JP2010230356A - 表面検査装置及び表面検査方法 - Google Patents

表面検査装置及び表面検査方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010230356A
JP2010230356A JP2009075682A JP2009075682A JP2010230356A JP 2010230356 A JP2010230356 A JP 2010230356A JP 2009075682 A JP2009075682 A JP 2009075682A JP 2009075682 A JP2009075682 A JP 2009075682A JP 2010230356 A JP2010230356 A JP 2010230356A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
objective lens
polarizer
wave plate
temperature
surface inspection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009075682A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumasa Endo
一正 遠藤
Takashi Honma
崇司 本間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2009075682A priority Critical patent/JP2010230356A/ja
Publication of JP2010230356A publication Critical patent/JP2010230356A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】試料表面のパターン形状の良否を、環境温度変化の影響を受けることなく短時間で判定できる表面検査装置及び表面検査方法を提供する。
【解決手段】ウエハ10欠陥を検査する表面検査装置100は、偏光子7a及び対物レンズ9を含み、これらを介してウエハ10の表面に形成されたパターンを光源1の光により照明する照明光学系21と、照明による試料の表面からの反射光を対物レンズ9を介して集光し、更に、偏光子7aとクロスニコル条件を満たすように配置された検光子12を通して対物レンズ9の瞳面の像を検出する検出光学系22と、対物レンズ9の環境温度を検出する温度測定部20と、環境温度に対応付けてクロスニコル条件を維持するための偏光子7aの光軸回りの回転量を記憶する記憶部24と、温度測定部20から出力される環境温度に対応する回転量を記憶部から抽出し、当該回転量となるように偏光子7aを回転させる検出部23と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、表面検査装置及び表面検査方法に関.する。
半導体ウエハの表面に形成されたパターンの良否を判定する手法として、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いた観察により、断面形状を計測する方法が種々提案されてきている。SEMによる断面形状の計測は、被検査基板(試料)上のパターンに照射した電子線を、このパターンの断面方向に走査し、パターンからの反射電子や二次電子を検出、解析して、走査した部分の断面形状を求める方法で行われる。上記の操作をパターン上の何点かで行い、パターン全体の形状の良否を判定する。また、パターンの良否を判定するその他の方法として、スキャトロメータによるCD及びオーバーレイのインライン測定技術がある。
分光スキャトロメータは、波長の関数として固定角度にて散乱光の特性を測定し、通常はキセノン、重水素、またはキセノンアーク灯のようなハロゲン系光源である広帯域光源を使用する。固定角度は、垂直入射か斜め入射でよい。角度分解スキャトロメータは、入射角の関数として固定波長にて散乱光の特性を測定し、通常は単一波長の光源としてレーザーを使用する。
SEMによる計測方法は、パターン上に電子線を照射して走査する作業を何回も繰り返し行うため、パターンの形状を求めるのに膨大な時間を要してしまう。また観察倍率が高いため、上述のように、ウエハ上の全てのパターン形状を求めるのは困難であり、何点かをサンプリングしてウエハ全体の良否を判定する。その結果、サンプリングされたパターン以外の部分に欠陥があっても見逃されてしまう。また、レジストパターンでは、電子線を照射すると加速電圧によって電子線がレジストに吸収、チャージされてパターンの目減りが起こる。場合によっては放電が発生してパターンが倒れてしまい、その後の工程で不都合が生じるため、加速電圧や観察倍率を色々と変えながら最適な観察条件をも求める。それ故、さらに計測に時間を要する。
角度分解スキャトロメータ技術の問題は、1回に1つの波長しか検出しないことであり、したがって複数の波長があるスペクトルは、その波長を時間分割多重化して検出しなければならず、スペクトルの検出および処理に時間を要し、全取得時間が増加してしまう。また、分光スキャトロメータでは、小さい格子を入射角の小さい広がりで照明しなければならないので、この拡張光源からの光量が無駄になる。その結果、検出器上の光のレベルが低くなって、取得時間が長くなり、スループットにマイナスの影響を及ぼす。短い取得時間を選択すると、測定結果が安定しないことがある。
このような事情に鑑みて、従来において、レジストパターンやエッチング後のパターンに関わらず、被検査基板上のパターン形状の良否を短時間で判定することができる表面検査装置および表面検査方法が提案されており、この方法によれば、線幅と階調との関係を図15に示すように検出が可能である。つまり、計測された階調値とデータテーブルを参照し、線幅換算値を決定できる方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第2008/015973号
ところが、このような分光スキャトロメータによる計測では、検査の環境温度を+1℃変更すると、線幅と階調の関係が大きく変化してしまい、計測された階調値をもとに線幅換算すると線幅誤差が発生することが実験の結果で分かった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、レジストパターンやエッチング後のパターンに関わらず、被検査基板(試料)上のパターン形状の良否を、環境温度変化の影響を受けることなく、短時間で判定することができる表面検査装置および表面検査方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、第1の本発明に係る表面検査装置は、表面にパターンが形成された試料の欠陥を検査する表面検査装置であって、偏光子及び対物レンズを含み、これらの偏光子及び対物レンズを介して試料の表面に形成されたパターンを光源から出射された光により照明する照明光学系と、照明による試料の表面からの反射光を、対物レンズを介して集光し、さらに、偏光子とクロスニコル条件を満たすように配置された検光子を通して対物レンズの瞳面の像を検出する検出光学系と、対物レンズの環境温度を検出する温度測定部と、環境温度に対応付けて、クロスニコル条件を維持するための偏光子の光軸回りの回転量を記憶する記憶部と、温度測定部から出力される環境温度に対応する回転量を記憶部から抽出し、当該回転量となるように偏光子を回転させる検出部と、を有する。
