JP2010230494A - 軌陸車の速度検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】正確に速度を検出することができ,しかも,軌道幅の変更に伴う速度検出装置の調整が不要で,点検や調整の作業性が向上された軌陸車の速度検出装置を提供する。
【解決手段】前鉄輪又は後鉄輪のうち,軌陸車1自体の前後方向における重心寄りの鉄輪(前鉄輪31)を駆動鉄輪とし,左右の前鉄輪31a,31bをそれぞれ支承する左右の前鉄輪ブラケット30を設けて,前記左右の駆動鉄輪ブラケット30間の間隔を調整可能とする。また,各前鉄輪ブラケットに前鉄輪31a,31bをそれぞれ駆動する鉄輪駆動機構10を設け,左右の前鉄輪ブラケットのいずれか一方に,該一方の駆動鉄輪ブラケット30に支承された前鉄輪31bの回転を検出するセンサ16を設ける。前鉄輪31bの回転検出は,前鉄輪31bの車軸33に取り付けられたスプロケット13aに取り付けたボルト18の検出により行うことで,速度検出装置15の構成を簡素化することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は軌陸車の速度検出装置に関し,より詳細には,タイヤや無限軌道等の路面走行用手段と,軌道走行用の鉄輪とを備えた軌陸車において,軌道走行時における速度検出を簡単かつ正確に行うことを可能とした軌陸車の速度検出装置に関する。
市販のトラックやバックホー等の車輌をベースとし,この車輌が公道等を走行するために備えているタイヤや無限軌道等の路面走行手段の他に,軌道を走行するための鉄輪を付加した軌陸車が,鉄道の保線車等として使用されている。
このような軌陸車では,公道等の路面走行時にあっては鉄輪を上昇位置に収容してタイヤや無限軌道等によって走行し,軌道走行時には,上昇位置で格納されていた鉄輪を下降させて軌道上に鉄輪を載置接触させて軌道走行を行うことができるように構成されている。
そして,鉄輪の下降時において,鉄輪と共にレールに当接するタイヤを駆動することにより,鉄輪を単なる従動輪として軌道走行を可能とした軌陸車の他,鉄輪の下降によって,タイヤ等の路面走行手段を軌道の上方に離間させ,この状態で鉄輪を直接駆動することにより軌道走行を行うことができるように構成した軌陸車も提案されている(特許文献1)。
これらの軌陸車において,軌道走行時の最大速度は一定速度以下に規制されており,そのため,走行速度を正確に検出して運転者が自車の運転速度を常時正確に把握することが重要である。
そして,タイヤが軌道より離間した状態で走行する軌陸車では,軌道走行時の走行速度はベース車輌に設けた速度検出装置によっては測定することができず,軌道走行時の速度を検出するための速度検出装置が別途必要となる。
このように,軌道走行時における軌陸車の速度を検出する速度検出装置の構成としては,センサにより鉄輪の回転を検出する速度検出装置が使用されており,一例として図6(A),(B)に示す例では,後鉄輪を支持するリヤアクスル130の一端内部に,速度検出用のセンサ116と,一方の後鉄輪121bの回転に伴って回転する検出盤117とを収容したものであり,後鉄輪用角パイプ状のリヤアクスル130の先端に支持部材135を介して後鉄輪121bの車軸123を回転可能に取り付け,支持部材135を貫通してリヤアクスル130の内部に突き出た車軸123の先端に,車軸123の回転に伴って回転する検出盤117を取り付け,この検出盤117上に設けられた金属突起等である検出部118の回転による通過を,同様にリヤアクスル130内に設けたセンサ116によって検出することで,後鉄輪121bによる軌道走行時における走行速度の検出を可能としている。
なお,このような速度検出装置115において,鉄輪121bの回転を正確に検出するためには,検出用センサ116の精度を確保すると共に,この精度を維持するようにメンテナンスや前述の検出部118に対するセンサ116の位置調整を行うことが必要となる。
そのため,図6(A),(B)に示した速度検出装置115にあっては,リヤアクスル130の側面に調整用窓131を設け,センサ116の点検や調整時にはこの調整用窓131を覆うカバー(図示せず)を外すことにより,この調整用窓131を介してセンサ116の点検や調整を行うことができるように構成している。
この発明の先行技術文献情報としては次のものがある。
特開平11−268509号公報
軌陸車には,軌道に対する乗り入れを容易とするために転車台を設けることが一般に行われている。
この転車台は,一例として上端が軌陸車のフレーム底面に取り付けられた支持脚と,前記支持脚の下端に取り付けられた転車台ベースを備え,前記支持脚を油圧シリンダ等によって伸縮することで,下端に取り付けられた板状の転車台ベースが接地して軌陸車を上昇させると共に,このように上昇させた状態の軌陸車を,水平方向に回転させることができるようにするものである。
