチオン性凝結剤X1を添加して微細繊維などのアニオン性物質所謂アニオントラッシュの凝結を促進するとともに、更にコントロールし、荷電密度を+0.001〜+0.015meq/Lに制御し、更に後工程で内添サイズ剤X2を添加し、さらに原料調整工程で添加した凝結剤X1よりも荷電密度(強度)の低い凝集剤X3を添加することで、サイズ剤X2の定着促進と残留するアニオントラッシュなどによる欠陥の発生を抑制でき、得られた電子写真用紙をJIS P 8220に準拠して離解した離解パルプスラリー濾液の荷電密度が0.7〜1.4Meq/gであることを特徴とする電子写真記録用紙を得ることができることを見出している。更に、好適にはカールの抑制からステキヒドサイズ度(JIS P 8122に準拠)が3〜8秒であることが好ましい。
JIS P 8220に準拠して離解した、本形態に係る電子写真記録用紙の離解パルプスラリー濾液の荷電密度が0.7meq/g未満の場合は、サイズ剤の定着や微細繊維の適度なパルプ繊維への定着が得られないため、凝集体が十分に形成されない。凝集が未形成のため、抄紙段階でサイズ剤の流失が生じ、サイズ性の発現が成されない。その結果、電子写真印刷機での印刷において、水分変動が生じやすくなり、カールの問題が発現しやすくなる。
逆に、荷電密度が1.4meq/gを超えた場合、原料調整段階で添加薬品の凝集や、その凝集物を介在して、パルプスラリーを凝集する効果が強い状態で抄紙されているため、電子写真用紙中でのアニオントラッシュや填料、微細繊維の凝集が大きくなり、こうした状態で製造された電子写真用紙は、地合い形成が不良に成りやすく、サイズ効果のムラが生じ、カールが生じやすくなる問題を発現する。
前述したとおり、後工程の種箱4にてカチオン性のサイズ定着剤(硫酸バンド)を入れるため、種箱4における荷電密度を、後工程で添加するカチオン性凝集剤X3にて調整し、得られた前記電子写真用紙をJIS P 8220に準拠して離解した離解パルプスラリー濾液の荷電密度が0.7〜1.4Meq/gに成るように調整することが好ましい。
離解パルプスラリー濾液の荷電密度が0.7〜1.4Meq/gに成るように調整する手段は、本形態において、カチオン性凝結剤、サイズ剤、及び、カチオン性凝集剤がこの順に添加されるように、原料パルプの配合調整段階での比較的高い荷電密度のカチオン性凝結剤を用い、サイズ剤添加後に先のカチオン性凝結剤よりも荷電密度の低いカチオン性凝集剤を用いることで調整可能になる。
本形態における電子写真用紙は、透気度(JIS P 8117に準拠)が25秒〜55秒、より好適には30秒〜50秒である。
本発明者等は、カールの問題のない従来の電子写真用紙と古紙パルプを70重量%以上含有する古紙パルプ高配合の電子写真用紙との比較分析からカール適性の優れた電子写真用紙を検討する中で、透気度を25秒〜55秒の範囲に調整することで、カール問題を改善できることを見出している。透気度25秒未満に原料パルプを調整することは、古紙パルプを70重量%以上原料パルプ中に含有させるにおいて物理的に困難であると共に、コスト的にも見合わない。また、透気度が55秒超の場合は、本発明の課題であるカール問題が発現する。
本発明者らは、原料パルプの構成に着目し、原料パルプの繊維長の分布を調べたところ、カールの問題が発現しやすい電子写真用紙は0.2mm以下の短繊維が20%を超える量含有していることを確認した。そこで、本発明者等は、電子写真用紙を構成する原料パルプ中の微細繊維の含有量を適宜調整してカールとの因果関係を調べたところ、繊維長0.2mm以下の繊維割合と透気度、カールとの間に相関が存在することをさらに確認した。
すなわち、古紙パルプを70質量%以上含有する抄紙原料を抄紙して得られる、灰分(JIS P 8251に準拠)6%以上の電子写真用紙において、カールの問題を改善するには、原料パルプ中の、繊維長0.2mm以下の微細繊維の割合を20%以下、好ましくは15%以下にする必要があることを知見した。