また、第2の本発明に係る表面検査装置は、表面にパターンが形成された試料の欠陥を検査する表面検査装置であって、偏光子及び対物レンズを含み、これらの偏光子及び対物レンズを介して試料の表面に形成されたパターンを光源から出射された光により照明する照明光学系と、照明による試料の表面からの反射光を、対物レンズを介して集光し、さらに、偏光子とクロスニコル条件を満たすように配置された検光子を通して対物レンズの瞳面の像を検出する検出光学系と、照明光学系及び検出光学系の少なくとも一方に配置された1/4波長板及び1/2波長板と、対物レンズの環境温度を検出する温度測定部と、環境温度に対応付けて、クロスニコル条件を維持するための1/4波長板及び1/2波長板の光軸回りの回転量を記憶する記憶部と、温度測定部から出力される環境温度に対応する回転量を記憶部から抽出し、当該回転量となるように1/4波長板及び1/2波長板を回転させる検出部と、を有する。
このような表面検査装置において、記憶部に記憶された、環境温度に対応付けられた1/4波長板の回転量は、この1/4波長板を所定の角度ずつ回転させ、当該1/4波長板の回転量毎に、1/2波長板を回転させて瞳像の階調値の最大値と最小値とからコントラスト値を算出し、当該コントラスト値が最大となる1/4波長板の回転量を、当該環境温度における回転量とすることが好ましい。
また、このような表面検査装置において、1/4波長板及び1/2波長板は、少なくとも開口絞りの開口部を通過する光が通過する部分に配置されることが好ましい。
また、このような表面検査装置において、偏光子は、少なくとも開口絞りの開口部を通過する光が通過する部分に配置されることが好ましい。
また、このような表面検査装置において、照明光学系は、瞳面と共役な位置に開口絞りを有し、この開口絞りの開口部は、照明光学系の光軸と直交する面内で位置及び開口径を変化させるように構成されることが好ましい。
また、第1の本発明に係る表面検査方法は、偏光子及び対物レンズを介してパターンが形成された試料の表面に光源から出射された光を照射して照明し、この照明による試料の表面からの反射光を、対物レンズ介して集光し、さらに、偏光子とクロスニコル条件を満たすように配置された検光子を通して対物レンズの瞳面の像を検出することによりこの試料の表面を検査する表面検査方法であって、対物レンズの環境温度を検出し、偏光子を、環境温度に応じて、クロスニコル条件を維持するように光軸回りに回転させる。
また、第2の本発明に係る表面検査方法は、偏光子及び対物レンズを介してパターンが形成された試料の表面に光源から出射された光を照射して照明し、この照明による試料の表面からの反射光を、対物レンズ介して集光し、さらに、偏光子とクロスニコル条件を満たすように配置された検光子を通して対物レンズの瞳面の像を検出することによりこの試料の表面を検査する表面検査方法であって、対物レンズの環境温度を検出し、光路上に配置された1/4波長板及び1/2波長板を、環境温度に応じて、クロスニコル条件を維持するように光軸回りに回転させる。
本発明によれば、レジストパターンやエッチング後のパターンに関わらず、検査対象である試料(ウエハ)上のパターン形状の良否を、環境温度変化の影響を受けることなく、短時間で判定することができる表面検査装置および表面検査方法を提供することができる。
表面検査装置の概要を示す説明図である。 観察する瞳像の分割の例を示す図であり(a)中心部を除く部分を4分割した例であり、(b)中心部を除く部分を9つの円形に分割した例を示す。 基準温度画像データベースのデータ構造を示す説明図である。 対物レンズのリタデーションが無い状態における1/4波長板と1/2波長板の方位角度に対するグラフであり、(a)は、1/4波長板の方位角度を横軸とし、1/2波長板を±45度の範囲で回転させた際のコントラストの値を縦軸としてプロットしたものであり、(b)は、1/2波長板の方位角度を横軸とし、検光子の透過強度を縦軸としてプロットしたものである。 対物レンズのリタデーションが有る状態における1/4波長板と1/2波長板の方位角度に対するグラフであり、(a)は、1/4波長板の方位角度を横軸とし、1/2波長板を±45度の範囲で回転させた際のコントラストの値を縦軸としてプロットしたものであり、(b)は、1/2波長板の方位角度を横軸とし、検光子の透過強度を縦軸としてプロットしたものである。 第1の実施形態に係る表面検査装置の一部分を示す説明図である。 偏光子補正データベースのデータ構造を示す説明図である。 第2の実施形態に係る表面検査装置の一部分を示す説明図である。 波長板回転角データベースのデータ構造を示す説明図である。 第2の実施形態の変形例に係る表面検査装置の一部分を示す説明図である。 第3の実施形態に係る表面検査装置の一部分を示す説明図である。 第3の実施形態の変形例に係る表面検査装置の一部分を示す説明図である。 第4の実施形態に係る表面検査装置の一部分を示す説明図である。 第4の実施形態に係る表面検査装置に用いられる波長板回転角データベースのデータ構造を示す説明図である。 SEM測定値と階調値の関係を示す図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。図1に示す表面検査装置100は、光源1(例えば、白色LEDやハロゲンランプなど)と、ステージ11上に載置された試料であるウエハ10に光源1から放射された照明光を照射する照明光学系21と、ウエハ10で反射された反射光を集光する検出光学系22と、この検出光学系22で集光された像を検出する第1及び第2撮像素子17,18と、を有して構成される。
照明光学系21は、光源1側から順に、コンデンサーレンズ2、干渉フィルタを含む照度均一化ユニット3、開口絞り4、第1視野絞り5、リレーレンズ6、偏光子7a、1/4波長板7b、1/2波長板7c、ハーフミラー8、及び、対物レンズ9を有し、光軸上にこの順で並んで配置されている。ここで、この照明光学系21において、光源1から放射された照明光は、コンデンサーレンズ2、及び照度均一化ユニット3を介して、開口絞り4、第1視野絞り5を経て、リレーレンズ6によってコリメートされる。この時、開口絞り4及び第1視野絞り5は、光軸に対し、開口部の大きさ及び位置が変更可能な構成になっている。これらにより、照明領域の大きさと位置が可変とされると共に、照明の開口角が可変される。そして、コリメートされた光は、偏光子7a、1/4波長板7b及び1/2波長板7c、を経て、ハーフミラー8により反射された後、対物レンズ9を介してステージ11上に設置されたウエハ10に導かれる。なお、開口絞り4及び対物レンズ9の瞳面は、リレーレンズ6を挟んで、それぞれこのリレーレンズ6の焦点距離の略2倍の位置に配置されている。そのため、開口絞り4の開口部の像が対物レンズ9の瞳面上若しくはその近傍に結像され、さらに、対物レンズ9で集光されてウエハ10に照射される。すなわち、開口絞り4と対物レンズ9の瞳面とは共役関係になっている。また、この照明光学系21の光軸は、検出光学系22の光軸と略一致するように配置され、ウエハ10を同軸落射照明するように構成されている。ここで、ステージ11は、この同軸落射照明の光軸をz軸とし、z軸に垂直な面内においてこのz軸を通りそれぞれ直交する軸をx軸,y軸とすると、x軸、y軸、z軸方向に移動可能で、かつ、z軸と平行な軸の回りに回転可能に構成されている。そして、偏光子7aは、紙面と垂直方向(x軸方向)に振動する直線偏光を出射するように設定され、1/4波長板7b及び1/2波長板7cは、それぞれ進相軸がx軸方向となるように設定されている。