そのため,鉄輪を駆動する鉄輪駆動機構を備えた軌陸車にあっては,駆動鉄輪側に前述した速度検出装置を設けることができれば,前述のような速度検出用センサの調整作業等の終了後,軌陸車を転車台によって上昇させて鉄輪を軌道より離間させた状態で駆動させることにより,調整後のセンサによる検出状態の検査等を行うことができる。
しかし,軌陸車に設けられる鉄輪の支持機構は,路面走行時には鉄輪を上方に移動させて格納し,軌道走行時には鉄輪を下降させる操作を行う昇降機構を備えるだけでなく,前述したような鉄輪の駆動を可能とした軌陸車では,駆動鉄輪を駆動するための構成が設けられており,駆動鉄輪の支持機構はその構造が複雑なものとなっている。
その結果,従来の軌陸車にあっては,このように複雑な構造をとる駆動鉄輪側に速度検出装置を設置することを避け,駆動手段を持たない従動側鉄輪の支持機構に速度検出装置を設けることが行われており,前述した方法により調整後のセンサによる検出状態等を検査することができない。
また,仮に駆動鉄輪側の回転を検出する速度検出装置を設けたとしても,前鉄輪と後鉄輪にかかる荷重は均等ではないために,低荷重側の鉄輪を駆動鉄輪としてこの駆動鉄輪側の回転を検出する速度検出装置を設けた場合には,軌陸車の走行速度を常に正確に検出することができない。
一例として,トラックをベース車輌とした軌陸車を例に説明すると,このような軌陸車では,後鉄輪に加わる荷重は荷台に対する積荷量によって大きく変化し,積荷量が少ない場合や空荷の場合,後鉄輪に加わる荷重は小さくなる。
そのため,タイヤとは異なり摩擦係数が低い鉄輪によって走行する軌道走行では,4つの鉄輪にそれぞれ設けたブレーキによって各鉄輪に制動力を加えると,荷重が小さく軌道に対する押圧力が弱い後鉄輪はロックが生じ易く,その結果,後鉄輪を駆動輪としてその回転を検出しても,ブレーキにより後鉄輪がロックしてしまえば,後鉄輪の回転は検出されずに未だ軌陸車が走行状態にあるにも拘わらず測定される速度はゼロとなる。
このように,減速時の速度変化を正確に測定することができなければ,例えば減速時の速度変化をセンサで計測し,車輌の運行記録装置との併用で事故発生時に有用な記録を残す等の作業を行うことができない。
また,低荷重側の鉄輪を駆動鉄輪とする場合,急勾配の登坂等に際して駆動鉄輪がレール上で空転する場合があり,検出される駆動鉄輪の回転と,軌陸車の走行速度との間にずれが生じる場合もある。
更に,軌道には所謂「標準軌道」と,これに比較して軌道幅が狭い「狭軌道」が存在し,軌陸車にあってはこのような軌道幅の相違に応じて,左右の鉄輪間の間隔を可変とする構成が採用されている。
このような軌道幅の変更に対し,図6(A),(B)の速度検出装置を備えた軌陸車では,軌道幅の広い「標準軌道」を走行する際には,図6(A)に示すようにリヤアクスル130と鉄輪支持部材135の間にスペーサ136を取り付けることにより鉄輪間の間隔を広げると共に,車軸123をスペーサ124によって延長してスペーサ124に検出盤117を取り付けることで,センサ116の前面に検出盤117を配置し,また,軌道幅の狭い「狭軌道」を走行する際には,これとは逆に図6(B)に示すように前述の各スペーサ136,124を取り外して鉄輪間の間隔を狭めているために,スペーサ136,124の着脱に伴う組み直しにより,センサ116と検出盤117間の隙間調整が必要となり,鉄輪幅の変更毎に,速度検出装置115の調整(センサ116の位置調整)という無駄な作業が発生する。
しかも,このような速度検出装置115の調整は,前述のように角パイプ状のリヤアクスル130の壁面に設けた比較的小さな調整窓131を介して行うために作業性が悪く,作業性の向上を図るために調整窓131をより大きく開口すれば,鉄輪支持装置の重要な強度部材であるリヤアクスル130の強度が低下するために,リヤアクスル130の補強が必要となり,コストアップを招く結果となる。
本発明は,上記従来技術が有する欠点に鑑みてなされたものであり,比較的簡単な構成により,軌陸車の駆動鉄輪側に速度検出装置を設けることを可能と成すと共に,軌道幅に対応して鉄輪間の間隔の調整を行った場合であっても,速度検出装置の調整が不要であり,しかも,鉄輪の支持構造部材の強度低下や補強等を行うことなく,点検や調整の作業性に優れ,しかも正確な速度検出を行うことができる軌陸車の速度検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために,本発明の軌陸車1の速度検出装置15は,路面走行手段(実施例においてタイヤ21,22)と,軌道走行用の鉄輪31,32を備え,前記鉄輪31,32を上昇させた状態で行う前記路面走行手段21,22による路面走行と,前記鉄輪31,32を下降させた状態で行う前記鉄輪31,32による軌道走行を可能とした軌陸車1において,