本発明者らの検討において、透気度を25秒〜55秒の範囲に調整する手段として、原料パルプの繊維を叩解することにより、繊維を毛羽立たせたり、微細繊維(単繊維)化させたりすることにより、抄紙におい繊維同士のからみつきの度合いを向上させ又はカッティングにより透気度の調整を試みたが、古紙パルプを70重量%以上含有する古紙パルプ高配合の原料パルプにおいては、原料パルプ繊維そのものの劣化による微細繊維化が顕著に発現し、透気度の調整が困難である。そこで、原料パルプ繊維を傷つけることなく繊維長0.2mm以下の微細繊維の割合を20%以下にする手段として、分級手段が好適であることを知見した。本形態において利用出来る分級手段は、重力式分離装置、慣性式分離装置等各種有るが、ダブルシックナー等の脱水洗浄設備、バルブフィルター等の所謂ろ過、篩分け手段で分級することが好適である。
なお、本形態における繊維長0.2mm以下の繊維割合の測定には、パルプ離解機を使用して離解した後、パルプの希薄溶液を毛細管に導き、光学系を介して電気的にその繊維長分布を計測する装置(FIBER SIZE ANALYZER,FS−200,KAJAANI社製)による方法を用いることができる。
本形態における電子写真用紙は、ステキヒドサイズ(JIS P 8122に準拠)が3〜18秒/(g/m2)が好ましく、3秒以上8秒以下がより好ましい範囲である。ステキヒドサイズが3秒/(g/m2)未満だと親水性が高く、平衡水分が上昇し、コピー機で使用した場合、紙の表面、裏面で水分率の差が発生し、カールしやすくなる問題を抱える。ステキヒドサイズが18秒/(g/m2)を超えると内添サイズ剤、外添サイズ剤を過剰に添加する必要があるため、マシン系内の汚れ、アフタードライヤーの汚れにつながる。また、このステキヒトサイズ度が、3秒未満であると、本形態におけるサイズ効果が十分に発現されていないことによるカールの問題が発現する。また、近年多用されるインクジェット記録におけるインクの吸収性が高くなるため、インクジェット記録方式においてフェザリングが悪化し、細かい文字が判別不能になってしまったり、バーコード等を印字した場合に読み取り不可能となったりして実用性を損なう。一方、18秒を超えると、インクの浸透が遅くなるため色間にじみが発生し、カラー画質が悪化する。
ここで、本発明のステキヒトサイズ度は、JIS P 8111:1998に規定する標準環境(温度23℃、相対湿度50%)において測定したJIS P 8122:1976にいうステキヒトサイズ度を、記録用坪量を基準として補正したものである。ステキヒトサイズ度をそのまま使用したのでは、電子写真用紙の坪量の影響を排除できないからである。
本発明で定義した「ステキヒトサイズ度」は、次の式(1)で表される。
式(1)
ステキヒトサイズ度 = ステキヒトサイズ度(JIS P 8122) ÷ 坪量
更には、古紙から得る古紙パルプの調整において、原料古紙の選択に合わせて、分級、叩解処理等による原料パルプの調整にて、NKP:10〜20、LKP:50〜70、MP:10〜40となるように配合された原料パルプ構成を取ることで、原料古紙の選択では不十分な、古紙パルプ配合割合が70重量%以上用いる電子写真用紙の製造において、カチオン性凝結剤、サイズ剤、カチオン性凝集剤との組み合わせにおいて、十分なステキヒドサイズ度の確保とカール防止を図ることができる。
オンラインの荷電密度測定装置としては、代表的にPCT15もしくは20(mutek社製)を、携帯用の荷電密度測定装置としてはPCD03(mutek社製)を挙げることができる。この荷電密度測定装置は、試料を試験機のセルの中に導き入れ上下ピストンの稼動にてセルシリンダーとピストンの間にサンプル液の流れが生じることでコロイド粒子の表面電荷のひずみによって電気を生じさせる。パルプ懸濁液中のコロイド状溶解物質粒子はイオンにより電気を帯びており、これを利用することでチャージ要求量を高分子電解質測定によって測定させる装置である。