検出光学系22は、ハーフミラー8及び対物レンズ9を照明光学系21と共用し、ウエハ10側から順に、対物レンズ9、ハーフミラー8、検光子12、第1結像レンズ13、ハーフプリズム14、第2結像レンズ15、及び、第2視野絞り16を有し、光軸上にこの順で並んで配置されている。ここで、ウエハ10に同軸落射照明された光は、このウエハ10で反射され、再び対物レンズ9に戻り、ハーフミラー8を透過し、さらに検光子12を透過し、第1結像レンズ13で集光され、ハーフプリズム14に入射する。ハーフプリズム14で反射した光は、第2撮像素子18にウエハ10の像を結像する。そして、ハーフプリズム14を透過した光は、更に、第2結像レンズ15で集光され、第2視野絞り16にウエハ10の像を結像し、第1撮像素子17に対物レンズ9の瞳像を結像させる。
この検出光学系22において、第1撮像素子17は、対物レンズ9の瞳面の像を検出する位置、すなわち、対物レンズ9の瞳面と共役な位置に配置されており、また、第2撮像素子18は、ウエハ10の像を検出する位置、すなわち、ウエハ10の表面(試料面)と共役な位置に配置されている。また、第2視野絞り16は、ウエハ10の表面と共役な位置に配置されている。この第1及び第2撮像素子17,18で検出された像は、それぞれ検出部23を介して、表示部19で観察できる。従って、第2撮像素子18により検出した像を、表示部19を介して観察すると、ウエハ10上のどの位置に照明光が照射されているかを確認することができる。また、検出部23には、後述するデータベースを記憶する記憶部24が接続されている。
なお、照明光学系21に配置された偏光子7a、1/4波長板7b、1/2波長板7c及び検出光学系22に配置された検光子12はそれぞれ、この表面検査装置100に着脱可能に構成されており、観察対象(ウエハ10)の状態に応じて光軸上に挿抜することができる。また、1/4波長板7b及び1/2波長板7cの位置は、光源1側から開口絞り4及び第1視野絞り5の後(試料側)であって偏光子7aの後方に配置されているが、開口絞り4及び第1視野絞り5の前(光源側)に配置されていてもよく、また、偏光子7aの前に配置されていてもよく、あるいは、検光子12の前に配置されていてもよい。また、偏光子7a、1/4波長版7b及び1/2波長版7cは、後述するように、対物レンズ9で発生するリタデーションを補正するために光軸回りに回転されるが、この回転量を検出部23から制御するために、図示しないアクチュエータを設けても良い。
また、開口絞り4、及び第1視野絞り5の開口部については、上述のように、それぞれ、その形状(特に、光軸とこの開口部とを結ぶ直線方向の径の大きさ)及び光軸(図面上では、模式的に2点差線で示している)に直交する面内での位置を変化させることが可能な構造となっている。そのため、開口絞り4の開口部の形状及び位置を変化させると、ウエハ10に照射される照明光の開口角が変化し、また、第1視野絞り5の開口部の形状及び位置を変化させると、ウエハ10の表面に照射される照明領域の大きさ(照明の範囲)を変化させることができる。また、第2視野絞り16は、光軸(z軸)に対して、x,y軸方向に移動可能な開口形状を有する。
対物レンズ9の近傍には、例えば温度センサーからなる温度測定部20が設置されており、対物レンズ9の近傍の環境温度をこの温度測定部20により測定し、検出部23を介して常時モニターしている。そして、その測定結果(温度)は、環境温度を所定の温度範囲で変化させて、第1撮像素子17で取得された像である基準像(予め撮像素子17によって撮像された健全なパターンを有する試料(基準となる試料であって、以下「基準試料」と呼ぶ)の瞳像であって、以降の説明では「基準温度画像」と呼ぶ)と共に記憶部24に記憶される。このため、次に、欠陥検査を行う際には、被検査対象である瞳像(検出像)と、その時の環境温度を検出し、検出された環境温度と同程度の温度データを有する基準温度画像を記憶部24から選択し、検出像と基準温度画像とを比較することにより欠陥を検出する。
具体的な欠陥の検出方法としては、例えば、基準温度画像と検出像の画素毎の輝度の差を比較し、ある画素においてその差が所定の閾値を超えたときに欠陥があると判定するようにしてもよい。比較する画素は、全画素でなくともよく、後述するように、光軸を通る所定の線上(放射方向)の画素のみを比較対象としてもよい。さらに、欠陥があると、反射光の対称性が崩れ、瞳像の光軸に対して対称な部分同士の輝度又は色相に差が出てくるので、この差を検出することにより、欠陥を検出することができる。
また、図2(a)に示すように、瞳像30を、中心部の円状の領域E、及び、その回りの領域を中心から放射状に広がる4つの領域A,B,C,Dの各部分に分割して、これらの各部分における基準温度画像と検出像との差を検出して、その結果に基づいて欠陥を検出するようにしてもよい。あるいは、図2(b)に示すように、瞳像30を、中心部の円状の領域I、及び、その周辺部分に同心円状に配置される複数の円状の領域A〜Hの各部分に分割して、これらの各部分における基準温度画像と検出像との差を検出して、その結果に基づいて欠陥を検出するようにしてもよい。
なお、欠陥の検出方法として、対物レンズ9の瞳面の像の比較を用いているのは、単なるウエハ面の画像では、パターンのピッチが検査装置分解能以下となり、欠陥があっても光学的に検出できないからである。又、第2視野絞り16が、開口の位置や形状が可変なものとしているのは、ウエハ10の適当な位置の適当な大きさの領域の情報を検出可能とするためである。
また、偏光子7aと検光子12は、クロスニコル条件を満足するように設定されている。このため、後述する対物レンズ9による偏光主軸の回転による影響がある場合を除いて、ウエハ10のパターンにより、偏光主軸が回転しない限り、観測される光量が0に近くなる。この実施の形態においては、開口絞り4により、照明σ(照明のNA/対物レンズのNA)が可変とされている。よって、適当な明るさでウエハ10を照明することができる。
この表面検査装置100は、ウエハ10上の微細なパターンの線幅変化を構造性複屈折量変化として検出するように構成される。構造性複屈折を有するパターンからの反射光は、ウエハ10のパターン形状及び下層構造に応じて入射光の振動面に平行な成分と垂直な成分との間で位相差と振幅が変化して、楕円偏光になる。このため、この表面検査装置100は、直線偏光でウエハ10上の微細パターンを照明し、微細パターンにより楕円偏光化した反射光をクロスニコル状態になっている検光子12を透過する光量変化で計測する方式である。つまり、ウエハ10上を照明した直線偏光の光は、楕円偏光となり反射して検光子12を透過して第1撮像素子17の撮像面にできる瞳内に輝度及び色相の変化が生じるので、これを計測する。このような方式においては、ウエハ10以外、すなわち、光学系のいずれかにおいて、温度変化によるリタデーション(retardation)が発生すると、クロスニコル状態になっている検光子12を透過する光量が変化するため、階調値をもとに線幅換算すると線幅誤差が発生し、計測精度を低下させてしまう。つまり、環境温度が変化すると計測精度が悪化してしまう。このような環境温度の変化により、検光子12を透過する光量が変化してしまう原因としては、温度変化によって、対物レンズ9内のレンズ及びレンズを保持する金物の膨張により応力歪が発生し、対物レンズ9を透過する直線偏光の偏光状態が変化するため、検光子12を透過する光量が変わるからである。つまり、対物レンズ9の応力歪みにより、対物レンズ9の任意の方向にリタデーションが発生するためである。これにより、入射直線偏光光は楕円偏光に変化し、クロスニコル状態にある検光子12を透過する光量に変化をきたし、階調値をもとに線幅換算すると線幅誤差が発生する。