前記軌陸車1の前後に設けられた鉄輪31,32のうち,該鉄輪を下降させた軌道走行状態において前記軌陸車1自体の前後方向における重心(図1における空荷の状態における重心G1)寄りに配置される前後いずれかの鉄輪〔実施例において前鉄輪31(31a,31b)〕を駆動鉄輪とし,
左右の前記駆動鉄輪(31a,31b)をそれぞれ回転可能に支承する左右の駆動鉄輪ブラケット(前鉄輪ブラケット30)をそれぞれ設け,前記左右の駆動鉄輪ブラケット30間の間隔を調整可能として前記駆動鉄輪31a,31b間の間隔を可変と成すと共に,
前記各駆動鉄輪ブラケット30に,前記各駆動鉄輪ブラケットに支承された駆動鉄輪31a,31bを駆動する鉄輪駆動機構10をそれぞれ設け,
前記左右の駆動鉄輪ブラケット30のいずれか一方に,該一方の駆動鉄輪ブラケット30に支承された前記駆動鉄輪(実施例において左側の前鉄輪31b)の回転を検出するセンサ16を設けたことを特徴とする(請求項1)。
上記構成の速度検出装置15において,前記回転の検出が行われる駆動鉄輪31bに対し,前記センサ16を,前記軌陸車1の幅方向における外側に配置することが好ましい(請求項2)。
更に,前記各駆動鉄輪31a,31bと共に回転する車軸33のそれぞれの一端33aを,前記各駆動鉄輪ブラケット30の側面(実施例において一方の側壁30a)を貫通させて前記軌陸車1の幅方向における外側に突出させると共に,前記車軸33の前記一端33aに,該車軸33に回転駆動力を伝達する動力伝達機構13を構成する,スプロケット13aやプーリ,歯車等の回転体を取り付け,
前記回転体と前記駆動鉄輪ブラケット30の前記側面(実施例において一方の側壁30a)間に前記センサ16を配置すると共に,該センサ16によって検出される検出部18を,前記回転体に設けるに際し,前記駆動鉄輪ブラケット30の前記側面との対向する面に設けることができる(請求項3)。
更に,前記構成の速度検出装置15に,長さ方向の一端17aを前記回転の検出が行われる駆動鉄輪(前鉄輪31b)の車軸33に向け,且つ,前記長さ方向を長さ方向とする長孔の取付孔171,172が設けられたセンサ取付台17を設け,該センサ取付台17の前記一端17a寄りに前記センサ16を取り付けると共に,
前記センサ取付台17を,該センサ取付台17に設けた前記取付孔171,172を介して前記駆動鉄輪ブラケット30の前記側面にボルト止めすることができる(請求項4)。
この構成において,スプロケット13a等である前記回転体に設けた前記検出部18を,前記回転体に設けたネジ孔に螺合されたボルトとすることができる(請求項5)。
更に,前記回転体をスプロケット13aとし,前記センサ取付台17を前記取付孔171,172を介して前記駆動鉄輪ブラケット30の前記側面に取り付けた少なくとも1つのボルトの軸線方向延長上に,前記スプロケット13aの歯間を位置合わせ可能とすることができる(請求項6)。
以上説明した構成により,本発明の軌陸車1の速度検出装置15によれば,速度検出装置15を駆動鉄輪側に設けたことにより調整後のセンサ16による検出状態を容易にテストすることが可能であると共に,前後の鉄輪31,32のうち,軌陸車1自体の重心(図1における空荷の状態における重心G1)寄りの鉄輪(実施例において前鉄輪31)の回転を検出するものとしたことにより,駆動鉄輪は積荷の有無乃至は積荷量の変化に拘わらず常に一定以上の荷重がかかっているために,ブレーキ時における鉄輪のロックや登坂時等における鉄輪の空転に伴う不正確な速度検出が防止され,しかも,速度検出装置15を前述の駆動鉄輪ブラケット30に設けることにより,左右の駆動鉄輪間の間隔を変更してもセンサ16と検出部との位置関係が変化することがなく,軌道幅の変更に伴う駆動鉄輪間の間隔調整に伴うセンサ16の位置調整等の作業が不要な速度検出装置15を提供することができた。
回転の検出が行われる駆動鉄輪に対し,前記センサを,軌陸車の幅方向における外側に配置した構成にあっては,センサの位置調整等の作業を軌陸車の下側に潜り込むことなく,側面側からの作業によって容易に行うことができた。
更に,駆動鉄輪の車軸の一端に動力伝達機構13の構成部品として取り付けられたスプロケットやプーリ,歯車等の回転体に,センサ16が検出する検出部18を設けて駆動鉄輪の回転を検出することで,鉄輪駆動機構10の構成の一部を,速度検出装置15の構成の一部として利用することで,装置構成の簡略化が可能であると共に,鉄輪の駆動機構10に対して僅かな部品を追加するだけで前述した速度検出装置15を得ることができた。
センサ16の取り付けを,前述した構成のセンサ取付台17を介して行うことにより,センサ16の取付位置を,センサ取付台17に設けた取付孔171,172の長さ方向に容易に移動,調整することができた。