古紙パルプの配合割合を70重量%以上配合することで、必然的に古紙由来の灰分の増加が生じる。古紙由来の灰分は、元来古紙から古紙パルプを再生する工程において殆どが系外に排出されるものの、繊維に物理的又は化学的に固着した微細な灰分成分が古紙パルプ中に残留し、再び抄紙原料として用いられることにより得られるものであり、バージンの填料と比べ、原料パルプとの密着性が高い故に、電子写真印刷を行った際にトナーの定着性を向上する相乗効果をもたらす。更に、原料として用いる古紙の選択により、灰分の主成分を炭酸カルシウムとホワイトカーボンに調整することで、古紙パルプを70重量%以上配合しながら、電子写真用紙の不透明性の向上と白色度向上に寄与する。
また、荷電密度が高いカチオン性凝結剤を用いると好ましい。荷電密度が高いカチオン性凝結剤は、後工程で添加される強化脱カルボキシルロジンサイズ剤との相性が良く、他の中性サイズ剤と比べ薬品歩留が高く、ステキヒドサイズを低添加量で向上させることができる。
更に後工程で添加される先のカチオン性サイズ剤よりも低いカチオン性凝集剤を組み合わせることで、強化脱カルボキシルロジンサイズ剤の更なる歩留向上を図れ、効果的なカール防止効果を醸し出すことができる。
原料パルプ配合工程で、荷電密度の高いカチオン性凝結剤、後工程でサイズ剤、サイズ剤を添加後、先のカチオン性凝結剤よりも荷電密度の低いカチオン性凝集剤を組み合わせ使用することで、各薬品の効果向上を図ることができると共に、抄紙系内のアニオントラッシュによる汚染を防止すると共に、抄紙機でのウエットエンドコントロールが容易なり、操業性が改善されるとともに、得られる電子写真用紙は、古紙パルプの配合割合が70質量%以上と多いにも拘わらず、カールの無い、電子写真印刷適性に優れた電子写真用紙を得ることができる。
さらに、コピー適性、走行性等の電子写真適性を付与するために原料の調成、製造条件のコントロールが行われる。また画像の乱れを防止し、適当なコピー画像濃度を維持するため、塩化ナトリウム、塩化カリウム、スチレン‐マレイン酸コポリマー、第4級アンモニウム塩等の導電剤を抄紙機のサイズプレスで表面塗布して、表面電気抵抗(JIS K 6911による)を109〜1013Ω(温度20℃、湿度65%RH)にすることが好ましい。
次に、本発明の実施例を説明する。
原料パルプに、カチオン性凝結剤、サイズ剤及びサイズ定着剤、並びに、カチオン性凝集剤をこの順に添加して抄紙原料を得、これを抄紙して電子写真記録用紙を得た。得られた各電子写真記録用紙について、各種物性(品質データ)の測定及び評価を行った。試験の条件及び結果を表1〜5に示した。
Figure 2010230703
Figure 2010230703
Figure 2010230703
Figure 2010230703
Figure 2010230703
なお、薬品、条件、評価等は、以下のとおりとした。
(カチオン性高分子サイズ剤):ハーサイズCP−900(ハリマ化成)
(アルキルケテンダイマー):ハーサイズAK−720H(ハリマ化成)
(アルケニルコハク酸無水物):サイズパインSA−864(荒川化学)
(酸性ロジン):ハーサイズNES−500(ハリマ化成)
(脱カルボキシル化ロジン):ハーサイズNT−78(ハリマ化成)
(強化脱カルボキシル化ロジン):ハーサイズNES744(ハリマ化成)
(ロジンエステル):サイズパインN−811(荒川化学)
(強化ロジン):サイズパインE(荒川化学)
(スチレン系ロジン):ポリマロン356−25(荒川化学)
(アクリル系ロジン):ポリマロンE100(荒川化学)
(塩基性塩化アルミニウム塩):反応容器に塩化アルミニウム六水和物63.6g、水酸化アルミニウム35.0g、85%りん酸17.8g、水233.6gを投入し、加圧下で150℃、3時間反応させた。冷却の後、溶液を濾過し、未溶解の水酸化アルミニウムを除去して得た組成Al23:7.90%、Cl:8.10%、PO4:4.08%、塩基度23.1%の塩基性塩化アルミニウム塩溶液
(スチレン・アクリル系(合成高分子)):ハーサイズCP800(ハリマ化成)
(米坪):JIS P 8124に基づいて測定した。
(紙厚):JIS P 8118に基づいて測定した。
(平滑度):JIS P 8119に基づいて測定した。
(表面強度):JAPAN TAPPI紙パルプ試験方法No.1(2000)に基づいて測定した。