そのため、本実施の形態に係る表面検査装置100では、対物レンズ9内部のリタデーションの分布の変化を補正する手段を備えており、温度とこのリタデーションの補正量の関係を予め求めて、その結果をデータベース化しておく。そして、欠陥検査の際には、環境温度をモニターして、その温度に最適なリタデーションの補正を行うように構成されている。なお、温度とこのリタデーションの補正量の関係を予め求めて、データベースを作成する際には、ベアウエハなどの反射板や、微細パターンを有する基準パターン板を用いてもよい。
この表面検査装置100では、検出部23が、基準温度(温度測定部の出力値)と、予めベアウエハを用いて基準温度画像(基準温度の設定において第1撮像素子17により検出された瞳像)とを検出し、その基準温度と基準温度画像とを、図3に示す基準温度画像データベース224として記憶部24に予め記憶しておくように構成されている。この基準温度画像データベース224は、測定された環境温度を記憶する温度カラム224aと、この環境温度における基準温度画像を記憶する基準温度画像カラム224bとから構成される。
ここで、ウエハ10がステージ11上に載置されておらず、照明光が理想的なミラーにより全反射された場合、対物レンズ9のリタデーションの分布が変化すると、この対物レンズ9を透過することで直線偏光から別の偏光状態に変化し、クロスニコル条件を満足するように設定されている偏光子7aと検光子12を透過しても光量が0にならず、第1撮像素子17で検出される瞳像の階調値が変化してしまう。そのため、このような状態で、ステージ11上に載置されたウエハ10からの反射光を用いて、階調値をもとに線幅換算すると線幅誤差が発生し、正確に検査できない。そこで、表面検査装置100は、クロスニコルの状態が保たれるように偏光子7aを回転させて補正する手段を有する。これにより、対物レンズ9を透過する直線偏光の偏光主軸の方位は、偏光子7aを回転させることにより補正され、第1撮像素子17で検出される像の階調値の変化を補正することができる。
また、表面検査装置100は、リタデーションの変化量と方向を補正する手段として、対物レンズ9内部で発生したリタデーション量を補正する手段(1/4波長板7bを±45度回転可能)と、リタデーションの進相軸の方位を検光子12の透過軸に合わせる手段(1/2波長板7cを±45度回転可能)とを有する。波長板は、光学軸に平行な偏光成分と垂直な偏光成分の屈折率の違いから位相差を生じさせて、入射光の偏光を変えることができるものであり、1/4波長板7bは、位相差π/2(90度)であり、1/2波長板7cは、位相差π(180度)である。1/4波長板7bは、光軸回りに回転することにより、コントラストが最大となる角度において、楕円偏光状態を直線偏光状態に最も近づけることができる。ここで、コントラストとは、1/4波長板7bの方位角度に応じて、1/2波長板7cを±45度の範囲で回転し、検光子12を透過する光量の最大値と最小値を求めて、最大値から最小値を引いた値を最大値と最小値を足した値で除した値である。また、1/2波長板7cは、直線偏光の振動方向を任意の方向に偏光できるものである。つまり、温度変化に伴う対物レンズ9の歪みによって、直線偏光が楕円偏光に変化してしまうので、この1/4波長板7bが楕円偏光の状態を直線偏光の状態に変換する。しかし、1/4波長板7bによって直線偏光に変換された光の振動方向は、温度変化前の方向からずれているので、1/2波長板7cが温度変化前の振動方向に合わせる。これにより、対物レンズ9内部で発生したリタデーション量は補正され、元のクロスニコル状態(偏光子7aと検光子12を直交にした状態で、対物レンズ9の温度による歪みのない状態)を復元することができる。
ここで、対物レンズ9によるリタデーションが無い場合は、図4(a)に示すように、1/4波長板7bの方位角が0度の時、コントラストが最大(1)となり、方位角が±45度の時、コントラストが最小(0)となっている。また、同様に、対物レンズ9によるリタデーションの無い場合は、図4(b)に示すように、1/2波長板7cの方位角度が0度の時、検光子12の透過強度は最小(0)となり、方位角度が±45度の時、検光子12の透過強度は最大(1)となっている。このように、対物レンズ9によるリタデーションの無い場合は、1/4波長板7bの方位角度と1/2波長板7cの方位角度は、入射直線偏光の透過軸と一致する。
しかし、対物レンズ9によるリタデーションが有る場合は、図5(a)に示すように、コントラストが最大(1)となる1/4波長板7bの方位角は、0度からずれた角度となり、また、コントラストが最小(0に最も近い値)となる1/4波長板7bの方位角が±45度からずれた角度となる。また、同様に、対物レンズ9によるリタデーションが有る場合は、図5(b)に示すように、検光子12の透過強度が最小(0)となる1/2波長板7cの方位角度は、0度からずれた角度となり、検光子12の透過強度は最小(0)となり、検光子12の透過強度が最大(1)となる1/2波長板7cの方位角度は±45度からずれた角度となる。このように、対物レンズ9によるリタデーションが有る場合は、1/4波長板7bの方位角及び1/2波長板7cの方位角度は、入射直線偏光の透過軸からずれている。
1/4波長板7bの方位角度に対する1/2波長板7cの回転によるコントラストの値から、コントラストが最大となる1/4波長板7bの方位角度を求めることにより、入射直線偏光の透過軸のずれが分かる。そして、1/2波長板7cを回転させることによりクロスニコル状態(検光子の透過強度が0)となる方位角度が求められる。これにより、検光子12を透過し、第1撮像素子17で検出される像の階調値を補正することができる。
表面検査装置100は、以上のような構成を有するので、環境温度の変化により対物レンズ9に応力歪が発生した場合のリタデーション分布の変化に伴い、検光子12への透過光量が変化して、第1撮像素子17で検出される像の階調値変化を補正することができ、欠陥検査において誤認することがない。なお、偏光子7aによる補正と、1/4波長板7b及び1/2波長板7cによる補正とは、いずれか一方を実装しても良いし、両方を実装しても良い。
次に、各補正手段の詳細について、図面を参照しつつ説明する。共通の構成についての説明は省略し、異なる構成を中心に説明する。
(第1の実施形態)
まず、図6を用いて第1の実施形態について説明する。この第1の実施形態は、上述したように、対物レンズ9内部のリタデーションの分布の変化を補正する手段として、偏光子7aを回転して補正する場合を示している。この場合、表面検査装置100は、ある温度の時にどの程度偏光子7aを回転させるかのデータベースを予め作成しておき、試料(ウエハ10)の欠陥検査を行う際には、このデータベースの値を使用して、偏光子7aを回転させてから行う。これにより、第1撮像素子17で検出される像の階調値が補正され、適正に検査することができる。この時、1/4波長板7bと1/2波長板7cとは、表面検査装置100から取り外された状態で使用される。また、図6は、表面検査装置100の一部(偏光子7a、ウエハ(試料)10、対物レンズ9、温度測定部20、ハーフミラー8、検光子12)のみを図示しており、その他の構成は図1の場合と同様であるので、省略している。
〔データベースの作成〕