また,前記回転体に設けた前記検出部18を,前記回転体に設けたネジ孔に螺合されたボルトとすることで,鉄輪の駆動機構10に動力伝達機構の構成部品として設けられているスプロケットやプーリ,歯車等である回転体を,比較的簡単な加工を施すのみで速度検出装置15の一部として利用することができるだけでなく,ネジ孔に対するボルトの螺合長さを調整することにより,検出部18であるボルトの突出長さを可変とすることで,センサ16の位置調整とボルトの突出長さの調整とを組み合わせることで,より高精度な調整作業を行うことができた。
更に,前記回転体をスプロケット13aとし,前記センサ取付台17を前記駆動鉄輪ブラケット30の前記側面に取付孔171,172を介して取り付けた少なくとも1つのボルトの軸線方向延長上に,前記スプロケットの歯間を位置合わせ可能としたことで,このスプロケットの歯間の隙間を介して工具を挿入してボルトの締め弛め作業を行うことが可能であり,制限された空間内を有効に利用することができた。
軌陸車の側面図。 前鉄輪ブラケット及び前鉄輪の昇降機構部分の背面図。 前鉄輪ブラケット及び前鉄輪の昇降機構部分の側面図。 前鉄輪の駆動機構(速度検出装置を含む)であり,(A)は平面図,(B)は側面図,(C)は速度検出装置部分の拡大斜視図。 鉄輪駆動用の油圧機構の説明図。 速度検出装置(従来)の説明図であり(A)は鉄輪間の間隔を広げた状態,(B)は鉄輪間の間隔を狭めた状態をそれぞれ示す。
次に,添付図面を参照しながら,本発明における軌陸車1の速度検出装置15について説明する。
〔軌陸車の全体構造〕
図1中の符号1は,本発明の速度検出装置15が設けられる軌陸車1の一例であり,図示の例では,この軌陸車1は,路面走行手段としてタイヤ(前輪タイヤ21,後輪タイヤ22)を備えたトラックをベース車輌とし,これに軌道走行用の鉄輪(前鉄輪31,後鉄輪32)を付加して軌陸車1として構成したものである。
この鉄輪(31,32)は,油圧シリンダ等によって作動される昇降手段によって昇降可能に構成されており,図示の例では,前鉄輪31の昇降手段4によって,前鉄輪ブラケット30に取り付けられた前鉄輪31が垂直方向に直線的に昇降移動すると共に,車台フレーム6に揺動可能に軸支された後鉄輪の昇降装置5に後鉄輪ブラケット7を取り付けることにより,油圧シリンダ等による後鉄輪の昇降装置5の揺動によって,後鉄輪ブラケット7に取り付けた後鉄輪32が,図1中に矢印で示す方向に昇降移動するように構成されている。
この後鉄輪の昇降装置5には,後鉄輪32の下降時,駆動輪である後輪タイヤ22と接触する摩擦車25が設けられており,後鉄輪32を下降させた状態(図1に示す状態)において,駆動輪である後輪タイヤ22によって摩擦車25を回転させることができるように構成されている。
また,図1中の符号8は転車台であり,上端が軌陸車1の車台フレーム6の底面に取り付けられた支持脚81と,前記支持脚81の下端に取り付けられた転車台ベース82を備え,前記支持脚81を,内蔵された油圧シリンダにより伸縮可能なテレスコピック構造等として構成すると共に,その下端に板状の転車台ベース82を取り付けて,支持脚81を伸長することにより転車台ベース82が接地して軌陸車1を持ち上げることができるように構成したもので,この転車台ベース82を,例えば板状の下部転車台82a上に,板状の上部転車台82bを平行且つ回転可能に取り付けた構造とすることにより,軌陸車1を上部転車台82bと共に回転させることができるように構成されている。
この軌陸車1は,軌陸車1の前後方向における重心が,図1中,符号G1からG2に至る何れかの位置にあり,G1は荷台に荷を積んでいないときの重心位置で、G2は荷台に最大積載量の荷を積んでいるときの重心位置である。図1に示すように本実施形態の軌陸車1では,鉄輪31,32を下降させた状態において,前鉄輪31が後鉄輪32に比較していずれの重心G1,G2に対しても近い位置に配置されている。
従って,図示の軌陸車1の例では,空荷の状態及び荷を積んだ状態のいずれの状態においても鉄輪31,32をレール上に載置した場合,前後の鉄輪31,32にかかる荷重は,前鉄輪31において大きく,後鉄輪32において小さくなることから,レール上でのスリップや制動時のロックが生じ難い,前鉄輪32を駆動鉄輪としている。
もっとも,前述のように鉄輪がレール上でスリップしたり制動時にロックするという問題は,空荷の場合や積荷量が少ない場合に荷重が不足する鉄輪において生じるものであり,前後いずれの鉄輪を駆動鉄輪とするかは,少なくとも軌陸車1「自体」の重心,すなわち荷台に荷を積んでいないときの重心G1を基準として,この重心G1寄りに配置されている前後いずかの鉄輪を駆動鉄輪とすれば良く,これにより空荷の状態においても比較的大きな荷重がかかっている前後いずかの鉄輪を駆動鉄輪とすることになり,上記問題を解消し得る。