(透気度):JIS P 8117に基づいて測定した。
(剛度):JIS P 8143に基づいて測定した。
(灰分):JIS P 8251に基づいて測定した。
(ステキヒドサイズ):JIS P 8122に基づいて測定した。
(離解後パルプの荷電密度):
(1)測定試料を絶乾30g採取し、純水を使用して離解した。
離解条件 絶乾 :30g
純水量 :2000ml
離解濃度 :1.5%
離解時間 :10分
使用離解機:標準離解機(JIS P 8220に準拠)
(2)離解後試料を、吸引ろ過(ADVANTEC社製 型番:5A 70mm)後、濾液を10ml採取した。
(3)(2)の試料の荷電密度を、mutek社製の形式:PCD03にて測定した。
(カール適正):
(1)コピー前
・カール
得られた電子写真用紙をA4サイズに断裁し、22℃55%RHで24時間放置後、100mm×100mmの大きさに断裁し、フェルト面(巻き取りの表出面)を上にして4時間以上静置した後に評価した。カールの計測は、カール内側の面が上になるように各試料を平らな板の上に載せ、各試料の4隅の高さを測ることによって行った。表に示す値は、4隅の高さの平均値の絶対値である。
・ねじれ
得られた電子写真用紙をA4サイズに断裁し、図2に示すように、当該電子写真用紙Sを吊り下げ、距離L(絶対値)を計測し、ねじれ値とした。
(2)コピー後
・カール
リコー製複写機(imagioMPC6000)を用い、A4横目でモノクロ印字を行い、10枚目の印字サンプルを用い、印字後10分後の平面に置いた四隅のカール高さ最大値(絶対値)を測定した。評価は下記の基準で評価した。
・ねじれ
リコー製複写機(imagioMPC6000)を用い、A4横目でモノクロ印字を行い、10枚目の印字サンプルを用い、図2に示すように、当該電子写真用紙Sを吊り下げ、印字後10分後の距離L(絶対値)を計測し、ねじれ値とした。
(走行性データ):
リコー製複写機(imagioMPC6000)を用い、A4横目でモノクロ印字を行い、1000枚印字した時のジャムトラブル、耳折れ、定着シワ、冊間重送について評価した。
○:ジャムトラブル、耳折れ、定着シワ、冊間重送が何れも無く、良好なもの。
△:ジャムトラブル、耳折れ、定着シワ、冊間重送の何れかが抑えられずやや不良なもの。
×:ジャムトラブル、耳折れ、定着シワ、冊間重送の何れかが不良で、使用不能なもの。
本発明は、電子写真記録用紙として適用可能である。
1…受入チェスト、2…配合チェスト、3…マシンチェスト、4…種箱、5…第1ファンポンプ、6…クリーナー,7…スクリーン、8…第2ファンポンプ、9…ヘッドボックス、12…ダブルシックナー、X1…凝結剤、X2…サイズ剤、X3…凝集剤。

Claims (4)

  1. 原料パルプの70質量%以上が古紙パルプとされた電子写真記録用紙であって、
    前記原料パルプのスラリーに、脱カルボキシル化ロジンと、塩基性塩化アルミニウム塩と、が内添され、
    JIS P 8122に準拠したステキヒトサイズ度が、3〜18秒とされている、
    ことを特徴とする電子写真記録用紙。
  2. 前記脱カルボキシル化ロジンが強化脱カルボキシル化ロジンサイズ剤で、
    前記原料パルプのスラリーに、硫酸バンドが4.5質量%〜6.5質量%(対パルプ基準)内添され、
    紙面Phが6〜8とされている、
    請求項1記載の電子写真記録用紙。
  3. 前記原料パルプの構成が、
    前記電子写真記録用紙をJIS P 8220に準拠して離解した離解パルプスラリーにおいて、針葉樹クラフトパルプ:10〜20質量%、広葉樹クラフトパルプ:50〜70質量%、機械パルプ:10〜40質量%となるようにされている、
    請求項1又は請求項2記載の電子写真記録用紙。
  4. 前記硫酸バンドの内添後、8〜15秒の間に前記脱カルボキシル化ロジン及び前記塩基性塩化アルミニウム塩の内添が行われている、
    請求項2又は請求項3記載の電子写真記録用紙。
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