表面検査装置100の記憶部24には、上述のように、基準温度と基準温度画像とが対応付けられて記憶された基準温度画像データベース224が設けられている。そこで、検出部23は、基準試料(微細パターンを有する基準パターン板)を用いて、この基準試料の像の階調値(階調値データ)と、その時の温度測定部20の出力値(温度データ)と、を検出する。このとき、温度測定部20は、対物レンズ9の近傍の環境温度を検出できるように配置されており、環境温度の設定を変更しながら、検出部23により、温度データ及び階調値データを検出する。次に、検出部23は、記憶部24に記憶されている基準温度画像データベース224を参照して設定温度における基準温度画像を読み出し、その設定温度における基準試料の階調値(現在測定された値)と比較する。そして、検出部23は、階調値データと基準温度画像との階調値に差があると判断すると、その差が0に近くなるように偏光子7aを回転させ、階調値データと基準温度画像との階調値を合わせる。検出部23は、このときの偏光子7aの回転角度と、その温度測定部の出力値とを、図7に示す、温度補正データベースの一例である偏光子補正データベース225として、記憶部24に記憶する。偏光子補正データベース225のデータ構造は、温度測定部の出力値を記憶する温度データカラム225aと、その温度の時の階調値を記憶する階調値データカラム225bと、そのときの偏光子7aの回転角度を記憶する回転角度データカラム225cと、を有する。そして、この偏光子補正データベース225の作成は、環境温度を所定の温度幅で、所定の温度範囲で変化させて、それぞれの設定温度におけるデータが測定される。
〔補正方法〕
次に、表面検査装置100が上述で作成したデータベースを使用して、ウエハ10の欠陥検査を行う際に対物レンズ9のリタデーションの補正を行う工程について説明する。表面検査装置100は、検査対象であるウエハ10をステージ11上に載置して、光源1からの照明光をウエハ10に照射する。この時、温度測定部20は、対物レンズ9の環境温度を計測し検出部23に出力する。検出部23は、温度測定部20の出力値をモニターし、その出力値の温度に対応する偏光子7aの回転角度を記憶部24の偏光子補正データベース225を参照して抽出し、その抽出した角度分だけ偏光子7aを回転させる。これにより、対物レンズ9内部で発生したリタデーション量は補正され、元のクロスニコル状態(偏光子7aと検光子12を直交にした状態で、対物レンズ9の温度による歪みのない状態)を復元することができる。したがって、第1撮像素子17で検出される像の階調値を補正することができ、この階調値をもとに線幅換算するので線幅誤差の発生を低減できる。
(第2の実施形態)
次に、図8を用いて第2の実施形態について説明する。この第2の実施形態は、上述したように、対物レンズ9内部のリタデーションの分布の変化を補正する手段として、1/4波長板7bと1/2波長板7cとを回転させて補正する。この場合、表面検査装置100は、ある温度の時にどの程度、1/4波長板7b及び1/2波長板7cを回転させるかのデータベースを予め作成しておき、試料(ウエハ10)の欠陥検査を行う際には、このデータベースの値を使用して、1/4波長板7b及び1/2波長板7cを回転させてクロスニコルとなる条件に設定する。これにより、第1撮像素子17で検出される像の階調値が補正され、適正に検査することができる。この時、表面検査装置100に1/4波長板7bと1/2波長板7cとが取り付けられた状態で使用される。また、図8は、表面検査装置100の一部(偏光子7a、1/4波長板7b、1/2波長板7c、ウエハ(試料)10、対物レンズ9、温度測定部20、ハーフミラー8、検光子12)のみを図示しており、あとの構成は図1と同様であるので、省略している。
〔データベースの作成〕
表面検査装置100の記憶部24には、第1の実施形態と同様に、基準温度と基準温度画像とが対応付けられて記憶された基準温度画像データベース224が設けられている。そこで、検出部23は、基準試料(微細パターンを有する基準パターン板)を用いて、この基準試料の像の階調値(階調値データ)と、その時の温度測定部20の出力値(温度データ)と、を検出する。このとき、温度測定部20は、対物レンズ9の近傍の環境温度を検出できるように配置されており、環境温度の設定を変更しながら、検出部23により、温度データ及び階調値データを検出する。次に、検出部23は、記憶部24に記憶されている基準温度画像データベース224を参照して設定温度における基準画像を読み出し、その設定温度における基準試料の階調値と比較する。そして、検出部23は、階調値データと基準温度画像との階調値に差があると判断すると、1/4波長板7bの進相軸をz軸周りに例えば、0.5度回転させながら、1/4波長板7bのそれぞれの回転位置において1/2波長板7cの進相軸をz軸周り±45度の範囲で回転させて、検光子12を透過する光量(第1撮像素子17で検出される像の階調値)の最大値と最小値から上述したコントラストを求める。ここで、1/4波長板7bの進相軸のz軸周りの回転の範囲は、±45度の範囲である。このようにして、検出部23は、コントラストが最大となる1/4波長板7bの進相軸のz軸回りの回転角と、温度測定部20の出力値と、を検出し、これらの値を記憶部24に記憶し、図9に示す温度補正データベースとして波長板回転角データベース226を作成する。また、コントラストが最大となる位置に1/4波長板7bを回転させた状態で、検出部23は、階調値データと基準温度画像との階調値に差が0に近くなるように、第1の実施形態の偏光子7aの代わりに1/2波長板7cを回転させ、階調値データと基準温度画像との階調値を合わせる。検出部23は、このときの1/2波長板7cの回転角度と、その温度測定部の出力値とを、図9に示す、波長板回転角データベース226に記憶する。
ここで、波長板回転角データベース226のデータ構造は、温度測定部の出力値を記憶する温度データカラム226aと、その温度の時の階調値を記憶する階調値データカラム226bと、そのときの1/4波長板7bの回転角度を記憶する1/4波長板回転角度データカラム226cと、1/2波長板7cの回転角度を記憶する1/2波長板回転角度データカラム226dと、を有する。そして、この波長板回転角度データベース226の作成は、環境温度を所定の温度幅で、所定の温度範囲で変化させて、それぞれの設定温度におけるデータが測定される。
〔補正方法〕
次に、表面検査装置100が上述のようにして作成したデータベースを使用して、ウエハ10の欠陥検査を行う際に対物レンズ9のリタデーションの補正を行う工程について説明する。表面検査装置100は、検査対象であるウエハ10をステージ11上に載置して、光源1からの照明光をウエハ10に照射する。この時、温度測定部20は、対物レンズ9の環境温度を計測し検出部23に出力する。検出部23は、温度測定部20の出力値をモニターし、その出力値の温度に該当する1/4波長板7bの回転角度を記憶部24の波長板回転角度データベース226を参照して抽出し、その抽出した角度分だけ1/4波長板7bを回転させ、同様に、その出力値の温度に該当する1/2波長板7cの回転角度を記憶部24の波長板回転角度データベース226を参照して抽出し、その抽出した角度分だけ1/2波長板7cを回転させてクロスニコルとなる条件に設定する。これにより、対物レンズ9内部で発生したリタデーション量は補正され、元のクロスニコル状態(偏光子7aと検光子12を直交にした状態で、対物レンズ9の温度による歪みのない状態)を復元することができる。したがって、第1撮像素子17で検出される像の階調値を補正することができ、この階調値をもとに線幅換算するので線幅誤差の発生を低減できる。
なお、この第2の実施形態では、1/4波長板7bと1/2波長板7cは、偏光子7aのすぐ後(照明光学系21内の試料側)に配置されていたが、変形例として、図10に示すように、1/4波長板7bと1/2波長板7cをハーフミラー8の後ろで、検光子12の前(検出光学系22内のハーフミラー8の撮像素子側)に配置しても同様に対物レンズ9のリタデーション補正の効果を発揮することができる。表面検査装置100において、1/4波長板7bと1/2波長板7cの配置位置は、特に規定は無く、対物レンズ9の前後のどちらに配置されていても対物レンズ9のリタデーション補正の効果を発揮することができるので問題無い。
(第3の実施形態)