この駆動鉄輪である前鉄輪31a,31bが取り付けられる前述の前鉄輪ブラケット30は,軌陸車1の左右それぞれに同様の構造のものが設けられており,このうち,左側前鉄輪31bを支承する前鉄輪ブラケット30を図2,3を参照して説明すると,この前鉄輪ブラケット30は,図2に示すように対向配置された2つの側壁30a,30bの上端間を連結して,全体として下向きコ字状に形成されており,この2つの側壁30a,30b間に駆動鉄輪である前鉄輪31bを配置すると共に,前鉄輪31bと共に回転する車軸33の両端33a,33bを,前記側壁30a,30bのそれぞれを貫通させて突出させている。
そして,各側壁30a,30bに設けられた軸受によって車軸33を回転可能に支承することで,前鉄輪31(31a)が前鉄輪ブラケット30に取り付けられている。
この前鉄輪ブラケット30は,図2,3に示す例では,テレスコピック状に形成された前鉄輪昇降手段4のインナーチューブ41の下端にその上端が取り付けられており,この昇降手段4のインナーチューブ41が,その内部に収容された油圧シリンダによってアウターチューブ42内に進退移動することにより前鉄輪31(31b)が昇降移動すると共に,昇降手段4のアウターチューブ42に取り付けられた角パイプ状の摺動体43を,軌陸車1の幅方向に取り付けた角パイプ状のガイドビーム9に外嵌することで,昇降手段4をガイドビーム9の長さ方向,従って軌陸車1の幅方向にスライドさせることができるように構成されており,昇降機構4,及びこの昇降機構4のインナーチューブ41の下端に取り付けた前鉄輪ブラケット30を,軌陸車1の幅方向における所定のスライド位置に移動させた後,摺動体43に設けたボルト44をガイドビーム9に設けた位置決め孔92内に螺合することで,前鉄輪31(31a,31b)の間隔を,走行する軌道の幅に対応して可変とすることができるように構成されている。
なお,図1〜3において,符号10は左右の前鉄輪ブラケット30にそれぞれ設けられる前鉄輪31の駆動機構である。
この前鉄輪の駆動機構10は,図4(A),(B)に示すように,油圧モータ12と,前記油圧モータ12で発生した回転駆動力を前鉄輪31(31b)の車軸33の一端33aに伝達する動力伝達機構13を備え,図示の例では,前鉄輪ブラケット30の一方の側壁30aを貫通して軌陸車1の幅方向外側に突出させた前鉄輪31の車軸33の一端33aに前記油圧モータ12で発生した回転駆動力を伝達することで,鉄輪31(31b)の回転を可能としている。
また,この前鉄輪の駆動機構10は,前鉄輪ブラケット30の一方の側壁30aに取り付けられて前記動力伝達機構13を覆うカバー11を備えている。
図4(A)に示す例では,前鉄輪31(31b)を駆動するための油圧モータ12は,前鉄輪ブラケット30の一方の側壁30aを延長するモータ取付台30cに取り付けられていると共に,このモータ取付台30cを貫通した油圧モータ12の出力軸121が軌陸車1の幅方向における外側に,前記車軸33の一端33aと平行に突出している。
この油圧モータ12で発生した回転駆動力を前鉄輪31(31b)の車軸33に伝達する動力伝達機構13として,図4(A),(B)に示す実施形態にあっては,車軸33の一端33aに取り付けたスプロケット13aと,油圧モータ12の出力軸121に取り付けたスプロケット13bを,共に共通のチェーン13cで巻回した構成としているが,この構成に代え,例えばプーリとプーリベルトによって両者間における動力伝達を行うものとしても良く,又は,歯車機構によって両者間における動力伝達を行うように構成しても良く,動力伝達機構の構成は,図示の実施形態に限定されない。
もっとも,この動力伝達機構13は,前鉄輪31の車軸33の一端33aに取り付けられて車軸と共に回転する,前述のスプロケット13aやプーリ,歯車のような回転体を有することが好ましく,このような回転体を有する動力伝達機構13を採用することで,後述するように動力伝達機構13の構成の一部を,速度検出装置15の構成の一部に組み込むことで装置構成の簡略化を図ることが可能となる。
なお,図1〜4を参照した上記説明にあっては,左側前鉄輪31bを支承する前鉄輪ブラケット30に設けた駆動機構10のみを示してているが,右側前鉄輪31aを支承する前鉄輪ブラケット30にも同様の構成の駆動機構10が設けられている。
〔鉄輪駆動用の油圧機構〕
以上のように構成された軌陸車1において,駆動鉄輪である前鉄輪31(31a,31b)を駆動する前述の油圧モータ12(12a,12b)を回転させる油圧機構の構成を図5を参照して説明する。
図5において符号51は,駆動輪である後輪タイヤ22a,22bより得た回転力によって油圧を発生する油圧発生手段であり,図示の実施形態においてこの油圧発生手段51は,2つの油圧ポンプ54a,54bと,この油圧ポンプ54a,54bの入力軸に対して回転駆動力を伝達するギヤボックス52によって構成されている。