図11に示す第3の実施形態に係る表面検査装置100′は、第2の実施形態と同様に、1/4波長板7b′と1/2波長板7c′を使用して補正を行うように構成されている。但し、この場合の1/4波長板7b′と1/2波長板7c′は、開口絞り4の開口部4a,4bの位置に合わせて配置される(すなわち、この開口部4a,4bを通過する光が、通過する部分に配置される)。なお、この開口絞り4の開口部4a,4bの位置は、上述したように、変化させることができるので、1/4波長板7b′及び1/2波長板7c′は、開口絞り4の開口部4a,4bの移動に伴って移動するように構成される。また、図11では、図示しない光源1と開口絞り4との間に、偏光子7a、1/4波長板7b′及び1/2波長板7c′が配置されているが、これに限らず、表面検査装置100の照明光学系21及び検出光学系22のいずれかにおいて、照明光または反射光の光路上に配置されていればよい。またここでは、開口絞り4の開口部は、4a,4bの2カ所の例を示しているが、より良いデータを取得することができるように3以上の箇所を使用するように構成しても良い。
図12に示す表面検査装置100′は、偏光子7a′自体が上述の1/4波長板7b′と1/2波長板7c′と同様に、必要な部分に配置されるように構成されている点のみが異なり、あとの構成は図11の構成と同様である。そして上述の図7に示す表面検査装置100′のデータベースの作成方法は、第2の実施形態と同様であり(波長板回転角データベース226を用いる)、補正方法も同様である。
したがって、以上のように構成された1/4波長板7b′、1/2波長板7c′、偏光子7a(7a′)、及び開口絞り4を使用した表面検査装置100′において、第2の実施形態と同様に、まず、ベアウエハを使用して、基準温度の温度測定部20の出力値と、その時の基準温度画像を基準温度画像データベース224として記憶部24に記憶しておく。そして、次に、基準試料を使用して、第1撮像素子17で検出される瞳像の階調値から、各波長板を第2の実施形態と同様の条件で回転させて、波長板回転角データベース226を作成し、記憶部24に記憶する。この波長板回転角データベース226の作成は、環境温度を所定の温度幅で、所定の温度範囲で変化させて、それぞれの設定温度におけるデータ測定により行われる。次に、表面検査装置100′は、第2の実施形態と同様に、検査対象であるウエハ10を、波長板回転角データベース226のデータを参照して行う。上述の表面検査装置100′では、1/4波長板7b′と1/2波長板7c′とは、開口絞り4の開口部4a,4bに合わせた位置に配置されており、第1撮像素子17で検出される瞳の像は、一部分のみであるが、階調値を得るのに最も相応し場所である。そして、1/4波長板7b′と1/2波長板7c′により、対物レンズ9内部で発生したリタデーション量は補正され、元のクロスニコル状態を復元でき、検出された瞳の像の階調値も補正される。そして、この階調値をもとに線幅換算するので線幅誤差の発生を低減できる。
(第4の実施形態)
なお、第1〜第3の実施形態の表面検査装置100,100′は、同軸落射照明による照明光学系21を例に説明したが、本実施の形態の補正方法は、クロスニコルの関係を有する光学系であればよく、例えば、図13のようなクロスニコルの関係を有する光学系において、温度変化によるレンズ複屈折量の補正に有効である。
この図13に示すような光学系を利用した表面検査装置100″は、被検査基板(試料)であるウエハ10の表面(パターンの形成側)に対して、図示しない光源からの照明光を斜めに照射する照明光学系121と、この照明光学系121から入射して表面で反射した反射光を検出する検出光学系222とから構成される。
照明光学系121の光軸上には、光源からの照明光を一定の方向に揃える偏光子107a、第1の1/4波長板107b、第1の1/2波長板107c及び第1の対物レンズ109がこの順に並んで配置されている。したがって、光源からの照明光は、偏光子107a、第1の1/4波長板107b、第1の1/2波長板107c及び第1の対物レンズ109を介してウエハ10の表面に入射する。また、検出光学系222の光軸上には、第2の対物レンズ209、第2の1/4波長板207b、第2の1/2波長板207c及び検光子212がこの順で配置されているので、ウエハ10の表面からの反射光は、第2の対物レンズ209、第2の1/4波長板207b、第2の1/2波長板207c及び検光子212を介して、ここでは図示していない第1の撮像素子17によって検出される。
照明光学系121と検出光学系222とは、その入射光の光軸と反射光の光軸とが、それぞれ、ウエハ10の表面の法線ベクトルに対して同一の角度を有するように配置されている。したがって、入射光の光軸上に配置されている偏光子107aと、第1の1/4波長板107b、第1の1/2波長板107c及び第1の対物レンズレンズ109と、反射光の光軸上に配置されている第2の対物レンズ209、第2の1/4波長板207b、第2の1/2波長板207c及び検光子212は、互いに対向するように配置されている。そして偏光子107aと検光子212は、これらの位置において、クロスニコルの状態となるように設定されている。この偏光子107aと、第1及び第2の1/4波長板107b,207b、第1及び第2の1/2波長板107c,207c及び検光子212は、それぞれの光軸を中心に回転可能であり、着脱可能に構成されている。
上述したように、この第1の対物レンズ109及び第2の対物レンズ209は環境温度の変化により、応力歪が発生してレンズの複屈折量に変化を生じる。そこで、第1の対物レンズ109及び第2の対物レンズ209には、環境温度を計測できるように、第1温度測定部120及び第2温度測定部220がそれぞれ配置されている。
そして、この光学系を有する表面検査装置100″においても他の実施の形態と同様に、ここでは図示しない検出部23が、基準温度(第1及び第2温度測定部120,220の出力値)と、ベアウエハによる基準温度画像とを検出し、その基準温度と基準温度画像と、を基準温度画像データベース224として、ここでは図示していない記憶部24に予め記憶しておく。さらに、第2の実施形態と同様に、基準試料を用いて、予め波長板回転角データベースを作成する。
〔データベースの作成〕
それでは、データベースの作成について説明する。基本的には第2の実施形態と同様であるが、対物レンズ、1/4波長板、1/2波長板、温度測定部などはそれぞれ入射側と反射側に配置されているので、図示しない検出部23により、それぞれをモニター(観察)したり、回転させたりしてデータベースを作成する点が異なる。
環境温度の設定を変更しながら、検出部23により、第1の対物レンズ109及び第2の対物レンズ209の環境温度を、それぞれの第1及び第2温度測定部120,220によってモニタし、このセンサーから出力された出力値と、その時に得られる像の光強度に基づく階調値と、を検出する。そして、検出部23は、その検出した階調値を基準温度画像の階調値と比較して、階調値に差が有るか否かを判断する。検出部23は、差が有ると判断すると、データベースを作成するために、第1及び第2の1/4波長板107b,207bの進相軸をそれぞれの光軸周りに例えば、±45度の範囲で、0.5度ずつ回転させながら、第1及び第2の1/4波長板107b,207bのそれぞれの回転位置において第1及び第2の1/2波長板107c,207cの進相軸をそれぞれの光軸周り±45度の範囲で回転しながら、検光子212を透過する光量をモニターする。なお、これらの操作は、照明光学系121及び検出光学系222毎に行うことが望ましい。
そして、検出部23は、検光子212を透過する光量の最大値と最小値からコントラストを求める。このコントラストの求めかたは、第2の実施形態と同様である。このようにして、検出部23は、コントラスト最大となる第1及び第2の1/4波長板107b,207bの進相軸の光軸周りの回転角度と温度測定部の出力値と、から、図14に示すように、温度補正データベースとして波長板回転角データベース226″を作成し、記憶部24に記憶する。また、第2の実施形態と同様に、コントラストが最大となる位置に第1及び第2の1/4波長板107b,207bを回転させた状態で、検出部23は、階調値データと基準温度画像との階調値に差が0に近くなるように、第1及び第2の1/2波長板107c,207cを回転させ、階調値データと基準温度画像との階調値を合わせる。検出部23は、このときの第1及び第2の1/2波長板107c,207cの回転角度と、その温度測定部の出力値とを、波長板回転角データベース226″に記憶する。ここで、波長板回転角データベース226″のデータ構造は、温度測定部の出力値を記憶する温度データカラム226a″と、その温度の時の階調値を記憶する階調値データカラム226b″と、そのときの第1及び第2の1/4波長板107b,207bの回転角度をそれぞれ記憶する1/4波長板回転角度データカラム226c″と、第1及び第2の1/2波長板107c,207cの回転角度をそれぞれ記憶する1/2波長板回転角度データカラム226d″と、を有する。そして、第2の実施形態と同様に、この波長板回転角データベース226″の作成は、環境温度を所定の温度幅で、所定の温度範囲で変化させて、それぞれの設定温度におけるデータが測定されて行われる。
〔補正方法〕
次に、上記のように作成したデータベースを使用して、ウエハ10の表面の欠陥検査を行う際に第1対物レンズ109及び第2対物レンズ209のリタデーションの補正を行う。この補正の方法は、第2の実施形態と同様であり、表面検査装置は、検査対象であるウエハ10の表面に斜めに照明光を入射させ、その入射光が表面で反射して反射光となり、この反射光の強度(階調値)を検出する。この時、それぞれの光軸上に配置された第1及び第2温度測定部120,220は、第1対物レンズ109及び第2対物レンズ209の環境温度を計測し検出部23に出力する。検出部23は、第1及び第2温度測定部120,220の出力値をモニターし、その出力値の温度に該当する第1の1/4波長板107b及び第2の1/4波長板207bの回転角度を記憶部24の波長板回転角データベース226″を参照して抽出し、その抽出した角度分だけ第1及び第2の1/4波長板107b,207bを回転させる。同様に、第1の1/2波長板107c及び第2の1/2波長板207cの回転角度を記憶部24の波長板回転角データベース226″を参照して抽出し、その抽出した角度分だけ第1及び第2の1/2波長板107c,207cを回転させてクロスニコルとなる条件に設定する。これにより、第1対物レンズ109及び第2対物レンズ209の内部で発生したリタデーション量は補正され、元のクロスニコル状態(偏光子107aと検光子212を直交にした状態で、第1対物レンズ109及び第2対物レンズ209の温度による歪みのない状態)を復元することができる。したがって、検出される反射光の強度(階調値)を補正することができ、この階調値をもとに線幅換算するので線幅誤差の発生を低減できる。
なお、この第4の実施形態においては、照明光学系121の第1対物レンズ109と、検出光学系222の第2対物レンズ209のそれぞれのリタデーションをそれぞれの光学系に設けた1/4波長板及び1/2波長板で行うように構成した場合について説明したが、いずれか一方にだけ設けて、第1及び第2対物レンズ109,209のリタデーションをまとめて補正するように構成することも可能である。
以上のように、本実施形態の形態に係る表面検査装置及び表面検査方法によれば、クロスニコルとなる光学系の対物レンズ9等のレンズが、環境温度により応力歪みをおこし、リタデーションを発生させることにより、微細なパターンを有するウエハ10の欠陥検査において、線幅誤差の発生を低減させることができる。しかも、表面検査装置及び表面検査方法は、予め基準試料を用いてデータベースを作成し、その作成したデータベースを使用して検査対象であるウエハ10の微細なパターンの欠陥検査を行うので、パターンの形状の良否を短時間で、かつ、温度に依存しないで判定することができる。
1 光源
7a,7a′,107a,207a 偏光子 9,109,209 対物レンズ
10 ウエハ(試料) 12,212 検光子 20,120,220 温度測定部
21,121 照明光学系 22,222 検出光学系 23 検出部
24 記憶部 100,100′,100″ 表面検査装置

Claims (8)

  1. 表面にパターンが形成された試料の欠陥を検査する表面検査装置であって、
    偏光子及び対物レンズを含み、前記偏光子及び前記対物レンズを介して前記試料の前記表面に形成されたパターンを光源から出射された光により照明する照明光学系と、
    前記照明による前記試料の前記表面からの反射光を、前記対物レンズを介して集光し、さらに、前記偏光子とクロスニコル条件を満たすように配置された検光子を通して前記対物レンズの瞳面の像を検出する検出光学系と、
    前記対物レンズの環境温度を検出する温度測定部と、
    前記環境温度に対応付けて、前記クロスニコル条件を維持するための前記偏光子の光軸回りの回転量を記憶する記憶部と、
    前記温度測定部から出力される前記環境温度に対応する前記回転量を前記記憶部から抽出し、当該回転量となるように前記偏光子を回転させる検出部と、を有する表面検査装置。
  2. 表面にパターンが形成された試料の欠陥を検査する表面検査装置であって、
    偏光子及び対物レンズを含み、前記偏光子及び前記対物レンズを介して前記試料の前記表面に形成されたパターンを光源から出射された光により照明する照明光学系と、
    前記照明による前記試料の前記表面からの反射光を、前記対物レンズ介して集光し、さらに、前記偏光子とクロスニコル条件を満たすように配置された検光子を通して前記対物レンズの瞳面の像を検出する検出光学系と、
    前記照明光学系及び前記検出光学系の少なくとも一方に配置された1/4波長板及び1/2波長板と、
    前記対物レンズの環境温度を検出する温度測定部と、
    前記環境温度に対応付けて、前記クロスニコル条件を維持するための前記1/4波長板及び前記1/2波長板の光軸回りの回転量を記憶する記憶部と、
    前記温度測定部から出力される前記環境温度に対応する前記回転量を前記記憶部から抽出し、当該回転量となるように前記1/4波長板及び前記1/2波長板を回転させる検出部と、を有する表面検査装置。
  3. 前記記憶部に記憶された、前記環境温度に対応付けられた前記1/4波長板の前記回転量は、
    前記1/4波長板を所定の角度ずつ回転させ、当該1/4波長板の回転量毎に、前記1/2波長板を回転させて前記瞳像の階調値の最大値と最小値とからコントラスト値を算出し、当該コントラスト値が最大となる前記1/4波長板の前記回転量を、当該環境温度における前記回転量とする請求項2に記載の表面検査装置。
  4. 前記1/4波長板及び前記1/2波長板は、少なくとも前記開口絞りの前記開口部を通過する光が通過する部分に配置された請求項2または3に記載の表面検査装置。
  5. 前記偏光子は、少なくとも前記開口絞りの前記開口部を通過する光が通過する部分に配置された請求項1〜4いずれか一項に記載の表面検査装置。
  6. 前記照明光学系は、前記瞳面と共役な位置に開口絞りを有し、
    前記開口絞りの開口部は、前記照明光学系の光軸と直交する面内で位置及び開口径を変化させるように構成された請求項1〜5いずれか一項に記載の表面検査装置。