この油圧発生手段51を構成するギヤボックス52には,ギヤボックス52のケーシングを貫通して設けられたシャフト521が設けられていると共に,ギヤボックス52のケーシング内でこのシャフト521に取り付けたドライブギヤ522と,油圧ポンプ54a,54bの入力軸に取り付けられたドリブンギヤ523,524とが噛合して,シャフト521が回転すると,2つの油圧ポンプ54a,54bが回転して油圧を発生するように構成されている。
油圧発生手段51のシャフト521の両端には前述の摩擦車25a,25bが取り付けられており,これにより摩擦車25a,25bが駆動輪である後輪タイヤ22a,22bに押しつけられて回転すると,この回転が油圧発生手段51のギヤボックス52を介して油圧ポンプ54a,54bを回転させて,油圧ポンプ54a,54bが油圧を発生するように構成されている。
駆動鉄輪である左右の前鉄輪31a,31bを支持する左右の前鉄輪ブラケット30には,それぞれ前述した前鉄輪31a,31bの駆動機構10が設けられており,この前鉄輪の駆動機構10に設けた油圧モータ12(12a,12b)に対して前述の油圧発生手段51で発生した油圧を導入することで,前鉄輪31(31a,31b)の駆動が可能となっている。
図示の例では,右前鉄輪31a用の駆動機構10に設けた油圧モータ12aの作動油入口に油圧発生手段51に設けた一方の油圧ポンプ54aの吐出口を,該油圧モータ12aの作動油出口に前記一方の油圧ポンプ54aの吸込口に,それぞれ連通すると共に,左前鉄輪31bの駆動機構10に設けた油圧モータ12bの作動油入口に油圧発生手段51に設けた他方の油圧ポンプ54bの吐出口を,該油圧モータ12bの作動油出口に前記他方の油圧ポンプ54bの吸込口をそれぞれ連通し,油圧ポンプ54a,54bによって発生した油圧によって油圧モータ12a,12bがそれぞれ回転するように構成している。
そして,軌陸車1の運転席に設けられたブレーキペダルを踏み込むと,各鉄輪31a,b;32a,bに設けたディスクブレーキ70によって,全ての鉄輪31,32の制動を行うことができるように構成されている。
なお,以上の説明にあっては,駆動輪タイヤ(図示の例では後輪タイヤ22a,22b)の回転によって摩擦車25a,25bを回転させ,この摩擦車25a,25bの回転によって前鉄輪31(31a,31b)を駆動するための油圧モータ12(12a,12b)に油圧を導入するものとして説明したが,前鉄輪31(31a,31b)を駆動する油圧の発生は,例えば軌陸車1のベース車輌であるトラックやバックホー等に設けられているPTO軸によって直接,油圧ポンプを回転させることによって得るものとしても良く,また,駆動鉄輪の駆動は,油圧による駆動に限定されず,例えば電導モータ等によって駆動するものとしても良く,駆動鉄輪である前鉄輪31を駆動するための構成は,図示の実施形態に限定されない。
〔速度検出装置〕
以上の構成を備えた軌陸車1において,この軌陸車1が鉄輪31,32により軌道を走行する際の速度検出は,駆動鉄輪である本実施例では前鉄輪31(31a,31b)の一方(図示の例では左側の前鉄輪31b)の回転をセンサ16によって検出することにより行われる。
この,駆動鉄輪の回転検出は,例えば駆動鉄輪である前鉄輪31bに設けた検出部の回転による通過をセンサ16によって検出する等,前鉄輪31bそのものの回転を検出するものとしても良いが,本実施例にあっては,前鉄輪31bの車軸33の一端33aに取り付けた前述のスプロケット13a等,動力伝達機構13の構成部品である回転体の回転を検出することにより速度検出を行うものとしており,この構成により,前鉄輪31bの駆動機構10を構成するスプロケット13c等の回転体を,速度検出装置15の一部として利用することで,部品の共用による装置構成の簡略化を図ることができると共に,速度検出装置15に設けられたセンサ16を,前鉄輪の駆動機構10が備える前述のカバー11内に収容することで,センサ16の保護を図ることができるものとなっている。
このように,前鉄輪31bの駆動機構10に速度検出装置15を構成するセンサ16を取り付けるために,前鉄輪ブラケット30の一方の側壁30aにおける前記カバー11で覆われた部分には,幅方向の断面がコ字状に形成されたセンサ取付台17がボルト止めによって取り付けられており,このセンサ取付台17にセンサ16を取り付けることにより,センサ16が前鉄輪31bの車軸一端33aに取り付けたスプロケット13aと,前鉄輪ブラケット30の一方の側壁30a間に配置されている。
図4(B),(C)に示す例では,センサ取付台17に取り付けるセンサ16として近接センサを使用し,スプロケット13aの回転によりスプロケット13aの側面に取り付けた検出部18が近接センサ16の検出部16aの前面を通過したことを電気信号として検出することでスプロケット13aの回転を検出しているが,このセンサ16としては,スプロケット13aの回転を検出可能なものであれば如何なるセンサを使用しても良い。