  7. 偏光子及び対物レンズを介してパターンが形成された試料の表面に光源から出射された光を照射して照明し、前記照明による前記試料の前記表面からの反射光を、前記対物レンズ介して集光し、さらに、前記偏光子とクロスニコル条件を満たすように配置された検光子を通して前記対物レンズの瞳面の像を検出することにより前記試料の表面を検査する表面検査方法であって、
    前記対物レンズの環境温度を検出し、前記偏光子を、前記環境温度に応じて、前記クロスニコル条件を維持するように光軸回りに回転させる表面検査方法。
  8. 偏光子及び対物レンズを介してパターンが形成された試料の表面に光源から出射された光を照射して照明し、前記照明による前記試料の前記表面からの反射光を、前記対物レンズ介して集光し、さらに、前記偏光子とクロスニコル条件を満たすように配置された検光子を通して前記対物レンズの瞳面の像を検出することにより前記試料の表面を検査する表面検査方法であって、
    前記対物レンズの環境温度を検出し、光路上に配置された1/4波長板及び1/2波長板を、前記環境温度に応じて、前記クロスニコル条件を維持するように光軸回りに回転させる表面検査方法。
JP2009075682A 2009-03-26 2009-03-26 表面検査装置及び表面検査方法 Pending JP2010230356A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009075682A JP2010230356A (ja) 2009-03-26 2009-03-26 表面検査装置及び表面検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009075682A JP2010230356A (ja) 2009-03-26 2009-03-26 表面検査装置及び表面検査方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010230356A true JP2010230356A (ja) 2010-10-14

Family

ID=43046345

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009075682A Pending JP2010230356A (ja) 2009-03-26 2009-03-26 表面検査装置及び表面検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010230356A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109690412A (zh) * 2016-09-12 2019-04-26 Asml荷兰有限公司 确定结构的特性的方法、检查设备以及器件制造方法
JP2020125904A (ja) * 2018-12-19 2020-08-20 バイオメディカルネット株式会社 光学ユニット

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109690412A (zh) * 2016-09-12 2019-04-26 Asml荷兰有限公司 确定结构的特性的方法、检查设备以及器件制造方法
KR20190047005A (ko) * 2016-09-12 2019-05-07 에이에스엠엘 네델란즈 비.브이. 구조체의 속성 결정 방법, 검사 장치 및 디바이스 제조 방법
JP2019529988A (ja) * 2016-09-12 2019-10-17 エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ. 構造の特性を決定する方法、検査装置、及びデバイス、製造方法
US10712673B2 (en) 2016-09-12 2020-07-14 Asml Netherlands B.V. Method of determining a property of a structure, inspection apparatus and device manufacturing method
KR102323045B1 (ko) * 2016-09-12 2021-11-08 에이에스엠엘 네델란즈 비.브이. 구조체의 속성 결정 방법, 검사 장치 및 디바이스 제조 방법
CN109690412B (zh) * 2016-09-12 2021-11-19 Asml荷兰有限公司 确定结构的特性的方法、检查设备以及器件制造方法
JP2020125904A (ja) * 2018-12-19 2020-08-20 バイオメディカルネット株式会社 光学ユニット
JP7185913B2 (ja) 2018-12-19 2022-12-08 シンクロア株式会社 光学ユニット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101427433B1 (ko) 결함 검출 장치 및 결함 검출 방법
TWI721993B (zh) 用於量測在一半導體晶圓上之高度的方法及裝置
US8009292B2 (en) Single polarizer focused-beam ellipsometer
KR100930941B1 (ko) 검사 방법 및 장치, 리소그래피 장치, 리소그래피 처리 셀및 디바이스 제조 방법
JP3610837B2 (ja) 試料表面の観察方法及びその装置並びに欠陥検査方法及びその装置
JP4312777B2 (ja) サイドローブが除去された共焦点自己干渉顕微鏡
TWI461857B (zh) 用於角度解析分光鏡微影特性描述之方法及裝置
WO2010050488A1 (ja) 欠陥検査装置及び欠陥検査方法
JP6738254B2 (ja) 欠陥検出装置及び欠陥観察装置
CN110832307B (zh) 用于偏振光罩检验的方法及设备
KR20140134339A (ko) 근적외선 스펙트럼 범위를 이용한 오버레이 메트롤러지
JP2014505900A (ja) マスク上の構造を特徴付ける方法及び方法を実施するためのデバイス
JP2022523692A (ja) プロセス変動に対する計量感度を定量するためのスケーリング指標
JP2010230356A (ja) 表面検査装置及び表面検査方法
JP3918840B2 (ja) 欠陥検査方法及びその装置
JP5581343B2 (ja) 欠陥検査方法およびその装置
TWI473990B (zh) Surface inspection device
Barnes et al. Zero-order imaging of device-sized overlay targets using scatterfield microscopy
JP2011118269A (ja) 対物レンズの調整方法、対物レンズユニット、および表面検査装置
JP4007043B2 (ja) グレーティング検査装置及び検査方法
US20100142042A1 (en) Microscope and microscopy method for space-resolved measurement of a predetermined structure, in particular a structure of a lithographic mask
JP2010107465A (ja) 欠陥検査装置及び欠陥検査方法
JP2006266817A (ja) 表面検査装置
JP2011013131A (ja) 表面検査方法
JP2011123397A (ja) 対物レンズユニットおよび表面検査装置