本実施例にあっては,センサ16がチェーン13cやスプロケット13a,13bを収容したカバー11内で使用されるものであることから,チェーン油の付着等による汚れによっても正確に検出を行うことができるよう,一例として電磁誘導型の近接センサを使用し,センサ16の側面に設けられた感応部16aをスプロケット13aの側面に取り付けられた金属製のボルト18の回転軌道へ向けて配置することで,ボルト18の通過による磁界の変化によってセンサ16にスプロケット13aの回転を検出させている。
前鉄輪ブラケット30の一方の側壁30aと接触するセンサ取付台17の平面には,図4(C)に示すようにセンサ取付台17の長さ方向に長さ方向を有する長孔として形成された複数の取付孔171,172が設けられており,このセンサ取付台17の長さ方向における一端17aが前鉄輪31の車軸33側を向くように,前記取付孔171,172を介して鉄輪ブラケット30の一方の側壁30aにボルト止めすることにより,センサ取付台17に設けた取付孔171,172の長さに対応して,センサ取付台17の取り付け位置を,前鉄輪31bの車軸33に取り付けたスプロケット13aの径方向に移動させることができるように構成されている。
その結果,センサ取付台17の位置を移動させることにより,このセンサ取付台17に取り付けたセンサ16についても,スプロケット13aの径方向に移動させることができ,これによりスプロケット13aの側面に取り付けたボルト18の通過位置近くにセンサ16の感応部16aが配置されるように位置調整を行うことで,センサ16は,スプロケット13aの回転を正確に検出することができる。
なお,センサ取付台17に設ける複数の取付孔(図示の例では2つの取付孔171,172)は,図4(C)に示すようにセンサ取付台17の長さ方向に位置をずらせて設けており,この場合,スプロケット13a寄りの取付孔171に挿入されて前鉄輪ブラケット30の一方の側壁30aに設けたボルト孔に螺合されたボルトの締め弛めに際し,スプロケット13aの歯間の隙間を介して工具等を挿入することができるよう,前記ボルト孔に螺合されたボルトの軸線方向延長上に,スプロケット13aの歯間を位置合わせすることができるように,各部の位置関係を調整しても良い。
このようにして前鉄輪31bの駆動機構10に追加したセンサ16,センサ取付台17及び検出部であるボルト18によって構成される速度検出装置15は,駆動機構10の動力伝達機構13を構成するスプロケット13a,13bやチェーン13cと共に,カバー11内に収容されて保護されていると共に,このカバー11を取り外すだけで,容易にセンサ16の取り付け位置等の調整を行うことができるように構成されている。
〔作用等〕
以上説明したように,本発明の速度検出装置15では,駆動鉄輪である前鉄輪31bの回転を検出するものとしたことにより,転車台8によって軌陸車1を持ち上げた状態で前鉄輪31bを駆動機構10によって回転することで,調整後のセンサ16の検出状態を,運転席に設けた速度計等の表示等を見て確認することが可能であり,特段の計測装置を用いずに確認作業ができるようになり,作業性が格段に向上した。
しかも,軌陸車1自体の前後方向における重心G1に近い側の鉄輪,本実施例では前鉄輪31を駆動鉄輪としたことにより,ブレーキをかけた際に駆動鉄輪がロックし,また,登坂時等に駆動鉄輪が空転等することにより生じる不正確速度検出を防止できた。
その結果,減速時の速度変化についても正確に測定をすることができ,例えば減速時の速度変化をセンサで計測し,車輌の運行記録装置との併用で事故発生時に有用な記録を残す等の作業を行うことも可能である。
また,駆動鉄輪である前鉄輪31(31a,31b)が,それぞれ左右の前鉄輪ブラケット30に取り付けられていると共に,左右の前鉄輪ブラケット30間の間隔を調整することにより左右の前鉄輪31a,31b間の間隔が調整可能に構成されていると共に,この左右の前鉄輪ブラケット30のいずれか一方に速度検出装置15を設けたことにより,速度検出装置15は,鉄輪間の間隔を変更した際にいずれか一方の前鉄輪ブラケット30と一体的に移動する結果,センサ16の位置調整等が不要である。
更に,前述したように一方の前鉄輪31bの駆動機構10に設けたスプロケット13aの回転を検出することにより,小型のセンサ16とセンサ取付台17を前鉄輪ブラケット30の一方の側壁30aに取り付けると共に,スプロケット13aの側面に検出部であるボルト18を取り付けるだけで,速度検出装置15を設けることができると共に,この速度検出装置15に設けたセンサ16の位置調整等は,駆動機構10に設けたカバー11を取り外すだけで,軌陸車1の側面側からの作業により容易に行うことが可能である。
また,センサ16の検出部であるボルト18をスプロケット13aに直止めしたため装置構成が簡略化され,速度検出装置15全てを一方の前鉄輪31bの駆動機構10内に収めることが出来た。
1 軌陸車
4 前鉄輪の昇降手段
41 インナーチューブ
42 アウターチューブ
43 摺動体
44 ボルト
5 後鉄輪の昇降手段
6 車台フレーム
7 後鉄輪ブラケット
8 転車台
81 支持脚
82 転車台ベース
82a 下部転車台
82b 上部転車台
9 ガイドビーム
92 位置決め孔
10 駆動機構
11 カバー
12(12a,12b) 油圧モータ
121 出力軸
13 動力伝達機構
13a スプロケット(前鉄輪の車軸用)
13b スプロケット(油圧モータの出力軸用)
13c チェーン
15 速度検出装置
16 センサ
16a 感応部
17 センサ取付台
171,172 取付孔
18 検出部(ボルト)
21(21a,21b) 前輪タイヤ
22(22a,22b) 後輪タイヤ
25(25a,25b) 摩擦車
30 前鉄輪ブラケット
30a 一方の側壁
30b 他方の側壁
30c モータ取付台
31(31a,31b) 前鉄輪
32(32a,32b) 後鉄輪
33 車軸
33a 一端(車軸33の)
33b 他端(車軸33の)
51 油圧発生手段
52 ギヤボックス
521 シャフト
522 ドライブギヤ
523,524 ドリブンギヤ
54a,54b 油圧ポンプ
56a,56b ブレーキバルブ
70 ディスクブレーキ
115 速度検出装置
116 センサ
117 検出盤
118 検出部
121b 後鉄輪
123 車軸
124 スペーサ
130 リアアクスル
131 調整用窓
135 支持部材
136 スペーサ

Claims (6)

  1. 路面走行手段と,軌道走行用の鉄輪を備え,前記鉄輪を上昇させた状態で行う前記路面走行手段による路面走行と,前記鉄輪を下降させた状態で行う前記鉄輪による軌道走行を可能とした軌陸車において,
    前記軌陸車の前後に設けられた鉄輪のうち,該鉄輪を下降させた軌道走行状態において前記軌陸車自体の前後方向における重心寄りに配置される前後いずれかの鉄輪を駆動鉄輪とし,
    左右の前記駆動鉄輪をそれぞれ回転可能に支承する左右の駆動鉄輪ブラケットをそれぞれ設け,前記左右の駆動鉄輪ブラケット間の間隔を調整可能として前記駆動鉄輪間の間隔を可変と成すと共に,
    前記各駆動鉄輪ブラケットに,前記各駆動鉄輪ブラケットに支承された駆動鉄輪を駆動する鉄輪駆動機構をそれぞれ設け,
    前記左右の駆動鉄輪ブラケットのいずれか一方に,該一方の駆動鉄輪ブラケットに支承された前記駆動鉄輪の回転を検出するセンサを設けたことを特徴とする軌陸車の速度検出装置。
  2. 前記回転の検出が行われる駆動鉄輪に対し,前記センサを,前記軌陸車の幅方向における外側に配置したことを特徴とする請求項1記載の軌陸車の速度検出装置。
  3. 前記各駆動鉄輪と共に回転する車軸のそれぞれの一端を,前記各駆動鉄輪ブラケットの側面を貫通させて前記軌陸車の幅方向における外側に突出させると共に,前記車軸の前記一端に,該車軸に回転駆動力を伝達する動力伝達機構を構成する回転体を取り付け,
    前記回転体と前記駆動鉄輪ブラケットの前記側面間に前記センサを配置すると共に,前記回転体の前記駆動鉄輪ブラケットの前記側面に対向する面に,前記センサによって検出される検出部を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の軌陸車の速度検出装置。
  4. 長さ方向の一端を前記回転の検出が行われる駆動鉄輪の前記車軸に向け,且つ,前記長さ方向を長さ方向とする長孔の取付孔が設けられたセンサ取付台を設け,該センサ取付台の前記一端寄りに前記センサを取り付けると共に,
    前記センサ取付台を,該センサ取付台に設けた前記取付孔を介して前記駆動鉄輪ブラケットの前記側面にボルト止めしたことを特徴とする請求項3記載の軌陸車の速度検出装置。
  5. 前記回転体に設けた前記検出部を,前記回転体に設たネジ孔に螺合したボルトとしたことを特徴とする請求項3又は4記載の軌陸車の速度検出装置。
  6. 前記回転体をスプロケットとし,前記取付孔を介して前記センサ取付台を前記駆動鉄輪ブラケットの前記側面に取り付ける少なくとも1つのボルトの軸線方向延長上に,前記スプロケット歯間を位置合わせ可能としたことを特徴とする請求項4記載の軌陸車の速度検出装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012180016A (ja) * 2011-03-01 2012-09-20 Kirikushatech Co Ltd 軌陸作業車の脱輪防止用警告装置
JP2018069875A (ja) * 2016-10-27 2018-05-10 株式会社タダノ 軌陸車の鉄輪の空転滑走検出システム
JP2019522590A (ja) * 2016-07-19 2019-08-15 メデラ ホールディング アーゲー 線路上で案内される車両用の車輪アセンブリ

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